JP2014142345A - 関連情報の表示方法、及び携帯通信端末 - Google Patents

Abstract

【課題】無線モデルを更新するための、システム、方法、装置、デバイス、物品、および手段を提供すること。
【解決手段】特定の例示的な実装形態では、1つまたは複数のサーバ機器のための方法は、屋内環境内の第1のモバイルデバイスの場所に対応する、少なくとも1つの測定結果を、1つまたは複数の通信インターフェースにおいて受信するステップを含み得る。1つまたは複数のメモリに記憶される少なくとも1つの無線モデルは、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて更新され、少なくとも1つの更新された無線モデルを生成することができる。少なくとも1つの無線モデルおよび少なくとも1つの更新された無線モデルは、屋内環境に対応し得る。少なくとも1つの更新された無線モデルは、屋内環境内での測位のために、少なくとも1つの更新された無線モデルを、第2のモバイルデバイスが使用できるようにするために送信され得る。他の例示的な実装形態が、本明細書で説明される。
【選択図】図３

Description

米国特許法第119条による優先権の主張
本出願は、2010年4月5日に出願された、「Indoor Navigation with Server Interactions」という表題の米国特許仮出願第61/320966号への、米国特許法第119条による優先権を主張し、上記の出願は、本出願の譲受人に譲渡され、参照によって本明細書に組み込まれる。

本明細書で開示される主題は、無線モデルの更新に関する。

人類は、ある地点から別の地点に移動するのに、常に苦労してきた。古くは、不案内な土地では案内をされずにさまよい、場合によっては、地元の住人に道順を尋ねてみていた。やがて、人は所望の目的地に到達するための書面による案内を実現するために、地図を作り上げた。識字および紙の利用がより一般的になるにしたがって、より多くの人々が、移動中に地図を用いる能力を得ていった。

20世紀の間に、地図が電子的に利用できるようになり始めた。インターネットの出現によって、人々は、世界中の多くの場所の地図に、電子的にアクセスできるようになった。ウェブ上の地図サービスも、地点「A」から地点「B」への道順を提供できた。ウェブベースの地図サービスから得られるこうした道順は、比較的静的であった。しかし、衛星測位システム(SPS)技術およびさらに小型の電子デバイスの発明によって、移動者が目的地に向かって移動するに際に、いわゆるターンバイターンの道順が動的に提供され得るようになった。

これらの電子地図およびウェブベースの地図サービスは、特定の環境および何らかの状況において、道順を提供することに主眼を置いている。残念ながら、設計の対象となっていない他の環境および状況が存在する。その結果、案内サービスまたは他の位置情報サービスを改善できる多くの領域が残っている。

特定の例示的な実装形態では、1つまたは複数のサーバ機器のための方法は、屋内環境内の第1のモバイルデバイスの場所に対応する少なくとも1つの測定結果を、1つまたは複数の通信インターフェースにおいて受信するステップと、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、1つまたは複数のメモリに記憶された少なくとも1つの無線モデルを更新し、少なくとも1つの更新された無線モデルを生成するステップであって、少なくとも1つの無線モデルおよび少なくとも1つの更新された無線モデルが屋内環境に対応する、ステップと、屋内環境内での測位のために、少なくとも1つの更新された無線モデルを第2のモバイルデバイスが使用できるようにするために、少なくとも1つの更新された無線モデルを送信するステップとを含み得る。特定の例示的な実装形態では、無線モデルを更新するための専用のコンピューティング装置は、命令を記憶するための少なくとも1つのメモリと、前記命令を実行して、屋内環境内の第1のモバイルデバイスの場所に対応する少なくとも1つの測定結果を受信し、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、少なくとも1つの無線モデルを更新して、少なくとも1つの更新された無線モデルを生成し、このとき少なくとも1つの無線モデルおよび少なくとも1つの更新された無線モデルが屋内環境に対応し、さらに、屋内環境内での測位のために、少なくとも1つの更新された無線モデルを第2のモバイルデバイスが使用できるようにするために、少なくとも1つの更新された無線モデルを送信するための、1つまたは複数のプロセッサとを含み得る。特定の例示的な実装形態では、無線モデルを更新するための専用のコンピューティング装置は、屋内環境内の第1のモバイルデバイスの場所に対応する少なくとも1つの測定結果を受信するための手段と、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、少なくとも1つの無線モデルを更新し、少なくとも1つの更新された無線モデルを生成するための手段であって、少なくとも1つの無線モデルおよび少なくとも1つの更新された無線モデルが屋内環境に対応する、手段と、屋内環境内での測位のために、少なくとも1つの更新された無線モデルを第2のモバイルデバイスが使用できるようにするために、少なくとも1つの更新された無線モデルを送信するための手段とを含み得る。特定の例示的な実装形態では、物品は、屋内環境内の第1のモバイルデバイスの場所に対応する少なくとも1つの測定結果を、1つまたは複数の通信インターフェースを介して受信し、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、少なくとも1つの無線モデルを更新して、少なくとも1つの更新された無線モデルを生成し、このとき少なくとも1つの無線モデルおよび少なくとも1つの更新された無線モデルが屋内環境に対応し、さらに、屋内環境内での測位のために、少なくとも1つの更新された無線モデルを第2のモバイルデバイスが使用できるようにするために、少なくとも1つの更新された無線モデルを送信するように、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶した、少なくとも1つの記憶媒体を含み得る。しかし、これらは例示的な実装形態に過ぎず、他の実装形態が本明細書で説明され、特許請求される主題から逸脱することなく実装され得ることを、理解されたい。

特定の例示的な実装形態では、モバイルデバイスのための方法は、少なくとも1つの更新された無線モデルを、1つまたは複数のサーバ機器からワイヤレスに受信するステップであって、少なくとも1つの更新された無線モデルが、屋内環境内の1つまたは複数の他のモバイルデバイスの少なくとも1つの場所に対応する、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて更新される、ステップと、少なくとも1つの更新された無線モデルを用いて、屋内環境内のモバイルデバイスのために測位動作を実行するステップであって、少なくとも1つの更新された無線モデルが屋内環境に対応し、少なくとも1つの測定結果が、1つまたは複数の他のモバイルデバイスから1つまたは複数のサーバ機器によってワイヤレスに受信される、ステップとを含み得る。特定の例示的な実装形態では、更新された無線モデルを用いるためのモバイルデバイスは、命令を記憶するための少なくとも1つのメモリと、前記命令を実行して、少なくとも1つの更新された無線モデルを、1つまたは複数のサーバ機器からワイヤレスに受信し、少なくとも1つの更新された無線モデルを用いて、屋内環境内のモバイルデバイスのために測位動作を実行するための、1つまたは複数のプロセッサとを含んでもよく、少なくとも1つの更新されたモデルが、屋内環境内の1つまたは複数の他のモバイルデバイスの少なくとも1つの場所に対応する、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて更新され、少なくとも1つの更新された無線モデルが屋内環境に対応し、少なくとも1つの測定結果が、1つまたは複数の他のモバイルデバイスから1つまたは複数のサーバ機器によってワイヤレスに受信される。特定の例示的な実装形態では、更新された無線モデルを用いるためのモバイルデバイスは、少なくとも1つの更新された無線モデルを、1つまたは複数のサーバからワイヤレスに受信するための手段であって、少なくとも1つの更新されたモデルが、屋内環境内の1つまたは複数のモバイルデバイスの少なくとも1つの場所に対応する、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて更新される、手段と、少なくとも1つの更新された無線モデルを用いて、屋内環境内で測位動作を実行するための手段であって、少なくとも1つの更新された無線モデルが屋内環境に対応し、少なくとも1つの測定結果が、1つまたは複数のモバイルデバイスから1つまたは複数のサーバによってワイヤレスに受信される、手段とを含み得る。特定の例示的な実装形態では、物品は、少なくとも1つの更新された無線モデルを、1つまたは複数のサーバ機器からワイヤレスに受信し、少なくとも1つの更新された無線モデルを用いて、屋内環境内の特定のモバイルデバイスのために測位動作を実行するように、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶した、少なくとも1つの記憶媒体を含んでもよく、少なくとも1つの更新された無線モデルが、屋内環境内の1つまたは複数の他のモバイルデバイスの少なくとも1つの場所に対応する、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて更新され、少なくとも1つの更新された無線モデルが屋内環境に対応し、少なくとも1つの測定結果が、1つまたは複数の他のモバイルデバイスから1つまたは複数のサーバ機器によってワイヤレスに受信される。しかし、これらは例示的な実装形態に過ぎず、他の実装形態が本明細書で説明され、特許請求される主題から逸脱することなく実装され得ることを、理解されたい。

以下の図面を参照しながら非限定的で非網羅的な態様、特徴などについて説明し、様々な図面の全体を通して、同様の参照番号は同様の部分を指し得る。

位置情報サービスが提供され得るように、1つまたは複数のサーバ機器を介してモバイルデバイスが屋内環境の特性へのアクセスを提供され得る例示的な屋内環境内の、ある実装形態によるモバイルデバイスを示す、概略的なブロック図である。 モバイルデバイスに対する、複数の障害物または多数の到達可能な場所を含むことができ、モバイルデバイスが中を進むことができる、ある実装形態による例示的な屋内環境の概略図である。 モバイルデバイスと、クラウドソーシングサーバ機器を含み得る1つまたは複数のサーバ機器との間の、ある実装形態による例示的な対話を示す、概略的なブロック図である。 無線モデルを含み得る、ある実装形態による例示的な屋内環境の特性のブロック図である。 ある実装形態による、更新された無線モデルを提供するための、複数のモバイルデバイスと少なくとも1つのクラウドソーシングサーバ機器との間の例示的な対話を示す、概略的なブロック図である。 ある実装形態による、無線モデルを更新するための、1つまたは複数のサーバ機器のための例示的な方法を示す流れ図である。 ある実装形態による、モバイルデバイスが更新された無線モデルを用いるための、例示的な方法を示す流れ図である。 ある実装形態による、無線モデルの更新にモバイルデバイスが参加するための、例示的な方法を示す流れ図である。 モバイルデバイスが、グラフと明らかに矛盾する事象の例を経験する可能性があり、これら事象の少なくとも1つがグラフの更新動作を引き起こし得る、屋内環境の少なくとも一部の概略図である。 ある実装形態による、グラフの更新にモバイルデバイスが参加するための、例示的な方法を示す流れ図である。 ある実装形態による、モバイルデバイスが更新されたグラフを用いるための、例示的な方法を示す流れ図である。 ある実装形態による、グラフを更新するための、1つまたは複数のサーバ機器のための例示的な方法を示す流れ図である。 ある実装形態による、屋内環境と連動した無線モデルの更新の1つまたは複数の態様を実施し得る、例示的なサーバ機器を示す概略図である。 ある実装形態による、屋内環境と連動した無線モデルの更新の1つまたは複数の態様を実施し得る、例示的なモバイルデバイスを示す概略図である。

本明細書を通じて、「ある特徴」、「1つの特徴」、「ある例」、「一例」などへの言及は、特徴または例と関連して説明される、具体的な特徴、構造、特性、または態様などが、特許請求される主題の少なくとも1つの特徴または例と関連し得るということを意味する。したがって、本明細書全体の様々な箇所で現れる、「一例では」、「たとえば」、「1つの特徴として」、「ある特徴」、「ある特定の特徴」、「ある例示的な実装形態では」、または「特定の例示的な実装形態では」などのような語句は、すべてが同一の特徴、例、または例示的な実装形態を指すものであるとは限らない。さらに、具体的な特徴、例、構造、特性、または態様などは、1つまたは複数の例示的なデバイス、例示的な方法、例示的なシステム、または他の例示的な実装形態などに組み合わされ得る。

多くの屋内環境は、中で移動するには広すぎ、複雑であり、または場合によっては移動するのが困難であるので、ナビゲーションサービスがたとえばモバイルデバイスのユーザに対して有益であり得る。したがって、ユーザは、地図または道順などを含み得るナビゲーションサービスを、または別の位置情報サービス(LBS)を、屋内領域においてモバイルデバイスを介して提供されることを望み得る。残念ながら、地図またはモバイルデバイスの位置が、たとえば、衛星画像または衛星測位システム(SPS)技術を介して入手可能にされ得る、広域の屋外領域とは対照的に、屋内での地図またはモバイルデバイスの位置は、容易に入手可能ではないことが多い。衛星は、単に構造物の内部の地物の写真を撮影できず、SPS信号は、構造物の中では使用するには減衰しすぎていることがある。

位置情報サービスは、いくつか例を挙げると、測位、個人向けの車両/歩行者ナビゲーション、リアルタイムのターンバイターンの道順案内、または、位置に基づく検索(たとえば、局地的なpoint of interestの検索)を含み得る。位置情報サービスを屋内で提供するために、1つまたは複数の局地的な座標系が、特定の屋内環境のために確立され得る。屋内環境は、「位置コンテキスト」とも呼ばれ得る。サーバ機器は、位置コンテキスト識別子(LCI)のような識別子を記憶して、特定の「位置コンテキスト」と関連付けることができる。位置コンテキストは、たとえば、地球規模の座標系に従ってマッピングできない建物または他の屋内領域の特定の階のような、局所的に定義された領域または他の環境を含み得る。位置コンテキスト識別子は、位置コンテキストと関連付けられる追加の情報を要求するための(屋内環境の概略的な地図に重畳またはリンクされる追加の情報を要求するための)、手段として用いられ得る。そのような追加の情報は、限定ではなく例として、いくつか例を挙げると、屋内の地図上の経路または通路、特定の位置コンテキストに対して局地的なまたは固有のPOIなどを含み得る。しかし、特許請求される主題は、特定の座標系、特定の位置コンテキスト、または特定の位置コンテキストの識別子には、何ら限定されない。さらに、所与の屋内環境または局地的なコンテキストは、いくつか例を挙げると、少なくとも1つの局地的な座標系の少なくとも一部、少なくとも1つの地球規模の座標系の少なくとも一部、1つまたは複数の他の局地的な座標系または地球規模の座標系に変換され得る少なくとも1つの局地的な座標系の少なくとも一部、これらの任意の組合せなどと、関連付けられ得る。

モバイルデバイスは、位置コンテキスト識別子のような識別子を用いて、屋内環境の概略的な地図を得ることができきる。位置に基づくデータは、屋内環境の概略的な地図に重畳され得る。加えて、またはあるいは、モバイルデバイスは、識別子を用いて、特定の対応する位置コンテキストに関連する特定のアプリケーションで用いられることになる情報を得ることができる。たとえば、モバイルデバイスは、屋内の歩行者用のナビゲーションのアプリケーションで用いられる特定の位置コンテキストを表す情報を、得ることができる。そのような情報は、たとえば、廊下、部屋、玄関、扉、入口、化粧室、または屋内環境の他のPOIを表示する、または表示を可能にする、概略的な地図を含み得る。ある例示的なナビゲーションのアプリケーションでは、そのような情報は、地球規模の座標系とは区別できるものとして、特定の位置コンテキストに局地的な座標系で設定される、経路のトポロジーを定めることができる。モバイルデバイスは、1つまたは複数の識別子を用いて、point of interest(POI)情報を得ることもできる。POI情報は、単なる例として、屋内環境の特定の位置もしくは場合によっては目的地を表現または特定する、情報を含み得る。POI情報の例は、限定はされないが、店舗の名前、化粧室の位置、オフィス入居者の名前、部屋の目的、階段もしくはエレベータの識別子、入口もしくは出口の識別子、または、これらの任意の組合せなどを含み得る。位置コンテキスト識別子のような識別子を規定する要求に応答して取得される情報の使用は、モバイルデバイスの場所に少なくとも部分的に依存し得る。残念ながら、以下でさらに説明されるように、屋内環境内にいるユーザには、モバイルデバイスの場所を推定するために測位動作を行うことは、屋外と比較して屋内ではより難しいことがある。

上で示されたように、屋外環境における電子地図サービスまたは他のナビゲーションサービスは、SPSデータを用いて、または、複数のセルラー基地局または同様の固定された送信局による三辺測量を介して取得される、測位データを用いて、実現され得る。一方、屋内環境では、SPS信号は、弱すぎることや検知できないことがよくあり得る。同様に、地上のセルラー基地局から送信された信号に関して、屋内の位置において受信される信号は少なすぎることがあり、または強度が不十分であることがある。その結果、屋外環境では有効な測位方式が、屋内環境では不適切であることがある。これらの問題に対処するために、モバイルデバイスの屋内測位は、少なくとも一部、屋内環境内に位置するワイヤレス送信機デバイスから送信された信号を処理することによって、実現され得る。ワイヤレス送信機デバイスは、限定はされないが、Wi-Fiアクセスポイント(AP)プロトコル、Bluetooth（登録商標）プロトコル、フェムトセルプロトコル、またはこれらの任意の組合せなどとともに動作する、ワイヤレス送信機を含み得る。

残念ながら、屋内環境には他にも困難な点がある。たとえば、多くの屋内環境は、壁または他の障害物を含み得る。内部の障害物は、少なくとも2つの異なる困難をもたらし得る。第1に、障害物は、屋内環境内でのワイヤレス送信を、遮蔽し、反射し、減衰させ、または他の方式で影響を与えることがある。第2に、障害物は、モバイルデバイスが屋内環境内においてどこにいられるか、またはモバイルデバイスが屋内環境内でどのように動けるかということを、制限し得る。単なる例として、概略的な地図は、屋内環境内のモバイルデバイスまたはモバイルデバイスのユーザのために、障害物の位置および到達可能な場所を示すことができる。したがって、屋内環境のための概略的な地図は、屋内環境内でのナビゲーションを容易にするために用いられ得る。

