JP2014153236A - 新規道路検出ロジック - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の走行に伴って生成されるプローブ情報を用いて、道路網の変化を的確に解析する。
【解決手段】所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、道路網を構成する所定の部分について、当該部分を通過する車両の通行量を求める。また、同様に、車両位置が不連続となる事象の発生割合である不連続発生率を求める。道路網を構成する所定の部分における2つの異なる期間の通行量の変化の度合いと不連続発生率の変化の度合いとに基づいて、前記道路網の変化を検出する。道路網の変化が検出されれば、道路網の調査などに生かすことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、道路網の変化を解析する道路網解析の技術に関する。
車両が走行する道路は、高速道路やバイパス路の開通、あるいは工事や災害による通行止めなどにより変化する。こうした道路の新設や廃止などは、地図データにできるだけ素早く反映する必要がある。特に近年カーナビなどナビゲーション装置の普及により、地図データの早期整備の要請は高まっている。
こうした道路状況の変化をプローブカーと呼ばれる車両を走らせて、プローブカーからの情報によって、道路状況の変化を検知し、道路網の整備に役立てようとする技術が提案されている。例えば、下記特許文献1では、道路が登録されていない場所を複数のプローブカー(車両)が走行した場合、その走行路を地図データベースに登録して、道路網の変化を地図データベースに反映させるようにしている。
特開平9−243391号公報 特開2012−150016号公報
しかしながら、引用文献1では、プローブカーが未登録の道路を走行した回数で地図データベースへの登録を行なっているので、道路状況の変化の重要さ、特に道路利用者にとっての影響の多寡を判断することはできなかった。プローブカーからの情報だけで地図データベースに登録すべき全ての情報が得られる訳ではなく、通常は調査員を派遣して調査を行ない、詳細なデータを登録している。従って、道路状況の変化のうち、重要度の高いものから順に調査を行ないたいという要求が存在するが、従来の手法では、こうした要請に応えることができなかった。
他方、特許文献2に記載の道路網の解析システムは、プローブカーなどから取得したプローブ情報を処理して通行量の変化を抽出することにより、重要な道路網の変化を早期に見い出そうとする優れた技術であるが、通行量の変化は、例えば大規模商業施設の開設や閉鎖によっても生じるため、検出精度に関し、更なる改良が求められていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、道路網解析装置が提供される。この道路網解装置は、車両の走行に伴って生成されるプローブ情報を用いて、道路網の変化を解析するものであり、通行量算出部と不連続率算出部と検出部とを備える。通行量算出部は、所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記道路網を構成する所定の部分について、当該部分を通過する車両の通行量を求める構成として良い。また、不連続率算出部は、前記所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記部分において車両位置が不連続となる事象の発生割合である不連続発生率を求める構成としてよい。抽出部は、前記道路網を構成する所定の部分における2つの異なる期間の通行量の変化の度合いと前記不連続発生率の変化の度合いとに基づいて、前記道路網の変化を検出する構成として良い。
この道路網解析装置によれば、道路網の変化の検出を、2つの異なる期間の通行量の変化の度合いと不連続発生率の変化の度合いとに基づいて行なうので、道路網の変化の検出を精度良く行なうことができる。特に、大型商業施設など道路周辺の施設の開設や閉鎖による通行量の変化を、道路網の変化によるものと誤認することを抑制できる。このため、現地調査の必要性の判断をより的確に行なうことができる。
(2)上記形態の道路網解析装置において前記不連続率算出部は、前記プローブ情報を、前記道路網をデータ化した道路網データと照合することにより、前記車両位置が不連続となる事象が発生したか否かを判定して前記不連続発生率を求めるものとしても良い。こうすれば、プローブ情報に車両の経時的な位置を示す情報が含まれている場合、その情報を用いて、車両位置が不連続となる事象が発生したか否かを、容易に判定することができる。もとより、車両の走行に伴って生成されるプローブ情報に、車両位置が不連続となる事象が発生したか否かの情報が含まれている場合には、プローブ情報のみから、車両位置が不連続となる事象が発生したか否かを判定するものとして差し支えない。こうしたプローブ情報は、車両側で、あるいはプローブ情報を中継する装置で生成することができる。
(3)上記形態の道路網解析装置において、前記道路網は、道路に対応したリンクと、リンクの端に相当するノードとから構成され、前記道路網の所定の部分は、前記リンクの1つと当該リンクの端のノードとを含み、前記プローブ情報は、前記車両が通過したノードおよびリンクを特定する情報を含み、前記通行量は、前記所定の部分に含まれる前記リンクを通過した車両の数であり、前記不連続発生率は、前記車両が連続していないリンクまたはノードを通過した割合であるとしてもよい。かかる形態の道路網解析装置によれば、道路網をリンクおよびノードで表すことで、道路網の変化を容易に検出可能となる。もとより、道路網の解析はリンク、ノードと言った形態以外の形態で道路網を表現しているものであっても、同様の考え方で道路網の解析は可能である。
(4)上記形態の道路網解析装置は、前記車両から送信される前記プローブ情報を取得するプローブ情報取得部を備えるものとしても良い。道路網解析装置は、プローブ車両から直接プローブ情報を得るものとしても良いし、プローブ車両を一旦専用のサーバなどに蓄積し、このサーバに蓄積されたプローブ情報を取得して道路網の解析を行なうものとしても良い。プローブ車両から送信されるプローブ情報を直接取得するものとすれば、道路網の解析をリアルタイムで行なうことが可能となる。他方、サーバなどに蓄積したデータを解析するものとすれば、定期的にまとめて処理することができ、処理のスケジューリングや季節的な変動の除去などが容易となる。
(5)上記形態の道路網解析装置において、前記道路網を構成する所定の部分における2つの異なる期間の通行量の変化の度合いは、2つの期間の一方における通行量と他方における通行量との比率としてもよい。通行量は日毎、週毎、季節毎などの変動があるため、一方の期間の通行量からの増加率や減少率として捉えた方が良い場合があるからである。なお、通行量の比率は、二つの期間の通行量の合計に対する一方の期間の通行量の割合にしてから、両者の差を求めることにしても良い。
(6)上記形態の記載の道路網解析装置において、前記2つの異なる期間における前記不連続発生率の変化の度合いは、2つの期間の一方における不連続発生率から他方における不連続発生率を差し引いた減算値としてもよい。不連続発生率の変化の度合いを、不連続発生率の減算値として求めることで、変化を見やすい場合がある。また、不連続発生率の変化の度合いは、2つの期間の一方における不連続発生率と他方における不連続発生率の比として求めても良い。
(7)上記形態の道路網解析装置において、前記検出部は、前記通行量の比率の定常値からの逸脱が所定以上、かつ前記不連続発生率の減算値の定常値からの逸脱が所定以上の場合に、前記道路網の所定の部分において変化が生じたと判定するものとしてもよい。この道路網解析装置では、通行量の比率と不連続発生率とが共に定常値から所定以上逸脱した場合に道路網の所定の部分の変化の発生を検出するので、道路網の変化以外の理由による通行量の増減を、誤って道路網の変化として検出することが抑制される。例えば大型商業施設の開設や廃止により、所定の地域の通行量が大きく変化することがあり得るが、こうした場合は不連続率は原則として変化しないので、道路網の変化として検出されにくくなる。
