JP2014152937A - 冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷媒としてR32を使う空気調和装置は、圧縮機と、室内熱交換器と、室外熱交換器と、膨張弁と、四路切換弁と、暖房運転時の冷媒流れ方向における室内熱交換器の下流側であって室外熱交換器の上流側に設置されるレシーバと、レシーバと圧縮機の吸入流路とを結ぶバイパス流路に設けられた調整弁と、調整弁の開閉を制御する制御部とを備える。制御部は、加熱運転時には、前記調整弁を開ける。制御部は、デフロスト時には、四路切換弁が暖房サイクル状態から冷房サイクル状態へと切り換える前に、調整弁を閉じる第1制御を行い、その後、調整弁を開ける第2制御を行う。
【選択図】図7
Description
(1)全体構成
図1は、本発明の冷凍装置の第1実施形態にかかる空気調和装置1の概略構成図である。空気調和装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、建物等の室内の冷房及び暖房を行うことが可能な装置である。空気調和装置1は、主として、室外ユニット2と、室内ユニット4とが接続されることによって構成されている。室外ユニット2と室内ユニット4とは、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6を介して接続されている。すなわち、空気調和装置1の蒸気圧縮式の冷媒回路10は、室外ユニット2と、室内ユニット4とが冷媒連絡管5、6を介して接続されることによって構成されている。また、空気調和装置1は、空気調和装置1の各部の動作を制御する制御部8を有する。
以下に、空気調和装置1の室内ユニット4、室外ユニット2、冷媒連絡管5,6、及び、制御部8について説明する。
室内ユニット4は、室内に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室内ユニット4は、図1のように、主として、室内熱交換器41と、室内ファン42と、各種センサ57,58,59と、室内側制御部44と、を有している。
室外ユニット2は、室外に設置されており、冷媒回路10の一部を構成している。室外ユニット2は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、レシーバ25と、室外熱交側膨張弁24と、室内熱交側膨張弁26と、液側閉鎖弁27と、ガス側閉鎖弁28と、レシーバガス抜き管30と、室外ファン36と、各種センサ51,52,53,54,55,56と、室外側制御部38と、を有している。
圧縮機21は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。圧縮機21は、吸入流路(後述する吸入管31)から低圧の冷媒を吸入し、冷媒の圧縮を行って高圧の冷媒を吐出する。圧縮機21は、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)をインバータにより制御される圧縮機用モータ21aによって回転駆動する密閉式構造となっている。圧縮機21は、吸入側に吸入管31が接続されており、吐出側に吐出管32が接続されている。吸入管31は、圧縮機21の吸入側と四路切換弁22の第1ポート22aとを接続する冷媒管である。吸入管31には、圧縮機21に付属する小容積のアキュムレータ29が設けられている。吐出管32は、圧縮機21の吐出側と四路切換弁22の第2ポート22bとを接続する冷媒管である。吐出管32には、圧縮機21の吐出側から四路切換弁22の第2ポート22b側への冷媒の流れのみを許容する逆止弁32aが設けられている。
四路切換弁22は、冷媒回路10における冷媒の流れの方向を切り換えるための切換弁である。四路切換弁22は、圧縮機21から吐出された冷凍サイクルにおける高圧の冷媒の流れ方向を切り換える流向切換機構の一例である。
