JP2014149796A - 位置検出装置、画像処理装置及び位置検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】二点の位置検出が必要な処理を安定して実行できる位置検出装置、画像処理装置及び位置検出方法を提供する。
【解決手段】位置検出装置1は、タッチパネル部22の表面に接触した物体の位置を一点又は二点で検出する。位置検出装置1は、一点又は二点の検出結果の履歴を記憶部23に記憶し、一点のみの位置を検出した場合、直前に二点を検出してあり直前に検出した二点の中心位置から所定範囲内であるときに、二点を一点として誤検出したとして、二点を検出した場合の処理を行う。使用者が二本の指等を用いて二点で操作を行うときは、二点間の中心位置はあまり変化しないので、このことを利用して誤検出を判定することができる。従って、位置検出装置1は、表示部21に表示した画像のピンチイン等の二点での操作が必要な処理を安定して実行することができる。
【選択図】図2
【解決手段】位置検出装置1は、タッチパネル部22の表面に接触した物体の位置を一点又は二点で検出する。位置検出装置1は、一点又は二点の検出結果の履歴を記憶部23に記憶し、一点のみの位置を検出した場合、直前に二点を検出してあり直前に検出した二点の中心位置から所定範囲内であるときに、二点を一点として誤検出したとして、二点を検出した場合の処理を行う。使用者が二本の指等を用いて二点で操作を行うときは、二点間の中心位置はあまり変化しないので、このことを利用して誤検出を判定することができる。従って、位置検出装置1は、表示部21に表示した画像のピンチイン等の二点での操作が必要な処理を安定して実行することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、平面上の物体の位置を検出する位置検出装置、位置検出装置を備えた画像処理装置、及び位置検出方法に関する。
現在、プリント機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の多数の機能を備えた所謂複合機と呼ばれる画像処理装置が利用されている。このような画像処理装置には、表示部を備え、画像の記録又は画像データの送信を行う前に、表示部に画像を表示して画像の内容を使用者に確認させる機能を備えるものがある。表示部に表示された画像は拡大及び縮小が可能であり、従来では、拡大/縮小用のキー又は表示サイズを変更するためのスライドバー等を使用者が操作することで、表示画像の拡大及び縮小が行われていた。
一方、タッチパネルを備え、タッチパネル上の接触位置を検出することで使用者によるほとんどの操作を受け付けるタブレット型のコンピュータ又はスマートフォン等の位置検出装置がある。このような位置検出装置には、タッチパネルに重ねた表示部に表示した画像を二本の指で縮小するピンチイン、及び二本の指で拡大するピンチアウトを行うことができるものがある。特許文献1には、ピンチイン及びピンチアウトの処理を行う技術が開示されている。このピンチイン及びピンチアウトの処理を複合機に応用すれば、表示部に表示した画像の拡大及び縮小を容易に行うことが可能となる。
位置検出装置がピンチイン及びピンチアウトの処理を行うためには、タッチパネル上に接触された二点の位置を別々に検出する必要がある。しかしながら、位置検出装置では、二点間の距離が短くなった場合に、二点の位置を別々に検出することが困難になり、二点の中央の一点に接触されたかのように誤検出してしまうことがある。誤検出が発生した場合は、ピンチイン及びピンチアウトの処理は実行されない。このように、従来の位置検出装置では、ピンチイン及びピンチアウト等の二点の位置検出が必要な処理を安定して実行できないことがある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、誤検出を判定することにより、二点の位置検出が必要な処理を安定して実行できる位置検出装置、画像処理装置及び位置検出方法を提供することにある。
