JP2014146116A - 広域制御システム及びその制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信遅延時間を有するネットワークを経由して制御対象機器を制御可能な制御システムを実現する。
【解決手段】広域制御システムは、制御装置10とフィールドデバイス20を広域ネットワーク40で接続する。制御装置は、広域ネットワークによる通信遅延時間レンジとフィールドデバイスに含まれる制御対象装置を制御するための制御ロジックとを対応付けて格納する制御ロジック選択テーブル105、広域ネットワークによる通信遅延時間を取得する遅延時間取得部107、制御ロジック選択テーブルを参照し、通信遅延時間を含む通信遅延時間レンジに対応する制御ロジックを選択する制御ロジック選択部104、選択した制御ロジックにより生成される制御指示情報に基づいて、制御対象装置に対する制御コマンドを生成する制御コマンド生成部101、及び、生成した制御コマンドを広域ネットワーク介してフィールドデバイスに送信する通信部108を有する。
【選択図】図1
【解決手段】広域制御システムは、制御装置10とフィールドデバイス20を広域ネットワーク40で接続する。制御装置は、広域ネットワークによる通信遅延時間レンジとフィールドデバイスに含まれる制御対象装置を制御するための制御ロジックとを対応付けて格納する制御ロジック選択テーブル105、広域ネットワークによる通信遅延時間を取得する遅延時間取得部107、制御ロジック選択テーブルを参照し、通信遅延時間を含む通信遅延時間レンジに対応する制御ロジックを選択する制御ロジック選択部104、選択した制御ロジックにより生成される制御指示情報に基づいて、制御対象装置に対する制御コマンドを生成する制御コマンド生成部101、及び、生成した制御コマンドを広域ネットワーク介してフィールドデバイスに送信する通信部108を有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、広域に分散配置されたバルブ等をネットワーク経由で制御するシステム及びその制御装置に関し、さらに詳しくは、通信時間が一定ではない広域通信ネットワークを用いる制御システム及びその制御装置に関する。
電力、鉄道、水道、ガスといった社会インフラを制御するために利用される広域制御システムは、広域に分散配置されたセンサの情報をもとにバルブやアクチュエータといった制御対象装置を動作させ、制御対象にあらかじめ設定されている圧力や温度を保つことが要求される。この要求に応えるために、広域制御システムは、定期的にセンサから情報を取得し、センサからの情報を基に制御対象の状態を確認し、制御対象装置を制御することが必要となる。
広域制御システムでは、情報取得、状態確認および制御の処理を周期的に実行することが一般的であり、広域制御システム内の各制御装置で実行される処理は1周期の中で完結することが要求される。また、常に1周期内で処理を完結するために、情報取得、状態確認および制御の各処理の処理時間が状況によって大きく変化せずにほぼ一定であることも求められる。このような条件が存在するため、通信による遅延時間が無視できるように、制御装置は専用のネットワークを介して制御対象装置(バルブやスロットル等)毎に近接して設置され、確実に1周期内で処理を完結できる環境下で広域制御システムが利用されてきた。
一方、制御装置はコスト削減のために汎用OSや汎用プロトコルを利用が拡大しており、また、広域制御システムの効率向上のために情報系システムとの接続も進んでいる。さらに、近年では、制御装置の一部機能をクラウド環境に実装し、複数の制御装置を遠隔から効率的に監視する技術も知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特許文献1では、管理サーバや監視サーバといった、制御装置の上位サーバをクラウド環境に実装し、複数の制御装置の状態や動作プログラムを一括して管理する技術が開示されている。しかし、制御装置は、制御対象装置との通信のために通信時間が一定ではない広域通信ネットワークを利用することが困難であるため、依然として制御装置を制御対象装置毎に近接して設置する必要がある。このように広域通信ネットワークを用いると通信時間を無視できないために、制御装置を制御対象装置から遠隔に配置および集約し、導入コストや管理コストを低下させることはできなかった。
