JP2014154559A - 半導体発光素子、光源ヘッド、及び画像形成装置 - Google Patents

半導体発光素子、光源ヘッド、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体層の層厚変動や周囲温度変化に対する光量変化および周囲温度変化に対する光量変化のばらつきを抑制した半導体発光素子、光源ヘッドおよび画像形成装置を提供する。
【解決手段】半導体発光素子100は、発光層108を含む半導体層と、半導体層を間に挟む上部反射面R1および下部反射面R2と、を含む。発光層108から発せられる光の半導体層内におけるピーク波長をλ、任意の正の整数をaとしたとき、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lが、0.20λ+0.5aλ≦L≦0.30λ+0.5aλを満たす。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体発光素子、光源ヘッド、及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、半導体基板上に順次成長させられた多層膜反射層、活性層を備え、該多層膜反射層と該活性層を挟んで位置する出力面または表面側反射層との多重反射により複数のピークを含む出力光を出力面を通して出力する面発光ダイオードであって、活性層はダブルヘテロ構造を有して相互に異なる井戸幅の複数の量子井戸層から成る量子井戸構造を有するものであり、多層膜反射層と出力面または表面側反射層との距離が3μm以上であることを特徴とする面発光ダイオードが記載されている。
特許文献2には、半導体基板上に順次成長させられた多層膜反射鏡および活性層を備え、出力面から出力光を出力する面発光ダイオードであって、多層膜反射鏡は、活性層で発光させられる光の中心波長よりも長波長側に反射波長帯の中心波長を有する第1多層膜反射鏡、および活性層で発光させられる光の中心波長よりも短波長側に反射波長帯の中心波長を有する第2多層膜反射鏡から構成されることを特徴とする面発光ダイオードが記載されている。
特許文献3には、基板上に2種類の材料からなる1対の分布ブラッグ反射器を形成し、その分布ブラッグ反射器上に発光部を形成した発光ダイオードにおいて、その分布ブラッグ反射器の層厚を1対ごとに変化させて少なくとも3層以上の多層構造の分布ブラッグ反射器を形成したことを特徴とする発光ダイオードが記載されている。
特許文献4には、発光スペクトルのピーク波長が相互に異なる複数の量子井戸から成る発光層と、該発光層を挟んで設けられて該発光層で発生した光を反射させる光共振器を構成する一対の反射層とを含む複数の半導体層が積層されて成り、該発光層で発生した光を該複数の半導体層の表面から取り出す形式の面発光素子であって、複数の量子井戸が、光共振器中における電子のコヒーレント長よりも長い所定間隔を相互に隔てて設けられていることを特徴とする面発光素子が記載されている。
特開2009−070928号公報 特開2009−070929号公報 特開2000−307155号公報 特開平10−027945号公報
本発明は、半導体層の層厚の変動や周囲温度の変化に対する光量変化、および周囲温度の変化に対する光量変化のばらつきを抑制した半導体発光素子、光源ヘッドおよび画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の半導体発光素子は、発光層を含む半導体層と、前記半導体層を間に挟む上部反射面および下部反射面と、を含み、前記発光層から発せられる光の前記半導体層内におけるピーク波長をλ、任意の正の整数をaとしたとき、前記上部反射面と前記下部反射面との間の距離Lが、0.20λ+0.5aλ≦L≦0.30λ+0.5aλを満たすように構成されている。
また、請求項2に記載の半導体発光素子は、請求項1に記載の半導体発光素子において、前記半導体層の表面に設けられ且つ前記半導体層の屈折率と空気の屈折率との中間の屈折率を有する絶縁体層を更に含み、前記半導体層と前記絶縁体層との界面が前記上部反射面を形成している。
また、請求項3に記載の半導体発光素子は、請求項2に記載の半導体発光素子において、任意の正の整数をbとしたとき、前記絶縁体層の層厚tが、0.15λ+0.5bλ≦t≦0.35λ+0.5bλを満たすように構成されている。
また、請求項4に記載の半導体発光素子は、請求項2または3に記載の半導体発光素子において、前記絶縁体層が、前記半導体層と接する相対的に屈折率の大きい第1の絶縁体層と、前記第1の絶縁体層上に設けられた相対的に屈折率の小さい第2の絶縁体層と、を含んでいる。
また、請求項5に記載の半導体発光素子は、請求項4に記載の半導体発光素子において、前記第2の絶縁体層の層厚が、前記第1の絶縁体層の層厚よりも大となるように構成されている。
また、請求項6に記載の半導体発光素子は、請求項2乃至5のいずれか1項に記載の半導体発光素子において、前記半導体層が、AlGa1−xAsを含み、前記絶縁体層は、屈折率が1.8以上且つ2.2以下の材料で構成されている。
また、請求項7に記載の半導体発光素子は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体発光素子において、屈折率が互いに異なる複数の層を積層して構成され且つ前記半導体層と接する多層膜反射鏡を更に含み、前記半導体層と前記多層膜反射鏡との界面が前記下部反射面を形成している。
また、上記の目的を達成するために、請求項8に記載の光源ヘッドは、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体発光素子を複数含む発光素子アレイと、前記半導体発光素子の各々から出射される光を露光面に集光する光学系と、を含む。
また、上記の目的を達成するために、請求項9に記載の画像形成装置は、請求項8に記載の光源ヘッドと、前記光源ヘッドから出射される光によって表面に静電潜像が形成される感光体と、前記感光体に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部と、前記感光体に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、を含む。
請求項1、請求項8および請求項9に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、半導体層の層厚変動や周囲温度変化に対する光量変化および周囲温度変化に対する光量変化のばらつきを抑制できる、という効果が得られる。
請求項2に記載の発明によれば、半導体層と空気層とが直接接している場合と比較して、光取り出し効率を向上できる、という効果が得られる。
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、光取り出し効率を向上できる、という効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、絶縁体層を高屈折率層の単層構造とした場合と比較して、絶縁体層の耐圧性能を向上できる、という効果が得られる。
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、絶縁体層全体の層厚ばらつきによる光学的な影響を低減できる、という効果が得られる。
