JP2014155061A - ネットワーク監視装置及びネットワーク監視方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】CANプロトコルに基づく通信メッセージが送受信されるネットワークにあって、通信負荷の監視に要する処理負荷を少なく抑えることのできるネットワーク監視装置、及びネットワーク監視方法を提供する。
【解決手段】監視ECU20は、CANプロトコルに基づく通信メッセージが送受信されるネットワークの通信負荷を監視する。監視ECU20は、第1及び第2の通信メッセージM1,M2の各通信間隔が各通信メッセージに対応している送信間隔よりも長い時、遅延として判定する遅延判定部22と、第1及び第2の通信メッセージM1,M2の各通信間隔が両方とも遅延として判定されることを条件に、ネットワークの通信負荷が高いと判断し、第1及び第2の通信メッセージM1,M2のいずれか一方の通信間隔のみが遅延として判定されることを条件に、遅延として判定された通信メッセージの送信に異常が生じていると判断する異常判断部23とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両などにおいて複数の通信装置が接続されているネットワークの状態を監視するネットワーク監視装置、及びネットワーク監視方法に関する。
周知のように、自動車等の車両には、ナビゲーションシステムを構成する電子制御装置(ECU)をはじめ、エンジンやブレーキ等の各種機器を電子的に制御するECU、車両の各種状態を表示するメータ等の機器を制御するECUなどの多くのECUが搭載されている。それら各ECUは、データ通信用のネットワークに接続されており、車両内では、このネットワークを介して各ECU間での各種データの送受信が行われている。そして、このようなネットワークの一つにコントローラエリアネットワーク(CAN)がある。
一方、各ECUによるデータの処理内容や処理量等は車両の走行状態などによって変化し、これに伴って各ECU間での通信量や通信頻度も変動する。そして、こうした通信量や通信頻度の変動によっては、各ECU間でのデータの送受信が集中的に行われることに起因してネットワークの通信負荷が増大し、通信遅延等が発生するおそれもある。そこで従来より、例えば特許文献1に記載のシステムのように、ネットワークの負荷状態を監視する技術がある。
特許文献1に記載のシステムは、1つのCANバスを含む複数のネットワークに接続されるゲートウェイ装置によってネットワークの負荷(バス負荷)を監視する。すなわち、このゲートウェイ装置は、CANバスに送出される通信メッセージのフレームを監視してCANバス上のバス負荷(通信負荷)を監視するバス負荷監視手段と、バス負荷状態に応じてバス負荷の調節を行うバス負荷調整手段とを備えている。このうち、バス負荷監視手段では、バス負荷を算出したいバス側に指定した通信速度の全メッセージIDを受信可能に設定することによってバス負荷を監視する。すなわち、指定した通信速度の全メッセージIDの監視に基づいてCANバスのバス負荷(通信負荷)が算出される。
特開2006−287738号公報
ところで近年は、車両の高機能化などにより増加した通信量がネットワークの通信負荷を高め通信に遅延を生じさせることが懸念されている。このため、CANバスにあっても、ネットワークをリアルタイムに監視することが検討されている。その一方、車両の高機能化は車両に搭載される各ECUの処理負荷をも高めているが、上述のようなネットワークの通信負荷の監視は、ただでさえ高まる傾向にあるECUの処理負荷をさらに高めることにもなりかねない。
本発明は、このような実情に鑑みなされたものであって、その目的は、CANプロトコルに基づく通信メッセージが送受信されるネットワークにあって、通信負荷の監視に要する処理負荷を少なく抑えることのできるネットワーク監視装置、及びネットワーク監視方法を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果を記載する。
上記目的を達成するために本発明が提供するネットワーク監視装置は、CANプロトコルに基づく通信メッセージが送受信されるネットワークの通信負荷を監視するネットワーク監視装置であって、メッセージIDが異なる2つの通信メッセージについてそれぞれメッセージIDが同一である通信メッセージの通信間隔を検出する検出部と、前記検出されたメッセージIDが異なる2つの通信メッセージの各通信間隔が各通信メッセージに対応して定められている送信間隔よりも長い時、遅延として判定する遅延判定部と、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージの各通信間隔が両方とも遅延として判定されることを条件に、ネットワークの通信負荷が高いと判断し、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージのいずれか一方の通信間隔のみが遅延として判定されることを条件に、遅延として判定された通信メッセージの送信に異常が生じていると判断する判断部とを備えることを要旨とする。
上記目的を達成するために本発明が提供するネットワーク監視方法は、CANプロトコルに基づく通信メッセージが送受信されるネットワークの通信負荷を監視するネットワーク監視方法であって、メッセージIDが異なる2つの通信メッセージについてそれぞれメッセージIDが同一である通信メッセージの通信間隔を検出する工程と、前記検出されたメッセージIDが異なる2つの通信メッセージの各通信間隔が各通信メッセージに対応して定められている送信間隔よりも長いとき、遅延として判定する工程と、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージの各通信間隔が両方とも遅延として判定されたとき、ネットワークの通信負荷が高いと判断し、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージのいずれか一方の通信間隔のみが遅延として判定されたとき、前記遅延として判定された通信メッセージの送信に異常が生じていると判断する工程とを備えることを要旨とする。
このような構成もしくは方法によれば、ネットワークの通信負荷が高くなったことの判断を、CANプロトコルに基づく通信メッセージに通信メッセージの種類毎に別々の値として付与されるメッセージIDの異なる2つの通信メッセージの通信間隔の検出に基づいて行うことができる。よって、ネットワークに流れる全ての通信メッセージを監視して検出する場合に比べ、メッセージIDの異なる2つの通信メッセージを監視して検出することでネットワークの通信負荷が高くなったことの検出に要する処理負荷を少なくすることができる。これにより、ネットワークの通信負荷の監視に要する処理負荷の増加が抑えられるようになる。
なお、一つのメッセージIDの通信メッセージのみに基づいてネットワークの通信負荷を監視しようとすると、通信メッセージの送信に異常が生じている場合とネットワークの通信負荷の増加している場合とを区別できないおそれがある。そこで、メッセージIDの異なる2つの通信メッセージの通信間隔を監視する。これにより、ネットワークの通信負荷が増加している場合と通信メッセージの送信に異常が生じている場合とを区別することができるようになり、ネットワークの通信負荷の増加を適切に判断することができるようになる。しかも、2つの通信メッセージの通信間隔の両方が遅延するときはネットワークの通信負荷が増加したと判断し、いずれか一方の通信間隔のみが遅延するときは、その通信メッセージの送信に異常が生じたと推定することができるようにもなる。これにより、通信ネットワークの維持管理が好適に行われるようにもなる。