(8)前記通行量の比率の定常値からの逸脱を二項分布からの偏差により判定するものとしてもよい。二つの期間における通行量の増減は、一方の期間が他方の期間と比較して増えている、または減っているという二者択一の状態とみなせ、かつ道路網の変化がなければ、一方の期間が他方の期間より通行量が増加(または減少)しているか否かは確率的な事象であると考えられる。この場合、道路網の所定の部分に関するデータが多数得られれば、それらの道路網の所定の部分についての通行量の比率は二項分布すると考えられるので、この分布からの偏差により通行量の比率の定常値からの逸脱を検出することは容易である。なお、データのサンプルのサイズが極めて大きい場合には、二項分布は、正規分布による近似することができる。
(9)上記形態の道路網解析装置において、前記不連続発生率の変化の度合いの程度をフィッシャーの確率検定により判定するものとしてもよい。フィッシャーの確率検定は、帰無仮説(ここでは、道路網の所定の範囲における不連続発生率は二つの期間で差がない)が成り立つか否かを数学的に検証し得る手法である。従って、数学的な厳密さでもって、不連続発生率の変化の度合いの程度を推し量ることができる。なお、不連続発生率を、二つの期間の間で比較し、一方の期間での不連続発生率が他方の期間での不連続発生率より大きいか否かとして把握すれば、通行量の増減と同様に二項分布により、変化の度合いを検定することも可能である。
(10)本発明の第二の形態は、道路網解析システムとして提供される。この道路網解析システムは、車両の走行に伴ってプローブ情報を生成するプローブ車両と、前記プローブ車両からのプローブ情報を受け取って、道路網を解析する解析装置とを備えるものとしてもよい。プローブ車両は、道路網に対応付けられたリンクとノードとの情報を参照して、通過したリンクおよび/またはノードの情報を、前記プローブ情報に含ませて送信する送信部を備えるものとすることができる。また、解析装置は、プローブ情報蓄積部と、算出部と、抽出部と、検出部とを備えるものとしても良い。プローブ情報蓄積部は、複数の前記プローブ車両から送信された前記プローブ情報を受信し、所定期間に亘って蓄積するものとしても良い。算出部は、前記蓄積されたプローブ情報から、前記道路網を構成する所定の部分について、当該部分に含まれるリンクおよび/またはノードを通過する車両の通行量と当該部分において車両位置が不連続となる事象の発生割合である不連続発生率とを求める構成としても良い。抽出部は、前記道路網を構成する所定の部分における2つの異なる期間の通行量の変化の度合いと前記不連続発生率の変化の度合いとを抽出するものとしても良い。検出部は、前記抽出された通行量の変化の度合いと前記不連続発生率の変化の度合いとに基づいて、前記道路網の変化を検出するものとしても良い。
かかる構成を道路網解析システムは、道路網の変化の検出を、2つの異なる期間の通行量の変化の度合いと不連続発生率の変化の度合いとに基づいて行なうので、道路網の変化の検出を精度良く行なうことができる。特に、大型商業施設など道路周辺の施設の開設や閉鎖による通行量の変化を、道路網の変化によるものと誤認することを抑制できる。このため、現地調査の必要性の判断をより的確に行なうことができる。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素は全てが必須のものではなく、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行なうことが可能である。また、上述の課題の一部又は全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部又は全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部又は全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
本発明は、この他、車両の走行に伴って生成されるプローブ情報を用いて、道路網の変化を解析する道路網解析方法や、コンピュータによって読み取り可能なプログラムであり、車両の走行に伴って生成されるプローブ情報を用いて、道路網の変化を解析する処理をコンピュータに行なわせるプログラム、このコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体などの形態で実施することも可能である。
第一実施形態の道路網解析システムを示す概略構成図。 プローブ情報の一例を示す説明図。 解析装置の概略構成図。 プローブ車両とサーバとのやり取りを示すフローチャート。 リンクとノードの一例を示す説明図。 通行量データの一例を示す説明図。 リンクの並びをジャンプの有無と共に示す説明図。 解析装置が実行する解析用演算ルーチンを示すフローチャート。 解析装置が実行する通行量変化比演算・保存ルーチンを示すフローチャート。 解析装置が実行する道路網解析処理ルーチンを示すフローチャート。 通行量変化比に生じる特異点の一例を示す説明図。 バイパス道路ができたことによるリンクの並びの変化を示す説明図。 フィッシャーの確率検定の考え方を説明する説明図。 第二実施形態における通行量変化比演算・保存ルーチンを示すフローチャート。 第三実施形態における通行量変化比演算・保存ルーチンを示すフローチャート。
A.実施形態の概要
本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態としての道路網解析システム10の概略構成を示す構成図である。図示するように、この道路網解析システム10は、n台のプローブ車両AM1、AM2・・・AMnと、これらのプローブ車両からのプローブ情報を受信するサーバ100および道路網の解析を行なう解析装置200とから構成されている。なお、本明細書においては、各プローブ車両AM1、AM2・・・AMnを区別しない場合には、プローブ車両AMiと呼ぶ。また、車両が道路やリンクなど特定の場所を走っている場合は、原則として「通行」と呼び、単に車両が走っていることを表現する場合には、原則として「走行」と呼ぶ。
本実施形態の詳細を以下順次説明するが、実施形態の理解を容易にするために、特許請求の範囲の請求項1に対応する各部の処理を、解析装置200の機能として予め説明する。解析装置200は、通行量算出部210と不連続率算出部220と検出部230とを備える。解析装置200は、通行量算出部210により、プローブ車両AMiからのプローブ情報に基づいて、各リンクについて2つの期間1,2の各々におけるプローブ車両の通行量SL1,SL2を求める。2つの期間とは、例えばその年度の上半期と下半期、先月と今月などである。
また、解析装置200は、不連続率算出部220により2つの期間1,2の各々におけるジャンプ発生率JL1,JL2を求める。ジャンプ発生率とは、連続しないリンクをプローブ車両AMiが通過した回数の総通行量に対する割合である(詳しくは後述)。
更に、解析装置200は、検出部230により、道路網の変化を検出する。この検出は、次のように行なわれる。まず、各リンクについて、通行量変化比RSLをRSL=SL2/SL1として求める。そして、この通行量変化比RSLとジャンプ発生率JL1,JL2とを、それぞれ検定し、検定結果において有意の変化が認められる場合には、そのリンクに関して何らかの道路網の変化があったとして、これを検出する。
即ち、本発明の一実施形態では、各リンクにおいて通行量変化比RSLとジャンプ発生率とを検定して道路網の変化を検出しているので、確度の高い道路網変化の検出が可能となる。例えば、大型商業施設の開設などによる通行量の変化だけでは、これを道路網の変化として誤検出することがない。またプローブ車両の故障やリンクデータの不備などによる誤検出も低減することができる。以下、本発明の実施形態を、第一ないし第三の実施形態および多数の変形例により、詳しく説明する。
B.システム構成:
プローブ車両AMiは、車両の位置を検出するGPS装置11、地図データベースGDBを記憶する記憶装置12、検出した車両位置から地図データベースGDB上のリンクを特定するプローブ情報特定部14、プローブ情報の送信を含む通信を行なう通信部15等を備える。もとより、プローブ車両AMiは、地図データベースGDBを用いたナビゲーション装置を搭載しても差し支えない。この場合、記憶装置12,プローブ情報特定部14、更には通信部15などは、ナビゲーション装置の一部として構成しても良い。