開示する広域制御システムは、制御装置とフィールドデバイスを広域ネットワークで接続する。制御装置は、制御装置とフィールドデバイスを接続する広域ネットワークによる通信遅延時間レンジとフィールドデバイスに含まれる制御対象装置を制御するための制御ロジックとを対応付けて格納する制御ロジック選択テーブル、制御装置とフィールドデバイスを接続する広域ネットワークによる通信遅延時間を取得する遅延時間取得部、制御ロジック選択テーブルを参照し、取得した通信遅延時間を含む通信遅延時間レンジに対応する制御ロジックを選択する制御ロジック選択部、選択した制御ロジックにより生成される制御指示情報に基づいて、フィールドデバイスに含まれる制御対象装置に対する制御コマンドを生成する制御コマンド生成部、及び、生成した制御コマンドを広域ネットワーク介してフィールドデバイスに送信する通信部を有する。
本発明によれば、通信遅延時間を有するネットワークを経由して制御対象機器を制御可能な制御システムを実現できる。
以下、本発明の実施例を説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、実施例1の広域制御システムの構成図である。広域制御システムは、図1に例示するように、制御装置101〜10nと、フィールドデバイス201〜20nと、監視装置30と、広域通信ネットワーク(以下、広域ネットワーク)40とを含む構成である。
制御装置101〜10nは、フィールドデバイス201〜20nに送信する制御コマンドを生成する制御コマンド生成部1011〜101nと、フィールドデバイスの接続先(アドレスなど)を示す接続先情報1021〜102nと、フィールドデバイス201〜20nから取得したセンサデータを蓄積する過去データ保管部1031〜103nと、広域ネットワークによる通信遅延時間(以下、遅延時間)に応じた制御ロジックを選択する制御ロジック選択部1041〜104nと、制御ロジック選択部1041〜104nが制御ロジックを選択する基準を格納するロジック選択テーブル1051〜105nと、フィールドデバイス201〜20nに含まれるセンサの種類と遅延時間の範囲(レンジ)に応じて選択される制御ロジック部10611〜106nNと、ネットワークの遅延時間を算出する遅延時間取得部1071〜107nと、広域ネットワークを介して通信を行う通信部1081〜108nとを含む。
フィールドデバイス201〜20nは、広域ネットワークを介して通信を行う通信部2011〜201nと、制御対象装置としてのバルブや弁といった装置の動作を制御するアクチュエータ2021〜202nと、圧力や温度や回転数などの情報を取得するセンサ2031〜203nとを含む。なお、制御装置101〜10nから見ると、アクチュエータ2021〜202nが制御対象装置である。
監視装置30は、制御装置101〜10nとフィールドデバイス201〜20nの対応関係を保管する接続管理テーブル301と、制御装置101〜10nの動作を定期的に監視する監視部303と、監視部303により制御装置101〜10nに異常が発見された場合、他の制御装置に切り替え、接続管理テーブル301の制御装置101〜10nとフィールドデバイス201〜20nの対応関係を切り替える切替部302と、広域ネットワークを介して通信を行う通信部304とを含む。
図2は、制御装置101〜10nおよび監視装置30のハードウェア構成を例示する図である。制御装置10は、通信装置11と、入出力装置12と、記憶装置13と、CPU14と、メモリ15と、記憶媒体17の記憶内容を読み込む読取装置16とがバスなどの内部通信線18で連結され、構成されている。
本実施例広域制御システムにおける処理フローについて説明する。以下に述べる処理フローは、制御装置101〜10nや監視装置30の記憶装置に格納されたプログラムがメモリにロードされ、CPUにより実行されることにより、広域制御システムを構成する装置上に具現化される各処理部により実行されるものである。また、各プログラムは予め記憶装置に格納されても良いし、他の記憶媒体または通信媒体(ネットワークまたはネットワークを伝搬する搬送波)を介して、必要なときに導入されても良い。
