JP2014155994A - ロボットおよびロボット制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】確実に把持物の挿入部を挿入対象物の挿入箇所に挿入することができるロボットおよびロボット制御装置を提供すること。
【解決手段】本発明のロボットは、アーム連結体と、挿入対象物の挿入箇所に挿入する挿入部を有する把持物を把持し、前記把持物を把持する方向に対して垂直な把持軸を有するハンドと、前記ハンドが把持した前記把持物を介して受ける反力を検出する力覚センサーとを有するロボット本体と、前記ロボット本体の作動を制御するロボット制御装置とを備える。前記ロボット制御装置は、第1の走査を、前記挿入部の押し当て方向と前記把持軸とのなす角度θを変更して行い、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記角度θを設定する角度設定部と、第2の走査を行い、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記挿入箇所の位置を特定する位置特定部と、前記挿入部を前記挿入箇所に挿入する挿入動作制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットおよびロボット制御装置に関するものである。
従来、基台と、基台に対して回動自在に連結されたアームと、アームを回動させるモーターとを備えるロボットが知られている。ロボットの最も先端側のアームには、エンドエフェクタとして、例えば、ハンド(マニピュレーター)が装着される。そして、ロボットは、例えば、ハンドで把持物を把持し、その把持物を挿入対象物に設けられた穴に挿入する作業等を行う。
特許文献1に記載されたロボットでは、ハンドにより把持物を把持して挿入対象物に押し当て、その状態で把持物を挿入対象物上を移動させ、挿入対象物に設けられた穴を探索し、把持物の全部または一部をその穴に挿入する。また、前記把持物を移動させて穴を探索する際は、把持物の進行方向の端部を持ち上げ、把持物を挿入対象物に対して予め設定された傾斜角で傾斜させる。これにより、把持物を傾斜させずに移動させる場合に比べて、挿入対象物に対する把持物の接触面積が小さくなり、容易に穴を探索することができる。
特開2010−137299号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロボットでは、把持物を挿入対象物に押し当てつつ移動させることで穴を探索し、把持物が穴に引っ掛かることで穴の位置を特定するので、穴の位置を正確に特定することができないという問題がある。すなわち、把持物の軸と穴の軸とを合わせることが困難であり、把持物を確実に穴に挿入することができない。
また、特許文献1に記載のロボットでは、把持物の傾斜角として、常に、予め制御装置内に記憶されている値を用いる。特許文献1に記載の把持物の形状は円柱状であるが、把持物の形状は円柱状だけではなく、円錐台状、円錐状等もあり、常に、予め設定されている傾斜角で把持物を傾斜させると、逆に、挿入対象物に対する把持物の接触面積が大きくなり、穴を探索し難くなる場合がある。すなわち、挿入対象物に対する把持物の接触部位の角度は鋭角のほうが好ましいが、円柱状の把持物に好ましい傾斜角を同様に円錐台の把持物に適用すると、鋭角とならないことがある。
本発明の目的は、確実に把持物の挿入部を挿入対象物の挿入箇所に挿入することができるロボットおよびロボット制御装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
(適用例1)
本発明に係わるロボットは、複数のアームを回動可能に連結してなるアーム連結体と、前記アーム連結体に連結される力覚センサーと、前記力覚センサーに装着されて把持物を把持するハンドと、を含むロボット本体と、前記ロボット本体の作動を制御するロボット制御装置と、を備え、前記ロボット制御装置は、前記ハンドが把持した前記把持物の挿入部を押し当て面に押し当てつつ前記把持物を前記押し当て面に沿って移動させる第1の走査を、前記挿入部の押し当て方向と、前記把持物を把持する方向に対して垂直な把持軸と、のなす角度θを変更して行い、前記第1の走査の際、前記力覚センサーにより反力の検出を行い、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記角度θを設定する角度設定部と、前記挿入部の押し当て方向と前記把持軸とのなす角度θを前記角度設定部により設定された値に設定した状態で、前記ハンドが把持した前記把持物の前記挿入部を挿入対象物に押し当てつつ前記把持物を前記挿入対象物に沿って移動させる第2の走査を行い、前記第2の走査の際、前記力覚センサーにより反力の検出を行い、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記挿入箇所の位置を特定する位置特定部と、前記把持物の前記挿入部を前記挿入箇所に挿入する挿入動作制御部と、を備えることを特徴とする。
これにより、把持物と挿入対象物との接触面積が小さくなるように角度θを設定することができ、把持物の挿入部は挿入箇所の段差を捕らえることができる。これによって、挿入対象物の挿入箇所の位置を特定する際、把持物の挿入部が挿入箇所で受ける反力が効率的に変化して検出能力が向上する。また、力覚センサーの検出結果に基づいて挿入箇所の位置を特定するので、確実に挿入箇所の位置を特定することができ、確実に、把持物の挿入部を挿入箇所に挿入することができる。
さらに、種々の形状の把持物に対して、適正な角度θを設定することができ、これにより、連続して形状が異なる把持物を把持しても、挿入箇所の位置を常に安定して検出することができる。
(適用例2)
本発明に係わるロボットでは、前記角度設定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部と前記押し当て面との間の摩察力を求め、前記摩擦力に基づいて前記角度θを設定するよう構成されていることが好ましい。
種々の形状の把持物に対して、適正な角度θを設定することができ、これにより、連続して形状が異なる把持物を把持しても、挿入箇所の位置を常に安定して検出することができる。
(適用例3)
本発明に係わるロボットでは、前記角度設定部は、前記第1の走査中に、前記角度θを徐々に増加または徐々に減少させるよう構成されていることが好ましい。
走査中に、角度θを徐々に増加または徐々に減少させることにより、予め一定の角度を設定してそれぞれ複数回走査するよりも短時間で最適な角度θを決定することができる。
(適用例4)
本発明に係わるロボットでは、前記角度設定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部と前記押し当て面との間の摩察力を求め、前記摩擦力が一定のときの前記角度θの値に前記角度θを設定するか、または前記摩擦力が徐々に増加または徐々に減少するときの前記角度θの値の範囲内に前記角度θを設定するよう構成されていることが好ましい。
摩擦力が一定または徐々に増加または徐々に減少するときに角度θを設定すれば、把持物と挿入対象物との接触面積を小さくすることができる。
(適用例5)
本発明に係わるロボットでは、前記角度設定部は、前記角度θを変更して前記第1の走査を複数回行い、前記各回の前記第1の走査中は、それぞれ、前記角度θを一定にするよう構成されていることが好ましい。
複数回の走査によって、検出値のノイズまたは異常値を除外することができる。
(適用例6)
本発明に係わるロボットでは、前記位置特定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部を前記挿入対象物に押し当てたときの前記挿入対象物からの反力を求め、前記挿入対象物からの反力に基づいて前記挿入箇所の位置を特定するよう構成されていることが好ましい。
挿入部の形状および大きさ等に影響されにくい位置特定ができ、これにより、より確実に、挿入箇所の位置を特定することができる。
(適用例7)
本発明に係わるロボットでは、前記位置特定部は、前記挿入対象物からの反力が減少したときの位置を前記挿入箇所の位置と認定するよう構成されていることが好ましい。
例えば挿入箇所が穴等の場合では、より確実に、挿入箇所の位置を特定することができる。
(適用例8)
本発明に係わるロボットでは、前記位置特定部は、前記挿入対象物からの反力が閾値よりも小さいときの位置を前記挿入箇所の位置と認定するよう構成されていることが好ましい。
