JP2015107012A - 配電監視システム及び監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】配電損失に異常がある低圧配電地区を特定する配電監視システムを提供する。【解決手段】低圧配電線31に接続された複数の需要家を含む複数の配電エリア30について、その電力損失量の特異性を判定する配電監視装置4を有する。配電監視装置4は、未知配電損失量の推定部43と未知配電損失量の分析部44を有する。未知配電損失量の推定部43は、各配電エリアについて、各需要家の連続する複数の時間帯ごとの電力需要量と、各時間帯の送出し電力量とに基づいて、各時間帯の未知配電損失量推定値を推定する。未知配電損失量の分析部44は、各時間帯の未知配電損失量推定値に基づいて、各配電エリアにおける配電損失の異常を仮説検定で判定する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、盗電の発生を精度良く検知できる配電監視システム及び監視装置に関する。
一般に配電系統は、6〜20kV級の高圧配電系統と100〜400Vの低圧配電系統で構成され、電力系統から配電変電所で受変電した電力は、高圧配電系統で配電系統内の各MV/LV変圧器(柱上変圧器)へ配給され、低圧配電系統で各低圧需要家へ供給される。
一方、各需要家の電力量検針の効率化を主目的に、需要家側にスマートメータの導入が進められている。スマートメータは、一般に15〜60分のサンプリング間隔で電気量を計量できるため、電力消費量の見える化による需要家の節電支援などにも活用が進んでいる。
配電系統は低電圧であるため配電線の損失は送電距離の割に比較的大きく、さらに電力需要に伴って変動するため、配電機器の異常などに起因する過大な配電損失を区別して検知することは配電事業者にとって困難であることが多い。
また、低圧配電系統から電力量計器をバイパスするなど手段で行われる電気窃盗(盗電)により過大な配電損失を生じる事例もある。盗電の場所を特定するために配電系統内の需要家50軒ごとの間隔に配電計量用メータを設置し、配電計量用メータによる電力供給量計量値とスマートメータによる電力需要量計量値の相関を分析することでこのような配電損失がある異常エリアを把握する手法が提案されている。
例えば、メータ情報から供給電力量と区域毎の使用電力量を比較して、盗電などの異常有無を検知する監視システムが提案されている。この監視システムは、配電系統入口にあるメータから供給電力量を得て、この供給電力量から各需要家メータの電力量を合計した総需要を減じることで、配電線の電力損失量を算出し、これを分析することで電力損失の異常の有無を判定する。
上述の配電監視システムで配電損失に異常がある配電エリアを把握するためには、配電系統内に複数の電力量等を計測するセンサを設置する必要があり、多数の配電系統の運用を担う配電事業者にとって設備投資コストの負担が大きいものとなる。投資コストを抑えるために設置センサの数を絞り込むと、特定できる各異常エリア範囲が拡大することになる。検出された異常エリアが広いと、例えば、広いエリア内に含まれる数100軒の低圧需要家の中から、現地調査で具体的な異常地点を特定する必要があり、異常地点の特定が困難となる。
スマートメータの計量値を用いて電力需要量を推定する場合に、各スマートメータ計量の完全同期性が保証されないことで電力需要量の推定値に誤差を生じたり、低圧配電線インピーダンスを正確に把握できないために配電線損失量に推定誤差を含んだりする。その結果、配電系統の解析技術を適用しても、1つの時刻断面の計量情報で異常を推定しようとすると、必然的に推定結果に誤りを生じる可能性が高くなる。配電損失量の推定値からその配電エリアの内に異常が有ることを判断する適切な閾値の選定も必要である。
本発明の実施形態は、配電変電所の送出フィーダの計量値と需要家端に設置されたスマートメータの計量値を有効に利用して、配電損失に異常がある低圧配電地区を特定する配電監視システムを提供することを目的とする。
本実施形態に係る配電監視システムは、
上位系統から電源供給を受ける高圧配電線と、
