JP2014153612A - 表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】環境光の変化による表示色の見えの変化を抑制し、且つ、表示色の見えの変化を抑制することによる表示輝度の低下を抑制することのできる技術を提供する。
【解決手段】本発明の表示装置は、環境光を画像信号に基づく反射率で反射することにより画像を表示する表示装置であって、環境光のスペクトルと表示装置の反射特性とに基づいて、基準の白色を決定する決定手段と、環境光のスペクトル、表示装置の反射特性、及び、決定手段で決定された基準の白色に基づいて入力画像信号から表示用画像信号を生成する生成手段と、を有し、決定手段は、反射光の色が環境光の色と一致する画素値である環境色画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色を基準の白色として決定し、生成手段は、基準の白色のもとで入力画像信号の指示する色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、表示用画像信号を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置及びその制御方法に関する。
近年、電子ブックなどを表示する表示装置として、電子ペーパー等の反射型表示装置が実用化されてきている。現在はモノクロ表示専用の反射型表示装置が主流であるが、カラー表示可能な反射型表示装置も増えてきている。
反射型表示装置は独自の光源を持たず、環境光を反射して画像を表示するため、消費電力が少ないという利点がある。また、表示画像(表示された画像)の見えが自然である、具体的には表示画像の見えが印刷画像(紙媒体に印刷された画像)に類似しているため、表示画像を見ることによるユーザの疲労が少ないという利点がある。
一方、反射型表示装置には、色再現性の観点において、透過型や自発光型の表示装置とは異なる課題がある。具体的には、環境光を反射して画像を表示するため、反射型表示装置には、環境光の違いによる表示色(表示画像の色)の変化が生じるという課題がある。
そこで、環境光のスペクトル(スペクトル特性)を測定する環境光センサを表示装置に設け、環境光の変化に応じて表示装置で表示する表示用画像信号を補正する方法が考えられる。
しかし、そのような方法を用いた場合、環境光のスペクトルが大きく変わった時に、表示色の色度座標(例えば、CIEのxy色度座標)を同じ座標に保とうとすると、補正の程度が非常に大きくなってしまう。
反射型表示装置ではサブピクセル毎に反射率が電気的に制御されるが、電気的に制御できる反射率には上限があり、反射率が100[%]を超えることはない。反射率は、環境光(表示装置で反射される前の環境光)に対する反射光(表示装置で反射された後の環境光)の割合である。従って、表示色の色度座標を一定に保つためには、環境光のスペクトルの色成分(サブピクセルの色成分)の中で最も少ない色成分の大きさに合わせて、他の色成分のサブピクセルの反射率を下げる必要がある。そのため、必要な補正の程度が大きくなるほど表示画像の輝度(表示輝度)が低下してしまう。
そこで、色の知覚の順応(色順応)を利用して、環境光が変化しても表示色の見えが変化しないように画像信号を補正する方法が考えられる。このような方法を用いれば、必要な補正の程度を低減することができ、表示輝度の低下を抑制することができる。
色順応は、人間の生理特性の1つである。物体光(物体で反射された後の環境光)のスペクトルは、環境光(物体で反射される前の環境光)のスペクトルの変化に応じて変化する。色順応は、そのようなスペクトルの変化を補正し、同一の物体は同一の色と認識する生理特性である。換言すれば、環境光が変化すると物体光の色度座標も変化するが、色順応により、変化前後の物体光の色は同等の色として知覚される(変化前後の物体光の色度座標は互いに異なる)。
色順応を利用した上記方法によれば、色度座標を一定に保つ必要はないため、必要な補正の程度を低減することができ、表示輝度の低下を抑制することが期待できる。
特開2002−41017号公報
色順応を利用して、環境光の変化に伴う表示色の変化の補正を行う場合、Von Kriesのモデルに基づく考え方が用いられることが多い。このようなモデルは、一般にColor Appearance Modelと呼ばれる。Color Appearance Modelでは、相対的な色の属性である、Lightness、Chroma、Hue、といった指標が与えられ、見えを数値化して取り扱うことができる。代表的な規格として、CIE(国際照明委員会(Commission Internationale de l`Eclairage))の定めるCIECAM97s、CIECAM02、がある。
このモデルに基づく補正(画像信号の補正)では、順応の基準となる「白色」が設定され、その「白色」に対して表示色の知覚的偏差が一定に保たれるように表示用画像信号が補正される。
一般に、白色物(自然に存在する白い紙や白い壁等)の反射率は、可視領域(可視光の波長域)で略一定となる。そのため、白色物の物体光のスペクトルは、環境光のスペクトルそのものであると考えられ、色順応を利用して表示用画像信号を補正する方法では、環境光の色(環境光の光源色)を順応の基準となる「白色」として選ぶことが考えられる。ここで、環境光の光源色は、環境光のスペクトルに等色関数をかけて積分することによって得られる色度座標を有する色である。
しかしながら、このような「白色」の選び方では、反射型表示装置の反射特性によっては、補正によって表示輝度が著しく低下してしまうことがある。
反射型表示装置では、画素を構成する複数のサブピクセルの反射率の割合を制御して「白色」などの表示色が表現される。
各サブピクセルの反射特性が平坦である場合(サブピクセル毎に、そのサブピクセルの反射光の波長領域における反射率が略一定である場合)には、環境光の光源色を「白色」として選ぶのが妥当である。しかしながら、表示色の色域を広げるためや、材料や製造プロセスの制約により、各サブピクセルの反射特性を平坦にすることは難しい。
各サブピクセルの反射特性が平坦でない場合、「白色」を表示するにも表示用画像信号に補正をかけねばならず、表示輝度が低下してしまう。さらに、様々な表示色を表示する場合も、表示用画像信号を大きく補正しなくてはならず、表示輝度が低下してしまう。
このように、環境光の光源色を「白色」として選び、色順応を利用して表示用画像信号を補正する方法では、表示輝度が低下し、十分な表示輝度を得ることができないことがある。
本発明は、環境光の変化による表示色の見えの変化を抑制し、且つ、表示色の見えの変化を抑制することによる表示輝度の低下を抑制することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の表示装置は、
環境光を画像信号に基づく反射率で反射することにより画像を表示する表示装置であって、
前記環境光のスペクトルと前記表示装置の反射特性とに基づいて、基準の白色を決定する決定手段と、
前記環境光のスペクトル、前記表示装置の反射特性、及び、前記決定手段で決定された前記基準の白色に基づいて入力画像信号から表示用画像信号を生成する生成手段と、
を有し、
前記決定手段は、反射光の色が前記環境光の色と一致する画素値である環境色画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色を前記基準の白色として決定し、
前記生成手段は、前記基準の白色のもとで前記入力画像信号の指示する色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、前記表示用画像信号を生成する
ことを特徴とする。
本発明の表示装置の制御方法は、
環境光を画像信号に基づく反射率で反射することにより画像を表示する表示装置の制御方法であって、
前記環境光のスペクトルと前記表示装置の反射特性とに基づいて、基準の白色を決定する決定ステップと、
前記環境光のスペクトル、前記表示装置の反射特性、及び、前記決定ステップで決定された前記基準の白色に基づいて入力画像信号から表示用画像信号を生成する生成ステップと、
を有し、
前記決定ステップでは、反射光の色が前記環境光の色と一致する画素値である環境色画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色を前記基準の白色として決定し、
前記生成ステップでは、前記基準の白色のもとで前記入力画像信号の指示する色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、前記表示用画像信号を生成する
ことを特徴とする。
本発明によれば、環境光の変化による表示色の見えの変化を抑制し、且つ、表示色の見えの変化を抑制することによる表示輝度の低下を抑制することができる。
実施例1に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図 実施例1に係る表示装置の全体図 実施例1に係る表示部の構成を示す拡大図 実施例1に係る第1カラーフィルタセットの透過率スペクトルを示す図 実施例1に係る第2カラーフィルタセットの透過率スペクトルを示す図 実施例1に係る入力画像信号の一例を示す図 CIEのD65標準光源の光のスペクトルを示す図 CIEのF10標準光源の光のスペクトルを示す図 実施例1に係る、環境光、画素、反射光の関係の一例を示すイメージ図 実施例1に係る、環境光、画素、反射光の関係の一例を示すイメージ図 実施例1に係る代表色の決定方法の一例を示す図
<実施例1>
以下、本発明の実施例1に係る表示装置及びその制御方法について説明する。本実施例に係る表示装置は、環境光を画像信号に基づく反射率で反射することにより画像を表示する反射型表示装置である。本実施例では、表示装置で反射される前の環境光を「環境光」と記載し、表示装置で反射された後の環境光を「反射光」と記載し、環境光に対する反射光の割合を「反射率」と記載する。
