JP2014154471A - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、短絡不良が発生しても、それが容易に修復されうる有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子1は、基材2、第一電極3、有機発光層8を備える機能層5、及び第二電極6を備え、前記要素が前記の順番に積層している。前記機能層5が、熱分解性有機物を含有する。有機エレクトロルミネッセンス素子1は、前記第二電極6を覆う被覆層7を更に備える。前記第二電極6と前記被覆層7との間の密着性が、前記第二電極6と前記機能層5との間の密着性よりも高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子に関する。
近年、有機エレクトロルミネッセンス素子(有機発光ダイオード)は、照明パネルなどに応用されている(特許文献1参照)。
有機エレクトロルミネッセンス素子に起こりうる重大な不良の一つに、短絡不良がある。短絡不良は、例えば有機エレクトロルミネッセンス素子に外力が加わることで電極間距離が縮まったり、有機エレクトロルミネッセンス素子内に異物が混入したりすることで、発生する。短絡不良が生じると、不良が生じた個所で集中的に通電が生じることで、有機エレクトロルミネッセンス素子全体での発光量が低減してしまう。また、有機エレクトロルミネッセンス素子がジュール熱によって部分的に過熱されることで、有機エレクトロルミネッセンス素子を構成する材料が劣化するおそれもある。
短絡不良を抑制する方法の一つとして、陽極、陰極、及び有機層を備える有機エレクトロルミネッセンス表示装置を製造する際に、陽極と陰極とが短絡した部分の近傍の有機層にレーザーを照射することが、提案されている。この場合、有機層の少なくとも一部が気化し、それにより発生した気体によって、短絡した陽極と陰極との間に空間が形成され、これにより短絡が解消される(特許文献1参照)。
しかし、この方法では、有機エレクトロルミネッセンス表示装置の製造時に、短絡の発生個所を特定し、更にこの個所にレーザを照射する工程を追加する必要があるため、製造工程が煩雑化してしまうという問題がある。
特開2011−12415号公報
本発明は、上記の事由に鑑みてなされたものであり、短絡不良が発生しても、それが容易に修復されうる有機エレクトロルミネッセンス素子を提供することを課題とする。
第1の態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、基材、第一電極、有機発光層を備える機能層、及び第二電極を備え、前記要素が前記の順番に積層している有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記機能層が、熱分解性有機物を含有し、
前記第二電極を覆う被覆層を更に備え、前記第二電極と前記被覆層との間の密着性が、前記第二電極と前記機能層との間の密着性よりも高いことを特徴とする。
第2の態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1の態様において、前記熱分解性有機物の熱分解温度が、450℃以下である。
第3の態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1又は第2の態様において、前記熱分解性有機物の熱分解温度が、250℃以下である。
第4の態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1乃至第3のいずれか一の態様において、前記機能層が、前記熱分解性有機物を含有するガス発生層を備える。
第5の態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子では、第4の態様において、前記ガス発生層が、前記第二電極と接している。
第6の態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1乃至第5のいずれか一の態様において、前記被覆層が、熱可塑性を有する。
第7の態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1乃至第6のいずれか一の態様において、前記被覆層と前記第二電極との間に介在してこれらの間の密着性を向上する接着層を更に備える
