JP2014146955A - 通信システム、親局、子局、およびスリープ制御方法 - Google Patents

通信システム、親局、子局、およびスリープ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スリープモード中に子局から親局に対してスリープ用フレームを送信することなく、親局と子局との間で通常モードへの復帰を同期させる。
【解決手段】子局(ONU20)において、送信制御部22が当該子局の通常モードへの復帰を決定し、これに応じて子局電力制御部23が親局との通信を再開させ、親局(OLT10)において、帯域制御部12が、当該子局における通常モードへの復帰に応じて当該子局との通信を再開することにより、当該子局が通常モードへ復帰したこと検知する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、データ通信技術に関し、特に親局と子局で構成される通信システムにおいて、これら親局および子機との間で同期させて、互いの動作状態を通常モードと省電力状態であるスリープモードとに切替制御するスリープ制御技術に関する。
従来、親局と子局で構成する通信システムにPON(Passive Optical Network)システムがある。PONシステムは、局舎に設置されるOLT(Optical Line Terminal)を親局とするとともに、各ユーザー宅に設置されるONU(Optical Network Unit)を子局として、光ファイバを介してデータ通信を行うようになされたものである。
図20は、通信システム(PONシステム)の構成例である。この通信システム9は、1つのOLT70と、m(mは1以上の整数)個のONU80と、これらOLT70とm個のONU80とを1:mに接続する光ファイバ30および光スプリッタ40からなる通信網とにより構成されるPONシステムである。
OLT70には外部ネットワーク50が接続され、ONU80にはユーザーネットワーク60が接続される。OLT70からONU80へ信号を送信する方向を下りと呼び、逆方向を上りと呼ぶ。また、OLT70とONU80との間のPON区間で送受信する信号をフレームと呼ぶ。
このような通信システム9では、各ONU80から送信されるフレームが、光スプリッタ40で束ねられてOLT70に届く。そのため、各ONU80からの上りフレームが衝突しないよう、各ONU80が時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)技術を用いてOLT70と通信する方法が規定されている(例えば、非特許文献1など参照)。本規定によると、親局であるOLT70が司令塔となり、子局である各ONU80に送信時刻を指示することで、上りフレームの衝突を回避する。
図21は、一般的なデータ通信手順を示すシーケンス図である。このデータ通信手順では、まず、OLT70が送信時刻を指示するフレーム(Gateフレーム)を各ONU80に送信する。
このGateフレームには、いつの時点からどれだけの期間、フレームを送信してよいかという情報として、各ONU80の上りフレーム送信開始時刻Ts1と送信可能帯域BW1が記載されている。
一方、ONU80は、ユーザーネットワーク60から上りデータフレームが入力されると、すぐにはOLT70に送信せず、一時的にバッファに蓄積する。そして、Gateフレームで指示された時刻Ts1になると、バッファに蓄積している蓄積データ量Queue_Ts1を報告するReportフレームをOLT70に送信する。
OLT70は、各ONU80から送信されてくるReportフレームに記載された蓄積データ量Queue_Ts1を基にして、各ONU80に指示する送信開始時刻Ts2と送信可能帯域BW2を計算し、Gateフレームにこれらを記載して送信する。
ONU80は、このGateフレームで通知された送信開始時刻Ts2になると、バッファに蓄積した上りデータフレームを送信可能帯域BW2で送信するとともに、送信できずにバッファに残った蓄積データ量Queue_Ts2をReportフレームに記載してOLT70に送信する。以後、これを繰り返す。
ところで、このような通信システム9では、ユーザー宅のそれぞれにONU80が設置される。そのため、全ONU80の消費電力量は、ネットワーク全体の消費電力量の中でも割合が大きく、ONU80には省電力化が求められている。
ONU80の省電力方式の1つとして、スリープ方式がある(例えば、非特許文献3など参照)。本方式において、ONU80はスリープモードと通常モードの2つのモードを持つ。スリープモードのONU80は、休止状態と間欠起動状態を周期的に繰り返す。ここで、休止状態とは装置の一部を停止して電力消費を抑制している状態を指し、間欠起動状態とは装置を停止していない状態を指す。例えば、休止状態のONU80は、PON区間でフレームの送受信機能を停止する。
図22は、従来のスリープ制御手順を示すシーケンス図である。このスリープ制御手順では、まず、OLT70が該当ONU80に対して、スリープモードへの移行を指示するスリープ指示フレームを送信する。これに応じて、ONU80は、スリープモードへの移行を了解したことを知らせるスリープ了解フレームをOLT70に返信する。
これにより、OLT70とONU80は設定した休止期間Tsだけ休止状態となり、該当ONU80は機能の一部を停止する。この休止状態でONU80はPON区間のフレーム送受信機能を停止するため、OLT70は外部ネットワーク50から入力される該当ONU80宛の下りデータフレームをバッファリングする。休止期間が終了すると、OLT70とONU80は設定した期間間欠起動期間Taだけ間欠起動状態となり、該当ONU80は停止していた機能を起動する。
この間欠起動期間において、ONU80は、通常モードへ復帰するか否かを確認する復帰確認フレームをOLT70に送信する。これに応じて、OLT70は、休止状態中に受信した該当ONU80宛下りフレームの量などから通常モードへ復帰するか否かを判断し、復帰判断通知フレーム(Yes/No)をONU80へ送信する。
通常モードへ復帰しない場合(No)、OLT70とONU80は、間欠起動期間が終了すると再びTsだけ休止状態となり、以後これを繰り返す。なお、OLT70とONU80はスリープモード中もGateフレームやReportフレームの送受信を行う。
スリープモード中のONU80が一定量以上の上りデータフレームをユーザーネットワーク60から受信すると、ONU80は通常モードへと復帰し、OLT70に復帰通知フレームを送信する。
この復帰通知フレームを受信したOLT70は、該当ONU80の管理を通常モードへ復帰させ、上りデータフレーム送信用のGateフレームを該当ONU80に送信する。そして、ONU80はGateフレームで指示された時刻になると、外部ネットワーク50から受信して蓄積している上りデータフレームをOLT70に送信する。
本方式において、OLT70とONU80で認識するスリープモードの状態、すなわちスリープモード中か否か、間欠起動期間か休止期間かの情報は、両者間で同期をとる必要がある。同期がはずれてしまった場合、データフレームの送受信に支障が生じる。
例えば、ONU80がスリープしている場合にOLT70がスリープしていないと認識した場合、OLT70はスリープしているONU80に下りフレームを送信してしまい、フレーム消失の原因となる。
逆に、ONU80がスリープしていない場合にOLT70がスリープしていると認識した場合、OLT70はスリープしていないONU80の下りフレームをバッファリングし続けてしまい、下りフレームがONU80に届かなくなる。
以上の例はフレームの導通に関する大きな支障であるが、他にも遅延発生などにより、サービスに影響がでる場合もある。
図23は、従来の通信システムにかかるOLTおよびONUの構成を示すブロック図である。
OLT70には、親局通信部71、帯域制御部72、およびOLT70に接続される各ONU80に対応するm個の親局電力制御部73が設けられている。
親局通信部71には、非特許文献1または非特許文献2に規定されたプロトコルが実装されており、親局通信部71は、このプロトコルに従ってONU80との間で通信を行う機能を有している。
これにより、外部ネットワーク50からの下りデータフレームは、親局通信部71を経由してONU80へと送信され、ONU80から送信されてくる上りデータフレームは、親局通信部71を経由して外部ネットワーク50へと送信される。
帯域制御部72は、各ONU80へ帯域割り当てを行う機能を有している。すなわち、帯域制御部72は、各ONU80から送信されてくるReportフレームを親局電力制御部70から受信して、各ONU80へ割り当てるべき送信可能帯域と上りフレーム送信開始時刻を計算し、これら送信可能帯域と上りフレーム送信開始時刻を含むGateフレームを各ONU80へ親局電力制御部71経由で送信する。
