JP2014164104A - 表示装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】視角の違いに起因する見た目の色の変化を少なく表示可能な画像表示装置を提供する。
【解決手段】光源の分光分布のピーク波長が、異なる視角の等色関数の差分が小さくなる波長域にあるように構成された第1の光源と、第1の光源とは異なる第2の光源と、を有する照明手段と、指示に応じて点灯させる光源を第1の光源と第2の光源とのいずれかに切り替える制御手段と、前記照明手段により照明される表示パネルと、を備える表示装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置及びその制御方法に関する。
カラーマネジメントディスプレイのような業務用ディスプレイにおいて、ディスプレイの個体差や劣化による色ずれを修正し正確に色を表示するための、色校正(キャリブレーション)と呼ばれる色調整機能を搭載する機種が存在する。このような色を正確に表示するカラーマネジメントディスプレイを利用して、印刷結果をディスプレイ上で色校正して確認するソフトプルーフがある。最近では、ディスプレイの色再現性、色正確性、精細度が向上して、最終的な印刷の仕上がりをディスプレイ上でシミュレーションするソフトプルーフが実用的になってきた。
印刷物やディスプレイなどを見て人が色を感じる際、観察対象の“見えの大きさ”(視角)によって、色の感じ方が異なることが知られている。例えば、同じ色だが大きさの異なる2つの色票を用意し、観察者がこの2つの色票を見た場合、2つの色票の色が異なるように感じる。この現象は、“色の面積効果”と呼ばれており、目の視細胞感度、すなわち分光視感度特性(等色関数とも呼ばれる)が変化することが原因と考えられている。国際照明委員会(略称CIE)では上記現象に鑑み、分光分布から色を算出する際に使用する等色関数において、“見えの大きさ”(視角)が異なる2つの等色関数を定義している。視角が2度の場合の等色関数(CIE1937標準観測者)と、視角が10度の場合の等色関数(CIE1964補助標準観測者)のである。
このような等色関数と、ディスプレイに表示される色を人間が感じる仕組みの関係について、図4を用いて説明する。人間の目の視細胞には、赤緑青の色を感知する分光感度の異なる錐体細胞があり、人は脳の中で赤緑青として感じる大きさを足し合わせることで色を認識する。その目の赤緑青ごとの感度の分光分布を示したのが等色関数である。赤色の感度はx(λ)、緑色の感度はy(λ)、青色の感度はz(λ)である。2度視野と10度視野の等色関数を図3に示す。2度視野の等色関数は、x(λ)2°、y(λ)2°、z(λ)2°、10度視野の等色関数は、x(λ)10°、y(λ)10°、z(λ)10°である。最終的に、人が感じる色はx(λ)、y(λ)、z(λ)から計算されるCIE XYZ表色系の三刺激値で表わされる。XYZ刺激値のうち、Xは赤色に対する刺激量、Yは緑色に対する刺激量、Zは青色に対する刺激量である。図4では、ディスプレイで白色の色票を表示したときの分光特性s(λ)を示しており、ディスプレイの分光特性s(λ)と等色関数x(λ)、y(λ)、z(λ)を掛け合わせて積分し、足し合わせることで人が白色であることを認識する。2度視野のときの三刺激値(X、Y、Z)の算出式を式1、10度視野のときの三刺激値(X’、Y’、Z’)の算出式を式2に示す。kは係数である。
Figure 2014164104
Figure 2014164104
XYZとX’Y’Z’の値が大きく異なる場合は、ディスプレイに表示された色票を見たときに2度視野と10度視野で異なる色として認識される。どの程度人の目に違ってみえるかは、色差ΔEによって表現される。CIE XYZをCIE Lab空間に変換して、色座標間のユークリッド距離を算出したものがΔEである(式3を参照)。ΔEが1.2程度なら並べて同一色であると認識される。
Figure 2014164104
ディスプレイ上で最終的な印刷の仕上がりを確認するソフトプルーフでは、色の安定性、正確性が重要であり、見えの大きさ(視角)によって色が変わらないことが望ましい。一方で、写真鑑賞など色の安定性よりもディスプレイの色再現域を広くしたいニーズもある。液晶ディスプレイの色再現域は、バックライトの分光特性、カラーフィルタの分光透過率特性、液晶パネルの分光特性の3つの要因によって決まる。液晶ディスプレイの色再現域を広くするためには、等色関数の分光分布とディスプレイの分光特性を積分した赤、緑、青の各原色のドミナント波長と他のサブピークが混色を起こさないことが必要である。つまり、赤、緑、青の各原色の色純度を上げることで色再現域が広くなる。しかしながら、従来の液晶パネルの光源として多く使われているCCFL(cold cathode fluorescent lamp:冷陰極管)の分光特性は、図14に示すようにドミナント波長以外にもサブピ