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、半導体層の層厚変動や周囲温度変化に対する光量変化および周囲温度変化に対する光量変化のばらつきを抑制できる、という効果が得られる。
請求項7に記載の発明によれば、下部反射面における反射率に波長選択性を持たせることができる、という効果が得られる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である 本発明の実施形態に係る光源ヘッドの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る発光素子アレイの構成を示す斜視図である。 比較例に係る半導体発光素子の構成を示す断面図である。 図5(a)は、比較例に係る半導体発光素子の自然発光スペクトルを示す図である。図5(b)は、比較例に係る半導体発光素子の共振器スペクトルおよび出射光スペクトルを示す図である。図5(c)は、比較例に係る半導体発光素子の層厚変動率と光量との関係を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の各層の構成を示す図である。 図8(a)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の共振器スペクトルおよび出射光スペクトルを示す図である。図8(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子の層厚変動率と光量との関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子の各層の構成を示す図である。 図10(a)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子の共振器スペクトルおよび出射光スペクトルを示す図である。図10(b)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子の層厚変動率と光量との関係を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体発光素子の半導体発光素子の各層の構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体発光素子の各層の構成を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体発光素子の構成を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体発光素子の各層の構成を示す図である。 図17(a)は、上部反射面と下部反射面との間の距離Lの変動量と光量ばらつきとの関係を示す図である。図17(b)は、図17(a)における光量ばらつきの算出方法の説明に供する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面において同一の構成要素または部分には、同一の参照符号を付与している。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の構成を示す図である。画像形成装置10は、図1に示すように、矢印Aの方向に定速回転する円筒形状の感光体12を備えている。感光体12の周囲には、帯電器14、光源ヘッド16、現像器18(現像部)、転写体20(転写部)、クリーナ22およびイレーズランプ24が設けられている。帯電器14は、感光体12表面を帯電する。光源ヘッド16は、帯電器14により帯電された感光体12の表面に光ビームを照射することによって静電潜像を形成する。現像器18は、感光体12の表面に形成された静電潜像を現像剤により現像してトナー像を形成する。転写体20は、感光体12の表面に形成されたトナー像を記録媒体としての用紙28に転写する。クリーナ22は、トナー像の用紙28への転写後に感光体12の表面に残存する残トナーを除去する。イレーズランプ24は、感光体12の表面の除電を行う。
光源ヘッド16による光ビームの照射によって静電潜像が形成された感光体12の表面には、現像器18によってトナーが供給されて感光体12の表面にトナー像が形成される。感光体12の表面に形成されたトナー像は、搬送されてきた用紙28に転写体20によって転写される。転写後に感光体12に残留しているトナーはクリーナ22によって除去され、イレーズランプ24によって除電された後、再び帯電器14によって帯電される。
一方、トナー像が転写された用紙28は、加圧ローラ30Aと加熱ローラ30Bとを含む定着器30に搬送されて定着処理が施される。これにより、トナー像が用紙28に定着され、用紙28に画像が形成される。画像が形成された用紙28は装置外へ排出される。
図2は、本発明の実施形態に係る光源ヘッド16の構成を示す断面図である。光源ヘッド16は、SLED(Self−scanning LED:自己走査型LED)を有している。図2に示すように、光源ヘッド16は、発光素子アレイ50と、発光素子アレイ50を支持するとともに発光素子アレイ50の駆動を制御する各種信号を供給するための回路(不図示)とが実装された実装基板52と、セルフォックスレンズアレイ等の(セルフォックは、日本板硝子(株)の登録商標)ロッドレンズアレイ54と、を備えている。実装基板52は、発光素子アレイ50の取り付け面が感光体12に対向するようにハウジング56内に設けられ、板バネ58によって支持されている。ロッドレンズアレイ54は、ホルダー64によって支持されており、発光素子アレイ50を構成する各半導体発光素子100(図3参照)から出射された光ビームを感光体12上に集光させる。
図3は、発光素子アレイ50の構成を示す斜視図である。発光素子アレイ50は、感光体12の回転軸方向に沿って配列された複数のチップ62を含んでいる。複数のチップ62の各々は、感光体12の回転軸に沿って配列された複数の半導体発光素子100を含んでいる。なお、図3に示す例では、複数のチップ62が一列に配列した場合が示されているが、複数のチップ62は、複数の列をなして2次元状に配列されていてもよい。この場合、複数のチップ62は、回転軸方向に沿って千鳥状に配列されていてもよい。
ここで、本発明の実施形態に係る光源ヘッド16を構成する半導体発光素子100について詳細に説明する前に、比較例に係る半導体発光素子について説明する。
図4は、比較例に係る半導体発光素子200の構成を示す断面図である。半導体発光素子200は、共振型発光ダイオード(RCLED:Resonant-cavity Light-emitting Diode)を構成するものであり、下層側から順にn型の基板層204、n型のDBR(distributed Bragg reflector)層206、発光層208、p型のクラッド層210、p型のコンタクト層212を積層して構成される半導体層を有している。これらの各層は、AlGa1−xAs系の半導体により構成されている。コンタクト層212の表面には、上部電極(アノード電極)216および反射防止層として機能する絶縁体層214が設けられている。一方、基板層204の表面には、下部電極(カソード電極)202が設けられている。
