JP2014147028A - 撮像装置、撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影者の動作状態により、撮像機能部ユニットおよび表示機能部ユニットの省電力制御を行う。
【解決手段】被写体を表す光学像を画像データに変換する撮像センサ213を有する撮像機能部ユニット101と、画像データを表示する表示部(モニタ)222を有する表示機能部ユニット102と有し、撮像機能部ユニット101と表示機能部ユニット102とが分離可能な撮像装置100であって、表示機能部ユニット102は、自身の動きや揺れを検出できる加速度センサ229と、加速度センサ229の出力値の積算量の移動平均値に基づいて表示機能部ユニット102を保持する使用者の状態を判断して省電力制御を行うサブCPU225とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置と撮像装置の制御方法に関する。詳しくは、撮像機能を有する撮像機能部と、撮像機能部から分離可能で表示装置などを有する表示機能部とを備え、分離された表示機能部の動きに応じて、撮像機能部と表示機能部とを節電させることができる撮像装置と、この撮像装置の制御方法に関する。
従来、情報端末装置のアイドリング状態(所定期間の未操作状態等)を検知することで、装置の電源をOFFにする、または、液晶表示器をOFFにする事で省電力制御を行う制御方法が実用化されている。このほかにも、情報端末に接続された液晶表示器の輝度調整やフレームレートを下げる事で、情報端末本体の低消費電力化を図る制御方法も実用化されている。
例えば、特許文献1には、取扱いに伴う動きを検出するセンサの出力に基づいて、画像撮像装置の消費電力を抑制する方法が開示されている。特許文献1に記載の画像撮影装置は、撮像装置に搭載されたセンサの出力量によって、使用者が液晶表示器のモニタリングに注意を払っているか否かを判定する。そして、注意を払っていないと想定される場合には、装置内部のクロックジェネレータのクロック周波数を可変する。こにより、画像撮像装置の動作速度を落とし、消費電力を抑制する。
特開2008−048322号公報
ところで、撮像装置には、撮像機能を有する部分(以下、撮像機能部ユニット)から、操作系の一部を含む表示器(以下、表示機能部ユニット)を分離でき、分離した表示機能部ユニットから撮像機能部ユニットを遠隔制御(撮影等)可能なものがある。このような構成の撮像装置においては、撮像機能部ユニットの省電力制御、分離された表示機能部ユニットの省電力制御を各々で実施する必要がある。上述の特許文献1に開示された従来技術では、撮像機能部ユニットは、省電力モードになると、コントローラである液晶表示器ユニットからの命令を受け付けなくなってしまう。
上記実情に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、撮像機能部ユニットから分離された表示機能部ユニットを保持する使用者の状態に応じて、撮像機能部ユニットと液晶表示器ユニットの省電力制御が可能な撮像装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段を備える撮像機能部ユニットと、前記電気信号を表示する表示手段を備える表示機能部ユニットとを有し、前記撮像機能部ユニットと前記表示機能部ユニットとが分離可能な撮像装置であって、前記表示機能部ユニットは、前記表示機能部ユニットの動きを検出できるセンサと、前記センサの出力値の積算量の移動平均値に基づいて前記表示手段を保持する使用者の状態を判断して電力消費量を削減するための省電力制御を行う制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、撮影者が撮像機能部ユニットから離れた位置から撮影を行う場合でも、撮影者の動作状態に応じた省電力制御が可能となり、撮影可能時間がより長くなる撮像装置を提供することができる。
第1の実施形態にかかる撮像装置100の外観を模式的に示す図である。 第1の本実施形態にかかる表示機能部ユニット102の外観を模式的に示す図である。 第1の実施形態にかかる撮像機能部ユニット101の外観を模式的に示す図である。 第1の実施形態にかかる撮像機能部ユニット101と表示機能部ユニット102の機能ブロック図である。 第1の実施形態にかかる撮像装置100の省電力制御の内容を示すフローチャートである。 第1の実施形態にかかる撮像装置100省電力制御の状態の推移を模式的に示すグラフである。 本発明の第2の実施形態にかかる撮像装置100の撮像機能部ユニット101のブロック図である。 第2の実施形態にかかる撮像装置100の省電力制御の処理を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置100の構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置100の外観を模式的に示す図である。なお、図1(a)は上面図、図1(b)は正面図、図1(c)は下面図、図1(d)は左側面図、図1(e)は右側面図である。