室外熱交換器23は、熱源側熱交換器の一例である。室外熱交換器23は、冷房運転時には室外空気を冷却源とする冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には室外空気を加熱源とする冷媒の蒸発器として機能する熱交換器である。室外熱交換器23は、液側が液冷媒管35に接続されており、ガス側が第1ガス冷媒管33に接続されている。液冷媒管35は、室外熱交換器23の液側と液冷媒連絡管5側とを接続する冷媒管である。
レシーバ25は、冷媒貯留容器の一例である。レシーバ25は、四路切換弁22が暖房サイクル状態である時に(冷媒の流れ方向が、四路切換弁22により第1方向に切り換えられている時に)、冷媒の流れ方向に対して、室内熱交換器41の下流側であって、室外熱交換器23の上流側に設置される。より具体的には、レシーバ25は、冷媒の流れ方向が四路切換弁22により第1方向に切り換えられている時に、冷媒の流れ方向に対して、後述する室内熱交側膨張弁26の下流側であって、後述する室外熱交側膨張弁24の上流側に設置される。レシーバ25は、冷房運転時に、圧縮機21から吐出され、室外熱交換器23において放熱し、室外熱交側膨張弁24で減圧された冷媒を溜めることが可能な容器である。また、レシーバ25は、暖房運転時に、圧縮機21から吐出され、室内熱交換器41において放熱し、室内熱交側膨張弁26で減圧された冷媒を溜めることが可能な容器である。レシーバ25は、冷房運転時及び暖房運転時のいずれにおいても、冷凍サイクルにおける高圧と低圧との中間の圧力(冷凍サイクルにおける中間圧)の冷媒を溜める機能を有する。
室外熱交側膨張弁24は、室外熱交換器23から室内熱交換器41へと流れる冷媒、又は、室内熱交換器41から室外熱交換器23へと流れる冷媒を膨張させる膨張機構の一例である。具体的には、室外熱交側膨張弁24は、冷房運転時には、室外熱交換器23において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を、冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧する。また、室外熱交側膨張弁24は、暖房運転時には、レシーバ25に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する。室外熱交側膨張弁24は、室外熱交換器23とレシーバ25との間に設けられている。つまり、室外熱交側膨張弁24は、液冷媒管35の室外熱交換器23寄りの部分に設けられている。ここでは、室外熱交側膨張弁24として、電動膨張弁が使用されている。
室外熱交側膨張弁24は、室外熱交換器23から室内熱交換器41へと流れる冷媒、又は、室内熱交換器41から室外熱交換器23へと流れる冷媒を膨張させる膨張機構の一例である。具体的には、室内熱交側膨張弁26は、冷房運転時には、レシーバ25に溜められた冷凍サイクルにおける中間圧の冷媒を、冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する。また、室内熱交側膨張弁26は、暖房運転時には、室内熱交換器41において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を、冷凍サイクルにおける中間圧まで減圧する。室内熱交側膨張弁26は、室内熱交換器41とレシーバ25との間に設けられている。つまり、室内熱交側膨張弁26は、液冷媒管35の液側閉鎖弁27寄りの部分に設けられている。ここでは、室内熱交側膨張弁26として、電動膨張弁が使用されている。
液側閉鎖弁27及びガス側閉鎖弁28は、外部の配管(具体的には、液冷媒連絡管5及びガス冷媒連絡管6)との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁27は、液冷媒管35の端部に設けられている。ガス側閉鎖弁28は、第2ガス冷媒管34の端部に設けられている。
