JP2014153449A - 液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 - Google Patents
液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014153449A JP2014153449A JP2013021155A JP2013021155A JP2014153449A JP 2014153449 A JP2014153449 A JP 2014153449A JP 2013021155 A JP2013021155 A JP 2013021155A JP 2013021155 A JP2013021155 A JP 2013021155A JP 2014153449 A JP2014153449 A JP 2014153449A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- subframe
- data
- liquid crystal
- period
- crystal display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Liquid Crystal (AREA)
- Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Abstract
【課題】高輝度で小型化を図ることができる液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法を提供する。
【解決手段】サブフレームデータ作成部はサブフレームデータを作成する。アドレス指定型ドライバはデータ転送テーブルに基づきサブフレームデータを転送する。データ転送テーブルは、1フレーム期間を液晶表示部の画素の行数分で分割した期間を1ステップ期間とし、1フレーム期間のサブフレーム数をA(A>B)としたとき、任意の行においてB番目のサブフレームデータ転送からB番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後にB+1番目のサブフレームデータを転送し、A番目のサブフレームデータ転送からA番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後に1番目のサブフレームデータを転送し、B番目またはA番目のサブフレームデータ転送タイミングは液晶表示素子の上の行から下の行に向け1ステップずつ後になる。
【選択図】図5
【解決手段】サブフレームデータ作成部はサブフレームデータを作成する。アドレス指定型ドライバはデータ転送テーブルに基づきサブフレームデータを転送する。データ転送テーブルは、1フレーム期間を液晶表示部の画素の行数分で分割した期間を1ステップ期間とし、1フレーム期間のサブフレーム数をA(A>B)としたとき、任意の行においてB番目のサブフレームデータ転送からB番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後にB+1番目のサブフレームデータを転送し、A番目のサブフレームデータ転送からA番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後に1番目のサブフレームデータを転送し、B番目またはA番目のサブフレームデータ転送タイミングは液晶表示素子の上の行から下の行に向け1ステップずつ後になる。
【選択図】図5
Description
本発明は、液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法に係り、特に、デジタル化した映像信号を入力信号として、1フレームを複数のサブフレームに分割して画像表示する液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法に関する。
液晶表示装置に用いられる液晶表示素子の駆動装置には、液晶の画素に印加する電圧値が連続的なアナログ値であるアナログ方式と、液晶の画素に印加する電圧の大きさを2値とし、画像の輝度レベル(階調)に対応して、印加電圧の時間幅を変えることにより、実効電圧値を制御するデジタル方式がある。デジタル方式の場合、画素に印加するのは0か1の情報のみであるため、ノイズ等の外部要因により影響を受け難いという特徴がある。
デジタル方式においては、中間階調を得るために、サブフレーム法を用いるのが一般的である。サブフレーム法は、映像信号の1フィールド期間に駆動(発光)期間の相対比を異ならせた所定数のサブフレームを用意し、表示する映像信号の階調に対応してサブフレームを適宜選択して表示し、視聴者の視覚積分効果を利用して中間階調の表示を行うものである。
サブフレーム法では、データ転送期間(WC期間)に全ての画素についての0または1のデータがサンプルホールド部へ転送され、液晶の画素は、その後の駆動期間(DC期間)の間転送されたデータに応じて駆動される。データ転送期間は全てのサブフレームにおいて一定である。駆動期間は、サブフレーム毎に異なる。例えば、サブフレーム(SF)1からSF12の12個のサブフレームにより1フレームが構成される場合においては、各サブフレームの駆動期間の比がSF1=1、SF2=2、SF3=4、SF4=8、SF5=16と設定され、SF6からSF12まではすべて駆動期間の比が32と設定される。これらのサブフレームの中で、SF1からSF5まではバイナリパルス、SF6からSF12まではステップパルスと呼ばれる。
したがって、全てのサブフレームに所定期間のデータ転送期間が必要であり、その間、画素はブランキング状態となって映像表示に寄与しないため、表示輝度が下がるという不具合があった。
特許文献1には、1つの画素内にサンプルホールド部を2個設けて、データ転送期間の間、ブランキング状態とする必要がない液晶表示素子が提案されている。
特許文献1には、1つの画素内にサンプルホールド部を2個設けて、データ転送期間の間、ブランキング状態とする必要がない液晶表示素子が提案されている。
