JP2014142758A - 携帯端末、避難誘導方法及び避難誘導システム - Google Patents
携帯端末、避難誘導方法及び避難誘導システム Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】携帯端末は、建物内の屋内位置情報送信機から出力された屋内位置情報と、建物の外部へ避難するための避難経路を示す避難経路情報と、を受信する通信部と、建物の屋内状況を撮像して画像を生成するカメラと、現在位置から屋内状況への向きを検出する電子コンパスと、受信された屋内位置情報及び避難経路情報と、検出された向きとに基づいて、避難経路への誘導方向を演算するCPUと、演算された誘導方向を示す矢印画像をカメラにより生成された画像上に表示するディスプレイと、を備えている。
【選択図】図2
Description
図1は、本発明の実施形態に係る避難誘導システム1の構成を示す図である。避難誘導システム1は、建物100内で災害が発生した場合に、ユーザの携帯端末10に避難経路情報を送信することで、建物100内のユーザを現在位置から屋外まで安全に誘導する。本実施形態では、建物100内の災害の一例として、火災が発生した場合について説明する。
屋内位置情報送信機101は、例えば図1に示すように、建物100内の各基準箇所1−L、1−C、1−R、2−L、2−C、2−R、3−L、3−C、3−Rに設置されている。屋内位置情報送信機101は、各階が複数に分割されたエリア毎に設けられている。本実施形態では、屋内位置情報送信機101の設置場所と、建物100の基準箇所とが一致している場合について説明するが、これらは異なっていてもよい。
携帯端末10は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random-Access Memory)12、フラッシュメモリ13、ディスプレイ14、タッチパネル15、通信部16、外部I/F(インターフェイス)17、キー/スイッチ部18、ヘッドフォン19及びスピーカ20、カメラ21、電子コンパス22及びGPSセンサ23を有し、各部がバス等を介して接続される。なお、携帯端末10は、通信モジュールも有している。
RAM12は、CPU11の作業領域として用いられ、CPU11が処理するコンテンツ等の各種データや、画像を描画し表示するためのアプリケーション等のプログラムを一時的に格納する。
ディスプレイ14は、例えば液晶表示装置であり、カメラ21で生成された画像等を表示する。またディスプレイ14は、タッチパネル15と一体的に設けられている。
タッチパネル15は、例えば写真画像やGUI(Graphical User Interface)が表示された状態において、ユーザのタッチ操作を検出し、検出結果をCPU11へ出力する。タッチパネル15は、例えば、写真表示アプリケーションの実行中に、ユーザが写真を選択して全画面表示をしたり、視点を移動(ズームイン、ズームアウト)したりする際のユーザのタッチ操作を検出する。
GPSセンサ23は、屋内位置情報送信機101から送信される屋内位置情報を受信し、受信した屋内位置情報をCPU11へ出力する。CPU11は、この屋内位置情報に基づいて、建物100内における携帯端末10の現在位置を検出する。
なお、電子コンパス22が出力する方位角θh及び仰俯角θvは、必ずしも、カメラ21からの光軸上の被写体への向きに一致していなくてもよい。つまり、電子コンパス22が出力する方位角θh及び仰俯角θvに基づいて、カメラ21から光軸上の被写体への向きが検出可能であればよい。
インターフェイス35は、通信部36、入力部37、ディスプレイ38及び磁気ディスク39の入出力を管理する。インターフェイス35は、バス34を介して、CPU31、ROM32及びRAM33に接続されている。通信部36は、有線又は無線のネットワークを介して、火災進展予測装置40、位置情報管理装置50に接続されている。また、通信部36は、無線LANアクセスポイント装置102を介して、携帯端末10とデータの送受信を行う。
磁気ディスク39は、避難経路情報を記憶する。
「3−C → 3−R → 2−R → 1−R」
「3−C → 3−L → 2−L → 1−L」
以上のように構成された避難誘導システム1において、建物100に火災が発生した場合、火災進展予測装置40が、建物100内の基準箇所毎の火災進展情報を避難経路管理装置30へ逐次送信する。そして、避難経路管理装置30は次の処理を実行する。
ステップS1では、CPU31は、通信部36が火災進展予測装置40から送信された火災進展情報を受信したかを判定し、受信した場合はステップS2へ進み、受信していない場合はステップS3へ進む。