好ましい構成として、前記ネットワークには少なくとも2つの送信装置が接続されており、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージのうちの一のメッセージIDの通信メッセージは前記少なくとも2つの送信装置の一の送信装置から送信されたものであり、他のメッセージIDの通信メッセージは前記少なくとも2つの送信装置の他の送信装置から送信される。
このような構成によれば、少なくとも2つの送信装置からそれぞれ送信される通信メッセージがともに通信間隔が遅延することを監視する。これにより、ネットワークの通信負荷が高いことが原因ではなく送信装置の通信メッセージの送信異常を原因とする場合などを除外して、ネットワークの通信負荷が高いことを判断することができるようになる。つまり、ネットワークの通信負荷が高いことをより適切に判断することができるようになる。
また、いずれか一方の通信メッセージのみ通信間隔が長い場合、その通信メッセージを送信している送信装置が特定されるため、異常の生じた送信装置を検知することができ、ネットワークを構成する送信装置の管理を好適に行うことができるようになる。
好ましい構成として、前記検出部は、一定周期的で送信されるように設定されている通信メッセージの通信間隔を検出する。
このような構成によれば、検出される通信間隔が一定周期で送信される通信メッセージの通信間隔であれば、対応する送信間隔との比較が容易になるなど、通信メッセージの通信間隔が長くなっていることを検出する処理が容易になる。
好ましい構成として、前記検出部は、送信間隔が同じ周期の通信メッセージの通信間隔を検出する。
このような構成によれば、メッセージIDが異なる2つの通信メッセージに設定されている各送信間隔が同じであれば、ネットワークの通信負荷が高くなったとき、2つの通信メッセージの通信間隔は同様に長くなる可能性が高い。このように、同じ送信間隔の通信メッセージを用いることによって、ネットワークの通信負荷が高くなったことの判断が適切にできるようになり、しかも、通信メッセージの送信に生じた異常も適切に判断できるようになる。
好ましい構成として、前記遅延判定部は、遅延として判定した通信メッセージと同一のメッセージIDの次の通信メッセージの通信間隔を遅延の判定に用いない。
CANプロトコルでは、設定された送信間隔よりも遅延した通信メッセージの次に送信される通信メッセージの通信間隔が設定された送信間隔よりも短くなる可能性を有している。
このような構成によれば、通信間隔が遅延した通信メッセージの次に送信されることによって通信間隔が短くなるおそれのある通信メッセージの通信間隔を、遅延の判定に用いないようにする。これにより、ネットワークの通信負荷が高くなったことを要因として短くなった通信間隔が遅延の判定に及ぼす影響を小さくすることができるため、通信メッセージの遅延の判定が適切に行われるようになる。
好ましい構成として、前記検出部は、メッセージIDが異なる2つの通信メッセージの通信間隔をそれぞれ同じ間隔で検出する。
このような構成によれば、メッセージIDが異なる2つの通信メッセージの通信間隔を検出する間隔が同じ間隔となるため、それら2つの検出された通信間隔の遅延の判定を同期させることができるようになる。つまり、同期された遅延の判定によってネットワークの通信負荷が高いことなどの判断が行えるようになる。特に、2つの通信メッセージの通信間隔を検出するタイミングを近づけるようにすれば、同期性が高まり、ネットワークの通信負荷が高いことなどの判断の応答性を高くすることもできる。これにより、ネットワークの通信負荷が高いことなどの判断が好適に行われるようになる。
好ましい構成として、前記遅延判定部は、前記通信間隔が検出されるタイミングに合わせて遅延の有無を判定し、前記判断部は、前記遅延判定部により遅延が判定されるタイミングに応じて前記ネットワークの通信負荷が高いこと又は前記通信メッセージの送信に異常が生じていることを判断する。
このような構成によれば、通信間隔を検出する間隔に合わせ遅延の有無を判定することによって、通信間隔を検出してから短時間のうちに通信負荷が高いことなどを判断できるようになる。つまり、通信負荷が高いことなどを高い応答性で判断できるようになる。これにより、通信負荷が高くなることに対して素早く対応できるようになる。
好ましい構成として、前記判断部は、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージのいずれか一方の通信間隔が遅延として判定されたとき、他方の通信メッセージの通信間隔も遅延として判定されるか否かに基づいて前記ネットワークの通信負荷が高いこと又は前記通信メッセージの送信に異常が生じていることの判断を行う。
このような構成によれば、いずれか一方の通信間隔が遅延していることが判定されてから、他方の通信間隔の遅延の有無を判定することにより、通信負荷が高いのか又は通信メッセージの送信に異常が生じているのかの判断に要する処理負荷を軽減することができるようになる。
好ましい構成として、前記検出部は、それぞれメッセージIDが同一である通信メッセージをN回(Nは自然数)検出したときの時間を前記通信間隔として検出し、前記遅延判定部は、それぞれメッセージIDが同一である通信メッセージがN回送信されるときに要する時間を前記各メッセージに対応して定められている送信間隔とする。
このような構成によれば、検出する通信間隔を通信メッセージが複数回検出されたときに要する時間とすることができる。設定されている送信間隔の短い通信メッセージともなると、その送信間隔の都度、通信間隔を検出することになり処理負荷も大きくなる。そこで、通信メッセージが複数回検出されたときに通信間隔を検出するようにして検出間隔を延ばすことで、検出処理や判定処理や判断処理などに要する処理負荷を抑えることができるようになる。
本発明に係るネットワーク監視装置を備える通信システムを具体化した一実施形態について、その概略構成を示すブロック図。 同実施形態の通信システムにおいて通信負荷が通常であるときに送信される2つの通信メッセージの通信間隔を模式的に示す模式図。 同実施形態の通信システムにおいて通信負荷が高いときに送信される2つの通信メッセージの通信間隔を模式的に示す模式図。 同実施形態の通信メッセージの通信間隔が通常であるときの状態を説明する模式図。 同実施形態の通信メッセージの通信間隔が長くなっているときの状態を説明する模式図。 同実施形態の通信システムにおいて送信される2つの通信メッセージの通信間隔が検出されるタイミングの例を示す模式図。 同実施形態の通信システムにおいて各通信メッセージの通信間隔の遅延判定が行われるタイミングを模式的に示す模式図。 同実施形態の通信システムにおいて各通信メッセージの通信間隔の遅延判定と異常判断とが行われる手順を示すシーケンス図。
