JP2014150670A - 器具収容体及び閉塞部材 - Google Patents

器具収容体及び閉塞部材 Download PDF

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Abstract

【課題】ケーブルが配線ボックス内に向けて引っ張られたときに、充填材がケーブル挿通部からはずれることを防止すること。
【解決手段】外カバー51の収容部55に内カバー71を収容させると、第1引込み部56の内部に第2引込み部76が配置される。そして、内カバー71と外カバー51によって形成された中空部45に充填材Jを充填することで、引込み部48にも充填材Jが充填されることになる。これによれば、引込み部48に挿通されたケーブルQの外周に充填材Jが密着するとともに、充填材Jが引込み部48によって受け止められるので、ケーブルQのスイッチSへの接続作業によって充填材Jが引込み部48からはずれることがない。また、充填材Jが引込み部48周りに密着するため、ケーブルQと引込み部48との間の気密性を確保することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、建築物の壁に設置される配線器具を内部に収容する器具収容体及び器具収容体に形成されたケーブル挿通部を閉塞する閉塞部材に関する。
例えば、建築物の壁に設置される配線器具には、壁裏に配設されたケーブルが接続されるとともに、配線器具の設置に伴う気密性を確保するために、配線器具は、可撓性を有する合成樹脂、例えばポリプロピレンシートをプレス成形や真空成形してなる器具収容体内に収納される。そして、配線器具にケーブルを接続する際、器具収容体においてケーブルが貫通するケーブル挿通部に充填材を充填するなどして、ケーブルとケーブル挿通部との間に形成される隙間を塞ぐことが考えられる。
特許文献1では、ケーブル挿通部の先端を開口させ、ケーブルをケーブル挿通部内に挿通した後、ケーブル挿通部の内周面とケーブルの外周面との間に充填材を充填し、ケーブルとケーブル挿通部との間の気密性を確保している。
特開2011−61897号公報
ところが、ケーブルとケーブル挿通部との間の気密性を確保した状態であっても、ケーブルを器具収容体の内部に引き込み、配線器具と接続させる際には、ケーブルが引っ張られることでケーブルに負荷が加わり、その負荷を受けて充填材がケーブル挿通部からはずれてしまう虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ケーブルが配線ボックス内に向けて引っ張られたときに、充填材がケーブル挿通部からはずれることを防止できる器具収容体及び器具収容体に形成されたケーブル挿通部を閉塞する閉塞部材を提供することにある。
上記問題点を解決する器具収容体は、側壁及び底壁からなる周壁により一面に開口を有するとともに、該開口から器具又は器具を収容する配線ボックスを内部に収容可能な有底箱状に形成されたカバー本体を備えた器具収容体であって、前記周壁には、前記器具に接続されるケーブルを挿通可能なケーブル挿通部が形成され、前記ケーブル挿通部には、内壁と外壁とによって内部に中空部を有する二重壁構造を有し、前記中空部には、流動性を有する充填材が充填可能であることを要旨とする。
上記器具収容体について、前記周壁全体が二重壁構造をなしていることが好ましい。
上記器具収容体について、前記中空部には、予め充填材が充填されていることが好ましい。
上記器具収容体について、前記充填材は、高比重材料で形成されていることが好ましい。
上記器具収容体について、前記充填材は、防火性能を有する材料で形成されていることが好ましい。
上記器具収容体について、前記カバー本体の開口縁全周から前記カバー本体の外方に向けて延びる環状のフランジ部を備え、前記フランジ部は、建築物の壁表又は壁裏に密着して固定されることが好ましい。
上記器具収容体について、前記カバー本体は、箱状に折り曲げ可能なシート材より形成されることが好ましい。
上記問題点を解決する閉塞部材について、側壁及び底壁からなる周壁により一面に開口を有する有底箱状に形成され、器具に接続されるケーブルを挿通可能な挿通部を前記周壁に備えた器具収容体の前記挿通部を閉塞する閉塞部材であって、前記挿通部周りに装着される装着部と、前記挿通部を閉塞する閉塞部と、を備え、前記閉塞部は、内壁と外壁とによって内部に中空部を有する二重壁構造をなし、前記中空部には、流動性を有する充填材が充填可能であることを要旨とする。
上記閉塞部材について、前記中空部には、予め充填材が充填されていることが好ましい。
本発明によれば、ケーブルが配線ボックス内に向けて引っ張られたときに、充填材がケーブル挿通部からはずれることを防止できる。
気密カバー、配線ボックス、器具枠及び化粧カバーを示す分解斜視図。 (a)は、外カバーを示す正面図、(b)は、外カバーを示す断面図。 (a)は、内カバーを示す正面図、(b)は、内カバーを示す断面図。 (a)は、気密カバーを示す正面図、(b)は、気密カバーを示す断面図、(c)は、気密カバーを示す平面図。 (a)は、気密カバーが壁に取り付けられた状態を示す断面図、(b)は、気密カバーが壁に取り付けられた状態を示す正面図。 気密カバーが壁に取り付けられた状態を示す断面図。 気密カバーが壁に取り付けられた状態を示す正面図。 第2の実施形態における閉塞部材を示す分解斜視図。 第2の実施形態において、気密カバーに閉塞部材が取り付けられた様子を示す断面図。 閉塞部材の別例を示す断面図。 気密カバーの別例を示す断面図。 気密カバーの別例を示す断面図。
