JP2014153222A - 情報提供システム - Google Patents
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Abstract
【課題】
電気自動車のユーザの利便性を向上させることができるようにした、情報提供システムを提供する。
【解決手段】
充電スポットにおける種々の利用シーンが予め記憶された利用シーン記憶手段30と、電気自動車1のユーザが利用シーン記憶手段30に記憶された利用シーンの中から所望する利用シーンを選択するための選択手段25と、選択手段25により選択された利用シーンに対応付けられた充電スポットの情報であるシーン対応充電スポット情報を取得するシーン対応充電スポット情報取得手段10と、シーン対応充電スポット情報取得手段10により取得されたシーン対応充電スポット情報を電気自動車1のユーザに提供する情報提供手段26と、を備える。
【選択図】図1
電気自動車のユーザの利便性を向上させることができるようにした、情報提供システムを提供する。
【解決手段】
充電スポットにおける種々の利用シーンが予め記憶された利用シーン記憶手段30と、電気自動車1のユーザが利用シーン記憶手段30に記憶された利用シーンの中から所望する利用シーンを選択するための選択手段25と、選択手段25により選択された利用シーンに対応付けられた充電スポットの情報であるシーン対応充電スポット情報を取得するシーン対応充電スポット情報取得手段10と、シーン対応充電スポット情報取得手段10により取得されたシーン対応充電スポット情報を電気自動車1のユーザに提供する情報提供手段26と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電気自動車のバッテリを充電する充電スポットにかかる情報を提供する情報提供システムに関するものである。
近年、電気自動車のバッテリを充電する充電スポットが整備されつつある。この充電スポットでは、従来のガソリン車に燃料を補給するガソリンスタンドのように、電気自動車のバッテリを充電することができる。
電気自動車は、充電可能なバッテリとこれに接続された電動モータとを搭載している。このバッテリからの給電で電動モータを駆動することにより電気自動車は走行する。したがって、電動モータへの給電が不能になる電欠前に、バッテリを充電する必要がある。
電気自動車は、充電可能なバッテリとこれに接続された電動モータとを搭載している。このバッテリからの給電で電動モータを駆動することにより電気自動車は走行する。したがって、電動モータへの給電が不能になる電欠前に、バッテリを充電する必要がある。
しかしながら、電気自動車は、現状ではガソリン車に比較して航続可能距離が短く、また、充電スポットは、ガソリンスタンドに比較して設備数が少ない。したがって、電気自動車は、ガソリン車がガス欠になるよりも電欠になりやすい環境にあるといえる。このため、電気自動車の利用時には、充電スポットにかかる情報が重要となる。
そこで、電気自動車向けに充電スポットの情報を提供するナビゲーションシステムが開発されている。かかる技術が、例えば特許文献1に開示されている。
そこで、電気自動車向けに充電スポットの情報を提供するナビゲーションシステムが開発されている。かかる技術が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1には、自車位置周辺に存在する充電スポットを地図上に重畳表示して、電気自動車のユーザによりその中の一つの充電スポットが選択されると、選択された充電スポットの詳細な情報が提供されることが開示されている。
ところで、電気自動車のユーザが充電スポットを利用しようとする状況(利用シーン)は様々である。つまり、できるだけ速やかに充電したい状況もあれば、途中で充電しながら目的地にできるだけ早く到着したい状況や、充電スポットの周辺や充電スポットへのルート周辺等で買い物などの他の目的も達成したい状況もある。
しかしながら、特許文献1に示されるようなナビゲーションシステムでは、自車位置周辺に存在する充電スポットを地図上に重畳表示するだけであり、利用シーンに合致した充電スポットの選択はユーザ自身に委ねられることになる。また、ユーザによる充電スポットの選択後に各充電スポットの詳細な情報が提供されるので、この詳細な情報は充電スポットが利用シーンに合致しているかの判断材料になりうるものの、選択された充電スポットがユーザの所望する利用シーンに合致しているか否かは、やはりユーザ自身に委ねられることに違いはない。
また、特許文献1においてユーザに提供される充電スポットの詳細な情報は、ユーザの様々な利用シーンを考慮したものではないので、ユーザが所望する利用シーンに合致した充電スポット(以下、「所望充電スポット」という)を見つけ出すためには十分でなく、ユーザ自身により所望充電スポットを見つけ出すまでに時間がかかる、或いは、所望充電スポットを見つけ出すことができないおそれがある。これにより、電気自動車のユーザの利便性を確保することができないおそれがある。
本発明は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、電気自動車のユーザの利便性を向上させることができるようにした、情報提供システムを提供することを目的としている。
本発明は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、電気自動車のユーザの利便性を向上させることができるようにした、情報提供システムを提供することを目的としている。
(1)上記の目的を達成するために、本発明の情報提供システムは、電気自動車のバッテリを充電する充電スポットにかかる情報を提供する情報提供システムであって、前記充電スポットにおける種々の利用シーンが予め記憶された利用シーン記憶手段と、前記電気自動車のユーザが前記利用シーン記憶手段に記憶された利用シーンの中から所望する利用シーンを選択するための選択手段と、前記選択手段により選択された利用シーンに対応付けられた前記充電スポットの情報であるシーン対応充電スポット情報を取得するシーン対応充電スポット情報取得手段と、前記シーン対応充電スポット情報取得手段により取得されたシーン対応充電スポット情報を前記電気自動車のユーザに提供する情報提供手段と、を備えることを特徴としている。
(2)前記充電スポットの位置情報を含む情報と前記利用シーン記憶手段に記憶された利用シーンに関連付けられた関連スポットの位置情報を含む情報とが記憶されたスポット情報記憶手段をさらに備え、前記シーン対応充電スポット情報取得手段は、前記スポット情報記憶手段に記憶された情報から前記シーン対応充電スポット情報を取得することが好ましい。例えば、前記シーン対応充電スポット情報取得手段は、前記選択手段により選択された利用シーンに関連付けられた関連スポットの位置と同一または近接(周辺にあること)する充電スポットの位置の情報をシーン対応充電スポット情報として取得することが好ましい。
(3)前記シーン対応充電スポット情報取得手段は、前記電気自動車の位置を取得する車両位置取得部と、道路情報を取得する道路情報取得部と、前記電気自動車の前記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出部と、前記電気自動車の電費を取得する電費取得部と、前記車両位置取得部により取得された前記電気自動車の位置と前記道路情報取得部により取得された道路情報と前記バッテリ残量検出部により検出された残量と前記電費取得部により取得された電費とに基づいて、前記電気自動車が到達可能な範囲である到達可能範囲を算出する到達可能範囲算出部と、前記スポット情報記憶手段に記憶された前記充電スポットの位置が前記到達可能範囲算出部により算出された到達可能範囲内に位置するかを判定する到達可能判定部と、前記到達可能判定部により到達可能範囲内に位置すると判定された前記充電スポットの中から、前記選択手段により選択された利用シーンに対応付けられた前記充電スポットを選別する充電スポット選別部と、前記車両位置取得部により取得された前記電気自動車の位置と前記道路情報取得部により取得された道路情報とを用いて、前記充電スポット選別部により選別された充電スポットまでの経路を設定する経路設定部とを有し、前記シーン対応充電スポット情報には、前記経路設定部により設定された経路の情報が含まれることが好ましい。
(4)前記経路設定部は、前記電気自動車が、前記充電スポットに最も早く到着する経路を設定することが好ましい。
(5)前記シーン対応充電スポット情報取得手段は、前記電気自動車が前記充電スポットに到着したときの前記バッテリの残量を推定する到着時バッテリ残量推定部と、前記充電スポットの充電能力を取得する充電能力取得部と、前記到着時バッテリ残量推定部により推定された前記バッテリの残量と前記充電能力取得部により取得された前記充電スポットの充電能力とから前記充電スポットでの充電時間を推定する充電時間推定部と、前記電気自動車のユーザにより前記充電スポット以外の目的地が設定されると、前記充電スポットを経由地にしたときの走行時間を推定する走行時間推定部とをさらに有し、前記経路設定部は、前記充電スポットを経由地にしたときの前記走行時間推定部により推定された走行時間と前記充電時間推定部により推定された充電時間との合計時間が最も短くなる経路を設定することが好ましい。
(6)前記シーン対応充電スポット情報取得手段は、前記スポット情報記憶手段に記憶された関連スポットの情報と前記道路情報取得部により取得された道路情報とを用いて、前記経路設定部により設定された経路沿いまたは前記経路の周辺にあり且つ前記選択手段により選択された利用シーンに関連付けられた関連スポットを選別する関連スポット選別部を有し、前記シーン対応充電スポット情報には、前記関連スポット選別部により選別された関連スポットの情報が含まれることが好ましい。
(7)前記利用シーン記憶手段に記憶された利用シーンには、前記電気自動車が電欠しそうなこと、前記充電スポットに速やかに到着すること、前記充電スポットでの充電時間が短いこと、途中の前記充電スポットで充電するとともに目的地にできるだけ早く到着すること、前記充電スポットまたはその周辺で所要の目的を達成すること、前記充電スポットへの経路の周辺で所要の目的を達成すること、屋根のある前記充電スポットに行きたいこと、の少なくとも何れかが含まれることが好ましい。なお、屋根のある前記充電スポットに行きたいことには、雨に濡れたくないなどの利用シーンが含まれる。
本発明の情報提供システムによれば、電気自動車のユーザが選択手段によって所望する利用シーンを選択すると、この所望する利用シーンに対応付けられた充電スポットの情報であるシーン対応充電スポット情報がシーン対応充電スポット情報取得手段により取得され、このシーン対応充電スポット情報取得手段により取得されたシーン対応充電スポット情報が情報提供手段により電気自動車のユーザに提供される。これにより、ユーザは、自身が所望する利用シーンに合致した充電スポットの情報であるシーン対応充電スポット情報を容易に且つ速やかに取得することができる。したがって、電気自動車のユーザの利便性を向上させることができる。