画素内のサンプルホールド部を2個用意する方法では、高輝度を実現することが可能であるが、画素が大きくなってしまう。そのため、液晶表示素子の高輝度化、小型化のために更なる改善が要望されていた。本発明は、高輝度で小型化を図ることができる液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、入力画像信号の1フレーム期間を複数のサブフレームに分割し、前記入力画像信号の階調に応じて、前記複数のサブフレームの中から所定のサブフレームを選択して多階調表示を行う液晶表示素子の駆動装置であって、入力画像信号に基づいて、サブフレームデータを作成するサブフレームデータ作成部(26)と、前記サブフレームデータ作成部で作成されたサブフレームデータを格納し、少なくとも、前フレーム期間に格納されたサブフレームデータと前々フレーム期間に格納されたサブフレームデータとを保持するフレームバッファ部(29)と、前記フレームバッファ部が保持している前記サブフレームデータの転送先画素情報であるデータ転送テーブルを保持するデータ転送テーブル保持部(32)と、前記データ転送テーブルに基づき、複数の画素が複数の行および複数の列に配列されている液晶表示部(6)に対し、前記液晶表示部の前記複数の画素の内、所定の画素に前記フレームバッファ部が保持している所定のサブフレームデータを転送するアドレス指定型ドライバ(30,31,33,34)と、入力された0または1の前記サブフレームデータを保持するサンプルホールド部(16)と、前記サンプルホールド部に保持された0または1の前記サブフレームデータにより、ブランキング電圧または駆動電圧のうちから一方を選択して前記液晶表示素子の画素電極(8)に供給する電圧選択部(17)とを有する画素回路部(7)と、前記アドレス指定型ドライバのデータ転送期間の開始時刻とは非同期で前記液晶表示素子の画素の極性反転を繰り返す電圧制御部(35、36)とを備え、前記データ転送テーブルは、1フレーム期間を前記液晶表示部の画素の行数分で分割した期間を1ステップ期間とし、AとBを自然数とし、1フレーム期間のサブフレーム数をA(A>B)としたとき、任意の行において、B番目のサブフレームデータ転送から、前記B番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後にB+1番目のサブフレームデータを転送し、A番目のサブフレームデータ転送から、前記A番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後に1番目のサブフレームデータを転送し、前記B番目またはA番目のサブフレームデータ転送タイミングは前記液晶表示素子の上の行から下の行に向け、1ステップずつ後になるテーブルであることを特徴とする液晶表示素子の駆動装置を提供する。
また、本発明は上述した従来技術の課題を系決するため、入力画像信号の1フレーム期間を複数のサブフレームに分割し、前記入力画像信号の階調に応じて、前記複数のサブフレームの中から所定のサブフレームを選択して多階調表示を行う液晶表示素子の駆動方法であって、入力画像信号に基づいて、サブフレームデータを作成するサブフレームデータ作成ステップと、前記サブフレームデータ作成ステップで作成されたサブフレームデータを格納し、少なくとも、前フレーム期間に格納されたサブフレームデータと前々フレーム期間に格納されたサブフレームデータとを保持するフレームバッファステップと、複数の画素が複数の行および複数の列に配列されている液晶表示部に対し、前記液晶表示部の前記複数の画素の内、所定の画素に前記フレームバッファステップで保持した所定のサブフレームデータを転送するアドレス指定型ドライブステップと、前記フレームバッファステップで保持した前記サブフレームデータをデータ転送テーブルに基づいて転送するデータ転送ステップと、入力された0または1の前記サブフレームデータを保持するサンプルホールドステップと、前記サンプルホールドステップで保持された0または1の前記サブフレームデータにより、ブランキング電圧または駆動電圧のうちから一方を選択して前記液晶表示素子の画素電極に供給する電圧選択ステップと、前記データ転送ステップの前記データ転送期間の開始時刻とは非同期で前記液晶表示素子の画素の極性反転を繰り返す電圧制御ステップと
を有し、前記データ転送テーブルは、1フレーム期間を前記液晶表示部の画素の行数分で分割した期間を1ステップ期間とし、AとBを自然数とし、1フレーム期間のサブフレーム数をA(A>B)としたとき、任意の行において、B番目のサブフレームデータ転送から、前記B番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後にB+1番目のサブフレームデータを転送し、A番目のサブフレームデータ転送から、前記A番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後に1番目のサブフレームデータを転送し、前記B番目またはA番目のサブフレームデータ転送タイミングは前記液晶表示素子の上の行から下の行に向け、1ステップずつ後になるテーブルであることを特徴とする液晶表示素子の駆動方法を提供する。
を有し、前記データ転送テーブルは、1フレーム期間を前記液晶表示部の画素の行数分で分割した期間を1ステップ期間とし、AとBを自然数とし、1フレーム期間のサブフレーム数をA(A>B)としたとき、任意の行において、B番目のサブフレームデータ転送から、前記B番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後にB+1番目のサブフレームデータを転送し、A番目のサブフレームデータ転送から、前記A番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後に1番目のサブフレームデータを転送し、前記B番目またはA番目のサブフレームデータ転送タイミングは前記液晶表示素子の上の行から下の行に向け、1ステップずつ後になるテーブルであることを特徴とする液晶表示素子の駆動方法を提供する。
本発明によれば、高輝度で小型化を図ることができる液晶表示装置、液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法を提供することができる。
以下、本発明に係る液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法の一実施形態について、添付図面を参照して説明する。以下では表示パネルとしてアクティブマトリクス型の反射型液晶表示素子を備えた投射型表示装置を例にして説明する。
