JP2014154946A - ルータ装置、通信システム、経路制御方法、及びプログラム - Google Patents

ルータ装置、通信システム、経路制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】NW同士を接続するルータ装置において、特定障害時の持続的な通信断を回避しつつ、経路集約を可能にする。
【解決手段】第1のネットワークにおける詳細経路を集約した集約経路情報を第2のネットワークに広告する経路広告手段を備えたルータ装置において、障害を検知した場合に、当該障害がブラックホール問題に該当するか否かを判定する障害判定手段と、前記ブラックホール問題に該当する場合において、障害により消失した経路情報を抽出し、抽出された経路情報に関する予め定めた条件に基づき、第1の動作と第2の動作のうちのいずれを行うかを判定する経路管理手段と、前記第1の動作を行う場合において、前記抽出された経路情報の広告を指示するメッセージを他のルータ装置に送信し、当該経路情報の広告を行わせるメッセージ制御手段と、を備え、前記第2の動作を行う場合において、前記経路広告手段に対し前記集約経路情報の広告を停止させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、ネットワーク(NW)における新たな経路広告制御方式に関するものである。
大規模NWは、管理ポリシーの異なるような(管理ドメインを分割した)複数のNW同士を接続することで構成され、またNW同士を接続する際には、障害等の発生を考慮して冗長構成を取ることが一般的である。図1に、大規模NWにおけるNW同士の接続例を示す。図1は、2つのネットワーク(NW−0、NW−1)が、ルータ0、2及びルータ1、3により接続された構成を示している。
図1のような構成においては、ルータ0、2を現用系、ルータ1、3を予備系と定義し、通常状態ではより優先度が高い経路情報を現用系から広告することで現用系にのみトラヒックを流通させる、いわゆる片寄せ運用か、現用系、予備系という定義をせず、両方のルータが同じ優先度の経路情報を広告することで両方のルータに分散してトラヒックを流通させる両系運用のいずれかの運用となるのが一般的であるが、後述する本発明の実施の形態では前者のケースを扱う。
図1に示すような接続されたNW間での通信を可能とするためには、お互いのNWが保持する経路交換を実施する必要があるが、交換する経路数が多くなるとお互いのNW内で流通する経路数が増加し、NWを構成するルータ等の負荷を増大させてしまう(大量のリソースを消費する)ため、交換する経路を極小化するような経路交換制御技術を用いることが多い。具体的には、自NW内に流通する複数の経路情報を集約して、接続されるNWへ広告する経路集約処理が行われる。
経路集約処理の例を図2に示す。経路集約処理では、複数のNWプレフィックスを含む、より広範囲なプレフィックスを設定することで、複数のNWをまとめ、そのまとめたNWプレフィックスの情報のみを接続先NWへ広告することで、接続先NWで流通する経路数を抑制する。
一般的に、集約経路は、集約経路に含まれる詳細経路が一つでも存在すれば生成されることとなる。図2の例では、集約経路に含まれる詳細経路、NW−10(10.0.1.0/24)、NW−20(10.0.2.0/24)、NW−3(10.0.3.0/24)のいずれかの情報をルータ0が保有していれば集約経路(10.0.0.0/22)を生成する。
http://www.juniper.net/jp/jp/local/pdf/app-notes/3500005-jp.pdf(特に、図 9: Prevention of External Announcements with External Link Failures)、平成25年1月25日検索 http://www.nic.ad.jp/ja/translation/ripe/20061201.html#id000705(特に、7.5 代理の集約)、平成25年1月25日検索
しかしながら、経路集約を実施すると、特定の障害パターンにおいて代替経路が存在するにもかかわらず、代替経路に切り替わらずに持続的に通信断となる状態に陥ってしまう(以下、ブラックホール問題)場合がある。この問題を図3を参照して説明する。
図3においては、ルータ0とルータ10間、及びルータ0とルータ1間で障害が発生している状態であるため、ルータ0はNW−10(10.0.1.0/24)の情報を保有することができない。しかし、NW−20(10.0.2.0/24)、及びNW−30(10.0.3.0/24)の情報は保有しているため、NW−10、NW−20、NW−30を含む集約経路(10.0.0.0/22)は生成され、障害発生前同様、NW−1に広告されることとなる(図3のステップ1)。
この状態において、NW−1からNW−10宛の通信が発生した場合、ルータ2はルータ0から広告された集約経路に従い、ルータ0へ転送するが(ステップ2)、ルータ0はNW−10の情報を保有していないため、転送先が不明の通信と判断され、ルータ0で通信データは破棄されることとなる(ステップ3)。このような状態になることがブラックホール問題である。
従来の技術では、このブラックホール問題を回避した形で経路集約を実現することは不可であったため、特定障害の発生確率等を踏まえて設計者が判断し、「(1)特定障害発生時の持続的な通信断は非許容とし、経路集約を実施しない。」を選択するか、「(2)特定障害時の持続的な通信断を許容し、経路集約を実施する。」(例えば、非特許文献1、2参照)を選択するかの2者択一であった。
NW同士を接続するルータにおいて、経路集約を実施しない場合、及び経路集約を実施する場合、それぞれにおける従来技術での課題を以下に示す。
(1)ルータで経路集約を実施しない場合