図3は、広域制御システムにおいて、制御装置101〜10n(以下、制御装置10と示すこともある)がフィールドデバイス201〜20n(以下、フィールドデバイス20と示すこともある)を制御する場合の処理フローを示す。
制御装置10内の制御コマンド生成部1011〜101n(以下、制御コマンド生成部101と示すこともある)は、フィールドデバイス20の接続先1021〜102nの情報を取得する(S301)。フィールドデバイス20からセンサデータを取得するためにセンサデータ取得コマンドを生成する(S302)。生成したセンサデータ取得コマンドを送信する送信時刻情報として時刻情報をタイマ(図示略)から取得する(S303)。生成したセンサデータ取得コマンド(A301)を、取得した接続先1021〜102nの情報が示すフィールドデバイス20に送信する。
フィールドデバイス20は、受信したセンサデータ取得コマンドに応じてセンサからセンサデータを取得し(S304)、センサの種類(圧力、温度等)とセンサデータ(A302)を対応付けて制御装置10に送信する。
制御装置10内の制御コマンド生成部101は、フィールドデバイス20からセンサデータを受信した受信時刻情報として時刻情報をタイマから取得する(S305)。受信したセンサデータを、センサデータ取得コマンドを送信した送信時刻情報およびセンサデータを受信した受信時刻情報と対応付けて過去データ保管部1031〜103n(以下、過去データ保管部103と示すこともある)に格納する(S306)。
S303およびS305で取得した送信時刻情報および受信時刻情報(A303)を、制御装置10内の遅延時間取得部1071〜107n(以下、遅延時間取得部107と示すこともある)に出力する。遅延時間取得部107は、入力した送信および受信の時刻情報(A303)の差分の1/2を遅延時間として算出し(S307)、算出した遅延時間(A304)を制御装置10内の制御コマンド生成部101に出力する。
制御コマンド生成部101は、制御ロジック選択部1041〜104n(以下、制御ロジック選択部104と示すこともある)に、フィールドデバイス20より受信したセンサ種類と、遅延時間取得部107から入力した遅延時間(A305)を出力する。制御ロジック選択部104は、入力したセンサの種類と遅延時間に基づいて制御ロジックを選択する(S308)。選択した制御ロジックを識別するロジックID(A306)を制御コマンド生成部101に出力する。
制御コマンド生成部101は、S307で算出した遅延時間を、入力したロジックIDに対応する制御ロジック部10611〜106nN(以下、制御ロジック部106と示すこともある)に出力する。選択した制御ロジック部106は、過去データ保管部103から最新のセンサデータを含む過去のセンサデータを取得し(S309)、過去のセンサデータおよび選択した制御ロジック部106が持つ制御ロジックに基づいて制御の要否を判定し、要ならば制御指示情報を生成し、否ならば制御不要を示す制御指示情報を生成する(S310)。制御ロジック部106は、生成した制御指示情報(A308)を制御コマンド生成部101に出力する。
制御コマンド生成部101は、入力した制御指示情報から、制御の要否を判定し(S311)、制御が不要の場合には、処理を終了する(S312)。制御が要の場合には、入力した制御指示情報をもとに制御コマンドを生成する(S313)。生成した制御コマンド(A309)をフィールドデバイス20に送信する。
フィールドデバイス20は、受信した制御コマンドに応じて、アクチュエータを制御する(S314)。
図4は、制御指示情報を生成する処理(S310)を説明する図である。
従来は、フィールドデバイス20と制御装置10が専用ネットワークを介して近接して設置されているため、専用ネットワークによる通信の遅延時間を無視でき、制御装置10は、センサデータをフィールドデバイス20から取得した直後に制御コマンドをフィールドデバイス20へ送信できた。具体的には、図4(a)に示すA401〜A404のようなセンサデータの実測値を取得した直後に制御コマンドを送信し、実行できた。しかしながら、本実施例では広域ネットワークを経由してセンサデータを取得し、制御コマンドを送信するため、広域ネットワークを介した送受信に遅延時間が発生する。