図1は、本実施例に係る表示装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
本実施例に係る表示装置は、入力画像信号s−1を処理して出力画像信号(表示用画像信号)s−2を生成する信号処理部Fを有する。
信号処理部Fは、基準白決定部f−11、目標色決定部f−1、画素値決定部f−2などを有する。
基準白決定部f−11は、環境光センサp−1で検出された環境光のスペクトル(スペクトル特性)と、表示装置の反射特性p−2とに基づいて、基準の白色(順応の基準とな
る「白色」)を決定する。
本実施例では、基準白決定部f−11は、反射光の色が環境光の色と一致する画素値である環境光画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色が基準の白色として決定される。但し、環境光画素値よりも反射率が高い画素値が存在しない場合には、基準画素値により得られる反射光の色が基準の白色として決定される。具体的には、最大画素値により得られる反射光の色が、基準の白色として決定される。
なお、基準の白色の決定方法は特に限定されない。例えば、基準の白色は、環境光のスペクトルと、表示装置の反射特性p−2とから、演算により算出されてもよい。基準の白色は、ルックアップテーブル(例えば、環境光のスペクトルと、表示装置の反射特性と、基準の白色との関係を表すテーブル)を用いて決定されもよい。基準の白色は、設計されたデバイスによるハードウェア的変換により決定されてもよい。
なお、基準の白色は、基準白画素値p−3を考慮して決定されてもよい。基準白画素値p−3は、基準の白色の反射光を得るための画素値(画素制御値)である。
なお、環境光のスペクトルは、可視領域(可視光の波長域)全体のスペクトルであってもよいし、適当なカラーフィルタ等を用いて重み付け積分された1つまたは複数の代表値であってもよい。
環境光センサは、例えば、受光した環境光の強度と分光特性を検知する。検知方法はどのような方法であってもよく、環境光を回折格子やプリズム等で分光し、細かな波長域毎に強度と分光特性を検知する方法でもよいし、互いに異なる分光透過率特性を有した複数のセンサで波長域毎に強度と分光特性を検知する方法でもよい。
反射特性は、例えば、反射率のスペクトルである。反射率のスペクトルは、可視光の波長域全体のスペクトルであってもよいし、重み付け積分された1つまたは複数の代表値であってもよい。反射特性は、表示装置内に予め記憶されていてもよいし、外部から取得されてもよい。
目標色決定部f−1と画素値決定部f−2により、入力画像信号が補正される。それにより、出力画像信号(表示用画像信号)が生成される。具体的には、環境光のスペクトル、表示装置の反射特性、及び、基準の白色に基づいて入力画像信号を補正することにより、出力画像信号が生成される。
本実施例では、色の知覚の順応(色順応)を考慮して、環境光が変化しても表示色の見えが変化しないように入力画像信号が補正される。
具体的には、目標色決定部f−1は、基準の白色に基づいて、表示するべき色(目標色)の色度座標を決定する。具体的には、基準の白色のもとで目標色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、目標色の色度座標(例えばCIEのxy色度座標)が決定される。
画素値決定部f−2は、環境光のスペクトル、表示装置の反射特性、及び、上記決定された色度座標(目標色の色度座標)に基づいて、当該色度座標の色の反射光を得るための画素値を決定する。
図2は、本実施例に係る表示装置の全体図である。
図2に示すように、表示装置は、表示部1、環境光センサ2(図1の環境光センサp−1)、操作部3、本体部4、及び、信号処理部Fなどを有するである。なお、本実施例では、信号処理部Fは表示装置内に設けられており、図2では省略されている。
なお、図2には、環境光センサを有する表示装置の例を示したが、環境光センサは表示装置とは別体の装置(例えば照度計や輝度計など)であってもよい。
図3は、表示部1の構成を示す拡大図である。図3は表示部1の2画素分の構成を示すが、実際には表示部1は多数の画素を有する。
図3に示すように、表示部1は、偏光板(不図示)、前面側ガラス基板101、液晶層(不図示)、背面側ガラス基板104などを有する。偏光板(不図示)、前面側ガラス基板101、液晶層(不図示)、及び、背面側ガラス基板104は、ユーザ側(前面側)からその順番で設けられている。
偏光板は、入力された光を偏光する。偏光板は、図3の符号100で示す位置(前面側ガラス基板101の前面側)に設けられている。
前面側ガラス基板101は、カラーフィルタを有するカラーフィルタ基板である。本実施例では、1画素は、赤色のサブピクセル(Rサブピクセル)、緑色のサブピクセル(Gサブピクセル)、青色のサブピクセル(Bサブピクセル)の3つのサブピクセルから構成されるものとする。前面側ガラス基板101は、1画素分のカラーフィルタセット102として、Rサブピクセルのカラーフィルタ102R、Gサブピクセルのカラーフィルタ102G、Bサブピクセルのカラーフィルタ102Bの3つのカラーフィルタを有する。
液晶層は、サブピクセル毎に、1つまたは複数の液晶素子を有する層である。液晶層は、図3の符号103で示す位置(前面側ガラス基板と背面側ガラス基板の間)に設けられている。
背面側ガラス基板104は、液晶素子を駆動制御する薄膜トランジスタ105と反射電極106とを有する。本実施例では、画像信号がRGB信号であり、RGB信号のR値に応じてRサブピクセルの液晶素子が制御され、G値に応じてGサブピクセルの液晶素子が制御され、B値に応じてBサブピクセルの液晶素子が制御される。なお、画像信号はRGB信号に限らない。例えば、画像信号はYCbCr信号であってもよく、Y値、Cb値、Cr値に応じて各サブピクセルが制御されてもよい。
環境光は、表示部1に入射すると、偏光板によって画面に垂直な方向の光に直線偏光される。そして、直線偏光された光は、前面側ガラス基板101と液晶層を介して背面側ガラス基板104に入射し、反射電極106で反射する。また、反射電極で反射された光は、液晶層、前面側ガラス基板101、偏光板を介して表示部1外へ出射される。光が前面側ガラス基板101を透過する際、サブピクセル毎に、そのサブピクセルのカラーフィルタによって、当該カラーフィルタを透過する光の波長が制限される。光が液晶層を透過する際、サブピクセル毎に、そのサブピクセルの液晶素子によって、当該液晶素子を透過する光の偏光角が画像信号(表示用画像信号)に応じた変更角に変更される。そして、液晶層で偏向角が変更されたことにより、反射電極で反射された光が偏光板を透過する際の透過率が変化する。それにより、表示用画像信号に応じた画像が表示される。
なお、図3には、3色の反射光(Rサブピクセルの反射光、Gサブピクセルの反射光、及び、Bサブピクセルセルの反射光)が加色混合されて画像が表示される構成を示したが、表示装置の構成はこれに限らない。表示装置は、例えば、エレクトロクロミズム等の効果を用い、減色混合により画像を表示する表示装置であってもよい。また、画素は、複数のサブピクセルを平面的に配列させたものに限らない。例えば、色表現をつかさどる複数の光学要素(反射特性や透過特性が互いに異なる複数の光学要素)を積層することにより画素が構成されてもよい。本実施例では、便宜上、表示部1が図3に示す構成を有する場合の例について説明する
Rサブピクセルに用いられるカラーフィルタ(Rカラーフィルタ)の透過率スペクトルは、波長600[nm]から700[nm]の赤色領域で透過率が高く、それ以外の可視領域で透過率が低くなるように設計するのが基本である。Gサブピクセルに用いられるカラーフィルタ(Gカラーフィルタ)の透過率スペクトルは、波長500[nm]から600[nm]の緑色領域で透過率が高く、それ以外の可視領域で透過率が低くなるように設
計するのが基本である。Bサブピクセルに用いられるカラーフィルタ(Bカラーフィルタ)の透過率スペクトルは、波長400[nm]から500[nm]の青色領域で透過率が高く、それ以外の可視領域で透過率が低くなるように設計するのが基本である。
しかし、実際の透過率スペクトルの形には、設計の考え方、カラーフィルタ材料の色素の特性、製造工程上の制約、等により、様々なバリエーションがある。
本実施例では、カラーフィルタセットの透過率スペクトルが異なる2種類の表示装置を考える。一方の表示装置のカラーフィルタセットを第1カラーフィルタセット、他方の表示装置のカラーフィルタセットを第2カラーフィルタセットと記載する。図4は、第1カラーフィルタセットの透過率スペクトルを示す。図5は、第2カラーフィルタセットの透過率スペクトルを示す。図4,5において、実線RはRカラーフィルタの透過率スペクトル、破線GはGカラーフィルタの透過率スペクトル、一点鎖線BはBカラーフィルタの透過率スペクトルを示す。
図4を用いて、第1カラーフィルタセットの透過率スペクトルについて説明する。
図4に示すように、Rカラーフィルタの透過率スペクトルは、波長600[nm]から700[nm]の赤色領域で透過率が100[%]となり、それ以外の可視領域で透過率が0[%]となる矩形の波形を有する。
Gカラーフィルタの透過率スペクトルは、波長500[nm]から600[nm]の緑色領域で透過率が100[%]となり、それ以外の可視領域で透過率が0[%]となる矩形の波形を有する。
Bカラーフィルタの透過率スペクトルは、波長400[nm]から500[nm]の青色領域で透過率が100[%]となり、それ以外の可視領域で透過率が0[%]となる矩形の波形を有する。
このカラーフィルタセットを矩形CFセットと呼ぶことにする。
矩形CFセットを有する画素の場合、各カラーフィルタの透過率が同じになるような設計が行われていれば、常に最大画素値(255(R値),255(G値),255(B値))により、環境光の色の色度座標と同じ色度座標の色の反射光を得ることができる。
図5を用いて、第2カラーフィルタセットの透過率スペクトルについて説明する。
