JP2014147196A - 電源システム及び電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スレーブの制御を速めることにより、マスターの出力電圧が定格を超えてしまうことを防止する。
【解決手段】電源システム10は直列に接続された電源装置11a,11bを備え、電源装置11aは、電流指令値Iに基づくフィードバック電流制御により変調率mを生成する電流制御部13と、変調率mに基づいて直流電力を生成する主回路12とを有し、電源装置11bは、電流指令値Iに関連する内部電流指令値I に基づくフィードバック制御と、電源装置11aに関する物理量に基づくフィードフォワード制御とを組み合わせてなる電流制御により変調率mを生成する電流制御部13と、変調率mに基づいて直流電力を生成する主回路12とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は電源システム及び電源装置に関し、特に直列に接続された複数の電源装置からなる電源システム及びそのような電源システムを構成する電源装置に関する。
ハイブリッドカーのバッテリなどの充放電試験には回生型の電源装置(回生型充放電装置)が用いられるが、近年、この種の電源装置の中に直並列拡張を実現するものが誕生している(例えば非特許文献1を参照)。直並列拡張とは同種の電源装置を複数個直列又は並列に接続して用いることであり、これにより、個々の電源装置の定格を超える電圧値や電流値で充放電試験を行うことが可能になる。
pCUBE(登録商標)のカタログ、[online]、Mywayプラス株式会社、[平成24年5月9日検索]、インターネット〈URL:http://www.myway.co.jp/products/pcube.html〉
しかしながら、上述した回生型充放電装置を複数個直列に接続し、1つの定電流源として用いようとすると、電源装置の故障リスクが大きくなってしまう場合や、一部の回生型充放電装置の負荷が一時的に過大になってしまう場合がある。以下、図面を参照しながら詳しく説明する。
図13は、それぞれ回生型充放電装置である3個の電源装置2a〜2cを直列接続して構成した電源システム1aを示す図である。この電源システム1aを負荷3の充放電試験用に用いる場合、電源装置2a〜2cそれぞれが外部から供給される電流指令値Iに等しい電流を出力するように、これらを制御する必要がある。これを実現するための最も簡単な制御方法は、同図にも示すように、電源装置2a〜2cそれぞれに電流指令値Iを供給し、電源装置ごとに、内蔵する電流計によって検出された出力電流のモニタ電流値が電流指令値Iに等しくなるよう電流制御(CC制御)を行うことである。この方法は簡便であるが、実際には電源装置の故障リスクがあり、使うことができない。
詳しく説明する。電源装置2a〜2cは直列に接続されているのであるから、それぞれの出力電流の電流値は互いに等しい値となる。図13では、これをIoutとしている。しかしながら、電源装置2a〜2cそれぞれの内蔵電流計によって検出されるモニタ電流値は、必ずしも互いに等しいものとはならない。図13の例では、電源装置2b,2cに入力されるモニタ電流値がIoutとなっているのに対し、電源装置2aに入力されるモニタ電流値はIout−αとなっている。このような違いが出るのは、内蔵電流計に検出誤差があるためである。
図13の例に即して説明すると、電源装置2aは、モニタ電流値が正常値より小さな値となるのであるから、仮にIoutが電流指令値Iに等しくなっている場合、出力電流を増やす方向に電流制御を行うことになる。これにより、Ioutは電流指令値Iより大きくなってしまう。すると、正しいモニタ電流値が供給されている電源装置2b,2cにより、出力電流を減らす方向での電流制御が行われる。その結果、Ioutは減少して電流指令値Iに近づくが、これに伴い、電源装置2aは再度、出力電流を増やす方向に電流制御を行うことになる。つまり、電源装置2aは出力電流を増やし続け、電源装置2b,2cは出力電流を減らし続けることになるので、電源装置2a〜2cの負荷が過大になり、故障するリスクが高まることになる。
したがって、本発明の目的の一つは、複数の電源装置を直列に接続した場合の、各電源装置の故障リスクを低減できる電源システム及びそのような電源システムを実現する電源装置を提供することにある。
一方、このような課題を解決する方法のひとつとして、直列に接続された複数の電源装置のうちのひとつをマスター、他をスレーブとするマスター/スレーブ構成を採用し、マスターである電源装置については上記同様の電流制御を行い、スレーブである電源装置については、その出力電圧がマスターである電源装置の出力電圧のモニタ電圧値に等しくなるよう電圧制御(CV制御)を行う構成が考えられる。この構成によれば、電源装置2b,2cは電源装置2aに合わせた動作を行うことになるので、電源システム1aのように、出力電流を増加又は減少させ続けるようなことにはならない。しかし、このような構成を採用しても、電流指令値が大きく変化すると、一時的ではあるが、マスターである電源装置の負荷が過大になってしまう可能性がある。以下、詳しく説明する。
図14は、図13に示した電源システム1aの構成を、上述したマスター/スレーブ構成に変更してなる電源システム1bを示す図である。電源システム1bでは、電源装置2aがマスター、電源装置2b,2cがスレーブである。マスターである電源装置2aでは、電源システム1aにおけるものと同じ電流制御が行われる。一方、スレーブである電源装置2b,2cでは、電源装置ごとに、内蔵する電圧計によって検出された出力電圧のモニタ電圧値Voutが、電源装置2aの出力電圧のモニタ電圧値Voutに等しくなるよう、電圧制御が行われる。