以下、本発明の情報提供システムに係る実施の形態について説明する。本発明の情報提供システムは、電気自動車のバッテリを充電する充電スポット(充電施設)にかかる情報を提供するものである。
電気自動車は、走行駆動源としての電動モータと、この電動モータと電気エネルギーを授受するバッテリとを搭載している。電動モータは、電動機として機能するとともに発電機として機能するモータジェネレータとして構成され、バッテリは、充放電可能な二次電池として構成されている。電気自動車の走行時には、バッテリからの給電で電動モータが力行運転し、電気自動車の制動時などには、電動モータが回生運転してバッテリが充電される。
〔1.第一実施形態〕
以下、図面を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。
〔1.1 構成〕
第一実施形態の情報提供システムは、図1に示す電気自動車1(以下、「車両1」という)に搭載される。
車両1は、ECU(Electronic Control Unit,シーン対応充電スポット情報取得手段)10とこれに接続される各種デバイスとを有して構成されている。このECU10は、マイクロプロセッサやROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等を集積したLSI(Large Scale Integration)デバイスや組み込み電子デバイスとして構成される電子制御装置である。
以下、図面を参照して、本発明の第一実施形態について説明する。
〔1.1 構成〕
第一実施形態の情報提供システムは、図1に示す電気自動車1(以下、「車両1」という)に搭載される。
車両1は、ECU(Electronic Control Unit,シーン対応充電スポット情報取得手段)10とこれに接続される各種デバイスとを有して構成されている。このECU10は、マイクロプロセッサやROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)等を集積したLSI(Large Scale Integration)デバイスや組み込み電子デバイスとして構成される電子制御装置である。
〔1.1.1 入出力デバイス〕
ECU10には、その入力側にはGPS(Global Positioning System,車両位置取得部)20,車速センサ21,充電検出部22,SOC検出部(バッテリ残量検出部)23,電費取得部24および入力HMI(選択手段)25が接続され、その出力側には出力HMI(情報提供手段)26が接続されている。これらの各種デバイス20〜26とECU10とは、CANやFlexRayなどの通信ラインまたはワイヤーハーネスで接続される。
ECU10には、その入力側にはGPS(Global Positioning System,車両位置取得部)20,車速センサ21,充電検出部22,SOC検出部(バッテリ残量検出部)23,電費取得部24および入力HMI(選択手段)25が接続され、その出力側には出力HMI(情報提供手段)26が接続されている。これらの各種デバイス20〜26とECU10とは、CANやFlexRayなどの通信ラインまたはワイヤーハーネスで接続される。
ECU10の入力側デバイスは以下の通りである。
GPS20は、車両1の位置(自車位置)を取得するものである。具体的には、複数のGPS衛星から送信される電波の到達時間に基づいて検出された緯度および経度の位置を、車両1の現在位置として取得するものである。GPS20により取得された車両1の位置情報は、ECU10に伝達される。
GPS20は、車両1の位置(自車位置)を取得するものである。具体的には、複数のGPS衛星から送信される電波の到達時間に基づいて検出された緯度および経度の位置を、車両1の現在位置として取得するものである。GPS20により取得された車両1の位置情報は、ECU10に伝達される。
車速センサ21は、車両1の速度(車速)Vを検出するものである。車速センサ21としては、例えば、走行駆動源である電動モータ(図示略)の出力軸の回転速度を検出するものや、変速機を備えたものであれば変速機の出力軸の回転速度を検出するもの、或いは車輪速センサなどを用いることができる。車速センサ21により検出された車速Vの情報は、ECU10に伝達される。
充電検出部22は、車両1のバッテリ(図示略)が充電されているか否かを検出するものである。この充電検出部22は、充電されていればON信号を出力し、充電されていなければOFF信号を出力する。例えば、充電口とバッテリとを接続する回路に電流が流れていればON信号を出力し、そうでなければOFF信号を出力する。これらのON/OFF信号は、ECU10に伝達される。
SOC検出部23は、バッテリのSOC(State Of Charge,以下、バッテリのSOCを「バッテリSOC」と略称する)を検出するものである。SOCとは、充電状態を意味し、具体的には、満充電状態の充電容量に対するそのときの充電容量の比率を表したものである。このSOC検出部23としては、例えば、バッテリに流入する電力およびバッテリから流出する電力を積算してそのときの充電容量を算出し、この充電容量を予め記憶された満充電状態のバッテリの充電容量で除算してバッテリSOCを検出するものを用いることができる。SOC検出部23により検出されたバッテリSOCの情報は、ECU10に伝達される。
電費取得部24は、車両1の電費を取得するものである。電費とは、ガソリン車の燃費に対応するものであり、車両1における単位距離あたりの電力消費量を意味する。この電費取得部24としては、図示しない距離計により取得された車両1の走行距離または車速センサ21により検出された車速を積分して算出された走行距離と図示しない電力計により取得された電力消費量とから単位距離あたりの電力消費量を算出するものを用いることができる。本実施形態では、ECU10の外部(例えば、バッテリECU)において電費を算出している。電費取得部24により取得された電費情報は、ECU10に伝達される。
なお、ECU10内において電費を算出する構成としても良く、この場合、電費取得部24は省略することができる。
なお、ECU10内において電費を算出する構成としても良く、この場合、電費取得部24は省略することができる。
入力HMI25は、ECU10の入力側に設けられたHMI(Human Machine Interface)である。この入力HMI25は、本情報提供システムの起動や車両1のユーザが所望する利用シーン(詳細は後述する)を選択するなど本情報提供システムの設定や操作を行なうためのものである。例えば入力HMI25としては、ユーザが選択操作するためのスイッチやタッチパネル、さらには、音声で設定や操作するとすればこれに用いるマイクおよび音声認識プログラムなどを用いることができる。なお、本実施形態では、入力HMI25には、カーナビゲーションシステムの設定や操作に用いるHMIを兼用されており、目的地や経由地の設定や選択操作をするためのものとしても機能する。入力HMI25で操作された情報はECU10に伝達される。
また、ECU10の出力側デバイスの出力HMI26は、ユーザに情報を提供するための出力側のインターフェースである。このHMI26としては、音声で情報を提供するスピーカや、表示で情報を提供するモニタディスプレイなどが挙げられる。なお、HMI26には、いわゆるカーナビゲーションシステムで音声案内に用いられるスピーカや表示案内に用いられるモニタディスプレイを兼用することができる。
〔1.1.2 ECU〕
ECU10は、上記の各種デバイス20〜26を用いて、車両1のユーザに情報を提供するために稼働する。このECU10は、GPS20により取得された車両1の位置を車速センサ21により検出された車速情報などを用いて自律補正して用いるといったカーナビゲーションシステムにかかる広汎な演算や制御を実施するが、ここでは、充電スポットにかかる情報を扱う点に着目して説明する。
ECU10は、上記の各種デバイス20〜26を用いて、車両1のユーザに情報を提供するために稼働する。このECU10は、GPS20により取得された車両1の位置を車速センサ21により検出された車速情報などを用いて自律補正して用いるといったカーナビゲーションシステムにかかる広汎な演算や制御を実施するが、ここでは、充電スポットにかかる情報を扱う点に着目して説明する。
以下、ECU10の詳細について説明する。
ECU10は、予め記憶された種々の利用シーンの中から入力HMI25によりユーザの所望する利用シーンが選択されると、選択された利用シーンに対応付けされた充電スポットの情報(以下、「シーン対応充電スポット情報」という)を取得し、このシーン対応充電スポット情報を出力HMI26に出力するものである。すなわち、ユーザによる充電スポットの利用シーンが様々である点に着目して、種々の利用シーンとこれに関連または対応付けされた各スポットがECU10に予め用意されている。
なお、利用シーンとは、車両1のユーザが充電スポットを利用する状況をいう。また、シーン対応充電スポット情報は、充電スポットの情報に限らず、充電スポット以外のスポットの情報や経路の情報などのその他の情報をも含むものをいう。
ECU10は、予め記憶された種々の利用シーンの中から入力HMI25によりユーザの所望する利用シーンが選択されると、選択された利用シーンに対応付けされた充電スポットの情報(以下、「シーン対応充電スポット情報」という)を取得し、このシーン対応充電スポット情報を出力HMI26に出力するものである。すなわち、ユーザによる充電スポットの利用シーンが様々である点に着目して、種々の利用シーンとこれに関連または対応付けされた各スポットがECU10に予め用意されている。
なお、利用シーンとは、車両1のユーザが充電スポットを利用する状況をいう。また、シーン対応充電スポット情報は、充電スポットの情報に限らず、充電スポット以外のスポットの情報や経路の情報などのその他の情報をも含むものをいう。
ECU10は、上記のシーン対応充電スポット情報を取得するための各機能要素11〜16と情報データベース(利用シーン記憶手段,スポット情報記憶手段,以下、「情報DB」という)30を有する。各機能要素11〜16は、具体的には、道路情報取得部11と経路設定部12と到達可能充電スポット抽出部13と利用情報取得処理部14と到着時刻推定部15と関連スポット選別部16とである。また、情報DB30には、利用シーン情報30aと道路情報30bと充電スポット情報30cと関連スポット情報30dと利用情報30eとが記憶される。
〔1.1.2.1 情報DBに記憶される情報〕
ECU10では、情報DB30に記憶された各情報30a〜30eを用いて、その各機能要素11〜16がシーン対応充電スポット情報を取得するために稼働する。このため、はじめに情報DB30に記憶される各情報30a〜30eについて説明する。なお、情報DB30は、系統的に整理および管理された情報の集まりであり、これにはHDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)といった記録媒体を用いることができる。