DBR層206は、層厚がそれぞれ0.25λとされ且つ屈折率の互いに異なる2つの半導体層を交互に繰り返し積層して構成される多層膜反射鏡である。ここで、λは、発光層208から出射される光の真空中でのピーク波長λを当該層の屈折率nで割った値(λ=λ/n)である。DBR層206をこのように構成することで、DBR層206と発光層208との界面に形成される反射面における、波長λ(λ)の光に対する反射率が最大となる。なお、AlGa1−xAs系の半導体ではAlの組成に応じて半導体層の屈折率が変化する。本比較例では、DBR層206は、Al0.9Ga0.1Asによって構成される低屈折率層と、Al0.3Ga0.7Asによって構成される高屈折層とを交互に繰り返し積層して構成されている。
絶縁体層214は、半導体層の屈折率と空気の屈折率の中間の屈折率を有する絶縁体であるSiOによって構成されている。絶縁体層214は、半導体層と空気との屈折率差を緩和することによって光取り出し面における反射率を低減する反射防止層として機能する。これにより半導体発光素子200における光取り出し効率が改善される。
絶縁体層214は、上記したように光取り出し面における反射率を低減する反射防止層として機能するが、絶縁体層214とコンタクト層212との屈折率差に起因してこれらの層の界面には、反射面が形成される。すなわち、発光層208は、絶縁体層214とコンタクト層212との界面に形成される上部反射面R1と、発光層208とDBR層206との界面に形成される下部反射面R2との間に配置され、共振器が構成されている。比較例に係る半導体発光素子200においては、共振器長に相当する上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離L(すなわち、上部反射面R1と下部反射面R2との間に挟まれる半導体層の層厚(発光層208、クラッド層210およびコンタクト層212の層厚の合計))が0.5λの整数倍とされている(L=0.5aλ 但しaは正の整数)。具体的には、本比較例では、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離L(発光層208、クラッド層210およびコンタクト層212の層厚の合計)が6λとされている。上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lをこのように設定することで、上部反射面R1と下部反射面R2との間に定在波が生じ、発光層208において生成されたピーク波長λの光が増幅されて外部に出射される。
発光層208は、SiがドープされたAl0.3Ga0.7Asにより構成されるn型のバリヤ層208a、ノンドープのAl0.14Ga0.86Asにより構成される活性層208b、ZnがドープされたAl0.3Ga0.7Asにより構成されるp型のバリヤ層208cを積層して構成され、ピーク波長780nm程度の光を生成する。
図5(a)は、比較例に係る半導体発光素子200の自然発光スペクトルを示す図である。自然発光スペクトルとは発光層208の組成によって定まるスペクトルである。図5(a)に示すように、半導体発光素子200の自然発光スペクトルの真空中でのピーク波長λは、780nm程度である。
図5(b)は、比較例に係る半導体発光素子200の共振器スペクトル(実線)および出射光スペクトル(破線)を示す図である。共振器スペクトルとは、波長依存のない白色光を、半導体発光素子200内に形成された共振器を介して外部に取り出した場合におけるスペクトルをいう。すなわち、共振器スペクトルは、半導体発光素子200内に形成された共振器における波長選択性(光取り出し効率の波長依存性)を示すものである。
一方、出射光スペクトルとは、発光層208において生成された光が、半導体発光素子200内に形成された共振器による光増幅作用を受けて外部に取り出される出射光のスペクトルをいう。出射光スペクトルは、自然発光スペクトルと共振器スペクトルとを掛け算することによって求められる。従って、共振器スペクトルが離散的にシャープであれば、自然発光スペクトルよりもシャープな出射光スペクトルが得られる。
上記したように、比較例に係る半導体発光素子200は、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lが6λに設定されているので、図5(b)に示すように、自然発光スペクトルにおけるピーク波長λ(780nm)と一致する波長域にピークを有する共振器スペクトルが得られる。このように、自然発光スペクトルのピーク波長と共振器スペクトルのピーク波長とを一致させることで、当該ピーク波長に対する増幅作用が促進され、外部に取り出される光の量が増大する。
しかしながら、一般的な半導体発光素子の製造工程においては、ウェハ面内において半導体層の結晶成長速度に差が生じ、これによってウェハ面内で半導体層の層厚にばらつきが生じる。共振器スペクトルのピーク波長(波長選択性)は、半導体層の層厚(すなわち、上部反射面R1と下部反射面R2との距離)に応じて変化するので、半導体層の層厚にばらつきが生じた場合には、共振器スペクトルのピーク波長(波長選択性)にばらつきが生じることとなる。具体的には、半導体層の層厚が薄くなる方向に変動した場合には共振器スペクトルのピーク波長は短波長側にシフトし、半導体層の層厚が厚くなる方向に変動した場合には共振器スペクトルのピーク波長は長波長側にシフトする。つまり、半導体層の層厚が設計値どおりである場合には、自然発光スペクトルのピーク波長と共振器スペクトルのピーク波長とが一致するが、半導体層の層厚が設計値からずれた場合には、自然発光スペクトルのピーク波長と共振器スペクトルのピーク波長が不一致となり、その結果、半導体層の層厚が設計値どおりである場合と比較して光量が低下する。
ここで、図5(c)は、比較例に係る半導体発光素子200を構成する各半導体層の層厚が設計値から変動した場合における層厚変動率と、外部に取り出される光の量との関係をシミュレートした結果を示す図である。すなわち、図5(c)において、横軸は、半導体発光素子200を構成する半導体層の層厚の設計値からの変動率を示し、縦軸は半導体発光素子200の外部に取り出される光の量(任意単位)を示す。図5(c)に示すように、半導体発光素子200から出射される光の量は、半導体層の層厚の設計値からの変動率が0%のときに最大となる。これは、半導体層の層厚が設計値どおりの場合には、自然発光スペクトルのピーク波長と共振器スペクトルのピーク波長とが一致するためである。一方、半導体層の層厚が設計値よりも薄くなった場合および厚くなった場合のいずれにおいても、層厚変動率が0%の場合と比較して光量が低下する。これは、半導体層の層厚が設計値からずれた場合には、自然発光スペクトルのピーク波長と共振器スペクトルのピーク波長とにずれが生じるためである。
