JP2014142222A - 位置算出方法及び位置算出装置 - Google Patents

位置算出方法及び位置算出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】測位用衛星信号に基づく位置算出において、初期位置算出時間の短縮を図る。
【解決手段】位置算出方法は、測位用衛星の地球姿勢情報を少なくとも含む測位情報を発信する測位用衛星から測位情報を受信することと、測位情報を用いて測位用衛星の軌道情報を算出することと、測位用衛星からの信号と軌道情報とを用いて受信装置の位置を算出することと、を含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、位置算出方法及び位置算出装置に関するものである。
測位用衛星からの測位用信号を利用した位置算出システムとして、GPS(Global Positioning System)が広く知られており、携帯電話機やカーナビゲーション装置等に位置算出装置として内蔵されている。GPSでは、GPS衛星信号に重畳されている軌道情報(エフェメリスやアルマナック)を取得し、衛星の位置を特定した上で、擬似距離に基づいて自装置の位置を算出する。
初回位置算出時には、エフェメリスを保有していないため、先ずはエフェメリスを取得する必要があるが、これには数十秒程度の時間を要するため、初期位置算出時間(Time to First Fix:TTFF)が増大する。
そこで、初期位置算出時間を短縮するため、GPS衛星の軌跡を予測し、エフェメリス相当の衛星軌道情報を算出する方法がある。ただ、この衛星軌道情報の算出には、地球姿勢パラメーター(Earth Orientation Parameter:EOP)が必要となるところ、非特許文献1には、エフェメリスから地球姿勢パラメーターを推定する技術が提案されている。
Mari Seppanen,Tommi Perala and Robert Piche Tampere University of Technology,Finland Autonomous Satellite Orbit Prediction International Technical Meeting of The Institute of Navigation,San Diego,CA,January 24-26,2011
しかしながら、上述の非特許文献1の技術では、エフェメリスから地球姿勢パラメーター(EOP)を推定する計算量が多い。そのため、GPS衛星の軌道情報を算出する際の消費電力が増加してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、軌道情報をより低消費電力で算出することを目的としている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る位置算出方法は、地球姿勢情報を少なくとも含む測位情報を発信する測位用衛星から該測位情報を受信することと、前記測位情報を用いて前記測位用衛星の軌道情報を算出することと、前記測位用衛星からの信号と前記軌道情報とを用いて受信装置の位置を算出することと、を含むことを特徴とする。
本適用例によれば、エフェメリスから地球姿勢パラメーター(EOP)を推定しないため、地球姿勢パラメーター(EOP)を取得するための消費電力を削減できる。そのため、軌道情報をより低消費電力で算出することができる。
[適用例2]上記適用例に記載の位置算出方法において、前記軌道情報を算出することは、地球を周回する衛星の運動を表す運動方程式と、前記測位用衛星の位置及び速度とを用いて、前記軌道情報を算出することであることが望ましい。
本適用例によれば、測位用衛星の軌道情報を算出することができるので、測位用衛星からの信号に基づく位置算出において、初期位置算出時間を短くすることができる。
[適用例3]上記適用例に記載の位置算出方法において、前記測位用衛星の位置及び速度は、所与の1つの時刻における前記測位用衛星の位置及び速度であることが望ましい。
