JP2012063950A - 入力装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 多様なタッチ操作に柔軟に対応でき、かつ、誤検知を防止しつつ処理負荷を軽減することが可能なタッチ式の入力装置を提供する。
【解決手段】 入力装置1は、操作部11の振動に応じた検出信号を出力する振動センサ12、及びタッチ操作の有効性を判断する情報処理ユニット20を備える。情報処理ユニット20は、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定する設定モードと、タッチ操作の有無を検知する入力モードとを切替えるモード切替スイッチ24と、設定モードにおいて、取得された検出信号のピーク周波数が中心周波数となるように、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定する帯域設定部26と、入力モードにおいて、BPF27から出力される検出信号のpp値が、BEF28から出力される検出信号のpp値よりも大きい場合に、タッチ操作が有効であると判断する有効性判断部29とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 入力装置1は、操作部11の振動に応じた検出信号を出力する振動センサ12、及びタッチ操作の有効性を判断する情報処理ユニット20を備える。情報処理ユニット20は、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定する設定モードと、タッチ操作の有無を検知する入力モードとを切替えるモード切替スイッチ24と、設定モードにおいて、取得された検出信号のピーク周波数が中心周波数となるように、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定する帯域設定部26と、入力モードにおいて、BPF27から出力される検出信号のpp値が、BEF28から出力される検出信号のpp値よりも大きい場合に、タッチ操作が有効であると判断する有効性判断部29とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、タッチ式の入力装置、及び、該入力装置を用いた電子機器に関する。
従来から、電子機器の入力インターフェースとして、ユーザによるタッチ操作を検出するタッチパネルを用いた入力装置が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された入力装置は、意図しない接触などによる誤入力を防止するため、タッチパネルによって受け付けられたタッチ入力が正常な操作か否かを識別する機能を有している。具体的には、この入力装置では、まず、タッチ入力によってタッチパネルに生じる振動が振動センサによって検出され、検出された振動が周波数解析されて検出波形パターンが取得される。そして、得られた検出波形パターンと、予め記憶されている正常な操作時に生じる操作振動の基準波形パターンとが比較され、その比較結果に基づいて、ユーザのタッチ操作が正常な操作であるか否かが判断される。
特許文献1に記載された入力装置では、誤入力に起因する情報処理装置の誤動作を低減することができるが、タッチ操作を受ける度に、操作振動の周波数解析及び波形パターンの比較を行う必要がある。一般的に、振動の周波数解析や波形パターンの比較には、大きな処理負荷(計算コスト)がかかるため、この手法では、即応性(レスポンス)に劣るおそれがある。これに対して、即応性を高めようとすると、高速・高性能なCPUなどが求められ、コストが上昇するおそれがある。
一方、タッチパネルに生じる振動波形は、タッチするもの(例えば、指やタッチペンなど)によって異なる。また、同じ指でも、指の腹でタッチした場合と、爪でタッチした時とでは、生じる振動波形が異なる。上述した入力装置では、検出波形パターンと、正常な操作時の基準波形パターンと比較することにより、正常なタッチ操作であるか否かを判断しているため、このような振動波形が異なる多様なタッチ操作に対して柔軟に対応することが難しい。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、多様なタッチ操作に柔軟に対応でき、かつ、誤検知を防止しつつ処理負荷を軽減することが可能なタッチ式の入力装置、及び該入力装置を用いた電子機器を提供することを目的とする。