さらに、比較例に係る半導体発光素子200においては、共振器スペクトルの周囲温度変化に伴う波長シフト(以下、波長シフトの温度依存性と称する)は、0.1nm/℃程度であるのに対して、自然発光スペクトルの波長シフトの温度依存性は、0.24nm/℃程度である。このように、共振器スペクトルの波長シフトの温度依存性と自然発光スペクトの波長シフトの温度依存性は互いに異なるので、周囲温度が変化した場合に、共振器スペクトルのピーク波長と、自然発光スペクトルのピーク波長との相対位置に変化が生じることとなる。このことは、層厚が互いに異なる2つの半導体発光素子は、周囲温度変化に対する光量変化の方向が互いに異なるという結果を招来する。具体的には、半導体層の層厚が設計値よりも薄い半導体発光素子においては、共振器スペクトルのピーク波長は、自然発光スペクトルのピーク波長よりも短波長側に位置する。この場合において、周囲温度が上昇すると、自然発光スペクトルのピーク波長は長波長側にシフトするので、共振器スペクトルのピーク波長と自然発光スペクトルのピーク波長とのずれ量はより大きくなる。従って、周囲温度の上昇に伴って、光量は低下する。一方、半導体層の層厚が設計値よりも厚い半導体発光素子においては、共振器スペクトルのピーク波長は、自然発光スペクトルのピーク波長よりも長波長側に位置する。この場合において、周囲温度が上昇すると、自然発光スペクトルのピーク波長は、長波長側にシフトするので、共振器スペクトルのピーク波長と自然発光スペクトルのピーク波長は近づいていく。従って、周囲温度の上昇に伴って、光量は増加する。
ここで、図5(c)は、自然発光スペクトルを固定し、共振器スペクトルを長波長側および短波長側にシフトさせることによって算出された光量変化を示している。しかしながら、逆に共振器スペクトルを固定し、自然発光スペクトルを長波長側および短波長側に変化させた時の光量変化ともみなせる。従って、周囲温度が上昇して自然発光スペクトルが共振器スペクトルに対して長波長側にシフトするということは、半導体層の層厚が厚い方から薄い方へ変化したことと等価であると考えられる。
例えば、周囲温度が40℃上昇した場合、自然発光スペクトルは共振器スペクトルに対して6nm程度長波長側にシフトする。自然発光スペクトルにおけるピーク波長を780nmとすると6nmのシフトは0.77%の層厚変動に相当する。従って、ある層厚のばらつきの基準点から0.77%だけ層厚を減らしたところの光量が、周囲温度が40℃上昇した後の光量に対応する。すなわち、図5(c)に示す曲線の各点における傾きの違いが温度に対する光量変化のばらつきに相当する。比較例に係る半導体発光素子200の構造では、層厚ばらつきの中心において傾きが大きくなっていることから、温度変化に対して光量変化のばらつきが大きいことがシミュレーションからも予想される。
このように、共振器スペクトルのピーク波長と自然発光スペクトルのピーク波長とが一致するように構成された比較例に係る半導体発光素子200では、半導体層の層厚のウェハ面内におけるばらつきが、出射される光量のばらつきを招くとともに、周囲温度変化に対する光量変化のばらつきを助長する。
半導体発光素子200を複数備えた発光素子アレイ50を用いて光源ヘッド16を構成した場合において、半導体発光素子毎に光量がばらつくと、得られる画像の画質に悪影響を及ぼすこととなる。半導体発光素子200の光量のばらつきを抑制するためには、各半導体発光素子200毎にリアルタイムに光量を調整する方法が考えられるが、この場合、別途光量を調整する機構等が必要となるため、コストの増大や装置の複雑化および大型化を招き、信頼性も低下してしまう。
以下に、本発明の実施形態に係る半導体発光素子について説明する。
[第1の実施形態]
図6は、本発明の第1の実施形態に係る半導体発光素子100の断面図、図7は、半導体発光素子100の各層の構成を示す図である。図7には、半導体発光素子100を構成する各層のAl組成比、層厚およびドーパントなどが示されている。図7において示される層厚は、基準波長λの倍数で示されている。ここで、λは、発光層から出射される光の真空中でのピーク波長(すなわち、自然発光スペクトルのピーク波長)λを当該層の屈折率nで割った値(λ=λ/n)である(以下同じ)。つまりλは、発光層から発せられる光が当該層内を伝搬する際のピーク波長である。
半導体発光素子100は、GaAsによって構成されるn型の基板層104を有している。基板層104上には、シリコンがドープされたGaAsによって構成されるn型のバッファ層(図6において図示せず)が設けられている。バッファ層は、基板層104と、DBR層106との間の格子不整合を緩和して結晶性を良好にするために設けられる。
バッファ層上には、n型のDBR層106が設けられている。DBR層106は、層厚がそれぞれ0.25λとされ且つ屈折率の互いに異なる2つの半導体層を交互に繰り返し積層して構成される多層膜反射鏡である。具体的には、DBR層106は、SiがドープされたAl0.9Ga0.1Asによって構成されるn型の低屈折率層と、SiがドープされたAl0.3Ga0.7Asによって構成されるn型の高屈折層とを交互に繰り返し積層することにより構成されている。本実施形態では、上記高屈折率層の合計の層数は10層とされ、上記低屈折率層の合計の層数は11層とされている。DBR層106をこのように構成することで、DBR層106と発光層108との界面に形成される反射面における波長λ(λ)の光に対する反射率が最大となる。
DBR層106上には、発光層108が設けられている。発光層108は、DBR層106側から順に、SiがドープされたAl0.3Ga0.7Asによって構成される厚さ1.25λのn型のバリヤ層108aと、ノンドープのAl0.14Ga0.86Asによって構成される厚さ1.00λの活性層108bと、ZnがドープされたAl0.3Ga0.7Asによって構成される厚さ1.25λのp型のバリヤ層108cと、を積層することによって構成される。すなわち、発光層108は、バンドギャップが相対的に大きいn型バリヤ層108aとp型のバリヤ108cとの間にバンドギャップが相対的に小さい活性層108bを挟むダブルヘテロ構造を有する。また、活性層108bのAl組成を上記のように設定することで、活性層108bから出射される光のピーク波長(自然発光スペクトルのピーク波長λ)は、780nm程度となる。
発光層108上には、ZnがドープされたAl0.3Ga0.7Asによって構成される厚さ2.10λのp型のクラッド層110が設けられている。また、クラッド層110上には、ZnがドープされたGaAsによって構成される厚さ0.15λのp型のコンタクト層112が設けられている。
コンタクト層112上には、コンタクト層112の屈折率(3.6程度)と空気の屈折率(1.0程度)の中間の屈折率を有する絶縁体により構成される厚さ1.25λの絶縁体層114が設けられている。本実施形態では、絶縁体層114は屈折率が1.454程度の二酸化シリコン(SiO)によって構成されている。絶縁体層114は、半導体層(コンタクト層112)と空気との屈折率差を緩和することによって光取り出し面における反射率を低減する反射防止層として機能する。これにより半導体発光素子100における光取り出し効率が改善される。
また、コンタクト層112上には、上部電極(アノード電極)116が設けられている。上部電極116は、コンタクト層112との間でオーミック性接触を形成し得る材料が用いられる。具体的例としては、金(Au)や、金と亜鉛との合金(AuZn)、ニッケル(Ni)等が挙げられる。一方、基板層104の表面には、下部電極(カソード電極)102が設けられている。下部電極102を構成する材料として金(Au)や、金とゲルマニウムとの合金(AuGe)等が挙げられる。なお、半導体発光素子100は、上部電極116が設けられている側の面が光取り出し面となる。