ークを多くもつ。そのため、混色が起こり色再現域を狭くしていた。また、図15に示す白色発光ダイオードの分光特性においても、CCFLのようなサブピークはないが広い波長域にわたる分光特性であるため、やはり混色が起こり色再現域を狭くしていた。
特許文献1には、表示装置の表示画質モードによって、バックライトの光源を広い赤、緑、青の発光ダイオードと白色の発光ダイオードとを切り換える技術が提案されている。バックライトの光源として白色発光ダイオードを用いた場合よりも、赤、緑、青の発光ダイオードを用いた場合の方が広い色再現域になることが示されている。
特開2007−264659号公報
上述の技術では、視角の違いよる等色関数の違いによって、観察距離により色が変わってしまい、ソフトプルーフを正確に行えないことがあった。
特許文献1に示すように発光ダイオードの分光特性は、図7に示すように局所的な波長域に急峻なピーク波長がある形となっている。この急峻な分光特性により、各色が混色を起こさないため、赤、緑、青の発光ダイオードを用いると色再現域が広がることが知られている。
しかし、発光ダイオードのような急峻な分光特性であるが故に問題が生じるケースがある。その一つとして、異なる視角でディスプレイを見たときに、観察距離によって見た目の色が変わってしまうことが挙げられる。見た目の色の変化について、2度視野と10度視野の等色関数に基づいて説明する。図3に2度視野の等色関数及び10度視野の等色関数を示す。両者を比較すると、10度の視角で色を見たときは、2度の視角で見たときよりも赤、緑、青ともに視細胞の感度が高くなっていることがわかる。この等色関数の違いが、異なる視角で同じ色を見たときに色が異なって見える原因である。2度視野と10度視野の等色関数の差分を波長域ごとに示したのが図8である。図8は、10度視野の感度から2度視野の感度を引いた値を示したグラフである。例えば、青色の感度を示す等色関数では、440nm付近の波長域が2度視野と10度視野で感度のずれが大きい。青色の発光ダイオードの分光特性のピーク波長が440nm付近にある場合には、この感度のずれの影響を大きく受けてしまう。このような視角による色のずれは、ソフトプルーフのように、最終的な印刷の仕上がりをディスプレイ上でシミュレーションする場合に問題となる。仕上がりを確認したときの視角によっては、正確にプルーフできない可能性がある。
本発明は、視角の違いに起因する見た目の色の変化を少なく表示可能な画像表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、光源の分光分布のピーク波長が、異なる視角の等色関数の差分が小さくなる波長域にあるように構成された第1の光源と、第1の光源とは異なる第2の光源と、を有する照明手段と、
指示に応じて点灯させる光源を第1の光源と第2の光源とのいずれかに切り替える制御手段と、
前記照明手段により照明される表示パネルと、
を備える表示装置である。
本発明は、光源の分光分布のピーク波長が、異なる視角の等色関数の差分が小さくなる波長域にあるように構成された第1の光源と、第1の光源とは異なる第2の光源と、を有する照明手段と、
前記照明手段により照明される表示パネルと、
を備える表示装置の制御方法であって、
第1の光源と第2の光源とを切り替える指示を取得する工程と、
指示に応じて点灯させる光源を第1の光源と第2の光源とのいずれかに切り替える制御工程と、
を有する表示装置の制御方法である。
本発明によれば、視角の違いに起因する見た目の色の変化を少なく表示可能な画像表示装置を提供することができる。
実施例における画像表示装置100の構成を示すブロック図 実施例における処理フローを示す図 2度視野と10度視野の等色関数を示す図 ディスプレイの色を人が認識する仕組みを示す図 実施例における広色域モードと色差低減モードのときの色再現域を示す図 実施例における発光ダイオードの分光特性を示す図 色差低減モードのときに点灯させる発光ダイオードの分光特性 2度視野と10度視野の差分を示す図 実施例における各発光ダイオードの2度視野と10度視野の色差を示した図 実施例におけるバックライトの構成を示すブロック図 実施例2における画像表示装置100の構成を示すブロック図 実施例2における処理フローを示す図 実施例2における色再現域を示す図 CCFLの分光特性を示す図 白色発光ダイオードの分光特性を示す図