図2は、撮像機能部ユニット101から分離した状態の表示機能部ユニット102の構成を模式的に示す図である。なお、図2(a)は上面図、図2(b)は正面図、図2(c)は下面図、図2(d)は左側面図、図2(e)は右側面図である。
図3は、表示機能部ユニット102が分離した状態の撮像機能部ユニット101の構成を模式的に示す図である。図3(a)は上面図、図3(b)は正面図、図3(c)は下面図、図3(d)は左側面図、図3(e)は右側面図である。
図1〜図3に示すように、本実施形態にかかる撮像装置100は、撮像機能部ユニット101と、表示機能部ユニット102との2つのユニットで構成される。表示機能部ユニット102は、撮像機能部ユニット101から着脱自在に分離可能である。
図2に示すように、表示機能部ユニット102は、表示部(モニタ)222と、各種操作系SW104〜109と、メモリカード格納室110と、バッテリー格納室111と、接続端子部119と、固定SW112とを含む。このほか、表示機能部ユニット102は、加速度センサ229などを有する(図4参照)。
表示部(モニタ)222は、撮像機能部ユニット101が撮像した画像や各種メニューなどを表示できる。表示部(モニタ)222は、たとえば液晶表示装置が適用される。
各種操作系SW104〜109は、使用者が撮像機能部ユニット101の操作に用いる操作部材である。表示機能部ユニット102が撮像機能部ユニット101から分離した状態では、使用者は、各種操作系SW104〜109を、撮像機能部ユニット101の遠隔操作に用いることができる。
メモリカード格納室110には、撮像機能部ユニット101が撮像した画像データを保存するメモリカードを挿入できる。
バッテリー格納室111には、表示機能部ユニット102の各部へ電力を供給するサブバッテリー228(図4参照)が格納される。
接続端子部119は、撮像機能部ユニット101と有線で通信可能に接続するための端子部である。
固定SW112は、表示機能部ユニット102を撮像機能部ユニット101に接続して固定するための操作部材である。
図3に示すように、撮像機能部ユニット101は、操作系SW113〜115と、レリーズSW116と、モードダイヤルSW117と、光学レンズ202と、接続端子部119と、バッテリー格納室120と、無線通信部217(図4参照)とを有する。
操作系SW113〜115は、使用者が撮像機能部ユニット101の操作に用いる操作部材である。
レリーズSW116(シャッターSW)は、使用者が撮像を行うための操作部材である。レリーズSW116は、2つの接点(第1の接点と第2の接点)を有する操作部材である。レリーズSW116が半押し状態で第1の接点がONになり、撮像機能部ユニット101はAFや測光等を行う。レリーズSW116が全押し状態で第2の接点がONになり、撮像機能部ユニット101はシャッタ203(図4参照)を駆動する。
モードダイヤルSW117は、使用者が撮影モードの切り替えに使用する操作部材である。
光学レンズ202は、撮像機能部ユニット101に設けられる撮像センサ213(図4参照。図1〜図3においては省略)に被写体の光学像を結像させる。
接続端子部119は、表示機能部ユニット102と有線で通信可能に接続するための接続端子である。
バッテリー格納室120には、撮像機能部ユニット101の各部への電力供給を行うメインバッテリー211(図4参照)が格納される。また、メインバッテリー211は、表示機能部ユニット102が接続されている状態では、表示機能部ユニット102に電力を供給できる。
次に、撮像機能部ユニット101と表示機能部ユニット102の機能構成について、図4を参照して説明する。図4は、撮像機能部ユニット101と表示機能部ユニット102の機能構成を模式的に示すブロック図である。