上記の構成を有する半導体発光素子100においては、発光層108とDBR層106との界面に下部反射面R2が形成され、コンタクト層112と絶縁体層114との界面に上部反射面R1が形成されている。すなわち、発光層108は、上部反射面R1と下部反射面R2との間に位置しており、これによって共振型発光ダイオード(RCLED)が構成されている。
本実施形態に係る半導体発光素子100は、共振器長に相当する上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離L(すなわち、上部反射面R1と下部反射面R2との間に挟まれる半導体層の層厚(発光層108、クラッド層110およびコンタクト層112の層厚の合計))が下記の式(1)を満たすように構成されている。
L=0.25λ+0.5aλ (但し、aは正の整数)・・・(1)
すなわち、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lは、自然発光スペクトルのピーク波長λに対する共振条件である0.5aλから0.25λだけシフトさせた値に設定されている。本実施形態では、上部反射面R1と下部反射面R2との間に挟まれた半導体層の層厚(発光層108、クラッド層110およびコンタクト層112の層厚の合計)は、5.75λ(a=11)とされており、上記式(1)を満たす。
更に、本実施形態に係る半導体発光素子100では、絶縁体層114の層厚tが下記の式(2)を満たすように設定されている。
=0.25λ+0.5bλ (但し、bは正の整数)・・・(2)
絶縁体層114の層厚tをこのように設定することで、絶縁体層114とコンタクト層112との界面で反射される光の位相と、絶縁体層114と空気との界面で反射される光の位相が0.5λずれるので、絶縁体層114による反射防止効果が最大となる。さらに、絶縁体層114の上面と下部反射面R2との距離(すなわち、発光層108、クラッド層110、コンタクト層112および絶縁体層114の層厚の合計)が波長λに対する共振条件を満たす0.5λの整数倍となる。本実施形態では、絶縁体層114の層厚は1.25λ(b=2)とされており、上記式(2)を満たす。
ここで、図8(a)は、本実施形態に係る半導体発光素子100の共振器スペクトル(実線)および出射光スペクトル(破線)を示す図である。なお、半導体発光素子100の自然発光スペクトルは、発光層の構成が同一である比較例に係る半導体発光素子200と同一であり、ピーク波長λ(真空中)は、780nm程度である(図5(a)参照)。
本実施形態に係る半導体発光素子100では、上記したように上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lは、自然発光スペクトルのピーク波長λに対する共振条件である0.5aλから0.25λだけシフトさせた値に設定されている。これにより、半導体発光素子100内に形成される共振器におけるピーク波長λに対する波長選択性(光取り出し効率)が比較例に係る半導体発光素子200よりも低下する。つまり、図8(a)に示すように、共振器スペクトルのピーク波長と、自然発光スペクトルのピーク波長λ(≒780nm)とは、不一致となる。上記の式(1)を満たすように、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lを設定することにより、自然発光スペクトルのピーク波長λ(≒780nm)よりも短波長側および長波長側に共振器スペクトルのピークが出現する。このように、共振器スペクトルにおいて、自然発光スペクトルのピーク波長λを間に挟む波長域に2つのピークが出現するのは、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lを上記の式(1)を満たすように設定することにより、上部反射面R1と下部反射面R2との間に位相が互いに異なる複数の定在波が生じ、光が外部に取り出される際に、これらが干渉するためと考えられる。なお、出射光スペクトルは、上記したように、自然発光スペクトルと共振器スペクトルとを掛け算することにより求められる。本実施形態に係る半導体発光素子100では、自然発光スペクトルのピーク波長λよりも短波長側および長波長側に共振器スペクトルのピークが存在するので、出射光スペクトルの形状は、比較例に係る半導体発光素子200よりもブロードとなる。
図8(b)は、本実施形態に係る半導体発光素子100を構成する各半導体層の層厚が設計値から変動した場合における層厚変動率と、外部に取り出される光の量との関係をシミュレートした結果を示す図である。図8(b)に示すように、本実施形態に係る半導体発光素子100によれば、半導体層の層厚変動に対する光量変化が比較例に係る半導体発光素子200よりも小さくなる。特に、半導体層の層厚の変動率が±2%の範囲内における光量変化の低下が著しい。このように、自然発光スペクトルのピーク波長λよりも短波長側および長波長側に共振器スペクトルのピークを形成することにより、半導体層の層厚変動に対する光量変化が抑制されるのは、以下の理由による。
すなわち、半導体層の層厚が厚くなる方向に変動すると、共振器スペクトルは長波長側にシフトする。その結果、共振器スペクトルの短波長側のピーク波長は自然発光スペクトルのピーク波長に近づく一方、共振器スペクトルの長波長側のピーク波長は自然発光スペクトルのピーク波長から遠ざかる。従って、半導体層の層厚変動に伴う光量変化は抑制される。一方、半導体層の層厚が薄くなる方向に変動すると、共振器スペクトルは短波長側にシフトする。その結果、共振器スペクトルの長波長側のピーク波長は自然発光スペクトルのピーク波長に近づく一方、共振器スペクトルの短波長側のピーク波長は自然発光スペクトルのピーク波長から遠ざかる。従って、半導体層の層厚変動に伴う光量変化は抑制される。
また、本実施形態に係る半導体発光素子によれば、周囲温度が変化して自然発光スペクトルのピーク波長が長波長側または短波長側のいずれの方向にシフトした場合でも、自然発光スペクトルのピーク波長は、共振器スペクトルにおける一方のピーク波長に近づく一方、他方のピーク波長から遠ざかる。その結果、周囲温度変化に対する光量変化が抑制される。更に、半導体層の層厚が設計値よりも厚い場合と薄い場合とで、周囲温度が変化に対する光量変化の態様が近似する。すなわち、半導体層の層厚ばらつきや、周囲温度変化に対する光量変化のばらつきが抑制される。
このように、本実施形態に係る半導体発光素子100によれば、半導体層の層厚変動や周囲温度変化に対する光量変化および周囲温度変化に対する光量変化のばらつきを、従来よりも抑制した半導体発光素子が提供される。これにより、複数の半導体発光素子100を用いて発光素子アレイ50および光源ヘッド16を構成することで、半導体発光素子100毎にリアルタイムに光量を調整するための機構が不要となり、コスト増大や装置の複雑化および大型化が回避される。
[第2の実施形態]
図9は、本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子の各層の構成を示す図である。図9には、本発明の第2の実施形態に係る半導体発光素子を構成する各層のAl組成比、層厚およびドーパントなどが示されている。図9において示される層厚は、基準波長λの倍数で示されている。なお、第2の実施形態に係る半導体発光素子の断面構造は、第1の実施形態に係る半導体発光素子100と同一であるので、図6も参照して本実施形態に係る半導体発光素子について説明する。