図5に示すように、Rカラーフィルタの透過率スペクトルは、波長600[nm]から700[nm]の赤色領域において、楔形の波形を有する。具体的には、波長600[nm]から650[nm]の波長域において、波長600[nm]で透過率が0[%]となり、波長650[nm]で透過率が100[%]となるように、透過率が直線的に変化する。そして、波長650[nm]から700[nm]の波長域において、波長650[nm]で透過率が100[%]となり、波長700[nm]で透過率が0[%]となるように、透過率が直線的に変化する。
Gカラーフィルタの透過率スペクトルは、波長500[nm]から600[nm]の緑色領域において、楔形の波形を有する。具体的には、波長500[nm]から550[nm]の波長域において、波長500[nm]で透過率が0[%]となり、波長550[nm]で透過率が100[%]となるように、透過率が直線的に変化する。そして、波長550[nm]から600[nm]の波長域において、波長550[nm]で透過率が100[%]となり、波長600[nm]で透過率が0[%]となるように、透過率が直線的に変化する。
Bカラーフィルタの透過率スペクトルは、波長400[nm]から500[nm]の青色領域において、楔形の波形を有する。具体的には、波長400[nm]から450[nm]の波長域において、波長400[nm]で透過率が0[%]となり、波長450[nm]で透過率が100[%]となるように、透過率が直線的に変化する。そして、波長450[nm]から500[nm]の波長域において、波長450[nm]で透過率が100[%]となり、波長500[nm]で透過率が0[%]となるように、透過率が直線的
に変化する。
このカラーフィルタセットを楔型CFセットと呼ぶことにする。
矩形CFセットではRカラーフィルタ、Gカーフィルタ、Bカラーフィルタの透過率のスペクトルがブロードであるため、色域が狭くなりやすい。楔形CFセットでは、Rサブピクセル、Gサブピクセル、Bサブピクセルの反射光のスペクトルがある程度制限されるため色域を広げることができるという利点がある。また、使用可能な色素材料の制約から、矩形CFセットは実現が困難であり、実際に作成可能なカラーフィルタセットは楔形CFセットに近い透過率のスペクトルを有する。
図6に、本実施例に係る入力画像信号の一例を示す。
図6の入力画像信号は、背景1、文字2、人物画(デジタル写真)3からなる画像の信号である。背景1は白色であり、人物画3における人物の肌の色はマクベスのLightSkinに相当する色である。
なお、入力画像信号は、背景、文字、人物画からなる画像の信号に限らない。入力画像はどのような画像であってもよい。例えば、入力画像信号は、文字と背景からなる画像の信号であってもよいし、デジタル写真の信号であってもよいし、デジタルイラストの信号であってもよい。
本発明者は、2種類の表示装置について、色順応を考慮した補正を行うことによる表示輝度(表示された画像の輝度;反射光の輝度)の変化について試算した。具体的には、本発明者は、表示装置毎に、環境光がCIEのD65標準光源相当の光である場合と、環境光がF10標準光源相当の光である場合とについて、補正後の反射光の輝度について試算した。
図7に、CIEのD65標準光源の光のスペクトルを示す。
図8に、CIEのF10標準光源の光のスペクトルを示す。
ここで、図6の入力画像の内、人物画の肌の部分に相当する画素の表示用画像信号を生成する場合を考える。入力画像信号の指示する色は、マクベスのLightSkinに相当する色とした。
色順応を考慮した補正の手法は、CIECAM02に準拠した。
CIECAM02の計算で用いる環境パラメータ(表示装置の使用環境を表すパラメータ)としては、明るい室内での使用(画像観賞)を想定し、Surround=「Average」、Yb=100[cd/m]、L=63.66[cd/m]を用いた。
順応を考慮した見えは、相対的な色の属性である、J(Lightness)、C(Chroma)、h(Hue)という3つの指標で表される。
なお、入力画像信号の指示する色は肌色に限らない。同じ画像を表示する場合でも、他の部分の画素の場合は、入力画像信号の指示する色は異なる。また、同じ画素であっても、異なる画像を表示する場合は、入力画像信号の指示する色は異なる。
以下、試算の手順について説明する。
まず、「見え」の基準となるべき状態を定めた。
入力画像信号において、色を表現する形式は、例えばRGB形式、YPbPr形式、等、様々な形式が存在するが、いずれもそれぞれの規格に照らし合わせて、その形式で表された画像信号から、その入力画像信号が指示している色光の相対的輝度、及び色度座標、に換算することが可能である。本説明においては、簡単のため、入力画像信号において直接相対的輝度、及び色度座標が与えられているものとして説明を行う。
マクベスのLightSkinは、“環境光がCIEのD65標準光源の光であるとき、反射光の色度座標がx=0.377、y=0.345であるような色”と規定されている。
そこで、環境光がCIEのD65標準光源の光であり、理想的な紙に図6の画像が印刷されており、人物の肌の色がマクベスのLightSkinの色をしている状態を基準とした。“理想的な紙”とは、反射率のスペクトルが完全に平坦である(可視領域全体にわたって反射率が100[%]である)紙のことである。
次に、人間の目は表示画像の白色(背景1の色)を基準に順応すると考え、上記基準の状態での白色のもとで、上記基準の状態でのLightSkinを見たときの見えを表す条件(J,C,h)を決定(算出)した。
上記基準の状態での白色の色度座標はD65の光の色と同じx=0.313、y=0.329である。また、上記基準の状態でのLightSkinの色度座標はマクベスで定められている通り、x=0.377、y=0.345である。そして、白色の輝度は100[cd/m]、LightSkinの輝度は40[cd/m]であるとした。これらの値から、表1に示すように、上記条件として、J=61.9465、C=22.2313、h=33.7808が得られた。
Figure 2014153612
そして、表示装置毎に、D65の環境光のもとでその表示装置を使用すると仮定して、以下の処理を行った。
まず、基準の白色の色度座標、及び、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定(算出)した。以下で述べる比較例では、基準の白色の色度座標を決定した後に、当該色度座標、環境光のスペクトル、及び、表示装置の反射特性に基づいて、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定した。以下で述べる実施例では、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定した後に、当該画素値、環境光のスペクトル、及び、表示装置の反射特性に基づいて、基準の白色の色度座標を決定した。
次に、基準の白色の反射光を得るための画素値、環境光のスペクトル、及び、表示装置の反射特性に基づいて、基準の白色を表示したときの表示輝度を求めた。
そして、上記決定した基準の白色のもとでLightSkinを見たときの見えが所定の条件(J=61.9465、C=22.2313、h=33.7808)を満たすように、LightSkinの色度座標を決定(算出)した。LightSkinの色度座標は、基準の白色の色度座標に基づいて決定した。
次に、上記決定した色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値(R値,G値,B値)を決定(算出)した。本実施例では、簡単のために各サブピクセルの反射率はサブピクセル値(R値、G値、又は、B値)に比例するとした。サブピクセル値は8ビットとしたので、値が255のとき、サブピクセルの反射率は最大値となる。上記決定した色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値は、当該色度座標、環境光のスペクトル、及び、表示装置の反射特性に基づいて決定した。
そして、上記決定した画素値、環境光のスペクトル、及び、表示装置の反射特性に基づいて、目標色を表示したときの表示輝度を求めた。
次に、表示装置毎に、F10の環境光のもとでその表示装置を使用すると仮定して、目標色を表示したときの表示輝度を求めた。表示輝度の求め方は、D65の環境光のもとでその表示装置を使用すると仮定した場合と同様である。
(比較例)
以下、本実施例の効果を説明するための比較例について説明する。比較例では、基準の白色の色度座標として環境光の色度座標を用いた。
なお、D65の環境光のエネルギーは、矩形CFセットを有する表示装置の画素値が最大画素値(255,255,255)のときの反射光の輝度が100[cd/m]となるように定められているものとする。また、F10の環境光のエネルギーは、D65のエネルギーと等しいものとする。エネルギーは、可視光領域における総エネルギー(積分値)である。
環境光がD65の光であり、カラーフィルタセットが矩形CFセットである場合の比較例について説明する。
図9は、環境光、画素、反射光の関係の一例を示すイメージ図である。図中、符号Aは白色の画素、符号BはLightSkinの画素を示す。図9では、環境光はD65の光である。
まず、D65の光の色度座標と同じ値(x=0.313,y=0.329)を、基準の白色の色度座標として決定した。
次に、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定(算出)した。上述したように、矩形CFセットでは、最大画素値により、環境光の色の色度座標と同じ色度座標の色の反射光を得ることができる。そのため、基準の白色の反射光を得るための画素値として、画素値(255,255,255)が得られた。
そして、基準の白色の表示輝度(画素値(255,255,255)により得られる反射光の輝度)を求めた。上述したように、D65の環境光のエネルギーは、矩形CFセットを有する表示装置の画素値が最大画素値(255,255,255)のときの反射光の輝度が100[cd/m]となるように定められている。そのため、基準の白色の表示輝度として100[cd/m]が得られた。
