JP2014150640A - 事故停電および配電設備故障の検出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】需要家に設置されているスマートメータが計測するデータを利用して配電線の事故停電の検出や配電線トランスの下流側の停電の把握を適格に行うことができる事故停電および配電設備故障の検出システムを提供する。
【解決手段】各需要家5〜7における電力使用量を計測するよう各需要家毎に、または負荷の種類ごとに設置された電力計量器であるスマートメータ8〜10と、通信手段13を介して伝送されるスマートメータ8〜10が所定時間毎に計測した電力使用量を表わす電力量データを受信して所定の処理を行う電算機14とを有する事故停電および配電設備故障の検出システムであって、電算機14は、前記所定時間経過後において、未更新の電力量データを抽出するとともに、未更新のスマートメータ8〜10を特定することで当該スマートメータ8〜10の電源が喪失していると判断する。
【選択図】 図2
【解決手段】各需要家5〜7における電力使用量を計測するよう各需要家毎に、または負荷の種類ごとに設置された電力計量器であるスマートメータ8〜10と、通信手段13を介して伝送されるスマートメータ8〜10が所定時間毎に計測した電力使用量を表わす電力量データを受信して所定の処理を行う電算機14とを有する事故停電および配電設備故障の検出システムであって、電算機14は、前記所定時間経過後において、未更新の電力量データを抽出するとともに、未更新のスマートメータ8〜10を特定することで当該スマートメータ8〜10の電源が喪失していると判断する。
【選択図】 図2
Description
本発明は事故停電および配電設備故障の検出システムに関し、特にスマートメータで収集したデータを利用したシステムに適用して有用なものである。
従来、配電線事故に起因する停電時の対象需要家の把握に関しては、配電線事故等により需要家に電気を供給できない停電対象戸数や個別の需要家の把握は、停電区間の電柱に事前に登録されている需要家のデータから把握している。
また、配電トランス以降の停電に関し、電力会社が責任を負う配電設備(配電〜電力計量器)での故障に関わる停電は、需要家からの連絡により把握している。
このため、刻々と変化する事故拡大や、復旧状況に即応した対象戸数の把握や、需要家の特定は困難であるとともに、電柱に対する需要家の事前登録の誤りや、配電トランスの変更時のデータ変更の遅延等により、正確な把握が難しい。
また、電力会社側から、配電線の停電を伴わない、配電トランス以降の配電設備(引込線等)の不良による停電は感知できない。
一方、近年、配電系統において、各需要家における電力使用量を計測するよう、各需要家毎に、または負荷の種類ごとに設置された電力計量器であるスマートメータの設置が計画されている。かかるスマートメータを利用すれば、スマートメータが計測した電力使用量を表わす電力量データを遠方の監視所等に電力線通信や光通信を利用した通信手段を介して容易に伝送することが可能になる。すなわち、配電系統における電力量データをリアルタイム(実際は所定の時間(例えば30分)の経過後)で獲得可能である。そこで、監視所等で電力量データの適切な処理を行えば、配電系統の事故情報やスマートメータのデータの獲得に関する情報等を利用することで種々の有益なシステムを提供し得ると考えられる。
なお、スマートメータを利用した短絡点の評定装置として特許文献1が存在する。
本発明は、上記事情に鑑み、需要家に設置されているスマートメータが計測するデータを利用して配電線の事故停電の検出や配電線トランスの下流側の停電の把握を適格に行うことができる事故停電および配電設備故障の検出システムを提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、
各需要家における電力使用量を計測するよう各需要家毎に、または負荷の種類ごとに設置された電力計量器であるスマートメータと、通信手段を介して伝送される前記スマートメータが所定時間毎に計測した電力使用量を表わす電力量データを受信して所定の処理を行う電算機とを有する事故停電および配電設備故障の検出システムであって、
前記電算機は、前記所定時間経過後において、未更新の電力量データを抽出するとともに、未更新のスマートメータを特定することで当該スマートメータの電源が喪失していると判断することを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システムにある。
各需要家における電力使用量を計測するよう各需要家毎に、または負荷の種類ごとに設置された電力計量器であるスマートメータと、通信手段を介して伝送される前記スマートメータが所定時間毎に計測した電力使用量を表わす電力量データを受信して所定の処理を行う電算機とを有する事故停電および配電設備故障の検出システムであって、
