JP2014139465A - 防振装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡易な構造の下で、大きな製造コストを要することなしに、振動発生側から特定の周波数の振動が入力した際の、共振現象の発生を有効に防止して、常に所期した防振機能を発揮することのできる防振装置を提供する。
【解決手段】振動発生側部材3および前記振動伝達側部材2のそれぞれに、一対の永久磁石5,6のそれぞれを、互いに対向させて設けるとともに、前記一対の永久磁石5,6のうちの一個以上の前記永久磁石5,6を、該永久磁石5,6と対をなす永久磁石6,5への対向面に、異なる二つ以上の磁極を有するものとし、少なくとも一方の前記永久磁石6を変位させることにより、前記一方の永久磁石6の前記対向面6aに存在する磁極の、該磁極に向き合う他方の永久磁石5の磁極に対する相対位置を変化させて、一対の永久磁石5,6の、互いに向き合う磁極を切り替える磁極切替手段8を配設してなることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、振動の発生側に取り付けられる振動発生側部材と、振動の伝達側に取り付けられる振動伝達側部材とを、該振動発生側部材および振動伝達側部材の相互間に配設した弾性部材で連結してなる防振装置に関するものである。
エンジンマウント等として用いられることのあるこの種の防振装置としては、たとえば、振動伝達側部材としての筒状部材と、その筒状部材の中心軸線の一方側に片寄せて該筒状部材と同心に配置した、振動発生側部材としてのコア部材との相互を、それらの間に介装した弾性部材で連結してなるものがある。
かかる防振装置は、振動の発生側であるパワープラントとしてのエンジンに前記コア部材を取り付けるとともに、振動の伝達側である車体側に前記筒状部材を取り付けて、エンジンの支持に供され、剛性材料からなるそれらの筒状部材およびコア部材の相互間に介装した弾性部材の弾性変形をもって、エンジン側からの入力振動の、車体側への伝達を抑制するべく機能する。
ところで、上述したような防振装置では、筒状部材とコア部材との間の弾性部材によるばね定数が一定であることから、エンジン質量とばねとで決定される固有振動数に一致する周波数の振動が、エンジン側から入力された際に、共振現象が生じて、入力振動の伝達抑制機能が著しく悪化するという問題がある。
このことに対しては、内部に封入した液体の流動に基いて、共振周波数での振動の減衰を増大させる液封入式防振装置や、マス部材と弾性体とで構成されて、共振周波数でのピーク値を低下させるダイナミックダンパーを設けた防振装置、さらには、コイル等による電磁誘導を用いて振動を減衰させたり、アクチュエータを用いて入力振動を直接的に相殺したりするアクティブ制御の防振装置等が提案されているも、これらの防振装置は、上述した共振現象を、所期したほど有効に抑制できないか、または、構造が複雑であった。
この発明は、振動発生側からの入力振動の、振動伝達側への伝達を抑制するべく機能する防振装置が抱える上述した問題を解決することを課題とするものであり、それの目的とするところは、比較的簡易な構造の下で、振動発生側から特定の周波数の振動が入力した際の、共振現象の発生を有効に防止して、常に所期した防振機能を発揮することのできる防振装置を提供することにある。
この発明の防振装置は、振動の発生側に取り付けられる振動発生側部材と、振動の伝達側に取り付けられる振動伝達側部材と、前記振動発生側部材および振動伝達側部材の相互間に配設されて、該振動発生側部材と振動伝達側部材とを連結する、好ましくはゴム材料からなる弾性部材とを具えるものであって、前記振動発生側部材および前記振動伝達側部材のそれぞれに、一対の永久磁石のそれぞれを、互いに対向させて設けるとともに、前記一対の永久磁石のうちの一個以上の前記永久磁石を、該永久磁石と対をなす永久磁石への対向面に、異なる二つ以上の磁極を有するものとし、少なくとも一方の前記永久磁石を変位させることにより、前記一方の永久磁石の前記対向面に存在する磁極の、該磁極に向き合う他方の永久磁石の磁極に対する相対位置を変化させて、一対の永久磁石の、互いに向き合う磁極を切り替える磁極切替手段を配設してなることを特徴とするものである。