前記高圧配電線から分岐され、降圧された電力を各需要家に供給する複数の低圧配電線と、
各低圧配電線と、それぞれの低圧配電線に接続された複数の需要家とを含む複数の配電エリアと、
各配電エリアにおける電力損失量の特異性を判定する配電監視装置と、
前記配電監視装置の判定結果を表示する監視情報表示装置と、
前記高圧配電線側に設けられて、前記複数の配電エリア全体に対する送出し電力量を計測する送出し計測器と、
各需要家の所定時間帯の電圧及び電力量を計測して、前記配電監視装置に送信する需要家計測装置を備え、
配電監視装置は、
各配電エリアについて、前記各需要家計測装置によって計測される連続する複数の時間帯ごとの電力需要量と、前記送り出し計測器によって計測した各時間帯の送出し電力量とに基づいて、各時間帯の未知配電損失量推定値を推定する未知配電損失量の推定部と、
前記未知配電損失量の推定部によって得られた各時間帯の未知配電損失量推定値に基づいて、各配電エリアにおける配電損失の異常を仮説検定で判定する未知配電損失量の分析部と、
を備えていることを特徴とする。
上位系統から電源供給を受ける高圧配電線と、
前記高圧配電線から分岐され、降圧された電力を各需要家に供給する複数の低圧配電線と、
各低圧配電線と、それぞれの低圧配電線に接続された複数の需要家とを含む複数の配電エリアと、
各配電エリアにおける電力損失量の特異性を判定する配電監視装置と、
前記配電監視装置の判定結果を表示する監視情報表示装置と、
前記高圧配電線側に設けられて、前記複数の配電エリア全体に対する送出し電力量を計測する送出し計測器と、
各需要家の所定時間帯の電圧及び電力量を計測して、前記配電監視装置に送信する需要家計測装置を備え、
配電監視装置は、
各配電エリアについて、前記各需要家計測装置によって計測される連続する複数の時間帯ごとの電力需要量と、前記送り出し計測器によって計測した各時間帯の送出し電力量とに基づいて、各時間帯の未知配電損失量推定値を推定する未知配電損失量の推定部と、
前記未知配電損失量の推定部によって得られた各時間帯の未知配電損失量推定値に基づいて、各配電エリアにおける配電損失の異常を仮説検定で判定する未知配電損失量の分析部と、
を備えていることを特徴とする。
本実施形態に係る配電監視装置は、
高圧配電線から分岐された複数の配電エリアにおける配電損失の異常を判定する装置であって、
各配電エリアに接続された各需要家の計測装置によって計測される連続する複数の時間帯ごとの電力需要量と、監視対象となるすべての配電エリア全体の各時間帯の送出し電力量とに基づいて、各時間帯の未知配電損失量推定値を推定する未知配電損失量の推定部と、
前記未知配電損失量の推定部によって得られた各時間帯の未知配電損失量推定値に基づいて、各配電エリアにおける配電損失の異常を判定する未知配電損失量の分析部と、
を備えていることを特徴とする。
高圧配電線から分岐された複数の配電エリアにおける配電損失の異常を判定する装置であって、
各配電エリアに接続された各需要家の計測装置によって計測される連続する複数の時間帯ごとの電力需要量と、監視対象となるすべての配電エリア全体の各時間帯の送出し電力量とに基づいて、各時間帯の未知配電損失量推定値を推定する未知配電損失量の推定部と、
前記未知配電損失量の推定部によって得られた各時間帯の未知配電損失量推定値に基づいて、各配電エリアにおける配電損失の異常を判定する未知配電損失量の分析部と、
を備えていることを特徴とする。
以下、本発明の実施形態の配電監視システムについて、図面を参照して具体的に説明する。本実施形態は、請求項に記載の需要家計測装置として、スマートメータを使用したものである。
[1.第1実施形態]
(1)実施形態の構成
この配電監視システムの監視対象である配電系統は、図1に示すように、配電変電所10の送出しフィーダ11から高圧配電線(幹線)21に電力を供給し、高圧配電分配点23で分配した電力を高圧配電分配線22を経て柱上変圧器(MV/LV変圧器)32に供給する。柱上変圧器32で低圧に変圧された電力は、低圧配電線31を通じて低圧配電エリア30の各低圧需要家に供給される。各低圧需要家はスマートメータ33を備え、例えば15分、30分、60分のいずれかのサンプリング間隔で電力量や電圧の計量が行われる。