ECU10では、情報DB30に記憶された各情報30a〜30eを用いて、その各機能要素11〜16がシーン対応充電スポット情報を取得するために稼働する。このため、はじめに情報DB30に記憶される各情報30a〜30eについて説明する。なお、情報DB30は、系統的に整理および管理された情報の集まりであり、これにはHDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)といった記録媒体を用いることができる。
利用シーン情報30aは、種々の利用シーンの情報である。各種の利用シーンとしては、例えば下記の(A1)〜(A7)のものが挙げられる。なお、利用シーンは、(A1)〜(A7)に例示するものの一部だけが含まれてもよく、これら以外のものが含まれてもよい。
(A1)電欠しそうなこと。即ち、電欠せずに充電スポットに到着すること。
(A2)充電スポットに速やかに到着すること。
(A3)充電スポットでの充電時間が短いこと。
(A4)途中の充電スポットで充電するとともに目的地にできるだけ早く到着すること。
(A5)充電スポットまたはその周辺で所要の目的を達成すること。
(A6)充電スポットへの経路の周辺で所要の目的を達成すること。
(A7)屋根のある充電スポットに行きたいこと。
(A1)電欠しそうなこと。即ち、電欠せずに充電スポットに到着すること。
(A2)充電スポットに速やかに到着すること。
(A3)充電スポットでの充電時間が短いこと。
(A4)途中の充電スポットで充電するとともに目的地にできるだけ早く到着すること。
(A5)充電スポットまたはその周辺で所要の目的を達成すること。
(A6)充電スポットへの経路の周辺で所要の目的を達成すること。
(A7)屋根のある充電スポットに行きたいこと。
上記(A1)の利用シーンは、例えばバッテリ残量が少ないため、車両1のユーザが充電スポットに到達したい状況である。すなわち、電力消費量を抑えて充電スポットに到達したい状況といえる。言い換えれば、到達可能な充電スポットに行きたい状況である。
上記(A2)の利用シーンは、できるだけ早く充電スポットに行きたい状況である。すなわち、利用シーンを選択したときから充電スポットまでの走行時間をできるだけ短くしたい状況である。
上記(A2)の利用シーンは、できるだけ早く充電スポットに行きたい状況である。すなわち、利用シーンを選択したときから充電スポットまでの走行時間をできるだけ短くしたい状況である。
上記(A3)の利用シーンは、充電スポットでの充電時間をできるだけ短縮したい状況である。
上記(A4)の利用シーンは、車両1のユーザが、目的地にできるだけ早く到着したいが、その途中の充電スポットで充電したい状況である。この(A4)の利用シーンとしては、目的地まで充電することなく到達することができない、或いは、充電しないと電欠しそうな状況などが挙げられる。
上記(A4)の利用シーンは、車両1のユーザが、目的地にできるだけ早く到着したいが、その途中の充電スポットで充電したい状況である。この(A4)の利用シーンとしては、目的地まで充電することなく到達することができない、或いは、充電しないと電欠しそうな状況などが挙げられる。
上記(A5)および(A6)の利用シーンにおける所要の目的としては、買い物,食事,観光,車両1のメンテナンスなどが挙げられる。このため、(A5)の利用シーンには、充電スポットで充電するついでに車両1のユーザが買い物,食事,観光や車両1のメンテナンスをしたい状況などが合致する。また、(A6)の利用シーンには、充電スポットに行くついでに車両1のユーザが買い物,食事,観光や車両1のメンテナンスをしたい状況などが合致する。
上記(A5)の利用シーンは、下記の(A51)〜(A54)に例示すように所望の目的毎に用意されている。
(A51)充電スポットまたはその周辺で買い物すること。
(A52)充電スポットまたはその周辺で食事すること。
(A53)充電スポットまたはその周辺で観光すること。
(A54)充電スポットまたはその周辺で車両1をメンテナンスすること。
(A51)充電スポットまたはその周辺で買い物すること。
(A52)充電スポットまたはその周辺で食事すること。
(A53)充電スポットまたはその周辺で観光すること。
(A54)充電スポットまたはその周辺で車両1をメンテナンスすること。
同様に、上記(A6)の利用シーンは、下記の(A61)〜(A64)に示すように所望の目的毎に用意されている。
(A61)充電スポットへの経路の周辺で買い物すること。
(A62)充電スポットへの経路の周辺で食事すること。
(A63)充電スポットへの経路の周辺で観光すること。
(A64)充電スポットへの経路の周辺で車両1をメンテナンスすること。
(A61)充電スポットへの経路の周辺で買い物すること。
(A62)充電スポットへの経路の周辺で食事すること。
(A63)充電スポットへの経路の周辺で観光すること。
(A64)充電スポットへの経路の周辺で車両1をメンテナンスすること。
上記(A7)の利用シーンには、車両1のユーザが充電スポットにおいて、雨に濡れたくなかったり、直射日光にあたりたくなかったり、風にあたりたくなかったりする状況などが合致する。
道路情報30bは、道路の情報や駅などのランドマークとなる地点の情報が加えられた地図の情報である。具体的には、緯度および経度の情報に対応付けされた道路の位置情報およびランドマークの位置情報が記憶されている。さらに、道路情報30bには、その道路が登坂路であるか降坂路であるかなどの起伏(アップダウン)情報が付帯している。
充電スポット情報30cは、各充電スポットの位置情報とその充電の設備にかかる情報(以下、「設備諸元情報」という)とを含むものである。この充電スポットの位置情報は、緯度および経度の情報と対応付けされており、上記の道路情報30bに記憶された地図情報に対応付けることができる。また、設備諸元情報は、充電スポットが急速充電設備を有するか否かの情報や屋根の有無(屋内か屋外か)の情報,収容台数,利用時間の情報といった位置情報以外の充電スポットにかかる設備諸元の情報をいう。
関連スポット情報30dは、各関連スポットの位置情報とその関連スポットのその他の諸元情報とである。関連スポットとは、利用シーンに関連付けられた場所や設備などのスポットをいう。この関連スポットには、充電スポットの付近の或いは充電スポットへの経路近傍に位置するレストラン,ショッピングモール,観光地,自動車販売ディーラや自動車の整備設備を有する整備工場といった特定販売店など種々のスポットが含まれる。このような関連スポットの情報が利用されるのは、上記の(A5),(A6)に例示される利用シーンである。
つまり、この関連スポット情報30dは、各利用シーンに関連付けられて使用されるため、下記の(B5),(B6)に示すような各関連スポットの情報が含まれる。なお、(B5)の情報は上記(A5)の利用シーンに使用され、(B6)の情報は上記の(A6)の利用シーンに使用される。
(B5)充電スポットまたはその周辺で所要の目的を達成することに関連する関連スポットの情報。
(B6)充電スポットの経路の周辺で所要の目的を達成することに関連する関連スポットの情報。
(B5)充電スポットまたはその周辺で所要の目的を達成することに関連する関連スポットの情報。
(B6)充電スポットの経路の周辺で所要の目的を達成することに関連する関連スポットの情報。
例えば、上記(B5)および(B6)の情報には関連スポットがレストラン,ショッピングモール,観光地,特定販売店などの何れかであるかの属性情報が含まれる。(B5)の情報には、上記の(A51)〜(A54)のそれぞれの利用シーンに関連付けられた情報が含まれ、同様に、(B6)の情報には、上記の(A61)〜(A64)のそれぞれの利用シーンに関連付けられた情報が含まれる。
利用情報30eは、車両1のユーザが充電スポットを実際に利用したときの情報をいう。言い換えれば、充電スポットで車両1のバッテリを充電したときに取得された各種の情報が利用情報である。利用情報30eの具体例としては、充電スポットの待ち時間の情報や充電スポットの充電能力の情報などが挙げられ、これらの利用情報30eは、種別に累積的に記録される。
この利用情報30eは、後述する利用情報取得処理部14により取得される。
この利用情報30eは、後述する利用情報取得処理部14により取得される。
〔1.1.2.2 各機能要素〕
次に、シーン対応充電スポット情報を取得するための各機能要素11〜16を順に説明する。
道路情報取得部11は、道路情報を取得するものである。具体的には、情報DB30に記憶された道路情報30bを読み出すことにより、道路情報を取得する。さらに、VICS(登録商標)などの道路交通情報システムを用いて、道路の混雑状況などの情報を取得してもよい。この場合、道路情報取得部11により取得される道路情報には、情報DB30に記憶された道路情報30bに加えて道路の混雑状況の情報が含まれる。
次に、シーン対応充電スポット情報を取得するための各機能要素11〜16を順に説明する。
道路情報取得部11は、道路情報を取得するものである。具体的には、情報DB30に記憶された道路情報30bを読み出すことにより、道路情報を取得する。さらに、VICS(登録商標)などの道路交通情報システムを用いて、道路の混雑状況などの情報を取得してもよい。この場合、道路情報取得部11により取得される道路情報には、情報DB30に記憶された道路情報30bに加えて道路の混雑状況の情報が含まれる。
経路設定部12は、目的地が設定されればこの目的地までの経路を設定するものであり、さらに経由地が設定されればこの経由地までの経路とこの経由地から目的地までの経路を設定するものである。なお、充電スポットまたは関連スポットは目的地または経由地に設定されうる。
目的地または経由地に充電スポットが設定された場合、経路設定部12は、少なくとも到達可能な充電スポットまでの経路を設定し、利用シーンに依っては、例えば、充電スポットに最も早く到着する経路を設定し、充電スポットを経由地としたときの走行時間と充電スポットでの充電時間との合計時間との合計時間が最も短くなる経路を設定する。
目的地または経由地に充電スポットが設定された場合、経路設定部12は、少なくとも到達可能な充電スポットまでの経路を設定し、利用シーンに依っては、例えば、充電スポットに最も早く到着する経路を設定し、充電スポットを経由地としたときの走行時間と充電スポットでの充電時間との合計時間との合計時間が最も短くなる経路を設定する。
到着可能充電スポット抽出部13は、入力HMI25によりユーザの所望する利用シーンが選択されると、車両1が到達可能な充電スポットを抽出するものである。この到着可能充電スポット抽出部13は、到達可能範囲算出部13aと到達可能判定部13bと充電スポット選別部13cとを有する。
