JP2014148317A - スライドロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期の使用に耐え得る耐久性を備え、微振動によるアウターボディーの上昇を防止することができるスライドロック装置を提供する。
【解決手段】下方向ロック用アーム12のスライドレール2Aに圧着する位置に収納部16を形成する。該収納部16に耐摩耗性の弾性圧着材17を収納固定する。アウターボディー3下降時に弾性圧着材17先端がスライドレール2Aの側面に対して水平に圧着してロックするように構成する。下方向ロック用アーム12と上方向ロック用アーム13との間にスプリング18を設ける。該スプリング18にてスライドレール2Aからの微振動を減衰するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば郵便局集配係が使用する集配ボックスや食品類宅配用ボックスなど、各種の収納容器に装着され、収納容器の高さを任意に変更するように構成されたスライドロック装置に関する。
例えば、郵便局集配係がオートバイの荷台に固定して使用する集配用ボックス等において、インナーボディーの両側面に配された夫々2本のスライドレールにアウターボディーを案内し、上下方向にスライド支持すると共に、該アウターボディーを途中でロックするスライドロック装置が提案されていた。従来のスライドロック装置は、スプリング18部材等を介してロックする機構であったため、スライド動作やロック状態のガタ付きなどの不具合が生じていた。
そこで、当出願人は、先に特許文献1に記載のごとく、スライド動作やロック状態のガタ付きや不具合をなくして収納容器の高さをスムーズに変更することができるスライドロック装置を提供している。
このスライドロック装置は、2本のスライドレールに対してスライド自在に押圧する下方向ロック用アームと上方向ロック用アームとを設けたもので、アウターボディーの高さを変更した位置でロックする構成を成し、アウターボディーの高さを無段階調整できるようにしたものである。
特許第3079413号公報
当出願人が提案した特許文献1に記載のスライドロック装置により、アウターボディーは、インナーボディーの両側面に配された夫々2本のスライドレールに沿って無段階的にスライドロックされ、しかも、アウターボディーの下方向への荷重が増すほどスライドレールに対する食い付きが増強されてロック強度が増すといった優れた効果が得られる。そのため、現在では、郵便局などで使用する全国の集配ボックスで広く使用されているものである。
このように、全国で大量、且つ、長期的に使用されていると、当初の耐久性を更に高める要望が生じるものであった。特に、従来のスライドロック装置に使用されるスライドロック部材は、スライドレールに接触する側面部を放物線形状にすることで、この接触面が摩耗により擦り減っても、隣接した連続面が次々と接触するので長期間の使用に耐えられるように構成したものである。
ところが、スライドロック部材の側面を放物線形状に形成したものでは、長期間の使用で接触面が摩耗により擦り減った場合、隣接する接触面がスライドレールに接触するまでの距離が長くなるので、その分、スライドロック部材に滑りが生じるものであった。この滑りは僅かな距離ではあるが、高さをロックするまでに微妙なずれが生じてしまう。しかも、この状態で、例えば、バイクが段差を超える場合などの大きな振動が加わると、この振動でアウターボディーがずり下がるおそれもあった。このような振動による落下は、スライドロック部材の接触面を更に傷付けてしまい、耐久性能がさらに低下するものである。
更に、バイクに積載されている集配ボックスでは、バイクのエンジンの微振動が常に集配ボックスに伝わることになる。このような微振動が特許文献1に記載のスライドロック装置に伝わると、集配ボックスのアウターボディーが次第に上昇する現象が生じることが判明した。すなわち、下方向ロック用アームと上方向ロック用アームとを2本のレールに押し付けることで、上下方向への移動をロックしているが、これらのアームに微振動が伝わると、次第に位置ずれが生じ上昇する現象である。このような使用者の意思に反する位置ずれにより、アウターボディーが次第に扱い難くなっていた。