(1)実施形態の構成
この配電監視システムの監視対象である配電系統は、図1に示すように、配電変電所10の送出しフィーダ11から高圧配電線(幹線)21に電力を供給し、高圧配電分配点23で分配した電力を高圧配電分配線22を経て柱上変圧器(MV/LV変圧器)32に供給する。柱上変圧器32で低圧に変圧された電力は、低圧配電線31を通じて低圧配電エリア30の各低圧需要家に供給される。各低圧需要家はスマートメータ33を備え、例えば15分、30分、60分のいずれかのサンプリング間隔で電力量や電圧の計量が行われる。
本実施形態において、スマートメータ33とは、所定のサンプリング間隔で、電力量及び電圧などの計量を行うと共に、その計量データをデータ管理装置3などの外部機器に、有線あるいは無線により送信する機能を有するものである。スマートメータ33の計量データには、低圧需要家の識別情報と所属低圧配電エリア、計量時刻、スマートメータ計量サンプリングでの電力量・電圧平均値の計量値が含まれる。
配電監視システム1は、データ管理装置3、配電監視装置4及び監視情報表示装置5を有する。データ管理装置3は、各低圧需要家に備えられたスマートメータ33からの計量データを、スマートメータ33とデータ監視送置3の間の通信によって自動収集し、配電監視装置4に計量データを転送する。配電監視装置4は、受信した計量データを分析し、配電損失に異常がみられる特異地点の推定などを行う。本実施形態における特異地点とは、点状の狭い特異箇所に限らず、一定範囲の特異箇所、すなわち特異エリアも含む。
監視情報表示装置5は、配電監視装置4の分析結果を受信して、地図上に配電系統を重ね合わせ、特異地点の範囲を表示する。また、現地調査を必要とすることを、調査範囲とともに画面出力する。監視情報表示装置5には、通信装置を設けておき、前記分析結果を携帯情報端末等に転送し、その画面に表示することも可能である。
配電監視装置4は、図2に示すように、次の構成を有する。
(a) 配電監視装置4の各部の制御部40
(b) 配電損失の異常有無の簡易推定部41
(c) 低圧配電線部分のインピーダンス推定部42
(d) 未知配電損失量の推定部43
(e) 未知配電損失量の分析部44
(f) 各種データの記憶部45
以下、これら(a) 〜(f) の詳細を説明する。
(a) 配電監視装置4の各部の制御部40
(b) 配電損失の異常有無の簡易推定部41
(c) 低圧配電線部分のインピーダンス推定部42
(d) 未知配電損失量の推定部43
(e) 未知配電損失量の分析部44
(f) 各種データの記憶部45
以下、これら(a) 〜(f) の詳細を説明する。
(a) 制御部40
制御部40は、各配電エリアiにおける配電損失に特異性があるか否かを判定させるために、図4に示すフローチャートに従って、配電監視装置4の各部を順次起動させるものである。そのため、配電監視装置4が受信した各種のデータを、各部の処理の開始・終了などの制御コマンドと共に、配電監視装置4の各部に所定のタイミングで送信する。
制御部40は、各配電エリアiにおける配電損失に特異性があるか否かを判定させるために、図4に示すフローチャートに従って、配電監視装置4の各部を順次起動させるものである。そのため、配電監視装置4が受信した各種のデータを、各部の処理の開始・終了などの制御コマンドと共に、配電監視装置4の各部に所定のタイミングで送信する。
(b) 配電損失の異常有無の簡易推定部41
配電損失の異常有無の簡易推定部41は、配電系統内の未知配電損失量の有無を評価し、配電系統内に異常があるか簡易推定する。その手順は、次のとおりである。
はじめに、全時間帯の配電系統内の未知配電損失量を、次式で推定する。
配電損失の異常有無の簡易推定部41は、配電系統内の未知配電損失量の有無を評価し、配電系統内に異常があるか簡易推定する。その手順は、次のとおりである。
はじめに、全時間帯の配電系統内の未知配電損失量を、次式で推定する。
(未知配電損失量推定値U0)=(送出し電力量P0)−(電力需要量ΣPi)−(既知配電線損失量L)