図15は、電源システム1bを構成する電源装置2a〜2cの機能ブロックを示す図である。同図に示すように、電源装置2a〜2cはそれぞれ、直流電力を生成する主回路4と、電流制御を行う電流制御部5とを有している。また、電源装置2b,2cはそれぞれ、電圧制御を行う電圧制御部6をさらに有している。
主回路4は、図示しない系統電源より供給される系統電力から直流電力を生成するスイッチング電源である。スイッチング電源を構成するスイッチ素子の変調率(開閉の割合)は、電流制御部5から供給される変調率mによって制御される。電源装置2aの電流制御部5は、外部から供給される電流指令値Iとモニタ電流値Ioutとが等しくなるよう、変調率mを生成する。これにより、電源装置2aの出力電流の電流値は、電流指令値Iに等しくなる。ただし、上述したようにモニタ電流値に誤差がある場合には、出力電流はその誤差分だけ電流指令値Iからずれることになる。
電源装置2b,2cの電圧制御部6は、電源装置2aの出力電圧のモニタ電圧値Voutとそれぞれのモニタ電圧値Voutとが等しくなるよう、内部電流指令値I を生成する。そして、電源装置2b,2cの電流制御部5は、この内部電流指令値I とそれぞれのモニタ電流値Ioutとが等しくなるよう、変調率mを生成する。これらの制御の結果として、電源装置2a〜2cの出力電圧は互いに等しくなる。
ここで、電源装置2b,2cにおいて電流制御を行っているのは設計上の都合等からであるが、そのようにしている結果、図15にも示すように、電源装置2b,2cでは2つのフィードバックループ(モニタ電流値Ioutのフィードバックとモニタ電圧値Voutのフィードバック)を利用することになる。このような場合、外側に位置するフィードバックループの制御は内側に位置するフィードバックループに対して遅れるので、電流指令値Iが変化した場合、電源装置2b,2cの出力電圧が安定化するまでには、電源装置2aの出力電流が安定化するまでの時間に比べて長い時間を要することになる。
このことは、例えば電流指令値Iが急上昇した場合、しばらくの間(電源装置2b,2cの出力電圧が十分に大きくなるまでの間)、電源装置2aが単体で電流指令値Iを賄うのに十分な電圧を出力しなければならないということを意味する。場合によっては、電源装置2aの出力電圧が定格を超えてしまうことも考えられる。このように、電源システム1bは、電流指令値Iが大きく変化した際、一時的に電源装置2aの負荷が過大になってしまう場合があり、改善が求められている。
したがって、本発明の目的の他の一つは、電流指令値が大きく変化した際のマスター電源装置の負荷の増大を抑制できる電源システム及びそのような電源システムを実現する電源装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による電源システムは、直列に接続された第1及び第2の電源装置を備え、前記第1の電源装置は、電流指令値に基づくフィードバック電流制御により第1の変調率を生成する第1の電流制御部と、前記第1の変調率に基づいて直流電力を生成する第1の主回路とを有し、前記第2の電源装置は、前記電流指令値に関連する内部電流指令値に基づくフィードバック制御と、前記第1の電源装置に関する物理量に基づくフィードフォワード制御とを組み合わせてなる電流制御により第2の変調率を生成する第2の電流制御部と、前記第2の変調率に基づいて直流電力を生成する第2の主回路とを有することを特徴とする。
本発明によれば、第1の電源装置に関する物理量に基づくフィードフォワード制御が第2の変調率の生成過程に組み入れられているので、第1の電源装置と第2の電源装置とが互いに反対方向に制御を続けるような事態の発生を抑制することができる。したがって、第1及び第2の電源装置の故障リスクを低減できる。
上記電源システムにおいて、前記第2の電源装置は、前記第1の電源装置の出力電圧に基づくフィードバック電圧制御により前記内部電流指令値を生成する電圧制御部をさらに有することとしてもよい。この場合、さらに、前記物理量は前記電流指令値であり、前記第2の電流制御部は、前記内部電流指令値と前記第2の電源装置の出力電流との偏差に前記物理量を加算した結果を入力値とする電流制御により、前記第2の変調率を生成することとしてもよい(後述する第1の実施の形態)し、前記物理量は前記第1の変調率であり、前記第2の電流制御部は、前記内部電流指令値と前記第2の電源装置の出力電流との偏差を入力値とする電流制御により得られる第3の変調率に前記物理量を加算した結果を前記第2の変調率として出力することとしてもよい(後述する第2の実施の形態)。
第2の電源装置を、第1の電源装置の出力電圧に基づくフィードバック電圧制御により内部電流指令値を生成するように構成した場合、そのこと自体によっても第1及び第2の電源装置の故障リスクを低減できるようになる一方で、上述したように、電流指令値が大きく変化した際のマスター電源装置の負荷が増大してしまう場合がある。この点、上記のようにすることにより、第2の変調率の生成過程に第1の電源装置に関する物理量が直接反映されるので、電流指令値が大きく変化してから第2の電源装置の出力電圧が安定化するまでの時間を短縮できる。したがって、マスターである第1の電源装置の負荷の増大を抑制できるようになる。