第1の実施形態に係る半導体発光素子100では、反射防止層として機能する絶縁体層114がSiOで構成されていたのに対して、第2の実施形態に係る半導体発光素子では、絶縁体層114は、屈折率がSiOよりも大きい窒化シリコン(SiN)で構成されている。なお、SiNの屈折率は、1.990程度である。第2の実施形態に係る半導体発光素子における絶縁体層114以外の構成は、第1の実施形態に係る半導体発光素子100と同一である。
第2の実施形態に係る半導体発光素子は、絶縁体層114とコンタクト層112との界面において形成される上部反射面R1と、DBR層106と発光層108との界面において形成される下部反射面R2とを有し、これによって共振型発光ダイオード(RCLED)を構成している。また、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lが、上記式(1)を満たすように各半導体層の層厚が設定され(L=5.75λ)、また、絶縁体層114の層厚tは、上記式(2)を満たすように構成されている(t=1.25λ)。
図10(a)は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の共振器スペクトル(実線)および出射光スペクトル(破線)を示す図である。なお、第2の実施形態に係る半導体発光素子の自然発光スペクトルは、発光層の構成が同一である比較例に係る半導体発光素子200と同一であり、ピーク波長λ(真空中)は、780nm程度である(図5(a)参照)。第2の実施形態に係る半導体発光素子の構成によれば、共振器スペクトルにおいて、自然発光スペクトルのピーク波長λ(≒780nm)と一致する波長域に、その両側に形成されるピークよりも小さいピークが出現する。すなわち、SiOよりも屈折率の大きいSiNで絶縁体層114を構成することで、波長λ(≒780nm)に対する波長選択性(光取り出し効率)が、第1の実施形態に係る半導体発光素子よりも向上したものと考えられる。その結果、比較例および第1の実施形態に係る半導体発光素子よりもフラットな共振器スペクトルが得られる。
このように、絶縁体層114を屈折率のより大きい材料で構成することにより、共振器スペクトルにおいて、自然発光スペクトルのピーク波長λと一致する波長域にピークが出現する理由は以下のとおりである。すなわち、絶縁体層114の屈折率が大きくなると、絶縁体層114と半導体層(コンタクト層112)との間の屈折率差は小さくなる一方、絶縁体層114と空気との間の屈折率差は大きくなる。これにより、絶縁体層114と空気との界面における反射率が大きくなり、絶縁体層114の上面を上部反射面とし、DBR層106と発光層108との界面を下部反射面とする新たな共振器が構成される。この共振器の上部反射面と下部反射面との距離(すなわち、発光層108、クラッド層110、コンタクト層112および絶縁体層114の層厚の合計)は、本実施形態では7λとなり、ピーク波長λに対する共振条件を満たすので、上記共振器において波長λに対する波長選択性(光取り出し効率)が助長される。
図10(b)は、第2の実施形態に係る半導体発光素子を構成する各半導体層の層厚が設計値から変動した場合における層厚変動率と、外部に取り出される光の量との関係をシミュレートした結果を示す図である。第2の実施形態に係る半導体発光素子によれば、比較例および第1の実施形態に係る半導体発光素子よりもフラットな共振器スペクトルが得られるので、半導体層の層厚の変化に対する光量変化が比較例および第1の実施形態に係る半導体発光素子よりも小さくなる。
また、第2の実施形態に係る半導体発光素子によれば、周囲温度が変化して自然発光スペクトルのピーク波長が長波長側または短波長側のいずれの方向にシフトした場合でも自然発光スペクトルのピーク波長は、共振器スペクトルにおける一方のピーク波長に近づく一方、共振器スペクトルにおける他方のピーク波長から遠ざかる。その結果、周囲温度変化に対する光量変化が抑制される。更に、半導体層の層厚が設計値よりも厚い場合と薄い場合とで、周囲温度が変化に対する光量変化の態様が近似する。すなわち、半導体層の層厚ばらつきに起因する、周囲温度変化に対する光量変化のばらつきが抑制される。これにより、第2の実施形態に係る半導体発光素子を備えた発光素子アレイ50または光源ヘッド16では、半導体発光素子毎にリアルタイムに光量を調整するための機構が不要となり、コスト増大や装置の複雑化および大型化が回避される。
[第3の実施形態]
図11は、本発明の第3の実施形態に係る半導体発光素子100aの断面図、図12は、半導体発光素子100aの各層の構成を示す図である。図12には、半導体発光素子100aを構成する各層のAl組成比、層厚およびドーパントなどが示されている。図12において示される層厚は、基準波長λの倍数で示されている。
第3の実施形態に係る半導体発光素子100aは、コンタクト層112上に形成される絶縁体層114が、屈折率が互いに異なる第1の絶縁体層114aと第2の絶縁体層114bとを積層して構成されている点が、上記第1および第2の実施形態に係る半導体発光素子と異なる。第3の実施形態に係る半導体発光素子100aにおいて、絶縁体層114以外の構成は、上記した第1および第2の実施形態と同一である。コンタクト層112と接する第1の絶縁体層114aは、屈折率が相対的に大きいSiN(屈折率1.990)により構成されている。第1の絶縁体層114a上に形成される第2の絶縁体層114bは、屈折率が相対的に小さいSiO(屈折率1.454)により構成される。第1の絶縁体層114aの層厚と第2の絶縁体層114bの層厚を合計した反射防止層114全体の層厚は、上記の式(2)を満たす1.25λとされている。更に本実施形態では、屈折率が相対的に小さい第2の絶縁体層114bの層厚を、屈折率が相対的に大きい第1の絶縁体層114aの層厚よりも大きくしている。具体的には、第1の絶縁体層114aの層厚は、0.25λに設定され、第2の絶縁体層114bの層厚は、1.00λに設定されている。
第3の実施形態に係る半導体発光素子100aによれば、絶縁体層114をSiN単層で構成した第2の実施形態に係る半導体発光素子に近い光学特性が得られる。すなわち、第3の実施形態に係る半導体発光素子100aによれば、半導体層の層厚変動や周囲温度変化に対する光量変化および周囲温度変化に対する光量変化のばらつきを、従来よりも抑制した半導体発光素子、光源ヘッドおよび画像形成装置が提供される。
また、第3の実施形態に係る半導体発光素子によれば、絶縁体層114がSiN層とSiO層とを含む積層構造とされるので、絶縁体層114をSiN単層で構成する場合と比較して、所望の光学膜厚を得るために必要とされる物理膜厚が厚くなる。従って、絶縁体層114の耐圧性能が改善される。また、絶縁体層114を高屈折率層と低屈折率層の積層構造とすることで、絶縁体層114を高屈折率層の単層構造とした場合よりも高屈折率層を薄く形成することができ、これによって絶縁体層114全体の層厚ばらつきによる光学的な影響が低減される。また、絶縁体層を多層構造とすることでプロセスの自由度が広がるという効果が得られる。
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態に係る半導体発光素子100cの断面図、図14は、半導体発光素子100cの各層の構成を示す図である。図14には、半導体発光素子100cを構成する各層のAl組成比、層厚およびドーパントなどが示されている。図14において示される層厚は、基準波長λの倍数で示されている。
