JP2014152764A - エンジンの排ガスエネルギー回収システム - Google Patents

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Abstract

【課題】排ガス後処理装置の排ガス処理機能を確保する。
【解決手段】エンジンの排ガスエネルギー回収システム100であって、エンジン本体102から導かれた排気ガスによって駆動されるタービン部104aと、タービン部の駆動でエンジン本体に外気を圧送するコンプレッサ部104bとを有する排気タービン過給機104と、エンジン本体から導かれた排気ガスで駆動されるパワータービン106と、パワータービンの駆動で排気ガスのエネルギーを回収するエネルギー回収装置108と、排気マニホールド118とパワータービンとをタービン部を経由しながら連通して外部に排気ガスを導く排気管L1〜L3と、排気管のうちタービン部とパワータービンとの間に有する中段排気管L2に設けられ、排気管中を流れる排ガスを浄化する排ガス後処理装置110と、中段排気管の管内圧力を適正値に制御する中段圧力制御部112と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、排ガスに含まれるPMやNOx等の有害物質を低減・除去して排ガスを浄化する排ガス後処理装置を備えるエンジンの排ガスエネルギー回収システムに関する。
発電用・汎用エンジンの排ガスの持つエネルギーをタービンで回収して、排ガスエネルギーとして有効活用する技術が開発されている。当該排ガスエネルギーを回収してエンジンの燃費率を改善する技術として、ターボコンパウンドやハイブリッドターボ、発電用パワータービンがある。ターボコンパウンドに関する従来技術として、例えば、変速機とターボコンパウンドを組み合わせターボコンパウンドエンジンの制御装置が特許文献1に開示されている。また、過給機付きエンジンの排ガスエネルギーをパワータービンで回収する従来技術として、例えば、回収装置エンジンの回転数及び負荷に応じて排気圧を制御可能にして、燃費や煙を改善した過給機付エンジンの排気ガス再循環装置が特許文献2に開示されている。
実公昭63−035168号公報 特開平08−240156号公報
近年では、排ガスに含まれるPMやNOx等の有害物質を低減・除去する要請があり、エンジンの排気管にDPF(Diesel Particulate Filter:ディーゼル微粒子捕集フィルター)や尿素SCR(Selective Catalytic Reduction:選択還元触媒)等の排ガス後処理装置が設置されるようになっている。従来では、図6に示すように、排ガス後処理装置10は、排気管12の最下流側となるパワータービン14の下流側に設置されることが多い。しかしながら、パワータービン14の下流側では、一般的に排ガス温度が250〜300℃程度と低く、適正な排ガスの後処理性能が発揮できないことが問題となっている。特に、ターボコンパウンドシステムの場合、排ガスエネルギーが小さいため、排ガス温度が100〜200℃程度まで下がり、かかる問題が顕著となっている。
一方、温度が高い過給機16のタービン部16aの手前の上流側に設置すると、当該上流側が一般的に高圧部であり、排ガス後処理装置の耐圧性を高める必要があるので当該装置が高コストになってしまう。また、排ガス後処理装置をタービン部16a手前の上流側に設置すると、排ガス後処理装置が破損時に下流側のパワータービンを破壊するリスクもある。前述の特許文献1及び特許文献2に開示の従来技術では、エンジンの燃費を改善できるものの、排ガス後処理装置の排ガス処理機能を確保するための対策に課題が残る。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、排ガス後処理装置の排ガス処理機能を確保することの可能な、新規かつ改良されたエンジンの排ガスエネルギー回収システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、エンジンの排ガスエネルギー回収システムであって、エンジン本体から導かれた排気ガスによって駆動されるタービン部と、該タービン部により駆動されて前記エンジン本体に外気を圧送するコンプレッサ部とを有する排気タービン過給機と、前記エンジン本体から導かれた前記排気ガスによって駆動されるパワータービンと、前記パワータービンの駆動により前記排気ガスのエネルギーを回収するエネルギー回収装置と、前記エンジン本体の排気マニホールドと前記パワータービンとを前記タービン部を経由しながら連通して外部に前記排気ガスを導く排気管と、前記排気管のうち前記タービン部と前記パワータービンとの間に有する中段排気管に設けられ、前記排気管中を流れる前記排ガスを浄化する排ガス後処理装置と、前記中段排気管の管内圧力を適正値に制御する中段圧力制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、排ガス後処理装置を中段排気管に設けるために好適な管内圧力を設定してから、高温排ガス雰囲気中に排ガス後処理装置が設けられるので、排ガス後処理装置の排ガス処理機能を確保でき、かつ、排ガス後処理装置の耐圧性を向上させるためのコストを削減できる。