親局電力制御部73は、自己と対応するONU80のスリープモードを制御する機能を有している。すなわち、親局電力制御部73は、親局通信部71から入力された該当ONU80の通信量により該当ONU80をスリープモードにするか否かを決定し、スリープ用フレーム(スリープ指示フレーム、スリープ了解フレームなど)を親局通信部71経由でONU80と送受信する。
また、親局電力制御部73は、該当ONU80が休止状態であるか間欠起動状態であるかを管理し、スリープモード中のONU80宛の下りフレームをバッファリングするよう親局通信部71にバッファ指示を出力する。
一方、ONU80は、子局通信部81、送信制御部82、および子局電力制御部83が設けられている。
子局通信部81には、OLT70と同様の通信プロトコルが実装されており、OLT70との通信を行う機能を有している。すなわち、子局通信部81は、ユーザーネットワーク60から受信した上りデータフレームを一時的に蓄積し、送信制御部22からの送信指示に応じてOLT70へ送信し、OLT70からの下りデータフレームをユーザーネットワーク60へそのまま転送する。
また、子局通信部81は、スリープモード中に子局電力制御部83から入力される停止/起動信号により、通信機能の停止または起動を行う。
送信制御部82は、子局通信部81を経由してOLT70とGateフレームやReportフレームの送受信を行い、受信したGateフレームで指示された上りフレーム送信開始時刻に上りフレームの送信を指示する送信指示を子局通信部81に出力し、子局通信部81に蓄積された上りデータフレームの蓄積データ量QueueからReportフレームを作成してOLT70に送信する。
子局電力制御部83は、子局通信部81経由でOLT70とスリープ用フレームを送受信して自己のONU80のスリープモードを制御し、自己のONU80が休止状態か間欠起動状態かを管理し、その状態に合わせて子局通信部81に通信機能の停止/起動を指示する。
また、子局電力制御部83は、子局通信部81経由で入力されたユーザーネットワーク60からの通信量に基づいてスリープモード中における上りデータフレームを確認し、一定量以上の上りデータフレームを受信した場合には、通常モードへの復帰プロセスへ移行する。
IEEE Std 802.3-2005: Part 3: Carrier sense multiple access with collision detection (CSMA/CD) access method and physical layer specifications IEEE Std 802.3avTM -2009: Part3: Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection (CSMA/CD) Access Method and Physical Layer Specifications 坂本健, 可児淳一, 久保亮吾, 氏川裕隆, 鈴木謙一, 吉本直人, "低消費電力10G-EPON装置向け制御インターフェースに関する一検討," 電子情報通信学会技術研究報告, 通信方式研究会, Vol. 110, No. 20, CS2010-2, pp. 7-12, 2010. "技術基礎講座 GE-PON技術," NTT技術ジャーナル, 2005, vol.17, No.8 〜 No.12.
しかしながら、このような従来技術では、スリープモードから通常モードへと復帰する際に、ONU80が、スリープモード中においても上りのスリープ用フレーム(復帰確認フレーム、復帰通知フレーム)をOLT70へと送信するものとなっている。
これは、ONU80の通常モードへの復帰可否をOLT70で検知し、この検知結果に応じたOLT70からの指示に応じてONU80を通常モードへ復帰させることにより、OLT70とONU80との間で通常モードへの復帰を同期させるためである。
したがって、ONU80からOLT70に対してスリープモード中であっても、スリープ用フレームを送信する必要があるため、OLT70は、スリープモード中のONU80に対しても、上記のスリープ用フレーム送信用として定期的に帯域を割り当てる必要がある。
このため、任意のONU80のスリープモード期間のうち他のONU80が使用可能な期間が短縮される結果となり、ONU80とOLT70と間の通信帯域の利用効率が低下するという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、スリープモード中に子局から親局に対してスリープ用フレームを送信することなく、親局と子局との間で通常モードへの復帰を同期させることができるスリープ制御技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる通信システムは、1つの親局とm(mは1以上の整数)個の子局とが通信網を介して各種データを送受信するとともに、これら親局および子機の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、これら親局および子機との間で同期させて互いの動作状態を通常モードと省電力状態であるスリープモードとに切替制御する通信システムであって、前記子局は、当該子局の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、当該子局を通常モードからスリープモードへ移行させる子局電力制御部と、当該子局のスリープモードから通常モードへの復帰を決定する送信制御部とを備え、前記子局電力制御部は、前記送信制御部による前記復帰の決定に応じて当該子局の前記一部機能を停止状態から復帰させることにより、当該子局をスリープモードから通常モードへ復帰させて、通常モードへの復帰に応じて前記親局との通信を再開させ、前記親局は、スリープ指示により前記子局を通常モードからスリープモードへ移行させる親局電力制御部と、当該子局における通常モードへの復帰に応じて当該子局との通信を再開することにより、当該子局が通常モードへ復帰したことを検知する帯域制御部とを備えるものである。
また、本発明にかかる上記通信システムの一構成例は、前記送信制御部が、当該子局における通常モードへの復帰を決定する際、当該子局に蓄積されている前記親局への上りデータフレームの蓄積データ量と子局判定基準量とを比較し、蓄積データ量が子局判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を決定し、前記子局電力制御部は、再開させた前記親局との通信により、前記蓄積データ量を前記親局へ通知し、前記帯域制御部は、前記子局における通常モードへの復帰を検知する際、当該子局との間で再開された通信により通知された当該子局の蓄積データ量と親局判定基準量とを比較し、蓄積データ量が親局判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を検知するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記通信システムの一構成例は、前記帯域制御部が、当該子局における通常モードへの復帰を検知する際、前記親局判定基準量として当該子局の子局判定基準と同じ値を示す判定基準量を用いるようにしたものである。
また、本発明にかかる上記通信システムの一構成例は、前記送信制御部が、前記蓄積データ量と前記親局判定基準量とを比較する際、当該上りデータフレームの分類種別ごとに個別に比較し、いずれかの分類種別において蓄積データ量が判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を決定し、前記子局電力制御部は、再開させた前記親局との通信により、前記分類種別ごとに得た前記蓄積データ量を前記親局へ通知し、前記帯域制御部は、前記蓄積データ量と前記子局判定基準量とを比較する際、当該蓄積データ量を得た分類種別ごとに個別に比較し、いずれかの分類種別において蓄積データ量が判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を検知するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記通信システムの一構成例は、前記送信制御部が、当該子局における通常モードへの復帰を決定する際、当該子局に蓄積されている前記親局への送信データの蓄積データ量に基づいて、通常モードへの復帰を決定し、前記帯域制御部は、前記子局における通常モードへの復帰を検知する際、当該子局との間で再開された通信により当該子局から受信した単位時間当たりの受信フレーム数に基づいて、当該子局における通常モードへの復帰を検知するようにしたものである。
