JP2014153172A - 画像解析装置、画像解析方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バックグランドを含む画像からバックグランドを除去する画像解析装置において、バックグランド認定領域生成部と、バックグランド認定部と、バックグランド除去部と、を備えることを特徴とする。バックグランド認定領域生成部は、画像を構成するピクセル毎にバックグランドを認定するための領域を生成する。バックグランド認定部は、バックグランド認定領域に基づいてバックグランドを認定する。バックグランド除去部は、画像からバックグランドを除去する。
【選択図】図1
Description
ゲル電気泳動では、個々のタンパク質が表面電荷および分子量について有している独特の性質を利用して分離している。例えば、タンパク質を電荷のみ、または分子量のみに依存して分離する一次元電気泳動と、両者を組み合わせて分離する二次元電気泳動とがある。中でも、二次元電気泳動は、一度に多くのタンパク質を分離し、網羅的に解析することが可能であるため、プロテオーム解析において広く利用されている。
以下では、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態における、タンパク質分析装置の全体図を表すブロック図である。前記タンパク質分析装置は、二次元電気泳動装置90と、ゲル91と、画像読取装置101と、画像解析装置100から構成される。
二次元電気泳動装置90は、二次元電気泳動を行う。二次元電気泳動は、タンパク質の電気的な性質を利用して二次元に分離する手法である。二次元電気泳動は、タンパク質を電荷に依存して分離する等電点電気泳動と、分子量に依存して分離するドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)との2つの電気泳動から構成される。
ゲル91上で分離されたタンパク質は、クーマシーブリリアントブルー(CBB)等の染色色素、または蛍光色素等によって染色される。図1のゲル91は、二次元電気泳動装置90によって、タンパク質が分離され、そして染色されたゲルを表す。ゲル91は、画像読取装置101によって読み込まれ、デジタル画像化される。画像読取装置101は、例えば、カメラやスキャナ等である。この該デジタル画像化されたものが二次元電気泳動画像(以下、原画像と呼ぶ)である。
次に、画像解析装置100を説明する。画像解析装置100は、原画像に対して、バックグランドの除去を行う。
画像解析装置100は、制御部102と、入力部103と、データ処理部104と、記憶部105と、外部記憶部106と、出力部107とを備える。
制御部102は、画像解析装置100の各部を統括的に制御する。なお、制御部102から制御対象の各部へ至る制御信号の流れを示す矢印は、図面を見易くするために図示を省略する。
入力部103は、自装置の外部から入力される情報を受け取る。入力部103は、例えば、自装置を操作するユーザからの指示を入力するキーボードまたはポインティングデバイスである。入力部103は、キーボードやポインティングデバイス等を利用してユーザにより入力された画像解析を指示する実行指示情報を受け付ける。
記憶部105は、例えば、情報を一時的に記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)である。記憶部105の詳細は後述する。
出力部107は、データ処理部104の処理結果を外部に表示または印字する表示装置または印刷装置等である。
図3は、画像読取装置101が撮影した二次元電気泳動画像の例である。図3の画像Gは、複数のタンパク質を含むサンプルを二次元電気泳動して得られた二次元電気泳動画像の一例である。X軸は等電点であり、Y軸は分子量である。等電点はX軸の正方向にいくほど高く、すなわちpHがX軸の正方向にいくほど高くなり、分子量はY軸の正方向にいくほど大きくなる。
ここで、二次元電気泳動画像におけるバックグランド、スポット、スポットの高さ、について図4を例に説明する。二次元電気泳動画像の画像データは、ピクセルを長さの単位とするデータであり、ピクセル毎に画像の色や明るさの濃度を示す濃度値(すなわちピクセル値(あるいは輝度値))によって示される情報である。
また、以下ではバックグランドを含む二次元電気泳動画像を二次元電気泳動画像の原画像、バックグランドを除去した二次元電気泳動画像をバックグランド除去後の二次元電気泳動画像、バックグランドを含むピクセルの濃度値をバックグランドを含む濃度値、バックグランドを除去したピクセルの濃度値をバックグランド除去後の濃度値と呼ぶ。
[バックグランド除去手法の一例]