なお、「ステータス情報」が「使用可(○)」である避難経路が複数存在する場合、CPU31は、各基準箇所の火災進展情報に基づいて最も火災の影響の少ない避難経路を選択してもよいし、現在地から終点までの距離が他よりも短い避難経路を選択してもよい。
図6は、携帯端末10の動作を説明するフローチャートであり、特に、誘導方向表示ルーチンを示すフローチャートである。
ステップS11では、CPU11は、屋内位置情報送信機101から送信された屋内位置情報及び避難経路管理装置30から送信された避難経路情報を通信部16が受信したことを確認すると、ステップS12へ進む。
ここで、屋内位置情報に基づく現在位置Aの緯度及び経度を(x1,y1)、避難経路情報に基づく避難口(避難経路上の最後の基準箇所)Bの緯度及び経度を(x2,y2)とする。このとき、現在位置Aから避難口Bまでの距離ΔABは次の式に従って算出される。
ΔAB=rcos−1(sin(y1)sin(y2)+cos(y1)cos(y2)cos(x2-x1))
ここで、rは、地球の半径を表しており、例えば6378(km)である。
θhb=90−atan2(sin(x2-x1),cos(y1)tan(y2)-sin(y1)cos(x2-x1))
tan(θvb)=Δz/ΔAB
∴ θvb=atan(Δz/ΔAB)
ここでは、CPU11は、例えば、屋内状況画像を二値化して、二値化された屋内状況画像とマーカを示すテンプレート(例えば図形や記号、文字)とのパターンマッチングを行うことで、マーカの有無を判定する。なお、マーカの有無を判定することができれば、その手法は特に限定されるものではない。また、マーカは、建物内の窓や扉などの設置物と区別できるものであればよく、例えば、星型の図形が壁面に貼り付けられる。
一方、ステップS16では、CPU11はディスプレイ14にユーザの誘導方向を示す矢印画像を表示する。そして、本ルーチンが終了する。
また、避難誘導システム1は、火災進展状況に基づく最も安全な避難経路を各々の携帯端末10に送信するので、火災進展状況の変化に対応して、各携帯端末10のユーザにそれぞれ適切な避難誘導を行うことができる。
そこで、避難誘導システム1は、携帯端末10で撮像された屋内状況画像にマーカがある場合には、そのマーカの位置又は近傍に誘導灯アイコン112を表示することによって、ユーザの周囲に避難経路へ誘導するためのマーカがあることをそのユーザに通知して、迅速な避難行動を促すことができる。
また、避難誘導システム1は、各携帯端末10から送信される屋内位置情報及び端末IDを避難経路管理装置30が収集することによって、建物100内の正確な残留者人数及び各残留者の所在地を容易に把握することができる。
このとき、携帯端末10のCPU11は、屋内位置情報の高度、仰俯角を使用せずに、携帯端末10の向き(電子コンパス22から出力された方位角θh)と、現在位置Aを基準とした同一階基準箇所の方位角θhbと、の差分に基づいて、ユーザの誘導方向を演算すればよい。
また、ユーザが現在いる階とは異なる階に移動した場合、CPU11は、移動後の階における避難経路の基準箇所を示すように演算をし直す。
また、ステップS14では、CPU11は、カメラ21で撮像された屋内状況画像の中にマーカがあるかを判定するが、屋内状況画像の中にマーカがあっても当該マーカがステップS12で演算した誘導方向と全く異なる方向にある場合は、そのマーカを誘導灯アイコンの表示対象から除外してもよい。
マーカは、上記実施形態では星型の壁面描画として説明したが、壁面描画に限らず、赤外線を出力するレーザ装置であってもよい。これにより、建物内に煙が発生して、屋内状況画像に壁面描画が映りにくい場合であっても、CPU11は、赤外線によるマーカを容易に判定することできる。
また、ディスプレイ14には、図7に示すように、ユーザの現在位置を基準にした誘導方向を示す矢印画像が表示されているが、この矢印画像を強調してもよい。強調の仕方としては、例えば、矢印画像の幅を太くする、矢印画像の縁取りをする、矢印画像を装飾するための画像を表示する等がある。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
11 CPU
14 ディスプレイ
16 通信部
21 カメラ
22 電子コンパス
23 GPSセンサ
30 避難経路管理装置
31 CPU
36 通信部
39 磁気ディスク
40 火災進展予測装置
50 位置情報管理装置
Claims (6)
- 建物内の屋内位置情報送信機から出力された屋内位置情報と、避難経路管理装置から送信される前記建物の外部へ避難するための避難経路を示す避難経路情報と、を受信する受信手段と、
前記建物の屋内状況を撮像して画像を生成する撮像手段と、
現在位置から前記撮像手段によって屋内状況が撮像された向きを検出する検出手段と、
前記受信手段により受信された前記屋内位置情報及び前記避難経路情報と、前記検出手段により検出された向きとに基づいて、前記避難経路への誘導方向を演算する誘導方向演算手段と、
