JP2014154955A - 撮像装置、遠隔操作端末、カメラシステム、撮像装置の制御方法およびプログラム、遠隔操作端末の制御方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信遅れによって映像の更新が遅延した場合に、遠隔操作中の視野変化を取りこぼしてしまうことを防止する。
【解決手段】遠隔操作端末(150)により制御される撮像装置(100)であって、撮像光学系を駆動する駆動手段(114)と、前記撮像光学系を介した被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子(106)と、前記撮像素子により生成された前記画像信号を前記遠隔操作端末に送信する送信部(110)と、前記遠隔操作端末から前記駆動手段の制御コマンドを受信する受信部(110)と、受信した前記制御コマンドに基づいて、前記駆動手段を制御する制御手段(116)と、を有し、前記制御手段は、前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を受信したとき、前記遠隔操作端末に対して次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を送信する。
【選択図】図1
【解決手段】遠隔操作端末(150)により制御される撮像装置(100)であって、撮像光学系を駆動する駆動手段(114)と、前記撮像光学系を介した被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子(106)と、前記撮像素子により生成された前記画像信号を前記遠隔操作端末に送信する送信部(110)と、前記遠隔操作端末から前記駆動手段の制御コマンドを受信する受信部(110)と、受信した前記制御コマンドに基づいて、前記駆動手段を制御する制御手段(116)と、を有し、前記制御手段は、前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を受信したとき、前記遠隔操作端末に対して次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を送信する。
【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置と、該撮像装置を制御する遠隔操作端末からなる撮影システムに関するものである。
無線通信を使った遠隔操作端末(リモートコントローラ)でビデオカメラから転送される映像を確認しながら、フォーカスやズーム操作など、ビデオカメラを遠隔操作する撮影システムが広く採用されている。しかし、ビデオカメラで撮影される映像データの情報量は膨大なため、データ転送に時間を要し、映像の更新が遅延してしまう。このため、フォーカスやズーム操作などの遠隔操作中の映像の遅延によって、操作による視野変化を取りこぼしてしまう場合が発生してしまう。
そこで、特許文献1では映像データを圧縮して転送するシステムにおいて、圧縮レートに応じて視野変化の取りこぼしが発生しないズーム速度を選択するようにしている。また、特許文献2ではズーム等のカメラ操作が行われた時には画像の圧縮レートを上げて映像の更新レートを上げることで、視野変化の取りこぼしを回避している。
特許文献1および特許文献2のいずれにおいても、映像の更新レートを予測し、取りこぼしが発生しないようなズーム速度や圧縮レートの調整を行っている。しかしながら、無線通信では通信強度などによる通信安定度によってデータの転送レートが大きく変わってきてしまい、映像の遅延時間が予測不能となる。この結果、ズーム速度や圧縮レートの調整は不十分となり、取りこぼしが発生してしまうといった問題があった。
本発明は、通信遅れによって映像の更新が遅延した場合に、遠隔操作中の視野変化を取りこぼしてしまうことを防止する撮像装置を提供することを例示的目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、遠隔操作端末により制御される撮像装置であって、撮像光学系を駆動する駆動手段と、前記撮像光学系を介した被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、前記撮像素子により生成された前記画像信号を前記遠隔操作端末に送信する送信部と、前記遠隔操作端末から前記駆動手段の制御コマンドを受信する受信部と、受信した前記制御コマンドに基づいて、前記駆動手段を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を受信したとき、前記遠隔操作端末に対して次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を送信することを特徴とする。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、通信遅れによって映像の更新が遅延した場合でも、遠隔操作中の視野変化を取りこぼしてしまうことを防止できる。