(第1の実施形態)
以下、器具収容体を気密カバーに具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
また、本実施形態では、器具としてのスイッチSを壁Wに設置するために配線ボックス11が用いられ、その配線ボックス11内に気密カバー41が配設されるものとする。
まず、建築物の壁Wについて説明する。
図5(a)及び図6に示すように、壁Wは、柱Hと、その柱Hの前後両面に立設される一対の壁材W1とによって構成されている。また、一対の壁材W1の間には中空Kが形成されており、中空Kには発泡ポリスチレン板やグラスウール、硬質発泡ウレタン板等の断熱部材(図示せず)が設けられている。
次に、配線ボックス11について説明する。
図1に示すように、配線ボックス11は、矩形板状の底壁12と、この底壁12の周縁から立設された四つの側壁13a〜13dとから前面(一面)に開口13を有する有底四角箱状に形成されている。そして、底壁12及び側壁13a〜13dにより配線ボックス11の周壁が形成されるとともに、底壁12及び側壁13a〜13dによって収容部14が囲み形成されている。収容部14には、気密カバー41及びスイッチSが収容される。なお、以下の説明において、図1の上下に対向する側壁を上側壁13a及び下側壁13bとし、図1の左右に対向する側壁を右側壁13c及び左側壁13dとする。配線ボックス11は、合成樹脂材料製である。
上側壁13a及び下側壁13bには、ケーブル挿通孔15が二つずつ形成されている。一方のケーブル挿通孔15はノック部16によって閉鎖され、他方のケーブル挿通孔15にはノック部16が形成されずに開放されている。また、上側壁13a及び下側壁13bの内面には、スイッチSを配線ボックス11に取り付けるために用いられるボス部17がそれぞれ対向する位置に形成されている。ボス部17にはボス孔17aが形成されている。左側壁13dの外面には、配線ボックス11を柱Hに固定する際、柱Hの側面に当接させる当接座部18が突設され、この当接座部18にはビス孔19が複数(実施形態では3つ)形成されている。
次に、スイッチSを保持する器具枠21について説明する。
図1に示すように、器具枠21は矩形枠状をなすとともに、スイッチSを保持する保持孔22を備える。また、器具枠21の短手方向への長さの中間点を通過し、且つ長手方向に延びる中心線L1上には、一対のビス挿通孔23が保持孔22を挟むようにして設けられている。各ビス挿通孔23は、器具枠21の短手方向へ延びる長孔形状に形成されるとともに、このビス挿通孔23には配線ボックス11に器具枠21を取り付けるための第1ビスB1が挿通されるようになっている。さらに、器具枠21の中心線L1上において、各ビス挿通孔23よりも外側それぞれには円孔状のビス孔24が形成されている。このビス孔24には、器具枠21に化粧カバーCを取り付ける際に、第2ビスB2が挿通されるようになっている。
次に、化粧カバーCについて説明する。
図1に示すように、化粧カバーCは、器具枠21に取り付けられる化粧カバー取付板31と、化粧カバー取付板31に取り付けられる化粧カバー本体38とから構成されている。
化粧カバー取付板31は矩形枠状をなすとともに、スイッチSが通過可能な貫通孔32を備える。化粧カバー取付板31の縁部全周には、押圧部35が形成されている。また、化粧カバー取付板31の短手方向への長さの中間点を通過し、且つ長手方向に延びる中心線L2上には、一対のビス挿通孔33が貫通孔32を挟むようにして形成されている。このビス挿通孔33には、第2ビスB2が挿通されるようになっている。なお、化粧カバー取付板31の短手方向及び長手方向への長さは、器具枠21の短手方向及び長手方向への長さよりも長くなっている。
さらに、化粧カバー取付板31の四隅には、取付孔34が形成されている。この取付孔34には、化粧カバー本体38の裏面に突設される図示しない係合部が係合可能になっており、この係合部が取付孔34に対して強制的に係合されることで、化粧カバー本体38が化粧カバー取付板31の表面側に取り付けられる。
次に、化粧カバー本体38について説明する。
図1に示すように、化粧カバー本体38は矩形枠状をなすとともに、スイッチSが内側を通過可能な貫通孔39が形成されている。そして、化粧カバー本体38が化粧カバー取付板31の表面側に取り付けられると、化粧カバー本体38によって化粧カバー取付板31全体が覆われるとともに、貫通孔39からスイッチSのみが壁W表に露出する。
次に、図2〜図4に従って、気密カバー41について説明する。本実施形態では、気密カバー41のカバー本体42は、外カバー51に内カバー71を嵌合させて形成されている。
最初に、図2(a),(b)に従って外カバー51について説明する。