閾値との比較によって、位置の認定を安定して行うことができる。これにより、より確実に、挿入箇所の位置を特定することができる。
(適用例9)
本発明に係わるロボットでは、前記位置特定部は、前記第2の走査の位置を変更して前記第2の走査を複数回行って、前記挿入箇所の位置を特定するよう構成されていることが好ましい。
複数回の走査によって得られた情報を二次元的解析を行うことにより、一層精度の高い位置の特定ができる。これにより、より確実に、挿入箇所の位置を特定することができる。
(適用例10)
本発明に係わるロボットでは、前記位置特定部は、前記第2の走査の位置を変更して前記第2の走査を複数回行って、前記挿入対象物からの反力が最小のときの位置を前記挿入箇所の位置と認定するよう構成されていることが好ましい。
複数回の走査によって得られた情報を二次元的解析を行うことにより、一層精度の高い位置の特定ができ、例えば挿入箇所が穴等の場合では、より確実に、挿入箇所の位置を特定することができる。
(適用例11)
本発明に係わるロボットでは、前記押し当て面は、前記挿入対象物または前記ロボット本体の稼働範囲に設置された構造物に設けられたものであることが好ましい。
これにより、より容易かつ確実に、角度θを設定することができる。
(適用例12)
本発明に係わるロボットでは、前記位置特定部が特定する前記挿入箇所の位置は、前記挿入対象物の表面に形成された開口の中心であることが好ましい。
これにより、より確実に、把持物の挿入部を挿入箇所に挿入することができる。
(適用例13)
本発明に係わるロボットでは、前記ロボット制御装置は、前記第2の走査を行う走査領域を前記第2の走査の前に設定する走査領域設定部を有することが好ましい。
これにより、より容易に、角度θを設定することができる。
(適用例14)
本発明に係わるロボットでは、前記ハンドと、前記把持物と、前記挿入対象物とを含む領域を撮像し、撮像データを得る撮像装置を有し、
前記走査領域設定部は、前記画像データに基づいて前記走査領域を設定するよう構成されていることが好ましい。
これにより、より容易に、角度θを設定することができる。
(適用例15)
本発明に係わるロボットでは、前記角度θを変更する際は、前記把持物が軸回りに回動して傾倒し、
角度設定部は、前記第1の走査において、前記把持物を前記軸方向に移動させるよう構成されていることが好ましい。
これにより、第2の走査において把持物を前記軸方向に移動させる場合、第1の走査における把持物の移動方向が前記第2の走査のときと同一となり、これによって、適正な角度θを設定することができる。
(適用例16)
本発明に係わるロボットでは、前記角度θを変更する際は、前記把持物が軸回りに回動して傾倒し、
位置特定部は、前記第2の走査において、前記把持物を前記軸方向に移動させるよう構成されていることが好ましい。
これにより、より容易かつ確実に、挿入箇所の位置を特定することができる。
(適用例17)
本発明に係わるロボット制御装置は、複数のアームを回動可能に連結してなるアーム連結体と、前記アーム連結体に連結される力覚センサーと、前記力覚センサーに装着されて把持物を把持するハンドと、を含むロボット本体の作動を制御するロボット制御装置であって、前記ハンドが把持した前記把持物の挿入部を押し当て面に押し当てつつ前記把持物を前記押し当て面に沿って移動させる第1の走査を、前記挿入部の押し当て方向と、前記把持物を把持する方向に対して垂直な把持軸と、のなす角度θを変更して行い、前記第1の走査の際、前記力覚センサーにより、前記挿入部と前記押し当て面との間の摩察力を検出し、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記角度θを設定する角度設定部と、前記角度θを前記角度設定部により設定された値に設定した状態で、前記ハンドが把持した前記把持物の前記挿入部を挿入対象物に押し当てつつ前記把持物を前記挿入対象物に沿って移動させる第2の走査を行い、前記第2の走査の際、前記力覚センサーにより、前記挿入部を前記挿入対象物に押し当てたときの反力を検出し、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記挿入箇所の位置を特定する位置特定部と、前記把持物の前記挿入部を前記挿入箇所に挿入する挿入動作制御部と、を備えることを特徴とする。
これにより、把持物と挿入対象物との接触面積が小さくなるように角度θを設定することができ、これによって、挿入対象物の挿入箇所の位置を特定する際、把持物の挿入部が挿入箇所にかかる確率が向上し、また、力覚センサーの検出結果に基づいて挿入箇所の位置を特定するので、確実に挿入箇所の位置を特定することができ、確実に、把持物の挿入部を挿入箇所に挿入することができる。
また、種々の形状の把持物に対して、適正な角度θを設定することができ、これにより、確実に、把持物の挿入部を挿入箇所に挿入することができる。
(適用例18)
本発明に係わるロボット制御装置は、前記角度設定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部と前記押し当て面との間の摩察力を求め、前記摩擦力に基づいて前記角度θを設定するよう構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、角度θを設定することができる。
(適用例19)
本発明に係わるロボット制御装置は、前記位置特定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部を前記挿入対象物に押し当てたときの前記挿入対象物からの反力を求め、前記挿入対象物からの反力に基づいて前記挿入箇所の位置を特定するよう構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、挿入箇所の位置を特定することができる。
(適用例20)
本発明に係わるロボット制御装置は、前記位置特定部は、前記挿入対象物からの反力が減少したときの位置を前記挿入箇所の位置と認定するよう構成されていることが好ましい。
これにより、より確実に、挿入箇所の位置を特定することができる。
(適用例21)
本発明に係わるロボットは、複数のアームが回動可能に連結してなるアーム連結体と、前記アーム連結体に連結される力覚センサーと、前記力覚センサーに装着されて把持物を把持するハンドと、を含み、前記把持物を押し当て面へ押し当てる傾斜角度を変えながら移動させ、前記力覚センサーによる摩擦力の検出によって、前記把持物の押し当てられる部分が鋭角となる押し当て角度を探索し、前記傾斜角度を前記押し当て角度に設定して、前記把持物の挿入部を挿入する挿入対象物の挿入箇所の位置を探索し、前記挿入部を前記挿入箇所に挿入することを特徴とする。
これにより、把持物と挿入対象物との接触面積が小さくなるように押し当て角度を設定することができ、把持物の挿入部は挿入箇所の段差を捕らえることができる。これによって、挿入対象物の挿入箇所の位置を特定する際、把持物の挿入部が挿入箇所で受ける反力が効率的に変化して検出能力が向上する。また、力覚センサーの検出結果に基づいて挿入箇所の位置を特定するので、確実に挿入箇所の位置を特定することができ、確実に、把持物の挿入部を挿入箇所に挿入することができる。
さらに、種々の形状の把持物に対して、適正な押し当て角度を設定することができ、これにより、連続して形状が異なる把持物を把持しても、挿入箇所の位置を常に安定して検出することができる。
本発明のロボットの第1実施形態を正面側から見た斜視図である。 図1に示すロボットを背面側から見た斜視図である。 図1に示すロボットの概略図である。 図1に示すロボットの主要部のブロック図である。 図1に示すロボットのロボット制御装置の主要部のブロック図である。 図1に示すロボットのハンドを示す側面図である。 図1に示すロボットの動作を説明するための図である。 図1に示すロボットの動作を説明するための図である。 図1に示すロボットの動作を説明するための図である。 図1に示すロボットの動作を説明するための図である。 ハンドによる把持物の他の把持の方法を示す図である。 把持物の他の形状を示す図である。
以下、本発明のロボットおよびロボット制御装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明のロボットの第1実施形態を正面側から見た斜視図である。図2は、図1に示すロボットを背面側から見た斜視図である。図3は、図1に示すロボットの概略図である。図4は、図1に示すロボットの主要部のブロック図である。図5は、図1に示すロボットのロボット制御装置の主要部のブロック図である。図6は、図1に示すロボットのハンドを示す側面図である。図7〜図10は、それぞれ、図1に示すロボットの動作を説明するための図である。