また、本発明にかかる上記通信システムの一構成例は、前記帯域制御部が、前記子局における通常モードへの復帰を検知する際、子局から受信した受信フレームのうち、PONシステムで用いるReportフレーム、キープアライブフレーム、または上りデータフレームに関する受信フレーム数に基づいて、当該子局における通常モードへの復帰を検知するようにしたものである。
また、本発明にかかる親機は、1つの親局とm(mは1以上の整数)個の子局とが通信網を介して各種データを送受信するとともに、これら親局および子機の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、これら親局および子機との間で同期させて互いの動作状態を通常モードと省電力状態であるスリープモードとに切替制御する通信システムで用いられる前記親局であって、スリープ指示により前記子局を通常モードからスリープモードへ移行させる親局電力制御部と、当該子局における通常モードへの復帰に応じて当該子局との通信を再開することにより、当該子局が通常モードへ復帰したことを検知する帯域制御部とを備えるようにしたものである。
また、本発明にかかる子局は、1つの親局とm(mは1以上の整数)個の子局とが通信網を介して各種データを送受信するとともに、これら親局および子機の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、これら親局および子機との間で同期させて互いの動作状態を通常モードと省電力状態であるスリープモードとに切替制御する通信システムで用いられる前記子局であって、当該子局の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、当該子局を通常モードからスリープモードへ移行させる子局電力制御部と、当該子局のスリープモードから通常モードへの復帰を決定する送信制御部とを備え、前記子局電力制御部は、前記送信制御部による前記復帰の決定に応じて当該子局の前記一部機能を停止状態から復帰させることにより、当該子局をスリープモードから通常モードへ復帰させて、通常モードへの復帰に応じて前記親局との通信を再開させるようにしたものである。
また、本発明にかかるスリープ制御方法は、1つの親局とm(mは1以上の整数)個の子局とが通信網を介して各種データを送受信する通信システムで用いられて、これら親局および子機の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、これら親局および子機との間で同期させて互いの動作状態を通常モードと省電力状態であるスリープモードとに切替制御するスリープ制御方法であって、前記子局が、当該子局の一部機能を一時的に停止状態に移行させ、当該子局のスリープモードから通常モードへの復帰の決定に応じて当該子局の前記一部機能を停止状態から復帰させることにより、当該子局をスリープモードから通常モードへ復帰させ、通常モードへの復帰に応じて前記親局との通信を再開させるステップと、前記親局が、スリープ指示により前記子局を通常モードからスリープモードへ移行させ、当該子局における通常モードへの復帰に応じて当該子局との通信を再開することにより、当該子局が通常モードへ復帰したことを検知するステップとを備えている。
本発明によれば、子局が、スリープモードから通常モードへ復帰して親局との通信を再開させ、この通信再開により親局で当該子局における通常モードへの復帰が検知される。
したがって、従来技術のように、スリープモード中に子局から親局に対してスリープ用フレームを送信することなく、親局と子局との間で通常モードへの復帰を同期させることができる。このため、任意の子局のスリープモード期間のうち他の子局が使用可能な期間を十分確保することができ、結果として、子局と親局と間の通信帯域について高い利用効率を得ることが可能となる。
第1の実施の形態にかかる通信システム(PONシステム)の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるReportフレームのフォーマット例である。 第1の実施の形態にかかるスリープ制御手順を示すシーケンス図である。 第1の実施の形態にかかる他のスリープ制御手順を示すシーケンス図である。 第1の実施の形態にかかる通信システムで用いるOLTおよびONUの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる帯域制御部の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる親局電力制御部におけるスリープ制御処理フロー例である。 第1の実施の形態にかかる送信制御部の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる子局電力制御部におけるスリープ制御処理フロー例である。 第1の実施の形態にかかる親局電力制御部における他のスリープ制御処理フロー例である。 第1の実施の形態にかかる子局電力制御部における他のスリープ制御処理フロー例である。 第2の実施の形態にかかるスリープ制御手順を示すシーケンス図である。 第2の実施の形態にかかる通信システムで用いるOLTおよびONUの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる帯域制御部の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる子局電力制御部におけるスリープ制御処理フロー例である。 分類種別ごとの判定基準の設定例である。 通常モードへの復帰判定例である。 第3の実施の形態にかかる帯域制御部の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる送信制御部の構成を示すブロック図である。 通信システム(PONシステム)の構成例である。 一般的なデータ通信手順を示すシーケンス図である。 従来のスリープ制御手順を示すシーケンス図である。 従来の通信システムにかかるOLTおよびONUの構成を示すブロック図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる通信システム1について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる通信システム(PONシステム)の構成を示すブロック図である。
この通信システム1は、局舎に設置される1つのOLT10(Optical Line Terminal)と、各ユーザー宅に設置されるm(mは1以上の整数)個のONU20と、これらOLT10とm個のONU20とを1:mに接続する光ファイバ30および光スプリッタ40らなる通信網とにより構成されるPONシステムである。このうち、OLT10が親局として動作し、ONU20が子局として動作する。
OLT10には外部ネットワーク50が接続され、ONU20にはユーザーネットワーク60が接続される。本発明において、OLT10からONU20へ信号を送信する方向を下りと呼び、逆方向を上りと呼ぶ。また、OLT10とONU20との間のPON区間で送受信する信号をフレームと呼ぶ。
このような通信システム1では、各ONU20から送信されるフレームが、光スプリッタ40で束ねられてOLT10に届く。そのため、各ONU20からの上りフレームが衝突しないよう、各ONU20が時分割多元接続(TDMA:Time Division Multiple Access)技術を用いてOLT10と通信する方法が規定されている(例えば、非特許文献1など参照)。
本規定によると、親局であるOLT10が司令塔となり、子局である各ONU20に送信時刻を指示することで、上りフレームの衝突を回避する。なお、本実施の形態にかかる通信システム1で用いられるデータ通信手順は、前述した図21と同様であり、ここでの説明は省略する。
本実施の形態にかかる通信システム1で用いられるスリープ制御手順は、Reportフレームに記載された蓄積データ量Queueからなるデータ送信要求状況を指標として、OLT10とONU20がスリープモードから通常モードへと復帰することで、上りのスリープ用フレームを利用せずに帯域利用効率を向上させたことを特徴としている。
すなわち、本実施の形態において、OLT10とONU20は、Reportフレームの蓄積データ量Queueを解析し、それが設定した判定基準Queue_Thより大きい場合、スリープモードから通常モードへの復帰を行う。なお、この判定基準Queue_Thは、OLT10とONU20で同一の値を使用する。
図2は、第1の実施の形態にかかるReportフレームのフォーマット例である。このフォーマットは、非特許文献1および非特許文献2で規定されている。本規定によると、Reportフレームは、8種類の蓄積データ量(Queue#0〜Queue#7)を1つのQueueセットとして設定可能になっている。