図5は、本実施形態に係る画像解析装置100が、二次元電気泳動画像のバックグランドを認定し、バックグランドを除去するまでの流れを示すフローチャートである。
(ステップST200からST206)
画像解析装置100は、以下に示すステップST201からST205の処理を繰り返す。
ユーザは入力部103に対して、二次元電気泳動画像のバックグランドを認定し、バックグランドを除去する処理(バックグランド除去処理)の実行指示を入力する。入力部103は、ユーザが入力した実行指示を示す情報を取得し、制御部102、データ処理部104および外部記憶部106に出力する。
入力部103から実行指示を受けた外部記憶部106は、自身が保持している二次元電気泳動画像の原画像の画像データをデータ格納部151に出力する。そして、データ格納部151は、二次元電気泳動画像の原画像の画像データ(以降、原画像データという)を格納する。
また、入力部103は、実行指示を示す情報を、データ処理部104のバックグランド認定領域生成部141にも出力する。このバックグランド認定領域生成部141は、入力部103から実行指示を示す情報を入力すると、データ格納部151から原画像データを読み込む。
(ステップST203)
次に、バックグランド認定領域生成部141は、読み込んだ原画像データが表す原画像の各ピクセルについてバックグランドを認定する領域を生成する。なお、バックグランド認定領域生成部141によるバックグランド認定領域の生成については、図6を参照して、後述する。
バックグランド認定領域生成部141からバックグランド認定領域の生成処理が終了したことを示す情報を受けたバックグランド認定部142は、データ格納部151から原画像データを読み込み、バックグランド認定領域格納部152からバックグランド認定領域情報を読み込み、二次元電気泳動画像の原画像を構成するピクセル毎にバックグランドを認定する。
なお、バックグランド認定部142によるバックグランドの認定については、図8を参照して、後述する。
そして、バックグランド認定部142は、認定したバックグランドを、バックグランド格納部153に格納し、その後、バックグランド認定処理が終了したことを示す情報を、バックグランド除去部143に出力する。
バックグランド認定部142からバックグランド認定処理が終了したことを示す情報を受けたバックグランド除去部143は、データ格納部151から原画像データを読み込み、バックグランド格納部153からバックグランドを読み込み、二次元電気泳動画像の原画像からバックグランドを除去する。
そして、バックグランド除去部143は、バックグランドを除去した結果を出力部107に出力する。
出力部107は、バックグランド除去部143から入力されるバックグランドを除去した結果を出力する。これにより、ユーザは、二次元電気泳動画像について、バックグランドを除去した結果を確認することができる。
[バックグランド認定領域生成部141によるバックグランド認定領域生成処理]
バックグランド認定領域生成部141は、二次元電気泳動画像のバックグランドを認定するためのバックグランド認定領域を、二次元電気泳動画像の原画像を構成するピクセル毎に生成する。
具体的には、バックグランド認定領域生成部141は次のように、あるピクセルについてバックグランド認定領域を生成する。以下、このピクセルを対象ピクセルと呼ぶ。
(ステップST300からST305)
バックグランド認定領域生成部141は、原画像データが表す原画像を構成するピクセル各々に対して、以下のステップST301からST304に示す処理を行う。
バックグランド認定領域生成部141は、原画像データが表す原画像に対して、対象ピクセルを原点として所定の方向に走査を行い、対象ピクセルを含むスポットの端部を探索する。本実施形態では、この所定の方向は、対象ピクセルを原点として上下左右のそれぞれ4方向である。バックグランド認定領域生成部141は、次の走査ピクセルの濃度値が、現在の走査ピクセルの濃度値と等しいか大きくなるまで走査する。
図7は、二次元電気泳動画像の原画像データの模式図を示している。図7において、表601は、原画像データであり、原画像を構成する各ピクセルの濃度値からなるテーブルである。表601において、一つのセルが画像の一つのピクセルに対応している。各セルに表示されている値は、当該セルに対応するピクセルの濃度値(二次元電気泳動画像の原画像なのでバックグランドを含む濃度値)である。以下では、一例として、バックグランド認定領域生成部141が、座標(6,6)のピクセルのバックグランド認定領域を生成する場合を説明する。図7では、座標(6,6)のピクセルは、対象ピクセル602として太枠で示されている。
(ステップST302)