到達可能範囲算出部13aは、GPS20により取得した車両1の位置情報と、道路情報取得部11により取得された道路情報30bと、SOC検出部23により検出されたバッテリSOCの情報と、電費取得部24により取得された電費情報とに基づいて、車両1が到達可能な範囲を算出するものである。
到達可能範囲算出部13aは、GPS20により取得した車両1の位置情報と、道路情報取得部11により取得された道路情報30bと、SOC検出部23により検出されたバッテリSOCの情報と、電費取得部24により取得された電費情報とに基づいて、車両1が到達可能な範囲を算出するものである。
例えば、到達可能範囲算出部13aは、バッテリSOCの情報と電費情報とから航続可能距離を算出し、車両1の現在位置から航続可能距離分の道のりを道路情報30bから読み出して車両1が到達可能な範囲を算出することができる。このとき、道路情報30bに付帯している道路の起伏情報を用いて、航続可能距離を降坂路では増大補正し登坂路では減少補正して到達可能な範囲を算出してもよい。さらに、道路情報取得部11により取得された道路情報に混雑状況の情報が含まれていれば、航続可能距離を混雑した道路では減少補正し空いた道路では増大補正して到達可能な範囲を算出してもよい。
到達可能判定部13bは、到達可能範囲算出部13aにより算出された到達可能範囲内に充電スポットが位置するかを判定するものである。この到達可能判定部13bは、情報DB30に記憶された各充電スポットの位置情報と到達可能範囲算出部13aにより算出された到達可能範囲とを用いて、各充電スポットが到達可能範囲内に位置するか否かを判定する。
充電スポット選別部13cは、到達可能判定部13bにより到達可能範囲内に位置すると判定された充電スポットの中から、ユーザが入力HMI25により選択した利用シーンに対応付けられた充電スポットを選別するものである。
このようにして、到達可能充電スポット抽出部13は、ユーザの所望する利用シーンが選択された時の車両1が位置する地点から到達可能な充電スポットを抽出する。このとき、経路設定部12は、抽出された充電スポットまでの経路を設定する。
利用情報取得処理部14は、利用情報を取得して処理するものである。
図2に示すように、利用情報取得処理部14は、利用情報取得部14aと統計処理部14bとを有する。
利用情報取得部14aは、各種の利用情報を取得し、取得した各種の利用情報を情報DB30に利用情報30eとして種別に且つ累積的に記録するものである。この利用情報取得部14aは、各種の利用情報を取得するために、到着判定部141と待ち時間算出部142と充電時間算出部143と充電量算出部144と充電能力算出部145とを有する。
図2に示すように、利用情報取得処理部14は、利用情報取得部14aと統計処理部14bとを有する。
利用情報取得部14aは、各種の利用情報を取得し、取得した各種の利用情報を情報DB30に利用情報30eとして種別に且つ累積的に記録するものである。この利用情報取得部14aは、各種の利用情報を取得するために、到着判定部141と待ち時間算出部142と充電時間算出部143と充電量算出部144と充電能力算出部145とを有する。
到着判定部141は、車両1が充電スポットに到着したか否かを判定するものである。この到着判定は、GPS20および充電スポット情報30cを用いて実施される。詳細には、到着判定部141は、GPS20により取得された車両1の現在位置と情報DB30に記憶された充電スポット情報30cの充電スポットの位置との距離Lが所定距離LP以内になると、車両1が充電施設に到着したと判定する。
ここでいう所定距離LPとは、車両1が充電施設に到着したか否かを判定する閾値であり、例えば50mや100mといった距離が予め設定されている。例えば、充電施設が混雑している場合には、充電施設からある程度の距離だけ離れた地点に並ばなければならないときがある。このような場合に、並び始めの時点で充電施設に到着したと見做すための距離であるとともに、並ぶことなく充電施設に入庫できた場合にも到着として見做せるような距離が所定距離LPとして予め設定されている。
なお、到着判定部141による判定は、充電スポットが目的地または経由地に設定されたことを前提に実施され、この充電スポットの位置と車両1の現在位置との距離Lが周期的に算出される。
なお、到着判定部141による判定は、充電スポットが目的地または経由地に設定されたことを前提に実施され、この充電スポットの位置と車両1の現在位置との距離Lが周期的に算出される。
待ち時間算出部142は、充電スポットの待ち時間を算出するものである。ここでいう待ち時間とは、車両1が充電スポットに到着してから車両1のバッテリの充電を開始するまでの時間を意味する。この待ち時間は、到着判定部141により車両1が充電スポットに到着したと判定された時刻と、充電検出部22によりバッテリの充電が検出された時刻とに基づいて算出される。
利用情報取得部14aは、待ち時間算出部142により待ち時間が算出されると、この待ち時間の情報を情報DB30に利用情報30eとして記録する。
充電時間算出部143は、車両1が充電スポットで充電している時間(充電時間)を算出するものである。この充電時間は、この充電時間は、充電検出部22によりバッテリの充電の開始および終了が検出された各時刻に基づいて算出される。
利用情報取得部14aは、充電時間算出部143により充電時間が算出されると、この充電時間の情報を情報DB30に利用情報30eとして記録する。
充電時間算出部143は、車両1が充電スポットで充電している時間(充電時間)を算出するものである。この充電時間は、この充電時間は、充電検出部22によりバッテリの充電の開始および終了が検出された各時刻に基づいて算出される。
利用情報取得部14aは、充電時間算出部143により充電時間が算出されると、この充電時間の情報を情報DB30に利用情報30eとして記録する。
充電量算出部144は、車両1が充電スポットで充電した量を算出するものである。この充電量は、この充電量は、SOC検出部23により検出されたバッテリSOCに基づいて算出される。ここでは、充電検出部22によりバッテリの充電の終了が検出されたときのバッテリSOCから充電検出部22によりバッテリの充電の開始が検出されたときのバッテリSOCを減算したものを充電量に対応するものとして算出している。
利用情報取得部14aは、充電量算出部144により充電量が取得されると、この充電量の情報を取得し、この情報を情報DB30に利用情報30eとして記録する。
利用情報取得部14aは、充電量算出部144により充電量が取得されると、この充電量の情報を取得し、この情報を情報DB30に利用情報30eとして記録する。
充電能力算出部145は、充電スポットの充電能力を算出するものである。ここでいう充電能力は、充電効率に対応するものである。つまり、同量の充電量であれば、充電能力が高くなるに従って充電時間が短くなる。この充電能力は、充電量算出部144により取得された充電量を充電時間算出部143により算出された充電時間で除算することで算出することができる。つまり、単位時間当たりの充電量は、充電能力に対応するものとして扱うことができる。
利用情報取得部14aは、充電能力算出部145により充電能力が算出されると、この充電能力の情報を情報DB30に利用情報30eとして記録する。
利用情報取得部14aは、充電能力算出部145により充電能力が算出されると、この充電能力の情報を情報DB30に利用情報30eとして記録する。
統計処理部14bは、情報DB30に利用情報30eとして記録された待ち時間の情報および充電能力の情報をそれぞれ統計処理するものである。統計処理部14bによる統計処理の例を以下に示す。
待ち時間の情報の統計処理としては、充電スポット毎に平均的な待ち時間を算出することが挙げられ、また、充電能力の情報の統計処理としては、充電スポット毎に平均的な充電能力を算出することが挙げられる。さらに、時間帯毎,日付毎または曜日ごとに、平均的な待ち時間や充電能力を算出してもよい。
利用情報取得処理部14は、統計処理部14bにより統計処理された処理情報を情報DB30に利用情報30eとして記録する。
待ち時間の情報の統計処理としては、充電スポット毎に平均的な待ち時間を算出することが挙げられ、また、充電能力の情報の統計処理としては、充電スポット毎に平均的な充電能力を算出することが挙げられる。さらに、時間帯毎,日付毎または曜日ごとに、平均的な待ち時間や充電能力を算出してもよい。
利用情報取得処理部14は、統計処理部14bにより統計処理された処理情報を情報DB30に利用情報30eとして記録する。
図1に示す到着時刻推定部15は、目的地が設定されると、この目的地に到着する時刻を推定するものである。この到着時刻推定部15は、到着時バッテリ残量推定部15aと充電能力取得部15bと充電時間推定部15cと走行時間推定部15dとを有する。ここでは、経由地として充電スポットが設定された場合の目的地に到着する時刻を推定算出するものを説明すする。
まず、経由地である充電スポットでの充電時間を推定するための機能要素である到着時バッテリ残量推定部15a,充電能力取得部15b,充電時間推定部15cを順に説明する。
まず、経由地である充電スポットでの充電時間を推定するための機能要素である到着時バッテリ残量推定部15a,充電能力取得部15b,充電時間推定部15cを順に説明する。
到着時バッテリ残量推定部15aは、充電スポットに到着したときの車両1のバッテリの残量(以下、「到着時バッテリSOC」という)を推定算出するものである。詳細には、到着時バッテリ残量推定部15aは、GPS20により取得した車両1の位置情報と、道路情報取得部11により取得された道路情報30bと、SOC検出部23により検出されたバッテリSOCの情報と、電費取得部24により取得された電費情報とに基づいて、到着時バッテリSOCを推定算出する。
例えば、到着時バッテリ残量推定部15aは、車両1の現在位置から経由地である充電スポットまでの距離(道のり)を道路情報30bから読み出し、この距離を電費で除算して充電スポットに到達するのに必要な電力量を算出し、この電力量をバッテリSOCから減算することで、到着時バッテリSOCを推定算出することができる。このとき、道路情報30bに付帯している道路の起伏情報を用いて、到着時バッテリSOCを降坂路では増大補正し登坂路では減少補正してもよい。さらに、道路情報取得部11により取得された道路情報に混雑状況の情報が含まれていれば、到着時バッテリSOCを混雑した道路では減少補正し空いた道路では増大補正してもよい。
充電能力取得部15bは、情報DB30に記憶された充電スポット情報30cの設備諸元情報から、充電スポットの充電設備が急速充電用か普通充電用かなどの充電能力にかかる情報を取得し、さらに、上記の利用情報取得処理部14の統計処理部14bにより統計処理された充電能力の処理情報として記録された利用情報30eを取得するものである。
