JP2014140342A - 根菜類収穫機 - Google Patents

根菜類収穫機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014140342A
JP2014140342A JP2013012222A JP2013012222A JP2014140342A JP 2014140342 A JP2014140342 A JP 2014140342A JP 2013012222 A JP2013012222 A JP 2013012222A JP 2013012222 A JP2013012222 A JP 2013012222A JP 2014140342 A JP2014140342 A JP 2014140342A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foliage
crop
digging
cage
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013012222A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Muranami
村並  昌実
Shingo Takagi
高木  真吾
Hideaki Kurose
英明 黒瀬
Takeshi Yumitatsu
武志 弓達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2013012222A priority Critical patent/JP2014140342A/ja
Publication of JP2014140342A publication Critical patent/JP2014140342A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

【課題】従来のたまねぎ等の作物収穫機では茎葉部を引き起こすために分草タインによる分草装置を用いていたが、分草タインによりマルチフィルムが破れ、破れたマルチフィルムが分草装置や挟持搬送装置に巻き込まれるという問題があった。分草タインを用いた分草装置とは異なる方法により根菜部を掘り起こす搔込掘起し装置を備えた作物堀取機を提供することが、本発明が解決しようとする課題である。
【解決手段】機体の前部に配置したかご形筒体(10)を、このかご形筒体(10)の軸心を中心に回転駆動させることで、作物の茎葉部を掻き込み、根菜部を土中から掘り起こす搔込掘起し装置(8)を備え、この搔込掘起し装置(8)に搔き込まれた茎葉部を除去する茎葉除去装置(9)を、前記搔込掘起し装置(8)の後方に隣接して設けたことを特徴とする作物堀取機により上記問題を解決した。
【選択図】図1

Description

本発明は、たまねぎ等の根菜類の収穫機の一種である、根菜類を掘り起こす作物堀取機に関するものである。
先行技術文献1に記載の歩行型の作物収穫機は、圃場に倒伏した作物の茎葉部を分草装置で引き起こし、挟持搬送装置で茎葉部を挟持して根菜部を土中から掘り取り搬送し、茎葉部を茎葉部切断装置により切断して作物の根菜部を圃場面に落下させると共に、マルチフィルムを回収するフィルム巻取装置を備えている。
特開2002−125427号公報
しかしながら、上記作物収穫機では、茎葉部を引き起こす際、茎葉部がマルチフィルム上に倒伏していると、分草装置の作業位置を下げて引き起こし作業を行わねばならず、分草装置の分草タインがマルチフィルムに接触する。この場合、分草タインによりマルチフィルムが破られ、破れたマルチフィルムが分草装置や挟持搬送装置に巻き込まれると、収穫作業が中断される問題がある。
この問題を避ける為、分草装置を上げて引起し作業を行うと、茎葉部を適切に引き起こせないことから、挟持搬送装置の挟持部に茎葉部が案内されず、作物が土中に残されてしまい、作業者が残った作物を手作業で引抜収穫しなければならず、作業者の労力が増加する問題がある。
また、マルチフィルムが無い圃場であっても、分草タインの作業位置が低いと圃場面に接触し、土を作業者にはね上げる問題や、分草タインが土中に入り込んで作物と接触し、作物を傷つけて商品価値を低下させる問題がある。