外カバー51は、透明であるとともに可撓性を有する合成樹脂、例えばポリプロピレンをプレス成形や真空成形により所定形状に成形してなる。外カバー51のカバー本体52は、矩形板状の底壁53と、この底壁53の周縁から立設された四つの側壁54a〜54dとから前面(一面)に開口54を有する有底四角箱状に形成されている。そして、底壁53及び側壁54a〜54dにより外カバー51の周壁が形成されるとともに、底壁53及び側壁54a〜54dによって収容部55が囲み形成されている。収容部55には、内カバー71が収容される。なお、以下の説明において、図2(a),(b)の上下に対向する側壁を上側壁54a及び下側壁54bとし、図2(a),(b)の左右に対向する側壁を右側壁54c及び左側壁54dとする。
底壁53には、ケーブルQをカバー本体42内へ引き込むためのケーブル挿通部としての第1引込み部56が外カバー51のカバー本体52の内部に向かって膨出するように複数(本実施形態では15個)形成されている。第1引込み部56は、基端から先端に向かうにつれて細くなる円筒形状であるとともに、その先端が封止されている。第1引込み部56は、ケーブルQを外カバー51のカバー本体52内に引き込むために、第1引込み部56にケーブルQを挿通するときに初めて先端側が開口される。
カバー本体52における開口縁全周には、四角環状をなす外フランジ部57が一体形成されている。この外フランジ部57は、カバー本体52の開口縁全周からカバー本体52の外方に向けて延びるように形成されている。外フランジ部57は、化粧カバー取付板31の外縁によって押え付け可能な大きさに形成されている。外フランジ部57は、可撓性を有するカバー本体52に一体形成されているため、その基端を中心として底壁53側又は底壁53から離れる側に向けて傾倒可能に形成されている。
また、外フランジ部57の上下には、左右の外フランジ部57よりも凹んだ凹部58が形成されている。凹部58の底部58aは、上側壁54a及び下側壁54bに連設され、凹部58は、収容部55に連通している。凹部58の底部58aには、弁59が立設されるとともに、弁59は、外カバー51の短辺方向に延びるように形成されている。弁59は、その基端を中心として傾倒可能に形成されている。また、凹部58内において、弁59よりも外側は、受容部としての空洞60となっている。また、外フランジ部57において、カバー本体52の短手方向への長さの中間点を通過し、且つ長手方向に延びる中心線L3上には、一対の挿通孔形成部61がカバー本体52の開口54を挟むようにして形成されている。また、外フランジ部57において中心線L3上には、突部62が各挿通孔形成部61よりも外側に設けられている。
次に、図3(a),(b)に従って内カバー71について説明する。
内カバー71は、外カバー51と同じく、透明であるとともに可撓性を有する合成樹脂、例えばポリプロピレンをプレス成形や真空成形により所定形状に成形してなる。内カバー71のカバー本体72は、矩形板状の底壁73と、この底壁73の周縁から立設された四つの側壁74a〜74dとから前面(一面)に開口74を有する有底四角箱状に形成されている。そして、底壁73及び側壁74a〜74dにより内カバー71の周壁が形成されるとともに、底壁73及び側壁74a〜74dによって収容部75が囲み形成されている。収容部75には、スイッチSが収容される。なお、以下の説明において、図3(a),(b)の上下に対向する側壁を上側壁74a及び下側壁74bとし、図3(a),(b)の左右に対向する側壁を右側壁74c及び左側壁74dとする。
底壁73には、ケーブルQをカバー本体72内へ引き込むためのケーブル挿通部としての第2引込み部76が内カバー71のカバー本体72の内部に向かって膨出するように複数(本実施形態では15個)形成されている。第2引込み部76は、基端から先端に向かうにつれて細くなる円筒形状であるとともに、その先端が封止されている。第2引込み部76は、ケーブルQを内カバー71のカバー本体72内に引き込むために、第2引込み部76にケーブルQを挿通するときに初めて先端側が開口される。
カバー本体72における開口縁全周には、四角環状をなす内フランジ部77が一体形成されている。この内フランジ部77は、カバー本体72の開口縁全周からカバー本体72の外方に向けて延びるように形成されている。なお、内カバー71における内フランジ部77の大きさは、外カバー51と内カバー71を一体化した状態で、外フランジ部57の表面側から凹部58を覆う大きさに形成されている。また、内フランジ部77は、可撓性を有するカバー本体72に一体形成されているため、その基端を中心として傾倒可能に形成されている。
次に、図4(a),(b)に従って、気密カバー41の形成方法について説明する。
まず、外カバー51において、周壁の内周面及び凹部58に沿って充填材Jを塗布する。このとき用いられる充填材Jは、高比重材料かつ防火性能を有する材料によって形成されており、流動性及び粘性を有している。また、外フランジ部57において、凹部58と空洞60との間には弁59が形成されているため、凹部58への充填材Jの塗布時において、弁59によって空洞60にまで充填材Jが充填されることはない。
収容部55及び凹部58への充填材Jの塗布後、外カバー51の収容部55に内カバー71を収容する。その後、熱処理によって、外カバー51の凹部58周縁、挿通孔形成部61、及び内カバー71の内フランジ部77を溶着させる。また、挿通孔形成部61と内フランジ部77とを溶着させた部分に挿通孔Aを形成する。外フランジ部57と内フランジ部77とによって、気密カバー41のフランジ部43が形成されることになる。すると、外フランジ部57の表面側から、凹部58が内フランジ部77によって覆われる。よって、外フランジ部57がフランジ部43の外壁となる一方で、内フランジ部77がフランジ部43の内壁となり、フランジ部43は内部に中空部44を有する二重壁構造をなすことになる。また、フランジ部43の中空部44には充填材Jが充填されている。