本適用例によれば、軌道情報を算出するために用いる測位用衛星の位置及び速度は、1つの位置及び速度である。そのため、測位用衛星の位置及び速度の情報を記憶するためのメモリー量を削減することができる。
[適用例4]上記適用例に記載の位置算出方法において、前記運動方程式は、地球中心を基準とする慣性座標系で定義されており、前記測位用衛星の位置及び速度は、地球中心を基準とする固定座標系で定義されており、前記軌道情報を算出することは、前記測位情報に含まれる地球姿勢情報を用いて、前記測位用衛星の位置及び速度を前記慣性座標系の位置及び速度に座標変換することを含むことが望ましい。
本適用例によれば、測位情報に含まれる地球姿勢情報を用いて、固定座標系で定義されている測位用衛星の位置及び速度を運動方程式の座標系である慣性座標系に変換する。そのため、測位用衛星の位置及び速度から当該測位用衛星の軌道情報を算出することができる。
[適用例5]上記適用例に記載の位置算出方法において、前記軌道情報を算出することは、前記測位用衛星のエフェメリスのパラメーターを求めることを含むことが望ましい。
本適用例によれば、算出される軌道情報が、エフェメリスのパラメーターである。そのため、測位用衛星のエフェメリスを用いて位置算出を行うことができる機器であれば、算出された軌道情報を他のフォーマットに変換することなく、そのまま位置算出に使用することができる。
[適用例6]本適用例に係る位置算出装置は、地球姿勢情報を少なくとも含む測位情報を発信する測位用衛星から該測位情報を受信する受信部と、前記測位情報を用いて前記測位用衛星の軌道情報を算出する軌道情報算出部と、前記測位用衛星からの信号と前記軌道情報とを用いて位置を算出する位置算出部と、を備えることを特徴とする。
本適用例によれば、エフェメリスから地球姿勢パラメーター(EOP)を推定しないため、地球姿勢パラメーター(EOP)を取得するための消費電力を削減できる。そのため、軌道情報をより低消費電力で算出することができる。
本実施形態の位置算出装置の構成図。 ベースバンド処理回路部の機能構成図。 ベースバンド処理の流れを説明するフローチャート。 変形例におけるベースバンド処理のフローチャート。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明の適用可能な実施形態がこれに限定されるものではない。
[概要]
図1は、本実施形態の位置算出装置1の構成図である。位置算出装置1は、GPS衛星(捕捉対象衛星)3及びGPS衛星(測位用衛星)5からの衛星信号を受信する受信装置であり、受信した衛星信号に基づき当該装置の位置を算出する。
本実施形態において、測位用衛星5は、米国GPSの近代化計画により、L1C/A信号と同じ1575.42MHz帯に新たに追加される次世代民生用GPS信号のL1C信号(測位用衛星信号)を発信するものとする。また、本実施形態において、測位用衛星5は、L1C信号に重畳される航法データ(CNAV2)の一つとして、GPS測位を支援するための情報である測位情報を発信するものとする。この測位情報は、衛星位置速度情報と、地球姿勢情報である地球姿勢パラメーター(Earth Orientation Parameter:EOP)とを含む。衛星位置速度情報は、捕捉対象衛星3それぞれの、ある時刻t0における位置r0及び速度v0と、クロック誤差とを含んでいる。地球姿勢パラメーター(EOP)は、UT1−UTCと、日長(Length of Day:LOD)と、X極運動と、X極運動速度と、Y極運動と、Y極運動速度とを含んでいる。
位置算出装置1は、初回位置算出(初回測位)の際には、測位用衛星5から受信した測位情報を用いて、捕捉対象衛星3のエフェメリス(軌道情報)を推定し、この推定したエフェメリスを用いて位置算出(測位)を行う。初回位置算出後、継続して捕捉対象衛星3からGPS衛星信号を受信し、GPS衛星信号に含まれるエフェメリスの取得が完了すると、以降は、この取得したエフェメリスを用いた位置算出に切り替える。このように、測位用衛星5からの測位情報を用いることで、初期位置算出時間(TTFF)の短縮が実現されている。
