JP2014152951A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却効率の悪化を招くことなく、冷蔵室からの戻り冷気が冷凍室内に流入することを防ぐ冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】本実施形態の冷蔵庫は、冷気循環方式の冷蔵庫において、冷却器7と送風機を収納し、冷却器カバーで冷凍室背面に区画形成された冷却器室10と、この冷却器室の一側に上下に亙って配設され、下端を冷却器室底面近傍に開口した冷蔵空間からの冷気の戻りダクト32と、冷却器カバーの下方に開口させた冷凍空間冷気の吸い込み口12と、冷却器室の下方部であって吸い込み口の開口端より外側の戻りダクトの開口との間に位置させた板状の遮蔽部材51とからなり、遮蔽部材により、戻りダクトの下端開口からの戻り冷気が吸い込み口へ流入することを遮蔽する。
【選択図】図7
【解決手段】本実施形態の冷蔵庫は、冷気循環方式の冷蔵庫において、冷却器7と送風機を収納し、冷却器カバーで冷凍室背面に区画形成された冷却器室10と、この冷却器室の一側に上下に亙って配設され、下端を冷却器室底面近傍に開口した冷蔵空間からの冷気の戻りダクト32と、冷却器カバーの下方に開口させた冷凍空間冷気の吸い込み口12と、冷却器室の下方部であって吸い込み口の開口端より外側の戻りダクトの開口との間に位置させた板状の遮蔽部材51とからなり、遮蔽部材により、戻りダクトの下端開口からの戻り冷気が吸い込み口へ流入することを遮蔽する。
【選択図】図7
Description
本発明の実施形態は、冷蔵庫に関する。
1つの冷却器で冷蔵室、冷凍室を冷却する場合、冷凍室の温度を低く保つために、冷蔵室の目標温度に比し温度の高い冷蔵室からの戻り冷気を、冷凍室内に流入させない構造とすることが一般的である。
しかし、冷蔵室を冷却する際には、冷蔵室からの戻り冷気は戻りダクトの開口から冷却器室内に吐き出され、冷気が冷却器室の底面や壁面に衝突することで、圧力が上昇するため、戻りダクトの開口近傍の圧力が冷凍室内の圧力に比べて高くなる。この圧力差により冷蔵室からの戻り冷気の一部が冷凍室内に流入し、冷却性能を悪化させる要因となっていた。そこで、冷凍室の吸い込み口の開口幅内に空気流制御部材を設けて、冷凍室内への戻り冷気の流入を防止する構成が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、冷凍室冷却時には、吸い込み口の開口幅内に設けた空気流制御部材が冷気の流れを妨げてしまい、冷却効率の悪化を招いてしまうという問題が生じていた。
本発明は上記の問題を考慮してなされたものであり、冷却効率の悪化を招くことなく、冷蔵室からの戻り冷気が冷凍室内に流入することを防ぐ冷蔵庫を提供することを目的とする。
本実施形態の冷蔵庫は、冷気循環方式の冷蔵庫において、冷却器と送風機を収納し、冷却器カバーで冷凍室背面に区画形成された冷却器室と、この冷却器室の一側に上下に亙って配設され、下端を冷却器室底面近傍に開口した冷蔵空間からの冷気の戻りダクトと、冷却器カバーの下方に開口させた冷凍空間冷気の吸い込み口と、冷却器室の下方部であって吸い込み口の開口端より外側の戻りダクトの開口と前記吸い込み口との間に位置させた板状の遮蔽部材とからなり、遮蔽部材により、戻りダクトの下端開口からの戻り冷気が吸い込み口へ流入することを遮蔽する。
以下、実施形態を図面に基づき説明する。
(第一の実施形態)
冷蔵庫の概略的な全体構成である図1に示すように、冷蔵庫本体1は、鋼板製の外箱2aと合成樹脂製の内箱2bとの間隙にウレタンフォームなどの断熱材2cを発泡充填することで、前面が開口し内部を貯蔵空間とした縦長の断熱箱体2を形成しており、貯蔵空間を上方の冷蔵貯蔵空間と下方の冷凍貯蔵空間に断熱区画している。
