JP2014146224A - 観察者支援装置、観察者支援方法および観察者支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】観察者のユーザ観察の見落としを防止し、観察者の観察行動を支援する支援する。
【解決手段】観察者支援装置であって、マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶手段20と、観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付手段12と、視野領域入力受付手段12が受け付けた視野画像データが、マニュアル記憶手段20に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別手段13と、領域識別手段が識別したマニュアルの領域が変化したタイミングで、ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御手段17と、領域識別手段13が識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶手段16に蓄積する蓄積制御手段15と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】観察者支援装置であって、マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶手段20と、観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付手段12と、視野領域入力受付手段12が受け付けた視野画像データが、マニュアル記憶手段20に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別手段13と、領域識別手段が識別したマニュアルの領域が変化したタイミングで、ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御手段17と、領域識別手段13が識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶手段16に蓄積する蓄積制御手段15と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、被験者を観察する観察者を支援する観察者支援装置、観察者支援方法および観察者支援プログラムに関する。
ユーザが、マニュアルを参照しながら機器の設定や配線を行うことがあるが、マニュアルがユーザにとって分かりやすくない場合は、ユーザが滞りなく作業を行うことができないケースが多い。マニュアルを分かりやすいものにするために、マニュアルのデザインが決定する前に実験室環境でユーザに設定作業を行ってもらい作業中のつまずきを観察し、マニュアルの修正に活かすユーザビリティ評価実験を行うことがある。
特許文献1には、マニュアルのどの箇所をどのように修正すべきかを特定するマニュアル修正補助装置が記載されている。
また、特許文献2には、ドキュメント群の中から、特定のドキュメントの特定位置を特定し、特定した位置にコンテンツを関連付けるコンテンツ検索装置が記載されている。
さて、実験室環境でユーザ(被験者)に機器の設定や配線作業を行ってもらい、それを観察して、マニュアルの修正に活かすユーザビリティ評価実験を行う際に、ユーザを観察する観察者は、ユーザの作業を観察し、例えば作業中にユーザがつまずいた箇所を特定し、当該箇所の前後のユーザの行動や、事後ヒアリングの結果などに基づいてマニュアルを改善・修正する。
このような、ユーザビリティ評価実験において、観察者は、ユーザをきめ細かく観察する必要があるが、初心者もしくは不慣れな観察者の場合、ユーザ観察の見落としや、ユーザ観察のポイントが分からないなどにより、十分な評価実験を遂行できない場合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、観察者のユーザ観察の見落としを防止し、観察者の観察行動を支援する観察者支援装置、観察者支援方法および観察者支援プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、観察者支援装置であって、マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶手段と、観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付手段と、前記視野領域入力受付手段が受け付けた視野画像データが、前記マニュアル記憶手段に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別手段と、前記領域識別手段が識別したマニュアルの領域が変化したタイミングで、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御手段と、前記領域識別手段が識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶手段に蓄積する蓄積制御手段と、を備える。