接続先NW内で大量の経路が流通することとなり、接続先NWを構成するルータの保有経路数が肥大化してリソースを大量に消費する事になる。その結果、リンク障害等が発生した場合の経路切り替えに多くの時間を要し、結果として障害時の通信断時間が長くなり、NW品質の低下に繋がる。また同時に、各ルータの保有経路数の肥大化が障害発生時の切り分け等の複雑性を増大させ、NWの運用性が低下することも懸念される。
(2)ルータで経路集約を実施する場合
図3に示したとおり、障害のパターンによっては迂回ルートがあるにも関わらず迂回できないブラックホール問題が発生し、持続的な通信断となるため、NW品質の低下に繋がる。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、NW同士を接続するルータにおいて、特定障害時の持続的な通信断を回避しつつ、経路集約を可能とする新たな技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、第1のネットワークと第2のネットワークを接続し、前記第1のネットワークにおける詳細経路を集約した集約経路情報を前記第2のネットワークに広告する経路広告手段を備えたルータ装置であって、
前記ルータ装置のインターフェイスにおいて障害を検知した場合に、当該障害がブラックホール問題に該当するか否かを判定する障害判定手段と、
前記障害がブラックホール問題に該当する場合において、障害発生前のルーティングテーブルと障害発生中のルーティングテーブルとを比較することで、障害により消失した経路情報を抽出し、抽出された経路情報に関する予め定めた条件に基づき、第1の動作と第2の動作のうちのいずれを行うかを判定する経路管理手段と、
前記第1の動作を行う場合において、前記抽出された経路情報の広告を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを他のルータ装置に送信し、当該他のルータ装置に当該経路情報の広告を行わせるメッセージ制御手段と、を備え、
前記第2の動作を行う場合において、前記経路管理手段が前記経路広告手段に対し前記集約経路情報の広告を停止させる、ことを特徴とするルータ装置として構成される。
前記ブラックホール問題に該当する障害から回復した場合において、
前記経路管理手段は、障害発生中のルーティングテーブルと障害復旧後のルーティングテーブルを比較することで、障害復旧により復活した経路情報を抽出し、
障害時に前記第1の動作を行っていた場合、前記メッセージ制御手段は、当該抽出された経路情報の広告停止を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを前記他のルータ装置に送信し、当該他のルータ装置に当該経路情報の広告を停止させ、
障害時に前記第2の動作を行っていた場合、前記経路管理手段が前記経路広告手段に対し停止している集約経路情報の広告を再開させる。
また、本発明は、現用系ルータ装置と予備系ルータ装置を備える通信システムであって、
前記現用系ルータ装置と予備系ルータ装置はそれぞれ、第1のネットワークと第2のネットワークを接続し、前記第1のネットワークにおける詳細経路を集約した集約経路情報を前記第2のネットワークに広告する経路広告手段を備え、
前記現用系ルータ装置は、
前記現用系ルータ装置のインターフェイスにおいて障害を検知した場合に、当該障害がブラックホール問題に該当するか否かを判定する障害判定手段と、
前記障害がブラックホール問題に該当する場合において、障害発生前のルーティングテーブルと障害発生中のルーティングテーブルとを比較することで、障害により消失した経路情報を抽出し、抽出された経路情報に関する予め定めた条件に基づき、第1の動作と第2の動作のうちのいずれを行うかを判定する経路管理手段と、
前記第1の動作を行う場合において、前記抽出された経路情報の広告を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを前記予備系ルータ装置に送信するメッセージ制御手段と、を備え、
前記第2の動作を行う場合において、前記経路管理手段が前記経路広告手段に対し前記集約経路情報の広告を停止させ、
前記予備系ルータ装置は、
前記現用系ルータ装置から前記メッセージを受け取った場合に、前記抽出された経路情報の広告を経路広告手段に指示することにより、当該経路情報の広告を開始することを特徴とする通信システムとして構成してもよい。
前記通信システムにおいて、前記ブラックホール問題に該当する障害から回復した場合において、
前記現用系ルータ装置の経路管理手段は、障害発生中のルーティングテーブルと障害復旧後のルーティングテーブルを比較することで、障害復旧により復活した経路情報を抽出し、
障害時に前記第1の動作を行っていた場合、前記現用系ルータ装置の前記メッセージ制御手段は、当該抽出された経路情報の広告停止を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを前記予備系ルータ装置に送信し、
障害時に前記第2の動作を行っていた場合、前記現用系ルータ装置の前記経路管理手段が経路広告手段に対し停止している集約経路情報の広告を再開させ、
前記予備系ルータ装置は、前記広告停止を指示するメッセージを受信した場合に、前記経路情報の広告を停止する。
また、本発明は、前記通信システムにおいて実行される経路制御方法、コンピュータを、前記ルータ装置の各手段として機能させるためのプログラムとして構成することもできる。
本発明によれば、NW同士を接続するルータにおいて、特定障害時の持続的な通信断を回避しつつ、経路集約を可能とする新たな技術を提供することが可能となる。
