JP2014142270A - 開度検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】開度の検出誤差の低減及び省スペース化を可能にする開度検出装置を提供する。
【解決手段】開度検出装置100は、第一センサ体61及び第二センサ体62を有する回転角センサ60と、第一センサ体61及び第二センサ体62を内部に含む可動部材30の回転体部30aとを備える。第一センサ体61は、固定され、可動部材30の回転体部30aは、第一センサ体61の外周方向に沿って回転可能であり、第二センサ体62は、第一センサ体61の外周側と対向するように回転体部30aに固定されている。回転角センサ60は、第一センサ体61に対する第二センサ体62の回転角度を、開度として検出する。
【選択図】図2

Description

この発明は、開度検出装置に関する。
自動車のスロットルセンサ、二輪車のスロットルグリップなどのように回転体の回転角度を開度として検出する開度検出装置がある。
例えば、特許文献1に記載されるスロットル開度検出装置では、回転自在なスロットルグリップと連動して同一方向に回転する駆動歯車に、検出用歯車が噛み合って回転し、スロットル開度センサが検出用歯車の回転角度を検出している。そして、駆動歯車及び検出用歯車は、ベベルギヤからなり、検出用歯車は、駆動歯車の回転方向と略直交する方向に回転する。
また、図3を参照すると、開度検出装置の別の従来例が断面図で示されている。この開度検出装置では、取付対象に固定される円筒状のハウジング1の貫通穴に回転体2が挿入されている。回転体2は、ハウジング1の貫通穴の壁面によって軸受3を介して回転自在に支持されている。ハウジング1には、中空になった回転角検出センサ5の支持台5aが取り付け・固定されている。回転角検出センサ5の回転シャフト5bは、支持台5aの壁部を貫通して中空の内部に延在し、回転体2からその回転中心軸に沿って突出する突起2aと、カップリング4によって一体に回転することができるように連結されている。これにより、回転角検出センサ5は、回転体2の回転角度を、突起2a、カップリング4及び回転シャフト5bを介して、検出する。
特開2003−252273号公報
特許文献1に記載されるスロットル開度検出装置では、互いに噛み合う駆動歯車及び検出用歯車を介してスロットルの回転角度を検出しているが、噛み合い部分ではギヤ同士の間に隙間(バックラッシュ)があるため、駆動歯車及び検出用歯車の間にガタつきがある。このガタつきによって、駆動歯車の回転が検出用歯車に正確に伝達されず、スロットル開度センサの検出角度つまり開度に検出誤差が生じるという問題がある。
また、図3に示す従来の開度検出装置では、回転体2と回転角検出センサ5とがカップリング4を使用して連結されているため、開度検出装置が連結方向に大型化する。このため、この開度検出装置は、近年、開度検出装置の取付対象の製造会社から要求される省スペース化に対応できないという問題がある。
この発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、開度の検出誤差の低減を図ると共に省スペース化を図る開度検出装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る開度検出装置は、第一センサ体及び第二センサ体を有する回転角センサと、第一センサ体及び第二センサ体を内部に含む回転体とを備え、第一センサ体は、固定され、回転体は、第一センサ体の外周方向に沿って回転可能であり、第二センサ体は、第一センサ体の外周側と対向するように回転体に固定され、回転角センサは、第一センサ体に対する第二センサ体の回転角度を、開度として検出する。
また、上記開度検出装置は、第一センサ体、第二センサ体及び回転体を内部に含む筐体をさらに備え、第一センサ体は、筐体に固定され、回転体は、筐体によって回転可能に支持されてもよい。
第二センサ体は、第一センサ体の外周を囲み、回転体は、第二センサ体の外周を囲み、第一センサ体、第二センサ体及び回転体は、同軸で配置されてもよい。
第二センサ体が、第二センサ体に対する第一センサ体の回転角度を検出してもよい。さらに、第一センサ体は、永久磁石を有し、第二センサ体は、永久磁石の磁界の変化を検出するための巻線を有してもよい。
この発明に係る開度検出装置によれば、開度の検出誤差の低減及び省スペース化が可能になる。
