JPH07328968A - ロボット装置 - Google Patents

ロボット装置

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Publication number
JPH07328968A
JPH07328968A JP12848894A JP12848894A JPH07328968A JP H07328968 A JPH07328968 A JP H07328968A JP 12848894 A JP12848894 A JP 12848894A JP 12848894 A JP12848894 A JP 12848894A JP H07328968 A JPH07328968 A JP H07328968A
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JP
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robot
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world
virtual
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Application number
JP12848894A
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English (en)
Inventor
Minoru Sekiguchi
実 関口
Hiroyuki Okada
浩之 岡田
Tamami Shiouchi
玉美 塩内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYO
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYOUHOU SHIYORI KAIHATSU KIKO
Fujitsu Ltd
Original Assignee
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYO
GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYOUHOU SHIYORI KAIHATSU KIKO
Fujitsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYO, GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYOUHOU SHIYORI KAIHATSU KIKO, Fujitsu Ltd filed Critical GIJUTSU KENKYU KUMIAI SHINJIYO
Priority to JP12848894A priority Critical patent/JPH07328968A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ロボット装置に関し、仮想ロボッ
トと実ロボットとの両者に同様な操作によって修正を施
して教示させ、操作者の負担を軽減すると共に修得し易
い操作環境を提供することを目的とする。 【構成】 仮想の物体のデータを格納する内部世界デー
タ10と、指定された動作に対して、内部世界データ1
0から取り込んだ仮想の物体のデータをもとに経路をシ
ミュレートし、障害物が存在するときに回避して迂回経
路を探索することを繰り返して経路上の通過点の座標を
記憶させた経路データ11とを、仮想世界上の仮想ロボ
ット9に保持させると共に、仮想ロボット9に保持させ
た内部世界データ10および経路データ11を、実世界
上の実ロボット4に保持させるシミュレータ5を備え、
実ロボット4が指定された動作に対して保持した経路デ
ータ11に従って動作するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、仮想ロボットおよび実
ロボットのいずれも同様な操作によって動作させるロボ
ット装置に関するものである。
【0002】近年、産業用ロボットが数多く導入されて
いるが、その教示には多くの時間がかかるため、その動
作をシミュレーションする装置が必要となってきてい
る。このため、種々なシミュレータが考案されている
が、実世界とシミュレーション環境とを全く同等に扱う
ことができないため、これらを同一に扱える装置が望ま
れている。
【0003】
【従来の技術】従来のシミュレーション装置は、人間が
構築した仮想的なデータを使って、実世界に近いモデル
化を行うことによってシミュレーションを行い、その結
果を用いて実際のロボットを操作するという手法を採っ
ていた。しかも、それらを操作するインタフェースは、
シミュレータと現実のロボットとで異なることがほとん
どであったため、シミュレータの操作方法とロボットの