無線モデルは、たとえば、屋内環境内のモバイルデバイスの測位動作を支援することによって、ナビゲーションをさらに容易にすることができる。たとえば、モバイルデバイスのための測位動作は、単なる例として概略的な地図に対する場所を含む、モバイルデバイスの推定される場所を少なくとも求めることができる。限定ではなく例として、無線モデルは、値の記憶されたパターンを、屋内環境内の場所、または、屋内環境のワイヤレス送信機デバイスまでの距離と、リンクすることができる。記憶された値のパターンは、限定ではなく例として、少なくとも1つの伝播パラメータ、少なくとも1つの受信信号強度指標/インジケータ(RSSI)、少なくとも1つの往復時間(RTT)、少なくとも1つの往復遅延(RTD)、もしくはこれらの任意の組合せなどを含んでもよく、またはこれらから導出されてよい。たとえば、無線モデルは、屋内環境の概略的な地図上の特定の場所に対応する、RSSI値を含み得る。または、無線モデルは、屋内環境の概略的な地図上の特定の場所に対応する、RTT値を含み得る。あるいは、無線モデルは、概略的な地図上の特定の場所に対応する、または、屋内環境の少なくとも1つのワイヤレス送信機デバイスまでの距離に対応する、伝播パラメータ値を含み得る。無線モデルは、屋内環境の概略的な地図の複数の場所の各々に対して予測またはモデル化され得る、これらの例示的な測定結果の任意の1つまたは複数から、または他の値から導出される値を含み得る。無線モデルはまた、特許請求される主題から逸脱することなく、代替的な実装形態で実現され得る。

上で述べられたように、屋内環境は、ワイヤレス送信に干渉するかまたは移動を妨げる複数の障害物を有し得る。その結果、無線モデルのための測定可能な値は、確定するのが難しいことがあり、比較的短い期間で変動することがあり、比較的長い期間にわたって徐々に変化することなどがある。同様に、無線モデルのための予測される値は、モデル化するのが難しいことがある。内部の障害物の位置またはワイヤレス送信機デバイスの位置も、時間によって変わることがある。その結果、屋内環境のための無線モデルは、最初から不正確であることがあり、または古くなることがある。一方、正確な無線モデルまたは現在の無線モデルは、屋内環境内のモバイルデバイスのための場所の推定を改善するために、用いられ得る。

本明細書で説明されるような特定の例示的な実装形態は、全般に無線モデルの更新に関することがあり、より具体的には、限定ではなく例として、別のモバイルデバイスによって確定された少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、1つのモバイルデバイスのために更新された無線モデルに関することがある。

したがって、特定の例示的な実装形態では、1つまたは複数のサーバ機器は、屋内環境内の第1のモバイルデバイスの場所に対応する、少なくとも1つの測定結果を受信することができる。少なくとも1つの無線モデルは、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて更新され、少なくとも1つの更新された無線モデルを生成することができる。少なくとも1つの無線モデルおよび少なくとも1つの更新された無線モデルは、屋内環境に対応し得る。少なくとも1つの更新された無線モデルは、第2のモバイルデバイスが、屋内環境内での測位のための少なくとも1つの更新された無線モデルを使用できるようにするために、送信され得る。

さらに、またはあるいは、特定の例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、少なくとも1つの更新された無線モデルを、1つまたは複数のサーバ機器からワイヤレスに受信することができる。少なくとも1つの更新された無線モデルは、屋内環境内の1つまたは複数の他のモバイルデバイスの少なくとも1つの場所に対応する、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、更新され得る。少なくとも1つの測定結果は、1つまたは複数の他のモバイルデバイスから、1つまたは複数のサーバ機器によって、ワイヤレスに受信されていてよい。モバイルデバイスは、屋内環境に対応し得る、少なくとも1つの更新された無線モデルを用いて、屋内環境内での測位動作を実行することができる。

更新された無線モデルを用いる代わりに、またはそれに加えて、モバイルデバイスは、無線モデルの更新に参加してもよい。例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、屋内環境内のモバイルデバイスの1つまたは複数の場所に対応する、1つまたは複数の測定結果を取得することができる。モバイルデバイスの1つまたは複数の場所に対応する1つまたは複数の測定結果は、1つまたは複数のサーバ機器に送信され得る。1つまたは複数のサーバ機器は、屋内環境内のモバイルデバイスの1つまたは複数の場所に対応する1つまたは複数の測定結果に少なくとも一部基づいて、更新された無線モデルを生成できるようにされ得る。しかし、特許請求される主題は、これらの特定の例示的な実装形態のいずれにも限定されない。さらに、追加の例示的な無線モデルを更新する実装形態が、本明細書において以下でさらに説明される。

図1は、位置情報サービスが提供され得るように、1つまたは複数のサーバ機器を介してモバイルデバイスが屋内環境の特性へのアクセスを提供され得る例示的な屋内環境内の、ある実装形態によるモバイルデバイスを示す、概略的なブロック図100である。示されるように、概略的なブロック図100は、屋内環境104内に位置するモバイルデバイス102を含み得る。概略的なブロック図100はさらに、1つまたは複数のサーバ機器106、屋内環境の特性108、少なくとも1つのワイヤレス送信機デバイス110、および少なくとも1つの位置情報サービス112を含み得る。有線通信リンク114、ワイヤレス通信リンク116、および矢印118も、概略的なブロック図100に示される。

特定の例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、1つまたは複数のサーバ機器106から、屋内環境の特性108の少なくとも一部を取得することができる。屋内環境の特性108を受信すると、モバイルデバイス102は、たとえばモバイルデバイス102のユーザに、少なくとも1つの位置情報サービス112を提供する際に用いる1つまたは複数のメモリに、屋内環境の特性108を記憶することができる。単なる例として、本明細書において以下でさらに説明されるように、位置情報サービス112は、測位動作、または、測位動作から得られる場所を用いることで容易になり得る処理を、含み得る。

モバイルデバイス102の例は、限定はされないが、いくつか例を挙げると、移動局、携帯電話、セルラー電話、ネットブック、ラップトップ、タブレットコンピュータ、スレートコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、娯楽機器、電子書籍リーダ、またはこれらの何らかの組合せなどを含み得る。さらに、モバイルデバイス102は、ワイヤレス通信機能を有する任意のモバイルデバイスを含み得る。モバイルデバイスの例示的な実現形態、さらには追加のモバイルデバイスの例が、図13を特に参照して、本明細書において以下で説明される。しかし、特許請求される主題は、モバイルデバイスの具体的な種類、サイズ、カテゴリー、機能に関して何ら限定されない。

例示的な実現形態では、屋内環境104は、いくつか例を挙げると、オフィスビル、ショッピングモール、空港、集合住宅、アリーナ、コンベンションセンター、公会堂、円形競技場、倉庫、校舎、スーパーマーケット、競技場、駅のターミナル、図書館、これらの1つまたは複数の階、他の構造物の内部、またはこれらの任意の組合せを含み得る。例示的な実装形態では、屋内環境の特性108は、屋内環境を表すものであってよく、位置情報サービス112の提供を容易にしてもよく、その例は以下で説明される。限定ではなく例として、屋内環境の特性108は、概略的な地図、概略的な地図向けの接続グラフ、概略的な地図向けの経路グラフ、概略的な地図向けの注記情報、屋内環境のPOI、ナビゲーション指示、少なくとも1つの無線モデル、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。屋内環境の特性108のさらなる説明および例は、図4を特に参照して本明細書において以下で説明される。

例示的な実装形態では、ワイヤレス送信機デバイス110は、いくつか例を挙げると、Wi-Fiおよび/またはWLAN AP、フェムトセルノードのデバイス、WiMAXノードのデバイス、位置ビーコン、Bluetooth（登録商標）もしくは他の同様の短距離ワイヤレスノード、またはこれらの任意の組み合わせなどを含み得る。ワイヤレス送信機デバイス110は、限定はされないが、特定のワイヤレスアクセスデバイスを識別できる信号を含む、信号を送信することができる。モバイルデバイス102は、1つまたは複数のワイヤレス送信機デバイス110のワイヤレス通信範囲内にあってよいので、1つまたは複数のワイヤレス送信機デバイス110とワイヤレス通信していてよい。ワイヤレス送信機デバイス110はまた、ワイヤレス信号を受信できてもよく、または、ワイヤレス信号を送信および受信できるワイヤレスアクセスデバイスを一般に含んでもよい。ワイヤレス送信機デバイス110が、単一の屋内環境104または複数の屋内環境104と関連付けられその中で通信するように、ワイヤレス送信機デバイス110は位置付けられ得る。ワイヤレス通信の間、モバイルデバイス102は、1つまたは複数のワイヤレス送信機デバイス110から、1つまたは複数のワイヤレス送信機デバイス110とそれぞれ関連付けられた1つまたは複数のワイヤレス送信機デバイス識別子を受信することができる。ワイヤレス送信機デバイス110のWi-Fi APとしての実装形態では、限定ではなく例として、ワイヤレス送信機デバイス識別子は、APのメディアアクセス制御識別子(MAC ID)を含み得る。そのようなワイヤレス送信機デバイス110はさらに、いくつか例を挙げると、RTTの測定結果、RTDの測定結果、RSSIの測定結果などのような、他の測定結果または他の検出可能な情報を提供するために、モバイルデバイス102と対話することができる。

概略的なブロック図100で示されるように、1つまたは複数のサーバ機器106は、屋内環境104の外部に位置してよい。しかし、代替的には、特許請求される主題から逸脱することなく、1つまたは複数のサーバ機器106は、完全にまたは部分的に、屋内環境104の内部に位置してもよい。同様に、ワイヤレス送信機デバイス110は、屋内環境104の内部に位置しているものとして示されるが、代替的には、特許請求される主題から逸脱することなく、ワイヤレス送信機デバイス110は、完全にまたは部分的に屋内環境104の外側に位置してもよい。1つのサーバ機器106およびワイヤレス送信機デバイス110のみが概略的なブロック図100で明示的に示されるが、代替的には、特許請求される主題から逸脱することなく、サーバ機器106とワイヤレス送信機デバイス110のいずれかまたは両方の2つ以上が、所与の実装形態に含まれ得る。

また、モバイルデバイス102と1つまたは複数のサーバ機器106との間の具体的な通信方式が、概略的なブロック図100で明示的に示される、それらを相互接続する矢印118によって暗示されることはないが、それらの間の通信は、少なくとも部分的にワイヤレスにされてもよいことに、留意されたい。限定ではなく例として、モバイルデバイス102と1つまたは複数のサーバ機器106との間の通信は、少なくとも経路の一部ではワイヤレスに伝播されてよく(たとえば、モバイルデバイス102とワイヤレス送信機デバイス110との間の1つまたは複数のワイヤレス通信リンク116を介して、セルラー基地局を介して、など)、または、少なくとも経路の一部では有線によって伝播されてよい(たとえば、イントラネット、インターネット、電話網のような、1つまたは複数の有線ネットワーク(明示的には図示せず)を通じた、1つまたは複数の有線通信リンク114を介して、など)。本明細書で用いられるように、通信が「ワイヤレスに受信され」、または「ワイヤレスに送信される」場合、「ワイヤレスに」という用語は、発信元から宛先までの(たとえば、2つのデバイス間の)通信経路の少なくとも一部が、少なくとも1つのワイヤレス通信リンクを介して実現されることを、暗示することが意図される。この文脈におけるワイヤレス通信リンクは、いくつか例を挙げると、第1のまたは最初の通信リンク、最後のまたは終端の通信リンク、任意の1つまたは複数の中間の通信リンク、これらの任意の組合せなどを含み得る。

上で説明されたように、位置情報サービス112の例は、限定はされないが、地図の表示、測位、個人向けの車両または歩行者ナビゲーション、「静的な」道順の提供、リアルタイムのターンバイターンの道順の提供、位置に基づく検索(たとえば、局地的なPOIの検索)、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。位置情報サービス112の実施は、概略的な地図、概略的な地図向けの注記情報、POI情報、接続グラフ、経路グラフ、ターンバイターンの道順指示、ある位置から別の位置への「静的な」道順指示、またはこれらの任意の組合せなどのうちの、任意の1つまたは複数の、使用または提供に関わり得る。位置情報サービス112の他の例は、限定はされないが、経路決定、場所のフィルタリング、インセンティブアプリケーション(たとえば、位置に基づく提案)、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。

図2は、モバイルデバイスに対する、複数の障害物または多数の到達可能な場所を含むことができ、モバイルデバイスがその中で進むことができる、ある実装形態による例示的な屋内環境の概略図200である。示されるように、概略的な地図200は、複数の障害物202または複数の場所204を含む、例示的な屋内環境104を示し得る。概略図200はまた、1つまたは複数の範囲206も示し得る。モバイルデバイス102は、屋内環境104内でワイヤレスに通信し、または屋内環境104内を進むことができる。場所204は、モバイルデバイス102が位置できる、または、モバイルデバイス102がそこに向かって進める、到達可能な場所を含み得る。屋内環境104はまた、ワイヤレス送信機デバイス110aまたはワイヤレス送信機デバイス110bのような、1つまたは複数のワイヤレス送信機デバイス110を含み得る。ワイヤレス信号(図2には明示的に示されない)は、屋内環境104のワイヤレス送信機デバイス110aまたはワイヤレス送信機デバイス110bから発信されていてよい。

特定の例示的な実装形態では、屋内環境104は、1つまたは複数の障害物202を含み得る。障害物202は、限定はされないが、壁、扉、手すり、もしくは柱、家具もしくは小部屋の仕切り、エレベータもしくは階段、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。障害物202は、現実の世界に存在してよく、屋内環境104の概略的な地図の一部として含まれる、対応する表現を有し得る。したがって、障害物202は、屋内環境の周りでの移動を制限し得る、建物の地物または他の物体を含み得るが、特許請求される主題はそのようには限定されない。一方、屋内環境はまた、いくつか例を挙げると、ロビー、共有領域、入口、または部屋などのような、空いた領域も有し得る。したがって、そのような屋内環境での動きの経路は一部の領域では制限され得るので(他の空いた領域では制限されないこともあるが)、そのような屋内環境は、制約された環境の例であり得る。

場所204は、屋内環境104の位置を含み得る。場所204は、屋内環境104の概略的な地図の一部として含まれる、対応する表現を有し得る。場所204はまた、現実の世界に対応する位置を有し得る。場所204は、任意のレベルの詳細度または縮尺で定義され得る。たとえば、複数の場所204は、いくつか例を挙げると、1インチ、1フィート、または10フィート離れていてよい。場所204はまた、任意の方式で体系化され配置され得る。単なる例として、場所204は、点のグリッドに体系化されてよく、点のグリッドは、局地的な座標系または地球規模の座標系と関連付けられ、実質的に均一な間隔で、屋内環境104の平面図または他の概略的な地図に重畳され得る。点のグリッドの縮尺(たとえば、隣接する点の間の間隔または距離)は、測位または他の位置情報サービスの所望の精度、利用可能なリソース(たとえば、メモリ、プロセシングなど)の量、カバーされる概略的な地図または部屋の大きさ、これらの任意の組合せなどに少なくとも一部基づいて、変化させることができる。1つの特定の実装形態では、グリッド点は、たとえば、屋内環境104の少なくとも一部をカバーするために、十分に規則正しい間隔で位置付けられまたは配置され得る。グリッド点は、たとえば、対象のサービス内またはカバレッジエリア内にありつつ、屋内環境104の外に延びてもよいことに、留意されたい。しかし、特許請求される主題は、場所204の特定の実装形態に何ら限定されない。

距離206は、単なる例として、ワイヤレス送信機デバイス110からの半径距離を含んでもよく、半径距離は、円弧のような円の少なくとも一部を制限することができる。当技術分野において知られているように、たとえばワイヤレス送信機デバイス110bに関して、モバイルデバイス102によって測定された少なくとも1つの値(たとえば、RTT値、またはRTD値など)は、モバイルデバイスが、モバイルデバイス102とワイヤレス送信機デバイス110bとの間の距離206を推定できるようにし得る。たとえば、RTTは、モバイルデバイス102と、屋内環境104の1つまたは複数のワイヤレス送信機デバイス110との間で交換される1つまたは複数の通信から、導出され得る。距離206によって規定される円弧または円は、モバイルデバイス102が位置する可能性のある、場所204のセットを定義することができる。しかし、モバイルデバイスとワイヤレス送信機デバイスとの間の距離は、特許請求される主題から逸脱することなく、異なる方式で推定または使用されてよい。

本明細書において上で述べられたように、モバイルデバイスによって測定可能な何らかの量は、モバイルデバイス102が位置する場所204に少なくとも一部応じて、変化し得る。たとえば、第1の場所204aに位置するモバイルデバイス102は、たとえば、1つのRSSI値またはRTT値を確定し得るが、第2の場所204bに位置するモバイルデバイス102は、別の異なるRSSI値またはRTT値を確定し得る。たとえば、第1の場所204aのモバイルデバイス102は、たとえばワイヤレス送信機デバイス110aに関して、第2の場所204bのモバイルデバイス102によって測定されるRSSI値と比較して、比較的高いRSSI値を測定し得る。