ところで、複数の充電コネクタなどの充電設備を有する充電スポットでは、充電設備が並行して多数に利用されているときの充電能力と、充電設備が少数に利用されるときか並行して利用されていないときの充電能力とでは、後者の充電能力の方が高い場合がある。すなわち、後者のように充電スポットが利用されているときの方が早く充電することができる場合がある。これは、充電スポット全体で供給可能な電力には上限があり、この上限電力に充電スポットで使用する電力が達してしまうと、その使用電力が制限されてしまうからである。このため、急速充電設備を備えた充電スポットであっても、一様に充電時間が短くなるとも限らず、充電能力取得部15bは充電設備の情報のみならず統計処理部14bにより統計処理された利用情報30eを取得する。
ただし、充電能力にかかる利用情報30eが記録されていない場合などには、充電能力取得部15bは、利用情報30eを取得せず、単に充電スポットの充電設備の情報だけを取得する。
ただし、充電能力にかかる利用情報30eが記録されていない場合などには、充電能力取得部15bは、利用情報30eを取得せず、単に充電スポットの充電設備の情報だけを取得する。
充電時間推定部15cは、バッテリ残量推定部15aにより算出された到着時バッテリSOCと充電能力取得部15bにより取得された充電スポットの充電能力とからこの充電スポットでの充電時間を推定するものである。
例えば、充電時間推定部15cは、満充電状態のバッテリSOCやこれに対して八割程度といった急速充電を実施することのできる上限のバッテリSOCから到着時バッテリSOCを減算し、かかる減算値に対応する電力量を充電能力で除算して充電時間を推定算出することができる。
次に、充電スポットを経由地にしたときの目的地までの走行時間を算出するための機能要素である走行時間推定部15dを説明する。なお、走行時間は、目的地が設定されたときの車両1の地点から経由地(充電スポット)までの走行時間と、充電スポットを出発してから目的地までの走行時間とを合計した合計走行時間に、充電スポットの待ち時間を加えた時間である。
走行時間推定部15dは、充電スポットを経由地としたときの目的地までの走行時間を推定するものである。この走行時間推定部15dは、GPS20により取得した車両1の位置情報と、道路情報取得部11により取得された道路情報30bとを用いて走行時間を推定算出する。さらに、走行時間推定部15dは、統計処理部14bにより統計処理された待ち時間の処理情報として記録された利用情報30eを走行時間の推定に用いる。
例えば、走行時間推定部15dは、車両1の現在位置から経由地を経由した目的地までの距離(道のり)を道路情報30bから読み出し、この距離を車速センサ21により検出された車速の平均値で除算することで、合計走行時間を推定算出することができる。このとき、道路情報取得部11により取得された道路情報に混雑状況の情報が含まれていれば、走行時間を混雑した道路では増加補正し空いた道路では減少補正してもよい。さらに、走行時間推定部15dは、統計処理部14bにより統計処理された待ち時間を加算して走行時間を推定算出することができる。ただし、待ち時間の処理情報にかかる利用情報30eが記録されていない場合などには、走行時間推定部15dは、利用情報30eを用いずに合計走行時間を走行時間として推定される。
到着時刻推定部15は、充電時間推定部15cにより算出された充電時間と走行時間推定部15dにより推定された走行時間との合計時間を、目的地が設定された時刻に加算して、目的地に到着する時刻を推定算出する。
なお、走行時間推定部15dは充電スポットまでの走行時間を推定することができる。このため、経由地が設定されず目的地のみが設定されれば、走行時間推定部15dは目的地までの走行時間を推定することができ、到着時刻推定部15は、目的地が設定された時刻に上記の走行時間推定部15dにより推定された走行時間を加算して目的地の到着時刻を推定することができる。
なお、走行時間推定部15dは充電スポットまでの走行時間を推定することができる。このため、経由地が設定されず目的地のみが設定されれば、走行時間推定部15dは目的地までの走行時間を推定することができ、到着時刻推定部15は、目的地が設定された時刻に上記の走行時間推定部15dにより推定された走行時間を加算して目的地の到着時刻を推定することができる。
関連スポット選別部16は、上記(A6)などの利用シーンが選択されると、この(A6)の利用シーンに関連付けられ且つ経路設定部12により設定された経路沿いまたは経路の周辺にある関連スポットを選別するものである。この関連スポット選別部16による関連スポットの選別には、情報DB30に記憶された関連スポット情報30dと道路情報取得部11により取得された道路情報とを用いる。
例えば、関連スポット選別部16は、経路設定部12により設定された経路と関連スポットとの距離を算出し、この距離が例えば1kmや5kmといった経路の周辺といえる所定周辺距離以内に位置する関連スポットを選別する。
〔1.1.2.3 シーン対応充電スポット情報の取得〕
ECU10は、ユーザに選択された利用シーンに対応するシーン対応充電スポット情報を取得する。詳細には、ECU10は、入力HMI25から入力された利用シーンの選択操作情報に応じて上記の各機能要素11〜16および情報DB30により取得された各情報をシーン対応充電スポット情報に含めることでシーン対応充電スポット情報を取得する。以下、その具体例を説明する。
ECU10は、ユーザに選択された利用シーンに対応するシーン対応充電スポット情報を取得する。詳細には、ECU10は、入力HMI25から入力された利用シーンの選択操作情報に応じて上記の各機能要素11〜16および情報DB30により取得された各情報をシーン対応充電スポット情報に含めることでシーン対応充電スポット情報を取得する。以下、その具体例を説明する。
ECU10は、上記(A1)〜(A7)の利用シーンの何れが選択された場合でも、到達可能充電スポット抽出部13により抽出された到達可能な充電スポットの情報をシーン対応充電スポット情報に含める。言い換えれば、シーン対応充電スポット情報には、到達可能な充電スポットの情報が少なくとも含まれる。特に(A1)の利用シーンが選択されたときには、何よりも優先して充電スポットに到達したい状況であるため、到達可能な充電スポットの情報はユーザの所望する利用シーンに合致したものである。
また、(A1)の利用シーンが選択されたときには、到達可能充電スポット抽出部13による抽出時に算出された到達可能な充電スポットまでの道のりの情報をシーン対応充電スポット情報に含め、到達可能な充電スポットの情報を提供する際に、例えば道のりの短い順にリストを作成して情報提供することが好ましい。この場合、更に好ましくは、道のりが電力消費量と対応するように、付帯している道路の起伏情報によって補正して道のりを算出して利用することが好ましい。
また、ECU10は、上記(A2)および(A4)の利用シーンが選択された場合には、走行時間推定部15dにより推定された走行時間の情報をシーン対応充電スポット情報に含める。詳細には、(A2)の利用シーンが選択されたときに、充電スポットまでの走行時間の情報がシーン対応充電スポット情報に含まれ、(A4)の利用シーンが選択されたときに、充電スポットを経由地とした目的地までの走行時間がシーン対応充電スポット情報に含まれる。(A2)の利用シーンが選択されたときにはできるだけ早く充電スポットに行きたい状況であり、また、(A3)の利用シーンが選択されたときには目的地にできるだけ早く到着したい状況であるため、走行時間の情報はユーザの所望する利用シーンを実現するのに有用である。
また、ECU10は、上記(A3)および(A4)の利用シーンが選択された場合には、充電時間推定部15cにより推定された充電時間の情報をシーン対応充電スポット情報に含める。これらの(A3)および(A4)の利用シーンが選択されたときには、充電スポットでの充電時間をできるだけ短縮したい状況といえるため、各充電スポットの充電時間の情報はユーザの所望する利用シーンを実現するのに有用である。
これらより、ECU10は、上記(A4)の利用シーンが選択されたときには、走行時間推定部15dにより推定された走行時間の情報と充電時間推定部15cにより推定された充電時間の情報、即ち、充電スポットを経由地としたとき目的地までにかかる走行時間と充電時間との合計時間の情報をシーン対応充電スポット情報に含める。
また、ECU10は、上記(A5)および(A6)の利用シーンが選択された場合には、関連スポット情報30dからユーザにより選択された利用シーンに関連付けられた上記(B5)および(B6)の関連スポットの情報をシーン対応充電スポット情報に含める。例えば、ECU10は、(A5)のうち上記(A51)の利用シーンであるユーザが買い物したい状況が選択されたときには、属性情報がレストランである関連スポットの情報をシーン対応充電スポット情報に含める。同様に、ECU10は、上記(A52)〜(A54)ならびに(B61)〜(B64)の利用シーンが選択されたときには、各利用シーンの所望の目的に応じた属性情報を有する関連スポットの情報をシーン対応充電スポット情報に含める。
(A5)の利用シーンが選択されたときには、ECU10は、上記(B5)の情報、即ち、(A5)の利用シーンに関連付けられた関連スポットの位置と同一または近接する充電スポットの位置情報をシーン対応充電スポット情報に含める。なお、関連スポットの位置と充電スポットの位置とが同一または近接しているかは、ECU10により判定される。例えば、ECU10は、例えば500mや1kmといった充電スポットの周辺といえる所定近接距離以内に関連スポットが位置するときに、これらのスポットの位置が同一または近接すると判定する。一方、(A6)の利用シーンが選択されたときには、ECU10は、関連スポット選別部16により選別された関連スポットの情報をシーン対応充電スポット情報に含める。
また、ECU10は、上記(A7)の利用シーンが選択された場合には、関連スポット情報30dから充電スポットの設備諸元情報をシーン対応充電スポット情報に含める。(A7)の利用シーンが選択されたときには、屋根のある充電スポットに行きたい状況であるため、屋根の有無情報を含む設備諸元情報は有用である。
このようにして、ECU10は利用シーン毎にシーン対応充電スポット情報に充電スポットの情報を含める。さらにECU10は、利用シーン毎に充電スポットまでの経路の情報をシーン対応充電スポット情報に含める。
具体的には、ECU10は、利用シーン毎にシーン対応充電スポット情報に含められる充電スポットまでの経路を経路設定部12により設定し、さらに、シーン対応充電スポットに関連スポットが含まれる場合には関連スポットまでの経路も設定し、かかる経路の情報をシーン対応充電スポット情報に含める。シーン対応充電スポット情報に含まれる経路の情報としては、何れの利用シーンが選択された場合にも含まれる到着可能な充電スポットまでの経路の情報,上記(A2)の利用シーンが選択された場合には充電スポットに最も早く到着する経路の情報,上記(A4)の利用シーンが選択された場合には充電スポットを経由地としたときの走行時間と充電スポットでの充電時間との合計時間が最も短くなる経路の情報,上記(A5)および(A6)の利用シーンが選択された場合には所要の目的を達成することに関連付けられた関連スポットまでの経路の情報などが挙げられる。