本発明は、観察者支援装置であって、マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶手段と、観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付手段と、前記視野領域入力受付手段が受け付けた視野画像データが、前記マニュアル記憶手段に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別手段と、前記領域識別手段が識別したマニュアルの領域が、所定の時間変化しない場合、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御手段と、前記領域識別手段が識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶手段に蓄積する蓄積制御手段と、を備える。
本発明は、コンピュータが行う観察者支援方法であって、観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付ステップと、前記視野領域入力受付ステップで受け付けた視野画像データが、マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶部に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別ステップと、前記領域識別ステップで識別したマニュアルの領域が変化したタイミングで、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御ステップと、前記領域識別ステップで識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶部に蓄積する蓄積制御ステップと、を行う。
本発明は、コンピュータが行う観察者支援方法であって、観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付ステップと、前記視野領域入力受付ステップで受け付けた視野画像データが、マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶部に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別ステップと、前記領域識別ステップで識別したマニュアルの領域が、所定の時間変化しない場合、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御ステップと、前記領域識別ステップで識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶部に蓄積する蓄積制御ステップと、を行う。
本発明は、前記観察者支援装置として、コンピュータを機能させるための観察者支援プログラムである。
本発明によれば、観察者のユーザ観察の見落としを防止し、観察者の観察行動を支援する観察者支援装置、観察者支援方法および観察者支援プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
インターネットの普及により、多種多様なICT(information and communication technology)機器をユーザが利用する機会が増えている。例えば、インターネットを利用する場合、ONU(Optical Network Unit)からルータ、パソコン、ゲーム機、タブレット端末などへの接続を行う場合がある。そのため、ユーザは、マニュアルを参照しながらICT機器の設定や配線を行うが、マニュアルがユーザにとって分かりやすくない場合は、ユーザが滞りなく作業を行うことができないケースが多い。マニュアルを分かりやすいものにするために、マニュアルのデザインが決定する前に実験室環境でユーザに設定作業を行ってもらい作業中のつまずきを観察し、マニュアルの修正に活かすユーザビリティ評価実験を行うことがある。本実施形態の観察者支援装置は、このようなユーザビリティ評価実験において、ユーザ(被験者、モニター)を観察する観察者を支援するための装置である。
図1は、本実施形態における観察者支援装置1の構成を示すブロック図である。図示する観察者支援装置1は、ユーザ属性入力受付部11と、視野領域入力受付部12と、領域識別部13と、表示制御部14と、蓄積制御部15と、履歴記憶部16と、メッセージ制御部17と、メッセージ記憶部18と、マニュアルデータ入力受付部19と、マニュアル記憶部20とを備える。
ユーザ属性入力受付部11は、ユーザビリティ評価実験を行う前または後に、観察者などが入力した、当該実験の被験者である観察対象のユーザの属性データを受け付け、当該属性データを蓄積制御部15に出力する。ユーザ属性データは、例えば、性別、年齢(年代)、ICTリテラシなどのユーザ属性を示す情報である。