大規模NWにおけるNW同士の接続例を示す図である。 経路集約処理の例を示す図である。 ブラックホール問題を説明するための図である。 第1の実施の形態の概要を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るルータ100の機能構成図である。 第1の実施の形態における障害発生時のルータの動作を説明するための図である。 インターフェイスのステータス情報の例である。 第1の方法と第2の方法のどちらを行うか判断するための処理を示すフローチャートである。 経路管理部103が比較する情報の例を示す図である。 第1の実施の形態における障害復旧時のルータの動作を説明するための図である。 インターフェイスのステータス情報の例である。 経路管理部103が比較する情報の例を示す図である。 第2の実施の形態の概要を説明するための図である。 第2の実施の形態における障害発生時のルータの動作を説明するための図である。 インターフェイスのステータス情報の例である。 経路管理部103が比較する情報の例を示す図である。 第2の実施の形態における障害復旧時のルータの動作を説明するための図である。 インターフェイスのステータス情報の例である。 経路管理部103が比較する情報の例を示す図である。 具体例のNWを示す図である。 第1の具体例における障害発生を示す図である。 第1の具体例におけるブラックホール問題回避のための動作を示す図である。 第2の具体例における障害発生を示す図である。 第2の具体例におけるブラックホール問題回避のための動作を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られるわけではない。
[実施の形態の概要]
ブラックホール問題を回避しつつ経路集約を実現させるための方法として、本実施の形態では、現用系ルータと予備系ルータが連携し、接続先NWへ広告する経路を制御することで実現する第1の方法(第1の実施の形態)と、現用系ルータだけで接続NWへ広告する経路を制御し実現する第2の方法(第2の実施の形態)の2つの方法について説明する。
第1の方法は、障害発生時のブラックホール問題回避のために予備系ルータが新たに広告する経路がそれほど増えない場合に適しており、新たな経路広告が多くなってしまう場合には第2の方法が適している。その経路広告数の閾値については設計者が自由に設定できるようにする。
なお、以下で説明する本発明の実施の形態に係るルータは、第1の方法を実行するための機能と第2の方法を実行するための機能の両方を備え、障害発生時のブラックホール問題回避のために予備系ルータが新たに広告する経路広告数と閾値とを比較することで、第1の方法と第2の方法のいずれかを選択する機能を有する。ただし、本発明に係るルータはこれに限られるわけではない。本発明に係るルータは、第1の方法を実行する機能を備え、第2の方法を実行する機能を備えないルータであってもよい。このようなルータは、例えば、どのような場合でも、予備系ルータが新たに広告する経路広告数があまり大きくならない環境で使用することが考えられる。また、本発明に係るルータは、第2の方法を実行する機能を備え、第1の方法を実行する機能を備えないルータであってもよい。このようなルータは、例えば、予備系ルータが新たに広告できる経路広告数が小さい場合や、予備系ルータが新たに広告することになる経路広告数が大きくなる場合が頻繁に発生する環境で使用することが考えられる。
[第1の実施の形態]
以下、現用系ルータと予備系ルータが連携して実現する形態(上述した第1の方法)を第1の実施の形態として説明する。
(概要)
まず、図4を参照して第1の実施の形態の概要を説明する。
本実施の形態では、ルータ0(現用系ルータ)とルータ1(予備系ルータ)が連携して動作するために事前にペアとなるルータの情報(IPアドレス等)を設定しておく。設定が完了している状態において図4に示すような障害が発生した際には(ステップ11)、ルータ0が障害の状況を分析し、通信を継続するために必要な経路をNW−1に対して広告することをルータ1に指示する(ステップ12)。ルータ1はルータ0からの指示を受け、必要な経路(NW−10のNW情報)をNW−1へ広告する(ステップ13)。この後のNW−1からNW−10への通信は、ロンゲストマッチにより、ルータ1から広告された情報に従いルータ1へ転送される。ルータ1はNW−10の情報を保持しているため、NW−10への通信が可能となる(ステップ14)。このようにしてブラックホール問題を回避する。
本実施の形態では、新たな機能として、障害の状態を分析する障害判定機能、障害の状況に応じて接続先NWへ新たに広告する経路を決定する経路管理機能、現用系ルータと予備系ルータ間でメッセージをやり取りするメッセージ制御機能等を実装し、ブラックホール問題を回避しつつ経路集約を実現する。
(装置構成)
図5に、本発明の第1及び第2の実施の形態に係るルータ100の機能構成図を示す。当該ルータ100は、現用系ルータ(ルータ0)と予備系ルータ(ルータ1)のいずれのルータとしても使用できるルータである。また、図5は、ルータにおいて本発明の実施の形態に特に関連する機能部のみを示すものであり、通信インターフェイス(IF)等、ルータとして機能するための図示しない既存の機能部も含むものである。
図5に示すように、ルータ100は、障害検知部101、障害判定部102、経路管理部103、メッセージ制御部104、経路計算部105、経路送受信部106、ルーティングテーブル107を備える。ここで、ルーティングテーブルは、メモリ等の記憶手段に格納される。各機能部の動作については、後述する動作説明のところで説明される。なお、図5に示す機能部のうち、障害検知部101、経路計算部105、経路送受信部106は既存のルータにも備えられている機能である。
本実施の形態に係るルータ100は、CPUやメモリ等を含むコンピュータの機能を有するルータに、本実施の形態で説明する処理内容を記述したプログラムを実行させることにより実現可能である。すなわち、ルータ100の各部が有する機能は、上記コンピュータに内蔵されるCPUやメモリ、ハードディスクなどのハードウェア資源を用いて、ルータ100の各部で実施される処理に対応するプログラムを実行することによって実現することが可能である。また、上記プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(可搬メモリ等)に記録して、保存したり、配布したりすることが可能である。また、上記プログラムをインターネットや電子メールなど、ネットワークを通して提供することも可能である。