第8の態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子では、第1乃至第7のいずれか一の態様において、前記第二電極が、前記被覆層よりも高い線膨張係数を有する。
本発明によれば、有機エレクトロルミネッセンス素子に短絡が生じても、それにより生じるジュール熱によって熱分解性有機物が気化してガスが生成し、このガスから構成される気泡が、第二電極を通過せずに第一電極と第二電極との間に閉じ込められやすくなる。このため、第一電極と第二電極との間隔が大きくなり、それにより短絡が容易に修復される。
本発明の一実施形態を示す概略の断面図である。 前記実施形態における、短絡が発生している様子を示す概略の断面図である。 前記実施形態における、短絡が修復されてた様子を示す概略の断面図である。 前記実施形態の一変形例を示す概略の断面図である。
本発明の一実施形態による有機エレクトロルミネッセンス素子1(有機発光ダイオード)の構造を、図1に概略的に示す。この有機エレクトロルミネッセンス素子1は、基材2、第一電極3、機能層5、及び第二電極6を備える。前記要素が前記の順番に積層している。機能層5は、有機発光層8を含んでいる。更に、機能層5は、熱分解性有機物を含有する。また、有機エレクトロルミネッセンス素子1は、第二電極6を覆う被覆層7を更に備える。第二電極6と被覆層7との間の密着性は、第二電極6と機能層5との間の密着性よりも高い。
このため、本実施形態では、有機エレクトロルミネッセンス素子1に短絡が生じても、短絡不良が容易に修復されうる。短絡不良は、次のようにして修復される(図2,3参照)。有機エレクトロルミネッセンス素子1が押圧されることで第一電極3と第二電極6との距離が部分的に縮まったり、有機エレクトロルミネッセンス素子1内に異物が侵入したりすることで、短絡が生じると、この短絡が生じた個所では通電量が増大する。図2に、有機エレクトロルミネッセンス素子1に短絡が生じている様子を概略的に示す。この通電量の増大に伴って、ジュール熱が増大し、それにより、短絡が生じた個所の温度が部分的に高くなる。そうすると、機能層5内の熱分解性有機物が熱分解することで、第一電極3と第二電極6との間でガスが発生する。この場合、第一電極3は基材2に積層しているため、ガスは第一電極3を突き抜けにくい。また、第二電極6が被覆層7に覆われ、しかも第二電極6と被覆層7との間の密着性が、第二電極6と機能層5との間の密着性よりも高いため、ガスは第二電極6も突き抜けにくい。このため、ガスが第一電極3と第二電極6との間に閉じ込められやすくなり、このガスによって形成される気泡10によって、図3に示すように第一電極3と第二電極6との間の距離が拡大する。このようにして、短絡が発生した個所における第一電極3と第二電極6との間の距離が拡大することで、短絡が修復される。
尚、「第二電極6を覆う」ということには、第二電極6に直接接触することと、別の層を介して第二電極6に積層することの、両方の場合が含まれる。別の層としては、例えば後述する接着層9が、挙げられる。
第二電極6と被覆層7との間の密着性、並びに第二電極6と機能層5との間の密着性は、次のようにして評価される。第二電極6と被覆層7との間の密着性、並びに第二電極6と機能層5との間の密着性は、スクラッチ試験によって評価される。第二電極6の構成材料と同じ材料で形成された基材上に、被覆層7の構成材料と同じ材料で被膜が形成され、この基材と被膜との間のスクラッチ試験が実施されることで、第二電極6と被覆層7との間の密着性が、確認される。第二電極6と同じ材料で形成された基材上に、機能層5の構成材料と同じ材料で被膜が形成され、この基材と被膜との間のスクラッチ試験が実施されることで、第二電極6と機能層5との間の密着性も、確認される。二つのスクラッチ試験が同じ条件下で行われた場合、より剥離が生じにくい程、基材と被膜との間の密着性が高いと評価される。尚、剥離モデルによる解析によって密着性が評価されてもよい。
熱分解性有機物とは、加熱されることにより分解して気化しうる有機物である。本実施形態において、熱分解性有機物の熱分解温度が、450℃以下であることが好ましい。この場合、有機エレクトロルミネッセンス素子1で短絡が生じた場合に、熱分解性有機物が熱分解してガスが発生しやすくなり、このため、短絡が、より確実に修復される。
尚、熱分解性有機物の熱分解温度は、熱分解GC/MS法(熱分解ガスクロマトグラフ質量同時分析法)で測定される。この熱分解温度が、TDS(昇温脱離ガス分析法)で測定されてもよい。
熱分解性有機物の熱分解温度が、特に250℃以下であることが好ましい。この場合、短絡が、更に確実に修復される。