特定の例示的な実装形態では、無線モデルは、少なくとも、そのような無線モデルが本明細書で説明されたように更新された後、モバイルデバイスによって得られる少なくとも1つの測定結果に対応する複数の場所204の少なくとも一部を伴う、1つまたは複数の場所204を含み得る。限定ではなく例として、測定結果は、RSSI値、RTT値、RTD値、伝播パラメータ、センサ値、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。無線モデルは、いくつか例を挙げると、概略的な地図の少なくとも一部に重畳される点のグリッドを含むことによって、概略的な地図の少なくとも一部にリンクすることによって、またはこれらの任意の組合せによって、屋内環境104の概略的な地図の少なくとも一部をカバーすることができる。無線モデルの例が、図4を特に参照して、本明細書において以下でさらに説明される。

図3は、モバイルデバイスと、クラウドソーシングサーバ機器を含み得る1つまたは複数のサーバ機器との間の、ある実装形態による例示的な対話を示す、概略的なブロック図300である。示されるように、概略的なブロック図300は、少なくとも1つのモバイルデバイス102、1つまたは複数のサーバ機器106、少なくとも1つの現場302、または少なくとも1人のユーザ304を含み得る。モバイルデバイス102は、1つまたは複数のサーバ機器106と対話することができる。現場302も、少なくとも1つのサーバ機器106と対話することができる。

特定の例示的な実装形態では、1つまたは複数のサーバ機器106は、複数のサーバ機器106として実現され得る。サーバ機器の106の例は、限定はされないが、地図ディレクトリサーバ機器106d、地図サーバ機器106m、クラウドソーシングサーバ機器106c、POIサーバ機器106p、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。サーバ機器の例示的な実現形態とともに、追加のサーバ機器の例が、図12を特に参照して、本明細書において以下で説明される。例示的な実装形態では、システムまたは装置は、限定ではなく例として、複数のサーバ機器を含む分散型システムまたは分散型装置を含み得る。モバイルデバイス102と、概略的なブロック図300に示される少なくとも1つのサーバ機器106との間の例示的な対話は、対話(1A)、(1B)、(2A)、(2B)、(2C)、(3A)、(3B)、(3C)、または(4)を含む。例示的な対話(0)も、現場302と地図サーバ機器106mとの間で示される。

現場302は、たとえば屋内のナビゲーションサービスが配備される、屋内環境を指し得る。現場は、たとえば、地理的な座標(たとえば、緯度、経度など)、住所、政府の管轄、郵便番号、名称、またはこれらの任意の組合せなどを介して表される所望のまたは適切な参照点に従って、物体または物(たとえば、ユーザ、またはモバイルデバイスなど)の所在と関連付けられ得る、物理的な位置または場所を指し得る。加えて、あるいはまたは、単に他の可能な実装形態を例示すると、現場は、高度、時間、方向、距離、またはこれらの任意の組合せなどへの参照も含み得る。当然、これらは現場の例にすぎず、特許請求される主題はこれらの点について限定されない。実装形態に応じて、現場は、たとえば、本明細書において上で説明されたように、屋内環境104と関連付けられる、部分的または実質的に囲まれた様々な領域を含み得る。現場302は、屋内環境の特性108を入手可能にし得る。たとえば、現場302は、ワイヤレス送信機デバイスの位置とともに、屋内環境の概略的な地図を提供することができる。たとえば、対話(0)はオフラインで行われ得る。より具体的には、例示的な対話(0)において、現場302は、1つまたは複数の概略的な地図または他の屋内環境の特性を、地図サーバ機器106mに提供することができる。

ユーザ304と対話できるモバイルデバイス102の例が、図1を特に参照して、本明細書において上で説明される。モバイルデバイス102は、測位動作を実行し、モバイルデバイス102の場所を決定することができる。決定された場所は、表示される概略的な地図の少なくとも一部とともに、ユーザ304に表示され得る。モバイルデバイス102は、1つまたは複数の機能するサーバ機器と対話して、位置情報サービスを提供するために用いられ得るパラメータを集めることができる。

地図ディレクトリサーバ機器106dは、おおよその位置を示す情報を、おおよその位置に対応する屋内環境の概略的な地図または他の特性を記憶する1つまたは複数のネットワーク位置とリンクする、または他の方式で関連付ける、データベースのようなデータ構造を含み得る。地図ディレクトリサーバ機器106dは、たとえば、所与の現場302のための概略的な地図またはワイヤレス送信機デバイスの位置を記憶するサーバ機器(たとえば、地図サーバ機器106m)に、モバイルデバイス102を向けることができる。地図サーバ機器106mは、公開のuniform resource locator(URL)(たとえば、一般にモバイルデバイスにアクセス可能であってよい)に位置してよく、または、通信ネットワーク事業者によって配備されるのは、位置サーバ(たとえば、enhanced serving mobile location center(E-SMLC))であってもよい。しかし、地図ディレクトリサーバ機器106dは、特許請求される主題から逸脱することなく、異なるように実装されてよい。ある例示的な代替形態では、ローカルのアプリケーションまたはウェブベースのアプリケーションがモバイルデバイス102をモバイルサーバ機器106mに向けられるようにするのに十分に正確な位置を、ユーザ304が特定できるようにする、文字またはメニューに基づく機構をモバイルデバイス102において利用することによって、地図ディレクトリサーバ機器106dの使用を避けることができる。

地図サーバ機器106mは、たとえばデータベースに、複数の屋内環境の特性を記憶することができる。たとえば、地図サーバ機器106mは、現場302の1つまたは複数の概略的な地図または他の屋内環境の特性をホストすることができる。したがって、モバイルデバイス102は、たとえば認証の後、地図サーバ機器106mから屋内の概略的な地図を得ることができる。モバイルデバイスと地図サーバ機器106mとの間のインターフェースは、概略的な地図の交換を可能にするように、個別に規定されてもよく、または、標準化されてもよい。地図サーバ機器106mはまた、現場302のワイヤレス送信機デバイスの位置も提供することができる。あるいは、現場におけるワイヤレス送信機デバイスの位置の提供に専用のサーバ機器のような、別個のサーバ機器が、ワイヤレス送信機デバイスの位置をモバイルデバイスに提供してもよい。しかし、地図サーバ機器106mは、特許請求される主題から逸脱することなく、異なるように実装されてよい。

クラウドソーシングサーバ機器106cは、1つまたは複数のモバイルデバイスから受信される少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、屋内環境の特性を更新するための論理回路を含み得る。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、所与の現場302における多数のモバイルデバイスから、測定結果を収集することができる。測定結果は蓄積されて、たとえば、無線モデルまたは確率マップを更新するために用いられ得る。クラウドソーシングサーバ機器106cは、単なる例として、Wi-Fiノードもしくはフェムトセルノードとの能動的なもしくは受動的な通信を介して得られる測定結果、または、SPSの測定値、セルの識別子、センサの測定値、もしくはこれらの任意の組合せなどのような、他の利用可能な測定結果を、収集することができる。無線モデルが更新されると、地図サーバ機器106mが無線モデルを他のモバイルデバイスに送った後で他のモバイルデバイスが更新された無線モデルから利益を得られるように、クラウドソーシングサーバ機器106cは、無線モデルを地図サーバ機器106mに送ることができる。あるいは、クラウドソーシングサーバ機器106cは、1つまたは複数のモバイルデバイスと直接通信し、更新された無線モデルを少なくとも1つのモバイルデバイスに送ってもよい。しかし、クラウドソーシングサーバ機器106cは、特許請求される主題から逸脱することなく、異なるように実装されてよい。

POIサーバ機器106pは、現場302の識別子(たとえば位置コンテキスト識別子)をPOI情報とリンクする、または他の方式で関連付ける、データベースのようなデータ構造を含み得る。その例が本明細書において上で説明されたPOI情報は、所与の屋内環境の属性を表すものであってよい。したがって、POIサーバ機器106pは、1つまたは複数の現場302のPOI情報を記憶し得る。モバイルデバイス102によって推定されるような屋内の場所は、位置情報サービスをトリガするのに用いられ得る。位置情報サービスの準備を容易にするために、モバイルデバイス102は、たとえば、POI情報の要求に、推定される現在の場所とともに位置コンテキスト識別子を含めることによって、POIサーバ機器106pと通信して、現在の場所に近い位置に関連するPOI情報を取得することができる。しかし、POIサーバ機器106pは、特許請求される主題から逸脱することなく、異なるように実装されてよい。

特定の例示的な実装形態では、通信状況は、概略的なブロック図300に示される異なるエンティティの間の対話として表され得る。例示的な対話の状況(1A)、(1B)、(2A)、(2B)、(2C)、(3A)、(3B)、(3C)、および(4)が以下で説明される。しかし、特許請求される主題は、特定の例示的な状況または特定の例示的な状況の対話には、何ら限定されない。

例示的な対話(1A)において、モバイルデバイス102は、モバイルデバイス102が現在位置する屋内環境104を示す情報を含む要求を、地図ディレクトリサーバ機器106dに送ることができる。たとえば、少なくとも1つの粗い位置または位置のヒントが、モバイルデバイス102から地図ディレクトリサーバ機器106dに送られ得る。位置のヒントの例は、限定はされないが、ワイヤレス通信の範囲内にあるワイヤレス送信機デバイスと関連付けられる識別子、最も新しく受信されたSPS座標、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。

例示的な対話(1B)において、地図ディレクトリサーバ機器106dは、現場302の(たとえば図1および図2の)屋内環境104に対する(たとえば図1および図4の)屋内環境の特性108の少なくとも一部を、モバイルデバイス102が取り出せるようにする情報を、モバイルデバイス102に送ることができる。たとえば、地図ディレクトリサーバ機器106dは、要求に応答して、位置コンテキスト識別子をモバイルデバイス102に送ることができる。単なる例として、屋内環境の特性を有するサーバまたはサーバ機器上の位置(たとえば、地図サーバ機器106m、地図サーバ機器106m上の位置、またはこれらの組合せなど)を特定する、uniform resource locator(URL)、universal resource indicator(URI)、またはこれらの任意の組合せなどが、地図ディレクトリサーバ機器106dからモバイルデバイス102に送られ得る。加えて、またはあるいは、局地的なワイヤレス送信機デバイスが、URLもしくはURIをブロードキャストしてもよく、または、モバイルデバイス102のユーザ304が、アプリケーションもしくはウェブインターフェースを介して、URLもしくはURIを検索してもよい。

例示的な対話(2A)において、モバイルデバイス102は、たとえば、対話(1B)によって地図ディレクトリサーバ機器106dから受信されるURLまたはURIのような識別子を用いて、屋内環境の特性の要求を、地図サーバ機器106mに送ることができる。例示的な対話(2B)において、地図サーバ機器106mは、現場302の特定の屋内環境を示すURL、URI、または他の情報に応答して、少なくとも現場302の概略的な地図をモバイルデバイス102に送ることができる。地図サーバ機器106mはまた、概略的な地図とは別に、またはそれとともに、ワイヤレス送信機デバイスの位置をモバイルデバイス102に送ることができる。

例示的な対話(2C)において、地図サーバ機器106mは、ナビゲーションまたは他の位置情報サービスを容易にするために、追加の屋内環境の特性をモバイルデバイス102に送ることができる。単なる例として、少なくとも1つの無線モデルが、地図サーバ機器106mからモバイルデバイス102に送られ得る。無線モデルは、図2および図4を特に参照して、本明細書においてさらに説明される。

例示的な対話(3A)において、クラウドソーシングされる情報が、モバイルデバイス102からクラウドソーシングサーバ機器106cに送られ得る。たとえば、モバイルデバイス102によって確定される1つまたは複数の測定結果が、送られ得る。加えて、少なくとも1つの測定結果とともに、少なくとも1つの測定結果の確定が行われた時のモバイルデバイス102の位置が、モバイルデバイス102からクラウドソーシングサーバ機器106cに送られ得る。測定結果はさらに、現場302の屋内環境104の位置コンテキスト識別子とともに、モバイルデバイス102から送られてもよい。クラウドソーシングサーバ機器106cは、1つまたは複数のモバイルデバイス102から受信された1つまたは複数の測定結果を用いて、追加のまたはさらなる現在の情報によって、無線モデルを更新することができる。無線モデルを更新する例示的な手法が、図6を特に参照して、本明細書において以下で説明される。

例示的な対話(3B)または(3C)において、クラウドソーシングサーバ機器106cは、更新された無線モデルを広めることができる。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、対話(3B)において、更新された無線モデルをモバイルデバイス102に送信することができる。更新された無線モデルを受信するモバイルデバイス102は、無線モデルの更新において基にした少なくとも1つの測定結果を提供したモバイルデバイスであってよく、または異なるモバイルデバイスであってよい。加えて、またはあるいは、クラウドソーシングサーバ機器106cは、対話(3C)において、更新された無線モデルを地図サーバ機器106mに送信することができる。その結果、地図サーバ機器106mはその後(たとえば対話(2C)の一部として)、更新された無線モデルを、モバイルデバイスに提供することができる。更新された無線モデルは、たとえば現場302の屋内環境104の位置コンテキスト識別子とともに、クラウドソーシングサーバ機器106cから送られてもよい。

例示的な対話(4)において、モバイルデバイス102は、POIサーバ機器106pからPOI情報を取り出すことができる。たとえば、モバイルデバイス102上のアプリケーションは、POIサーバ機器106pにアクセスして、現場302の屋内環境104のPOI情報を要求することができる。POI情報の要求はまた、現在の推定される場所を含み得る。

上で示されたように、地図ディレクトリサーバ機器106d、地図サーバ機器106m、クラウドソーシングサーバ機器106c、またはPOIサーバ機器106pの1つまたは複数は、1つまたは複数のサーバ機器において、別個に、または一緒に実現されてよい。さらに、地図ディレクトリサーバ機器106d、地図サーバ機器106m、クラウドソーシングサーバ機器106c、またはPOIサーバ機器106pとともに、これらの機能は、単一のエンティティまたは複数のエンティティによって、所有、操作、または管理などをされてよい。単なる例として、クラウドソーシングサーバ機器106cの管理者は、地図サーバ機器106mの管理者とは別であってもよく、または同じであってもよい。しかし、特許請求される主題は、1つまたは複数のサーバ機器106の特定の構成、所有権、または管理に、何ら限定されない。

図4は、無線モデルを含み得る、ある実装形態による例示的な屋内環境の特性のブロック図400である。示されるように、屋内環境の特性108は、限定ではなく例として、少なくとも1つの概略的な地図402、少なくとも1つの無線モデル404、少なくとも1つの確率マップ406、少なくとも1つのグラフ408、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。図1を特に参照して本明細書において上で説明されたように、屋内環境の特性108は、少なくとも1つの屋内環境104に対応し得る。図4では別々に示されるが、概略的な地図402、無線モデル404、1つの確率マップ406、またはグラフ408などの1つまたは複数は、代替的には、統合された形態、共同の形態、重複する形態、またはこれらの任意の組合せの形態のような、別の形態で実現されてよい。

特定の例示的な実装形態では、概略的な地図402は、少なくとも1つの屋内環境104のレイアウトまたは物理的な構成を表す情報を含み得る。たとえば、概略的な地図402は、壁、部屋、扉、玄関、仕切り、手すり、階の間の門などの位置を示し得る。屋内環境の特性108はさらに、グラフ408を含み得る。特定の例示的な実装形態では、グラフ408は、境界によって相互接続される複数のノードを含み得る。単なる例として、グラフ408を作成するために、点のグリッドが、屋内環境の概略的な地図に重畳されてよく、点を相互接続する線が描かれ得る。グラフ408の接続グラフの実装形態は、たとえば、通過できない建物の地物(たとえば壁)のような障害物と交差することなく、ある点から別の点に延びることができる線に、相互接続する線を限定することによって、作成され得る。グラフ408の経路グラフの実装形態は、屋内環境104のある点から別の点への経路の決定を容易にするために、屋内環境104に対応する追加の地図情報を含む、接続グラフを含み得る。

接続グラフまたは経路グラフは、注記情報(別個に図示せず)にリンクされてよく、または他の方式で関連付けられてよい。接続グラフ、経路グラフ、または注記情報は、概略的な地図402の一部として含まれてよく、概略的な地図402にリンクされてよく、または他の方式で概略的な地図402と関連付けられてよい。注記情報は、本明細書において上で説明されたように、POI情報を含んでもよく、または、概略的な地図402もしくは概略的な地図402が対応する物理的な屋内環境の、具体的な位置もしくは態様の属性を表す、他の情報を含んでもよい。しかし、特許請求される主題は、概略的な地図、グラフ、またはPOI情報などの特定の例示的な実装形態に、何ら限定されない。

接続グラフ、経路グラフ、または注記情報は、測位、静的な道順の提供、ターンバイターンの道順の提供、またはこれらの任意の組合せなどのような、ナビゲーションサービスを提供するために用いられ得る。ナビゲーションサービスは、たとえば経路グラフを用いて、たとえば屋内環境の地点「A」から地点「B」への移動を容易にすることができる。経路グラフは、所与の概略的な地図の到達可能な領域を表すものであってよく、ある場所から別の場所への通行がどのように可能かを示してもよい。所与の屋内環境について、経路グラフは、利用可能な領域と、屋内環境の中のある地点から別の地点への通行可能な経路とを示す、ノードおよびエッジのセットを含み得る。通行可能な経路は、限定ではなく例として、壁または他の障害物によって妨害されない、任意の2点間の経路を含み得る。限定ではなく例として、注記は、経路グラフの特定の部分と関連付けられ得る。経路グラフは、ある注記された領域から別の注記された領域への経路を含む、ある地点から別の地点への経路をプロットするために用いられ得る。