撮像機能部ユニット101は、カメラCPU207(制御手段)と、ROM208と、RAM209とを含む。カメラCPU207(制御手段)は、撮像機能部ユニット101の全体的な制御を行う。ROM208には、撮像機能部ユニット101を制御するためのコンピュータプログラム(コンピュータソフトウェア)が格納されている。カメラCPU207は、ROM208に格納されているこのコンピュータプログラムを読み出し、RAM209を作業領域として用いて実行する。これにより、各部の制御や、後述する処理が実現する。また、カメラCPU207は、表示機能部ユニット102のサブCPU225とともに、後述する省電力制御を実行する。
モータドライバ201は、カメラCPU207の制御にしたがって、主に、光学レンズ202の絞り、ズーム、フォーカス、および、シャッタ203等のモータ駆動制御を行う。
ストロボユニット204は、カメラCPU207の制御にしたがって、被写体に向けて光を照射する。
測光センサ205は、カメラCPU207の制御にしたがって、被写体の輝度を測定する。
AFユニット206は、カメラCPU207の制御にしたがって、合焦動作を行う。
撮像センサ213は、光学レンズ202を通じて結像した被写体の光学像を、光電変換によりアナログ信号である画像データ(電気信号)に変換する。撮像センサ213には、各種撮像素子が適用される。
AFE/TG214は、撮像センサ213が出力した画像データ(電気信号)を、アナログ信号からデジタル信号に変換する。
画像処理部(DSP)210は、デジタル信号に変換された画像データに対して、各種画像処理を行う。
電源回路部/充電制御部212には、メインバッテリー211が接続される。そして、電源回路部/充電制御部212は、撮像機能部ユニット101の各部への電力の供給を行う。さらに、電源回路部/充電制御部212は、撮像機能部ユニット101に表示機能部ユニット102が接続された状態において、表示機能部ユニット102のサブバッテリー228の充電の制御も行う。
操作系SW215は、使用者が撮像機能部ユニット101の操作に用いる操作部材である。カメラCPU207は、操作系SW215の操作を検出すると、操作された操作系SW215と操作内容に対応付けられた所定の処理を実行する。
周辺機能部は、前記各部以外の所定の機能を有する部分である。
インタフェース218は、表示機能部ユニット102との通信を行う。例えば、インタフェース218は、画像処理が施された画像データを表示機能部ユニット102に送信したり、表示機能部ユニット102との間で制御コマンドを送受信したりする。インタフェース218には、表示機能部ユニット102と無線通信を行う無線通信部217や、表示機能部ユニット102が接続された場合に有線通信を行う接続端子部119や、バッファ回路(図略)などを含む。
表示機能部ユニット102は、サブCPU225と、ROM223と、RAM224とを含む。サブCPU225は、表示機能部ユニット102の全体的な制御を行う。ROM223には、表示機能部ユニット102を制御するためのコンピュータプログラム(コンピュータソフトウェア)が格納されている。サブCPU225は、ROM223に格納されているこのコンピュータプログラムを読み出し、RAM224を作業領域として用いて実行する。これにより、各部の制御や、撮像機能部ユニット101の遠隔操作や、後述する処理が実現する。また、サブCPU225は、カメラCPU207とともに、後述する省電力制御を実行する。
インタフェース219は、撮像機能部ユニット101のインタフェース218と通信を行う。例えば、インタフェース219は、画像処理が施された画像データを撮像機能部ユニット101から受信したり、撮像機能部ユニット101との間で制御コマンドの送受信をしたりする。インタフェース219は、撮像機能部ユニット101と無線通信を行う無線通信部220や、撮像機能部ユニット101に接続された状態で有線通信を行う接続端子部119や、バッファ回路(図略)などを有する。
表示ドライバ221は、表示部(モニタ)222に接続されている。そして、表示ドライバ221は、サブCPU225の制御にしたがって、表示部(モニタ)222を駆動する。
表示部(モニタ)222には、たとえば液晶表示装置などが適用される。表示部(モニタ)222は、所定の画像処理が施されて撮像機能部ユニット101から送信された画像データや、各種操作メニューなどを表示する。
加速度センサ229は、使用者の取り扱いに伴って生じる表示機能部ユニット102の揺れや動きを検出する。
