JP2014142874A - 車両情報記録装置 - Google Patents

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隆志 小嶌
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Abstract

【課題】車両情報を記録領域に繰り返し記録する際に、解析に使用可能なデータを記録可能な車両情報記録装置を提供すること。
【解決手段】予め定められた条件を満たすと車両情報を記録する車両情報記録装置11であって、データの最小消去単位を1つのブロックとして少なくとも2ブロック以上の容量を備えた記録領域50と、車両情報を取得する車両情報取得手段24と、車両情報に基づき前記条件が成立すると判定された場合、前記記録領域に車両情報を記録する車両情報記録手段42と、を有し、前記記録領域の最後のブロックまで車両情報を書き込んだ場合、前記車両情報記録手段は、前記最後のブロック以外のブロックのデータを消去して、データを消去したブロックから車両情報の書き込みを再開する、ことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、予め定められた条件を満たすと車両情報を記録する車両情報記録装置に関する。
走行中の車両が、自車両がどのような状態かを表す車両情報を記録しておけば、後に車両メーカ等が車両の状態を解析する際に有用な情報となる。このため、従来から、予め定められたトリガー条件が成立すると、予め定められた車両情報を不揮発性の記憶装置に記録する車両情報の記録方法が知られている。
車載される記憶装置の容量には制限があるので、記憶装置に所定の容量の記録領域を設けておき、記録領域の最後まで車両情報を書き込むと、再度、記録領域の先頭から車両情報が書き込まれる場合が多い(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、バッファとしての記憶装置をn個の記録ブロックに分けておき、事故発生検出手段により事故発生が検出されると、記録ブロックの記録内容を不揮発性記録領域に複写すると共に、新しい記録ブロックへの車両情報の記録を開始する車両用データ記録装置が開示されている。なお、特許文献1では、連続した事故発生検出の間に充分な時間が無い場合、1つ前の記録ブロックから不足分の車両情報を次の記録ブロックに複写することで、事故解析に必要な車両情報を不揮発性記録領域に記憶する。
また、動的に車両情報の記憶容量を増減する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。特許文献2には、複数のトリガー条件を予め定めておき、満たすと判別されたトリガー条件が分類されるグループに対応する情報記録領域に車両情報を記録する車両情報記録装置が開示されている。特許文献2の車両情報記録装置は、トリガー条件を満たす頻度に応じて、対応する情報記録領域の記録容量を増減することで(トリガー条件を満たす頻度が高くなるほど、情報記録領域の記録容量を増やす)、重要度の高い車両情報を確実に記録することを図っている。
特開2003−312553号公報 特開2012−146136号公報
しかしながら、特許文献1に記載された車両用データ記録装置は、バッファ領域の記録ブロックでは事故解析に必要な車両情報を記憶することが可能としても、退避先の不揮発性記録領域に対し事故解析に必要な車両情報を記憶することについて考慮されていないという問題がある。
また、特許文献2に記載された車両情報記録装置については、トリガー条件が成立する頻度が少ない情報記録領域は、最小の単位分の容量しか確保されないことになる。このため、特許文献1の車両用データ記録装置と同様に、事故解析に必要な車両情報を記憶することが困難になるという問題がある。
具体的には、特許文献1,2のいずれにおいても、不揮発性記録領域又は情報記録領域の最後まで車両情報を書き込むと、書ききれない車両情報の一部が生じうる。この場合、上記のように、不揮発性記録領域又は情報記録領域の最初から車両情報の一部を書き込むことが考えられる。しかし、単に書き込むだけでは、不揮発性記録領域又は情報記録領域の最初に書き込まれた車両情報の一部しか記録に残らず、解析に使用できないだけでなく不揮発性記録領域又は情報記録領域を無駄に消費するという問題がある。