視野領域入力受付部12は、観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける。ユーザは、自身が見ている対象の画像(ここでは、マニュアルの画像データ)を撮影するビデオカメラ2(例えば、視線計測装置など)を装着し、実験を開始する。ビデオカメラ2は、ユーザが見ている視野画像を常時撮影し、撮影した視野画像データを観察者支援装置1の視野領域入力受付部12に、ネットワークを介して送信する。視野領域入力受付部12は、ビデオカメラ2から入力された視野画像データを受信し、領域識別部13に出力する。
領域識別部13は、ビデオカメラ2が撮影した視野画像データが、マニュアル記憶部20に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する。すなわち、ユーザが見たマニュアルの領域が、マニュアル記憶部20のどのマニュアルのどの領域であるかを識別・特定する。そして、領域識別部13は、識別したマニュアルの領域のデータを表示制御部14に出力する。
マニュアル記憶部20には、マニュアルデータ入力受付部19を介して入力された、マニュアルの各領域のデータが、あらかじめ記憶されている。本実施形態のマニュアル記憶部20には、1つまたは複数のマニュアルの各領域のデータ(画像データ、テキストデータなど)が記憶されている。本実施形態では、領域としてページを用いるとするが、領域はページに限定されるものではない。例えば、折り畳み仕様のマニュアルなどページが設定されていない場合は、各位置における所定の大きさの範囲を領域とする。また、マニュアル記憶部20には、各マニュアルの属性情報(例えば、タイトル、ページ数など)も記憶されていてもよい。
領域識別部13は、入力された視野画像データと、マニュアル記憶部20の各マニュアルの各領域(各ページ)とを比較し、視野画像データに該当するいずれかのマニュアルのいずれかの領域を識別する。なお、領域識別部13は、画像解析処理を行うことで、最も類似するマニュアルの領域を識別することなどが考えられる。
また、領域識別部13は、識別したマニュアルの領域が変化したこと、識別した領域が変化するまので時間(滞留時間)など監視し、所定のタイミングで観察者へのメッセージを表示させるための通知を、メッセージ制御部17に出力する。本実施形態では、領域識別部13は、識別したマニュアルの領域が変化したことを検知すると、当該検知したタイミングで、メッセージ制御部17にマニュアルの領域が変化したことを通知する。また、領域識別部13は、識別したマニュアルの領域が所定の時間変化しないことを検知した場合、メッセージ制御部17にマニュアルの領域が所定の時間変化しないことを通知する。
メッセージ制御部17は、領域識別部13からの通知を受け付けて、当該通知に対応するメッセージをメッセージ記憶部18から抽出し、表示制御部14に出力することで、観察者に対するメッセージを表示させる。
メッセージ記憶部18には、ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージ(例えば、観察者に観察行動を教示するためのメッセージなど)が、複数記憶されている。また、本実施形態のメッセージ記憶部18には、各メッセージと、領域識別部13が検知(通知)した状態(条件)とが対応付けて記憶されている。
表示制御部14は、領域識別部13から、当該領域識別部13が識別したマニュアルの領域のデータを受け付け、当該観察者支援装置1が備えるディスプレイ(不図示)に出力し、表示する。これにより、観察者は、ユーザが見ているマニュアルの領域を、容易に把握することができる。また、表示制御部14は、メッセージ制御部17から出力された観察者へのメッセージを受け付け、ディスプレイに出力し、表示する。これにより、観察者は、ユーザに対してどのような観察行動をとるべきであるのかを知ることができ、ユーザに対して的確な観察を行うことができる。例えば、ベテランの観察者の場合、これまで以上に詳細にユーザを観察することができ、初心者の観察者の場合、観察漏れを防ぐことができる。
また、表示制御部14は、領域識別部13から送出されたマニュアルの領域のデータを、蓄積制御部15に出力する。このとき、表示制御部14は、当該マニュアルの領域のデータを受け付けた時刻もあわせて蓄積制御部15に出力する。
蓄積制御部15は、表示制御部14から出力されたマニュアルの領域のデータ(すなわち、領域識別部13が識別したマニュアルの領域のデータ)および時刻を、ユーザ属性入力受付部11が受け付けたユーザ属性データと対応付けて、履歴記憶部16に蓄積する。これにより、履歴記憶部16には、ユーザが見たマニュアルの各領域が、当該領域を見た時刻とともに閲覧履歴情報として蓄積され、また、当該ユーザのユーザ属性データ(ICTリテラシなど)も蓄積される。
上記説明した観察者支援装置1は、例えば、CPUと、メモリと、HDD等の外部記憶装置と、入力装置と、出力装置とを備えた汎用的なコンピュータシステムを用いることができる。このコンピュータシステムにおいて、CPUがメモリ上にロードされた観察者支援装置1用のプログラムを実行することにより、観察者支援装置1の各機能が実現される。また、観察者支援装置1用のプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD−ROMなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