操作系SW226は、使用者が撮像装置100を操作するために操作する操作部材である。操作系SW226には、前記のとおり、各種操作系SW104〜109を含む。また、操作系SW226は、表示機能部ユニット102が撮像機能部ユニット101から分離された状態において、撮像機能部ユニット101の操作系SW215の機能を代用できるように設定することができる。これにより、使用者は、操作系SW226を操作することによって、撮像機能部ユニット101を遠隔操作できる。なお、操作系SW226は、タッチパネル方式であってもよい。この場合には、表示部(モニタ)222にタッチパネルを適用することができる。サブCPU225は、操作系SW226の操作を検出すると、操作系SW226の種類と操作内容に対応付けられた所定の処理を実行する。
メモリカードユニット230は、受信した画像データを外部メディア(メモリカードなど)に保存することができる。
電源回路部227には、サブバッテリー228が接続される。そして、電源回路部227は、サブバッテリー228の電力を各部に供給する。
なお、本実施形態では、画像処理部(DSP)210が撮像機能部ユニット101に設けられ、メモリカードユニット230が表示機能部ユニット102に設けられる構成を示す。ただし、これらはどちらのユニットに配置されても良く、またこれらが両方のユニットに配置される構成であっても良い。
次に、本発明の実施形態にかかる撮像装置100の制御方法(省電力制御方法)について、図5を参照して説明する。図5は、本発明の第1の実施形態にかかる撮像装置100の制御方法の処理を示すフローチャートである。この処理を実行するためのコンピュータプログラム(コンピュータソフトウェア)は、あらかじめ、撮像機能部ユニット101のROM208と、表示機能部ユニット102のROM223に格納されている。カメラCPU207は、ROM208からこのコンピュータプログラムを読み出し、RAM209を作業領域として用いて実行する。また、サブCPU225は、このコンピュータプログラムをROM223から読み出し、RAM224に展開して実行する。これにより、この処理が実現する。
ステップS501において、サブCPU225は、撮像機能部ユニット101と表示機能部ユニット102が分離されているか否かを判定する。分離されている場合にはステップS502に進み、分離されていない場合にはステップS506に進む。
ステップS502においては、サブCPU225は、表示機能部ユニット102に搭載された加速度センサ229の出力に基づいて、表示機能部ユニット102の揺れ量を検出する。具体的には例えば、サブCPU225は、所定時間ごとに加速度センサ229の出力値の積算量の移動平均値を算出する。そして、サブCPU225は、出力値の積算量の移動平均値が、あらかじめ設定されている閾値を超えたか否かを判定する。加速度センサ229の出力値の積算量の移動平均値が大きい場合とは、例えば、撮像機能部ユニット101が固定され、使用者が撮影のために表示機能部ユニット102を保持して撮影ポイントまで移動している場合等が考えられる。この場合には、撮影者は表示機能部ユニット102の表示部(モニタ)222に注意を払っていないと想定される。このため、高品位な表示は不要となる。加速度センサ229の出力値の積算量の移動平均値が閾値を超えた場合には、ステップS503に進む。出力値の積算量の移動平均値が閾値以下である場合には、ステップS506に進む。
ステップS503において、サブCPU225は、撮像機能部ユニット101が特定動作を実行しているか否かを判定する。ここでいう特定動作とは、表示機能部ユニット102からの制御によるズーム動作や、合焦動作や、測光動作などである。すなわち、使用者が構図の選択を行っていると想定される動作や、撮像(レリーズSW116の操作)を行っていると想定される動作である。
サブCPU225は、無線通信部220を介して撮像機能部ユニット101と無線通信を行い、撮像機能部ユニット101の現在の動作状態に関する情報を取得する。そして、サブCPU225は、取得した情報に基づいて、撮像機能部ユニット101が特定動作を実行しているか否かを判定する。
撮像機能部ユニット101が特定動作中である場合にはステップS504に進み、特定動作中でない場合にはステップS506に進む。
ステップS504においては、表示機能部ユニット102は、撮像機能部ユニット101に対して、無線通信部220を介して省電力制御を実行する制御コマンド(スタンバイ要求)を送信する。撮像機能部ユニット101のカメラCPU207は、無線通信部217を介して前記制御コマンド(スタンバイ要求)を受信すると、撮像機能部ユニット101を省電力モード(スタンバイ状態)に移行させる。
省電力モードは、通常撮像モードに比較して、電力消費量の少ない動作モードである。撮像機能部ユニット101は、省電力モード(スタンバイ状態)に移行すると、次のような動作状態となる。