この発明の実施の形態に係る開度検出装置の模式的な側面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 従来例の開度検出装置の模式的な断面図である。
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
実施の形態
この発明の実施の形態に係る開度検出装置100を説明する。
図1及び図2をあわせて参照すると、開度検出装置100は、フランジ形状を有し且つ有底円筒状である第一ハウジング10と、第一ハウジング10に取り付け・固定される有底円筒状の第二ハウジング20とを備えている。さらに、開度検出装置100は、円筒状の回転体部30aと回転体部30aの円筒状の外周面30a1から延びる中空のレバー部30bとからなる可動部材30を備えている。
開度検出装置100は、第一ハウジング10のフランジ部を形成する筒状の側壁部10aが固定されることによって、取付対象物に取り付けられる。このとき、側壁部10aにおける第二ハウジング20と反対側の端部表面10a1が取付対象物に当接する。
ここで、第一ハウジング10及び第二ハウジング20は筐体を構成し、可動部材30は回転体を構成している。
可動部材30において、回転体部30aが第一ハウジング10及び第二ハウジング20で囲まれる空間40内に配置され、レバー部30bが第二ハウジング20の円筒状の側壁部20aに形成された長穴20cから突出している。
回転体部30aは、その外周面30a1を第一ハウジング10の側壁部10a及び第二ハウジング20の側壁部20aに対向させるようにして配置されている。さらに、回転体部30aの外周面30a1は、第一ハウジング10の側壁部10aの内側に設けられた円筒状の第一軸受11と、第二ハウジング20の側壁部20aの内側に設けられた円筒状の第二軸受21とによって、その周方向に沿って摺動自在に支持されている。よって、レバー部30bを長穴20cの延在方向に沿った外周面30a1の周方向に回動させると、レバー部30bと一体の回転体部30aが周方向に沿って回転する。
また、第一ハウジング10の端部の略平坦な端壁部10bから第二ハウジング20の端部の略平坦な端壁部20bにわたって延在する略円柱状のシャフト50が設けられている。シャフト50は、端壁部10b及び20bに対して、その軸を中心に相対回転しないように固定されている。そして、シャフト50は、第一ハウジング10及び第二ハウジング20を互いに接続し固定している。また、シャフト50は、回転体部30aの円筒状の内周面30a2の内側を通って延在し、回転体部30aと軸心を同一とする同軸で配置されている。
さらに、回転体部30aの内周面30a2とシャフト50との間には、回転角センサ60が設けられている。
回転角センサ60は、円筒状の第一センサ体61と、円筒状の形状を有し且つ第一センサ体61の外周面61aのほぼ全体を囲繞する第二センサ体62とによって構成されている。第一センサ体61及び第二センサ体62は、シャフト50及び回転体部30aと同軸で配置されている。
第一センサ体61は、シャフト50の外周面50aのほぼ全体を囲繞するようにして設けられ、シャフト50に対して相対回転しないように固定されている。
第二センサ体62は、その内周面62bを第一センサ体61の外周面61aに対向させて第一センサ体61に所定の間隔をあけて近接して配置され、その外周面62aにおいて回転体部30aの内周面30a2に対して相対回転しないように固定されている。よって、第二センサ体62は、回転体部30aと一体に回転する。
また、回転体部30aの内周面30a2からは、径方向内側に向かって突起30a3が突出している。突起30a3は、第二センサ体62を貫通して第一センサ体61の内部に延びており、第一センサ体61及び第二センサ体62のシャフト50の軸方向への移動(ズレ)を防いでいる。
回転角センサ60では、第二センサ体62は、その内周面62bと第一センサ体61の外周面61aとの間において、その軸心を中心とする周方向の位相差(回転角度差)を検出し、それにより、第一センサ体61に対する第二センサ体62の回転角度を検出する。
回転角センサ60には、光学式、磁気式、電磁誘導式、レーザー式、静電容量式等の角度センサを用いることができる。例えば、電磁誘導式角度センサとして、レゾルバ(ブラシレスタイプ等)などがある。