次に、バックグランド認定領域生成部141は、対象ピクセルから、X軸方向、およびY軸方向の線を境界線として、原画像データが表す二次元電気泳動画像を分割する。この分割により、画像は対象ピクセルを中心として、右上領域、右下領域、左上領域、左下領域、の四領域に分割される。
次に、バックグランド認定領域生成部141は、ステップST302において分割した各領域についてバックグランド認定領域の部分領域を生成する。バックグランド認定領域生成部141は、バックグランド認定領域の部分領域を生成する際に、ステップST301で求めた対象ピクセルの上下左右方向でのピーク・ディップ間距離を用いる。
バックグランド認定領域生成部141は、対象ピクセルの上方向のピーク・ディップ間距離を縦方向の大きさとし、対象ピクセルの右方向のピーク・ディップ間距離を横方向の大きさとする矩形を設定する。バックグランド認定領域生成部141は、この矩形の左下の頂点の座標を対象ピクセルの座標と一致させたときの矩形の内部領域を右上領域における部分領域とする。
最後に、バックグランド認定領域生成部141は、ステップST303で生成した各領域でのバックグランド認定領域の部分領域を結合させて、バックグランド認定領域を生成する。図7の場合で説明すると、対象ピクセル602のバックグランド認定領域は、右上領域、右下領域、左上領域、左下領域各々のバックグランド認定領域の部分領域を結合した領域、すなわち座標(2,2)、(8,2)、(8,10)、(2,10)で囲まれる領域となる。すなわち、座標(6,6)のピクセルのバックグランド認定領域603は、図7において太枠で示した領域である。
次に、バックグランド認定部142によるバックグランドの認定処理について説明する。
バックグランド認定部142は、二次元電気泳動画像の原画像を構成するピクセル毎に、バックグランドを認定する。
具体的には、バックグランド認定部142は、あるピクセルについてそのバックグランドの認定を次のように行う。以下、このピクセルを対象ピクセルと呼ぶ。
図8は、バックグランド認定部142がバックグランドを認定する処理の流れを示すフローチャートである。なお、バックグランド認定処理は、図5のステップST204に対応する処理である。
バックグランド認定部142は、原画像データが表す原画像を構成するピクセル各々に対して、以下のステップST401からST402に示す処理を行う。
(ステップST401)
バックグランド認定部142は、二次元電気泳動画像の原画像データから、対象ピクセルのバックグランド認定領域内に含まれるピクセルの濃度値の中で最小の濃度値を抽出する。バックグランド認定部142は、抽出した最小の濃度値を対象ピクセルのバックグランド値として設定することで、対象ピクセルのバックグランドを認定する。
バックグランド認定部142は、ステップST402で前記バックグランド認定部142が認定したバックグランド値の6を、対象ピクセル602の座標(6,6)とともにバックグランド格納部153に格納する。
図9は、図7に示す原画像を構成するすべてのピクセルについて、認定されたバックグランドを示す表である。表801に関して、一つのセルは、画像の一つのピクセルに対応する。また、表801に関して、各セルに表示されている値は、当該セルに対応するバックグランドの値である。
このようにして、バックグランド認定部142は、二次元電気泳動画像の原画像を構成するすべてのピクセルについてバックグランドを認定する。認定されたバックグランドはすべて、バックグランド認定部142によってバックグランド格納部153に格納される。
最後に、バックグランド除去部143による、二次元電気泳動画像の原画像からバックグランドを除去する処理について説明する。
バックグランド除去部143では、二次元電気泳動画像の原画像を構成するピクセル毎にバックグランドを除去し、二次元電気泳動画像の原画像からバックグランドを除去した二次元電気泳動画像(バックグランド除去後の二次元電気泳動画像)を生成する。
具体的には、バックグランド除去部143は、あるピクセルについてそのバックグランドの除去を次のように行う。以下、このピクセルを対象ピクセルと呼ぶ。
(ステップST500からST502)
バックグランド除去部143は、原画像データが表す原画像を構成するピクセル各々に対して、以下のステップST501に示す処理を行う。
(ステップST501)
バックグランド除去部143は、対象ピクセルについて二次元電気泳動画像の原画像の濃度値からバックグランド値を減算することで、対象ピクセルのバックグランドを除去し、バックグランド除去後の濃度値を算出する。図7および図9を参照して具体例を挙げて説明する。
次に、画像解析装置100の出力部107に表示される表示画像の一例について、図12から図14に示す。