なお、本実施形態の観察者支援装置1は、1つのサーバで構成されていてもよく、あるいは複数のサーバで構成された観察者支援システムであってもよい。
次に、観察者支援装置1の処理について説明する。ここでは、マニュアルの領域として、ページを用いる場合を例として以下説明する。
図2は、観察者支援装置1の領域識別部13が行う処理のシーケンス図である。
まず、観察対象のユーザは、自身が見ている対象の画像(ここでは、マニュアルの画像)を撮影するビデオカメラ2を装着し、実験を開始する。ビデオカメラ2は、ユーザが見ている視野画像を常時撮影し、撮影した視野画像データを観察者支援装置1に送信する。視野領域入力受付部12は、ビデオカメラ2から入力された視野画像データを受信し、領域識別部13に出力する。
領域識別部13は、視野領域入力受付部12から入力された視野画像データを取得し(S11)、当該視野画像データと、マニュアル記憶部20に格納された各マニュアルの各ページ(各領域)とを比較し、当該視野画像データに該当するマニュアルのページを識別する(S12)。なお、領域識別部13は、画像解析処理を行うことで、最も類似するマニュアルのページを識別する。
そして、領域識別部13は、識別したマニュアルのページが、前回のS11で識別したページと同じページであるか、または前回のページとは違うページであるかを判別する(S13)。すなわち、ユーザが見ているマニュアルのページが変化したか否かを判別する。
ページが変化した場合(S13:YES)、領域識別部13は、S12で識別したマニュアルのページのデータをマニュアル記憶部20から読み出し、表示制御部14に出力するとともに、ユーザが見ているマニュアルのページが変化したことをメッセージ制御部17に通知する(S14)。そして、S11に戻り、以降の処理を繰り返し行う。
表示制御部14は、S14で領域識別部13から識別されたマニュアルのページのデータを受け付けると、当該ページのデータをディスプレイに表示する。S14の通知を受け付けたメッセージ制御部17の処理については、図3で後述する。
一方、ページが変化しない場合、すなわち同じページをユーザが見ている場合(S13:NO)、領域識別部13は、S12で識別されたページが、所定の時間以上変化していないか否かを判別する(S15)。すなわち、あるページがS12で識別されから所定の時間以上、継続して同じページが識別されているか否かを判別する(S15)。なお、領域識別部13は、ページを識別してから、他のページが識別されるまでの時間(ページが変化するまでの時間)を計測しているものとする。
所定の時間を経過している場合、すなわち、ユーザが同じページを所定の時間以上継続して見ている場合(S15:YES)、領域識別部13は、メッセージ制御部17に、同じページを所定の時間以上継続して見ていることを通知する(S16)。なお、メッセージ制御部17の処理については、図3で後述する。そして、S11に戻り、以降の処理を繰り返し行う。所定の時間を経過していない場合(S15:NO)、S11に戻り、以降の処理を繰り返し行う。
図3は、メッセージ制御部17の処理を示すフローチャートである。
メッセージ制御部17は、領域識別部13からの通知(図2のS14、S16)を受け付ける(S21)。受け付けた通知が図2のS14のページ変化の通知の場合(S22:YES)、メッセージ制御部17は、当該ページ変化に対応する、観察者への注意を促すメッセージ(教示メッセージ)を、メッセージ記憶部18から読み出し、表示制御部14に出力する。この場合、メッセージ制御部17は、ユーザの観察に注意が必要であることを観察者に教示するメッセージ(例えば、『ページが変わりましたので、ユーザを注意深く観察してください。』など)を、表示制御部14に出力する。
受け付けた通知がS22:NOであって、図2のS16の所定の時間以上、ページに変化がない通知の場合、すなわち、ユーザの視線があるページで滞留している場合(S23:YES)、メッセージ制御部17は、当該通知に対応する、観察者への注意を促すメッセージを、メッセージ記憶部18から読み出し、表示制御部14に出力する。この場合、メッセージ制御部17は、例えばユーザへのヒアリングを促すなどのユーザの観察に注意が必要であることを観察者に教示するメッセージを表示制御部14に出力する。例えば、『「今、何をしようとしているのですか?」と、ユーザに聞いてみてください』、または、『「今、何を考えているのですか?」と、ユーザに聞いてみてください』などのメッセージを、表示制御部14に出力する。なお、受け付けた通知が、S23:NOの場合、処理を終了する。
図4は、表示制御部14がディスプレイに表示する画面の一例を示す図である。
図示する画面では、ユーザが見ているマニュアルのページ(すなわち、視線画像データに該当するマニュアルのページ)を表示するマニュアル表示エリアと、観察者へのメッセージを表示するメッセージ表示エリアとを有する。表示制御部14は、領域識別部13から出力されたマニュアルのページのデータを、マニュアル表示エリアに出力する。なお、表示制御部14は、識別したページが変化して、変化後の新たなページのデータが領域識別部13から出力されるまで、同じページのデータをマニュアル表示エリアに出力する。