レシーバガス抜き管30は、レシーバ25内に溜まった冷凍サイクルにおける中間圧のガス冷媒を圧縮機21の吸入管31に導く冷媒管である。レシーバガス抜き管30は、レシーバ25の上部と吸入管31の途中部分との間を接続するように(結ぶように)設けられている。
室外ファン36は、室外ユニット2内に室外の空気を吸入し、室外熱交換器23において吸入した空気と冷媒と熱交換させ、熱交換後の空気を外部に排出する。すなわち、室外ファン36は、室外熱交換器23を流れる冷媒の冷却源又は加熱源としての室外空気を室外熱交換器23に供給するファンである。ここでは、室外ファン36として、プロペラファン等が使用されている。室外ファン36は、室外ファン用モータ37によって駆動される。室外ファン用モータ37は、インバータ等によって回転数を変更することができるようになっている。
室外ユニット2には、図1のように、各種のセンサが設けられている。具体的には、吸入管31に、圧縮機21に吸入される、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒の温度Tsを検出する吸入温度センサ51が設けられている。ここでは、吸入温度センサ51は、吸入管31のレシーバガス抜き管30との合流部分よりも下流側の位置に設けられている。吐出管32には、圧縮機21から吐出される、冷凍サイクルにおける高圧の冷媒の温度Tdを検出する吐出温度センサ52が設けられている。室外熱交換器23には、室外熱交換器23の中間部分における冷媒の温度Tormを検出する室外熱交中間温度センサ53と、室外熱交換器23の液側における冷媒の温度Torlを検出する室外熱交液側温度センサ54とが設けられている。室外ユニット2には、室外ユニット2内に吸入される室外空気の温度Toaを検出する室外温度センサ55が設けられている。液冷媒管35には、室内熱交側膨張弁26の室内寄りの部分における冷媒の液管温度Tlpを検出する液管温度センサ56が設けられている。
室外側制御部38は、室外ユニット2を構成する各部の動作を制御する。室外側制御部38は、室外ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータやメモリ等を有している。室外側制御部38は、室内ユニット4(すなわち、室内側制御部44)との間で伝送線8aを介して制御信号等のやりとりを行うことができるようになっている。なお、室外側制御部38は、室内側制御部44と共に、空気調和装置1の制御部8を構成する。
冷媒連絡管5、6は、空気調和装置1を建物等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管であり、設置場所や室外ユニットと室内ユニットとの組み合わせ等の設置条件に応じて種々の長さや管径を有するものが使用される。
空気調和装置1は、室内側制御部44と室外側制御部38とから構成される制御部8によって、室外ユニット2及び室内ユニット4の各機器の制御を行うことができるようになっている。すなわち、室内側制御部44と室外側制御部38との間を接続する伝送線8aとによって、冷房運転、暖房運転、デフロスト運転等を含む空気調和装置1全体の運転制御を行う制御部8が構成されている。
次に、空気調和装置1の基本動作(デフロスト時の動作を除く)について、図1を用いて説明する。空気調和装置1の基本動作は、制御部8により実行される。空気調和装置1は、基本動作として、冷房運転及び暖房運転を行うことが可能である。
暖房運転時には、四路切換弁22が暖房サイクル状態(図1の破線で示される状態)に切り換えられる。
冷房運転時には、四路切換弁22が冷房サイクル状態(図1の実線で示される状態)に切り換えられる。
次に、制御部8により実行される、空気調和装置1のデフロスト時の動作について説明する。なお、ここでのデフロスト時には、デフロスト前運転時と、デフロスト運転時と、デフロスト後運転時と、を含む。
デフロスト前運転における、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交側膨張弁24、室内熱交側膨張弁26、及び、調整弁30aの動作について図7を用いて説明する。