・配電損失量に異常ありと推定:U0>簡易判定基準値ε2
・配電損失量に異常なしと推定:U0<簡易判定基準値ε1
・配電損失量に異常ありと推定:U0>簡易判定基準値ε2
・配電損失量に異常なしと推定:U0<簡易判定基準値ε1
ここで、簡易判定基準値ε1<ε2とし、例えば、ε1は配電供給電力の1%程度、ε2は3〜4%の値とする。すなわち、未知配電損失量の推定誤差の範囲で異常なし、またはあったとしても無視できる微小な配電損失量の範囲であるとする。未知配電損失量推定値が配電供給電力の数%以上となる大きい場合に、対象配電系統内のどこかに配電損失の異常があると推定する。
(c) 低圧配電線部分のインピーダンス推定部42
請求項に記載の配電線損失特性を推定する推定部が、本実施形態では、低圧配電線部分のインピーダンス推定部42に相当する。
本実施形態における配電系統の潮流計算モデルを示す図3において、高圧配電線部分のインピーダンスZi(i=1,2,3,…)は、一般に高圧配線自体のインピーダンス25を配電事業者で把握しているためほぼ既知の定数である。低圧配電エリア30の低圧配電線部分のインピーダンスzi(i=1,2,3,…)は、その等価インピーダンスをスマートメータ33の平均計量値で表現することができるが、低圧配電線31自体のインピーダンス35以外に、高圧配電分岐線22、柱上変圧器32などを含むことから、不確かさのある変数である。
請求項に記載の配電線損失特性を推定する推定部が、本実施形態では、低圧配電線部分のインピーダンス推定部42に相当する。
本実施形態における配電系統の潮流計算モデルを示す図3において、高圧配電線部分のインピーダンスZi(i=1,2,3,…)は、一般に高圧配線自体のインピーダンス25を配電事業者で把握しているためほぼ既知の定数である。低圧配電エリア30の低圧配電線部分のインピーダンスzi(i=1,2,3,…)は、その等価インピーダンスをスマートメータ33の平均計量値で表現することができるが、低圧配電線31自体のインピーダンス35以外に、高圧配電分岐線22、柱上変圧器32などを含むことから、不確かさのある変数である。
インピーダンス推定部42は、配電損失の異常有無の簡易推定部41において配電系統内に未知配電損失量がないと推定された時間断面で、低圧配電線部分の等価なインピーダンスziを推定する。推定の方法としては、例えば、電力潮流バランス式を制約条件とし、インピーダンスziを変数とする次の最適化問題を解くことで、低圧配電線部分全体のインピーダンスを推定する。
ここで、
pi:ノード有効電力
qi:ノード無効電力
vi:ノード電圧の大きさ
ψi:ノード電圧の位相
上記変数の添字は、i = 0のとき配電変電所の送出し点のノード、i = 1, 2, …nは低圧需要家側のノード、i ≠ 0, 1, 2, …nはその他のノードを表すものとする。
pi:ノード有効電力
qi:ノード無効電力
vi:ノード電圧の大きさ
ψi:ノード電圧の位相
上記変数の添字は、i = 0のとき配電変電所の送出し点のノード、i = 1, 2, …nは低圧需要家側のノード、i ≠ 0, 1, 2, …nはその他のノードを表すものとする。
Vi:電圧(大きさ)の計測値
Pi:有効電力の計測値
Qi:無効電力の計測値
上記変数の添字は、i = 0は配電変電所の送出し点の計測値、i = 1, 2, …,nは低圧配電エリアiのスマートメータ計測の集計値を示すものとする。
Pi:有効電力の計測値
Qi:無効電力の計測値
上記変数の添字は、i = 0は配電変電所の送出し点の計測値、i = 1, 2, …,nは低圧配電エリアiのスマートメータ計測の集計値を示すものとする。
(d) 未知配電損失量の推定部43
未知配電損失量の推定部43は、配電損失の異常有無の簡易推定部41において配電系統内に未知電力損失が有ると推定された時間断面で、柱上変圧器32を単位とする低圧配電エリア30ごとの未知電力損失量を推定する。
未知配電損失量の推定部43は、配電損失の異常有無の簡易推定部41において配電系統内に未知電力損失が有ると推定された時間断面で、柱上変圧器32を単位とする低圧配電エリア30ごとの未知電力損失量を推定する。