第4の実施形態に係る半導体発光素子100cは、pnpn構造を有する半導体層を含むサイリスタ型の発光ダイオードを構成するものである。以下、半導体発光素子100cの構成について説明する。
半導体発光素子100cは、GaAsによって構成されるp型の基板層134を有している。基板層134上には、ZnがドープされたGaAsによって構成されるp型のバッファ層(図13において図示せず)が設けられている。バッファ層は、基板層134と、DBR層136との間の格子不整合を緩和して結晶性を良好にするために設けられる。
バッファ層上には、p型のDBR層136が設けられている。DBR層136は、層厚がそれぞれ0.25λとされ且つ屈折率の互いに異なる2つの半導体層を交互に繰り返し積層して構成される多層膜反射鏡である。具体的には、DBR層136は、ZnがドープされたAl0.9Ga0.1Asによって構成されるp型の低屈折率層と、ZnがドープされたAl0.3Ga0.7Asによって構成されるp型の高屈折層とを交互に繰り返し積層することにより構成されている。本実施形態では、上記高屈折率層の合計の層数は10層とされ、上記低屈折率層の合計の層数は11層とされている。DBR層136をこのように構成することで、DBR層136と発光層138との界面に形成される反射面における、波長λ(λ)の光に対する反射率が最大となる。
DBR層136上には、発光層138が設けられている。発光層138は、DBR層136側から順に、SiがドープされたAl0.3Ga0.7Asによって構成される厚さ1.25λのn型のバリヤ層138aと、ノンドープのAl0.14Ga0.86Asによって構成される厚さ1.00λの活性層138bと、ZnがドープされたAl0.3Ga0.7Asによって構成される厚さ1.25λのp型のバリヤ層138cと、を積層することによって構成される。このように、発光層138は、バンドギャップが相対的に大きいn型のバリヤ層138aとp型のバリヤ138cとの間にバンドギャップが相対的に小さい活性層138bを挟むダブルヘテロ構造を有する。また、活性層138bのAl組成を上記のように設定することで、活性層138bから出射される光のピーク波長(自然発光スペクトルのピーク波長λ)は、780nm程度となる。なお、本実施形態においては、p型のバリヤ層138cは、上記したpnpn構造を有するサイリスタのゲート層としても機能する。
発光層138上には、SiがドープされたAl0.3Ga0.7Asによって構成される厚さ2.10λのn型のクラッド層140が設けられている。また、クラッド層140上には、SiがドープされたGaAsによって構成される厚さ0.15λのn型のコンタクト層142が設けられている。
コンタクト層142上には、コンタクト層142の屈折率(3.6程度)と空気の屈折率(1.0程度)との中間の屈折率を有する絶縁体により構成される厚さ1.25λの絶縁体層144が設けられている。本実施形態では、絶縁体層144はSiNによって構成されている。絶縁体層144は、半導体層と空気との屈折率差を緩和することによって光取り出し面における反射率を低減する反射防止層として機能する。これにより半導体発光素子100cにおける光取り出し効率が改善される。
また、コンタクト層112上には、カソード電極146が設けられている。一方、基板層134の表面には、アノード電極132が設けられている。さらに、本実施形態に係る半導体発光素子100cにおいては、コンタクト層142およびクラッド層140を部分的に除去することによって表出したゲート層を兼ねるp型のバリヤ層138cの表面にゲート電極148が設けられている。カソード電極146、アノード電極132およびゲート電極148は、これらと接する半導体層との間でオーミック性接触を形成し得る材料が用いられる。具体的例としては、金(Au)や、金とゲルマニウムとの合金(AuGe)、金と亜鉛との合金(AuZn)、ニッケル(Ni)等が挙げられる。
上記の構成を有する半導体発光素子100cにおいては、発光層138とDBR層136との界面に下部反射面R2が形成され、コンタクト層142と絶縁体層144との界面に上部反射面R1が形成され、これによって共振型発光ダイオード(RCLED)が構成されている。本実施形態に係る半導体発光素子100cにおいては、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離L(すなわち、発光層138、クラッド層140およびコンタクト層142の層厚の合計)は、5.75λとされており、上記の式(1)を満たす。また、反射防止層144の層厚tが1.25λとされており上記の式(2)を満たす。従って、半導体層の層厚変動や周囲温度変化に対する光量変化および周囲温度変化に対する光量変化のばらつきを、従来よりも抑制した半導体発光素子、光源ヘッドおよび画像形成装置が提供される。
[第5の実施形態]
図15は、本発明の第5の実施形態に係る半導体発光素子100dの断面図、図16は、半導体発光素子100dの各層の構成を示す図である。図16には、半導体発光素子100dを構成する各層のAl組成比、層厚およびドーパントなどが示されている。図16において示される層厚は、基準波長λの倍数で示されている。
第5の実施形態に係る半導体発光素子100dは、pnpn構造を有する半導体層を含むサイリスタ型の発光ダイオードを構成するものである。第5の実施形態に係る半導体発光素子100dは、発光層138を構成するp型のバリヤ層138cとクラッド層140との間に位相シフト層150が設けられている点およびクラッド層140の層厚が1.1λとなっている点が第4の実施形態に係る半導体発光素子100cと異なる。その他の構成は、上記第4の実施形態に係る半導体発光素子100cと同一である。
位相シフト層150は、SiがドープされたAl0.9Ga0.1Asによって構成される層厚0.25λの低屈折率層150aと150cとの間にSiがドープされたAl0.3Ga0.7Asによって構成される層厚0.5λの高屈折率層150bを挟んだ3層構造を有している。かかる積層構造により、位相シフト層150は、位相が互いに異なる複数の定在波を半導体層内に生じさせる機能を持つ。
上記の構成を有する半導体発光素子100dにおいては、発光層138とDBR層136との界面に下部反射面R2が形成され、コンタクト層142と反射防止層144との界面に上部反射面R1が形成され、これによって共振型発光ダイオード(RCLED)が構成されている。本実施形態に係る半導体発光素子100dにおいては、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離L(すなわち、発光層138、位相シフト層150、クラッド層140およびコンタクト層142の層厚の合計)は、5.75λとされており、上記の式(1)を満たす。また、絶縁体層144の層厚tが1.25λとされており上記の式(2)を満たす。従って、半導体層の層厚変動や周囲温度変化に対する光量変化および周囲温度変化に対する光量変化のばらつきを、従来よりも抑制した半導体発光素子、光源ヘッドおよび画像形成装置が提供される。
