JP2014148268A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】タイヤへの入力が大きくなる使用条件にあっても、耐摩耗性を有効に向上させて、高い摩耗ライフを発揮させ得る空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】この発明の空気入りタイヤは、ブロック11のブロック幅を、該ブロック11の周方向両端部側のそれぞれから周方向中央部側に向けて次第に増加させて、該ブロック11の周方向中間部分に、トレッド幅方向の両端側に位置するそれぞれの幅方向端部10を設けるとともに、該ブロック11の最大周方向長さを、ブロック11の最大幅より長くして、該ブロック11の平面輪郭形状を、周方向両端部側のそれぞれに各端辺11aを有する五角形以上の多角形状とし、前記ブロック11の前記端辺11aの周方向中点位置11bから、該ブロック11の前記それぞれの幅方向端部10の相互を結んだ線分Lの周方向中点位置10aまでの周方向距離a,a1を、周方向溝の最大深さの2倍以上としてなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、トラック、バス等の重荷重車両に用いて好適な空気入りタイヤに関するものである。
耐摩耗性の向上を企図する従来のこの種のタイヤとしては、特許文献1に開示されたものがある。
これは、ブロックの形状およびその配設位置の適正化を図ることによって耐摩耗性を向上させるべく、「トレッド部の、周方向溝を挟んで隣接する2列のブロック陸部列間で、それらを構成するブロック陸部がタイヤ周方向に互いにずらして配設されており、タイヤ幅方向に隣接しているブロック陸部間の溝部の延在方向がタイヤ幅方向及びタイヤ周方向に対し傾斜しており、タイヤ周方向に隣接するブロック陸部間距離よりも、タイヤ幅方向に隣接するブロック陸部間距離が短くなっている。」とするタイヤである。
そしてこのタイヤでは前記の特徴から、タイヤ周方向に隣接するブロック陸部同士の接触によるゴムの膨出成分を抑制しつつ、タイヤ幅方向に隣接しているブロック陸部間の溝部がタイヤ周方向及びタイヤ幅方向に傾斜し、かつブロック陸部間距離が短いことを利用し、ブロック陸部間の反作用によって、踏込時の駆動力負担を効率的に発生させることができる。これにより、踏込時から蹴出時までの周方向剪断力の勾配が小さくなり、すべり摩耗を有効に抑制することができる。
国際公開第2008/146851号
ところが、このような構成を具えるタイヤにおいてなお、ウエアインジケータが配設される周方向溝の最大深さを相対的に浅くして、JATMA(日本自動車タイヤ協会規格)の準拠目安であるEDIに規定される下限値に近く設定し、トレッドゴム体積を相対的に小さくすることで、直材費の低減を図るとともに、トレッド踏面に区画形成されるブロックの剛性を相対的に高めた場合は、許容される摩耗量の絶対値の低減の故に、とくに、タイヤへの入力が大きくなる使用条件の下では、耐摩耗性が不足して、摩耗ライフの低下が否めないという問題があった。
この発明は、このような問題点に着目して、特許文献1に記載された発明にさらなる改良を加えたものであり、それの目的とするところは、タイヤのトレッド踏面の接地面内で、トレッド幅方向に延びる、ブロックの辺縁本数ないしは辺縁長さを十分に確保して、タイヤにすぐれた駆動性能およびウエット性能を付与しつつ、負荷の作用下での車両の急発進、急加速等によってタイヤへの入力が大きくなる使用条件にあっても、耐摩耗性を有効に向上させて、高い摩耗ライフを発揮させ得る空気入りタイヤを提供するにある。
この発明の、ラジアルタイヤとすることもできる空気入りタイヤは、トレッド踏面に、トレッド周方向に対して傾斜するとともに複数箇所で折れ曲がって、たとえば、ジグザグ状、鋸歯状、波形状、クランク状等の形態で延びて、トレッド周方向に連続する二本以上の周方向溝と、トレッド幅方向に相互に隣接する二本の周方向溝のそれぞれに開口する幅方向溝とを設けて、それらの周方向溝および幅方向溝により区画される多数個のブロックからなる複数のブロック列を形成し、
前記周方向溝を挟んでトレッド幅方向に隣接する前記ブロック列間で、該ブロック列を構成するそれぞれの前記ブロックを、トレッド周方向に相対的にずらして、いわゆる位相差を付けて配設するとともに、該ブロック列間に延在する該周方向溝の溝幅を、トレッド周方向に隣接するブロック間に、たとえば直線状に延在する前記幅方向溝の溝幅より狭幅としてなるものであって、
前記ブロックのブロック幅を、該ブロックの周方向両端部側から周方向中央部側に向けて次第に増加させて、前記ブロックの周方向中間部分に、該ブロックのトレッド幅方向の両端側に位置するそれぞれの幅方向端部を設けるとともに、前記ブロックの最大周方向長さを、該ブロックの最大幅より長くして、該ブロックの平面輪郭形状を、トレッド周方向の両端部側のそれぞれに各端辺を有する五角形以上の多角形状とし、
