JP2014145896A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】誘導コイル(励磁コイル)の冷却効率を簡単な構成で低コストに向上させることのできる定着装置ならびに画像形成装置を提供する。
【解決手段】誘導加熱ユニットは、励磁コイル51、コイル保持部材54、アルミカバー55、樹脂カバー56、冷却ファン57とを有している。コイル保持部材54とアルミカバー55間の距離は、励磁コイル54の定着部材回転軸方向(図の左右方向)における中央部所定範囲の部分55aが,他の部分よりも短くなっている。これにより、コイル保持部材54とアルミカバー55間の気流流路が狭小化され、冷却風の気流速度が上昇することで、コイルの冷却効率が向上する。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録媒体上の未定着画像を定着させる定着装置及び定着装置を備える画像形成装置に関するものである。
誘導加熱方式の定着装置においては、励磁コイルの温度が上昇することにより、安全規格を遵守できなかったり励磁コイルが断線したりすることが懸念されている。その対策として、冷却ファンを用いて励磁コイルを冷却することが提案されている。
例えば、特開2000−105516号公報(特許文献1)には、励磁コイルと定着ローラの間に断熱部材を設け、冷却ファンによるコイルの冷却効率を向上させるようにした定着装置が開示されている。
しかし、高電力投入時などではコイル温度が上昇することが考えられ、冷却ファンを用いて冷却するという従来の方策では、ファン出力を大きくするしかなく、コスト上昇や消費電力の増大、騒音の増大などが懸念されるという問題がある。断熱材等を導入して冷却効率を上昇させる方法も考えられるが、高価で複雑な構成となってしまう。そのため、断熱材等の導入に代えてコイルの冷却効率を上昇させる構成が求められている。
本発明は、誘導加熱方式の定着装置における上述の問題を解決し、誘導コイル(励磁コイル)の冷却効率を簡単な構成で低コストに向上させることのできる定着装置ならびに画像形成装置を提供することを課題とする。
この課題を解決するため、本発明は、回転可能な定着部材と、該定着部材に圧接され定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱源としての誘導加熱ユニットを備える定着装置において、前記誘導加熱ユニットは、励磁コイルを保持するコイル保持部材と、前記定着部材と反対側で前記コイル保持部材に対向するように設けられたカバー部材と、前記コイル保持部材と前記カバー部材間に冷却空気を送り込むための送風手段とを有しており、前記コイル保持部材と前記カバー部材間の距離は、前記励磁コイルの前記定着部材回転軸方向における中央部所定範囲の部分が他の部分よりも短くなっていることを特徴とする。
本発明によれば、コイル配設部を通過する冷却風の気流速度が上昇することで、コイルの冷却効率が向上する。また、それにより、冷却ファンの回転数低下や小型化を実現することができ、コスト低減及び消費電力の低減あるいは騒音の低減を図ることができる。
本発明に係る定着装置を備える画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 本発明による定着装置の構成を示す断面図である。 定着ベルトの構成を示す断面図である。 誘導加熱ユニットの構成を示す断面図である。 誘導加熱ユニットの励磁コイルとコア部材の関係を示す図である。 励磁コイルがコイル保持部材に固定されている様子を示す上面図である。 誘導加熱ユニットを長手方向の側面から見た断面図である。 比較例1の構成を示す断面図である。 比較例2の構成を示す断面図である。 発明の実施形態と比較例における、加熱時のコイル温度の推移を示すグラフである。 誘導加熱ユニットの第2実施例を示す長手方向の側面から見た断面図である。 誘導加熱ユニットの第3実施例を示す長手方向の側面から見た断面図である。 誘導加熱ユニットの第4実施例を示す長手方向の側面から見た断面図である。 発明をヒートロール方式の定着装置に適用した第2実施形態を示す断面図である。 誘導加熱ユニットの構成が異なる第3実施形態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る定着装置を備える画像形成装置の一例における作像部付近の概略構成を示す断面図である。まず、図1により、画像形成装置全体の構成と動作について説明する。
図示の画像形成装置は、電子写真方式を採用するものであり、像担持体である感光体ドラム1(1Y,1M,1C,1Bk)を中心とする作像ユニット10を4組(10Y,10M,10C,10Bk)備えて、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(Bk)の4色のトナーによるフルカラー画像が形成可能なプリンタとして構成されたものである。ただし、画像形成装置の構成は図示例に限定されるものではない。たとえば、図示のプリンタは、用紙(記録媒体)上にトナー像を直接転写する直接転写方式のものであるが、中間転写体を介して用紙にトナー像を転写する間接転写方式を採用することも可能である。また、色数や色順なども適宜変更可能である。さらに、プリンタに限らず、複写機やファクシミリ、あるいは複数の機能を備える複合機であっても良い。