[原理]
測位用衛星5から受信した測位情報に基づく、捕捉対象衛星3のエフェメリスの推定について説明する。
先ず、捕捉対象衛星3について、次式(1)の運動方程式が成立する。
Figure 2014142222
式(1)において、mは捕捉対象衛星3の質量、Fは捕捉対象衛星3に作用する力、rは時刻tにおける捕捉対象衛星3の位置、である。また、aは、捕捉対象衛星3に作用する加速力であり、次式(2)で与えられる。
Figure 2014142222
上式(2)において、agは重力加速度、amoonは月の引力、asunは太陽の引力、asrgは太陽輻射圧、である。すなわち、式(1)と式(2)とにより、宇宙空間における地球を周回する衛星の運動を表す運動方程式が決まる。
そして、式(1)の運動方程式について、時刻t0における位置r(t0)=r0、及び、速度v(t0)=v0、を初期値とした数値積分を行うことで、時刻tにおける捕捉対象衛星3の位置r(t)、すなわち衛星軌道を示す軌道関数が、次式(3)のように求められる。
Figure 2014142222
ここで与える初期値を、測位情報に含まれる、時刻t0における捕捉対象衛星3の位置r0及び速度v0とする。衛星軌道が求められると、この衛星軌道に適合するエフェメリスを推定することができる。
ところで、衛星の運動を表す上述の運動方程式(式(1))は地球中心を基準とする慣性座標系である地球中心慣性(Earth Centered Inertial:ECI)座標系において定義される。一方、位置算出装置1において算出される位置や、測位用衛星5が発信する測位情報に含まれる捕捉対象衛星3の位置及び速度は、地球中心を基準とし、地球に固定した座標系である地球中心地球固定(Earth Centered Earth Fixed:ECEF)座標系において定義される。
このため、衛星軌道の推定に際には、地球中心慣性(ECI)座標系と、地球中心地球固定(ECEF)座標系との間の座標変換が必要である。地球中心慣性(ECI)座標系と、地球中心地球固定(ECEF)座標系との座標変換行列Qは、公知のように、次式(4)で与えられる。
Figure 2014142222
式(4)において、Aは極運動の回転行列、Bは恒星時の回転行列、Cは章動の回転行列、Dは歳差の回転行列、を表す。これらの行列A,B,C,Dは、時刻tと、測位情報に含まれる地球姿勢パラメーター(EOP)とによって決まる。換言すると、地球姿勢パラメーター(EOP)によってこれらの行列A,B,C,Dが示され、座標変換行列Qが決まるとも言える。
[測位装置の構成]
位置算出装置1は、衛星受信アンテナ10と、衛星信号受信部(受信部)20と、ホスト処理部30と、操作部31と、表示部32と、音出力部33と、時計部34と、記憶部35とを備えて構成される。
衛星受信アンテナ10は、捕捉対象衛星3から発信されているGPS衛星信号や、測位用衛星5から発信されている測位用衛星信号(QZS衛星信号)を含むRF(Radio Frequency)信号を受信するアンテナである。
衛星信号受信部20は、RF受信回路部21と、ベースバンド処理回路部22とを有し、衛星受信アンテナ10にて受信された衛星信号に基づいて、位置算出装置1の位置を算出する。なお、RF受信回路部21とベースバンド処理回路部22とは、それぞれ別のLSI(Large Scale Integration)として製造することも、1チップとして製造することも可能である。
RF受信回路部21は、RF信号の受信回路である。回路構成としては、例えば、衛星受信アンテナ10にて受信されたRF信号をA/D変換器でデジタル信号に変換し、デジタル信号を処理する受信回路としても良いし、衛星受信アンテナ10にて受信されたRF信号をアナログ信号のまま信号処理し、最終的にA/D変換することでデジタル信号をベースバンド処理回路部22に出力する構成としても良い。