さらに、先行技術文献1に記載の茎葉部切断装置は円盤刃であるので、切断された茎葉部は作物の上、又はマルチフィルムの上に落下する。このため、作物を天日干しする際は、日光や風が作物に当たるよう、茎葉部だけを取り除く作業が別途必要になり、作業者の労力が増加する問題がある。
マルチフィルムを巻取回収するときも、茎葉部をマルチフィルム上から除去する必要があり、作業者の労力が増加する問題がある。
よって従来の分草タインを用いた分草装置とは異なる方法により根菜部を掘り起こす搔込掘起し装置を備えた作物堀取機を提供することが、本発明が解決しようとする課題である。
本発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体の前部に配置したかご形筒体(10)を、このかご形筒体(10)の軸心を中心に回転駆動させることで、作物の茎葉部を掻き込み、根菜部を土中から掘り起こす搔込掘起し装置(8)を備え、この搔込掘起し装置(8)に搔き込まれた茎葉部を除去する茎葉除去装置(9)を、前記搔込掘起し装置(8)の後方に隣接させて設けたことを特徴とする作物堀取機である。
また、請求項2記載の発明は、前記搔込掘起し装置(8)のかご形筒体(10)の外周には、このかご形筒体(10)の軸心と平行な板状の搔込部材(11)を設けると共に、この搔込部材(11)には茎葉を掻き起こす凹凸(12)を設け、更に前記かご形筒体(10)には、前記搔込掘起し装置(8)を圃場面に接地させる複数の接地部材(13)を設けて構成し、前記かご形筒体(10)の後方に茎葉除去装置(9)の切断作用域を臨ませたことを特徴とする請求項1記載の作物堀取機である。
また、請求項3記載の発明は、前記接地部材(13)が、前記かご形筒体(10)を構成する搔込部材(11)の外周径よりも大きく、かつ、前記かご形筒体(10)に対して相対回転可能で、遊転自在な構成としたことを特徴とする請求項2に記載の作物堀取機である。
また、請求項4記載の発明は、前記茎葉除去装置(9)には、駆動力を受けて軸心を中心に回転する柱状回転体(14)を設けると共に、この柱状回転体(14)の外周面には螺旋状の切断刃(15)と、この切断刃(15)の間に搬送毛体(16)とを設け、前記茎葉除去装置(9)の下端を前記搔込掘起し装置(8)の下端より上方に位置させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作物堀取機である。
また、請求項5記載の発明は、前記搔込掘起し装置(8)及び前記茎葉除去装置(9)の側方で畝溝上を走行し、これら搔込掘起し装置(8)及び茎葉除去装置(9)の作業高さの下限を決定する補助転輪(7)を設け、前記螺旋状の切断刃(15)及び搬送毛体(16)は、前記補助転輪(7)を設けた側に茎葉部を搬送する姿勢で設けたことを特徴とする請求項4に記載の作物堀取機である。
また、請求項6記載の発明は、機体の前側上部にマルチフィルムを巻き取って回収する巻取回収装置(20)を着脱自在に配置し、この巻取回収装置(20)のフィルム巻付部(21)が、中心の駆動軸(22)とこの駆動軸(22)と平行な3以上の棒状体(23)とからかご形円筒形状を構成したものであり、前記棒状体(23)の一端部がフィルム巻付部(21)の中心に向かって動作可能とすることにより、フィルム巻付部(21)の形態を円筒形状から円錐台形状に変更可能な構成としたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の作物堀取機である。
請求項1記載の発明によれば作物堀取機が、茎葉部を掻き込んで土中から掘り起こす搔込掘起し装置(8)を備え、この搔込掘起し装置(8)にはその軸心を中心に回転駆動するかご形筒体(10)を備えることにより、倒伏した茎葉部を容易に捕捉できると共に、作物の根菜部を土中から適切に掘り起こすことができる。これにより作物が土中に取り残されることがなくなり、残存した作物を手作業で引き抜く労力が軽減され、作業能率が向上する。特に、作物の根菜部を搬送し貯留する機構を持たない場合は、作物を圃場面に残しそのまま天日干し可能な状態とできるので、作物を改めて並べ直す必要がなく、この点でも作業能率が向上する。