前記誘導方向演算手段により演算された誘導方向を示す誘導方向画像を前記撮像手段により生成された画像上に表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末。 - 前記撮像手段により生成された画像内に所定のマーカがあるかを判定するマーカ判定手段を更に備え、
前記表示手段は、前記マーカ判定手段によりマーカがあると判定された場合に、前記マーカの位置に応じて、前記誘導方向に関する画像を前記画像上に更に表示すること
を特徴とする請求項1に記載の携帯端末。 - 前記表示手段は、前記マーカに向かって前記誘導方向画像を表示すること
を特徴とする請求項2に記載の携帯端末。 - 建物内の基準箇所毎の災害進展情報と、屋内位置情報と、を受信する第1の受信手段と、前記建物内の複数の基準箇所毎に、当該基準箇所を起点とし屋外への避難口を終点とする1つ以上の避難経路を示す避難経路情報を記憶する記憶手段と、前記第1の受信手段により受信された災害進展情報に基づいて、前記第1の受信手段により受信された前記屋内位置情報を起点とする避難経路の中から1つの避難経路を選択する選択手段と、前記第1の受信手段により受信された屋内位置情報の送信元の携帯端末に、前記選択手段により選択された避難経路を送信する第1の送信手段と、を備えた避難経路管理装置と、
前記建物内の屋内位置情報送信機から出力された屋内位置情報と、避難経路管理装置から送信される前記建物の外部へ避難するための避難経路を示す避難経路情報と、を受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段により受信された屋内位置情報を前記避難経路管理装置へ送信する第2の送信手段と、前記建物の屋内状況を撮像して画像を生成する撮像手段と、現在位置から前記撮像手段によって屋内状況が撮像された向きを検出する検出手段と、前記第2の受信手段により受信された前記屋内位置情報及び前記避難経路情報と、前記検出手段により検出された向きとに基づいて、前記避難経路への誘導方向を演算する誘導方向演算手段と、前記誘導方向演算手段により演算された誘導方向を示す誘導方向画像を前記撮像手段により生成された画像上に表示する表示手段と、を備えた携帯端末と、
を有することを特徴とする避難誘導システム。 - 携帯端末装置における避難誘導方法であって、
受信手段が、建物内の屋内位置情報送信機から出力された屋内位置情報と、避難経路管理装置から送信される前記建物の外部へ避難するための避難経路を示す避難経路情報と、を受信し、
撮像手段が、前記建物の屋内状況を撮像して画像を生成し、
検出手段が、現在位置から前記撮像手段によって屋内状況が撮像された向きを検出し、
前記受信された前記屋内位置情報及び前記避難経路情報と、前記検出された向きとに基づいて、前記避難経路への誘導方向を演算し、
前記演算された誘導方向を示す誘導方向画像を前記生成された画像上に表示すること
を特徴とする避難誘導方法。 - 携帯端末の第1の受信手段が、建物内の屋内位置情報送信機から出力された屋内位置情報を受信し、
前記携帯端末の第1の送信手段が、前記第1の受信手段により受信された屋内位置情報を避難経路管理装置へ送信し、
前記避難経路管理装置の第2の受信手段が、前記建物内の基準箇所毎の災害進展情報と、前記携帯端末から送信された屋内位置情報と、を受信し、
前記避難経路管理装置の選択手段が、前記建物内の複数の基準箇所毎に、当該基準箇所を起点とし屋外への避難口を終点とする1つ以上の避難経路を示す避難経路情報を記憶する記憶部を参照して、前記第2の受信手段により受信された災害進展情報に基づいて、前記第2の受信手段により受信された前記屋内位置情報を起点とする避難経路の中から1つの避難経路を選択し、
前記避難経路管理装置の第2の送信手段が、前記第2の受信手段により受信された屋内位置情報の送信元の携帯端末に、前記選択手段により選択された避難経路を送信し、
前記携帯端末の第3の受信手段が、前記建物の外部へ避難するための避難経路を示す避難経路情報を受信し、
前記携帯端末の撮像手段が、前記建物の屋内状況を撮像して画像を生成し、
前記携帯端末の検出手段が、現在位置から前記撮像手段によって屋内状況が撮像された向きを検出し、
前記携帯端末の誘導方向演算手段が、受信された前記屋内位置情報及び前記避難経路情報と、前記検出手段により検出された向きとに基づいて、前記避難経路への誘導方向を演算し、
前記携帯端末の表示手段が、前記誘導方向演算手段により演算された誘導方向を示す誘導方向画像を前記撮像手段により生成された画像上に表示すること
を特徴とする避難誘導方法。
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