JP2014146709A - 反射型マスクの検査装置、露光装置、反射型マスク、反射型マスクを検査する方法及び露光方法 - Google Patents

反射型マスクの検査装置、露光装置、反射型マスク、反射型マスクを検査する方法及び露光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】反射型マスクのパターン領域を損なうことなく、反射型マスクをインライン検査できる反射型マスクの検査装置を提供する。
【解決手段】反射型マスクの検査装置は、露光パターンを有するパターン領域31と、パターン領域31とは異なる位置に配置された検査領域32とを有する反射型マスク30を覆うように配置され、パターン領域31に対応する位置に形成されたパターン開口部22と、検査領域32に対応する位置に形成された検査開口部23とを有する遮蔽板21を備え、光が、遮蔽板21に対して反射型マスク30とは反対側から、前記検査開口部23を通って反射型マスク30に向かって進むことは許容するが、光が、遮蔽板21に対して反射型マスク30側から、前記検査開口部23を通って反射型マスク30とは反対側に向かって進むことを許容しない。
【選択図】図6

Description

本発明は、反射型マスクの検査装置、露光装置、反射型マスク、反射型マスクを検査する方法及び露光方法に関する。
従来、半導体装置の製造工程において、微細な回路パターンを基板上に転写する方法としてリソグラフィ技術が用いられている。このリソグラフィ技術には主に投影露光装置が用いられる。投影露光装置に装着したマスクからの露光光をウエハ上のレジストに照射することにより回路パターンが転写される。
近年、半導体装置の高集積化や、動作速度の高速化が求められており、これらの要求に応えて回路パターンの更なる微細化が進められている。そこで、露光波長の短波長化などにより、投影像の解像度を向上することが検討されている。例えば、従来の紫外線よりも波長の短い極端紫外光(Extremely Ultra Violet Light:EUV光)を用いた露光法が提案されている。そして、EUV光を用いた露光によるパターンの転写技術は、EUVリソグラフィともいわれる。ここで、レンズ収差、画角(視野角)などからの要求もあって、EUVリソグラフィでは、ステッパ方式に代わって、円弧形状の露光領域を、マスク上で走査して露光を行うスキャナ方式が主流となっている。
EUV光は大気中では吸収されるので、EUVリソグラフィは減圧下で行なわれる。また、EUV光は、レンズ等の物質による吸収が大きいので、従来の透過/屈折光学系を用いることができないため、EUVリソグラフィでは、光学系は全て反射型(ミラー)光学素子を用いて形成される。
同様にEUVリソグラフィでは、マスクも反射型である。EUVリソグラフィで用いられる反射型マスクは、反射ミラー上にEUV光を吸収する材料で回路パターンが描かれている。
特開2002−124453号公報
EUVリソグラフィでは、露光による反射型マスクへの異物成長又は反射型マスクの表面酸化が生じる場合がある。露光装置内では、炭化水素等の残留ガスが反射型マスクの表面に吸着する。そして、吸着した炭化水素等の分子が、EUV光により光化学分解されるか又はEUV光により発生した光電子又はその2次電子により分解されて、反射型マスクの表面に炭素を含む薄膜が成長する。また、残留ガス中に水分が含まれていると、EUV光により分解されて酸素が生成されて、反射型マスクの表面が酸化される。
反射型マスクのミラーの部分に異物が成長するか又は酸化膜が形成すると、EUV光が吸収されて反射率が低下するので露光時間が増加して、露光工程のスループットが低下する。
また、反射型マスクにおけるパターンの部分に異物が成長すると、パターンの寸法が変化するので、ウエハ上に露光されるパターンの寸法精度が低下する。
従って、このような反射型マスクの劣化を検査して、露光不良の発生を防止することが求められている。
例えば、反射型マスクにおけるパターンの寸法変化は、CD−SEM又はCD−AFMを用いて測定することが提案されている。また、異物成長又は酸化膜の検査については、反射型マスク上のパターン領域内に吸収体のないミラー領域を設けて、反射率の測定又はエリプソメトリを用いた膜厚測定を行うことが提案されている。
しかし、これらの反射型マスクの検査では、検査のために反射型マスクを露光装置内から取り出すことが求められていた。また、反射型マスクのパターン領域内に吸収体のないミラー領域を設けることは、回路パターンの領域を減少させる問題があった。
そこで、本明細書では、反射型マスクのパターン領域を損なうことなく、反射型マスクを露光工程でインライン検査できる反射型マスクの検査装置を提案することを目的とする。
また、本明細書では、反射型マスクのパターン領域を損なうことなく、反射型マスクをインライン検査できる露光装置を提案することを目的とする。
また、本明細書では、パターン領域を損なうことなく、インライン検査できる反射型マスクを提案することを目的とする。
また、本明細書では、反射型マスクのパターン領域を損なうことなく、反射型マスクを露光工程でインライン検査できる反射型マスクを検査する方法を提案することを目的とする。
更に、本明細書では、反射型マスクのパターン領域を損なうことなく、反射型マスクをインライン検査できる露光方法を提案することを目的とする。
本明細書に開示する反射型マスクの検査装置の一形態によれば、露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように配置され、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を備え、光が、上記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、上記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、上記遮蔽板に対して反射型マスク側から、上記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない。