前記ブロックの前記端辺の周方向中点位置から、該ブロックの前記それぞれの前記幅方向端部の相互を結んだ線分の周方向中点位置までの周方向距離を、周方向溝の最大深さの2倍以上としてなるものである。
ここで「トレッド踏面」とは、タイヤを適用リムに装着して規定の空気圧を充填し、静止した状態で平板上に垂直に置き、規定の質量に対応する負荷を加えたときの平板との接触面をいうものとし、また、「それぞれのブロックを、トレッド周方向に相対的に変位させて配設する」とは、トレッド幅方向に隣接するブロックの、トレッド周方向の配設ピッチの始点および終点の少なくとも一方のトレッド周方向位置を相互に相違させて、それぞれのブロックの少なくとも一方の周方向端がトレッド幅方向に整列しないように配設した状態をいうものとする。
なおここで、「適用リム」とは、タイヤが生産され、または、使用される地域に有効な産業規格であって、日本ではJATMA(日本自動車タイヤ協会)のYEAR BOOK、欧州では、ETRTO(European Tyre and Rim Technical Organisation)のSTANDARDS MANUAL、米国ではTRA(THE TIRE and RIM ASSOCIATION INC.)のYEAR BOOK等に、タイヤサイズに応じて規定されたリムを指す。
そして、「規定の内圧」とは、JATMA等の規格で、タイヤサイズに応じて規定される、タイヤの最大負荷能力に対応する充填空気圧(最高空気圧)をいい、「規定の質量」とは、上記の規格でタイヤに負荷することが許される最大の質量、すなわち、最大負荷能力をいう。
なお、ここでいう空気は、窒素ガスその他の不活性ガスに置換することもできる。
またここで、「周方向溝の最大深さ」とは、ウエアインジケータが設けられる周方向溝の最大深さをいうものとし、ここでは、先に述べたJATMAの準拠目安であるEDIに規定される溝深さの下限値に近い値に設定される。
そしてまた、「端辺」とは、トレッドパターンの平面視で、五角形以上の多角形状をなすブロックを構成する複数の辺のうち、トレッド周方向の両端側のそれぞれに位置して、トレッド周方向に対して傾斜して延びる辺であって、そのブロックに隣接する幅方向溝に面する辺を意味する。なお、ブロックの「幅方向端部」は、より詳細には、そのブロックのトレッド幅方向の最外端位置に、該ブロックを構成する複数の辺のうちの二個の辺が交わる頂点となる角部が存在するときは、その角部をいい、あるいは、そのブロックのトレッド幅方向の最外端位置に、前記複数の辺のうち、トレッド周方向に沿って延びる辺が存在するときは、トレッド周方向に沿って延びるその辺の中点をいう。
適用リムに装着規定の内圧を充填されたタイヤに、規定の質量を負荷した状態で、該タイヤに、車両の急発進、急加速等に起因する大きな入力が作用しても、この発明の空気入りタイヤでは、特許文献1に記載された発明と同様に、トレッド幅方向に隣接する二列のブロック列間で、それらのブロック列を構成する平面輪郭形状が五角形以上の多角形をなすそれぞれのブロックがトレッド周方向に相対変位させて配設されており、しかもそれらのブロック列間にジグザグ状等の形態で延在する周方向溝の溝幅を、トレッド周方向に隣接するブロック間に延在する幅方向溝の溝幅より狭幅として、タイヤへの大入力の作用に当っては、接地面内で、隣り合うそれぞれのブロックを、上記の狭幅周方向溝の圧潰変形下で相互に接触させて、ブロックの膨張変形等を抑えるとともに、接地面に対するブロックの滑りを低減させることでブロックの耐摩耗性を確保することができる。
なおこの場合、幅方向溝の溝壁は相互に接触しないので、タイヤへの大入力の作用に際しても、幅方向溝による所要の排水性は十分に確保することができる。
しかもこのタイヤでは、前記ブロックのブロック幅を、該ブロックの周方向両端部側から周方向中央部側に向けて次第に増加させ、そのブロックの各端辺の周方向中点位置から、該ブロックのトレッド幅方向の両端側に位置するそれぞれの幅方向端部の相互を結んだ線分の周方向中点位置までの周方向距離を、周方向溝の最大深さの2倍以上として、ブロックそれ自体のトレッド周方向の剛性を高めることにより、接地面に対するブロックの滑りをより低減させて、ブロック、ひいてはトレッドの耐摩耗性を一層向上させることができる。
これをいいかえれば、前記の周方向距離を、周方向溝の最大深さの2倍以上とすることで、周方向溝の最大深さを従来技術に比して相対的に浅くして、トレッドゴムの体積の低減による直材費の低減を図り、また、ブロック剛性の増加による、滑り変形量の低減だけでは、ブロック、ひいてはトレッド陸部の摩耗ライフの低下が余儀なくされることになるところ、このタイヤでは、トレッド周方向に沿うブロック長さを長く確保することで、ブロック剛性をより一層高めるとともに、トレッドゴム体積の増加の下で、トレッド陸部の摩耗ライフの低下のおそれを有効に取り除くことができる。