前記電算機は、前記所定時間経過後において、未更新の電力量データを抽出するとともに、未更新のスマートメータを特定することで当該スマートメータの電源が喪失していると判断することを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システムにある。
本態様によれば、スマートメータが電力量データを収集できないというデータに基づき停電事故を検出することができる。
本発明の第2の態様は、
第1の態様に記載する事故停電および配電設備故障の検出システムにおいて、
前記電算機は、別途供給される配電線の停電情報に基づき停電領域を特定する一方、所定時間経過後の電力量データが未更新のスマートメータの位置情報を特定し、前記停電領域の情報と前記位置情報とを照合することにより、前記スマートメータの位置が前記停電領域に含まれる場合には、前記スマートメータの電源喪失を、前記配電線の停電が原因であると推定するとともに、前記スマートメータの位置が前記停電領域に含まれない場合には、前記スマートメータの電源喪失を、前記配電線に配設された配電トランス以降の部位の故障が原因であると推定するものであることを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システムにある。
第1の態様に記載する事故停電および配電設備故障の検出システムにおいて、
前記電算機は、別途供給される配電線の停電情報に基づき停電領域を特定する一方、所定時間経過後の電力量データが未更新のスマートメータの位置情報を特定し、前記停電領域の情報と前記位置情報とを照合することにより、前記スマートメータの位置が前記停電領域に含まれる場合には、前記スマートメータの電源喪失を、前記配電線の停電が原因であると推定するとともに、前記スマートメータの位置が前記停電領域に含まれない場合には、前記スマートメータの電源喪失を、前記配電線に配設された配電トランス以降の部位の故障が原因であると推定するものであることを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システムにある。
本態様によれば、配電線の事故による停電か、または配電トランス以降の故障による停電かを区別して検出できる。
本発明の第3の態様は、
第1または第2の態様に記載する事故停電および配電設備故障の検出システムにおいて、
前記電算機は、同一の柱上トランスに複数の引込線が接続されているか否かを判断し、複数の引込線が接続されていることを条件として前記スマートメータのそれぞれに関する電力量データの有無を推定するとともに、全てのスマートメータに関する電力量データが未更新である場合には、前記配電トランスのヒューズが前記スマートメータの電源喪失の原因であると推定し、同一引込線の全ての前記スマートメータに関する電力量データが未更新である場合には、前記引込線のヒューズが前記スマートメータの電源喪失の原因であると推定し、さらに前記同一引込線の全ての前記スマートメータに関する電力量データが未更新でない場合には、未更新のスマートメータに関し、該スマートメータの下流側の故障が電源喪失の原因であると推定するものであることを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システムにある。
第1または第2の態様に記載する事故停電および配電設備故障の検出システムにおいて、
前記電算機は、同一の柱上トランスに複数の引込線が接続されているか否かを判断し、複数の引込線が接続されていることを条件として前記スマートメータのそれぞれに関する電力量データの有無を推定するとともに、全てのスマートメータに関する電力量データが未更新である場合には、前記配電トランスのヒューズが前記スマートメータの電源喪失の原因であると推定し、同一引込線の全ての前記スマートメータに関する電力量データが未更新である場合には、前記引込線のヒューズが前記スマートメータの電源喪失の原因であると推定し、さらに前記同一引込線の全ての前記スマートメータに関する電力量データが未更新でない場合には、未更新のスマートメータに関し、該スマートメータの下流側の故障が電源喪失の原因であると推定するものであることを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システムにある。
本態様によれば、引込線以降の故障原因をさらに具体的に推定し得る。
本発明の第4の態様は、
第1〜第3の態様の何れか一つに記載する事故停電および配電設備故障の検出システムにおいて、
前記推定原因を表わす情報を告知手段を介して所定の管轄部署に送出することを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システムにある。
第1〜第3の態様の何れか一つに記載する事故停電および配電設備故障の検出システムにおいて、