そこで本発明は、上述の課題を解消すべく案出されたもので、特許文献1に記載されているスライドロック装置を改良することにより、これまで以上に長期の使用に耐え得る耐久性を備え、微振動によるアウターボディーの上昇を防止することができるスライドロック装置の提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、インナーボディー2の両側面に配された夫々2本のスライドレール2Aに沿って任意の位置にロックするスライドロック部材8をアウターボディー3側に配し、該スライドロック部材8に、アウターボディー3上昇時に下向きに撓んでスライドレール2Aとの圧着力が減衰し、アウターボディー3下降時に自身の段発復元力にてスライドレール2Aの側面に圧着する下方向ロック用アーム12と、該下方向ロック用アーム12の下方に配置され、下方向ロック用アーム12に連動してスライドレール2Aの側面に圧着する上方向ロック用アーム13と、を備えたスライドロック装置において、下方向ロック用アーム12のスライドレール2Aに圧着する位置に収納部16を形成し、該収納部16に耐摩耗性の弾性圧着材17を収納固定し、アウターボディー3下降時に弾性圧着材17先端がスライドレール2Aの側面に対して水平に圧着してロックするように構成すると共に、下方向ロック用アーム12と上方向ロック用アーム13との間にスプリング18を介し、該スプリング18にてスライドレール2Aからの微振動を減衰するように構成したことにある。
第2の手段は、前記アウターボディー3にスライド用ハンドルレバー21を揺動自在に設け、該スライド用ハンドルレバー21を持ってアウターボディー3を上昇させるときに前記下方向ロック用アーム12の上部を押圧して前記下方向ロック用アーム12を下向きに撓ませる突当部20をスライド用ハンドルレバー21に連設する。
第3の手段において、前記弾性圧着材17はクロロプレインゴムにて形成され、スライドレール2Aの側面に対して水平に凹設した前記収納部16に固着されたものである。
第4の手段において、前記スプリング18はコイルスプリング18にて形成され、前記下方向ロック用アーム12と前記上方向ロック用アーム13との間に垂直に配設されたものである。
請求項1のごとく、下方向ロック用アーム12のスライドレール2Aに圧着する位置に収納部16を形成し、該収納部16に耐摩耗性の弾性圧着材17を収納固定し、アウターボディー3下降時に弾性圧着材17先端がスライドレール2Aの側面に対して水平に圧着してロックするように構成したことで、長期間の使用でも摩耗による接触面の擦り減りを防止することができる。したがって、バイクが段差を超える場合などの大きな振動が加わっても、この振動でアウターボディーがずり下がることはなくなった。
しかも、下方向ロック用アーム12と上方向ロック用アーム13との間にスプリング18を介し、該スプリング18にてスライドレール2Aからの微振動を減衰するように構成しているので、たとえバイクのエンジンの微振動が常に集配ボックスに伝ったとしても、このような微振動で、アウターボディーが次第に上昇するといった現象を防止することができた。この結果、使用者の意思に反して次第に扱い難くなるといった不都合は解消した。
請求項2によると、前記アウターボディー3にスライド用ハンドルレバー21を揺動自在に設け、該スライド用ハンドルレバー21を持ってアウターボディー3を上昇させるときに前記下方向ロック用アーム12の上部を押圧して前記下方向ロック用アーム12を下向きに撓ませる突当部20をスライド用ハンドルレバー21に連設しているので、スライド用ハンドルレバー21の操作だけでワンタッチかつスムーズにアウターボディー3の高さをスライド変更し、あるいはアウターボディー3をインナーボディー2に対して適宜の高さ位置にロック固定することができる。
請求項3のように、弾性圧着材17はクロロプレインゴムにて形成され、スライドレール2Aの側面に対して水平に凹設した前記収納部16に固着したことで、弾性圧着材17による圧着力と共に、弾性圧着材17の耐久性を高めることに成功した。