この一方で、前記ブロックのブロック長さを適宜に選択することで、タイヤのトレッド踏面の接地面積が小さくなる車両の空車走行時にあってなお、いわゆるピッチバリエーションの採用下でも、トレッド幅方向に延びるエッジ成分を十分に確保して、タイヤにすぐれた駆動性能およびウエット性能を付与することができる。
なおここで、ブロックの前記端辺の一方および他方のそれぞれから測った各周方向距離の相互を異なる長さとした場合において、前記一方および他方の各端辺のそれぞれの周方向中点位置間のブロック長さを、前記二つの周方向距離のうちの短い方の周方向距離の2.5倍以下としたときは、タイヤへの入力が大きくなる使用条件の下であっても、ブロックの剪断変形を小さく抑えて、トレッドの耐摩耗性をより有効に向上させることができる。この「ブロック長さ」は、トレッド周方向と平行する向きに測定するものとする。
これはすなわち、前記ブロック長さが、短い方の周方向距離の2.5倍を越えると、タイヤへの入力が大きい使用条件の下では、耐摩耗性を、所期したほどに向上させ得ない懸念があるとともに、空車走行時のトレッド接地面内のトレッド幅方向エッジ成分が少なくなりすぎて、駆動性能およびウエット性能の低下が否めなくなる。なお、二つの周方向距離の長さが互いに異なる場合、上記のブロック長さは、短い方の周方向距離の2倍よりも長いものとなる。
そして、前記周方向距離を、周方向溝の最大深さの2.5倍以下としたときもまた、タイヤへの入力が大きくなる使用条件の下であっても、ブロックの剪断変形を小さく抑えて、トレッドの耐摩耗性をより有効に向上させることができる。
つまり、前記周方向距離が、周方向溝の最大深さの2.5倍を越えると、タイヤへの入力が大きい使用条件の下で、耐摩耗性を、所期したほどに向上させ得ない懸念がある。なお、これが3倍を越えると、空車走行時のトレッド接地面内のトレッド幅方向エッジ成分が少なくなりすぎて、駆動性能およびウエット性能の低下が否めなくなるおそれがある。
トレッド周方向に隣接するブロック列の各ブロックに、該ブロックのトレッド幅方向に隣接する二本の周方向溝のそれぞれに開口する一本以上のサイプを、トレッド幅方向に延在させて設けたときは、サイプの、ブロックを分断する機能によって、蹴り出し時の摩耗エネルギーのピーク値を低減させることができるため、トレッド陸部の耐摩耗性をより一層向させることができるとともに、サイプエッジに基き、ウエット性能、駆動・制動性能をもまた高めることができる。
なおここで「サイプ」とは、空車走行時および積車走行時のいかんを問わず、接地面内でサイプ壁面が相互に密着する程度の細幅溝をいうものとし、延在形態は、直線状、曲線状、ステップ状、ジグザグ状態等とすることができる。
そしてこのようなサイプを、ブロックの周方向中央部でそれぞれの周方向溝に開口させたときは、ブロックにおけるサイプで分断された両領域のブロック剛性に偏りが生じないので、ブロック剛性の不均一に基づく偏摩耗が生じにくいものとなる。ここで、「ブロックの周方向中央部」とは、各ブロックの周方向中心位置を中央として、ブロック全体の周方向長さの25%の範囲内のブロック部分をいう。
また、前記サイプを、ブロックの前記幅方向端部のそれぞれの周方向溝に開口させる場合は、剛性が小さいものとなり易い前記幅方向端部における応力集中を緩和することで、偏摩耗が生じにくいものとなる。
ところで、各個のブロックに形成されて、該ブロックに隣接する二本の周方向溝のそれぞれに開口するサイプの各サイプ端位置に、ブロックの外側へ凸となる曲面により区画されて各サイプ壁面に滑らかに連続する切欠きを形成したときは、タイヤが回転方向のトルクを受けてサイプ開口が開く向きにサイプ壁が変形されても、サイプ端位置でのサイプ底への応力の集中を防止してサイプ底へのクラックの発生を効果的に防止することができる。
ここで、ブロックを横切って延在するサイプに、曲線部分を含むことができる一以上の折れ曲がり部を設けたときは、タイヤの負荷転動に際する、サイプにて区分されたブロック部分への各方向の入力を、ブロック部分の相互で効果的に支持して、各ブロック部分の意図しない変形、ひいては、耐摩耗性能、操縦安定性能等の低下を有効に防止することができる。
また、前記切欠きの深さを、タイヤ赤道面に近接する側のサイプ端位置で、タイヤ赤道面から離隔する側のサイプ端位置でのそれより浅くした場合は、トレッド踏面の接地圧が高くなるタイヤ赤道面近傍域での対向サイプ壁の開き量を小さくして、サイプ底クラックの発生をより有効に防止することができる。