前記推定原因を表わす情報を告知手段を介して所定の管轄部署に送出することを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システムにある。
本態様によれば、故障、停電の復旧に対する迅速、かつ適切な情報を提供し得る。
本発明によれば、各需要家毎に、または各需要家における負荷の種類ごとにスマートメータを設置して使用電力量を表わす電力量データを収集しているが、配電線事故時の停電または配電トランスの下流側での停電によりスマートメータの電源が確保できないことに伴い、前記電力量データを収集できない。このように電力量データを収集できないというデータに基づき配電線事故による停電データとを照合することで配電トランスの下流側での停電が原因であることを特定できるばかりでなく、さらに同一電柱から複数の引込線が出ていることを場合には、各スマートメータにおける各更新データを分析するように構成したので、配電トランスの下流側での停電の原因を具体的に推定し得る。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る事故停電および配電設備故障の検出システムを概念的に示す説明図である。同図に示すように、配電線1は、それぞれ配電トランスTR1,TR2,TR3が配設された電柱2A,2B,2C間に布設されている。各配電トランスTR1,TR2,TR3には引込線3,4A,4B,4Cが接続されている。引込線3,4A,4B,4Cの需要家5,6,7側の端部には、それぞれ需要家5,6,7における電力使用量を計測するスマートメータ8,9A,9B,10が接続されている。ここで、需要家6,7には同一の配電トランスTR2から電力が供給され、しかも需要家6では複数本(本例では2本)の引込線4A,4Bを介して引込線4A,4B毎にスマートメータ9A,9Bが接続されている。スマートメータ9Aは、例えば照明等の一般負荷に対応して、またスマートメータ9Bは、例えば温水器等の夜間負荷に対応して設けられている。
各スマートメータ8〜10は各需要家5〜7で消費した電力使用量を所定時間毎(例えば、30分毎)に計測し、その電力使用量を表わす電力量データを通信手段を介して遠隔の電算機センタに向け送出する。このときスマートメータ8〜10から送出される電力量データの一例を表1に、かかる電力量データを受信した電算機センタの電算機のデータベースの電力量データの一例を表2に示す。表1は、計測時刻が13:00の各スマートメータ8〜10の計測データと13:30のスマートメータ8〜10の計測データをそれぞれ示しており、13:30にはスマートメータ8,9Bで電力量データが得られなかったことを示している。これに対応して電算機のデータベースの電力量データは、13:30におけるスマートメータ8,9Bに関するメータ指示数が更新されないので、初期値のまま残る。ちなみに、各スマートメータ8〜10のメータ指示数は最初は全て所定の初期値が与えられている。したがって、電力量データが受信していない14:00のメータ指示数は各スマートメータ8〜10に関して初期値が設定されている。
表2に示すように、13:30におけるスマートメータ8,9Bの計測データが更新されなかったという事実は、これらのスマートメータ8,9Bが関与する部分で何らかの故障が発生していることを示唆している。本形態は、このように計測データが更新されなかったという事実を利用して配電系統における特定の故障等を検出するものである。
図2は本発明の実施の形態に係る事故停電および配電設備故障の検出システムを示すブロック図である。なお、同図中、図1と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
図2に示すように、需要家5,7は1契約の、例えば照明等の一般負荷11,13のみを有しているのに対し、需要家6は、例えば照明等の一般負荷12Aの他に、例えば温水器等の夜間負荷12Bも有しており、2契約となっている。そこで、需要家5,7には一台のスマートメータ8,10が設置されているのに対し、需要家6には二台のスマートメータ9A,9Bが設置されている。
スマートメータ8〜10において所定時間ごとに計測した電力量データは、通信手段13を介して電算機センタの電算機14に送出される。ここで、通信手段13に特別な制限はないが、電力線通信手段、光通信手段等を好適に利用し得る。
電算機14は、データベース15,16、演算処理部17および表示部18を有している。データベース15は通信手段13を介して各スマートメータ8〜10から伝送されてきた電力量データを記憶する。すなわち、表2に示すデータを記憶する。データベース16は電柱2A〜2Cに関するデータ、電柱2A〜2Cに設置された配電トランスTR1〜TR3のデータおよび配電トランスTR1〜TR3に接続された需要家5〜7に関するデータ等が記憶されている。さらに、データベース16には、配電システム19を介して配電線1に関する故障(停電)情報が供給され、かかる故障(停電)情報も記憶している。ここで、故障(停電)情報は、配電系統の最上流に設置されて配電線1に電力を供給する、例えば配電変電所20で適宜検出し、検出した故障(停電)情報が配電システム19に供給される。