図10は、例として情報記録領域の最後に書き込まれた車両情報を模式的に説明する図の一例である。図10(a)では退避先の不揮発メモリに設けられた1つの情報記録領域に2つの車両情報1、2が記録されている。この状態で、3つめの車両情報3を記録する場合、図10(b)に示すように、情報記録領域に3つ目の車両情報3を全て記録できない。このため、車両は情報記録領域の先頭から3つ目の車両情報を記録するが、不揮発メモリの記憶装置の種類によっては、データを上書きする前に一度、データを消去する必要がある。そして、このデータの消去の際には最小の消去単位がハードウェアの仕様として決まっており、最低でも最小消去単位毎でないとデータを消去できない。このため、情報記録領域の容量が最小消去単位と同じ場合、図10(c)に示すように、情報記録領域の全体を消去する必要が生じてしまう。
消去した後、図10(d)に示すように、車両は3番目の車両情報3の残りを情報記録領域の先頭から書き込む。しかし、図示するように、車両情報3の全体が残らないので解析に使用できないだけでなく情報記録領域を無駄に消費してしまう。
本発明は、上記課題に鑑み、車両情報を記録領域に繰り返し記録する際に、解析に使用可能なデータを記録可能な車両情報記録装置を提供することを目的とする。
本発明は、予め定められた条件を満たすと車両情報を記録する車両情報記録装置であって、データの最小消去単位を1つのブロックとして少なくとも2ブロック以上の容量を備えた記録領域と、車両情報を取得する車両情報取得手段と、車両情報に基づき前記条件が成立すると判定された場合、前記記録領域に車両情報を記録する車両情報記録手段と、を有し、前記記録領域の最後のブロックまで車両情報を書き込んだ場合、前記車両情報記録手段は、前記最後のブロック以外のブロックのデータを消去して、データを消去したブロックから車両情報の書き込みを再開する、ことを特徴とする。
かかる構成により、車両情報を記録領域に繰り返し記録する際に、解析に使用可能なデータの全体を記録することができる。
また、本発明の一形態において、前記記録領域の最後まで車両情報を書き込んだ場合、前記車両情報記録手段は、前記記録領域の最初のブロックのデータを消去して、前記最初のブロックから車両情報の書き込みを再開する、ことを特徴とする。
かかる構成により、ブロックの最後からブロックの最初にかけて、解析に使用可能なデータの全体を記録することができる。
また、本発明の一形態において、前記車両情報記録手段は、前記記録領域のアドレス順に車両情報を書き込み、1つのブロックの最後のアドレスまで車両情報を書き込んだ場合、アドレスが連続する次のブロックのデータを消去して、前記次のブロックから車両情報の書き込みを再開する、ことを特徴とする。
かかる構成により、前記記録領域の最後のブロックだけでなく、任意のブロックの最後まで車両情報を書き込んだ場合、任意のブロックから次のブロックにかけて解析に使用可能なデータの全体を記録することができる。
また、本発明の一形態において、前記条件が成立する頻度、及び、前記条件が成立すると判定された場合に記録される車両情報の優先度に応じて、複数の前記記録領域を有する、ことを特徴とする。
かかる構成により、成立する頻度が高い車両情報や優先度が低い車両情報が、成立する頻度が低い車両情報や優先度が高い車両情報を上書きすることを抑制できる。
車両情報を記録領域に繰り返し記録する際に、解析に使用可能なデータを記録可能な車両情報記録装置を提供することができる。
本実施形態の車両用データ記録装置の概略的な特徴を模式的に説明する図の一例である。 データ記録システムの概略構成図の一例である。 ECU_Aが記録処理に用いるセンサを模式的に示す図の一例である。 ECU_Aの機能ブロック図の一例である。 トリガー条件と頻度の対応の一例を説明する図である。 記録領域の構成について説明する図の一例である。 車両情報のフォーマットの一例を示す図である。 ECU_Aが車両情報を記録する手順を示すフローチャート図の一例である。 記録領域への車両情報の記録と消去について説明する図の一例である。 情報記録領域の最後に書き込まれた車両情報を模式的に説明する図の一例である(従来図)。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲が、本実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態のデータ記録システムの概略的な特徴を模式的に説明する図の一例である。本実施形態では記録領域50の容量が、不揮発メモリのハードウェア仕様として定められている最小消去単位の少なくとも2倍、確保されていることが特徴の1つとなっている。以下、1つの最小消去単位をブロックBといい、複数あるブロックBをそれぞれブロックB1〜Bnと表す(図ではn=2)。