冷蔵庫の概略的な全体構成である図1に示すように、冷蔵庫本体1は、鋼板製の外箱2aと合成樹脂製の内箱2bとの間隙にウレタンフォームなどの断熱材2cを発泡充填することで、前面が開口し内部を貯蔵空間とした縦長の断熱箱体2を形成しており、貯蔵空間を上方の冷蔵貯蔵空間と下方の冷凍貯蔵空間に断熱区画している。
単一の内箱2bで形成された冷蔵貯蔵空間には、冷蔵室3と貯蔵容器である下部ケースと上部ケースを備えた野菜室4とを隣接状態で上下に区分配置している。
野菜室4の下方には断熱壁を介して、図示しない製氷室と、小冷凍室5とを左右に併置するとともに、最下段には、貯蔵容器を備えた主冷凍室6を配置して−18〜−20℃に冷却する冷凍貯蔵空間としている。
各貯蔵室の前面開口部は独立した断熱扉で閉塞されており、冷蔵室3の前面開口部は左右両側の上下部に設けたヒンジにより回動自在に支承された観音開き式の扉が設けられている。野菜室4および製氷室と小冷凍室5、主冷凍室6は、それぞれの貯蔵容器を扉に連結保持し、貯蔵室内に設けたレール機構により引き出し式で閉塞されている。
製氷室と小冷凍室5と主冷凍室6に亙る背部には冷却器7が配設されるとともに、この冷却器7の上方には送風機8が配設される。冷却器7と送風機8の前方には断熱された冷却器カバー9が備えられ、この冷却器カバー9によって冷凍室の貯蔵空間と冷却器7と送風機8を備えた冷却器室10とを区画している。冷却器カバー9において送風機8の前方には、冷凍室内に冷気を吹き出す冷凍室吹き出し口11を設け、冷却器カバー9の下部には、冷凍室内の冷気を冷却器室10に吸い込む吸い込み口12を設けている。また、冷凍室吹き出し口11の開口を庫内側から覆うように冷凍室ダンパ13を配設している。
冷蔵室3と野菜室4とに跨る冷蔵貯蔵空間の背部には、冷却器室10と冷蔵室3とを連通する冷蔵室ダクト14が設けられ、この冷蔵室ダクト14には、上下方向に適当な間隔をおいて4箇所に冷蔵室吹き出し口15が穿設される。さらに、冷蔵室ダクト14の冷却器室10側には冷蔵室ダンパ16を配設している。
冷却器7の周囲には、冷却器7の除霜を行う除霜ヒータ21を備え、冷却器7の下方には除霜ヒータ21によって融解した除霜水を受けて外部の蒸発皿に導くための樋22を設けている。
断熱箱体2の背面下部の外側には内方に凹陥する機械室23を形成し、冷凍サイクルの一環をなす圧縮機24や凝縮器、放熱ファン、除霜水を蒸発させる蒸発皿を配設している。
また機械室23の上部には、冷蔵庫の運転を制御するマイコンなどを実装した制御装置25を設置している。
制御装置25には、冷蔵室3と主冷凍室6の各室内に設けた温度センサー26、27からの検出信号と、冷蔵室3や主冷凍室6の扉開閉を検出する各検出スイッチからの検出信号が入力される。また、冷蔵室3の扉前面に設置した図示しない操作パネルへの使用者の操作による冷却モードの切換えなどの信号が入力され、事前に備えた制御プログラムに基づき、圧縮機24、送風機8の駆動や冷凍サイクルの冷媒切換え、操作パネル部の表示などの制御をおこなう。
次に、冷蔵庫を運転した際の冷気の流れについて説明する。図2は図1における要部を示す模式図であり、図3は、冷気ダクトや冷気吹き出し口の配置を示す正面図である。なお、図3においてダクト並びにダクト内部に配した部品は点線で示し、ダクトにおける開口部は実線で表現している。
冷凍温度帯の冷却については、冷蔵室ダンパ16を閉、冷凍室ダンパ13を開の状態とし、冷却器7で冷却された冷気を送風機8によって冷却器カバー9に設けた冷凍室吹き出し口11から各冷凍室へと吹き出し、その後吸い込み口12から冷却器室10へと吸い込まれ、冷却器7により再び冷却され循環する。