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1には、本発明の実施形態であるビデオカメラ(撮像装置)及び、該撮像装置を遠隔(外部)から操作する機能を有する遠隔操作端末の構成をブロック図で示している。なお、本実施形態では、撮像装置としてビデオカメラを適用した例について説明するが、デジタルスチルカメラ等の他の撮像装置にも適用することができる。
(第1の実施形態)
図1には、本発明の実施形態であるビデオカメラ(撮像装置)及び、該撮像装置を遠隔(外部)から操作する機能を有する遠隔操作端末の構成をブロック図で示している。なお、本実施形態では、撮像装置としてビデオカメラを適用した例について説明するが、デジタルスチルカメラ等の他の撮像装置にも適用することができる。
図1において、100はビデオカメラ本体(撮像装置本体)、150はリモートコントローラ(遠隔操作端末)を示している。図1に示すように、本実施形態の撮影システム(カメラシステム)はビデオカメラ本体100及びリモートコントローラ150から構成されている。また、それぞれ情報を通信するための撮像側通信処理部110、遠隔側通信処理部152を持つことで、情報のやり取りを行うことが可能である。
先ずビデオカメラ本体100の構成について説明する。
101は固定の第1群レンズユニット、102は光軸方向に移動して変倍を行う変倍レンズユニット、103は開閉によって光量を調整する絞りユニット、104は固定の第2群レンズユニットである。105は焦点調節機能と変倍による像面移動を補正するコンペセータ機能とを兼ね備え、変倍レンズユニットの光軸後方にあって光軸方向に移動するフォーカスコンペンセータレンズユニット(以下、フォーカスレンズという)である。ここで、光軸後方とは撮像素子側(像面側)を指し、逆に光軸前方とは物体側(被写体側)を指す。これらレンズユニットおよび絞りユニットにより構成される撮像光学系は、物体側(図の左側)から順に、正、負、正、正の光学パワーを有する4つのレンズユニットで構成されたリアフォーカス光学系である。なお、図中には、各レンズユニットが1枚のレンズにより構成されているように記載されているが、実際には、1枚のレンズにより構成されていてもよいし、複数枚のレンズにより構成されていてもよい。106はCCDやCMOSセンサにより構成される撮像素子である。撮像光学系を通ってきた物体からの光束はこの撮像素子106上に結像する。撮像素子106は、結像した物体像(被写体像)を光電変換して画像信号を出力する。画像信号は、増幅器(AGC)107で最適なレベルに増幅されてカメラ信号処理回路108へと入力される。カメラ信号処理回路108は、入力された画像信号を標準テレビ信号に変換する。また、増幅器(AGC)107の出力信号は、AF信号処理回路115へも入力される。AF信号処理回路115では、撮影画像のコントラストに応じた情報を検出する。AF信号処理回路115で生成されたAF評価値信号(鮮鋭度信号)は、カメラマイコン116との通信によりデータとして読み出される。カメラマイコン(第2の制御手段)116は、AF評価値信号に基づいて、フォーカシング駆動源(駆動手段)114を介してフォーカスレンズ105を駆動させピントを合わせるAF処理を行う。またカメラマイコン116は、撮像側通信処理部110を介して入力されたユーザ操作情報に基づくビデオカメラ全体の動作の制御を司る。例えば、マニュアルフォーカスのユーザ操作情報に基づき無限または至近方向に駆動するための制御信号を生成して、フォーカシング駆動源114を介してフォーカスレンズ105を該方向に駆動するマニュアルフォーカス処理の機能を有する。また、絞り調整のユーザ操作情報が入力された場合には、ユーザ操作情報に基づき開閉方向に駆動するための制御信号を生成して、絞り駆動源113を介して絞りユニット103を該方向に駆動する絞り調整機能を有する。また、ズーム調整のユーザ操作情報が入力された場合には、ユーザ操作情報に基づきテレまたはワイド方向に駆動するための制御信号を生成して、ズーム駆動源112を介して変倍レンズユニット102を該方向に駆動するズーム調整機能を有する。
一方、カメラ信号処理回路108にて生成された標準テレビ信号は画像符号化処理部(圧縮手段)109にて符号化・圧縮処理されたのち、撮像側通信処理部110より撮像側アンテナ部111を介して画像データとして転送される。撮像側通信処理部(第1の送信部、第2の受信部)110は、撮像側アンテナ部111を介してリモートコントローラ150との間でデータのやり取りを行うことができる。
続いてリモートコントローラ150の構成について説明する。