ここで、この発明の防振装置では、少なくとも一方の前記永久磁石を、該永久磁石の前記対向面に直交する軸線の周りに回転変位可能とし、前記磁極切替手段を、回転変位可能とした前記永久磁石を前記軸線の周りに回転駆動するものとすることが好ましい。
そしてここでは、前記磁極切替手段により回転駆動される前記永久磁石の回転変位量を規制するストッパ部材を設けることが好ましい。
またここで、この発明の防振装置では、前記一対の永久磁石の相互を離隔および接近変位させる相対変位手段を設けることが好ましい。
この発明の防振装置によれば、振動発生側部材および振動伝達側部材のそれぞれに、一対の永久磁石のそれぞれを、互いに対向させて設けるとともに、少なくとも一方の永久磁石を変位させることにより、前記一方の永久磁石の前記対向面に存在する磁極の、該磁極に向き合う他方の永久磁石の磁極に対する相対位置を変化させて、それらの永久磁石の、互いに向き合う磁極を切り替える磁極切替手段を配設したことにより、いわゆる磁石ばねとして機能する一対の永久磁石の磁極が発生させる磁場の変更に基いて、装置全体のばね定数を変化させることができるので、入力振動の周波数に応じて磁極を切り替えて、装置全体のばね定数を変化させることで、特定の周波数の振動入力に際する、先述した共振現象を有効に防止することができる。それにより、この防振装置は、比較的簡易な構造の下で、常に所期した防振機能を発揮することができる。
ここで、前記磁極切替手段を、対向面に直交する軸線の周りに回転変位可能とした永久磁石を該軸線の周りに回転駆動するものとしたときは、防振装置内での、一対の永久磁石および磁極切替手段の配置スペースを小さなものとしつつ、回転モータ等の簡易な構造の磁極切替手段によって、共振現象の発生を防止するための磁極の切替えを容易に行うことができる。
この場合において、磁極切替手段により回転駆動される永久磁石の回転変位量を規制するストッパ部材を設けたときは、ストッパ部材によって、磁力が作用する永久磁石の回転変位を所望の位置で止めることができるので、その永久磁石を回転駆動させる磁極切替手段に要求される精度をそれほど高めることなしに、永久磁石の回転変位による磁極の切替えを確実に行うことができる。
ところで、上述したような防振装置では、永久磁石の磁極の切替えが、対向する永久磁石間の距離の変動、ひいては、エンジン等の振動の発生側を支持する力の変動をもたらし、このことが防振機能に影響を及ぼす場合がある。
これに対し、一対の永久磁石の相互を離隔および接近変位させる相対変位手段を設けたときは、たとえば、磁極切替手段による磁極の切替えに合わせて、相対変位手段を作動させることで、磁極の切替えによる一対の永久磁石間の距離の変動を防止して、振動発生側を常に一定の力で支持することができるので、上述したような共振現象を防止しつつも、所期したとおりの防振機能を発揮することができる。
この発明の防振装置の一の実施形態を示す、装置の中心軸線を含む縦断面図である。 図1のII−II線に沿う図である。 磁極の切替えに伴う、磁石ばねのばね定数の変化を、変位に対する力の関係で概略的に示すグラフである。 図1の防振装置に設ける磁極切替手段の変形例を示す、図1と同様の縦断面図である。 図1の防振装置に設ける磁極切替手段の他の変形例を示す、図1と同様の縦断面図および、その縦断面図のb−b線に沿う図である。 図1の防振装置に設ける磁極切替手段のさらに他の変形例を示す要部拡大縦断面図である。 図1の防振装置に設ける永久磁石の他の配設例を示す要部拡大縦断面図である。 図1の防振装置に設ける永久磁石の変形例を示す、図2と同様の図である。 この発明の防振装置の他の実施形態を示す断面図である。
以下に図面を参照しつつ、この発明の実施の形態について例示説明する。
図1に例示する防振装置1は、車体等の振動伝達側に、ねじ止め等によって取り付けられる振動伝達側部材としての筒状部材2と、エンジン等の振動発生側に、これもねじ止め等によって取り付けられる振動発生側部材としてのコア部材3と、筒状部材2およびコア部材3の間に配設されて、筒状部材2とコア部材3とを連結する、ゴム材料、樹脂材料その他の弾性材料からなる弾性部材4とを具える。
そして、図1に示すこの実施形態は、たとえば略円筒状の前記筒状部材2と、その筒状部材2の中心軸線の一方側(図1では上方側)に片寄せて筒状部材2と中心軸線を一致させて同心に配置したコア部材3との相互を、筒状部材2とコア部材3との間で前記中心軸線の一方側に向けて凸状の錐台形状をなす弾性部材4で、たとえば筒状部材2およびコア部材3への弾性部材4の加硫接着等により、全周にわたって連結してなるものである。