さて、図1に示すように、上記4組の作像ユニット10Y,10M,10C,10Bkは、搬送ベルト20の上辺に沿って並設され、タンデム作像部を構成している。搬送ベルト20は駆動ローラ26及び従動ローラ27に掛け渡され、図に矢印で示す方向に回動する。搬送ベルト20の下部には、記録媒体である用紙Pを収納する用紙トレイ21が配置されており、給紙ローラ22により送り出された用紙Pは、搬送ローラ対23,24により、図示しないガイド部材に案内されて搬送される。搬送された用紙Pは、バイアスローラ25が従動ローラ27に対向する受け入れ部より搬送ベルト20の上辺に送り込まれ、搬送ベルト20に静電的に吸着されて搬送される。搬送ベルト20により搬送される用紙P上に、タンデム作像部の各色作像ユニット10Y,10M,10C,10Bkから順次トナー像が転写される。未定着のトナー像を担持する用紙は、搬送ベルト20から定着装置40に送り込まれ、定着装置40において熱と圧力によってトナー像が用紙上に定着される。
4組の作像ユニット10Y,10M,10C,10Bkの構造は同じであり、ここでは用紙搬送方向の最上流側に位置するイエロー用の作像ユニット10Yを代表として説明する。なお、図の煩雑を避けるため、イエロー用の作像ユニット10Y以外は、作像ユニットを構成する要素の符号を省略している。また、以下の説明では、色を示す添え字も省略する。
作像ユニット10は、搬送ベルト20に転接された感光体ドラム1を中心に構成されている。感光体ドラム1の周囲には、感光体ドラム1の表面を所定の電位に帯電させる帯電装置2、帯電されたドラム表面を色分解された画像信号に基づいて露光し、ドラム表面上に静電潜像を形成する露光装置3、ドラム表面上に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する現像装置4、現像したトナー像を搬送ベルト20を介して搬送される用紙上に転写する転写ローラ5(転写装置)、転写されずにドラム表面に残留した残留トナーを除去するクリーナ6、およびドラム表面に残留した電荷を除去する除電ランプ(図示せず)が、感光体ドラム1の回転方向に沿って順に配設されている。
次に、本発明による定着装置の実施形態について、図を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明による誘導加熱方式の定着装置の概略構成を示す断面図であり、図1のプリンタにおける定着装置40として使用可能なものである。図2に示す定着装置は、加熱ローラ41、定着ローラ42、定着ベルト43、加圧ローラ44、誘導加熱ユニット50等により構成されている。
加熱ローラ41は、非磁性のステンレスで芯金厚さ0.2〜1mm程度のものを用いる。芯金表面には発熱層として、Cu(銅)を厚さ3〜15μm程度形成し、発熱効率を高めている。この場合、Cu表層には防錆目的にNi(ニッケル)めっきを施すことも好適である。他の例としては、キュリー点160〜220℃程度を有する整磁合金を用いることもできる。このとき、整磁合金を発熱層としても良いし、整磁合金表層に発熱層として、Cuを厚さ3〜15μm程度形成しても良い。整磁合金内部にはアルミ部材を配置し、これによってキュリー点近傍での昇温停止が可能となる。
定着ローラ42は、例えばステンレス,炭素鋼等の金属製の芯金42aと、耐熱性を有するシリコンゴム等をソリッド状または発泡状にして芯金を被覆した弾性部材42bとからなる。そして、加圧ローラ44からの押圧力で加圧ローラと定着ローラの間に所定幅の接触部(定着ニップ部N)を形成する。ローラ外径は30〜40mm程度、弾性部材42bは肉厚を3〜10mm程度、硬度を10〜50°(JIS−A)程度としている。
定着部材としての定着ベルト43は、加熱ローラ41と定着ローラ42とによって張架されている。本例の定着ベルト43は、図3に示すように、基材43aの上に弾性層43b、離型層43cを積層している。
基材43aに求められる特性として、ベルトを張り渡した際の機械的強度、柔軟性、定着温度での使用に耐え得る耐熱性、が挙げられる。本発明では加熱ローラ41を誘導加熱するため基材43aは絶縁性の耐熱樹脂材料、ポリイミド、ポリイミドアミド、PEEK、PES、PPS、フッ素樹脂等が適している。厚さは熱容量、強度の関係から30〜200μmが望ましい。
弾性層43bは光沢ムラのない均一な画像を得るために、ベルト表面に柔軟性を与える目的で形成され、ゴム硬度は5〜50°(JIS−A)、厚さは50〜500μmが望ましい。また、定着温度における耐熱性から、材質としてはシリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等が用いられる。