以下、本発明による画像表示装置及びその制御方法の実施例について説明する。
(実施例1)
本実施例の画像表示装置では、複数の画質モードを切り替えることができる。本実施例では画質モードは2つであり、1つは、ソフトプルーフのように正確な色再現が要求されるときに好適な画質モード(表示モード)である、視角による色の変化(変動)を抑制する色差低減モードである。1つは、写真鑑賞など色再現性を重視するときに好適な画質モードである、色再現域を広げる広色域モードである。そして、画質モードに応じて点灯させる発光ダイオードを切り替える。図1に示す画像表示装置100のバックライトは、液晶パネル160を照明する装置である。バックライトは、色差低減モードのときに点灯させる第1の光源と、広色域モードのときに点灯させる第2の光源と、2種類の光源を有し、各光源は3色の発光素子(赤色発光素子、緑色発光素子、青色発光素子)から構成される。つまり、バックライト全体で計6種類の発光素子から構成される。広色域モードのときに点灯させる第2の光源は、赤色、緑色、青色の発光ダイオード(RGB−LED(A))140であり、色差低減モードのときに点灯させる第1の光源は、赤色、緑色、青色の発光ダイオード(RGB−LED(B))150である。特に、色差低減モードで点灯する発光ダイオードは、2度視野と10度視野の等色関数の分光分布の差分が小さい波長域に、赤、緑、青の発光ダイオードの分光特性のピーク波長が一致する光源であることを特徴する。
以下、本実施例について、図面を用いて説明する。図1は、本発明を適用した画像表示装置100の構成の一例であり、画像表示装置100、映像信号処理部110、画質モード設定部120、バックライト制御部130、RGB−LED(A)140、RGB−LED(B)150を有する。画像表示装置100は、カラーマネジメントディスプレイやマスターディスプレイのような、キャリブレーション機能を持ち、表示色の調整が可能な画像表示装置を想定している。
(画質モード設定部120)
画質モード設定部120は、指示に応じて、広色域を優先する画質モード(広色域モード)か、視角の違いによる色差を低減することを優先する画質モード(色差低減モード)か、のいずれかの画質モードを選択して設定する処理ブロックである。画質モードの設定は、画像表示装置100に画質モード設定のボタンを設けて画質モード設定ボタンの操作により切り替えられるようにしても良い。また、画像表示装置に接続されるパーソナルコンピュータのアプリケーションや画像表示装置100のOSD(On Screen Display)の
操作により切り替えられるようにしても良い。ユーザにより画質モードが設定されると、画質モード設定部120は、映像信号処理部110とバックライト制御部130に画質モ
ードを通知する。
(映像信号処理部110)
映像信号処理部110は、画像表示装置100に入力されるRGBの映像信号に対してガンマ補正、色温度補正、色域補正、ムラ補正などの信号処理を施して液晶パネル160に映像信号を出力する。映像信号処理部110で行う処理は、画像表示装置100で正確な色を再現するキャリブレーションのために必要である。ガンマ補正では、画像表示装置100の表示特性がガンマ2.2になるように液晶パネル160の表示特性を補正する。色温度補正では、RGBの信号ゲインの比率を調整して、指定した色温度(例えば5000K)になるように補正する。色域補正では、sRGBやAdobeRGBなどの標準色域に一致するようにRGBの信号ゲインを調整する。色域補正では、3次元のRGBの格子点から構成される3D−LUT(LookupTable)によりRGBの信号ゲインを補正して、標準色域に一致するように校正する。本実施例では標準色域として、広色域モードのときにはAdobeRGB、色差低減モードのときには、sRGBになるように調整する。ムラ補正は、液晶パネル160やバックライトの表示ムラを補正して、画面の色や明るさが均一になるようにする。映像信号処理部110は、以上のような信号処理を施して、液晶パネル160に映像信号を出力する。
(液晶パネル160)