図1(a)に示すように、退避先の不揮発メモリに設けられた記録領域50に5つの車両情報1〜5が記録されている。
図1(b)に示すように、車両が6つめの車両情報6を記録する場合、記録領域50に6つ目の車両情報を全て記録できない。そこで、車両は記録領域50の先頭から車両情報6の残りを記録するため、記録領域50の前半のブロックB1のデータを消去する。
図1(c)に示すように、1つのブロックBが最小消去単位なので、車両情報4、5及び車両情報6の一部を記録したまま、前半のブロックB1のデータだけを消去できる。
図1(d)に示すように、車両は記録領域50の先頭から車両情報6の残りを記録する。図示するように、車両情報6の全体が、後半のブロックB2の最後から前半のブロックB1の先頭に記録されているので、車両メーカなどは、車両情報6を解析に使用することができる。また、解析に使用できない車両情報が記録されないので記録領域50を無駄に消費することも抑制される。
〔構成例〕
図2は、データ記録システム100の概略構成図の一例を示す。図のデータ記録システム100は4つのECU11(区別するため、ECU_A〜ECU_Dと称す)を有するが、ECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)は1つ以上あればよい。各ECU11は車載ネットワーク16を介して通信可能に接続されている。車載ネットワーク16は、例えばCAN(Controller Area Network)プロトコルに基づく通信ネットワークであるとして説明するが、FlexRay、Lin(local interconnect network)又はイーサネット(登録商標)などどのような通信プロトコルを採用していてもよい。
ECU_A〜ECU_Dは、例えば、エンジンECU、アンチスキッドECU、HV(ハイブリッド)ECU、ゲートウェイECU、ボディECU、メータECU、ナビECU、など公知のECUである。ECU11の名称や機能は一例に過ぎず、本実施形態のECUはこれらに制限されることはない。
各ECU11には制御に使用する検出信号を出力するセンサ12が接続されている。ECU_AにはセンサA1、ECU_BにはセンサB1、B2、ECU_CにはセンサC1、ECU_DにはセンサD1、D2がそれぞれ接続されている。各ECUはセンサ12が出力する検出信号を用いて演算を行いそれぞれ専用の制御を行うと共に、予め定められているセンサ12の検出信号を車載ネットワーク16に送信する。これにより、センサ12と直接、接続されていないECU11も任意の検出信号を用いて制御を行うことが可能となる。
各ECU11の少なくとも1つはトリガー条件の成立判定と、トリガー条件が成立した場合に、予め定められた車両情報を不揮発メモリに記憶する記録処理を行っている。本実施例では例えばECU_Aが記録処理を行っているものとするが、2つ以上のECU11が記録処理を行ってもよい。
また、車載ネットワーク16にはDLC(データリンクコネクタ)13が接続されている。ユーザはツール14をDLC13に接続してツール14を操作することで、CAN通信などによりECU11と通信し、ECU11が記憶している情報を読み出したり、診断のための動作を要求することができる。したがって、車両がディーラなどに持ち込まれた場合、サービスマンはツール14によりECU11が記憶している車両情報を読み出すことができる。また、車両によっては携帯電話網や無線LAN網を介してインターネットなどに接続する通信装置を装備している。このような車両では、通信装置により車両情報をディーラやメーカのサービスセンタに送信してもよい。
図3は、ECU_Aが記録処理に用いるセンサ12を模式的に示す図の一例である。センサ12は、ECU_Aに直接、接続されているものの他、車載ネットワーク16を介して受信されるものを含んでいる。ECU_Aはセンサ12の検出信号を用いてトリガー条件の成立判定を行うと共に、トリガー条件が成立した場合はセンサ12の1つ以上の検出信号を車両情報として不揮発メモリ33に記録する。トリガー条件の成立判定に用いられる検出信号を出力するセンサ12をトリガー検出系センサ22といい、車両情報として記録される検出信号を出力するセンサ12を記録対象系センサ21と称す。