(ルータの動作1−1:障害発生時)
以下、現用系ルータと予備系ルータが連携して実現する場合における障害発生時のルータの内部動作について図6を参照して説明する。図6は、図4に示したルータ0(現用系ルータ)とルータ1(予備系ルータ)を示すものであり、各ルータは、図5に示したルータ100と同様の構成を備える。ただし、説明の便宜上、ルータ1(予備系ルータ)の内部構成における各機能部の符号として200番台の符号を付けている。障害検知部201、障害判定部202、経路管理部203、メッセージ制御部204、経路計算部205、経路送受信部206、ルーティングテーブル207は、それぞれ、障害検知部101、障害判定部102、経路管理部103、メッセージ制御部104、経路計算部105、経路送受信部106、ルーティングテーブル107に対応する。
ステップ101)まず、障害検知部101が、ルータ0におけるインターフェイスの障害を検知し、経路計算部105、及び障害判定部102へ障害情報通知を行う。
なお、図6に示すとおり、障害検知部101により障害が検知された場合、障害情報が経路計算部105に通知され、経路計算部105は通知された障害情報に基づき、障害が発生した後のルーティングテーブルを生成し、障害が発生した後のルーティングテーブルを経路管理部103に通知する。
ステップ102)次に、障害判定部102が障害検知部101から通知された障害情報を元に、ステップ101で発生した障害がブラックホール問題に該当する障害か否かを判定する。具体的には、障害判定部102は、図7に示すようなインターフェイスのステータス情報をメモリ等の記憶手段内に保持し、ステータス情報が特定の条件を満たした場合に、経路管理部103に消失した経路の抽出を指示する。本例では、消失経路指示を出す場合を示している。
具体的には、例えば、特定の組み合わせの2つのIFを条件判定対象とし、条件判定対象のステータスが○となった場合(つまり、○となる条件を満たした場合)に経路管理部103に消失経路抽出指示を行う。○とする条件は、例えば上記特定の組み合わせの2つのIFが同時にDown状態となった場合とし、それ以外の場合(少なくともどちらか一方のIFがUp状態の場合)は●とする。図7の例では、特定の組み合わせに係るIF−0とIF−1が同時にDown状態となったので、該当欄が○となっている。つまり、図7の場合は、経路管理部103に消失経路抽出指示を行う。条件判定対象外の組み合わせについてはIFがどのような状態であっても経路管理部103に指示を出すことはしない。
ステップ103)経路管理部103は、障害判定部102から消失経路抽出指示を受けた場合、事前に取得済みの障害前のルーティングテーブルと障害発生後、経路計算部105から通知される新たなルーティングテーブルとを比較処理して消失している経路情報を抽出し、ルータ1(予備系ルータ)に対して詳細経路の広告を指示すべきかどうかを判断する。本実施の形態では、予備系ルータに対して詳細経路の広告を指示すべきと判断し、メッセージ制御部104に対して抽出経路通知を行う。
上記の判断は、障害発生時のブラックホール問題回避のために予備系ルータに新たに広告を指示する経路の数が、予め設定している閾値を超えるかどうかにより行い、予め設定している閾値を超えない場合に予備系ルータに対して詳細経路の広告を指示すべきと判断する。予め設定している閾値を超える場合は、後述する第2の実施の形態の動作(前述した第2の方法)を行うが、予め設定している閾値を超える場合の動作は、第2の方法に限られるわけではない。
例えば、閾値を1000とすると、図8に示すように、障害発生時のブラックホール問題回避のために予備系ルータに新たに広告を指示する経路の数が1000以上であれば(ステップ501のYes)、現用系ルータだけで実現する第2の方法を行い(ステップ502)、1000以上でなければ(ステップ501のNo)、現用系ルータと予備系ルータが連携して実現する第1の方法を行う(ステップ503)。本実施の形態は、ステップ501でNoとなるケースに相当する。
図9に、経路管理部103がメモリ等の記憶手段内に保有し、比較する情報を示す。図9に示す例では、障害発生前のルーティングテーブルの最初の行の経路情報が抽出され、メッセージ制御部104に対して通知される。
ステップ104)メッセージ制御部104は、経路管理部103から抽出経路を受け取ると、その抽出経路のNW Prefixを埋め込んだ広告追加メッセージを生成し、ルータ1(予備系ルータ)に対して広告追加メッセージ送信を行う。
例えば、広告追加メッセージには以下の情報を記載する。
1.動作アクション :経路広告の追加
2.経路広告を追加するNW Prefix情報(例:10.0.10.0/24)
ステップ105)ルータ0(現用系ルータ)から広告追加メッセージを受け取ったルータ1(予備系ルータ)のメッセージ制御部204は、経路管理部203に渡すべき情報(経路広告を追加するNW Prefix情報)を取り出し、経路管理部203に対して広告追加経路通知を行う。
ステップ106)広告追加経路通知を受け取った経路管理部203は、経路送受信部206に対して経路広告指示を行い、経路送受信部206は接続されている各ルータへ新たな経路情報を広告する。
(ルータの動作1−2:障害復旧時)
次に、現用系ルータと予備系ルータが連携して実現する場合における障害復旧時のルータの内部動作について図10を参照して説明する。図10も図6と同様に図4に示したルータ0(現用系ルータ)とルータ1(予備系ルータ)を示すものであり、各ルータは、図5に示したルータ100と同様の構成である。ただし、説明の便宜上、ルータ1(予備系ルータ)の内部構成における各機能部の符号として200番台の符号を付けている。