また、上記電源システムにおいて、前記物理量は前記第1の電源装置の出力電圧であり、前記第2の主回路は、前記第2の変調率に基づいて第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、出力端と、前記DC/DCコンバータと前記出力端との間に設けられたインダクタンスとを含み、前記第2の電流制御部は、前記内部電流指令値に基づくPID制御により前記インダクタンスの両端電位差を生成するPID制御部と、前記PID制御部によって生成された前記両端電位差に前記物理量を加算した結果と、前記第1の直流電圧とに基づいて前記第2の変調率を算出する変調率算出部とを有することとしてもよい(後述する第3及び第5の実施の形態)。これによれば、第2の主回路が、第2の変調率に基づいて第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、出力端と、DC/DCコンバータと出力端との間に設けられたインダクタンスとを含んで構成される場合に、第1及び第2の電源装置の故障リスクを低減できるようになる。
この電源システムにおいてさらに、前記PID制御部は、前記内部電流指令値と前記第2の電源装置の出力電流との偏差を入力値とする電流制御により、前記両端電位差を生成することとしてもよく、さらに、前記第2の電源装置は、前記第1の電源装置の出力電圧に基づくフィードバック電圧制御により前記内部電流指令値を生成する電圧制御部をさらに有することとしてもよい(後述する第3の実施の形態)し、前記内部電流指令値は前記電流指令値であることとしてもよい(後述する第5の実施の形態)。
また、上記電源システムにおいて、前記物理量は、前記電流指令値である第1の物理量と、前記第1の電源装置の出力電圧である第2の物理量とを含み、前記第2の主回路は、前記第2の変調率に基づいて第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、出力端と、前記DC/DCコンバータと前記出力端との間に設けられたインダクタンスとを含み、前記第2の電流制御部は、前記内部電流指令値と前記第2の電源装置の出力電流との偏差に前記第1の物理量を加算した結果を入力値とする電流制御により、前記インダクタンスの両端電位差を生成するPID制御部と、前記PID制御部によって生成された前記両端電位差に前記第1の物理量を加算した結果と、前記第1の直流電圧とに基づいて前記第2の変調率を算出する変調率算出部とを有することとしてもよい(後述する第4の実施の形態)。この場合、前記第2の電源装置は、前記第1の電源装置の出力電圧に基づくフィードバック電圧制御により前記内部電流指令値を生成する電圧制御部をさらに有することとしてもよい。
また、上記各電源システムにおいて、前記第2の電源装置と同一の内部構成を有する第3の電源装置をさらに備え、前記第1乃至第3の電源装置は直列に接続されることとしてもよい。
また、本発明による電源装置は、電流指令値に基づくフィードバック電流制御により第1の変調率を生成する第1の電流制御部と、前記第1の変調率に基づいて直流電力を生成する第1の主回路とを有する第1の電源装置と直列に接続され、前記電流指令値に関連する内部電流指令値に基づくフィードバック制御と、前記第1の電源装置に関する物理量に基づくフィードフォワード制御とを組み合わせてなる電流制御により第2の変調率を生成する第2の電流制御部と、前記第2の変調率に基づいて直流電力を生成する第2の主回路とを有することを特徴とする。
本発明によれば、第1の電源装置に関する物理量に基づくフィードフォワード制御が第2の変調率の生成過程に組み入れられているので、第1の電源装置と第2の電源装置とが互いに反対方向に制御を続けるような事態の発生を抑制することができる。したがって、第1及び第2の電源装置の故障リスクを低減できる。
また、電流指令値が大きく変化してから第2の電源装置の出力電圧が安定化するまでの時間を短縮できるので、第2の電源装置を、第1の電源装置の出力電圧に基づくフィードバック電圧制御により内部電流指令値を生成するように構成した場合においても、マスターである第1の電源装置の負荷の増大を抑制できるようになる。
本発明の好ましい第1の実施の形態による電源システムのシステム構成を示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態による電源装置の機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第1の実施の形態による主回路内部の機能ブロックの一例を示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態による電源システムのシステム構成を示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第2の実施の形態による電源装置の機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第3の実施の形態による電源システムのシステム構成を示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第3の実施の形態による主回路内部の機能ブロックの一例を示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第3の実施の形態による電源装置の機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第4の実施の形態による電源システムのシステム構成を示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第4の実施の形態による電源装置の機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第5の実施の形態による電源システムのシステム構成を示す略ブロック図である。 本発明の好ましい第5の実施の形態による電源装置の機能ブロックを示す略ブロック図である。 本発明の背景技術による電源システムを示す図である。 本発明の背景技術による他の電源システムを示す図である。 図14に示した電源システムを構成する電源装置の機能ブロックを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態による電源システム10のシステム構成を示す略ブロック図である。同図には、この電源システム10によって生成される直流電力の供給先である負荷20についても記載している。負荷20の具体的な例としては、ハイブリッドカー用又は電気自動車用のモータ、ハイブリッドカー用又は電気自動車用のバッテリ、太陽電池、電気二重層コンデンサなどが挙げられる。