フランジ部43において、外フランジ部57からなり、かつ凹部58よりも外周側は、延設部46を構成している。また、フランジ部43において、外フランジ部57及び内フランジ部77とからなり、かつ延設部46よりも内周側は、突出部47を構成している。よって、フランジ部43は、延設部46と突出部47によって構成されている。
外カバー51が気密カバー41の外壁となる一方で、内カバー71が気密カバー41の内壁となり、気密カバー41のカバー本体42は内部に中空部45を有する二重壁構造をなすことになる。気密カバー41の中空部45には充填材Jが充填されている。また、気密カバー41では、フランジ部43の中空部44と気密カバー41の中空部45とが連通された状態に形成されており、フランジ部43の中空部44に充填された充填材Jと気密カバー41の中空部45に充填された充填材Jとは互いに往来できる状態となっている。
また、第1引込み部56の内部に第2引込み部76が配置される。第1引込み部56と第2引込み部76によって、気密カバー41の引込み部48(ケーブル挿通部)が形成される。
また、外カバー51及び内カバー71は、可撓性を有しているため、カバー本体42及びフランジ部43の突出部47も可撓性を有し、変形可能となる。
次に、図5(a),(b)、図6及び図7に従って、上記構成の気密カバー41を用いてスイッチSを壁Wに設置する方法についてその作用とともに説明する。
まず、配線ボックス11の当接座部18を柱Hの側面に当接させて、配線ボックス11を柱Hに対して所望の位置に配置する。このとき、ケーブルQを、ケーブル挿通孔15を介して配線ボックス11内に予め引き込んでおく。次に、ビス孔19に図示しない固定ビスを挿通するとともに、固定ビスを柱Hに強制的に螺入する。すると、配線ボックス11が柱Hに固定される。そして、柱Hを挟むように他方の壁材W1を配線ボックス11の表面側に立設することで、壁W内の中空Kに配線ボックス11が設置される。
次に、壁材W1における配線ボックス11の開口13と対応する位置に縦長四角形状の貫通孔としての壁孔W2を穿設するとともに、配線ボックス11の内部が壁孔W2を介して壁材W1の表側に臨むようにする。次に、配線ボックス11内に引き込まれたケーブルQを壁孔W2から壁材W1の表側に引き出す。次に、気密カバー41の引込み部48に対してケーブルQを強制的に突き刺し、ケーブルQをカバー本体42内に引き込む。そして、ケーブルQにスイッチSを接続するとともに、スイッチSを器具枠21に保持させる。このとき、充填材Jが第1引込み部56と第2引込み部76との間にも介在していることになる。
よって、図6に示すように、気密カバー41の引込み部48にケーブルQを突き刺した場合、ケーブルQの外周に充填材Jが密着するとともに、ケーブルQに密着した充填材Jは、引込み部48によって受け止められている。これにより、充填材Jが引込み部48から抜け落ちることがない。さらに、充填材Jは、外カバー51と内カバー71に囲まれていることで、ケーブルQにスイッチSを接続する際にケーブルQを引張したとしても、充填材Jが外カバー51の外部に漏れ出すことがないので、充填材Jが引込み部48から抜け落ちることがない。また、充填材Jが引込み部48及びケーブルQに密着するため、ケーブルQと引込み部48との間の気密性を確保することができる。
次に、気密カバー41のカバー本体42を底壁53側から壁孔W2を介して配線ボックス11の収容部14に挿入するとともに、カバー本体42を配線ボックス11内に収容し、フランジ部43における延設部46の裏面全体を壁材W1の表面側から壁孔W2周縁に密着させる。すると、フランジ部43における延設部46の裏面が壁材W1の表面に当接するため、フランジ部43における延設部46の裏面は当接部として機能する。
また、図5(a),(b)に示すように、縦長四角形状の壁孔W2の表側から気密カバー41を挿入した場合、壁孔W2が縦長四角形状をなしていることから、フランジ部43の突出部47が、壁孔W2の内周面に当接することになる。この場合、空洞60は、壁材W1により押し潰されて設置される。また、中空部45を備えたカバー本体42も壁孔W2の内周面に当接する。
そして、図6に示すように、スイッチSをカバー本体42内に挿入し、その後、器具枠21を、その上下両部をフランジ部43の上下両部の表面側に配置する。続いて、スイッチSが壁W表で傾かないように、器具枠21の位置を調整した後、ビス挿通孔23、挿通孔A及び壁孔W2を介して第1ビスB1をボス孔17aに螺入し、器具枠21を配線ボックス11に仮固定する。ここで、第1ビスB1をボス孔17aに対して最後まで螺進せずに、フランジ部43を壁材W1と器具枠21との間で挟持することなく、気密カバー41の動きが許容される状態にしておく。
次に、突部62の突出側端面全体が器具枠21のビス孔24から臨むように、気密カバー41の位置を調整する。その後、フランジ部43を壁材W1に対して密着させる。さらに、第1ビスB1をボス孔17aに対して最後まで螺進させて、器具枠21を配線ボックス11に固定するとともに壁材W1と器具枠21の上下両部との間にフランジ部43の上下両部を挟持する。これにより、フランジ部43が器具枠21に対して所定位置に配置される。