なお、以下では、説明の都合上、図1〜図3中の上側を「上」または「上方」、下側を「下」または「下方」と言う。また、図1〜図3中の基台側を「基端」、その反対側を「先端」と言う。また、図1では、リストの先端面の構成を示すため、カバー部材の図示を省略し、図2も図1に合わせた。
図1〜図3に示すロボット(産業用ロボット)1は、例えば腕時計のような精密機器等を製造する製造工程で用いることができ、ロボット本体10と、ロボット本体10の作動を制御するロボットロボット制御装置20(図4、図5参照)と、撮像装置として第1電子カメラ71および第2電子カメラ72とを有している。ロボット本体10と、ロボット制御装置20と、第1電子カメラ71および第2電子カメラ72とは、それぞれ、電気的に接続されている。また、ロボット制御装置20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)が内蔵されたパーソナルコンピューター(PC)等で構成することができる。なお、ロボット制御装置20については、後で詳述する。
ロボット本体10は、基台11と、4本のアーム(リンク)12、13、14、15と、リスト(リンク)16と、6つの駆動源401、402、403、404、405、406とを備えている。アーム12、13、14、15、リスト16により、アーム連結体が構成される。このロボット本体10は、基台11と、アーム12、13、14、15と、リスト16とが基端側から先端側に向ってこの順に連結された垂直多関節(6軸)ロボット(ロボット本体)である。垂直多関節ロボットでは、基台11と、アーム12〜15と、リスト16とを総称して「アーム」と言うこともでき、アーム12を「第1アーム」、アーム13を「第2アーム」、アーム14を「第3アーム」、アーム15を「第4アーム」、リスト16を「第5アーム、第6アーム」と分けて言うことができる。なお、リスト16は、第5アームと、第6アームとを有していてもよい。リスト16にはエンドエフェクタ等を取り付けることができる。
図3に示すように、アーム12〜15、リスト16は、それぞれ、基台11に対し独立して変位可能に支持されている。このアーム12〜15、リスト16の長さは、それぞれ、特に限定されないが、図示の構成では、アーム12〜14の長さが、他のアーム15およびリスト16よりも長く設定されている。なお、例えば、第3アーム14の長さを第1アーム12および第2アーム13の長さよりも短くしてもよい。
基台11と第1アーム12とは、関節(ジョイント)171を介して連結されている。そして、第1アーム12は、基台11に対し、鉛直方向と平行な第1回転軸O1を回転中心とし、その第1回転軸O1回りに回動自在となっている。第1回転軸O1は、基台11の設置面である床101の上面の法線と一致している。この第1回転軸O1回りの回動は、第1駆動源401の駆動によりなされる。また、第1駆動源401はモーター401Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター401Mは電気的に接続されたモータードライバー301を介してロボット制御装置20により制御される。第1駆動源401はモーター401Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター401Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。
第1アーム12と第2アーム13とは、関節(ジョイント)172を介して連結されている。そして、第2アーム13は、第1アーム12に対し、水平方向と平行な第2回転軸O2を軸中心として回動自在となっている。第2回転軸O2は、第1回転軸O1と直交している。この第2回転軸O2回りの回動は、第2駆動源402の駆動によりなされる。また、第2駆動源402はモーター402Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター402Mは電気的に接続されたモータードライバー302を介してロボット制御装置20により制御される。第2駆動源402はモーター402Mの他に設けた減速機(図示せず)によってモーター402Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第2回転軸O2は、第1回転軸O1に直交する軸と平行であってもよい。
第2アーム13と第3アーム14とは、関節(ジョイント)173を介して連結されている。そして、第3アーム14は、第2アーム13に対して水平方向と平行な回転軸O3を回転中心とし、その第3回転軸O3回りに回動可能となっている。第3回転軸O3は、第2回転軸O2と平行である。この第3回転軸O3回りの回動は、第3駆動源403の駆動によりなされる。また、第3駆動源403は、モーター403Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター403Mは電気的に接続されたモータードライバー303を介してロボット制御装置20により制御される。第3駆動源403はモーター403Mの他に減速機(図示せず)も設けてモーター403Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。
第3アーム14と第4アーム15とは、関節(ジョイント)174を介して連結されている。そして、第4アーム15は、第3アーム14(基台11)に対し、第3アーム14の中心軸方向と平行な第4回転軸O4を回転中心とし、その第4回転軸O4回りに回動自在となっている。第4回転軸O4は、第3回転軸O3と直交している。この第4回転軸O4回りの回動は、第4駆動源404の駆動によりなされる。また、第4駆動源404は、モーター404Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター404Mは電気的に接続されたモータードライバー304を介してロボット制御装置20により制御される。第4駆動源404はモーター404Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター404Mからの駆動を伝達されてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第4回転軸O4は、第3回転軸O3に直交する軸と平行であってもよい。
第4アーム15とリスト16とは、関節(ジョイント)175を介して連結されている。そして、リスト16は、第4アーム15に対して水平方向(y軸方向)と平行な第5回転軸O5を回転中心とし、その第5回転軸O5回りに回動自在となっている。第5回転軸O5は、第4回転軸O4と直交している。この第5回転軸O5回りの回動は、第5駆動源405の駆動によりなされる。また、第5駆動源405は、モーター405Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター405Mは電気的に接続されたモータードライバー305を介してロボット制御装置20により制御される。第5駆動源405はモーター405Mとともに設けた減速機(図示せず)によってモーター405Mからの駆動を伝達されてもよく、また、減速機が省略されていてもよい。また、リスト16は、関節(ジョイント)176を介して、第5回転軸O5と垂直な第6回転軸O6を回転中心とし、その第6回転軸O6回りにも回動自在となっている。回転軸O6は、回転軸O5と直交している。この第6回転軸O6回りの回動は、第6駆動源406駆動によりなされる。また、第6駆動源406の駆動は、モーター406Mとケーブル(図示せず)によって駆動され、このモーター406Mは電気的に接続されたモータードライバー306を介してロボット制御装置20により制御される。第6駆動源406はモーター406Mの他に減速機(図示せず)も設けてモーター406Mからの駆動を伝達されても良く、また、減速機が省略されていてもよい。なお、第5回転軸O5は、第4回転軸O4に直交する軸と平行であってもよく、また、第6回転軸O6は、第5回転軸O5に直交する軸と平行であってもよい。