ステップ201)まず、障害検知部101が、ルータ0におけるインターフェイスの障害復旧を検知し、経路計算部105、及び障害判定部102へ障害復旧情報通知を行う。
なお、図10に示すとおり、障害検知部101により障害復旧が検知された場合、障害復旧情報が経路計算部105に通知され、経路計算部105は通知された障害復旧情報に基づき、障害復旧後のルーティングテーブルを生成し、障害復旧後のルーティングテーブルを経路管理部103に通知する。
ステップ202)次に、障害判定部102が障害検知部101から通知された障害復旧情報を元にステータス情報を変更する。変更後のステータス情報を図11に示す。その結果、ブラックホール問題の発生条件を満たさないステータスに状態が変化していることを確認した後、経路管理部103に再出経路抽出指示を行う。
ステップ203)経路管理部103は、障害判定部102から指示があった場合、事前に取得済みの障害発生中のルーティングテーブルと障害復旧後、経路計算部106から通知される新たなルーティングテーブルを比較処理して、再出(復活)している経路情報を抽出し、メッセージ制御部104に対して抽出経路通知を行う。
図12に、経路管理部103がメモリ等の記憶手段内に保有し、比較する情報を示す。図12に示す例では、障害復旧後のルーティングテーブルの最初の行の経路情報が抽出され、メッセージ制御部104に対して通知される。
ステップ204)メッセージ制御部104は、経路管理部103からの抽出経路を受け取り、その抽出経路のNW Prefixを埋め込んだメッセージを生成し、ルータ1(予備系ルータ)に対して広告停止メッセージ送信を行う。
例えば、広告停止メッセージには以下の情報を記載する。
1.動作アクション :経路広告の停止
2.経路広告を停止するNW Prefix情報 例:10.0.10.0/24
ステップ205)ルータ0(現用系ルータ)から広告停止メッセージを受け取ったルータ1(予備系ルータ)のメッセージ制御部204は、経路管理部203に渡すべき情報(経路広告を停止するNW Prefix情報)を取り出し、経路管理部203に対して広告停止経路通知を行う。
ステップ206)広告停止経路通知を受け取った経路管理部203は経路送受信部206に対して、経路広告停止指示を行い、経路送受信部206は接続されている各ルータに対して当該経路情報の広告を停止する。
[第2の実施の形態]
以下、現用系ルータのみで実現する方法(前述した第2の方法)を第2の実施の形態として説明する。
(概要)
まず、図13を参照して第2の実施の形態の概要を説明する。
本実施の形態では、図13に示すような障害が発生した際に、ルータ0(現用系ルータ)が障害の状態を分析し、通信を継続するために自分自身が広告している集約経路の広告を停止し、ブラックホール問題を回避する。本実施の形態では、ルータ1(予備系ルータ)に対する指示は行わない。つまり、図13に示すように、障害発生により、ルータ0(現用系ルータ)は、NW−10、20の情報が消失したことを検知し、NW−1に対して集約経路の広告を停止する(ステップ21)。このとき、NW−1からNW−10への通信は、ルータ1(予備系ルータ)から広告された集約経路に従い、ルータ1へ転送される。ルータ1はNW−10の情報を保持しているため、通信可能となる(ステップ22)。
本実施の形態では、新たな機能として、障害の状態を分析する障害判定機能、障害の状況に応じて、広告する経路を制御する経路管理機能等を実装し、ブラックホール問題を回避しつつ経路集約を実現する。
(装置構成)
本実施の形態におけるルータの構成は、図5に示したルータ100の構成と同じである。ただし、第2の方法のみを行う場合、メッセージ制御部104を備えないこととしてもよい。本実施の形態における各機能部の動作については、後述する動作説明のところで説明する。
(ルータの動作2−1:障害発生時)
以下、現用系ルータのみで実現する場合において障害発生時のルータの内部動作について図14を参照して説明する。図14は、図13に示したルータ0(現用系ルータ)を示すものであり、当該ルータは、図5に示したルータ100と同様の構成を備える。
ステップ301)まず、障害検知部101が、ルータ0におけるインターフェイスの障害を検知し、経路計算部105、及び障害判定部102へ障害情報通知を行う。
なお、図13に示すとおり、障害検知部101により障害が検知された場合、障害情報が経路計算部105に通知され、経路計算部105は通知された障害情報に基づき、障害が発生した後のルーティングテーブルを生成し、障害が発生した後のルーティングテーブルを経路管理部103に通知する。
ステップ302)次に、障害判定部102が障害検知部101から通知された障害情報を元に、ステップ301で発生した障害がブラックホール問題に該当する障害か否かを判定する。判定方法は第1の実施の形態においてステップ102で説明した方法と同じである。
本実施の形態で保持するインターフェイスのステータス情報を図15に示す。ステップ102で説明したとおり、ステータス情報が特定の条件を満たした場合に、経路管理部103に消失した経路の抽出を指示する。本例では、消失経路指示を出す場合を示している。
ステップ102で説明したとおりであるが、具体的な動作の例としては、条件判定対象のステータスが○となった場合に経路管理部103に消失経路抽出指示を行う。○となる条件は特定の組み合わせの2つのIFが同時にDown状態(下記の例だとIF−0とIF−1が同時にDownした場合)となった場合とし、それ以外の場合(少なくともどちらか一方のIFがUp状態の場合)は●とする。条件判定対象外の組み合わせについてはIFがどのような状態であっても経路管理部103に指示を出すことはしない。