電源システム10は、直列に接続された3つの電源装置11a〜11c(第1乃至第3の電源装置)を有して構成される。これら電源装置11a〜11cは、それぞれが上述した回生型の充放電装置であり、互いに同一のハードウェア構成を有している。電源システム10は、3つの電源装置11a〜11cを直列に接続することにより、個々の定格出力電圧の3倍の電圧を出力できるように構成される。また、電源システム10は、直流電力を生成して試験対象である負荷20に供給する直流電源装置としての機能と、負荷20から回生される電力を吸収する機能とを有して構成される。
電源システム10においては、電源装置11aをマスターとして、電源装置11b,11cをスレーブとして用いる。つまり、電源装置11aは、図示しない制御用PC等から供給される電流指令値Iと、自身の出力電流のモニタ電流値Ioutとが等しくなるように、自身の出力電流を制御する(電流制御)。このように、指令値と出力値とが等しくなるように行う出力値の制御を「フィードバック制御」という。これに対し、電源装置11b,11cはそれぞれ、電源装置11aの出力電圧のモニタ電圧値Voutと、自身の出力電圧のモニタ電圧値Voutとが等しくなるように自身の出力電圧を制御する(電圧制御)。モニタ電圧値Voutを電圧制御の指令値として用いている点で、電源装置11b,11cは、電源装置11aのスレーブとなっている。この電圧制御も、上記「フィードバック制御」である。
電源装置11b,11cはそれぞれ、上記の電圧制御に加え、電圧制御の結果として生成される内部電圧指令値I と、自身の出力電流のモニタ電圧値Ioutとが等しくなるように自身の出力電流を制御する(電流制御)よう構成される。この電流制御も、上記「フィードバック制御」である。また、電源装置11b,11cはそれぞれ、電源装置11aに関する物理量に基づく制御も行う。この制御は、自身に関する各種の物理量を電源装置11aに関する物理量に基づいて制御するというもので、このような制御を「フィードフォワード制御」という。本実施の形態における「電源装置11aに関する物理量」は、電源装置11aに供給される電流指令値Iである。
以下、機能ブロック図を参照しながら、電源装置11a〜11cが行うこれらの制御について、より詳しく説明する。
図2は、電源装置11a〜11cの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、機能ブロックは、マスターである電源装置11aとスレーブである電源装置11b,11cとで異なっている。具体的には、電源装置11aは、直流電力を生成する主回路12(第1の主回路)と、電流制御を行う電流制御部13(第1の電流制御部)とを有している。また、電源装置11b,11cはそれぞれ、直流電力を生成する主回路12(第2の主回路)と、電流制御を行う電流制御部13(第2の電流制御部)と、電圧制御を行う電圧制御部14とを有している。電流制御部13は、内部に電流制御部16を有している。
図3は、主回路12,12内部の機能ブロックの一例を示す略ブロック図である。なお、同図に示す構成は主回路12,12の内部構成の一例であり、他の構成を採用することも可能である。また、同図には、電源装置11a〜11cに系統電力を供給する系統電源30についても図示している。系統電力としては、例えば三相200Vの商用交流電源を使用できる。以下では主回路12に着目して説明するが、主回路12についても同様である。
主回路12は、系統電源30より供給される系統電力から直流電力を生成するスイッチング電源であり、図3に示すように、AC/DCコンバータ31、絶縁DC/DCコンバータ32、及び3相DC/DCコンバータ33を含んで構成される。AC/DCコンバータ31は、系統電力から直流電力を生成する回路である。絶縁DC/DCコンバータ32は、図示していないが、2つのインバータと、これらの間に設けられたトランスとを含んで構成される双方向コンバータであり、AC/DCコンバータ31の出力を受けて動作するよう構成される。トランスが含まれることにより、絶縁DC/DCコンバータ32では、AC/DCコンバータ31の出力電圧を昇圧又は降圧することが可能になるとともに、2つのインバータを電気的に絶縁することも実現される。3相DC/DCコンバータ33は、絶縁DC/DCコンバータ32の出力を受けて動作するよう構成される。3相DC/DCコンバータ33の出力が、電源装置11aの出力となる。
図示していないが、AC/DCコンバータ31、絶縁DC/DCコンバータ32、及び3相DC/DCコンバータ33は、それぞれ内部に複数のスイッチ素子を含んで構成される。これらのスイッチ素子の開閉は、電流制御部13より供給される変調率mによって制御される。これにより、変調率mの制御によって電源装置11aの出力を制御することが可能とされている。