従来は、フィールドデバイス20と制御装置10が専用ネットワークを介して近接して設置されているため、専用ネットワークによる通信の遅延時間を無視でき、制御装置10は、センサデータをフィールドデバイス20から取得した直後に制御コマンドをフィールドデバイス20へ送信できた。具体的には、図4(a)に示すA401〜A404のようなセンサデータの実測値を取得した直後に制御コマンドを送信し、実行できた。しかしながら、本実施例では広域ネットワークを経由してセンサデータを取得し、制御コマンドを送信するため、広域ネットワークを介した送受信に遅延時間が発生する。
図4(b)に、本実施例において発生する遅延時間を示す。図4(b)で示す例では、フィールドデバイス20がセンサデータを取得した時点から遅延時間(A405、A408)経過した後に、制御装置10がセンサデータの実測値(A406、A409)を取得できる。また、制御装置10が制御コマンドを送信する場合も、遅延時間(A405、A408)経過した後に、フィールドデバイス20によって制御コマンドが実行されるため、遅延時間が発生する広域ネットワークを用いると、従来のようなリアルタイムでの制御は困難であることを示している。
そこで、本実施例では、制御コマンドが実行される時点におけるセンサデータの予測値(A407、A410)を、過去のセンサデータから推定し、推定した予測値に応じて制御コマンドの送信の要否を判定し、要ならば、予測値に応じた制御コマンドを送信する。予測値は、線形近似法や予め構築したモデルによって生成する。
なお、遅延時間A405、A408には、前述したようにセンサデータ取得コマンドを送信した送信時刻情報とセンサデータを受信した受信時刻情報の差分の1/2を用いる。
図5は、本実施例の広域制御システムにおいて、監視装置30が制御装置10の状態を監視し、制御装置10の異常を検知した場合に、フィールドデバイス20と接続する制御装置10を他の制御装置に切り替え、制御を継続する処理フローを示す。
監視装置30の監視部303は、制御装置101〜10nに定期的に状態確認コマンド(A501、A503、A505)を送信する。制御装置101〜10nは、受信した状態確認コマンドに対応して自らの稼動状態を取得し(S501、S502、S503)、稼動状態(A502、A504、A506)を監視装置30に送信する。監視装置30は、受信した制御装置101〜10nの稼動状態を分析し、異常が起きていないか判定する(S504)。全ての制御装置101〜10nが正常である場合には処理を終了する(S505)。
一方、異常な制御装置がある場合には、以下の処理を実行する。ここでは、制御装置101に異常が発生したと仮定する。監視部303は、異常な制御装置101を示す情報を含む切替指示コマンド(A507)を切替部302に出力する。切替部302は、監視装置30が保有する接続管理テーブル301の内容を取得し(S506)、制御装置102〜10nの中から、制御装置101が制御していたフィールドデバイス20を新たに制御可能な制御装置を選択する(S507)。ここでは、制御装置102を選択したとする。選択した制御装置102を示す情報で接続管理テーブル301を更新し(S508)、制御装置101を代替する他の制御装置102に、フィールドデバイス20の接続先情報(A508)を送信する。制御装置102は、受信した接続先情報を接続先情報1022に格納し(S509)、フィールドデバイス20を制御する(S510)。
本実施例によれば、遅延時間を含む通信遅延時間レンジに対応する制御ロジックが、遅延時間後のセンサデータの予測値に対応する制御指示情報を生成するので、広域ネットワークを用いた通信時間(遅延時間)を無視でき、制御装置を制御対象装置(フィールドデバイス)から遠隔に配置することができる。
具体的には、広域ネットワークを用いた通信時間(遅延時間)を無視するために、現時点から遅延時間後のセンサデータを推定し、推定したセンサデータの予測値に対応する制御コマンドを広域ネットワークを経由して、フィールドデバイスに送信することにより、制御装置を制御対象装置から遠隔に配置することができる。
