JP2014138668A - 内視鏡および固定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入部において、生産効率を低下させることなく、柔軟性、耐水性および固定強度を満たすことができる内視鏡および固定方法を提供すること。
【解決手段】細長形状をなし、先端部に設けられた撮像素子によって画像を撮像する内視鏡において、先端部の基端側から延びる複数の湾曲駒と、網状をなし、少なくとも複数の湾曲駒を覆う網状管と、弾性材料からなり、網状管を被覆する略筒状の被覆部材と、を備え、被覆部材の内周面には、少なくとも複数の湾曲駒の配設領域において、前記網状管に対する第1の非接触領域が形成されている。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば、撮像用の複数の画素から光電変換後の電気信号を画像情報として取得可能である内視鏡および固定方法に関する。
従来、医療分野においては、患者等の被検体の臓器を観察する際に内視鏡システムが用いられている。内視鏡システムは、たとえば可撓性を有する細長形状をなし、被検体の体腔内に挿入される挿入部、および挿入部の先端に設けられた体内画像を撮像する撮像素子を有する内視鏡と、内視鏡に接続され、被検体を照明する照明光を出射する光源装置と、撮像素子が撮像した体内画像に所定の画像処理を行う処理装置と、処理装置が画像処理を行った体内画像を表示可能な表示装置とを有する。内視鏡システムを用いて体内画像を取得する際には、挿入部を被検体の体腔内に挿入した後、この挿入部の先端から体腔内の生体組織に照明光を照射し、撮像素子が体内画像を撮像する。医師等のユーザは、表示装置が表示する体内画像に基づいて、被検体の臓器の観察を行う。
上述した挿入部は、撮像素子を内蔵した硬質性の先端部と、複数の湾曲駒によって構成された湾曲自在な湾曲部と、湾曲部の基端側に接続され、可撓性を有する長尺状の可撓管部と、を有する。湾曲部は、複数の湾曲駒が関節ピンによってピンの軸まわりに回動可能に連結されている。また、湾曲部は、複数の湾曲駒の外周を覆う網状の網状管と、ゴムなどの弾性材料からなり、網状管を被覆する被覆チューブと、を有する。被覆チューブは、湾曲部の湾曲動作を妨げない程度の柔軟性が求められる一方、挿入部の水密性を確保するための耐水性や、先端部および可撓管部との固定に耐えうる強度が求められている。
ここで、被覆チューブにおいて、湾曲部分に設けられる外皮の材料を、非湾曲部分に設けられる外皮の材料と比して、伸縮性の高い材料にして形成する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1が開示する技術により、柔軟性および強度を満たす被覆チューブを得ることができる。
特許第3837971号公報
しかしながら、特許文献1が開示する技術では、複数の材料を用いて被覆チューブを形成するため、生産効率が低い。また、異なる材料間を密閉して固定する必要が生じるため、先端部および可撓管部との間以外にも、上述した異なる材料間における水密性の対策を講じなければならない。さらに、異なる材料を水密に連結するうえで、作製された複数の被覆チューブにおいて、異なる材料同士間の固定強度のばらつきが発生するおそれもあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、挿入部において、生産効率を低下させることなく、柔軟性、耐水性および固定強度を満たすことができる内視鏡および固定方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる内視鏡は、細長形状をなし、先端部に設けられた撮像素子によって画像を撮像する内視鏡において、前記先端部の基端側から延びる複数の湾曲駒と、網状をなし、少なくとも前記複数の湾曲駒を覆う網状管と、弾性材料からなり、前記網状管を被覆する略筒状の被覆部材と、を備え、前記被覆部材の内周面には、少なくとも前記複数の湾曲駒の配設領域において、前記網状管に対する第1の非接触領域が形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる内視鏡は、上記の発明において、前記複数の湾曲駒、前記網状管および前記被覆部材を有し、一端で前記先端部と接続するとともに、前記複数の湾曲駒によって所定方向に湾曲自在な湾曲部と、前記湾曲部の他端側に接続され、長尺状の管部と、前記先端部と前記湾曲部の一端との接続部、および前記湾曲部の他端と前記管部との接続部を少なくとも含む領域をそれぞれ固定する固定手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる内視鏡は、上記の発明において、前記網状管は、少なくとも一端が、前記複数の湾曲駒の配設領域から前記被覆部材の筒状の中心軸方向に延びる延伸部を有し、前記被覆部材の内周面において、前記延伸部に応じた部分には、前記網状管に対する第2の非接触領域が形成されていることを特徴とする。
また、本発明にかかる内視鏡は、上記の発明において、前記第1の非接触領域は、筒状の中心軸方向に延び、前記被覆部材の前記中心軸方向に直交する方向の断面における内周を等分する位置に設けられることを特徴とする。
また、本発明にかかる内視鏡は、上記の発明において、前記固定手段は、前記先端部および前記湾曲部の一端、ならびに前記湾曲部の他端および前記管部をそれぞれ締結する第1および第2紐状部材と、前記先端部と前記湾曲部の一端との接続部および前記第1紐状部材、ならびに前記湾曲部の他端と前記管部との接続部および前記第2紐状部材を少なくとも含む領域をそれぞれ固定する第1および第2固定部材と、を有することを特徴とする。