図2に戻る。電流制御部13は、電流指令値Iに基づく電流制御(フィードバック制御)によって変調率m(第1の変調率)を生成する回路である。この電流制御では、電流指令値Iと、内蔵電流計によって検出されるモニタ電流値Ioutとが等しくなるよう、変調率mが生成される。具体的には、図2にも示すように、電流指令値Iとモニタ電流値Ioutの偏差を入力値とする電流制御によって、変調率mが生成される。また、電流制御として具体的には、P制御、PI制御、又はPID制御などを用いることが好適である。この点は、後述する各種の電流制御及び電圧制御においても同様である。
なお、上述したように内蔵電流計は誤差を有しているため、モニタ電流値Ioutとと電源装置11aの出力電流の実際の電流値とは、必ずしも等しくならない。しかしながら、本実施の形態による電源システム10は、図14に示した電源システム1bと同じくマスター/スレーブ構成を採用し、外側に位置するフィードバックループを電圧制御により実現しているため、この相違によって各電源装置11a〜11cが永久に出力電流を増加又は減少させ続けるようなことにはならず、その影響は電流指令値Iと電源装置11aの出力電流の実際の電流値との間に誤差が生ずるという程度に留まる。したがって、ここでは、モニタ電流値Ioutと電源装置11aの出力電流の実際の電流値との相違を無視している。以下で言及する他の内蔵電流計及び内蔵電圧計についても同様である。
電圧制御部14は、電源装置11aの出力電圧の電圧値を電圧指令値Vとする電圧制御(フィードバック制御)によって、電流指令値Iに関連する内部電流指令値I を生成する回路である。ここでいう電源装置11aの出力電圧の電圧値とは、電源装置11aに内蔵される電圧計によって検出されたモニタ電圧値Voutである。この電圧制御では、モニタ電圧値Voutと、電源装置11b,11cそれぞれの内蔵電圧計によって検出されるモニタ電圧値Voutとが等しくなるよう、内部電流指令値I が生成される。具体的には、図2にも示すように、モニタ電圧値Voutとモニタ電圧値Voutの偏差を入力値とする電圧制御によって、内部電流指令値Iが生成される。
電流制御部13は、内部電流指令値I に基づくフィードバック制御と、電流指令値I(電源装置11aに関する物理量)に基づくフィードフォワード制御とを組み合わせてなる電流制御により、変調率m(第2の変調率)を生成する回路である。具体的には、内部電流指令値I と、内蔵電流計によって検出されるモニタ電流値Ioutとの偏差に電流指令値Iを加算し(フィードフォワード制御)、その結果を電流制御部16に供給する。電流制御部16は、供給された加算結果を入力値とする電流制御により、変調率mを生成する(フィードバック制御)。
以上説明したように、本実施の形態による電源システム10によれば、変調率mの生成過程に、電流指令値Iに基づくフィードフォワード制御が組み入れられる。また、本実施の形態による電源システム10は、図14に示した電源システム1bと同じくマスター/スレーブ構成を採用し、外側に位置するフィードバックループを電圧制御により実現している。したがって、電源装置11aと電源装置11b,11cとが互いに反対方向に制御を続けるような事態の発生を抑制することができるので、電源装置11a〜11cの故障リスクを低減できる。
また、変調率mの生成過程に電流指令値Iが直接反映されるので、電流指令値Iが大きく変化してから電源装置11b,11cの出力電圧が安定化するまでの時間が、従来(図14に示した電源装置2b,2b)に比べて短縮される。したがって、マスターである電源装置11aが単体で電流指令値Iを賄うのに十分な電圧を出力しなければならない時間が短縮されるので、電流指令値Iの変化に伴う電源装置11aの一時的な負荷の増大が抑制される。
図4は、本発明の第2の実施の形態による電源システム10のシステム構成を示す略ブロック図である。本実施の形態による電源システム10は、「電源装置11aに関する物理量」として電流指令値Iではなく変調率mを用いる点で、第1の実施の形態による電源システム10と相違する。以下、相違点を中心に詳しく説明する。
図5は、本実施の形態による電源装置11a〜11cの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図及び図4に示すように、本実施の形態では、マスターである電源装置11aからスレーブである電源装置11b,11cに対し、変調率mが供給される。電流指令値I が直接電源装置11b,11cに供給されることはない。
電流制御部13の内部に設けられる電流制御部16は、内部電流指令値I と、内蔵電流計によって検出されるモニタ電流値Ioutとの偏差を入力値とする電流制御により、変調率m(第3の変調率)を生成する(フィードバック制御)。そして電流制御部13は、変調率mに、電源装置11aから供給された変調率mを加算し(フィードフォワード制御)、その結果得られる変調率m+mを、変調率mとして主回路12に供給する。
以上説明したように、本実施の形態による電源システム10によれば、変調率mの生成過程に、変調率mに基づくフィードフォワード制御が組み入れられる。また、本実施の形態による電源システム10も、第1の実施の形態と同じくマスター/スレーブ構成を採用し、外側に位置するフィードバックループを電圧制御により実現している。したがって、電源装置11aと電源装置11b,11cとが互いに反対方向に制御を続けるような事態の発生を抑制することができるので、電源装置11a〜11cの故障リスクを低減できる。
また、変調率mは電源装置11aの電流制御部13が電流指令値Iに直接基づいて生成したものであるから、変調率mの電流指令値Iに対する遅延は、変調率mのそれに比べて小さくなっている。したがって、電流指令値Iの変化が従来に比べて迅速に主回路12に供給されることになるので、電流指令値Iが大きく変化してから電源装置11b,11cの出力電圧が安定化するまでの時間が、従来(図14に示した電源装置2b,2b)に比べて短縮される。したがって、電流指令値Iの変化に伴う電源装置11aの一時的な負荷の増大が抑制される。