ここで、吸い込み口12は冷却器7の長手方向の幅寸法と同程度の幅を持つ開口であり、吸い込み口12から冷却器室10へ吸い込まれた冷気は冷却器7の幅全体を通って冷却される。
冷却器カバー9に設けた吸い込み口12の上方には結露水及び除霜された水が樋22上に落下するように冷却器カバー9に水切り穴29を設けている。
冷蔵温度帯の冷却については、冷蔵室ダンパ16を開、冷凍室ダンパ13を閉の状態とし、冷却器7で冷却された冷気を送風機8によって冷蔵庫背面の中央部に上下に亙って設けられた冷蔵室ダクト14に送り、冷蔵室ダクト14の上下方向に適当な間隔をおいて設けられた複数の冷蔵室吹き出し口15から冷蔵室3内に吹き出し、冷蔵室3内を所定の設定温度、例えば約3℃に冷却する。
冷蔵室3内を循環した冷気は冷蔵室3の下方に向かい、冷蔵室3と野菜室4との仕切りを構成する仕切り板30の後方に設けた複数の孔からなる通風孔31から野菜室4内部へと進入し、野菜室4内を冷蔵室3の温度よりはやや高い7℃程度に冷却する。
野菜室4の底面後部の正面から見て右側には、野菜室4の底面から冷却器室10の底面の直上に至る戻りダクト32を配設しており、野菜室4を冷却した冷気は、この戻りダクト32を介して冷却器室10に戻り、冷却器7により再び冷却される。この時、戻りダクト32のダクト開口33は冷却器7の下端部よりも低い位置に設定され、戻り冷気は冷却器7の一側下方に吐き出される。
図4は遮蔽部材を配していない状態での冷却器室10を正面からみた模式図である。図4に矢印A、B、C,D,E、Fで模式的に示すような冷気の流れが形成される。すなわち、矢印Aで示すように、野菜室4側から冷却器室10側に向かって戻りダクト32を通過した戻り冷気は、矢印Bで示すようにダクト開口33から吐き出され、矢印Cで示すように冷却器室10の底面を伝ってダクト開口33を中心として放射状に拡散する。その後、戻り冷気は矢印Dで示すように冷却器7と熱交換しながら下方から上方に向かって移動し、冷却器室10の上部に位置する送風機8に吸い込まれる。しかし、ダクト開口33から送風機8に至るまでの経路において、冷却器7は戻り冷気が上方へ流れようとする流れを妨げる抵抗体となる。
さらに、戻りダクト32のダクト開口33から吐き出した戻り冷気は冷却器室10の底面に衝突するため、ダクト開口33の近傍の静圧が上昇する。同様に、冷却器室10内に吐き出された戻り冷気は、冷却器室10の側壁をなす壁面に衝突することで壁面の近傍における静圧が上昇する。それに対して、主冷凍室6と連通する吸い込み口12は相対的に静圧が低くなるため圧力差が大きくなり、矢印Eで示すように戻り冷気の一部は吸い込み口12から主冷凍室6内に流入しやすくなる。
戻りダクト32のダクト開口33から吐き出された戻り冷気は、送風機8の作用により冷却器室10内部を下方から上昇し、冷却器7と熱交換して送風機8に向かう流れを形成する。しかし、上述したように、冷却器7が風路の抵抗体となることと、冷却器室10内における前記戻りダクト32のダクト開口33付近と吸い込み口12との間に圧力差が生じることにより、前記ダクト開口33から吐き出された戻り冷気の一部が主冷凍室6の内部に逆流し、矢印Fに示すように、冷蔵室温である高温の冷気が室内に流入することで冷凍室温度が上昇するという不具合を引き起こすことになる。
第一の実施形態の要部を示す模式図である図5と、第一の実施形態の冷却器室10を正面からみた模式図である図6、第一の実施形態の冷却器室10を上方からみた模式図である図7に示すように、第一の実施形態の冷蔵庫は、冷却器室10内における吸い込み口12の開口幅の両外側に、前述した遮蔽部材51を設置している。この遮蔽部材51は、ほぼ平板状で立設している冷却器カバー9の下端背面から冷却器7側へ垂直方向に延びる矩形板状のヒレとして一体成形されており、その下端部は、吸い込み口12の高さ寸法の少なくとも1/2を越えて下方に延び、その上端縁は、少なくとも前記戻りダクト32のダクト開口33の下端開口部より上方に位置し、且つ、吸い込み口12の外側をほぼ覆うように設けられている。