図6は、実施例2の広域制御システムの構成図である。本実施例の広域制御システムは、図6に例示するように、制御装置101〜10nと、フィールドデバイス201〜20nと、監視装置30と、広域ネットワーク40と、接続装置501〜50nを含む構成である。
本実施例の広域制御システムの、制御装置101〜10nと、フィールドデバイス201〜20nと、監視装置30と、広域ネットワーク40は実施例1のそれらと同様である。
実施例1と異なるのは、広域ネットワーク40と通信を行うネットワーク通信部5011〜501nと、フィールドデバイス20と通信を行うフィールド通信部5021〜502nとを含む接続装置501〜50nを備え、フィールドデバイス20の通信部2011〜201nが接続装置501〜50nのフィールド通信部5021〜502nと通信する点である。
本実施例によれば、広域ネットワークに加えて接続装置による遅延時間が生じるが、実施例1と同様に、遅延時間後のセンサデータの予測値に対応する制御指示情報を生成するので、通信時間(遅延時間)を無視でき、制御装置を制御対象装置(フィールドデバイス)から遠隔に配置することができる。
以下、実施例1及び実施例2に共通するロジック選択テーブル(1051〜105n)、制御ロジック部106で生成する制御指示情報の構成、および接続管理テーブル301について説明する。
図7は、実施例1または実施例2の広域制御システムにおいて、制御装置10で保有するロジック選択テーブル(1051〜105n)の構成を例示する図である。
ロジック選択テーブル(105)は、センサの種類(圧力、温度等)を示すセンサ種類(A702)と、ネットワークの遅延時間(A703)と、ロジックID(A704)を含む。遅延時間(A703)は、制御装置10とフィールドデバイス20間のデータ送受信に要する通信時間を示し、ネットワークの混雑状態(トラフィック量)に応じて変化する。ここではセンサ種類毎に7種類の遅延時間のレンジを例示しているが、この種類数は固定ではなく、制御装置10において予め生成し保有する制御ロジック部の数に合わせて変更させても良い。また、ロジックIDとは、ロジックを識別する情報でもよいし、ロジックの呼び出し先アドレス(メモリ上のアドレスやIPアドレスなど)でもよい。なお、ロジック選択テーブル(105)の項目は上記に限定されるものではなく、少なくとも遅延時間(A703)とロジックID(A704)が含まれていればよい。また、ロジック選択テーブル(105)の項目の順序は上記に限定されるものではない。
図8は、実施例1および実施例2の広域制御システムにおいて、制御装置10の制御ロジック部106で生成する制御指示情報(A801、図3ではA308)の構成を例示する図である。
制御指示情報(A801)は、制御の要否を示す制御要否フラグ(A802)と、制御対象のフィールドデバイス20のID(A803)と、制御対象に対する制御量(A804)から構成される。ここで、制御量とは、制御対象装置の特性によって変化するものである。例えば、バルブの開閉を行う場合には制御量は(0:閉、1:開)の2者択一になるが、バルブの開度を細かく制御する場合には、制御量はバルブ開度を示す0%から100%の値となる。なお、制御指示情報(A801)の項目は上記に限定されるものではなく、少なくとも上記の項目が含まれていればよい。また、制御指示情報(A801)の項目の順序は上記に限定されるものではない。
図9は、実施例1および実施例2の広域制御システムにおいて、監視装置30に格納される接続管理テーブル(301)の構成を例示する図である。
接続管理テーブル(301)は、フィールドデバイス20に対して制御コマンドを送信する制御装置10のID(A902)と、各制御装置10で同時に制御可能なフィールドデバイス20の数を示す制御可能デバイス数(A903)と、制御対象となるフィールドデバイス20のID(A904)を含む。ここで、制御可能デバイス数が2以上である場合、一つの制御装置ID(A902)に対して複数のフィールドデバイスIDを割り当ててもよい。また、制御装置10の異常発生時のために、どのフィールドデバイス20にも割り当てられていない制御装置10が存在しても構わない。制御装置10の異常発生時には、接続管理テーブル(301)内で、新たにフィールドデバイス20の制御が可能な制御装置10の中から代替装置が選択される。なお、接続管理テーブル(301)の項目は上記に限定されるものではなく、少なくとも上記の項目が含まれていればよい。また、接続管理テーブル(301)の項目の順序は上記に限定されるものではない。