トリガー検出系センサ22は、例えば、車輪速センサ22a、ヨーレートセンサ22b、ジャイロセンサ22c、加速度センサ22d、ペダルストロークセンサ22e、及び、エアバッグ作動センサ22fである。記録対象系センサ21は、例えば、トリガー検出系センサ22に加え、操舵角センサ21a、位置センサ21b、シフトポジションセンサ21c、及び、エンジン回転数センサ21dである。トリガー検出系センサ22と記録対象系センサ21は完全に異なるものではなく、トリガー条件の成立判定に用いられたセンサ12の検出信号が車両情報に含まれうる。また、図示されていないが、トリガー条件の成立判定に用いられたセンサ12の検出信号が車両情報に含まれない場合があってもよい。また、トリガー検出系センサ22と記録対象系センサ21が完全に一致しても差し支えない。
車輪速センサ22aは、車両の各輪の回転速度をパルスなどで検出するセンサである。ヨーレートセンサ22bは、車両の車軸に垂直な方向が路面に対し水平に回転する速度を検出するセンサである。ジャイロセンサ22cは、XYZの3軸方向の角加速度を検出してそれを積分することで進行方向を特定するセンサである。加速度センサ22dは車両の前後方向及び左右方向の加速度を検出するセンサである。ペダルストロークセンサ22eは、運転者のアクセルペダルの操作に応じて変動するアクセル開度を検出するセンサ、及び、運転者のブレーキペダルの操作に応じて変動するブレーキペダルのストローク量を検出するセンサである。エアバッグ作動センサ22fはエアバッグが作動したことを検出するセンサである。
操舵角センサ21aは、運転者によるステアリングホイールの操舵角を検出するセンサである。位置センサ21bはGNSS(Global Navigation Satellite System)などにより自車両の座標を検出するセンサである。シフトポジションセンサ21cは、シフトレバーの操作位置(ギアやレンジ)を検出するセンサである。エンジン回転数センサ21dはエンジン回転数を検出するセンサである。
なお、図示したセンサ12は一例であって、先行車両や障害物との距離・相対速度を検出するセンサ、自車両周辺を撮影するカメラセンサ、車両の原動力となるモータの回転速度・電流値・温度などを検出するセンサ、ロール角やピッチ角を検出するセンサなどが含まれていてもよい。また、トリガー検出系センサ22及び記録対象系センサ21は車種や車載される装備に応じて異なっていてもよい。
これらセンサ12の検出信号は入力回路24を介してECU_Aに出力される。ECU_Aは入力回路24、マイコン25、及び、出力回路26を有する。また、マイコン25は、バスを介して接続されたRAM31、ROM32、不揮発メモリ33、CPU34、及び、CANコントローラ35を有している。CPU34は、ROM32に記憶されたOS(Operating System)やプログラムを実行してECU_Aに特有の制御を行う。RAM31は、CPU34がプログラムを実行する際の作業領域となり、例えばスタック領域、変数などが記憶される。また、本実施例では車両情報を一時保存するためのバッファ領域となる。
不揮発メモリ33は、トリガー条件が成立した場合にRAM31に一時保存されている(バッファリングされている)車両情報が複写される記憶装置である。不揮発メモリ33は、例えばフラッシュメモリであるが、本実施形態では1バイトよりも大きい最小消去単位でなければデータを消去できない記憶素子で構成されていればよい。CANコントローラ35は、車載ネットワーク16を流れるフレームのIDを監視して自機宛であれば受信し、また、CPU34からの指示によりフレームを作成して車載ネットワーク16に送信する。
図4は、ECU_Aの機能ブロック図の一例を示す。ECU_Aはトリガー判定部41、車両情報複写部42、車両情報記録部43、バッファ部44、及び、1つ以上の記録領域50を有している。
トリガー判定部41は、トリガー検出系センサ22の検出信号を監視して、トリガー条件が成立するか否かを判定する。トリガー条件は、車両情報をバッファ部44から不揮発メモリ33にコピーする契機となる条件である。トリガー条件は、例えば、障害物と衝突したこと、エアバッグが展開したこと、急制動が行われたこと、急加速が行われたこと、急旋回が行われること、などの事象を検出可能となるように定められる。