(1)カメラCPU207は、撮像センサ213からの画像データの読み出しの制限を行う。通常撮影モードにおいては、動画表示のために画像データを連続的に読み出していたが、省電力モードにおいては、画像データを所定の時間ごとに間欠的に読み出す。また、省電力モードにおいては、通常撮影モードに比較して、撮像センサ213から読み出す画素数を減少させる。これにより、画像データの読み出し量を減少させる。
(2)カメラCPU207は、電源回路部/充電制御部212を介して、撮影に関する機能であるAFユニット206や測光センサ205への電力供給を停止する。さらに、カメラCPU207は、電源回路部/充電制御部212を介して、光学レンズ202の絞りの駆動、ズーム動作、フォーカス動作、シャッタ駆動を行うためのモータドライバ201への電源供給を停止する。これにより、省電力モードにおける漏洩電流を低減させる。
(3)無線通信部217は、撮像センサ213からの間欠的な電気信号読出し制限に従い、同様の周期で、表示機能部ユニット102への画像データの無線送信を間欠的に行う。
これにより、消費電力量の削減を図る。
撮像機能部ユニット101が省電力モードに移行した後、ステップS505に進む。
ステップS505においては、サブCPU225は、表示機能部ユニット102を省電力モード(スタンバイ状態)に移行させる。
表示機能部ユニット102は、省電力モード(スタンバイ状態)に移行すると、次のような動作状態となる。
(1)サブCPU225は、撮像機能部ユニット101からの画像データを無線通信により間欠的に受信する。
(2)サブCPU225は、撮像機能部ユニット101への画像データの無線送信を禁止する。
(3)サブCPU225は、表示ドライバ221を介して、表示部(モニタ)222の画像表示を、画像データの受信の周期で更新する(間欠的に更新する)。さらに、サブCPU225は、表示部(モニタ)222に表示する画像の縮小や、減色表示(白黒表示)や、表示部(モニタ)222のバックライトの輝度の低減などの処理を行う。
(4)さらに、サブCPU225は、操作系SW113〜117への操作を、通常撮影モードへの復帰のための操作以外の操作を受け付けないか、または受け付ける操作を制限する。
これらにより、消費電力量の削減を図る。また、操作系SW113〜117の誤操作を防止する。
なお、サブCPU225は、次の(1)(2)のいずれかを充足した場合に、撮像機能部ユニット101と表示機能部ユニット102を、省電力モードから通常撮影モードに復帰させる。
(1)加速度センサ229の出力値の所定時間当たりの積算量の移動平均値が、設定された閾値以下になった場合。
(2)操作系SW113〜117に対して、あらかじめ使用者が設定した特殊操作が行われた場合。ここでいう特殊操作とは、省電力モードから通常撮影モードに復帰させるための操作をいう。
ステップS506においては、サブCPU225は、省電力制御は実行せず、表示機能部ユニット102を通常撮影モードで動作させる。同様に、カメラCPU207は、撮像機能部ユニット101を通常撮影モードで動作させる。
ステップS502において、加速度センサ229からの出力量の積算値の移動平均量が閾値以下の場合や、ステップS503において、カメラCPU207が撮影機能に関する特定動作を行っている場合には、使用者は撮影のための動作を行っていると想定される。例えば、撮影者が、構図の選択などを行っていると想定される。そこで、サブCPU225とカメラCPU207は、本発明の実施形態にかかる省電力制御を実行せず、通常撮影モードで撮像機能部ユニット101と表示機能部ユニット102とを動作させる。
また、表示機能部ユニット102が撮像機能部ユニット101から分離されていない場合(ステップS501において「No」の場合)も、サブCPU225とカメラCPU207は、通常撮影モードで動作させる。
ここで、使用者や撮像装置100の動きと、撮像装置100の動作モードとの関係について、図6を参照して説明する。図6は、本実施形態における、使用者の動作状態による省電力制御判断の時間推移図を示す。図6の縦軸は、加速度センサの出力積算量の移動平均値であり、横軸は時間である。
使用者や表示機能部ユニット102が静止している間は、加速度センサ229からの出力は無く、積算量の移動平均値の変化も無い。
撮像機能部ユニット101が三脚などに固定され、使用者が自己撮影のために表示機能部ユニット102を保持して撮影ポイントまで移動している間は、加速度センサ229からの出力が大きくなる。そして、移動している時間内での出力の積算値の移動平均値も次第に大きくなる。この移動平均値が予め設定した閾値を上回った時点で、表示機能部ユニット102のサブCPU225は、使用者が表示部(モニタ)222に注意を払わない動作状況であると判断する(図5のステップS502において「YES」)。そして、サブCPU225は、省電力制御(省電力モードに移行するための制御)を開始する。