駆動源401〜406には、それぞれのモーターまたは減速機に、第1角度センサー411、第2角度センサー412、第3角度センサー413、第4角度センサー414、第5角度センサー415、第6角度センサー416が設けられている。これらの角度センサーとして、エンコーダ、ロータリーエンコーダ等が用いることができる。これらの角度センサー411〜416により、それぞれ、駆動源401〜406のモーターあるいは減速機の回転軸の回転角度を検出する。この駆動源401〜406のモーターとしては、それぞれ、特に限定されず、例えば、ACサーボモーター、DCサーボモーター等のサーボモーターを用いるのが好ましい。また、前記各ケーブルは、それぞれ、ロボット本体10を挿通していてもよい。
ロボット本体10は、ロボット制御装置20と電気的に接続されている。すなわち、駆動源401〜406、角度センサー411〜416は、それぞれ、ロボット制御装置20と電気的に接続されている。
そして、ロボット制御装置20は、アーム12〜15、リスト16をそれぞれ独立して作動させることができる、すなわち、モータードライバー301〜306を介して、駆動源401〜406をそれぞれ独立して制御することができる。この場合、ロボット制御装置20は、角度センサー411〜416により検出を行い、その検出結果に基づいて、駆動源401〜406の駆動、例えば、角加速度、角速度、回転角度等をそれぞれ制御する。この制御プログラムは、ロボット制御装置20に内蔵された記録媒体に予め記憶されている。
図1、図2に示すように、基台11は、ロボット1が垂直多関節ロボットの場合、当該垂直多関節ロボットの最も下方に位置し、設置スペースの床101に固定される部分である。この固定方法としては、特に限定されず、例えば、図1、図2に示す本実施形態では、複数本のボルト111による固定方法を用いている。なお、基台11の設置スペースでの固定箇所としては、床の他に、設置スペースの壁や天井とすることもできる。
基台11は、中空の基台本体(ハウジング)112を有している。基台本体112は、円筒状をなす円筒状部113と、当該円筒状部113の外周部に一体的に形成された、箱状をなす箱状部114とに分けることができる。そして、このような基台本体112には、例えば、モーター401Mやモータードライバー301〜306が収納されている。
アーム12〜15は、それぞれ、中空のアーム本体2と、駆動機構3と、封止手段4とを有している。なお、以下では、説明の都合上、第1アーム12が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2a」、「駆動機構3a」、「封止手段4a」と言い、第2アーム13が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2b」、「駆動機構3b」、「封止手段4b」と言い、第3アーム14が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2c」、「駆動機構3c」、「封止手段4c」と言い、第4アーム15が有するアーム本体2、駆動機構3、封止手段4をそれぞれ「アーム本体2d」、「駆動機構3d」、「封止手段4d」と言うことがある。
また、関節171〜176は、それぞれ、回動支持機構(図示せず)を有している。この回動支持機構は、互いに連結された2本のアームのうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構、互いに連結された基台11と第1アーム12のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構、互いに連結された第4アーム15と第5リスト16のうちの一方を他方に対し回動可能に支持する機構である。互いに連結された第4アーム15とリスト16とを一例とした場合、回動支持機構は、リスト16を第4アーム15に対し回動させることができる。また、各回動支持機構は、それぞれ、対応するモーターの回転速度を所定の減速比で減速して、その駆動力を対応するアーム、リスト16のリスト本体161、支持リング162に伝達する減速機(図示せず)を有している。
第1アーム12は、基台11の上端部(先端部)に水平方向に対し傾斜した姿勢で連結されている。この第1アーム12では、駆動機構3aがモーター402Mを有しており、アーム本体2a内に収納している。また、アーム本体2a内は、封止手段4aにより気密封止されている。
第2アーム13は、第1アーム12の先端部に連結されている。この第2アーム13では、駆動機構3bがモーター403Mを有しており、アーム本体2b内に収納している。また、アーム本体2a内は、封止手段4bにより気密封止されている。
第3アーム14は、第2アーム13の先端部に連結されている。この第3アーム14では、駆動機構3cがモーター404Mを有しており、アーム本体2c内に収納している。また、アーム本体2c内は、封止手段4cにより気密封止されている。
第4アーム15は、第3アーム14の先端部に、その中心軸方向と平行に連結されている。このアーム15では、駆動機構3dがモーター405M、406Mを有しており、アーム本体2d内に収納している。また、アーム本体2d内は、封止手段4dにより気密封止されている。
第4アーム15の先端部(基台11と反対側の端部)には、リスト16が連結されている。このリスト16には、その先端部(第4アーム15と反対側の端部)に、エンドエフェクタとして、本実施形態では、例えば、腕時計等のような精密機器を把持するハンド(マニピュレーター)9(図6参照)が着脱自在に装着される。ハンド9としては、特に限定されないが、本実施形態では、ハンド9は、2本の指部(フィンガー)17、18と、指部(フィンガー)17、18を駆動する2つの駆動源(図示せず)とを有している。各駆動源の作動は、ロボット制御装置20により制御される。
このハンド9は、把持物(ワーク)41を把持する方向(図6中の矢印Aの方向)に対して垂直な把持軸91を有している。そして、このロボット1は、ロボット制御装置20により、ロボット本体10(アーム12〜15、リスト16等)、第1電子カメラ71、第2電子カメラ72の作動を制御することにより、ハンド9で把持物41(図8参照)を把持し、把持物41を搬送し、その把持物41の挿入部412を挿入対象物51(図8参照)に設けられた挿入箇所である穴52に挿入する動作を行う。なお、ハンド9の指部の本数は、2本に限定されず、3本以上であってもよい。
なお、把持物41の形状、挿入対象物51の穴52の形状は、それぞれ、特に限定されないが、本実施形態では、代表的に、把持物41、挿入対象物51の穴52の形状をそれぞれ円筒状とした場合を図示して説明する。
また、挿入対象物51に形成された穴52には、貫通穴と、貫通していない穴、すなわち、有底の穴(凹部)とが含まれるが、本実施形態では、代表的に、有底の穴を図示して説明を行う。また、把持物41は、その穴52に挿入部412のみが挿入されてもよく、また、把持物41全体が挿入されてもよい。また、穴が貫通穴の場合は、把持物41は、その貫通穴を通過してしまってもよい。また、挿入対象物51に設けられた挿入箇所は、穴に限定されるものでもない。
リスト16は、円筒状をなすリスト本体(第6アーム)161と、リスト本体161と別体で構成され、当該リスト本体161の基端部に設けられ、リング状をなす支持リング(第5アーム)162とを有している。
リスト本体161の先端面163は、平坦な面となっており、その先端面163および後述するカバー部材19(図6参照)は、ハンド9等が装着される装着部となる。また、リスト本体161は、関節176を介して、第4アーム15の駆動機構3dに連結されており、当該駆動機構3dのモーター406Mの駆動により、回転軸O6回りに回動する。
支持リング162は、関節175を介して、第4アーム15の駆動機構3dに連結されており、当該駆動機構3dのモーター405Mの駆動により、リスト本体161ごと回転軸O5回りに回動する。
また、図6に示すように、ロボット1のロボット本体10は、リスト16の先端部に設けられた力覚センサー81を有している。なお、力覚センサー81は、前記の位置に限らず、例えば、ハンド9の基端部等に設けられていてもよい。
力覚センサー81は、ハンド9が把持した把持物41を介して受ける反力等の力やモーメントを検出するものである。この力覚センサー81としては、特に限定されず、各種のものを用いることができるが、その1例としては、例えば、互いに直交する3軸の各軸方向の力および各軸回りのモーメントを検出する6軸力センサー等が挙げられる。なお、以下では、力とモーメントとを含めて力と言う。