車両情報記録部43は、繰り返し記録対象系センサ21が検出する1つ以上の検出信号を1セットに車両情報としてバッファ部44に記録する。センサ12によって検出信号の検出サイクルやタイミングが異なるため、車両情報記録部43は各センサ12の検出サイクルや検出タイミングに応じて各センサ12の検出信号を収集し、バッファ部44に記憶する。なお、記録処理よりもECU_Aに固有の処理が優先されるので、周期的な検出信号の収集が必ず行われるとは限らず、周期の経過後の処理負荷が閾値未満のタイミングで検出信号を収集すればよい。
ここで、車両情報はトリガー条件に対応していくつかのグループに分類されている。グループ1の車両情報はトリガー条件1に、グループ2の車両情報はトリガー条件2に、グループ3の車両情報はトリガー条件3に、それぞれ対応している。車両情報記録部43は、記録対象系センサ21の検出信号をグループ1〜3に仕分けてバッファ部44に記憶する。なお、バッファ部44のグループ分けは必ずしも必要ではなく、バッファ部44から記録領域50に複写する際に、車両情報複写部42が成立したトリガー条件に応じてバッファ部44の車両情報を選択してもよい。また、トリガー条件に拘わらず不揮発メモリ33に記憶される車両情報は同じでもよい。
グループ1〜3は、それぞれ検出信号の1セット分を複数個、記録できる容量を有しており、所定時間に検出される複数セットの検出信号が常に記憶されている。車両情報記録部43は、古いセットから上書きしながら、記録対象系センサ21が検出する検出信号を記録する。また、トリガー条件が成立しても一定時間、検出信号をバッファ部44のグループ1〜3に記録することを継続する。こうすることで、グループ1〜3はトリガー条件が成立した前後の所定時間の検出信号が記録された状態となる。
トリガー条件が成立すると、不揮発メモリ33の記録領域50に車両情報が記憶されるが、トリガー条件が成立する頻度は事象によって異なる。例えば頻度が高い(例えば、1トリップに1回程度)事象と頻度が低い(例えば、車両のライフタイムに1〜数回あるか否か)事象の車両情報を同じ記録領域50に記録してしまうと、頻度が高い事象の車両情報のみが記録され、頻度が低い事象の車両情報を記録することが困難になりかねない。また、事象と後の解析のために記録されるべき車両情報には優先されるものがある。例えば、エアバッグが展開した場合には車両情報が優先して記憶されることが好ましい。また、データのサイズやフォーマットなどのデータ仕様から記録領域50を別にすべき場合がある。このため、車両情報は、記録される頻度、優先度、及び、データ仕様を総合的に考慮して上記のグループに区分されている。
図5は、トリガー条件の成立頻度、車両情報の優先度等の一例を説明する図である。例えば、トリガー条件1は、衝突発生という事象を検出するための条件で、「加速度>閾値A」又は「エアバッグ作動」をトリガー条件とする。車両情報は、例えば、トリガー条件となっているものに加え、車速、アクセル開度、ブレーキペダルストローク、エンジン回転数、操舵角、位置情報などである。トリガー条件2は、スピンという事象を検出するための条件で、「ヨーレート>閾値B1」又は「回転角速度>閾値B2」をトリガー条件とする。車両情報は、例えば、トリガー条件となっているものに加え、車速、アクセル開度、ブレーキペダルストローク、操舵角、などである。トリガー条件3は、急減速・急加速という事象を検出するための条件で、「加速度>閾値C1」又は「ペダル開度>閾値C2」又は「車速>閾値」をトリガー条件とする。車両情報は、例えば、トリガー条件となっているものに加え、シフトポジション、エンジン回転数などである。
図4に戻り、トリガー判定部41は、周期的に、トリガー条件1〜3が成立するか否かを判定し、1つでも成立すると車両情報複写部42に成立したトリガー条件を通知する。判定の周期は、車両情報を収集する周期より短い。これにより、早期にトリガー条件の成立の有無を判定できる。
車両情報複写部42は成立したトリガー条件に対応するグループ1〜3の車両情報を記録領域1〜3のアドレス順に複写する。グループ1の車両情報は記録領域1に、グループ2の車両情報は記録領域2に、グループ3の車両情報は記録領域3に、それぞれ対応して記憶される。
