JP2014151723A - 可動ホーム柵扉 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プラットホームに設置された可動ホーム柵扉同士または可動ホーム柵扉と固定端が閉じた状態において、可動ホーム柵扉1に垂直方向の押圧が加わっても扉1が閉じたままの状態を維持するロック手段を有する。ロック手段は、可動ホーム柵扉同士または可動ホーム柵扉と固定端に設けられたフック2、3からなるもので、フックの一方2は、平面断面が矢尻形状の両裾に、フックの他方3は前記矢尻形状を受け入れる平面断面が凹部の両内縁に、それぞれ形成されている。
【選択図】図3
Description
扉1の撓みによる変位a、
押圧による柱51の倒れによる変位b、
回転モーメントにより柱51がひねられ、扉1が回転することによる変位c、
の3種の変位が発生する。
扉1の撓みによる変位a:16mm
押圧による柱51の倒れによる変位b:4.1mm
回転モーメントにより柱51がひねられる、扉1が回転することによる変位c:19mm
となり、扉1の撓み、柱51の回転による影響が大きく、このために扉1と柱51の剛性を高める必要があった。
実施の形態1に係る扉の先端部の構造を図1に示している。図は左右の扉1が閉じた状態を示す先端部を上方から見た平面図である。扉1の先端は互いに嵌り合う凹凸の形状になされている。例えば右側の扉1の先端は、断面が凸型になされ、凸の先端が矢尻形状を
なしており、点線で囲むD部分、すなわち矢尻形状の両裾にフック2が設けられている。また、右側の扉1に対向する左側の扉1の先端は、断面が凹型の形状をしており、点線で囲むE部分、すなわち凹部の両内縁に、凸型のフック2に掛かり合うフック3が設けられている。右側の扉1の凸型先端には緩衝部材4が、また、左側の扉1の凹型の入口周縁には同じく緩衝部材5がそれぞれ設けられ、左右の扉1が閉じられる際の衝撃を緩和するようになされている。
乗降客などによる押圧Fを受ける。
Fの力は左右の扉1に分力されてF11とF12に分かれる。この力は扉1と略平行に働く。
F11の力は戸袋50内の柱51で横梁の方向F111と、ホーム側方向F112に分力される。
最終的にF111は2本の柱51でホームと平行な力として受ける。この方向の剛性は一般的に高く、その撓みも無視できる程度でしかないし、必要に応じて、戸袋50に柱51と横梁52間に筋違を設けることで対応ができる。F112に対しては戸先側の柱51の剛性で支える。つまり柱51が軌道側に傾斜することになる。
扉1のたわみによる変位は、
(従来の変位量):16mm
(本実施の形態の変位量):0mm
扉1に対しては引っ張り力しか働いておらず、一般的に金属は引っ張りに強いため鉄板一枚でもその伸びは無視しうる程度に小さい。
押圧による柱51の倒れによる変位は、
(従来の変位量):4.1mm
(本実施の形態の変位量):4.1mm
この方向の圧力に対しては本実施の形態も従来例とおなじである。
回転モーメントにより柱51がひねられ、扉1が回転することによる変位は、
(従来の変位量):19mm
(本実施の形態の変位量):0mm
F12、F11は柱51に伝達されるが、ここでも柱51は回転モーメントではなく扉1に平行な引っ張り力だけを受ける。つまり柱51がひねられることはなく、扉先端が、柱51のひねりにより変位することはない。
次に、本発明の実施の形態2を図7〜図11により説明する。本実施の形態2は扉の先端にフック構造を設け、扉に加わる垂直の押圧によりフックが掛かり合い、扉の閉合をロックするものである。図はいずれも扉の先端部分を上方から見た平面図である。
以上は扉と扉が閉じる場合および扉と固定端が閉じる場合において、一つの扉または固定端にAパターンおよびBパターンの両方のフックを設けた例を説明したが、扉と固定端が閉じる場合であって、扉にホーム側から垂直に押圧が加わることを想定し、扉が軌道側に撓むことだけを防止しようとするときには、扉にAパターンまたはBパターンのフックを、固定端に前記フックに掛り合うBパターンまたはAパターンのフックを設けるだけでもよい。
図12〜図20はこの発明の実施の形態3に係る可動ホーム柵扉の構造および動作原理を説明する図である。本実施の形態3が実施の形態2と異なるのは、実施の形態2がフックによりロックを行なうのに対して、実施の形態3ではフックを用いずにロックを行なうものである。
次に、本発明の実施の形態4を図21〜図23により説明する。ホーム柵扉の構造は、扉の先端部を除いて図1と同様である。図21は扉1が開いた状態、図22は閉じた状態を、扉1の上方から見た平面図である。本実施の形態4では、右側の扉1の先端断面を扉厚さより小さい凸部9とし、一方、左側の扉1の先端断面を凹部10として、凸部9が凹部10に嵌まり込む、いわゆる入れ子構造にしている。もちろん、左右の扉先端の凹凸構造を図と逆にしてもよい。凸部9の先端には面取り11が施され、凹部10の開口内縁にも面取り12が施されている。
図24〜図27はこの発明の実施の形態4を示すものである。実施の形態5のロック機構は、図24に示すように、右側の扉1の先端に棒体をコ形に形成した取っ手13が設けられ、左側の扉1の先端に取っ手13と嵌合する把持部14が設けられている。従来は、このようなロック機構は、ロック時は取っ手が把持部に把持されることでロックされ、ロック解除するためには、別に設けられたロック解除用のレバーを引くなどの動作で行われるため、特別な解除操作を必要とし、また、構造が複雑であった。