また、本発明の一態様では、前記中段圧力制御部は、前記中段排気管に設けられ、該中段排気管の管内圧力を推定する中段圧力推定部と、前記中段圧力推定部で推定された前記管内圧力に基づいて、前記パワータービンの回転数を制御する回転数制御部と、を備えることとしてもよい。
このようにすれば、パワータービンの回転数を制御することによって、中段排気管の管内圧力を適正値に設定できる。
また、本発明の一態様では、前記エネルギー回収装置は、前記エンジンの駆動軸に前記パワータービンの回転力を伝達し、前記パワータービンの回転数を変更する変速機を含む動力伝達機構であり、前記回転数制御部は、前記変速機を制御することとしてもよい。
このようにすれば、変速機を制御することによって、中段排気管の管内圧力を適正値に設定できる。
また、本発明の一態様では、前記中段圧力制御部は、前記中段排気管に設けられ、該中段排気管の管内圧力を推定する中段圧力推定部と、前記中段圧力推定部で推定された前記管内圧力に基づいて、前記パワータービンの上流側の管内圧力と前記パワータービンの下流側の管内圧力との圧力比を制御する圧力比制御部と、を備えることとしてもよい。
このようにすれば、パワータービンの上流側の管内圧力と下流側の管内圧力との圧力比を制御することによって、中段排気管の管内圧力を適正値に設定できる。
また、本発明の一態様では、前記圧力比制御部は、前記排ガス後処理装置と前記パワータービンとの間に設けられるウェイストゲートバルブを制御することによって、前記パワータービンの上流側の管内圧力と前記パワータービンの下流側の管内圧力との圧力比を制御することとしてもよい。
このようにすれば、ウェイストゲートバルブを制御することによって、中段排気管の管内圧力を適正値に設定できる。
以上説明したように本発明によれば、中段排気管に設けるために好適な管内圧力を設定することによって、高温排ガス雰囲気の中段排気管に排ガス後処理装置が設けられるので、排ガス後処理装置の排ガス処理機能を確保できる。
本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムの概略構成図である。 本発明の他の実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムの概略構成図である。 本発明の他の実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムによる中段圧力の制御方法を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムの概略構成図である。 本発明の他の実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムによる中段圧力の制御方法を示すフローチャートである。 従来のエンジンの排ガスエネルギー回収システムの概略構成図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(第1の実施形態)
まず、本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムの構成について、図面を使用しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムの概略構成図である。
本実施形態のエンジンの排ガスエネルギー回収システム100は、過給機付きエンジンの排ガスからのエネルギーを回収するシステムであって、排ガス後処理装置の排ガス処理機能を確保するために、排ガス後処理装置を排気管の中段側に設けたことを特徴とする。本実施形態の排ガスエネルギー回収システム100は、図1に示すように、エンジン本体102と、排気タービン過給機104と、パワータービン106と、エネルギー回収装置108と、排ガス後処理装置110と、中段圧力制御部112とを備える。
エンジン本体102は、ディーゼルエンジンであり、クランク軸114には、プロペラ軸(図示せず)を介してスクリュープロペラ(図示せず)が直接的又は間接的に取り付けられている。エンジン本体102には、シリンダライナ(図示せず)、シリンダカバー(図示せず)等からなるシリンダ部116が設けられており、各シリンダ部116内には、クランク軸114と連結されたピストン(図示せず)が配置されている。各シリンダ部116の排気ポート118は、排気マニホールド120と接続されている。
排気マニホールド120は、エンジン本体102に搭載され、第1の排気管L1を介して排気タービン過給機104のタービン部104aの入口側と接続される。そして、第2の排気管L2を介してパワータービン106の入口側と接続され、パワータービン106の出口側から第3の排気管L3を介して外部に排気ガスが導かれる。すなわち、排気マニホールド120から排出された排気ガスは、第1の排気管L1、タービン部104a、第2の排気管L2、パワータービン106、及び第3の排気管L3を経由して外部に排出される。なお、本実施形態では、第2の排気管L2には、排気管L1、L2中を流れる排ガスを浄化する排ガス後処理装置110が設けられている。