次に、基準の白色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定(算出)した。LightSkinの色度座標として、x=0.377、y=0.345が得られた。
そして、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定(算出)した。LightSkinの画素値として、画素値(171,89,75)が得られた。
次に、LightSkinの表示輝度(画素値(171,89,75)により得られる反射光の輝度)を求めた。表示輝度として40[cd/m]が得られた。
表2にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
環境光がD65の光であり、カラーフィルタセットが楔形CFセットである場合の比較例について説明する。
まず、D65の光の色度座標と同じ値(x=0.313,y=0.329)を、基準の白色の色度座標として決定した。
次に、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定した。矩形CFセットの場合とは異なり、基準の白色の反射光を得るための画素値として、画素値(255,187,153)が得られた。
そして、基準の白色の表示輝度(画素値(255,183,153)により得られる反射光の輝度)を求めた。基準の白色の表示輝度として、矩形CFセットの場合より低い値(40[cd/m])が得られた。矩形CFセットの場合よりも表示輝度が低い理由は2つある。1つは、楔形CFセットでは、矩形CFセットに比べて、偏光板の透過率が平均的に低くなるからである。もう1つは、矩形CFセットでは最大画素値で環境光の色度座標を表現できるが、楔形CFセットでは、サブピクセル値のバランスを変えなければ環境光の色度座標を表現できず、かつ、サブピクセル値の最大値が255以下に制限されるためである。
次に、基準の白色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定した。LightSkinの色度座標として、x=0.377、y=0.345が得られた。
そして、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定した。LightSkinの画素値として、画素値(188,75,51)が得られた。
次に、LightSkinの表示輝度(画素値(188,75,51)により得られる反射光の輝度)を求めた。表示輝度として、矩形CFセットの場合より低い値(18[cd/m])が得られた。
表3にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
環境光がF10の光であり、カラーフィルタセットが矩形CFセットである場合の比較例について説明する。
図10は、環境光、画素、反射光の関係の一例を示すイメージ図である。図中、符号Aは白色の画素、符号BはLightSkinの画素を示す。図10では、環境光はF10の光である。
まず、F10の光の色度座標と同じ値(x=0.346,y=0.359)を、基準の白色の色度座標として決定した。
次に、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定した。基準の白色の反射光を得るための画素値として、画素値(255,255,255)が得られた。
そして、基準の白色の表示輝度(画素値(255,255,255)により得られる反射光の輝度)を求めた。基準の白色の表示輝度として135[cd/m]が得られた。
D65とF10のエネルギーは同じであるであるにもかかわらず、表示輝度としてD65の場合よりも高い値が得られた。これは、F10の光が、人間の目の感度が高い緑色領域においてD65よりも高いエネルギーを持っているためである。
次に、基準の白色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定した。LightSkinの色度座標として、x=0.408、y=0.366が得られた。
そして、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定した。LightSkinの画素値として、画素値(155,86,75)が得られた。
次に、LightSkinの表示輝度(画素値(155,86,75)により得られる反射光の輝度)を求めた。表示輝度として53[cd/m]が得られた。
表4にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
環境光がF10の光であり、カラーフィルタセットが楔形CFセットである場合の比較例について説明する。
まず、F10の光の色度座標と同じ値(x=0.346,y=0.359)を、基準の白色の色度座標として決定した。
次に、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定した。矩形CFセットの場合とは異なり、基準の白色の反射光を得るための画素値として、画素値(255,91,98)が得られた。
そして、基準の白色の表示輝度(画素値(255,91,98)により得られる反射光の輝度)を求めた。基準の白色の表示輝度として、矩形CFセットの場合より低い値(35[cd/m])が得られた。また、矩形CFセットの場合、F10のときの表示輝度のほうが、D65のときの表示輝度よりも高かったが、楔形CFセットの場合には、F10のときの表示輝度は、D65のときの表示輝度よりも低くなった。これは、環境光の色度座標を表現するためのバランス調整(サブピクセル値のバランスの調整)の影響がD65のときよりも強くでたためである。
次に、基準の白色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定した。LightSkinの色度座標として、x=0.408、y=0.366が得られた。
そして、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定した。LightSkinの画素値として、画素値(172,37,34)が得られた。
次に、LightSkinの表示輝度(画素値(172,37,34)により得られる反射光の輝度)を求めた。表示輝度として、矩形CFセットの場合より低い値(16[cd/m])が得られた。LightSkinについても、F10のときの表示輝度は、D65のときの表示輝度よりも低くなった。
表5にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
このように、比較例では、楔形CFを有する表示装置では、色順応を考慮した補正(表示用画像信号の補正)により、矩形CFを有する表示装置に比べ表示輝度が大きく低下することがわかる。
(実施例)
以下、本実施例について説明する。
白色は、通常、反射特性(反射率のスペクトル)が平坦な物の色を指す。しかしながら、反射型表示装置において、Rサブピクセルの反射特性、Gサブピクセルの反射特性、Bサブピクセルの反射特性を合成しても、必ずしも平坦なスペクトルを得られるとは限らない。画素値を適宜調整することによって、白色でも他の色でも、自在に表現できるのが、反射型表示装置の特徴である。このとき、白色を必ずしも環境光の色と一致させなければならないという理由はなく、反射型表示装置において有利な色度座標の色を白色とすることができる自由度がある。
環境光の光源色を基準の白色として選ぶのが妥当であるのは、各サブピクセルの反射特性が平坦である場合である。即ち、サブピクセル毎に、そのサブピクセルの反射光の波長領域における反射率が略一定である場合には、環境光の光源色を基準の白色として選ぶのが妥当である。ここで、“サブピクセルの反射光の波長領域”は、例えば、そのサブピクセルが有するカラーフィルタの透過率が0より高い波長領域である。楔形CFセットのように、各サブピクセルの反射特性が平坦でない場合には、環境光の色を表示するにも画像信号に補正をかけねばならず、表示輝度が低下してしまう。即ち、サブピクセル毎に、そのサブピクセルの反射光の波長領域における反射率が略一定でない場合には、環境光の色を表示するにも画像信号に補正をかけねばならず、表示輝度が低下してしまう。さらに、そのような場合には、様々な表示色を表示する場合も、画像信号を大きく補正しなくてはならず、表示輝度が低下してしまう。
本実施例では、基準の白色の色度座標を選べる自由度を利用して、種々の環境光のもとでできる限り高い表示輝度を得ることができるように基準の白色を決定する。それにより、比較例に比べ表示輝度の低下を抑制することができる。
具体的には、本実施例では、環境光の色に依らず、画素の反射率を最大にする画素値により得られる反射光の色を基準の白色として決定する。本実施例のような表示装置(液晶素子とカラーフィルタを用い、各サブピクセルの反射光を加色混合して画像を表示する反射型表示装置)では、各サブピクセルの反射率が最大値となる画素値のときに画素の反射率が最大となる。本実施例では、画素値(255,255,255)のときに画素の反射率が最大となる。そして、画素値(255,255,255)により得られる反射光の色が基準の白色として決定される。
環境光がD65の光であり、カラーフィルタセットが矩形CFセットである場合の実施
例について説明する。
まず、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定した。上述したように、最大画素値(255,255,255)を、基準の白色の反射光を得るための画素値として決定した。本実施例に係る表示装置では、この処理は、基準白決定部により行われる。なお、本実施例のように基準画素値(基準の白色の反射光を得るための画素値)が固定値である場合には、この処理は行わなくてもよい。