使用者が撮影ポイントまでの移動を完了し、構図選択のために静止した場合は、加速度センサ229からの出力は小さくなり、出力の積算量の移動平均値も次第に小さくなる。この移動平均値が閾値を下回った時点で、表示機能部ユニット102のサブCPU225は、使用者が撮影を開始するものと判断し、通常撮影モードに移行する。この際、構図変更のため等で、使用者が瞬間的に表示機能部ユニット102を大きく動かした場合でも、移動平均値は大きくは変動しない。このため、この移動平均値が閾値を上回ることはない。したがって、表示機能部ユニット102と撮像機能部ユニット101とが省電力モードに移行することは無い。
以上、本発明の第1の実施形態によれば、使用者が表示機能部ユニット102を保持して撮像機能部ユニット101から離れた位置から撮影を行う場合でも、撮影者の動作状態に応じた省電力制御が可能となる。このため、電力消費量の削減を図ることができ、撮影可能時間がより長くなる撮像装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図7と図8を参照して説明する。
図7は、本発明の第2の実施形態にかかる撮像装置100の撮像機能部ユニット101の構成を模式的に示すブロック図である。なお、第1の実施形態と比較すると、撮像機能部ユニット101に加速度センサ231が設けられた構成が相違する(図4参照)。それ以外は、第1の実施形態と共通の構成が適用される。このため、共通の構成には同じ符号を付し、説明は省略する。
加速度センサ231は、撮像機能部ユニット101の揺れや動きに応じた大きさの値の信号を出力する。
図8は、第2の実施形態にかかる省電力制御のフローチャートである。なお、図8においては、ステップS504以降を示す。ステップS501〜S505は、第1の実施形態と同じである(図5参照)。
使用者が、撮像機能部ユニット101を三脚などに固定し、自己撮影のために撮像機能部ユニット101から離れた場合を想定する。この場合には、前記のとおり、撮像機能部ユニット101は省電力モードに移行する。この際、風等によって三脚が倒れると、撮像機能部ユニット101に設けられた加速度センサ231からはある所定値以上の大きな信号が出力される。
そこで、ステップS507において、カメラCPU207は、省電力モードにおいて、加速度センサ231の出力信号の検出を行い、検出した出力信号が所定の閾値を超えたか否かを判定する。加速度センサ231の出力信号が所定の閾値以下である場合には、ステップS507の処理を繰り返す。加速度センサ231の出力信号が所定の閾値を超えた場合には、ステップS508に進む。なお、この所定の閾値は、三脚の倒れを検出できるように適宜設定される。
ステップS508においては、撮像機能部ユニット101のカメラCPU207は、無線通信に関わる機能(無線通信部217など)を強制的に立ち上げる。そして、ステップS509に進む。
ステップS509においては、撮像機能部ユニット101のカメラCPU207は、分離されている表示機能部ユニット102に対して、無線通信部217を介して、撮像機能部ユニット101に異常が生じた旨の情報を無線送信する。
ステップS510においては、表示機能部ユニット102のサブCPU225は、撮像機能部ユニット101からの前記情報を受信すると、異常があったことを報知する動作を行う。例えば、サブCPU225は、表示部(モニタ)222に「撮像機能部ユニット101に異常が生じたこと」を表示させたり、アラーム音を出力したりする。これにより、表示機能部ユニット102は、使用者に対し、撮像機能部ユニット101に異常が生じたことを即座に通知できる。
本発明の第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏する。これに加えて、第2の実施形態によれば、撮像機能部ユニット101に異常が生じた場合には、撮像機能部ユニット101が省電力モードであっても、異常の発生を即座に通知できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、撮像装置の種類は特に限定されるものではない。本発明は、いわゆるデジタル一眼レフカメラや、ミラーレスカメラや、いわゆるコンパクトデジカメ、デジタルビデオカメラなど、各種撮像装置に適用できる。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを呼出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