また、本明細書に開示する露光装置の一形態によれば、露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように配置され、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を備え、光が、上記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、上記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、上記遮蔽板に対して反射型マスク側から、上記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない、反射型マスクの検査装置を備える。
また、本明細書に開示する反射型マスクの一形態によれば、露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する。
また、本明細書に開示する反射型マスクを検査する方法の一形態によれば、露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を配置して、光が、上記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、上記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、上記遮蔽板に対して反射型マスク側から、上記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない状態で、上記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、上記検査開口部に向かって光を照射し、検査領域により反射された光に基づいて反射型マスクを検査する。
更に、本明細書に開示する露光方法の一形態によれば、露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を配置して、光が、上記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、上記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、上記遮蔽板に対して反射型マスク側から、上記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない状態で、上記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、上記検査開口部に向かって光を照射し、検査領域により反射された光に基づいて反射型マスクを検査し、反射型マスクの検査の結果に基づいて、露光条件を調整する。
上述した本明細書に開示する反射型マスクの検査装置の一形態によれば、反射型マスクのパターン領域を損なうことなく、反射型マスクを露光工程でインライン検査できる。
また、上述した本明細書に開示する露光装置の一形態によれば、反射型マスクのパターン領域を損なうことなく、反射型マスクをインライン検査できる。
また、本明細書に開示する反射型マスクの一形態によれば、パターン領域を損なうことなく、インライン検査できる。
また、上述した本明細書に開示する反射型マスクを検査する方法の一形態によれば、反射型マスクのパターン領域を損なうことなく、反射型マスクを露光工程でインライン検査できる。
更に、上述した本明細書に開示する露光方法の一形態によれば、反射型マスクのパターン領域を損なうことなく、反射型マスクをインライン検査できる。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
本明細書に開示する露光装置の一実施形態を示す図である。 (A)は反射型マスクの平面図であり、(B)は(A)のX−X線断面図である。 遮蔽板を示す図である。 露光フィールドを説明する図である。 反射型マスクに対して、遮蔽板を介して露光光が照射されている図である。 図5のY−Y線拡大断面図である。 本明細書に開示する露光装置の変形例1を示しており、(A)は要部の平面図であり、(B)は(A)のZ1−Z1線断面図である。 本明細書に開示する露光装置の変形例2を示しており、(A)は要部の平面図であり、(B)は(A)のZ2−Z3線断面図である。 図8の部分Hの拡大図である。 本明細書に開示する露光装置の変形例3を示す図である。 本明細書に開示する露光装置の変形例3の遮蔽板におけるパターン開口部の寸法を縮小した図である。 (A)は、図10のZ3−Z3線拡大断面図であり、(B)は、図10のZ4−Z4線拡大断面図である。 本明細書に開示する露光装置の変形例4を示しており、(A)は要部の平面図であり、(B)は(A)のZ5−Z5線断面図である。 本明細書に開示する露光装置の変形例5を示しており、(A)は要部の平面図であり、(B)は(A)のZ6−Z6線断面図である。 本明細書に開示する露光方法の一実施形態のフローチャートである。
以下、本明細書で開示する露光装置の好ましい一実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図1は、本明細書に開示する露光装置の第1実施形態を示す図である。図2(A)は反射型マスクの平面図であり、図2(B)は図2(A)のX−X線断面図である。図3は、遮蔽板を示す図である。図4は、露光フィールドを説明する図である。図5は、反射型マスクに対して、遮蔽板を介して露光光が照射されている図である。図6は、図4のY−Y線拡大断面図である。