特定の例示的な実装形態では、少なくとも1つのグラフ408は、本明細書で説明されたような1つまたは複数のクラウドソーシング技法を用いて、更新され得る。ある例示的な実装形態では、クラウドソーシングサーバ機器106cは、モバイルデバイスの場所に、または、モバイルデバイスの場所に関して得られた少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、接続グラフまたは経路グラフを更新することができる。たとえば、壁に、概略的な地図に示されない扉が存在することがある。地図に示されない扉は、対応する接続グラフまたは経路グラフに反映されていない可能性が高い。壁を通り抜けるように見えるユーザのモバイルデバイスを観測することで、クラウドソーシングサーバ機器106cは、実際には壁に扉があると、推測または結論付けることができる。その結果、クラウドソーシングサーバ機器106cは、接続グラフまたは経路グラフを更新(たとえば修正)することができる。クラウドソーシングサーバ機器106cはまた、そのような結論に応答して、概略的な地図402、確率マップ406、またはこれらの任意の組合せなども更新することができる。クラウドソーシング技法に関して、無線モデルまたはグラフを更新する例示的な手法が、図5を特に参照して、本明細書において以下で説明される。クラウドソーシング技法に関して、少なくともグラフを更新する例示的な手法が、図9〜図11を特に参照して、本明細書において以下で説明される。

確率マップ406は、屋内環境の1つまたは複数の場所に対応する、1つまたは複数の可能性の値を含み得る。たとえば、少なくとも1つの可能性の値は、(図2の)屋内環境104の1つまたは複数の場所204に対応し得る。確率分布または確率密度は、たとえば、ある直前の状態を与えられた場合に、ある特定の状態になる1つまたは複数の可能性を示すことができる。1つの特定の例では、そのような状態は、位置および速度(たとえば、速さおよび方向)によって、少なくとも一部定義され得る。確率分布または確率密度は、可能性の値を求めるために用いられ得る。可能性の値は、モバイルデバイス102が位置する、または、モバイルデバイス102が少なくとも1つの前の期間(たとえば少なくとも直前の期間)の間にモバイルデバイス102に対応するパラメータに基づいて所与の場所204に移ることになる、たとえば確率論的な可能性を表し得る。そのようなパラメータは、ある瞬間またはある経過した期間における、モバイルデバイスの場所、動きなどを特徴付けることができる。モバイルデバイスの場所または動きを特徴付けるパラメータの例は、限定はされないが、推定される場所、速さ、方向、ある経過した期間の間の軌跡、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。単なる例として、確率マップは、屋内環境に対応してよく、モバイルデバイスの動きまたは位置の履歴に基づいて、モバイルデバイスが屋内環境の様々な場所に移動する可能性、または様々な場所に存在する可能性の複数の指標を、含んでもよい。

モバイルデバイス102は、限定ではなく例として、確率マップ406の可能性の値を用いて、位置決定を確立または調整することができる。たとえば、他の測位技法または測定された値によって、可能性の高い場所のセットが得られる場合、可能性の高い場所のセットは、確率マップ406に少なくとも一部基づく可能性の値が、可能性のある場所のセットの中の1つまたは複数の他の場所と比較して高い、可能性のある場所のセットの中の1つまたは複数の場所を特定することによって、限定され得る。たとえば、モバイルデバイスは、確率マップ406とともに、前の瞬間における(たとえば、前の状態の)場所、方向、または速さを考慮して、今の瞬間(たとえば今の状態)においてモバイルデバイスが存在する確率がより高い、1つまたは複数の場所を求めることができる。確率マップ406に少なくとも一部基づいて求められた、こうしたより可能性の高い場所は、モバイルデバイスの可能性の高い場所のセットを限定するために用いられ得る。確率マップ406は、屋内環境104が対応する屋内環境104の地図を含み得る。加えて、またはあるいは、確率マップ406は、たとえば概略的な地図402の一部として含まれる地図の中で定義される、または他の方式で規定される、場所204を参照することができる。しかし、特許請求される主題は、確率マップの特定の実装形態には、何ら限定されない。

モバイルデバイスから直接受信され得る、そのようなモバイルデバイスの瞬時的な場所または追跡された動きを用いることで、(たとえば、図3および図6の)クラウドソーシングサーバ機器106cは、確率マップ406を更新して、更新された確率マップ(明示的には示されない)を生成することができる。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、モバイルデバイスが時間とともにどこに位置するか、または、モバイルデバイスが屋内環境においてどのように動くか(たとえば、時間とともに、場所、速度、軌跡、またはこれらの組合せなどがどのように変化するか)に基づいて、確率マップ406の可能性の値を調整することができる。モバイルデバイスの場所は、たとえば、既知の三辺測量に基づく技法を用いて、または無線モデル404のような無線モデルを用いて、決定され得る。たとえば、三辺測量では、モバイルデバイスは、数学的な式を用いてもよく、または、受信されるワイヤレス信号の特性(たとえば、RSSI、RTT、RTDなど)と1つまたは複数のワイヤレス送信機デバイスまでの距離との関数の関係を定義し得る、参照テーブルを用いてもよい。更新された確率マップは、クラウドソーシングサーバ機器106cによって、直接モバイルデバイス102に広められてもよく、または、更新された確率マップを地図サーバ機器106mに送信することによって、間接的にモバイルデバイス102に広められてもよい。クラウドソーシング技法に関して、無線モデルまたは確率マップを更新する例示的な手法が、図6を特に参照して、本明細書において以下で説明される。

無線モデル404は、屋内環境における少なくとも1つの測定結果から導出される、1つまたは複数の値を含み得る。測定結果は、屋内環境の少なくとも1つの場所に対応し得る。たとえば、測定結果は、屋内環境の対応する場所において、モバイルデバイスによって確定され得る。加えて、またはあるいは、測定結果は、少なくとも1つのワイヤレス送信機デバイスから所与の範囲(たとえば半径距離)に位置する、1つまたは複数の場所に対応し得る。無線モデル404の複数の例示的な実装形態が以下で説明されるが、特許請求される主題は、これらの特定の例のいずれにも限定されない。代わりに、様々な実装形態は、以下で説明されるものよりも、多数の、少数の、または異なる態様もしくは特徴を、含んでもよい。特定の例示的な実装形態では、無線モデル404は、限定はされないが、屋内環境において取得された少なくとも1つの測定結果から導出される値のパターンを含む、1つまたは複数の値を含み得る。したがって、無線モデル404は、無線モデル404が対応する屋内環境104のための、無線環境を表してもよく、または無線環境に特有の値を含んでもよい。

無線モデル404のある例示的な実装形態では、無線モデルは、屋内環境の複数の場所における測定結果の、少なくとも1つの予測値を含み得る。単なる例として、そのような場所は、屋内環境の少なくとも一部をカバーする、グリッドとして体系化されまたは記憶され得る。各グリッド点について、少なくとも1つの予測される測定結果の値が、記憶され得る。単なる例として、予測値のパターンを形成する複数の予測される測定結果の値は、各グリッド点について記憶され得る。たとえば、予測される測定結果の値は、RSSIの測定結果、RTTの測定結果、RTDの測定結果、センサ値の測定結果、またはこれらの任意の組合せなどに相当し得る。予測される測定結果の値は、1つまたは複数の実際の測定結果から導出され得る。あるいは、予測される測定結果の値は、たとえば、モデル化された屋内環境内のワイヤレス信号のシグナリング、タイミング、または他の特性を予測する、レイトレーシングまたは同様の技法を用いたシミュレーションによって、少なくとも最初は、導出され得る。予測される測定結果の値は、たとえば、予測値に加えて、複数のグリッド点における1つまたは複数の実際の測定結果から導出される予測値の周りの何らかの範囲(たとえば、統計的な範囲、確率論的な範囲、誤差の範囲、またはこれらの任意の組合せなど)を含み得る。たとえば、予測される測定結果の値は、平均に加えて標準偏差を含み得る。しかし、特許請求される主題は、予測される測定結果の値のこれらの特定の例には限定されない。

例示的な無線モデル404のための予測される測定結果の値は、屋内環境内で位置決めを実現する際または微調整する際にモバイルデバイスによって用いられる、データ構造に記憶され得る。ある例示的な測位動作では、モバイルデバイスは、1つまたは複数の無線測定結果(たとえば、RTT、RTD、RSSI、またはセンサ値の測定結果など)を確定することができる。1つまたは複数の確定された無線測定結果は、無線モデル404のデータ構造の中の、値のパターンを含む値と比較され得る。たとえば、1つまたは複数の比較アルゴリズムまたはパターン照合アルゴリズムを用いて、モバイルデバイスは、1つまたは複数の確定された無線測定結果と一致する、無線モデル404のデータ構造の中の予測値を決定することができる。データ構造の中の一致した値と関連付けられる場所が、屋内環境内のモバイルデバイスの推定される場所であると、決定され得る。

単なる例として、無線モデル404は、測定結果から導出可能な値が屋内環境の場所に従って体系化される(たとえば、点のグリッドなどに体系化される)場合、そのような値の地図を含むと考えられ得る。したがって、無線モデル404は、RSSマップ、RTTマップ、RTDマップ、センサ値マップ、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。したがって、無線モデル404は、限定ではなく例として、無線モデル404が対応する屋内環境104の地図を含み得る。加えて、またはあるいは、無線モデル404は、概略的な地図402のような別個に存在する(たとえば、別個に記憶または送信などをされる)地図において、定義されまたは他の方式で規定される、場所204を参照することができる。しかし、特許請求される主題は、無線モデル404の特定の体系化または構成に何ら限定されない。

無線モデル404の例示的な実装形態では、RSSマップは、対応する屋内環境の1つまたは複数の場所の少なくとも1つのRSS測定結果から導出される値を含み得る。RSS測定値は、たとえば、ワイヤレス送信機デバイスから受信されるワイヤレス信号の強度を測定することによって、モバイルデバイスによって確定され得る(たとえば、作成または採用などをされ得る)。無線モデル404の例示的な実装形態では、RTTマップは、対応する屋内環境の1つまたは複数の場所の少なくとも1つのRTT測定結果から導出される値を含み得る。RTT測定値は、たとえば、ワイヤレス信号がモバイルデバイスから送信されて、ワイヤレス送信機デバイスからの付随するワイヤレス信号がモバイルデバイスに戻ってきて受信されるための時間、またはその逆の経路のための時間を測定することによって、モバイルデバイスによって確定され得る(たとえば、作成または採用などをされ得る)。

屋内環境の特性108の例示的な実装形態では、無線モデル404または別個のセンサモデル(明示的には示されない)は、対応する屋内環境の1つまたは複数の場所の少なくとも1つのセンサ測定結果から導出された値を含む、センサ値マップを含み得る。センサ測定値は、たとえば、モバイルデバイスの1つまたは複数のセンサを用いて少なくとも1つの値を測定することによって、モバイルデバイスによって確定され得る(たとえば、作成または採用などをされ得る)。少なくとも1つのセンサ測定値は、1つまたは複数のセンサを有するモバイルデバイスによって、センサ測定値に対応する場所において取得され得る。少なくとも1つのセンサ値は、温度計によって確定される温度、気圧計によって確定される気圧、加速度計によって確定される加速度、コンパスによって確定されるコンパス指示方向、ジャイロスコープによって確定されるジャイロスコープ指示方向、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。単なる例として、1つまたは複数のセンサ測定結果は、無線特性に関係する1つまたは複数の測定結果とともに、フィルタリング機構に送られ得る。センサ測定結果および無線特性の測定結果は、センサ測定結果のモデルまたは無線測定結果のモデルに対して、単独で、または一緒に評価され得る。そのような評価の結果は、測位動作の少なくとも一部として用いられ得る。

無線モデル404の別の例示的な実装形態では、無線モデルは、屋内環境の複数の場所における測定結果の、少なくとも1つの予測値を含み得る。単なる例として、無線モデル404は、少なくとも1つのワイヤレス送信機デバイスまでの予測される距離を示す、予測される測定結果の値を、データ構造に記憶することができる。あるいは、無線モデル404は、モバイルデバイスと所与のワイヤレス送信機デバイスとの間の様々な距離について、予測される測定結果の値を特徴付ける、1つまたは複数の関数を提供することができる。たとえば、予測される測定結果の値は、RSSIの測定結果、RTTの測定結果、RTDの測定結果、またはこれらの任意の組合せなどに相当し得る。予測される測定結果の値は、1つまたは複数の実際の測定結果から導出され得る。あるいは、予測される測定結果の値は、たとえば、モデル化された屋内環境内のワイヤレス信号のシグナリング、タイミング、または他の特性を予測する、レイトレーシングまたは同様の技法を用いたシミュレーションによって、少なくとも最初は、導出され得る。したがって、無線モデル404における予測される測定結果の値は、たとえば、特定のワイヤレス送信機デバイスからの半径距離または範囲によって定義されるような、円弧または円の中の可能性のある場所を示し得る。

例示的な無線モデル404について、予測される測定結果の値は、そのパターンも含めて、特定のワイヤレス送信機デバイスまでの予測される距離と関連付けられて、データ構造の中に保存され得る。ある例示的な測位動作では、モバイルデバイスは、1つまたは複数の無線測定結果(たとえば、RTT、RTD、RSSIなどの測定結果)を確定することができる。1つまたは複数の確定された無線測定結果は、無線モデル404のデータ構造の中の、予測される測定結果の値のパターンを含む予測される測定結果の値と比較され得る。たとえば、1つまたは複数の比較アルゴリズムまたはパターン照合アルゴリズムを用いて、モバイルデバイスは、1つまたは複数の確定された無線測定結果と一致する、無線モデル404のデータ構造の中の予測値を決定することができる。特定のワイヤレス送信機デバイスからの半径距離は、データ構造の一致する値と関連付けられて記憶され得る。あるいは、モバイルデバイスは、無線モデル404によって提供されるような、関数および任意の関連する係数を用いて、1つまたは複数の確定された無線測定結果に少なくとも一部基づいて、半径距離を計算することができる。特定のワイヤレス送信機デバイスからの半径距離または範囲(たとえば、表から読み取った、または関数から計算された、など)によって定義される、屋内環境内の場所のセットは、屋内環境内のモバイルデバイスの1つまたは複数の推定される場所であると決定され得る。

図5は、ある実装形態による、更新された無線モデルを提供するための、複数のモバイルデバイスと少なくとも1つのクラウドソーシングサーバ機器との間の例示的な対話を示す、概略的なブロック図500である。示されるように、概略的なブロック図500は、第1のモバイルデバイス102a、第2のモバイルデバイス102b、ワイヤレス送信機デバイス110、クラウドソーシングサーバ機器106c、地図サーバ機器106m、または1つもしくは複数の有線通信リンク114を含み得る。概略的なブロック図500はまた、第1の場所204a、第2の場所204b、更新された無線モデル404U、または少なくとも1つの測定結果502を含み得る。概略的なブロック図500はさらに、1つまたは複数の対話(3A)、(3B)、(3C)、または(2C)を含み得る。

特定の例示的な実装形態について、動作の状況が説明される。第1のモバイルデバイス102aは、たとえば、屋内環境内の第1の場所204aに位置し得る。第1のモバイルデバイス102aは、少なくとも1つの測定結果502を確定することができる。単なる例として、測定結果502は、少なくとも1つのRSSI値、少なくとも1つのRTT値、少なくとも1つのRTD値、1つまたは複数のセンサ値、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。RSSI値、RTT値、またはRTD値は、たとえば、ワイヤレス送信機デバイス110から受信する際に、またはワイヤレス送信機デバイス110に送信する際に、測定され得る。

ある例示的な対話(3A)において、第1のモバイルデバイス102aは、第1の場所204aに対応する測定結果502を、クラウドソーシングサーバ機器106cへワイヤレスに送信することができる。したがって、クラウドソーシングサーバ機器106cは、第1のモバイルデバイス102aから、第1の場所204aに対応する測定結果502を、受信することができる。クラウドソーシングサーバ機器106cは、第1の場所204aに対応する測定結果502に少なくとも一部基づいて、(たとえば図4の)無線モデル404を更新して、更新された無線モデル404Uを生成することができる。

例示的な実装形態では、クラウドソーシングサーバ機器106cは、(たとえば図4の)無線モデル404を更新して、更新された無線モデル404Uを生成することができる。クラウドソーシングサーバ機器106cは、たとえば、第1のモバイルデバイス102aから受信された第1の場所204aに対応する測定結果502に少なくとも一部基づいて(または、既知のもしくは決定可能な第1の場所204aに少なくとも一部基づいて)、無線モデル404(または確率マップ406またはグラフ408)を更新することができる。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、測定結果502に少なくとも一部基づいて、無線モデルデータ構造の第1の場所204aに対応する、予測される測定結果の値を更新することができる。たとえば、無線モデル404の、平均の予測値または標準偏差の予測値が、測定結果502を用いて更新され得る。

多くの異なる方式のうちの任意の1つまたは複数において、測定結果502は、クラウドソーシングされる更新手順で用いられ得る。しかし、特許請求される主題は、これらの特定の例示的な更新手順のいずれにも限定されない。たとえば、受信された測定結果502は、相対的により新しく、より多くのユーザに相対的により関連があり、誤った測定結果を拒絶し、統計的に関連のある値を確定し(たとえば、平均を求めることによって、平均および標準偏差を求めることによって、もしくはこれらの何らかの組合せなどを求めることによって)、またはこれらの何らかの組合せが成り立つ、更新された値を生成するように、フィルタリングされ得る。古い測定結果が新しい測定結果と比較して与えられる重みが小さくなるように、記憶される予測された測定結果の値は、受信された測定結果に少なくとも1つの時間減衰を適用することによって、比較的新しく保たれ得る。加えて、またはあるいは、測定結果に対して加重平均が適用されてもよい。たとえば、相対的により一般的な、モバイルデバイスの種類、ブランド、またはモデルによって行われた、またはそれらから受信された測定結果は、相対的により一般的ではない、モバイルデバイスの種類、ブランド、またはモデルによって行われた、またはそれらから受信された測定結果と比較して、より大きな重みを与えられ得る。