本発明に係る位置検出装置は、平面部と、該平面部上に物体が置かれた位置を検出し、同時的に二点に物体が置かれた場合に二点の位置を個別に検出する検出部とを備え、該検出部での検出結果に応じた処理を行う位置検出装置において、前記検出部での検出結果の履歴を記憶する記憶手段と、前記検出部が一点のみの位置を検出した場合に、前記履歴に基づいて、直前の前記検出部での検出結果が二点の位置の検出であったか否かを判定する手段と、前記検出結果が二点の位置の検出であった場合に、前記記憶手段に記憶している前記二点の位置の中心位置から前記一点の位置が所定範囲内にあるか否かを判定する手段と、前記一点の位置が前記中心位置から所定範囲内にある場合に、前記検出部で二点の位置を検出した場合に実行すべき処理を実行する手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る位置検出装置は、前記検出部が検出した一点のみの位置が、直前に検出された二点の位置の中心位置から所定範囲内にある場合に、前記履歴に含まれる過去に検出された二点の位置の変化に基づいて、二点の位置を推定する手段を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る位置検出装置は、画像を表示する表示部と、前記検出部が検出した二点間の距離を計算し、前記距離が前記履歴に含まれる過去の二点の検出位置の間の距離に比べて変化した変化量に応じて、前記表示部に表示する画像を拡大又は縮小する手段とを更に備えることを特徴とする。
本発明に係る画像処理装置は、本発明に係る位置検出装置と、画像を出力する手段と、該手段で出力すべき画像を、前記位置検出装置の表示部に表示させる手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る位置検出方法は、平面部と、該平面部上に物体が置かれた位置を検出し、同時的に二点に物体が置かれた場合に二点の位置を個別に検出する検出部と、演算部と、記憶部とを用いた位置検出方法において、前記検出部での検出結果の履歴を前記記憶部に記憶し、前記検出部が一点のみの位置を検出した場合に、前記記憶部に記憶してある前記履歴を参照して、直前の前記検出部での検出結果が二点の位置の検出であったか否かを前記演算部で判定し、前記検出結果が二点の位置の検出であった場合に、前記記憶部に記憶している前記二点の位置の中心位置から前記一点の位置が所定範囲内にあるか否かを前記演算部で判定し、前記一点の位置が前記中心位置から所定範囲内にある場合に、前記検出部での一点のみの位置検出は、二点の位置を一点の位置として誤検出したものであると前記演算部で判定することを特徴とする。
本発明にあっては、二点での操作中に一点のみを検出する誤検出が発生したとしても、位置検出装置は、ピンチイン及びピンチアウト等の二点での操作が必要な処理を安定して実行することができる等、優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、実施の形態に係る画像処理装置3を示す模式図である。画像処理装置3は、画像の読取及び画像形成等の画像処理機能を備えており、使用者からの操作を受け付けるための位置検出装置1を備えている。位置検出装置1は、使用者が指又はペン等の物体を用いて接触する平面部2を備えている。なお、画像処理装置3は、テンキー等の操作部を更に備えていてもよい。
図1は、実施の形態に係る画像処理装置3を示す模式図である。画像処理装置3は、画像の読取及び画像形成等の画像処理機能を備えており、使用者からの操作を受け付けるための位置検出装置1を備えている。位置検出装置1は、使用者が指又はペン等の物体を用いて接触する平面部2を備えている。なお、画像処理装置3は、テンキー等の操作部を更に備えていてもよい。
図2は、画像処理装置3の内部の機能構成を示すブロック図である。位置検出装置1は、位置検出装置1に必要な制御を行う制御部10と、液晶パネル又はEL(エレクトロルミネセンス)パネル等を用いた表示部21と、タッチパネル部22とを備えている。表示部21及びタッチパネル部22は重ねて構成されており、タッチパネル部22の表面が平面部2になっている。表示部21は、画像を表示し、タッチパネル部22は、平面部2に物体が接触した場合に接触位置に応じた信号を出力する。使用者は、表示部21に表示された内容をタッチパネル部22を通して視認し、平面部2に触れて操作を行う。制御部10は、演算を行う演算部と、演算に必要なプログラム及び一時的なデータを記憶するメモリとを含んで構成されている。制御部10は、タッチパネル部22から出力された信号に応じて、平面部2上に物体が接触した位置を検出する処理を行う位置検出部11と、検出した位置に応じて使用者からの操作の内容を判定する操作判定部12とを備えている。位置検出装置1は、平面部2に物体が一点で接触した位置だけでなく、平面部2に物体が同時的に二点で接触した夫々の位置を検出することができる。位置検出装置1は、平面部2の二点に同時に接触した夫々の位置を検出するだけでなく、所定時間内の時間差を伴って平面部2の二点に接触された場合にも、平面部2に物体が同時的に二点で接触した夫々の位置を検出する処理を行う。タッチパネル部22を用いた位置検出の方法には、既存の方法を用いればよい。位置検出部11及び操作判定部12は、ハードウェアであってもよく、ソフトウェアを用いて実現してあってもよい。また、位置検出装置1は、データを記憶する記憶部23と、時計部24とを備えている。