演算処理部17はデータベース15,16に記憶されたデータに基づき所定のデータ処理を行うとともに、データベース15,16のデータを適宜書換える等、必要な制御を行う。表示部18は演算処理部17で処理したデータを適宜表示して可視化する。
かかる本形態によれば通常時であれば所定時間(例えば30分)毎に各スマートメータ8〜10毎の電力量データが電算機14に送出される結果、そのデータベース15のデータの初期値が直近に計測した電力量データに書換えられる。ところが、何らかの原因によりスマートメータ8〜10が電源を喪失してデータベース15の電力量データが更新されなかった場合には、このことで異常の発生を検知し得る。そこで、異常発生の原因を適切に追跡することにより異常の原因を推定することができる。図3および図4に基づきこの点を詳説する。
図3および図4は本発明の実施の形態に係る事故停電および配電設備故障の検出システムにおける各種処理手順を示すフローチャートである。なお、両図中、図1および図2と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。また、図3中、Iは需要家、IIはスマートメータ(契約単位)、IIIは電柱、図4中、IVは事業所、Vは電算機センタ、また図3および図4中、VIは通常時、VIIは停電発生時、VIIIは復旧に向けたアプローチに関する処理をそれぞれ示している。さらに、図3および図4に示す矢印(A)〜(G)の処理は矢印の方向に相互に連携している。
図3および図4に示すように、通常時には、スマートメータ8〜10で計測した計測データが30分毎に電算機センタVに送出される(ST1参照)。この結果、電算機センタVにおける電算機14のデータベース15のデータが更新される(ST2参照)。
一方、停電が発生(図3では電柱2Aと電柱2Bとの間で停電が発生した場合を考えている。ST3参照)すると、かかる事象は配電システム19で把握される(ST4参照)。かかる停電情報は、電算機14のデータベース16に記憶され、同時に事業所IVに送出される(ST6参照)。この結果、事業所IVでは停電の発生を把握する(ST7参照)。ここで、本形態では、配電システム19が電柱2Bの配電トランスTR2に対して所定の手順で自動送電を開始するように構成してある(ST5参照)。
かかる停電事故の発生により、電柱2Bの配電トランスTR2に接続されたスマートメータ9A,9B,10の電源が喪失され、30分経過後の次の電力量データの送出ができない(ST8参照)。一方、電柱2Aの配電トランスTR1に接続されたスマートメータ8は健全であるので、30分経過後の次の電力量データの送出を行う(ST9参照)。この結果、電算機センタVの電算機14では需要家5のスマートメータ8のみのデータを更新するが、需要家6,7のスマートメータ9A,9B,10のデータは更新されないので初期値のままとしてデータベース15に記憶される(ST10参照)。
続いて電算機14において、演算処理部17がデータベース15を参照しつつスマートメータ8〜10の未更新の契約を自動的に抽出する(ST11参照)。この結果、データベース15には未更新契約が記憶される。一方、データベース16には配電システム19で検出した停電情報が記憶されているので、この停電情報と未更新契約データとを照合する(ST12参照)。この結果、スマートメータ9A,9B,10における電力量データの未更新が、配電線1の停電が原因となっているか否かを判断し得る。配電システム19で把握している停電情報には各電柱2A〜2Cの位置を特定する情報も含まれているので、この場合に電力量データが未更新であるスマートメータ9A,9B,10が属する電柱2Bの位置情報と停電領域の情報とを照合し、両者の一致、不一致を検出すれば良いからである。
この判定の結果、配電線1の停電が原因の電力量データの未更新であれば、特に対応は採らない(ST13参照)。配電トランスTR2、TR3よりも上流の配電線1の故障であり、別途復旧作業等が手配されるからである。
一方、前記照合の結果、電力量データが未更新であるスマートメータ9A,9B,10が配電線1の故障による停電領域に属さない場合には、1)引込線4A,4B,4C以下の故障による停電、または2)配電線1の停電区間であるが、電算機14のデータベース16へのデータの登録間違い、が可能性として考えられる(ST14参照)。上記2)の登録間違いの可能性に関しては、その旨を登録先の需要家6,7に電話連絡して状況を確認する(ST15参照)。一方、上記1)の引込線4A,4B,4C以下の故障による停電の可能性に関しては、同一電柱2Bに複数の引込線4A〜4Cがあるか否かを判定し、かかる判定結果が「YES」の場合、すべてのスマートメータ9A〜10の電力量データの更新の有無を判定する。一方、前記判定結果が「NO」の場合、故障原因は、現地に赴いて特定する必要があるので、その旨の手配をする(ST16参照)。