離型層43cに使用される材料として、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、および四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などのフッ素樹脂、もしくはこれらの樹脂の混合物、耐熱性樹脂にこれらフッ素系樹脂を分散させたものが挙げられる。
弾性層43bを離型層43cが被覆すると、シリコーンオイル等を使用しなくともトナー離型性、紙粉固着防止が可能になる(オイルレス化)。しかし、これらの離型性を有する樹脂は一般にゴム材料のような弾性を持たないことから、弾性層上に厚く離型層を形成するとベルト表面の柔軟性を損ない光沢ムラを発生させてしまう。離型性と柔軟性を両立させるため、離型層43cの膜厚として5〜50μm、望ましくは10〜30μmである。
また、必要に応じて、各層間にプライマー層を設けても良く、また、基材43aの内面に摺動時の耐久性を向上させる層を設けても良い。
基材43aには発熱層を具備させることも好適である。例えば、ポリイミドなどからなる基層上にCu層を3〜15μm形成し、発熱層として用いることも可能である。
加圧ローラ44は、離型層44cと、耐熱性の高い弾性層44bと、金属製の円筒部材からなる芯金44aから構成され、定着ベルト43を介して定着ローラ42を押圧して定着ニップ部Nを形成している。加圧ローラ44の外径は30〜40mm程度とし、弾性層44bは肉厚0.3〜5mm程度、硬度20〜50°(Asker硬度)程度で構成されている。材質は耐熱性が必要であるためシリコーンゴムを用いる。さらに両面印刷時の離型性を高めるため、弾性層44b上にフッ素樹脂を使用した離型層44cを10〜100μm程度形成している。
加圧ローラ44の硬度は定着ローラ42に比べて硬くすることによって、加圧ローラ44が定着ローラ42(及び定着ベルト43)へ食い込む形となり、この食い込みにより記録材はニップ部出口において定着ベルト43の表面に沿うことができない曲率を持ち、記録材の離型性を高めることができる。
図4は、誘導加熱ユニット50の構成を示す断面図である。図4(a)は長手方向(加熱ローラ41の回転軸方向)中央部付近での、軸に垂直な断面であり、図4(b)は長手方向端部付近での、軸に垂直な断面を示している。なお、図4(a)及び(b)の断面の位置は、後述する図7に示す位置A,Bにそれぞれ対応している。
さて、長手方向中央部付近での軸に垂直な断面である図4(a)に示すように、誘導加熱ユニット50は、励磁コイル51(単にコイル51と記す場合がある)と磁性体コア52,53,59、コイル保持部材54、整流部材および電磁波シールドを兼用しているアルミカバー55、樹脂カバー56からなる。なお、図4(a)と(b)でアルミカバー55の形状が異なっているが、これは断面位置の違いによるものである。アルミカバー55の詳細については図7等により後述する。
コイル51を覆うように設けられている磁性体コアは、第一のコアであるサイドコア53と、第二のコアであるアーチコア52及び第三のコアであるセンターコア59により構成されており、コイル51より発生した磁束を加熱ローラ41へ集中させる磁路を形成している。アーチコア52は、加熱ローラ41周面に対向し且つコイル51の背後に配置されている。サイドコア53は、コイルを介さずに加熱ローラ41周面に対向しアーチコア52よりも発熱部材(加熱ローラ41)に近接するように配置されている。また、センターコア59は、アーチコア52の中央側端部でアーチコア52とコイル保持部材54の間に配置される。磁性体コアは保磁力が小さく透磁率が大きい軟磁性材料であり、かつ電気抵抗率の高いものが望ましい。フェライトの他にはパーマロイ等の材料が挙げられるコアの材質にはMn−Zn系フェライト、Ni−Zn系フェライトなどを用いる。
なお、図5に示すように、サイドコア53及びセンターコア59は、長手方向(加熱ローラ41の軸方向)に延びた平板状ないし棒状をしたコアである。一方、アーチコア52は、図4(a)に示すように、加熱ローラ41の軸方向から見た形状がローラ周面に沿ったアーチ状をしたコアであり、加熱ローラ41の長手方向の温度分布が均一になるように、長手方向に適当な間隔をあけて、複数個が設置されている(図5参照)。
コイル51は絶縁被覆を施した直径0.05〜0.2mm程度の導線を50〜500本程度撚り合わせたリッツ線を5〜15回巻き回したものである。リッツ線の表面には融着層を備えており、通電加熱または恒温槽で加熱することで融着層が固化し、巻き回したコイルの形状保持が可能となる。または、融着層を保持しないリッツ線を用いてコイルを巻き、それをプレス成型することで形状を与えることも可能である。リッツ線の素線の絶縁被覆材にはポリアミドイミド、ポリイミドなどの耐熱性と絶縁性を兼ね備えた樹脂を用いる。また本発明によればコイル51の冷却効率が上がるため、従来よりも耐熱性の低いポリエステル、ポリエステルイミドの利用可能性も考えられる。巻き終えたコイルはコイル保持部材54にシリコーン接着剤などを用いて接着する。コイル保持部材54は定着温度以上の耐熱性が必要になるため、耐熱性の高い樹脂であるPETや液晶ポリマなどを用いる。