操作方法との両者を覚える必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、操作者は、シ
ミュレーションした結果を実世界で更に調整しなければ
ならないばかりでなく、ロボットの操作と、シミュレー
タの操作との両者を修得する必要が生じてしまうという
問題があった。
【0005】本発明は、これらの問題を解決するため、
仮想ロボットと実ロボットとの両者に同様な操作によっ
て修正を施して教示させ、操作者の負担を軽減すると共
に修得し易い操作環境を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、仮想ロボ
ット9は、計算機上の仮想世界に作成したロボットであ
って、内部世界データ10および経路データ11を保持
するものである。
【0007】内部世界データ10は、仮想世界上の物体
のデータ(位置データ、姿勢データおよび形状データ)
である。経路データ11は、例えば始点から終点に向か
ってシミュレートした経路の座標である。
【0008】実ロボット4は、実世界上のロボットであ
って、内部世界データ10および経路データ11を保持
するものである。シミュレータ5は、仮想世界上で仮想
ロボット9を例えば始点から終点に向かってシミュレー
ションを行い、そのときに物体を回避したときの経路の
座標を計算して経路データ11として保持したり、実世
界上の実ロボット9にシミュレーションで得た経路デー
タ11に従って動作させたときにセンサで検出して取り
込んだセンサデータをもとに障害回避不可なときにユー
ザに通知し、データ修正をもとに探索した経路の座標に
経路データ11に保持および内部世界データ10を修正
したりなどするものである。
【0009】
【作用】本発明は、図1に示すように、シミュレータ5
が指定された例えば始点から終点に向かって仮想ロボッ
ト9について、内部世界データ10から取り込んだ仮想
の物体のデータをもとに経路をシミュレートし、障害物
が存在するときに回避して迂回経路を探索することを繰
り返して経路上の通過点の座標を経路データ11として
記憶し、これら内部世界データ10および経路データ1
1を実ロボット4に保持させる。そして、実ロボット4
が指定された始点から終点に向かって保持した経路デー
タ11に従って動作するようにしている。
【0010】この際、迂回経路を探索することを繰り返
して迂回経路が見つからなかったときにその旨を表示
し、ユーザからコマンドの修正あるいは仮想の物体のデ
ータの修正に対応して、修正後のコマンドあるいは物体
のデータを使って迂回経路の探索を繰り返して経路上の
通過点の座標を経路データ11として記憶するようにし
ている。
【0011】また、実ロボット4が保持した経路データ
11をもとに実世界上で指定された例えば始点から終点
に向かって動作しつつセンサによって実世界の物体のセ
ンサデータを取り込み、障害物の回避が必要となったと
きにシミュレータ5がその旨をユーザに通知し、ユーザ
からの修正をもとに経路探索することを繰り返し、終点
に行き着いたときに保持する内部世界データ10および
経路データ11を修正すると共に仮想ロボット9が保持
する内部世界データ10および経路データ11を修正す
るようにしている。
【0012】従って、仮想ロボット9と実ロボット4と
の両者に同様な操作によって修正を施して教示させるこ
とにより、ユーザの負担を軽減することが可能となると
共に、仮想ロボット9と実ロボット4との操作がほぼ同
一となり修得し易い操作環境を提供することが可能とな
った。
【0013】
【実施例】次に、図1から図7を用いて本発明の実施例
の構成および動作を順次詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
図1において、実世界1は、実ロボット4を実際に動作
させる実世界である。机2は、実世界1に存在する机で
あって、後述する図5の内部世界データ10に示すよう
に、位置データ(X,Y,Z)、姿勢データ(α,β,
γ)、および形状データ(縦、横、高さ)によって表現
されるものである。
【0015】椅子3は、実世界1に存在する椅子であっ
て、机2と同様に、後述する図5の内部世界データ10
に示すように、位置データ(X,Y,Z)、姿勢データ
(α,β,γ)、および形状データ(縦、横、高さ)に
よって表現されるものである。
【0016】実ロボット4は、実世界1を移動するロボ
ットであって、内部世界データ10およびシミュレーシ
ョンして得た経路データ11を保持するものである。内
部世界データ10は、後述する図5の内部世界データ1
0に示すように、位置データ(X,Y,Z)、姿勢デー
タ(α,β,γ)、および形状データ(縦、横、高さ)
によって物体を表現したデータである。
【0017】経路データ11は、シミュレーションした
結果の経路中の点(屈曲点)の座標である。シミュレー
タ5は、計算機で作成した仮想世界6上で仮想ロボット
9を始点から終点に向かってシミュレーションを行い、
物体を回避した経路の座標を計算して経路データ11に
格納したり、実世界上の実ロボット9をこのシミュレー