例えば、磁気式角度センサの場合、第一センサ体61に対して永久磁石61cが配置され、第二センサ体62に対して磁界の変化を電気信号に変換するホール素子、MR素子等の変換素子62cが配置され、ホール素子、MR素子等に接続されるリード線は、レバー部30b内を通して外部に取り出されることができる。このとき、第二センサ体62に対して第一センサ体61が相対回転して変化する永久磁石61cの磁界が、第二センサ体62の変換素子62cにより検知されることによって、第二センサ体62に対する第一センサ体61の回転角度が検出される。
また、電磁誘導式角度センサの場合、第一センサ体61に対して永久磁石61c又は励磁用巻線61cが配置され、第二センサ体62に対して周方向に沿って複数の検出用巻線62cが配置され、巻線に接続されるリード線は、レバー部30b内を通して外部に取り出されることができる。このとき、第二センサ体62に対して第一センサ体61が相対回転して変化する永久磁石61cの磁界又は印加された交流電圧で励磁された励磁用巻線61cの発生する磁界が、第二センサ体62の複数の検出用巻線62cにより検知されることによって、第二センサ体62に対する第一センサ体61の回転角度が検出される。
また、光学式角度センサの場合、第一センサ体61に対して光を通過させる複数のスリット等が周方向に沿って配置・形成され、第二センサ体62に対して光源及び光を検知する光電素子が配置され、光源及び光電素子に接続されるリード線・ケーブル等は、レバー部30b内を通して外部に取り出されることができる。このとき、第二センサ体62に対して第一センサ体61が相対回転すると、複数のスリットが横切って変化する光電素子への光の波長が、光電素子により検知されることによって、第二センサ体62に対する第一センサ体61の回転角度が検出される。
そして、上述のように第二センサ体62に磁界、光等の検知部分を設けることによって、リード線の配置が容易且つ簡潔になると共に、配置のためのスペースを別個に設ける必要がなくなる。
よって、開度検出装置100では、可動部材30のレバー部30bが第一ハウジング10及び第二ハウジング20に対してシャフト50を中心として回動されると、レバー部30bと共に回転体部30a及び第二センサ体62が、第一センサ体61及びシャフト50に対して、周方向に沿って相対回転する。このとき、第二センサ体62が、第一センサ体61に対する相対的な位相の変位を検出し、この位相の変位がレバー部30bの回転角度、つまり可動部材30の開度として検出される。
このように、この発明の実施の形態に係る開度検出装置100は、第一センサ体61及び第二センサ体62を有する回転角センサ60と、第一センサ体61及び第二センサ体62を内部に含む可動部材30の回転体部30aとを備える。第一センサ体61は、固定され、可動部材30の回転体部30aは、第一センサ体61の外周方向に沿って回転可能であり、第二センサ体62は、第一センサ体61の外周側と対向するように回転体部30aに固定されている。回転角センサ60は、第一センサ体61に対する第二センサ体62の回転角度を、開度として検出する。
このとき、開度検出装置100は、回転体部30aの内部に回転角センサ60の第一センサ体61及び第二センサ体62を含み、且つ第一センサ体61から回転体部30aに向かって第一センサ体61、第二センサ体62及び回転体部30aをこの順で配置する構成である。さらに、回転角センサ60と回転体部30aとを連結するための部材を、回転体部30aの外側に別個に必要としない。よって、開度検出装置100は、回転角センサ60及び回転体部30aからなる構造を小型化し、それにより開度検出装置100自体の小型化を可能にする。また、開度検出装置100は、回転体部30aの回転角度を、2つのセンサ体61及び62間に別個の回転伝達部材を介在させることなくこれらの相対的な回転角度を直接的に検出することで検出しているため、検出精度の向上を可能にする。
また、開度検出装置100は、第一センサ体61、第二センサ体62及び可動部材30の回転体部30aを内部に含む第一ハウジング10及び第二ハウジング20を備える。そして、第一センサ体61は、第一ハウジング10及び第二ハウジング20に固定され、回転体部30aは、第一ハウジング10及び第二ハウジング20によって回転可能に支持される。このとき、第一ハウジング10及び第二ハウジング20は、回転体部30aを囲み且つ支持することができる構成であればよいため、小型化を可能にする。よって、開度検出装置100のアセンブリの小型化が可能になる。また、第一ハウジング10及び第二ハウジング20を設けることによって、回転角センサ60は、回転体部30a、並びに第一ハウジング10及び第二ハウジング20によって二重に防護されるため、その損傷を低減し耐久性を向上させることができる。