〔記録領域〕
図6は、記録領域50の構成について説明する図の一例である。図6(a)は記録領域1の構成を、図6(b)は記録領域2の構成を、図6(c)は記録領域3の構成を、それぞれ示している。本実施形態の記録領域1〜3は、いずれも、不揮発メモリ33のハードウェア的な制限による最小消去単位のn倍(nは2以上の自然数)の容量を有している。すなわち、記録領域1は最小消去単位の2倍の容量を、記録領域2は最小消去単位の3倍の容量を、記録領域3は最小消去単位の4倍の容量を、それぞれ有している。なお、記録領域1〜3の容量は全て同じでもよいし、一部の記録領域(例えば記録領域2と3)でのみ同じでもよい。
最小消去単位は、少なくとも1つの車両情報を記憶可能な容量を有している。記録領域1に記憶される車両情報1-i(iは1以上の自然数)、記録領域2に記憶される車両情報2-i、記録領域3に記憶される車両情報3-iは、互いに異なるサイズでも同じサイズでもよい。なお、同じ記録領域内の車両情報のサイズは一定である。
車両情報複写部42は車両情報1〜3を記録領域1〜3の先頭から記録する。車両情報は所定のフォーマットを有しており、ツール14などの外部装置から読み出した場合に、どこからどこまでが1つの車両情報か判別できるようになっている。
ブロックが3つ以上ある場合、原則的にアドレス順に順次、ブロックに車両情報が記録される。しかし、必ずアドレス順である必要はなく、例えばブロックにアドレスに関係なく番号を付与しておきブロックの番号順に車両情報を記録してもよい。
図7は、車両情報のフォーマットの一例を示す図である。例えば、車両情報の先頭を示すヘッダー、日時、車両情報データ部分、及び、Eof(End Of File)で1つの車両情報である。ヘッダーは例えば1又は0が数バイト連続したデータで、日時はトリガー条件の成立時又は車両情報の記録時の日時である。車両情報データ部分は、1つ以上のセンサ12の検出信号(1以上の検出信号のセットが時系列に収集されたもの)である。Eofは例えば1又は0が数バイト連続したデータである。
車両情報複写部42は、1つの車両情報を記録する毎にラストアドレスを更新する。ラストアドレスは、最も新しい車両情報の末尾のアドレスである。ラストアドレスは記録領域1〜3毎に、例えばバッファ部44に保持されている。車両情報複写部42はラストアドレスを参照して、トリガー条件が成立した場合に車両情報を書き込むアドレスを決定する。
なお、ラストアドレスは、車両情報を不揮発メモリ33に書き込む際に更新される。車両情報複写部42は、車両情報を1バイト書き込む毎に「ラストアドレス=ラストアドレス+1バイト」を計算する。したがって、1つの車両情報の書き込みが完了した時にはラストアドレスは、最も新しい車両情報の末尾のアドレスを示す。
〔動作手順〕
図8は、ECU_Aが車両情報を記録する手順を示すフローチャート図の一例である。図8の手順は、トリガー条件が成立すると実行される。
車両情報複写部42は、まず、ラストアドレスを読み出す(S10)。
ついで、車両情報を書き込み単位ずつ(例えば1バイトずつ)、記録領域50のラストアドレスが示すアドレスに書き込む(S20)。
ついで、車両情報複写部42は、ラストアドレスを書き込み単位分(例えば1バイト)、更新する(S30)。
車両情報複写部42は、1つのブロックBの最後まで書き込んだか否かを判定する(S40)。すなわち、ラストアドレスが最小消去単位の整数倍と一致するか否かを判定する。
1つのブロックBの最後まで書き込んでいない場合(S40のNo)、車両情報複写部42は車両情報の書き込みが完了したか否かを判定する(S50)。車両情報の書き込みが完了したか否かは、例えば、1つの車両情報のサイズだけ又は1つの車両情報の書き込みに必要な回数だけ書き込みしたか否か、又は、バッファ部44のグループ1〜3の最後まで車両情報を複写したか否かなどから判定される。書き込みが完了した場合(S50のYes)、図8の手順は終了する。
書き込みが完了していない場合(S50のNo)、処理はステップS20に戻り、車両情報複写部42は車両情報の書き込みを継続する。
1つのブロックBの最後まで書き込んだ場合(S40のYes)、車両情報複写部42は書き込んだブロックが記録領域50の最後のブロックBか否かを判定する(S60)。最後のブロックBか否かは、ラストアドレスが記録領域50の最後のアドレスと一致するか否かにより判定される。