熱分解性有機物は、機能層5内の、いかなる位置に存在していてもよい。例えば熱分解性有機物が、機能層5を構成する有機発光層、電子注入層、電子輸送層、正孔輸送層、及び正孔注入層のうち、少なくとも一つの層内に含まれていてもよい。本実施形態では、機能層5が、熱分解性有機物を含有するガス発生層4を備える。この場合、有機エレクトロルミネッセンス素子1で短絡が生じた場合に、ガス発生層4からガスが発生し、このガスから形成される気泡10によって、短絡が修復される。
ガス発生層4は、機能層5内の、いかなる位置に存在していてもよい。本実施形態では、ガス発生層4が、第二電極6と接している。すなわち、ガス発生層4が、機能層5における、第二電極6側の最外層に存在している。この場合、有機エレクトロルミネッセンス素子1で短絡が生じた場合に、電流集中により短絡箇所が局所的にジュール熱が発生することで、ガス発生層4からのガスが発生が特に促進され、このガスで形成される気泡10によって、短絡が、より確実に修復される。
被覆層7は、熱可塑性を有することが好ましい。この場合、短絡が生じた個所の温度がジュール熱によって部分的に高くなると、短絡が生じた個所の近傍では、被覆層7が、加熱されることで柔らかくなって変形しやすくなる。このため、第一電極3と第二電極6との間に閉じ込めらた気泡10によって第一電極3と第二電極6との間の距離が拡大する際、第二電極6の変形に追随して、被覆層7も変形しやすくなる。このため、第二電極6の変形が阻害されにくくなり、これにより、短絡が、より確実に修復される。
本実施形態において、有機エレクトロルミネッセンス素子1が、被覆層7と第二電極6との間に介在してこれらの間の密着性を向上する接着層9を更に備えてもよい。本実施形態における有機エレクトロルミネッセンス素子1が接着層9を備える場合の、有機エレクトロルミネッセンス素子1の概略的な構成を、図4に示す。この場合、接着層9によって、被覆層7と第二電極6との間の密着性が向上し、このため、気泡10が第二電極6を、より突き抜けにくくなる。このため、短絡が、より確実に修復される。
本実施形態において、第二電極6が、被覆層7よりも高い線膨張係数を有することも好ましい。この場合、第二電極6がジュール熱により加熱されると、熱膨張により第二電極6が変形するため、第二電極6が変形しやすくなる。このため、短絡が生じた場合、気泡10に押圧された第二電極6が変形しやすくなることで、第一電極3と第二電極6との間の距離が、より拡大しやすくなる。このため、短絡が、より確実に修復される。
本実施形態の構成を、更に詳しく説明する。
基材2は、透光性を有することが好ましい。基材2は、無色であっても、着色されていてもよい。また基材2は、透明であっても半透明であってもよい。基材2の材質は、制限的ではないが、例えばソーダライムガラス、無アルカリガラスなどのガラス、並びにポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、フッ素系樹脂などのプラスチックから、選択される。基材2の形状はフィルム状でも板状でもよい。
第一電極3は、陽極として機能する。第一電極3は、仕事関数の大きい金属、合金、電気伝導性化合物、これらの混合物等の材料から形成されることが好ましい。第一電極3を形成するための材料は、例えば、ITO(インジウム−スズ酸化物)、SnO2、ZnO、IZO(インジウム−亜鉛酸化物)等の金属酸化物から選択される。第一電極3は、真空蒸着法、スパッタリング法、塗布等の適宜の方法により形成されうる。第一電極3は、光透過性を有することが好ましく、特に第一電極3の光透過率が、70%以上であることが好ましい。第一電極3の厚みは、例えば500nm以下、好ましくは10〜200nmの範囲で、設定される。尚、第一電極3が、陰極として機能してもよい。
本実施形態では、機能層5が、有機発光層8とガス発生層4とを備える。機能層5は、公知の有機エレクトロルミネッセンス素子1に適用されている適宜の層を、更に備えてもよい。例えば、機能層5は、ホール注入層、ホール輸送層、電子輸送層及び電子注入層から選択される一種以上の層を更に備えてもよい。