一方、各シリンダ部116の給気ポート122は、給気マニホールド124と接続されており、給気マニホールド124は、給気管L4を介して排気タービン過給機104のコンプレッサ部104bと接続されている。コンプレッサ部104bの入口側に接続された給気管L3の途中には、消音器(図示せず)がそれぞれ配置されており、この消音器を通過した外気がコンプレッサ部104bに導かれるようになっている。また、コンプレッサ部104bの出口側に接続された給気管L4の途中には、空気冷却器(インタークーラ)126や図示しないサージタンク等が接続されている。コンプレッサ部104bを通過した空気は、これら空気冷却器126やサージタンク等を通過した後、エンジン本体102の給気マニホールド124に供給されるようになっている。
排気タービン過給機104は、ターボチャージャーであり、第1の排気管L1を介してエンジン本体102から導かれた排気ガス(燃焼ガス)によって駆動されるタービン部104aと、このタービン部104aにより駆動されてエンジン本体102に外気を圧送するコンプレッサ部104bと、これらタービン部104aとコンプレッサ部104bとの間に設けられて、これらを支持するケーシング(図示せず)とを備えている。ケーシングには、一端部をタービン部104a側に突出させ、他端部をコンプレッサ部104bに突出させた回転軸104cが挿通されている。回転軸104cの一端部は、タービン部104aを構成するタービン・ロータ(図示せず)のタービン・ディスク(図示せず)に取り付けられており、回転軸104cの他端部は、コンプレッサ部104bを構成するコンプレッサ羽根車(図示せず)のハブ(図示せず)に取り付けられている。
パワータービン106は、第1の排気管L1及び第2の排気管L2を介して、エンジン本体102から導かれた排気ガスによって駆動される。パワータービン106は、排ガスによって回転駆動することによって、排気ガスのエネルギーがエネルギー回収装置108に回収される。本実施形態では、エネルギー回収装置108は、ロータシャフト107の回転力により電力を生成する発電機である。
本実施形態では、排気タービン過給機104のタービン部104aとパワータービン106との間の中段に位置する中段排気管(第2の排気管)L2にDPFや尿素SCR、酸化触媒等の排ガス後処理装置110を設置することを特徴とする。すなわち、排ガス後処理装置110は、排気管のうちタービン部104aとパワータービン106との間に有する中段排気管L2に設けられ、排気管L1、L2、L3中を流れる排ガスを浄化する。
排ガス後処理装置110がDPFの場合では、排ガス浄化性能を発揮するためには、600℃程度の特殊な排気温度の制御(再生制御)が必要となる。一方、排ガス後処理装置110が尿素SCRや酸化触媒の場合では、再生制御が不要なので、200℃程度の温度で排ガス浄化性能を発揮する。すなわち、排ガス後処理装置110がDPFの場合では、特に排ガス浄化性能を発揮するために、排ガス後処理装置110を600℃程度の高温雰囲気下に設置することが好ましい。
本発明者の検討結果によると、タービン部104a手前の第1の排気管L1の管内圧力が3bar程度と高圧であるのに対して、同じ高温雰囲気下の中段排気管L2の管内圧力は、1.4bar程度と第1の排気管L1の管内圧力より低いことが分かった。このため、排ガス後処理装置110を中段排気管L2に設置することによって、排ガス浄化性能を確保できる同じ高温雰囲気下でありながら、管内圧力を低く抑えられるので、排ガス処理機能を確保しつつ、耐圧性向上に伴うコストアップを必要最低限に抑えられる。
また、パワータービン106の回転数が増加すると、中段排気管L2の管内圧力が上昇してしまうので、本実施形態では、中段排気管L2の管内圧力を1.4bar程度の適正値となるように、中段圧力制御部112が設けられることを特徴とする。すなわち、中間排気管L2に排ガス後処理装置110を設置するために、中段排気管L2の管内圧力を適正値に制御する中段圧力制御部112を設けることによって、排ガス後処理装置110の耐圧性向上のニーズを低減させる。
さらに、排ガス後処理装置110がDPFの場合において、DPFを強制再生時に排ガス後処理装置110内で燃料を燃焼させると、上昇した温度の分だけ下流側のパワータービン106でエネルギー回収が可能となる。従来では、DPFをパワータービン106の下流側に設けていたので、強制再生時に追加投入した燃料からの発熱エネルギーを無駄に捨てていた。これに対して、本実施形態では、DPF(排ガス後処理装置110)を中段排気管L2に設置するので、強制再生時に追加投入した燃料からの発熱エネルギーをパワータービン106で回収できるため、システム全体の燃費率が改善される。
(第2の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収装置の構成について、図面を使用しながら説明する。図2は、本発明の他の実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムの概略構成図である。