152は遠隔側通信処理部(第1の受信部、第2の送信部)で、遠隔側アンテナ部151を介してビデオカメラ本体100から画像データを受信する。受信された画像データは画像伸張処理部153及び画像信号処理部154で各種画像処理が施されて画像信号に復調され、モニタ部155で表示される。モニタ部155は、撮像素子106で取得した画像信号に対応する画像を表示するための表示部である。156はI/Fマイコン部(第1の制御手段)で、画像信号処理部154で画像データが復調された事を通知する情報を出力すると共に、キー入力部157より入力されたユーザ操作情報に基づき、カメラ制御情報を生成する。キー入力部157は、操作者による操作指示が入力される操作入力手段である。I/Fマイコン部156で生成された情報は遠隔側通信処理部152を介してビデオカメラ本体100に送信される。
次に本実施形態におけるカメラマイコン116の処理を説明する前に、従来における画像表示とカメラ制御の処理について、本実施形態のビデオカメラ本体100とリモートコントローラ150の構成を参照しながら説明する。ここでは、カメラ制御としてフォーカスレンズ105を制御する場合を例に説明を行うが、ズーム制御や絞り制御の場合も同様に適用される。また、ここではカメラマイコン116で行われる画像表示とカメラ制御(遠隔操作処理)は共に、撮像素子106の蓄積完了タイミングで起動される処理タスクとして説明していく。
以下、カメラ制御としてマニュアルフォーカスの制御を例にとり、従来のカメラ制御について詳細に説明をしていく。
図2は撮像素子106の蓄積タイミングと、ビデオカメラ本体100とリモートコントローラ150間で行われる画像表示及びマニュアルフォーカス制御のインターフェース処理のタイミングを示している。また、図3はカメラマイコン116の従来の画像表示とカメラ制御を行う遠隔操作処理タスクのフローチャートを示している。
図3において、カメラマイコン116の従来の遠隔操作処理タスクはS301からS305のマニュアルフォーカス処理と、S306からS308の画像表示処理で構成され、各々の処理が撮像素子の蓄積完了タイミングで実施される。また各々の処理は互いに関連性を持たずに処理が進められる。
マニュアルフォーカス処理では、先ずS301でマニュアルフォーカス制御を実施中か確認し、実施中でなければS302に進む。S302でマニュアルフォーカス制御コマンドの発行を待ち、発行が無ければそのままS306の画像表示処理に処理を移行する。一方、リモートコントローラ150のキー入力部157でマニュアルフォーカスのキー操作が行われ、マニュアルフォーカス制御コマンドが発行されると(図2に示すタイミング2−a)、S302からS303に進みマニュアルフォーカス制御命令を発行する。フォーカス制御命令が発行されるとカメラマイコン116は制御処理タスクにて、マニュアルフォーカスのユーザ操作情報に基づき無限または至近方向に駆動するための制御信号を生成する。そして、フォーカシング駆動源114を介してフォーカスレンズ105を該方向に駆動するマニュアルフォーカス処理を実施する(図2に示すタイミング2−b)。
一方、S301でマニュアルフォーカス制御が実施中と判定されるとS304でフォーカス制御の完了を待ち、完了していなければそのままS306の画像表示処理に処理を進める。一方、マニュアルフォーカス制御が完了するとS304からS305に進み、リモートコントローラ150に対してレスポンスを発行する(図2に示すタイミング2−c)。なお、リモートコントローラ150は、レスポンスを受け取ると次のキー操作の受け付けが可能となる(図2に示すタイミング2−d)。
以上がマニュアルフォーカス制御の処理となり、次いで画像表示の処理に引き継がれる。
画像表示の処理では先ずS306で画像転送中か確認する。画像転送中(図2に示すタイミング2−e)であればそのまま処理を終了する。一方、画像転送が完了すると(図2に示すタイミング2−f)、S306からS307に進み、リモートコントローラ150からのリクエスト信号の発行を待つ。リクエスト信号の発行されていなければそのまま処理を終了する。リモートコントローラ150の画像信号処理部154で画像信号が復調されモニタ部155の画像が更新されると(図2に示すタイミング2−g)、リモートコントローラ150よりリクエスト信号が発行される(図2に示すタイミング2−h)。リクエスト信号が発行されると、処理がS307からS308に進み、S308では次の画像データ転送命令を発行する。画像データ転送命令が発行されると蓄積完了した画像信号が画像符号化処理部109にて符号化・圧縮処理され(図2に示すタイミング2−i)、画像データとして撮像側通信処理部110よりリモートコントローラ150に送信される。