アルミカバー55および樹脂カバー56は、定着部材(本例では定着ベルト43)と反対側でコイル保持部材54に対向するように設けられている。アルミカバー55は電磁波シールドおよび整流部材としての機能を兼用している。電磁波シールドとしての機能では、コイル51による電磁波を遮蔽することにより、コイル周辺の部材が電磁波の影響により加熱されることを抑制する。このため電磁波シールドは非磁性かつ導電性の材料を用いる。実施例ではアルミニウムを用いているが、銅、金、銀等でもよい。また整流部材としての機能では、後に述べるように誘導加熱ユニット50内部の気流の流路を調整することにより、コイル51の冷却効率を従来よりも高めることができる。整流部材(アルミカバー55)は熱伝導性の良い材料で形成されており、これにより動作時のコイル51の放熱を促進させることができる。また流体抵抗を低減させるため、整流部材の表面は平滑であることが望ましい。したがって整流部材としては、本実施の形態のアルミニウム以外にも、熱伝導性の良い銅、鉄などの金属や、電磁波シールドと兼用しない場合であれば表面が平滑な樹脂等を用いてもよい。また樹脂カバー56は誘導加熱ユニット50の筐体であり、耐熱性の高い樹脂であるPETや液晶ポリマなどを用いる。
図6及び図7を参照して、誘導加熱ユニット50の構成をさらに詳しく説明する。なお、図6は、コイル51がコイル保持部材54に固定されている様子を図4の上側から見た図である。また図7は、誘導加熱ユニット50を長手方向の側面から見た断面図である。
図6では図の簡素化のために楕円を並べたような形状で示してあるが、コイル51は、実施例の場合、絶縁された外径0.15mmの銅製の線材を90本束ねた線束を、周回することにより構成され、発熱部材である加熱ローラ41を覆うように成型されているコイル保持部材54の面の全幅にわたって、渦巻状に配置される。またコイル51の形状は、定着ベルト3の外周に沿うようにローラ回転軸方向に巻き回した形状となっている。このとき図6に示すように、コイル51のうち加熱ローラ41に対向し加熱ローラ41の回転軸方向と平行な向きである中央部分を直線部51a、端部で略半円を形成する部分を湾曲部51bとする。
図7において、コイル直線部51aはコイル保持部材54に固定され、対向する面にアルミカバー55および樹脂カバー56が設けられている。ユニットの一方側端部には冷却ファン57が設けられており、コイル保持部材54とカバー部材(アルミカバー55および樹脂カバー56)の間に送風することで、誘導加熱ユニット50の動作時に加熱されたコイル51の空冷を行う。本実施形態では冷却ファン57は誘導加熱ユニット50の側面に設けられているが、ファンとユニットの間にダクト等の流路を設け、その流路を介して誘導加熱ユニット50を冷却してもよい。なお、冷却ファンは定着装置が備えていても良いが、画像形成装置が備える冷却ファンによって冷却空気を誘導加熱ユニット50内に送風するようにしても良い。
発明の実施形態を示す図7において、整流部材としての機能を有するアルミカバー55は、中央部分が端部に対し下方に(コイル保持部材54方向に)膨らんだ形状となって、コイル近接部55aを形成している。これによりコイル直線部51aにおいて、コイルが設置されるコイル保持部材54と対向するアルミカバー55との距離が短くなっている。すなわち、端部に比べて中央部の所定範囲の部分でアルミカバーとコイル保持部材54とが接近している。この部分(コイル近接部55a)では端部の6割〜8割程度の距離である。このような構成により、冷却ファン57が動作する際のコイル直線部51a付近の気流Fは、流路の狭小化に伴い速度が増加し、コイル51全体の冷却効率を上昇させることができる。
図8は、比較のために示す構成(比較例1)であり、この図に示す構成では、アルミカバー155はコイル保持部材54と平行であるため、気流流路の断面積はユニット全体において同程度である。そのため気流速度の増加は期待できず、本発明の実施形態よりも冷却効率は劣っている。
また、図7に示す本実施形態の構成(実施例1)において、アルミカバー55のコイル近接部55aの前面部55b(気流上流側=冷却ファン57側の面)は、下方に下がったコイル近接部55aと上方の天井部(樹脂カバー56)とを連絡する傾斜面として構成されている。ここで傾斜面とは、対向するコイル保持部材54に対して斜めになっており、かつ、表面が滑らかな形状であることを表す。アルミカバーの前面部55bが傾斜面であることにより、冷却ファン57動作時の気流に対するアルミカバー55の流体抵抗が小さくなり、冷却効率をより高めることができる。これは流体抵抗が小さくなると、コイル近接部での気流Fの速度が上昇し、コイル51と気流Fの間の熱伝達係数が大きくなり、空気への放熱量が上昇するためである。