ステップ303)経路管理部103は、障害判定部102から消失経路抽出指示を受けた場合、事前に取得済みの障害前のルーティングテーブルと障害発生後、経路計算部105から通知される新たなルーティングテーブルとを比較処理して消失している経路情報を抽出し、自身が広告している集約経路の停止をすべきかどうかを判断する。本実施の形態では、自身が広告している集約経路の停止をすべきと判断し、経路送受信部106に集約経路広告停止指示を行い、それを受け経路送受信部106が各ルータに対して集約経路の広告を停止する。
上記の判断手法は、第1の実施の形態におけるステップ103で説明したとおりである。つまり、障害発生時のブラックホール問題回避のために予備系ルータに新たに広告を指示する経路の数が、予め設定している閾値を超える場合に、第2の方法を行う(経路送受信部106に集約経路広告停止指示)。新たに広告を指示する経路の数が、予め設定している閾値を超えない場合、第1の方法を行う。ただし、予め設定している閾値を超えない場合における動作は、第1の方法に限られるわけではない。
図16に、経路管理部103がメモリ等の記憶手段内に保有し、比較する情報を示す。図16に示す例では、障害発生前のルーティングテーブルの最初の行以外の経路情報が抽出される。
(ルータの動作2−2:障害復旧時)
次に、現用系ルータのみで実現する場合における障害復旧時のルータの内部動作について図17を参照して説明する。図17も図14と同様に図13に示したルータ0(現用系ルータ)を示すものであり、当該ルータは、図5に示したルータ100と同様の構成である。
ステッ401)まず、障害検知部101が、ルータ0におけるインターフェイスの障害復旧を検知し、経路計算部105、及び障害判定部102へ障害復旧情報通知を行う。
なお、図17に示すとおり、障害検知部101により障害復旧が検知された場合、障害復旧情報が経路計算部105に通知され、経路計算部105は通知された障害復旧情報に基づき、障害復旧後のルーティングテーブルを生成し、障害復旧後のルーティングテーブルを経路管理部103に通知する。
ステップ402)次に、障害判定部102が障害検知部101から通知された障害復旧情報を元にステータス情報を変更する。変更後のステータス情報を図18に示す。その結果、ブラックホール問題の発生条件を満たさないステータスに状態が変化していることを確認した後、経路管理部103に再出経路抽出指示を行う。
ステップ403)経路管理部103は、障害判定部102から指示があった場合、事前に取得済みの障害発生中のルーティングテーブルと障害復旧後、経路計算部105から通知される新たなルーティングテーブルを比較処理して、再出(復活)している経路情報を抽出し、経路送受信部106に対して集約経路広告指示を行う。その指示を受け、経路送信部106は各ルータに対して集約経路広告を再開する。図19に、経路管理部103がメモリ等の記憶手段内に保有し、比較する情報を示す。図19に示す例では、障害発生中に消失していた経路情報が復活したことが示されている。
[具体例]
以下、具体例を説明する。この具体例は、上述した実施の形態におけるNW−1、NW−0をコアNW、アクセスNWとし、ルータ0、1をコアエッジルータ0、1とし、ルータ10、20、30をユーザエッジルータ10、20、30とした場合における例に相当する。すなわち、この具体例では、図20に示すようにコアNW(CN)とアクセスNW(AN)が接続され、ユーザエッジルータの先にあるNW−10、NW−20、NW−30の経路をコアエッジルータ0,1が集約し、コアNW(CN)へ広告するNWにおける適用事例を示す。
(第1の具体例)
図20に示すNWにおいて、図21のような障害が発生した場合、コアエッジルータ0は障害発生前同様にコアNW(CN)に対して集約経路(10.0.0.0/22)を広告し続ける(ステップ31)。このため、コアNW(CN)からユーザエッジルータ10の先にあるNW−10(10.0.1.0/24)への通信トラヒックは障害発生前と変わらず、コアエッジルータ0から広告される集約経路(10.0.0.0/22)に従い、コアエッジルータ0に着信する(ステップ32)。しかしながら、コアエッジルータ0からユーザエッジルータ10への通信経路は障害により存在しないため、コアエッジルータ0がブラックホールとなり、NW−10への通信は不可となり、コアエッジルータ0で破棄される(ステップ33)。
このような障害が発生した場合、コアエッジルータ0が障害を検知し、ブラックホール問題が発生する障害か否かを判定する。判定の結果、ブラックホール問題が発生する障害に該当すれば、コアエッジルータ1に対してブラックホール問題を回避するために必要な詳細経路の広告を指示するか、自分自身がコアNW(CN)に対しての集約経路配信を停止するかを判断する。
判定条件により前者が選択される場合を図22に示す。図22に示すとおり、コアエッジルータ0は、障害によりW−10の情報(10.0.1.0/24)が消失したことを検知し、コアエッジルータ1に対して、NW−10の情報(10.0.1.0/24)をコアNW(CN)へ広告するよう指示するメッセージを送る(ステップ41)。コアエッジルータ1は、コアエッジルータ0からNW−10の情報(10.0.1.0/24)を広告するメッセージを受け、コアNW(CN)に対して該当経路の広告を開始する(ステップ42)。
ステップ42で経路の広告を行うことにより、コアNW(CN)からNW−10宛の通信は、ロンゲストマッチにより、コアエッジルータ1から広告されたNW−10の情報(10.0.1.0/24)に従いコアエッジルータ1へ転送される。コアエッジルータ1はNW−10の情報を保持しているため、通信可能となる(ステップ43)。
障害から普及すると、コアエッジルータ1は、コアエッジルータ0からの指示によりNW−10の情報(10.0.1.0/24)の経路広告を停止する(ステップ44)。
(第2の具体例)