地図データベースGDBは、現実の道路網に対応したリンクとノードの情報を記憶したデータベースである。ノードは、交差点や分岐、一方通行の始まりなど、車両通行上の条件が異なる地点に対応して設定されており、リンクをこれらのノード間を接続するものとして設定されている。一般にプローブ車両AMiが道路を通行すれば、地図データベースGDB上では、ノードにより連結されたリンク上を順次辿っていくことになる。
プローブ車両AMiは、GPS装置11から取得した車両の位置(緯度経度情報)から、地図データベースGDBを参照して、プローブ車両AMiが通行している道路に対応したリンクを特定し、所定のインターバルで、これをプローブ情報として、通信部15を介して送信する。図2に、プローブ車両AMiが出力するプローブ情報PIiの一例を示した。プローブ情報PIiは、パケットヘッダを有するパケットの形態で送信される。パケットの内部には、プローブID、リンクID、および時間(日時)のデータが含まれている。プローブIDとは、プローブ情報を送信してきたプローブ車両AMiを特定することができるユニークな番号である。リンクIDは、そのプローブ車両AMiが通行している道路に対応したリンクを特定することができるユニークな番号である。時間は、この実施形態では、年月日が特定できるデータとした。もとより時分秒など、GPSから得られる詳細なデータであっても差し支えない。プローブ情報PIiは、図2に()に入れて示したユーザIDのように、その他の情報を含んでも差し支えない。例えば、ユーザIDは、同じプローブ車両AMiであっても、異なるユーザが運転することがあり得るので、これを識別するデータである。プローブ情報は、この他、プローブ車両AMiの走行速度、アクセル、ブレーキ、ハンドルなどの運転操作を表す情報も含んでも差し支えない。
プローブ車両AMiが送信するプローブ情報PIiは、無線通信網NEを介してサーバ100に集約される。プローブ情報の送信手法は周知のものなので、詳しい説明は省略するが、プローブ情報PIiをTCP/IPプロトコルなどのパケットにして送信する。送信されたパケットは、無線通信網を介してインターネットなどの広域通信網に送られ、ヘッダに付与されたIPアドレスにより、サーバ100に届けられる。プローブ車両AMiからサーバ100にプローブ情報を送信するタイミングは種々の設定が可能である。本実施例では、解析に実効性のある情報を収集するため、プローブ車両AMiが所定の速度以上で走行している状態、かつ所定のインターバルで送信するものとしたが、地図データベースGDBに格納されたいずれかのリンクから異なるリンクに車両が位置した場合に送信するものとしても良い。なお、プローブ車両AMiは、地図データベースGDBを備えず、GPS装置11により取得した位置情報をそのまま所定のインターバルで送信し、後述するサーバ100または解析装置200側で、いずれのリンクまたはノード上にいるかを判断するものとしても良い。
サーバ100は、プローブ情報データベース110、地図データベース120、道路ネットワークデータベース130を備える。地図データベース120は、地図を描画するためのポリゴンデータを格納している。地図データベース120は、解析装置200において解析結果を地図と共に表示するためなどに用いられる。道路ネットワークデータベース130は、道路および交差点からなる道路網を、それぞれリンク、ノードの形式で表した道路ネットワークデータを格納する。道路ネットワークデータは、経路探索にも利用可能である。道路ネットワークデータには、それぞれのリンク、ノードについて、国道・県道などの道路種別、車線数などの道路幅、右左折禁止などの進行方向規制や一方通行などの通行規制を表す情報が併せて記録されている。この道路ネットワークデータベース130は、プローブ車両AMiに搭載された地図データベースGDBと同じものであっても良い。
プローブ情報データベース110は、プローブ車両AMiの通行軌跡を時系列的に記録したデータベースである。サーバ100は、各プローブ車両AMiが送信したプローブ情報PIiを、プローブ情報データベース110に蓄積する。プローブ情報データベース110は、少なくとも車両AMiを特定可能なプローブIDと、リンクIDおよび時間を蓄積するが、プローブ車両AMiからアップロードされる情報に、ユーザID、詳細な時間データ、プローブ車両AMiの走行速度、アクセル、ブレーキ、ハンドルなどの運転操作を表す情報等が含まれている場合には、これらの情報を併せて蓄積しても差し支えない。
サーバ100は、所定期間に亘って、複数のプローブ車両AMiからのプローブ情報を、プローブ情報データベース110に蓄積している。プローブ情報は、プローブ車両AMiからss秒に1度のインターバルで送信されるので、解析対象となる道路網上に、例えばn台のプローブ車両AMiが存在し、一日平均hh時間走行するものとすれば、プローブ情報が10バイトと仮定すると、一年分のデータは、
10×n×(hh×3600/ss)×365バイト
の大きさになる。プローブ情報データベース110は、この程度のデータを十分保存できる程度の容量を有する。プローブ車両AMiが10万台、インターバルが4秒、一日の平均的な走行時間を4時間とすると、データの大きさは、
10×100,000×(4×3600/4)×365≒1.3テラバイト
程度となる。
解析装置200は、サーバ100に蓄積されたこのプローブ情報を用いて、道路網の解析を行なう。解析装置200が実現する機能については、既に説明した。この解析装置200は、実際には、図3に示すように、CPU201,ROM202,RAM203,通信部204,ハードディスク205,I/Oインタフェース206,キーボードやマウス207,ディスプレイ208等を備えたコンピュータとして構成されている。上記の通行量算出部210などの機能は、ハードディスク205に記憶されたコンピュータプログラムを、解析装置200にインストールされた所定のOSの下で実行することにより、実現される。もとより、機能の一部または全部を、ディスクリートなハードウェア(回路等)により実現する構成としても構わない。なお、サーバ100も、CPUなどを有するコンピュータとしての構成を備え、コンピュータプログラムを実行することにより、各データベースの管理や読み書きを行なっていることは、解析装置200と同様である。
C.通行量データの収集などの処理:
次に、道路網解析システム10の動作のうち、通行量データの収集などの処理について説明する。図4は、道路網解析システム10を構成するプローブ車両AMi、サーバ100、解析装置200のうち、プローブ車両AMiとサーバ100とが行なう処理を示すフローチャートである。図において、左側のステップS70ないしS90は、走行中のプローブ車両AMiが常時実行する処理を、右側のステップS105ないしS155は、サーバ100が常時実行している処理を、それぞれ示している。
プローブ車両AMiは、走行を開始すると、以後、所定時間の経過毎に(ステップS70)、リンクIDを取得する処理を行なう(ステップS80)。リンクIDは、車両の位置をGPS装置11により取得し、この位置を記憶装置12の地図データベースGDBに記憶したリンク・ノード情報と照らし合わせることにより取得される。要するに、ステップS80で取得されるリンクIDは、現在プローブ車両AMiが通行している道路に対応するリンクを特定するものである。
図5は、リンクとノードの関係を簡略に示した模式図である。図5には、道路に対応したリンクL1ないしL7と、これらのリンクL1ないしL7を接続するノードN1ないしN4を例示した。このようなリンクとノードの関係は、実際の道路の形態を記述するものとして、サーバ100の道路ネットワークデータベース130に記憶されている。プローブ車両AMiは、時刻T1においてリンクL1を通行しており、やがてノードN1を通って、所定インターバル後の時刻T2にはリンクL2を通行しているとすると、時刻T1では、リンクIDとしてL1が取得され、時刻T2では、リンクIDとしてL2が取得される。以後リンクL1のリンク番号を1、リンクL2のリンク番号を2のように呼ぶものとする。