次に、化粧カバー取付板31を、ビス挿通孔33がビス孔24に重合するように器具枠21の表面側に配置するとともに、ビス挿通孔33を介して第2ビスB2をビス孔24に螺入する。そして、第2ビスB2がビス挿通孔33に対して螺進されることで、化粧カバー取付板31の押圧部35によりフランジ部43の縁部が全周に亘って強く挟持される。その結果、フランジ部43が挟持されることにより、室内側と配線ボックス11内とが気密カバー41により遮断されて、配線ボックス11内に侵入する塵埃類が壁孔W2を介して室内に入り込むことが防止される。また、化粧カバー取付板31の押圧部35によりフランジ部43の縁部が押圧された状態では、フランジ部43は化粧カバー取付板31よりはみ出していない。
最後に、化粧カバー本体38が化粧カバー取付板31の表面側に取り付けられる。このとき、化粧カバー取付板31に化粧カバー本体38が取り付けられても、その化粧カバー本体38からフランジ部43がはみ出ることがなく、スイッチSのみが壁W表に臨んだ状態で、スイッチSが壁Wに設置される。
なお、突出部47が壁孔W2の形状に合わせて変形可能であることから、気密カバー41は、図5及び図6に示す縦長四角形状の壁孔W2よりも上下方向における開口幅が狭い縦長四角形状の壁孔W2内にも配置することが可能である。同様に、気密カバー41は、壁孔W2の開口幅とフランジ部43との大小関係を問わず、縦長楕円形状の壁孔W2内にも配置することが可能である。
図7に示すように、縦長楕円形状の壁孔W2内に気密カバー41を配置する場合、突出部47の形状が縦長楕円形状の壁孔W2と形状が一致しないため、単に突出部47を壁孔W2に当てはめただけでは壁孔W2内に突出部47を配置できない。ただし、フランジ部43の突出部47は変形可能となっているため、フランジ部43が押されるとともに充填材Jが流動することで突出部47が壁孔W2の形状に合わせて変形し、突出部47が壁孔W2の内周面に当接するようになる。
このように、壁孔W2とフランジ部43の形状が一致しなかったり、壁孔W2よりもフランジ部43が大きいような場合であっても、壁孔W2内に突出部47を配置することができるため、気密性を向上させることができる。また、中空部44が押し潰されることでフランジ部43の厚みが薄くなるため、化粧カバー等の設置時に化粧カバーなどが浮くことがない。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1引込み部56と第2引込み部76によって形成される引込み部48にも充填材Jが充填されている。これによれば、引込み部48に挿通されたケーブルQの外周に充填材Jが密着するとともに、充填材Jが引込み部48によって受け止められるので、ケーブルQのスイッチSへの接続作業によって充填材Jが引込み部48からはずれることがない。また、充填材Jが引込み部48周りに密着するため、ケーブルQと引込み部48との間の気密性を確保することができる。
(2)カバー本体42を中空部45を有する二重壁構造とし、その中空部45に流動性を有し、高比重かつ防火性能を有する充填材Jを充填させるようにした。これにより、中空部45内に予め充填材Jを充填することも可能となる。これによれば、充填材Jがカバー本体42の表面側に露出しないため、施工時やスイッチSの収容作業時に充填材Jが作業者の手や構造物などに付着するということがなくなり、充填材Jの充填作業の作業効率を向上させることができる。
(3)フランジ部43に、壁孔W2内に配置される突出部47を設け、該突出部47を二重壁構造とし、中空部44に流動性を有し、高比重かつ防火性能を有する充填材Jを充填させるようにした。これにより、中空部44内に予め充填材Jを充填することも可能となる。これによれば、充填材Jがフランジ部43の表面側に露出しないため、施工時やスイッチSの収容作業時に充填材Jが作業者の手や構造物などに付着するということがなくなり、充填材Jの充填作業の作業効率を向上させることができる。
(4)縦長四角形状の壁孔W2の表側から気密カバー41を挿入すると、フランジ部43の突出部47が壁孔W2の内周面に当接する。この場合、壁孔W2の表側は延設部46によって閉塞されるとともに、壁孔W2の内面は突出部47によって閉塞されるため、延設部46のみによって壁孔W2を閉塞する場合に比して気密性を向上させることができる。
(5)カバー本体42の中空部45とフランジ部43の中空部44を連通させたことで、両中空部44,45間において充填材Jを流動させることができる。これにより、外部から力が加わったりした際に一方の中空部44,45内に過剰に充填材Jが偏ってしまうようなことがなくなる。
(6)引込み部48周りだけでなく、フランジ部43の中空部44やカバー本体42の中空部45にも高比重材料の充填材Jを充填したことで、延設部46及び突出部47によって壁孔W2が閉塞される。よって、引込み部48周りだけでなく、壁材W1に形成された壁孔W2からの音漏れを抑制することができる。
(7)充填材Jが充填される中空部44を有するフランジ部43の突出部47と、充填材Jが充填される中空部45を有するカバー本体42によって、壁孔W2が内周面から閉塞される。そして、中空部44,45に高比重材料の充填材Jを充填したことで、壁孔W2からの音漏れを抑制することができる。