例えば、ONU20に蓄積されている上りフレームの蓄積データ量の合計値が1000である場合、Queue#0(低優先)=500,Queue#1(中優先)=300,Queue#2(高優先)=200,Queue#4〜Queue#7(特殊フレーム)=0などとして、蓄積しているフレームの分類種別に合わせてONU20が細かく蓄積データ量をOLT10に報告できるようになっている。
本実施の形態では、分かり易く説明するため、Queue#0〜Queue#7の合計値Queue_nからなるデータ送信要求状況を、スリープモードから復帰するための指標として採用する。
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかるスリープ制御手順について説明する。図3は、第1の実施の形態にかかるスリープ制御手順を示すシーケンス図である。
まず、OLT10がスリープモードへの移行を指示するフレーム(スリープ指示フレーム)を該当ONU20に送信する。
これに応じて、ONU20は、スリープモードへの移行を了解したことを知らせるスリープ了解フレームを返信する。
これにより、OLT10とONU20は設定した休止期間Tsだけ休止状態となり、該当ONU20は、PON区間のフレーム送受信機能など、自己の機能の一部を停止する。
この休止状態において、ONU20はPON区間のフレーム送受信機能を停止するため、OLT10は外部ネットワーク50から入力される該当ONU20宛の下りデータフレームをバッファリングする。
休止期間が終了すると、OLT10とONU20は設定した間欠起動期間Taだけ間欠起動状態となり、該当ONU20は停止していた機能を起動する。
また、スリープモードに入ったONU20は、間欠起動期間になってもOLT10に上り復帰確認フレームを送信することはない。
ここで、スリープモード中のONU20に対してユーザーネットワークから上りデータフレームが入力されると、これらのデータフレームはONU20で一時的に蓄積される。そして、当該ONU20は、蓄積している上りデータフレーム量を蓄積データ量Queue_nとしてReportフレームに記載してOLT10に送信する。
この際、蓄積データ量Queue_nが事前に設定したスリープモードからの復帰の判定基準QueueBW_Th以上である場合、当該ONU20は通常モードへの復帰を決定する。
次に、このReportフレームを受信したOLT10は、該当ONU20からの蓄積データ量Queue_n)が判定基準QueueBW_Th以上であることを認識すると、ONU20が通常モードに復帰することを検知し、該当ONU20の管理をスリープモードから通常モードへと復帰させる。これにより、OLT10とONU20の通常モードへの復帰が完了する。
この後、OLT10は、該当ONU20に対して、上りデータフレーム送信用の帯域を割り当てたGateフレームを送信する。これを受信したONU20は、OLT10に対する上りデータフレームの送信を開始する。
図4は、第1の実施の形態にかかる他のスリープ制御手順を示すシーケンス図である。
本実施の形態において、OLT10が主導して該当ONU20を通常モードへ復帰させたい場合は、図4のように、間欠起動期間に復帰指示の下りスリープ用フレームを送信する。
すなわち、スリープモード中の任意の時点において、該当ONU20を通常モードへ復帰させたい場合、OLT10が該当ONU20に復帰指示フレームを送信する。これに応じて、ONU20は、通常モードへ復帰する。これにより、OLT10とONU20の通常モードへの復帰が完了する。
次に、図5を参照して、本実施の形態にかかる通信システム1で用いるOLT10およびONU20の構成について説明する。図5は、第1の実施の形態にかかる通信システムで用いるOLTおよびONUの構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、前述の図23で説明した従来の構成と比較して、ONU20の送信制御部22から子局電力制御部23に対して復帰指示信号が追加され、OLT10の帯域制御部12から各親局電力制御部13に対して復帰検知信号が追加されている点が異なる。
すなわち、OLT10には、主な機能部として、親局通信部11、帯域制御部12、およびOLT10に接続される各ONU20に対応するm個の親局電力制御部13が設けられている。
親局通信部11は、非特許文献1または非特許文献2に規定されたプロトコルに従ってONU20との間で通信を行う機能を有している。これにより、外部ネットワーク50からの下りデータフレームは、親局通信部11を経由してONU20へと送信され、ONU20から送信されてくる上りデータフレームは、親局通信部11を経由して外部ネットワーク50へと送信される。
帯域制御部12は、各ONU20へ帯域割り当てを行うため、各ONU20から送信されてくるReportフレームを親局電力制御部13から受信して、各ONU20へ割り当てるべき送信可能帯域と上りフレーム送信開始時刻を計算する機能と、これら送信可能帯域と上りフレーム送信開始時刻を含むGateフレームを、各ONU20へ親局電力制御部13経由で送信する機能と、ONU20における通常モードへの復帰に応じてONU20から送信されたReportフレームを親局電力制御部13から受け取り、このReportフレームで通知された蓄積データ量Queue_nからなるデータ送信要求状況に基づいて、ONU20が通常モードへ復帰したことを検知し、該当ONU20が通常モードへ復帰したことを示す復帰検知信号を親局電力制御部13へ通知する機能とを有している。
親局電力制御部13は、自己と対応するONU20のスリープモードを制御するため、親局通信部11から入力された該当ONU20の通信量により該当ONU20をスリープモードにするか否かを決定する機能と、決定結果に応じてスリープ指示フレームやスリープ了解フレームなどのスリープ用フレームを親局通信部11経由でONU20と送受信する機能と、該当ONU20が休止状態であるか間欠起動状態であるかを管理し、スリープモード中のONU20宛の下りフレームをバッファリングするよう親局通信部11にバッファ指示を出力する機能と、帯域制御部12からの自己と対応するONU20に関する復帰検知信号に基づき、自己と対応するONU20が通常モードに復帰したことを認識する機能とを有している。
一方、ONU20には、主な機能部として、子局通信部21、送信制御部22、および子局電力制御部23が設けられている。
子局通信部21は、OLT10と同様の通信プロトコルに従って、OLT10との間で通信を行う機能と、ユーザーネットワーク60から受信した上りデータフレームを一時的に蓄積し、送信制御部22からの送信指示に応じてOLT10へ送信する機能と、OLT10からの下りデータフレームをユーザーネットワーク60へそのまま転送する機能と、スリープモード中に子局電力制御部23から入力される停止/起動信号により、通信機能の停止または起動を行う機能とを有している。
送信制御部22は、子局通信部21を経由してOLT10とGateフレームやReportフレームの送受信を行う機能と、受信したGateフレームで指示された上りフレーム送信開始時刻に上りフレームの送信を指示する送信指示を子局通信部21に出力する機能と、子局通信部21に蓄積された上りデータフレームの蓄積データ量QueueからReportフレームを作成してOLT10に送信する機能と、送信するReportフレームの蓄積データ量Queue_nからなるデータ送信要求状況に基づいて通常モードへの復帰を決定し、復帰を指示する復帰指示信号を子局電力制御部23へ通知する機能とを有している。
子局電力制御部23は、子局通信部21経由でOLT10とスリープ用フレームを送受信して自己のONU20のスリープモードを制御する機能と、自己のONU20が休止状態か間欠起動状態かを管理し、その状態に合わせて子局通信部21に通信機能の停止/起動を指示する機能と、子局通信部21経由で入力されたユーザーネットワーク60からの通信量に基づいてスリープモード中における上りデータフレームを確認する機能と、一定量以上の上りデータフレームを受信した場合、あるいは送信制御部22からの復帰指示信号に応じて、自己の一部機能を停止状態から復帰させるなどの通常モードへの復帰プロセスへ移行する機能とを有している。
図6は、第1の実施の形態にかかる帯域制御部の構成を示すブロック図である。
OLT10の帯域制御部12には、主な機能部として、帯域計算部12Aと復帰検知部12Bとが設けられている。
帯域計算部12Aは、従来構成と同様に、親局通信部11を経由して各ONU20からのReportフレームを受信し、各ONU20からの蓄積データ量Queue_nを基に次に割り当てる帯域量を計算する機能を有している。
