JP2014139542A - 電子機器、および電子機器の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自電子機器本体の一部に固定された圧電素子と、圧電素子が外部から受けた衝撃に応じて発生した起電圧を検出し、検出した起電圧を表す検出信号を出力する検出部と、検出部が出力した検出信号が、第1の検知信号であるか第2の検知信号であるかを、検出信号に含まれる周波数成分の違いに基づいて判別し、判別した結果に応じて所定の処理を行う制御部と、を備える。
【選択図】図3
Description
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。また、以下の例では、電子機器の一例として、電子時計を例に説明する。
図1は、本実施形態における電子時計1の概略断面図である。図1に示すように、電子時計1は、ケース10、ガラス20、基盤30、電池40、電極50、圧電素子60、裏蓋70、およびベルト80を備えている。
電池40は、基盤30の各回路、圧電素子60に電極50を介して電力を供給する。電池40は、一例としてボタン型電池である。
電極50は、電池40からの電力を基盤30および圧電素子60に供給する。
裏蓋70は、電子時計1の裏面を保護する蓋である。裏蓋70は、圧電素子60が報知音を発するときに、共振部の役割を果たす。裏蓋70は、一例として樹脂、金属である。
ベルト80は、利用者の手首(腕)に装着されるために使用される。
電極50は、電池40の電力を基盤30および圧電素子60に供給する。
制御部102は、入力部103および検出部105から入力された検出結果に応じて、電子時計1の動作モードの切り替え、各動作モードにおける動作の選択を行う。制御部102は、各動作モードの制御に応じて、及び電子時計1を構成する各電子回路要素の制御等を行う。
表示制御部104は、制御部102からの制御信号に応じて、表示部90にストップウォッチ計時時刻、タイマー計時時刻、及び時刻等を表示させる。
図5における曲線g1、および図6における曲線g11は利用者がガラス20を指の腹で叩いたときに、圧電素子60が発生する起電圧を表している。図5における曲線g2、および図6における曲線g12は、利用者がガラス20を爪で叩いたときに、圧電素子60が発生する起電圧を表している。
図5および図6に示すように、爪でガラス20を叩いた場合、約1[msec]以内では、起電圧のレベルが大きいが、その後、急激に減衰する。指の腹でガラス20を叩いた場合、約1[msec]以降の起電圧のレベルは、爪で叩いた場合より大きい。本実施形態では、このような起電圧のレベル差をコンパレータ201によって判別することで、ガラス20が指の腹で叩かれたのか爪で叩かれたのかを判別する。
(ステップS1)制御部102は、検出部105からの検出信号VSが入力されたか否かを判別する。制御部102は、検出部105からの検出信号VSが入力されたと判別した場合(ステップS1;Yes)、ステップS2に進み、検出部105からの検出信号VSが入力されていないと判別した場合(ステップS1;No)、ステップS1の判別を繰り返す。
(ステップS2)ステップS1において検出部105からの検出信号VSが入力されたと判別した場合、制御部102は、所定の時間、次の検出を待機させる。ここで、所定の時間とは、例えば1[msec]である。このように所定の時間だけ検出を待機させることで、制御部102は、後述するように400[Hz]以下の低域成分が多い指の腹で叩かれたことによって発生する起電圧の検出信号を分離する。すなわち、制御部102は、1[kHz]以上の高域成分が多い爪で叩かれたことによって発生する起電圧の検出信号を分離している。これにより、制御部102は、所定の時間だけ検出を待機することで、検出信号の周波数の違いを検出する。制御部102は、ステップS2終了後、処理をステップS3に進める。
(ステップS4)制御部102は、検出部105から閾値Vth以上の検出信号VSが入力されたと判別した場合、予め定められているSW1処理を行う。ここで、SW1処理とは、例えば、タイマー動作の開始処理である。
(ステップS5)制御部102は、検出部105から閾値Vth以上の検出信号VSが入力されていないと判別した場合、予め定められているSW2処理を行う。ここで、SW2処理とは、例えば、タイマー動作の停止処理である。
また、本実施形態の電子機器(電子時計1)において、制御部102は、検出部105から検出信号が入力された際、検出信号が継続して入力されている期間が所定の期間以上であるときに、第1の検知信号であると判別し、検出信号が継続して入力されている期間が所定の期間未満であるときに、第2の検知信号であると判別する。
図8は、本実施形態に係る電子時計1のケース10の他の例を説明する図である。図8に示した例では、ケース10は、第1硬度を有する領域301と、領域301より柔らかい第2硬度を有する領域302を備えている。利用者は、処理したい内容に応じて、領域1または領域2を叩く。検出部105と制御部102とは、領域1または領域2のいずれかが叩かれたことに応じて発生する起電圧の検出信号を上述したコンパレータ201の閾値と、判別する待機時間とにより判別することができる。なお、硬度の異なる領域は、ガラス20の上に設けるようにしてもよい。