例えば、図12は、バックグランド認定領域生成部141がバックグランドを認定する領域を生成した結果を出力部107から出力する構成にした場合に、出力部107がユーザに表示する画像の一例である。図12は、二次元電気泳動画像の原画像と、ユーザが指定したピクセルと、そのピクセルのバックグランド認定領域と、が表示されている例である。
表1201は、バックグランド画像に対応しており、各セルがバックグランド画像の各ピクセルに対応している。各セルに表示されている値は、当該セルに対応するピクセルの濃度値、すなわちバックグランドの値である。
表1301は、バックグランド除去後の二次元電気泳動画像に対応しており、一つのセルがバックグランド除去後の二次元電気泳動画像の一つのピクセルに対応している。各セルに表示されている値は、当該セルに対応するピクセルの濃度値、すなわちバックグランド除去後の濃度値である。
上記第1の実施形態では、バックグランド認定領域生成部141でのバックグランド認定領域の生成において、バックグランド認定領域を矩形として生成する例を示したが、バックグランド認定領域は、特にこれに限定されるわけではない。例えば、バックグランド認定領域生成部141は、バックグランド認定領域を矩形以外の形として生成することも可能である。
まず、バックグランド認定領域生成部141は、対象ピクセル1402から、X軸方向、およびY軸方向の線を境界線として、原画像データが表す二次元電気泳動画像を分割する。この分割により、画像は対象ピクセル1402を中心として、右上領域、右下領域、左上領域、左下領域の四領域に分割される。
具体的に、対象ピクセル1402のバックグランド認定領域の生成について、詳細に説明する。バックグランド認定領域生成部141は、対象ピクセル1402を中心としたときの右上領域のバックグランド認定領域の部分領域の生成処理を、次のように行う。
以上のようにして、バックグランド認定領域生成部141が生成した対象ピクセル1402のバックグランド認定領域1403は、図15において太枠で示されている。
なお、生成したバックグランド認定領域に基づいて、バックグランド認定を行う処理、バックグランド除去を行う処理は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
したがって、第2の実施形態でも、第1実施形態と同様の効果が得られる。
上記第1の実施形態では、画像解析装置100の出力部107に表示される表示画像の一例について、バックグランド認定領域生成部141がバックグランドを認定する領域を生成した結果と、バックグランド認定部142がバックグランドを認定した結果と、バックグランド除去部143がバックグランドを除去した結果と、をそれぞれ別の画面に表示する例を示したが、画面に表示される出力結果は、特にこれに限定されるわけではない。例えば、出力部107は、バックグランド認定領域生成部141がバックグランドを認定する領域を生成した結果と、バックグランド認定部142がバックグランドを認定した結果と、バックグランド除去部143がバックグランドを除去した結果と、を同時に一つの画面に表示することも可能である。
このように、画像解析装置100を備えるタンパク質分析装置は、出力部107から様々な形式の出力をすることで、ユーザが所望する情報を得ることができる。
画像解析装置100に含まれている各部は、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、次のように、画像解析装置100は、CPUがソフトウェアを実行することによって実現されてもよい。
すなわち、画像解析装置100は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納した、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM、および上記プログラムと各種データとを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても達成できる。なお、前記構成はすべての実施形態に対して共通である。
例えば、上述した第1から第3の実施形態では、タンパク質の二次元電気泳動画像を用いて、二次元電気泳動画像に含まれるスポットを再構築する一例を説明したが、例えば、DNAまたはRNA等の生体高分子の二次元電気泳動画像に用いてもよいし、ある物質を構成している成分を同定する際の任意の成分等に用いてもよい。
また、上述した第1から第3の実施形態では、バックグランド認定領域生成部141は、バックグランド認定領域を生成するピクセルから上下左右方向に走査しているが、例えば、斜めに走査してもよいし、上下方向もしくは左右方向という単一方向に走査してもよいし、上下左右に加えて右肩辺りの方向や左肩上がりの方向というように走査方向が増えてもよい。