クラウドソーシングサーバ機器106cによる無線モデル404の更新は、単なる例として、(たとえば、可能性のある誤った測定結果を処理するために)クラウドソーシングされた情報の既知のまたは推定される信頼性に従って、実施され得る。たとえば、特定のモバイルデバイス102が、既存の予測される測定結果の値からかなり離れた(たとえば標準偏差の1倍または2倍を継続して超える)、異なる場所の複数の測定結果を提出する場合、特定のモバイルデバイス102から受信される測定結果は、十分に信頼性があると考えることができないので、無線モデル更新手順において(省略されることを含めて)重みを小さくされ得る。固有の識別子(たとえば、電話番号、関連する電子メールアカウント、International Mobile Subscriber Identity(IMSI)番号、またはこれらの任意の組合せなど)によって識別され得る、障害のあるまたは信頼性の低い特定のモバイルデバイスが測定結果を提出する場合、そのような測定結果は、無線モデル更新手順において重みを小さくされ得る。特定のブランドまたはモデルのモバイルデバイス102が、誤った測定結果または信頼性の低い測定結果(たとえば、全般に誤った測定結果もしくは信頼性の低い測定結果、または、RSSIもしくはRTTのような、特定の種類の誤った測定結果もしくは信頼性の低い測定結果)を作成することが知られている場合、そのようなモバイルデバイスから受信された測定結果は、十分に信頼性があると考えられないので、無線モデル更新手順において重みを小さくされ得る。

更新手順の別の例として、統計的に大量の測定結果が受信されるまで、クラウドソーシングサーバ機器106cが、モバイルデバイスから受信された測定結果をまとめてもよい。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、5つの「新たな」測定結果、または測定結果の現在のサンプルセットの3パーセントが、対応する1つまたは複数の場所についてモバイルデバイスから受信されるまで、1つまたは複数の場所に対応する予測される測定結果を更新するのを待機することができる。また、クラウドソーシングサーバ機器106cは、モバイルデバイスから受信された測定結果を無線モデルの更新のために用いる前に、その測定結果を正規化または較正することができる。たとえば、所与のブランドまたはモデルのモバイルデバイスが、ある時間長によるRTTの計算について、平均よりも上方にずれることが知られている場合、クラウドソーシングサーバ機器106cは、そのようなモバイルデバイスから受信されたRTTの測定結果を下方に調整して、その既知の時間長に対処することができる。

別の例として、クラウドソーシングサーバ機器106cは、異なる時間帯または異なる曜日において異なる測定結果を、モバイルデバイスから受信することがある。たとえば、動作しているオフィスの機械が、営業時間中、信号の特性に影響を与え得る。忙しい時間帯または曜日においても、モバイルデバイス間の相互干渉が起こり得る。たとえば、月曜日の午前11時には、日曜日の午後8時と比較して異なる信号の特性が存在し得る。したがって、クラウドソーシングサーバ機器106cは、活動またはモバイルデバイスがより少ない夕方または夜の間に作成される、モバイルデバイスによる測定結果を利用しなくてもよい。加えて、またはあるいは、無線モデル404(または確率マップ406)は、時間帯または曜日によって調整され得る(たとえば、それらに依存するようにされ、または区分され得る)。同様に、複数のそれぞれの無線モデルは、時間帯または曜日のそれぞれの複数の区分に対応し得る。たとえば、無線モデルは、2つ(またはそれ以上)の期間、たとえば営業時間または非営業時間に、区分され得る。したがって、クラウドソーシングサーバ機器106cは、時間帯または曜日によって、無線モデルの更新手順を区分することができる。ある期間に採用された測定結果は、その期間に対応する無線モデルの区分の更新には用いられ得るが、別の区分に対応する無線モデルの区分に影響を与えるように用いられることはない。

こうして、無線モデル404(または確率マップ406またはグラフ408)は、1つまたは複数の状況の特性に少なくとも部分的に基づく条件モデルを用いて、実装され得る。状況の特性の例は、限定はされないが、モバイルデバイスの種類、ブランド、もしくはモデル、時間帯もしくは曜日、所望の正確さのレベル、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。たとえば、モバイルデバイスは、1つまたは複数の条件に少なくとも一部基づいて、特定の無線モデルまたは特定の区分の無線モデルを利用することができる。そのような条件は、限定はされないが、モバイルデバイスの種類、ブランド、もしくはモデル、所望の測位の正確さのレベル、時間帯、曜日、もしくは時期、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。たとえば、区分された無線モデルでは、モバイルデバイスは、位置決めを実行するために区分された無線モデルを使用している場合には、現在の日付または現在の時刻に対応する区分を利用することができる。加えて、またはあるいは、モバイルデバイスは、条件に応じた、予測される測定値のパターンと関連付けられる場所を、無線モデルから抽出することができる。たとえば、予測される測定結果の値のパターンは、火曜日の正午においては、金曜日の昼の午後4時とは異なり得る。異なる条件において、クラウドソーシングされた測定結果をモバイルデバイスから取得することによって、クラウドソーシングサーバ機器106cは、異なる条件に従って、無線モデル404または確率マップ406を作成または更新し、無線モデル404または確率マップ406の条件モデルを実装することができる。しかし、特許請求される主題は、条件モデルに限定されず、または、条件モデルの特定の例示的な実装形態に何ら限定されない。

例示的な対話(3B)または(3C)において、クラウドソーシングサーバ機器106cは、更新された無線モデル404Uを送信することができる。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、対話(3B)において、更新された無線モデル404Uを、第2のモバイルデバイス102bに送信することができる。加えて、またはあるいは、クラウドソーシングサーバ機器106cは、対話(3C)において、更新された無線モデル404Uを地図サーバ機器106mに送信することができる。

例示的な対話(2C)において、地図サーバ機器106mは、更新された無線モデル404Uを、第2のモバイルデバイス102bに送信することができる。したがって、第2のモバイルデバイス102bは、第1の場所204aに対応する少なくとも1つの測定結果502に少なくとも一部基づいて更新される、更新された無線モデル404Uを、1つまたは複数のサーバ機器から(たとえば、対話(3B)におけるクラウドソーシングサーバ機器106cから、または対話(3C)における地図サーバ機器106mから、など)ワイヤレスに受信することができる。

第2のモバイルデバイス102bは、たとえば屋内環境内で、更新された無線モデル404Uを用いて測位動作を実行することができる。たとえば、第2のモバイルデバイス102bは、自身の測定結果と、更新された無線モデル404Uから取得された、予測された測定結果の値とを用いて、1つまたは複数の比較またはパターン照合動作を実行することができる。第2のモバイルデバイス102bは、第2の場所204bに位置し得る。一例では、更新された無線モデル404Uは、第2の場所204bのためにクラウドソーシングサーバ機器106cによって前に受信された、更新された測定結果の値を含み得る。別の例では、第2のモバイルデバイス102bが屋内環境の周りを移動する時に、第2のモバイルデバイス102bは、測位動作において更新された無線モデル404U(測定結果502に少なくとも一部基づいて更新された)を用いて、第2のモバイルデバイス102bが第1の場所204aに移動したと判定することができる。

特定の例示的な実装形態では、モバイルデバイス102は、さらに、またはあるいは、1つまたは複数のサーバ機器106から、少なくとも1つの更新された確率マップをワイヤレスに受信してもよい。確率マップ406(たとえば図4の)は、屋内環境内の1つまたは複数の他のモバイルデバイスの少なくとも1つの場所に対応する、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、更新され得る。

特定の例示的な実装形態では、場所204(たとえば、第1の場所204aまたは第2の場所204b)は、屋内環境の既知の位置を含み得る。既知の位置は、たとえば、屋内環境内の既知の位置において行われると判定可能なトランザクションへの参加を介して、確定され得る。

図6は、ある実装形態による、無線モデルを更新するための、1つまたは複数のサーバ機器のための例示的な方法を示す流れ図600である。示されるように、流れ図600は、動作602〜606のいずれかを含み得る。動作602〜606は、特定の順序で示され説明されるが、この方法は、特許請求される主題から逸脱することなく、限定はされないが異なる順序または異なる数の動作を含む、代替的な方式で実行されてもよいことを、理解されたい。また、流れ図600の少なくともいくつかの動作は、他の動作と完全にまたは部分的に重複するように実行されてもよい。加えて、以下の説明は、特定の他の図面に示される特定の態様または特徴に言及するが、方法は、他の態様または特徴とともに実行されてもよい。

特定の例示的な実装形態では、動作602〜606の1つまたは複数は、1つまたは複数のモバイルデバイス102と通信している、1つまたは複数のサーバ機器106によって少なくとも部分的に実行され得る。動作602において、屋内環境内の第1のモバイルデバイスの場所に対応する少なくとも1つの測定結果が、1つまたは複数の通信インターフェースにおいて受信され得る。動作604において、1つまたは複数のメモリに記憶される少なくとも1つの無線モデルが、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて更新され、少なくとも1つの更新された無線モデルを生成することができ、少なくとも1つの無線モデルおよび少なくとも1つの更新された無線モデルは、屋内環境に対応する。動作606において、少なくとも1つの更新された無線モデルは、屋内環境内での測位のために、少なくとも1つの更新された無線モデルを第2のモバイルデバイスが使用できるようにするために、送信され得る。加えて、またはあるいは、少なくとも1つの更新された無線モデルは、屋内環境内での測位のために、少なくとも1つの更新された無線モデルを第1のモバイルデバイスが使用できるようにするために、送信され得る。

図7は、ある実装形態による、モバイルデバイスが更新された無線モデルを用いるための、例示的な方法を示す流れ図700である。示されるように、流れ図700は、動作702〜704のいずれかを含み得る。動作702〜704は、特定の順序で示され説明されるが、この方法は、特許請求される主題から逸脱することなく、限定はされないが異なる順序または異なる数の動作を含む、代替的な方式で実行されてもよいことを、理解されたい。また、流れ図700の少なくともいくつかの動作は、他の動作と完全にまたは部分的に重複するように実行されてもよい。加えて、以下の説明は、特定の他の図面に示される特定の態様または特徴に言及するが、方法は、他の態様または特徴とともに実行されてもよい。

特定の例示的な実装形態では、動作702〜704の1つまたは複数は、1つまたは複数のサーバ機器106と通信している、少なくとも1つのモバイルデバイス102によって少なくとも部分的に実行され得る。動作702において、少なくとも1つの更新された無線モデルが、1つまたは複数のサーバ機器からワイヤレスに受信され得る。少なくとも1つの更新された無線モデルは、屋内環境内の1つまたは複数の他のモバイルデバイスの少なくとも1つの場所に対応する、少なくとも1つの測定結果に少なくとも一部基づいて、更新され得る。動作704において、測位動作が、少なくとも1つの更新された無線モデルを用いて、屋内環境内のモバイルデバイスのために実行され得る。少なくとも1つの更新された無線モデルは、屋内環境に対応してよく、少なくとも1つの測定結果は、1つまたは複数の他のモバイルデバイスから、1つまたは複数のサーバ機器によってワイヤレスに受信され得る。

図8は、ある実装形態による、無線モデルの更新にモバイルデバイスが参加するための、例示的な方法を示す流れ図800である。示されるように、流れ図800は、動作802〜804のいずれかを含み得る。動作802〜804は、特定の順序で示され説明されるが、この方法は、特許請求される主題から逸脱することなく、限定はされないが異なる順序または異なる数の動作を含む、代替的な方式で実行されてもよいことを、理解されたい。また、流れ図800の少なくともいくつかの動作は、他の動作と完全にまたは部分的に重複するように実行されてもよい。加えて、以下の説明は、特定の他の図面に示される特定の態様または特徴に言及するが、方法は、他の態様または特徴とともに実行されてもよい。

特定の例示的な実装形態では、動作802〜804の1つまたは複数は、1つまたは複数のモバイルデバイス106と通信している、少なくとも1つのモバイルデバイス102によって少なくとも部分的に実行され得る。動作806において、屋内環境内のモバイルデバイスの1つまたは複数の場所に対応する1つまたは複数の測定結果が、取得され得る。動作808において、モバイルデバイスの1つまたは複数の場所に対応する1つまたは複数の測定結果が、1つまたは複数のサーバ機器に送信され、更新動作で用いられ得る。

例示的な実装形態では、モバイルデバイスは、屋内環境内のモバイルデバイスの複数の場所に対応する、複数の測定結果を取得することができる。モバイルデバイスは、複数の測定結果を、複数の測定結果の束にまとめることができる。複数の測定結果の束は、判定可能な出来事に応答して、1つまたは複数のサーバ機器に、ワイヤレスに、または有線で送信され得る。限定ではなく例として、判定可能な出来事は、送信コストが所与の閾値を下回る時、送信速度が所与の閾値を上回る時、モバイルデバイスが有線によってインターネットに接続されたことが検知される時、ナビゲーションアプリケーションが、測定結果および対応する場所を報告するようにスケジュリングされている、所定の時間、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。

図9は、モバイルデバイスが、グラフと明らかに矛盾する事象の例を経験する可能性があり、これら事象の少なくとも1つがグラフの更新動作を引き起こし得る、屋内環境の少なくとも一部の概略図900である。示されるように、概略図900は、3つの事象902(たとえば、第1の事象902a、第2の事象902b、または第3の事象902c)の1つまたは複数を含み得る。概略図900はさらに、複数のモバイルデバイス102c〜102h、到達不可能な領域904、不正確な注記情報906aまたは修正された注記情報906bのような注記情報906(たとえばPOI情報)、明らかな障害物908、通路910、または領域912を含み得る。各々の例示的な事象902が、以下で説明される。しかし、特許請求される主題は、これらの3つの事象902(たとえば、第1の事象902a、第2の事象902b、または第3の事象902c)には限定されない。

特定の例示的な実装形態では、第1の事象902aは、到達不可能な領域904、またはモバイルデバイス102gもしくは102hのような1つまたは複数のモバイルデバイス102と標識された、領域に関与し得る。図9に示されるように、モバイルデバイス102gまたはモバイルデバイス102hは、到達不可能な領域904によって示されるような、到達不可能であるものとして(図4の)概略的な地図402と関連付けられる注記情報(たとえばPOI情報)によって特定される領域内に、位置し得る。加えて、またはあるいは、モバイルデバイスは、グラフ408が延びてこない領域にモバイルデバイスが位置することを、検出することがある。このことは場合によっては、たとえば、以前はモールのフードコートの飲食店のために割かれていた領域が、さらなる座席の空間を作るために取り除かれた場合に、起こり得る。モバイルデバイス102gまたはモバイルデバイス102hは、到達不可能な領域であるという標識が、それらのデバイスが現在位置している領域と関連付けられることのような、矛盾を検出することができる。モバイルデバイスは、注記情報を処理することによって、到達不可能な領域904であるものとして標識される領域内に、モバイルデバイスが位置することを検出することができる。

したがって、グラフと明らかに矛盾する事象について、少なくとも1つのモバイルデバイスが、(i)注記情報によって到達不可能な領域として標識される領域、または(ii)グラフ408が延びてこない領域に位置していることの、1つまたは複数のしるしが存在し得る。モバイルデバイスはそのようなしるしを送信することができ、クラウドソーシングサーバ機器106cはそのようなしるしを受信することができる。そのようなしるしを受信したことに応答して、クラウドソーシングサーバ機器106cは、(i)領域を到達可能な領域として標識し、更新された注記情報を生成することによって、または(ii)グラフ408をその領域に延ばして、更新されたグラフを生成することによって、モバイルデバイスが位置する屋内環境に対応するグラフ408を、更新することができる。更新動作を開始する前に、クラウドソーシングサーバ機器106cは、たとえば、所定の数のモバイルデバイスが、到達可能な領域904内に位置するものとして検出されることを確認するために、または、そのような矛盾する事象が検出される状態で所定の期間が経過したことを確認するために、少なくとも1つの閾値を設定することができる。

特定の例示的な実装形態では、第2の事象902bは、不正確な注記情報906a(たとえば、不正確なPOI情報)と関連付けられた領域に関わり得る。たとえば、領域912は、「Acme Boots」のような不正確な注記情報906aと関連付けられていることがある。このことは、たとえば、モールの中のある店舗が閉店し、新しい店舗と入れ替わった場合に起こり得る。モバイルデバイスのユーザは、不正確に注記された領域を検出して、誤りを報告することができる。モバイルデバイス102cは、概略的な地図402の領域912と関連付けられた不正確な注記情報906aが、実際に不正確であることを、検出することができる。ここで、モバイルデバイスによるそのような検出は、POI情報が不正確であることを示す、ユーザからの検出の入力を含み得る。

したがって、注記情報と明らかに矛盾する事象について、地図の領域と関連付けられるPOI情報が不正確であるという、少なくとも1つのモバイルデバイスからの1つまたは複数のしるしが存在し得る。モバイルデバイスはそのようなしるしを送信することができ、クラウドソーシングサーバ機器106cまたはPOIサーバ機器106pはそのようなしるしを受信することができる。そのようなしるしを受信したことに応答して、クラウドソーシングサーバ機器106cまたはPOIサーバ機器106pは、更新されたPOI情報において、特定された領域からの不正確なPOI情報の関連付けを解くことによって(たとえば、不正確なPOI情報を、「なし」、「不明」などの指定で置き換えることによって)、屋内環境に対応し不正確なPOI情報に付随する注記情報を更新することができる。