ションで得た経路データ11に従って動作させたときに
センサで検出して取り込んだセンサデータをもとに障害
回避動作が必要なときに内部世界データ10との違いを
ユーザに通知し、修正されたときに経路データ11およ
び内部世界データ10を修正したりなどするものである
(図2および図4参照)。
【0018】仮想世界6は、計算機上に作成した仮想の
世界1である。仮想世界データ61は、仮想世界を作成
するためのデータである。机7は、仮想世界上の机のモ
デルであって、後述する図5の内部世界データ10に示
すように、位置データ(X,Y,Z)、姿勢データ
(α,β,γ)、および形状データ(縦、横、高さ)に
よって表現されるものである。
【0019】椅子8は、仮想世界1の椅子のモデルであ
って、机7と同様に、後述する図5の内部世界データ1
0に示すように、位置データ(X,Y,Z)、姿勢デー
タ(α,β,γ)、および形状データ(縦、横、高さ)
によって表現されるものである。
【0020】仮想ロボット9は、仮想世界6上の実ロボ
ットのモデルである。内部世界データ10は、仮想世界
6上の物体である机7および椅子8のモデルのデータ
(位置データ(X,Y,Z)、姿勢データ(α,β,
γ)、および形状データ(縦、横、高さ))である。
【0021】経路データ11は、シミュレータ5によっ
て始点から終点に向かって仮想ロボット9を移動させた
ときに物体に衝突しそうなときに回避してそのときの経
路の点(屈曲点)の座標を格納したものである。
【0022】ユーザインタフェース12は、ユーザ13
が仮想世界6上の仮想ロボット9を操作したり、実世界
1上の実ロボット4を操作したりするためのものであっ
て、ここでは、ユーザ13が仮想世界6の仮想ロボット
9に対する操作指示と、実世界1の実ロボット4に対す
る操作指示とを同じコマンド操作で行うようにしたもの
である。
【0023】ユーザ13は、仮想ロボット9および実ロ
ボット4にコマンド発行して操作し、始点から終点まで
移動させ、そのときに物体を回避する迂回経路が見つか
らなかったときに、シミュレータ5からの修正を促すメ
ッセージに対応して、物体のデータなどを修正したりな
どして教示したりするものである。
【0024】図2は、本発明のシミュレータ5の詳細構
成図を示す。ここで、実ロボット4、仮想ロボット9、
内部世界データ10および経路データ11は、図1の同
一番号のものと同一であるので説明を省略する。
【0025】図2において、シミュレータ5は、ユーザ
インタフェース12、シミュレート部16、仮想ロボッ
トとの入出力部17、実ロボットとの入出力部18、お
よび仮想ロボット9などから構成されるものである。
【0026】ユーザインタフェース12は、ユーザ13
がコマンドを使って仮想ロボット9および実ロボット4
を操作したり、仮想ロボット9および実ロボット4の状
態表示したりするものであって、ここでは、コマンド解
析部14、および状態表示部15などから構成されるも
のである。
【0027】コマンド解析部14は、ユーザから入力さ
れたコマンド(例えば前進、後退、回転、方向転換など
の命令)を解析するものであって、解析した仮想ロボッ
ト9あるいは実ロボット4で実行できるような命令に変
換して通知するものである。ここでは、仮想ロボット9
あるいは実ロボット4のいずれへの命令を決める特定の
変数Aと決めておき、値が“1”のときに仮想ロボット
9への命令(指令)であり、値が“0”のときに実ロボ
ット4への命令(指令)であると決めておく。これによ
り、 (1) 変数Aが“0”のときに与えられたコマンド
は、実ロボットとの入出力部18を介して実ロボット4
に送り、コマンドで指定した前進、後退、回転、あるい
は方向転換などの操作を実行する。この実行時に、セン
サから取り込んだセンサデータを、実ロボットとの入出
力部18を介して状態表示部13およびシミュレート部
16に送り、実ロボット4の状態表示を行ったり、シミ
ュレート時の経路の修正(図7のS24からS29参
照)に使ったりする。
【0028】(2) 同様に変数Aが“1”のときに与
えれたコマンドは、仮想ロボットとの入出力部17を介
して仮想ロボット9に送り、コマンドで指定した前進、
後退、回転、あるいは方向転換などの操作を実行する。
この実行時に、内部世界データ10をもとに生成したセ
ンサデータを、仮想ロボットとの入出力部17を介して
状態表示部13およびシミュレート部16に送り、仮想
ロボット9の状態表示を行ったり、シミュレート時の経
路の修正(図4のS3からS9参照)に使ったりする。
【0029】シミュレート部16は、仮想世界データ6
1をもとにシミュレートするものである(図4および図
7参照)。仮想世界データ61は、仮想世界6を計算機
上で構築するためのデータである。
【0030】仮想ロボットとの入出力部17は、シミュ
レート部16と仮想ロボット9との間などの入出力を行
うものであって、コマンドを仮想ロボット9に通知した
り、仮想ロボット9からのセンサデータを状態表示部1