まず、デフロスト運転開始時の、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交側膨張弁24、室内熱交側膨張弁26、及び、調整弁30aの動作について図7を用いて説明する。
デフロスト後運転時の、圧縮機21、四路切換弁22、室外熱交側膨張弁24、室内熱交側膨張弁26、及び、調整弁30aの動作について図8を用いて説明する。
(5−1)
第1実施形態に係る冷凍装置の一例としての空気調和装置1は、冷媒としてR32を使う冷凍装置である。空気調和装置1は、圧縮機21と、利用側熱交換器としての室内熱交換器41と、熱源側熱交換器としての室外熱交換器23と、膨張機構としての室外熱交側膨張弁24及び室内熱交側膨張弁26と、流路切換機構としての四路切換弁22と、冷媒貯留容器としてのレシーバ25と、調整弁30aと、制御部8と、を備える。圧縮機21は、吸入流路としての吸入管31から低圧の冷媒を吸入し、冷媒の圧縮を行って高圧の冷媒を吐出する。室内熱交換器41は、凝縮器又は蒸発器として機能する。室外熱交換器23は、蒸発器又は凝縮器として機能する。膨張弁24,26は、室外熱交換器23及び室内熱交換器41の一方から他方へと流れる高圧の冷媒を膨張させる。四路切換弁22は、圧縮機21から吐出された高圧の冷媒の流れ方向を、室内熱交換器41へと流れる第1方向と、室外熱交換器23へと流れる第2方向と、のいずれかに切り換える。レシーバ25は、第1方向における、室内熱交換器41の下流側であって、室外熱交換器23の上流側に設置される。調整弁30aは、レシーバ25と吸入管31とを結ぶバイパス流路としてのレシーバガス抜き管30に設けられる。制御部8は、調整弁30aの開閉を制御する。四路切換弁22は、暖房運転時には、冷媒の流れ方向を第1方向に切り換え、デフロスト時には、冷媒の流れ方向を第1方向から第2方向へと切り換える。制御部8は、暖房運転時には、調整弁30aを開ける。制御部8は、デフロスト時には、四路切換弁22が冷媒の流れ方向を第1方向から第2方向へと切り換える前に、調整弁30aを閉じる第1制御を行い、その後、調整弁30aを開ける第2制御を行う。
第1実施形態に係る空気調和装置1では、膨張機構として、室外熱交換器23とレシーバ25との間に設けられた熱源側膨張弁としての室外熱交側膨張弁24と、室内熱交換器41とレシーバ25との間に設けられた利用側膨張弁としての室内熱交側膨張弁26を有する。第1制御は、室内熱交換器41が開いており、かつ、開いていた室外熱交側膨張弁24が閉じられる前に行われる。
第1実施形態に係る空気調和装置1では、第2制御は、四路切換弁22が冷媒の流れ方向を第1方向から第2方向へと切り換えた後に行われる。
第1実施形態に係る空気調和装置1では、第2制御は、四路切換弁22が冷媒の流れ方向を第1方向から第2方向へと切り換えた後であって、閉じられていた室内熱交側膨張弁26の開度が所定開度以上になった時に行われる。なお、第1実施形態では、室内熱交側膨張弁26の開度が全開になった時に、第2制御が行われているが、これに限定されるものではない。
第1実施形態に係る空気調和装置1では、制御部8は、第1制御後の、室外熱交側膨張弁24が閉じられた後であって、かつ、四路切換弁22が冷媒の流れを第1方向から第2方向へと切り換える前に、調整弁30aを開く第3制御を更に行う。制御部8は、四路切換弁22が冷媒の流れを第1方向から第2方向へと切り換えた後であって、第2制御前の、室内熱交側膨張弁26が閉じられている間に、調整弁30aを閉じる第4制御を更に行う。
第1実施形態に係る空気調和装置1では、室外熱交換器23は、伝熱管231として扁平多穴管を使用する熱交換器である。
第1実施形態に係る空気調和装置1では、制御部8は、デフロスト時に、第2制御後であって、四路切換弁22が冷媒の流れを第2方向から第1方向へと切り換えた後に、調整弁30aを閉める第5制御を更に行う。また、制御部8は、デフロスト時に、第5制御後であって、かつ、暖房運転開始時に、調整弁30aを開ける第6制御を更に行う。