ここまでは、従来における画像表示とカメラ制御の処理について説明したが、以下では、本実施形態における画像表示とカメラ制御の処理について説明する。先ほどの説明と同様に、本実施形態のビデオカメラ本体100とリモートコントローラ150の構成を参照しながら説明する。以下でも、カメラ制御としてマニュアルフォーカスの制御を例に説明を行うが、ズーム制御や絞り制御の場合も同様に適用される。また、以下でもカメラマイコン116で行われる画像表示とカメラ制御(遠隔操作処理)は共に、撮像素子106の蓄積完了タイミングで起動される処理タスクとして説明していく。
図4は、撮像素子106の蓄積タイミングと、ビデオカメラ本体100とリモートコントローラ150間で行われる画像表示及びマニュアルフォーカス制御のインターフェース処理のタイミングを示している。また、図5はカメラマイコン116の本実施形態の画像表示とカメラ制御を行う遠隔操作処理タスクのフローチャートを示している。以下、図4および図5を用いて本実施形態の遠隔操作処理に関して説明を行う。
カメラマイコン116の遠隔操作処理タスクはStep=1から5の5段階の状態遷移で実施される。また、カメラマイコン116の本実施形態の遠隔操作処理タスクはS501からS510のマニュアルフォーカス処理と、S511からS521の画像表示処理で構成され、マニュアルフォーカス制御と画像表示の処理が順番に処理される。
以下、本実施形態における画像表示とカメラ制御の処理について詳細に説明する。
先ずS501でStep=0が判定されると処理をS502に進める。S502では先ずリモートコントローラ150よりマニュアルフォーカスの制御コマンドが発行されたかを確認する。制御コマンドが発行されていなければS503に進み画像データ転送命令を撮像側通信処理部110に送る(図4に示すタイミング4−a)。この時、処理状態は遷移させないまま(Step=0のまま)、処理を終了する。また撮像側通信処理部110では画像データ転送命令に応じて、画像符号化処理部109で符号化・圧縮処理された画像データの送信を開始する(図4に示すタイミング4−b)。一方、S502で制御コマンドを検出するとS504に進む(図4に示すタイミング4−c)。S504では画像転送中かを確認し、画像転送中であれば、S505で画像転送の中断命令を撮像側通信処理部110に送る(図4に示すタイミング4−d)。撮像側通信処理部110では画像データ転送の中断命令に応じて、送信を中断する(図4に示すタイミング4−e)。次いでS506ではリモートコントローラ150で発行された制御コマンドに応じてマニュアルフォーカス制御命令を発行する。マニュアルフォーカス制御命令が発行されるとカメラマイコン116は制御処理タスクにて、マニュアルフォーカスのユーザ操作情報に基づき無限または至近方向に駆動するための制御信号を生成する。そして、フォーカシング駆動源114を介してフォーカスレンズ105を該方向に駆動するマニュアルフォーカス処理を実施する(図4に示すタイミング4−f)。遠隔操作処理タスクではS506でマニュアルフォーカス制御命令を発行すると次のS507でStepを1つ進めて状態を遷移させる。
次にStep=1となるとS508を介してS509に処理を進め、S509でマニュアルフォーカスの処理が完了するのを待つ。完了していなければそのまま処理を終了し、完了していればS510でStepを1つ進めて状態を遷移させる(図4に示すタイミング4−g)。
次にStep=2となるとS511を介してS512に処理を進め、S512で撮像素子106の蓄積が開始されるのを待つ。開始待ちの間はそのまま処理を終了し、開始を検出するとS513でStepを1つ進めて状態を遷移させる(図4に示すタイミング4−h)。
次にStep=3となるとS514を介してS515に処理を進め、S515で撮像素子106の蓄積が完了するのを待つ。完了待ちの間はそのまま処理を終了し、完了を検出するとS516で画像データの転送命令を発行した後、S517でStepを1つ進めて状態を遷移させる(図4に示すタイミング4−i)。
ここでStep=2とStep=3で撮像素子106の蓄積開始と完了を待っているのは、この前段で行われたマニュアルフォーカス制御にて画像の変化が反映された後に蓄積された画像信号を画像転送データとして送信するための処理である。ここで本実施形態では、リモートコントローラ150から制御コマンドを受信すると、該制御コマンドに基づく駆動手段の制御を行っている間は、撮像素子106から取得された画像データの転送を行わないようにする。もし、画像データの転送途中に制御コマンドを受信し、画像転送が中断された場合は、該制御コマンドに基づく駆動手段の制御が終了した後、新しく撮像素子106の蓄積と画像データ転送が行われる。
次にStep=4となるとS518を介してS519に処理を進め、S519で画像データの転送完了を待つ。完了待ちの間はそのまま処理を終了し、完了を検出するとS520でStepを1つ進めて状態を遷移させる(図4に示すタイミング4−j)。