推定の方法としては、例えば、配電変電所送出しの有効電力P0、無効電力Q0、電圧V0と、各低圧配電エリア内の需要家の有効電力量Pi、無効電力量Qi、電圧Viを用いて、下記のような電力潮流バランス式を制約条件とする最適化問題を解くことにより、柱上変圧器を単位とする各低圧配電エリアiに関する未知電力損失量Uiを算出する。
(e) 未知配電損失量の分析部44
未知配電損失量の分析部44は、未知配電損失量の推定部43による未知配電損失量の分析を複数の時間断面で行い、対象低圧配電エリアに関する未知電力損失量の分布データを元に、統計的に異常の有る配電エリアを推定する。
未知配電損失量の分析部44は、未知配電損失量の推定部43による未知配電損失量の分析を複数の時間断面で行い、対象低圧配電エリアに関する未知電力損失量の分布データを元に、統計的に異常の有る配電エリアを推定する。
未知配電損失量の分析部44は、複数の時刻断面jで未知配電損失量の分析の処理を行うことで、当該低圧配電エリアiの未知電力損失量の分布データUijを算出する。次に、未知損失量が0であるという仮説を用いた仮説検定を未知損失量分布データに適用することで、仮説が否定される(すなわち統計的に未知損失量データの母平均は0ではないと判断される)場合に、当該低圧配電エリアiで未知電力損失(例えば、盗電)が有ると推定する。
未知配電損失量の分析部44が、低圧配電エリアiで配電損失量に異常ありと判断する条件は、特異性判定値ti>境界値tであり、本実施形態では、境界値tはt表から図5のように算出され、48サンプルの場合の境界値tは2.68である。
図6は、配電送出し側計測器と需要家側スマートメータの計測がともに15分サンプリングで12時間分の計量データを元に、配電損失の異常有無の簡易推定部41で48サンプル(時間帯数)の配電損失の異常が有ると推定した場合の配電エリア1、配電エリア2、配電エリア3の電力損失量の度数分布を例示したものである。
例えば、i=1となる配電エリア1では、48サンプル中、15分電力損失量計算値が「0」となったサンプル数(度数)は「18」、「1」となったサンプル数は「15」であり、その標準偏差σ=1.1、前記数3の式によって得られた特異性判定値t1=1.5となる。低圧配電エリアiで配電損失量に異常ありと判断する条件はti>tであり、境界値tは48サンプルの場合2.68と定めたので、t1<tとなるので、配電エリア1には配電損失量に異常があるとはいえない。同様に、i=2の配電エリア2も、t2<tであり異常があるとはいえない。
i=3の配電エリア3では、特異性判定値ti=t3の算出値が4.1となり、境界値t=2.68より大きく、母分布の平均が0であるという仮説が否定される。そのため、配電エリア3では、配電損失量に異常があると推定する。
(f) 記憶部45
記憶部45は、下記のような配電監視装置が特異性の判定を行うために必要なデータを記憶し、配電監視装置4の各部はその処理を行うに当たってこれらを記憶部45に対して読み書きする。
・送出し計測器12、スマートメータ33などから配電監視装置4が受信したデータ
・配電エリア数、低圧配電インピーダンス、サンプル数(時間帯数)、簡易判定基準値ε1,ε2、境界値tなどの予め配電監視装置に設定しておくデータ
・未知配電損失量推定値U0、送出し電力量P0、電力需要量ΣPi特異性判定値tiなどの配電監視装置4の各部が推定したデータ
記憶部45は、下記のような配電監視装置が特異性の判定を行うために必要なデータを記憶し、配電監視装置4の各部はその処理を行うに当たってこれらを記憶部45に対して読み書きする。
・送出し計測器12、スマートメータ33などから配電監視装置4が受信したデータ
・配電エリア数、低圧配電インピーダンス、サンプル数(時間帯数)、簡易判定基準値ε1,ε2、境界値tなどの予め配電監視装置に設定しておくデータ
・未知配電損失量推定値U0、送出し電力量P0、電力需要量ΣPi特異性判定値tiなどの配電監視装置4の各部が推定したデータ
(2)実施形態の作用
本実施形態の作用を、図4に示すフローチャートにより説明する。