(1)全体構成
図9は、本発明の冷凍装置の第2実施形態にかかる空気調和装置101の概略構成図である。
以下に、空気調和装置101の室内ユニット4、室外ユニット102、冷媒連絡管5,6、及び、制御部8について説明する。
室内ユニット4は、室内に設置されており、冷媒回路110の一部を構成している。室内ユニット4は、主として、室内熱交換器41と、室内ファン42と、各種センサ57,58,59と、室内側制御部44と、を有している。室内ユニット4を構成する機器やセンサ類の構成は、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
室外ユニット102は、室外に設置されており、冷媒回路110の一部を構成している。室外ユニット102は、主として、圧縮機21と、四路切換弁22と、室外熱交換器23と、レシーバ25と、室内熱交側膨張弁26と、液側閉鎖弁27と、ガス側閉鎖弁28と、レシーバガス抜き管30と、室外ファン36と、各種センサ51,52,53,54,55,56と、室外側制御部38と、を有している。つまり、第1実施形態の室外ユニット2と異なり、室外ユニット102は、室外熱交側膨張弁24を有さない。ここでは、室外熱交側膨張弁24が存在しないことで生じる違いについてのみ説明する。
冷媒連絡管5、6は、第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
空気調和装置101は、第1実施形態と同様に、室内側制御部44と室外側制御部38とから構成される制御部8によって、室外ユニット102及び室内ユニット4の各機器の制御を行うことができるようになっている。すなわち、室内側制御部44と室外側制御部38との間を接続する伝送線8aとによって、冷房運転、暖房運転、デフロスト運転等を含む空気調和装置101全体の運転制御を行う制御部8が構成されている。
次に、空気調和装置101の基本動作(デフロスト時の動作を除く)について、図9を用いて説明する。空気調和装置101の基本動作は、制御部8により実行される。空気調和装置101は、基本動作として、冷房運転及び暖房運転を行うことが可能である。
暖房運転時には、四路切換弁22が暖房サイクル状態(図9の破線で示される状態)に切り換えられる。
冷房運転時には、四路切換弁22が冷房サイクル状態(図9の実線で示される状態)に切り換えられる。
次に、空気調和装置101の制御部8により実行される、空気調和装置101のデフロスト時の動作について説明する。空気調和装置101のデフロスト時の動作は、空気調和装置1のデフロスト時の動作と同様の点も多いため、主に相違点について説明する。
デフロスト前運転における、圧縮機21、室内熱交側膨張弁26、四路切換弁22、及び、調整弁30aの動作について図11に示した。図11から分かるように、デフロスト前運転における圧縮機21、四路切換弁22、室内熱交側膨張弁26、及び、調整弁30aの動作については、第1実施形態と同様である(図7参照)。ここでは、四路切換弁22及び室内熱交側膨張弁26の動作についてのみ改めて説明し、それ以外の説明は省略する。
デフロスト運転開始時の、圧縮機21、四路切換弁22、室内熱交側膨張弁26、及び、調整弁30aの動作について図11に示した。図11から分かるように、デフロスト運転開始時における圧縮機21、四路切換弁22、室内熱交側膨張弁26、及び、調整弁30aの動作については、第1実施形態と同様である(図7参照)。ここでは、四路切換弁22及び室内熱交側膨張弁26の動作についてのみ改めて説明し、それ以外の説明は省略する。
まず、デフロスト運転後時の、圧縮機21、四路切換弁22、室内熱交側膨張弁26、及び、調整弁30aの動作について図12に示した。図12から分かるように、デフロスト運転開始時における圧縮機21、四路切換弁22、及び、調整弁30aの動作については、第1実施形態(図8参照)と同様である。ここでは、室内熱交側膨張弁26及び調整弁30aの動作についてのみ説明し、それ以外の説明は省略する。