本発明に係るネットワーク監視装置を備える通信システムを具体化した一実施形態について、図に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、ネットワーク監視装置を含む通信システムを備えている。通信システムは、送信装置としての第1の電子制御装置(ECU)10と、第1のECU10と同様の構成を有する送信装置としての第2〜第5のECU11〜14と、ネットワーク監視装置としての監視ECU20と、それら第1〜第5のECU10〜14及び監視ECU20を相互通信可能に接続させる通信用バス15とから構成されている。これにより、第1〜第5のECU10〜14は、制御用の各種情報等を、通信用バス15を介して相互に授受(送信及び受信)できる。また、監視ECU20は通信用バス15を介して第1〜第5のECU10〜14が相互授受する制御用の各種情報等を受信することができる。なお、通信システムは、CAN(Controller Area Network)ネットワークとして構成されているため、通信プロトコルにはCANプロトコルが適用される。
通信用バス15は、ツイストケーブルなどの通信線などから構成され、その通信線を介してCANプロトコルにおいて通信における1単位となる通信メッセージを伝達する。なお、通信用バス15は、通信経路の一部に無線通信を含んでいたり、ゲートウェイなどを介して他のネットワークを経由する経路が含まれていたりしてもよい。
CANプロトコルには、通信メッセージの構造であるフレームが規定されており、そのフレームには、通信メッセージの内容を示す「メッセージID」が格納される領域などが設けられている。メッセージIDは、通信メッセージの種類毎に特定の値が定められており、各ECUは、送信する通信メッセージに含む情報の内容に対応するメッセージIDを付与して送信し、受信した通信メッセージに含まれる情報の内容をメッセージIDに基づいて判断する。
CANプロトコルでは、情報ごとにメッセージIDが定められていることから、特定のメッセージIDを付与された通信メッセージを出力するECUは特定される。例えば、第1のECU10は、特定のメッセージIDを有する第1の通信メッセージM1を送信する唯一のECUであり、第4のECU13は、第1の通信メッセージM1のメッセージIDとは異なる特定のメッセージIDを有する第2の通信メッセージM2を送信する唯一のECUである。一方、通信用バス15に接続された全てのECUは、受信する通信メッセージをメッセージIDに基づいて規制しない限り、通信用バス15に送信された通信メッセージを受信することができる。例えば、監視ECU20は、通信用バス15に送信された第1の通信メッセージM1及び第2の通信メッセージM2をそれぞれ受信することができる。なお、通信用バス15には、第1の通信メッセージM1や第2の通信メッセージM2の通信メッセージ以外にも様々な通信メッセージMx,My(図2,3参照)がその時々の車両状況に応じて増減し流れている。つまり、通信用バス15に流れている各通信メッセージの量が通常であれば通信用バス15の通信負荷は通常であり、各通信メッセージの量が大量になれば通信用バス15の通信負荷は高くなる。
第1〜第5のECU10〜14はそれぞれ、車両1の各種制御に用いられる制御装置であって、例えば、駆動系、走行系、車体系、又は情報機器系等を制御対象にしているECUである。例えば、駆動系を制御対象とするECUとしては、エンジン用ECUが挙げられ、走行系を制御対象とするECUとしては、ステアリング用ECUやブレーキ用ECUが挙げられ、車体系を制御するECUとしては、ライト用ECUやウィンドウ用ECUが挙げられ、情報機器系を制御対象とするECUとしては、カーナビゲーション用ECUが挙げられる。
また、第1〜第5のECU10〜14及び監視ECU20はそれぞれ、各種制御に要する処理を実行する情報処理部(図示略)と、CANプロトコルに基づく通信メッセージを送信及び受信するCANコントローラ(図示略)とを備えている。情報処理部とCANコントローラとは内部バスなどを介して接続されていることから、情報処理部とCANコントローラとの間で通信メッセージに含まれている各種情報に関するデータの授受が可能になっている。
CANコントローラは、通信用バス15との間で通信メッセージを送受信する。CANコントローラは、CANプロトコルに基づく通信メッセージを受信するとともに、CANプロトコルに基づく通信メッセージを送信する。つまり、各ECUは、CANコントローラを介して通信用バス15との間での通信メッセージの送受信を行なう。
情報処理部は、演算装置(CPU)や記憶装置を有するマイクロコンピュータを含み構成されている。つまり情報処理部には、制御用プログラムの演算処理を実行する演算装置と、その制御用プログラムやデータなどが記憶された読み出し専用メモリ(ROM)と、演算装置の演算結果が一時的に記憶される揮発性メモリ(RAM)とが設けられている。これにより、情報処理部は、記憶装置に保持されている制御用プログラムを演算装置に読み込み、実行することで、制御対象に対して所定の機能を提供して当該制御対象の制御を行なう。
図2に示すように、例えば、第1のECU10は、第1の通信メッセージM1を予め定められた第1の送信間隔T1の周期で通信用バス15へ送信する。つまり、第1のECU10の情報処理部は、第1の送信間隔T1毎の送信タイミングで第1の通信メッセージM1の送信をCANコントローラに指示する。そして、通信用バス15におけるネットワークの通信負荷が高くないとき、第1のECU10のCANコントローラは、第1の通信メッセージM1の送信タイミングの指示に応じて第1の通信メッセージM1を通信用バス15に送信することができる。このため、第1の通信メッセージM1はその通信間隔ΔT1が設定されている送信間隔T1に近い値になり送信に遅延が生じない。なお、送信間隔T1に近い値とは、ネットワークの通信負荷が高くないとき、送信間隔T1からずれる範囲の時間であり、実験や経験などからその範囲が定められ、例えば、送信間隔T1の±10%程度である。
一方、図3に示すように、通信用バス15におけるネットワークの通信負荷が高いとき、第1のECU10のCANコントローラは、第1の通信メッセージM1の送信タイミングの指示を受けても通信用バス15が混雑しているため送信タイミングの指示に応じて第1の通信メッセージM1を送信することができない。つまり、第1のECU10のCANコントローラは、第1の通信メッセージM1を送信するまでに遅延時間D1を要する。このため、第1の通信メッセージM1は、その通信間隔ΔT1が設定されている送信間隔T1よりも遅延時間D1だけ長くなり送信に遅延が生じる。
図2に示すように、例えば、第4のECU13は、第2の通信メッセージM2を予め定められた第2の送信間隔T2の周期で通信用バス15へ送信する。つまり、第4のECU13は、第2の送信間隔T2毎の送信タイミングで第2の通信メッセージM2の送信をCANコントローラに指示する。そして、通信用バス15におけるネットワークの通信負荷が高くないとき、第4のECU13のCANコントローラは、第2の通信メッセージM2の送信タイミングの指示に応じて第2の通信メッセージM2を通信用バス15に送信することができる。このため、第2の通信メッセージM2はその通信間隔ΔT2が設定されている送信間隔T2に近い値となり送信に遅延が生じない。なお、送信間隔T2に近い値とは、ネットワークの通信負荷が高くないとき、送信間隔T2からずれる範囲の時間であり、実験や経験などからその範囲が定められ、例えば、送信間隔T2の±10%程度である。
なお、本実施形態では、特に断りのない限り、第1の送信間隔T1と第2の送信間隔T2とは同じ間隔である場合について説明する。