第2の具体例では、図23に示す障害が発生したものとする。第1の具体例同様、コアエッジルータ0は障害発生前同様にコアNW(CN)に対して集約経路(10.0.0.0/22)を広告し続ける(ステップ51)。このため、コアNW(CN)からユーザエッジルータ10の先にあるNW−10(10.0.1.0/24)への通信トラヒックは障害発生前と変わらず、コアエッジルータ0に着信し(ステップ52)、ブラックホール問題が発生する(ステップ53)。
第2の具体例はコアエッジルータ0が障害を検知し、障害状況からの条件判定により、自身がコアNW(CN)へ広告する集約経路を停止する場合の例である。すなわち、図24に示すとおり、コアエッジルータ0は、NW−10(10.0.1.0/24)、及びNW−20(10.0.2.0/24)の情報が消失したことを検知し、障害状況から判定条件を経た後、自身が生成する集約経路の広告を停止する(ステップ61)。コアNW(CN)からNW−10宛の通信は、コアエッジルータ1から広告される集約経路(10.0.0.0/22)に従い、コアエッジルータ1へ転送される。コアエッジルータ1はNW−10の情報(10.0.1.0/24)を保持しているため、通信可能となる(ステップ62)。
そして、障害から復旧するとコアエッジルータ0は集約経路(10.0.0.0/22)の広告を再開する(ステップ63)。
上記のとおり、コアエッジルータ0が集約経路の広告を停止することにより、コアNW(CN)からNW−10宛の通信は、コアエッジルータ1からの集約経路に従い、コアエッジルータ1に着信する。コアエッジルータ1はNW−10宛の経路を保有しているため、ブラックホール問題を回避し、通信が可能となる。
[まとめ、効果]
これまでに説明したように、本実施の形態に係るルータは、障害発生時及び障害復旧時において以下の機能を有する。
(障害発生時)
(1)インターフェイスのステータス情報を保持し、障害情報を元にブラックホール問題に該当する障害か否かを判定する機能;
(2)障害発生前のルーティングテーブルと障害発生中のルーティングテーブルのように、2世代分のルーティングテーブルを保持し、それを比較することで、ブラックホール問題を回避するために新規広告が必要な経路情報を抽出する機能;
(3)ブラックホール問題を回避するための経路情報を元に、予備系のルータと連携して動作するか、自分自身のみで動作するかを判定する機能;
(4)予備系ルータと連携して動作する場合、予備系ルータへ詳細経路の広告を指示するメッセージを作成し、送信する機能;
(5)予備系ルータが現用系ルータから詳細経路の広告追加指示を受け取った場合、新たな詳細経路広告を経路送受信部に指示し、各ルータへの経路広告を開始する機能;及び
(6)自分自身のみで動作する場合、広告している集約経路の停止を行う機能。
(障害回復時)
(1)インターフェイスのテータス情報を保持し、障害復旧情報を元にブラックホール問題に該当する障害状態から回復したか否かを判定する機能;
(2)障害発生中のルーティングテーブルと障害復旧後のルーティングテーブルのように、2世代分のルーティングテーブルを保持し、それを比較することで、ブラックホール問題を回避するために広告していた経路情報を抽出する機能;
(3)予備系ルータと連携して動作していた場合、予備系ルータへ詳細経路の広告を停止するメッセージを作成し、送信する機能;
(4)予備系ルータが現用系ルータから詳細経路の広告停止指示を受け取った場合に、詳細経路の広告停止を経路送受信部に指示し、各ルータへの経路広告を停止する機能;及び
(5)自分自身のみで動作していた場合、停止している集約経路の広告を再開する機能。
(効果)
これまでに説明した本発明に係る技術によれば、集約経路の広告と集約経路に含まれる詳細経路の経路広告を状況に応じてダイナミックに制御することにより、今までの技術では実現できなかった、特定の障害パターンによって発生するブラックホール問題を回避しつつ、経路集約を行うことが可能となる。
その結果、経路数の増大を抑制することで、経路数の増大が招くNW品質の低下(経路数が多いことによる障害時の切り替え時間の長期化等)や運用性の低下(経路数が多いことにより、切り分けが複雑化し、迅速な対応が困難となる等)を回避し、大規模NWにおける最適な運用が可能となる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
100 ルータ
101 障害検知部
102 障害判定部
103 経路管理部
104 メッセージ制御部
105 経路計算部
106 経路送受信部
107 ルーティングテーブル

Claims (7)

  1. 第1のネットワークと第2のネットワークを接続し、前記第1のネットワークにおける詳細経路を集約した集約経路情報を前記第2のネットワークに広告する経路広告手段を備えたルータ装置であって、
    前記ルータ装置のインターフェイスにおいて障害を検知した場合に、当該障害がブラックホール問題に該当するか否かを判定する障害判定手段と、
    前記障害がブラックホール問題に該当する場合において、障害発生前のルーティングテーブルと障害発生中のルーティングテーブルとを比較することで、障害により消失した経路情報を抽出し、抽出された経路情報に関する予め定めた条件に基づき、第1の動作と第2の動作のうちのいずれを行うかを判定する経路管理手段と、
    前記第1の動作を行う場合において、前記抽出された経路情報の広告を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを他のルータ装置に送信し、当該他のルータ装置に当該経路情報の広告を行わせるメッセージ制御手段と、を備え、
    前記第2の動作を行う場合において、前記経路管理手段が前記経路広告手段に対し前記集約経路情報の広告を停止させる、
    ことを特徴とするルータ装置。
  2. 前記ブラックホール問題に該当する障害から回復した場合において、
    前記経路管理手段は、障害発生中のルーティングテーブルと障害復旧後のルーティングテーブルを比較することで、障害復旧により復活した経路情報を抽出し、