(5−1)
第2実施形態に係る冷凍装置の一例としての空気調和装置101は、冷媒としてR32を使う冷凍装置である。空気調和装置101は、圧縮機21と、利用側熱交換器としての室内熱交換器41と、熱源側熱交換器としての室外熱交換器23と、膨張機構としての室内熱交側膨張弁26と、流路切換機構としての四路切換弁22と、冷媒貯留容器としてのレシーバ25と、調整弁30aと、制御部8と、を備える。圧縮機21は、吸入流路としての吸入管31から低圧の冷媒を吸入し、冷媒の圧縮を行って高圧の冷媒を吐出する。室内熱交換器41は、凝縮器又は蒸発器として機能する。室外熱交換器23は、蒸発器又は凝縮器として機能する。室内熱交側膨張弁26は、室外熱交換器23及び室内熱交換器41の一方から他方へと流れる高圧の冷媒を膨張させる。四路切換弁22は、圧縮機21から吐出された高圧の冷媒の流れ方向を、室内熱交換器41へと流れる第1方向と、室外熱交換器23へと流れる第2方向と、のいずれかに切り換える。レシーバ25は、第1方向における、室内熱交換器41の下流側であって、室外熱交換器23の上流側に設置される。調整弁30aは、レシーバ25と吸入管31とを結ぶバイパス流路としてのレシーバガス抜き管30に設けられる。制御部8は、調整弁30aの開閉を制御する。四路切換弁22は、暖房運転時には、冷媒の流れ方向を第1方向に切り換え、デフロスト時には、冷媒の流れ方向を第1方向から第2方向へと切り換える。制御部8は、暖房運転時には、調整弁30aを開ける。制御部8は、デフロスト時には、四路切換弁22が冷媒の流れ方向を第1方向から第2方向へと切り換える前に、調整弁30aを閉じる第1制御を行い、その後、調整弁30aを開ける第2制御を行う。
第2実施形態に係る空気調和装置101では、膨張機構は、室内熱交換器41とレシーバ25との間に設けられた室内熱交側膨張弁26を有する。第1制御は、開いていた室内熱交側膨張弁26が閉じられる前に行われる。第2制御は、四路切換弁22が冷媒の流れ方向を第1方向から第2方向へと切り換えた後であって、かつ、閉じられていた室内熱交側膨張弁26の開度が所定開度以上になった時に行われる。
第2実施形態に係る空気調和装置101では、制御部8は、第1制御後であって、室内熱交側膨張弁26が所定開度以下であって、かつ、四路切換弁22が冷媒の流れを第1方向から第2方向へと切り換える前に、調整弁30aを開く第3制御を更に行う。制御部8は、四路切換弁22が冷媒の流れを第1方向から第2方向へと切り換えた後であって、(5−1)における第2制御前の、室内熱交側膨張弁26が閉じられている間に、調整弁30aを閉じる第4制御を更に行う。
第2実施形態に係る空気調和装置101では、室外熱交換器23は、伝熱管231として扁平多穴管を使用する熱交換器である。
第2実施形態に係る空気調和装置101では、制御部8は、デフロスト時に、第2制御後であって、四路切換弁22が冷媒の流れを第2方向から第1方向へと切り換えた後に、調整弁30aを閉める第5制御を更に行う。また、制御部8は、デフロスト時に、第5制御後であって、かつ、暖房運転開始時に、調整弁30aを開ける第6制御を更に行う。
8 制御部
21 圧縮機
22 四路切換弁(流路切替機構)
23 室外熱交換器(熱源側熱交換器)
24 室外熱交側膨張弁(熱源側膨張弁、膨張機構)
25 レシーバ(冷媒貯留容器)
26 室内熱交側膨張弁(利用側膨張弁、膨張機構)
30 レシーバガス抜き管(バイパス流路)
30a 調整弁
31 吸入流路
41 室内熱交換器(利用側熱交換器)
231 伝熱管
Claims (9)
- 冷媒としてR32を使う冷凍装置(1,101)において、
吸入流路(31)から低圧の冷媒を吸入し、冷媒の圧縮を行って高圧の冷媒を吐出する、圧縮機(21)と、
凝縮器又は蒸発器として機能する利用側熱交換器(41)と、