画像処理装置3は、画像処理装置3全体の制御を行う本体制御部31を備えており、本体制御部31は、演算部及びメモリを含んで構成されている。本体制御部31には、原稿から光学的に画像を読み取る画像読取部32と、電子写真方式又はインクジェット方式等で画像を形成する画像形成部33と、外部との通信を行う通信部34と、画像データを記憶するハードディスクでなる画像記憶部35とを備えている。画像処理装置3は、画像の読取、画像データの送受信、画像データに基づいた画像形成、及び画像データの記憶等の画像処理を実行する。また、本体制御部31には、位置検出装置1の制御部10が接続されている。本体制御部31は、操作用のメニューを表示するためのデータを制御部10へ送信し、制御部10は、本体制御部31からのデータに基づいて表示部21に操作用のメニューを表示させる。操作判定部12は、表示部21に表示したメニューに対する使用者からの操作を判定し、制御部10は、判定した操作の内容を示す情報を本体制御部31へ送信する。本体制御部31は、制御部10からの情報が示す操作に応じて、画像記憶部35に記憶している画像データに基づいた画像を画像形成部33に形成させる処理等の画像処理を実行する。また、本体制御部31は、画像記憶部35に記憶している画像データに基づいた画像を表示するためのデータを制御部10へ送信し、制御部10は、本体制御部31からのデータに基づいて表示部21に画像を表示させる。
位置検出装置1の記憶部23は、位置検出装置1が検出した位置の履歴を記憶している。図3は、記憶部23が記憶する履歴の例を示す概念図である。時系列順に付した番号に関連付けて、時間経過に従って繰り返し位置検出装置1が検出した位置の履歴が記憶されている。平面部2上に物体が接触した点の個数が記憶され、一点目の位置、二点目の位置及び二点間の中心位置が記憶されている。夫々の位置は、平面部2をXY平面としたXY座標で表されている。図3には、二点の位置が検出された履歴を示しているが、一点のみの位置が検出された場合は、一点目の位置が記憶され、二点目の位置及び中心位置は記憶されない。また、図3には、X座標の差分、及びY座標の差分を記録した例を示している。なお、記憶部23は、時系列順の番号では無く、時計部24が計測した時刻に関連付けて夫々の位置を記憶してもよい。
図4は、表示部21に画像を表示している状態で位置検出装置1が実行する処理の手順を示すフローチャートである。制御部10は、表示部21が画像を表示している状態で、使用者の指又はペン等の物体が平面部2に接触することを待ちうける(S1)。物体が平面部2に接触した場合にタッチパネル部22は接触位置に応じた信号を出力し、制御部10は、接触位置に応じた信号がタッチパネル部22から出力された場合に物体が平面部2に接触したと判定する。接触が無い場合は(S1:NO)、制御部10は、接触の待ち受けを続行する。物体の接触があった場合は(S1:YES)、位置検出部11は、タッチパネル部22からの信号に応じて、指又はペン等の物体が平面部2に接触した位置を検出する(S2)。平面部2上の一点のみが接触されている場合は、位置検出部11は一点の位置を検出し、平面部2上の二点が接触されている場合は、位置検出部11は二点の位置を検出する。また、位置検出部11は、平面部2上の位置をXY座標で表現する。
操作判定部12は、次に、二点の位置を検出したか否かを判定する(S3)。二点の位置を検出した場合は(S3:YES)、操作判定部12は、検出した二点の中心位置を計算する(S4)。操作判定部12は、次に、記憶部23が記憶している履歴を参照し、物体の位置を検出した直前では二点の位置を検出していたか否かを判定する(S5)。直前にも二点の位置を検出していた場合は(S5:YES)、操作判定部12は、検出した二点間の距離と直前に検出した二点間の距離とを計算し、計算した距離を比較し、検出した二点間の距離が直前に検出した二点間の距離よりも短いか否かを判定する(S6)。検出した二点間の距離が直前よりも短い場合は(S6:YES)、操作判定部12は、使用者からの操作はピンチインの操作であると判定し、制御部10は、ピンチインの処理を実行する(S13)。具体的には、制御部10は、表示部21が表示している画像を縮小する処理を行う。