このような防振装置1は、コア部材3の図の上方に取り付けられるエンジンからの、主として筒状部材2の中心軸線方向(図1では上下方向)の入力振動に対して、いずれも剛性材料からなるコア部材3と筒状部材2との間に介装した弾性部材4が主には剪断変形することにより、その入力振動の、車体側への伝達を抑制するべく機能する。
ところで、上記の防振装置1を、たとえばエンジンマウントとして用いた場合、車輌の走行に際し、エンジンの回転数の上昇に伴って、防振装置1に入力される振動の周波数が増加し、その周波数が、エンジン質量とばねとで決定される固有振動数と一致したときに、共振現象が発生して、所期した防振機能が発揮されないという問題がある。
この問題に対処するため、図1に示す実施形態では、コア部材3および筒状部材2のそれぞれに、たとえば、筒状部材2の半径方向に延びる棒状をなす一対の永久磁石5および6のそれぞれを、それらの永久磁石5,6のそれぞれの長手方向に沿う面の相互が対向する向きに取り付ける。なお、図1に示すところでは、筒状部材2の内側で中心軸線の他方側(図1では下方側)に配置した永久磁石5,6のそれぞれが、対向面5a,6aに、異なる二つの磁極、すなわちN極およびS極を有する。
加えてここでは、少なくとも一方の永久磁石5,6、たとえば、筒状部材2の中心軸線の他方側に配置したプレート部材7を介して筒状部材2側に取り付けた永久磁石6を、その永久磁石6の長手方向の中央位置で該永久磁石6の対向面6aに直交する軸線Cの周りに回転変位可能に取り付けるとともに、この永久磁石6を前記軸線Cの周りに回転駆動する、駆動源としての回転モータその他の磁極切替手段8を配設する。
このことによれば、一対の永久磁石5,6のそれぞれの、同じ磁極(N極同士、S極同士)が向き合って位置する図示の状態では、それらの磁極が互いに反発し合うことにより、装置全体のばね定数は、弾性部材4によるばね定数に、一対の永久磁石5,6による磁石ばねのばね定数が足し合わされて大きくなるが、磁極切替手段8を作動させて、筒状部材2側の永久磁石6を、図2に矢印で示すように、軸線Cの周りに回転させるに伴い、磁石ばねのばね定数は、図3にグラフで示すように次第に低下し、そして、図1に示す状態から、永久磁石6を、たとえば180°回転させた状態では、一対の永久磁石5,6のそれぞれの、異なる磁極(N極とS極、S極とN極)が向き合うので、磁石ばねのばね定数は、図3に示すように、互いに引き寄せ合うそれらの永久磁石5,6に起因して負のばね定数となる。
従って、たとえば、エンジンの回転数を測定し、エンジンの回転数の変化に伴い、その回転数に依存して変化する入力振動の周波数が、エンジン質量とばねによる予め算出した共振周波数に達する手前で、磁極切替手段8の作動に基き、対向する永久磁石5,6の、向き合う磁極を切り替えて、装置全体のばね定数を変化させることにより、共振現象の発生を有効に防止することができる。
しかもこの防振装置1は、永久磁石5,6および回転モータ等を取り付けるだけで構成することができるので、液封入式防振装置やアクティブ制御の防振装置のような構造の複雑化を招くおそれがない。
なお、この防振装置1では、図1に示すように、一対の永久磁石5,6のそれぞれを、円盤状をなす磁石保持部材9,10のそれぞれによって保持させるとともに、先述の磁極切替手段8により、筒状部材2側の永久磁石6を、それを保持する磁石保持部材10とともに回転駆動させ、また、プレート部材7の内表面に、該永久磁石6および磁石保持部材10の回転変位を案内するボールベアリング、ローラーベアリングその他の軸受部材11を配設することができる。
ここで、磁極切替手段8により回転駆動される永久磁石6の回転変位量を規制するため、たとえば、図2に示すように、磁石保持部材10の側面から半径方向外側に延びるアーム部材12、および、プレート部材7の内表面に突出形成されてアーム部材12が当接する棒状部材13等で構成することのできるストッパ部材を設けることが好ましい。それにより、筒状部材2側の永久磁石6を回転駆動する磁極切替手段8として、精度が高く高価なモータ等を用いることなしに、永久磁石6の回転変位量を規制することができ、それ故に、永久磁石6の回転変位による磁極の切替えを確実に行うことができる。