本実施形態の露光装置10は、EUV光を用いて反射型マスク30の露光パターンをウエハWに転写する投影露光装置である。
露光装置10は、EUV光を発生する光源11を備える。光源11は、例えば、1nm〜100nmの波長のEUV光を生成する。
また、露光装置10は、光源11が生成したEUV光を入射し光束が絞られた露光光Lを出射する照明光学部12と、照明光学部12が出射した露光光Lを入射し、反射型マスク30で反射された露光光LをウエハWに投影する投影光学部13とを備える。
投影光学部13の内部は、図示しない真空排気部により減圧されており、反射型マスク30が配置される。投影光学部13は、入射した露光光Lを反射して反射型マスク30上に照射するミラーM1と、反射型マスク30が反射した露光光Lを更に反射してウエハW上に投影する複数のミラーM2〜M7とを有する。
投影光学部13は、ミラーによる露光ケラレを防止するために円弧形状のスリット(図示せず)を介して露光光Lを反射型マスク30上に照射する。そのため、図4及び図5に示すように、反射型マスク30上に照射される露光光の領域、すなわち露光フィールドFは、円弧形状となる。
また、投影光学部13内には、反射型マスク30を覆うように配置され、反射型マスク30のパターン領域31に対応する位置に形成されたパターン開口部22を有する遮蔽板21が配置される。遮蔽板21は、ミラーM1と反射型マスク30との間に位置する。遮蔽板21は、露光光Lが反射型マスク30のパターン領域以外の部分に照射されることを防止する。遮蔽板21は、露光光Lを吸収する材料を用いて形成されることが好ましい。
また、露光装置10は、ウエハWが載置されるステージ14を備える。更に、露光装置10は、光源11と、照明光学部12と、投影光学部13と、ステージ14とを制御する制御部15を備える。
制御部15は、ミラーM1を駆動して、露光フィールドFで反射型マスク30上を走査すると共に、この走査と同期してステージ14を駆動してウエハWを移動させる。また、制御部15は、光源11が生成するEUV光の強度、露光時間等の露光条件を制御する。
露光装置10は、ミラーによるケラレを防止するために中心軸はずしの光学系を有しているので、広い露光フィールドFが得られる。
図4に示すように、露光フィールドFは、円弧形状の中心点に向けて集光するような集光光となっている。このため、露光フィールドF内の光強度は厳密には一様ではない。また、光の進む向きは、露光フィールドF内で厳密には一致していない。このため、露光フィールドFにおける幅方向の位置に応じてEUV光はそれぞれ入射方向が異なる。例えば、図4に示すように、露光フィールドFにおける左側部分には、露光フィールドFの中央寄りに向くように左に傾いたEUV光FLが入射される。同様に、露光フィールドFにおける右側部分には、露光フィールドFの中央寄りに向くように右に傾いたEUV光FRが入射される。
露光光Lは、反射型マスク30に対し、反射型マスク30の法線方向を基準として6°〜8°程度傾けて入射させており、またウエハWに対してやや傾いた光線で結像する。
図2(A)に示すように、反射型マスク30は、ウエハWに投影される露光パターンを有するパターン領域31と、パターン領域31とは異なる位置に配置された検査領域32とを有する。検査領域32は、パターン領域31に隣接して配置される。検査領域32は、後述する検査部20によって反射型マスク30の劣化の状態が検査される領域である。
図2(B)に示すように、反射型マスク30は、マスク基板33と、マスク基板上に配置された反射層34と、反射層上に配置された吸収層35とを有する。マスク基板33は、例えば、合成石英あるいは低熱膨張材料(Low Thermal Expansion Material:LTEM)を用いて形成され得る。反射層34は、例えば、Mo/Si等を用いた多層膜により形成され得る。吸収層35は、TaBN等のEUV光を吸収する材料を用いて形成され得る。
パターン領域31では、反射層34上に吸収層35を用いて露光パターンが形成される。従って、パターン領域31に照射された露光光Lは、吸収層35の部分では吸収されるが、反射層34が露出している部分では反射される。
検査領域32では、反射層34上の吸収層35が除去されている。従って、検査領域32に照射されたEUV光は、露出している反射層34により反射される。
反射型マスク30は、パターン領域31及び検査領域32以外の部分は、吸収層35により覆われている。
投影光学部13は、上述した反射型マスク30の検査領域32を検査する検査部20を備える。検査部20は、検査領域32の反射層34の反射率を調べて、反射層34上に生じた異物又は酸化膜による検査領域の劣化を検査する。
検査部20は、上述した遮蔽板21と、遮蔽板21の反射型マスク30側の面に配置された受光部26(図6参照)を有する。
図3に示すように、遮蔽板21は、パターン領域31に対応する位置に形成されたパターン開口部22と、検査領域32に対応する位置に形成された検査開口部23とを有する。
遮蔽板21は、第1遮蔽板21aと第2遮蔽板21bとが一部が重なって形成される。第1遮蔽板21aと第2遮蔽板21bとの重なる領域を調整することにより、パターン開口部22の寸法を変更できる。第1遮蔽板21a及び第2遮蔽板21bは、駆動部24(図1参照)により駆動される。
第1遮蔽板21aは、パターン開口部22に隣接して検査開口部23を有する。本実施形態では、検査開口部23は、検査領域32と同じ形状及び同じ寸法を有している。検査開口部23は、パターン開口部の周縁の中央に設けられている。