本実施の形態では、この構成に加えて、帯域計算部12Aが、Reportフレームの蓄積データ量Queue_nを復帰検知部12Bに出力する機能を有している。
また、復帰検知部12Bは、各ONU20の蓄積データ量Queue_nが事前に設定した判定基準Queue_Thよりも大きい場合、該当ONU20が通常モードに復帰したことを検知する機能と、該当ONU20が通常モードへ復帰したことを示す復帰検知信号を親局電力制御部13へ通知する機能とを有している。
図7は、第1の実施の形態にかかる親局電力制御部におけるスリープ制御処理フロー例である。
親局電力制御部13は、図7に示すスリープ制御処理フローに基づき、該当ONU20の動作モードとして、通常モードを示す通常状態S0と、スリープモードを示す休止状態S1および間欠起動状態S2とを管理する。
親局電力制御部13は、このスリープ制御処理フローにおいて、通常状態S0からスタートする。この状態において、例えばONU20の蓄積データ量Queue_nの低下に応じて、ONU20をスリープモードにすることを決定すると、該当ONU20にスリープ指示フレームを送信する。そして、スリープ了解フレームを受信すると、該当ONU20宛の下りフレームのバッファリング開始を親局通信部11に指示する。
次に、休止状態の期間Tsが終了すると休止状態S1から間欠起動状態S2に遷移する。間欠起動状態S2では、間欠起動状態の期間Taが終了するまでの間に復帰指示フレームをONU20に送信するか、あるいは復帰検知信号を受信すると、停止していたONU20の一部機能を復帰させるとともに、該当ONU20宛の下りデータフレームのバッファリングを解除して通常状態S0へ遷移する。
一方、そのまま間欠起動期間Taが終了した場合には、再び休止状態S1に遷移する。なお、間欠起動状態S2において、通常状態S0への遷移と休止状態S1への遷移とが同時に発生した場合には、通常状態S0への遷移を優先する。
図8は、第1の実施の形態にかかる送信制御部の構成を示すブロック図である。
ONU20の送信制御部22には、主な機能部として、帯域管理部22Aと復帰判断部22Bとが設けられている。
帯域管理部22Aは、従来構成と同様に、子局通信部21を経由してOLT10とGateフレームやReportフレームを送受信し、送信指示により子局通信部21の送信制御を行う機能を有している。
本実施の形態では、この構成に加えて、帯域管理部22Aが、Reportフレームを送信する際、Reportフレームの蓄積データ量Queue_nを復帰判断部22Bに出力する。
また、復帰判断部22Bは、入力された蓄積データ量Queue_nが事前に設定した判定基準Queue_Thよりも大きい場合、通常モードへの復帰を決定し、復帰を指示する復帰指示信号を子局電力制御部23へ通知する機能とを有している。
図9は、第1の実施の形態にかかる子局電力制御部におけるスリープ制御処理フロー例である。
子局電力制御部23は、図9に示すスリープ制御処理フローに基づき、該当ONU20の動作モードとして、通常モードを示す通常状態S3と、スリープモードを示す休止状態S4および間欠起動状態S5とを管理する。
子局電力制御部23は、このスリープ制御処理フローにおいて、通常状態S3からスタートする。この状態において、OLT10からスリープ指示フレームを受信するとスリープ了解フレームを送信し、子局通信部21に停止信号を出力し、ONU20の一部機能を停止することにより休止状態S4に遷移する。
休止状態の期間Tsが終了すると起動信号を出力して間欠起動状態S5に遷移する。
間欠起動状態S5では、間欠起動の期間Taが終了するまでに、OLT10から復帰指示フレームを受信するか、あるいは復帰指示信号が入力された場合、停止していた機能を復帰させて通常状態S3へ遷移する。
一方、そのまま間欠起動期間Taのカウントが終了した場合には、停止信号を出力して再び休止状態S4に遷移する。なお、間欠起動状態S5において、通常状態S3への遷移と休止状態S4への遷移とが同時に発生した場合には、通常状態S3への遷移を優先する。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、子局(ONU20)において、子局電力制御部23が、当該子局の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、当該子局を通常モードからスリープモードへ移行させ、送信制御部22が、当該子局のスリープモードから通常モードへの復帰を決定し、子局電力制御部23が、送信制御部22による復帰の決定に応じて当該子局の一部機能を停止状態から復帰させることにより、当該子局をスリープモードから通常モードへ復帰させて、通常モードへの復帰に応じて親局との通信を再開させるようにしたものである。
これに加えて、親局(OLT10)において、親局電力制御部13が、スリープ指示により子局を通常モードからスリープモードへ移行させ、帯域制御部12が、当該子局における通常モードへの復帰に応じて当該子局との通信を再開することにより、当該子局が通常モードへ復帰したことを検知するようにしたものである。
これにより、子局(ONU20)が、当該子局におけるデータ送信要求状況に応じてスリープモードから通常モードへ復帰して、親局(OLT10)との通信を再開させ、この通信再開により、親局で当該子局における通常モードへの復帰が検知される。
したがって、従来技術のように、スリープモード中に子局から親局に対してスリープ用フレームを送信することなく、親局と子局との間で通常モードへの復帰を同期させることができる。このため、任意の子局のスリープモード期間のうち他の子局が使用可能な期間を十分確保することができ、結果として、子局と親局と間の通信帯域について高い利用効率を得ることが可能となる。
また、本実施の形態にかかる具体的な構成として、子局(ONU20)において、送信制御部22が、当該子局における通常モードへの復帰を決定する際、当該子局に蓄積されている親局への上りデータフレームの蓄積データ量と子局判定基準量とを比較し、蓄積データ量が判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を決定し、子局電力制御部23が、再開させた親局との通信により、蓄積データ量を親局へ通知し、親局(OLT10)において、帯域制御部12が、子局における通常モードへの復帰を検知する際、当該子局との間で再開された通信により通知された当該子局の蓄積データ量と親局判定基準量とを比較し、蓄積データ量が判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を検知するようにしてもよい。
また、この際、親局(OLT10)において、帯域制御部12が、当該子局における通常モードへの復帰を検知する際、親局判定基準量として当該子局の子局判定基準と同じ値を示す判定基準量を用いるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、親局と子局で構成する通信システム1として、PONシステムを例として説明したが、これに限定されるものではない。少なくとも通信網を介して接続された親局と子局が通信を行うようなシステムであれば、例えば、有線LANによるネットワークや、Hi−Fiなどの無線LANによるネットワークにも対応可能である。また、このことは、他の実施の形態についても同様である。
また、本実施の形態では、従来、ONU20をスリープモードから通常モードに復帰させるために使用していた全ての上りスリープ用フレーム(スリープ了解フレーム、復帰通知フレーム)を使用しない場合を例として説明を示したが、これに限定されるものではなく、ONU20からの上りスリープ用フレーム送信数を削減することで帯域の利用効率を向上させる構成であれば、前述と同様にして本実施の形態を適用することが可能である。例えば、復帰通知フレームを使用するような例にも適用可能である。また、このことは、他の実施の形態も同様である。
また、本実施の形態では、休止期間中のONU20については、PON区間における送信機能と受信機能を停止することを前提として説明したが、本実施の形態の適用に際し、休止期間中のONU20が停止する機能についての制限はない。例えば、休止期間中のONU20がPON区間での送信機能のみを停止する場合でも、本実施の形態を適用可能である。この場合、OLT10はスリープモード中のONU20宛の下りデータフレームをバッファリングする必要はない。また、このことは、他の実施の形態も同様である。
また、本実施の形態では、Reportフレームの蓄積データ量Queue_nが判定基準を超えた場合、ONU20が通常モードへ復帰してOLT10がそれを検知する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、ONU20に一定量以上の上りフレームがユーザーネットワークから入力されたことをOLTが検知する構成であればよい。例えば、OLT10とONU20が割り当てられた帯域量をGateフレーム等から判断する構成であっても、前述と同様にして本実施の形態を適用することが可能である。