本実施形態のエンジンの排ガスエネルギー回収システム200は、エネルギー回収装置240をエンジン駆動軸214にパワータービン206の回転力を伝達する動力伝達機構240とするターボコンパウンドに適用したものである。本実施形態も第1の実施形態と同様に、排ガス後処理装置210の排ガス処理機能を確保するために、排ガス後処理装置210を排気管の中段側排気管L2に設けたことを特徴とする。本実施形態の排ガスエネルギー回収システム200は、図2に示すように、エンジン本体202と、排気タービン過給機204と、パワータービン206と、エネルギー回収装置240と、排ガス後処理装置210と、中段圧力制御部212とを備える。また、本実施形態は、エンジン本体202から排出された排ガスを吸気管L4に供給する排ガス再循環装置230が設けられるEGR機能が備わる過給機付きエンジンに適用したものである。
本実施形態のエネルギー回収装置240は、エンジンの駆動軸214にパワータービン206の回転力を伝達する動力伝達機構である。エネルギー回収装置240は、パワータービン206の回転エネルギーをエンジン駆動軸214に伝達するための複数の歯車240a、240b、240c、240dが設けられ、歯車240bと歯車240cとの間に、パワータービン206の回転数を変更する変速機242が含まれている。
本実施形態では、中段排気管L2の管内圧力を適正値に保つために、中段圧力制御部212は、変速機242を調整することによってパワータービン206の回転数を制御して、中段排気管L2の管内圧力を適正値に設定する。中段圧力制御部212は、図2に示すように、中段圧力推定部211と、回転数制御部213とを備える。中段圧力推定部211は、中段排気管L2に設けられる圧力センサ等の管内圧力を推定・測定できる装置であり、当該中段排気管L2の管内圧力を推定する。回転数制御部213は、中段圧力推定部211で推定された管内圧力に基づいて、変速機242を調整してパワータービン206の回転数を制御することによって、中段排気管L2の管内圧力を適正値に設定する。
次に、本実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムによる中段圧力の制御方法について、図面を使用しながら説明する。図3は、本発明の他の実施形態(第2の実施形態)に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムによる中段圧力の制御方法を示すフローチャートである。
中段排気管L2の管内圧力を適正値にするために、まず、中段圧力推定部211で中段排気管L2の管内圧力(中段圧力)を測定し(工程S10)、中段圧力が適正値(1.4bar)であるか否かを中段圧力制御部212で判定する(工程S12)。中段圧力制御部212で中段圧力が適正値でないと判定されると、回転数制御部213が変速機242を制御することによって、パワータービン206の回転数を調整して(工程S14)、中段圧力が適正値になるように制御する。
このように、本実施形態では、環境変化等によって、中段排気管L2の管内圧力が適正値から外れた場合でも、中段圧力を適正値に設定されるように制御できる。すなわち、排ガス後処理装置210を中段排気管L2に設置することによって、排ガス浄化性能を確保できる同じ高温雰囲気下でありながら、管内圧力を低く抑えられるので、排ガス処理機能を確保しつつ、耐圧性向上に伴うコストアップを必要最低限に抑えられる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の他の実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収装置の構成について、図面を使用しながら説明する。図4は、本発明の他の実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムの概略構成図である。
本実施形態のエンジンの排ガスエネルギー回収システム300は、エネルギー回収装置308がロータシャフト307の回転力により電力を生成する発電機に適用して、中段側排気管L2の管内圧力の調整をウェイストゲートバルブ340で行うことを特徴とする。すなわち、中段圧力制御部312は、排ガス後処理装置310とパワータービン306との間に設けられるウェイストゲートバルブ340を制御することによって、中段排気管L2の管内圧力(中段圧力)を制御する。
本実施形態の排ガスエネルギー回収システム300は、図4に示すように、エンジン本体302と、排気タービン過給機304と、パワータービン306と、エネルギー回収装置308と、排ガス後処理装置310と、中段圧力制御部312とを備える。また、本実施形態は、エンジン本体302から排出された排ガスを吸気管L4に供給する排ガス再循環装置330が設けられるEGR機能が備わる過給機付きエンジンに適用したものである。
本実施形態では、中段排気管L2の管内圧力を適正値に設定するために、中段圧力制御部312は、ウェイストゲートバルブ340を制御する。中段圧力制御部312は、図4に示すように、中段圧力推定部311と、圧力比制御部313とを備える。中段圧力推定部311は、中段排気管L2に設けられる圧力センサ等の管内圧力を推定・測定できる装置であり、当該中段排気管L2の管内圧力を推定する。圧力比制御部313は、中段圧力推定部311で推定された管内圧力に基づいて、パワータービン306の上流側の排気管L2の管内圧力とパワータービン306の下流側の排気管L3の管内圧力との圧力比をウェイストゲートバルブ340で調整して、中段圧力を制御する。すなわち、本実施形態では、ウェイストゲートバルブ340を調整することによって、パワータービン306の上流側の管内圧力と下流側の管内圧力との圧力比を調整しながら、中段排気管L2の管内圧力を適正値に設定する。