ところで、トレッド中央域に、相互に隣接する二列以上のブロック列を設けたときは、タイヤの負荷転動に当って、ブロックが相互に支持し合うことにより、周方向剪断剛性を高め、また、接触によってブロックに発生する剪断力をコントロールして、耐摩耗性能を高めることができる。
そしてこの場合にあって、二列以上のブロック列間にジグザグ状に延在する周方向溝の溝深さを、それぞれのブロック列のトレッド幅方向の外側に延在する、ウエアインジケータを形成される周方向溝の溝深さより浅くするとともに、ブロック列間に延在する周方向溝の溝幅を1〜3.5mmの範囲とした場合は、ブロック列内の各ブロックの剛性を高めてブロックの変形を抑制することができ、また、ブロック列間の周方向溝の、接地面内での対向溝壁の接触下で、ブロックどうしを支持させることで、ブロック剛性を一層高めることができ、これらの結果として、ブロック列の耐摩耗性能および、操縦安定性能等のそれぞれをより一層向上させることができる。
この発明の実施形態を示すトレッドパターンの部分展開平面図である。 図1の一のブロックを拡大して寸法関係を示す図である。 各サイプ端位置に形成することができる切欠きを例示する拡大図である。 ブロック長さに対する、現行品タイヤをコントロールとするエッジ成分指数を示すグラフである。 実施例タイヤのトレッドパターンを示す部分展開平面図である。 コントロールタイヤのトレッドパターンを示す部分展開平面図である。 供試タイヤの、前後入力(加速度)と、コントロールタイヤに対する摩耗エネルギー指数との関係を示すグラフである。
以下にこの発明の実施の形態を図面に示すところに基いて説明する。
図1に示すところでは、トレッド踏面1に、トレッド周方向に連続して延びる五本の周方向溝2,3,4を設けて、ジグザグ状の延在形態で形成したこれらの周方向溝2,3,4のジグザグ振幅を、タイヤ赤道面eqからトレッド幅方向の外側に向けて次第に小さくして、トレッド中央域5に形成した三本の周方向溝2,3より、トレッド幅方向の最外側に形成した一対の周方向溝4でジグザグ振幅を最も小さくする。トレッド踏面に設ける周方向溝は、トレッド周方向に対して傾斜するとともに複数箇所で折れ曲がって延びる形態であればよいので、トレッド幅方向およびトレッド周方向のいずれの方向に対しても傾斜する図示のジグザグ状の延在形態の他、たとえば、いずれも図示しない鋸歯状、波形状、クランク状等の延在形態とすることができる。
そして、この空気入りタイヤでは、それらの周方向溝2,3,4間および、周方向溝4とトレッド側縁Eとの間のそれぞれに、総計六列の、センター、セカンドおよびショルダーのそれぞれの陸部列6,7,8を区画する。
なお、タイヤの内部補強構造等は、一般的なラジアルタイヤのそれと同様のものとすることができるので、ここでは図示を省略する。
またここでは、トレッド中央域5の、三本のジグザグ状周方向溝2,3間で、相互に隣接するそれらの二本の周方向溝2,3のそれぞれに開口する幅方向溝9を設けることで、前記各センター陸部列6を、五角形以上の角数の平面輪郭形状を有する、多数個の多角形ブロック11からなるセンターブロック列とし、それらの各ブロック11が、トレッド幅方向の両端側に位置する、対をなすそれぞれの幅方向端部10を有するものとする。
ここにおいて、対をなす幅方向端部10のそれぞれは、各ブロック11の周方向中間部分、すなわち、各ブロック11の周方向中心位置を中央として、ブロック全体の周方向長さの50%の範囲内の部分に位置させることが好ましく、これにより、ブロック11の、トレッド幅方向に沿うブロック幅を、そのブロック11の周方向両端部側から周方向中央部側に向けて次第に増加させる。
ところで、この図に示すところでは、トレッド中央域5の三本の周方向溝2,3間に二列のセンターブロック列6を形成することとしているも、センターブロック列6は、トレッド中央域5に二列以上形成することも可能である。
なお、トレッド中央域5に二列の、もしくはそれ以上の列数のセンターブロック列6を形成するときは、トレッド幅方向に隣接する二列のブロック列6の相互間に位置してトレッド周方向にジグザグ状に延在する周方向溝、図では周方向溝2の溝深さを、それぞれのブロック列6のトレッド幅方向外側に延在する、ウエアインジケータが形成される周方向溝、図では周方向溝3の最大深さより浅くするとともに、ブロック列6間に延在するその周方向溝2の溝幅を、周方向溝3のそれより狭い、たとえば、1〜3.5mmの範囲とすることが好ましい。なお、「溝深さ」は、適用リムに装着して規定の内圧を充填されたタイヤに、規定の質量を負荷した状態の下で、ブロック表面位置の溝開口部から溝底までをタイヤ半径方向に沿って測った長さをいい、また、「溝幅」は、同様の状態の下、その溝の周囲のブロック表面位置で、溝の延在方向と直交する向きに測った長さをいう。