次にStep=5となるとS521でリモートコントローラ150からの画像データ転送リクエスト待ち(画像更新完了待ち)を行う。リクエスト待ちの間はそのまま処理を終了し、リクエスト(第1の信号)を検出するとS522に進む(図4に示すタイミング4−k)。そして、S522でマニュアルフォーカス制御に対するレスポンス(第2の信号)を発行して、リモートコントローラ150でのキー操作の受け付けを許可する(図4に示すタイミング4−l)。換言すれば、カメラマイコン116は、リモートコントローラ150のモニタ部155に画像が表示された(画像更新完了)後、リクエスト信号を受信することで、リモートコントローラ150に対してキー操作を許可する信号(レスポンス信号)を送信する。最後にS523にてStepを0にして(クリアして)、一連の処理が終了する。
つぎに、制御コマンドに最適な遠隔操作処理の切り換え方法について説明する。ここでは、制御コマンドに応じて最適な遠隔操作処理を構築するための提案を行っていく。
従来と本実施形態における遠隔操作処理の特徴を比較すると、従来の遠隔操作処理は画像の更新に関係なく制御コマンドを受け付けることができるので、比較的短い周期でマニュアルフォーカスの制御を受け付けることができる。マニュアルフォーカスの目標位置が遠くにある場合で、素早くフォーカスレンズを駆動させたい時に有効となる。
一方、本実施形態の遠隔操作処理では、マニュアルフォーカス操作による視野の変化が映像で確認できるようにしてから次の制御コマンドを受け付けるようにしたので、マニュアルフォーカス操作による視野変化を取りこぼしてしまう問題を解決できる。従ってマニュアルフォーカスでフォーカスレンズ位置を微調整したい時に有効となる。
そこで、従来と本実施形態の特徴を生かした遠隔操作処理の形態を図6に示す。
先ず図6(a)は、リモートコントローラ150が、操作キーなどによって粗調整モード(第1の制御モード)と微調整モード(第2の制御モード)とで切り替えが可能な場合の遠隔操作処理の形態を示したフローチャート図である。このフローチャートは、例えばマニュアルフォーカス制御の操作キーとして、フォーカスレンズ105を大きく(粗く)移動する粗調整モードと、微小に(細かく)移動する微調整モードをリモートコントローラ150で切り替え可能な場合に採用される。微調整モードではマニュアルフォーカス操作による視野の変化が映像で確認されてから制御コマンドを受け付けるようにした本実施形態の遠隔操作処理が好ましい。
そこで先ずS601では制御コマンドを実施中であるか判定する。ここでいう制御コマンドの実施中とは、リモートコントローラ150で制御コマンドが発行されてから、制御コマンドに対するレスポンスを発行するまでの期間を示している。S601で制御コマンドを実施中と判定するとS603に進み実施中のコマンドが微調整モードか判定する。微調整モードであればS604に進み、本実施形態の遠隔操作処理(第一のモード)を実行する。一方、S601で制御コマンドが実施中でないと判定した場合、あるいはS603で実施中の制御コマンドが微調整モードではない(粗調整モードである)と判定された場合はS602に進み、従来の遠隔操作処理(第二のモード)を実行する。
次に図6(b)では、合焦付近とそうでない場合の遠隔操作処理の形態を示したフローチャート図である。合焦付近ではマニュアルフォーカス操作による視野変化を確実にとらえる必要があるので、視野変化を映像で確認してから次の制御コマンドを受け付けるようにした本実施形態の遠隔操作処理が好ましい。
そこで先ずS611では制御コマンドを実施中であるか判定する。ここでいう制御コマンドの実施中とは、リモートコントローラ150で制御コマンドが発行されてから、制御コマンドに対するレスポンスを発行するまでの期間を示している。S611で制御コマンドを実施中と判定するとS613に進み合焦近傍であるか(フォーカスレンズ105が合焦位置近傍にあるか)判定する。合焦近傍であるか否かの判定は、例えばAF信号処理回路115にて検出された画像信号の高周波成分の変化量が合焦付近を示す所定の変化量以下になったときを基準として判断する。該変化量が所定の変化量以下であれば合焦近傍と判定し、該変化量が所定の変化量より大きければ合焦近傍でないと判定する。合焦近傍あればS614に進み、本実施形態の遠隔操作処理(第一のモード)を実行する。一方、S611で制御コマンドが実施中でないと判定した場合、あるいはS613で合焦近傍ではないと判定された場合はS612に進み、従来の遠隔操作処理(第二のモード)を実行する。合焦近傍でないと判定されて第二のモードを実行中に、合焦近傍であると判定された場合は、第二のモードから第一のモードに切り替える処理を行う。