(8)引込み部48周りだけでなく、フランジ部43の中空部44やカバー本体42の中空部45にも防火性能を有する充填材Jを充填したことで、延設部46及び突出部47によって壁孔W2が閉塞される。よって、引込み部48周りだけでなく、壁材W1に形成された壁孔W2からの火災の広がりを防止することができる。
(9)充填材Jが充填される中空部44を有するフランジ部43の突出部47と、充填材Jが充填される中空部45を有するカバー本体42によって、壁孔W2が内周面から閉塞される。そして、中空部44,45に防火性能を有する充填材Jを充填したことで、壁孔W2からの火災の広がりを防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、器具収容体及び閉塞部材を具体化した第2の実施形態を図面にしたがって説明する。なお、以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。
まず、図9に従って、本実施形態における気密カバー41について説明する。
気密カバー41には、引込み部48(ケーブル挿通部)が形成されているが、引込み部48には充填材Jが充填されておらず、引込み部48を除く周壁に充填材Jが充填されている。具体的には、引込み部48と隣接する外カバー51と内カバー71の先端が閉塞されており、充填材Jと引込み部48が隔離されている。よって、充填材Jが引込み部48内に流入することがない。
次に、閉塞部材80について説明する。
図8に示すように、閉塞部材80は、外カバー91に内カバー101を嵌合させて形成されている。
最初に、外カバー91について説明する。
外カバー91は、透明であるとともに可撓性を有する合成樹脂、例えば、ポリプロピレンをプレス成形や真空成形により所定形状に成形してなる。外カバー91は、四角シート状に形成された第1装着部92の略中央に第1凹部93が凹設されている。第1凹部93の直径N3は、引込み部48と略同一の長さとなっている。
次に、内カバー101について説明する。
内カバー101は、外カバー91と同じく、透明であるとともに可撓性を有する合成樹脂、例えば、ポリプロピレンをプレス成形や真空成形により所定形状に成形してなる。内カバー101は、四角シート状に形成された第2装着部102の略中央に第2凹部103が凹設されている。第2凹部103の直径N4は、第1凹部93の直径N3よりも短く形成されており、第2凹部103が第1凹部93内に収容可能となっている。
次に、図8に従って、閉塞部材80の形成方法について説明する。
まず、外カバー91において、第1凹部93の内部に充填材Jを充填する。次に、第1凹部93に第2凹部103を嵌合して、第1装着部92と第2装着部102とを重ねる。その後、熱処理によって外カバー91と内カバー101を溶着させる。
このように、第1凹部93の内部に第2凹部103を収容させることで、ケーブル挿通部を閉塞する閉塞部81が形成されることになる。また、第1凹部93が閉塞部81の外壁となる一方で、第2凹部103が閉塞部81の内壁となり、閉塞部81の内部に中空部82を有する二重壁構造をなすことになる。また、閉塞部81の中空部82には充填材Jが充填されている。また、外カバー91及び内カバー101は可撓性を有しているため、閉塞部81も可撓性を有し、変形可能となる。さらに、第1凹部93の内部に第2凹部103を収容させることで、第1装着部92の上部に第2装着部102が重なる。
次に、図9に従って、上記構成の気密カバー41に閉塞部材80を取り付ける方法についてその作用とともに説明する。
まず、引込み部48の内部に閉塞部81を配置させるよう、気密カバー41に閉塞部材80を取り付ける。このとき、引込み部48が形成された周壁(この例では底壁)の外面に、第1装着部92が装着される。また、穿設後の引込み部48の直径が、閉塞部81の直径よりも短かったとしても、外カバー91及び内カバー101は、可撓性を有しているため、閉塞部81は変形可能となっている。加えて、中空部82に充填される充填材Jも流動性及び粘性を有するため、閉塞部81が引込み部48内に配置されると、閉塞部81が引込み部48の形状に合わせて変形する。その後、第1装着部92を引込み部48が形成された周壁に対して密着させる。
そして、閉塞部81に対してケーブルQを強制的に突き刺し、ケーブルQをカバー本体42内に引き込む。このとき、充填材Jが、第1凹部93と第2凹部103との間に介在していることになる。よって、閉塞部81にケーブルQを突き刺した場合、ケーブルQの外周に充填材Jが密着するとともに、ケーブルQに密着した充填材Jは、閉塞部81によって受け止められている。これにより、充填材Jが引込み部48から抜け落ちることがない。さらに、充填材Jは、外カバー91と内カバー101に囲まれていることで、ケーブルQにスイッチSを接続する際にケーブルQを引張したとしても、充填材Jが外カバー91の外部に漏れ出すことがないので、充填材Jが閉塞部81から抜け落ちることがない。また、充填材Jが閉塞部81及びケーブルQに密着するため、ケーブルQと閉塞部81との間の気密性を確保することができる。