配電監視装置4の制御部40は、記憶部45に、監視対象となる配電エリア数Niと、各配電エリアiのサンプル数Njの変数j=0を初期化すると共に、各配電エリアiの低圧配電線部分のインピーダンスzi(i=1,2,3,…)を設定する(S01)。例えば、15分ごとに12時間で時間帯数、すなわち、サンプル数Nj=48であり、図1のように配電エリア1〜3の監視を行う場合には、i=3である。
本実施形態の作用を、図4に示すフローチャートにより説明する。
配電監視装置4の制御部40は、記憶部45に、監視対象となる配電エリア数Niと、各配電エリアiのサンプル数Njの変数j=0を初期化すると共に、各配電エリアiの低圧配電線部分のインピーダンスzi(i=1,2,3,…)を設定する(S01)。例えば、15分ごとに12時間で時間帯数、すなわち、サンプル数Nj=48であり、図1のように配電エリア1〜3の監視を行う場合には、i=3である。
低圧配電線部分のインピーダンスziは、前回の監視処理においてインピーダンス推定部42により推定しておいたものを、記憶部45に格納しておく。各配電エリアiにおける低圧配電線31の配線長に基づくインピーダンスや、高圧配電分配線22及び柱上変圧器32などの設計上のインピーダンスに基づく設計上のインピーダンスを、初期値として記憶部45に記憶しておくこともできる。
次に、配電監視装置4は、各配電エリアiのスマートメータ33からデータ管理装置3を経由して受信した電力量や電圧などの計量値に基づいて、各配点エリアiにおける電力需要量Piを取得する。また、配電監視装置4は、送出し計測器12からのデータに基づいて、送出し電力量P0を取得する(S02)。
ステップS02で得られた電力需要量Piと送出し電力量P0に基づいて、配電損失の異常有無の簡易推定部41は、サンプル数Njの回数分(S03)、次の式によって未知配電損失量推定値U0の推定を行う(S04)。
・未知配電損失量推定値U0=送出し電力量P0−電力需要量ΣPi−既知配電線損失量L
・未知配電損失量推定値U0=送出し電力量P0−電力需要量ΣPi−既知配電線損失量L
未知配電損失量推定値U0が得られた後は、その推定値U0が異常か否かを、推定誤差の範囲を定める上限と下限の閾値ε1とε2比較する。すなわち、推定値U0が閾値ε1よりも小さい場合には、配電損失量に異常なしと推定して(S05のY)、ステップS6に進む。
ステップS6では、インピーダンス推定部42が、スマートメータ33から取得した電力量や電圧などのデータに基づいて、前記数1の式を用いて、該当する配電エリアiの低圧配線部分のインピーダンスzi(i=1,2,3,…)を推定する。この場合、配電損失量に異常がない状態でインピーダンスを推定することから、設計値などに基づくインピーダンス値に比較して、精度の良い推定値を得られるので、S01で設定した初期値を更新して(S06)、スマートメータ33から再度計量値を取得し(S02)、処理を継続する。
推定値U0が下限の閾値ε1よりも大きく(S05のN)、しかも、上限の閾値ε2よりも小さい場合には(S07のN)、未知配電損失量があったとしても無視できる程度に小さいとして、スマートメータ33から再度計量値を取得し(S02)、処理を継続する。
推定値U0が上限の閾値ε2よりも大きい場合には、対象配電系統内のどこかに配電損失の異常があると推定し(S07のY)、未知配電損失量の推定部43によって、低圧配電エリア30ごとの未知電力損失量を推定する(S08〜S11)。すなわち、未知配電損失量の推定部43は、各配電エリア1からNiについて(S08,S10)、サンプル数1からNjに達するまで(S11,S03)、その未知配電損失量Uijの推定を行う(S09)。
このようにして、各配電エリアiについて、各サンプル時間帯当たりの未知配電損失量Uijの推定が終了した後は(S03のY)、ステップ12に進み、未知配電損失量の分析を行う(S12〜S14)。すなわち、未知配電損失量の分析部44は、各配電エリア1からNiについて(S12)、数3の式に従って、各配電エリアiの特異性判定値tiを求め、得られた特異性判定値tiと予め記憶部45に設定した境界値tとを比較する。