また、茎葉除去装置(9)で茎葉部を除去することにより、作物に茎葉部が残ることを防止できるので、作物の回収後に茎葉部を除去する作業が不要となり、作業者の労力が軽減されると共に、作業能率が向上する。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、かご形筒体(10)の軸心と平行な板状の搔込部材(11)を設け、この搔込部材(11)に茎葉を掻き起こす凹凸(12)を設けたことにより、倒伏した茎葉部を確実に捕捉できる。
また、掻込掘起し装置(8)に接地部材(13)を設けたことにより、掻込部材(11)が圃場表面に接触しない高さで茎葉部を掻き込むことができる。これにより、掻込部材(11)が圃場の表面の土を飛散させることや、土中に入り込むことを防止できるので、作業者に土がかかることが防止されると共に、掻込部材(11)が作物に接触して傷付けることが防止され、作物の商品価値が向上する。更に、マルチフィルムを敷設していても、このマルチフィルムを傷付けることを防止でき、破れたマルチフィルムが掻込掘起し装置(8)等に絡み付くことがない。またマルチフィルムの回収作業が容易に行え、作業能率が向上する。
請求項3記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、接地部材(13)がかご形筒体(10)を構成する搔込部材(11)の外周径よりも大きいことにより、掻込掘起し装置(8)が接地した状態で、掻込部材(11)が圃場面から上方に離間するので、掻込部材(11)はマルチフィルムに接触することなく作物の茎葉部を捕捉して掘り起こすことができる。この場合、マルチフィルムを傷つけることを防止でき、マルチフィルムの回収作業が容易に行え、作業能率が向上する。
また接地部材(13)を遊転自在に構成したことにより、接地部材(13)がマルチフィルム上を移動してもマルチフィルムが破れ得るような負荷をかけることがないので、マルチフィルムが破れることがより確実に防止される。
請求項4記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加えて、切断刃(15)を螺旋状に設けると共に、切断刃(15)の間に搬送毛体(16)を設けたことにより、掻込掘起し装置(8)で掻き込んだ作物の茎葉部を切断した後、茎葉部を機体の左右方向に移動させてから排出することができるので、掘り起こした作物の上に茎葉部が排出されることが防止され、作物の天日干しのために別途茎葉部を拾い集める作業が不要となる。また、マルチフィルムを使用している場合は、マルチフィルムの上に茎葉部が排出されることが防止され、マルチフィルムの回収前に別途茎葉部を除去する作業が不要となる。これらより作業能率が向上する。
加えて、茎葉除去装置(9)の下端が掻込掘起し装置(8)の下端より上方に位置することにより、茎葉除去装置(9)がマルチフィルムに接触することが防止され、マルチフィルムが破られることが防止される。
請求項5記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の効果に加えて、螺旋状の切断刃(15)と搬送毛体(16)の装着姿勢を、補助転輪(7)を設けた側に切断された茎葉部を送る姿勢としたことにより、切断された茎葉部が、次工程の作業位置である畝上でなく、畝溝に排出されるので、作物の掘り起こし作業が能率よく行える。
また、補助転輪(7)が、掻込掘起し装置(8)及び茎葉除去装置(9)の作業高さの下限を決定することにより、掻込掘起し装置(8)や茎葉除去装置(9)が下降しすぎて圃場面やマルチフィルムに接触することを防止できる。これにより、土の飛散や作物が傷付くことが防止されるとともに、マルチフィルムが破られることも防止でき、マルチフィルムの回収作業により容易になり作業能率が向上する。