上記第2の実施形態によれば、第1の実施形態の(2)〜(9)と同様の記載に加え、以下のような効果を得ることができる。
(10)閉塞部材80の閉塞部81を第1凹部93と第2凹部103とによって内部に中空部82を有する二重壁構造とし、中空部82に充填材Jを充填させた。このようにすることで、充填材Jが閉塞部材80の表面側に露出しないため、施工時やスイッチSの収容作業時に充填材Jが作業者の手や構造物などに付着するということがなくなり、充填材Jの充填作業の作業効率を向上させることができる。また、気密カバー41の引込み部48に充填材Jが充填されていなかったとしても、引込み部48に閉塞部材80を取り付けることで、閉塞部81に挿通されたケーブルQの外周に充填材Jが密着するとともに、充填材Jが閉塞部81によって受け止められる。よって、ケーブルQのスイッチSへの接続作業によって充填材Jが閉塞部81からはずれることがない。また、充填材Jが閉塞部81周りに密着するため、ケーブルQと閉塞部81との間の気密性を確保することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更しても良い。
○第2の実施形態において、充填材Jが高比重材料で形成されている場合、閉塞部材80が取り付けられる配線ボックスも遮音性能を有する配線ボックスとすることが好ましい。これによれば、閉塞部材80を取り付けた配線ボックスの遮音性能がより一層向上することになる。同様に、充填材Jが防火性能を有する材料で形成されている場合、閉塞部材80が取り付けられる配線ボックスも耐火性能を有する配線ボックスとすることが好ましい。これによれば、閉塞部材80を取り付けた配線ボックスの耐火性能がより一層向上することになる。
○図10に示すように、第2の実施形態において、気密性を有する配線ボックスのケーブル挿通孔15に、直接、閉塞部材80を取り付けても良い。このとき、ケーブル挿通孔15が形成された周壁(この例では、上側壁13a)の外面に、第1装着部92が装着される。
○各実施形態で用いる充填材Jは流動性のみ有していれば良く、高比重材料で形成されていなくても良い。
○各実施形態で用いる充填材Jは流動性のみ有していれば良く、防火性能を有さない材料で形成されていても良い。
○第1の実施形態では、引込み部48の近辺に充填される充填材と、その他の周壁の周囲に充填される充填材とで種類を異ならせても良い。
○第1の実施形態における空洞60及び弁59を削除しても良い。
○第1の実施形態において、フランジ部43の中空部44と、カバー本体42の中空部45とを連通させなくても良い。
○第1の実施形態において、突出部47を変形不能としても良い。
○第1の実施形態において、カバー本体42全体を変形不能としても良い。
○第1の実施形態において、引込み部48のみ二重壁構造として内部に充填材Jを充填する一方で、引込み部48が形成されている周壁のうち引込み部48を除く周壁や、引込み部48が形成されていない周壁は、合成樹脂製の板で形成しても良い。つまり、引込み部48を除く周壁や、引込み部48が形成されていない周壁は、二重壁構造でなくても良い。
○ケーブル挿通部は、気密カバー41の周壁であれば何れの箇所に形成しても良い。例えば、気密カバー41の上側壁や下側壁にケーブル挿通部を形成するようにしても良い。
○図11に示すように、第1の実施形態では、カバー本体42のみ二重壁構造とし、フランジ部43には中空部を形成しなくても良い。
○第2の実施形態において、閉塞部81にも、流動した充填材Jを受入可能な受容部を形成しても良い。
○配線ボックス11を用いず、気密カバー41内に直接スイッチSを収容させるようにしても良い。
○各実施形態において、フランジ部43は化粧カバーCの外形よりも小さく形成されていたが、これに限らず、化粧カバーCの外形と同じ大きさに形成されていても良い。
○各実施形態において、突部62を削除しても良い。
○第1の実施形態の気密カバー41は、予め壁W裏に配置されていても良い。
○第1の実施形態におけるフランジ部43を、壁材W1の裏面に当接させても良い。
○第1の実施形態では、壁孔W2の形状を問わず、気密カバー41の底壁の面積よりも開口面積が狭くなるような壁孔W2を穿設しても良い。
○図12に示すように、各実施形態では、配線ボックス11を外側から囲む気密カバー41を用いても良い。
○壁材W1に穿設される壁孔W2の形状は、小判形状、又は真円を一部分が重合するように二つ形成した略瓢箪状であっても良い。
○壁孔W2の大きさや形状に応じて、突出部47に充填された充填材Jは、壁材W1に押し潰されて流動するようになっている。このとき、突出部47よりも壁孔W2が大きいことにより、壁孔W2と気密カバー41との間に隙間が生じたとする。このような場合であっても、気密カバー41は透明であるため、目視によって壁孔W2が気密カバー41によって閉塞されているか否かを確認することができる。そして、作業者が目視によって充填材Jの充填量が不足していると判断した場合には、充填材Jが不足している箇所に充填材Jを追加しても良い。