一方、図3に示すように、通信用バス15におけるネットワークの通信負荷が高いとき、第4のECU13のCANコントローラは、第2の通信メッセージM2の送信タイミングの指示を受けても通信用バス15が混雑しているため送信タイミングの指示に応じて第2の通信メッセージM2を送信することができない。つまり、第4のECU13のCANコントローラは、第2の通信メッセージM2を送信するまでに遅延時間D2を要する。このため、第2の通信メッセージM2は、その通信間隔ΔT2が設定されている送信間隔T2よりも遅延時間D2だけ長くなり送信に遅延が生じる。
図1に示す、監視ECU20は、情報処理部の記憶装置に制御用プログラムとして、通信メッセージの通信間隔を検出するプログラムと、通信間隔が長いことを判定するプログラムと、通信負荷が高くなったことなどを判断するプログラムと、通信間隔などのログを取得するプログラムとを備えている。また、監視ECU20は、情報処理部の記憶装置に上述したプログラムの処理に必要な各種パラメータなどを保持している。パラメータには、例えば、通信間隔を検出する対象が第1の通信メッセージM1と第2の通信メッセージM2であることや、第1の通信メッセージM1に規定された送信間隔T1や、第2の通信メッセージM2に規定された送信間隔T2が含まれる。監視ECU20は、これらを演算装置に読み込み、実行することで、制御対象に対して所定の機能を提供して当該制御対象の制御を行なう。つまり、監視ECU20は、通信間隔を検出するプログラムが実行されることで通信間隔を検出する機能を有する検出部としての通信間隔検出部21を備え、通信間隔が長いことを判定するプログラムが実行されることで通信間隔が長いことを判定する機能を有する遅延判定部22を備える。また、監視ECU20は、通信負荷が高くなったことなどを判断するプログラムが実行されることで通信負荷が高くなったことなどを判断する機能を有する判断部としての異常判断部23を備え、通信間隔などのログを取得するプログラムが実行されることで通信間隔などのログを取得するログ取得部24を備える。
通信間隔検出部21は、CANコントローラを介して通信用バス15から受信した通信メッセージの通信間隔を検出する。
図2に示すように、通信用バス15におけるネットワークの通信負荷が高くないとき、通信間隔検出部21は、第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT1として送信間隔T1に近い時間を検出し、第2の通信メッセージM2の通信間隔ΔT2として送信間隔T2に近い時間を検出する。
一方、図3に示すように、通信間隔検出部21は、通信用バス15におけるネットワークの通信負荷が高いとき、第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT1として第1の送信間隔T1よりも遅延時間D1だけ長い時間を検出し、第2の通信メッセージM2の通信間隔ΔT2として第2の送信間隔T2よりも遅延時間D2だけ長い時間を検出する。
つまり、図4や図5に示すように、通信間隔検出部21は、第1の通信メッセージM1を受信する都度、第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT1の都度の値として、通信間隔ΔT11〜ΔT15を順次検出する。図示しないが、通信間隔検出部21は、第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT1の検出の場合と同様に、第2の通信メッセージM2についても第2の通信メッセージM2を受信する都度、通信間隔ΔT2を検出する。
なお、図6に示すように、通信間隔検出部21は、第1の通信メッセージM1を所定回数受信する都度、第1の通信メッセージM1の所定回数分に対応する通信間隔ΔT3を都度検出するようにしてもよい。通信間隔検出部21は、第1の通信メッセージM1の受信回数をカウンタで計測することなどで、第1の通信メッセージM1の受信回数を特定することができる。例えば、第1の通信メッセージM1を5回受信する都度、1回目の第1の通信メッセージM1の送信時刻から5回目の第1の通信メッセージM1の送信時刻までの間の時間を通信間隔ΔT3として検出してよい。このとき通信間隔ΔT3は、通信負荷が高くなければ、第1の送信間隔T1の4倍程度の長さで検出される。こうすることで、通信メッセージの通信間隔の検出に要する処理負荷の増加を抑えることができるようになる。なお、第2の通信メッセージM2についても同様に所定回数分の通信間隔ΔT4を検出することができてもよい。
また、図6に示すように、第1の通信メッセージM1用の第1の送信間隔T1と第2の通信メッセージM2用の第2の送信間隔T2とが相違していたとしても、第1の送信間隔T1と第2の送信間隔T2との公倍数として送信間隔T3,T4を設定する。そしてこの設定した送信間隔T3になる第1の送信間隔T1の数を第1の通信メッセージM1の受信回数とし、同じく設定した送信間隔T4になる第2の送信間隔T2の数を第2の通信メッセージM2の受信回数としてもよい。例えば、第1の送信間隔T1が20ms、第2の送信間隔T2が40msのとき、公倍数としての送信間隔T3,T4を200msと設定すれば、第1の通信メッセージM1の受信回数は10回、第2の通信メッセージM2の受信回数は5回となる。これにより、ネットワークの通信負荷が高くないとき、第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT3と、第2の通信メッセージM2の通信間隔ΔT4とをそれぞれの送信間隔の公倍数である送信間隔T3,T4と比較することができるようになる。このように、受信回数の調整などにより同じ送信間隔(200ms)となるようにすれば、通信間隔を検出するタイミングを近くすることができるようになるため、送信間隔が同じ2つの通信メッセージのときと同様に、検出タイミングを同期させることも可能である。また、2つの検出タイミングが同期すれば、その後の通信間隔の遅延判定やネットワークの通信負荷が高いことなどを判定する異常判断までに要する時間を短くなり、こうした判定や判断のリアルタイム性が向上するようにもなる。
図1に示す、遅延判定部22は、通信間隔検出部21により検出された通信間隔(例えばΔT1,ΔT2)と対応する送信間隔(例えばT1,T2)とを比較することにより、通信間隔が対応する送信間隔よりも長くなり遅延していることを判定する。
図7に示すように、遅延判定部22は、第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT1が検出される都度、第1の通信メッセージM1の送信の遅延を判定する(判定A)。また、遅延判定部22は、第2の通信メッセージM2の通信間隔ΔT2が検出される都度、第2の通信メッセージM2の送信の遅延を判定する(判定B)。例えば、第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT1と第2の通信メッセージM2の通信間隔ΔT2との間隔が略同じであるとき、判定間隔TC1は、通信間隔ΔT1,ΔT2と略同じになる。また、図7に示すように、通信間隔ΔT1の検出タイミングと通信間隔ΔT2の検出タイミングとが同期していれば、判定A、判定Bの結果がそれぞれ同時期に得られるようになる。
なお、判定Aや判定Bは、第1又は第2の通信メッセージM1,M2の受信の都度、判定するのではなく、第1又は第2の通信メッセージM1,M2を所定回数受信したことに基づいて遅延を判定するようにしていてもよい。例えば、受信した第1又は第2の通信メッセージM1,M2の通信間隔ΔT1,ΔT2が10回連続して送信間隔T1,T2よりも長いことに基づいて、第1又は第2の通信メッセージM1,M2の送信の遅延を判定するようにしていてもよい。これにより、一時的な変化を排除することができるなど、送信の遅延の判定を好適に行うことができるようになる。