請求項4のごとく、前記スプリング18はコイルスプリングにて形成され、前記下方向ロック用アーム12と前記上方向ロック用アーム13との間に垂直に配設されたことから、たとえバイクらからの微振動がインナーボディー2のスライドレール2Aから上方向ロック用アーム13に伝わっても、この微振動をスプリング18にて確実に減衰することができる。
本発明の一実施例を示した収納容器の全体斜視図である。 本発明スライドロック部材の組付要部の断面図である。 本発明スライドロック部材のロック状態の平面図である。 本発明スライドロック部材のロック解除状態の平面図である。
このように本発明によると、これまで以上に長期の使用に耐え得る耐久性を備え、微振動によるアウターボディーの上昇を防止することができるなどといった当初の目的を実現した。
以下、本発明の実施例を説明する。図において示される符号1は、例えば郵便局集配係が自転車やオートバイの荷台に固定して使用する集配用キャリーボックス、食品類宅配用キャリーボックス、各種の収納用トランク等その他用途の収納容器である(図1参照)。該収納容器1は、インナーボディー2と、該インナーボディー2の両側面に配された夫々2本のスライドレール2Aに案内されて上下方向にスライド可能にしかつスライドロック装置4を備えたアウターボディー3と、該アウターボディー3にヒンジ機構5を介して連繋された裏面に小物入れ6Aを有する蓋体6と、該蓋体6とアウターボディー3とを鎖錠する錠前7とから構成している。
図2、図3に示す如く、アウターボディー3のスライドロック装置4は、合成樹脂の一体射出成形により形成されたスライドロック部材8を備え、該スライドロック部材8は、一対のレール支持枠10を有するスライドカバー体9に中央部を介して中央基部11が支承され、該スライドカバー体9を前記2本のスライドレール2Aの間に位置するアウターボディー3側面に固定してある。また、該中央基部11より上下側には夫々下方向ロック用アーム12と上方向ロック用アーム13を連設しており、該下方向ロック用アーム12は、アウターボディー3に螺着固定された中央固定部14を介して両側に翼形蛇行状に延びる弾発枠状片15と、前記2本のスライドレール2Aを内側方からスライド自在にして当接する側に放物線形状のスライドレール向側面部12Aとを設けてある。
このスライドレール向側面部12Aのスライドレール2Aに対向する位置に収納部16を形成する。図示例の収納部16は、スライドレール2Aの側面に対して水平に凹設されている(図3、4参照)。そして、この収納部16に耐摩耗性の弾性圧着材17を収納固定し、アウターボディー3下降時に弾性圧着材17先端がスライドレール2Aの側面に対して水平に圧着してロックするように構成している(図3参照)。この弾性圧着材17をクロロプレインゴムにて形成することで、耐摩耗性に富み、優れた保持力を長期間維持することが可能になる。
また、上方向ロック用アーム13は、下方向ロック用アーム12の下方に配置され、下方向ロック用アーム12と連動してスライドレール2Aの側面に圧着する部材である。図示例の上方向ロック用アーム13は、スライドカバー体9の左右両側に設けられた下側固定部18に揺動自在に装着されている。そして、2本のスライドレール2Aを内側方からスライド自在にして当接されるよう放物線形状のスライドレール接触側面部13Aを形成している。このように両スライドレール向側面部12A,13Aとスライドカバー体9のレール支持枠10とにより前記2本のスライドレール2A夫々が挟持され、両スライドレール向側面部12A,13Aの互いに外側方に復原する弾発力でもってロック固定されている。
スプリング18は、スライドレール2Aからの微振動を減衰する部材である。このスプリング18は、下方向ロック用アーム12と上方向ロック用アーム13との間に配設されている。図示例ではコイルスプリングを略垂直方向に配置している。こうすることで、スライドレール2Aからの微振動が減衰され、下方向ロック用アーム12や上方向ロック用アーム13の上昇を防止するものである。また、このスプリング18は、上方向ロック用アーム13がスライドレール2Aを押圧する弾性力も備えている。