これに対し図9に示す比較例2のように、アルミカバー中央部255aの前面255bが直角ないし直角に近い急角度で気流流路中に突出していると流体抵抗が高くなるため、冷却効率は低下する。
また、本実施形態の構成(実施例1)で流体抵抗が小さくなったことによる別の効果として、冷却ファン57の静圧が小さくてよく、小型のファンであっても充分な流量が得られ、冷却ファンとして汎用製品を使用できる点が挙げられる。。
さらに、本実施形態の構成(実施例1)では、傾斜面として構成された前面部55bをコイル湾曲部51bに対向するように配置したことにより、コイル直線部51a全体において気流Fの速度が増加し、冷却効率を上昇させることができる。加えて、図7に示すよう冷却ファン57に近い側のコイル湾曲部51bにおいては、気流が斜め下向きとなりコイルに当たりやすくなるため、冷却効率を高めることができる。
ところで、上記のコイル保持部材54とアルミカバー55との距離が短くなっている範囲(中央部の所定範囲の部分)の大きさは適宜設定可能であるが、少なくともコイル直線部51aに対応する大きさとするのが好適である。これにより、コイル直線部51a全体を効率良く冷却することができる。ただし、上記中央部の所定範囲の部分を、コイル直線部51a全体よりも大きく(コイル湾曲部51bにはみ出すように)設定してもよい。図7では、アルミカバーのコイル近接部55aは、コイル直線部51aからコイル湾曲部51bに少しかかる大きさとなっている。
また、アルミカバーの前面部55bは、長手方向の端部まで延びる傾斜面として設けても良い。傾斜面の角度や傾斜面が始まる位置などは適宜設定できるものである。また、アルミカバー55のコイル近接部55aの後ろ側の面55cは、前面部55bと同様の傾斜面としても良いし、直角ないし直角に近い急角度の面としても良い。あるいは、長手方向の端部まで延びる傾斜面としても良い。適宜な変形が可能である。
次に、上記のように構成された定着装置の動作について説明する。
定着ベルト43は図2中の矢印方向(図中反時計回り)に回動する。加熱ローラ41は誘導加熱ユニット50により加熱される。詳しくは、コイル51に10kHz〜1MHzの高周波交番電流を流すことで、コイル51のループ内に磁力線が双方向に交互に切り替わるように形成される。このように交番磁界が形成されることで、加熱ローラ41に渦電流が生じてジュール熱が発生し、誘導加熱される。こうして発熱した加熱ローラ41からの熱により定着ベルト43が加熱され、搬送される用紙Pと定着ベルト43がニップ部Nで接触し、用紙上のトナー像を加熱して溶融する。
誘導加熱ユニット50における冷却動作について説明する。
定着装置が動作する際に、冷却ファン57が動作する。冷却ファン57が回転することにより、コイル51は気流により空冷される。このとき誘導加熱ユニット50について上述したように、整流部材としてのアルミカバー55を設けた効果として、コイル51を保持するコイル保持部材54と対向するアルミカバー55との距離は、中央部分(コイル近接部55a)で端部よりも短くなっていることにより、冷却ファン57が動作する際のコイル直線部51a付近の気流Fの流路の狭小化により速度が増加し、コイル51全体の冷却効率を上昇させることができる。また、冷却ファン57側のコイル湾曲部51bにアルミカバーの前面部55bが対向するように設けられており、その前面部55bが傾斜面になっていることにより、冷却ファン動作時の気流に対するアルミカバー55の流体抵抗が小さくなり、かつ気流がコイル51に当たりやすくなり、さらに冷却効率を高めることができる。
本実施形態の構成と比較例の構成における、加熱時のコイル温度の推移を図10のグラフに示す。比較実験に用いた構成は、本実施形態が図7、比較例が図8であり、アルミカバー(55,155)の形状だけが異なり、冷却ファンを含めたその他の構成は同じである。実験は、コイル51に電力を投入し、設定温度170℃まで定着ベルト43の表面温度を昇温させた際のコイル51の温度を測定した。
真っ直ぐなアルミカバー155を用いた図8の比較例1では220℃までコイル温度が上昇したのに対し、本実施形態では200℃にとどまった。比較例1に対して本実施形態ではコイル51の温度上昇が20℃抑制され、冷却ファン57による冷却効率が向上していることがわかった。
このように、本発明においては、現状の定着装置構成から大きく変更することなく、簡単な構成で低コストにコイルの冷却効率を向上させた定着装置を提供することができる。また、コイルの冷却効率に優れることから、安全規格の範囲内で冷却ファンの低出力化が可能となるため、コスト及び電力消費の低減、あるいは騒音の低減などについても効果を奏することができる。
図11は、誘導加熱ユニットの第2実施例(実施例2)を示すものである。本第2実施例の誘導加熱ユニットは、アルミカバー55の形状が異なること以外は、上記第1実施例(実施例1)と同様であるため、重複する説明を省略し、異なる部分について説明する。