請求項6記載の発明によれば、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、かご形円筒形状のフィルム巻付部(21)の形態を円筒形状から円錐台形状に変更可能な構成としたことにより、円筒形状のフィルム巻付部(21)でマルチフィルムの巻き取りにズレが生じるときは円錐台形状に切り替えて巻き取り回収作業を行うことができる。これにより、巻き取ったマルチフィルムの厚みが不均一となることが防止され、回収したマルチフィルムの処分が容易になる。
本発明の第一実施形態にかかる作物堀取機の側面図である。 図1の作物掘取機の平面図である。 図1の作物堀取機の巻取回収装置に使用するフィルム巻付部の構成図である。
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本原稿においては作物堀取機の前進方向に向かってそれぞれ左右、前後という。
図1、図2には、本発明の第一実施形態にかかる作物堀取機を示す。作物堀取機とは、たまねぎ等の根菜類の収穫機の一種を意味し、第一実施形態にかかる作物堀取機はマルチフィルムを用いて栽培したたまねぎを収穫する歩行型の作物堀取機である。図1は作物堀取機の右側面図、図2は平面図である。
作物堀取機は、機体を走行させるための走行部と、作物を処理する収穫作業部とから構成される。作物堀取機は、一つの原動機1により発生した動力を走行部と収穫作業部へ伝達する。
走行部には、前後進の駆動力を発生する左右の走行輪5,5を備え、この左右の走行輪5,5には原動機1からの動力を、ミッション2にて適切に変換し左右のファイナルケース4を通じて伝達する。動力変換は変速レバー30にて行う。機体の左前側には補助転輪7を設ける。この補助転輪7は収穫作業部を構成する搔込掘起し装置8及び茎葉除去装置9の概略側方に位置し、この補助転輪7の上下位置を上下位置変更レバー31で変更することで、収穫作業部の上下い位置を調整する。
走行輪5,5と補助転輪7は畝溝を走行し、畝Bにあるたまねぎを収穫する。畝Bの左右の幅は根菜類の栽培地域や品種等の条件により様々であるため、走行輪5,5の幅をトレッド可変機構3により変更可能としている。
作業者は機体の後方から、操縦ハンドル6を操作して走行方向を決定したり、変速レバー30を操作して走行速度を決定したりすると共に、収穫作業部の各種設定を行う。
本発明の第一実施形態にかかる作物堀取機の収穫作業部には、作物の茎葉部を搔き込み、その作物の根菜部を土中から掘り起こす搔込掘起し装置8を備えると共に、この搔込掘起し装置8に搔き込まれた茎葉部を除去する茎葉除去装置9を、搔込掘起し装置8の後方に隣接して設ける。作物堀取機の機体前部に設けた搔込掘起し装置8は、かご形筒体10を寝かせた状態、即ちかご形筒体10が左右方向に長く、この軸心が畝面と平行になるように備え、収穫作業を行う場合はかご形筒体10の軸心を中心に右側面図において反時計方向に回転駆動させる。かご形筒体10は軸方向の長さの全体で茎葉部を搔き込むことができる。
作物堀取機が、茎葉部を掻き込んで土中から掘り起こす搔込掘起し装置8を備え、この搔込掘起し装置8にはその軸心を中心に回転駆動するかご形筒体10を備えることにより、倒伏した茎葉部を容易に捕捉できると共に、作物の根菜部を土中から適切に掘り起こすことができる。これにより作物が土中内に取り残されることがなくなり、残存した作物を手作業で引き抜く労力が軽減され、作業能率が向上する。特に作物の根菜部を搬送し貯留する機構を持たない場合は、作物を圃場面に残しそのまま天日干し可能な状態とできるので、作物を改めて並べ直す必要がない。この点でも作業能率が向上する。
また茎葉除去装置9で茎葉部を除去することにより、作物に茎葉部が残ることを防止できるので、作物の回収後に茎葉部を除去する作業が不要となり、作業者の労力が軽減されると共に、作業能率が向上する。
第一実施形態にかかるかご形筒体10を詳細に説明すると、かご形筒体10は3枚の支持円板を等分に並べ、これらの3枚の支持円板の間に、かご形筒体10の軸心と平行な板状の搔込部材11を、円を形成するように複数並べ、かご形筒体10の外周を構成する。搔込部材11には、作物の茎葉部を掻き起こすため、表面に柔軟な凹凸12を設ける。また前記3枚の支持円板の外周にはタイヤとなる接地部材13を設ける。更に支持円板と接地部材13との間には転がりベアリングを設けて、接地部材13は支持円板に対して相対回転可能で遊転自在とする。この場合、接地部材13の径が、搔込部材11により形成する円の外周よりも大きくなる。