未知配電損失量の分析部44は、比較の結果、特異性判定値ti>境界値tとなった配電エリアiにおいて配電損失量に異常ありと判断し、その判定内容を監視情報表示装置5に出力する。
監視情報表示装置5では、図7に示すように、地図上に配電系統を重ね合わせ、未知配電損失量の分析部44で推定した特異エリアの範囲を表示する(S15)。現地調査を必要とすることを調査範囲とともに画面出力したり、携帯情報端末等に転送しその画面に表示することも可能である。
(3)実施形態の効果
本実施形態の配電監視システムによれば、配電送出し側の計測器12と需要家側のスマートメータ33で計量した時系列の電気量情報を活用し、配電損失に異常がある配電エリアを効果的に推定することができる。また、配電系統に異常がみられない時間断面の電気量情報で低圧配電線インピーダンスを推定することにより、配電損失に異常がある配電エリアを精度よく推定することができる。さらに、推定した特異エリアを地図上に表示することで、現地調査を必要とする対象範囲を具体的に示すことができる。
本実施形態の配電監視システムによれば、配電送出し側の計測器12と需要家側のスマートメータ33で計量した時系列の電気量情報を活用し、配電損失に異常がある配電エリアを効果的に推定することができる。また、配電系統に異常がみられない時間断面の電気量情報で低圧配電線インピーダンスを推定することにより、配電損失に異常がある配電エリアを精度よく推定することができる。さらに、推定した特異エリアを地図上に表示することで、現地調査を必要とする対象範囲を具体的に示すことができる。
[他の実施形態]
(1)図示の実施形態は、需要家計測装置としてスマートメータ33を使用したが、これに限るものではない。所定の時間帯ごとの需要家側の使用電力、電圧を配電監視装置4に送信することのできるものであれば、公知の複数の計測装置を組み合わせて構成することもできる。
(1)図示の実施形態は、需要家計測装置としてスマートメータ33を使用したが、これに限るものではない。所定の時間帯ごとの需要家側の使用電力、電圧を配電監視装置4に送信することのできるものであれば、公知の複数の計測装置を組み合わせて構成することもできる。
(2)各需要家計測装置が収集したデータは、図示のように直接配電監視システムに送信する代わりに、上位系統の発変電所や広域の配電状態を管理する中央制御装置などに集約した後、各配電エリアを管理する配電監視システムに送信することもできる。
(3)低圧配電線のインピーダンスが既知の場合や、他の方法によって取得できる場合には、低圧配電線のインピーダンス推定部42を設けることなく、配電損失の異常有無の判定、配電監視装置損失量の推定と分析を行うことも可能である。本実施形態では、低圧配電線部分のインピーダンス推定部42によって配電線損失特性を推定したが、配電損失が正常値を示す場合において需要家計測装置が計測した各種電気量を用いて、インピーダンス以外の損失特性を推定することも可能である。
(4)配電損失の異常有無の簡易推定部41及び低圧配電線のインピーダンス推定部42を設けることなく、配電監視装置損失量の推定と分析のみを行うことも可能である。
(5)以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1:配電監視システム
3:データ管理装置
4:配電監視装置
40:制御部
41:配電損失の異常有無の簡易推定部
42:低圧配電線部分のインピーダンス推定部
43:未知配電損失量の推定部
44:未知配電損失量の分析部
45:記憶部
5:監視情報表示装置
10:配電変電所
11:送出しフィーダ
12:送出し計測器
21:高圧配電線(幹線)
22:高圧配電分配線
23:高圧配電分配点
25:高圧配電線自体のインピーダンス
30:低圧配電エリア
31:低圧配電線
32:柱上変圧器(MV/LV変圧器)
33:スマートメータ
35:低圧配電線自体のインピーダンス
Zi(i=1,2,3,…):高圧配電線部分のインピーダンス
zi(i=1,2,3,…):低圧配電線部分のインピーダンス
3:データ管理装置
4:配電監視装置
40:制御部
41:配電損失の異常有無の簡易推定部
42:低圧配電線部分のインピーダンス推定部