本発明に係る入力装置は、ユーザのタッチ操作により生じる振動に応じた検出信号を取得する振動検出手段と、通過帯域を変更することができ、振動検出手段により取得された検出信号のうち、設定された通過帯域の検出信号を選択的に通過させるバンドパスフィルタと、阻止帯域を変更することができ、振動検出手段により取得された検出信号のうち、設定された阻止帯域の検出信号の通過を選択的に阻止するバンドエリミネーションフィルタと、バンドパスフィルタの通過帯域及びバンドエリミネーションフィルタの阻止帯域を設定する設定モードと、ユーザによるタッチ操作の有無を検知する入力モードとを切替える切替手段と、設定モードにおいて、振動検出手段により取得された検出信号のピーク周波数を算出する演算手段と、該演算手段により算出されたピーク周波数が含まれるように、バンドパスフィルタの通過帯域、及びバンドエリミネーションフィルタの阻止帯域を設定する設定手段と、入力モードにおいて、バンドパスフィルタから出力される検出信号と、バンドエリミネーションフィルタから出力される検出信号とを比較し、当該比較結果に基づいて、ユーザのタッチ操作が有効であるか否かを判断する判断手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る入力装置によれば、バンドパスフィルタの通過帯域及びバンドエリミネーションフィルタの阻止帯域を設定する設定モードと、ユーザによるタッチ操作の有無を検知する入力モードとが切替え可能に構成されている。そして、設定モードでは、振動検出手段により取得された検出信号のピーク周波数が含まれるように、すなわち、ユーザのタッチ操作により生じる振動波形の特徴を表すピーク周波数が含まれるように、バンドパスフィルタの通過帯域、及びバンドエリミネーションフィルタの阻止帯域が設定される。よって、振動波形が異なる多様なタッチ操作に対応して、バンドパスフィルタの通過帯域及びバンドエリミネーションフィルタの阻止帯域を設定することができるため、振動波形が異なる多様なタッチ操作に対して柔軟に対応することができる。
また、入力モードでは、バンドパスフィルタから出力される検出信号と、バンドエリミネーションフィルタから出力される検出信号とが比較され、当該比較結果に基づいて、ユーザのタッチ操作が有効であるか否かが判断される。その際に、設定モードにおいて設定されたタッチ操作、すなわち有効なタッチ操作であれば、バンドパスフィルタからはピークを含む検出信号が出力され、バンドエリミネーションフィルタからはピークが除去された検出信号が出力される。よって、振動波形の周波数解析や波形パターンの比較を行うことなく、すなわち、より軽い処理負荷で、タッチ操作の有効性判断を適切に行うことができる。以上の結果、多様なタッチ操作に柔軟に対応でき、かつ、誤検知を防止しつつ処理負荷を軽減することが可能となる。
本発明に係る入力装置では、バンドパスフィルタから出力される検出信号の大きさが、バンドエリミネーションフィルタから出力される検出信号の大きさよりも大きい場合に、判断手段が、ユーザのタッチ操作が有効であると判断することが好ましい。
この場合、バンドパスフィルタから出力される検出信号の大きさが、バンドエリミネーションフィルタから出力される検出信号の大きさよりも大きい場合に、ユーザのタッチ操作が有効であると判断される。ここで、上述したように、有効なタッチ操作であれば、バンドパスフィルタからはピークを含む検出信号が出力され、バンドエリミネーションフィルタからはピークが除去された検出信号が出力される。よって、バンドパスフィルタ及びバンドエリミネーションフィルタそれぞれから出力される検出信号の大きさを比較することで、すなわち、より軽い処理負荷で、タッチ操作の有効性判断を適切に行うことが可能となる。
なお、その際に、バンドパスフィルタ及びバンドエリミネーションフィルタから出力される検出信号の大きさとして、該検出信号のピーク・トゥ・ピーク値を用いることが好ましい。
このようにすれば、バンドパスフィルタから出力される検出信号のピーク・トゥ・ピーク値(以下「pp値」ともいう)と、バンドエリミネーションフィルタから出力される検出信号のpp値とを比較することにより、すなわち、最も大きな振幅同士を比較することにより、タッチ操作の有効性判断をより正確に行うことができる。
本発明に係る入力装置では、設定手段が、ピーク周波数を、バンドパスフィルタの通過帯域、及び/又は、バンドエリミネーションフィルタの阻止帯域の中心周波数として設定することが好ましい。
このように設定すれば、入力モードにおいて、有効なタッチ操作があったときに、バンドパスフィルタからはピークを含む検出信号をより確実に出力することができ、バンドエリミネーションフィルタからは確実にピークが除去された検出信号を出力することができる。
本発明に係る入力装置は、判断手段による判断結果に基づいて、ユーザによるタッチ操作を検知したことを示す入力情報を出力する出力手段を備えることが好ましい。
このようにすれば、ユーザによるタッチ操作を検知したことを示す入力情報を、例えば、外部の電子機器などへ出力することができる。
本発明に係る電子機器は、上記入力装置と、該入力装置により受付けられたユーザのタッチ操作に基づいて、自機の制御を行う制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る電子機器によれば、上述した入力装置を備えているため、該入力装置を用いてユーザが電子機器を操作する際に、ユーザの多様なタッチ操作に柔軟に対応でき、かつ、誤検知を防止しつつ処理負荷を軽減することができる。よって、ユーザの使用形態に合わせて、電子機器を快適に操作することが可能となる。