力覚センサー81の形状は、特に限定されないが、本実施形態では、力覚センサー81は、平面視で、すなわち図6中の左側から見て、円形をなしている。
この力覚センサー81の検出結果、すなわち、力覚センサー81から出力される信号は、ロボット制御装置20に入力され、ロボット制御装置20は、力覚センサー81の検出結果に基づいて所定の制御を行う。
また、リスト16の先端部には、円筒状をなすカバー部材19が形成されている。リスト16の先端部にハンド9が装着されると、カバー部材19と、リスト16と、ハンド9とで、収納空間が形成される。この収納空間には、力覚センサー81が収納されている。
第1電子カメラ71および第2電子カメラ72は、それぞれ、撮像素子を有し、ロボット1のロボット本体10が作業する領域、すなわち、可動範囲を撮像することができるようになっている。第1電子カメラ71および第2電子カメラ72により撮像し、得られた撮像データは、それぞれ、ロボット制御装置20に入力され、ロボット制御装置20は、前記画像データに基づいて、各部の位置を求める等の所定の処理を行う。
また、第1電子カメラ71および第2電子カメラ72は、それぞれ、ロボット本体10から所定距離離間した位置に設置されている。これにより、ロボット本体10が作動しても第1電子カメラ71および第2電子カメラ72は、常に、一定の位置にあり、容易に、各部の位置を求めることができる。
次に、図1、図2、図4、図5を参照し、ロボット制御装置20の構成について説明する。
ロボット制御装置20は、ロボット本体10全体、すなわち、第1駆動源401、第2駆動源402、第3駆動源403、第4駆動源404、第5駆動源405、第6駆動源406、リスト16に装着されたハンド9の駆動源、第1電子カメラ71、第2電子カメラ72等の作動をそれぞれ制御する装置である。
図1、図2、図4に示すように、ロボット制御装置20は、第1駆動源401の作動を制御する第1駆動源制御部201と、第2駆動源402の作動を制御する第2駆動源制御部202と、第3駆動源403の作動を制御する第3駆動源制御部203と、第4駆動源404の作動を制御する第4駆動源制御部204と、第5駆動源405の作動を制御する第5駆動源制御部205と、第6駆動源406の作動を制御する第6駆動源制御部206とを有している。
ここで、ロボット制御装置20は、ロボット1が行う処理の内容に基づいてリスト16の先端部の目標位置、すなわち、リスト16に装着されたハンド9の目標位置を求め、その目標位置にハンド9を移動させるための軌道を生成する。そして、ロボット制御装置20は、その生成した軌道に沿ってハンド9(リスト16)が移動するように、各駆動源401〜406の回転角度を所定の制御周期ごとに測定し、この測定結果に基づいて演算した値をそれぞれ各駆動源401〜406の位置指令Pcとして駆動源制御部201〜206に出力する。なお、前記および以下では、「値が入力、出力」等と表記しているが、これは、「その値に対応する信号が入力、出力」の意味である。
第1駆動源制御部201には、第1駆動源401の位置指令Pcの他、第1角度センサー411から検出信号が入力される。第1駆動源制御部201は、第1角度センサー411の検出信号から算出される第1駆動源401の回転角度(位置フィードバック値Pfb)が位置指令Pcになり、かつ、後述する角速度フィードバック値ωfbが後述する角速度指令ωcになるように、各検出信号を用いたフィードバック制御によって第1駆動源401を駆動する。
すなわち、第1駆動源制御部201の第1減算器(図示せず)には、位置指令Pcが入力され、また、後述する位置フィードバック値Pfbが入力される。第1駆動源制御部201では、第1角度センサー411から入力されるパルス数がカウントされるとともに、そのカウント値に応じた第1駆動源401の回転角度が位置フィードバック値Pfbとして第1減算器に出力される。第1減算器は、これら位置指令Pcと位置フィードバック値Pfbとの偏差(第1駆動源401の回転角度の目標値から位置フィードバック値Pfbを減算した値)を出力する。
また、第1駆動源制御部201は、第1減算器から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン等を用いた所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第1駆動源401の角速度の目標値を演算する。そして、その第1駆動源401の角速度の目標値(指令値)を示す信号を角速度指令(第1角速度指令)ωcとして第2減算器(図示せず)に出力する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、比例制御(P制御)がなされるが、これに限定されるものではない。
また、第1駆動源制御部201は、第1角度センサー411から入力されるパルス信号の周波数に基づいて、第1駆動源401の角速度が算出され、その角速度が角速度フィードバック値ωfbとして第2減算器に出力される。
第2減算器には、角速度指令ωcが入力され、また、角速度フィードバック値ωfbが入力される。第2減算器は、これら角速度指令ωcと角速度フィードバック値ωfbとの偏差(第1駆動源401の角速度の目標値から角速度フィードバック値ωfbを減算した値)を出力する。
また、第1駆動源制御部201は、第2減算器から入力された偏差と、予め定められた係数である比例ゲイン、積分ゲイン等を用い、積分を含む所定の演算処理を行うことで、その偏差に応じた第1駆動源401の角加速度(トルク)の目標値を演算する。そして第1駆動源制御部201は、その第1駆動源401の角加速度の目標値(指令値)を示す信号を角加速度指令(トルク指令)として生成する。なお、ここでは、本実施形態では、フィードバック制御として、PI制御がなされるが、これに限定されるものではない。
第1駆動源制御部201は、その角加速度指令に基づいて、第1駆動源401の駆動信号(駆動電流)を生成し、モータードライバー301を介してモーター401Mに供給する。
このようにして、第1駆動源401の角加速度、すなわち、トルクがその目標値と可及的に等しくなり、かつ、位置フィードバック値Pfbが位置指令Pcと可及的に等しくなるとともに、角速度フィードバック値ωfbが角速度指令ωcと可及的に等しくなるように、フィードバック制御がなされ、第1駆動源401の駆動電流が制御される。
なお、第2駆動源制御部202〜第6駆動源制御部206については、それぞれ、前記第1駆動源制御部201と同様であるので、その説明は省略する。
また、図5に示すように、ロボット制御装置20は、角度設定部21と、位置特定部22と、挿入動作制御部23とを有している。ロボット制御装置20は、第1電子カメラ71、第2電子カメラ72により撮像して得られた画像データ、力覚センサー81の検出結果等に基づいて、ロボット1(ロボット本体10)の作動を制御する。
前述したように、ロボット1は、ロボット制御装置20により、ロボット本体10(アーム12〜15、リスト16等)、第1電子カメラ71、第2電子カメラ72の作動を制御することにより、ハンド9で把持物41を把持し、把持物41を搬送し、その把持物41の挿入部412を挿入対象物51に形成された穴52に挿入する動作を行う。
ロボット1が把持物41の挿入部412を挿入対象物51の穴52に挿入する際は、ロボット制御装置20は、後述する第1の操作に先立って、まず、第1電子カメラ71および第2電子カメラ72により、ハンド9と、把持物41と、挿入対象物51とを含む領域を撮像し、その挿入対象物51の表面の押し当て面の領域を第1走査領域として設定する。または、例えば、CADデータ等の予め作成された画像データに基づいて、この第1走査領域を設定してもよい。また、前記第1走査領域として設定する押し当て面は、挿入対象物51の表面に限らず、例えば、ロボット本体10の稼働範囲に設置された構造物に設けられたもの、例えば、作業台の表面等であってもよい。
図7に示すように、ロボット制御装置20の角度設定部21は、ハンド9により把持物41を把持し、その記把持物41の挿入部412を前記押し当て面に押し当てつつ把持物41を押し当て面に沿って移動させる第1の走査を行う。挿入部412を押し当てる方向、すなわち、挿入部412の押圧方向は、鉛直方向であることが好ましい。また、第1の走査は、挿入部412の押し当て方向と把持軸91とのなす角度θを変更して行なう。この角度θの変更は、把持物41の姿勢を変更することで行う。そして、第1の走査の際、力覚センサー81によりハンド9が把持した把持物41を介して受ける反力の検出を行い、力覚センサー81の検出結果に基づいて後述する第1の操作の際の角度θを設定する。