また、表示制御部14は、メッセージ制御部17から出力された観察者用のメッセージをメッセージ出力エリアに出力する。なお、表示制御部14は、メッセージを受け付けてから、一定の時間当該メッセージをメッセージ表示エリアに出力する。表示制御部14は、一定の時間を経過すると、当該メッセージをメッセージ表示エリアから削除することとしてもよい。
図4に示す例では、図4(a)の14:10時点の画面では、マニュアル1の1ページ目のデータが、マニュアル表示エリアに表示されている。また、マニュアル表示エリアに表示されているデータは、14:10時点より前から表示されており、メッセージ表示エリアには、メッセージが表示されていない。
そして、ユーザが見ているマニュアルのページを変更することで、図4(b)の14:11時点の画面では、マニュアル表示エリアには、変更後のマニュアル2の5ページ目のデータが表示される。そして、メッセージ表示エリアには、ユーザが見ているページが変化したことによる観察者へのメッセージ(図示する例では、『ページが変わりましたので、ユーザを注意深く観察してください。』)が表示される。ユーザが見ているページが変化しない限り、マニュアル表示エリアには図4(b)に示すデータが表示される。メッセージ表示エリアに表示されたメッセージは一定の時間が経過すると削除される。
そして、ユーザが、図4(b)の14:11時点から所定の時間(例えば、5分)以上、マニュアル2のページ5を継続して見ている場合、図4(c)の14:16時点の画面に示すように、メッセージ表示エリアには、同じページを所定の時間継続して見ていることに対して観察者への注意を促すメッセージ(図示する例では、『「今、何をしようとしているのですか?」と、ユーザに聞いてみてください』)が表示される。
また、表示制御部14は、領域識別部13から受け付けたマニュアルのページのデータを、蓄積制御部15に出力する。このとき、表示制御部14は、当該マニュアルのページのデータを領域識別部13から受け付けた時刻とともに蓄積制御部15に出力する。
蓄積制御部15は、表示制御部14から出力されたマニュアルのページのデータ(すなわち、領域識別部13が識別したマニュアルのページのデータ)および時刻を、ユーザ属性入力受付部11が受け付けたユーザ属性データと対応付けて、履歴記憶部16に蓄積する。これにより、履歴記憶部16には、ユーザが見たマニュアルの各ページのデータが、時刻とともに閲覧履歴情報として蓄積されるとともに、当該ユーザのユーザ属性データ(ICTリテラシなど)も蓄積される。
これにより、履歴記憶部16には、ユーザが見たマニュアルのページが時系列に記憶される。観察者は、ユーザビリティ評価実験後などに、ユーザが見たマニュアルのページの遷移(軌跡)を辿ることができるとともに、各ページを見ていた時間(当該ページを見始めた時刻から次のページを見始めた時刻までの時間)も把握することができる。また、観察者は、ユーザ属性データを加味して、マニュアルのユーザビリティ評価実験に対する考察を行うことができる。例えば、実験中にユーザがつまずいた箇所(長時間にわたって見ていたマニュアルのページ)を特定し、つまずき前後のユーザの行動や、事後ヒアリングの結果などに基づいて当該箇所のマニュアルの修正に役立てることができる。
以上説明したように、本実施形態では、ユーザが見ているマニュアルのページ(領域)を瞬時に特定し、見ているページが変化・遷移した場合や、同じページを所定の時間以上見ている場合などのページの遷移を取得し、その情報をもとに観察者に対して注意を促すメッセージを表示する。これにより、初心者もしくは不慣れな観察者であっても、評価実験におけるユーザ観察の応対がスムーズにでき、ある一定レベルの評価実験を遂行することができる。また、ユーザ観察の見落としを防止することができる。
すなわち、ユーザが見ているマニュアルの領域を特定し、監視することで、観察者に評価観察の警告や教示などのメッセージをタイミングよく提示することができ、評価実験に不慣れな観察者であっても、ある一定レベルの評価観察を実施することができ、結果として、精度の高い、ユーザ評価結果を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、ユーザが見ているマニュアルのページを、観察者のディスプレイ(モニタ画面)に表示するとともに、観察者用のメッセージも1つの画面上に表示する。これにより、観察者は、ユーザが見ているマニュアルやページを的確に把握したうえで、ユーザを観察できるとともに、タイミングよく提示される観察者用メッセージを見ることで、ユーザをより詳細に、より適切に観察することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
1 :観察者支援装置
11:ユーザ属性入力受付部
12:視野領域入力受付部
13:領域識別部
14:表示制御部
15:蓄積制御部
16:履歴記憶部
17:メッセージ制御部
18:メッセージ記憶部
19:マニュアルデータ入力受付部
20:マニュアル記憶部
2 :ビデオカメラ
11:ユーザ属性入力受付部
12:視野領域入力受付部
13:領域識別部
14:表示制御部