なお、ECU10は、取得したシーン対応充電スポット情報を出力HMI26に出力するが、このときに、充電スポットまでの距離が近い順や電力消費量が少ない順などにソート(整列)して出力することができる。
なお、ECU10は、取得したシーン対応充電スポット情報を出力HMI26に出力するが、このときに、充電スポットまでの距離が近い順や電力消費量が少ない順などにソート(整列)して出力することができる。
〔1.2 フローチャート〕
以下、図3のフローチャートを用いて、本実施形態の情報提供システムで実施されるシーン対応充電スポット情報の取得および出力の手順を説明する。このフローチャートは、ユーザが例えば入力HMI25により本情報提供システムを起動し、ユーザにより所望する利用シーンが選択されることをトリガに開始され、その後は、所定の周期で繰り返し実施される。また、フローチャート中の各ステップは、ECU10のハードウェアに割り当てられた各機能がソフトウェア(コンピュータプログラム)によって動作することで実施される。
以下、図3のフローチャートを用いて、本実施形態の情報提供システムで実施されるシーン対応充電スポット情報の取得および出力の手順を説明する。このフローチャートは、ユーザが例えば入力HMI25により本情報提供システムを起動し、ユーザにより所望する利用シーンが選択されることをトリガに開始され、その後は、所定の周期で繰り返し実施される。また、フローチャート中の各ステップは、ECU10のハードウェアに割り当てられた各機能がソフトウェア(コンピュータプログラム)によって動作することで実施される。
ステップS10では、選択された利用シーンに応じたシーン対応充電スポット情報を取得するサブルーチンを実施する。このサブルーチンの詳細は図示しないが、項目〔1.1.2.3 シーン対応充電スポット情報の取得〕で上述したように、各利用シーンに応じてシーン対応充電スポット情報を取得するルーチンを実施する。
ステップS20では、シーン対応充電スポット情報を出力HMI26に出力する。そして、本周期を終了(エンド)する。
ステップS20では、シーン対応充電スポット情報を出力HMI26に出力する。そして、本周期を終了(エンド)する。
〔1.3 作用および効果〕
本発明の第一実施形態に係る情報提供システムは、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
車両1のユーザが所望する利用シーンを選択するために記憶された種々の利用シーンに対応付けられた充電スポットの情報であるシーン対応充電スポット情報がECU10により取得され、このECU10により取得されたシーン対応充電スポット情報が出力HMI26により車両1のユーザに提供されるため、情報提供されたシーン対応充電スポット情報にかかる充電スポットは、ユーザが所望する利用シーンに合致しており、充電スポットが利用シーンに合致しいているか否かの判断がユーザに委ねられることがない。これにより、車両1のユーザは、自身が所望する利用シーンに合致した充電スポットの情報を容易に且つ速やかに取得することができる。したがって、車両1のユーザの利便性を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る情報提供システムは、上述のように構成されるため、以下のような作用および効果を得ることができる。
車両1のユーザが所望する利用シーンを選択するために記憶された種々の利用シーンに対応付けられた充電スポットの情報であるシーン対応充電スポット情報がECU10により取得され、このECU10により取得されたシーン対応充電スポット情報が出力HMI26により車両1のユーザに提供されるため、情報提供されたシーン対応充電スポット情報にかかる充電スポットは、ユーザが所望する利用シーンに合致しており、充電スポットが利用シーンに合致しいているか否かの判断がユーザに委ねられることがない。これにより、車両1のユーザは、自身が所望する利用シーンに合致した充電スポットの情報を容易に且つ速やかに取得することができる。したがって、車両1のユーザの利便性を向上させることができる。
ECU10は、情報DB30に記憶された充電スポットの位置情報を含む充電スポット情報30cと利用シーンに関連付けられた関連スポットの位置情報を含む関連スポット情報30dとからシーン対応充電スポット情報を取得し、これを出力HMI26に出力するため、利用シーンに合致した充電スポット或いは関連スポットにかかるシーン対応充電スポット情報を車両1のユーザに提供することができる。
例えば、上記(A5)の利用シーンが選択されたときには、ECU10は、上記(B5)の情報、即ち、関連スポットの位置と同一または近接(周辺にあること)する充電スポットの位置情報を含んだシーン対応充電スポット情報を取得するため、充電スポットまたはその周辺で所要の目的を達成するという(A5)の利用シーンに合致した充電スポットの情報がユーザに提供される。また、上記(A7)の利用シーンが選択されたときには、ECU10は、充電スポットの屋根の有無情報などの設備諸元情報を含むシーン対応充電スポット情報を取得するため、屋根のある充電スポットに行きたいという(A7)の利用シーンに合致した充電スポットの情報がユーザに提供される。これらより、ユーザの利便性を向上させることができる。
ECU10は、何れの利用シーンが選択された場合にも、車両1が到達可能な範囲内に位置する充電スポットまでの経路の情報を含むシーン対応充電スポット情報を取得し、これを出力HMI26に出力するため、充電スポットに到達可能であるという利用シーンに合致した情報を提供することができる。特に、上記(A1)の利用シーンが選択されたときには、電欠しそうな状況であるため、(A1)の利用シーンに合致した情報を提供することができる。
車両1により到達可能な範囲の算出に用いられる道路情報には、道路情報30bに付帯する道路の起伏情報が付帯するため、登坂路の先にある充電スポットが到達可能範囲に入らないがこの充電スポットよりも遠くにあるものの降坂路の先にある充電スポットが到達可能範囲に入ることもあり得る。さらに、車両1により到達可能な範囲の算出に用いられる道路情報に、道路の混雑状況などの情報が含まれれば、混雑した道路の先にある充電スポットが到達可能範囲に入らないがこの充電スポットよりも遠くにあるものの空いた道路の先にある充電スポットが到達可能範囲に入ることもあり得る。したがって、算出される到達可能範囲の精度が向上し、これにより、シーン対応充電スポット情報の精度を向上させることができる。
なお、直近の充電スポットがそこに到達するのに要する消費電力が少ないとは限らない。例えば、直近の充電スポットが登坂路の先や混雑した道路の先にあるのに対し、これよりも遠いが降坂路の先や空いた道路の先に充電スポットがある場合、後者の充電スポットに到達するのに要する消費電力が少ない場合がある。この場合に電欠しそうであれば、後者の充電スポットの方が前者の充電スポットよりも到達するのに要する消費電力が少ないため、利用シーンに合致した充電スポットである。
上記(A2)の利用シーンが選択された場合には、車両1が最も早く到着する充電スポットまでの経路が経路設定部12により設定され、この経路情報を含むシーン対応充電スポット情報が出力HMI26から出力されるため、充電スポットに速やかに到着するという(A2)の利用シーンに合致した情報がユーザに提供される。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
なお、車両1が最も早く到着する充電スポットは、直近の充電スポットとも限らない。例えば、直近の充電スタンドよりも遠い或いはそこまでの消費電力量が多い充電スポットであっても、空いている道路の先にあるなどの理由により到達するまでの時間が短いものがあれば、これが最も早く到着する充電スポットである。
上記(A4)の利用シーンが選択された場合には、充電スポットを経由地としたときの走行時間と充電スポットでの充電時間との合計時間との合計時間が最も短くなる経路が経路設定部12により設定され、この経路情報を含むシーン対応充電スポット情報が出力HMI26から出力されるため、途中の充電スポットで充電するとともに目的地にできる限り早く到着するという(A4)の利用シーンに合致した情報がユーザに提供される。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
上記(A6)の利用シーンが選択された場合には、この(A6)の利用シーンに関連付けられ且つ経路設定部12により設定された経路沿いまたは経路の周辺にある関連スポットを選別する関連スポット選別部16により選別された関連スポットの情報を含むシーン対応充電スポット情報が出力HMI26から出力されるため、経路の周辺で所要の目的を達成するという(A6)の利用シーンに合致した情報がユーザに提供される。これにより、ユーザの利便性を向上させることができる。
このように、ユーザによる充電スポットの利用シーンが様々である点に着目して、上記(A1)〜(A7)に例示される種々の利用シーンとこれに関連付けられた各関連スポットがECU10に予め記憶され用意されているため、ユーザが所望する利用シーンを選択するだけで、選択された利用シーンに合致したシーン対応充電スポット情報を速やかに提供することができる。
上記(A3)の利用シーンが選択された場合には、充電時間推定部15cにより推定された充電時間の情報を含むシーン対応充電スポット情報が出力HMI26から出力されるため、充電スポットでの充電時間が短いという(A3)の利用シーンに有用な情報がユーザに提供される。さらに、ここでいう充電時間は充電スポットの待ち時間を含むものであるため、ユーザの利便性をより向上させることができる。
〔1.4 変形例〕
次に、図4を参照して、本発明の第一実施形態に係る変形例について説明する。以下の説明では、上述の第一実施形態の構成と異なる点を説明する。なお、ここでいう異なる点を除いては上述の第一実施形態の構成と同様の構成となっており、これらについては同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
次に、図4を参照して、本発明の第一実施形態に係る変形例について説明する。以下の説明では、上述の第一実施形態の構成と異なる点を説明する。なお、ここでいう異なる点を除いては上述の第一実施形態の構成と同様の構成となっており、これらについては同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本変形例にかかる情報提供システムでは、その車両1Aの構成が上述した第一実施形態の車両1の構成と異なる。この車両1Aは、上述の第一実施形態のECU10に替えて携帯端末10Aを搭載している。なお、携帯端末10Aが車両1Aに搭載されることには、携帯端末10Aが車両1Aに固定設置されることに限らず、携帯端末10Aが車両1Aに持ち込まれていることも含まれる。