図5に示すように、検査開口部23は、露光フィールドFがパターン領域31の一方の端部を照射した際に、パターン領域31の一部と共に、この露光フィールドFによって同時に照射される位置に形成されることが好ましい。図5では、パターン領域31の一方の端部と検査開口部23とが、同じ露光フィールドFの帯の中に含まれて照射されている。即ち、反射型マスク30の検査領域32には、反射型マスク30を露光する露光光Lの一部が照射される。
このように、検査領域32とパターン領域31とを、同じ露光フィールドFの中に含まれるように近接して配置することにより、両領域に照射される光量が同じとなり、両領域における炭素を含む薄膜又は酸化膜等の形成が同じ程度なる。従って、検査領域32の状態を調べることにより、パターン領域31の劣化の程度を検査することができる。
図6に示すように、露光光Lが、反射型マスク30とは反対側から、検査開口部23を通って反射型マスク30に向かって進む。露光光Lは、反射型マスク30の法線方向に対して入射角θを有して、反射型マスク30に入射する。第1遮蔽板21aは、反射型マスク30と平行に配置されているので、露光光Lは、第1遮蔽板21aの法線方向に対しても角度θを有して、遮蔽板21aに入射する。この入射角θとしては、上述したように6°〜8°とすることができる。
図6では、検査開口部23を通る露光光Lの部分だけを鎖線で示しているが、露光フィールドFに含まれる光は、検査開口部23以外の第1遮蔽板21aの部分も照射している。第1遮蔽板21aは、EUV光を吸収する材料を用いて形成されているので、入射角θが6°〜8°程度であれば、ほぼ全てのEUV光が遮蔽板21aに吸収される。従って、光が遮蔽板21aにより反射されてウエハWへ向かうことが防止される。
検査開口部23の位置は、入射角θを有して検査開口部23を通った露光光Lが、反射型マスク30の検査領域32に照射されるように配置される。上述したように検査開口部23と検査領域32とは、同じ形状及び同じ寸法を有しているので、検査開口部23を通った露光光Lにより反射型マスク30が照射される照射領域Tは、検査領域32の位置と略一致している。
また、検査開口部23は、検査領域32により反射された露光光Lが、再び検査開口部23に入射しない位置に配置される。即ち、第1遮蔽板21aの法線方向に対して傾いた角度θを有して反射型マスク30とは反対側から検査開口部23を通って反射型マスク30に向かって進み検査領域32により反射された光が、入射しない位置に検査開口部23が配置される。
具体的には、第1遮蔽板21aの法線方向に対して光の入射角θの方向における検査開口部23の幅Wと、第1遮蔽板21aと反射型マスク30との間の距離dとが、下記式の関係を満たしている。これにより、検査領域32により反射された光が、再び検査開口部23に入射することが防止される。
W ≦ 2dtanθ
ここで、入射角を6°とし、距離dを5mmとすると、検査開口部23の幅Wが、最大約1mmとなる。検査領域32の幅も、検査開口部23の幅Wと同様に約1mmとなる。
検査開口部23において、第1遮蔽板21aの法線方向に対して光の入射角θの方向と直交する方向の寸法については、検査開口部23が露光フィールドF内に収まるように設定されることが好ましい。
検査領域32により反射された全ての露光光Lは、第1遮蔽板21aの反射型マスク側の面の照射領域S1に照射されて、反射型マスク30とは反対側に向かって進むことが遮られる。
このように露光装置10は、露光光Lが、反射型マスク30とは反対側から、検査開口部23を通って反射型マスク30に向かって進むことを許容する。しかし、露光装置10は、露光光Lが、反射型マスク30側から、検査開口部23を通って反射型マスク30とは反対側に向かって進むことを許容しない。
従って、検査領域32により反射された露光光LがウエハWに照射されることが防止されるので、ウエハWの露光工程において、検査領域32に露光光Lを照射して反射型マスク30を検査することをインラインで行うことができる。
第1遮蔽板21aは、反射型マスク側の面の照射領域S1内に、検査領域32から反射した露光光Lを受光する第1受光部26を有する。
受光部26は、検査領域32からの反射光を受光し、受光量を電気信号に変換して制御部15に出力する。検査前にあらかじめ反射率が既知のリファレンス試料を用いて受光部26を較正し、検査領域32の反射率を検査して、反射率の経時変化を調べることにより、反射型マスク30の劣化の程度を決定することができる。
受光部26としては、例えばフォトダイオードを用いることができる。フォトダイオードの厚さは、通常ウエハの厚さ以下であり、第1遮蔽板21aと反射型マスク30との間に配置できる。また、面積が1mm平方以下のフォトダイオードが入手可能であり、照射領域S1内に、フォトダイオードを配置することができる。
照射領域S1内で、受光部26以外に照射される光は、第1遮蔽板21aに吸収される。
上述した本実施形態の露光装置10によれば、検査領域32により反射された露光光Lが、反射型マスク30側から、検査開口部23を通って反射型マスク30とは反対側に向かって進むことを許容しないので、反射型マスク30をインライン検査できる。また、本実施形態の露光装置10によれば、遮蔽板21が、反射型マスク側の面の照射領域S1内に、検査領域32から反射した露光光Lを受光する受光部26を有するので、反射型マスク30をインライン検査できる。従って、反射型マスク30を露光装置10から取り外すことなく検査して、反射型マスク30の劣化を随時監視できる。そして、反射型マスク30の劣化の程度に応じて、制御部15を用いて露光条件を調整することにより、露光不良の発生を防止することできる。
また、露光装置10で用いられる反射型マスク30は、検査領域32がパターン領域31とは異なる位置に配置されるので、反射型マスク30のパターン領域は損なわれない。