また、ガラス20およびケースを叩くのは、利用者の指や爪に限らず、ペン等であってもよい。
第1実施形態では、検出部105のコンパレータと所定の待機時間を用いて、圧電素子60の検出信号を判別す例を説明した。本実施形態では、圧電素子60の検出信号をフィルタ回路を用いて分離する例を説明する。
図9は、本実施形態に係る電子時計1aの構成を示すブロック図である。図3の電子時計1の概略構成と異なるのは制御部102aと検出部105aである。
コンパレータ212は、負入力端子IN−が閾値電圧Vth1に接続され、出力端子OUTが制御部102aに接続されている。出力端子OUTが出力する出力信号をVS1とする。
コンパレータ222は、負入力端子IN−が閾値電圧Vth2に接続され、出力端子OUTが制御部102aに接続されている。出力端子OUTが出力する出力信号をVS2とする。
図11における曲線g21は、利用者がガラス20を指の腹で叩いた時、圧電素子60に発生する起電圧を表している。図11における曲線g22は、利用者がガラス20を爪で叩いた時、圧電素子60に発生する起電圧を表している。
図11に示すように、指の腹でガラス20を叩いた場合、約400[Hz]の低域成分が、爪で叩いた時の起電圧のレベルが大きい。一方、約1[kHz] 以上では、爪でガラス20を叩いた時の方が起電圧のレベルが大きい。本実施形態では、このような起電圧の周波数とレベル差をLPF211、HPF221、コンパレータ212およびコンパレータ222により判別することで、ガラス20が指の腹で叩かれたのか爪で叩かれたのかを判別する。
(ステップS101)制御部102aは、検出部105aのコンパレータ212からの検出信号VS1とコンパレータ222からの検出信号VS2が入力されたか否かを判別する。ここで、検出信号VS1は指の腹によるタップにより発生した起電圧とし、検出信号VS2は爪によるタップにより発生した起電圧とする。
制御部102aは、コンパレータ212からの検出信号VS1とコンパレータ222からの検出信号VS2とが入力されたと判別した場合(ステップS101;Yes)、ステップS102に進む。制御部102aは、コンパレータ212からの検出信号VS1とコンパレータ222からの検出信号VS2とが入力されていないと判別した場合(ステップS101;No)、ステップS101の判別を繰り返す。
(ステップS104)コンパレータ222から閾値Vth2以上の検出信号VS2が入力されたと判別した場合、制御部102aは、予め定められているSW2処理を行う。
これにより、本実施形態の電子時計1aでは、圧電素子60から検出信号が入力されたことを検出した際、LPF211、HPF221、コンパレータ212、コンパレータ222を用いて2つの入力信号に分離する。これにより、ガラス20が指の腹で叩かれたか爪で叩かれたかを検出し、検出結果に応じて2つの異なる処理を行わせることができる。従って、本実施形態に係る電子時計1aでは、衝撃によるスイッチ操作により複数の機能を実現できる。
第1および第2実施形態では、圧電素子60の検出信号を2つに分離する例を説明した。本実施形態では、圧電素子60に発生する起電圧の検出信号を3つに分離する例を説明する。
図13は、本実施形態に係る電子時計1bの構成を示すブロック図である。図3の電子時計1の概略構成と異なるのは制御部102bと検出部105bである。
コンパレータ232は、負入力端子IN−が閾値電圧Vth1に接続され、出力端子OUTが制御部102bに接続されている。出力端子OUTが出力する出力信号をVS1とする。
コンパレータ242は、負入力端子IN−が閾値電圧Vth2に接続され、出力端子OUTが制御部102bに接続されている。出力端子OUTが出力する出力信号をVS2とする。
コンパレータ252は、負入力端子IN−が閾値電圧Vth3に接続され、出力端子OUTが制御部102bに接続されている。出力端子OUTが出力する出力信号をVS3とする。
図15に示すように、手の平で叩いた場合、起電圧のレベルが指の腹、爪で叩いた場合より大きい。また、図16に示すように、手の平で叩いた時の起電圧のレベルは、周波数、約100[Hz]以下で、指の腹および爪で叩いた時より大きい。
本実施形態では、このような起電圧の周波数とレベル差をLPF231、LPF241、HPF251、コンパレータ232、242、252により判別することで、ガラス20が指の腹で叩かれたのか爪で叩かれたのかを判別する。
(ステップS201)制御部102bは、検出部105bのコンパレータ232からの検出信号VS1とコンパレータ242からの検出信号VS3とコンパレータ252からの検出信号VS3が入力されたか否かを判別する。ここで、検出信号VS1は手の平によるタップにより発生した起電圧であり、検出信号VS2は指の腹によるタップにより発生した起電圧であり、検出信号VS3は爪によるタップにより発生した起電圧である。