なおここで、図に示すところでは、先に述べたように、周方向溝2、3の相互間で、ジグザグ振幅および、各直線状部分の、タイヤ赤道面eqに対する傾き角度を相違させている。
このようなジグザグ状の周方向溝2を形成することにより、トレッド幅方向に隣接する二列のセンターブロック列6,6間に延在するその周方向溝2は、トレッド幅方向およびトレッド周方向のそれぞれの方向に対して傾斜して延在することになり、該周方向溝2を挟んでトレッド幅方向に隣接するセンターブロック列6,6間で、トレッド幅方向に隣接するそれぞれのブロック11は、トレッド周方向に相対的に変位させて配設されることになる。
またここでは、周方向溝2の溝幅を、トレッド周方向に隣接するブロック11間に延在する幅方向溝9の溝幅より狭幅とし、併せて、ブロック11において、トレッド周方向に沿う最大周方向長さを、トレッド幅方向に沿う最大幅より長くする。
五角形以上の多角形状、図では六角形状の平面輪郭形状をなすこのようなブロック11は、図2に示すように、トレッド周方向の両端部である周方向両端部側のそれぞれに、トレッド周方向に対する所要の傾斜角度でトレッド幅方向に向けて、たとえば、互いに平行して直線状に延びるそれぞれの端辺11aを有し、該端辺11aのそれぞれは、ブロック11の、トレッド周方向に隣接する各幅方向溝9との境界をなす。
そしてここでは、センターブロック列6を構成するブロック11の前記各端辺11aの、周方向中点位置11bから、ブロック11のトレッド幅方向の両端側に位置するそれぞれの幅方向端部10の相互を結んだ線分の周方向中点位置10aまでの周方向距離a,a1を、図示しないウエアインジケータが形成される周方向溝3,4の最大深さの2倍以上、好ましくは2倍〜2.5倍の範囲とする。上述した端辺11aないしは線分の、「周方向中点位置」は、端辺11aないしは線分のそれぞれの端点間におけるトレッド周方向の中央位置をいう。
図1に示すこのタイヤでは、周方向距離a,a1を、とくに、対象とする二列のセンターブロック列6,6のトレッド幅方向の外側に隣接するそれぞれの周方向溝3の2倍以上とし、それにより、該周方向溝3の溝深さを相対的に浅くすることに基き、それらのセンターブロック列6,6を構成する各ブロック11の剛性を高めて、トレッドの耐摩耗性を大きく向上させることができる。
なお、図示の実施形態では、ブロック11の各端辺11aのうち、一方の端辺11a(図2の上側に位置する端辺)から測った周方向距離a1と、他方の端辺11a(図2の下側に位置する端辺)から測った周方向距離aとを互いに等しい長さとしたが、この発明では、図示は省略するが、一対の幅方向端部10,10の形成位置との関連において、一方の端辺から測った周方向距離と、他方の端辺から測った周方向距離とを互いに異なる長さとすることも可能であり、この場合は、上記の二つの周方向距離のうちの短い方の周方向距離を、周方向溝の最大深さの2倍以上、好ましくは2倍〜2.5倍とする。
ここで、二つの周方向距離のうち、短い方の周方向距離に着目したのは、短い方の周方向距離が、周方向溝の最大深さの2倍以上とならないリスクを除くためである。
また、図示のトレッドパターンでは、各センターブロック列6の各多角形ブロック11に、該ブロック11を横切って延在して、対をなすそれぞれの幅方向端部10位置で、それぞれの周方向溝2,3に開口する各一本のサイプ12を設けるとともに、たとえば、一以上の折れ曲がり部を有して延在するサイプ12の各端位置に、図3(a),(b)に拡大して示すように、ブロック11の外側へ凸となる曲面により区画されて各サイプ壁面に滑らかに連続する切欠き13を形成する。
従ってここでは、各サイプ12は、実質的に、それぞれの切欠き13を介してそれぞれの周方向溝2,3に開口することになる。
なおここで、各サイプ端位置に形成される切欠き13の深さは、図3(c)に示すように、タイヤ赤道面eqに近接する側のサイプ端位置、図では、ジグザグ状周方向溝2側のサイプ端位置で、タイヤ赤道面eqから離隔する側のサイプ端位置、図では、周方向溝3側のサイプ端位置の切欠き13より浅くすることが好ましい。
このようなサイプ12および切欠き13を設けた場合、それぞれの幅方向端部10の相互を結んだ線分の周方向中点位置10aは、図2に示すように、ブロック11の各幅方向端部10で、切欠き13を挟んで両側に位置するそれぞれの辺を、図に破線で示すように延長させて、それらの辺の延長線が交わる頂点C1,C2を結んだ線分の周方向中点位置を意味するものとする。
ところで、各サイプ端位置に上述したように区画形成される各切欠き13の外向き凸曲面の、ブロック11表面での曲率半径Rは、図3(b)に示すように、1〜5mmの範囲とし、また、ブロック11表面へのサイプ12の開口幅wは、これも図3(b)に示すように、0.5〜2mmの範囲とすることが好ましい。