また、本実施の形態では、OLT10とONU20でスリープモードからの復帰を判断する蓄積データ量Queue_nの判定基準Queue_Thは、OLT10とONU20で同一である場合を例として説明した。しかしながら、OLT10とONU20の判定基準は同一である必要はない。また、OLT10とONU20は事前にスリープ用フレーム等により判定基準に関してコンセンサスを取るプロセスを追加してもよい。さらには、システム運用者が運用に合わせてOLT10とONU20の判定基準を設定するのもよい。
また、本実施の形態では、間欠起動状態においてスリープモードから復帰することを前提として説明したが、これに限定されるものではなく、休止状態においてスリープモードから復帰することにも対応可能である。
図10は、第1の実施の形態にかかる親局電力制御部における他のスリープ制御処理フロー例である。図11は、第1の実施の形態にかかる子局電力制御部における他のスリープ制御処理フロー例である。
例えば、図10に示すように、親局電力制御部13のスリープ制御処理フローにおいて、休止状態S1で復帰検知信号を受信した場合には通常状態S0へ遷移するフローを追加し、図11に示すように、子局電力制御部23のスリープ制御処理フローにおいて、休止状態S4で復帰指示信号を受信した場合には起動信号を出力して通常状態S3へ遷移するフローを追加すればよい。
また、本実施の形態では、各ONU20がスリープモードであるか否かに関係なく、OLT10において帯域制御部12がReportフレームを解析し、復帰検知信号を出力する構成を例として説明したが、この構成に限定されるものではない。
例えば、OLT10のそれぞれの親局電力制御部13から、各ONU20がスリープモード中であるか否かの情報を帯域制御部12に入力し、スリープモードではないONU20からのReportフレームには復帰検知を行わないことで、低消費電力化を行ってもよい。なお、ONU20においても同様である。
[第2の実施の形態]
次に、図12を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる通信システム1について説明する。図12は、第2の実施の形態にかかるスリープ制御手順を示すシーケンス図である。
第1の実施の形態では、OLT10がONU20からのReportフレームで通知された蓄積データ量に基づいて、スリープモードから通常モードへの復帰を検知する場合を例として説明した。本実施の形態では、OLT10がスリープモード中にONU20から受信したReportフレームの数に基づいて、ONU20が通常モードへ復帰したことを検知する場合について説明する。
図12を参照して、本実施の形態にかかるスリープ制御手順について説明する。なお、スリープ用フレームのやり取りは、第1の実施の形態と同様のため省略する。
まず、ONU20がスリープモードに入っても、一般的なOLT10は定期的にGateフレームを送信している。スリープモード中のONU20は、休止状態においてPON区間のフレーム送受信機能を停止しているため、休止状態ではReportフレームを返信せず、間欠起動状態でReportフレームを返信する。
ここで、Gateフレームが送信される間隔は、一般的に休止状態や間欠起動状態の期間に比べて十分に小さい。例えば、非特許文献1または非特許文献2に規定されたプロトコルによれば、Gate送信間隔が100usec〜1msecである場合、休止期間は10msec〜1msec程度である。
したがって、ONU20がスリープモードから通常モードに復帰すると、OLT10が休止期間だと想定している間にもONU20がReportフレームを返信してくるようになる。
このため、OLT10は一定期間ごとにReportフレームの数を計測し、休止期間と想定しているときにReportフレームが返信されてくるようであれば、該当ONU20は通常モードへ復帰したと検知することができる。
この場合、ONU20はユーザーネットワークから入力される上りデータフレームの量により、自身の判断で通常モードへ復帰する。そして、OLT10から送信されてくるGateフレームに対して蓄積データ量を記載したReportフレームを返信し、次のGateフレームで上りデータフレームを送信する。
一方、OLT10は、ONU20の通常モードへの復帰にしばらくは気づかないが、休止期間にReportフレームの数が増加したことによりONU20の通常モードへの復帰を検知し、該当ONU20の管理を通常モードへと復帰させて下りのバッファリングを解除する。これにより、OLT10とONU20の通常上モードへの復帰プロセスが完了する。
本実施の形態も、上りのスリープ用フレームを利用せずに通常モードへと復帰することができるため、第1の実施の形態と同様の効果がある。また、第1の実施の形態のように、GateフレームやReportフレームを解析する処理がなくなるため、装置の消費電力削減や小型化の効果がある。特にOLT10においては、全ONU20から送信されてくるReportを解析せずその受信数だけを計測すればよいだけになるため、効果は大きい。
また、従来技術や第1の実施の形態では、スリープ用フレームやReportフレームがPON区間で消失した場合、OLT10とONU20で管理するスリープの状態が異なってしまう可能性があるが、本実施の形態はOLT10がONU20の通常モードへの復帰を検知する構成であるため、フレームの消失等に耐性がありシステムの信頼性向上に効果がある。加えて、フレームが消失した場合の動作等を規定する必要がなくなるため、相互運用性がさらに向上する。
次に、図13を参照して、本実施の形態にかかる通信システム1で用いるOLT10およびONU20の構成について説明する。図13は、第2の実施の形態にかかる通信システムで用いるOLTおよびONUの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の構成が第1の実施の形態と異なる点は、ONU20において送信制御部22から子局電力制御部23に出力されていた復帰指示信号が削除されている点である。本実施の形態では、ONU20の子局電力制御部23が通信量などから自身の判断のみでスリープモードから通常モードへと復帰するため、送信制御部22から復帰指示を受ける必要がない。
図14は、第2の実施の形態にかかる帯域制御部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態では、図14のように、OLT10の帯域制御部12の構成が第1の実施の形態と異なる。本実施の形態における帯域制御部12には、主な機能部として、帯域計算部12A、復帰検知部12B、受信数測定部12C、および期間計測部12Dが設けられている。
帯域計算部12Aは、従来構成と同様に、親局通信部11を経由して各ONU20からのReportフレームを受信し、各ONU20からの蓄積データ量Queue_nを基に次に割り当てる帯域量を計算する機能を有している。
本実施の形態では、この構成に加えて、帯域計算部12Aが、Reportフレームを受信するたびに受信数測定部12Cに受信を通知する機能を有している。
受信数測定部12Cは、帯域計算部12Aからの通知により各ONU20のReportフレーム受信数を測定し、この測定結果を復帰検知部12Bに出力する機能とを有している。
期間計測部12Dは、設定された期間Tを常に測定し、期間が満了するたびにリセット信号を受信数測定部12CI出力する機能を有している。受信数測定部12Cで測定するReportフレーム受信数は、期間計測部12Dからのリセット信号によりゼロリセットされ、一定期間毎のReportフレーム受信数が測定できるようになっている。
復帰検知部12Bは、受信数測定部12Cから出力された各ONU20からのReportフレーム受信数N_nが判定基準N_Th以上になると、該当ONU20が通常モードに復帰したと判断し、該当ONU20と対応する親局電力制御部13に復帰検知信号を出力する機能を有している。
図15は、第2の実施の形態にかかる子局電力制御部におけるスリープ制御処理フロー例である。
子局電力制御部23は、図15に示すスリープ制御処理フローに基づき、該当ONU20の動作モードとして、通常モードを示す通常状態S3と、スリープモードを示す休止状態S4および間欠起動状態S5とを管理する。
前述の図9に示した第1の実施の形態と比較して、間欠起動状態S5から通常状態S3へ遷移する条件が異なる。すなわち、間欠起動状態S5では、間欠起動の期間Taが終了するまでに、OLT10から復帰指示フレームを受信するか、あるいは一定以上の上りフレームデータをユーザーネットワーク60から受信したとき、通常状態S3へ遷移する。