なお、角度θを変更することで、把持物41の複数の姿勢のうちには、必ず、把持物41の中心軸411が押し当て面に対して所定角度傾斜した状態が含まれることとなり、その傾斜角度も複数となる。把持物41の中心軸411が押し当て面に対して傾斜している場合は、傾斜していない場合と比べて、把持物41の挿入部412と押し当て面との接触面積が小さくなり、後述する第2走査を行って挿入対象物51の穴52の位置を特定する際、把持物41の挿入部412が穴52を通過する確率が向上する。なお、挿入部412と押し当て面との接触面積が小さいほど、挿入部412と押し当て面との間の摩察力が小さい。
また、第1の走査において、把持物41を移動させる方向は、特に限定されないが、以下のようにすることが好ましい。
まず、第1の走査において、角度θを変更する際は、把持物41が所定の軸回りに回動して傾倒する。第1の走査では、把持物41は、その軸方向(図7中の紙面に対して垂直な方向)に移動させることが好ましい。後述する第2の走査では、後述するように、把持物41を前記軸方向に移動させることが好ましいが、第2の走査において把持物41を前記軸方向に移動させる場合、第1の走査における把持物41の移動方向が前記第2の走査のときと同一となり、これによって、より適正な角度θを設定することができる。すなわち、第1の走査において、把持物41の姿勢に対してその把持物41を移動させる方向は、第2の走査において、把持物41の姿勢に対してその把持物41を移動させる方向と同一であることが好ましい。
ここで、角度設定部21は、力覚センサー81の検出結果に基づいて、挿入部412と押し当て面との間の摩察力を求め、その摩擦力に基づいて角度θを設定する。
この角度θの設定においては、第1の走査中に角度θを徐々に増加または徐々に減少させる第1の方法と、角度θを変更して第1の走査を複数回行い、各回の第1の走査中は、それぞれ、角度θを一定にする第2の方法とがあり、そのうちのいずれか一方で行う。
第1の方法では、角度設定部21は、第1の走査中に角度θを徐々に増加または徐々に減少させ、力覚センサー81の検出結果に基づいて、挿入部412と押し当て面との間の摩察力を求め、その摩擦力が一定のときの角度θの値に角度θを設定する。または、角度設定部21は、前記摩擦力が徐々に増加または徐々に減少するときの角度θの値の範囲内に角度θを設定する。
すなわち、角度θを徐々に増加または徐々に減少させたとき、摩擦力が徐々に増加または徐々に減少する場合には、その摩擦力が徐々に増加または徐々に減少するときの角度θの値の範囲内に角度θを設定する。この場合、例えば、角度θは、摩擦力が最小のときの値に設定することが好ましい。この摩擦力が最小のときの角度θは、把持物41の挿入部412と押し当て面との接触面積が最小のときの角度θであり、前記接触面積を小さくすることにより、後述する第2走査を行って挿入対象物51の穴52の位置を特定する際、把持物41の挿入部412が穴52にかかる確率が向上する。
また、角度θを徐々に増加または徐々に減少させたとき、摩擦力が変化しない場合には、その摩擦力が一定のときのいずれかの角度θの値に角度θを設定する。その理由は、例えば、把持物41の挿入部412の押し当て面と接触する部位が丸みを帯びている場合は、角度θを変更しても摩擦力が変化しない場合があるので、このような場合は、摩擦力が一定のときのいずれかの角度θの値に角度θを設定する。
ここで、角度θを変更する範囲は、特に限定されず、諸条件に応じて適宜設定されるものであるが、その角度θを変更する範囲の下限値は、0°以上、45°未満であることが好ましく、10°以上、30°以下であることがより好ましい。また、角度θを変更する範囲の上限値は、45°以上、90°未満であることが好ましく、60°以上、80°以下であることがより好ましい。
また、第2の方法では、角度設定部21は、角度θを変更して第1の走査を複数回行う。各回の第1の走査中は、それぞれ、角度θを一定にする。そして、各第1の走査の際、それぞれ、力覚センサー81の検出結果に基づいて、挿入部412と押し当て面との間の摩察力を求める。各第1の走査における摩擦力は、例えば、平均値とする。なお、平均値以外でもよいことは、言うまでもない。
そして、前記複数回の第1の走査のうち、摩擦力が最大のときの角度θを除き、他の角度θのいずれかの値に角度θを設定する。または、例えば、補間処理等を行って、実際には第1の走査を行っていない角度θの値に角度θを設定してもよい。
なお、前記第1の方法と同様に、角度θは、摩擦力が最小のときの値に設定することが好ましく、また、角度θを変更する範囲の上限値および下限値の好適範囲は、それぞれ、前記第1の方法で述べた値と同様である。
次に、ロボット制御装置20は、後述する第2の操作に先立って、第1電子カメラ71および第2電子カメラ72により、ハンド9と、把持物41と、挿入対象物51とを含む領域を撮像し、ハンド9と、挿入対象物51の穴52とのおおよその位置関係を把握し、その穴52の近傍の領域を穴52の探索領域である第2走査領域(走査領域)として設定する。または、例えば、CADデータ等の予め作成された画像データに基づいて、この第2走査領域を設定してもよい。
図8に示すように、ロボット制御装置20の位置特定部22は、ハンド9により把持物41を把持し、挿入部412の押し当て方向と把持軸91とのなす角度θを前記角度設定部21により設定された値に設定する。そして、この状態で、ハンド9が把持した把持物41の挿入部412を挿入対象物52の表面に押し当てつつ把持物41を挿入対象物52の表面に沿って移動させる第2の走査を行う。挿入部412を押し当てる方向、すなわち、挿入部412の押圧方向は、鉛直方向であることが好ましい。そして、第2の走査の際、力覚センサー81により前記反力の検出を行い、力覚センサー81の検出結果に基づいて穴52の位置を特定する。この位置特定部22が特定する穴52の位置は、その穴52により挿入対象物52の表面に形成された開口53の中心である。これにより、容易かつ確実に、把持物41の挿入部412を挿入対象物51の穴52に挿入することができる。
また、第2の走査において、把持物41の移動を移動させる方向は、特に限定されないが、以下のようにすることが好ましい。
まず、前述したように、第1の走査において、角度θを変更する際は、把持物41が所定の軸回りに回動して傾倒する。第2の走査では、把持物41は、その軸方向(図8中の紙面に対して垂直な方向)に移動させることが好ましい。これにより、第2の走査において、把持物41の挿入部412が穴52にかかったとき、その穴52の外周部により挿入部412が振られてしまうことを防止することができ、予定のラインに沿って挿入部412を移動させることができる。
ここで、位置特定部22は、力覚センサー81の検出結果に基づいて、挿入部412を挿入対象物51に押し当てたときの挿入対象物51からの反力を求め、その挿入対象物51からの反力に基づいて穴52の位置を特定する。
この穴52の位置の特定においては、挿入対象物51からの反力が減少したときの位置を穴52の位置と認定する。なお、挿入部412を挿入対象物52に押し当てたときの挿入対象物51からの反力は、挿入対象物51の穴52の位置では、穴52のない位置に比べて小さくなる。また、前記反力は、挿入部412の位置が穴52の中心軸に近いほど、すなわち、穴52により挿入対象物52の表面に形成された開口53の中心に近いほど小さくなる。位置特定部22は、この関係を用いて、穴52の位置、すなわち、穴52により挿入対象物52の表面に形成された開口53の中心の位置を特定する。以下、1例を挙げ、具体的に説明する。
まず、簡単に説明すると、位置特定部22は、第2の走査を位置を変更して複数回行って、挿入部412を挿入対象物52に押し当てたときの挿入対象物51からの反力が最小のときの位置を穴52の位置、すなわち、穴52により挿入対象物52の表面に形成された開口53の中心の位置と認定する。
以下では、1例として、第2の走査を位置を変更して5回行った場合について説明する。なお、第2の走査の回数は、5回に限定されず、2〜4回、または6回以上でもよく、通常は、多数回行うことが好ましい。第2の走査を多数回行うことで、精度を向上させることができる。