ステップS6で、検出した二点間の距離が直前よりも短くない場合は(S6:NO)、操作判定部12は、検出した二点間の距離が直前に検出した二点間の距離よりも長いか否かを判定する(S7)。検出した二点間の距離が直前よりも長い場合は(S7:YES)、操作判定部12は、使用者からの操作はピンチアウトの操作であると判定し、制御部10は、ピンチアウトの処理を実行する(S14)。具体的には、制御部10は、表示部21が表示している画像を拡大する処理を行う。
ステップS5で直前では一点の位置を検出していた場合(S5:NO)、又はステップS7で、検出した二点間の距離が直前よりも長くない場合は(S7:NO)、操作判定部12は、使用者からの操作は未確定であると判定する(S8)。ステップS8、S13又はS14が終了した後は、制御部10は、検出した位置の履歴を記憶部23に記憶させ(S9)、処理をステップS1へ戻す。ステップS9では、制御部10は、図3に示すように、検出した二点夫々の位置、及び二点間の中心位置を互いに関連付けて記憶部23に記憶させる。
ステップS3で、一点のみの位置を検出した場合は(S3:NO)、操作判定部12は、次に、記憶部23が記憶している履歴を参照し、物体の位置を検出した直前では二点の位置を検出していたか否かを判定する(S10)。直前に二点の位置を検出していた場合は(S10:YES)、操作判定部12は、検出した位置が直前の中心位置から所定範囲内にあるか否かを判定する(S11)。例えば、操作判定部12は、検出した位置と直前の中心位置とのX座標及びY座標の差分を計算し、X座標及びY座標の差分が共に所定の値の範囲内にある場合に、検出した位置は所定範囲内にあると判定する。判定の基準は、予め制御部10又は記憶部23に記憶されている。検出した位置が直前の中心位置から所定範囲内にある場合は(S11:YES)、操作判定部12は、一点のみの位置検出は二点を一点として誤検出したものであると判定し、記憶部23に記憶した履歴に基づいて、検出できなかった二点の推定位置を計算する(S12)。
使用者がピンチインの操作を行っている場合、位置検出装置1が検出する二点間の距離は時間経過に従って縮小する。二点間の距離が短くなりすぎると、二点の位置を別々に検出することが困難になり、位置検出装置1は、二点の中央の一点の位置を誤検出することがある。一方、ピンチインの操作では、二点の夫々の位置は時間経過に従って変化するものの、二点間の中心位置はあまり変化しない。従って、検出した一点の位置が直前に検出した二点間の中心位置からほとんど離れていない場合は、ピンチインの操作の途中で二点の位置を別々に検出できずに二点の中央の一点の位置を誤検出したと推測できる。
図5は、ピンチインの操作の例を示す模式図である。図中には、平面部2上で検出された位置の履歴を丸で示している。ピンチインの操作時に、平面部2上の二点の位置41,41が検出され、次に二点の位置42,42が検出され、次に二点の位置43,43が検出されたとする。時間経過に従って、検出された二点間の距離は縮小され、また二点間の中心位置はあまり変化していない。次に検出された一点の位置44は、直前に検出した二点間の中心位置からほとんど離れておらず、図中に破線の丸で示した二点の位置45,45を一点の位置44として誤検出したものであると推測できる。
図6は、一点のみの位置検出結果の例を示す概念図である。図3に示す番号3に関連付けられた直前の検出結果と比較すれば、X=50、Y=29の位置は、直前に検出された二点の夫々とは大きく異なっている。しかし、直前の中心位置と比較すれば、X座標の差分がゼロ、Y座標の差分が−1であり、所定範囲内に収まっている。従って、一点のみの位置検出は二点を一点として誤検出したものであると判定される。