次に、基準の白色の色度座標を決定(算出)した。具体的には、上記決定した画素値(255,255,255)により得られる反射光の色の色度座標を、基準の白色の色度座標として決定した。基準の白色の色度座標として、比較例と同じ値(x=0.313、y=0.329)が得られた。本実施例に係る表示装置では、この処理は、基準白決定部により行われる。
そして、基準の白色の表示輝度(画素値(255,255,255)により得られる反射光の輝度)を求めた。基準の白色の表示輝度として、比較例と同じ値(100[cd/m])が得られた。この処理は、本実施例に係る表示装置において行われても行われなくてもよい。
次に、基準の白色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定(算出)した。LightSkinの色度座標として、比較例と同じ値(x=0.377、y=0.345)が得られた。本実施例に係る表示装置では、この処理は、目標色決定部により行われる。
そして、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定(算出)した。LightSkinの画素値として、比較例と同じ値(画素値(171,89,75))が得られた。本実施例に係る表示装置では、この処理は、画素値決定部により行われる。
次に、LightSkinの表示輝度(画素値(171,89,75)により得られる反射光の輝度)を求めた。表示輝度として、比較例と同じ値(40[cd/m])が得られた。この処理は、本実施例に係る表示装置において行われても行われなくてもよい。
表6にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
表2,6から、カラーフィルタセットが矩形CFセットである場合には、本実施例の計算結果と比較例の計算結果は一致することがわかる。
環境光がD65の光であり、カラーフィルタセットが楔形CFセットである場合の実施例について説明する。
まず、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定した。上述したように、最大画素値(255,255,255)を、基準の白色の反射光を得るための画素値として決定した。
次に、基準の白色の色度座標を決定した。具体的には、上記決定した画素値(255,255,255)により得られる反射光の色の色度座標を、基準の白色の色度座標として決定した。基準の白色の色度座標として、比較例と異なる値(x=0.281、y=0.
303)が得られた。
そして、基準の白色の表示輝度(画素値(255,255,255)により得られる反射光の輝度)を求めた。基準の白色の表示輝度として、比較例よりも高い値(52cd/m)が得られた。比較例ではバランス調整(環境光の色度座標を表現するためにサブピクセル値のバランスを調整する処理)を行っていたため、表示輝度が低下していた。本実施例の表示輝度が比較例よりも高いのは、そのようなバランス調整を行っていないためである。
次に、基準の白色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定した。LightSkinの色度座標として、比較例と異なる値(x=0.346、y=0.326)が得られた。
そして、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定した。LightSkinの画素値として、比較例と異なる値(画素値(205,98,80))が得られた。
次に、LightSkinの表示輝度(画素値(205,98,80)により得られる反射光の輝度)を求めた。表示輝度として、22[cd/m]が得られた。LightSkinについても、比較例よりも高い表示輝度を得ることができた。
表7にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
環境光がF10の光であり、カラーフィルタセットが矩形CFセットである場合の実施例について説明する。
カラーフィルタセットが矩形CFセットである場合には、比較例と同じ計算結果が得られた。具体的には、基準の白色の表示輝度として、比較例と同じ値(135[cd/m])が得られた。LightSkinの表示輝度として、比較例と同じ値(53[cd/m])が得られた。
表8にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
環境光がF10の光であり、カラーフィルタセットが楔形CFセットである場合の実施
例について説明する。
まず、基準の白色の反射光を得るための画素値を決定した。上述したように、最大画素値(255,255,255)を、基準の白色の反射光を得るための画素値として決定した。
次に、基準の白色の色度座標を決定した。具体的には、上記決定した画素値(255,255,255)により得られる反射光の色の色度座標を、基準の白色の色度座標として決定した。基準の白色の色度座標として、比較例と異なる値(x=0.283、y=0.377)が得られた。
そして、基準の白色の表示輝度(画素値(255,255,255)により得られる反射光の輝度)を求めた。基準の白色の表示輝度として、比較例よりも2倍以上高い値(85cd/m)が得られた。
次に、基準の白色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定した。LightSkinの色度座標として、比較例と異なる値(x=0.352、y=0.385)が得られた。
そして、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定した。LightSkinの画素値として、比較例と異なる値(画素値(228,90,78))が得られた。
次に、LightSkinの表示輝度(画素値(228,90,78)により得られる反射光の輝度)を求めた。表示輝度として、34[cd/m]が得られた。LightSkinについても、比較例よりも2倍以上高い表示輝度を得ることができた。
表9にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
表10に、比較例と実施例の表示輝度の計算結果を示す。
Figure 2014153612
表10に示すように、矩形CFセットの場合は、比較例の表示輝度と実施例の表示輝度は等しい。しかし、楔形CFセットの場合には、本実施例の表示輝度が比較例の表示輝度よりも高く、色順応を考慮した補正(画像信号の補正)による輝度低下(表示輝度の低下)が抑制されたことがわかる。
以上述べたように、本実施例によれば、反射光の色が環境光の色と一致する画素値である環境色画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色が基準の白色として決定される。そして、色順応を考慮した補正(表示用画像信号の補正)により、環境光の変化に対応して、入力画像信号に応じた表示用画像信号が生成される。具体的には、基準の白色のもとで入力画像信号の指示する色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、入力画像信号が補正される。それらにより、環境光の変化による表示色の見えの変化を抑制し、且つ、表示色の見えの変化を抑制することによる表示輝度の低下を抑制することが可能となる。
具体的には、本実施例では、環境光のスペクトルに依らず、画素の反射率が最大となる画素値によって得られる反射光の色を、基準の白色として設定した。例えば、環境光がF10の光であり、カラーフィルタセットが楔形CFセットである場合、比較例では、基準の白色の色度座標がx=0.346、y=0.359であった。これに対し、本実施例では、基準の白色の色度座標としてx=0.283、y=0.377を設定した。これにより、表10に示すように表示輝度が改善(向上)された。
なお、本実施例では、画素の反射率が最大となる画素値によって得られる反射光の色を基準の白色とする例を説明したが、基準の白色はこれに限らない。環境色画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色であれば、どのような色を基準の白色としてもよい。
即ち、環境光のxy色度座標が(x_env,y_env)であり、最大画素値により得られる反射光のxy色度座標が(x_full,y_full)である場合に、基準の白色のxy色度座標のx座標値であるxは、
MIN[x_env,x_full]<x≦MAX[x_env,x_full]
であればよい。
そして、基準の白色のxy色度座標のy座標値であるyは、
MIN[y_env,y_full]<y≦MAX[y_env,y_full]
であればよい。
上記式において、MIN[]は、[]内の引数の最小値を返す関数であり、MAX[]は、[]内の引数の最大値を返す関数である。
環境色画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色を基準の白色とすることにより、上記効果に順じた効果を得ることができる。
なお、環境光の色よりも最大画素値により得られる反射光の色に近い色を基準の白色として決定することが好ましい。
即ち、基準の白色のxy色度座標のx座標値であるxは、
MIN[(x_env+x_full)/2,x_full]
≦x≦MAX[(x_env+x_full)/2,x_full]
であることが好ましい。
そして、基準の白色のxy色度座標のy座標値であるyは、
MIN[(y_env+y_full)/2,y_full]
≦y≦MAX[(y_env+y_full)/2,y_full]
であることが好ましい。
そのように基準の白色を決定することにより、表示輝度改善の効果として、高い効果が期待できる。
なお、基準の白色が、環境光の色から大きく離れることはあまり好ましくない。なぜならば、反射型表示装置の周囲の物体(例えば机の表面、部屋の壁面、家具、戸外の風物等)は、完全に平坦ではないながら、おおむねなだらかな反射特性(反射率のスペクトル)を有しており、環境光の色の変化に準じた変化をすることが多いからである。表示画像を見た際に、これら周囲の物体も目に入ることが考えられるため、基準の白色が、環境光の
色から大きく離れることは好ましくない。