携帯端末10Aは、いわゆるスマートフォンなどの多機能携帯端末である。また、携帯端末10Aと車両1Aの各部との間で情報の伝達を行なえるように、両者間に通信手段(図示略)が介装されている。例えば、両者間で例えばWiFi(登録商標)やBluetooth(登録商標)を用いた無線通信システムを装備することや、車両1Aにクレイドルを装備して携帯端末10Aをクレイドルに設置することにより通信手段を構成することにより通信手段を構成することができる。車両1Aにクレイドルを装備する場合には、このクレイドルと車両1Aの各部とがワイヤーハーネスなどの有線で接続されて情報伝達されるものを用いてもよく、クレイドルの設置された携帯端末10Aと車両1Aの各部とが無線通信システムにより情報伝達されるものを用いてもよい。
この携帯端末10Aは、上述の入力側デバイス21〜25からの情報が送信される。
上述の第一実施形態では、車両1にGPS20が備えられていたが、本変形例では、GPSと同機能を有するGPS20Aが携帯端末10Aに備えられている。
また、本変形例では、車両1に出力HMI26が備えられるのに替えて、携帯端末10AにMMI(Man Machine Interface,情報提供手段)26Aが備えられている。
上述の第一実施形態では、車両1にGPS20が備えられていたが、本変形例では、GPSと同機能を有するGPS20Aが携帯端末10Aに備えられている。
また、本変形例では、車両1に出力HMI26が備えられるのに替えて、携帯端末10AにMMI(Man Machine Interface,情報提供手段)26Aが備えられている。
MMI26Aは、車両1Aのユーザと携帯端末10Aとのインターフェースであり、ユーザに情報を提供するためのものである。このMMI26Aとしては、音声で情報を提供するスピーカや、表示で情報を提供するモニタディスプレイなどが挙げられる。
この携帯端末10Aは、第一実施形態で上述のECU10と同様に、いわゆるカーナビゲーションシステムにかかる広汎な演算や制御を実施し、シーン対応充電スポット情報を取得し、このシーン対応充電スポット情報をMMI26Aから出力する。
この携帯端末10Aは、第一実施形態で上述のECU10と同様に、いわゆるカーナビゲーションシステムにかかる広汎な演算や制御を実施し、シーン対応充電スポット情報を取得し、このシーン対応充電スポット情報をMMI26Aから出力する。
本変形例の情報提供システムは、上述のように構成されるため、上述した第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、車両側に情報提供システムにかかるECUの設置を要せず、携帯可能な携帯端末10Aを情報提供システムの一部にするため、情報提供システムの導入を容易にすることができる。携帯端末10Aに、いわゆるスマートフォンなどの既に普及しつつある多機能携帯端末を用いれば、システム導入にかかるコストを低減することができる。
さらに、車両側に情報提供システムにかかるECUの設置を要せず、携帯可能な携帯端末10Aを情報提供システムの一部にするため、情報提供システムの導入を容易にすることができる。携帯端末10Aに、いわゆるスマートフォンなどの既に普及しつつある多機能携帯端末を用いれば、システム導入にかかるコストを低減することができる。
〔2.第二実施形態〕
〔2.1 構成〕
次に、図5を参照して本発明の第二実施形態について説明する。以下の説明では、上述の第一実施形態の構成と異なる点について説明する。なお、ここで説明する点を除いては、第一実施形態と同様の構成となっており、これらについては同様の符号を付し、各部の説明を省略する。
〔2.1 構成〕
次に、図5を参照して本発明の第二実施形態について説明する。以下の説明では、上述の第一実施形態の構成と異なる点について説明する。なお、ここで説明する点を除いては、第一実施形態と同様の構成となっており、これらについては同様の符号を付し、各部の説明を省略する。
本発明の第二実施形態にかかる情報提供システムは、第一実施形態の車両1のECU10から情報DB30を省略した車両1BのECU10Bと、情報DB30と同機能を有する外部サーバ30Bとを備えたものである。また、車両1BのECU10Bには、これと外部サーバ30Bとで通信するための通信部27が備えられている。
外部サーバ30Bは、車両1Bの外部に備えられ、第一実施形態で上述の各情報30a〜30eが記憶される。具体的には、利用シーン情報30a,道路情報30b,充電スポット情報30cおよび関連スポット情報30dが予め記憶され、利用情報30eが各種の情報が累積的に記録され、この累積的に記録された情報の処理情報が種別に記録されている。この外部サーバ30Bは通信部27を介してECU10Bと通信可能に接続されている。
通信部27は、外部サーバ30Bと通信するためのものである。具体的には、WiFi(登録商標)や携帯電話キャリアの通信網などの無線で広域通信するための通信モジュールである。ECU10は、通信部27により外部サーバ30Bから利用シーン情報30a,道路情報30b,充電スポット情報30cおよび関連スポット情報30dを受信し、利用情報30eを送受信する。
本実施形態では、車両1BのECU10Bと外部サーバ30Bとで送受信される利用情報30eおよびこれの算出に用いるその他の情報には、例えば車両に固有のIDなどの車両1Bを特定する情報が付帯している。これにより、同定された車両1Bにかかる各種の利用情報が紐付けされる。
例えば、待ち時間情報の算出に到着時刻の情報および充電開始時刻の情報が用いられるように、利用情報の取得や算出にその他の情報が用いられる場合があるが、その他の情報は、外部サーバ30Bに記録されてもよく、さらに、一時的にECU10Bに記憶されていてもよい。
例えば、待ち時間情報の算出に到着時刻の情報および充電開始時刻の情報が用いられるように、利用情報の取得や算出にその他の情報が用いられる場合があるが、その他の情報は、外部サーバ30Bに記録されてもよく、さらに、一時的にECU10Bに記憶されていてもよい。
このように、その他の情報がECU10Bに記録されている場合には、その他の情報の読み出しに通信部27を介した広域通信を用いること必要としないため、速やかに利用情報30eを取得または算出することができる。
なお、利用情報の算出に用いるその他の情報が外部サーバ30Bに記録されるがECU10Bには記録されない場合には、その他の情報を外部サーバ30Bから読み出す必要があるが、各利用情報には車両1Bを特定する情報が付帯しているため、車両1Bに記録されていない所要の利用情報を用いることができる。言い換えれば、車両1Bにその他の情報が記録されていなくても、リアルタイムで利用情報の取得処理を実施することができる。
なお、利用情報の算出に用いるその他の情報が外部サーバ30Bに記録されるがECU10Bには記録されない場合には、その他の情報を外部サーバ30Bから読み出す必要があるが、各利用情報には車両1Bを特定する情報が付帯しているため、車両1Bに記録されていない所要の利用情報を用いることができる。言い換えれば、車両1Bにその他の情報が記録されていなくても、リアルタイムで利用情報の取得処理を実施することができる。
〔2.2 作用および効果〕
第二実施形態にかかる情報提供システムは、上述のように構成されるため、上述した第一実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
さらに、外部サーバ30Bに利用シーン情報30a,道路情報30b,充電スポット情報30c,および関連スポット情報30dが記憶されるため、例えば更新や改訂された各情報30a〜30dを用いることができる。これにより、シーン対応充電スポット情報の精度を向上させることができる。よって、ユーザの利便性を一層向上させることができる。
第二実施形態にかかる情報提供システムは、上述のように構成されるため、上述した第一実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
さらに、外部サーバ30Bに利用シーン情報30a,道路情報30b,充電スポット情報30c,および関連スポット情報30dが記憶されるため、例えば更新や改訂された各情報30a〜30dを用いることができる。これにより、シーン対応充電スポット情報の精度を向上させることができる。よって、ユーザの利便性を一層向上させることができる。
〔2.3 変形例〕
次に、図6を参照して、本発明の第二実施形態にかかる変形例について説明する。以下の説明では、上述の第二実施形態の構成と異なる点と、さらに上述の第一実施形態の変形例の構成と異なる点とを説明する。なお、ここでいう異なる点を除いては上述の第二実施形態または第一実施形態の変形例の構成と同様の構成になっており、これらについては、同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
次に、図6を参照して、本発明の第二実施形態にかかる変形例について説明する。以下の説明では、上述の第二実施形態の構成と異なる点と、さらに上述の第一実施形態の変形例の構成と異なる点とを説明する。なお、ここでいう異なる点を除いては上述の第二実施形態または第一実施形態の変形例の構成と同様の構成になっており、これらについては、同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本変形例にかかる情報提供システムでは、その車両1Cの構成が上述した第二実施形態の車両1Bと異なる。この車両1Cは、上述の第二実施形態のECU10Bに替えて携帯端末10Cを搭載している。この携帯端末10Cは、上述の第一実施形態の変形例にかかる情報提供システムにおける携帯端末10Aの情報DB30を省略し上述の第二実施形態の通信部27を備えたものである。
本変形例では、携帯端末10Cと外部サーバ30Bとで送受信される利用情報30eには、例えば携帯端末に固有のIDなどの携帯端末10Cを特定する情報が付帯している。これにより、同定された携帯端末10Cが搭載される車両1Cもまた同定され、この車両1Cにかかる各種の利用情報30eが紐付けされる。
本変形例の情報提供システムは、上述のように構成されるため、上述した第二実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。さらに、上述した第一実施形態の変形例の効果と同様の効果を得ることができる。
本変形例の情報提供システムは、上述のように構成されるため、上述した第二実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。さらに、上述した第一実施形態の変形例の効果と同様の効果を得ることができる。
〔3.その他〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、シーン対応充電スポット情報の取得に利用情報30eを用いるものを示したが、シーン対応充電スポット情報の取得に利用情報30eを用いなくもよい。この場合、ECU10から利用情報取得処理部14を省略することができ、シーン対応充電スポット情報の取得には用いず利用情報の取得にのみ用いる充電検出部22を省略することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