ステップS12では、操作判定部12は、記憶部23が記憶している位置の履歴に含まれる二点の位置の変化に基づき、直線に検出された位置から履歴と同様の位置変化が継続した場合に検出されるべき二点の推定位置を計算する。図7は、二点の推定位置を計算した例を示す概念図である。図7中には、番号4に関連付けて、二点の推定位置を示している。まず、一点の検出結果を二点の中心位置とする。また、二点の推定位置は、履歴に含まれる二点の位置の変化と同様に直前の位置から変化したものとする。例えば、X座標及びY座標の差分が履歴の平均と同等の値になるように二点の推定位置を定める。直前の検出結果に比べて、中心位置のX座標の差分がゼロであるので、二点の推測位置のX座標は、直前の検出結果に比べた二点のX座標の差分の平均がゼロになるように計算する。例えば、直前の検出結果に比べたX座標の差分を、履歴に含まれる過去のX座標の差分の平均と同じ値にする。また、直前の検出結果に比べて、中心位置のY座標の差分が−1であるので、二点の推測位置のY座標は、直前の検出結果に比べた二点のY座標の差分の平均が−1になるように計算する。例えば、直前の検出結果に比べたY座標の差分を、履歴に含まれる過去のY座標の差分の平均から1を減算した値にする。このようにして、図7に示す二点の推定位置が計算される。操作判定部12は、ステップS12でこのような計算を行う。なお、ここで示した計算方法は一例であり、操作判定部12はその他の方法を用いて計算を行ってもよい。例えば、過去の座標の差分の内で直前の差分のみを用いて二点の推定位置を計算してもよく、過去の座標の差分を単純に平均した差分を用いて二点の推定位置を計算してもよい。また例えば、時間的により近いほどより大きい重みを掛けた過去の座標の差分の重み付き平均を用いて二点の推定位置を計算してもよい。
ステップS12が終了した後は、操作判定部12は、処理をステップS13へ進める。ステップS13の後のステップS9では、制御部10は、記憶部23に、ステップS12で推定した二点の位置を、二点の検出結果として記憶させ、一点の検出結果を、二点の中心位置として記憶させる。ステップS10で直前には一点の位置を検出していた場合(S10:NO)、又はステップS11で検出した位置が直前の中心位置から所定範囲内に無い場合は(S11:NO)、操作判定部12は、使用者からの操作は平面部2上の一点に接触する操作であると判定し、制御部10は、検出した一点の位置に応じた処理を実行する(S15)。例えば、制御部10は、表示部21に表示中の画像を画像形成部33に形成させるための使用者からの指示を受け付ける処理を行う。また例えば、制御部10は、処理の終了の指示アイコンを予め表示部21に表示しておき、検出した一点の位置が指示アイコンに対応する平面部2上の位置である場合に、ステップS1〜S15の処理を終了する。ステップS15が終了した後は、制御部10は、処理をステップS9へ進める。位置検出装置1は、ステップS1〜S15の処理を、表示部21に画像を表示している状態で随時実行する。
以上詳述した如く、本実施の形態においては、位置検出装置1は、一点又は二点の検出結果と検出した二点間の中心位置との履歴を記憶し、一点のみの位置を検出した場合、直前に二点を検出してあり直前の中心位置から所定範囲内であるときに、二点を一点として誤検出したものとして、二点の位置を検出した場合に実行すべき処理を実行する。使用者が二本の指等を用いて平面部2上の二点で操作を行うときは、二点間の中心位置はあまり変化しないので、このことを利用して、二点での操作中に一点のみを誤検出したことを判定することができる。従って、二点での操作中に一点のみを検出する誤検出が発生したとしても、位置検出装置1は、二点での操作が必要な処理を途切れずに実行することが可能となる。このため、位置検出装置1の利便性が向上する。
また、本実施の形態では、位置検出装置1は、履歴に含まれる過去に検出された二点の位置の変化に基づいて、一点として誤検出された場合の二点の位置を推定する。二点の位置を推定することにより、二点の位置の履歴を記憶することが可能となり、位置検出装置1は、ピンチイン又はピンチアウト等の二点の位置の変化に応じた処理に履歴を利用することができる。また、位置検出装置1は、二点の推定位置を用いて、二点の位置を検出した場合に行うべき二点の位置に応じた処理を実行することもできる。また、本実施の形態においては、位置検出装置1は、検出した二点間の距離の変化に応じて、表示部21に表示した画像を縮小又は拡大するピンチイン又はピンチアウトの処理を実行する。位置検出装置1は、二点での操作中に一点のみを検出する誤検出が発生したとしても、ピンチイン又はピンチアウトの処理を実行できるので、ピンチイン及びピンチアウトの処理を安定して実行することができる。位置検出装置1を備えた画像処理装置3は、位置検出装置1に画像を表示させ、ピンチイン及びピンチアウトの処理を実行させることで、画像処理に関する画像の内容を使用者に確認させる際に画像の拡大及び縮小を容易に行うことが可能となる。