5およびシミュレート部16に通知したりするものであ
る。
【0031】実ロボットとの入出力部18は、シミュレ
ート部16と実ロボット4との間などの入出力を行うも
のであって、コマンドを実ロボット4に通知したり、実
ロボット4からのセンサデータをシミュレート部16に
通知したりするものである。
【0032】図3は、本発明のシミュレータの表示例を
示す。ここでは、仮想ロボット9についてのものであ
る。図3において、仮想世界の三次元表示部15−1
は、仮想世界データの表示を行う部分であって、実世界
をモデルにその三次元的な形状をもとに机7や椅子8な
どのモデルを表示したり、更に仮想ロボットもモデルを
表示したりする部分である。ここで、三次元表示にした
のは、ユーサが実世界の感覚をうまく取り込めるように
するためであって、二次元でもよい。
【0033】ロボットの内部状態表示部15−2は、仮
想ロボット9の内部状態を表示する部分であって、仮想
ロボット9が持つセンサの状態や現在位置などを表示す
る部分である。これを見たユーザは、仮想ロボット9の
現在のセンサの状態や現在位置を知ることができる。
【0034】コマンド実行状況表示部15−3は、仮想
ロボット9が現在どんな命令を実行しているかを表示す
る部分である。尚、実ロボット4の場合も全く同様に表
示されるので、ユーザは、上述したコマンドで変数Aの
値“1”(仮想ロボット9に対するコマンド)あるいは
コマンドで変数Aの値“0”(実ロボット4に対するコ
マンド)が異なるのみで、他は全く同一にして、仮想ロ
ボット9あるいは実ロボット4を操作することができ、
そのどちらであるを全く意識することなくロボットを操
作して教示させることが可能となる。
【0035】ここで、仮想ロボット9を使ってシミュレ
ーションしたそのときの経路を経路データ11として記
憶しておき、実ロボット4にこの経路データ11と内部
世界データ10とを保持させ、実世界1上の机2や椅子
3の位置が変わったり、増えたりし、いかに正確に仮想
世界6のモデリングを行っても、実世界1と仮想世界6
とが異なる場合が生じる。この場合でも、実ロボット4
を用いて、実世界1で動作させてセンサで検出したセン
サデータをもとに衝突しそうとなったときに回避ルート
を探索して経路データ11を修正および机や椅子の正確
な位置などを取得して仮想世界6における内部世界デー
タ10を修正すれば、常に実世界1に近い仮想世界6を
構築でき、仮想世界6でシミュレートして得た経路デー
タ11を実ロボット4に保持させたときに、実世界の現
場での微調整の作業を減らすことが可能となる。ユーザ
は、これら一連の仮想世界6および実世界1における操
作を同一に行うことができると共に、図3に示すように
その状態が同一に表示されるので仮想世界6あるいは実
世界1を全く意識することなく修正や微調整できる。以
下順次詳細に説明する。
【0036】図4は、本発明のシミュレーション説明フ
ローチャートを示す。これは、図1から図3の構成のも
とで、仮想世界7上で仮想ロボット9を使ってシミュレ
ーションするときの手順を示したものである。
【0037】図4において、S1は、ユーザ13がコマ
ンド入力する。例えば右側に記載したように、 ・MOVE(始点、終点) を入力する。これは、ユーザ13が仮想ロボット9に対
して、始点から終点まで移動する旨を指示したものであ
る(この際、既述したように、仮想ロボット9に対する
コマンドである旨を指定する(既述した変数Aの値が
“1”と指定して仮想ロボット9へのコマンドである旨
を指定する))。
【0038】S2は、コマンドが終了か判別する。YE
Sの場合には、コマンドによる仮想ロボット9の操作が
終了したので、S10からS14の処理を実行する。一
方、NOの場合には、S3からS9の処理を実行する。
【0039】S3は、センサデータを取り込む。これ
は、例えば右側に記載したように、 ・机のセンサデータ ・位置データ(X,Y,Z) ・姿勢データ(α,β,γ) ・形状データ(縦,横,高さ) を取り込む。
【0040】S4は、動作シミュレーションする。これ
は、S3で取り込んだ仮想世界6上の物体(机など)の
センサデータをもとに、コマンドで指示された始点から
終点に向かって仮想ロボット9を移動させるシミュレー
ションを行う。
【0041】S5は、障害物の回避判断する。YESの
場合には、障害物が回避できたので、S2に戻る。一
方、NOの場合には、障害物が回避できないので、S6
で迂回経路の探索を行い、S7に進む。
【0042】S7は、迂回経路の探索の結果を判断す
る。ありの場合(迂回経路がありの場合)には、S2に
戻る。一方、なしの場合(迂回経路がなしの場合)に
は、S8でユーザに迂回経路がない旨を表示して通知
し、S9でユーザが修正(コマンド修正あるいは机など
のデータ修正)を行う。そして、最初から繰り返す。
【0043】以上のS2のNO、S3からS9によっ
て、ユーザがコマンド入力し、仮想世界6上で仮想ロボ
ット9に指示して例えば始点から終点に向かってシミュ
レーションを行い、行き着けたときあるいは迂回経路を