プローブ車両AMiは、こうして現在のリンクIDを取得すると、これを図2に示したプローブ情報の形態に整えて、無線通信網NEに乗せて送信し(ステップS90)、その後、「RTN」に抜けて、この処理を終了する。送信されたプローブ情報は、パケットの形態で無線通信網NEから、図示しないインターネットなどの広域通信網を介して、サーバ100に届けられる。なお、時刻T2から所定インターバル後の時刻T3において、プローブ車両AMiが、最前と同じリンクL2を通行している場合も当然あり得るが、この場合、プローブ車両AMiは、従前と同じリンクL2を含んだプローブ情報を送信する。
サーバ100は、ネットワークを介してこのプローブ情報を受信し(ステップS115)、これをプローブ情報データベース110に記憶する(ステップS115)。従って、プローブ情報データベース110の一部には、プローブ車両AMiが通行しているリンクIDを時刻Tiに沿って並べたデータが記憶される。その後サーバ100は、プローブ車両AMiがリンクを移動したかを判断する(ステップS125)。時刻T2−T3間のように、プローブ車両AMiがリンクを移動していない(同じリンクL2上にいる)と判断した場合には、プローブ情報を保存しただけで、それ以上何も行なわず、「RTN」に抜けて処理を一旦終了する。
他方、プローブ車両AMiがリンクを移動していると判断した場合には(ステップS125:リンク移動あり)、通行量データを更新する処理を実行する(ステップS135)。通行量データは、サーバ100のプローブ情報データベース110に記憶される。通行量データの一例を図6に示した。通行量データは、全てのリンクについて、一日を単位として記録されているデータであり、プローブ車両AMiが一度そのリンクに対応した道路を通行すると、値1だけインクリメントされるデータである。従って、例えば日付Aの時刻T2おいて、プローブ車両AMiがリンクL2におり、最前のリンクL1からリンクL2に移動したと判断された場合は、通行量1Aが値1だけインクリメントされることになる。同じプローブ車両AMiが一日に何度か同じリンクを通行しても、そのリンクのその日の通行量は増加するし、他のプローブ車両AMiが通行しても、当然増加する。なお、図6に示した例では、一日を単位として通行量データを記憶しているが、データを記録する単位は半日であっても良いし、一時間毎など、更に細かい単位としても良い。あるいは二日ずつ、一週間ずつ、更には1か月ずつを単位として記録しても良い。あるいは、車両の通行量の少ない道路については、記録する単位を長くし、通行量の多い道路では短くしても良い。こうしてリンク番号毎かつ日付毎に、各道路(つまりリンク)を通行したプローブ車両AMiの延べ数が記録される。
続いて、サーバ100は、ジャンプについてその有無を判断する処理を行なう(ステップS145)。ジャンプの有無は、プローブ車両AMiから送信されてきたプローブ情報に含まれるリンクIDを、道路ネットワークデータベース130に記憶されている道路ネットワークデータと照合することにより、リンクIDが連続しているか否かにより判断される。図7は、ジャンプについて説明する説明図である。図5に例示した道路をプローブ車両AMiが通行している場合には、プローブ車両AMiがリンクIDを取得するインターバルは数秒程度と短いので、リンクに沿って通行しているにもかかわらず、通過したリンクのリンクIDの取得に失敗するということは生じない。通常は、図7にリンク例1として示したように、リンクIDは、
L1→L2→L2→L5→L6
のように連続する。リンク情報にはノードは含まれていないが、ノードNを〈〉に入れて示せば、
L1→〈N1〉→L2→L2→〈N4〉→L5→〈N3〉→L6
となる。このリンク情報は、サーバ100の道路ネットワークデータベース130に記憶されている。
これに対して、プローブ車両AMiから取得したリンクIDを、時系列に並べた場合、
L1→L2→L4→L6
のように不連続になることがある。ノードNを〈〉に入れて示せば、
L1→〈N1〉→L2→〈×〉→L4→〈N3〉→L6
となる。リンクIDが変われば、その間には必ずノードが見い出されるが、この例では、リンクL2とL4との間には、両者を連結するノードは存在しないことが、道路ネットワークデータベース130内の道路ネットワークデータと照合することにより判定される。この現象をリンクのジャンプと呼ぶ。リンクL2とリンクL4とは、道路ネットワークデータベース130上では連続していないので、リンクL2からリンクL4にリンクが移動した場合には、ジャンプありと判断することになる。このとき、サーバ100は、ジャンプ発生率データを更新する(ステップS155)。ジャンプ発生率データは、図6と同様に、リンク番号毎および日付毎に記録されているデータである。ステップS155の処理の終了後またはステップS145においてジャンプなしと判断された場合には、「RTN」に抜けて、図4に示したサーバ処理ルーチンを終了する。
ステップS155で記録されるジャンプの発生は、本実施形態では、連続しないリンクの連続が生じたとき、前後両方のリンクにおいてカウントするものとしている。また、走行方向によらず、記録するものとしている。従って、プローブ情報に含まれるリンクが不連続なものであると判断された場合、
1)リンクを一方向(上り方向)に通行していた車両が不連続なリンクを含むプローブ情報を送信してきた場合の前のリンク、
2)リンクを一方向(上り方向)に通行していた車両が不連続なリンクを含むプローブ情報を送信してきた場合の後のリンク、
3)リンクを反対方向(下り方向)に通行していた車両が不連続なリンクを含むプローブ情報を送信してきた場合の前のリンク、
4)リンクを反対方向(下り方向)に通行していた車両が不連続なリンクを含むプローブ情報を送信してきた場合の後のリンク、
のジャンプ発生率が、更新されることになる。ジャンプの発生率は、本来は、全通行量に対するジャンプ発生の割合として把握すべきものであり、具体的には、各リンクの上記1)ないし4)の方向のプローブ車両の通行量を求めておき、ジャンプ発生の回数を対応する通行量で除算して、求めることになる。但し、本実施例では、後述するジャンプ発生率の変化の検定をフィッシャーの確率検定により行なう関係で、ジャンプの発生回数をそのままカウントするものとし、便宜上これを「ジャンプ発生率」と呼ぶものとする。ジャンプ率として検定するものは、変形例として説明する。なお、ジャンプの発生を求める単位としては、上記の他、前のリンクあるいは後のリンクだけとし、それぞれのリンクでジャンプの発生をカウントして、それぞれのジャンプ発生率を求めても良い。あるいは、上り方向と下り方向とを区別して、ジャンプ発生率を記録するものとしても良い。
D.解析用処理:
次に、解析装置200が行なう解析処理について,図8ないし図10を用いて説明する。図8は、解析装置200が実行する解析処理の一部である解析用演算ルーチンを示すフローチャートである。この処理は、解析装置200においてユーザが道路網の解析を指示したときに開始される。なお、この処理は、例えば毎日、毎週、毎旬あるいは毎月など、定期的に自動的に実行されるものとしても良い。あるいは、サーバ100に記憶されたリンク情報の数やジャンプの発生数が一定以上増加したときに実施するものとしても良い。
解析装置200は、図8に示した処理を開始すると、まずリンク番号を示す変数Lを値1に初期化し(ステップS205)、リンク番号Lの通行量データ(図6参照)およびジャンプ発生率データをサーバ100のプローブ情報データベース110から読み出す処理を行なう(ステップS215)。次に、リンクLの期間1における通行量データSL1を演算する処理(ステップS225)およびリンクLの期間2における通行量データSL2を演算する処理(ステップS235)とを行なう。リンクL(例えばリンク1)については、一日毎の通行量がサーバ100のプローブ情報データベース110に記録されているので、この通行量を期間1および2について、それぞれ積算するのである。例えば期間1を4−9月(上半期)、期間2を10−3月(下半期)としても良い。あるいは先々月(期間1)と先月(期間2)といった期間や、月の第1旬(1−10日)と第2旬(11−20日)などの期間でも良い。期間1と期間2は、同じ長さでも良いし、異なる長さでも差し支えない。
続いて、解析装置200は、通行量変化比RSLを演算し、これを保存する処理(ステップS240)を行なう。通行量変化比RSLは、期間1と期間2との通行量の比を求める処理であるが、その詳細は後で説明する。