図11に示す第2実施例の誘導加熱ユニットでは、アルミカバー55の、コイル側に膨らんだ部分であるコイル近接部55a全体が傾斜面として設けられている。コイル近接部55aの下流側では天井部(樹脂カバー56内側)から直角ないし直角に近い急角度で突出する後面部55cとなっている。一方、コイル近接部55aの上流側先端は天井部(樹脂カバー56内側)まで届いており、全体が傾斜面として構成されたコイル近接部55aにより、冷却ファン57によって送り込まれた冷却気流Fは、コイル近接部55aの傾斜面によってコイル51方向に導かれる。そのため、コイル全域において冷却気流がコイル51に当たり易くなり、冷却効率が向上する。また、実施例1の前面部55bよりも傾斜面の角度が緩いため、アルミカバー55の流体抵抗が小さくなり、さらに冷却効率を高めることができる。なお、後面部55cは、実施例1の後面部55c(図7)のように傾斜させても良い。
図12は、誘導加熱ユニットの第3実施例(実施例3)を示すものである。本第3実施例の誘導加熱ユニットは、アルミカバー55及び樹脂カバー56の形状と機能が異なること以外は、上記第1実施例(実施例1)と同様であるため、重複する説明を省略し、異なる部分について説明する。
図12に示す第3実施例の誘導加熱ユニットでは、冷却ファン57からの冷却空気を整流する整流部材としての機能は、アルミカバー55ではなく樹脂カバー56が果たすように構成されている。すなわち、アルミカバー55を上側に、樹脂カバー56を下側に位置させ、樹脂カバー56にコイル近接部56aを設けて、樹脂カバー56によって気流流路の狭小化を行なったものである。アルミカバー55は、上記実施例1,2とは異なり、コイル近接部を有しておらず、コイル設置面(コイル保持部材54)と平行な面をなしている。
上記のように樹脂カバー56の長手方向の中央部分は下方に膨らんだコイル近接部56aとして設けられており、このコイル近接部56aによってコイル直線部51a上方における気流流路の狭小化が行なわれている。これにより、冷却ファン57が動作する際のコイル直線部51a付近の気流Fは、流路の狭小化に伴い速度が増加し、コイル51全体の冷却効率を上昇させることができる。
また、樹脂カバー56の上記コイル近接部56aの上流側(冷却ファン57側)の面である前面部56bは傾斜面として設けられている。ここで、傾斜面とは、対向するコイル保持部材54に対して斜めになっており、かつ、表面が滑らかな形状であることを表す。樹脂カバー56の前面部56bが傾斜面であることにより、冷却ファン57動作時の気流に対する樹脂カバー56の流体抵抗が小さくなり、冷却効率をより高めることができる。
樹脂カバー56の上記コイル近接部56aの下流側の面である後面部56cは傾斜面として設けられているが、図11の実施例2におけるアルミカバーの後面部55cと同様に、直角ないし直角に近い急角度の面としても良い。あるいは、長手方向の端部まで延びる傾斜面としても良い。適宜な変形が可能である。
図13は、誘導加熱ユニットの第4実施例(実施例4)を示すものである。本第4実施例の誘導加熱ユニットは、樹脂カバー56の形状が異なること以外は、上記第3実施例(実施例3)と同様であるため、重複する説明を省略し、異なる部分について説明する。
図13に示す第4実施例の誘導加熱ユニットでは、樹脂カバー56に設けたコイル近接部56a全体を傾斜面として構成したものである。第4実施例における樹脂カバーのコイル近接部56aが果たす機能は、図11で説明した実施例2におけるアルミカバー55のコイル近接部55aと同じであり、冷却ファン57によって送り込まれた冷却気流Fは、樹脂カバーのコイル近接部56aの傾斜面によってコイル51方向に導かれる。そのため、コイル全域において冷却気流がコイル51に当たり易くなり、冷却効率が向上する。また、実施例3の前面部56bよりも傾斜面の角度が緩いため、樹脂カバー56の流体抵抗が小さくなり、さらに冷却効率を高めることができる。
次に、本発明をヒートロール方式の定着装置に適用した第2の実施形態について説明する。
図14に示す第2実施形態の定着装置は、定着ローラ45を定着部材とし、この定着ローラ45を誘導加熱ユニット50により加熱する構成である。定着部材を定着ローラ45としたこと以外は、図2に示す定着装置と同じ構成である。なお、本第2実施形態の構成では、定着ローラ45は定着部材であるとともに発熱部材(誘導加熱ユニット50により加熱されて発熱する部材)でもある。
誘導加熱ユニット50の構成と動作は上記説明した第1実施形態と同じであり、また、各実施例も同様に適用できるものであり、説明を省略する。
第2実施形態での定着ローラ45は、その外径が30〜40mm程度であって、芯金45a上に、弾性層45b,発熱層43c,離型層(図示せず)等が積層されて構成されている。定着ローラ45は、図中反時計回りに回転し、誘導加熱により加熱された定着ローラ45が、搬送される記録紙上のトナー像を加熱して溶融する。