そのため、基準の白色が環境光の色から大きく離れないように、環境色画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色を基準の白色として決定することが好ましい。それにより、表示輝度の改善と周囲の物体の色変化との調和を図ることができる。
なお、本実施例では、所定の条件として、J=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を用いたが、所定の条件はこれに限らない。入力画像信号の指示する色は肌色に限らない。同じ画像を表示する場合でも、他の部分の画素の場合は、入力画像信号の指示する色は異なる。また、同じ画素であっても、異なる画像を表示する場合は、入力画像信号の指示する色は異なる。これに応じて、J、C、h、の条件も異なる。また、所定の条件は色の見えを表す条件であれば、必ずしも、Lightness、Chroma、Hue、を表すJ、C、hでなくても、本発明の実施は可能である。
なお、本実施例では、図6に示すように、入力画像信号が白色の画素を有する例について説明した。即ち、本実施例では、表示画像が基準の白色の領域を有する例について説明した。しかしながら、表示画像は、必ずしも基準の白色の領域を有していなくてもよい。基準の白色の領域が表示画像内に存在していなくても、基準の白色に基づいて入力画像信号を補正することで、環境光が変化しても知覚的には同じ色に見える表示画像を表示することができる。
なお、本実施例では、基準の白色の反射光を得るための画素値が固定値(最大画素値)である場合の例について説明したが、基準の白色の反射光を得るための画素値は固定値でなくてもよい。例えば、基準の白色の反射光を得るための画素値は、環境光の色や環境色画素値に基づいて決定されてもよい。具体的には、環境光の色から所定範囲内の色の反射光を得ることができる画素値であって、環境光画素値よりも反射率が高い画素値を、基準の白色の反射光を得るための画素値として算出してもよい。
<実施例2>
実施例1では、表示装置の反射特性を考慮して、種々の環境光のもとでできる限り高い表示輝度を得ることができるように基準の白色を決定した。具体的には、画素の反射率が最大となる画素値によって得られる反射光の色を、基準の白色として設定した。
実施例1の方法は、ユーザが1つの表示装置のみを注視して色順応が働いている場合はよい。しかしながら、実施例1の方法では、ユーザが複数の表示装置の表示画像を見比べた場合に、複数の表示装置が同じ入力画像信号に基づく画像を表示していたとしても、表示装置間で表示色が異なって見えてしまうことがある。具体的には、表示装置間で環境光のスペクトルが異なっていたり、表示装置間で反射特性が異なっていたりすると、表示装置間で表示色の差が生じてしまう。具体的には、表示装置間で環境光のスペクトルが異なっていたり、表示装置間で反射特性が異なっていたりすると、基準の白色(画素の反射率が最大となる画素値によって得られる反射光の色)の色度座標が表示装置間で異なってしまう。その結果、表示装置間で表示色の差が生じてしまう。
なお、表示装置間の反射特性の違いは、例えば、表示装置間のカラーフィルタの種類の違いによって生じる。また、同じ材料及び同じ方法で複数の表示装置を製造したとしても、製造時の誤差により、表示装置間の反射特性の違いが生じる。
なお、ユーザが複数の表示装置の表示装置を見比べる状況は、例えば、会議などで各人が自身の表示装置を使用する場合に生じうる。
そこで、本実施例では、各表示装置の基準の白色(実施例1の方法で決定された色)を代表する代表色を決定する。そして、各表示装置(各表示装置の目標色決定部と画素値決定部)では、代表色のもとで入力画像信号の指示する色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、入力画像信号を補正する。表示装置間で共通の代表色を設定し、代表色を
基準として入力画像信号を補正することにより、各表示装置の表示色を互いに等しくすることができる。
代表色の決定方法は特に問わない。例えば、各表示装置の基準の白色の最大値、最小値、最頻値、平均値、または、中間値が、代表色として決定されてもよい。各表示装置の基準の白色のうち、特定の条件を満たす色が、代表色として決定されてもよい。例えば、各表示装置の環境光のスペクトルが同じ場合には、環境光の色に最も近い色が代表色として決定されてもよい。各表示装置の基準の白色の最大値よりも大きい値や、最小値よりも小さい値が、代表色として決定されてもよい。
なお、各表示装置の基準の白色の最大値以上、最小値以下の値を代表色とすることが好ましい。
即ち、n個(nは1以上の整数)の表示装置の基準の白色のxy色度座標のx座標値がx1、x2、・・・xnであり、上記n個の表示装置の基準の白色のxy色度座標のy座標値がy1、y2、・・・ynである場合に、
n個の表示装置の基準の白色を代表する代表色のxy色度座標のx座標値であるxは、
MIN[x1,x2,・・・xn]≦x≦MAX[x1,x2,・・・xn]
であることが好ましい。
そして、n個の表示装置の基準の白色を代表する代表色のxy色度座標のy座標値であるyは、
MIN[y1,y2,・・・yn]≦y≦MAX[y1,y2,・・・yn]
であることが好ましい。
各表示装置の基準の白色の最大値以上、最小値以下の値を代表色とすることにより、表示輝度改善の効果を維持しながら、各表示装置の表示色を互いに等しくすることができる。
各表示装置の基準の白色の最大値以上、最小値以下の値を代表色として決定するためには、各表示装置の特性を表す情報を集約し、集約した情報を用いて代表色を決定する機能が必要である。このような機能の実現方法としては、様々な方法が考えられる。
例えば、各表示装置を、他の表示装置と接続可能(通信可能)に構成すればよい。そして、互いに接続された各表示装置は、基準白決定部、目標色決定部、画素値決定部、取得部、及び、代表色決定部を有していればよい。基準白決定部と画素値決定部は、実施例1と同じ機能を有する。目標色決定部は、代表色のもとで目標色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、目標色の色度座標を決定する。取得部は、当該取得部を有する表示装置に接続された他の表示装置から、当該他の表示装置で決定された基準の白色の情報を取得する。代表色決定部は、当該代表色決定部を有する表示装置(具体的には基準白決定部)が決定した基準の白色と、他の表示装置から取得された情報とから、互いに接続された各表示装置の基準の白色を代表する代表色を決定する。
それにより、互いに接続された各表示装置では、同じ方法により、代表色として、互いに接続された表示装置間で共通の色が決定される。そして、互いに接続された各表示装置では、代表色のもとで入力画像信号の指示する色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、入力画像信号が補正される。その結果、互いに接続された各表示装置の表示色を互いに等しくすることができる。
なお、代表色の決定方法をユーザが選択可能な場合には、代表色の決定方法を表す情報が表示装置間で伝達されてもよい。例えば、基準の白色の最大値、最小値、最頻値、平均値、及び、中間値のうち、どの値を代表色とするかを表す情報が表示装置間で伝達されてもよい。特定の条件を満たす色を代表色として決定する場合には、特定の条件を表す情報が表示装置間で伝達されてもよい。
なお、複数の表示装置は、有線により互いに接続されてもよいし、無線により互いに接続されてもよい。
また、各表示装置を、代表色決定装置と接続可能(通信可能)に構成すればよい。代表色決定装置は、代表色決定装置に接続された各表示装置から、その表示装置で決定された基準の白色の情報を取得し、取得した情報から、代表色決定装置に接続された各表示装置の基準の白色を代表する代表色を決定する、装置である。代表色決定装置は、例えば、ネットワーク上のホストコンピュータである。そして、代表色決定装置に接続された各表示装置は、基準白決定部、目標色決定部、画素値決定部、及び、取得部を有していればよい。基準白決定部と画素値決定部は、実施例1と同じ機能を有する。目標色決定部は、代表色のもとで目標色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、目標色の色度座標を決定する。取得部は、代表色決定装置から、代表色の情報を取得する。
それにより、代表色決定装置に接続された各表示装置では、代表色のもとで入力画像信号の指示する色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、入力画像信号が補正される。その結果、互いに接続された各表示装置の表示色を互いに等しくすることができる。
このように、各表示装置の特性を表す情報を集約し、集約した情報を用いて代表色を決定する機能の実現方法としては、様々な方法が考えられる。
本発明者は、2種類の表示装置が使用されることを想定して、各表示装置の表示色及び表示輝度について試算した。上記2種類の表示装置の一方は、実施例1で述べた矩形CFセットを有する表示装置であり、他方は、実施例1で述べた楔形CFセットを有する表示装置である。
D65の光を各表示装置の環境光とした。
実施例1で述べたとおり、矩形CFセットを有する表示装置では、基準の白色(最大画素値によって得られる反射光の色)の色度座標は、x=0.313、y=0.329である。また、楔形CFセットを有する表示装置では、基準の白色(最大画素値によって得られる反射光の色)の色度座標は、x=0.281、y=0.303である。これらの色度座標の平均の色度座標x=0.297、y=0.316を代表色の色度座標として採用した。この様子を図11に示す。
矩形CFセットを有する表示装置についての試算について説明する。
まず、代表色(色度座標x=0.297、y=0.316の色)の反射光を得るための画素値を決定(算出)した。代表色の反射光を得るための画素値として、画素値(201,228,255が得られた。代表色の反射光を得るための画素値は、代表色、環境光のスペクトル、及び、表示装置の反射特性に基づいて決定した。本実施例に係る表示装置では、この処理は、基準白決定部により行われる。