液晶パネル160は、電圧によって画素毎の光の透過率を変えられる表示パネルである。液晶パネル160にはRGBのカラーフィルタが備わり、バックライトから発せられた光の透過率をRGBごとに制御することで、映像信号に基づく色が再現される。
(バックライト制御部130)
バックライト制御部130は、画像表示装置100の光源である発光ダイオードを制御する処理ブロックである。バックライト制御部130は、発光ダイオードに供給する電流を調整することで画像表示装置100の輝度を調整する。電流のみによって発光ダイオードの発光強度を詳細に調整することが難しいため、バックライト制御部130は発光ダイオードに一定の電流量を供給し、PWM(pulse width modulation)制御することで輝度を調整する。PWM制御とは、単位時間あたりの発光割合(デューティー比)を制御する変調方法である。
(RGB−LED)
バックライト制御部130が制御する6種類の発光ダイオードについて説明する。
広色域モードのときに点灯させる赤、緑、青の発光ダイオードをRGB−LED(A)140、色差低減モードのときに点灯させる赤、緑、青の発光ダイオードをRGB−LED(B)150とする。RGB−LED(A)140とRGB−LED(B)150は互いに異なる分光特性をもつ発光ダイオードである。RGB−LED(A)140に含まれるR1、G1、B1の発光ダイオード、及び、RGB−LED(B)150に含まれるR2、G2、B2の発光ダイオードの分光特性を図6に示す。
RGB−LED(A)140は色再現域が広い発光ダイオード群である。RGB−LED(A)140を発光させたときの画像表示装置100の色再現域を図5の実線で示す。
一方、RGB−LED(B)150は、異なる視角による見えの色の違いが少ない発光ダイオード群である。前述したように視角によって等色関数の分光分布が異なる。つまり、画像表示装置100の分光特性が同じでも視角によって人が認識する色が異なってしまう。
そこで本発明では、2度視野と10度視野の等色関数の分光分布の差分が小さい波長域
にRGB−LED(B)150の分光特性のピーク波長が一致するようにした。2度視野と10度視野の等色関数の差分を波長域ごとに示した図8によると、分光感度の差分が小さい波長域は、青色は470nm付近、緑色は550nm付近、赤色は640nm付近である。このような波長域と青色、緑色、赤色発光ダイオードのピーク波長とが一致するようにした場合の発光ダイオードの分光特性を示したものが図7である。また、RGB−LED(B)150を発光したときの画像表示装置100の色再現域は図5の細かい破線で示す。
≪処理動作フロー≫
次に、画像表示装置100において画質モードにより点灯する発光ダイオード群を切り替える処理動作フローについて図2を参照して説明する。
(S201)
まず、ユーザが画質モードを設定する。ソフトプルーフなど、より正確な色再現が要求されるときは色差低減モードを設定し、写真鑑賞や写真の作品展示など色再現力を重視するときに広色域モードを設定する。画質モードの設定は、例えば画像表示装置100のOSD(オンスクリーンディスプレイ)のメニューから切り替えられるようにする。ユーザにより設定された画質モードは、画質モード設定部120から映像信号処理部110とバックライト制御部130に通知される。
(S202)
次に、S201で設定された画質モードに基づきバックライト制御部130はバックライトの制御方法を切り替える。ユーザに設定された画質モードが、色差低減モードのときはS203に進み、広色域モードのときはS204に進む。
(S203)
画質モードが広色域モードのとき、バックライト制御部130は、図10(A)に示すようにRGB−LED(A)140の発光ダイオードを点灯させる。つまりR1,G1,B1の発光ダイオードを点灯させ、R2,G2,B2の発光ダイオードを消灯させる。図10(C)に、RGB−LED(A)140が点灯した状態のバックライト構造1010を示す。
(S204)
さらに、映像信号処理部110は、RGB−LED(A)140を点灯させたときに画像表示装置100の色域がAdobeRGBになるように調整する。図5に示すようなRGB−LED(A)140を点灯したときの色域から、AdobeRGBに変換するために、映像信号処理部110は、RGBの3DLUTでRGBの信号ゲインを調整する。この調整により、画像表示装置100に入力されるRGB信号はAdobeRGBのRGB信号に対応するようになる。
(S205)