さらに、ユーザは、「Acme Sofas」のような修正された注記情報906b(たとえば、修正されたPOI情報)を提出する権利を与えられ得る。たとえば、モバイルデバイスによる検出はさらに、ユーザにより入力された、修正されたPOI情報の検出をさらに含み得る。したがって、注記情報と明らかに矛盾する事象について、ある領域の修正されたPOI情報を含む、少なくとも1つのモバイルデバイスからの1つまたは複数のしるしが存在し得る。修正を容易にするために、モバイルデバイス102cは、領域912の修正された注記情報906bを、領域912の修正された注記情報906bに少なくとも一部基づいて注記情報を更新できる、少なくとも1つのクラウドソーシングサーバ機器106cまたは少なくとも1つのPOIサーバ機器106pに、送信することができる。モバイルデバイスは、領域のための修正されたPOI情報を含むそのようなしるしを送信することができ、クラウドソーシングサーバ機器106cまたはPOIサーバ機器106pはそのようなしるしを受信することができる。そのようなしるしを受信したことに応答して、クラウドソーシングサーバ機器106cまたはPOIサーバ機器106pは、更新された注記情報において、修正されたPOI情報を特定された領域と関連付けることによって、注記情報を更新することができる。クラウドソーシングサーバ機器106cまたはPOIサーバ機器106pは、少なくとも1つの所定の数のモバイルデバイスが不正確なPOI情報を検出した(または報告した)ことを確認するために、または、関連付けを解く動作または関連付ける動作を実施する前にそれぞれ、少なくとも1つの所定の数のモバイルデバイスが修正されたPOI情報を提出したことを確認するために、1つまたは複数の閾値を設定することができる。加えて、またはあるいは、クラウドソーシングサーバ機器106cまたはPOIサーバ機器106pは、不正確な通知または修正された注記情報が報告される状態で、所与の修正動作を実施する前に、所定の期間が経過したことを確認するために、少なくとも1つの閾値を設定することができる。

特定の例示的な実装形態では、第3の事象902cは、モバイルデバイス102eもしくは102fのような1つまたは複数のモバイルデバイス102、または少なくとも1つの明らかな障害物908に関わり得る。モバイルデバイス102d、102e、または102fは、点線の矢印により表される、追跡された軌跡と関連付けられる。軌跡は、限定ではなく例として、(i)モバイルデバイスが位置してきた少なくとも2つの場所、(ii)モバイルデバイスが移動してきた距離および方向、(iii)またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。追跡された軌跡は、限定ではなく例として、観測され、記録され、記憶され、注記され、またはこれらの任意の組合せなどが行われてきた、軌跡を含み得る。

モバイルデバイス102dは、モバイルデバイス102dの軌跡によって、出入口のような通路910を通って移動したものとして示される。一方、モバイルデバイス102eまたはモバイルデバイス102fは、明らかな障害物908を通って移動したものとして、それぞれの軌跡によって示される。このことは、たとえば、モールの中の店舗が利用客を増やすために新たな入口を設けた場合に、起こり得る。モバイルデバイス102eまたはモバイルデバイス102fは、(i)少なくとも1つのそれぞれの追跡された軌跡と、グラフ408の1つまたは複数の通行可能な経路との間の、または(ii)少なくとも1つのそれぞれの追跡された軌跡と、概略的な地図402との間のそのような矛盾を、検出することができる。より具体的には、モバイルデバイスは、追跡された軌跡自体が、概略的な地図402に存在する明らかな障害物908を通り抜け、または、追跡された軌跡が、グラフ408の通行可能な経路からそれていることを、検出することができる。

したがって、グラフと明らかに矛盾する事象について、少なくとも1つのモバイルデバイスが、概略的な地図402に存在する明らかな障害物908を通り抜けたこと、または、1つまたは複数の場所が、グラフ408の通行可能な経路からそれていることの、1つまたは複数のしるしが存在し得る。モバイルデバイスはそのようなしるしを送信することができ、クラウドソーシングサーバ機器106cはそのようなしるしを受信することができる。そのようなしるしを受信したことに応答して、クラウドソーシングサーバ機器106cは、(たとえば、明らかな障害物を除去することで、明らかな障害物が前に位置していたところに通路を挿入することで、これらの組合せなどによって)概略的な地図402を更新し、または、(たとえば、明らかな障害物が前に位置していたところを通って延びる少なくとも1つのエッジを追加することによって)屋内環境に対応するグラフ408を更新することができる。たとえば、いくつか例を挙げると、明らかな障害物は、更新された概略的な地図で疑わしいものとしてマークされてもよく、明らかな障害物は、更新された概略的な地図から除去されてもよく、またはこれらの任意の組合せが行われてもよい。更新された概略的な地図の明らかな障害物を変更する前に、または、前の明らかな障害物を通って延びる少なくとも1つのエッジを追加する前に、クラウドソーシングサーバ機器106cは、所定の数の矛盾する追跡された軌跡が検出されたことを確認するために、または、所定の数のモバイルデバイスが、そのような状況の報告を提出したことを確認するために、少なくとも1つの閾値を設定することができる。加えて、またはあるいは、クラウドソーシングサーバ機器106cは、概略的な地図402の明らかな障害物を除去するための、またはグラフ408に通行可能な通路を追加するための、所与の更新動作を実施する前に、そのような事象が報告された状態で所定の期間が経過したことを確認するために、少なくとも1つの閾値を設定することができる。

概略的な地図402、グラフ408、またはこれらの任意の組合せなどと明らかに矛盾する事象がモバイルデバイスによって報告される場合、そのような報告は、限定ではなく例として、少なくとも1つの測定結果(たとえば、モバイルデバイスの場所を示す)、モバイルデバイスの場所、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。特定の例示的な実装形態では、第1の事象902aまたは第3の事象902cを少なくとも参照して、モバイルデバイス102は、概略的な地図402またはグラフ408と明らかに矛盾する事象を、明示的に報告しなくてもよい。代わりに、モバイルデバイス102は、少なくとも1つの場所、追跡された軌跡を示す複数の場所、追跡された軌跡の別のしるし、またはこれらの任意の組合せなどを、クラウドソーシングサーバ機器106cに送信することができる。モバイルデバイスから受信される1つもしくは複数の場所または追跡された軌跡から、クラウドソーシングサーバ機器106cは、概略的な地図402、グラフ408、またはこれらの任意の組合せなどと明らかに矛盾する事象が発生したと、判定することができる。少なくとも1つのモバイルデバイスから受信され、概略的な地図402、グラフ408、またはこれらの任意の組合せなどと矛盾する事象が発生したことを示す、1つもしくは複数の場所または追跡された軌跡に少なくとも一部基づいて、クラウドソーシングサーバ機器106cは、概略的な地図402、グラフ408、またはこれらの任意の組合せなどを更新することができる。

図10Aは、ある実装形態による、グラフの更新にモバイルデバイスが参加するための、例示的な方法を示す流れ図1000Aである。図10Bは、ある実装形態による、モバイルデバイスが更新されたグラフを用いるための、例示的な方法を示す流れ図1000Bである。示されるように、流れ図1000Aは、動作1002〜1004のいずれかを含んでもよく、または流れ図1000Bは、動作1006〜1008のいずれかを含んでもよい。動作1002〜1004または1006〜1008は、特定の順序で示され説明されるが、この方法は、特許請求される主題はから逸脱することなく、限定はされないが異なる順序または異なる数の動作を含む、代替的な方式で実行されてもよいことを、理解されたい。また、流れ図1000Aまたは1000Bの少なくともいくつかの動作は、他の動作と完全にまたは部分的に重複するように実行されてもよい。加えて、以下の説明は、特定の他の図面に示される特定の態様または特徴に言及するが、方法は、他の態様または特徴とともに実行されてもよい。

特定の例示的な実装形態では、動作1002〜1004または1006〜1008の1つまたは複数は、1つまたは複数のサーバ機器106と通信している、少なくとも1つのモバイルデバイス102によって少なくとも部分的に実行され得る。流れ図1000Aの動作1002または1004は、たとえば、グラフの更新に参加することに少なくとも関係し得る。流れ図1000Bの動作1006または1008は、たとえば、更新されたグラフを用いることに少なくとも関係し得る。動作1002〜1004または1006〜1008は、単一のモバイルデバイスが実行してもよく、または異なるモバイルデバイスが実行してもよい。

流れ図1000Aのある例示的な実装形態では、動作1002において、グラフと明らかに矛盾する事象が検出され得る。たとえば、モバイルデバイス102は、グラフ408のノードまたはエッジからそれた、1つまたは複数の場所に位置し得る。動作1004において、グラフと明らかに矛盾する事象のしるしが、送信され得る。たとえば、モバイルデバイス102は、グラフ408と明らかに矛盾する事象902を説明する報告を送信してもよく、または、グラフ408と明らかに矛盾する事象902が発生したことをそれをもとに判定できる、測定結果または場所を送信してもよい。

動作1004の後、動作の流れは、図11に示され本明細書において以下で説明されるような、1つまたは複数のサーバ機器によって続けることができる。図11から、動作は、流れ図1000Bについて継続し得る。流れ図1000Bの例示的な実装形態では、動作1006において、グラフと明らかに矛盾する少なくとも1つの事象の1つまたは複数のしるしを反映する、更新されたグラフが受信され得る。たとえば、モバイルデバイスの移動先になり得る位置を示す、少なくとも1つの追加のノードまたはエッジを含む、更新されたグラフが受信され得る。動作1008において、少なくとも1つの測位動作が、更新されたグラフを用いて実行され得る。

図11は、ある実装形態による、グラフを更新するための、1つまたは複数のサーバ機器のための例示的な方法を示す流れ図1100である。示されるように、流れ図1100は、動作1102〜1108のいずれかを含み得る。動作1102〜1108は、特定の順序で示され説明されるが、この方法は、特許請求される主題から逸脱することなく、限定はされないが異なる順序または異なる数の動作を含む、代替的な方式で実行されてもよいことを、理解されたい。また、流れ図1100の少なくともいくつかの動作は、他の動作と完全にまたは部分的に重複するように実行されてもよい。加えて、以下の説明は、特定の他の図面に示される特定の態様または特徴に言及するが、方法は、他の態様または特徴とともに実行されてもよい。

特定の例示的な実装形態では、動作1102〜1108の1つまたは複数は、1つまたは複数のモバイルデバイス102と通信している、1つまたは複数のサーバ機器106によって少なくとも部分的に実行され得る。本明細書において上で説明されたように、流れ図1100の動作の流れは、図10Aの動作から続き得る。動作1102において、グラフと明らかに矛盾する少なくとも1つの事象の1つまたは複数のしるしが、受信され得る。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、グラフ408と明らかに矛盾する事象902を説明する報告を受信してもよく、または、グラフ408と明らかに矛盾する事象902が発生したことをそれをもとに判定できる、測定結果または場所を受信してもよい。

動作1104において、1つまたは複数のモバイルデバイスから受信された1つまたは複数のしるしが、少なくとも1つの事象がグラフと矛盾することを実証するために、分析され得る。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、少なくとも1つのモバイルデバイスの、モバイルデバイスの複数の場所または追跡された軌跡が、グラフ408が現実の世界の特性と一致しないことを示すことを、実証することができる。たとえば、場所または追跡された軌跡は、グラフ408のノードまたはエッジに対応しない、またはグラフ408の通行可能な通路と一致しない、1つまたは複数の場所に、モバイルデバイスが位置している、または位置していたことを、示し得る。さらに、またはあるいは、限定ではなく例として、クラウドソーシングサーバ機器106cは、所定の数のモバイルデバイスが、グラフと明らかに矛盾するしるしを、または、グラフ408と明らかに矛盾する複数の事象が所定の期間の間に受信されたことのしるしを送信したことを、確認することによって、グラフ408と矛盾する事象を実証することができる。

動作1106において、グラフは、グラフと矛盾する少なくとも1つの事象の1つまたは複数のしるしに少なくとも一部基づいて、または、そうしたしるしの分析に応答して更新されて、更新されたグラフを生成することができる。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、グラフ408と明らかに矛盾する少なくとも1つの事象の1つまたは複数のしるしに少なくとも一部基づいて、グラフ408を更新して、更新されたグラフを生成することができる。グラフ408の更新はさらに、1つまたは複数の受信された事象がグラフ408と実際に矛盾することを実証する分析に応答して、実行され得る。動作1108において、更新されたグラフが送信され得る。たとえば、クラウドソーシングサーバ機器106cは、更新されたグラフを、モバイルデバイス102または地図サーバ機器106mに送信することができる。本明細書において上で説明されたように、動作の流れは、図10Bの流れ図1000Bに続き得る。

図12は、ある実装形態による、屋内環境と連動した無線モデルの更新の1つまたは複数の態様を実施し得る、例示的なサーバ機器1200を示す概略図である。示されるように、サーバ機器1200は、少なくとも1つのプロセッサ1202、1つまたは複数のメモリ1204、少なくとも1つの通信インターフェース1206、1つまたは複数の他のコンポーネント1208、または少なくとも1つの相互接続1212などを含み得る。図12はまた、少なくとも1つの記憶媒体1214および1つまたは複数のネットワーク1216を示す。サーバ機器1200は、記憶媒体1214またはネットワーク1216へのアクセスを有し得る。メモリ1204または記憶媒体1214は、命令1210を含み得る。しかし、代替的には、サーバ機器1200は、特許請求される主題から逸脱することなく、例示されるデバイスよりも多数の、少数の、もしくは例示されるデバイスとは異なるコンポーネントを含んでもよく、またはそれらへのアクセスを有してもよい。

特定の例示的な実装形態では、(たとえば、図1、図3、および図5の)サーバ機器106は、サーバ機器1200を含み得る。サーバ機器1200は、プロセシング能力を有するデバイスのような、少なくとも1つの電子デバイスを含んでもよく、または備えてもよい。サーバ機器1200は、たとえば、少なくとも1つのプロセッサまたはメモリを有する任意の電子デバイスを、備え得る。サーバ機器1200の例は、限定はされないが、デスクトップコンピュータ、1つまたは複数のサーバブレード、少なくとも1つのサーバマシン、少なくとも1つの遠隔通信ノード、インテリジェントルータもしくはスイッチ、アクセスポイント、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。

1つまたは複数のプロセッサ1202は、1つまたは複数の別個のまたは統合されたプロセッサを含み得る。プロセッサ1202は、命令1210のような命令によってプログラムされ、本明細書で説明される任意の手順の少なくとも一部を実施する専用プロセッサになり得る。メモリ1204は、プロセッサ1202によって実行され得る命令1210の少なくとも一部を、記憶し、格納し、または場合によっては、命令1210の少なくとも一部へのアクセスを提供することができる。命令1210の例は、限定はされないが、プログラム、アプリケーションなど、もしくはこれらの一部、使用可能なデータ構造、プロセッサ実行可能命令、コンピュータによって実施される命令、コードもしくはコーディング、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1202による命令1210の実行は、サーバ機器1200を、専用のコンピューティングデバイス、装置、プラットフォーム、またはこれらの任意の組合せなどに変換することができる。

命令1210は、限定ではなく例として、無線モデル命令1210aを含み得る。特定の例示的な実装形態では、無線モデル命令1210aは、たとえば、いくつか例を挙げると、動作602〜606または1102〜1108のいずれかのような、(たとえば図6または図11の)流れ図600または1100の1つまたは複数の実装形態の少なくとも一部、図3または図5に示されるサーバ機器から見た任意の対話の少なくとも一部、またはこれらの任意の組合せなどを実現できる、命令に相当し得る。ある例示的な実装形態では、サーバ機器1200は、無線モデル命令1210aを実行して、無線モデルを更新し、または広めることができる。たとえば、1つまたは複数のサーバ機器106(たとえば、図1、図3、または図5の)は、少なくとも1つのモバイルデバイスから受信された1つまたは複数の測定結果に少なくとも一部基づいて、(たとえば、図4または図5の)少なくとも1つの無線モデル404を更新することができる。別の例示的な実装形態では、(たとえば、図1、図3、または図5の)1つまたは複数のサーバ機器106は、グラフとの明らかな矛盾を示し少なくとも1つのモバイルデバイスから受信される、1つまたは複数の事象の報告、少なくとも1つの測定結果、少なくとも1つの場所、またはこれらの任意の組合せなどに少なくとも一部基づいて、(たとえば図4の)少なくとも1つのグラフ408を更新することができる。他の代替形態が、特許請求される主題から逸脱することなく、代わりに実施されてもよい。

少なくとも1つの通信インターフェース1206は、サーバ機器1200と他のデバイスまたは人間の操作者との間に、1つまたは複数のハードウェアインターフェースまたはソフトウェアインターフェースを提供することができる。したがって、通信インターフェース1206は、画面、スピーカー、マイクロフォン、カメラ、キーボードもしくはキー、または、他の人間とデバイスとの間の入力もしくは出力機構を含み得る。さらに、またはあるいは、通信インターフェース1206は、1つまたは複数のネットワーク1216を介して、ワイヤレス信号および/または有線信号を(たとえば、ワイヤレス通信リンクまたは有線通信リンクを介して)通信するために、送受信機(たとえば、送信機または受信機)、無線、アンテナ、ネットワークインターフェース(たとえば、ネットワークインターフェースカードのような有線のハードウェアインターフェースコネクタ、または、Bluetooth(登録商標)もしくは近距離通信(NFC)ユニットなどのような、ワイヤレスインターフェースコネクタ)、ローカルハードウェアインターフェース(たとえば、universal serial bus(USB)コネクタ、またはLight Peak(登録商標)コネクタなど)、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。少なくとも1つの通信インターフェース1206を用いた通信は、いくつか例を挙げると、送信、受信、送信の開始などを可能にし得る。