これらの構成、手順およびデータ構造を実現することにより、ネットワークの通信遅延時間が一定ではない広域ネットワークを経由して制御対象機器を制御する広域制御システムを実現することが可能となる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形が可能である。
たとえば、一つの制御装置内に複数の制御コマンド生成部や制御ロジック選択部が存在する場合や、システム内にフィールドデバイスから収集した過去データを一括で管理するサーバが存在し、そのサーバと連携して制御ロジックを実行する場合や、制御装置内に制御ロジックの開発機能や制御ロジックで利用するパラメータを設定する機能などが含まれる場合などである。
このような実施形態の場合においてもシステム全体において行う処理に本質的な変化はない。
説明した実施形態によれば、通信遅延時間を有するネットワークを経由して制御対象機器を制御可能な制御システムを実現できる。
101〜10n:制御装置、11:通信装置、12:入出力装置、13:記憶装置、14:CPU、15:メモリ、16:読取装置、17:記憶媒体、18:内部信号線、1011〜101n:制御コマンド生成部、1021〜102n:接続先情報、1031〜103n:過去データ保管部、1041〜104n:制御ロジック選択部、1051〜105n:ロジック選択テーブル、10611〜106nn:制御ロジック部、1071〜107n:遅延時間取得部、1081〜108n:通信部、201〜20n:フィールドデバイス、2011〜201n:通信部、2021〜202n:アクチュエータ、2031〜203n:センサ、30:監視装置、301:接続管理テーブル、302:切替部、303:監視部、304:通信部、40:広域ネットワーク、501〜50n:接続装置、5011〜501n:ネットワーク通信部、5021〜502n:フィールド通信部。
Claims (12)
- 制御装置とフィールドデバイスを広域ネットワークで接続した広域制御システムであって、
前記制御装置は、前記制御装置と前記フィールドデバイスを接続する前記広域ネットワークによる通信遅延時間レンジと前記フィールドデバイスに含まれる制御対象装置を制御するための制御ロジックとを対応付けて格納する制御ロジック選択テーブル、前記制御装置と前記フィールドデバイスを接続する前記広域ネットワークによる通信遅延時間を取得する遅延時間取得部、前記制御ロジック選択テーブルを参照し、取得した前記通信遅延時間を含む前記通信遅延時間レンジに対応する前記制御ロジックを選択する制御ロジック選択部、選択した前記制御ロジックにより生成される制御指示情報に基づいて、前記フィールドデバイスに含まれる前記制御対象装置に対する制御コマンドを生成する制御コマンド生成部、及び、生成した前記制御コマンドを前記広域ネットワーク介して前記フィールドデバイスに送信する通信部を有することを特徴とする広域制御システム。 - 請求項1に記載の広域制御システムにおいて、前記制御ロジック選択テーブルは、前記フィールドデバイスに含まれるセンサの種類に応じて、前記通信遅延時間レンジと前記制御ロジックとを対応付けて格納し、前記制御ロジック選択部は、前記制御ロジック選択テーブルを参照し、前記広域ネットワークを介して接続する前記フィールドデバイスに含まれる前記センサの種類に応じて、取得した前記通信遅延時間を含む前記通信遅延時間レンジに対応する前記制御ロジックを選択することを特徴とする広域制御システム。
- 請求項2に記載の広域制御システムにおいて、前記遅延時間取得部は、前記制御コマンド生成部が生成したセンサデータ取得コマンドを前記通信部が前記広域ネットワーク介して前記フィールドデバイスに送信した時刻から、前記センサデータ取得コマンドの受信に応答して前記センサにより収集したセンサデータを前記フィールドデバイスから受信した時刻までの1/2を前記遅延時間として取得することを特徴とする広域制御システム。