そしてまた、切欠き13の深さの、サイプ12に対する相対深さは±3mmの範囲とすることが好ましい。
たとえばトレッド中央域5に、以上に述べたようなブロック11で構成したセンターブロック列6,6等を有するトレッドパターンにおいては、そのトレッド中央域5以外のトレッド踏面領域の構成はとくに限定されないが、図1に例示するトレッドパターンは、上述したところに加え、ジグザグ状周方向溝3、4間に区画される各セカンド陸部列7を、該陸部列7の括れ部に配設され、ほぼ直線状に延在して両周方向溝3,4に開口する、それらの周方向溝3,4より深さの浅い横溝14によってセカンドブロック列とし、また、周方向溝4とトレッド側縁Eとのそれぞれに開口する傾斜溝15によって、各ショルダー陸部列8をショルダーブロック列としたものである。
なお、図に示すところでは、セカンドブロック列7に形成した横溝14の溝底に、横溝14の全長にわたって延在するサイプ16を設けることとしている。
なおこの溝底サイプ16は、サイプ底が曲面をなすいわゆるフラスコサイプとすることが、サイプ底クラックの発生を防止する上で好ましい。
以上のように構成してなる空気入りタイヤによれば、とくにセンターブロック列6のブロック11につき、周方向距離a,a1を、周方向溝3,4の最大深さの2倍以上とすることで、周方向溝3,4の最大深さを相対的に浅くするとともに、ブロック11の周方向長さの増加によって、ブロック11の剛性を高め、タイヤの負荷転動に当って、周方向溝2の溝壁を相互に接触させて、二列のセンターブロック列6,6のそれぞれのブロック11を相互に当接させて支え合わせて、ブロックの膨出変形、曲がり変形等を抑制して、ブロックの、接地面に対する滑り量を低減させることで、タイヤへの入力が大きくなる使用条件の下にあっても、ブロック、ひいてはトレッドのすぐれた耐摩耗性を十分に確保することができる。
この一方で、空車走行時に接地面内に位置することになって、ウエット性能や駆動性能の向上に寄与することになるブロックの、トレッド幅方向のエッジ成分は、前記ブロック11のトレッド周方向の長さを適宜選択することで、所期した通りのものとすることができる。
図4はこのことを示すグラフであり、これは、大、中、小の三種類のピッチバリエーションを採用する場合の、中間ピッチブロックにつき、空車走行時に接地面内に入り込むことのできる、トレッド幅方向のエッジ成分の、中間ピッチブロック長さに対する変化の状態を、現行品タイヤをコントロールとして示す計算結果である。
図4に示すところでは、中間ピッチブロックの周方向長さを長くすると耐摩耗性が向上して摩耗ライフが高まるものの、周方向長さを長くするにつれて、空車時に接地面内に入り込むエッジ成分が減少することに起因してウエット性能が低下することが解かる。
従ってここでは、現行品タイヤのウエット性能と同様のウエット性能を確保することを前提として、耐摩耗性を限界まで高めるべく、図に破線で示す、周方向溝の最大深さの2倍ラインより図の右側の、斜線を施して示す範囲をブロック長さの推奨域とする。これより、前記ブロック長さが前記周方向溝の最大深さの2倍より小さい場合は、ウエット性能は向上するが耐摩耗性が限界まで高めることができないことがわかる。
また図1に示すところでは、センターブロック列6の多角形ブロック11の一方の幅方向端部10から他方の幅方向端部10まで、ブロック11を横切って延びるサイプ12を設けることで、ブロック11の耐摩耗性能と、ウエット性能とを一層高めることができる。
加えて図示のタイヤでは、各サイプ端位置に、多角形ブロック11の外側へ凸となる曲面にて区画されて各サイプ壁面に滑らかに連続する切欠き13を設けたことにより、タイヤの負荷転動によって対向するサイプ壁が開く方向に変形されても、サイプ端位置でのサイプ底への応力の集中を防止して、サイプ底へのクラックの発生を有効に防止することができる。
図5に示すトレッドパターンを有するタイヤにおいて、ブロックのピッチ長さを45.8mm、58.4mmおよび65.8mmに変化させた、サイプを設けない実施例タイヤ1〜3の、それぞれの周方向溝3,4の最大深さをともに16.2mmとしたものを、フリーローリングさせた場合、0.05Gの前後方向加速度を入力させた場合および0.15Gの前後方向加速度を入力させた場合のそれぞれにつき、図6に示すトレッドパターンを有するタイヤをコントロールとして、摩耗エネルギー指数を求めたところ図7に示す結果を得た。
ここで、コントロールタイヤのトレッド中央域の周方向溝の最大深さは16.2mm、トレッド側部域の周方向溝の最大深さは16.7mmとした。
なおここにおける摩耗エネルギーは、室内試験機においてタイヤに3水準の駆動力を与え、ブロックにかかるタイヤ周方向の剪断力とブロックの滑り量を計測することによって測定した。