上述した本実施形態の露光装置10によれば、受光部26としてフォトダイオードのようなセンサを用いて、検査領域32からの反射光の受光量を測定するので、簡易な測定手段を用いて、検査部20を構築することができる。
次に、上述した本実施形態の露光装置の変形例を、図を参照して、以下に説明する。
図7(A)及び(B)は、本明細書に開示する露光装置の変形例1を示しており、図7(A)は要部の平面図であり、図7(B)は図7(A)のZ1−Z1線断面図である。
本変型例では、検査開口部23は、反射型マスク30とは反対側から反射型マスク30に向かって進む入射光の進む方向に沿って延びており、検査領域32に光を導く導光部23aを有する。
導光部23aは、厚さLを有する第1遮蔽板21aを貫通する孔によって形成される。検査開口部23は、第1遮蔽板21aにおける反射型マスク30とは反対側の面に形成された開口k1と、反射型マスク30側の面に形成された開口k2と、開口k1と開口k2とを結ぶ導光部23aとを有する。
図7(A)に示すように、検査開口部23、即ち開口k1を平面視した形状は、円形である。導光部23aは、円柱形状の空間である。
露光光Lは、反射型マスク30とは反対側の面に形成された開口k1から、検査開口部23に入り、導光部23aに導かれて反射型マスク30に向かって進み、反射型マスク30側の面に形成された開口k2から出て行く。
露光フィールドFは完全な平行光線ではないので、導光部23aにより、導光部23aを通った光の直進性を高めることができる。そのため、検査開口部23を通った露光光Lが、反射型マスク30における検査領域32以外の部分に照射されることが防止される。
導光部23aの長さは、第1遮蔽板21aの法線方向に対して光の入射角θの方向における検査開口部23の幅Wの3倍以上30倍以下であることが好ましい。導光部23aの長さが、検査開口部23の幅Wの3倍以上であることにより、導光部23aを通った光の直進性をより高めることができる。一方、導光部23aの長さが、検査開口部23の幅Wの30倍よりも大きいと、露光光の平行度によっては透過する光量が低下するので好ましくない。
検査領域32により反射された光は、導光部23a又は第1遮蔽板21aにおける反射型マスク30とは反対側の面に照射されて、第1遮蔽板21aに吸収される。従って、検査領域32により反射された光が、検査開口部23を通って反射型マスク30とは反対側に向かって進むことは許容されない。
第1遮蔽板21aにおける反射型マスク30とは反対側の面には、受光部26が配置されており、検査領域32から反射した露光光Lを受光する。
図7(B)に示すように、第1遮蔽板21aの法線方向に対する光の入射角θと、検査開口部23の幅Wと、第1遮蔽板21aの反射型マスク30とは反対側の面と反射型マスク30との間の距離hは、次の関係を満たすことが好ましい。
h>(W/2)cotθ
この関係を満たすことにより、検査領域32により反射された光が、検査開口部23を通って反射型マスク30とは反対側に向かって進むことが防止される。
また、第1遮蔽板21aの法線方向に対する光の入射角θと、検査開口部23の幅Wと、第1遮蔽板21aの反射型マスク30側の面と反射型マスク30との間の距離dと、第1遮蔽板21aの厚さLは、次の関係を満たすことが好ましい。
L>(W/2)cotθ−d
この関係を満たすことにより、検査領域32により反射された光が、検査開口部23を通って反射型マスク30とは反対側に向かって進むことが防止される。
図8(A)及び(B)は、本明細書に開示する露光装置の変形例2を示しており、図8(A)は要部の平面図であり、図8(B)は図8(A)のZ2−Z2線断面図である。
本変形例では、検査開口部23は、複数の開口k1及び開口k2と、対応する開口k1及び開口k2同士を結ぶ導光部23aとを有する。
本変形例では、複数の導光部23aを用いて、広い検査領域32に対して露光光を照射することができる。そこで、照射された広い検査領域32を用いて、反射型マスク30の劣化を高感度で検査することができる。反射型マスク30の検査は、インラインで行っても良いし、反射型マスク30を露光装置10から取り外してオフラインで行っても良い。
例えば、RBS(Rutherford Back Scattering)測定では、イオンビームの照射面積として、ある程度の広さが求められるので、本変形例では、RBSで測定される広い検査領域32を提供できる。他のオフラインにおける検査方法としては、例えばエリプソメトリ法、X線光電子分光法、オージェ電子分光法、表面弾性波モニタ法等の方法を用いることができる。このように、検査領域の測定法としては、反射光を用いて測定する以外の方法を用いても良い。また、上述した説明では、検査領域32は、吸収層が除去されていたが、検査領域32に吸収層を残しておいても良い。
検査開口部23において、一の開口k1を通って検査領域32により反射した光が、他の開口k1から出射することを防止する観点から、光の入射角θと、検査開口部23の幅Wと、距離dと、距離hと、第1遮蔽板21aの厚さLは、次の関係を満たすことが好ましい。ここで、各符号の意味は、図7と同じである。
W<2htanθ=2(L+d)tanθ
また、同様の観点から、第1遮蔽板21aの法線方向に対して光の入射角θの方向における開口k1同士の間隔tと、距離dと、光の入射角θは、次の関係を満たすことが好ましい。
t>2dtanθ
検査領域32により反射された光は、導光部23a又は第1遮蔽板21aにおける反射型マスク30とは反対側の面に照射されて、第1遮蔽板21aに吸収される。