後者の場合には、例えば、次のようにRF受信回路部21を構成することができる。すなわち、所定の発振信号を分周或いは逓倍することで、RF信号乗算用の発振信号を生成する。そして、生成した発振信号を、衛星受信アンテナ10から出力されたRF信号に乗算することで、RF信号を中間周波数の信号(以下、IF(Intermediate Frequency)信号)にダウンコンバートし、IF信号を増幅等した後、A/D変換器でデジタル信号に変換してベースバンド処理回路部22に出力する。
ベースバンド処理回路部22は、RF受信回路部21にて受信された信号に対してキャリア除去や相関処理等を行って、GPS衛星信号や測位用衛星信号を捕捉する。そして、捕捉したGPS衛星信号から取り出したエフェメリスや、捕捉した測位用衛星信号から取り出した測位情報に基づく所定の位置算出を行って、位置算出装置1の位置(位置座標)や時計誤差を算出する。
ホスト処理部30は、例えば、CPU等の演算装置で実現され、記憶部35に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従って、位置算出装置1の各部を統括的に制御する。例えば、ベースバンド処理回路部22から取得した位置座標をもとに、表示部32に現在位置を指し示した地図を表示させたり、その位置座標を各種のアプリケーション処理に利用したりする。
操作部31は、例えばタッチパネルやボタンスイッチ等の入力装置であり、なされた操作に応じた操作信号を、ホスト処理部30に出力する。この操作部31の操作により、位置算出要求等の各種指示入力がなされる。
表示部32は、例えばLCD等の表示装置であり、ホスト処理部30から入力される表示信号に基づく各種表示を行う。音出力部33は、例えばスピーカーなどの音出力装置であり、ホスト処理部30から入力される音声信号に基づく各種音出力を行う。時計部34は、内部時計であり、水晶発振器等の発振回路を備えて構成される。
記憶部35は、例えばROMやRAM等の記憶装置で実現され、ホスト処理部30が位置算出装置1を統括的に制御するためのシステムプログラムや、各種アプリケーション処理を実行するための各種プログラムやデータ等を記憶する。
図2は、ベースバンド処理回路部22の機能構成図である。ベースバンド処理回路部22は、処理部100と、記憶部200とを有している。
処理部100は、例えばCPUやDSP等の演算装置で実現され、記憶部200に記憶されたプログラムやデータ等に基づいて、ベースバンド処理回路部22の全体制御を行う。また、処理部100は、捕捉対象衛星捕捉部110と、測位用衛星捕捉部120と、座標変換行列生成部130と、エフェメリス推定部(軌道情報算出部)140と、位置算出部150とを有する。
捕捉対象衛星捕捉部110は、GPS衛星信号の捕捉を行う。先ず、捕捉対象とする捕捉対象衛星3の選定を行う。具体的には、時計部34で計時されている現在時刻において、所与の基準位置の天空に位置する捕捉対象衛星3を、予め取得したアルマナックや長期予測軌道データ等を用いて判定し、捕捉対象衛星3とする。基準位置は、例えば電源投入後の初回の位置算出の場合には、サーバーアシストによって取得した位置とし、2回目以降の位置算出の場合には、最新の算出位置とする。
次いで、捕捉対象衛星3それぞれについて、GPS衛星信号の捕捉を行う。すなわち、RF受信回路部21から出力されている受信信号に対して、当該捕捉対象衛星3に対応するレプリカC/Aコードを用いた相関演算を行うことで、当該捕捉対象衛星3を捕捉する。次いで、捕捉したGPS衛星信号に対するキャリア除去を行い、当該GPS衛星信号に含まれる航法メッセージの復号を行い、航法メッセージに含まれるエフェメリスを取得する。取得したエフェメリスは、当該捕捉対象衛星3の受信エフェメリス情報232として記憶部200に記憶される。
測位用衛星捕捉部120は、測位用衛星信号の捕捉を行う。すなわち、捕捉対象衛星捕捉部110による捕捉対象衛星3の捕捉と同様に、RF受信回路部21から出力されている受信信号に対して、捕捉対象の測位用衛星5に対応するレプリカC/Aコードを用いた相関演算を行うことで、当該測位用衛星5を捕捉する。そして、捕捉した測位用衛星信号に対するキャリア除去を行い、当該測位用衛星信号に含まれる測位情報の復号を行う。取得した測位情報は、測位情報220として記憶部200に記憶される。
