JP2014138731A - 歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ブラシ毛41が台面に植毛されたブラシ部と、第一の柄部1と、第二の柄部2と、第三の柄部3とがこの順に接合された歯ブラシで、第二の柄部が第一の柄部からブラシ部の植毛側と反対側に50度〜90度曲がったており、第三の柄部が第二の柄部から第一の柄部と反対側に30度〜60度曲がっている。
【選択図】図1
Description
しかし、従来の歯ブラシは横磨きに適した形状のものであり、柄を垂直方向に向ける縦磨きに当たっては、柄が邪魔となって(唇や顎に当たって)ブラシを歯に当てづらく、また、歯ブラシを歯に適切な力で当てることが難しいものであった。
なお、柄を水平方向に向けていても、柄を回転させることでブラシを縦方向に動かすことが可能ではある。しかし、歯ブラシが歯牙に対して2〜4本分もの幅があるため、歯間部にはブラシの毛先が届きづらくなる。また、回転運動であるため、回転半径以上には毛先が到達せず、必然的にいわゆる磨き残しが発生しやすくなる。よって、縦磨き本来の清掃効果は薄れてしまう。
歯ブラシを従来の横磨きとは別の縦方向に持つことによって、歯ブラシの幅が歯牙を1本ずつ磨くためのちょうどよい幅になる。
ブラシ毛が台面に植毛されたブラシ部と、第一の柄部と、第二の柄部と、第三の柄部とがこの順に接合され、
前記台面は、前記第一の柄部の長手方向の一端を延長した箇所に配され、
前記第二の柄部は前記第一の柄部から前記ブラシ部の植毛側と反対側に角度θ1だけ曲がった角度に配され、前記第三の柄部は、前記第二の柄部から前記第一の柄部と反対側に角度θ2だけ曲がった角度に配されるものとしたとき、
50度<θ1<90度、
30度<θ2<60度、
かつ、20度<(θ1―θ2)<30度であり、
前記台面のブラシ毛が植毛された部分の幅をW0とするとき、
W0<15mmであることを特徴とする。
第二の柄部を親指と人差指で把持し、適切な力でブラシを歯に押し当てることができる。
第三の柄部を把持して、横磨きを行うこともできる。
W0が十分に小さく、歯ブラシは歯牙1本分程度の幅であり、歯間部にブラシの毛先が届きやすい。
前記台面の長さをL0、前記第一の柄部の長さをL1、前記第二の柄部の長さをL2、前記第三の柄部の長さをL3としたとき、
15mm<L0<35mm、
30mm<L1<60mm、
15mm<L2<40mm、
かつ、60mm<L3であることを特徴とする。
第一の柄部は、ブラシを歯牙に当てた際に第二の柄部が口腔の外周線の外側に配されるだけの長さを有することが好ましい。
第二の柄部は、親指と人差指で把持するために必要なだけの長さを有し、かつ、短いことが好ましい。
第三の柄部は、中指、薬指、小指の3本の指と掌とによって把持するに十分な長さを有することが好ましい。
これらを、多くの成年の各部のサイズに適合する好ましい長さとするものである。
5mm<L0<15mm、
20mm<L1<45mm、
5mm<L2<15mm、
かつ、40mm<L3であることを特徴とする。
1.5<(L1/L0)<3.0、
1.0<(L2/L0)<2.0、
かつ、4.0<(L3/L0)であることを特徴とする。
相似形の歯ブラシはサイズ(大小)にかかわらず同一の相対比を有する。サイズによらずに形状を定めていることとなる。
前記ブラシ毛の前記台と反対側の先端の包絡面のなす形状は、前記第一の柄部の軸方向から見た場合には90度以下の角度の頂角を有し、前記第一の柄部の軸に垂直で前記台面に平行な方向から見た場合には略直線であることを特徴とする。
縦磨きを継続することでいずれ歯牙残存率が向上し、平均寿命の延長、自分の歯による咀嚼による食事の楽しさ及び満足感によるクオリティー・オブ・ライフの向上、痴呆症予防、その他多岐にわたる効果も期待できる。
ブラシ部の台面の長さL0は15mm、第一の柄部1の長さL1は50mm、第二の柄部2の長さL2は15mm、第三の柄部3の長さL3は90mmである。
第一の柄部1と第二の柄部2のなす角度θ1は70度、第二の柄部2と第三の柄部3のなす角度θ2は45度である。
また、未成年、特に10歳未満の者の使用において本発明の目的を達成するため、本実施例とは異なるL0、L1、L2、L3、θ1及びθ2の値とすることもできる。その際、本発明の目的を達成するため、5mm<L0<15mm、20mm<L1<45mm、5mm<L2<15mm、40mm<L3、50度<θ1<90度、30度<θ2<60度、かつ、20度<(θ1―θ2)<30度の範囲にあることが好ましい。
第二の柄部の内側部21を親指の腹の部分で、外側部22を人差指第一関節付近の部分で押さえる。この状態で中指、薬指及び小指によって第三の柄部3をしっかりと把持する。歯ブラシを適切な力で歯に当てることができる。
この状態において歯ブラシを上下に動かすことで、効率的に縦磨きを行うことができる。
なお、図には前歯を描いているが、犬歯及び臼歯についても、同様にして歯牙の唇側面の縦磨きを行うことができる。
L0≒X0、L1≒X1、L2≒X2、L2>X2、L3>X3とすることで、効率的に縦磨きを行うことのできる歯ブラシとなる。
(a)に、第一の柄部1の高さH1、第二の柄部2の高さH2、第三の柄部3の高さH3を示す。ただし、第一の柄部1及び第三の柄部3はその長手方向に高さが変化している。それぞれ、最小の高さをH1a及びH3a、最大の高さをH1b及びH3bで示す。
(b)に、(a)と同様に幅W1a、W1b、W2、W3a及びW3bを示す。
H1a、H1b、H2、H3a、H3b、W1a、W1b、W2、W3a及びW3bの値は、歯ブラシのサイズに依存して変化し得るが、上記の値の2分の1から2倍の間にあることが好ましい。