導光部23に入射した光は、貫通孔の内面に対して比較的浅い角度で入射するので、貫通孔内で吸収されずに反射する部分が生じる場合がある。そこで、本変形例では、貫通孔内における光の吸収を促進するために、中空の導光部23aの内側には凹凸が形成されている。ここで、導光部23aの内側は、導光部23aを形成する貫通孔の内面を意味する。
図9は、図8の部分Hの拡大図である。
導光部23aを形成する貫通孔の内面には、凹凸が形成されており、この凹凸は、検査領域32により反射された光に対して、略直交する向きに形成された領域23bを有する。このように、深い角度で入射する光は、露光光を吸収する材質で形成された貫通孔の内面に高い割合で吸収される。なお、このような凹凸は、上述した変形例1の導光部23aにも形成されている。
図10は、本明細書に開示する露光装置の変形例3を示す図である。図11は、本明細書に開示する露光装置の変形例3の遮蔽板におけるパターン開口部の寸法を縮小した図である。図12(A)は、図10のZ3−Z3線拡大断面図であり、図12(B)は、図10のZ4−Z4線拡大断面図である。
本変形例では、複数の検査開口部23が、パターン開口部22の周縁22aに沿って設けられている。周縁22aは、露光フィールドFが走査する向きと直交する方向に向かって延びている。
露光パターンの寸法に応じて、第1遮蔽板21aと第2遮蔽板21bとの重なる領域を調整することにより、パターン開口部22の寸法が調節される。
図11に示す例では、第1遮蔽板21aと第2遮蔽板21bとの重なる領域を増加させることにより、パターン開口部22の寸法が、図10に示す例よりも小さく変更されている。
一方、上述したように、露光フィールドFは、円弧形状の中心点に向けて集光するような集光光となっているので、光の進む向きは、露光フィールドF内で厳密には一致していない。
そこで、複数の検査開口部23を、パターン開口部の周縁22aの中央(図10のハッチングされた検査開口部を参照)と共に、パターン開口部22の周縁22aに沿って設けられている。このような構成により、パターン開口部22の寸法が変更されても、何れか一つの検査開口部23(図11のハッチングされた検査開口部を参照)が、パターン開口部の周縁22aの中央に位置するようになされている。反射型マスク30には、このハッチングされた検査開口部23に対応する検査領域が配置される。
図12(A)に示すように、パターン開口部の周縁22aに沿って配置される複数の検査開口部23それぞれは、第1遮蔽板21aにおいて同じ向きに延びるように形成された貫通孔である。
複数の検査開口部23それぞれは、露光フィールドFにおける幅方向の中央の光の進む向きと一致する向きに導光部23aが延びるように形成される。
また、複数の検査開口部23を、パターン開口部22の他の周縁22bに沿って設けても良い。周縁22bは、露光フィールドFが走査する向きと一致する方向に向かって延びている。反射型マスク30には、これらの検査開口部23に対応する検査領域が配置されることが好ましい。
図12(B)に示すように、パターン開口部の周縁22bに沿って配置される複数の検査開口部23それぞれは、第1遮蔽板21aにおいて同じ向きに延びるように形成された貫通孔である。これは、露光フィールドFによる反射型マスク30の走査中、光の進む向きは、露光フィールドFにおける幅方向の所定の位置では同じなためである。
図13(A)及び(B)は、本明細書に開示する露光装置の変形例4を示しており、図13(A)は要部の平面図であり、図13(B)は図13(A)のZ5−Z5線断面図である。
本変形例では、導光部23aが角形の管を用いて形成されている。検査開口部23は、導光部23aが、第1遮蔽板21aの開口に接合されて形成される。
図13(B)に示すように、第1遮蔽板21aの法線方向に対する光の入射角θと、検査開口部23の幅Wと、開口k1と反射型マスク30との間の距離hは、次の関係を満たすことが好ましい。
h>(W/2)cotθ
この関係を満たすことにより、検査領域32により反射された光が、検査開口部23を通って反射型マスク30とは反対側に向かって進むことが防止される。
また、第1遮蔽板21aの法線方向に対する光の入射角θと、検査開口部23の幅Wと、第1遮蔽板21aの反射型マスク30側の面と反射型マスク30との間の距離dと、導光部23aの第1遮蔽板21aの法線方向における長さLは、次の関係を満たすことが好ましい。
L>(W/2)cotθ−d
この関係を満たすことにより、検査領域32により反射された光が、検査開口部23を通って反射型マスク30とは反対側に向かって進むことが防止される。
図14(A)及び(B)は、本明細書に開示する露光装置の変形例5を示しており、図14(A)は要部の平面図であり、図14(B)は図14(A)のZ6−Z6線断面図である。
本変形例では、導光部23aが間隔を開けて対向して配置される一対の導光板23gを用いて形成される。検査開口部23は、複数の開口k1及び開口k2と、対応する開口k1及び開口k2同士を結ぶ導光部23aを有する。
各導光板23gは、第1遮蔽板21aから反射型マスク30側に向かって延びるように第1遮蔽板21aの開口k1の周縁に接合されている。
一の開口k1を通って検査領域32で反射した光が、他の開口k1から出射することを防止する観点から、検査開口部23の寸法は、次の関係を満たすことが好ましい。
W<2tanθ=2(L+d)tanθ
ここで、光の入射角:θ、第1遮蔽板21aの法線方向に対して光の入射角θの方向における開口k1の幅:W、開口k2と反射型マスク30との間の距離:d、導光部23aの第1遮蔽板21aの法線方向における長さ:Lである。
また、同様の観点から、第1遮蔽板21aの法線方向に対して光の入射角θの方向における開口k1同士の間隔t(導光板23gの厚さ)と、距離dと、光の入射角θは、次の関係を満たすことが好ましい。
t>2dtanθ