さらに、その奥行き方向については、前記吸い込み口12の外側から冷却器7に近接するように延びて、冷却器7との間隙を小さくするように設けることで、前記ダクト開口33から吸い込み口12を介して主冷凍室6内へ侵入する戻り冷気の逆流を阻止するようにしている。
さらに、この遮蔽部材51の配設位置は冷却器7の端板7aの延長線上、且つ、冷却器7の下方投影領域の外側に位置する。
遮蔽部材51は水切り穴29よりも冷却器7に近い位置で、遮蔽部材51の下方の樋22に対向するように設けられるものであり、冷却器カバー9と一体でなく、別部材として取り付けてもよい。
上記構成により、冷凍室側の冷却運転においては、低圧である吸い込み口12と高圧であるダクト開口33乃至冷却器室10の壁面との間に遮蔽部材51を配することで、矢印Gで示すように遮蔽部材51において吸い込み口12とは反対の面に戻り冷気を衝突させるため、吸い込み口12付近に高圧となる箇所が発生することを防ぎ、吸い込み口12付近における圧力差を低減できる。これにより、主冷凍室6内部へ戻り冷気が流入することを抑制し、主冷凍室6の庫内温度が上昇することを防止できる。
遮蔽部材51を冷却器7の下方投影領域の外側であって、冷却器カバー9に設けることで、冷凍室冷却時に遮蔽部材51が冷気の流れを阻害することが無いので、冷却効率が向上するとともに、冷却器7の下方に遮蔽部材51を備えるためのスペースが不要であるため、冷却器室10をコンパクトにでき、冷蔵庫の庫内容積を増加させることができる。
遮蔽部材51を水切り穴29よりも冷却器7に近い位置に設け、遮蔽部材51の下方に樋22を備えることで、遮蔽部材51の結露水及び除霜された水が冷却器カバー9を伝って主冷凍室6内に入り込むことを防止し、主冷凍室6内の貯蔵品の品質を悪化させることがない。
第一の実施形態における冷凍室冷却時の冷気の流れを図8に示す。冷凍室冷却時には吸い込み口12から吸い込まれ、送風機8に向かって上昇する矢印Dで示すような冷気流が発生するが、遮蔽部材51を冷却器カバー9の背面から垂直方向に延設することで、ヒレ状の遮蔽部材51がこの流れに沿うガイドの役目を果たし、冷気流の整流作用を発揮するため冷却効率が向上する。
(第二の実施形態)
第一の実施形態と異なる点は、遮蔽部材51を冷却器カバー9の背面から垂直方向に延設するのではなく、矩形板状の遮蔽部材52の板面を冷却器7の中央部に指向するように角度を付けて遮蔽部材52を配したことにある。
第一の実施形態と異なる点は、遮蔽部材51を冷却器カバー9の背面から垂直方向に延設するのではなく、矩形板状の遮蔽部材52の板面を冷却器7の中央部に指向するように角度を付けて遮蔽部材52を配したことにある。
第二の実施形態の冷却器室10を上方からみた模式図であり、同一部分には同一符号を付した図9に示すように、遮蔽部材52の平板面は、その端部の延長線上を冷却器7のほぼ中央部に指向するよう角度を付けて配している。なお、遮蔽部材52が吸い込み口12の開口幅よりも外側に配されるように、吸い込み口12の開口に隣接する位置ではなく、開口の側方に所定間隔をあけた位置に遮蔽部材52の基部を設ける。
上記構成により、冷蔵温度帯の冷却時、遮蔽部材52の角度をつけた平面に衝突した戻り冷気は、衝突後に冷却器7の中央部下方に向かって流れる。このため送風機8による冷却器室10の下方から上方に向かう冷気の流れを助長し、冷却器7による空気の熱交換作用を促進し、冷却効率が向上する。