<第1の実施形態>
図1は本実施形態に係る液晶表示装置を示す概略構成図である。液晶表示装置は、概略、反射型液晶表示素子6、偏光ビームスプリッタ5(以下、PBSという)、投射レンズ13を含んで構成される。反射型液晶表示素子6は、対向電極(透明電極ともいう)10と、画素電極8との間に液晶9が封止された構造を有する。
図1は本実施形態に係る液晶表示装置を示す概略構成図である。液晶表示装置は、概略、反射型液晶表示素子6、偏光ビームスプリッタ5(以下、PBSという)、投射レンズ13を含んで構成される。反射型液晶表示素子6は、対向電極(透明電極ともいう)10と、画素電極8との間に液晶9が封止された構造を有する。
照明光学系1から射出したS偏光3とP偏光4を含む光2はPBS5に入射し、PBS5にて偏光分離される。S偏光3はPBS5の偏光分離面で反射され、反射型液晶表示素子6側に進行する。P偏光4はPBSの偏光分離面を透過する。反射型液晶表示素子6の液晶9は、画素回路7によって画素電極8と対向電極10の間に印加される電圧に応じて入射したS偏光を変調する。対向電極10に入射したS偏光は、画素電極8で反射して対向電極10から射出するまでの過程で変調を受け、P偏光とS偏光からなる光として対向電極10から射出される。対向電極10から射出された光は変調された光であるP偏光成分のみがPBS5を通過し、S偏光成分はPBS5で反射される。PBS5を通過したP偏光は投射レンズ11によって射出され、射出光12はスクリーン13上に投射されて画像が表示される。なお、後述する出力光の強度とは、スクリーン13上で測定した出力光の照度をいう。
図2は本実施形態におけるデジタル駆動の反射型液晶表示素子6における各画素の駆動回路構成を示す図である。反射型液晶表示素子6の個々の画素は画素電極8と対向電極10の間に液晶9がはさまれた構造になっている。破線で示した画素回路7は、サンプルホールド部16と電圧選択部である電圧選択回路17からなる。サンプルホールド部16はSRAM構造のフリップフロップよりなる。サンプルホールド部16は列データ線Dと行選択線Wとに接続されている。サンプルホールド部16の出力は電圧選択回路17へと接続されている。電圧選択回路17はブランキング電圧線V0、駆動電圧線V1に接続されている。電圧選択回路17は画素電極8へと接続され、画素電極8にブランキング電圧または駆動電圧を与える。対向電極10の電圧の値は共通電圧Vcomと呼ばれている。
図3は本実施形態における反射型液晶表示素子6の入力電圧と出力光の強度との関係を示す図である。図3において、横軸は入力電圧であり、画素電極8と対向電極10との間の電位差、すなわち液晶9の駆動電圧を示す。縦軸は、液晶9から射出される出力光の強度を示す。液晶9から射出される出力光の強度が大きくなり始める電圧がブランキング電圧Vb(黒レベル)であり、出力光が飽和し始める電圧が飽和電圧Vw(白レベル)である。
図4は本実施形態における反射型液晶表示素子6の極性反転駆動を示す図である。液晶表示装置では、液晶の焼き付き防止のため極性反転駆動(DCバランス駆動)を行う必要がある。図4に示すように、画素電極電圧から共通電圧を差し引いた液晶印加電圧の極性が(DCバランス+)の場合、共通電圧Vcom にはローレベルVcom Lである(−Vb)を印加する。この時、黒表示を行う場合には画素電極にVss(GND)を印加することで液晶層13にはVb(=(GND)−(−Vb))が印加され、黒表示となる。白表示を行う場合には画素電極にVdd(Vw−Vb)を印加することで液晶層13にはVw(=(Vw−Vb)−(−Vb))が印加され、白表示となる。また、液晶印加電圧の極性が(DCバランス−)の場合、共通電圧Vcom にはハイレベルVcom Hである(Vw)を印加する。この時、黒表示を行う場合には画素電極にVdd(Vw−Vb)を印加することで液晶層13には−Vb(=(Vw−Vb)−(Vw))が印加され、黒表示となる。白表示を行う場合には画素電極にVss(GND)を印加することで液晶層13には−Vw(=(GND)−(Vw))が印加され、白表示となる。VssはMOSトランジスタの接地電圧であり、VddはMOSトランジスタの電源電圧である。
図5は本実施形態に係る駆動回路(駆動装置)を示すブロック図である。図6は本実施形態における階調表現を説明するための図であり、入力された映像信号データのビット数を8ビットとした場合における各プロセス部における階調表現の例を示している。図7は本実施形態における誤差拡散図を示す図である。図8は本実施形態における誤差拡散フローを示す図である。図9は本実施形態におけるフレームレートコントロールフローを示す図である。図10は本実施形態におけるフレームレートコントロールテーブルを示す図である。図11は本実施形態における駆動階調テーブルを示す図である。
図5において、入力されたNビットの映像信号データは、ルックアップテーブル部21にて、Nより大きい(M+F+D)ビットのデータに変換される。ここで、Mはサブフレーム数を2進数で表したときのビット数、Dは誤差拡散処理部23により補間されるビット数、Fはフレームレートコントロール部24により補間されるビット数を表している。なおN、M、F、Dは整数である。
図6の例では、入力された映像信号データのビット数は8ビット(N=8)、誤差拡散処理部23にて補間されるビット数は4ビット(D=4)、フレームレートコントロール部24にて補間されるビット数は2ビット(F=2)としている。サブフレーム数を2進数で表した場合のビット数は4ビット(M=4)、駆動階調は15個(黒を含まない)としている。
ここでルックアップテーブル部21の動作を説明する。一般的に映像信号はガンマ補正がかけられている。画像表示装置側ではガンマ補正がかけられた映像信号に対し逆ガンマ補正処理を施してリニアな階調に戻すことが必要である。逆ガンマ補正とは入力Xに対して出力がXの2.2乗となるような補正である。この場合、出力特性は「ガンマ2.2」であると以下表現する。ルックアップテーブル部21は反射型液晶表示素子6の入出力特性を変換してガンマ2.2の出力特性を有する液晶表示装置を実現する機能を担っている。