1つまたは複数のネットワーク1216は、少なくとも1つのワイヤレスネットワークまたは有線ネットワークを含み得る。ネットワーク1216の例は、限定はされないが、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスLAN(WLAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスWAN(WWAN)、セルラーネットワーク、遠隔通信ネットワーク、インターネット、アドホックネットワーク、インフラストラクチャネットワーク、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。記憶媒体1214は、たとえば、命令1210の少なくとも一部を記憶することができる。記憶媒体1214は、サーバ機器1200の外部(示されるように)にあってよい。外部にある場合、記憶媒体1214は、ローカルにあってもよく、またはサーバ機器1200から離れていてもよい。記憶媒体1214の外部での実装形態は、別個のメモリデバイスを含んでもよく、または、別の電子デバイスの一部を含んでもよい。そのように明示的には示されないが、記憶媒体1214はやはり、または代替的に、サーバ機器1200内に、またはサーバ機器1200の内部に位置してもよい。記憶媒体1214の例は、限定はされないが、ハードドライブ、ディスク(disk)、ディスク(disc)、記憶装置アレイ、揮発性メモリ、非揮発性メモリ、USBドライブ、メモリカード、コンピュータ可読媒体、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。

サーバ機器1200は、1つまたは複数のバス、チャネル、スイッチング機構、またはこれらの組合せなどを含む、少なくとも1つの相互接続1212を含み、サーバ機器1200のコンポーネント間の信号通信を可能にし得る。他のコンポーネント1208は、1つまたは複数の他の補助的なプロセシングコンポーネント、記憶装置コンポーネント、もしくは通信コンポーネント、電源、他の機構を提供する装置、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。図12には明示的には示されないが、サーバ機器1200の1つまたは複数のコンポーネントは、個別のインターフェースまたは統合されたインターフェースを介して、相互接続1212に結合され得る。単なる例として、インターフェースは、プロセッサ1202または通信インターフェース1206を、相互接続1212に結合することができる。

例示的な実装形態では、サーバ機器1200のような機器は、少なくとも1つのメモリ1204および1つまたは複数のプロセッサ1202を含み得る。少なくとも1つのメモリ1204は、命令1210を記憶し得る。1つまたは複数のプロセッサ1202は、命令1210を実行するように、たとえば、1つまたは複数の手順、処理、動作、またはこれらの任意の組合せなどを実行するように、構成され得る。例示的な実装形態では、物品(たとえば製造の物品)は、少なくとも1つの記憶媒体1214を含み得る。少なくとも1つの記憶媒体1214は、たとえば、1つまたは複数の手順、処理、動作、またはこれらの任意の組合せなどを実行するための、1つまたは複数のプロセッサ1202によって実行可能な命令1210を記憶していてもよい。

図13は、ある実装形態による、屋内環境と連動した無線モデルの更新の1つまたは複数の態様を実施し得る、例示的なモバイルデバイス1300を示す概略図である。示されるように、モバイルデバイス1300は、少なくとも1つのプロセッサ1302(たとえば、汎用プロセッサ1302aまたはデジタル信号1302b)、1つまたは複数のメモリ1304、少なくとも1つの通信インターフェース1306、少なくとも1つの相互接続1308、少なくとも1つのワイヤレス送受信機1312、少なくとも1つのSPS受信機1318、少なくとも1つのAM/FM受信機1320、または、1つまたは複数の他のコンポーネント1322などを含み得る。図13はまた、少なくとも1つの記憶媒体1314および1つまたは複数のネットワーク1316も示す。モバイルデバイス1300は、記憶媒体1314またはネットワーク1316へのアクセスを有し得る。メモリ1304または記憶媒体1314は、命令1310を含み得る。しかし、代替的には、モバイルデバイス1300は、特許請求される主題から逸脱することなく、例示されるデバイスよりも多数の、少数の、もしくは例示されるデバイスとは異なるコンポーネントを含んでもよく、またはそれらへのアクセスを有してもよい。

特定の例示的な実装形態では、モバイルデバイス102(たとえば、図1〜図3、および図5の)は、モバイルデバイス1300を含み得る。モバイルデバイス1300は、プロセシング能力を有するデバイスのような、少なくとも1つの電子デバイスを含んでもよく、または備えてもよい。モバイルデバイス1300は、たとえば、少なくとも1つのプロセッサおよび/またはメモリを有する任意の電子デバイスを、備え得る。モバイルデバイス1300の例は、限定はされないが、ノートブックコンピュータもしくはラップトップコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、ネットブック、スレートコンピュータもしくはタブレットコンピュータ、ポータブルエンターテイメントデバイス、携帯電話、スマートフォン、モバイル端末(MT)、移動局(MS)、ユーザ装置(UE)、パーソナルナビゲーションデバイス(PND)、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。

1つまたは複数のプロセッサ1302は、1つまたは複数の別個のまたは統合されたプロセッサを含み得る。示されるように、1つまたは複数のプロセッサ1302は、汎用プロセッサ1302a、デジタルシグナルプロセッサ1302b、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。汎用プロセッサ1302aは、命令1310のような命令によってプログラムされ、本明細書で説明される任意の手順の少なくとも一部を実施する、専用のプロセッサになり得る。デジタルシグナルプロセッサ(DSP)1302bは、デジタル信号を処理するために少なくとも部分的に強化されたアーキテクチャを有するプロセッサを含み得る。デジタルシグナルプロセッサ1302bは、命令1310のような命令によってプログラムされ、本明細書で説明される任意の手順の少なくとも一部を実施する、専用のデジタルシグナルプロセッサになり得る。汎用プロセッサ1302aまたはデジタルシグナルプロセッサ1302bは、本明細書で説明される任意の手順を実施するために、個別に、または一緒に動作することができる。

メモリ1304は、プロセッサ1302によって実行され得る命令1310の少なくとも一部を、記憶し、格納し、または場合によっては、命令1310の少なくとも一部へのアクセスを提供することができる。命令1310の例は、限定はされないが、プログラム、アプリケーションなど、もしくはこれらの一部、使用可能なデータ構造、プロセッサ実行可能命令、コンピュータによって実施される命令、コードもしくはコーディング、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。1つまたは複数のプロセッサ1302による命令1310の実行は、モバイルデバイス1300を、専用のコンピューティングデバイス、装置、プラットフォーム、またはこれらの任意の組合せなどに変換することができる。

命令1310は、限定ではなく例として、無線モデル命令1310aを含み得る。特定の例示的な実装形態では、無線モデル命令1310aは、たとえば、いくつか例を挙げると、動作802〜808、1002〜1004、または1006〜1008のいずれかのような、(たとえば図8、図10A、または図10Bの)流れ図800、1000A、または1000Bの1つまたは複数の実装形態の少なくとも一部、図3または図6または図9に示されるモバイルデバイスから見た任意の対話の少なくとも一部、またはこれらの任意の組合せなどを実現できる、命令に相当し得る。1つの特定の実装形態では、(たとえば、図1〜図3または図6の)モバイルデバイス102は、無線モデル命令1310aを実行して、(たとえば、図2および図6の)少なくとも1つの場所204に対応する(たとえば図6の)少なくとも1つの測定結果を確定することができ、(たとえば図1、図3、または図6の)1つまたは複数のサーバ機器に、少なくとも1つの測定結果502をワイヤレスに送信することができる。別の特定の実装形態では、モバイルデバイス102は、無線モデル命令1310aを実行して、1つまたは複数のサーバ機器106から、(たとえば図6の)少なくとも1つの更新された無線モデル404Uをワイヤレスに受信することができ、少なくとも1つの更新された無線モデル404Uを用いて測位動作を実行することができる。さらに他の特定の実装形態では、モバイルデバイス102は、無線モデル命令1310aを実行して、(たとえば図9の)1つまたは複数の事象902を検出したことによる(たとえば図4の)グラフ408の更新に参加することができ、または、更新されたグラフを用いることができる。他の代替形態が、特許請求される主題から逸脱することなく、代わりに実施されてもよい。

少なくとも1つの通信インターフェース1306は、モバイルデバイス1300と他のデバイスまたは人間の操作者との間に、1つまたは複数のハードウェアインターフェースまたはソフトウェアインターフェースを提供することができる。したがって、通信インターフェース1306は、画面、スピーカー、マイクロフォン、カメラ、キーボードもしくはキー、または、他の人間とデバイスとの間の入力もしくは出力機構を含み得る。さらに、またはあるいは、通信インターフェース1306は、1つまたは複数のネットワーク1316を介して、ワイヤレス信号および/または有線信号を(たとえば、ワイヤレス通信リンクまたは有線通信リンクを介して)通信するために、送受信機(たとえば、送信機または受信機)、無線、アンテナ、ネットワークインターフェース(たとえば、ネットワークインターフェースカードのような有線のハードウェアインターフェースコネクタ、または、Bluetooth(登録商標)もしくは近距離通信(NFC)ユニットなどのような、ワイヤレスインターフェースコネクタ)、ローカルハードウェアインターフェース(たとえば、universal serial bus(USB)コネクタ、またはLight Peak(登録商標)コネクタなど)、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。少なくとも1つの通信インターフェース1306を用いた通信は、いくつか例を挙げると、送信、受信、送信の開始などを可能にし得る。

1つまたは複数のネットワーク1316は、少なくとも1つのワイヤレスネットワークまたは有線ネットワークを含み得る。ネットワーク1316の例は、限定はされないが、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスLAN(WLAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ワイヤレスWAN(WWAN)、セルラーネットワーク、遠隔通信ネットワーク、インターネット、アドホックネットワーク、インフラストラクチャネットワーク、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。記憶媒体1314は、たとえば、命令1310の少なくとも一部を記憶することができる。記憶媒体1314は、モバイルデバイス1300の外部(示されるように)にあってよい。外部にある場合、記憶媒体1314は、ローカルにあってもよく、またはモバイルデバイス1300から離れていてもよい。記憶媒体1314の外部での実装形態は、別個のメモリデバイスを含んでもよく、または、別の電子デバイスの一部を含んでもよい。そのように明示的には示されないが、記憶媒体1314はやはり、または代替的に、モバイルデバイス1300内に、またはモバイルデバイス1300の内部に位置してもよい。記憶媒体1314の例は、限定はされないが、ハードドライブ、ディスク(disk)、ディスク(disc)、記憶装置アレイ、揮発性メモリ、非揮発性メモリ、USBドライブ、メモリカード、コンピュータ可読媒体、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。

さらに、またはあるいは、通信インターフェース1306に対して、モバイルデバイス1300は、1つまたは複数の送信機、受信機、送受信機、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。単なる例として、モバイルデバイスは、少なくとも1つのワイヤレス送受信機1312、少なくとも1つのSPS受信機1318、少なくとも1つのAM/FM受信機1320、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。ワイヤレス送受信機1312は、たとえば、少なくとも1つの選択されたプロトコルに従って、ワイヤレス信号を送信または受信することができる。例示的なプロトコルは、限定はされないが、セルラーもしくはWWANプロトコル、Wi-Fiプロトコル、Bluetooth(登録商標)プロトコル、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。ワイヤレス送受信機1312は、たとえば、ワイヤレス信号を介してネットワーク1316と通信することができる。SPS受信機1318は、1つまたは複数の衛星、擬似衛星、測位ビーコン、またはこれらの任意の組合せなどから、SPS信号を少なくとも受信することができる。AM/FM受信機1320は、振幅変調(AM)信号または周波数変調(FM)信号を少なくとも受信することができる。図13には明示的には示されないが、ワイヤレス送受信機1312、SPS受信機1318、AM/FM受信機1320、またはこれらの任意の組合せなどは、1つまたは複数の個別のアンテナまたは共有されるアンテナに結合され得る。

モバイルデバイス1300は、1つまたは複数のバス、チャネル、スイッチング機構、またはこれらの組合せなどを含む、少なくとも1つの相互接続1308を含み、モバイルデバイス1300のコンポーネント間の信号通信を可能にし得る。他のコンポーネント1322は、1つまたは複数の他の様々なセンサ、電源、他の機構を提供する装置、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。ある例示的な実装形態では、センサは、限定はされないが、温度計、気圧計、加速度計、コンパス、ジャイロスコープ、またはこれらの任意の組合せなどを含み得る。図13には明示的には示されないが、モバイルデバイス1300の1つまたは複数のコンポーネントは、別個のインターフェースまたは統合されたインターフェースを介して、相互接続1308に結合され得る。単なる例として、インターフェースは、ワイヤレス送受信機1312または汎用プロセッサ1302aを、相互接続1308に結合することができる。

例示的な実装形態では、モバイルデバイス1300のようなデバイスは、少なくとも1つのメモリ1304および1つまたは複数のプロセッサ1302を含み得る。少なくとも1つのメモリ1304は、命令1310を記憶し得る。1つまたは複数のプロセッサ1302は、命令1310を実行するように、たとえば、1つまたは複数の手順、処理、動作、またはこれらの任意の組合せなどを実行するように、構成され得る。例示的な実装形態では、物品(たとえば製造の物品)は、少なくとも1つの記憶媒体1314を含み得る。少なくとも1つの記憶媒体1314は、たとえば、1つまたは複数の手順、処理、動作、またはこれらの任意の組合せなどを実行するように、1つまたは複数のプロセッサ1302によって実行可能な命令1310を記憶していてもよい。

本明細書で説明された方法は、特定の特徴または例による適用例に応じて、様々な手段によって実装され得る。たとえば、そのような方法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、個別の/不変の論理回路、またはこれらの任意の組合せなどで実装され得る。ハードウェアまたは論理回路による実装形態の場合、たとえば、プロセッサまたはプロセシングユニットは、いくつか例を挙げると、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、命令を実行するようにプログラムされ、もしくは本明細書で説明される機能を実行するように設計された、他のデバイスもしくはユニット、またはこれらの組合せの中で実装され得る。本明細書では、「制御論理回路」という用語は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、個別の/不変の論理回路、またはこれらの任意の組合せなどによって実装される論理回路を包含し得る。

ファームウェアまたはソフトウェアによる実装形態の場合、これらの方法は、本明細書で説明されるような機能を実行する命令を有するモジュール(たとえば、プロシージャ、関数など)によって実装されてもよい。命令を有形に具現化するいずれの機械可読媒体も、本明細書で説明されるような方法の実装において使用され得る。たとえば、ソフトウェアコードはメモリに記憶され、またはプロセッサによって実行され得る。メモリは、プロセッサの内部またはプロセッサの外部に実装され得る。本明細書で用いられる「メモリ」という用語は、長期メモリ、短期メモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、または他の記憶メモリ/媒体のいずれかの種類を指すことができ、特定のメモリの種類もしくはメモリの数には限定されず、またはメモリが格納される媒体の種類に関して限定されない。

1つまたは複数の例示的な実装形態では、本明細書で説明される機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、個別の/不変の論理回路、これらの任意の組合せなどで実装され得る。ファームウェアまたはソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、(たとえば電気的なデジタル信号を介して)物理的なコンピュータ可読媒体に記憶され得る(たとえば、命令を記憶した少なくとも1つの記憶媒体を含む少なくとも1つの製造の物品として実現される)。コンピュータ可読媒体は、データ構造、コンピュータプログラム、またはこれらの任意の組合せなどによって符号化され得る、物理的なコンピュータ可読媒体を含み得る。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な物理的な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気ストレージデバイス、または、命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され、コンピュータもしくはコンピュータのプロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含んでもよい。本明細書で使用される場合、ディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク（登録商標）、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピー（登録商標）ディスク、およびブルーレイディスクを含んでもよく、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、通常、レーザーで光学的にデータを再生する。

また、コンピュータ命令、コード、またはデータなどは、物理的な伝送媒体上の信号を介して、送信機から受信機に(たとえば、電気的なデジタル信号を介して)送信され得る。たとえば、ソフトウェアは、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または、赤外線、無線もしくはマイクロ波のようなワイヤレス技術の物理的なコンポーネントを用いて、ウェブサイト、サーバ、または他の遠隔のソースから送信され得る。上記の組合せも、物理的な伝送媒体の範囲内に含まれ得る。そのようなコンピュータ命令またはデータは、異なる時間(たとえば、第1の時間および第2の時間)において、一部(たとえば、第1の部分および第2の部分)が送信され得る。