一方、画質モードが色差低減モードのとき、バックライト制御部130は、RGB−LED(B)150の発光ダイオードを点灯させる。つまり、図10(B)に示すように、R1、G1、B1の発光ダイオードを消灯して、R2、G2、B2の発光ダイオードを点灯させる。図10(D)に、RGB−LED(B)150が点灯した状態のバックライト構造1020を示す。このときの画像表示装置100の分光データを図7に示す。
R1、G1、B1、R2、G2、B2の各分光特性(図6)と、2度視野と10度視野との視野による等色関数の差分(図8)との積を図9に示す。この積の積分値が大きいほど、2度視野で見た色と10度視野で見た色が異なる。図9によると、広色域モードのと
きのR1、G1、B1と比較して、色差低減モードのときのR2、G2、B2の積分値が小さくなっているのがわかる。
(S206)
さらに、映像信号処理部110は、RGB−LED(B)150を点灯させたときに画像表示装置100の色域がsRGBになるように調整する。図5に示すようなRGB−LED(B)150を点灯したときの色域から、sRGBに変換するために、映像信号処理部110は、RGBの3DLUTでRGBの信号ゲインを調整する。この調整により、画像表示装置100に入力されるRGB信号はsRGBのRGB信号に対応するようになる。このように、バックライトで点灯する発光ダイオードを切り替えることにより、視角による色差を低減した状態でsRGBの画像を扱うことができる。
本実施例では、赤緑青の発光ダイオードのような広色域の表示装置で特に顕著になる視角による色の見えが異なる現象を低減することができ、より安定した色で表示することが可能となるため、ソフトプルーフなどにおいてより正確な確認ができる。
また、本実施例では、液晶パネル160のバックライトとして発光ダイオードを使用したが、判値幅の狭いレーザー光源を用いても良い。
(実施例2)
実施例2では、画像表示装置100に表示させる画像の色分布を解析して、発光させる発光ダイオードを切り替える実施例である。実施例1と異なる構成は、色情報解析部1110とバックライト制御方式判定部1120である(図11参照)。
(色情報解析部1110)
図11において、色情報解析部1110は、画像表示装置100に表示させる画像の色分布を解析する処理ブロックである。画像の形式は、JPEG(Joint Photographic Experts Group)やTIFF(Tagged Image File Format)などがある。色情報解析部1110は、画像のEXIF(Exchangeable Image File Format)情報の色空間タグから、画像のRGB値がどの色空間における値であるかを取得する。色情報解析部1110は、次に画像の色空間に基づいて、各画素のRGB値からXYZ値に変換する。また、色情報解析部1110は、画像に埋め込まれたICCプロファイル(International Color Consortium)の色空間定義からXYZ値を取得しても良い。一例として画像の色空間がAdobeRGBのとき、RGB値からXYZ値への変換式を式4に示す。
Figure 2014164104
色情報解析部1110が算出したXYZ値をxyY表示系に変換してxy色度図上にプロットした例を図13に示す。図13の網掛けの部分が画像の色分布を示している。
(バックライト制御方式判定部1120)
バックライト制御方式判定部1120は、色情報解析部1110の色解析情報に基づいて、どの発光ダイオードを点灯、消灯させるか判定する処理ブロックである。制御対象となる発光ダイオードは、実施例1と同様にR1、G1、B1、R2、G2、B2である。
≪処理動作フロー≫
実施例2の処理動作フローについて図12を参照して説明する。
(S1201)
まず、色情報解析部1110は画像表示装置100に表示させる画像の色分布を解析する。すなわち、色情報解析部1110は、色情報解析部1110が画像の色空間情報とRGB値からXYZ値を算出して、色分布解析結果として映像信号処理部110とバックライト制御方式判定部1120に出力する。
(S1202)