また、開度検出装置100において、第二センサ体62は、第一センサ体61の外周を囲み、可動部材30の回転体部30aは、第二センサ体62の外周を囲み、第一センサ体61、第二センサ体62及び回転体部30aは、同軸で配置されている。これにより、第一センサ体61、第二センサ体62及び回転体部30aは、この順で積層するように配置することができる。よって、回転体部30aの小型化が可能になる。
また、開度検出装置100において、第二センサ体62が、第二センサ体62に対する第一センサ体61の回転角度を検出し、第一センサ体61は、永久磁石を有し、第二センサ体62は、永久磁石の磁界の変化を検出するための複数の巻線を有している。回転する側であり且つ外側に位置する第二センサ体62に検知部を配置して電気、信号などのためのリード線等を設け、内側に位置し且つ第二センサ体62と動作が異なる第一センサ体61に対してはリード線等を設ける必要がないため、その構造が簡単になる。
また、実施の形態の開度検出装置100は、レバー部30bの構成を変更することによって、回転体の回転角度を検出するいかなる装置にも適用することができる。
また、実施の形態の開度検出装置100では、第一軸受11、第二軸受21、第一ハウジング10及び第二ハウジング20によって、可動部材30の回転体部30aが外周側から回転自在に支持されていたが、シャフト50及び第一センサ体61で内周側のみから支持されるようにしてもよい。
また、実施の形態の開度検出装置100では、第二センサ体62に磁界、光等の検知部分を設けていたが、これに限定されるものでなく、第一センサ体61に設けてもよい。
また、実施の形態の開度検出装置100では、レバー部30bは、長穴20c内で回動する構成であるため、回転角度が360°未満に制限されていたが、これに限定されるものでなく、レバー部30bは、シャフト50及び第一センサ体61に対して、360°以上の回転角度で回動するようにしてもよい。
10 第一ハウジング(筐体)、20 第二ハウジング(筐体)、30 可動部材(回転体)、30a 回転体部(回転体)、60 回転角センサ、61 第一センサ体、61c 永久磁石又は励磁用巻線、62 第二センサ体、62c 巻線、100 開度検出装置。

Claims (5)

  1. 第一センサ体及び第二センサ体を有する回転角センサと、
    前記第一センサ体及び前記第二センサ体を内部に含む回転体と
    を備え、
    前記第一センサ体は、固定され、
    前記回転体は、前記第一センサ体の外周方向に沿って回転可能であり、
    前記第二センサ体は、前記第一センサ体の外周側と対向するように前記回転体に固定され、
    前記回転角センサは、前記第一センサ体に対する前記第二センサ体の回転角度を、開度として検出する開度検出装置。
  2. 前記第一センサ体、前記第二センサ体及び前記回転体を内部に含む筐体をさらに備え、
    前記第一センサ体は、前記筐体に固定され、
    前記回転体は、前記筐体によって回転可能に支持される請求項1に記載の開度検出装置。
  3. 前記第二センサ体は、前記第一センサ体の外周を囲み、
    前記回転体は、前記第二センサ体の外周を囲み、
    前記第一センサ体、前記第二センサ体及び前記回転体は、同軸で配置される請求項1または2に記載の開度検出装置。
  4. 前記第二センサ体が、前記第二センサ体に対する前記第一センサ体の回転角度を検出する請求項1〜3のいずれか一項に記載の開度検出装置。
  5. 前記第一センサ体は、永久磁石を有し、
    前記第二センサ体は、前記永久磁石の磁界の変化を検出するための巻線を有する請求項4に記載の開度検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110006337A (zh) * 2019-03-20 2019-07-12 安徽中科大国祯信息科技有限责任公司 一种闸门开度传感器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110006337A (zh) * 2019-03-20 2019-07-12 安徽中科大国祯信息科技有限责任公司 一种闸门开度传感器
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