ルックアップテーブルは、10ビットの出力が、任意の出力特性(例えばガンマ2.2)となるようにあらかじめ調整されている。例えば、本実施形態では図11に示す15個の駆動階調(黒を含まない)のそれぞれの駆動による画像を図1に示す液晶表示装置で投影し、スクリーン13上の照度を照度計等でそれぞれ測定しておく。それぞれの駆動階調間の照度を6ビット(M+D=6)(64階調)で直線補間することによって、0〜960の階調毎の照度データが予測される。それらの照度データから任意の出力特性(例えばガンマ2.2)となるような256個のデータを選び、あらかじめルックアップテーブルとして保持されているものとする。
ルックアップテーブル部21は、256x10ビット(すなわち、「2の8乗」階調x(4+2+4)ビット)のルックアップテーブルを有している。ここで、「2の8乗」階調x(4+2+4)ビットとは、「2のN乗」階調x(M+F+D)ビットに対してN=8、M=4、F=2、D=4の値を代入したものに相当する。ルックアップテーブル部21は、入力された8ビットの画像データを、10ビットのデータに変換して出力する。
図5に戻り、ルックアップテーブル部21にて(M+F+D)ビットに変換された映像信号データは、誤差拡散部23により下位Dビットの情報を周辺画素に拡散することによって、(M+F)ビットのデータに変換される。図6の例では、変換された10ビットのデータは、誤差拡散部23にて、下位4ビットの情報を周辺画素に拡散し上位6ビットのデータに量子化して出力される。
誤差拡散法とは、表示すべき映像信号と実表示値との誤差(表示誤差)を周辺の画素に拡散することで階調不足を補う方法である。本実施形態においては、表示すべき映像信号の下位4ビットを表示誤差とし、図7のように右隣の画素に表示誤差の7/16を、左下の画素に表示誤差の3/16を、直下の画素に表示誤差の5/16を、右下の画素に表示誤差の1/16を加える。
誤差拡散部23の動作を図8でより詳しく説明する。ある座標の映像信号は上述のように誤差を拡散するとともに、以前の映像が拡散した誤差が加算される。入力された10ビットのデータは、まず、以前の映像が拡散した誤差が誤差バッファにより加算される。入力映像信号データは誤差バッファの値が加算された後、上位の6ビットと下位の4ビットに分割される。
分割された下位の4ビットの値を以下に示す。右側の値は表示誤差である。
下位4ビット 表示誤差
0000 0
0001 +1
0010 +2
0011 +3
0100 +4
0101 +5
0110 +6
0111 +7
1000 −7
1001 −6
1010 −5
1011 −4
1100 −3
1101 −2
1110 −1
1111 0
下位4ビット 表示誤差
0000 0
0001 +1
0010 +2
0011 +3
0100 +4
0101 +5
0110 +6
0111 +7
1000 −7
1001 −6
1010 −5
1011 −4
1100 −3
1101 −2
1110 −1
1111 0
分割された下位の4ビットの値に対応する表示誤差は、図8のように誤差バッファへと加算され保持される。また、分割された下位の4ビットの値に対してスレッショルド比較を行ない、値が1000より大きい場合(上記の左部の値が1000である行以降の行の場合)、上位6ビットの値に1が加算される。そして、上位の6ビットのデータが誤差拡散部から出力される。
図5に戻り、誤差拡散部23にて(M+F)ビットに変換された映像信号データは、フレームレートコントロール部24に入力される。フレームレートコントロール部24はフレームレートコントロールテーブルを備えている。フレームレートコントロール部24では、下位Fビットの値と、画素の位置情報及びフレームのカウント情報から、フレームレートコントロールテーブル内の位置を特定し、その値(1または0の値、以下0/1と記載する。)が上位Mビットに加えられ、Mビットのデータに変換される。ここで、フレームレートコントロール方式とは、表示素子の1画素の表示に対してm(m:m≧2、自然数)フレームを1周期として、その周期のn(n:n>0、m>n、自然数)フレームではオン表示を行ない、残りの(m−n)フレームではオフ表示を行うことにより疑似的に階調を表示させる方式である。
図6の例では、誤差拡散部23により出力された6ビットのデータは、フレームレートコントロール部24に入力される。フレームレートコントロール部24は、下位2ビットの情報と、表示エリアでの位置情報およびフレームカウンタ情報より、フレームレートコントロールテーブルから0/1の値を導き、入力された6ビットから分離された上位4ビットの値に加算する。
フレームレートコントロール部24の動作を図9で具体的に説明する。入力された6ビットのデータは、上位4ビットと下位2ビットに分割される。入力された6ビットデータの下位2ビットと、画素の表示エリアでの位置情報(すなわち、座標データであるX座標の下位ビットおよびY座標の下位2ビット)と、フレームカウンタの下位2ビットとの合計8ビットの値を用いて、図10のフレームレートコントロールテーブルで示される“0”か“1”の値を特定する。特定された“0”か“1”の値は上位4ビットのデータに加算して、4ビットデータとして出力される。
図6に戻り、フレームレートコントロール部24から出力された4ビットデータは図5で示されているリミッタ部25にて駆動階調の最大値である15に制限される。その後、サブフレームデータ作成部26にて、反射型液晶表示素子6へ転送されるべき15ビットのデータに変換される。15ビットのデータへの変換は駆動階調テーブル27を使用する。
次に、図11に示す本実施形態における駆動階調テーブルについて説明する。図11の縦の欄の階調とは、フレームレートコントロール部24で得た4ビットのデータであってリミッタ部25にて駆動階調の最大値である15で制限されたものである。SF1−SF15は1フレーム内のサブフレームの順番を表している。テーブル内の値が1の場合は駆動状態であることを示す。0の場合はブランク状態であることを示す。図11の縦の欄に示す階調が1の場合、第1のサブフレームであるSF1のみが駆動状態となる。階調が2の場合、SF1とSF2だけが駆動状態となる。以下、階調の数が増える高くなる毎に駆動状態となるサブフレームが増えていき、最も高い階調である15の場合、全てのサブフレームが駆動状態となる。言い換えると、階調の数が増えるにしたがい、駆動状態となるサブフレームが時間的に後方に増えていく。