実施の形態6は、一方の扉1の先端に設けられたコ形の取っ手13と、他方の扉1の先端に設けられたロック解除機構を有するロック錠19とを備えた扉のロック機構に関するものである。本実施の形態では、ロック解除機構として、扉1が大きく、大きなロック力を必要とする場合や、逆に扉1が特殊な錠を設ける必要があるなど、実施の形態5に示すような把持部を使えない場合、または乗降客による扉こじ開けなどを回避できない場合に適用する。
図33はこの発明の実施の形態7を示すもので、扉に設けられた取っ手13およびロック錠19は実施の形態6と同じである。実施の形態6と異なるのは、ロック解除のためのソレノイド21が扉1またはロック錠19の内部に設けられ、ソレノイド21を制御する制御回路27が戸袋50に設けられ、ソレノイド21と制御回路27を結ぶ制御ケーブル28の一端が扉1の下端まで引き延ばされ、そこから制御ケーブル28がケーブルガイド29により制御回路27まで接続されている点である。扉1の開閉位置によって、ケーブルガイド29で制御ケーブル28が扉1の移動に対応している。
7 フック、8 緩衝部材、9 凸部、10 凹部、11 面取り、
12 面取り、13 取っ手、14 把持部、15 基材、16 二叉部材、
17 連結棒、18 解除レバー、19 ロック錠、20 ワイヤー、
21 ソレノイド、22 解除レバー、23 プーリー、24 プーリー、
25 ソレノイドプーリー、26 ワイヤー固定端、27 制御回路、
28 制御ケーブル、29 ケーブルガイド、50 戸袋、51 柱、
52 横梁、53 ベアリングブラケット、54 リニアガイドベアリング、 55 リニアガイド、56 モーター、57 タイミングベルト、
60 突出部。
Claims (10)
- プラットホームに設置された可動ホーム柵扉同士または可動ホーム柵扉と固定端が閉じた状態において、前記可動ホーム柵扉に垂直方向の押圧が加わっても前記可動ホーム柵扉が閉じたままの状態を維持するロック手段を有することを特徴とする可動ホーム柵扉。
- 前記ロック手段は、可動ホーム柵扉同士または可動ホーム柵扉と固定端に設けられたフックからなることを特徴とする請求項1に記載の可動ホーム柵扉。
- 前記フックの一方は、平面断面が矢尻形状の両裾に、前記フックの他方は前記矢尻形状を受け入れる平面断面が凹部の両内縁に、それぞれ形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載の可動ホーム柵扉。
- 前記フックは、可動ホーム柵扉の先端または固定端の互いに対向する斜面に設けられ、フックの掛かりの向きが反対のAパターンとBパターンが一方の可動ホーム柵扉に、前記Aパターンに掛かり合うBパターンと前記Bパターンに掛かり合うAパターンが他方の可動ホーム柵扉または固定端に、それぞれ形成されたものであることを特徴とする請求項2に記載の可動ホーム柵扉。
- 前記ロック手段は、可動ホーム柵扉の先端または固定端の互いに対向する斜面または突出部に設けられ、対向方向が反対のCパターンとDパターンが一方の可動ホーム柵扉に、前記Cパターンに対向するDパターンと前記Dパターンに対向するCパターンが他方の可動ホーム柵扉または固定端に、それぞれ形成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の可動ホーム柵扉。
- 前記ロック手段は、可動ホーム柵扉の先端または固定端に設けられた凹部または凸部と、前記可動ホーム柵扉または固定端と対をなす可動ホーム柵扉の先端または固定端に設けられ、前記凹部または凸部と嵌り合う凸部または凹部からなることを特徴とする請求項1に記載の可動ホーム柵扉。
- 前記ロック手段は、可動ホーム柵扉同士または可動ホーム柵扉と固定端に設けられた取っ手とその取っ手を把持する把持部からなり、該把持部は取っ手の把持位置からさらに前記可動ホーム柵扉を前進させることにより把持が解除されるものであるあることを特徴とする請求項1に記載の可動ホーム柵扉。
- 前記ロック手段は、可動ホーム柵扉同士または可動ホーム柵扉と固定端に設けられた取っ手およびこの取っ手をロックするロック錠からなり、このロック錠を前記可動ホーム柵扉の外部にある駆動装置から引き線を利用して解錠するものであることを特徴とする請求項1に記載の可動ホーム柵扉。
- 前記ロック手段は、可動ホーム柵扉同士または可動ホーム柵扉と固定端に設けられた取っ手およびこの取っ手をロックするロック錠からなり、このロック錠の解錠は、前記可動ホーム柵扉または前記ロック錠の内部に設けられた駆動装置を前記可動ホーム柵扉外部の制御回路で制御して行なうものであることを特徴とする請求項1に記載の可動ホーム柵扉。
- プラットホームに設置された可動ホーム柵扉と固定端が閉じた状態において、前記可動ホーム柵扉にホーム側から垂直方向の押圧が加わっても前記可動ホーム柵扉が閉じたままの状態を維持するロック手段を有する可動ホーム柵扉において、前記ロック手段は、互いに掛り合うフックからなることを特徴とする可動ホーム柵扉。
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