通行量変化比RSLを演算・保存した後、次にリンクLの期間1におけるジャンプ発生率データJL1を演算する処理(ステップS255)およびリンクLの期間2におけるジャンプ発生率データJL2を演算する処理(ステップS265)とを行なう。リンクL(例えばリンク1)については、一日毎のジャンプ発生率がサーバ100のプローブ情報データベース110に記録されているので、このジャンプ発生率を期間1および2について、それぞれ積算するのである。この期間は、ステップS225,S235での通行量データSL1、SL2の演算に用いた期間と同じであることが望ましい。ステップS215−S235,S255−S265の処理が、図1に示した通行量算出部210、不連続率算出部220の処理に相当する。
その後、リンク番号を表す変数Lを値1だけインクリメントし(ステップS280)、全てのリンクについての演算が完了したかを判断し(ステップS290)、全てのリンクについての演算処理が完了していなければ、ステップS215に戻って、上述した処理(ステップS215ないしS290)を繰り返す。全てのリンクについての演算処理が完了していれば、「END」に抜けて、処理を完了する。
解析用演算ルーチンのステップS240(通行量変化比RSL演算・保存ルーチン)について説明する。図9は、このルーチンを示すフローチャートである。通行量変化比演算・保存ルーチンでは、まずリンクLの期間1,2における通行量のデータSL1,SL2が所定値以上か否かを判断する(ステップS241)。リンク番号Lのリンクについて、期間1,2の間の通行量の合計SL1,SL2が所定値に満たない場合、通行量の変化比を求めても意味をなさないことが多いので、通行量変化比を求めない、と判断するのである。通行量のデータSL1,SL2が所定値以上の場合には、通行量変化比RSLを、
RSL=SL2/SL1
として求める処理を行なう(ステップS243)。その上で、通行量変化比RSLを、ハードディスク205の所定の領域に保存し(ステップS245)、「NEXT」に抜けて、本処理ルーチンを終了する。この処理を行なう際、予め季節変動の要素などが分かっていれば、これを加味して通行量を修正してから、その変化比を求めるものとしても差し支えない。
以上説明した解析用演算ルーチン(図8)および通行量変化比演算・保存ルーチン(図9)を実行することにより、リンク番号1から最大値までの全てのリンクのうち、期間1,2における通行量の合計値が所定以上のリンクについて、通行量変化比RSLとジャンプ発生率JL1,JL2とが演算される。この演算結果は、ハードディスク205の所定の領域に、リンク番号Lに関連付けられて保存される。
次に、解析装置200は、図10に示した道路網解析処理ルーチンを起動する。このルーチンの起動は、図8に示した解析用演算ルーチンに引き続き自動的に起動するものとしても良いし、使用者が手動で起動するものとしても良い。道路網解析処理ルーチンを開始すると、まずリンク番号を示す変数Lを初期化(値1に設定)する処理を行ない(ステップS300)、次にハードディスク205に記憶した通行量変化比RSLを読み出す(ステップS310)。通行量変化比RSLは、図9で説明したように、保存されていないこともあり得るので、続いて、通行量変化比RSLのデータが保存されているか否かの判断を行ない(ステップS315)、データがあれば更にジャンプ発生率JL1,JL2を読み出す処理を行なう(ステップS320)。
その後、通行量変化比RSLについての検定(ステップS330)とジャンプ発生率JL1,JL2についての検定(ステップS340)とを行なう。検定の内容について後で詳述する。両検定の結果、通行量変化比RSLとジャンプ発生率JL1,JL2とに共に有意の変化があったか否かの判断を行なう(ステップS345)。変化があったと判断された場合には、道路網に変化が生じているとして、これをディスプレイ208等に、この判断結果を出力する(ステップS350)。判断結果を出力した後、あるいは通行量変化比RSLとジャンプ発生率との少なくとも一方に有意の変化がないか、ステップS315においてRSLが記憶されていないと判断された場合には、リンク番号を表す変数Lを値1だけインクリメントし(ステップS360)、全リンクについての処理が終了したかを判断する(ステップS365)。全リンクについての判断が終了していなければ、ステップS310に戻り、上述した処理(ステップS310ないしS365)を繰り返す。リンク番号1から最大数のリンク番号まで、全てのリンクについての処理を終了すれば、「END」に抜けて、本処理ルーチンを終了する。
通行量変化比RSLとジャンプ発生率の検定について説明する。通行量変化比RSLの検定(ステップS330)は、二項定理に基づいて以下のように行なう。期間1と2との間で条件が何ら変わらなければ、1つのリンクについて、期間1の方が期間2より通行量が多いと判定される確率は1/2である。検出の対象となっている道路網にリンクが全部でN個あるとして、これらを全てについて、期間1と期間2とで、一方が他方よりどの程度交通量が多かったかを調べると、確率1/2で起きる事象の分布は二項定理により計算される二項分布になる。プローブ車両AMiからの通行量のデータが極めて多い場合には、二項分布は、正規分布により近似できることが知られている。通行量が少ない場合には、期間1と期間2との通行量の変化比RSLは、値1から、ある程度逸脱する場合があるものの、通行量が大きくなれば、期間1と期間2との通行量の変化比(SL2/SL1)は、値1を中心とした正規分布に収束する。これを示したのが、図11である。
図11では、横軸は全通行量(SL1+SL2)である。縦軸は、通行量変化比RSL(SL2/SL1)である。図示するように、期間1と期間2との条件に変動がなければ、通行量変化比RSLは値1(両期間の通行量は等しい)の場合が生起確率7.96%で最大となる正規分布に従う。そこで、図示EDの領域のように、この正規分布から外れた値を示すリンクを確率検定により見い出すのである。具体的には、通行量変化比RSLが求められた全てのリンクについて、信頼性95%あるいは99%といった条件で、その通行量変化比RSLが正規分布からみて有意な逸脱であるか否かを判定するのである。なお、正規分布により近似したのは、信頼性検定の演算を簡略化できるからである。元の二項分布により検定を行なっても差し支えない。あるいは他の統計的な検定方法、例えばカイ二乗検定などを用いることも差し支えない。
他方、ジャンプ発生率の検定は、次のように行なう。ジャンプの発生は、図5、図7を用いて説明したように、プローブ車両AMiから送られてきたプローブ情報に含まれるリンク番号が、道路ネットワークデータベース130上で連続していないリンク番号(図5、図7におけるL2→L4)に続いた場合に、ジャンプ発生ありと判断される。こうしたジャンプは、例えば図12に示したように、リンクL2からリンクL4に通じるバイパス道路BPの開通等により生じ得る。また、ジャンプはプローブ車両AMiがGPS装置11による位置の解析・把握に失敗した場合にも生じ得る。リンクL2上を通行していた車両AMiのGPS装置11が誤ってリンクL4上またはこれに近似する位置の座標を一定時間以上に亘って出力した場合、プローブ車両AMiは、次のプローブ情報にリンクL4のデータを含ませて出力するからである。
本実施例では、図10ステップS340において、ジャンプ発生率の検定を、フィッシャーの確率検定により行なう。フィッシャーの確率検定は、2つのカテゴリー(ジャンプ発生あり、なし)に分類されたデータの分析に用いられる統計学的検定法である。本実施例でフィッシャーの確率検定を採用しているのは、期間1の通行量、期間1のジャンプ発生量、期間2の通行量、期間2のジャンプ発生量、の4つの変数によって求められるジャンプ発生率の変化を、精度良く検出するためである。図13は、あるリンクについて、期間1、2におけるジャンプありとなしのデータの持ち方を示す。この場合、全データ数はnであり、a+b=n=c+dである。検定は、「期間1と期間2との間でジャンプ発生率に変化はない」という仮説(帰無仮説)が成り立つ確率がどの程度であるかにより行なう。標本の全数がnの場合に、図13に示した表の生成確率Pは、
P=(a!b!c!d!)/(e!f!g!h!n!)