15:蓄積制御部
16:履歴記憶部
17:メッセージ制御部
18:メッセージ記憶部
19:マニュアルデータ入力受付部
20:マニュアル記憶部
2 :ビデオカメラ
Claims (7)
- 観察者支援装置であって、
マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶手段と、
観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付手段と、
前記視野領域入力受付手段が受け付けた視野画像データが、前記マニュアル記憶手段に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別手段と、
前記領域識別手段が識別したマニュアルの領域が変化したタイミングで、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御手段と、
前記領域識別手段が識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶手段に蓄積する蓄積制御手段と、を備えること
を特徴とする観察者支援装置。 - 観察者支援装置であって、
マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶手段と、
観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付手段と、
前記視野領域入力受付手段が受け付けた視野画像データが、前記マニュアル記憶手段に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別手段と、
前記領域識別手段が識別したマニュアルの領域が、所定の時間変化しない場合、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御手段と、
前記領域識別手段が識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶手段に蓄積する蓄積制御手段と、を備えること
を特徴とする観察者支援装置。 - 請求項1記載の観察者支援装置であって、
前記メッセージ制御手段は、前記領域識別手段が識別したマニュアルの領域が、所定の時間変化しない場合、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させること
を特徴とする観察者支援装置。 - コンピュータが行う観察者支援方法であって、
観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付ステップと、
前記視野領域入力受付ステップで受け付けた視野画像データが、マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶部に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別ステップと、
前記領域識別ステップで識別したマニュアルの領域が変化したタイミングで、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御ステップと、
前記領域識別ステップで識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶部に蓄積する蓄積制御ステップと、を行うこと
を特徴とする観察者支援方法。 - コンピュータが行う観察者支援方法であって、
観察対象のユーザが見ているマニュアルの領域を撮影した視野画像データの入力を受け付ける視野領域入力受付ステップと、
前記視野領域入力受付ステップで受け付けた視野画像データが、マニュアルの各領域のデータを記憶するマニュアル記憶部に記憶されたマニュアルのどの領域に該当するかを識別する領域識別ステップと、
前記領域識別ステップで識別したマニュアルの領域が、所定の時間変化しない場合、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させるメッセージ制御ステップと、
前記領域識別ステップで識別したマニュアルの領域のデータを履歴記憶部に蓄積する蓄積制御ステップと、を行うこと
を特徴とする観察者支援方法。 - 請求項4記載の観察者支援方法であって、
前記メッセージ制御ステップは、前記領域識別ステップで識別したマニュアルの領域が所定の時間、変化しない場合、前記ユーザを観察している観察者に対して注意を促すメッセージを表示させること
を特徴とする観察者支援方法。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の観察者支援装置として、コンピュータを機能させるための観察者支援プログラム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018072272A (ja) * | 2016-11-02 | 2018-05-10 | 株式会社ニコン | 装置、方法、およびプログラム |
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