更に、アウターボディー3に、スライド用ハンドルレバー21を揺動自在に設けている。このスライド用ハンドルレバー21には下方向ロック用アーム12を下向きに撓ませる突当部20を連設している。そして、スライド用ハンドルレバー21を持ってアウターボディー3を上昇させるときに前記下方向ロック用アーム12の上部を突当部20が押圧して下方向ロック用アーム12を下向きに撓ませるものである(図4参照)。このとき、下方向ロック用アーム12の下端部が上方向ロック用アーム13の上端部に接触することで、上方向ロック用アーム13が下方向ロック用アーム12と連動して上向きに移動する。この状態でアウターボディー3の高さを調整するものである。
本発明をロックするには、一定の高さに調整後スライド用ハンドルレバー21から手を離すだけでよい。そうすると、突当部20による押圧力が解除され、下方向ロック用アーム12は、中央基部11を介しての弾発枠状片15の弾発力により中央固定部14を支点にして互いに両側の下方向ロック用アーム12が上方向に弾性反発し、その弾性反発力により弾性圧着材17がスライドレール2Aの内側面に圧着する(図3参照)。
同時にまた上方向ロック用アーム13は、スプリング18の弾性反発力により下方向に押圧され、その押圧力により上方向ロック用アーム13がスライドレール2Aの内側面に圧着する(図3参照)。
この結果、両方向ロック用アーム12、13のスライドレール接触側面部16、19はスライドレール2Aの内側面に対し接触または離反が適確かつ容易に行なわれ、アウターボディー3はインナーボディー2の両側面に配された夫々2本のスライドレール2Aに沿って上下方向自在に無段階的にスライドロック可能となる。
1 収納容器
2 インナーボディー
2A スライドレール
3 アウターボディー
4 スライドロック装置
5 ヒンジ機構
6 蓋体
7 錠前
8 スライドロック部材
9 スライドカバー体
10 レール支持枠
11 中央基部
12 下方向ロック用アーム
12A スライドレール向側面部
13 上方向ロック用アーム
13A スライドレール接触側面部
14 中央固定部
15 弾発枠状片
16 収納部
17 弾性圧着材
18 スプリング
20 突当部
21 スライド用ハンドルレバー
22 弾発当接突部
23 弾発当接片

Claims (4)

  1. インナーボディーの両側面に配された夫々2本のスライドレールに沿って任意の位置にロックするスライドロック部材をアウターボディー側に配し、該スライドロック部材に、アウターボディー上昇時に下向きに撓んでスライドレールとの圧着力が減衰し、アウターボディー下降時に自身の段発復元力にてスライドレールの側面に圧着する下方向ロック用アームと、該下方向ロック用アームの下方に配置され、下方向ロック用アームに連動してスライドレールの側面に圧着する上方向ロック用アームと、を備えたスライドロック装置において、
    下方向ロック用アームのスライドレールに圧着する位置に収納部を形成し、該収納部に耐摩耗性の弾性圧着材を収納固定し、アウターボディー下降時に弾性圧着材先端がスライドレールの側面に対して水平に圧着してロックするように構成すると共に、下方向ロック用アームと上方向ロック用アームとの間にスプリングを介し、該スプリングにてスライドレールからの微振動を減衰するように構成したことを特徴とするスライドロック装置。
  2. 前記アウターボディーにスライド用ハンドルレバーを揺動自在に設け、該スライド用ハンドルレバーを持ってアウターボディーを上昇させるときに前記下方向ロック用アームの上部を押圧して前記下方向ロック用アームを下向きに撓ませる突当部をスライド用ハンドルレバーに連設した請求項1記載のスライドロック装置。
  3. 前記弾性圧着材はクロロプレインゴムにて形成され、スライドレールの側面に対して水平に凹設した前記収納部に固着された請求項1記載のスライドロック装置。
  4. 前記スプリングはコイルスプリングにて形成され、前記下方向ロック用アームと前記上方向ロック用アームとの間に垂直に配設された請求項1記載のスライドロック装置。
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