座標変換行列生成部130は、測位情報220に含まれる地球姿勢パラメーター(EOP)を用いて、上式(4)のように定義される地球中心慣性(ECI)座標系と、地球中心地球固定(ECEF)座標系との座標変換行列Qを算出する。
エフェメリス推定部140は、測位情報220をもとに、各捕捉対象衛星3のエフェメリスを推定する。具体的には、測位情報220に含まれる捕捉対象衛星3の位置r0及び速度v0を、座標変換行列生成部130によって生成された座標変換行列Qを用いて、地球中心地球固定(ECEF)座標系から地球中心慣性(ECI)座標系に変換する。次いで、上式(3)の軌道関数r(t)に対して、座標変換後の位置r0及び速度v0を初期値とした数値積分を行って、衛星軌道を表す軌道関数r(t)を求める、そして、この軌道関数r(t)で表される衛星軌道に適合するエフェメリスを算出する。エフェメリスの算出は、例えば、規定のエフェメリスのパラメーター値に基づく衛星軌道と、軌道関数r(t)で表される衛星軌道との差を最小化させる数値計算(例えば、最小二乗法)によって求めることができる。ただし、これ以外の方法であってもよいことは勿論である。そして、算出したエフェメリスは、該当する捕捉対象衛星3の推定エフェメリス情報233として記憶部200に記憶される。
位置算出部150は、位置算出装置1の位置を算出する。具体的には、電源投入後は、初回位置算出として、捕捉対象の捕捉対象衛星3それぞれの推定エフェメリス情報233を用いた位置算出を行う。その後、GPS衛星信号を継続して受信することで捕捉対象の捕捉対象衛星3それぞれのエフェメリスが完全に取得されると、それ以降は、受信エフェメリス情報232を用いた位置算出を行う。算出した位置は、例えば算出時刻と対応付けて、算出位置データ240として記憶部200に蓄積記憶される。
記憶部200は、ROMやRAM等の記憶装置で実現され、処理部100がベースバンド処理回路部22を統合的に制御するためのシステムプログラムや、各種機能を実現するためのプログラムやデータ等を記憶しているとともに、処理部100の作業領域として用いられ、処理部100が各種プログラムに従って実行した演算結果が一時的に格納される。本実施形態では、ベースバンド処理プログラム210と、測位情報220と、個別衛星情報230と、算出位置データ240とが記憶される。
個別衛星情報230は、捕捉対象衛星3毎に生成され、該当する捕捉対象衛星3を識別する衛星ID231と、受信エフェメリス情報232と、推定エフェメリス情報233と、メジャメント情報234とが含まれる。
[処理の流れ]
図3は、ベースバンド処理の流れを説明するフローチャートである。この処理は、処理部100が、ベースバンド処理プログラム210を実行することで実現される処理である。
先ず、ステップA1では、測位用衛星捕捉部120が、測位用衛星信号を捕捉し、捕捉した測位用衛星信号に含まれる測位情報220を取得する。次いで、ステップA3では、座標変換行列生成部130が、取得した地球姿勢パラメーター(EOP)を用いて、地球中心慣性(ECI)座標系と地球中心地球固定(ECEF)座標系との座標変換行列Qを生成する。続いて、ステップA5では、捕捉対象衛星捕捉部110が、捕捉対象とする捕捉対象衛星3を選定する。
そして、エフェメリス推定部140が、選定された捕捉対象衛星3それぞれを対象とした軌道推定処理を並列的に行う。軌道推定処理では、先ず、ステップA7では、取得された測位情報220に含まれる、該当する捕捉対象衛星3の位置r0及び速度v0を、座標変換行列Qを用いて座標変換する。次いで、ステップA9では、当該捕捉対象衛星3についての運動方程式を生成し、ステップA11では、この運動方程式に対して座標変換後の位置r0及び速度v0を初期値とした数値積分を行うことで、当該捕捉対象衛星3の予測される衛星軌道を算出する。そして、ステップA13では、予測した衛星軌道から推定エフェメリスを算出する。