ここにおいて、上述した防振装置1では、図1に示すような、永久磁石6を直接的に回転駆動する磁極切替手段8に代えて、図4に示すような、回転モータ等からの回転駆動力を、歯車18aを介して、永久磁石6の磁石保持部材10の回転軸18bに伝達させる磁極切替手段18を設けることができる。
あるいは、図5(a)および(b)に示すように、ソレノイドアクチュエータ、リニアモータ、油空圧プランジャ等の往復駆動装置28aによる往復直線運動を、その往復駆動装置28aに取り付けた直線歯車28bを介して、回転軸28cの回転運動に変換する磁極切替手段28とすることも可能である。
一方、磁極切替手段は、永久磁石5,6の少なくとも一方を変位させて、永久磁石5,6の、互いに向き合う磁極を切り替えることができるものであればよいので、たとえば、図6に拡大図で示すように、少なくとも一方の永久磁石5,6、たとえば永久磁石6を、その永久磁石6の、2つの磁極の配列方向(図6では左右方向)に沿って直線運動させるべく駆動する往復駆動装置としての磁極切替手段38を、永久磁石6の側方に設けることができる。
またここで、少なくとも一個の永久磁石5,6が、対向面5a,6aに異なる二つ以上の磁極を有するものであれば、上述した磁極切替手段による磁極の切替えが可能であることから、たとえば、図7に示すように、いずれか一方の永久磁石5もしくは6、ここではコア部材3側の永久磁石5は、それの対向面5aに一方の磁極のみが表出する態様で配置することができる。
なお、図示は省略するが、永久磁石として、その対向面に、たとえば、筒状部材2の半径方向に沿ってN極、S極、N極を順次に配列したもの等の、3つ以上の磁極を有するものを用いることもできる。
上述したものの他、一対の永久磁石を、図示は省略するが、入力振動の方向(筒状部材の中心軸線方向)に直交する向きで対向させて配置するとともに、一対の永久磁石の少なくとも一方を、前記入力振動の方向に変位させることで、それらの向き合う磁極を切り替えることも可能である。
そしてまた、対向面5a,6aの少なくとも一方に異なる二つ以上の磁極を有する永久磁石5,6の平面輪郭形状は、上述した棒状とすることができる他、図8(a)に示すような、二本の棒状部分をそれらの長手方向の中央位置を一致させて組み合わせてなる十字架形状や、三本以上、図8(b)では四本の棒状部分を組み合わせてなる形状等の様々な形状とすることができる。この発明の防振装置1は、上記の永久磁石6を、前記磁極切替手段8によって、入力振動の周波数に応じた速度で回転駆動して、磁極の切替えを行うことにより、アクティブ制御することも可能である。
ところで、コア部材3の上方側にエンジンが配置される図示の防振装置1では、磁極切替手段8による永久磁石5,6の磁極の切替えに伴って変化する、永久磁石5,6間の磁場に起因して、筒状部材2の中心軸線方向に沿う、一対の永久磁石5,6間の距離もまた変動することにより、エンジンを支持する力もまた変動し、このことが、装置1の防振機能に影響を及ぼす場合がある。
これを防止するため、この発明では、一対の永久磁石5,6の相互を離隔および接近変位させるための、図示しないボールねじ、ラックアンドピニオンその他の相対変位手段を設けることが好ましい。かかる相対変位手段は、図1に示す磁極切替手段8としての回転モータ等に組み込むことができる他、それとは別個の部材として設けることもできる。
これにより、たとえば、磁極の切替えがもたらす、一対の永久磁石5,6間の距離の変動量を予め測定しておき、装置の使用状態で、相対変位手段を作動させて、測定したその変動量が無くなるように、一対の永久磁石5,6間の距離を調整することで、エンジンを支持する力を常に一定に保つことができる。
以上に述べた防振装置1では、磁極切替手段8への液体等の接触を防止するため、磁極切替手段8を取り囲むカバー部材14を、たとえばプレート部材7の外表面側に取り付けて設けることが好ましい。
図9に示す他の実施形態の防振装置51は、たとえば、エンジンをサスペンションメンバー等に連結するトルクロッドとして用いられるものであって、小径側の弾性ブッシュ52および、大径の弾性ブッシュ53の相互を、それらの弾性ブッシュ52,53間に直線状に延びる連結ロッド54で連結してなるものである。