本発明は、表示機能部を分離可能な撮像装置及び撮像装置の制御方法に有効である。そして、本発明によれば、使用者が撮像機能部ユニットから離れた位置から撮影を行う場合でも、撮影者の動作状態に応じた省電力制御が可能となり、撮影可能時間がより長くなる撮像装置を提供することができる。
100:撮像装置、101:撮像機能部ユニット、102:表示機能部ユニット、201:モータドライバ、202:光学レンズ、205:測光センサ、206:AFユニット、213:撮像センサ、217:撮像機能部ユニット部に搭載される無線通信部、217:表示機能部ユニットに搭載される無線通信部、222:液晶表示器(モニタ)、229:撮像機能部ユニットに搭載される加速度センサ、231:表示機能部ユニットに搭載される加速度センサ

Claims (8)

  1. 被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段を備える撮像機能部ユニットと、前記電気信号を表示する表示手段を備える表示機能部ユニットとを有し、前記撮像機能部ユニットと前記表示機能部ユニットとが分離可能な撮像装置であって、
    前記表示機能部ユニットは、
    前記表示機能部ユニットの動きを検出できるセンサと、
    前記センサの出力値の積算量の移動平均値に基づいて前記表示手段を保持する使用者の状態を判断して電力消費量を削減するための省電力制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記表示機能部ユニットの前記制御手段は、前記センサの出力値の積算量の移動平均値が閾値を超えた場合には、省電力制御として、前記撮像機能部ユニットへの画像データの送信と使用者による前記表示機能部ユニットへの操作の受け付けを制限または禁止することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記表示機能部ユニットの前記制御手段は、前記センサの出力値の積算量の移動平均値が閾値を超えた場合には、前記撮像機能部ユニットに省電力制御の実行を要求する信号を無線送信し、
    前記撮像機能部ユニットは、前記信号を受信すると、電力消費量を削減するための省電力制御を行う制御手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記撮像機能部ユニットの前記制御手段は、前記表示機能部ユニットから前記信号を受信すると、省電力制御として撮像機能を制限することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記撮像機能部ユニットの前記制御手段は、前記表示機能部ユニットから前記信号を受信すると、省電力制御として前記表示機能部ユニットへの画像データの送信を間欠的に行うことを特徴とする請求項3または4に記載の撮像装置。
  6. 前記表示機能部ユニットの前記制御手段は、前記表示手段に表示する前記撮像機能部ユニットから受信した画像データの更新を間欠的にすることを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記撮像機能部ユニットは、前記撮像機能部ユニットの動きを検出するセンサを有し、前記撮像機能部ユニットの前記制御手段は、前記省電力制御を実行している間において前記センサの出力値に基づいて前記撮像機能部ユニットに異常が生じたか否かを判定し、異常が生じたと判定した場合には、前記表示機能部ユニットに対して通知することを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 被写体を表す光学像を電気信号に変換する撮像手段を備える撮像機能部ユニットと、前記電気信号を表示する表示手段を備える表示機能部ユニットとを有し、前記撮像機能部ユニットと前記表示機能部ユニットとが分離可能な撮像装置の制御方法であって、
    前記表示機能部ユニットの動きをセンサにより検出するステップと、
    前記センサの出力値の積算量の移動平均値が閾値を超えたか否かを判定するステップと、
    前記センサの出力値の積算量の移動平均値が閾値を超えた場合には、省電力制御を行うステップと、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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