本発明によれば、多様なタッチ操作に柔軟に対応でき、かつ、誤検知を防止しつつ処理負荷を軽減することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1を用いて、実施形態に係る入力装置1の構成について説明する。図1は、入力装置1の構成を示すブロック図である。
入力装置1は、設定モードと入力モードとを有し、設定モードにおいて、後述するバンドパスフィルタ(以下「BPF」ともいう)27の通過帯域及びバンドエリミネーションフィルタ(以下「BEF」ともいう)28の阻止帯域を設定する。また、入力装置1は、入力モードにおいて、BPF27から出力される検出信号と、BEF28から出力される検出信号とを比較することにより、ピックアップされた振動が有効なタッチ操作によるものであるか否かを判断し、その判断結果に基づいて、タッチ操作を検知する。そのために、入力装置1は、操作部11の振動をピックアップし、該振動に応じた電気信号(検出信号)を出力するセンサユニット10、及び、設定モードにおいて、BPF27及びBEF28の設定を行うとともに、入力モードにおいて、センサユニット10によってピックアップされ、BPF27及びBEF28それぞれを介して出力される検出信号を比較して、タッチ操作の有効性を判断する情報処理ユニット20を備えている。以下、各構成について詳細に説明する。
センサユニット10は、操作部11及び振動センサ12を備えている。操作部11は、ユーザのタッチ操作を受け付けるものであり、例えば、操作画面を表示する液晶ディスプレイ(LCD)と、ユーザのタッチ位置を検出するタッチパネルとを有するタッチスクリーンなどが好適に用いられる。振動センサ12は、操作部11に取り付けられ、該操作部11の振動をピックアップし、該振動に応じた電気信号(検出信号)を出力するセンサである。すなわち、振動センサ12は、特許請求の範囲に記載の振動検出手段として機能する。振動センサ12としては、例えば、圧電素子(ピエゾ素子)が好適に用いられる。なお、振動センサ12として、加速度センサなどを用いることもできる。センサユニット10(振動センサ12)は、情報処理ユニット20に接続されており、検出信号は情報処理ユニット20に出力される。
情報処理ユニット20は、上述したように、設定モードにおいて、BPF27及びBEF28の設定を行うとともに、入力モードにおいて、センサユニット10(振動センサ12)から入力され、BPF27及びBEF28それぞれを介して出力される検出信号を比較して、タッチ操作の有効性を判断するものである。そのため、情報処理ユニット20は、入力インターフェースとしての増幅部21、広帯域バンドパスフィルタ(広帯域BPF)22、並びにA/D変換部23、及び、モード切替スイッチ24を備えている。また、情報処理ユニット20は、A/D変換部23を介して入力される検出信号に対して演算処理を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラムやデータを記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM、及びデータがバックアップされているバックアップRAMなどを有している。さらに、情報処理ユニット20は、出力インターフェースとしての出力部30を有している。
情報処理ユニット20では、ROMに記憶されているプログラムが、マイクロプロセッサによって実行されることにより、ピーク演算部25、帯域設定部26、BPF27、BEF28、及び有効性判断部29の機能が実現される。なお、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどはそれぞれ独立したチップから構成されていてもよいし、これらが1つのチップに収められたマイクロコンピュータ(マイコン)により構成されていてもよい。
増幅部21は、例えばオペアンプ等を用いた増幅器により構成され、センサユニット10(振動センサ12)から出力された検出信号を増幅する。増幅部21で増幅された検出信号は、広帯域BPF22に出力される。
広帯域BPF22は、増幅部21から出力された検出信号のうち不要な周波数成分(ノイズ成分)を除去する。本実施形態では、広帯域BPF22として、通過帯域が0.1Hz〜10kHzのものを用いた。広帯域BPF22を通過した検出信号は、A/D変換部23に入力される。
A/D変換部23は、A/Dコンバータにより構成され、広帯域BPF22から出力された検出信号(アナログ信号)を所定のサンプリング周期でディジタルデータに変換する。ディジタル変換された検出信号は、設定モードではピーク演算部25に出力され(図1中の破線参照)、入力モードではBPF27及びBEF28に出力される。