有機発光層8は、機能層5中における発光が生じる層である。有機発光層8は、有機エレクトロルミネッセンス素子1用の材料として知られる公知の材料から形成されうる。有機発光層8を形成するための材料の具体例としては、制限的ではないが、アントラセン、ナフタレン、ピレン、テトラセン、コロネン、ペリレン、フタロペリレン、ナフタロペリレン、ジフェニルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、オキサジアゾール、ビスベンゾキサゾリン、ビススチリル、シクロペンタジエン、キノリン金属錯体、トリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム錯体、トリス(4−メチル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、トリス(5−フェニル−8−キノリナート)アルミニウム錯体、アミノキノリン金属錯体、ベンゾキノリン金属錯体、トリ−(p−ターフェニル−4−イル)アミン、1−アリール−2,5−ジ(2−チエニル)ピロール誘導体、ピラン、キナクリドン、ルブレン、ジスチリルベンゼン誘導体、ジスチリルアリーレン誘導体、ジスチリルアミン誘導体、各種の蛍光色素などが、挙げられる。二種以上の材料が組み合わされて用いられてもよい。また、蛍光発光を生じる材料のみならず、燐光発光等のスピン多重項発光を生じる材料、スピン多重項発光を生じる部位を分子内の一部に有する化合物などが用いられてもよい。有機発光層8は、蒸着法、転写法などの乾式プロセスによって形成されても、塗布法などの湿式プロセスによって形成されてもよい。
ホール注入層、ホール輸送層、電子輸送層及び電子注入層は、公知の有機エレクトロルミネッセンス素子1に適用されている適宜の材料から、公知の方法により形成されうる。
ガス発生層4は、上述の通り、熱分解性有機物を含有する。熱分解性有機物の熱分解温度は、有機エレクトロルミネッセンス素子1に短絡が生じている場合の、有機エレクトルミネッセンス素子の動作時の、短絡個所におけるガス発生層4の温度以下であることが好ましい。更に、熱分解性有機物の熱分解温度は、有機エレクトロルミネッセンス素子1に短絡が生じていない場合の、有機エレクトルミネッセンス素子の正常動作時のガス発生層4の温度よりも高いことが好ましい。
熱分解性有機物の熱分解温度の具体的な範囲は、有機エレクトルミネッセンス素子を構成する材料、有機エレクトルミネッセンス素子の動作条件等に応じて適宜設定されるが、450℃以下であれば好ましく、250℃以下であれば更に好ましい。また、短絡が生じていない状態で熱分解性有機物が熱分解しないためには、熱分解温度は100℃以上であることが好ましく、150℃以上であれば更に好ましい。
熱分解性有機物としては、例えば低分子系化合物材料であるアルミニウム錯体:Alq3(昇華温度202℃)及びTPD:1,1'-bis(4-di-p-tolylamino-phenyl)cyclohexane(昇華温度240℃)が、挙げられる。
ガス発生層4は、適宜の方法により形成されうる。特に蒸着法が採用されると、ガス発生層4の緻密性が低くなることで、ガス発生層4が熱分解されやすくなる。更に、蒸着法が採用されると、ガス発生層4と、機能層5を構成するガス発生層4以外の層とを、連続的に形成することが容易となる。
ガス発生層4は、機能層5における通電を阻害しないことが好ましい。そのためには、本実施形態では、ガス発生層4が、電子伝導性を有することが好ましい。ガス発生層4に電子伝導性を与えるための方法としては、ガス発生層4を、低分子系化合物材料であるアルミニウム錯体:Alq3、オキサジアゾール誘導体等から形成することが、挙げられる。
ガス発生層4の厚みは、特に制限されないが、ガス発生層4から発生するガスによって短絡が充分に抑制されるためには、10nm〜1μmの範囲であることが好ましい。ガス発生層4内の熱分解性有機物の割合は、30〜100質量%の範囲であることが、好ましい。
第二電極6は、陰極として機能する。第二電極6は、仕事関数の小さい金属、合金、電気伝導性化合物、これらの混合物などの材料から形成されることが好ましい。第二電極6を形成するための材料は、例えば、Al、Ag、MgAg、並びにAl/Al23混合物から選択される。第二電極6は、真空蒸着法、スパッタリング法等の適宜の方法により形成されうる。第二電極6の光透過率は10%以下であることが好ましい。第二電極6の厚みは、例えば500nm以下、好ましくは20〜200nmの範囲で設定される。尚、第二電極6が、陽極として機能してもよい。
被覆層7は、上述の通り、第二電極6を覆う。更に、第二電極6と被覆層7との間の密着性は、第二電極6と機能層5との間の密着性よりも高い。
上述のとおり、被覆層7は、熱可塑性を有することが好ましい。第二電極6が、被覆層7よりも高い線膨張係数を有することも好ましい。これらの条件のうち、少なくとも一方が満たされることが好ましく、両方が満たされれば更に好ましい。