(第三の実施形態)
上述した実施形態と異なる点は、遮蔽部材53の形状を平板形状ではなく、平板形状の部材を交差して組み合わせた十字型としたことにある。
上述した実施形態と異なる点は、遮蔽部材53の形状を平板形状ではなく、平板形状の部材を交差して組み合わせた十字型としたことにある。
遮蔽部材53の斜視図である図10に示すように、遮蔽部材53は平板形状であって、高さ寸法は等しく、長さ寸法の異なる長部材53aと短部材53bとを交差して組み合わせ、断面十字型にしている。
第三の実施形態の冷却器室10を上方からみた模式図であり、図7と同一部分には同一符号を付した図11に示すように、長部材53aの板面を冷却器7のほぼ中央部に指向するように角度を付けて遮蔽部材53を構成する。なお、第二の実施形態と同様、遮蔽部材53が吸い込み口12の開口幅よりも外側に配されるように、吸い込み口12の開口に隣接する位置ではなく、開口の側方に所定間隔をあけた位置に遮蔽部材53の基部を設ける。
上記構成により、遮蔽部材53における冷気流を示す斜視図である図12に示すように、遮蔽部材53に衝突した戻り冷気は、矢印Gで示すように長部材53aと短部材53bにより分割され、冷却器室10底部では戻り冷気の流れが分散する。これにより、戻り冷気の流れが特定箇所に集中しすぎることを防ぐものであり、冷却器7の特定領域に集中して熱交換が行われることによる着霜の偏りを防止し、冷却効率を向上させる。
(第四の実施形態)
要部を示す模式図であり、図2と同一部分には同一符号を付した図13に示すように、第四の実施形態の上述した実施形態と異なる点は、遮蔽部材を冷却器カバー9に配設するのではなく、冷却器室10の底面に配設したことにある。遮蔽部材54は、吸い込み口12の開口幅よりも外側であって、戻りダクト32のダクト開口33と吸い込み口12との間側と、吐き出された戻り冷気が衝突する冷却器室10の壁面と吸い込み口12との間側との位置に、冷却器室10の底面から立設して備える。この遮蔽部材54は吸い込み口12の下端から少なくとも吸い込み口12の中央を越える高さの寸法を有する。
要部を示す模式図であり、図2と同一部分には同一符号を付した図13に示すように、第四の実施形態の上述した実施形態と異なる点は、遮蔽部材を冷却器カバー9に配設するのではなく、冷却器室10の底面に配設したことにある。遮蔽部材54は、吸い込み口12の開口幅よりも外側であって、戻りダクト32のダクト開口33と吸い込み口12との間側と、吐き出された戻り冷気が衝突する冷却器室10の壁面と吸い込み口12との間側との位置に、冷却器室10の底面から立設して備える。この遮蔽部材54は吸い込み口12の下端から少なくとも吸い込み口12の中央を越える高さの寸法を有する。
上記構成によっても遮蔽部材54のガイド作用により、冷蔵温度帯の冷却時におけるダクト開口33からの戻り冷気が、吸い込み口12の下部から戻り冷気が主冷凍室6内部に流入することを防ぐ。
上述した少なくとも一つの実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
単一の冷却器7と送風機8により生成された冷気を、冷蔵空間と冷凍空間に送流し、それぞれの空間を所定温度に冷却する冷気循環方式の冷蔵庫であって、冷蔵温度帯の冷気を冷却器室10内に戻す戻りダクト32を備えた冷蔵庫において、主冷凍室6と連通する吸い込み口12の開口幅よりも外側に遮蔽部材を設けることで、戻り冷気が主冷凍室6内部に逆流することによる主冷凍室6内の温度上昇を防止することができる。さらに、冷凍温度帯の冷却時においても遮蔽部材が冷気の流れを阻害することがないので、冷却効率が向上する。