なお、上記各実施形態に係る半導体発光装置の構成は、組み合わせてもよい。また、上記各実施形態では、本発明をAlGaAs系半導体を含む発光素子に適用する場合を示したが、これに限定されるものではなく、GaAs、GaP、GaAsP系半導体、InGaAsP系半導体、AlGaInP系半導体、InGaN系半導体等を含む発光素子に適用してもよい。
また、各実施形態では、上記の式(1)に示すように、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lを、自然発光スペクトルのピーク波長λに対する共振条件である0.5λの整数倍(0.5aλ)から0.25λだけシフトさせた値に設定する場合を示したが、共振条件からのシフト量が0.25λから±0.05λずれたとしても、上記各実施形態に係る半導体発光素子によって奏される効果に実質的な影響はない。
ここで、図17(a)は、反射防止層として機能する絶縁体層をSiOとした場合において、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lが式(1)を満たす状態から変動した場合の光量ばらつきをシミュレートした結果を示す図である。図17(a)において横軸は、距離Lにおける式(1)からの変化量を示す。つまり、横軸の0は、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lが上記の式(1)を満している状態であり、共振条件からのシフト量が0.25λとなっている状態である。なお、図17(a)において、層厚変化量±0.25λは、上記した比較例に係る半導体発光素子に対応する。図17(a)において縦軸は、図17(b)に示すように、半導体層の層厚が±2.5%変動した範囲での光量の最大値と最小値との差の平均光量に対する割合を示す。
図17に示すように、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lが式(1)を満たす状態から±0.25λ変動した場合(比較例に係る半導体発光素子に対応)の光量ばらつきは、20%以上である。これに対し、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lが式(1)を満たす場合(本発明の各実施形態に係る半導体発光装置に対応)には、光量ばらつきは、前者の場合の3分の1以下の6.4%となる。ただし、上記の評価において光量ばらつきを10%以下に収めれば実使用上の影響はないものと考えられる。上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lが式(1)を満たす状態から±0.05λ変動したとしても光量ばらつきは8.9%以下となるので、距離Lにおける式(1)を満たす状態からの±0.05λの変動は許容される。以上より、上部反射面R1と下部反射面R2との間の距離Lを下記の範囲に設定し得る。
0.20λ+0.5aλ≦L≦0.30λ+0.5aλ (但し、aは任意の正の整数)
また、各実施形態では、上記の式(2)に示すように、反射防止層として機能する絶縁体層の層厚tを、0.5λの整数倍(0.5bλ)から0.25λだけシフトさせた値に設定する場合を示したが、シフト量が0.25λから±0.1λずれたとしても、上記各実施形態に係る半導体発光素子によって奏される効果に実質的な影響はない。従って、絶縁体層の層厚tを下記の範囲に設定することがし得る。
0.15λ+0.5bλ≦t≦0.35λ+0.5bλ (但し、bは任意の正の整数)
また、各実施形態では、反射防止層として機能する絶縁体層をSiO、SiNおよびこれらの積層膜で構成する場合を例示したが、屈折率が1.4以上且つ3以下の他の絶縁体を使用してもよい。絶縁体層による反射防止機能を高めるためには、絶縁体層の屈折率が1.8以上且つ2.2以下であることが好ましい。なお、SiO相当の効果を得るためには、屈折率が1.45以上であることが好ましい。また、SiNと相当の効果を得るためには、屈折率が1.8以上且つ2.2以下であることが好ましく、候補材料としてCeO、HfO、La、Ta、Y、ZnO、ZrO等が挙げられる。
10 画像形成装置
16 光源ヘッド
50 発光素子アレイ
100、100b、100c、100d 半導体発光素子
104、134 基板層
106、136 DBR層
108、138 発光層
110、140 クラッド層
112、142 コンタクト層
114、144 絶縁体層
114a 第1の絶縁体層
114b 第2の絶縁体層
R1 上部反射面
R2 下部反射面

Claims (9)

  1. 発光層を含む半導体層と、
    前記半導体層を間に挟む上部反射面および下部反射面と、を含み、
    前記発光層から発せられる光の前記半導体層内におけるピーク波長をλ、任意の正の整数をaとしたとき、前記上部反射面と前記下部反射面との間の距離Lが、
    0.20λ+0.5aλ≦L≦0.30λ+0.5aλ
    を満たす半導体発光素子。
  2. 前記半導体層の表面に設けられ且つ前記半導体層の屈折率と空気の屈折率との中間の屈折率を有する絶縁体層を更に含み、
    前記半導体層と前記絶縁体層との界面が前記上部反射面を形成している請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 任意の正の整数をbとしたとき、前記絶縁体層の層厚tが、
    0.15λ+0.5bλ≦t≦0.35λ+0.5bλ
    を満たす請求項2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記絶縁体層は、前記半導体層と接する相対的に屈折率の大きい第1の絶縁体層と、前記第1の絶縁体層上に設けられた相対的に屈折率の小さい第2の絶縁体層とを含む請求項2または3に記載の半導体発光素子。
  5. 前記第2の絶縁体層の層厚は、前記第1の絶縁体層の層厚よりも大である請求項4に記載の半導体発光素子。
  6. 前記半導体層は、AlGa1−xAsを含み、
    前記絶縁体層は、屈折率が1.8以上且つ2.2以下の材料で構成されている請求項2乃至5のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  7. 屈折率が互いに異なる複数の層を積層して構成され且つ前記半導体層と接する多層膜反射鏡を更に含み、
    前記半導体層と前記多層膜反射鏡との界面が前記下部反射面を形成している請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体発光素子。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体発光素子を複数含む発光素子アレイと、
    前記半導体発光素子の各々から出射される光を露光面に集光する光学系と、
    を含む光源ヘッド。
  9. 請求項8に記載の光源ヘッドと、
    前記光源ヘッドから出射される光によって表面に静電潜像が形成される感光体と、
    前記感光体に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像部と、
    前記感光体に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、
    を含む画像形成装置。
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