なお、親局電力制御部13におけるスリープ制御処理フローについては、第1の実施の形態と同様である。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、子局(ONU20)において、送信制御部22が、当該子局における通常モードへの復帰を決定する際、当該子局に蓄積されている親局への送信データの蓄積データ量に基づいて、通常モードへの復帰を決定し、親局(OLT10)において、帯域制御部12が、子局における通常モードへの復帰を検知する際、当該子局との間で再開された通信により当該子局から受信した単位時間当たりの受信フレーム数に基づいて、当該子局における通常モードへの復帰を検知するようにしたものである。
これにより、第1の実施の形態と同様に、子局(ONU20)が、当該子局におけるデータ送信要求状況に応じてスリープモードから通常モードへ復帰して、親局(OLT10)との通信を再開させ、この通信再開により、親局で当該子局における通常モードへの復帰が判定される。
したがって、従来技術のように、スリープモード中に子局から親局に対してスリープ用フレームを送信することなく、親局と子局との間で通常モードへの復帰を同期させることができる。このため、任意の子局のスリープモード期間のうち他の子局が使用可能な期間を十分確保することができ、結果として、子局と親局と間の通信帯域について高い利用効率を得ることが可能となる。
また、本実施の形態では、ONU20からのReportフレームの受信数に基づいて、OLT10がONU20の通常モードへの復帰を検知する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、間欠起動状態では受信数が増加し休止状態では受信数が低下するフレームの数を計測する構成であればよい。例えば、Reportフレームのほか、接続確認のために定期的に送信されるキープアライブ用のフレーム数や、上りデータトラフィックを測定する構成であってもよい。
また、本実施の形態において、期間計測部12Dが計測する期間Tと復帰検知部12Bが復帰を検知するReport受信数N_Thの具体的な値については特に制限がない。しかしながら、実際のシステム運用時には、フレームの消失等を考慮して、N_Thは2以上で、計測期間TはN_Th>=2となる値を採用することが望ましい。例えば、Gateフレームの送信間隔が100usecの時には、T=300でN_Th=2とするのもよい。また、本実施の形態では、計測期間Tは間欠起動期間Taや休止期間よりも短い時間であることを前提に説明を行ったが、計測期間Tは間欠起動期間Taや休止期間よりも長くてもよい。
また、本実施の形態では、ONUに入力され上りデータフレームの量(蓄積データ量)により、ONUがスリープモードからの復帰を決定する例を示したが、ONUがスリープモードからの復帰を決定する指標は運用次第にさまざまである。例えば、一定時刻になると復帰を決定したりする例もある。
また、本実施の形態においても、各ONU20がスリープモードであるか否かに関係なく、OLT10は復帰検知信号を出力する構成を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、OLT10のそれぞれの親局電力制御部13から、各ONU20がスリープモード中であるか否かや、休止期間か間欠起動期間かの情報を帯域制御部12に入力し、スリープモードではないONU20からのReportフレームには復帰検知を行わないことで、低消費電力化を行ってもよい。
[第3の実施の形態]
次に、第1の実施の形態をベースとした、本発明の第3の実施の形態にかかる通信システム1について説明する。
第1の実施の形態では、各上りデータフレームに設定されている優先度などの分類種別を考慮しておらず、実質的には、Reportフレームに記載された、分類種別ごとの蓄積データ量Queue#0〜Queue#7の合計値をデータ送信要求状況として、OLT10とONU20がスリープモードから復帰する場合を例として説明した。
本実施の形態では、分類種別ごとの蓄積データ量Queue#0〜Queue#7をそれぞれデータ送信要求状況とし、分類種別ごとに設定した判定基準と比較することにより、OLT10とONU20がスリープモードから復帰する場合について説明する。なお、本実施の形態においても、判定基準は、OLT10とONU20で同一の値を使用するものとする。
図16は、分類種別ごとの判定基準の設定例である。ここでは、Reportフレームの8種類の蓄積データ量Queue#0〜Queue#7のそれぞれに、Queue#0は低優先のフレーム、Queue#1は中優先のフレーム、Queue#2は高優先のフレーム、Queue#3は特殊フレーム#1、Queue#4は特殊フレーム#2、Queue#5は特殊フレーム#3、Queue#6は特殊フレーム#4、Queue#7は特殊フレーム#5が割り当てられている。
また、OLT10とONU20がスリープモードから復帰する指標として、Queue#0〜Queue#7それぞれに対する判定基準をQueue_Th#0〜Queue_Th#7とする。そして、8種類の蓄積データ量Queue#0〜Queue#7の中でどれか1つでも判定基準を超えた場合に、OLT10とONU20はスリープモードから復帰するものとする。
図17は、通常モードへの復帰判定例である。例えば、Queue_Th#0=500、Queue_Th#1=300、Queue_Th#2=100、Queue_Th#3=0、Queue_Th#4=0、Queue_Th#5=0、Queue_Th#6=0、Queue_Th#7=0と判定基準を設定した場合、受信したReportフレームAの蓄積データ量が、Queue#0=300、Queue#1=100、Queue#2=0、Queue#3=0、Queue#4=0、Queue#5=0、Queue#6=0、Queue#7=0の場合、蓄積データ量Queue#0〜Queue#7のそれぞれが判定基準を超えていないため、OLT10とONU20は通常モードへ復帰することはない。
一方、受信したReportフレームBの蓄積データ量が、Queue#0=0、Queue#1=0、Queue#2=0、Queue#3=0、Queue#4=0、Queue#5=0、Queue#6=1、Queue#7=0の場合、Queue#6が判定基準を超えているため、OLT10とONU20は通常モードへと復帰する。
図18は、第3の実施の形態にかかる帯域制御部の構成を示すブロック図である。
OLT10の帯域制御部12には、第1の実施の形態の図6と同様に、主な機能部として、帯域計算部12Aと復帰検知部12Bとが設けられている。
このうち、復帰検知部12Bは、第1の実施の形態と異なり、8種類の蓄積データ量Queue#0〜Queue#7からなるデータ送信要求状況の中で、どれか1つがそれぞれの判定基準Queue_Th#0〜Queue_Th#7を超えた場合に、復帰検知信号を出力する機能を有している。
親局電力制御部13は、第1の実施の形態の図7と同様に、復帰検知部12Bからの復帰検知信号に応じて、該当ONU20宛の下りデータフレームのバッファリングを解除して通常モード(通常状態S0)へ遷移する。
図19は、第3の実施の形態にかかる送信制御部の構成を示すブロック図である。
ONU20の送信制御部22には、第1の実施の形態の図8と同様に、主な機能部として、帯域管理部22Aと復帰判断部22Bとが設けられている。
このうち、復帰判断部22Bは、第1の実施の形態と異なり、8種類の蓄積データ量Queue#0〜Queue#7からなるデータ送信要求状況の中で、どれか1つがそれぞれの判定基準Queue_Th#0〜Queue_Th#7を超えた場合に、復帰指示信号を出力する機能を有している。
子局電力制御部23は、第1の実施の形態の図9と同様に、復帰判断部22Bからの復帰指示信号に応じて、通常モード(通常状態S3)へ遷移する。
[第3の実篠形態の効果]
このように、本実施の形態は、親局(OLT10)において、帯域制御部12が、当該子局における通常モードへの復帰を決定する際、親局判定基準量として当該子局の子局判定基準と同じ値を示す判定基準量を用いるようにしたものである。
これにより、ONU20に蓄積された上りデータフレームの優先度などの分類種別にあわせて判定基準を設定することができる。したがって、例えば、低優先の上りデータフレームが少しだけ入力された場合では通常モードに復帰しないが、高優先の上りデータフレームが少しでも入力された場合には、即座に復帰するというような使い方できる。これにより、スリープモードにおける低消費電力効果の向上や、高優先の上りデータフレームの上り送信遅延の削減の効果がある。