冷却器7の下方投影領域の外側に遮蔽部材を有するので、冷却器7の下方に遮蔽部材を備えるためのスペースが不要となり、冷却器室10をコンパクトにでき、冷蔵庫の庫内容積を増加させることができる。
遮蔽部材を吸い込み口12の開口の両側に設けることで、主冷凍室6内への戻り冷気の流入をより確実に防止することができる。
遮蔽部材がその高さ方向において、吸い込み口12の高さ寸法の1/2以上を覆うことで、戻り冷気が遮蔽部材の下端部乃至上端部を越えて直接吸い込み口12に到達することを防ぎ、主冷凍室6内の温度の上昇を安定的に防ぐことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
3は冷蔵室、4は野菜室、6は主冷凍室、7は冷却器、8は送風機、9は冷却器カバー、10は冷却器室、11は冷凍室吹き出し口、12は吸い込み口、13は冷凍室ダンパ、14は冷蔵室ダクト、15は冷蔵室吹き出し口、16は冷蔵室ダンパ、21は除霜ヒーター、22は樋、29は水切り穴、32は戻りダクト、33はダクト開口、51、52、53、54は遮蔽部材を示す。
Claims (12)
- 単一の冷却器と送風機により生成された冷気を、冷蔵空間と冷凍空間に送流し、それぞれの空間を所定温度に冷却する冷気循環方式の冷蔵庫において、
前記冷却器と前記送風機を収納し、冷却器カバーで冷凍室背面に区画形成された冷却器室と、
この冷却器室の一側に上下に亙って配設され、下端を前記冷却器室の底面近傍に開口した冷蔵空間からの冷気の戻りダクトと、
前記冷却器カバーの下方に開口させた冷凍空間冷気の吸い込み口と、
前記冷却器室の下方部であって前記吸い込み口の開口端より外側の前記戻りダクトの開口と前記吸い込み口との間に位置させた板状の遮蔽部材とからなり、
前記遮蔽部材により、前記戻りダクトの下端開口からの戻り冷気が前記吸い込み口へ流入することを遮蔽するようにした冷蔵庫。 - 前記冷却器の下方投影領域の外側に前記遮蔽部材を有する請求項1に記載の冷蔵庫。
- 前記遮蔽部材を前記冷却器の端板の延長線上の領域内に設けた請求項1または2に記載の冷蔵庫。
- 前記遮蔽部材を前記吸い込み口の側部に設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記遮蔽部材の端部の延長線上に前記冷却器が配される請求項1乃至4のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記遮蔽部材は板状の部材を交差して組み合わせた十字型である請求項1乃至4のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記遮蔽部材を複数設けた請求項1乃至6のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記遮蔽部材はその高さ方向において、前記吸い込み口の高さ寸法の1/2以上を覆うようにした請求項1乃至7のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記遮蔽部材を前記冷却器カバーに設けた請求項1乃至8のいずれかに記載の冷蔵庫。
- 前記冷却器室の下部に樋を備え、前記遮蔽部材を前記樋の上方に位置して設けた請求項9に記載の冷蔵庫。
- 前記冷却器カバーにおいて、前記吸い込み口の前記冷却器室側の上方に結露水及び除霜された水が前記樋上に落下するように水切り穴を設け、前記遮蔽部材を前記水切り穴よりも前記冷却器に近い側に設けた請求項10に記載の冷蔵庫。
- 前記遮蔽部材を前記冷却器室の底面に設けた請求項1乃至8のいずれかに記載の冷蔵庫。
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