図9(a)に示すように、第2の走査を位置を変更して5回行う。図9(a)には、挿入対象物52上の異なる5本のラインL1、L2、L3、L4、L5に沿って、それぞれ、第2の走査を行った場合が示されている。また、穴52により挿入対象物52の表面に形成された開口53の中心の位置を特定する原理を説明し易くするため、図9(a)には、互いに直交するx軸およびy軸を想定し、各ラインL1〜L5は、それぞれ、x軸に平行で、等間隔に配置されていることとする。そして、ラインL1は、穴52の一方の端部において、ぎりぎり穴52にかからない位置を通り、ラインL5は、穴52の他方の端部において、ぎりぎり穴52にかからない位置を通るようになっている。また、ラインL3は、穴52の開口53の中心を通り、ラインL2は、穴52の前記一方の端部と穴52の開口53の中心との間を通り、ラインL4は、穴52の前記他方の端部と穴52の開口53の中心との間を通ようになっている。
前記各回の第2の走査の際、それぞれ、力覚センサー81の検出結果に基づいて、挿入部412を挿入対象物52に押し当てたときの挿入対象物51からの反力を求める。この反力は、連続的に求めてもよく、また、間欠的に求めてもよい。なお、本実施形態では、連続的に求めた場合を示す。
図9(b)に示すように、ラインL1、L5では、それぞれ、反力は、一定の高い値を示す。また、ラインL2、L4では、それぞれ、反力は、穴52の位置で少し低下する。また、ラインL3では、反力は、穴52の位置で大きく低下する。
上記のデータから、穴52の開口53の中心のy軸方向の位置、すなわちy座標は、ラインL3のy座標であることが判る。このため、位置特定部22は、前記のように穴52の開口53の中心のy軸方向の位置を特定する。なお、ラインL3が穴52の開口53の中心を通らない場合は、例えば、補間処理等を行って、穴52の開口53の中心のy軸方向の位置を特定する。
また、穴52の開口53の中心のx軸方向の位置、すなわちx座標は、ラインL2、L3、L4において、それぞれ、反力が最小となるときのx座標であることが判る。このため、位置特定部22は、前記のように穴52の開口53の中心のx軸方向の位置を特定する。このようにして、穴52の開口53の中心の位置が求められる。
次に、図10に示すように、ロボット制御装置20の挿入動作制御部23は、前記穴52の位置の情報に基づいて、前記特定された穴52の位置に、把持物41を移動させ、把持物41の中心軸411を穴52の開口53の中心、すなわち穴52の中心軸に一致させ、把持物41の挿入部412を穴52に挿入する。この際は、穴52の開口53の中心の位置が判っているので、把持物41を傾斜させる必要はない。
以上説明したように、このロボット1によれば、把持物41と挿入対象物51との接触面積が小さくなるように角度θを設定することができ、これによって、第2走査の際、把持物41の挿入部412が穴52にかかる確率が向上し、また、力覚センサー81の検出結果に基づいて穴52の位置を特定するので、確実に穴52の開口53の中心の位置を特定することができ、確実に、把持物41の挿入部412を穴52に挿入することができる。そして、穴52が非常に小さい場合、例えば、穴52の直径に対して、挿入部412の直径が僅かに小さいような場合であっても、確実に、挿入部412を穴52に挿入することができる。
また、種々の形状の把持物に対して、適正な角度θを設定することができ、これにより、確実に、把持物の挿入部を挿入箇所に挿入することができる。
なお、本実施形態では、挿入部412を挿入対象物52に押し当てたときの挿入対象物51からの反力に基づいて穴52の位置を特定するように構成されているが、本発明では、これに限らず、挿入対象物51からの他の方向の反力に基づいて穴52の位置を特定するように構成してもよい。
ここで、図11には、ハンドによる把持物の他の把持の方法を示し、図12には、把持物の他の形状を示す。
図11に示すように、ハンド9により、把持物41を傾斜させた状態で把持してもよい。この場合は、図11(a)、図11(c)に示す状態のとき、挿入部412を挿入対象物52に押し当てたときの挿入対象物51からの反力が小さくなり、図11(b)に示す状態のとき、その反力が大きくなる。
図12に示すように、把持物41は、その端部が尖っていてもよい。この場合は、図12(a)、図12(c)に示す状態のとき、挿入部412を挿入対象物52に押し当てたときの挿入対象物51からの反力が大きくなり、図12(b)に示す状態のとき、その反力が小さくなる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明するが、前述した第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
第2実施形態のロボット1では、ロボット制御装置20の位置特定部22は、第2の走査において、挿入部412を挿入対象物52に押し当てたときの挿入対象物51からの反力が予め設定された閾値よりも小さときの位置を穴52の位置と認定する。
そして、挿入動作制御部23は、第2の走査中に、反力が閾値よりも小さくなり、穴52の位置が特定された場合、その位置で、把持物41の移動を止める(停止させる)。そして、把持物41の傾斜を直し、把持物41の中心軸411を鉛直方向に向け、把持物41の挿入部412を挿入対象物51の穴52に挿入する。なお、第2の走査は、反力が閾値よりも小さくなるまで、何回でも行われる。
このロボット1によれば、前述した第1実施形態と同様の効果が得られる。
以上、本発明のロボットおよびロボット制御装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。
また、本発明は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、各駆動源のモーターとしては、それぞれ、前記サーボモーターの他、例えば、ステッピングモーター等が挙げられる。また、モーターとしてステッピングモーターを用いる場合は、角度センサーとして、例えば、ステッピングモーターへ入力する駆動パルスの数を計測することで、モーターの回転角度を検出するものを用いてもよい。
また、各角度センサーの方式は、それぞれ、特に限定されず、例えば、光学式、磁気式、電磁式、電気式等が挙げられる。
また、前記実施形態では、ロボットの回転軸の数は、6つであるが、本発明では、これに限定されず、ロボットの回転軸の数は、例えば、3つ、4つ、5つまたは7つ以上でもよい。すなわち、本実施形態では、リストが2本のアームを有しているので、ロボットのアームの本数は、6本であるが、本発明では、これに限定されず、ロボットのアームの本数は、例えば、3本、4本、5本または7本以上でもよい。
また、前記実施形態では、ロボットは、複数のアームの隣り合う前記アーム同士を回動自在に連結してなるアーム連結体を1つ有する単腕ロボットであるが、本発明では、これに限定されず、例えば、複数のアームの隣り合う前記アーム同士を回動自在に連結してなるアーム連結体を2つ有する双腕ロボット等、複数のアーム連結体を有するロボットであってもよい。
また、本発明のロボットは、例えば、スカラーロボット等であってもよい。
また、前記実施形態では、撮像装置の数は、2つであるが、本発明では、これに限定されず、撮像装置の数は、1つでもよく、また、3つ以上でもよい。但し、撮像装置の数は、複数であることが好ましい。
また、前記実施形態では、撮像装置は、ロボット本体から離間した位置に設置されているが、本発明では、これに限定されず、撮像装置は、例えば、ロボット本体に設置されていてもよい。
また、前記実施形態では、撮像装置は、固定されているが、本発明では、これに限定されず、撮像装置は、例えば、移動可能に設置されていてもよい。
1……ロボット(産業用ロボット) 10……ロボット本体 101……床 11……基台 111……複数本のボルト 112……基台本体 113……円筒状部 114……箱状部 12、13、14、15……アーム(リンク) 16……リスト(リンク) 161……リスト本体 162……支持リング 163……先端面 171、172、173、174、175、176……関節(ジョイント) 17、18……指部 19……カバー部材 2、2a、2b、2c、2d……アーム本体 3、3a、3b、3c、3d……駆動機構 4、4a、4b、4c、4d……封止手段 20……ロボット制御装置 21……角度設定部 22……位置特定部 23……挿入動作制御部 201、202、203、204、205、206……駆動源制御部 301、302、303、304、305、306……モータードライバー 401、402、403、404、405、406……駆動源 401M、402M、403M、404M、405M、406M……モーター 411、412、413、414、415、416……角度センサー 41……把持物 411……中心軸 412……挿入部 51……挿入対象物 52……穴 53……開口 71、72……電子カメラ 81……力覚センサー 9……ハンド 91……把持軸 O1、O2、O3、O4、O5、O6……回転軸 L1、L2、L3、L4、L5……ライン