次に、代表色の表示輝度(画素値(201,228,255)により得られる反射光の輝度)を求めた。代表色の表示輝度として、実施例1で述べた比較例よりもやや低い値(88[cd/m])が得られた。
そして、代表色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定(算出)した。LightSkinの色度座標として、x=0.361、y=0.335が得られた。LightSkinの色度座標は、代表色の色度座標に基づいて決定した。本実施例に係る表示装置では、この処理は、目標色決定部により行われる。
次に、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定(算出)した。LightSkinの画素値として、画素値(143,81,75)が得られた。本実施例に係る表示装置では、この処理は、画素値決定部により行われる。
そして、LightSkinの表示輝度(画素値(143,81,75)により得られる反射光の輝度)を求めた。LightSkinの表示輝度として、比較例よりもやや低
い値(36[cd/m])が得られた。
表11にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
楔形CFセットを有する表示装置についての試算について説明する。
まず、代表色(色度座標x=0.297、y=0.316の色)の反射光を得るための画素値を決定した。代表色の反射光を得るための画素値として、画素値(255,215,196)が得られた。
次に、代表色の表示輝度(画素値(255,215,196)により得られる反射光の輝度)を求めた。代表色の表示輝度として、比較例よりもやや高い値(45[cd/m])が得られた。
そして、代表色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定した。LightSkinの色度座標として、x=0.361、y=0.335が得られた。
次に、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定した。LightSkinの画素値として、画素値(195,85,63)が得られた。
そして、LightSkinの表示輝度(画素値(195,85,63)により得られる反射光の輝度)を求めた。LightSkinの表示輝度として、比較例よりもやや高い値(20[cd/m])が得られた。
表12にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
次に、F10の光を各表示装置の環境光とした。
実施例1で述べたとおり、矩形CFセットを有する表示装置では、基準の白色(最大画素値によって得られる反射光の色)の色度座標は、x=0.346、y=0.359である。また、楔形CFセットを有する表示装置では、基準の白色(最大画素値によって得られる反射光の色)の色度座標は、x=0.283、y=0.377である。これらの色度座標の平均の色度座標x=0.315、y=0.368を代表色の色度座標として採用し
た。
矩形CFセットを有する表示装置についての試算について説明する。
まず、代表色(色度座標x=0.315、y=0.368の色)の反射光を得るための画素値を決定した。代表色の反射光を得るための画素値として、画素値(150,255,243)が得られた。
次に、代表色の表示輝度(画素値(150,255,243)により得られる反射光の輝度)を求めた。代表色の表示輝度として、比較例よりもやや低い値(123[cd/m])が得られた。
そして、代表色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定した。LightSkinの色度座標として、x=0.380、y=0.375が得られた。
次に、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定した。LightSkinの画素値として、画素値(112,86,72)が得られた。
そして、LightSkinの表示輝度(画素値(112,86,72)により得られる反射光の輝度)を求めた。LightSkinの表示輝度として、比較例よりもやや低い値(48[cd/m])が得られた。
表13にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
楔形CFセットを有する表示装置についての試算について説明する。
まず、代表色(色度座標x=0.315、y=0.368の色)の反射光を得るための画素値を決定した。代表色の反射光を得るための画素値として、画素値(255,140,145)が得られた。
次に、代表色の表示輝度(画素値(255,140,145)により得られる反射光の輝度)を求めた。代表色の表示輝度として、比較例よりもやや高い値(50[cd/m])が得られた。
そして、代表色のもとでLightSkinを見たときの見えがJ=61.9465、C=22.2313、h=33.7808を満たすように、LightSkinの色度座標を決定した。LightSkinの色度座標として、x=0.380、y=0.375が得られた。
次に、上記色度座標(LightSkinの色度座標)の色の反射光を得るための画素値を決定した。LightSkinの画素値として、画素値(188,53,48)が得られた。
そして、LightSkinの表示輝度(画素値(188,53,48)により得られる反射光の輝度)を求めた。LightSkinの表示輝度として、比較例よりもやや高い値(22[cd/m])が得られた。
表14にこれらの計算結果を示す。
Figure 2014153612
表15に、比較例と実施例1,2の表示輝度の計算結果を示す。
Figure 2014153612
実施例1では、矩形CFセットを有する表示装置の表示輝度は比較例と一致し、楔形CFセットを有する表示装置の表示輝度は比較例よりも高く、改善されていた。しかしながら、矩形CFセットを有する表示装置と、楔形CFセットを有する表示装置とでは、環境光が同じであっても、表示輝度や表示色(色度座標)が互いに異なっていた。
本実施例では、矩形CFセットを有する表示装置と、楔形CFセットを有する表示装置との表示色を互いに等しくすることができた。また、矩形CFセットを有する表示装置の表示輝度は比較例よりも低くなり、楔形CFセットを有する表示装置の表示輝度は比較例よりも高くなり、それらの表示輝度を互いに近づけることができた。
以上述べたように、本実施例によれば、代表色を基準として入力画像信号を補正することにより、各表示装置の表示色を互いに等しくすることができる。それにより、ユーザが複数の表示装置の表示画像を見比べた場合に、表示装置間で表示色が異なって見えてしまうことを防止することができる。
なお、本実施例では、カラーフィルタセットの種類が互いに異なる表示装置間の表示色を同じにする例について詳しく説明したが、上記方法により、製造時の誤差に起因した表示色のばらつきを防止することもできる。なお、製造時にどの程度の誤差が生じるのかが予め分かっている場合には、そのような誤差を考慮して代表的な反射特性が予め定められていてもよい。そのような反射特性を用いて基準の白色を決定すれば、基準の白色として、同じ材料及び同じ方法で製造された表示装置間で共通の色が得られるため、上述した通信が不要となる。また、ばらつく範囲内のいくつかの反射特性が予め定められていてもよい。そして、表示装置内において、予め用意された複数の反射特性から代表的な1つの反射特性が決定されてもよい。
なお、本実施例では、表示装置間で環境光のスペクトルが同じ場合について詳しく説明したが、表示装置間で環境光のスペクトルが異なっていても同様の処理により表示装置間で表示色を同じにできることは言うまでもない。
F 信号処理部
f−11 基準白決定部
f−1 目標色決定部
f−2 画素値決定部

Claims (18)

  1. 環境光を画像信号に基づく反射率で反射することにより画像を表示する表示装置であって、
    前記環境光のスペクトルと前記表示装置の反射特性とに基づいて、基準の白色を決定する決定手段と、
    前記環境光のスペクトル、前記表示装置の反射特性、及び、前記決定手段で決定された前記基準の白色に基づいて入力画像信号から表示用画像信号を生成する生成手段と、
    を有し、
    前記決定手段は、反射光の色が前記環境光の色と一致する画素値である環境色画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色を前記基準の白色として決定し、
    前記生成手段は、前記基準の白色のもとで前記入力画像信号の指示する色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、前記表示用画像信号を生成する
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記決定手段は、最大画素値により得られる反射光の色を前記基準の白色として決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記決定手段は、前記環境光の色よりも最大画素値により得られる反射光の色に近い色を前記基準の白色として決定する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記環境光のxy色度座標が(x_env,y_env)であり、最大画素値により得られる反射光のxy色度座標が(x_full,y_full)である場合に、
    前記基準の白色のxy色度座標のx座標値であるxは、
    MIN[x_env,x_full]<x≦MAX[x_env,x_full]
    であり、
    前記基準の白色のxy色度座標のy座標値であるyは、
    MIN[y_env,y_full]<y≦MAX[y_env,y_full]