遅延判定部22は、第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT11〜ΔT15(図4,5参照)が検出される都度、検出された通信間隔ΔT11〜ΔT15と対応する送信間隔T1とを比較する。そして比較の結果、遅延判定部22は、検出された通信間隔ΔT11〜ΔT15が送信間隔T1より長くなり遅延が生じていること、又は長くはなく遅延は生じていないことを判定する。また、遅延判定部22は、図示しないが、第2の通信メッセージM2の通信間隔ΔT2が検出される都度、検出された通信間隔ΔT2と対応する送信間隔T2とを比較して、検出された通信間隔ΔT2が送信間隔T2より長くなり遅延が生じていること、又は長くはなく遅延は生じていないことを判定する。
図4に示すように、例えば、通信用バス15におけるネットワークの通信負荷が高くない(通常の)とき、遅延判定部22は、通信間隔ΔT11〜ΔT15は送信間隔T1と略同じと判定し、通信間隔ΔT11〜ΔT15には遅延が生じていないと判定する。つまり、第1の通信メッセージM1には通信の遅延は生じていないと判定する。
図5に示すように、CANプロトコルでは、送信が遅延した第1の通信メッセージM1の次に送信される第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT12は設定された送信間隔T1よりも短くなる可能性を有している。つまり、ネットワークの通信負荷が高くなったことを要因として通信間隔ΔT1の長さにゆらぎが生じるおそれがある。そこで、遅延した通信間隔ΔT11の通信メッセージの次に送信されることによって間隔が短くなるおそれのある通信メッセージの通信間隔ΔT12を、通信間隔が長く送信が遅延していることの判定に用いないようにしてもよい。これにより、ネットワークの通信負荷が高くなったことにより通信間隔に生じるゆらぎが通信の遅延の判定へ及ぼす影響を小さくすることもできる。つまり、通信メッセージの通信間隔が長くなり通信に遅延が生じたことの検出がより適切に行われることが期待されるようになる。
つまり、例えば、通信用バス15におけるネットワークの通信負荷が高いとき、遅延判定部22は、2つの通信間隔ΔT11,ΔT14は送信間隔T1より長く遅延が生じていると判定し、3つの通信間隔ΔT12,ΔT13,ΔT15は送信間隔T1より長くなく遅延は生じていないと判定する。このような通信間隔の変動は、ネットワークの通信負荷が高いことを要因としているため、遅延判定部22は、送信間隔T1より長い2つの通信間隔ΔT11,ΔT14に基づいて第1の通信メッセージM1には通信の遅延が生じていると判定する。
異常判断部23は、遅延判定部22の遅延判定の結果に基づいて、通信負荷が高くなったことなどを判断する。異常判断部23は、遅延判定部22による第1の通信メッセージM1の通信に遅延が生じていることの判定結果と、第2の通信メッセージM2の通信に遅延が生じていることの判定結果とに基づいてネットワークについての異常判断を行う。異常判断部23は、ネットワークの異常判断により、ネットワークの通信負荷が通常であること、ネットワークの通信負荷が高いこと、又は一つの通信メッセージの送信に異常が生じていることを判断する。
図7に示すように、異常判断部23は、第1の通信メッセージM1の遅延を判定する判定Aと、第2の通信メッセージM2の遅延を判定する判定Bとが行われることに続いて、ネットワークに異常が発生しているかどうかの判断である異常判断を行う。よって、異常判断部23は、判定間隔TC1ごとに、判定Aの終了と判定Bの終了とに続いてネットワークの異常を判断する。
詳述すると異常判断部23は、第1の通信メッセージM1の通信が遅延していないと判定されているとともに、第2の通信メッセージM2の通信が遅延していないと判定されているとき、ネットワークの通信負荷は通常であると判断する。
また異常判断部23は、第1の通信メッセージM1の通信が遅延していると判定されているとともに、第2の通信メッセージM2の通信が遅延していると判定されているとき、ネットワークの通信負荷は高いと判断する。
さらに、異常判断部23は、第1の通信メッセージM1の通信が遅延していると判定されている一方、第2の通信メッセージM2の通信が遅延していないと判定されているとき、第1の通信メッセージM1の送信に何らかの異常が生じていると判断する。同様に、異常判断部23は、第2の通信メッセージM2の通信が遅延していると判定されている一方、第1の通信メッセージM1の通信が遅延していないと判定されているとき、第2の通信メッセージM2の送信に何らかの異常が生じていると判断する。このとき、第1の通信メッセージM1や第2の通信メッセージM2に生じている送信の異常の原因としては、例えば、通信配線の接続の異常や、処理プログラムの異常や、情報処理部やCANコントローラを含むECUの異常や、ECUに情報を伝えるセンサ類の異常などが挙げられる。いずれにしても、第1の通信メッセージM1や第2の通信メッセージM2の通信間隔ΔT1,ΔT2より検出される通信の遅延の有無に基づいて、当該通信メッセージを送信するECUに関連して異常が発生していることを検出することができる。
ログ取得部24は、第1の通信メッセージM1の検出された通信間隔ΔT1や、第2の通信メッセージM2の検出された通信間隔ΔT2などを記憶部25に記憶させる。また、ログ取得部24は、異常判断部23による異常の有無の判断結果や、異常の原因についての判断結果などについても記憶部25に記憶させる。
記憶部25は、公知の記憶装置に設けられている記憶領域の全部もしくは一部からなり、その記憶領域にはログ取得部24により取得されたログデータが記憶されている。記憶部25は、記憶されたログデータを通信用バス15を介した通信や、その他の通信経路を通じて外部へ出力することができる。これにより、ネットワークの通信負荷の状況をログデータの解析等を通じて後から把握できるようになっている。
作用を説明する。
図2や図3に示すように、遅延判定部22は、通信間隔検出部21により検出された第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT1を対応する送信間隔T1と比較し、通信間隔ΔT1が送信間隔T1より長く遅延しているか否かを判定する。また同様に、遅延判定部22は、通信間隔検出部21により検出された第2の通信メッセージM2の通信間隔ΔT2を対応する送信間隔T2と比較し、通信間隔ΔT2が送信間隔T2より長く遅延しているか否かを判定する。
図2に示される場合、遅延判定部22は、通信間隔ΔT1は送信間隔T1より長くなく略同じであり、遅延していないと判定するとともに、通信間隔ΔT2は送信間隔T2より長くなく略同じであり、遅延していないと判定する。そして異常判断部23は、遅延判定部22による通信間隔ΔT1は遅延していないとの判定結果と通信間隔ΔT2も遅延していないとの判定結果とに基づいて、ネットワークの通信負荷は高くなく、通信負荷は通常であると判断する。
また、図3に示される場合、遅延判定部22は、通信間隔ΔT1は送信間隔T1より長く遅延していると判定するとともに、通信間隔ΔT2は送信間隔T2より長く遅延していると判定する。そして異常判断部23は、遅延判定部22による通信間隔ΔT1が遅延しているとの判定結果と通信間隔ΔT2も遅延しているとの判定結果とに基づいて、ネットワークの通信負荷は高いと判断する。