モード切替スイッチ24は、入力装置1の処理モードを、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定する設定モード、又はユーザによるタッチ操作の有無を検知する入力モードに切り替えるスイッチである。すなわち、モード切替スイッチ24は、特許請求の範囲に記載の切換手段として機能する。モード切替スイッチ24としては、例えば、押しボタンスイッチやスライドスイッチなどを用いることができる。なお、操作部11としてタッチスクリーンを用いる場合には、該タッチスクリーンを用いて処理モードを切替える構成としてもよい。
上述したように、設定モードが選択された場合、A/D変換された検出信号は、ピーク演算部25へ出力される。ピーク演算部25は、設定モードにおいて、検出信号のピーク周波数を算出する。より具体的には、ピーク演算部25は、高速フーリエ変換(FFT)を用いて検出信号の周波数解析を行うことにより、検出信号のピーク周波数を算出する。すなわち、ピーク演算部25は、特許請求の範囲に記載の演算手段として機能する。なお、ピーク演算部25で算出されたピーク周波数は、帯域設定部26に出力される。
帯域設定部26は、ピーク演算部25によって算出されたピーク周波数が含まれるように、BPF27の通過帯域、及び、BEF28の阻止帯域を設定する。より詳細には、帯域設定部26は、ピーク演算部25によって算出されたピーク周波数が中心周波数となるように、BPF27の通過帯域、及び、BEF28の阻止帯域を設定する。すなわち、帯域設定部26は、特許請求の範囲に記載の設定手段として機能する。
一方、入力モードが選択された場合には、A/D変換された検出信号は、BPF27、及びBEF28に出力される。BPF27は、設定モードで設定された通過帯域の検出信号を選択的に通過させるディジタルフィルタである。BPF27は、入力される検出信号をフィルタリングし、通過帯域の信号成分のみを有効性判断部29へ出力する。一方、BEF28は、設定モードで設定された阻止帯域の検出信号を減衰させ、阻止帯域以外の検出信号を選択的に通過させるディジタルフィルタである。BEF28は、入力される検出信号をフィルタリングし、阻止帯域以外の信号成分を有効性判断部29へ出力する。
有効性判断部29は、入力モードにおいて、BPF27から出力される検出信号の大きさと、BEF28から出力される検出信号の大きさとを比較して、ユーザのタッチ操作が有効であるか否かを判断する。すなわち、有効性判断部29は、特許請求の範囲に記載の判断手段として機能する。なお、有効性判断部29は、BPF27及びBEF28それぞれから出力される検出信号の大きさとして、それぞれの検出信号のpp値(peak to peak value)を用いる。ここで、有効性判断部29は、BPF27から出力される検出信号のpp値が、BEF28から出力される検出信号のpp値より大きい場合に、ユーザのタッチ操作が有効であると判断する。一方、有効性判断部29は、BPF27から出力される検出信号のpp値が、BEF28から出力される検出信号のpp値以下である場合に、ユーザの操作が無効であると判断する。これにより、入力モードにおいて、検出信号の周波数解析を行うことなく、タッチ操作の有効性を判断することができる。
出力部30は、有効性判断部29による判断結果に基づいて、ユーザからのタッチ操作を検知したことを示す入力情報を外部の電子機器などへ出力する。すなわち、出力部30は、特許請求の範囲に記載の出力手段として機能する。
次に、図2及び図3を用いて、入力装置1の動作について説明する。図2は、入力装置1による、設定モードにおける通過帯域/阻止帯域設定処理の処理手順を示すフローチャートである。また、図3は、入力装置1による、入力モードにおける入力判断処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、図2を参照しつつ、設定モードにおけるBPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域の設定処理の処理手順について説明する。なお、本処理は、設定モードが選択された場合に、電子制御ユニット20において、所定のタイミングで実行される。
ユーザにより、設定モードが選択された後、有効としたい(設定したい)タッチ操作が操作部11に加えられた場合、ステップS100では、振動センサ12から増幅部21などを介して入力され、A/D変換された検出信号が読み込まれる。続くステップS102では、読み込まれた検出信号のピーク周波数が、高速フーリエ変換(FFT)により算出される。
続いて、ステップS104では、ステップS102で算出されたピーク周波数が、通過帯域及び阻止帯域それぞれの中心周波数となるように、BPF27の通過帯域、及びBEF28の阻止帯域が設定される。その後、本処理が終了する。本処理により、有効としたいタッチ操作に合わせて、BPF27の通過帯域とBEF28の阻止帯域とが設定される。
次に、図3を参照しつつ、入力モードにおける入力判断処理の処理手順ついて説明する。なお、本処理は、入力モードが選択された場合に、電子制御ユニット20において、所定のタイミングで繰り返して実行される。