図5に戻り、サブフレームデータ作成部26から出力された15ビットのデータは、メモリ制御部28にて、サブフレーム毎に分割されたフレームバッファ29に格納される。フレームバッファ29はトリプルバッファの構造になっており、フレームバッファ0にデータを格納中は、前フレーム期間に格納されたフレームバッファ1と前々フレーム期間に格納されたフレームバッファ2のデータがデータ転送部30を経由して反射型液晶表示素子6に転送される。次のフレームでは、前フレーム期間中に格納されたフレームバッファ0のデータと前々フレーム期間中に格納されたフレームバッファ1のデータがデータ転送部30を経由して液晶表示素子6に転送され、フレームバッファ2には入力された映像信号データのサブフレームデータ作成部26からの出力データが格納される。
駆動制御部31は、サブフレームデータの転送処理のタイミング等を制御しており、データ転送テーブル保持部32が保持するデータ転送テーブルに従い、データ転送部30への転送指示およびソースドライバ33およびゲートドライバ34の制御を行う。データ転送部30は、駆動制御部31からの指示に従い、メモリ制御部28に指示を行ない、指定したサブフレームの1ライン分のデータをメモリ制御部28から受け取りソースドライバ33へと転送する。データ転送部30は1水平期間ごとに、15ライン分のデータを一定間隔で転送する。
ソースドライバ33は、1ライン分のサブフレームデータをデータ転送部30より受け取る毎に、反射型液晶表示素子6の対応する画素回路7へ列データ線D0−Dnを用いて同時に転送する。この時、ゲートドライバ34では、駆動制御部31からのアドレス信号(ADR)により指定された行の行選択線Wyをアクティブにし、指定された行yの全ての列の画素へとデータが転送される。
データ転送部30、駆動制御部31、ソースドライバ33、ゲートドライバ34は、本発明のアドレス指定型ドライバを構成する。
データ転送部30、駆動制御部31、ソースドライバ33、ゲートドライバ34は、本発明のアドレス指定型ドライバを構成する。
V0/V1電圧制御部35およびVcom電圧制御部36は液晶に加える電圧であるV0/V1/Vcomの極性反転処理を行う電圧制御部を構成する。V0はブランキング電圧、V1は駆動電圧、Vcom(共通電圧)は液晶の対向電極10の電圧である。極性反転処理とは、V0/V1/Vcomの電圧値を等間隔で交互に反転処理を行うことをいう。V0/V1電圧制御部35では、入力されるCLKのON/OFFに従い、入力CLKがONの時はDCバランス+駆動となり、V0にはVssが、V1にはVddが選択され印加される。入力CLKがOFFの時はDCバランス−駆動となり、V0にはVddが、V1にはVssが選択され印加される。
また、Vcom電圧制御部36では、入力CLKがONの時はDCバランス+駆動となり、VcomにはVcomLが選択され印加される。入力CLKがOFFの時はDCバランス−駆動となり、VcomにはVcomHが選択され印加される。V0/V1電圧制御部35およびVcom電圧制御部36に入力されるCLK信号は同じもので、双方は同期して電圧制御する。また、このCLK信号は、サブフレームデータ処理と同期する必要はなく、サブフレームデータ処理とは非同期で行われる。しかしながら、CLK信号の周波数として、サブフレーム数xリフレッシュ周波数である15x60=900Hz以上が好ましく、もちろんサブフレーム処理と同期しても構わない。
図12は本実施形態におけるデータ転送テーブルを示す図である。1フレーム期間を表示部画素領域のライン数分で分割した期間、即ち1水平期間を1ステップ期間とする。図12の縦の欄のStepとは、フレーム期間の先頭から何ステップ後の処理であるかを表す。例えば、Stepが10の場合、フレーム期間の先頭から10水平期間後の処理を表している。図12の横の欄は転送するサブフレーム番号を、テーブル内の数字は転送するサブフレーム内の指定するライン番号を表す。
テーブル内で背景が白色の欄は前フレーム期間に格納されたサブフレームデータの何ライン目のデータを転送するかを表し、背景が灰色の欄は前々フレーム期間に格納されたサブフレームデータの何ライン目のデータを転送するかを表している。また各サブフレーム番号の上の数字は各サブフレーム期間が何ステップに相当するかを表わしている。この例では、サブフレーム数を15(SF1からSF15)、すべてのサブフレームの期間を32ステップとし、表示画素領域のライン数として480ラインの場合のサブフレームデータ転送テーブルを表している。
図13は図12のデータ転送テーブルから一部のラインにおけるテーブルを抜粋したものである。図14は図12のデータ転送テーブルによるデータ転送方法を説明するための図であり、縦方向はライン番号を表し、横方向は時間方向を表している。ライン番号96に注目すると、図13において、SF13のStep0で背景が灰色の欄に96が表示されている。これは、Step0、つまりフレームの先頭において、前々フレームのSF13のライン96のデータを転送し、表示画素エリアのライン96に表示することを表している。
同様に、Step32で前々フレームのSF14のライン96のデータを転送、Step64で前々フレームのSF15のライン96のデータを転送、Step96で前フレームのSF1のライン96のデータを転送、Step128で前フレームのSF2のライン96のデータを転送、・・Step448で前フレームのSF13のライン96のデータを転送し、表示することを表わしている。
このように、任意の行において、所定のサブフレームデータを転送すると、転送したサブフレーム期間に相当する時間経過後に次のサブフレームデータを転送することを繰り返す。最後のサブフレーム転送の次には最初のサブフレームに戻って転送を行う。
このように、任意の行において、所定のサブフレームデータを転送すると、転送したサブフレーム期間に相当する時間経過後に次のサブフレームデータを転送することを繰り返す。最後のサブフレーム転送の次には最初のサブフレームに戻って転送を行う。
0から479ラインのすべてのサブフレームのデータを、図12のデータ転送テーブルに従って転送し表示することにより、結果としてSF1からSF15までのサブフレームデータを、ライン番号0から順に1水辺期間ずつ遅れて表示することとなる。この構成により、データ転送期間に画素をブランキング状態とする必要がなくなり、ブランキング期間を設けることによる表示輝度低下を防ぐ効果がある。また、全サブフレームを同じ期間のステップビットパルスとすることで動画擬似輪郭が目立たない(発生しない)という効果がある。