上述の実施形態では、シーン対応充電スポット情報の取得に利用情報30eを用いるものを示したが、シーン対応充電スポット情報の取得に利用情報30eを用いなくもよい。この場合、ECU10から利用情報取得処理部14を省略することができ、シーン対応充電スポット情報の取得には用いず利用情報の取得にのみ用いる充電検出部22を省略することができる。
また、上述の実施形態では、シーン対応充電スポット情報の取得に用いる道路情報30bに起伏情報が付帯しているものを示したが、この起伏情報を省略してもよい。
また、上述の第一実施形態では、情報DB30がECU10に備えられたものを示したが、車両1に備えられていれば情報DB30がECU10の外部に備えられていてもよい。この場合、情報DB30とECU10とは各情報30a〜30eを入出力可能に接続される。
また、上述の第一実施形態では、情報DB30がECU10に備えられたものを示したが、車両1に備えられていれば情報DB30がECU10の外部に備えられていてもよい。この場合、情報DB30とECU10とは各情報30a〜30eを入出力可能に接続される。
また、上述の第一実施形態およびその変形例では、情報DB30に道路情報30bが記憶されたものを説明したが、道路情報30bが車両1,1Aの外部に備えられていてもよい。この場合、車両1,1Aに上述の通信部27を備え、この通信部27を介してインターネット上の地図データベースなどにアクセスし、ECU10または携帯端末10Aに道路情報や道路交通情報を取り込む。
また、上述の第二実施形態およびその変形例では、外部サーバ30Bに利用情報30eとして記録される統計処理された各種の処理情報は、車両1B,1Cのそれぞれで閉鎖した中で統計処理されるものを説明したが、外部サーバ30Bに、利用情報を種別に統計処理する処理部を備え、この処理部が、複数の車両から送信された利用情報を種別に統計処理してもよい。この場合、各種の利用情報の精度を向上させることができ、延いてはシーン対応充電スポット情報の精度を向上させることができる。
1 車両(電気自動車)
10 ECU(シーン対応充電スポット情報取得手段)
11 道路情報取得部
12 経路設定部
13 到達可能充電スポット抽出部
14 利用情報取得処理部
15 到着時刻推定部
16 関連スポット選別部
20 GPS(車両位置取得部)
23 SOC検出部(バッテリ残量検出部)
25 入力HMI(選択手段)
26 出力HMI(情報提供手段)
27 通信部
30 情報DB(利用シーン記憶手段,スポット情報記憶手段)
30a 利用シーン情報
30b 道路情報
30c 充電スポット情報
30d 関連スポット情報
30e 利用情報
10 ECU(シーン対応充電スポット情報取得手段)
11 道路情報取得部
12 経路設定部
13 到達可能充電スポット抽出部
14 利用情報取得処理部
15 到着時刻推定部
16 関連スポット選別部
20 GPS(車両位置取得部)
23 SOC検出部(バッテリ残量検出部)
25 入力HMI(選択手段)
26 出力HMI(情報提供手段)
27 通信部
30 情報DB(利用シーン記憶手段,スポット情報記憶手段)
30a 利用シーン情報
30b 道路情報
30c 充電スポット情報
30d 関連スポット情報
30e 利用情報
Claims (7)
- 電気自動車のバッテリを充電する充電スポットにかかる情報を提供する情報提供システムであって、
前記充電スポットにおける種々の利用シーンが予め記憶された利用シーン記憶手段と、
前記電気自動車のユーザが前記利用シーン記憶手段に記憶された利用シーンの中から所望する利用シーンを選択するための選択手段と、
前記選択手段により選択された利用シーンに対応付けられた前記充電スポットの情報であるシーン対応充電スポット情報を取得するシーン対応充電スポット情報取得手段と、
前記シーン対応充電スポット情報取得手段により取得されたシーン対応充電スポット情報を前記電気自動車のユーザに提供する情報提供手段と、を備えた
ことを特徴とする、情報提供システム。 - 前記充電スポットの位置情報を含む情報と前記利用シーン記憶手段に記憶された利用シーンに関連付けられた関連スポットの位置情報を含む情報とが記憶されたスポット情報記憶手段をさらに備え、
前記シーン対応充電スポット情報取得手段は、前記スポット情報記憶手段に記憶された情報から前記シーン対応充電スポット情報を取得する
ことを特徴とする、請求項1記載の情報提供システム。 - 前記シーン対応充電スポット情報取得手段は、
前記電気自動車の位置を取得する車両位置取得部と、
道路情報を取得する道路情報取得部と、
前記電気自動車の前記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出部と、
前記電気自動車の電費を取得する電費取得部と、
前記車両位置取得部により取得された前記電気自動車の位置と前記道路情報取得部により取得された道路情報と前記バッテリ残量検出部により検出された残量と前記電費取得部により取得された電費とに基づいて、前記電気自動車が到達可能な範囲である到達可能範囲を算出する到達可能範囲算出部と、
前記スポット情報記憶手段に記憶された前記充電スポットの位置が前記到達可能範囲算出部により算出された到達可能範囲内に位置するかを判定する到達可能判定部と、
前記到達可能判定部により到達可能範囲内に位置すると判定された前記充電スポットの中から、前記選択手段により選択された利用シーンに対応付けられた前記充電スポットを選別する充電スポット選別部と、
前記車両位置取得部により取得された前記電気自動車の位置と前記道路情報取得部により取得された道路情報とを用いて、前記充電スポット選別部により選別された充電スポットまでの経路を設定する経路設定部とを有し、
前記シーン対応充電スポット情報には、前記経路設定部により設定された経路の情報が含まれる
ことを特徴とする、請求項2記載の情報提供システム。 - 前記経路設定部は、
前記電気自動車が、前記充電スポットに最も早く到着する経路を設定する
ことを特徴とする、請求項3記載の情報提供システム。 - 前記シーン対応充電スポット情報取得手段は、
前記電気自動車が前記充電スポットに到着したときの前記バッテリの残量を推定する到着時バッテリ残量推定部と、
前記充電スポットの充電能力を取得する充電能力取得部と、
前記到着時バッテリ残量推定部により推定された前記バッテリの残量と前記充電能力取得部により取得された前記充電スポットの充電能力とから前記充電スポットでの充電時間を推定する充電時間推定部と、
前記電気自動車のユーザにより前記充電スポット以外の目的地が設定されると、前記充電スポットを経由地にしたときの走行時間を推定する走行時間推定部とをさらに有し、
前記経路設定部は、
前記充電スポットを経由地にしたときの前記走行時間推定部により推定された走行時間と前記充電時間推定部により推定された充電時間との合計時間が最も短くなる経路を設定する
ことを特徴とする、請求項3記載の情報提供システム。 - 前記シーン対応充電スポット情報取得手段は、
前記スポット情報記憶手段に記憶された関連スポットの情報と前記道路情報取得部により取得された道路情報とを用いて、前記経路設定部により設定された経路沿いまたは前記経路の周辺にあり且つ前記選択手段により選択された利用シーンに関連付けられた関連スポットを選別する関連スポット選別部を有し、
前記シーン対応充電スポット情報には、前記関連スポット選別部により選別された関連スポットの情報が含まれる
ことを特徴とする、請求項3記載の情報提供システム。 - 前記利用シーン記憶手段に記憶された利用シーンには、
前記電気自動車が電欠しそうなこと、
前記充電スポットに速やかに到着すること、
前記充電スポットでの充電時間が短いこと、
途中の前記充電スポットで充電するとともに目的地にできるだけ早く到着すること、
前記充電スポットまたはその周辺で所要の目的を達成すること、
前記充電スポットへの経路の周辺で所要の目的を達成すること、
屋根のある前記充電スポットに行きたいこと、
の少なくとも何れかが含まれる
ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の情報提供システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013023793A JP2014153222A (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | 情報提供システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013023793A JP2014153222A (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | 情報提供システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014153222A true JP2014153222A (ja) | 2014-08-25 |
Family
ID=51575220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013023793A Pending JP2014153222A (ja) | 2013-02-08 | 2013-02-08 | 情報提供システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014153222A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017067720A (ja) * | 2015-10-02 | 2017-04-06 | 日産自動車株式会社 | 充電状態推定装置及び充電状態推定方法 |
JP2019095310A (ja) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | マツダ株式会社 | 車両用情報提供装置 |
JP2019097340A (ja) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用充電制御システム |
JP2019095311A (ja) * | 2017-11-24 | 2019-06-20 | マツダ株式会社 | 車両用制御装置 |
CN110920460A (zh) * | 2018-09-20 | 2020-03-27 | 本田技研工业株式会社 | 电动汽车的充电支持装置 |
-
2013
- 2013-02-08 JP JP2013023793A patent/JP2014153222A/ja active Pending
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