さらに、異常判断部23は、遅延判定部22による通信間隔ΔT1が遅延しているとの判定結果と通信間隔ΔT2は遅延していないとの判定結果とに基づいて、第1の通信メッセージM1の送信に異常が生じていると判断する。これにより、第1の通信メッセージM1を送信する第1のECU10に異常が生じていることが推測される。
また、異常判断部23は、遅延判定部22による通信間隔ΔT1は遅延していないとの判定結果と通信間隔ΔT2が遅延しているとの判定結果とに基づいて、第2の通信メッセージM2の送信に異常が生じていると判断する。これによれば、第2の通信メッセージM2を送信する第4のECU13に異常が生じていることが推測される。
以上説明したように、本実施形態に係るネットワーク監視装置は、以下に列記する効果を有する。
(1)ネットワークの通信負荷が高くなったことの判断を、CANプロトコルに基づく通信メッセージに通信メッセージの種類毎に別々の値として付与されるメッセージIDの異なる2つの第1及び第2の通信メッセージM1,M2の通信間隔ΔT1,ΔT2の検出に基づいて行うことができる。よって、ネットワークに流れる全ての通信メッセージを監視して検出する場合に比べ、メッセージIDの異なる2つの第1及び第2の通信メッセージM1,M2を監視して検出することでネットワークの通信負荷が高くなったことの検出に要する処理負荷を少なくすることができる。これにより、ネットワークの通信負荷の監視に要する処理負荷の増加が抑えられるようになる。
なお、一つのメッセージIDの通信メッセージのみに基づいてネットワークの通信負荷を監視しようとすると、通信メッセージの送信に異常が生じている場合とネットワークの通信負荷の増加している場合とを区別できないおそれがある。そこで、メッセージIDの異なる2つの第1及び第2の通信メッセージM1,M2の通信間隔ΔT1,ΔT2を監視する。これにより、ネットワークの通信負荷が増加している場合と通信メッセージの送信に異常が生じている場合とを区別することができるようになり、ネットワークの通信負荷の増加を適切に判断することができるようになる。しかも、2つの第1及び第2の通信メッセージM1,M2の通信間隔ΔT1,ΔT2の両方が遅延するときはネットワークの通信負荷が増加したと判断し、いずれか一方の通信間隔のみが遅延するときは、その通信メッセージの送信に異常が生じたと推定することができるようにもなる。これにより、通信ネットワークの維持管理が好適に行われるようにもなる。
(2)少なくとも第1のECU10と第4のECU13との2つのECUからそれぞれ送信される第1及び第2の通信メッセージM1,M2がともに通信間隔ΔT1,ΔT2が遅延することを監視する。これにより、ネットワークの通信負荷が高いことが原因ではなくECUの通信メッセージの送信異常を原因とする場合などを除外して、ネットワークの通信負荷が高いことを判断することができるようになる。つまり、ネットワークの通信負荷が高いことをより適切に判断することができるようになる。
また、いずれか一方の通信メッセージのみ通信間隔が長い場合、その通信メッセージを送信しているECUが特定されるため、異常の生じたECUを検知することができ、ネットワークを構成する送信装置の管理を好適に行うことができるようになる。
(3)通信間隔検出部21に検出される通信間隔ΔT1,ΔT2が一定周期で送信される第1及び第2の通信メッセージM1,M2の通信間隔であれば、対応する送信間隔T1,T2との比較が容易になるなど、通信メッセージの通信間隔が長くなっていることを検出する処理が容易になる。
(4)メッセージIDが異なる第1及び第2の通信メッセージM1,M2に設定されている各送信間隔T1,T2が同じであれば、ネットワークの通信負荷が高くなったとき、第1及び第2の通信メッセージの通信間隔ΔT1,ΔT2は同様に長くなる可能性が高い。このように、同じ送信間隔T1,T2の第1及び第2の通信メッセージM1,M2を用いることによって、ネットワークの通信負荷が高くなったことの判断が適切にできるようになり、しかも、通信メッセージの送信に生じた異常も適切に判断できるようになる。
(5)CANプロトコルでは、設定された送信間隔よりも遅延した通信メッセージの次に送信される通信メッセージの通信間隔が設定された送信間隔よりも短くなる可能性を有している。そこで、通信間隔ΔT11が遅延した第1の通信メッセージM1の次に送信されることによって通信間隔が短くなるおそれのある第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT12を、遅延の判定に用いないようにする。これにより、ネットワークの通信負荷が高くなったことを要因として短くなった通信間隔が遅延の判定に及ぼす影響を小さくすることができるため、通信メッセージの遅延の判定が適切に行われるようになる。
(6)メッセージIDが異なる2つの第1及び第2の通信メッセージの通信間隔ΔT1,ΔT2を検出する間隔が同じ間隔となるため、それら2つの検出された通信間隔ΔT1,ΔT2の遅延の判定を同期させることができるようになる。つまり、同期された遅延の判定によってネットワークの通信負荷が高いことなどの判断が行えるようになる。特に、第1及び第2の通信メッセージM1,M2の通信間隔ΔT1,ΔT2を検出するタイミングを近づけるようにすれば、同期性が高まり、ネットワークの通信負荷が高いことなどの判断の応答性を高くすることもできる。これにより、ネットワークの通信負荷が高いことなどの異常判断が好適に行われるようになる。
(7)遅延判定部22は通信間隔ΔT1,ΔT2を検出する間隔に合わせた判定間隔TC1で遅延の有無を判定することによって、通信間隔ΔT1,ΔT2を検出してから短時間のうちに通信負荷が高いことなどを判断できるようになる。つまり、通信負荷が高いことなどを高い応答性で判断できるようになる。これにより、通信負荷が高くなることに対して素早く対応できるようになる。
(8)検出する通信間隔を通信メッセージが複数回検出されたときに要する時間とすることができる。設定されている送信間隔の短い通信メッセージともなると、その送信間隔の都度、通信間隔を検出することになり処理負荷も大きくなる。そこで、通信メッセージが複数回検出されたときに通信間隔を検出するようにして検出間隔を延ばすことで、検出処理や判定処理や判断処理などに要する処理負荷を抑えることができるようになる。
(その他の実施形態)
なお上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・上記実施形態では、ログ取得部24は、第1の通信メッセージM1の検出された通信間隔ΔT1や、第2の通信メッセージM2の検出された通信間隔ΔT2や、異常判断部23による異常の有無の判断結果や、異常の原因についての判断結果について記憶部25に記憶させる場合について例示した。しかしこれに限らず、ログ取得部は、通信間隔、異常判断部による異常の有無の判断結果及び異常の原因についての判断結果の少なくとも1つ以上を記憶部に記憶させればよい。また、ログ取得部は、GPS等から得られる位置情報や日時情報など各種情報を併せ、記憶部に記憶させてもよい。これにより、ネットワーク監視装置の適用範囲の拡大や、ネットワーク管理に関する利便性を向上させることができるようになる。