被覆層7は、例えばポリメチルメタクレート樹脂等のアクリル樹脂から形成される。この場合、熱可塑性を有し、第二電極6との密着性が高く、且つ第二電極6よりも線膨張係数の低い被覆層7が、容易に形成される。
例えば、本実施形態において、ガス発生層4がAlq3から形成され、第二電極6がAgから形成され、且つ被覆層7がポリメチルメタクレート樹脂から形成されている場合、第二電極6と被覆層7との間の密着性が、第二電極6と機能層5(ガス発生層4)との間の密着性よりも高くなり、且つ第二電極6が、被覆層7よりも高い線膨張係数を有するようになる。
被覆層7が形成されるためには、例えば塗布法が採用される。この場合、例えばアクリル樹脂と溶剤とを含有する樹脂液が用いられる。溶剤としては、トルエン、クロロホルム等が挙げられる。この樹脂液が、第二電極6上にスピンコート法等の適宜の手法により塗布され、更にこの樹脂液が乾燥されることで、被覆層7が、形成される。
また、特に、ガス発生層4が蒸着法により形成され、その上に第二電極6が蒸着法により形成され、更にその上に被覆層7が塗布法により形成されることが好ましい。この場合、ガス発生層4と第二電極6の間よりも、第二電極6と被覆層7との間の方が、より剥離が生じにくくなる。これにより、ガスが、第一電極3と第二電極6との間に、より閉じ込められやすくなり、このため、短絡が、より確実に修復される。
被覆層7の厚みは、1〜10μmの範囲であることが好ましい。この場合、気泡10が形成されることで第二電極6が変形した場合の、第二電極6の破損が十分に抑制されうる。
有機エレクトロルミネッセンス素子1が、図4に示されるように接着層9を備える場合、接着層9は、被覆層7並びに第二電極6と親和性の高い適宜の材料から形成される。例えば第二電極6がAl、Ag等の金属から形成され、且つ被覆層7がポリメチルメタクレート樹脂等のアクリル樹脂から形成される場合、接着層9は、プライマーとして機能する合成樹脂から選択される一種以上の材料から形成されることが好ましい。接着層9は、例えば塗布法等の湿式法によって形成される。接着層9の厚みは、特に制限されないが、例えば1〜100nmの範囲である。
1 有機エレクトロルミネッセンス素子
2 基材
3 第一電極
4 ガス発生層
5 機能層
6 第二電極
7 被覆層
8 有機発光層
9 接着層

Claims (8)

  1. 基材、第一電極、有機発光層を備える機能層、及び第二電極を備え、前記要素が前記の順番に積層している有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
    前記機能層が、熱分解性有機物を含有し、
    前記第二電極を覆う被覆層を更に備え、前記第二電極と前記被覆層との間の密着性が、前記第二電極と前記機能層との間の密着性よりも高いことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 前記熱分解性有機物の熱分解温度が、450℃以下である請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 前記熱分解性有機物の熱分解温度が、250℃以下である請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 前記機能層が、前記熱分解性有機物を含有するガス発生層を備える請求項1乃至3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 前記ガス発生層が、前記第二電極と接している請求項4に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 前記被覆層が、熱可塑性を有する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7. 前記被覆層と前記第二電極との間に介在してこれらの間の密着性を向上する接着層を更に備える請求項1乃至6のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8. 前記第二電極が、前記被覆層よりも高い線膨張係数を有する請求項1乃至7のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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