探索して行き着けたときはOKとし、行き着けなかった
ときはその旨を表示してユーザ13がコマンドあるいは
仮想世界上の物体(机など)のデータを修正し、シミュ
レーションを繰り返し、行き着けるようにする。
【0044】S10は、S2でコマンド終了と判明した
ので、S3からS9で保持しておいた経路データ11を
保存する。S11は、内部世界データの修正を行う。こ
れは、S8でユーザが机などのデータを修正したことに
対応して、内部世界データの修正を行う。
【0045】S12は、仮想世界データ61とS11で
修正した内部世界データ10とを比較する。不一致の場
合には、S14で異なった部分の修正を行い、S9でユ
ーザ修正に合致させておく。一方、一致の場合には終了
する。
【0046】以上のS10からS14によって、S3か
らS9の仮想ロボット9を使ったシミュレーション結果
により、経路データ11を得たり、内部世界データ10
および仮想世界データ61を修正したりすることが可能
となる。
【0047】図5は、本発明の内部世界データ例を示
す。この内部世界データ10は、仮想ロボット9および
実ロボット4が保持する物体のデータの例であって、図
示のように、物体毎に位置データ(位置データ(X,
Y,Z)、姿勢データ(α,β,γ)、形状データ
(縦,横,高さ))を記憶したものである。この際、生
物などのように、動きのある物体の場合には、更に、動
きデータ(Vx(t)、Vy(t)、Vz(t))を記
憶する。
【0048】図6は、本発明の経路データ例を示す。こ
の経路データ11は、図4のシミュレーションによって
得られた経路上の点(屈曲点)の座標(X、Y、Z)で
ある。この経路データ11を実ロボット4に保持させ、
実世界1上で動作させたときに物体の回避するために経
路が変わったときは修正する(実ロボット4が保持する
経路データ10と、仮想ロボット9が保持する経路デー
タ10とは相互に同一に修正し合うようにしておく)。
【0049】ここで、経路1は、ユーザ13がコマンド
(始点、終点)で指示した1つの経路ある。通過点は、
始点から終点に向かって通過した点(屈曲点)の座標で
ある。
【0050】次に、図7のフローチャートに示す順序に
従い、仮想ロボット9を使ってシミュレーションした結
果の経路データ11および内部世界データ10を、実ロ
ボット4に保持させ、実世界1上で動作させ、始点から
終点に向けて経路データ11に従って動作させたときの
動作および修正(教示)について詳細に説明する。
【0051】図7において、S21は、内部世界デー
タ、経路データをロードする。これは、図4のシミュレ
ーションした結果の経路データ11および内部世界デー
タ19を、実ロボット4にロードして保持させる。
【0052】S22は、ユーザ13がコマンド入力す
る。例えば右側に記載したように、 ・MOVE(始点、終点) を入力する。これは、ユーザ13が実ロボット4に対し
て、始点から終点まで移動する旨を指示したものである
(この際、既述したように、実ロボット4に対するコマ
ンドである旨を指定する(既述した変数Aの値が“0”
と指定して実ロボット4へのコマンドである旨を指定す
る))。
【0053】S23は、コマンドが終了か判別する。Y
ESの場合には、コマンドによる実ロボット4の操作が
終了したので、S31からS34の処理を実行する。一
方、NOの場合には、S24からS30の処理を実行す
る。
【0054】S23は、センサデータを取り込む。これ
は、例えば右側に記載したように、 ・机のセンサデータ(実世界1でセンサによって検出し
た机の実際のセンサデータ) ・位置データ(X,Y,Z) ・姿勢データ(α,β,γ) ・形状データ(縦,横,高さ) を取り込む。
【0055】S25は、経路データ11に従って動作す
る。これは、S21でロードした経路データ11に従っ
て実ロボット4を動作させる。S26は、障害物の回避
の判断をする。OKの場合(障害物を回避できた場合)
には、S23に戻る。一方、NGの場合には、S27で
センサデータと内部世界データ10とを比較し、S28
で一致しない部分のデータをユーザに表示して通知し、
S29でユーザ13がデータの修正(例えば右側に記載
した机などのデータ修正)を行い、S30で経路探索を
再開し、OKのときにS23に戻り、NGの場合にはS
28で再度のユーザに通知することを繰り返す。
【0056】以上のS23のNO、S24からS30に
よって、ユーザがコマンド入力し、実世界1上で実ロボ
ット4に指示して例えば始点から終点に向かって経路デ
ータ11に従って動作させ、行き着けたときあるいは障
害物を回避して行き着けたときはOKとし、行き着けな
かったときはその旨を表示してユーザ13に実世界上の
物体(机など)のデータを修正させて経路探索を行うこ
とを繰り返し、行き着けるようにする。
【0057】以上のS23のNO、S24からS30に
よって、経路データ11に従って始点から終点まで行き
着けなかったときにユーザ修正によって物体のデータを
直して経路探索を行い、行き着けるまで繰り返す。これ