図6は、本発明の第3の実施の形態による電源システム10のシステム構成を示す略ブロック図である。本実施の形態による電源システム10は、「電源装置11aに関する物理量」としてモニタ電圧値Voutを用いる点で、第1及び第2の実施の形態による電源システム10と相違する。また、主回路12,12の具体的な構成が、第1及び第2の実施の形態で説明したもの(図3参照)とは異なっている。以下、相違点を中心に詳しく説明する。
初めに、主回路12,12の具体的な構成について説明する。図7は、本実施の形態による主回路12,12内部の機能ブロックの一例を示す略ブロック図である。同図に示すように、本実施の形態による主回路12,12は、外部の電解コンデンサから系統電力としての直流電圧Vdc_inの供給を受けて直流電圧Vdc_outを生成するDC/DCコンバータ35と、一対の出力端36,36と、DC/DCコンバータ35と出力端36との間に設けられたインダクタンス37とを含んで構成される。主回路12,12の出力電圧Voutは出力端36,36間の電位差であり、インダクタンス37の両端の電位差を両端電位差ΔVとすると、Vout=Vdc_out−ΔVとなる。
図示していないが、DC/DCコンバータ35は、内部に複数のスイッチ素子を含んで構成される。つまり、本実施の形態による主回路12,12も、第1の実施の形態と同様、スイッチング電源である。DC/DCコンバータ35内の各スイッチ素子の開閉は、主回路12では電流制御部13より供給される変調率mによって、主回路12では電流制御部13より供給される変調率mによって、それぞれ制御される。これにより、変調率m,mの制御によって電源装置11a〜11cの出力を制御することが可能とされている。
次に、図8は、本実施の形態による電源装置11a〜11cの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図及び図6に示すように、本実施の形態では、マスターである電源装置11aからスレーブである電源装置11b,11cに対して供給されるのは、モニタ電圧値Voutのみである。
電流制御部13の内部に設けられる電流制御部16は、図8に示すように、PID演算部17及び変調率算出部18を有して構成される。PID演算部17は、内部電流指令値I に基づくPID制御により、図7に示したインダクタンス37の両端電位差ΔVを生成する機能を有している。具体的に説明すると、PID演算部17は、内部電流指令値I と、内蔵電流計によって検出されるモニタ電流値Ioutとの偏差を入力値とする電流制御により、両端電位差ΔVを生成するよう構成される。
電流制御部16は、PID演算部17が生成した両端電位差ΔVに、電源装置11aから供給されるモニタ電圧値Voutを加算する。この加算により主回路12におけるDC/DCコンバータ35の出力電圧Vdc_outが得られ、電流制御部16は、この出力電圧Vdc_outを変調率算出部18に供給する。変調率算出部18には、系統電力である直流電圧Vdc_inの電圧値が予め設定されており、変調率算出部18は、この予め設定された電圧値と、供給された出力電圧Vdc_outとに基づいて変調率mを算出する。具体的には、m=Vdc_out/Vdc_inにより変調率mを算出する。算出された変調率mは、主回路12に供給される。
本実施の形態における電流制御部13の制御は以上のとおりであり、PID演算部17が両端電位差ΔVを生成する部分、及び、変調率算出部18が変調率mを算出する部分がフィードバック制御に、PID演算部17が生成した両端電位差ΔVにモニタ電圧値Voutを加算する部分がフィードフォワード制御に、それぞれ相当する。つまり、本実施の形態における電流制御部13では、フィードバック制御の途中に、フィードフォワード制御が組み込まれている。
以上説明したように、本実施の形態による電源システム10によれば、変調率mの生成過程に、モニタ電圧値Voutに基づくフィードフォワード制御が組み入れられる。また、本実施の形態による電源システム10も、第1及び第2の実施の形態と同じくマスター/スレーブ構成を採用し、外側に位置するフィードバックループを電圧制御により実現している。したがって、電源装置11aと電源装置11b,11cとが互いに反対方向に制御を続けるような事態の発生を抑制することができるので、電源装置11a〜11cの故障リスクを低減できる。
また、電流制御部13に供給されるモニタ電圧値Voutの電流指令値Iに対する遅延は、モニタ電圧値Voutを受けて電源装置11b,11c内で生成された両端電位差ΔVのそれに比べて小さくなっている。したがって、電流指令値Iの変化が従来に比べて迅速に変調率mに反映されることになるので、電流指令値Iが大きく変化してから電源装置11b,11cの出力電圧が安定化するまでの時間が、従来(図14に示した電源装置2b,2b)に比べて短縮される。したがって、電流指令値Iの変化に伴う電源装置11aの一時的な負荷の増大が抑制される。
図9は、本発明の第4の実施の形態による電源システム10のシステム構成を示す略ブロック図である。本実施の形態による電源システム10は、「電源装置11aに関する物理量」としてモニタ電圧値Voutだけでなく電流指令値Iも用いる点で相違している他は、第3の実施の形態による電源システム10と同様である。以下、相違点を中心に詳しく説明する。