上記したように、定着ローラ45の最外層には離型層(図示せず)が形成されている。この離型層は、四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、四フッ化エチレン・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂(PFA)、四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)等のフッ素樹脂、これらの樹脂の混合物、又は、これらの樹脂を耐熱性樹脂に分散させたものである。離型層の層厚は、5〜50μm(好ましくは、10〜30μmである)に形成されている。これにより、定着ローラ45上のトナー離型性が担保されるとともに、定着ローラ45の柔軟性が確保される。
定着ローラ45の発熱層45cは、Cu(銅)を厚さ3〜15μm程度形成し、誘導加熱による発熱効率を高めている。この場合、Cu表層には防錆目的にNi(ニッケル)めっきを施すことも好適である。
定着ローラ45の弾性層45bにはフッ素ゴム、シリコンゴム、フロロシリコンゴム等の弾性体を使用することができる。定着ローラ45に弾性層を設けることにより、定着ローラ45のたわみを許容してニップ領域の幅を増やし、また加圧ローラ44よりもローラ硬度を小さくして排紙性・記録材分離性能を向上させることができる。また弾性層45bをスポンジゴムにすることにより発熱層45cの発熱を断熱保持することができ、定着ローラ表層側にある弾性層あるいは離型層を迅速に加熱するように作用し、定着ローラ表面が定着に必要な温度に迅速に到達するとともに、記録部材に熱が奪われても、熱の供給が追いつくことができる。この構成により、良好なニップ領域を形成することができるとともに、発熱層の発熱を断熱保持し定着ローラ内側に伝熱する事を抑止することができる。本実施例では弾性層45bには厚さ9mmの発泡シリコンゴムを使用した。これにより定着ローラの表層に配置されている発熱層45cの熱が容易に定着ローラ内部に流れ込まず、効率的な加熱を行う事ができる。
定着ローラ45の芯金45aは、ニップ領域を形成するために、定着ローラ45にかけられる荷重に耐えうる剛性を持たせるために設ける。従って、アルミや鉄などの金属を使用することができる。またセラミック等の非磁性かつ絶縁性の材料で芯金層を構成することで、誘導加熱に影響を与えない材料を使用することもできる。本実施例ではアルミを使用した。本構成では芯金45aは外径22mmで厚さ2.0mmとした。芯金45aにはニップ領域を形成するために定着ローラ45にかけられる荷重に耐えうる剛性を持たせる必要があるため2.0mm厚とした。
図15は、誘導加熱ユニットの構成が異なる第3実施形態を示すものである。
本第3実施形態の誘導加熱ユニット150は、励磁コイル51、コイル保持部材54、樹脂カバー56、冷却ファン57、および、アルミ製整流部材58等から構成されている。アルミ製整流部材58は励磁コイルの直線部51aには対向しておらず、ユニットの上流側(冷却ファン57側)の端部付近にのみ設けられている。
アルミ製整流部材58は、ユニット天井部(樹脂カバー56)から下方の空間内に突出された傾斜面58aを有している。上記のように、アルミ製整流部材58は励磁コイルの直線部51aには対向していないが、冷却ファン57側の端部付近において傾斜面58aをコイル側に突出させて気流流路を狭小化させているので、コイル直線部51aを流れる気流Fの速度が上昇するため、コイル冷却効率が向上する。
上記説明したように、本発明による定着装置は、コイル保持部材とカバー部材間の距離は、励磁コイルの長手方向(定着部材回転軸方向)における中央部所定範囲の部分が他の部分よりも短くなっている構成、あるいは、カバー部材からコイル保持部材方向に突出して設けられ、カバー部材とコイル保持部材間に形成された気流流路を狭小化させる整流部材を備える構成により、コイル配設部を通過する冷却風の気流速度が上昇することで、コイルの冷却効率が向上する。また、それにより、冷却ファンの回転数低下や小型化を実現することができ、コスト低減及び消費電力の低減あるいは騒音の低減を図ることができる。
また、コイル保持部材とカバー部材間の距離が短くなっている範囲を、少なくとも励磁コイルの直線部に対応する範囲とすることで、大きな発熱領域であるコイル直線部を有効に冷却することができる。
また、カバー部材に設けたコイル近接部によってコイル保持部材との距離が短くなっていることにより、簡単な構成で気流流路の狭小化を実現することができる。
また、コイル近接部の冷却空気入口側の面が傾斜面として形成されていることで、ユニット内部の流体抵抗を低減させ、コイルの冷却効率をより向上させることができる。
また、その傾斜面が、励磁コイルの湾曲部に対向して設けられることにより、送風手段からの冷却風を効果的にコイル面に導くことができる。
また、コイル近接部全体が傾斜面として形成されていることで、ユニット内部の流体抵抗をより低減させ、コイルの冷却効率をさらに向上させることができる。
また、電磁波を遮蔽するための遮蔽部材をカバー部材とすることで、遮蔽部材を利用してコイルの冷却効率を高めることができる。