次に、上述した本明細書に開示する露光方法の好ましい一実施形態を以下に説明する。この露光方法は、例えば、上述した各実施形態の露光装置を用いて行うことができる。
図15は、本明細書に開示する露光方法の一実施形態のフローチャートである。
まず、ステップS10において、制御部15は、反射型マスク30を用いて、所定の露光条件でウエハWを露光する。
次に、ステップS12において、制御部15は、露光光Lが、反射型マスク30とは反対側から、検査開口部23を通って反射型マスク30に向かって進み且つ検査領域32により反射された光を受光した受光部26の出力信号を入力する。
本明細書に開示する露光装置は、上述したように、検査領域32により反射された露光光Lが、反射型マスク30側から、検査開口部23を通って反射型マスク30とは反対側に向かって進むことを許容しないので、反射型マスク30をインライン検査できる。制御部15が入力する受光部26の出力信号は、ステップS10の露光において受光部26が受光した受光量を電気信号に変換した信号である。
次に、ステップS14において、制御部15は、入力した受光部26の出力信号を用いて検査領域32を検査する。具体的には、制御部15は、検査領域32の反射率を導出し、導出した反射率に基づいて、反射型マスク30の劣化の程度を決定する。
次に、ステップS16において、制御部15は、反射型マスク30の検査の結果に基づいて、露光条件を調整する。なお、検査領域32の反射率によっては、露光条件の調整が行われない場合もある。
そして、次の露光を行うために、ステップS10に戻る。このステップS10における露光では、ステップS16で調整された露光条件が用いられる。
本発明では、上述した実施形態の反射型マスクの検査装置、露光装置、反射型マスク、反射型マスクを検査する方法及び露光方法は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態又は変形例が有する構成要件は、他の実施形態又は変形例にも適宜適用することができる。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
以上の上述した各実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように配置され、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を備え、
光が、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、前記遮蔽板に対して反射型マスク側から、前記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない、反射型マスクの検査装置。
(付記2)
前記検査開口部は、前記遮蔽板の法線方向に対して傾いた角度を有して反射型マスクとは反対側から前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進み検査領域により反射された光が、入射しない位置に配置される付記1に記載の反射型マスクの検査装置。
(付記3)
前記遮蔽板の法線方向に対して光の入射角θの方向における前記検査開口部の幅Wと、前記遮蔽板と反射型マスクとの間の距離dとが、W≦2dtanθの関係を満足する付記1又は2に記載の反射型マスクの検査装置。
(付記4)
前記検査開口部は、反射型マスクとは反対側から反射型マスクに向かって進む光の進む方向に沿って延びており、検査領域に光を導く導光部を有する付記1〜3の何れか一項に記載の反射型マスクの検査装置。
(付記5)
前記導光部は中空であり、前記導光部の内側には、凹凸が形成されている付記4に記載の反射型マスクの検査装置。
(付記6)
前記検査開口部は、複数の導光部を有する付記4又は5に記載の反射型マスクの検査装置。
(付記7)
前記導光部の長さは、前記遮蔽板の法線方向に対して光の入射角の方向における前記検査開口部の幅の3倍以上30倍以下である付記4〜6の何れか一項に記載の反射型マスクの検査装置。
(付記8)
前記検査開口部が、パターン開口部の周縁の中央に設けられている付記1〜7の何れか一項に記載の反射型マスクの検査装置。
(付記9)
複数の前記検査開口部が、パターン開口部の周縁に沿って設けられている付記1〜7の何れか一項に記載の反射型マスクの検査装置。
(付記10)
露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように配置され、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を備え、
光が、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、前記遮蔽板に対して反射型マスク側から、前記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない、反射型マスクの検査装置を備えた露光装置。
(付記11)
前記検査装置の検査結果に基づいて、露光条件を調整する制御部を備える付記10に記載の露光装置。
(付記12)
露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスク。
(付記13)
基板と、基板上に形成された反射層と、反射層上に形成された吸収層とを有し、前記検査領域では、前記吸収層が除去されている付記11に記載の反射型マスク。
(付記14)
露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を配置して、