図10は、本実施の形態による電源装置11a〜11cの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図及び図9に示すように、本実施の形態では、マスターである電源装置11aからスレーブである電源装置11b,11cに対し、モニタ電圧値Vout(第2の物理量)及び電流指令値I(第1の物理量)が供給される。
本実施の形態による電流制御部13は、第1の実施の形態による電流制御部13と同じように、内部電流指令値I と、内蔵電流計によって検出されるモニタ電流値Ioutとの偏差に電流指令値Iを加算し(フィードフォワード制御)、その結果を電流制御部16に供給するよう構成される。これを受けた電流制御部16の動作は、第3の実施の形態で説明したものと同じである。
以上説明したように、本実施の形態による電源システム10によれば、変調率mの生成過程に、モニタ電圧値Vout及び内部電流指令値I に基づくフィードフォワード制御が組み入れられる。また、本実施の形態による電源システム10も、第1〜第3の実施の形態と同じくマスター/スレーブ構成を採用し、外側に位置するフィードバックループを電圧制御により実現している。したがって、電源装置11aと電源装置11b,11cとが互いに反対方向に制御を続けるような事態の発生を抑制することができるので、電源装置11a〜11cの故障リスクを低減できる。
また、変調率mの生成過程に電流指令値Iが直接反映されるとともに、第3の実施の形態と同様、電流制御部13にモニタ電圧値Voutが供給される点からも電流指令値Iの変化が従来に比べて迅速に変調率mに反映されるので、電流指令値Iが大きく変化してから電源装置11b,11cの出力電圧が安定化するまでの時間が、従来(図14に示した電源装置2b,2b)に比べて短縮される。したがって、電流指令値Iの変化に伴う電源装置11aの一時的な負荷の増大が抑制される。
図11は、本発明の第5の実施の形態による電源システム10のシステム構成を示す略ブロック図である。本実施の形態による電源システム10は、電流制御部13に供給する内部電流指令値I として電流指令値Iを用いる他は、第3の実施の形態による電源システム10と同様である。以下、相違点を中心に詳しく説明する。
図12は、本実施の形態による電源装置11a〜11cの機能ブロックを示す略ブロック図である。同図及び図11に示すように、本実施の形態では、マスターである電源装置11aからスレーブである電源装置11b,11cに対し、モニタ電圧値Vout及び電流指令値Iが供給される。第1〜第4の実施の形態では電圧制御部14において内部電流指令値I を生成していたが、本実施の形態では、電流指令値Iを内部電流指令値I として用いるため、電圧制御部14は設けられていない。つまり、本実施の形態では、外側に位置するフィードバックループとしての電圧制御は行われない。
電源装置11b,11cは、電源装置11aから供給される電流指令値Iを、フィードフォワード制御ではなくフィードバック制御のために用いる。具体的に説明すると、電流制御部16内のPID演算部17は、電流指令値Iと、内蔵電流計によって検出されるモニタ電流値Ioutとの偏差を入力値とする電流制御により、両端電位差ΔVを生成するよう構成される。これを受けた電流制御部16の動作は、第3の実施の形態で説明したものと同じである。
以上説明したように、本実施の形態による電源システム10によれば、変調率mの生成過程に、モニタ電圧値Voutに基づくフィードフォワード制御が組み入れられる。したがって、電源装置11aと電源装置11b,11cとが互いに反対方向に制御を続けるような事態の発生を抑制することができるので、電源装置11a〜11cの故障リスクを低減できる。
なお、本実施の形態では、電流指令値Iを内部電流指令値I として用いていることから、第1〜第4の実施の形態とは異なり、電流指令値Iが大きく変化した際の電源装置11aの負荷の増大という問題は、少なくとも大きな問題とはならない。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明が、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施され得ることは勿論である。
例えば、上記各実施の形態ではスレーブである電源装置を2台用意した例を説明したが、本発明は、スレーブである電源装置を1つ以上設ける場合に好適に適用できる。
また、上記各実施の形態では「電源装置11aに関する物理量」の具体的な例として電流指令値I、変調率m、及びモニタ電圧値Voutを挙げたが、本発明における「電源装置11aに関する物理量」として用いることのできる物理量がこれらに限定されるわけではない。電源装置11b,11cにおいてフィードフォワード制御のために用いられることにより、電源装置11aと電源装置11b,11cとが互いに反対方向に制御を続けるような事態の発生を抑制することができるものや、電源装置11b,11cの出力電圧が安定化するまでの時間を短縮できるものであれば、他の種類の物理量を用いることも可能である。また、第4の実施の形態で実例を示したように、複数の物理量を用いることも可能であり、その組み合わせも様々に選択することが可能である。
電流指令値
内部電流指令値
Iout モニタ電流値
Vout モニタ電圧値
Vout モニタ電圧値
〜m 変調率
10 電源システム
11a〜11c 電源装置
12,12 主回路
13,13,16 電流制御部
14 電圧制御部
17 PID演算部
18 変調率算出部
20 負荷
30 系統電源
31 AC/DCコンバータ
32 絶縁DC/DCコンバータ
33 3相DC/DCコンバータ
35 DC/DCコンバータ
36,36 出力端
37 インダクタンス