書き込んだブロックBが記録領域50の最後のブロックBでない場合(S60のNo)、車両情報複写部42は、最後まで書き込んだブロックBの次のブロックBのデータを消去する(S90)。
書き込んだブロックBが記録領域50の最後のブロックだった場合(S60のYes)、車両情報複写部42は最初の最小消去単位のブロックB1のデータを消去する(S70)。したがって、2番目以降のブロックB2等のデータは消去されないので、記録領域50の最後に書き込まれた車両情報は消去されない。
次いで、車両情報複写部42はラストアドレスを初期化する(S80)。すなわち、ラストアドレスを記録領域50の先頭アドレスに設定する。
この後、処理はステップS50に進み、車両情報の書き込みが完了していなければ、記録領域50の先頭を示すラストアドレスから書き込みが再開される。以上の手順により、1つのブロックBだけのデータを消去しながら、車両情報を記録できる。
図9は、記録領域50への車両情報の記録と消去について説明する図の一例である。
図9(a)に示すように、車両情報1−6を2番目のブロックB2に記録する場合、車両情報複写部42は2番目のブロックB2の最後まで車両情報1−6の一部を書き込む。
そして、図9(b)に示すように、1番目のブロックB1のデータだけを消去して、車両情報1−6の残りを1番目のブロックB1の先頭に書き込む。図示するように車両情報1−6の全体を記録領域50に記録することができる。
2番目のブロックB2についても同様になる。図9(c)に示すように、車両情報1−9を1番目のブロックB1に記録する場合、車両情報複写部42は1番目のブロックB1の最後まで車両情報1−9の一部を書き込む。
そして、図9(d)に示すように、2番目のブロックB2のデータだけを消去して、車両情報1−9の残りを2番目のブロックB2の先頭に書き込む。図示するように車両情報1−9の全体を記録領域50に記録することができる。
以上説明したように、本実施形態のデータ記録システム100は、記録領域50の容量を最小消去単位の少なくとも2倍とすることで、記録領域50の最後まで記録した車両情報の全体を不揮発メモリ33に記録することができる。
11 ECU
12 センサ
25 マイコン
31 RAM
33 不揮発メモリ
41 トリガー判定部
42 車両情報複写部
43 車両情報記録部
44 バッファ部
50 記録領域

Claims (4)

  1. 予め定められた条件を満たすと車両情報を記録する車両情報記録装置であって、
    データの最小消去単位を1つのブロックとして少なくとも2ブロック以上の容量を備えた不揮発性の記録領域と、
    車両情報を取得する車両情報取得手段と、
    車両情報に基づき前記条件が成立すると判定された場合、前記記録領域に車両情報を記録する車両情報記録手段と、を有し、
    前記記録領域の最後のブロックまで車両情報を書き込んだ場合、前記車両情報記録手段は、前記最後のブロック以外のブロックのデータを消去して、データを消去したブロックから車両情報の書き込みを再開する、
    ことを特徴とする車両情報記録装置。
  2. 前記記録領域の前記最後のブロックまで車両情報を書き込んだ場合、前記車両情報記録手段は、前記記録領域の最初のブロックのデータを消去して、前記最初のブロックから車両情報の書き込みを再開する、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両情報記録装置。
  3. 前記車両情報記録手段は、前記記録領域のアドレス順に車両情報を書き込み、
    1つのブロックの最後のアドレスまで車両情報を書き込んだ場合、アドレスが連続する次のブロックのデータを消去して、前記次のブロックから車両情報の書き込みを再開する、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の車両情報記録装置。
  4. 前記条件が成立する頻度、及び、前記条件が成立すると判定された場合に記録される車両情報の優先度に応じて、複数の前記記録領域を有する、
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の車両情報記録装置。
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