光が、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、前記遮蔽板に対して反射型マスク側から、前記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない状態で、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部に向かって光を照射し、
検査領域により反射された光に基づいて反射型マスクを検査する方法。
(付記15)
露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を配置して、
光が、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、前記遮蔽板に対して反射型マスク側から、前記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない状態で、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部に向かって光を照射し、
検査領域により反射された光に基づいて反射型マスクを検査し、
反射型マスクの検査の結果に基づいて、露光条件を調整する露光方法。
10 露光装置
11 光源
12 照明光学部
13 投影光学部
14 ステージ
15 制御部
20 検査部
21 遮蔽板
21a 第1遮蔽板
21b 第2遮蔽板
22 パターン開口部
23 検査開口部
23a 導光部
23b 領域
23c、23d、23e、23f 導光面
23g 導光板
24 駆動部
26 受光部
30 反射型マスク
31 パターン領域
32 検査領域
33 基板
34 反射層
35 吸収層
F 露光フィールド
L 露光光
P 法線
W ウエハ
M1〜M7 ミラー

Claims (9)

  1. 露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように配置され、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を備え、
    光が、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、前記遮蔽板に対して反射型マスク側から、前記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない、反射型マスクの検査装置。
  2. 前記検査開口部は、前記遮蔽板の法線方向に対して傾いた角度を有して反射型マスクとは反対側から前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進み検査領域により反射された光が、入射しない位置に配置される請求項1に記載の反射型マスクの検査装置。
  3. 前記遮蔽板の法線方向に対して光の入射角θの方向における前記検査開口部の幅Wと、前記遮蔽板と反射型マスクとの間の距離dとが、W≦2dtanθの関係を満足する請求項1又は2に記載の反射型マスクの検査装置。
  4. 前記検査開口部は、反射型マスクとは反対側から反射型マスクに向かって進む光の進む方向に沿って延びており、検査領域に光を導く導光部を有する請求項1〜3の何れか一項に記載の反射型マスクの検査装置。
  5. 前記導光部は中空であり、前記導光部の内側には、凹凸が形成されている請求項4に記載の反射型マスクの検査装置。
  6. 露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように配置され、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を備え、
    光が、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、前記遮蔽板に対して反射型マスク側から、前記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない、反射型マスクの検査装置を備えた露光装置。
  7. 露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスク。
  8. 露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を配置して、
    光が、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、前記遮蔽板に対して反射型マスク側から、前記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない状態で、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部に向かって光を照射し、
    検査領域により反射された光に基づいて反射型マスクを検査する方法。
  9. 露光パターンを有するパターン領域と、パターン領域とは異なる位置に配置された検査領域とを有する反射型マスクを覆うように、パターン領域に対応する位置に形成されたパターン開口部と、検査領域に対応する位置に形成された検査開口部とを有する遮蔽板を配置して、
    光が、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部を通って反射型マスクに向かって進むことは許容するが、光が、前記遮蔽板に対して反射型マスク側から、前記検査開口部を通って反射型マスクとは反対側に向かって進むことを許容しない状態で、前記遮蔽板に対して反射型マスクとは反対側から、前記検査開口部に向かって光を照射し、
    検査領域により反射された光に基づいて反射型マスクを検査し、
    反射型マスクの検査の結果に基づいて、露光条件を調整する露光方法。
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