ステップS200では、振動センサ12から増幅部21などを介して入力され、A/D変換された検出信号が読み込まれる。続いて、ステップS202では、読み込まれた検出信号に対して、BPF27によるフィルタリング処理が施される。同様に、ステップS202では、読み込まれた検出信号に対して、BEF28によるフィルタリング処理が施される。
次に、ステップS204では、このタッチ操作が有効であるか否かについての判断が行われる。より具体的には、BPF27によるフィルタリング処理が施された検出信号のpp値(以下「BPFpp値」ともいう)が、BEF28によるフィルタリング処理が施された検出信号のpp値(以下「BEFpp値」ともいう)よりも大きいか否かについての判断が行われる。ここで、BPFpp値が、BEFpp値よりも大きい場合には、ユーザのタッチ操作が有効であると判断され、ステップS206へ処理が移行する。一方、BPFpp値がBEFpp値以下であるときには、ユーザのタッチ操作は無効であると判断され、本処理が終了する。
ステップS204においてタッチ操作が有効であると判断された場合、ステップS206において、ユーザからのタッチ操作を検知したことを示す入力情報が出力される。その後、本処理が終了する。
次に、操作部11を指の爪で叩いた場合と、指の腹で叩いた場合について、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定し、それぞれの設定に対して、指の爪で叩いたときと、指の腹で叩いたときのタッチ操作の有効性を判定した(図4〜図9参照)。まず、図4〜図6を併せて参照しつつ、指の爪で叩いた場合の設定結果、及び、タッチ操作の有効性の判定結果について説明する。ここで、図4は、設定モードにおいて、指の爪で叩いた場合に得られた検出信号のエネルギースペクトル密度(ピーク周波数)を示す図である。図5は、入力モードにおいて、指の腹で叩いた場合に得られた検出信号の波形(無効な操作波形)を示すグラフである。また、図6は、入力モードにおいて、指の爪で叩いた場合に得られた検出信号の波形(有効な操作波形)を示すグラフである。
設定モードにおいて、操作部11を指の爪で叩いた場合に得られた検出信号を高速フーリエ変換(FFT)した結果、図4に示されるエネルギースペクトル密度が得られた。なお、図4の横軸は、周波数[Hz]であり、縦軸は、エネルギースペクトル密度[dbV2s/Hz]である。図4に示されるように、指の爪で叩いた場合、検出信号のピーク周波数は約500Hzであった。そのため、通過帯域の中心周波数が500Hz、通過帯域幅が100HzとなるようにBPF27の通過帯域を設定した。また、阻止帯域の中心周波数が500Hz、阻止帯域幅が100Hzとなるように、BEF28の阻止帯域を設定した。なお、BPF27の通過帯域とBEF28の阻止帯域とは、中心周波数・帯域幅が異なっていてもよい。
上述したように、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定した後に、処理モードを入力モードに変更し、操作部11を指の腹で叩いた結果、図5に示される検出信号波形が得られた。なお、図5の横軸は時刻、縦軸は検出信号のA/D値である。図5では、A/D変換部23から出力されたフィルタリング前の検出信号波形を破線で示し、BPF27から出力された検出信号波形を一点鎖線で示し、BEF28から出力された検出信号波形を実線で示した。なお、図6,図8,図9も同様に示した。図5に示されるように、指の腹で叩いた場合、BPF27から出力された検出信号のpp値(BPFpp値)が、BEF28から出力された検出信号のpp値(BEFpp値)より小さいため、当該タッチ操作は無効であると判断される。
一方、上述したように、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定した後に、処理モードを入力モードに変更し、操作部11を指の爪で叩いた結果、図6に示される検出信号波形が得られた。図6に示されるように、指の爪で叩いた場合、BPF27から出力された検出信号のpp値(BPFpp値)が、BEF28から出力された検出信号のpp値(BEFpp値)よりも大きいため、当該タッチ操作は有効であると判断される。
上述したように、図4〜図6に示した例によれば、設定モードにおいて、指の爪で振動を与えた場合、入力モードにおいて、指の腹によるタッチ操作は無効であると判断され、指の爪によるタッチ操作は有効であると判断された。すなわち、設定モードでの設定に応じて、入力モードでのタッチ操作の有効性を判別できることが確認された。
次に、図7〜図9を併せて参照しつつ、指の腹で叩いた場合の設定結果、及び、タッチ操作の有効性の判定結果について説明する。ここで、図7は、設定モードにおいて、指の腹で叩いた場合に得られた検出信号のエネルギースペクトル密度(ピーク周波数)を示す図である。図8は、入力モードにおいて、指の腹で叩いた場合に得られた検出信号の波形(有効な操作波形)を示すグラフである。また、図6は、入力モードにおいて、指の爪で叩いた場合に得られた検出信号の波形(無効な操作波形)を示すグラフである。