電子デバイスは、Wi-Fi/WLANまたは他のワイヤレスネットワークとともに動作することもできる。たとえば、測位データは、Wi-Fiまたは他のワイヤレスネットワークを介して取得され得る。Wi-Fi/WLAN信号に加えて、ワイヤレス/モバイルデバイスはまた、本明細書では各々全般に衛星測位システム(SPS)またはGNSS(全地球的航法衛星システム)と呼ばれる、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GLONASS、NAVSTAR、QZSS、これらのシステムの組合せによる衛星を用いるシステム、または将来開発される任意のSPSの形態であり得る、衛星からの信号を受信することもできる。さらに、本明細書で説明される実装形態は、擬似衛星または衛星と擬似衛星の組合せを利用する、位置測定システムとともに用いられ得る。擬似衛星は、L帯(または他の周波数)の搬送波信号上に変調される擬似ランダム雑音(PRN)コードまたは他の測距コード(たとえば、GPSまたはCDMAセルラー信号と同様の)をブロードキャストする、地上の送信機を含んでもよく、上記のコードは、GPSの時間と同期し得る。そのような送信機の各々は、遠隔の受信機による識別を可能にするために、固有のPNコードを割り当てられ得る。擬似衛星は、軌道衛星からのSPS信号が利用できない可能性がある状況、たとえば、トンネル、鉱山、建物、アーバンキャニオン、または他の閉鎖された領域の中で、特に有用であり得る。擬似衛星の別の実装形態は、無線ビーコンとして知られている。本明細書で用いられる「衛星」という用語は、擬似衛星、擬似衛星の等価物、および、同様のまたは類似の技術を含み得る。本明細書で用いられる「SPS信号」という用語は、擬似衛星または擬似衛星の等価物からの、SPSのような信号を含み得る。特定の実装形態は、フェムトセルまたはフェムトセルを含むシステムの組合せにも適用され得る。たとえば、フェムトセルは、データ通信または音声通信を提供することができる。さらに、フェムトセルは、測位データを提供することができる。

したがって、本明細書で説明される例示的な実装形態は、様々なSPSとともに用いられ得る。SPSは、通常、エンティティが、地上または上空での自身の位置を、送信機から受信された信号に少なくとも一部基づいて特定することを可能にするように配置された、送信機のシステムを含む。そのような送信機は、必須ではないが通常、設定された数のチップの繰返し擬似ランダム雑音(PN)コードによってマークされた信号を送信し、地上の制御局、ユーザ装置、または宇宙船に配置され得る。ある特定の例では、そのような送信機は、地球を周回する宇宙船(SV)に配置され得る。たとえば、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GlonassまたはCompassのような様々な全地球的航法衛星システム(GNSS)において、SVは、様々なGNSSの他のSVにより送信されるPNコードと区別できるPNコードによってマークされる信号を(たとえば、GPSのように各衛星で異なるPNコードを用いて、またはGlonassのように異なる周波数で同一のコードを用いて)、送信することができる。特定の態様によれば、本明細書で提示される技術は、SPSのための地球規模のシステム(たとえばGNSS)には限定されない。たとえば、本明細書で提供される技術は、たとえば、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、インドのインド地域航法衛星システム(IRNSS)、中国の北斗などのような様々な地域的システム、ならびに/または、1つまたは複数の地球規模のおよび/もしくは地域的な航法衛星システムと関連し得る、または場合によってはこれらとともに使用できるようにされ得る、様々な補強システム(たとえば静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS))に対して適用されてもよく、または場合によってはそれらの地域的システムおよび補強システムにおいて使用できるようにされてもよい。限定ではなく例として、SBASは、たとえば、広域補強システム(WAAS)、Europen Geostationary Navigation Overlay Service(EGNOS)、運輸多目的衛星用衛星航法補強システム(MSAS)、GPS Aided Geo Augmented Navigation or GPS and Geo Augmented Navigation system(GAGAN)などのような、インテグリティ情報、差分修正などを提供する、補強システムを含み得る。したがって、本明細書で用いられるSPSは、1つまたは複数の地球規模のならびに/または地域的な航法衛星システムもしくは補強システムの任意の組合せを含んでもよく、SPS信号は、SPS信号、SPS信号のような信号、または1つまたは複数のSPSと関連付けられる他の信号を含み得る。

ネットワークは、いくつか例を挙げると、多くの異なるシステム、規格、またはプロトコルなどの任意の1つまたは複数に従って、動作し得る。たとえば、少なくとも1つのワイヤレス通信ネットワークを含む実装形態では、そのようなワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)、これらの任意の組合せなどの、1つまたは複数を含み得る。WWANは、符号分割多重接続(CDMA)ネットワーク、時分割多重接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多重接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多重接続(OFDMA)ネットワーク、単一キャリア周波数分割多重接続(SC-FDMA)ネットワーク、またはこれらの任意の組合せなどであってよい。CDMAネットワークは、いくつか無線技術の例を挙げると、cdma2000、Wideband-CDMA(W-CDMA)、時分割同期符号分割多重接続(TD-SCDMA)、またはこれらの任意の組合せなどのような、1つまたは複数の無線接続技術(RAT)を実装することができる。ここで、cdma2000は、IS-95規格、IS-2000規格、IS-856規格、またはこれらの任意の組合せなどに従って実装される技術を含み得る。TDMAネットワークは、Global System for Mobile Communications(GSM（登録商標）)、Digital Advanced Mobile Phone System(D-AMPS)、または何らかの他のRATを実装してもよい。GSM（登録商標）およびW-CDMAの例は、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)という名称の組織からの文書で説明される。Cdma2000の例は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の組織からの文書で説明される。3GPPおよび3GPP2の文書は公開されている。WLANは、IEEE 802.11xネットワークを含んでもよく、WPANは、いくつか例を挙げると、Bluetooth（登録商標）ネットワークまたはIEEE 802.15xネットワークを含んでもよい。ワイヤレス通信ネットワークは、たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)、Ad
vanced LTE、WiMAX、Ultra Mobile Broadband(UMB)、またはこれらの任意の組合せなどのような、いわゆる次世代技術(たとえば「4G」)を含んでもよい。

この発明を実施するための形態のいくつかの部分は、特定の装置または専用のコンピューティングデバイスまたはプラットフォームのメモリに記憶され得る、バイナリのデジタル電子信号上の、操作のアルゴリズムまたは記号による表現の形で提示されている。この特定の明細書の文脈においては、特定の装置などの用語は、プログラムソフトウェアまたは命令からの命令に従って特定の機能を実行するようにプログラムされた後の、汎用コンピュータを含む。アルゴリズムによる説明または記号による表現は、他の当業者に自身の成果の内容を伝えるために、信号処理または関連技術の当業者により用いられる技法の例である。本明細書では、かつ一般に、アルゴリズムとは、所望の結果を導く、操作または同様の信号処理の一貫した手順であると考えられ得る。この場合の操作または処理は、物理量の物理的な操作に関与し得る。必須ではないが通常、そのような物理量は、記憶、転送、結合、比較、送信、受信、または場合によっては操作され得る、電気信号または磁気信号の形態をとり得る。

場合によっては、主に一般に用いられているという理由で、そのような信号を、ビット、データ、値、要素、シンボル、文字、変数、用語、数字、番号などと呼ぶことが好都合であることが分かっている。しかし、これらの用語または同様の用語のすべてが、適切な物理量と関連付けられるべきであり、便宜的な呼び方にすぎないことを、理解されたい。別段特に述べられない限り、上の議論から明らかなように、本明細書全体において、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「決定する」、「解明する」、「取得する」、「送信する」、「受信する」、「実行する」、「適用する」、「配置する/位置づける」、「記憶する」、「更新する」、「提供する」、「広める」、「修正する」、「作成する」、「採用する」などのような用語を利用した議論は、専用のコンピュータまたは同様の専用の電子コンピューティングデバイスのような、特定の装置の動作または処理を指すことが、理解される。したがって、本明細書の文脈においては、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、もしくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス、または表示デバイス内の電気的な、電子的な、または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。

同様に、本明細書で用いられる「および」、および「または」という用語は、そのような用語が用いられる文脈にも少なくとも一部応じて決まると考えられる、様々な意味を含み得る。通常、「または」は、A、BまたはCのように、列挙したものを関連付けるために用いられる場合、排他的な意味で用いられる場合の、A、BまたはCとともに、包含的な意味で用いられる場合の、A、B、およびCも意味することが意図される。加えて、本明細書で用いられる「1つまたは複数の」という用語は、任意の特徴、構造、もしくは特性などを、単数形で説明するのに用いられることがあり、または、特徴、構造、もしくは特性などの何らかの組合せを説明するために用いられることがある。しかし、これは説明のための例に過ぎず、特許請求される主題は、この例には限定されないことに留意されたい。

例示的な特徴であると現在考えられることが、例示され説明されてきたが、特許請求される主題から逸脱することなく、様々な他の修正を行うことができ、等価物が置換され得ることが、当業者には理解されよう。さらに、本明細書で説明されるこの中心的な概念から逸脱することなく、特許請求される主題の教示に具体的な状況を適応させるために多くの修正を行うことができる。したがって、特許請求される主題は、開示される特定の例に限定されず、また、そのような特許請求する主題は添付の特許請求の範囲内にあるすべての態様およびその等価物も含み得ることが意図されている。

102 モバイルデバイス
104 屋内環境
106 サーバ機器
106c クラウドソーシングサーバ機器
106d 地図ディレクトリサーバ機器
106m 地図サーバ機器
106p POIサーバ機器
108 屋内環境の特性
110 ワイヤレス送信機デバイス
112 位置情報サービス
114 有線通信リンク
116 ワイヤレス通信リンク

Claims (25)

1. サーバからモバイルデバイスに屋内ナビゲーション情報を提供するための方法であって、
   前記サーバにおいて、屋内環境内の第１のモバイルデバイスの場所のしるしを受信するステップと、
   前記サーバにおいて、前記第1のモバイルデバイスの場所と前記屋内環境に関連する地図情報との間の矛盾を確認するステップであって、前記第１のモバイルデバイスの場所と前記地図情報を比較して、前記矛盾を確認するステップを含む、確認するステップと、
   前記サーバにおいて、前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新して、更新された前記屋内環境に関連する地図情報を生成するステップであって、該生成するステップが、前記屋内環境内のモバイルデバイスの場所のしるしを提供する複数のモバイルデバイスから受信された情報に基づいて、閾値回数確認された前記矛盾に応答する、生成するステップと、
   前記屋内環境内での測位のために、前記更新された地図情報を第２のモバイルデバイスが使用できるようにするために、前記更新された前記屋内環境に関連する地図情報を、前記サーバから前記第２のモバイルデバイスへ送信するステップとを含む、方法。
2. 前記第１のモバイルデバイスの場所と前記地図情報の間の前記矛盾が、前記屋内環境に関連する前記地図情報内の到達不可能として確認された領域に関連する前記第１のモバイルデバイスの場所を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新して、前記到達不可能として確認された前記領域が到達可能であること示すステップをさらに含む、請求項２に記載の方法。
4. 前記地図情報を更新するステップが、到達不可能として確認された前記領域に関連するモバイルデバイスの閾値数の場所を受信した場合にのみ、実行される、請求項３に記載の方法。
5. 前記矛盾を確認するステップが、前記地図情報に基づいて、前記第１のモバイルデバイスは前記地図情報内で確認された障害物を通って移動したことを判定するステップを含む、請求項１に記載の方法。
6. 前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新するステップが、前記地図情報に関連する注記を更新するステップを含む、請求項１に記載の方法。
7. モバイルデバイスに屋内ナビゲーション情報を提供するためのサーバであって、
   屋内環境内の第１のモバイルデバイスの場所のしるしを受信するための手段と、
   前記第１のモバイルデバイスの場所と前記屋内環境に関連する地図情報との間の矛盾を確認するための手段であって、前記第１のモバイルデバイスの場所と前記地図情報を比較して前記矛盾を確認するための手段を含む、前記矛盾を確認するための手段と、
   前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新して、更新された前記屋内環境に関連する地図情報を生成するための手段であって、前記屋内環境内のモバイルデバイスの場所のしるしを提供する複数のモバイルデバイスから受信された情報に基づいて、閾値回数確認された前記矛盾に応答して前記地図情報を更新するように構成される、更新するための手段と、
   前記屋内環境内での測位のために、前記更新された地図情報を第２のモバイルデバイスが使用できるようにするために、前記更新された前記屋内環境に関連する地図情報を、前記第２のモバイルデバイスへ送信するための手段とを含む、サーバ。
8. 前記第１のモバイルデバイスの場所と前記地図情報の間の前記矛盾が、前記屋内環境に関連する前記地図情報内の到達不可能として確認された領域に関連する前記第1のモバイルデバイスの場所を含む、請求項７に記載のサーバ。
9. 前記地図情報を更新するための手段が、前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新して、前記到達不可能として確認された前記領域が到達可能であること示すための手段を含む、請求項８に記載のサーバ。
10. 前記地図情報を更新するための手段が、到達不可能として確認された前記領域に関連するモバイルデバイスの閾値数の場所を受信した場合にのみ、前記地図情報を更新することを実行するための手段を含む、請求項９に記載のサーバ。
11. 前記矛盾を確認するための手段が、前記地図情報に基づいて、前記第１のモバイルデバイスは前記地図情報内で確認された障害物を通って移動したことを判定するための手段を含む、請求項７に記載のサーバ。
12. 前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新するための手段が、前記地図情報に関連する注記を更新するための手段を含む、請求項７に記載のサーバ。
13. モバイルデバイスに屋内ナビゲーション情報を提供するための、サーバの１つまたは複数のプロセッサによって実行可能な命令を記憶した記憶媒体であって、
    前記命令が、前記１つまたは複数のプロセッサに、
    屋内環境内の第１のモバイルデバイスの場所のしるしを１つまたは複数の通信インターフェースを介して受信させ、
    前記第１のモバイルデバイスの場所と前記屋内環境に関連する地図情報との間の矛盾を確認させ、
    確認された前記矛盾に応答し、前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新させて、更新された前記屋内環境に関連する地図情報を生成させ、
    前記屋内環境内での測位のために、前記更新された地図情報を第２のモバイルデバイスが使用できるようにするために、前記更新された前記屋内環境に関連する地図情報を、前記第２のモバイルデバイスへ送信させるように構成され、
    前記矛盾を確認させることが、前記第１のモバイルデバイスの場所と前記地図情報を比較して前記矛盾を確認することを含み、
    前記更新させることが、前記屋内環境内のモバイルデバイスの場所のしるしを提供する複数のモバイルデバイスから受信された情報に基づいて、閾値回数確認された前記矛盾に応答する、記憶媒体。
14. 前記第１のモバイルデバイスの場所と前記地図情報の間の前記矛盾が、前記屋内環境に関連する前記地図情報内の到達不可能として確認された領域に関連する前記第1のモバイルデバイスの場所を含む、請求項１３に記載の記憶媒体。
15. 前記１つまたは複数のプロセッサに、前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新して、前記到達不可能として確認された前記領域が到達可能であること示させる命令をさら含む、請求項１４の記憶媒体。
16. 前記１つまたは複数のプロセッサに、到達不可能として確認された前記領域に関連するモバイルデバイスの閾値数の場所を受信した場合にのみ、前記地図情報を更新させる命令をさらに含む、請求項１５に記載の記憶媒体。
17. 前記１つまたは複数のプロセッサに前記矛盾を確認させる命令が、前記１つまたは複数のプロセッサに、前記地図情報に基づいて、前記第１のモバイルデバイスは前記地図情報内で確認された障害物を通って移動したことを判定させる命令を含む、請求項１３に記載の記憶媒体。
18. 前記１つまたは複数のプロセッサに前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新させる命令が、前記１つまたは複数のプロセッサに、前記地図情報に関連する注記を更新させる命令を含む、請求項１３に記載の記憶媒体。
19. １つまたは複数のプロセッサを含むサーバであって、
    前記１つまたは複数のプロセッサが、
    屋内環境内の第１のモバイルデバイスの場所に対応する、少なくとも１つの測定結果を、１つまたは複数の通信インターフェースを介して受信し、
    前記屋内環境内の前記第１のモバイルデバイスの場所を、前記屋内環境に関連した地図情報と比較して、前記第１のモバイルデバイスの場所と前記屋内環境に関連する前記地図情報との間の矛盾を確認し、
    前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新して、更新された前記屋内環境に関連する地図情報を生成し、
    前記屋内環境内での測位のために、前記更新された地図情報を第２のモバイルデバイスが使用できるようにするために、前記更新された前記屋内環境に関連する地図情報を、前記第２のモバイルデバイスへ送信するように構成され、
    前記１つまたは複数のプロセッサは、前記屋内環境内のモバイルデバイスの場所のしるしを提供する複数のモバイルデバイスから受信された情報に基づいて、閾値回数確認された前記矛盾に応答して、前記地図情報を更新するようにさらに構成される、サーバ。
20. 前記第１のモバイルデバイスの場所と前記地図情報の間の前記矛盾が、前記屋内環境に関連する前記地図情報内の到達不可能として確認された領域に関連する前記第１のモバイルデバイスの場所を含む、請求項１９に記載のサーバ。
21. 前記プロセッサが、前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新して、前記到達不可能として確認された前記領域が到達可能であること示すようにさらに構成される、請求項２０に記載のサーバ。
22. 前記プロセッサが、到達不可能として確認された前記領域に関連するモバイルデバイスの閾値数の場所を受信した場合にのみ、前記地図情報を更新して前記到達不可能として確認された前記領域が到達可能であることを示すようにさらに構成される、請求項２１に記載のサーバ。
23. 前記矛盾を確認するように構成される前記プロセッサが、前記地図情報に基づいて、前記第１のモバイルデバイスは前記地図情報内で確認された障害物を通って移動したことを判定するようにさらに構成される、請求項１９に記載のサーバ。
24. 前記屋内環境に関連する前記地図情報を更新するように構成される前記１つまたは複数のプロセッサが、前記地図情報に関連する注記を更新するようにさらに構成される、請求項１９に記載のサーバ。
25. 前記屋内環境に関連する前記地図情報内に示されていない、前記屋内環境の２つの領域に接続している通路の存在を、前記屋内環境内のモバイルデバイスの場所のしるしを提供する複数のモバイルデバイスから受信された情報に基づいて、推測するステップをさらに含む、請求項１に記載の方法。

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