以上説明したように、本発明によれば、ビデオカメラ本体にて映像データの転送を開始する前に、キー操作に応じたカメラ制御を実施し、映像データの転送を完了するタイミングで次のキー操作の受け付けを許可するように構成している。したがって、通信遅れによって映像の更新が遅延した場合でも、遠隔操作中の視野変化を取りこぼしてしまうことを防止することができる。つまり、リモートコントローラ側でキー操作に対する視野変化を取りこぼすことなく確認することができる。この結果、遠隔操作において画像転送遅延によって引き起こされる遠隔操作のわずらわしさを解消することができる。また、本実施形態の遠隔操作処理は、従来の遠隔操作処理と組み合わせることで、より快適なマニュアルフォーカス制御の操作を実現する事ができる。
(他の実施形態)
本発明の目的は以下のようにしても達成できる。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するための手順が記述されたソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、撮像装置および遠隔操作端末に供給する。そしてその撮像装置および遠隔操作端末のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するのである。
(他の実施形態)
本発明の目的は以下のようにしても達成できる。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するための手順が記述されたソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、撮像装置および遠隔操作端末に供給する。そしてその撮像装置および遠隔操作端末のコンピュータ(またはCPU、MPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するのである。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体および制御プログラムは本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどが挙げられる。また、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等も用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行可能とすることにより、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、以下の場合も含まれる。まず記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う。
本発明は、コンパクトデジタルカメラ、一眼レフカメラ、ビデオカメラなどの撮像装置と、携帯電話、スマートフォン、携帯ゲーム機などの遠隔操作端末とからなるカメラシステムに好適に利用できる。
100‥‥ビデオカメラ本体
106‥‥撮像素子
110‥‥撮像側通信処理部
112‥‥ズーム駆動源
113‥‥絞り駆動源
114‥‥フォーカシング駆動源
116‥‥カメラマイコン
150‥‥リモートコントローラ
152‥‥遠隔側通信処理部
155‥‥モニタ部
156‥‥I/Fマイコン部
106‥‥撮像素子
110‥‥撮像側通信処理部
112‥‥ズーム駆動源
113‥‥絞り駆動源
114‥‥フォーカシング駆動源
116‥‥カメラマイコン
150‥‥リモートコントローラ
152‥‥遠隔側通信処理部
155‥‥モニタ部
156‥‥I/Fマイコン部
Claims (14)
- 遠隔操作端末により制御される撮像装置であって、
撮像光学系を駆動する駆動手段と、
前記撮像光学系を介した被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
前記撮像素子により生成された前記画像信号を前記遠隔操作端末に送信する送信部と、
前記遠隔操作端末から前記駆動手段の制御コマンドを受信する受信部と、
受信した前記制御コマンドに基づいて、前記駆動手段を制御する制御手段と、
を有し、
前記制御手段は、
前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を受信したとき、前記遠隔操作端末に対して次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を送信することを特徴とする撮像装置。 - 前記第1の信号は、前記制御コマンドによる前記駆動手段の制御が完了した後で前記撮像素子により生成された画像信号に対応する画像を前記遠隔操作端末の表示部が表示したときに発行されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記制御手段は、