設定モードにおいて、操作部11を指の腹で叩いた場合に得られた検出信号を高速フーリエ変換(FFT)した結果、図7に示されるエネルギースペクトル密度が得られた。なお、図7の横軸は、周波数[Hz]であり、縦軸は、エネルギースペクトル密度[dbV2s/Hz]である。図7に示されるように、指の腹で叩いた場合、検出信号のピーク周波数は約100Hzであった。そのため、通過帯域の中心周波数が100Hz、通過帯域幅が100HzとなるようにBPF27の通過帯域を設定した。また、阻止帯域の中心周波数が100Hz、阻止帯域幅が100Hzとなるように、BEF28の阻止帯域を設定した。なお、BPF27の通過帯域とBEF28の阻止帯域とは、中心周波数・帯域幅が異なっていてもよい。
上述したように、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定した後に、処理モードを入力モードに変更し、操作部11を指の腹で叩いた結果、図8に示される検出信号波形が得られた。図8に示されるように、指の腹で叩いた場合、BPF27から出力された検出信号のpp値(BPFpp値)が、BEF28から出力された検出信号のpp値(BEFpp値)より大きいため、当該タッチ操作は有効であると判断される。
一方、上述したように、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定した後に、処理モードを入力モードに変更し、操作部11を指の爪で叩いた結果、図9に示される検出信号波形が得られた。図9に示されるように、指の爪で叩いた場合、BPF27から出力された検出信号のpp値(BPFpp値)が、BEF28から出力された検出信号のpp値(BEFpp値)よりも小さいため、当該タッチ操作は無効であると判断される。
上述したように、図7〜図9に示した例によれば、設定モードにおいて、指の腹で振動を与えた場合、入力モードにおいて、指の腹によるタッチ操作は有効であると判断され、指の爪によるタッチ操作は無効であると判断された。すなわち、設定モードでの設定に応じて、入力モードでのタッチ操作の有効性を判別できることが確認された。
本実施形態によれば、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定する設定モードと、ユーザによるタッチ操作の有無を検知する入力モードとが切替え可能に構成されている。そして、設定モードでは、振動センサ12により取得された検出信号のピーク周波数が含まれるように、すなわち、ユーザのタッチ操作により生じる振動波形の特徴を表すピーク周波数が含まれるように、BPF27の通過帯域、及びBEF28の阻止帯域が設定される。よって、振動波形が異なる多様なタッチ操作に対応して、BPF27の通過帯域及びBEF28の阻止帯域を設定することができるため、振動波形が異なる多様なタッチ操作に対して柔軟に対応することができる。
また、入力モードでは、BPF27から出力される検出信号と、BEF28から出力される検出信号とが比較され、その比較結果に基づいて、ユーザのタッチ操作が有効であるか否かが判断される。その際に、設定モードにおいて設定されたタッチ操作、すなわち有効なタッチ操作であれば、BPF27からはピークを含む検出信号が出力され、BEF28からはピークが除去された検出信号が出力される。よって、振動波形の周波数解析や波形パターンの比較を行うことなく、すなわち、より軽い処理負荷で、タッチ操作の有効性判断を適切に行うことができる。以上の結果、本実施形態によれば、多様なタッチ操作に柔軟に対応でき、かつ、誤検知を防止しつつ処理負荷を軽減することが可能となる。
また、本実施形態によれば、BPFpp値が、BEFpp値よりも大きい場合に、ユーザのタッチ操作が有効であると判断される。ここで、上述したように、有効なタッチ操作であれば、BPF27からはピークを含む検出信号が出力され、BEF28からはピークが除去された検出信号が出力される。よって、BPF27及びBEF28それぞれから出力されるフィルタリング後の検出信号のpp値を比較することで、すなわち、より軽い処理負荷で、タッチ操作の有効性判断を適切に行うことが可能となる。また、両フィルタ後のpp値同士を比較することにより、すなわち、最も大きな振幅同士を比較することにより、タッチ操作の有効性判断をより正確に行うことができる。
また、本実施形態によれば、設定モードにおいて、検出信号のピーク周波数が、BPF27の通過帯域、及びBEF28の阻止帯域の中心周波数として設定される。そのため、入力モードにおいて、有効なタッチ操作があったときに、BPF27からはピークを含む検出信号をより確実に出力することができ、BEF28からは確実にピークが除去された検出信号を出力することができる。
次に、図10を用いて、入力装置1の変形例について説明する。図10は、変形例に係る入力装置2の構成を示すブロック図である。上述した入力装置1では、BPF27及びBEF28をディジタルフィルタで構成したが、入力装置2では、BPF27及びBEF28の機能をアナログフィルタにより実現している。なお、入力装置2については、上述した入力装置1と異なる点について主に説明し、同一又は同様な点については説明を省略する。