次に、本実施形態に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムによる中段圧力の制御方法について、図面を使用しながら説明する。図5は、本発明の他の実施形態(第3の実施形態)に係るエンジンの排ガスエネルギー回収システムによる中段圧力の制御方法を示すフローチャートである。
中段排気管L2の管内圧力を適正値にするために、まず、中段圧力推定部311で中段排気管L2の管内圧力(中段圧力)を測定し(工程S20)、中段圧力が適正値(1.4bar)であるか否かを中段圧力制御部312で判定する(工程S22)。中段圧力制御部312で中段圧力が適正値でないと判定されると、圧力比制御部313がウェイストゲートバルブ340を調整することによって(工程S24)、中段排気管L2の管内圧力が適正値になるように制御する。
このように、本実施形態では、環境変化等によって、中段排気管L2の管内圧力が適正値から外れた場合でも、中段圧力を適正値に設定されるように制御できる。すなわち、排ガス後処理装置310を中段排気管L2に設置することによって、排ガス浄化性能を確保できる同じ高温雰囲気下でありながら、管内圧力を低く抑えられるので、排ガス処理機能を確保しつつ、耐圧性向上に伴うコストアップを必要最低限に抑えられる。
なお、上記のように本実施形態について詳細に説明したが、本発明の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本発明の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、エンジンの排ガスエネルギー回収システムの構成、動作も本実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
100 排ガスエネルギー回収システム
102 エンジン本体
104 排気タービン過給機
104a タービン部
104b コンプレッサ部
106、206、306 パワータービン
108、308 エネルギー回収装置
110 排ガス後処理装置
112、212、312 中段圧力制御部
120 排気マニホールド
211、311 中段圧力推定部
213 回転数制御部
214 (エンジンの)駆動軸
240 動力伝達機構(エネルギー回収装置)
242 変速機
313 圧力比制御部
340 ウェイストゲートバルブ
L1 排気管(第1の排気管)
L2 中段排気管(第2の排気管)
L3 排気管(第3の排気管)
L4 吸気管

Claims (5)

  1. エンジン本体から導かれた排気ガスによって駆動されるタービン部と、該タービン部により駆動されて前記エンジン本体に外気を圧送するコンプレッサ部とを有する排気タービン過給機と、
    前記エンジン本体から導かれた前記排気ガスによって駆動されるパワータービンと、
    前記パワータービンの駆動により前記排気ガスのエネルギーを回収するエネルギー回収装置と、
    前記エンジン本体の排気マニホールドと前記パワータービンとを前記タービン部を経由しながら連通して外部に前記排気ガスを導く排気管と、
    前記排気管のうち前記タービン部と前記パワータービンとの間に有する中段排気管に設けられ、前記排気管中を流れる前記排ガスを浄化する排ガス後処理装置と、
    前記中段排気管の管内圧力を適正値に制御するための中段圧力制御部と、を備えることを特徴とするエンジンの排ガスエネルギー回収システム。
  2. 前記中段圧力制御部は、
    前記中段排気管に設けられ、該中段排気管の管内圧力を推定する中段圧力推定部と、
    前記中段圧力推定部で推定された前記管内圧力に基づいて、前記パワータービンの回転数を制御する回転数制御部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排ガスエネルギー回収システム。
  3. 前記エネルギー回収装置は、前記エンジンの駆動軸に前記パワータービンの回転力を伝達し、前記パワータービンの回転数を変更する変速機を含む動力伝達機構であり、
    前記回転数制御部は、前記変速機を制御することを特徴とする請求項2に記載のエンジンの排ガスエネルギー回収システム。
  4. 前記中段圧力制御部は、
    前記中段排気管に設けられ、該中段排気管の管内圧力を推定する中段圧力推定部と、
    前記中段圧力推定部で推定された前記管内圧力に基づいて、前記パワータービンの上流側の管内圧力と前記パワータービンの下流側の管内圧力との圧力比を制御する圧力比制御部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のエンジンの排ガスエネルギー回収システム。
  5. 前記圧力比制御部は、前記排ガス後処理装置と前記パワータービンとの間に設けられるウェイストゲートバルブを制御することによって、前記パワータービンの上流側の管内圧力と前記パワータービンの下流側の管内圧力との圧力比を制御することを特徴とする請求項4に記載のエンジンの排ガスエネルギー回収システム。
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