    障害時に前記第1の動作を行っていた場合、前記メッセージ制御手段は、当該抽出された経路情報の広告停止を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを前記他のルータ装置に送信し、当該他のルータ装置に当該経路情報の広告を停止させ、
    障害時に前記第2の動作を行っていた場合、前記経路管理手段が前記経路広告手段に対し停止している集約経路情報の広告を再開させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のルータ装置。
  3. 現用系ルータ装置と予備系ルータ装置を備える通信システムであって、
    前記現用系ルータ装置と予備系ルータ装置はそれぞれ、第1のネットワークと第2のネットワークを接続し、前記第1のネットワークにおける詳細経路を集約した集約経路情報を前記第2のネットワークに広告する経路広告手段を備え、
    前記現用系ルータ装置は、
    前記現用系ルータ装置のインターフェイスにおいて障害を検知した場合に、当該障害がブラックホール問題に該当するか否かを判定する障害判定手段と、
    前記障害がブラックホール問題に該当する場合において、障害発生前のルーティングテーブルと障害発生中のルーティングテーブルとを比較することで、障害により消失した経路情報を抽出し、抽出された経路情報に関する予め定めた条件に基づき、第1の動作と第2の動作のうちのいずれを行うかを判定する経路管理手段と、
    前記第1の動作を行う場合において、前記抽出された経路情報の広告を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを前記予備系ルータ装置に送信するメッセージ制御手段と、を備え、
    前記第2の動作を行う場合において、前記経路管理手段が前記経路広告手段に対し前記集約経路情報の広告を停止させ、
    前記予備系ルータ装置は、
    前記現用系ルータ装置から前記メッセージを受け取った場合に、前記抽出された経路情報の広告を経路広告手段に指示することにより、当該経路情報の広告を開始する
    ことを特徴とする通信システム。
  4. 前記ブラックホール問題に該当する障害から回復した場合において、
    前記現用系ルータ装置の経路管理手段は、障害発生中のルーティングテーブルと障害復旧後のルーティングテーブルを比較することで、障害復旧により復活した経路情報を抽出し、
    障害時に前記第1の動作を行っていた場合、前記現用系ルータ装置の前記メッセージ制御手段は、当該抽出された経路情報の広告停止を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを前記予備系ルータ装置に送信し、
    障害時に前記第2の動作を行っていた場合、前記現用系ルータ装置の前記経路管理手段が経路広告手段に対し停止している集約経路情報の広告を再開させ、
    前記予備系ルータ装置は、前記広告停止を指示するメッセージを受信した場合に、前記経路情報の広告を停止する
    ことを特徴とする請求項3に記載の通信システム。
  5. 現用系ルータ装置と予備系ルータ装置を備える通信システムにおいて実行される経路制御方法であって、
    前記現用系ルータ装置と予備系ルータ装置はそれぞれ、第1のネットワークと第2のネットワークを接続し、前記第1のネットワークにおける詳細経路を集約した集約経路情報を前記第2のネットワークに広告する経路広告手段を備え、
    前記現用系ルータ装置が、当該現用系ルータ装置のインターフェイスにおいて障害を検知した場合に、当該障害がブラックホール問題に該当するか否かを判定するステップと、
    前記現用系ルータ装置が、前記障害がブラックホール問題に該当する場合において、障害発生前のルーティングテーブルと障害発生中のルーティングテーブルとを比較することで、障害により消失した経路情報を抽出し、抽出された経路情報に関する予め定めた条件に基づき、第1の動作と第2の動作のうちのいずれを行うかを判定するステップと、
    前記現用系ルータ装置が、前記第1の動作を行う場合において、前記抽出された経路情報の広告を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを前記予備系ルータ装置に送信し、前記第2の動作を行う場合において、前記集約経路情報の広告を停止するステップと、
    前記予備系ルータ装置が、前記現用系ルータ装置から前記メッセージを受け取った場合に、前記抽出された経路情報の広告を開始するステップと、
    を備えることを特徴とする経路制御方法。
  6. 前記ブラックホール問題に該当する障害から回復した場合において、
    前記現用系ルータ装置が、障害発生中のルーティングテーブルと障害復旧後のルーティングテーブルを比較することで、障害復旧により復活した経路情報を抽出するステップと、
    前記現用系ルータ装置が、障害時に前記第1の動作を行っていた場合、当該抽出された経路情報の広告停止を指示するメッセージを作成し、当該メッセージを前記予備系ルータ装置に送信するステップと、
    前記現用系ルータ装置が、障害時に前記第2の動作を行っていた場合、停止している集約経路情報の広告を再開するステップと、
    前記予備系ルータ装置が、前記広告停止を指示するメッセージを受信した場合に、前記経路情報の広告を停止するステップと
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の経路制御方法。
  7. コンピュータを、請求項1又は2に記載のルータ装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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