入力装置2は、ディジタルフィルタで構成されたBPF27及びBEF28に代えて、アナログ回路で構成されたBPF27A及びBEF28Aを備えている。BPF27A及びBEF28Aは、通過帯域及び阻止帯域を変更することができるように、例えば、制御電圧を調節することで静電容量を調節可能な可変コンデンサや、抵抗値を調節できる可変抵抗器などを含んで構成されている。また、入力装置2は、設定モード時に、広帯域BPF22から出力される検出信号をA/D変換するA/D変換部23aと、入力モード時に、BPF27A及びBEF28Aそれぞれから出力される検出信号をA/D変換するA/D変換部23b及びA/D変換部23cとを備える。
また、情報処理装置20Aは、上述した帯域設定部26に代えて、アナログ回路で構成されたBPF27Aの通過帯域及びBEF28Aの阻止帯域を設定する帯域設定部26Aを備える。帯域設定部26Aは、BPF27A及びBEF28Aを構成する可変コンデンサの静電容量、及び/又は、可変抵抗器の抵抗値などを変更することにより、BPF27Aの通過帯域及びBEF28Aの阻止帯域を変更・設定する。
設定モードでは、広帯域BPF22を通して入力される検出信号は、A/D変換部23aによりA/D変換された後、ピーク演算部25に入力される。そして、高速フーリエ変換(FFT)によりピーク周波数が算出され、算出されたピーク周波数が中心周波数となるように、BPF27Aの通過帯域とBEF28Aの阻止帯域とが、帯域設定部26Aによって設定される。
一方、入力モードでは、広帯域BPF22を通して入力される検出信号は、BPF27A及びBEF28Aそれぞれに入力される。BPF27Aから出力される検出信号は、A/D変換部23bによりA/D変換された後、有効性判断部29へ出力され、BEF28Aから出力される検出信号は、A/D変換部23cによりA/D変換された後、有効性判断部29へ出力される。そして、有効性判断部29により、ユーザによるタッチ操作の有効性が判断される。なお、タッチ操作の有効性の判断手法については、上述した通りであるので、ここでは詳細な説明を省略する。
入力装置2によれば、上述した入力装置1と同様の効果を奏することができる。また、入力装置2によれば、ディジタルフィルタによるフィルタリング処理が不要となるため、マイクロプロセッサの処理負荷をより軽減することができる。
上述した入力装置1は、例えば、重度身体障害者用の意思伝達装置などの電子機器の入力装置に適用することができる。次に、図11を用いて、入力装置1を用いた電子機器5について説明する。図11は、入力装置1を用いた電子機器5の構成を示すブロック図である。なお、図11において上述した入力装置1と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
電子機器5は、入力装置1と、該入力装置1により検知されたユーザのタッチ入力情報に基づいて自機の制御を行う制御部(特許請求の範囲に記載の制御手段に相当)50とを備えている。なお、入力装置1に代えて上述した入力装置2を用いてもよい。
制御部50は、演算処理を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラムやデータを記憶するROM、演算結果などの各種データを一時的に記憶するRAM、及びデータがバックアップされているバックアップRAMなどから構成されている。制御部50は、入力装置1から入力されるユーザのタッチ入力情報に基づいて、電子機器5の制御信号を生成する。そして、制御部50は、生成した制御信号を用いてアクチュエータなどを制御することにより、電子機器5の動作を統合的に司る。これにより、ユーザは、入力装置1を用いて電子機器5を操作することができる。
なお、入力装置1は電子機器5から分離されていてもよく、また、1つの筐体の中に一体となって収められていてもよい。また、入力装置1が電子機器5と一体的に構成されている場合、電子制御ユニット20と制御部50とは、同一のハードウェア(マイクロプロセッサなど)で構成されていてもよい。
本実施形態によれば、上述した入力装置1を備えているため、該入力装置1を用いてユーザが電子機器5を操作する際に、さまざまなユーザの多様なタッチ操作に柔軟に対応でき、かつ、誤検知を防止しつつ処理負荷を軽減することができる。よって、さまざまなユーザの使用形態に合わせて、電子機器5を快適に操作することが可能となる。
特に、入力装置1を、発声に加え書字なども困難な重度身体障害者が他者に意思や思考を伝えるために用いる意思伝達装置に適用した場合には、例えば、文字や絵などの情報をユーザ(重度身体障害者)に提示しつつ、ユーザによるタッチ操作を受け付けることにより、ユーザが選択した情報を特定することができる。このように、入力装置1を用いることにより、ユーザ(重度身体障害者)毎に異なることがあるタッチ操作の有効性を判断して、入力情報を電子機器(意思伝達装置)5へ伝えることができる。よって、ユーザの意思を誤ることなく特定し、電子機器(意思伝達装置)5を操作することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態や変形例に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、BPFpp値が、BEFpp値より大きい場合に、ユーザの操作が有効であると判断したが、BPFpp値が、BEFpp値より所定値以上大きい場合に、ユーザの操作が有効であると判断してもよい。また、BPFpp値とBEFpp値との比に基づいて、ユーザの操作の有効性を判断してもよい。