また、本実施の形態では、各蓄積データ量それぞれに判定基準を設け、どれか1つの蓄積データ量が判定基準を超えた場合に、OLT10とONU20がスリープモードから復帰する場合を例として説明したが、これに限定されるものではない。例えば、複数の蓄積データ量Queue#0〜Queue#2はその合計値で判定基準を設けるような使い方をしてもよい。判定基準の設定方法は、運用により様々である。
また、本実施の形態では、Reportフレームの蓄積データ量として、8種類の蓄積データ量Queue#0〜Queue#7で規定される1つのQueueセットのみを使用する場合を例として説明したが、これに限定されるものではなく、複数のQueueセットを用いる場合にも、本実施の形態を適用することが可能である、なお、複数のQueueセットの使い方は非特許文献(4)を参照すればよい。
例えば、2つのQueueセットを用いる場合、Queueセット1の8種類の蓄積データ量をQueue1#0〜Queue1#7とし、Queueセット2の蓄積データ量をQueue2#0〜Queue2#7とする。この場合、全16種類の蓄積データ量Queue1#0〜Queue2#7のそれぞれに個別の判定基準を設けてもよい。また、Queueセット毎に判定基準を設けてもよい。さらに、1つのQueueセットに対してだけ判定基準を設ける構成でもよいことは当然である。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
1…通信システム、10…OLT(親局)、11…親局通信部、12…帯域制御部、12A…帯域計算部、12B…復帰検知部、12C…受信数測定部、12D…期間計測部、13…親局電力制御部、20…ONU(子局)、21…子局通信部、22…送信制御部、22A…帯域管理部、22B…復帰判断部、23…子局電力制御部、30…光ファイバ、40…光スプリッタ、50…外部ネットワーク、60…ユーザーネットワーク。

Claims (9)

  1. 1つの親局とm(mは1以上の整数)個の子局とが通信網を介して各種データを送受信するとともに、これら親局および子機との間で同期させて、互いの動作状態を通常モードと省電力状態であるスリープモードとに切替制御する通信システムであって、
    前記子局は、
    当該子局の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、当該子局を通常モードからスリープモードへ移行させる子局電力制御部と、
    当該子局のスリープモードから通常モードへの復帰を決定する送信制御部とを備え、
    前記子局電力制御部は、前記送信制御部による前記復帰の決定に応じて当該子局の前記一部機能を停止状態から復帰させることにより、当該子局をスリープモードから通常モードへ復帰させて、通常モードへの復帰に応じて前記親局との通信を再開させ、
    前記親局は、
    スリープ指示により前記子局を通常モードからスリープモードへ移行させる親局電力制御部と、
    当該子局における通常モードへの復帰に応じて当該子局との通信を再開することにより、当該子局が通常モードへ復帰したことを検知する帯域制御部と
    を備えることを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記送信制御部は、当該子局における通常モードへの復帰を決定する際、当該子局に蓄積されている前記親局への上りデータフレームの蓄積データ量と子局判定基準量とを比較し、蓄積データ量が子局判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を決定し、
    前記子局電力制御部は、再開させた前記親局との通信により、前記蓄積データ量を前記親局へ通知し、
    前記帯域制御部は、前記子局における通常モードへの復帰を検知する際、当該子局との間で再開された通信により通知された当該子局の蓄積データ量と親局判定基準量とを比較し、蓄積データ量が親局判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を検知する
    ことを特徴とする通信システム。
  3. 請求項2に記載の通信システムにおいて、
    前記帯域制御部は、当該子局における通常モードへの復帰を検知する際、前記親局判定基準量として当該子局の子局判定基準と同じ値を示す判定基準量を用いることを特徴とする通信システム。
  4. 請求項2または請求項3に記載の通信システムにおいて、
    前記送信制御部は、前記蓄積データ量と前記子局判定基準量とを比較する際、当該上りデータフレームの分類種別ごとに個別に比較し、いずれかの分類種別において蓄積データ量が判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を決定し、
    前記子局電力制御部は、再開させた前記親局との通信により、前記分類種別ごとに得た前記蓄積データ量を前記親局へ通知し、
    前記帯域制御部は、前記蓄積データ量と前記親局判定基準量とを比較する際、当該蓄積データ量を得た分類種別ごとに個別に比較し、いずれかの分類種別において蓄積データ量が判定基準量を越えた場合に、通常モードへの復帰を検知する
    ことを特徴とする通信システム。
  5. 請求項1に記載の通信システムにおいて、
    前記送信制御部は、当該子局における通常モードへの復帰を決定する際、当該子局に蓄積されている前記親局への送信データの蓄積データ量に基づいて、通常モードへの復帰を決定し、
    前記帯域制御部は、前記子局における通常モードへの復帰を検知する際、当該子局との間で再開された通信により当該子局から受信した単位時間当たりの受信フレーム数に基づいて、当該子局における通常モードへの復帰を検知する
    ことを特徴とする通信システム。
  6. 請求項5に記載の通信システムにおいて、
    前記帯域制御部は、前記子局における通常モードへの復帰を検知する際、子局から受信した受信フレームのうち、PONシステムで用いるReportフレーム、キープアライブフレーム、または上りデータフレームに関する受信フレーム数に基づいて、当該子局における通常モードへの復帰を検知することを特徴とする通信システム。
  7. 1つの親局とm(mは1以上の整数)個の子局とが通信網を介して各種データを送受信するとともに、これら親局および子機との間で同期させて、互いの動作状態を通常モードと省電力状態であるスリープモードとに切替制御する通信システムで用いられる前記親局であって、
    スリープ指示により前記子局を通常モードからスリープモードへ移行させる親局電力制御部と、
    当該子局における通常モードへの復帰に応じて当該子局との通信を再開することにより、当該子局が通常モードへ復帰したことを検知する帯域制御部と
    を備えることを特徴とする親局。
  8. 1つの親局とm(mは1以上の整数)個の子局とが通信網を介して各種データを送受信するとともに、これら親局および子機との間で同期させて、互いの動作状態を通常モードと省電力状態であるスリープモードとに切替制御する通信システムで用いられる前記子局であって、
    当該子局の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、当該子局を通常モードからスリープモードへ移行させる子局電力制御部と、
    当該子局のスリープモードから通常モードへの復帰を決定する送信制御部とを備え、
    前記子局電力制御部は、前記送信制御部による前記復帰の決定に応じて当該子局の前記一部機能を停止状態から復帰させることにより、当該子局をスリープモードから通常モードへ復帰させて、通常モードへの復帰に応じて前記親局との通信を再開させる
    ことを特徴とする子局。
  9. 1つの親局とm(mは1以上の整数)個の子局とが通信網を介して各種データを送受信する通信システムで用いられて、これら親局および子機との間で同期させて、互いの動作状態を通常モードと省電力状態であるスリープモードとに切替制御するスリープ制御方法であって、
    前記子局が、当該子局の一部機能を一時的に停止状態に移行させることにより、当該子局を通常モードからスリープモードへ移行させ、当該子局のスリープモードから通常モードへの復帰の決定に応じて当該子局の前記一部機能を停止状態から復帰させることにより、当該子局をスリープモードから通常モードへ復帰させ、通常モードへの復帰に応じて前記親局との通信を再開させるステップと、
    前記親局が、スリープ指示により前記子局を通常モードからスリープモードへ移行させ、当該子局における通常モードへの復帰に応じて当該子局との通信を再開することにより、当該子局が通常モードへ復帰したことを検知するステップと
    を備えることを特徴とするスリープ制御方法。
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