柄部は、断面角丸四角形の形状である。握りやすく、かつ、手指への大きな局所圧力のないものである。
なお、断面形状は、角丸四角形でなくてもよい。例えば、楕円形、長方形、台形であってもよい。特に、第一の柄部1は、手指によって握られないので、握りやすさを考慮せずに設計することができる。
ブラシ毛が植毛された部分の幅W0は、7mmである。W0の値は、歯ブラシのサイズに依存して変化し得るが、15mm以下であることが好ましい。
この形状のブラシを2本の歯牙の間に当てて縦磨きを行えば、ブラシ毛の頂角部分が歯間に入り、歯牙の隣接面(隣の歯に対向する面)についても効率的な縦磨きが可能となる。この効果を得るためには、φが90度以下であることが好ましい。
ブラシ毛の形状は、(a)のものに限定されず、(b)のように複数の頂角を有するものでもよい。この場合には、隣接面の縦磨きを効率化するため、中央の頂角の角度φを90度以下とすることが好ましい。左右の頂角は、唇側面に当たるものである。
デンタルカリエスの好発部位は、統計的、臨床的に変化なく、隣接面、咬合面、唇側面、舌・口蓋側面の順である。
本発明の歯ブラシを用いた縦磨きによって、好発部位である隣接面、咬合面及び唇側面に対してプラークコントロールに優れる新しいアプローチが可能となる。 舌・口蓋側面については、第三の柄部3を把持して横磨きをする。縦磨きが困難であるが、舌・口蓋側面は常に唾液で洗われており、デンタルカリエス・歯周病の対策としては、統計的、臨床的に、横磨きで特別な問題はない。
唇側面、隣接面については、効率的に縦磨きを行うことができる。咬合面については、縦磨き、横磨きのいずれにおいても、歯ブラシを歯に押し当てる力が適切に得られる。
舌・口蓋側面については、デンタルカリエス発生頻度、統計的、臨床的に見て、横磨きで特別な問題はない。
以上のとおり、本発明の歯ブラシは、全人類共通の悩みである歯科2大疾患の対策として優れている。また、誰にでもすぐに行えるものであり、継続することによってさらなるクオリティー・オブ・ライフの向上につながる。
Claims (5)
- ブラシ毛が台面に植毛されたブラシ部と、第一の柄部と、第二の柄部と、第三の柄部とがこの順に接合され、
前記台面は、前記第一の柄部の長手方向の一端を延長した箇所に配され、
前記第二の柄部は前記第一の柄部から前記ブラシ部の植毛側と反対側に角度θ1だけ曲がった角度に配され、前記第三の柄部は、前記第二の柄部から前記第一の柄部と反対側に角度θ2だけ曲がった角度に配されるものとしたとき、
50度<θ1<90度、
30度<θ2<60度、
かつ、20度<(θ1―θ2)<30度であり、
前記台面のブラシ毛が植毛された部分の幅をW0とするとき、
W0<15mmであることを特徴とする、歯ブラシ。 - 前記台面の長さをL0、前記第一の柄部の長さをL1、前記第二の柄部の長さをL2、前記第三の柄部の長さをL3としたとき、
15mm<L0<35mm、
30mm<L1<60mm、
15mm<L2<40mm、
かつ、60mm<L3であることを特徴とする、請求項1に記載の歯ブラシ。 - 5mm<L0<15mm、
20mm<L1<45mm、
5mm<L2<15mm、
かつ、40mm<L3であることを特徴とする、請求項1に記載の歯ブラシ。 - 1.5<(L1/L0)<3.0、
1.0<(L2/L0)<2.0、
かつ、4.0<(L3/L0)であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の歯ブラシ。 - 前記ブラシ毛の前記台と反対側の先端の包絡面のなす形状は、前記第一の柄部の軸方向から見た場合には90度以下の角度の頂角を有し、前記第一の柄部の軸に垂直で前記台面に平行な方向から見た場合には略直線であることを特徴とする、請求項4に記載の歯ブラシ。
Priority Applications (1)
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JP2013257725A JP2014138731A (ja) | 2012-12-18 | 2013-12-13 | 歯ブラシ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012275276 | 2012-12-18 | ||
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Publications (1)
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---|---|
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ID=51415873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013257725A Pending JP2014138731A (ja) | 2012-12-18 | 2013-12-13 | 歯ブラシ |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018198911A (ja) * | 2017-05-26 | 2018-12-20 | 花王株式会社 | 歯ブラシ |
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- 2013-12-13 JP JP2013257725A patent/JP2014138731A/ja active Pending
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