前記受信部により前記制御コマンドを受信し、前記制御コマンドに基づく前記駆動手段の制御を行っている間は、前記送信部による前記画像信号の送信を行わないことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を受信したとき、前記遠隔操作端末に対して次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を送信する第一のモードと、
前記制御コマンドによる前記駆動手段の制御が完了したとき、前記遠隔操作端末に対して次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を送信する第二のモードと、を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記第一のモードを実行している場合において、
前記受信部により前記制御コマンドを受信し、前記制御コマンドに基づく前記駆動手段の制御を行っている間は、前記送信部による前記画像信号の送信を行わず、
前記第二のモードを実行している場合において、
前記受信部により前記制御コマンドを受信し、前記制御コマンドに基づく前記駆動手段の制御を行っている間は、前記送信部による前記画像信号の送信を行うことを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - 前記制御手段は、
前記制御コマンドが前記駆動手段を粗く制御する第1の制御モードである場合は、前記第二のモードを実行し、
前記制御コマンドが前記駆動手段を前記第1の制御モードより細かく制御する第2の制御モードである場合は、前記第一のモードを実行することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - 前記撮像光学系は、フォーカスレンズを含み、
前記制御手段は、
前記駆動手段により駆動される前記フォーカスレンズが合焦位置近傍にあると判定すると、前記第二のモードから前記第一のモードに切り替えることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。 - 撮像装置を制御する遠隔操作端末であって、
前記撮像装置から画像信号を受信する受信部と、
前記受信部により受信した前記画像信号に対応する画像を表示する表示部と、
操作入力手段により入力された操作者の操作指示に基づき制御コマンドを生成する制御手段と、
前記制御コマンドを前記撮像装置に送信する送信部と、
を有し、
前記制御手段は、前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を送信し、前記第1の信号を前記撮像装置が受信したとき、前記撮像装置から発行される次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を受信することで、次の制御コマンドを生成することを特徴とする遠隔操作端末。 - 前記第1の信号は、前記制御コマンドによる前記撮像装置の撮像光学系を駆動させる駆動手段の制御が完了した後で前記撮像装置が有する撮像素子により生成された画像信号に対応する画像を前記表示部が表示したときに発行されることを特徴とする請求項8に記載の遠隔操作端末。
- 撮像装置と、前記撮像装置を制御する遠隔操作端末と、からなるカメラシステムであって、
前記撮像装置に設けられ、撮像光学系を駆動する駆動手段と、
前記撮像装置に設けられ、前記撮像光学系を介した被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子と、
前記撮像装置に設けられ、前記撮像素子により生成された前記画像信号を前記遠隔操作端末に送信する第1の送信部と、
前記遠隔操作端末に設けられ、前記撮像装置から前記画像信号を受信する第1の受信部と、
前記遠隔操作端末に設けられ、前記第1の受信部により受信した前記画像信号に対応する画像を表示する表示部と、
前記遠隔操作端末に設けられ、操作入力手段により入力された操作者の操作指示に基づき制御コマンドを生成する第1の制御手段と、
前記遠隔操作端末に設けられ、前記制御コマンドを前記撮像装置に送信する第2の送信部と、
前記撮像装置に設けられ、前記第2の送信部から前記制御コマンドを受信する第2の受信部と、
前記撮像装置に設けられ、受信した前記制御コマンドに基づいて、前記駆動手段を制御する第2の制御手段と、
を有し、
前記第2の制御手段は、
前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を受信したとき、前記遠隔操作端末に対して次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を送信することを特徴とするカメラシステム。 - 撮像光学系を駆動する駆動手段と、前記撮像光学系を介した被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子とを有し、遠隔操作端末により制御される撮像装置の制御方法であって、