また、本発明にかかる固定方法は、内視鏡の複数の湾曲駒を外装する網状管に被覆部材を取り付けて固定する固定方法であって、前記網状管の外径と同一、または該外径より小さい内径を有し、さらに前記網状管に対する第1の非接触領域が内周面の一部に形成された前記被覆部材を、前記網状管に被覆する被覆ステップと、前記被覆部材の端部に設けられた固定領域に紐状部材を巻き付けることによって前記網状管に対する締め付け力を前記被覆部材に付与し、該締め付け力によって潰れた前記被覆部材の肉を、前記被覆部材に形成された前記第1の非接触領域とは異なる第2の非接触領域に逃がし、前記網状管と前記被覆部材とを固定する固定ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、被覆部材の内部壁面であって、中心軸方向の中央部には、少なくとも湾曲駒の配設領域において、網状管に対する第1の非接触領域が形成されるようにしたので、挿入部において、生産効率を低下させることなく、柔軟性、耐水性および固定強度を満たすことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる内視鏡システムの概略構成を示す模式図である。 図2は、本発明の実施の形態にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す部分断面図である。 図4は、図3のA−A線に応じた内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。 図5は、図3のB−B線に応じた内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。 図6は、本発明の実施の形態にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。 図7は、図6のC−C線に応じた内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。 図8は、図6のD−D線に応じた内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。 図9は、本発明の実施の形態にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す斜視図である。 図10は、本発明の実施の形態の変形例1にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。 図11は、本発明の実施の形態の変形例1にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す模式図である。 図12は、本発明の実施の形態の変形例2にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す模式図である。 図13は、本発明の実施の形態の変形例3にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す模式図である。 図14は、本発明の実施の形態の変形例4にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す模式図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)として、患者等の被検体の体腔内の画像を撮像して表示する医療用の内視鏡システムについて説明する。また、この実施の形態により、この発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。さらにまた、図面は、模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、各部材の比率等は、現実と異なることに留意する必要がある。また、図面の相互間においても、互いの寸法や比率が異なる部分が含まれている。
図1は、本発明の実施の形態にかかる内視鏡システムの概略構成を示す模式図である。図1に示すように、内視鏡システム1は、被検体の体腔内に先端部を挿入することによって被写体の体内画像を撮像する内視鏡2と、内視鏡2が撮像した体内画像に所定の画像処理を施すとともに、内視鏡システム1全体の動作を統括的に制御する制御装置3と、内視鏡2の先端から出射する照明光を発生する光源装置4と、制御装置3が画像処理を施した体内画像を表示する表示装置5と、を備える。
内視鏡2は、可撓性を有する細長形状をなす挿入部21と、挿入部21の基端側に接続され、各種の操作信号の入力を受け付ける操作部22と、操作部22から挿入部21が延びる方向と異なる方向に延び、制御装置3および光源装置4と接続する各種ケーブルを内蔵するユニバーサルコード23と、を備える。
挿入部21は、撮像素子を内蔵した硬質性の先端部24と、先端部24に連なり、複数の湾曲駒を含む湾曲自在な湾曲部25と、湾曲部25の基端側に接続され、可撓性を有する長尺状の可撓管部26(管部)と、を有する。
図2は、本実施の形態にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す斜視図である。先端部24は、光を受光して電気信号に光電変換して所定の信号処理を施す撮像素子が設けられる撮像チャンネル241と、グラスファイバ等を用いて構成されて光源装置4が発生した光の導光路をなすライトガイドが挿通される照明チャンネル242と、内視鏡2用の処置具が通る処置具チャンネル243と、を有する。撮像チャンネル241には、先端に光学系が設けられ、この光学系によって撮像素子に入射する光が集光される。また、撮像素子は、例えば光学系からの光を光電変換して電気信号を画像情報として出力するCMOSイメージセンサである。