である(!は階乗を示す)。この表は、a=e+f、b=g+h、c=e+g、d=f+hであることから、総数nが一定であれば、eの値を変えると、他の全ての数が決定される自由度1の表であることが分かる。そこで、eの値を0から順次インクリメントし、実際に得られた値となるまでの生成確率の累積値を演算する。
特定のリンクLを通行したプローブ車両AMiの数nが小さく(せいぜい数十程度まで)、かつジャンプが一定の数、発生していれば、フィッシャーの確率検定は計算が容易である。例えば図13の下段に示した観測値の例(n=50,e=5,f=14、g=7,h=24)では、この分布が生成する確率は、
(19!31!12!38!)/(5!14!7!24!50!)
≒0.2518
である。この観測値が得られるケースより極端な分布、つまりeの値が0から4までの値が生じる確率の合計は、約0.5103である。従って、仮説は否定できない(期間1、2の間でジャンプ発生率に有意の差はない)と検定される。なお、全通行量データ(SL1+SL2)があまりに大きくなると、フィッシャーの確率検定は演算が困難になる場合が考えられる。これは階乗計算を用いるためである。そこで、例えば全通行量データの値が、実施例で用いているコンピュータの数値演算処理における階乗計算の上限を超えている場合には、単純に両期間におけるジャンプ回数から求めたジャンプ発生率の差が、予め定めたα%(例えば20%)以上となった場合に、ジャンプ発生率に有意の変化が生じたと検定するものとしても良い。フィッシャーの確率検定は全てのリンクに行なうのではなく、期間1のジャンプ発生率と期間2のジャンプ発生率との差が所定値以上となった場合に、検定を行なうものとしても良い。こうすれば階乗計算による負担を低減できるからである。もとより階乗計算に特化したプロセッサなどを採用して、データ数によらず、上記の階乗計算を含む演算を行なうものとしても差し支えない。
以上説明したように、第一の実施形態の道路網解析システム10では、プローブ車両AMiから送られてきたプローブ情報を解析して、2つの期間での通行量変化比RSLとジャンプ発生率とを検定し、両者が共に有意の変化があると判断した場合に、道路網に変化が生じたとしてこれを出力する。従って、道路網におけるバイパス道路の開通、廃止、長期に亘る閉鎖など、道路網の変化を確実に検出することができる。他方、大型商業施設の開設や閉鎖など、交通量に変化を生じさせる要因は、周辺道路におけるジャンプ発生率を変化させることがないので、これらを、道路網の変化と見誤る可能性を低減することができる。更に、GPS装置の誤りやノイズなどの影響による見かけ上のジャンプの発生を、道路網の変化と誤認する可能性も十分に排除されている。従って、第一の実施形態の道路網解析システム10によれば、道路網の実際の変化を確実に捉えることができ、調査員の派遣や配置などを適切に行なうことができる。
E.第二の実施形態:
次に本発明の第二の実施形態について説明する。第二の実施形態における道路網解析システム10は、第一の実施形態と同様のハードウェア構成を備える。第二の実施形態は、通行量変化比RSLとジャンプ発生率の検定の対象となる範囲において、第一の実施形態と異なる。第一の実施形態では、通行量やジャンプの発生率はリンク毎にカウントしたが、第二の実施形態では、次のようにカウントする点で相違する。
第二の実施形態における通行量変化比演算・保存ルーチンを図14に示した。このルーチンは、第一の実施形態における図9左側のフローチャートに対応している。この処理ルーチンを開始すると、解析装置200は、まず着目しているリンクLでジャンプが発生しているか否かの判断を行なう(ステップS401)。リンクLについて、ハードディスク205に保存されているジャンプ発生率のデータを参照して、このリンクLでジャンプが一度でも発生していると判断した場合には(ステップS401:「YES」)、リンクLに関連するリンクの通行量を積算して、期間1,2の通行量SL1,SL2として演算する(ステップS403)。以後の処理は、第一の実施形態で説明したステップS241以下と同一である。なお、図示は省略したが、ジャンプ発生率を求める際にも、同様に、ステップS403で関連ありとしたリンクでのジャンプ発生率を期間1,2毎に積算して、そのリンクのジャンプ発生率JL1,JL2として求めている。
かかる第二の実施形態では、ジャンプが発生した場合には、ジャンプが発生したリンクのみならず、このリンクに直接接続しているリンクの通行量やジャンプ発生率を積算して、当該リンクの通行量およびジャンプ発生率として求めている。図12に示した例では、ジャンプの発生をリンクL4でカウントしているとすると、リンクL3、L5、L6が、合算の対象となる。他は、第一の実施形態と同様である。
第二実施形態の道路網解析処理システム10によれば、ジャンプが発生したリンクに関連するリンクの通行量およびジャンプ発生率をそれぞれ積算しているので、図12に示したような小さい域内でのバイパス道路の開通などによる通行量の変化はキャンセルされて検出されにくくなる。図12を例にして説明すると、バイパス道路BPの開通により、リンクL2からリンクL4を通ってリンクL6に向かう車両の数が増えると、同じ程度リンクL3やリンクL5を通行してリンクL6に向かう車両の数は減るからである。リンクL4について、これに接続するリンクL3やL5の通行量を積算すると、バイパス道路BPの開通による変化は検出されにくくなる。これに対して、バイパス道路の開通がその地域の交通量の増加を実質的に招くような場合には、ジャンプが起きた道路とこれに接続された道路の交通量は増えるので、ジャンプが起きたリンクとこれに接続されたリンクの通行量を積算すると、更に大きな変化として検出することができる。
つまり第二の実施形態では、交通量の実質的な変化を招くような道路網の検出を優先して検出することができる。道路網調査は、工数や予算の関係で、優先順位を付けて行なうことが多いので、交通量の実質的な変化を招くような道路網の変化の検出を優先的に行なえることは大きなメリットとなる。なお、第一,第二の実施形態を併せて行ない、両方の処理により、道路網の変化の検出を行なうものとしても良い。
F.第三の実施形態:
第三の実施形態も通行量変化比演算・保存ルーチン等が異なる。第三の実施形態における通行量変化比演算・保存ルーチンを図15に示した。図示するように、第三の実施形態では、リンクLに近接するリンクを特定し(ステップS411)、リンクLとこれに隣接するリンクの通行量を積算して、リンクLの期間1,2における通行量SL1,SL2を求めている(ステップS413)。これに続く処理は、第一の実施形態と同様である。また、ジャンプ発生率についても、同様にリンクLに近接するリンクのジャンプの発生率を積算すれば良い。
ここで、リンクLに近接するリンクとは、リンクLから一定の半径に少なくとも道路の一部が存在するようなリンクであるとしてもよい。あるいは予め道路ネットワークデータベース130上に近接リンクとして登録したリンクであるとしても良い。こうした近接リンクの通行量やジャンプ発生率を合算することにより、第二実施形態と同様に、実質的な交通量の変化を引き起こすような道路網の変化の検出を優先することができる。
G.調査ルートの設定処理:
以上説明した第一ないし第三の実施形態は、いずれも道路網の変化が生じたと考えられる場所の検出を行なうシステムであった。こうしたシステムには、更に調査ルートを設定する処理を行なわせることも可能である。調査ルートの設定については、特開2012−150016号公報に詳しく説明されているので、簡略な説明に留めるが、要するに、道路網の変化が検出されたリンクを中心に、
条件1:通行量が期間1と2との間で、所定以上増大したリンク、または所定以上減少したリンクが占める割合が高いルート;
条件2:優先順位の高いノードを通るルート;
を調査ルートとする。
条件2の優先順位は、「特異ノード」、「重要ノード」、「留意ノード」の順とする。条件1によって1つの経路に絞り込めなかった場合に、条件2を考慮する。
特異ノードとは、通行量の変化の大きなノードである。道路は通常交差点などのノードにより複数のリンクが接続される形態で表現されているから、1つのリンクの通行量が増大しても、同じノードに接続された他のリンクの通行量が減少すれば、ノードとしての通行量の増減は小さい場合があり得る。そこで、ノード毎の通行量を求めておき、期間1、2の間で通行量が大きく増加または減少したノードを「特異ノード」とするのである。「重要ノード」は、期間1、2の間で通行量が増大したリンクと減少したリンクとが交わるノードである。更に「留意ノード」は、通行量が増大したリンクまたは減少したリンクの端のノードである。
こうしたノードの条件を加味することで、調査ルートとして適切なルートを選定することができ、道路網への変化を効率的に検出するための調査ルートを設定することができる。
H.変形例:
H1.第一変形例:上述した実施形態では、プローブ車両AMiからサーバ100に送信されるプローブ情報は、緯度経度などの位置の情報は含まれないものとしたが、プローブ車両AMiに搭載したGPS装置により得られた緯度経度情報をプローブ情報に含める形態が採用可能である。この場合、ジャンプが発生したときのプローブ車両AMiの通行経路が分かるので、新規な道路に対応するリンクを暫定的に自動生成することができる。既設のリンクに対する新たなリンクの接続関係は、現地調査を経なければ正確には決定できないことが多いので、暫定的なリンクとして登録するのが現実的である。例えば図12に示した例では、新たなノードを作ることはせず、ノードN1からノードN3へのリンクLXを暫定的に、道路ネットワークデータベース130に加えるものとすれば良い。
H2.第二変形例:上記実施形態では、ジャンプはリンクに関連付けて記憶したが、リンクではなくノードに関連付けて検出および記憶する形態を採用する。1つのノードに入ってきて、消えた(ノードに接続しているリンクに出て行かなかった)、あるいはその逆などが生じたとき、そのノードでジャンプが発生したと判断するのである。
H3.第三変形例:第三変形例では、ジャンプ発生率の変動を直接検定する。第一の実施形態では、ジャンプ発生率の変動はフィッシャーの確率検定により検定した。これに対して、第三変形例では、期間1のジャンプ発生率を期間1の通行量で除算したジャンプ発生の比率(以下、ジャンプ発生率)RJL1と、期間2のジャンプ発生量を期間2の通行量で除算したジャンプ発生率RJL2とを求め、この差ΔRJLを求める。こうすると、通行量の変化比RSLと同様に扱うことができる。即ち、道路網の条件が同一であれば、同じリンクにおけるジャンプ発生率は、期間1と2とで同一の確率で生じ、期間1でのジャンプ発生率が期間2でのジャンプ発生率より高くなる確率は1/2であるとして、二項分布として扱うことができるからである。このとき、ジャンプ発生率の偏差ΔRJLを縦軸に、全通行量横軸に取れば、全リンクのジャンプ発生率の分布は、図11に示した分布と同様の分布となり、道路網に変化が生じたリンクは、この分布(二項分布または正規分布)から外れた特異点として検出することができる。そこで、第三変形例の道路網解析装置では、通行量変化比RSLとジャンプ発生率の偏差ΔRJLとが、検定により、共に変化したと判断された場合に、道路網の変化があったと判断するのである。
H4.第四変形例:第三変形例の道路網解析装置が、通行量変化比RSLとジャンプ発生率の偏差ΔRJLとが、検定により、共に変化したと判断された場合に、道路網の変化があったと判断していたのに対して、第四変形例の道路網解析装置では、次の手法で道路網の変化を判断する。即ち、第四変形例では、通行量変化比RSLとジャンプ発生率の偏差ΔRJLとの二次元マップを予め作成し、両者が予め定めた領域に属すると判断された場合に道路網に変化があったと判断する構成を採用する。従って、例えば、ジャンプ発生率の偏差ΔRJLが大きい場合には、通行量変化比RSLが小さくても道路網の変化が生じた可能性は高いと判断し、また通行量変化比RSLの変化が大きい場合には、ジャンプ発生率の偏差ΔRJLが多少小さくても、道路網の変化が生じた判断するといった対応が可能となる。こうした構成によれば、道路網の変化の検出を柔軟に行なうことができる。
H5.第五変形例:第五変形例では、ジャンプ発生率の検定をフィッシャーの確率検定に代えて、学習による検定を行なう。フィッシャーの確率検定は、数学的な裏付けのある優れた検定手法ではあるが、データの数が増加すると演算に要する時間やリソースが増大する。そこで、実際に過去に新規道路の開通などによりジャンプの発生率に変化を生じた事例を大量に収集して、その際のジャンプの発生率の変化を学習し、パターンマッチングの手法により、以後のジャンプ発生率の変化が、道路網の変化によるものか否かの判断を行なうのである。なお、判断は、複数の場合分けにより、パターンの特徴を順次比較してマッチングするような手法で構成しても良いし、バックプロパゲーションの手法による学習機能を有するニューラルネットワークを用い、学習によりマッチング精度を高めていく構成とすることもできる。
H6.第六変形例:第六変形例では、ジャンプの発生率に代えて、あるいはジャンプの発生率と共に、(A)プローブ車両AMiでの道路とのマッチングができなかったと言う情報や、(B)GPS装置でのGPS信号の途切れの有無の情報、あるいは(C)道路交通情報通信システムの情報などを利用する。(A)は、あるリンクからこれに接続しないリンクへのジャンプが起きたときに、位置情報から道路へのマッチングを行なったが、マッチングが採れなかったという情報である。この情報があれば、ジャンプが新規道路の開通により生じたと推認することが容易となり、ジャンプ発生率による検定の基準を下げても検定結果の正確さを期待することができる。また(B)は、車両がトンネルに入ったなどの理由で、GPS装置11が使えず、あるいはGPSの位置検出精度が低下したという情報である。こうした情報が得られれば、ジャンプが発生したように見える場合でも、単にGPSの不良による見かけ上のリンクなのか、新規道路の開通などによるジャンプなのかの判断が可能となる。
H7.第七変形例:第七変形例では、サーバ100を設けず、プローブ車両AMiからのプローブ情報の収集と記憶とを解析装置200が併せて行なう形態とする。このように構成すれば、道路網解析システム10の構成を簡略にすることができる。