Claims (12)

  1. 直列に接続された第1及び第2の電源装置を備え、
    前記第1の電源装置は、
    電流指令値に基づくフィードバック電流制御により第1の変調率を生成する第1の電流制御部と、
    前記第1の変調率に基づいて直流電力を生成する第1の主回路とを有し、
    前記第2の電源装置は、
    前記電流指令値に関連する内部電流指令値に基づくフィードバック制御と、前記第1の電源装置に関する物理量に基づくフィードフォワード制御とを組み合わせてなる電流制御により第2の変調率を生成する第2の電流制御部と、
    前記第2の変調率に基づいて直流電力を生成する第2の主回路とを有する
    ことを特徴とする電源システム。
  2. 前記第2の電源装置は、前記第1の電源装置の出力電圧に基づくフィードバック電圧制御により前記内部電流指令値を生成する電圧制御部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源システム。
  3. 前記物理量は前記電流指令値であり、
    前記第2の電流制御部は、前記内部電流指令値と前記第2の電源装置の出力電流との偏差に前記物理量を加算した結果を入力値とする電流制御により、前記第2の変調率を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源システム。
  4. 前記物理量は前記第1の変調率であり、
    前記第2の電流制御部は、前記内部電流指令値と前記第2の電源装置の出力電流との偏差を入力値とする電流制御により得られる第3の変調率に前記物理量を加算した結果を前記第2の変調率として出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源システム。
  5. 前記物理量は前記第1の電源装置の出力電圧であり、
    前記第2の主回路は、前記第2の変調率に基づいて第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、出力端と、前記DC/DCコンバータと前記出力端との間に設けられたインダクタンスとを含み、
    前記第2の電流制御部は、
    前記内部電流指令値に基づくPID制御により前記インダクタンスの両端電位差を生成するPID制御部と、
    前記PID制御部によって生成された前記両端電位差に前記物理量を加算した結果と、前記第1の直流電圧とに基づいて前記第2の変調率を算出する変調率算出部とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源システム。
  6. 前記PID制御部は、前記内部電流指令値と前記第2の電源装置の出力電流との偏差を入力値とする電流制御により、前記両端電位差を生成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電源システム。
  7. 前記第2の電源装置は、前記第1の電源装置の出力電圧に基づくフィードバック電圧制御により前記内部電流指令値を生成する電圧制御部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電源システム。
  8. 前記内部電流指令値は前記電流指令値である
    ことを特徴とする請求項6に記載の電源システム。
  9. 前記物理量は、前記電流指令値である第1の物理量と、前記第1の電源装置の出力電圧である第2の物理量とを含み、
    前記第2の主回路は、前記第2の変調率に基づいて第1の直流電圧から第2の直流電圧を生成するDC/DCコンバータと、出力端と、前記DC/DCコンバータと前記出力端との間に設けられたインダクタンスとを含み、
    前記第2の電流制御部は、
    前記内部電流指令値と前記第2の電源装置の出力電流との偏差に前記第1の物理量を加算した結果を入力値とする電流制御により、前記インダクタンスの両端電位差を生成するPID制御部と、
    前記PID制御部によって生成された前記両端電位差に前記第1の物理量を加算した結果と、前記第1の直流電圧とに基づいて前記第2の変調率を算出する変調率算出部とを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源システム。
  10. 前記第2の電源装置は、前記第1の電源装置の出力電圧に基づくフィードバック電圧制御により前記内部電流指令値を生成する電圧制御部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項9に記載の電源システム。
  11. 前記第2の電源装置と同一の内部構成を有する第3の電源装置をさらに備え、
    前記第1乃至第3の電源装置は直列に接続される
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の電源システム。
  12. 電流指令値に基づくフィードバック電流制御により第1の変調率を生成する第1の電流制御部と、
    前記第1の変調率に基づいて直流電力を生成する第1の主回路と
    を有する第1の電源装置と直列に接続され、
    前記電流指令値に関連する内部電流指令値に基づくフィードバック制御と、前記第1の電源装置に関する物理量に基づくフィードフォワード制御とを組み合わせてなる電流制御により第2の変調率を生成する第2の電流制御部と、
    前記第2の変調率に基づいて直流電力を生成する第2の主回路とを有する
    ことを特徴とする電源装置。
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