バックライト制御方式判定部1120は、色情報解析部1110の色分布解析結果に基づいて、画像の色分布を包含する色再現域を求め、その色再現域で表示するために点灯させる発光ダイオードの切り替えが必要か否かを判定する。このとき、バックライト制御方式判定部1120は、視角による色の違い少なくなるようにR2、G2、B2の発光ダイオードを優先して点灯させる。画像の色分布が図13に示すような場合を例に説明する。まず、バックライト制御方式判定部1120は、画像を表示するときにバックライトの発光ダイオードを切り替える必要があるか判定する。現在RGB−LED(B)150が点灯しているとしたとき、画像の色分布がRGB−LED(B)150の色域を超えているため、再現できない色が存在する。そこで、バックライト制御方式判定部1120は、3色の発光ダイオードのうち少なくとも1色は広色域用の発光ダイオードを点灯させ、その他の色は色差低減用の発光ダイオードを点灯させて得られる色再現域に画像の色分布が包含されるか判定する。ここで示している例では、画像の色分布を包含する色再現域とするために、R2、G1、B2の発光ダイオードを点灯させ、R1、G2、B1の発光ダイオードを消灯すると判定する。緑色の発光ダイオードをG2とすると、指定された色空間の画像の色が再現できなくなるため、緑色の発光ダイオードだけG1を選択する。R2、B2は前述したように視角による色差の影響が小さいため、R1,G1、B1を点灯したときよりも視角による色差の影響を低減できる。
(S1203)
バックライト制御部130は、バックライト制御方式判定部1120の判定結果に従い発光ダイオードを点灯させる。上記の例では、R2、G1、B2の発光ダイオードを発光させる。緑色の発光ダイオードの点灯を切り替えることで、画像の色分布を包含する色再現域とすることができる。
(S1204)
最後に、映像信号処理部110は、XYZ値に変換した画像データを、点灯させた発光ダイオードに対応する色再現域のRGB値に変換する。上記の例では、XYZ値に変換した画像データを、R2、G1、B2の発光ダイオードを点灯させたときの色再現域のRGB値に変換する。つまり、本実施例ではAdobeRGB色空間上のRGB値をデバイス非依存の色空間上のXYZ値に変換したのち、R2、G1、B2の発光ダイオードを点灯させたときの色再現域のRGB値に変換する。このようにXYZ値からRGB値に変換したあと、映像信号処理部110は、ガンマ補正、色温度補正、ムラ補正などの信号処理を施して液晶パネル160に映像を出力する。
本実施例では、画像表示装置100に表示させる画像の色分布を解析し、解析結果に応じて、画像の色分布が包含される範囲内で、色差低減モード用の第1の光源を構成する発光ダイオードがなるべく多く点灯するように発光ダイオードの点灯を制御する。これにより、なるべく広色域に保ちつつ、視角による見えの色の違いを低減することができる。また、実施例1のようにユーザが画質モードを切り替える必要がなくなり、広色域を優先し
たい場合や色差を低減したい場合のように、用途に応じたバックライトの点灯方式を自動的に切り替えることができる。
100:画像表示装置、130:バックライト制御部、140:RGB−LED(A)、150:RGB−LED(B)、160:液晶パネル

Claims (16)

  1. 光源の分光分布のピーク波長が、異なる視角の等色関数の差分が小さくなる波長域にあるように構成された第1の光源と、第1の光源とは異なる第2の光源と、を有する照明手段と、
    指示に応じて点灯させる光源を第1の光源と第2の光源とのいずれかに切り替える制御手段と、
    前記照明手段により照明される表示パネルと、
    を備える表示装置。
  2. 前記表示装置の表示モードを、視角による見えの色の変動を抑制する色差低減モードを含む複数の表示モードのいずれかに設定する設定手段を備え、
    前記制御手段は、前記設定手段により色差低減モードに設定された場合、前記第1の光源を点灯させる請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記第2の光源は、前記第1の光源よりも広色域の光源であり、
    前記設定手段は、色差低減モードと、色再現性を優先する広色域モードと、を含む複数の表示モードのいずれかの表示モードに設定し、
    前記制御手段は、前記設定手段により広色域モードに設定された場合、前記第2の光源を点灯させる請求項2に記載の表示装置。
  4. 前記表示パネルに表示させる画像の色分布を解析する解析手段を備え、
    前記制御手段は、前記解析手段により解析された画像の色分布が、前記第1の光源を点灯させた場合の色再現域に包含されているときに、前記第1の光源を点灯させる請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記第2の光源は、前記第1の光源よりも広色域の光源であり、