- 請求項3に記載の広域制御システムにおいて、前記制御装置は、受信した前記センサデータを格納する過去データ保管部を有することを特徴とする広域制御システム。
- 請求項4に記載の広域制御システムにおいて、前記制御ロジックは、前記過去データ保管部に格納された前記センサデータと前記遅延時間に基づいて、前記遅延時間を経過した後の予測センサデータを推定し、推定した前記予測センサデータに対応する前記制御指示情報を生成することを特徴とする広域制御システム。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の広域制御システムであって、前記広域ネットワークに接続する監視装置をさらに備え、
前記監視装置は、前記制御装置の状態を監視する監視部、前記制御装置と前記フィールドデバイスとの対応関係を格納する接続管理テーブル、及び、前記監視部による前記制御装置の異常の検知に応答して、前記フィールドデバイスに対応する前記制御装置を他の制御装置に切り替え、前記接続管理テーブルの前記フィールドデバイスとの前記対応関係を前記他の制御装置に切り替える切替部を有することを特徴とする広域制御システム。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載の広域制御システムであって、
前記広域ネットワークと前記フィールドデバイスの間に接続装置をさらに備え、
前記接続装置は、
前記広域ネットワークと前記フィールドデバイスとの通信を中継することを、特徴とする広域制御システム。 - 制御対象とするフィールドデバイスを、広域ネットワークを介して接続する制御装置であって、
前記制御装置は、前記制御装置と前記フィールドデバイスを接続する前記広域ネットワークによる通信遅延時間レンジと前記フィールドデバイスに含まれる制御対象装置を制御するための制御ロジックとを対応付けて格納する制御ロジック選択テーブル、前記制御装置と前記フィールドデバイスを接続する前記広域ネットワークによる通信遅延時間を取得する遅延時間取得部、前記制御ロジック選択テーブルを参照し、取得した前記通信遅延時間を含む前記通信遅延時間レンジに対応する前記制御ロジックを選択する制御ロジック選択部、選択した前記制御ロジックにより生成される制御指示情報に基づいて、前記フィールドデバイスに含まれる前記制御対象装置に対する制御コマンドを生成する制御コマンド生成部、及び、生成した前記制御コマンドを前記広域ネットワーク介して前記フィールドデバイスに送信する通信部を有することを特徴とする制御装置。 - 請求項8に記載の制御装置において、前記制御ロジック選択テーブルは、前記フィールドデバイスに含まれるセンサの種類に応じて、前記通信遅延時間レンジと前記制御ロジックとを対応付けて格納し、前記制御ロジック選択部は、前記制御ロジック選択テーブルを参照し、前記広域ネットワークを介して接続する前記フィールドデバイスに含まれる前記センサの種類に応じて、取得した前記通信遅延時間を含む前記通信遅延時間レンジに対応する前記制御ロジックを選択することを特徴とする制御装置。
- 請求項9に記載の制御装置において、前記遅延時間取得部は、前記制御コマンド生成部が生成したセンサデータ取得コマンドを前記通信部が前記広域ネットワーク介して前記フィールドデバイスに送信した時刻から、前記センサデータ取得コマンドの受信に応答して前記センサにより収集したセンサデータを前記フィールドデバイスから受信した時刻までの1/2を前記遅延時間として取得することを特徴とする制御装置。
- 請求項10に記載の制御装置において、前記制御装置は、受信した前記センサデータを格納する過去データ保管部を有することを特徴とする制御装置。
- 請求項11に記載の制御装置において、前記制御ロジックは、前記過去データ保管部に格納された前記センサデータと前記遅延時間に基づいて、前記遅延時間を経過した後の予測センサデータを推定し、推定した前記予測センサデータに対応する前記制御指示情報を生成することを特徴とする制御装置。
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