Claims (21)

  1. 複数のアームを回動可能に連結してなるアーム連結体と、前記アーム連結体に連結される力覚センサーと、前記力覚センサーに装着されて把持物を把持するハンドと、を含むロボット本体と、
    前記ロボット本体の作動を制御するロボット制御装置と、を備え、
    前記ロボット制御装置は、前記ハンドが把持した前記把持物の挿入部を押し当て面に押し当てつつ前記把持物を前記押し当て面に沿って移動させる第1の走査を、前記挿入部の押し当て方向と、前記把持物を把持する方向に対して垂直な把持軸と、のなす角度θを変更して行い、前記第1の走査の際、前記力覚センサーにより反力の検出を行い、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記角度θを設定する角度設定部と、
    前記挿入部の押し当て方向と前記把持軸とのなす角度θを前記角度設定部により設定された値に設定した状態で、前記ハンドが把持した前記把持物の前記挿入部を挿入対象物に押し当てつつ前記把持物を前記挿入対象物に沿って移動させる第2の走査を行い、前記第2の走査の際、前記力覚センサーにより反力の検出を行い、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記挿入箇所の位置を特定する位置特定部と、
    前記把持物の前記挿入部を前記挿入箇所に挿入する挿入動作制御部と、を備えることを特徴とするロボット。
  2. 前記角度設定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部と前記押し当て面との間の摩察力を求め、前記摩擦力に基づいて前記角度θを設定するよう構成されている請求項1に記載のロボット。
  3. 前記角度設定部は、前記第1の走査中に、前記角度θを徐々に増加または徐々に減少させるよう構成されている請求項1または2に記載のロボット。
  4. 前記角度設定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部と前記押し当て面との間の摩察力を求め、前記摩擦力が一定のときの前記角度θの値に前記角度θを設定するか、または前記摩擦力が徐々に増加または徐々に減少するときの前記角度θの値の範囲内に前記角度θを設定するよう構成されている請求項3に記載のロボット。
  5. 前記角度設定部は、前記角度θを変更して前記第1の走査を複数回行い、前記各回の前記第1の走査中は、それぞれ、前記角度θを一定にするよう構成されている請求項1に記載のロボット。
  6. 前記位置特定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部を前記挿入対象物に押し当てたときの前記挿入対象物からの反力を求め、前記挿入対象物からの反力に基づいて前記挿入箇所の位置を特定するよう構成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載のロボット。
  7. 前記位置特定部は、前記挿入対象物からの反力が減少したときの位置を前記挿入箇所の位置と認定するよう構成されている請求項6に記載のロボット。
  8. 前記位置特定部は、前記挿入対象物からの反力が閾値よりも小さいときの位置を前記挿入箇所の位置と認定するよう構成されている請求項6に記載のロボット。
  9. 前記位置特定部は、前記第2の走査の位置を変更して前記第2の走査を複数回行って、前記挿入箇所の位置を特定するよう構成されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載のロボット。
  10. 前記位置特定部は、前記第2の走査の位置を変更して前記第2の走査を複数回行って、前記挿入対象物からの反力が最小のときの位置を前記挿入箇所の位置と認定するよう構成されている請求項6に記載のロボット。
  11. 前記押し当て面は、前記挿入対象物または前記ロボット本体の稼働範囲に設置された構造物に設けられたものである請求項1ないし10のいずれか1項に記載のロボット。
  12. 前記位置特定部が特定する前記挿入箇所の位置は、前記挿入対象物の表面に形成された開口の中心である請求項1ないし11のいずれか1項に記載のロボット。
  13. 前記ロボット制御装置は、前記第2の走査を行う走査領域を前記第2の走査の前に設定する走査領域設定部を有する請求項1ないし12のいずれか1項に記載のロボット。
  14. 前記ハンドと、前記把持物と、前記挿入対象物とを含む領域を撮像し、撮像データを得る撮像装置を有し、
    前記走査領域設定部は、前記画像データに基づいて前記走査領域を設定するよう構成されている請求項13に記載のロボット。
  15. 前記角度θを変更する際は、前記把持物が軸回りに回動して傾倒し、
    角度設定部は、前記第1の走査において、前記把持物を前記軸方向に移動させるよう構成されている請求項1ないし14のいずれか1項に記載のロボット。
  16. 前記角度θを変更する際は、前記把持物が軸回りに回動して傾倒し、
    位置特定部は、前記第2の走査において、前記把持物を前記軸方向に移動させるよう構成されている請求項1ないし15のいずれか1項に記載のロボット。
  17. 複数のアームを回動可能に連結してなるアーム連結体と、前記アーム連結体に連結される力覚センサーと、前記力覚センサーに装着されて把持物を把持するハンドと、を含むロボット本体の作動を制御するロボット制御装置であって、
    前記ハンドが把持した前記把持物の挿入部を押し当て面に押し当てつつ前記把持物を前記押し当て面に沿って移動させる第1の走査を、前記挿入部の押し当て方向と、前記把持物を把持する方向に対して垂直な把持軸と、のなす角度θを変更して行い、前記第1の走査の際、前記力覚センサーにより、前記挿入部と前記押し当て面との間の摩察力を検出し、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記角度θを設定する角度設定部と、
    前記角度θを前記角度設定部により設定された値に設定した状態で、前記ハンドが把持した前記把持物の前記挿入部を挿入対象物に押し当てつつ前記把持物を前記挿入対象物に沿って移動させる第2の走査を行い、前記第2の走査の際、前記力覚センサーにより、前記挿入部を前記挿入対象物に押し当てたときの反力を検出し、前記力覚センサーの検出結果に基づいて前記挿入箇所の位置を特定する位置特定部と、
    前記把持物の前記挿入部を前記挿入箇所に挿入する挿入動作制御部と、を備えることを特徴とするロボット制御装置。
  18. 前記角度設定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部と前記押し当て面との間の摩察力を求め、前記摩擦力に基づいて前記角度θを設定するよう構成されている請求項17に記載のロボット制御装置。
  19. 前記位置特定部は、前記力覚センサーの検出結果に基づいて、前記挿入部を前記挿入対象物に押し当てたときの前記挿入対象物からの反力を求め、前記挿入対象物からの反力に基づいて前記挿入箇所の位置を特定するよう構成されている請求項17または18に記載のロボット制御装置。
  20. 前記位置特定部は、前記挿入対象物からの反力が減少したときの位置を前記挿入箇所の位置と認定するよう構成されている請求項19に記載のロボット制御装置。
  21. 複数のアームが回動可能に連結してなるアーム連結体と、前記アーム連結体に連結される力覚センサーと、前記力覚センサーに装着されて把持物を把持するハンドと、を含み、
    前記把持物を押し当て面へ押し当てる傾斜角度を変えながら移動させ、前記力覚センサーによる摩擦力の検出によって、前記把持物の押し当てられる部分が鋭角となる押し当て角度を探索し、
    前記傾斜角度を前記押し当て角度に設定して、前記把持物の挿入部を挿入する挿入対象物の挿入箇所の位置を探索し、前記挿入部を前記挿入箇所に挿入することを特徴とするロボット。
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