また、誘導加熱ユニットの筐体をカバー部材とすることで、ユニット筐体を利用してコイルの冷却効率を高めることができる。
また、カバー部材から突出して設けられた整流部材を冷却空気入口側の端部近傍に配置することで、送風手段からの冷却風を効率良くコイル面に導くことができる。
また、整流部材の冷却空気入口側の面が傾斜面として設けられていることで、流体抵抗の増大を抑制することができる。
以上、本発明を図示例に基づき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の範囲内で適宜変更可能である。
また、定着装置及び画像形成装置としては、本発明を適用可能であれば任意な構成を採用可能である。画像形成装置としては複写機あるいはプリンタに限らず、ファクシミリや複数の機能を備える複合機であっても良い。
1 感光体ドラム
10 作像ユニット
40 定着装置
41 加熱ローラ
42 定着ローラ
43 定着ベルト
44 加圧ローラ
50 誘導加熱ユニット
51 励磁コイル
51a コイル直線部
51b 湾曲部
52 アーチコア
53 サイドコア
54 コイル保持部材
55 アルミカバー
55a コイル近接部
55b 前面部
55c 後面部
56 樹脂カバー
56a コイル近接部
56b 前面部
57 冷却ファン
特開2000−105516号公報

Claims (13)

  1. 回転可能な定着部材と、該定着部材に圧接され定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱源としての誘導加熱ユニットを備える定着装置において、
    前記誘導加熱ユニットは、励磁コイルを保持するコイル保持部材と、前記定着部材と反対側で前記コイル保持部材に対向するように設けられたカバー部材とを有しており、
    前記コイル保持部材と前記カバー部材間の距離は、前記励磁コイルの前記定着部材回転軸方向における中央部所定範囲の部分が他の部分よりも短くなっていることを特徴とする定着装置。
  2. 前記所定範囲が、少なくとも前記励磁コイルの前記定着部材回転軸方向に延設されたコイル直線部に対応する範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記カバー部材は、前記コイル保持部材方向に膨らんだコイル近接部を有しており、該コイル近接部によって前記コイル保持部材との距離が短くなっていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記コイル近接部の、前記誘導加熱ユニットへの冷却空気入口側の面が傾斜面として形成されていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記傾斜面が、前記励磁コイルの前記定着部材回転軸方向に延設されたコイル直線部につながるコイル湾曲部に対向して設けられることを特徴とする、請求項4に記載の定着装置。
  6. 前記コイル近接部全体が傾斜面として形成されていることを特徴とする請求項3に記載の定着装置。
  7. 前記カバー部材が、前記励磁コイルによる電磁波を遮蔽するための遮蔽部材であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の定着装置。
  8. 前記カバー部材が、前記誘導加熱ユニットの筐体であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の定着装置。
  9. 回転可能な定着部材と、該定着部材に圧接され定着部材との間にニップ部を形成する加圧部材と、前記定着部材を加熱する加熱源としての誘導加熱ユニットを備える定着装置において、
    前記誘導加熱ユニットは、励磁コイルを保持するコイル保持部材と、前記定着部材と反対側で前記コイル保持部材に対向するように設けられたカバー部材とを有しており、
    前記カバー部材から前記コイル保持部材方向に突出して設けられ、前記カバー部材と前記コイル保持部材間に形成された気流流路を狭小化させる整流部材を備えることを特徴とする定着装置。
  10. 前記整流部材は、前記誘導加熱ユニットへの冷却空気入口側で前記カバー部材の端部近傍に配置されることを特徴とする請求項9に記載の定着装置。
  11. 前記整流部材の前記誘導加熱ユニットへの冷却空気入口側の面が傾斜面として設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の定着装置。
  12. 前記コイル保持部材と前記カバー部材間に冷却空気を送り込むための送風手段を備えることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の定着装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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