図7に示すところによれば、0.05Gの低入力に対しては、ピッチ長さの短い実施例タイヤ1が、摩耗エネルギー指数が小さくなって有利である一方、0.15Gの高入力に対しては、ピッチ長さの長い実施例タイヤ3が有利であることが解かる。
従って、ピッチ長さを長くした実施例タイヤ3は、高入力に対してすぐれた耐摩耗性を発揮することができる。
1…トレッド踏面、2,3,4…周方向溝、5…トレッド中央域、6…センターブロック列、7…セカンドブロック列、8…ショルダーブロック列、9…幅方向溝、10…ブロックの幅方向端部、10a,11b…周方向中点位置、11…ブロック、11a…端辺、12,16…サイプ、13…切欠き、14…横溝、15…傾斜溝、a,a1…周方向距離、E…トレッド側縁、R…曲率半径、w…開口幅、L…それぞれの幅方向端部の相互を結んだ線分、C1,C2 頂点
しかもこのタイヤでは、前記ブロックのブロック幅を、該ブロックの周方向両端部側から周方向中央部側に向けて次第に増加させ、そのブロックの各端辺の周方向中点位置から、該ブロックのトレッド幅方向の両端側に位置するそれぞれの幅方向端部の相互を結んだ線分の周方向中点位置までの周方向距離を、周方向溝の最大深さの2倍以上として、ブロックそれ自体のトレッド周方向の剛性を高めることにより、接地面に対するブロックの滑りをより低減させて、ブロック、ひいてはトレッドの耐摩耗性を一層向上させることができる。
これをいいかえれば、前記の周方向距離を、周方向溝の最大深さの2倍以上とすることで、周方向溝の最大深さを従来技術に比して相対的に浅くして、ブロック剛性を増加させて滑り変形量を低減させることができる。しかし、ブロック剛性の増加および滑り変形量の低減をしても、ブロック、ひいてはトレッド陸部の摩耗ライフの低下が余儀なくされることになるところ、このタイヤでは、トレッド周方向に沿うブロック長さを長く確保することで、ブロック剛性をより一層高めるとともに、トレッドゴム体積の増加の下で、トレッド陸部の摩耗ライフの低下のおそれを有効に取り除くことができる。
なおここで、ブロックの前記端辺の一方および他方のそれぞれから測った各周方向距離の相互を異なる長さとした場合において、前記一方および他方の各端辺のそれぞれの周方向中点位置間(換言すれば、一方の端辺の周方向中点位置から他方の端辺の周方向中点位置まで)のブロック長さを、前記二つの周方向距離のうちの短い方の周方向距離の2.5倍以下としたときは、タイヤへの入力が大きくなる使用条件の下であっても、ブロックの剪断変形を小さく抑えて、トレッドの耐摩耗性をより有効に向上させることができる。この「ブロック長さ」は、トレッド周方向と平行する向きに測定するものとする。
これはすなわち、前記ブロック長さが、短い方の周方向距離の2.5倍を越えると、タイヤへの入力が大きい使用条件の下では、耐摩耗性を、所期したほどに向上させ得ない懸念があるとともに、空車走行時のトレッド接地面内のトレッド幅方向エッジ成分が少なくなりすぎて、駆動性能およびウエット性能の低下が否めなくなる。なお、二つの周方向距離の長さが互いに異なる場合、上記のブロック長さは、短い方の周方向距離の2倍よりも長いものとなる。
なお、図示の実施形態では、ブロック11の各端辺11aのうち、一方の端辺11a(図2の上側に位置する端辺)から測った周方向距離a1と、他方の端辺11a(図2の下側に位置する端辺)から測った周方向距離aとを互いに等しい長さとしたが、この発明では、図示は省略するが、一対の幅方向端部10,10の形成位置との関連において、一方の端辺から測った周方向距離と、他方の端辺から測った周方向距離とを互いに異なる長さとすることも可能である。この場合は、一方の端辺の周方向中点位置から他方の端辺の周方向中点位置までのブロック長さを、互いに長さの異なる二つの周方向距離のうちの、短い方の周方向距離の2.5倍以下、好ましくは2倍〜2.5倍とする。
ここで、二つの周方向距離のうち、短い方の周方向距離に着目したのは、短い方の周方向距離が、周方向溝の最大深さの2倍以上とならないリスクを除くためである。
また、図示のトレッドパターンでは、各センターブロック列6の各多角形ブロック11に、該ブロック11を横切って延在して、対をなすそれぞれの幅方向端部10位置で、それぞれの周方向溝2,3に開口する各一本のサイプ12を設けるとともに、たとえば、一以上の折れ曲がり部を有して延在するサイプ12の各端位置に、図3(a),(b)に拡大して示すように、ブロック11の外側へ凸となる曲面により区画されて各サイプ壁面に滑らかに連続する切欠き13を形成する。
従ってここでは、各サイプ12は、実質的に、それぞれの切欠き13を介してそれぞれの周方向溝2,3に開口することになる。