<第2の実施形態>
第2の実施形態では第1の実施形態に対しデータ転送テーブルのみが異なる。図15は本実施形態におけるデータ転送テーブルを示す図である。図12と同様に、1フレーム期間を表示部画素領域のライン数分で分割した期間、即ち1水平期間を1ステップ期間とする。図15の縦の欄が示すStepとは、フレーム期間の先頭から何ステップ後の処理であるかを表す。例えば、図15の縦の欄のStepが10の場合、フレーム期間の先頭から10水平期間後の処理を表している。図15の横の欄は転送するサブフレーム番号を、テーブル内の数字は転送するサブフレーム内の指定するライン番号を表す。
第2の実施形態では第1の実施形態に対しデータ転送テーブルのみが異なる。図15は本実施形態におけるデータ転送テーブルを示す図である。図12と同様に、1フレーム期間を表示部画素領域のライン数分で分割した期間、即ち1水平期間を1ステップ期間とする。図15の縦の欄が示すStepとは、フレーム期間の先頭から何ステップ後の処理であるかを表す。例えば、図15の縦の欄のStepが10の場合、フレーム期間の先頭から10水平期間後の処理を表している。図15の横の欄は転送するサブフレーム番号を、テーブル内の数字は転送するサブフレーム内の指定するライン番号を表す。
テーブル内で背景が白色の欄は前フレーム期間に格納されたサブフレームデータの何ライン目のデータを転送するかを表し、背景が灰色の欄は前々フレーム期間に格納されたサブフレームデータの何ライン目のデータを転送するかを表している。また各サブフレーム番号の上の数字は各サブフレーム期間が何ステップに相当するかを表わしている。この例では、サブフレーム数は15(SF1からSF15)とし、サブフレームの期間長としてSF1から順に、16,16,24,24,32,32,32,32,32,32,32,40,40,48,48ステップとし、表示画素領域のライン数として480ラインの場合のサブフレームデータ転送テーブルを表している。
図16は図15のデータ転送テーブルから一部のラインにおけるテーブルを抜粋したものである。図17は図15でのデータ転送テーブルによるデータ転送方法を説明するための図であり、縦方向はライン番号を表し、横方向は時間方向を表している。ライン番号96に注目すると、図16において、SF12のStep16で背景が灰色の欄に96が表示されている。これは、Step16、つまりフレームの先頭から16ステップ分遅れて、前々フレームのSF12のライン96のデータを転送し、表示画素エリアのライン96に表示することを表している。
同様に、Step40で前々フレームのSF13のライン96のデータを転送、Step64で前々フレームのSF14のライン96のデータを転送、Step80で前々フレームのSF15のライン96のデータを転送、Step96で前フレームのSF1のライン96のデータを転送、・・・、Step432で前フレームのSF10のライン96のデータを転送し、表示することを表わしている。
このように、任意の行において、所定のサブフレームデータを転送すると、転送したサブフレーム期間に相当する時間経過後に次のサブフレームデータを転送することを繰り返す。最後のサブフレーム転送の次には最初のサブフレームに戻って転送を行う。
このように、任意の行において、所定のサブフレームデータを転送すると、転送したサブフレーム期間に相当する時間経過後に次のサブフレームデータを転送することを繰り返す。最後のサブフレーム転送の次には最初のサブフレームに戻って転送を行う。
0から479ラインのすべてのサブフレームのデータを図15のデータ転送テーブルに従って転送し表示することにより結果としてSF1からSF15までの異なるサブフレーム期間長のサブフレームデータをライン番号0から順に1水平期間ずつ遅れて表示することとなる。
このように、各サブフレーム期間を任意に設定した構成でも第1の実施形態と同様に、データ転送期間に画素をブランキング状態とする必要がなくなり、ブランキング期間を設けることによる表示輝度低下を防ぐ効果がある。また各サブフレーム期間を任意に設定することができるため、設計の自由度が広がるという効果がある。例えば横方向電界の影響等により階調差が目立ちやすい低階調部に相当するサブフレーム期間を短くすることにより階調差を目立ちにくくすることができる。また、第1の実施形態の場合、すべてのサブフレーム期間を32ステップとすることができた。しかし、例えば、ライン数が720でサブフレーム数が22の場合、720を22で割り切ることができないため、SF1のステップ数を27、SF2からSF22までのサブフレーム期間を33ステップとする必要がある。
第1、第2の実施形態において、入力された映像信号データのビット数をN、表示素子の駆動可能な階調数を2進数で表したときのビット数をM、誤差拡散処理により誤差として拡散されるビット数をD、フレームレートコントロールにより擬似的な階調として表現されるビット数をFとしたとき、N=8、M=4、D=4、F=2である場合について説明した。しかし、N、M、D、Fの値は上記の値に限定されず、種々の値を用いて実施することができる。そのなかでも、N=8〜12、M=4〜6、D=4〜8、F=2〜3であることがより好ましい。
1 照明光学系、5 偏光ビームスプリッタ(PBS)、
6 反射型液晶表示素子、7 画素回路、8 画素電極、
9 液晶、10 対向電極(透明電極)、11 投射レンズ、
12 射出光、13 スクリーン、16 サンプルホールド部、
17 電圧選択回路(電圧選択部)、21 ルックアップテーブル部、
23 誤差拡散部、24 フレームレートコントロール部、25 リミッタ部、
26 サブフレームデータ作成部、27 駆動階調テーブル、
28 メモリ制御部、29 フレームバッファ、30 データ転送部、
31 駆動制御部、32 データ転送テーブル保持部、
33 ソースドライバ、34 ゲートドライバ、
35 V0/V1電圧制御部、36 Vcom電圧制御部、
6 反射型液晶表示素子、7 画素回路、8 画素電極、
9 液晶、10 対向電極(透明電極)、11 投射レンズ、