全ての捕捉対象衛星3について、推定エフェメリスの算出を完了したならば(ステップA15:YES)、ステップA17では、これらの推定エフェメリスを用いた位置算出を行って、位置算出装置1の位置を算出する。具体的には、推定エフェメリスを用いて捕捉対象の捕捉対象衛星3の位置を特定し、この衛星位置と、受信したGPS衛星信号に基づく擬似距離とから、位置算出装置1の現在位置を算出する。そして、ステップA19では、算出した位置を、例えば表示部32に表示出力させる。
続いて、ステップA21では、捕捉対象衛星3それぞれを対象とした捕捉処理を並列的に行う。捕捉処理では、該当するGPS衛星信号を捕捉する。次いで、ステップA23では、捕捉した捕捉対象衛星3のメジャメント情報(コード位相及び受信周波数)234を取得し、続いて、ステップA25では、航法メッセージの復号を行う。
捕捉対象衛星3について航法メッセージの取得を完了したならば(ステップA27:YES)、ステップA29では、これらの取得した航法メッセージに含まれるエフェメリスを用いた位置算出を行って、位置算出装置1の位置を算出する。一方、航法メッセージの取得が未完了ならば(ステップA27:NO)、ステップA31では、推定エフェメリスを用いた位置算出を行う。そして、ステップA33では、算出した位置を、例えば表示部32に表示出力させる。
その後、処理部100は、処理を終了するか否かを判断し、終了しないならば(ステップA35:NO)、ステップA21に戻る。処理を終了するならば(ステップA35:YES)、ベースバンド処理を終了する。
[作用効果]
このように、本実施形態の位置算出装置1は、次世代民生用GPS信号であるL1C信号の航法データ(CNAV2)に含まれる地球姿勢パラメーター(EOP)を取得して、エフェメリス生成に用いる。これにより、この地球姿勢パラメーター(EOP)は、IERS(Internationasl Earth Rotation Service:国際地球回転観測事業)が提供している正確な値に等しいので、L1C信号に含まれる正確な地球姿勢パラメーター(EOP)を使うと、衛星軌道予測に必要な座標変換(ECEF⇔ECI)をより正確に行うことができる。そして、正確な座標変換が行うことができれば、正確な軌道予測が可能になり、最終的には生成するエフェメリスの精度が向上する。また、L1C信号から地球姿勢パラメーター(EOP)を取得するため、不要な演算を行わなくて済み、より低消費電力化を実現することができる。
[変形例]
なお、本発明の適用可能な実施形態は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能なのは勿論である。
(A)捕捉対象衛星の位置算出
上述の実施形態では、測位情報220から捕捉対象衛星3の衛星軌道(軌道関数r(t))を求め、この衛星軌道を表すエフェメリスを推定することにした。しかし、衛星軌道(軌道関数r(t))から捕捉対象衛星3の位置を直接求め、この衛星位置を用いて位置算出を行うことにしても良い。
具体的には、図4のように、捕捉対象衛星3について、予測される衛星軌道(すなわち、ステップA11では、衛星軌道を表す軌道関数r(t))を算出すると、ステップB13では、この予測軌道から、所与の時刻tにおける当該捕捉対象衛星3の位置を算出する。全ての捕捉対象衛星3について衛星位置を算出したならば(ステップA15:YES)、ステップB17では、これらの衛星位置を用いた位置算出を行って、所与の時刻tにおける位置算出装置1の位置を算出する。そして、ステップB19では、算出した位置を、例えば表示部32に表示出力させる。その後、処理部100は、処理を終了するか否かを判断し、終了しないならば(ステップA35:NO)、ステップB13に戻る。処理を終了するならば(ステップA35:YES)、ベースバンド処理を終了する。
この変形例によれば、予測軌道から推定エフェメリスを算出したり、GPS衛星信号を継続受信してエフェメリスを取得する必要が無くなったりする。
(B)測位情報
また、上述の実施形態では、測位情報220には、ある時刻t0における位置r0及び速度v0という1つの位置情報と1つの速度情報とが含まれる例を挙げて説明したが、複数の時刻における位置情報及び速度情報を含んでいても良い。