○また、壁孔W2の形状に係わらず、壁孔W2に入りきらなかったフランジ部43の一部が壁材W1と器具枠21の間に配置されている場合、第1ビスB1の螺進によってフランジ部43が壁材W1と器具枠21との間で押し潰され、フランジ部43の中空部44に充填されていた充填材Jが流動する。このようなフランジ部43の変形により、壁表における壁孔W2の周縁にフランジ部43が隙間なく密接して当接するため、壁材W1と気密カバー41の間の隙間がフランジ部43によって埋められ、気密性を高めることができる。さらに、壁材W1が湾曲していたり、壁材W1の表面に凹凸が形成されている場合、押し潰された充填材Jが壁材W1の形状に合わせて流動することもできるため、壁材W1の湾曲部や凹凸部に入り込んだ充填材Jによって、さらなる気密性の向上が見込める。
○各実施形態における気密カバーは、シート材を箱状に折り曲げることで形成されても良い。具体的には、外カバー及び内カバーともに、シート材を箱状に折り曲げて形成させる。このように、シート材を折り曲げて気密カバーを形成したとしても、カバー本体を内カバーと外カバーによって内部に中空部を有する二重壁構造とし、その中空部に充填材Jを充填させることができる。よって、充填材Jが気密カバーの表面側に露出せず、施工時やスイッチSの収容作業時に充填材Jが作業者の手や構造物に付着すると言うことがなくなり、充填材Jの充填作業の作業効率を向上させることができる。
○各実施形態では、引込み部48が気密カバー41の内部に向かって膨出しているが、膨出していなくても良い。つまり、二重壁構造とされた気密カバー41の周壁においてケーブルQが貫通した箇所を、引込み部としても良い。
○各実施形態では、中空部44,45に予め充填材Jが充填されているが、外カバー51及び内カバー71を組みつけた後、中空部44,45に充填材Jを充填しても良い。また、壁孔W2に気密カバー41を設置した後、中空部44,45に充填材Jを充填しても良い。
○各実施形態において、器具枠21に取り付けられる器具はスイッチSであったが、これに限らず、器具枠21に取り付けられる器具は、例えば、コンセントや報知器であっても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)上記閉塞部材について、前記開口から器具又は器具を収容する配線ボックスを内部に収容可能な有底箱状に形成されている器具収容体としても良い。
J…充填材、Q…ケーブル、S…器具としてのスイッチ、W…壁、W2…貫通孔としての壁孔、11…配線ボックス、41…器具収容体としての気密カバー、42…カバー本体、43…フランジ部、44…フランジ部の中空部、45…気密カバーの中空部、47…フランジ部の突出部、48…ケーブル挿通部としての引込み部、51…外壁としての外カバー、53…外カバーの底壁、54…外カバーの開口、54a〜54d…外カバーの側壁、56…ケーブル挿通部としての第1引込み部、57…外フランジ部、60…受容部としての空洞、71…内壁としての内カバー、73…内カバーの底壁、74…内カバーの開口、74a〜74d…内カバーの側壁、76…ケーブル挿通部としての第2引込み部、77…内フランジ部、80…閉塞部材、81…閉塞部、82…閉塞部の中空部、92…第1装着部、93…第1凹部、102…第2装着部、103…第2凹部。

Claims (9)

  1. 側壁及び底壁からなる周壁により一面に開口を有するとともに、該開口から器具又は器具を収容する配線ボックスを内部に収容可能な有底箱状に形成されたカバー本体を備えた器具収容体であって、
    前記周壁には、前記器具に接続されるケーブルを挿通可能なケーブル挿通部が形成され、
    前記ケーブル挿通部には、内壁と外壁とによって内部に中空部を有する二重壁構造を有し、
    前記中空部には、流動性を有する充填材が充填可能である器具収容体。
  2. 前記周壁全体が二重壁構造をなしている請求項1に記載の器具収容体。
  3. 前記中空部には、予め充填材が充填されている請求項1又は請求項2に記載の器具収容体。
  4. 前記充填材は、高比重材料で形成されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の器具収容体。
  5. 前記充填材は、防火性能を有する材料で形成されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の器具収容体。
  6. 前記カバー本体の開口縁全周から前記カバー本体の外方に向けて延びる環状のフランジ部を備え、
    前記フランジ部は、建築物の壁表又は壁裏に密着して固定される請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の器具収容体。
  7. 前記カバー本体は、箱状に折り曲げ可能なシート材より形成される請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の器具収容体。
  8. 側壁及び底壁からなる周壁により一面に開口を有する有底箱状に形成され、器具に接続されるケーブルを挿通可能な挿通部を前記周壁に備えた器具収容体の前記挿通部を閉塞する閉塞部材であって、
    前記挿通部周りに装着される装着部と、前記挿通部を閉塞する閉塞部と、を備え、
    前記閉塞部は、内壁と外壁とによって内部に中空部を有する二重壁構造をなし、前記中空部には、流動性を有する充填材が充填可能である閉塞部材。
  9. 前記中空部には、予め充填材が充填されている請求項8に記載の閉塞部材。
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