かご形筒体10の軸心と平行な板状の搔込部材11を設け、この搔込部材11に茎葉を掻き起こす凹凸12を設けたことにより、倒伏した茎葉部を確実に捕捉できる。
また掻込掘起し装置8に接地部材13を設けたことにより、掻込部材11が圃場表面に接触しない高さで茎葉部を掻き込むことができる。これにより掻込部材11が圃場の表面の土を飛散させることや、土中に入り込むことを防止できるので、作業者に土がかかることが防止されると共に、掻込部材11が作物に接触して傷付けることが防止され、作物の商品価値が向上する。更にマルチフィルムを敷設していても、このマルチフィルムを傷付けることを防止でき、破れたマルチフィルムが掻込掘起し装置8等に絡み付くことがない。またマルチフィルムの回収作業が容易に行え、作業能率が向上する。
接地部材13がかご形筒体10を構成する搔込部材11の外周径よりも大きいことにより、掻込掘起し装置8が接地した状態で、掻込部材11が圃場面から上方に離間するので、掻込部材11はマルチフィルムに接触することなく作物の茎葉部を捕捉して掘り起こすことができる。この場合マルチフィルムを傷つけることを防止でき、マルチフィルムの回収作業が容易に行え、作業能率が向上する。
また接地部材13を遊転自在に構成したことにより、接地部材13がマルチフィルム上を移動してもマルチフィルムに負荷をかけることがないので、マルチフィルムが破れることがより確実に防止される。
茎葉部除去装置9には、原動機1からの駆動力を受けて、その軸心を中心に回転する柱状回転体14を設ける。この柱状回転体14の外周面には螺旋状に切断刃15を設けると共に、この切断刃15の間に搬送毛体16を設ける。柱状回転体14は通常右側面図において時計回りに回転するので、螺旋状の切断刃15の方向は、螺旋状の切断刃15によって切断された作物の茎葉部が時計回りの回転によって、補助転輪7を設けた機体左側に搬送する方向とする。茎葉部除去装置9の柱状回転体14は、搔込掘起し装置8を構成するかご形筒体10と平行に、その後方に隣接して設けると共に、茎葉除去装置9の下端は搔込掘起し装置8の下端よりも50〜100mm程度上方に位置するようにする。なお、柱状回転体14の回転方向を逆にする場合、即ち右側面図において反時計回りに回転する場合は、切断刃15の螺旋の方向は逆になる。
切断刃15を螺旋状に設けると共に、切断刃15の間に搬送毛体16を設けたことにより、掻込掘起し装置8で掻き込んだ作物の茎葉部を切断した後、茎葉部を機体の左右方向に移動させてから排出することができるので、掘り起こした作物の上に茎葉部が排出されることが防止され、作物の天日干しのために別途茎葉部を拾い集める作業が不要となる。また、マルチフィルムを使用している場合は、マルチフィルムの上に茎葉部が排出されることが防止され、マルチフィルムの回収前に別途茎葉部を除去する作業が不要となる。これらより作業能率が向上する。
加えて、茎葉除去装置9の下端が掻込掘起し装置8の下端より上方に位置することにより、茎葉除去装置9がマルチフィルムに接触することが防止され、マルチフィルムが破られることが防止される。
螺旋状の切断刃15と搬送毛体16の装着姿勢を、補助転輪7を設けた側に切断された茎葉部を送る姿勢としたことにより、切断された茎葉部が、次工程の作業位置である畝上でなく、畝溝に排出されるので、作物の掘り起こし作業が能率よく行える。
補助転輪7が、掻込掘起し装置8及び茎葉除去装置9の作業高さの下限を決定することにより、掻込掘起し装置8や茎葉除去装置9が下降しすぎて圃場面やマルチフィルムに接触することを防止できる。これにより土の飛散や作物が傷付くことが防止されるとともに、マルチフィルムが破られることも防止でき、マルチフィルムの回収作業により容易になり作業能率が向上する。
第一実施形態にかかる作物堀取機には、機体の前側上部にマルチフィルムを巻き取って回収するための巻取回収装置20を着脱自在設ける。巻取回収装置20は、かご形円筒形状をしたフィルム巻付部21と、このフィルム巻付部21の駆動力を伝達する駆動力伝動部(不図示)と、フィルム巻付部21を両端で支える位置固定サポータ24とから構成する。図3には、フィルム巻付部21の構成図を示す。図3(a)はフィルム巻付部21が、円筒形状である場合の図であり、図3(b)はフィルム巻付部21が円錐台形状である場合の図である。