制御部102bは、検出信号VS1と検出信号VS2と検出信号VS3が入力されたと判別した場合(ステップS201;Yes)、ステップS202に進む。制御部102bは、検出信号VS1と検出信号VS2と検出信号VS3が入力されていないと判別した場合(ステップS201;No)、ステップS201の判別を繰り返す。
(ステップS203)ステップS202において検出信号VS1が入力されたと判別した場合、制御部102bは、予め定められているSW1処理を行う。
(ステップS205)ステップS204において閾値Vth2以上の検出信号VS2が入力されていないと判別した場合、制御部102bは、予め定められているSW2処理を行う。
(ステップS206)ステップS204において閾値Vth2以上の検出信号VS2が入力されたと判別した場合、制御部102bは、予め定められているSW3処理を行う。
図18は、本実施形態に係る検出部105cの構成例の他の例を説明する図である。図18に示すように、検出部105cは、LPF261、コンパレータ262、コンパレータ272、HPF281、コンパレータ282を備えている。
コンパレータ272は、負入力端子IN−が閾値電圧Vth2に接続され、出力端子OUTが制御部102bに接続されている。出力端子OUTが出力する出力信号をVS2とする。
コンパレータ282は、負入力端子IN−が閾値電圧Vth3に接続され、出力端子OUTが制御部102bに接続されている。出力端子OUTが出力する出力信号をVS3とする。
制御部102bによる検出手順は、図17の処理手順と同様に行う。
ここで、複数の処理は、例えば、ストップウォッチの動作開始、ストップウォッチの動作停止、ラップ操作、タイマー動作開始、タイマー動作終了、バックライトの点灯、バックライトの消灯等の処理である。
Claims (9)
- 自電子機器本体の一部に固定された圧電素子と、
前記圧電素子が外部から受けた衝撃に応じて発生した起電圧を検出し、検出した前記起電圧を表す検出信号を出力する検出部と、
前記検出部が出力した前記検出信号が、第1の検知信号であるか第2の検知信号であるかを、前記検出信号に含まれる周波数成分の違いに基づいて判別し、前記判別した結果に応じて所定の処理を行う制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 前記制御部は、
前記検出部から前記検出信号が入力された際、前記検出信号が継続して入力されている期間が所定の期間以上であるときに、前記第1の検知信号であると判別し、前記検出信号が継続して入力されている期間が所定の期間未満であるときに、前記第2の検知信号であると判別する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記検出部は、
少なくとも1つのフィルタを用いて前記検出信号を任意の周波数成分に分離し、該分離した周波数に応じた前記検出信号を出力する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。 - 前記検出部は、
カットオフ周波数の異なる周波数特性のフィルタを用いて前記検出信号を分離し、該分離した周波数成分に応じた前記検出信号を出力する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器。 - 前記検出部は、
前記起電圧のレベルに基づいて前記検出信号を分離し、該分離した起電圧のレベルに応じた前記検出信号を出力する
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記圧電素子を収納するケースを備え、
前記ケースは、少なくとも2つの硬度の異なる領域を備える
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記圧電素子を収納するケースを備え、
前記検出部は、
硬度の異なる物体で前記ケースが利用者により衝撃を与えられたことによって異なる周波数を表す前記検出信号を検出する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記圧電素子は、報知音を出力する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子機器。 - 検出部が、自電子機器本体の一部に固定された圧電素子と圧電素子が外部から受けた衝撃に応じて発生した起電圧を検出し、検出した前記起電圧を表す検出信号を出力する検出手順と、
制御部が、前記検出手順により出力された前記検出信号が、第1の検知信号であるか第2の検知信号であるかを、前記検出信号に含まれる周波数成分の違いに基づいて判別し、前記判別した結果に応じて所定の処理を行う制御手順と、
を含む電子機器の制御方法。
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- 2013-01-21 JP JP2013008609A patent/JP6017326B2/ja active Active
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