43:未知配電損失量の推定部
44:未知配電損失量の分析部
45:記憶部
5:監視情報表示装置
10:配電変電所
11:送出しフィーダ
12:送出し計測器
21:高圧配電線(幹線)
22:高圧配電分配線
23:高圧配電分配点
25:高圧配電線自体のインピーダンス
30:低圧配電エリア
31:低圧配電線
32:柱上変圧器(MV/LV変圧器)
33:スマートメータ
35:低圧配電線自体のインピーダンス
Zi(i=1,2,3,…):高圧配電線部分のインピーダンス
zi(i=1,2,3,…):低圧配電線部分のインピーダンス
Claims (5)
- 上位系統から電源供給を受ける高圧配電線と、
前記高圧配電線から分岐され、降圧された電力を各需要家に供給する複数の低圧配電線と、
各低圧配電線と、それぞれの低圧配電線に接続された複数の需要家とを含む複数の配電エリアと、
各配電エリアにおける電力損失量の特異性を判定する配電監視装置と、
前記配電監視装置の判定結果を表示する監視情報表示装置と、
前記高圧配電線側に設けられて、前記複数の配電エリア全体に対する送出し電力量を計測する送出し計測器と、
各需要家の所定時間帯の電力量を含む電気量を計測して、前記配電監視装置に送信する需要家計測装置を備え、
配電監視装置は、
各配電エリアについて、前記各需要家計測装置によって計測される連続する複数の時間帯ごとの電力需要量と、前記送り出し計測器によって計測した各時間帯の送出し電力量とに基づいて、各時間帯の未知配電損失量推定値を推定する未知配電損失量の推定部と、
前記未知配電損失量の推定部によって得られた各時間帯の未知配電損失量推定値に基づいて、各配電エリアにおける配電損失の異常を仮説検定で判定する未知配電損失量の分析部と、
を備えていることを特徴とする配電監視システム。 - 前記配電監視装置が、
全時間帯の送り出し電力量と、すべて配電エリアの全時間帯の電力需要量に基づいて、未知配電損失量推定値を簡易推定し、簡易推定された未知配電損失量推定値を予め定めた簡易判定基準値と比較して、配電損失の異常有無を判定する簡易推定部を有することを特徴とする請求項1に記載の配電監視システム。 - 前記配電監視装置が、
前記配電損失の異常有無の簡易推定部によって、配電損失に異常が無いと判定された場合に、前記需要家計測装置が計測した電気量に基づいて、低圧配電線の配電線損失特性を推定する推定部を有することを特徴とする請求項2に記載の配電監視システム。 - 前記監視情報表示装置が、前記各配電エリアを示す地図上に、配電損失に特異性があると判定された配電エリアを表示することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の配電監視システム。
- 高圧配電線から分岐された複数の配電エリアにおける配電損失の異常を判定する装置であって、
各配電エリアに接続された各需要家の計測装置によって計測される連続する複数の時間帯ごとの電力需要量と、監視対象となるすべての配電エリア全体の各時間帯の送出し電力量とに基づいて、各時間帯の未知配電損失量推定値を推定する未知配電損失量の推定部と、
前記未知配電損失量の推定部によって得られた各時間帯の未知配電損失量推定値に基づいて、各配電エリアにおける配電損失の異常を仮説検定で判定する未知配電損失量の分析部と、
を備えていることを特徴とする配電監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013248887A JP2015107012A (ja) | 2013-12-02 | 2013-12-02 | 配電監視システム及び監視装置 |
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-
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- 2013-12-02 JP JP2013248887A patent/JP2015107012A/ja active Pending
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