・上記実施形態では、ログ取得部24は、異常判断部23による異常の有無の判断結果や、異常の原因についての判断結果について記憶部25に記憶させる場合について例示した。しかしこれに限らず、ログ取得部は、異常判断部によって判断された異常有りや異常なしの回数や、判断された異常の原因の回数などを記憶させてもよい。例えば、ログ取得部は、リセットする条件が検出されるまで異常等の回数を増加させるように各回数を管理してもよい。このようにすれば、記憶部に記憶させる各種情報の量を少なく抑えることができるようになる。
・上記実施形態では、ログ取得部24は、各種情報を記憶部25に記憶させる場合について例示した。しかしこれに限らず、ログ取得部はすぐに活用する必要のある情報を情報処理部のRAMなどに保持させるようにしていてもよい。これにより、異常判断に関する侶理のリアルタイム性を高めることができるようになる。
・上記実施形態では、遅延判定部22は、第1の通信メッセージM1の通信間隔ΔT11〜ΔT15が検出される都度、その検出された通信間隔ΔT11〜ΔT15に基づいて第1の通信メッセージの送信に遅延が生じているかどうかを判定する場合について例示した。しかしこれに限らず、遅延判定部は、第1の通信メッセージの通信メッセージを複数回受信したときに要する通信間隔に基づいて送信に遅延が生じているかどうかを判定してもよい。例えば、遅延判定部は、連続して所定回数(50回など)通信間隔が送信間隔よりも長いことを条件に通信に遅延が生じていると判定してもよい。また、遅延判定部は、所定回数(50回など)の通信間隔と送信間隔との比較によって通信間隔が長いことが所定の判断回数(40回など)以上、つまり所定割合以上であることを条件に送信に遅延が生じていると判定してもよい。例えば、図7に示す判定Aや判定Bは、このような条件によって通信メッセージの送信に遅延が生じていることを判定してもよい。
これにより、ネットワークの通信負荷の状況によって遅延判定に関するレベルが変更されるようになるため、遅延判定をより好適に行うことができるようになる。
・上述のような構成の場合、通信間隔が長いと判定されたことに基づいて、例えば50回の所定回数を45回に減らしたり、40回の判断回数を35回に減らしたり、所定の割合を減らしたりしてもよい。これにより異常検知されるレベルを通信メッセージの通信間隔に生じる遅延の頻度が増加することに応じて高くすることができるようになり、ネットワークの通信負荷の検出に係る管理が好適になされるようになる。
・上記実施形態では、第1の通信メッセージM1や第2の通信メッセージM2の送信に応じて各通信間隔ΔT1,ΔT2を検出する場合について例示した。しかしこれに限らず、まずは、第1の通信メッセージの通信間隔のみを検出し、第1の通信メッセージの通信間隔が長くなったこと(遅延したこと)を条件に、第2の通信メッセージの通信間隔を検出するように切り換えてもよい。こうした切換の判断には、ログデータを使うこともできる。
このとき異常判断部は、先の遅延判定(判定A)とその次に行われる遅延判定(判定B)とに基づいて異常判断をすればよい。例えば、まず、メッセージID「0x200」の通信間隔のみを検出し、この通信メッセージの通信に遅延が生じていることが判定されてから、次に、メッセージID「0x300」の通信間隔のみを検出し、この通信メッセージの送信に遅延が生じているか否かを判定してもよい。そして、異常判断部は、メッセージID「0x300」の通信メッセージの送信に遅延が生じていると判定されたとき、通信負荷が高くなっていると判断し、メッセージID「0x300」の通信メッセージの送信に遅延が生じていないと判定されたときメッセージID「0x200」の送信に異常が生じていると判断するようにしてもよい。なお、メッセージID「0x300」の判定が終了した後は、遅延判定の対象のメッセージIDを「0x200」に戻してもよい。
すなわち、いずれか一方の通信間隔ΔT1,ΔT2が遅延していることが判定されてから他方の通信間隔ΔT1,ΔT2の遅延の有無を判定するようにすることで、通信間隔検出や遅延判定、異常判断にかかる処理負荷の軽減が図られるようになる。これにより、ネットワーク監視装置の設計自由度や適用範囲の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、異常判断部23は、判定Aと判定Bとが行われることに続いて、ネットワークの異常判断を行う場合について例示した。しかしこれに限らず、異常判断部は、複数の判定Aと複数の判定Bとに基づいて異常判断をしてもよい。例えば、判定A又は判定Bが、連続して所定回数(10回など)以上、送信に遅延が生じていることを判定したとき、異常判断をしてもよい。
これにより、ネットワークの通信負荷の状況によって異常判断に関するレベルが変更されるようになるため、異常判断をより好適に行うことができるようになる。
・上記実施形態では、異常判断部23は、判定Aと判定Bとが行われることに続いて、ネットワークの異常判断を行う場合について例示した。しかしこれに限らず、判定Aが終了したことを確認した後に、判定Bが終了したことを確認してから異常判断を行うようにしてもよい。
図8に示すように、例えば、異常判断部23は、異常判断の処理において、定期的に通信メッセージM1の判定処理である判定Aが終了したかどうかを確認するとともに、通信メッセージM2の判定処理である判定Bが終了したかどうかを確認する。そして、判定Aも判定Bも終了していないとき、異常判断部23は、異常判断を行わず、引き続いて判定Aの終了確認及び判定Bの終了確認を行う。一方、異常判断部23は、判定Aの終了を確認したときは終了フラグを立てて、その後は判定Bの終了確認を繰り返し行い、判定Bの終了が確認されると、判定Aの判定結果及び判定Bの判定結果に基づいてネットワークにおける異常判断を行うようにするようにしてもよい。逆に、異常判断部23は、判定Bの終了を確認したときは終了フラグを立てて、その後は判定Aの終了確認を繰り返し行うようにしてもよい。
これにより、判定Aと判定Bとの同期がずれているときや、判定Aと判定Bとの判定間隔が異なるときでも、判定タイミングの異なる2つの判定Aと判定Bとに基づいてネットワークに関する異常判断を適切に行うことができるようになる。
・上記実施形態では、判定Aと判定Bとが同期している(略同時期に判定が終了している)場合について例示した。しかしながら、同期がずれるおそれもある。そのため、異常判断部は、判定Aと判定Bとが同期して終了したとき異常を判断するのみならず、上述のように判定Aが終了したことを確認した後に判定Bが終了したことを確認してから異常判断を行うようにする処理を併せて備えるようにしてもよい。これにより、遅延判定の同期にずれが生じるような場合でも異常判断が適切に行えるようになる。
・上記実施形態では、第1の通信メッセージM1は第1のECU10から送信され、第2の通信メッセージM2は第4のECU13から送信される場合について例示した。しかしこれに限らず、2つの通信メッセージは、それぞれ第1〜第5のECUのどのECUから送信されてもよい。つまり監視ECUは、受信可能な通信メッセージから選択された任意の2つの通信メッセージに基づいてネットワークに関する異常判断を行うことができる。これにより、このネットワーク監視装置の適用範囲の拡張が図られるようになる。