    であり、
    MIN[]は、[]内の引数の最小値を返す関数であり、
    MAX[]は、[]内の引数の最大値を返す関数である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 環境光のxy色度座標が(x_env,y_env)であり、最大画素値により得られる反射光のxy色度座標が(x_full,y_full)である場合に、
    前記基準の白色のxy色度座標のx座標値であるxは、
    MIN[(x_env+x_full)/2,x_full]
    ≦x≦MAX[(x_env+x_full)/2,x_full]
    であり、
    前記基準の白色のxy色度座標のy座標値であるyは、
    MIN[(y_env+y_full)/2,y_full]
    ≦y≦MAX[(y_env+y_full)/2,y_full]
    であり、
    MIN[]は、[]内の引数の最小値を返す関数であり、
    MAX[]は、[]内の引数の最大値を返す関数である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記表示装置は、他の表示装置と接続可能であり、
    互いに接続された各表示装置は、
    接続された他の表示装置から、当該他の表示装置で決定された基準の白色の情報を取得する取得手段と、
    自身が決定した基準の白色と、前記他の表示装置から取得された情報とから、前記互いに接続された各表示装置の基準の白色を代表する代表色を決定する代表色決定手段と、をさらに有し、
    前記互いに接続された各表示装置では、同じ方法により、前記代表色として、前記互いに接続された表示装置間で共通の色が決定され、
    前記互いに接続された各表示装置では、前記代表色のもとで前記入力画像信号の指示する色を見たときの見えが前記所定の条件を満たすように、表示用画像信号が生成される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記表示装置は代表色決定装置と接続可能であり、
    前記代表色決定装置は、前記代表色決定装置に接続された各表示装置から、その表示装置で決定された基準の白色の情報を取得し、取得した情報から、前記代表色決定装置に接続された各表示装置の基準の白色を代表する代表色を決定する、装置であり、
    前記代表色決定装置に接続された各表示装置は、前記代表色決定装置から、前記代表色の情報を取得する取得手段をさらに有し、
    前記代表色決定装置に接続された各表示装置では、前記代表色のもとで前記入力画像信号の指示する色を見たときの見えが前記所定の条件を満たすように、表示用画像信号が生成される
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. n個(nは1以上の整数)の表示装置の基準の白色のxy色度座標のx座標値がx1、x2、・・・xnであり、前記n個の表示装置の基準の白色のxy色度座標のy座標値がy1、y2、・・・ynである場合に、
    前記n個の表示装置の基準の白色を代表する代表色のxy色度座標のx座標値であるxは、
    MIN[x1,x2,・・・xn]≦x≦MAX[x1,x2,・・・xn]
    であり、
    前記n個の表示装置の基準の白色を代表する前記代表色のxy色度座標のy座標値であるyは、
    MIN[y1,y2,・・・yn]≦y≦MAX[y1,y2,・・・yn]
    であり、
    MIN[]は、[]内の引数の最小値を返す関数であり、
    MAX[]は、[]内の引数の最大値を返す関数である
    ことを特徴とする請求項6または7に記載の表示装置。
  9. 前記所定の条件は、相対的な色の属性である、Lightness、Chroma、及び、Hueで表される
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示装置。
  10. 環境光を画像信号に基づく反射率で反射することにより画像を表示する表示装置の制御方法であって、
    前記環境光のスペクトルと前記表示装置の反射特性とに基づいて、基準の白色を決定する決定ステップと、
    前記環境光のスペクトル、前記表示装置の反射特性、及び、前記決定ステップで決定された前記基準の白色に基づいて入力画像信号から表示用画像信号を生成する生成ステップと、
    を有し、
    前記決定ステップでは、反射光の色が前記環境光の色と一致する画素値である環境色画素値よりも反射率が高い画素値により得られる反射光の色を前記基準の白色として決定し、
    前記生成ステップでは、前記基準の白色のもとで前記入力画像信号の指示する色を見たときの見えが所定の条件を満たすように、前記表示用画像信号を生成する
    ことを特徴とする表示装置の制御方法。
  11. 前記決定ステップでは、最大画素値により得られる反射光の色を前記基準の白色として決定する
    ことを特徴とする請求項10に記載の表示装置の制御方法。
  12. 前記決定ステップでは、前記環境光の色よりも最大画素値により得られる反射光の色に近い色を前記基準の白色として決定する
    ことを特徴とする請求項10または11に記載の表示装置の制御方法。
  13. 前記環境光のxy色度座標が(x_env,y_env)であり、最大画素値により得られる反射光のxy色度座標が(x_full,y_full)である場合に、
    前記基準の白色のxy色度座標のx座標値であるxは、
    MIN[x_env,x_full]<x≦MAX[x_env,x_full]
    であり、
    前記基準の白色のxy色度座標のy座標値であるyは、
    MIN[y_env,y_full]<y≦MAX[y_env,y_full]
    であり、
    MIN[]は、[]内の引数の最小値を返す関数であり、
    MAX[]は、[]内の引数の最大値を返す関数である
    ことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の表示装置の制御方法。
  14. 環境光のxy色度座標が(x_env,y_env)であり、最大画素値により得られる反射光のxy色度座標が(x_full,y_full)である場合に、
    前記基準の白色のxy色度座標のx座標値であるxは、
    MIN[(x_env+x_full)/2,x_full]
    ≦x≦MAX[(x_env+x_full)/2,x_full]
    であり、
    前記基準の白色のxy色度座標のy座標値であるyは、
    MIN[(y_env+y_full)/2,y_full]
    ≦y≦MAX[(y_env+y_full)/2,y_full]
    であり、
    MIN[]は、[]内の引数の最小値を返す関数であり、
    MAX[]は、[]内の引数の最大値を返す関数である
    ことを特徴とする請求項10〜13のいずれか1項に記載の表示装置の制御方法。
  15. 前記表示装置は、他の表示装置と接続可能であり、
    互いに接続された各表示装置の制御方法は、
    接続された他の表示装置から、当該他の表示装置で決定された基準の白色の情報を取得する取得ステップと、
    自身が決定した基準の白色と、前記他の表示装置から取得された情報とから、前記互いに接続された各表示装置の基準の白色を代表する代表色を決定する代表色決定ステップと、
    をさらに有し、
    前記互いに接続された各表示装置では、同じ方法により、前記代表色として、前記互い
    に接続された表示装置間で共通の色が決定され、
    前記互いに接続された各表示装置では、前記代表色のもとで前記入力画像信号の指示する色を見たときの見えが前記所定の条件を満たすように、表示用画像信号が生成される
    ことを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の表示装置の制御方法。
  16. 前記表示装置は代表色決定装置と接続可能であり、
    前記代表色決定装置は、前記代表色決定装置に接続された各表示装置から、その表示装置で決定された基準の白色の情報を取得し、取得した情報から、前記代表色決定装置に接続された各表示装置の基準の白色を代表する代表色を決定する、装置であり、
    前記代表色決定装置に接続された各表示装置の制御方法は、前記代表色決定装置から、前記代表色の情報を取得する取得ステップをさらに有し、
    前記代表色決定装置に接続された各表示装置では、前記代表色のもとで前記入力画像信号の指示する色を見たときの見えが前記所定の条件を満たすように、表示用画像信号が生成される
    ことを特徴とする請求項10〜14のいずれか1項に記載の表示装置の制御方法。
  17. n個(nは1以上の整数)の表示装置の基準の白色のxy色度座標のx座標値がx1、x2、・・・xnであり、前記n個の表示装置の基準の白色のxy色度座標のy座標値がy1、y2、・・・ynである場合に、
    前記n個の表示装置の基準の白色を代表する代表色のxy色度座標のx座標値であるxは、
    MIN[x1,x2,・・・xn]≦x≦MAX[x1,x2,・・・xn]
    であり、
    前記n個の表示装置の基準の白色を代表する前記代表色のxy色度座標のy座標値であるyは、
    MIN[y1,y2,・・・yn]≦y≦MAX[y1,y2,・・・yn]
    であり、
    MIN[]は、[]内の引数の最小値を返す関数であり、
    MAX[]は、[]内の引数の最大値を返す関数である
    ことを特徴とする請求項15または16に記載の表示装置の制御方法。
  18. 前記所定の条件は、相対的な色の属性である、Lightness、Chroma、及び、Hueで表される
    ことを特徴とする請求項17に記載の表示装置の制御方法。
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