フィルム巻付部21は、かご型の円筒形状をしており、円筒体の軸心にスプラインを形成した駆動軸22を備えると共に、この駆動軸と平行な6本の棒状体23を備える。駆動軸22の一端には、駆動軸22に固定する固定基部25を設けると共に、内周に雌スプラインを構成した移動基部26を設ける。内周に雌スプラインを形成しているので、この移動基部26は、駆動軸22の軸心方向に移動可能である。固定基部25には、フィルム巻付部21の軸心から放射状に固定骨格27を6本固着し、移動基部26には回動骨格28を6本回動自在に設ける。そして6本の棒状体23をそれぞれ、固定骨格27及び回動骨格28に回動自在に結合する。このように構成することで、棒状体23の移動基部26側が、フィルム巻付部21の軸心に向かって動作可能となり、フィルム巻付部21を円筒形状から円錐台形状に変更できる。なお移動基部26に備えたねじ(不図示)を軸心に向かって押し出すことにより、駆動軸22と移動基部26とは任意の位置で固定することができ、円錐台形状の傾斜部分の緩急を調整可能としている。
かご形円筒形状のフィルム巻付部21の形態を円筒形状から円錐台形状に変更可能な構成としたことにより、円筒形状のフィルム巻付部21でマルチフィルムの巻き取りにズレが生じるときは円錐台形状に切り替えて巻き取り回収作業を行うことができる。これにより巻き取ったマルチフィルムの厚みが不均一となることが防止され、回収したマルチフィルムの処分が容易になる。
第一実施形態にかかる作物堀取機の使用方法について説明する。作物堀取機は主にたまねぎ等の根菜類、特に茎葉部よりも根菜部が太い作物を収穫するのに適している。圃場は畝Bに複数列のたまねぎを植え、マルチフィルムで表面を覆っている。圃場に作物堀取機を移動した後、左右の走行輪5,5が畝溝を通るようにトレッド可変機構3で走行輪5,5間を調整する。そして、上下位置変更レバー31で補助転輪7の上下位置を変更し、機体姿勢を調整する。この際、搔込掘起し装置8を構成するかご形筒体10の接地部材13を畝Bに接地させる。
作業者は、変速レバー30で収穫作業用の運転速度を選択すると共に、搔込掘起し装置8かご形筒体10と茎葉除去装置9の柱状回転体14の回転速度を選択する。そして、操縦ハンドル6を用いて畝溝に合わせて作物堀取機を動作させる。畝Bの地上にある茎葉部を搔込掘起し装置8の搔込部材11が挟み込み、かご形筒体10が右側面図で反時計方向に回転することにより、畝Bの土中にあるたまねぎの根菜部が土中から掘り起こされる。そして掘り起こしたたまねぎの茎葉部を茎葉除去装置9の切断刃15で除去する。茎葉除去装置9の下端は、収穫するたまねぎの根菜部のたかさよりも若干高めに設定する。このように設定することで、茎葉部の切断箇所を根菜部に近づけすぎることがなくなり適切な位置で切断できる。またたまねぎの根菜部は茎葉部よりも太く、根菜部を掘り起こすと表面にあるマルチフィルムが持ち上がる。よって作物堀取機でたまねぎを掘り起こした後は、畝B上にたまねぎの根菜部のみが直接置かれ、その上をマルチフィルムが覆っているようになる。
茎葉除去装置9の切断刃15は螺旋状に柱状回転体14に設けており、この螺旋の方向は柱状回転体14が右側面図で時計回りに回転することで切断した茎葉部を補助転輪7のある機体左側に搬送する構成となっているので、切断された茎葉部は畝溝に排出される。
上記のように掘起し作業を行った後、再度作物堀取機を同じ畝B上を運転することでマルチフィルムを回収する。この際搔込掘起し装置8は畝Bに接地させず、巻取回収装置20を駆動させながら作物堀取機を運転する。マルチフィルムはたまねぎの根菜部の上に載っている状態であるので、回収が容易に行える。なお、マルチフィルムの下部に土が付着するなどしている状態で回収を継続すると、フィルム巻付部21に均等にマルチフィルムが巻付かない場合がある。この場合は、作業者が巻取回収装置20の移動基部26をスライドさせ、フィルム巻付部21の形状を円筒形状から円錐台形状とすることでマルチフィルムの回収を適切に行うことができる。