なおここで、各サイプ端位置に形成される切欠き13の深さは、図3(c)に示すように、タイヤ赤道面eqに近接する側のサイプ端位置が、タイヤ赤道面eqから離隔する側のサイプ端位置より浅くることが好ましい。なお図示では、ジグザグ状周方向溝2側のサイプ端位置での切欠き13の深さが、周方向溝3側のサイプ端位置での切欠き13の深さよりも浅くなっている。
図4はこのことを示すグラフであり、これは、大、中、小の三種類のピッチバリエーションを採用する場合の、中間ピッチブロックにつき、空車走行時に接地面内に入り込むことのできる、トレッド幅方向のエッジ成分の、中間ピッチブロックの周方向長さに対する変化の状態を、現行品タイヤをコントロールとして示す計算結果である。
図4に示すところでは、中間ピッチブロックの周方向長さを長くすると耐摩耗性が向上して摩耗ライフが高まるものの、周方向長さを長くするにつれて、空車時に接地面内に入り込むエッジ成分が減少することに起因してウエット性能が低下することが解かる。
従ってここでは、現行品タイヤのウエット性能と同様のウエット性能を確保することを前提として、耐摩耗性を限界まで高めるべく、図に破線で示す、周方向溝の最大深さの2倍ラインより図の右側の、斜線を施して示す範囲をブロック長さの推奨域とする。これより、前記ブロック長さが前記周方向溝の最大深さの2倍より小さい場合は、ウエット性能は向上するが耐摩耗性が限界まで高めることができないことがわかる。

Claims (7)

  1. トレッド踏面に、トレッド周方向に対して傾斜するとともに複数箇所で折れ曲がって延びて、トレッド周方向に連続する二本以上の周方向溝と、トレッド幅方向に相互に隣接する二本の前記周方向溝のそれぞれに開口する幅方向溝とを設け、該周方向溝および幅方向溝により区画される多数個のブロックからなる複数のブロック列を有し、
    前記周方向溝を挟んでトレッド幅方向に隣接する前記ブロック列間で、該ブロック列を構成するそれぞれの前記ブロックを、トレッド周方向に相対的にずらして配設するとともに、該ブロック列間に延在する該周方向溝の溝幅を、トレッド周方向に隣接する該ブロック間に延在する前記幅方向溝の溝幅より狭幅としてなる空気入りタイヤであって、
    前記ブロックのブロック幅を、該ブロックの周方向両端部側のそれぞれから周方向中央部側に向けて次第に増加させて、前記ブロックの周方向中間部分に、該ブロックのトレッド幅方向の両端側に位置するそれぞれの幅方向端部を設けるとともに、前記ブロックの最大周方向長さを、該ブロックの最大幅より長くして、該ブロックの平面輪郭形状を、周方向両端部側のそれぞれに各端辺を有する五角形以上の多角形状とし、
    前記ブロックの前記端辺の周方向中点位置から、該ブロックのそれぞれの前記幅方向端部の相互を結んだ線分の周方向中点位置までの周方向距離を、周方向溝の最大深さの2倍以上としてなる空気入りタイヤ。
  2. トレッド幅方向に隣接する前記ブロック列の各ブロックに、該ブロックのトレッド幅方向に隣接する二本の前記周方向溝のそれぞれに開口するサイプを設けてなる請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記サイプを、ブロックの前記周方向中央部で、前記周方向溝に開口させてなる請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記サイプを、ブロックの前記幅方向端部のそれぞれで、前記周方向溝に開口させてなる請求項2もしくは3に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ブロックの前記各端辺のうちの一方の端辺から測った前記周方向距離と、他方の端辺から測った前記周方向距離とを互いに異なる長さとし、
    前記一方の端辺の前記周方向中点位置から前記他方の端辺の前記周方向中点位置までのブロック長さを、互いに長さの異なる二つの前記周方向距離のうちの、短い方の周方向距離の2.5倍以下としてなる請求項1〜4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記周方向距離を、周方向溝の最大深さの2.5倍以下としてなる請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記ブロックに形成されて、該ブロックに隣接する二本の周方向溝のそれぞれに開口するサイプの各サイプ端位置に、該ブロックの外側へ凸となる曲面により区画されて各サイプ壁面に滑らかに連続する切欠きを形成してなる請求項2〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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