すべてのスマートメータ9A〜10の電力量データの更新の有無を判定した結果、「YES」の場合には、電柱2Bの配電トランスTR2のヒューズ(カットアウト)が原因であると推定する(ST17参照)。前記判定結果が「NO」である場合には、さらに同一引込線4A,4Bのスマートメータ9A,9Bのすべての電力量データの有無を判定する。かかる判定が「YES」の場合には引込線4A,4Bのヒューズ(ケッチ)の故障であると推定する(ST18参照)。一方、前記判定が「NO」の場合にはスマートメータ9A,9B以降の故障であると推定する(ST19参照)。ST17〜19の各推定結果は、表示部18に表示されるので、表示部18からは、各推定情報を故障情報として事業所IVに送出する(ST20参照)。
表示部18から故障情報を受信した事業所IVでは故障情報を受理する(ST21参照)とともに、現地へ復旧作業に赴く(ST22参照)。
以上が本形態における処理の全容であるが、これらの処理のうち、電算機14で実行するデータ処理は図4中に太線で示す。
本発明は配電系統を介して各需要家に電力を供給する電力業界に導入するスマートメータに関連する産業分野で有効に利用することができる。
1 配電線
2A〜2C 電柱
3〜4C 引込線
5〜7 需要家
8〜10 スマートメータ
13 通信手段
14 電算機
15,16 データベース
17 演算処理部
19 配電システム
20 配電変電所
2A〜2C 電柱
3〜4C 引込線
5〜7 需要家
8〜10 スマートメータ
13 通信手段
14 電算機
15,16 データベース
17 演算処理部
19 配電システム
20 配電変電所
Claims (4)
- 各需要家における電力使用量を計測するよう各需要家毎に、または負荷の種類ごとに設置された電力計量器であるスマートメータと、通信手段を介して伝送される前記スマートメータが所定時間毎に計測した電力使用量を表わす電力量データを受信して所定の処理を行う電算機とを有する事故停電および配電設備故障の検出システムであって、
前記電算機は、前記所定時間経過後において、未更新の電力量データを抽出するとともに、未更新のスマートメータを特定することで当該スマートメータの電源が喪失していると判断することを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システム。 - 請求項1に記載する事故停電および配電設備故障の検出システムにおいて、
前記電算機は、別途供給される配電線の停電情報に基づき停電領域を特定する一方、所定時間経過後の電力量データが未更新のスマートメータの位置情報を特定し、前記停電領域の情報と前記位置情報とを照合することにより、前記スマートメータの位置が前記停電領域に含まれる場合には、前記スマートメータの電源喪失を、前記配電線の停電が原因であると推定するとともに、前記スマートメータの位置が前記停電領域に含まれない場合には、前記スマートメータの電源喪失を、前記配電線に配設された配電トランス以降の部位の故障が原因であると推定するものであることを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システム。 - 請求項1または請求項2に記載する事故停電および配電設備故障の検出システムにおいて、
前記電算機は、同一の柱上トランスに複数の引込線が接続されているか否かを判断し、複数の引込線が接続されていることを条件として前記スマートメータのそれぞれに関する電力量データの有無を推定するとともに、全てのスマートメータに関する電力量データが未更新である場合には、前記配電トランスのヒューズが前記スマートメータの電源喪失の原因であると推定し、同一引込線の全ての前記スマートメータに関する電力量データが未更新である場合には、前記引込線のヒューズが前記スマートメータの電源喪失の原因であると推定し、さらに前記同一引込線の全ての前記スマートメータに関する電力量データが未更新でない場合には、未更新のスマートメータに関し、該スマートメータの下流側の故障が電源喪失の原因であると推定するものであることを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システム。 - 請求項1〜請求項3の何れか一つに記載する事故停電および配電設備故障の検出システムにおいて、
前記推定原因を表わす情報を告知手段を介して所定の管轄部署に送出することを特徴とする事故停電および配電設備故障の検出システム。
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