蒸発器又は凝縮器として機能する熱源側熱交換器(23)と、
前記熱源側熱交換器及び前記利用側熱交換器の一方から他方へと流れる高圧の冷媒を膨張させる膨張機構(24,26)と、
前記圧縮機から吐出された高圧の冷媒の流れ方向を、前記利用側熱交換器へと流れる第1方向と、前記熱源側熱交換器へと流れる第2方向と、のいずれかに切り換える流向切換機構(22)と、
前記第1方向における、前記利用側熱交換器の下流側であって、前記熱源側熱交換器の上流側に設置される冷媒貯留容器(25)と、
前記冷媒貯留容器と前記吸入流路とを結ぶバイパス流路(30)に設けられた調整弁(30a)と、
前記調整弁の開閉を制御する制御部(8)と、
を備え、
前記流向切換機構は、加熱運転時には、冷媒の流れ方向を前記第1方向に切り換え、デフロスト時には、冷媒の流れ方向を前記第1方向から前記第2方向へと切り換え、
前記制御部は、
前記加熱運転時には、前記調整弁を開け、
前記デフロスト時には、
前記流向切換機構が冷媒の流れ方向を前記第1方向から前記第2方向へと切り換える前に、前記調整弁を閉じる第1制御を行い、
その後、前記調整弁を開ける第2制御を行う、
冷凍装置。 - 前記膨張機構は、前記熱源側熱交換器と前記冷媒貯留容器との間に設けられた熱源側膨張弁(24)と、前記利用側熱交換器と前記冷媒貯留容器との間に設けられた利用側膨張弁(26)とを有し、
前記第1制御は、前記利用側膨張弁が開いており、かつ、開いていた前記熱源側膨張弁が閉じられる前に行われる、
請求項1に記載の冷凍装置(1)。 - 前記第2制御は、前記流向切換機構が冷媒の流れ方向を前記第1方向から前記第2方向へと切り換えた後に行われる、
請求項1又は2に記載の冷凍装置。 - 前記第2制御は、前記流向切換機構が冷媒の流れ方向を前記第1方向から前記第2方向へと切り換えた後であって、閉じられていた前記利用側膨張弁の開度が第1所定開度以上になった時に行われる、
請求項2に記載の冷凍装置。 - 前記制御部は、
前記第1制御後の、前記熱源側膨張弁が閉じられた後であって、かつ、前記流向切換機構が冷媒の流れを前記第1方向から前記第2方向へと切り換える前に、前記調整弁を開く第3制御を更に行い、
前記流向切換機構が冷媒の流れを前記第1方向から前記第2方向へと切り換えた後であって、前記第2制御前の、前記利用側膨張弁が閉じられている間に、前記調整弁を閉じる第4制御を更に行う、
請求項4に記載の冷凍装置。 - 前記膨張機構は、前記利用側熱交換器と前記冷媒貯留容器との間に設けられた利用側膨張弁(26)を有し、
前記第1制御は、開いていた前記利用側膨張弁が閉じられる前に行われ、
前記第2制御は、前記流向切換機構が冷媒の流れ方向を前記第1方向から前記第2方向へと切り換えた後であって、かつ、閉じられていた前記利用側膨張弁の開度が第2所定開度以上になった時に行われる、
請求項1に記載の冷凍装置(1,101)。 - 前記制御部は、
前記第1制御後であって、前記利用側膨張弁が第3所定開度以下であって、かつ、前記流向切換機構が冷媒の流れを前記第1方向から前記第2方向へと切り換える前に、前記調整弁を開く第3制御を更に行い、
前記流向切換機構が冷媒の流れを前記第1方向から前記第2方向へと切り換えた後であって、前記第2制御前の、前記利用側膨張弁が閉じられている間に、前記調整弁を閉じる第4制御を更に行う、
請求項6に記載の冷凍装置。 - 前記熱源側熱交換器は、伝熱管(231)として扁平多穴管を使用する熱交換器である、
請求項1から7のいずれかに記載の冷凍装置。 - 前記制御部は、
前記デフロスト時に、
前記第2制御後であって、前記流向切換機構が冷媒の流れを前記第2方向から前記第1方向へと切り換えた後に、前記調整弁を閉める第5制御を更に行い、
前記第5制御後であって、かつ、前記加熱運転開始時に、前記調整弁を開ける第6制御を更に行う、
請求項1から8のいずれか1項に記載の冷凍装置。
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