なお、本実施の形態においては、一点のみを検出する誤検出が発生した場合でも実行できる二点での操作が必要な処理として、ピンチインの処理のみを示したが、位置検出装置1は、一点のみを検出する誤検出が発生した場合に二点での操作が必要なその他の処理を実行することができる形態であってもよい。また、本実施の形態においては、二点の位置と共に中心位置を記憶部23で記憶する形態を示したが、位置検出装置1は、二点の中心位置を記憶部23で記憶せずに、ステップS11又はS12等では、必要に応じて、過去に検出した二点の中心位置を計算して処理を実行する形態であってもよい。また、本実施の形態においては、位置検出装置1が画像処理装置3に備えられた形態を示したが、位置検出装置1は、他の装置に備えられた形態であってもよく、タブレット型のコンピュータ又はスマートフォン等の単独で使用される形態であってもよい。また、本実施の形態においては、平面部2は表示部21に重なったタッチパネル部22の表面であるとしたが、平面部2は表示部21の表面であってもよい。また、位置検出装置1は、平面部2上に置かれた物体の位置を非接触で検出する形態であってもよい。また、位置検出装置1は、タッチパッドのように、表示部21とは別の位置に平面部2を備えた形態であってもよい。また、位置検出装置1は、表示部21を備えておらず、外部の表示部に表示された画像を視認した使用者が操作する形態であってもよい。
1 位置検出装置
10 制御部
11 位置検出部
12 操作判定部
2 平面部
21 表示部
22 タッチパネル部
23 記憶部
3 画像処理装置
10 制御部
11 位置検出部
12 操作判定部
2 平面部
21 表示部
22 タッチパネル部
23 記憶部
3 画像処理装置
Claims (5)
- 平面部と、該平面部上に物体が置かれた位置を検出し、同時的に二点に物体が置かれた場合に二点の位置を個別に検出する検出部とを備え、該検出部での検出結果に応じた処理を行う位置検出装置において、
前記検出部での検出結果の履歴を記憶する記憶手段と、
前記検出部が一点のみの位置を検出した場合に、前記履歴に基づいて、直前の前記検出部での検出結果が二点の位置の検出であったか否かを判定する手段と、
前記検出結果が二点の位置の検出であった場合に、前記記憶手段に記憶している前記二点の位置の中心位置から前記一点の位置が所定範囲内にあるか否かを判定する手段と、
前記一点の位置が前記中心位置から所定範囲内にある場合に、前記検出部で二点の位置を検出した場合に実行すべき処理を実行する手段と
を備えることを特徴とする位置検出装置。 - 前記検出部が検出した一点のみの位置が、直前に検出された二点の位置の中心位置から所定範囲内にある場合に、前記履歴に含まれる過去に検出された二点の位置の変化に基づいて、二点の位置を推定する手段を更に備えること
を特徴とする請求項1に記載の位置検出装置。 - 画像を表示する表示部と、
前記検出部が検出した二点間の距離を計算し、前記距離が前記履歴に含まれる過去の二点の検出位置の間の距離に比べて変化した変化量に応じて、前記表示部に表示する画像を拡大又は縮小する手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の位置検出装置。 - 請求項3に記載の位置検出装置と、
画像を出力する手段と、
該手段で出力すべき画像を、前記位置検出装置の表示部に表示させる手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 平面部と、該平面部上に物体が置かれた位置を検出し、同時的に二点に物体が置かれた場合に二点の位置を個別に検出する検出部と、演算部と、記憶部とを用いた位置検出方法において、
前記検出部での検出結果の履歴を前記記憶部に記憶し、
前記検出部が一点のみの位置を検出した場合に、前記記憶部に記憶してある前記履歴を参照して、直前の前記検出部での検出結果が二点の位置の検出であったか否かを前記演算部で判定し、
前記検出結果が二点の位置の検出であった場合に、前記記憶部に記憶している前記二点の位置の中心位置から前記一点の位置が所定範囲内にあるか否かを前記演算部で判定し、
前記一点の位置が前記中心位置から所定範囲内にある場合に、前記検出部での一点のみの位置検出は、二点の位置を一点の位置として誤検出したものであると前記演算部で判定すること
を特徴とする位置検出方法。
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