    前記制御手段は、前記解析手段により解析された画像の色分布が、前記第1の光源を点灯させた場合の色再現域に包含されないときの他は、前記第1の光源を点灯させる請求項4に記載の表示装置。
  6. 前記第1の光源及び前記第2の光源は、それぞれピーク波長が異なる赤色発光素子、緑色発光素子、及び青色発光素子からなり、
    前記制御手段は、前記解析手段により解析された画像の色分布が、前記第1の光源を点灯させた場合の色再現域に包含されないが、3色の発光素子のうち少なくとも1色の発光素子について前記第2の光源を構成する発光素子を点灯させ、その他の色の発光素子について前記第1の光源を構成する発光素子を点灯させることによる色再現域に前記画像の色分布が包含されるときは、第1の光源を構成する発光素子ができるだけ多く点灯するように発光素子の点灯を制御する請求項5に記載の表示装置。
  7. 前記異なる視角の等色関数は、2度視野の等色関数と10度視野の等色関数である請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記第1の光源は、640nm付近の波長域にピークをもつ赤色発光素子、550nm付近の波長域にピークをもつ緑色発光素子、及び470nm付近の波長域にピークをもつ青色発光素子から構成される請求項7に記載の表示装置。
  9. 光源の分光分布のピーク波長が、異なる視角の等色関数の差分が小さくなる波長域にあるように構成された第1の光源と、第1の光源とは異なる第2の光源と、を有する照明手段と、
    前記照明手段により照明される表示パネルと、
    を備える表示装置の制御方法であって、
    第1の光源と第2の光源とを切り替える指示を取得する工程と、
    指示に応じて点灯させる光源を第1の光源と第2の光源とのいずれかに切り替える制御工程と、
    を有する表示装置の制御方法。
  10. 前記表示装置の表示モードを、視角による見えの色の変動を抑制する色差低減モードを含む複数の表示モードのいずれかに設定する設定工程を有し、
    前記制御工程では、前記設定工程により色差低減モードに設定された場合、前記第1の光源を点灯させる請求項9に記載の表示装置の制御方法。
  11. 前記第2の光源は、前記第1の光源よりも広色域の光源であり、
    前記設定工程では、色差低減モードと、色再現性を優先する広色域モードと、を含む複数の表示モードのいずれかの表示モードに設定し、
    前記制御工程では、前記設定工程により広色域モードに設定された場合、前記第2の光源を点灯させる請求項10に記載の表示装置の制御方法。
  12. 前記表示パネルに表示させる画像の色分布を解析する解析工程を有し、
    前記制御工程では、前記解析工程により解析された画像の色分布が、前記第1の光源を点灯させた場合の色再現域に包含されているときに、前記第1の光源を点灯させる請求項9に記載の表示装置の制御方法。
  13. 前記第2の光源は、前記第1の光源よりも広色域の光源であり、
    前記制御工程では、前記解析工程により解析された画像の色分布が、前記第1の光源を点灯させた場合の色再現域に包含されないときの他は、前記第1の光源を点灯させる請求項12に記載の表示装置の制御方法。
  14. 前記第1の光源及び前記第2の光源は、それぞれピーク波長が異なる赤色発光素子、緑色発光素子、及び青色発光素子からなり、
    前記制御工程では、前記解析工程により解析された画像の色分布が、前記第1の光源を点灯させた場合の色再現域に包含されないが、3色の発光素子のうち少なくとも1色の発光素子について前記第2の光源を構成する発光素子を点灯させ、その他の色の発光素子について前記第1の光源を構成する発光素子を点灯させることによる色再現域に前記画像の色分布が包含されるときは、第1の光源を構成する発光素子ができるだけ多く点灯するように発光素子の点灯を制御する請求項13に記載の表示装置の制御方法。
  15. 前記異なる視角の等色関数は、2度視野の等色関数と10度視野の等色関数である請求項9〜14のいずれか1項に記載の表示装置の制御方法。
  16. 前記第1の光源は、640nm付近の波長域にピークをもつ赤色発光素子、550nm付近の波長域にピークをもつ緑色発光素子、及び470nm付近の波長域にピークをもつ青色発光素子から構成される請求項15に記載の表示装置の制御方法。
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