また、上述の実施形態では、測位情報220には、捕捉対象衛星3の衛星位置速度情報が含まれている場合を例に挙げて説明したが、測位情報220には、測位用衛星5の衛星位置速度情報が含まれても良い。この場合には、位置算出装置1は、測位用衛星5から測位用衛星5の衛星位置速度情報が含まれる測位情報220を受信し、当該測位情報220を用いて測位用衛星5の衛星軌道を予測し、予測した衛星軌道から推定したエフェメリスを用いて位置算出を行うことができる。
さらに、上述の実施形態では、測位情報220には、衛星位置速度情報が含まれる場合を例に挙げて説明したが、測位情報220に衛星位置速度情報が含まれていなくても良い。この場合には、位置算出装置1は、エフェメリスから衛星位置速度情報を算出したり、外部機関から衛星位置速度情報を取得したりすることになる。
(C)衛星測位システム
また、上述の実施形態では、捕捉対象衛星3のエフェメリスを取得して位置算出を行う位置算出装置を例に挙げて説明したが、WAAS(Wide Area Augmentation System)、GLONASS(GLObal NAvigation Satellite System)、GALILEO等の他の衛星測位システムとしても良い。
1…位置算出装置(受信装置) 3…GPS衛星(捕捉対象衛星) 5…GPS衛星(測位用衛星) 10…衛星受信アンテナ 20…衛星信号受信部(受信部) 21…RF受信回路部 22…ベースバンド処理回路部 30…ホスト処理部 31…操作部 32…表示部 33…音出力部 34…時計部 35…記憶部 100…処理部 110…捕捉対象衛星捕捉部 120…測位用衛星捕捉部 130…座標変換行列生成部 140…エフェメリス推定部(軌道情報算出部) 150…位置算出部 200…記憶部 210…ベースバンド処理プログラム 220…測位情報 230…個別衛星情報 231…衛星ID 232…受信エフェメリス情報 233…推定エフェメリス情報 234…メジャメント情報 240…算出位置データ。

Claims (6)

  1. 地球姿勢情報を少なくとも含む測位情報を発信する測位用衛星から該測位情報を受信することと、
    前記測位情報を用いて前記測位用衛星の軌道情報を算出することと、
    前記測位用衛星からの信号と前記軌道情報とを用いて受信装置の位置を算出することと、
    を含むことを特徴とする位置算出方法。
  2. 前記軌道情報を算出することは、地球を周回する衛星の運動を表す運動方程式と、前記測位用衛星の位置及び速度とを用いて、前記軌道情報を算出することである、
    請求項1に記載の位置算出方法。
  3. 前記測位用衛星の位置及び速度は、所与の1つの時刻における前記測位用衛星の位置及び速度である、請求項2に記載の位置算出方法。
  4. 前記運動方程式は、地球中心を基準とする慣性座標系で定義されており、
    前記測位用衛星の位置及び速度は、地球中心を基準とする固定座標系で定義されており、
    前記軌道情報を算出することは、前記測位情報に含まれる地球姿勢情報を用いて、前記測位用衛星の位置及び速度を前記慣性座標系の位置及び速度に座標変換することを含む、
    請求項3に記載の位置算出方法。
  5. 前記軌道情報を算出することは、前記測位用衛星のエフェメリスのパラメーターを求めることを含む、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の位置算出方法。
  6. 地球姿勢情報を少なくとも含む測位情報を発信する測位用衛星から該測位情報を受信する受信部と、
    前記測位情報を用いて前記測位用衛星の軌道情報を算出する軌道情報算出部と、
    前記測位用衛星からの信号と前記軌道情報とを用いて位置を算出する位置算出部と、
    を備えることを特徴とする位置算出装置。
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