12 射出光、13 スクリーン、16 サンプルホールド部、
17 電圧選択回路(電圧選択部)、21 ルックアップテーブル部、
23 誤差拡散部、24 フレームレートコントロール部、25 リミッタ部、
26 サブフレームデータ作成部、27 駆動階調テーブル、
28 メモリ制御部、29 フレームバッファ、30 データ転送部、
31 駆動制御部、32 データ転送テーブル保持部、
33 ソースドライバ、34 ゲートドライバ、
35 V0/V1電圧制御部、36 Vcom電圧制御部、
Claims (5)
- 入力画像信号の1フレーム期間を複数のサブフレームに分割し、前記入力画像信号の階調に応じて、前記複数のサブフレームの中から所定のサブフレームを選択して多階調表示を行う液晶表示素子の駆動装置であって、
入力画像信号に基づいて、サブフレームデータを作成するサブフレームデータ作成部と、
前記サブフレームデータ作成部で作成されたサブフレームデータを格納し、少なくとも、前フレーム期間に格納されたサブフレームデータと前々フレーム期間に格納されたサブフレームデータとを保持するフレームバッファ部と、
前記フレームバッファ部が保持している前記サブフレームデータの転送先画素情報であるデータ転送テーブルを保持するデータ転送テーブル保持部と、
前記データ転送テーブルに基づき、複数の画素が複数の行および複数の列に配列されている液晶表示部に対し、前記液晶表示部の前記複数の画素の内、所定の画素に前記フレームバッファ部が保持している所定のサブフレームデータを転送するアドレス指定型ドライバと、
入力された0または1の前記サブフレームデータを保持するサンプルホールド部と、
前記サンプルホールド部に保持された0または1の前記サブフレームデータにより、ブランキング電圧または駆動電圧のうちから一方を選択して前記液晶表示素子の画素電極に供給する電圧選択部とを有する画素回路部と、
前記液晶表示素子の画素の極性反転を繰り返す電圧制御部と
を備え、
前記データ転送テーブルは、
1フレーム期間を前記液晶表示部の画素の行数分で分割した期間を1ステップ期間とし、AとBを自然数とし、1フレーム期間のサブフレーム数をA(A>B)としたとき、任意の行において、
B番目のサブフレームデータ転送から、前記B番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後にB+1番目のサブフレームデータを転送し、
A番目のサブフレームデータ転送から、前記A番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後に1番目のサブフレームデータを転送し、
前記B番目またはA番目のサブフレームデータ転送タイミングは前記液晶表示素子の上の行から下の行に向け、1ステップずつ後になるテーブルである
ことを特徴とする液晶表示素子の駆動装置。 - 前記複数のサブフレームの期間はお互いに等しいことを特徴とする
請求項1記載の液晶表示素子の駆動装置。 - 前記複数のサブフレームの期間は、低階調に相当するサブフレーム期間に対し高階調に相当するサブフレーム期間が長いことを特徴とする
請求項1記載の液晶表示素子の駆動装置。 - N、M、F、Dを整数としたときに、ビット数Nの入力映像信号データを逆ガンマ補正および直線補間を行ってNより大きい(M+F+D)ビットのデータに変換するルックアップテーブル部と、
前記ルックアップテーブル部で処理された(M+F+D)ビットのデータを誤差拡散処理により(M+F)ビットのデータに変換する誤差拡散部と、
前記誤差拡散部で処理された(M+F)ビットのデータをフレームレートコントロールによりMビットのデータに変換するフレームレートコントロール部と
を更に備え、
前記サブフレームデータ作成部は、
前記フレームレートコントロール部で処理されたMビットのデータを用いるとともに、ステップビットパルスにより全サブフレームを構成し、駆動階調が1のとき任意の1個のサブフレームが駆動状態となり、駆動階調が1増加する毎に駆動状態となるサブフレームが1個ずつ増加していく駆動階調テーブルによりサブフレームデータを作成する
ことを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子の駆動装置。 - 入力画像信号の1フレーム期間を複数のサブフレームに分割し、前記入力画像信号の階調に応じて、前記複数のサブフレームの中から所定のサブフレームを選択して多階調表示を行う液晶表示素子の駆動方法であって、
入力画像信号に基づいて、サブフレームデータを作成するサブフレームデータ作成ステップと、
前記サブフレームデータ作成ステップで作成されたサブフレームデータを格納し、少なくとも、前フレーム期間に格納されたサブフレームデータと前々フレーム期間に格納されたサブフレームデータとを保持するフレームバッファステップと、
複数の画素が複数の行および複数の列に配列されている液晶表示部に対し、前記液晶表示部の前記複数の画素の内、所定の画素に前記フレームバッファステップで保持した所定のサブフレームデータを転送するアドレス指定型ドライブステップと、
前記フレームバッファステップで保持した前記サブフレームデータをデータ転送テーブルに基づいて転送するデータ転送ステップと、
入力された0または1の前記サブフレームデータを保持するサンプルホールドステップと、0
前記サンプルホールドステップで保持された0または1の前記サブフレームデータにより、ブランキング電圧または駆動電圧のうちから一方を選択して前記液晶表示素子の画素電極に供給する電圧選択ステップと、
前記液晶表示素子の画素の極性反転を繰り返す電圧制御ステップと
を有し、
前記データ転送テーブルは、
1フレーム期間を前記液晶表示部の画素の行数分で分割した期間を1ステップ期間とし、AとBを自然数とし、1フレーム期間のサブフレーム数をA(A>B)としたとき、任意の行において、
B番目のサブフレームデータ転送から、前記B番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後にB+1番目のサブフレームデータを転送し、
A番目のサブフレームデータ転送から、前記A番目のサブフレーム期間に相当する時間経過後に1番目のサブフレームデータを転送し、
前記B番目またはA番目のサブフレームデータ転送タイミングは前記液晶表示素子の上の行から下の行に向け、1ステップずつ後になるテーブルである