上記実施形態では、指の爪で叩いた場合にユーザのタッチ操作が有効であると判断する例と、指の腹で叩いた場合にユーザのタッチ操作が有効であると判断する例を挙げたが、これらの例に限られることなく、例えば、操作部11をタッチペンでタッチした場合や、振った場合などに、有効であると判断するように設定してもよい。
1,2 入力装置
5 電子機器
10 センサユニット
11 操作部
12 振動センサ
20,20A 情報処理ユニット
24 モード切替スイッチ
25 ピーク演算部
26,26A 帯域設定部
27,27A BPF
28,28A BEF
29 有効性判断部
30 出力部
50 制御部
5 電子機器
10 センサユニット
11 操作部
12 振動センサ
20,20A 情報処理ユニット
24 モード切替スイッチ
25 ピーク演算部
26,26A 帯域設定部
27,27A BPF
28,28A BEF
29 有効性判断部
30 出力部
50 制御部
Claims (6)
- ユーザのタッチ操作により生じる振動に応じた検出信号を取得する振動検出手段と、
通過帯域を変更することができ、前記振動検出手段により取得された検出信号のうち、設定された通過帯域の検出信号を選択的に通過させるバンドパスフィルタと、
阻止帯域を変更することができ、前記振動検出手段により取得された検出信号のうち、設定された阻止帯域の検出信号の通過を選択的に阻止するバンドエリミネーションフィルタと、
前記バンドパスフィルタの通過帯域、及び前記バンドエリミネーションフィルタの阻止帯域を設定する設定モードと、ユーザによるタッチ操作の有無を検知する入力モードとを切替える切替手段と、
前記設定モードにおいて、前記振動検出手段により取得された検出信号のピーク周波数を算出する演算手段と、
前記演算手段により算出されたピーク周波数が含まれるように、前記バンドパスフィルタの通過帯域、及び前記バンドエリミネーションフィルタの阻止帯域を設定する設定手段と、
前記入力モードにおいて、前記バンドパスフィルタから出力される検出信号と、前記バンドエリミネーションフィルタから出力される検出信号とを比較し、当該比較結果に基づいて、ユーザのタッチ操作が有効であるか否かを判断する判断手段と、を備えることを特徴とする入力装置。 - 前記判断手段は、前記バンドパスフィルタから出力される検出信号の大きさが、前記バンドエリミネーションフィルタから出力される検出信号の大きさよりも大きい場合に、ユーザのタッチ操作が有効であると判断することを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
- 前記判断手段は、前記バンドパスフィルタ及び前記バンドエリミネーションフィルタから出力される検出信号の大きさとして、該検出信号のピーク・トゥ・ピーク値を用いることを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
- 前記設定手段は、前記ピーク周波数を、前記バンドパスフィルタの通過帯域、及び/又は、前記バンドエリミネーションフィルタの阻止帯域の中心周波数として設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の入力装置。
- 前記判断手段による判断結果に基づいて、ユーザによるタッチ操作を検知したことを示す入力情報を出力する出力手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の入力装置。
- 請求項5に記載の入力装置と、
前記入力装置により受付けられたユーザのタッチ操作に基づいて、自機の制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010207249A JP2012063950A (ja) | 2010-09-15 | 2010-09-15 | 入力装置及び電子機器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP (1) | JP2012063950A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2010
- 2010-09-15 JP JP2010207249A patent/JP2012063950A/ja active Pending
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