また、上述した第1から第3の実施形態では、バックグランド認定領域生成部141およびバックグランド認定部142は、バックグランド認定領域を生成するピクセルから所定の方向へ走査し、次の走査ピクセルの濃度値が、現在の走査ピクセルの濃度値と等しいか大きくなるまで走査することで、バックグランド認定領域を生成し、該バックグランド認定領域からバックグランド値を認定しているが、たとえば、対象ピクセルから所定の方向への濃度値の変化を関数化し、該関数の傾きがゼロもしくは正の値に変化する位置に該当するピクセルの濃度値を求め、求められた濃度値の中の最小値をバックグランド値と認定してもよい。
また、バックグランド認定領域を示す情報は、例えば、該領域の4つの頂点の座標であってもよいし、各ピクセルが該領域内であるか、外であるかを示すテーブルであってもよい。
また、上述した第1から第3の実施形態では、バックグランド認定部142は、バックグランド格納部153へ、座標と一緒にバックグランド値を格納したが、例えば、原画像データと同じセル構成を持ったテーブルを新たに作成し、それにすべてのバックグランド値を対応させてから格納してもよい。
これにより、前記画像解析装置は、ピクセル毎にバックグランドを認定するので、バックグランドが画像全体で一様ではない計測画像に対しても、良好にバックグランドを除去することができる。
これにより、前記バックグランド認定領域生成部は、前記バックグランド認定領域を生成するピクセルから、前記所定の方向への走査により検出した、ピクセルを含むスポットの端部を含む領域によって、バックグランドを認定しているので、スポットの大きさや形状に異存せず良好にバックグランドを認定するための領域を生成できる。
これにより、前記バックグランド認定領域は、前記走査によって検出された、ピクセルを含むスポットの端部を含むため、前記矩形に生成された領域データを用いて、不均一なバックグランドを含む画像においても、良好にバックグランドを認定できる。
これにより、バックグランドが画像全体で一様ではない計測画像に対しても、良好にバックグランドを除去する画像解析装置を得ることができる。
これにより、前記画像解析方法は、ピクセル毎にバックグランドを認定するので、バックグランドが画像全体で一様ではない計測画像に対しても、良好にバックグランドを除去することができる。
91・・・二次元電気泳動されたゲル
100・・・画像解析装置
101・・・画像読取装置
102・・・制御部
103・・・入力部
104・・・データ処理部
105・・・記憶部
106・・・外部記憶部
107・・・出力部
141・・・バックグランド認定領域生成部
142・・・バックグランド認定部
143・・・バックグランド除去部
151・・・データ格納部
152・・・バックグランド認定領域格納部
153・・・バックグランド格納部
601、801、1001、1101、1201、1301、1401、1501・・・表
602、1102、1402、1502・・・対象ピクセル
603、1103、1403、1503・・・バックグランド認定領域
1504・・・表
Claims (5)
- 計測画像を構成するピクセル毎にバックグランドを認定するための領域を生成するバックグランド認定領域生成部と、
前記生成されたバックグランド認定領域に基づいて、前記ピクセルのバックグランドを認定するバックグランド認定部と、
前記画像からバックグランドを除去するバックグランド除去部と、
を備えることを特徴とする画像解析装置。 - 前記バックグランド認定領域生成部は、
バックグランド認定領域を生成するピクセルから所定の方向に画像を走査し、該方向について、現在の走査ピクセルの濃度値より次の走査ピクセルの濃度値が大きいかまたは同じになる位置に基づいてバックグランド認定領域を生成すること
を特徴とする請求項1に記載の画像解析装置。 - 前記バックグランド認定領域は、
矩形に生成された領域であって、
前記走査によって得られた位置に基づいたバックグランド認定領域であること
を特徴とする請求項1または、請求項2に記載の画像解析装置。 - コンピュータを、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の画像解析装置、として機能させるためのプログラム。
- 計測画像を構成するピクセル毎にバックグランドを認定するための領域を生成する第1の過程と、
前記生成されたバックグランド認定領域に基づいて、前記ピクセルのバックグランドを認定する第2の過程と、
前記画像からバックグランドを除去する第3の過程と、
を有することを特徴とする画像解析方法。
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