・上記実施形態では、第1の通信メッセージM1と第2の通信メッセージM2とが異なるECUから送信される場合について例示した。しかしこれに限らず、第1の通信メッセージと第2の通信メッセージとが同じECUから送信されてもよい。このときも、第1の通信メッセージの通信間隔と第2の通信メッセージの通信間隔とが両方とも遅延していと判定されたとき、ネットワークの通信負荷が高いと判断することができる。また、第1の通信メッセージの通信間隔と第2の通信メッセージの通信間隔のいずれか一方のみが遅延していと判定されたとき、遅延している通信メッセージの送信に異常が生じていると判断することができる。このとき、送信に生じている異常の原因としては、例えば、処理プログラムの異常や、ECUに情報を伝えるセンサ類の異常などが挙げられる。
・上記実施形態では、通信用バス15には、第1〜第5のECU10〜14が接続されている場合について例示したが、これに限らず、通信用バスには、2つ以上のECUが接続されていればよい。これにより、このようなネットワークの監視装置の適用範囲の拡大が図られる。
・上記実施形態では、通信用バス15に第1〜第5のECU10〜14や監視ECU20が接続される場合について例示した。しかしこれに限らず、ネットワークに接続される装置は、ECU以外でもよく、例えばゲートウェイやその他各種装置であってもよい。これにより、各種装置の接続されるネットワークについてもこのネットワーク監視装置を適用することができるようになる。
・上記実施形態では、第1〜第5のECU10〜14とは別に監視ECU20が設けられている場合について例示した。しかしこれに限らず、監視ECUに設けたネットワークの監視機能を第1〜第5のECUなどに設けてもよい。監視ECUに設けられたネットワークの監視機能はECUの処理負荷が抑えられているため、各種制御を行う第1〜第5のECUに設けることも可能である。また、ゲートウェイやその他各種装置に設けてもよい。これにより、ネットワーク監視装置の適用範囲の拡大が図られるようになる。
・上記実施形態では、車両1は自動車である場合について例示した。しかしこれに限らず、通信システムは自動車の車両以外の移動体、例えば船舶、鉄道、産業機械やロボットなどに設けられていてもよい。これにより、ネットワーク監視装置の適用範囲の拡大が図られるようになる。
1…車両、10〜14…第1〜第5のECU(電子制御装置)、15…通信用バス、20…監視ECU、21…通信間隔検出部、22…遅延判定部、23…判断部、24…ログ取得部、25…記憶部、D1,D2…遅延時間、M1…第1の通信メッセージ、M2…第2の通信メッセージ、T1…第1の送信間隔、T2…第2の送信間隔、T3,T4…送信間隔、ΔT1〜ΔT4…通信間隔、TC1…判定間隔、ΔT11〜ΔT15…通信間隔。

Claims (10)

  1. CANプロトコルに基づく通信メッセージが送受信されるネットワークの通信負荷を監視するネットワーク監視装置であって、
    メッセージIDが異なる2つの通信メッセージについてそれぞれメッセージIDが同一である通信メッセージの通信間隔を検出する検出部と、
    前記検出されたメッセージIDが異なる2つの通信メッセージの各通信間隔が各通信メッセージに対応して定められている送信間隔よりも長い時、遅延として判定する遅延判定部と、
    前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージの各通信間隔が両方とも遅延として判定されることを条件に、ネットワークの通信負荷が高いと判断し、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージのいずれか一方の通信間隔のみが遅延として判定されることを条件に、遅延として判定された通信メッセージの送信に異常が生じていると判断する判断部とを備える
    ことを特徴とするネットワーク監視装置。
  2. 前記ネットワークには少なくとも2つの送信装置が接続されており、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージのうちの一のメッセージIDの通信メッセージは前記少なくとも2つの送信装置の一の送信装置から送信されたものであり、他のメッセージIDの通信メッセージは前記少なくとも2つの送信装置の他の送信装置から送信されるものである
    請求項1に記載のネットワーク監視装置。
  3. 前記検出部は、一定周期的で送信されるように設定されている通信メッセージの通信間隔を検出する
    請求項1又は2に記載のネットワーク監視装置。
  4. 前記検出部は、送信間隔が同じ周期の通信メッセージの通信間隔を検出する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のネットワーク監視装置。
  5. 前記遅延判定部は、遅延として判定した通信メッセージと同一のメッセージIDの次の通信メッセージの通信間隔を遅延の判定に用いない
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のネットワーク監視装置。
  6. 前記検出部は、メッセージIDが異なる2つの通信メッセージの通信間隔をそれぞれ同じ間隔で検出する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のネットワーク監視装置。
  7. 前記遅延判定部は、前記通信間隔が検出されるタイミングに合わせて遅延の有無を判定し、
    前記判断部は、前記遅延判定部により遅延が判定されるタイミングに応じて前記ネットワークの通信負荷が高いこと又は前記通信メッセージの送信に異常が生じていることを判断する
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のネットワーク監視装置。
  8. 前記判断部は、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージのいずれか一方の通信間隔が遅延として判定されたとき、他方の通信メッセージの通信間隔も遅延として判定されるか否かに基づいて前記ネットワークの通信負荷が高いこと又は前記通信メッセージの送信に異常が生じていることの判断を行う
    請求項7に記載のネットワーク監視装置。
  9. 前記検出部は、それぞれメッセージIDが同一である通信メッセージをN回(Nは自然数)検出したときの時間を前記通信間隔として検出し、
    前記遅延判定部は、それぞれメッセージIDが同一である通信メッセージがN回送信されるときに要する時間を前記各メッセージに対応して定められている送信間隔とする
    請求項1〜8のいずれか一項に記載のネットワーク監視装置。
  10. CANプロトコルに基づく通信メッセージが送受信されるネットワークの通信負荷を監視するネットワーク監視方法であって、
    メッセージIDが異なる2つの通信メッセージについてそれぞれメッセージIDが同一である通信メッセージの通信間隔を検出する工程と、
    前記検出されたメッセージIDが異なる2つの通信メッセージの各通信間隔が各通信メッセージに対応して定められている送信間隔よりも長いとき、遅延として判定する工程と、
    前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージの各通信間隔が両方とも遅延として判定されたとき、ネットワークの通信負荷が高いと判断し、前記メッセージIDが異なる2つの通信メッセージのいずれか一方の通信間隔のみが遅延として判定されたとき、前記遅延として判定された通信メッセージの送信に異常が生じていると判断する工程とを備える
    ことを特徴とするネットワーク監視方法。
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