ことを特徴とする液晶表示素子の駆動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013021155A JP2014153449A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | 液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013021155A JP2014153449A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | 液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014153449A true JP2014153449A (ja) | 2014-08-25 |
Family
ID=51575388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013021155A Pending JP2014153449A (ja) | 2013-02-06 | 2013-02-06 | 液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014153449A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010271529A (ja) * | 2009-05-21 | 2010-12-02 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置、その駆動方法および電子機器 |
JP2012093715A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-05-17 | Jvc Kenwood Corp | 液晶表示装置、液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 |
-
2013
- 2013-02-06 JP JP2013021155A patent/JP2014153449A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010271529A (ja) * | 2009-05-21 | 2010-12-02 | Seiko Epson Corp | 電気光学装置、その駆動方法および電子機器 |
JP2012093715A (ja) * | 2010-09-27 | 2012-05-17 | Jvc Kenwood Corp | 液晶表示装置、液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5058524B2 (ja) | 表示装置及びその駆動方法 | |
US8988333B2 (en) | Liquid crystal display apparatus, and driving device and driving method of liquid crystal display element | |
JP5110788B2 (ja) | 表示装置 | |
JP2005173387A (ja) | 画像処理方法、表示装置の駆動方法及び表示装置 | |
JP2006215534A (ja) | 画像表示装置 | |
US10019951B2 (en) | Display apparatus and method for driving display apparatus | |
US9214123B2 (en) | Liquid crystal display device and method for driving the same | |
JP2014077996A (ja) | 映像表示装置 | |
JP6200149B2 (ja) | 液晶表示装置、及びその駆動方法 | |
JP5895446B2 (ja) | 液晶表示素子の駆動装置、液晶表示装置及び液晶表示素子の駆動方法 | |
JP2012103356A (ja) | 液晶表示装置 | |
US11070776B2 (en) | Light source drive device, light source drive method, and display apparatus | |
JP6237415B2 (ja) | 映像表示装置 | |
JP5824921B2 (ja) | 液晶表示装置、液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 | |
JP5375795B2 (ja) | 液晶表示装置、液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 | |
JP2014153449A (ja) | 液晶表示素子の駆動装置及び駆動方法 | |
JP6197583B2 (ja) | 液晶表示装置、駆動装置、及び駆動方法 | |
JP6939379B2 (ja) | 表示装置の駆動装置、液晶表示装置、及び表示装置の駆動方法 | |
JP7247156B2 (ja) | 光源駆動装置、光源駆動方法および表示装置 | |
JP5831325B2 (ja) | 液晶表示装置及びその駆動方法 | |
JP2012104946A (ja) | 立体映像表示装置 | |
JP2019168706A (ja) | 光源駆動装置、光源駆動方法および表示装置 | |
JP2019056938A (ja) | 光源駆動装置、光源駆動方法および表示装置 | |
JP2013213960A (ja) | 映像表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151029 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160708 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160719 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170131 |