H8.第八変形例:第八変形例では、ジャンプの発生をプローブ車両側で判断する形態とする。プローブ車両側で道路ネットワークデータを持っていれば、ジャンプの発生を判断することができる。この場合には、道路網解析装置では、ジャンプの発生(不連続の発生)を判断する必要がない。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10 … 道路網解析システム
11 … GPS装置
12 … 記憶装置
14 … プローブ情報特定部
15 … 通信部
100 … サーバ
110 … プローブ情報データベース
120 … 地図データベース
130 … 道路ネットワークデータベース
200 … 解析装置
210 … 通行量算出部
220 … 不連続率算出部
230 … 解析部
AMi … プローブ車両
NE … 無線通信網

Claims (12)

  1. 車両の走行に伴って生成されるプローブ情報を用いて、道路網の変化を解析する道路網解析装置であって、
    所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記道路網を構成する所定の部分について、当該部分を通過する車両の通行量を求める通行量算出部と、
    前記所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記部分において車両位置が不連続となる事象の発生割合である不連続発生率を求める不連続率算出部と、
    前記道路網を構成する所定の部分における2つの異なる期間の前記通行量の変化の度合いと、前記2つの異なる期間の前記不連続発生率の変化の度合いとに基づいて、前記道路網の変化を検出する検出部と
    を備えた道路網解析装置。
  2. 前記不連続率算出部は、前記プローブ情報を、前記道路網をデータ化した道路網データと照合することにより、前記車両位置が不連続となる事象が発生したか否かを判定して前記不連続発生率を求める請求項1記載の道路網解析装置。
  3. 請求項1または2記載の道路網解析装置であって、
    前記道路網をデータ化した道路網データは、道路に対応したリンクと、リンクの端に相当するノードとから構成され、
    前記道路網データの所定の部分は、前記リンクの1つと当該リンクの少なくとも一端のノードとを含み、
    前記プローブ情報は、前記車両が通過したリンクまたはノードを特定する情報を含み、
    前記通行量は、前記所定の部分に含まれる前記リンクまたはノードを通過した車両の数であり、前記不連続発生率は、連続するとされていないリンクまたはノードを通過した車両の数の前記通行量に対する割合である
    道路網解析装置。
  4. 前記車両から送信される前記プローブ情報を取得するプローブ情報取得部を備える請求項1または請求項3記載の道路網解析装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の道路網解析装置であって、
    前記道路網を構成する所定の部分における2つの異なる期間の通行量の変化の度合いは、2つの期間の一方における通行量と他方における通行量との比率である
    道路網解析装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項記載の道路網解析装置であって、
    前記2つの異なる期間における前記不連続発生率の変化の度合いは、2つの期間の一方における不連続発生率から他方における不連続発生率を差し引いた減算値である
    道路網解析装置。
  7. 請求項6記載の道路網解析装置であって、
    前記検出部は、前記通行量の比率の定常値からの逸脱が所定以上、かつ前記不連続発生率の減算値の定常値からの逸脱が所定以上の場合に、前記道路網の所定の部分において変化が生じたと判定する
    道路網解析装置。
  8. 前記通行量の比率の定常値からの逸脱を二項分布または正規分布からの偏差により判定する請求項6または請求項7に記載の道路網解析装置。
  9. 前記不連続発生率の変化の度合いの程度をフィッシャーの確率検定により判定する請求項1ないし請求項5のいずれか一項記載の道路網解析装置。
  10. 道路網解析システムであって、
    車両の走行に伴ってプローブ情報を生成するプローブ車両と、
    前記プローブ車両からのプローブ情報を受け取って、道路網を解析する解析装置とを備え、
    前記プローブ車両は、道路網に対応付けられたリンクとノードとの情報を参照して、通過したリンクおよび/またはノードの情報を、前記プローブ情報に含ませて送信する送信部を備え、
    前記解析装置は、
    複数の前記プローブ車両から送信された前記プローブ情報を受信し、所定期間に亘って蓄積するプローブ情報蓄積部と、
    所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記道路網を構成する所定の部分について、当該部分を通過する車両の通行量を求める通行量算出部と、
    前記所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記部分において車両位置が不連続となる事象の発生割合である不連続発生率を求める不連続率算出部と、
    前記道路網を構成する所定の部分における2つの異なる期間の前記通行量の変化の度合いと、前記2つの異なる期間の前記記不連続発生率の変化の度合いとに基づいて、前記道路網の変化を検出する検出部と
    を備えた道路網解析システム。
  11. 車両の走行に伴って生成されるプローブ情報を用いて、道路網の変化を解析する道路網解析方法であって、
    所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記道路網を構成する所定の部分について、当該部分を通過する車両の通行量を求め、
    前記所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記部分において車両位置が不連続となる事象の発生割合である不連続発生率とを求め、
    前記道路網を構成する所定の部分における2つの異なる期間の前記通行量の変化の度合いと、前記2つの異なる期間の前記記不連続発生率の変化の度合いとに基づいて、前記道路網の変化を検出する
    道路網解析方法。
  12. コンピュータによって読み取り可能なプログラムであり、車両の走行に伴って生成されるプローブ情報を用いて、道路網の変化を解析する処理をコンピュータに行なわせるプログラムであって、
    所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記道路網を構成する所定の部分について、当該部分を通過する車両の通行量を求める第1の機能と、
    前記所定期間に亘って蓄積された複数の前記プローブ情報から、前記部分において車両位置が不連続となる事象の発生割合である不連続発生率とを求める第2の機能と、
    前記道路網を構成する所定の部分における2つの異なる期間の前記通行量の変化の度合いと、前記2つの異なる期間の前記記不連続発生率の変化の度合いとに基づいて、前記道路網の変化を検出する第3の機能と
    をコンピュータにより実現するプログラム。
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