茎葉除去装置9の柱状回転体14の後方にエアーダクトを設け、圧縮空気により切断された茎葉部の搬送を補助することも可能である。
1 原動機
2 ミッション
3 トレッド可変機構
4 ファイルなるケース
5 走行輪
6 操縦ハンドル
7 補助転輪
8 搔込掘起し装置
9 茎葉除去装置
10 かご形筒体
11 搔込部材
12 凹凸
13 接地部材
14 柱状回転体
15 切断刃
16 搬送毛体
20 巻取回収装置
21 フィルム巻付体
22 駆動軸
23 棒状体
24 位置固定サポータ
25 固定基部
26 移動基部
27 固定骨格
28 回動骨格
30 変速レバー
31 上下位置変更レバー
B 畝

Claims (6)

  1. 機体の前部に配置したかご形筒体(10)を、このかご形筒体(10)の軸心を中心に回転駆動させることで、作物の茎葉部を掻き込み、根菜部を土中から掘り起こす搔込掘起し装置(8)を備え、
    この搔込掘起し装置(8)に搔き込まれた茎葉部を除去する茎葉除去装置(9)を、
    前記搔込掘起し装置(8)の後方に隣接させて設けたことを特徴とする作物堀取機。
  2. 前記搔込掘起し装置(8)のかご形筒体(10)の外周には、
    このかご形筒体(10)の軸心と平行な板状の搔込部材(11)を設けると共に、
    この搔込部材(11)には茎葉を掻き起こす凹凸(12)を設け、
    更に前記かご形筒体(10)には、前記搔込掘起し装置(8)を圃場面に接地させる複数の接地部材(13)を設けて構成し、
    前記かご形筒体(10)の後方に茎葉除去装置(9)の切断作用域を臨ませたことを特徴とする請求項1記載の作物堀取機。
  3. 前記接地部材(13)が、
    前記かご形筒体(10)を構成する搔込部材(11)の外周径よりも大きく、
    かつ、前記かご形筒体(10)に対して相対回転可能で、遊転自在な構成としたことを特徴とする請求項2に記載の作物堀取機。
  4. 前記茎葉除去装置(9)には、駆動力を受けて軸心を中心に回転する柱状回転体(14)を設けると共に、
    この柱状回転体(14)の外周面には螺旋状の切断刃(15)と、
    この切断刃(15)の間に搬送毛体(16)とを設け、
    前記茎葉除去装置(9)の下端を前記搔込掘起し装置(8)の下端より上方に位置させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の作物堀取機。
  5. 前記搔込掘起し装置(8)及び前記茎葉除去装置(9)の側方で畝溝上を走行し、
    これら搔込掘起し装置(8)及び茎葉除去装置(9)の作業高さの下限を決定する補助転輪(7)を設け、
    前記螺旋状の切断刃(15)及び搬送毛体(16)は、前記補助転輪(7)を設けた側に茎葉部を搬送する姿勢で設けたことを特徴とする請求項4に記載の作物堀取機。
  6. 機体の前側上部にマルチフィルムを巻き取って回収する巻取回収装置(20)を着脱自在に配置し、
    この巻取回収装置(20)のフィルム巻付部(21)が、中心の駆動軸(22)とこの駆動軸(22)と平行な3以上の棒状体(23)とからかご形円筒形状を構成したものであり、
    前記棒状体(23)の一端部がフィルム巻付部(21)の中心に向かって動作可能とすることにより、
    フィルム巻付部(21)の形態を円筒形状から円錐台形状に変更可能な構成としたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の作物堀取機。
JP2013012222A 2013-01-25 2013-01-25 根菜類収穫機 Pending JP2014140342A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013012222A JP2014140342A (ja) 2013-01-25 2013-01-25 根菜類収穫機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013012222A JP2014140342A (ja) 2013-01-25 2013-01-25 根菜類収穫機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014140342A true JP2014140342A (ja) 2014-08-07