により、実世界1上の物体の移動などによる微調整が終
了したこととなる。
【0058】S31は、経路データの修正、および内部
世界データの修正を行う。S32は、仮想世界データ6
1とS31で修正した内部世界データ10とを比較す
る。不一致の場合には、S34で異なった部分の修正を
行い、S29のユーザ修正に合致させておく。一方、一
致の場合には終了する。
【0059】以上のS30からS34によって、S21
カらS30の実ロボット4を使った動作により、経路デ
ータ11および内部世界データ10を修正すると共に、
その修正によって異なった部分の仮想世界データ61を
修正することが可能となる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
仮想ロボット9と実ロボット4との両者に同様な操作に
よって修正を施して教示させる構成を採用しているた
め、ユーザの負担を軽減することができると共に、仮想
ロボット9と実ロボット4との操作がほぼ同一となり修
得し易い操作環境を提供することができた。これらによ
り、シミュレーション環境がより現実に近いものとなっ
て、現場での調整作業が殆ど不要になるだけでなく、シ
ミュレーションと実際の操作とが同一のインタフェース
を用いて行うことができ、操作者にとって効率がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明のシミュレータの詳細構成図である。
【図3】本発明のシミュレータの表示例である。
【図4】本発明のシミュレーション説明フローチャート
である。
【図5】本発明の内部世界データ例である。
【図6】本発明の経路データ例である。
【図7】本発明の実動作説明フローチャートである。
【符号の説明】
1:実世界 2:机 3:椅子 4:実ロボット 5:シミュレータ 6:仮想世界 7:机(モデル) 8:椅子(モデル) 9:仮想ロボット 10:内部世界データ 11:経路データ 12:ユーザインタフェース 13:ユーザ 14:コマンド解析部 15:状態表示部 15−1:仮想世界の三次元表示部 15−2:ロボットの内部状態表示部 15−3:コマンド実行状況表示部 16:シミュレート部 61:仮想世界データ 17:仮想ロボットとの入出力部 18:実ロボットとの入出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 浩之 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 塩内 玉美 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仮想の物体のデータ(位置データ、姿勢デ
    ータおよび形状データ)を格納する内部世界データ(1
    0)と、 指定された動作に対して、上記内部世界データ(10)
    から取り込んだ仮想の物体のデータをもとに経路をシミ
    ュレートし、障害物が存在するときに回避して迂回経路
    を探索することを繰り返して経路上の通過点の座標を記
    憶させた経路データ(11)とを、仮想世界上の仮想ロ
    ボット(9)に保持させると共に、 この仮想ロボット(9)に保持させた上記内部世界デー
    タ(10)および上記経路データ(11)を、実世界上
    の実ロボット(4)に保持させるシミュレータ(5)を
    備え、 実ロボット(4)が上記指定された動作に対して上記保
    持した経路データ(11)に従って動作することを特徴
    とするロボット装置。
  2. 【請求項2】上記迂回経路を探索することを繰り返して
    迂回経路が見つからなかったときにその旨を表示し、ユ
    ーザからコマンドの修正あるいは仮想の物体のデータの
    修正に対応して、修正後のコマンドあるいは物体のデー
    タを使って迂回経路の探索を繰り返して経路上の通過点
    の座標を記憶させた経路データ(11)を、仮想世界上
    の仮想ロボット(9)に保持させることを特徴とする請
    求項1に記載のロボット装置。
  3. 【請求項3】上記実ロボット(4)に保持された上記経
    路データ(11)をもとに実世界上で上記指定された動
    作に対して当該経路データ(11)に従って動作しつつ
    センサによって実世界の物体のセンサデータを取り込
    み、障害物の回避が必要となったときにユーザに通知
    し、ユーザからの修正をもとに経路探索することを繰り
    返し、動作完了したときに保持する内部世界データ(1
    0)および経路データ(11)を修正すると共に上記仮
    想ロボット(9)が保持する内部世界データ(10)お
    よび経路データ(11)を修正するシミュレータ(5)
    を備えたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2に
    記載のロボット装置。
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