ここで、図示の防振装置51では、小径の弾性ブッシュ52を、外筒52aと、その内側に配置した内筒52bと、外筒52aおよび内筒52bの相互を全周にわたって連結する弾性部材52cとで構成するとともに、大径の弾性ブッシュ53を、外筒53aと、その内側に配置した内筒53bと、外筒53aおよび内筒53bの相互を連結する弾性部材53cとで構成する。
そしてこの実施形態でもまた、小径の弾性ブッシュ52と連結ロッド54と大径側の外筒53aを含む振動発生側部材と、その振動発生側部材に、大径側の弾性部材53cによって連結された振動伝達側部材としての大径側の内筒53bとのそれぞれに、一対の永久磁石55,56のそれぞれを、互いに対向する向きで設けるとともに、それらの永久磁石55,56のそれぞれの、互いに向き合う磁極を切り替える磁極切替手段57を配設する。
このような防振装置51においても、大径側の内筒53bに図の背面側で連結した永久磁石55と、連結ロッド54の中心軸線上で大径側の外筒53aの外周側に連結した永久磁石56とが、磁極切替手段57による磁極の切替えに基いて、互いに反発するとともに引き寄せ合って、一対の永久磁石55,56による磁石ばねが、大径の弾性ブッシュ53のばね定数の変化をもたらすので、共振現象を有効に抑制することができる。
以上に述べたところにおいて、振動発生側部材および振動伝達側部材の相互間に配設される先述の弾性部材は、ゴム材料からなるものとすることが好ましい。それにより、ゴム材料からなる弾性部材の内部抵抗等によって振動エネルギを効率的に吸収し、振動発生側からの振動を減衰して振動伝達側へ伝達される振動を抑制可能である。また、この弾性部材は非金属材料であることから、発生する騒音をも低減することができる。さらに、ゴム材料を使用することで車両に組み付ける際の、組付け誤差を吸収することが可能となり、しかも、場合によって発生し得る多方向からの入力に対しても、ゴム変形により柔軟な入力吸収が可能となって、効果的に振動を吸収することができる。
1 防振装置
2 筒状部材(振動伝達側部材)
3 コア部材(振動発生側部材)
4 弾性部材
5,6 永久磁石
5a,6a 対向面
7 プレート部材
8,18,28,38 磁極切替手段
18a 歯車
18b 回転軸
28a 往復駆動装置
28b 直線歯車
28c 回転軸
9,10 磁石保持部材
11 軸受部材
12 アーム部材
13 棒状部材
14 カバー部材
51 防振装置
52 小径の弾性ブッシュ
52a 外筒
52b 内筒
52c 弾性部材
53 大径の弾性ブッシュ
53a 外筒
53b 内筒
53c 弾性部材
54 連結ロッド
55,56 永久磁石
57 磁極切替手段

Claims (5)

  1. 振動の発生側に取り付けられる振動発生側部材と、振動の伝達側に取り付けられる振動伝達側部材と、前記振動発生側部材および振動伝達側部材の相互間に配設されて、該振動発生側部材と振動伝達側部材とを連結する弾性部材とを具える防振装置であって、
    前記振動発生側部材および前記振動伝達側部材のそれぞれに、一対の永久磁石のそれぞれを、互いに対向させて設けるとともに、前記一対の永久磁石のうちの一個以上の前記永久磁石を、該永久磁石と対をなす永久磁石への対向面に、異なる二つ以上の磁極を有するものとし、
    少なくとも一方の前記永久磁石を変位させることにより、前記一方の永久磁石の前記対向面に存在する磁極の、該磁極に向き合う他方の永久磁石の磁極に対する相対位置を変化させて、一対の永久磁石の、互いに向き合う磁極を切り替える磁極切替手段を配設してなることを特徴とする防振装置。
  2. 少なくとも一方の前記永久磁石を、該永久磁石の前記対向面に直交する軸線の周りに回転変位可能とし、前記磁極切替手段を、回転変位可能とした前記永久磁石を前記軸線の周りに回転駆動するものとしてなる、請求項1に記載の防振装置。
  3. 前記磁極切替手段により回転駆動される前記永久磁石の回転変位量を規制するストッパ部材を設けてなる、請求項2に記載の防振装置。
  4. 前記一対の永久磁石の相互を離隔および接近変位させる相対変位手段を設けてなる、請求項1〜3のいずれかに記載の防振装置。
  5. 前記弾性部材がゴム材料からなる、請求項1〜4のいずれかに記載の防振装置。
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