前記遠隔操作端末から前記駆動手段の制御コマンドを受信するステップと、
受信した前記制御コマンドに基づいて、前記駆動手段を制御するステップと、
前記撮像素子により生成された前記画像信号を前記遠隔操作端末に送信するステップと、
前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を受信したとき、前記遠隔操作端末に対して次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を送信するステップと、
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 撮像光学系を駆動する駆動手段と、前記撮像光学系を介した被写体像を光電変換して画像信号を生成する撮像素子とを有し、遠隔操作端末により制御される撮像装置に、
前記遠隔操作端末から前記駆動手段の制御コマンドを受信するステップと、
受信した前記制御コマンドに基づいて、前記駆動手段を制御するステップと、
前記撮像素子により生成された前記画像信号を前記遠隔操作端末に送信するステップと、
前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を受信したとき、前記遠隔操作端末に対して次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を送信するステップと、
を実行させることを特徴とする撮像装置の制御プログラム。 - 撮像装置を制御する遠隔操作端末の制御方法であって、
前記撮像装置から画像信号を受信するステップと、
前記画像信号に対応する画像を表示部に表示するステップと、
操作入力手段により入力された操作者の操作指示に基づき制御コマンドを生成するステップと、
前記制御コマンドを前記撮像装置に送信するステップと、
前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を送信し、前記第1の信号を前記撮像装置が受信したとき、前記撮像装置から発行される次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を受信することで、次の制御コマンドを生成するステップと、
を有することを特徴とする遠隔操作端末の制御方法。 - 撮像装置を制御する遠隔操作端末に、
前記撮像装置から画像信号を受信するステップと、
前記画像信号に対応する画像を表示部に表示するステップと、
操作入力手段により入力された操作者の操作指示に基づき制御コマンドを生成するステップと、
前記制御コマンドを前記撮像装置に送信するステップと、
前記遠隔操作端末の状態を表す第1の信号を送信し、前記第1の信号を前記撮像装置が受信したとき、前記撮像装置から発行される次の制御コマンドの入力を許可する第2の信号を受信することで、次の制御コマンドを生成するステップと、
を実行させることを特徴とする遠隔操作端末の制御プログラム。
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---|---|---|---|
JP2013021060A JP2014154955A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | 撮像装置、遠隔操作端末、カメラシステム、撮像装置の制御方法およびプログラム、遠隔操作端末の制御方法およびプログラム |
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Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5900777B1 (ja) * | 2014-09-19 | 2016-04-06 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ドアホン装置およびその無線通信方法 |
JP2016105648A (ja) * | 2016-02-23 | 2016-06-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ドアホン装置 |
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2013
- 2013-02-06 JP JP2013021060A patent/JP2014154955A/ja active Pending
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