Family

ID=51422281

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013012222A Pending JP2014140342A (ja) 2013-01-25 2013-01-25 根菜類収穫機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014140342A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107018743A (zh) * 2017-05-25 2017-08-08 甘肃农业大学 除杂及残膜回收马铃薯联合收获机
KR20210085400A (ko) * 2019-12-30 2021-07-08 김도연 작물용 절단줄기 수집장치
KR20220163628A (ko) * 2021-06-03 2022-12-12 백도 작물 회수 장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107018743A (zh) * 2017-05-25 2017-08-08 甘肃农业大学 除杂及残膜回收马铃薯联合收获机
KR20210085400A (ko) * 2019-12-30 2021-07-08 김도연 작물용 절단줄기 수집장치
KR102382395B1 (ko) 2019-12-30 2022-04-01 김도연 작물용 절단줄기 수집장치
KR20220163628A (ko) * 2021-06-03 2022-12-12 백도 작물 회수 장치
KR102482250B1 (ko) 2021-06-03 2022-12-28 백도 작물 회수 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101656284B1 (ko) 양파 수확장치
KR102136607B1 (ko) 땅속작물 수확기
KR20160025861A (ko) 구근작물 수확장치
JP2018014901A (ja) 野菜収穫機
WO2020036888A1 (en) Sugar beet harvest apparatus having two stage helical screw propellers
JP2014140342A (ja) 根菜類収穫機
JP4934581B2 (ja) 葉菜収穫機
KR102283662B1 (ko) 뿌리 작물 수확 장치
CN116569733B (zh) 一种籽瓜收获机的收割台机构
JP2014045702A (ja) 農作物収穫機
CN107771496B (zh) 土豆杀秧除草机
JPH05199809A (ja) 調速型芝生内の草刈機
CN205232811U (zh) 一种可旋转籽瓜收获取籽机
JP2018014900A (ja) 野菜収穫機
RU2579274C1 (ru) Копатель-валкоукладчик для уборки клубней топинамбура
JP2010035440A (ja) 作業車両用の分草装置
US20220151151A1 (en) A Haulm Cutting Apparatus
JP2007029034A (ja) 甘藷蔓処理作業機
JP2017205079A (ja) 茎葉処理機
JP5059578B2 (ja) 葉菜収穫機
JP5135954B2 (ja) 茎葉収穫機
JP3510052B2 (ja) 根菜類収穫装置
BRMU8701571U2 (pt) disposição construtiva para colheitadeira arrancadeira e roçadeira de amendoim verde
JP3195781B2 (ja) 雑草抜き取り機
JP5874391B2 (ja) 農作物収穫機