操作部22は、湾曲部25を上下方向および左右方向に湾曲させる湾曲ノブ221と、体腔内に生体鉗子、レーザメスおよび検査プローブ等の処理具を挿入する処置具挿入部222と、送気手段、送水手段、送ガス手段等の切り替えを行う信号を入力する複数の第1入力スイッチ223a、および制御装置3、光源装置4の設定を入力する複数の第2入力スイッチ223bからなるスイッチ223と、を有する。処置具挿入部222から挿入される処置具は、先端部24の処置具チャンネル243を経由して開口部から表出する。
ユニバーサルコード23は、ライトガイドを少なくとも内蔵している。ユニバーサルコード23は、光源装置4に着脱自在なコネクタ部27を有する。コネクタ部27は、コイル状のコイルケーブル27aが延設し、コイルケーブル27aの延出端に制御装置3と着脱自在な電気コネクタ部28を有する。
表示装置5は、映像ケーブルを介して制御装置3が生成した体内画像を制御装置3から受信して表示する機能を有する。表示装置5は、例えば液晶または有機EL(Electro Luminescence)を用いて構成される。
図3は、本実施の形態にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す部分断面図である。図4は、図3のA−A線に応じた内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。図5は、図3のB−B線に応じた内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。湾曲部25は、先端部24側に配設された先端側湾曲駒281と、先端側湾曲駒281に連なる複数の湾曲駒282と、湾曲駒282に連なり、可撓管部26側に配設された基端側湾曲駒283と、網状をなし、先端側湾曲駒281、湾曲駒282および基端側湾曲駒283を覆う網状管251と、耐水性を有するゴムなどの弾性材料からなり、網状管251を被覆する被覆チューブ252(被覆部材)と、を有する。ここで、被覆チューブ252は、被検体内における安全性および殺菌消毒時の耐熱性、耐薬性を考慮し、例えばフッ素ゴムを用いることが好ましい。
先端部24および湾曲部25、ならびに湾曲部25および可撓管部26は、後述するように、紐状部材301(第1および第2紐状部材)によってそれぞれ締結された後、接着材30(第1および第2固定部材)によって固定される。接着材30は、先端部24、湾曲部25および可撓管部26をそれぞれ固定するとともに、紐状部材301などによる挿入部21の外周の凹凸形状を滑らかにする。なお、接着材のほか、シール材によって固定するものであってもよい。
先端側湾曲駒281、湾曲駒282および基端側湾曲駒283は、それぞれ略筒状をなす。先端側湾曲駒281および基端側湾曲駒283は、筒状の中心軸N方向の長さが、湾曲駒282の中心軸N方向の長さと比して長い。先端側湾曲駒281には、先端部24側と異なる側に湾曲部282と連結する二つ連結孔が形成されている。また、基端側湾曲駒283には、可撓管部26側と異なる側に湾曲部282と連結する二つ連結孔が形成されている。湾曲駒282には、両端にそれぞれ二つの連結孔が形成されている。
先端側湾曲駒281および基端側湾曲駒283にそれぞれ形成されている二つの連結孔は、筒状の中心軸Nを通過し、この中心軸Nと直交する直線と筒状の縁端とが交差する位置にそれぞれ設けられている。湾曲駒282の両端にそれぞれ形成されている二つの連結孔は、筒状の中心軸Nを通過し、この中心軸Nと直交する直線と筒状の縁端とが交差する位置にそれぞれ設けられている。また、湾曲駒282の一端側に設けられた連結孔を結ぶ直線と、他端側に設けられた連結孔を結ぶ直線とは、直交している。
ここで、先端側湾曲駒281、湾曲駒282および基端側湾曲駒283は、筒状の中心軸が一致するように設けられる。このとき、先端側湾曲駒281の連通孔と、湾曲駒282の一端側の連通孔とは、各孔の軸が一致するとともに、この軸が、中心軸Nと直交している。また、湾曲駒282の一端側の連通孔および他端側の連通孔、ならびに湾曲駒282の他端側の連通孔および基端側湾曲駒283の連通孔においても同様である。この状態において、略棒状の関節ピン284が連通孔に挿通されることによって各湾曲駒が連結して延びるとともに、湾曲駒282が、直交する二つの軸を基軸として相対的に回動する。
上述したように先端側湾曲駒281、湾曲駒282および基端側湾曲駒283が連結することによって、湾曲部25は、直交する二つの軸(関節ピン284)を基軸として湾曲する。湾曲部25の湾曲動作は、例えば、先端側湾曲駒281に取り付けられた操作ワイヤを、操作部22を介して操作することによって制御することが可能となる。
また、網状管251は、金属または樹脂からなる線材を網目状に編みこんで筒状に形成することにより、湾曲部25の変形に追従可能となる。網状管251は、一端で先端部24に接続され、他端で可撓管部26に接続されている。また、網状管251は、一端で先端側湾曲駒281に固定され、他端で基端側湾曲駒283に固定されている。固定態様は、ろう付け、はんだ付け、接着材による接着など、公知の手法により固定される。
図6は、本実施の形態にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。図7は、図6のC−C線に応じた内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。図8は、図6のD−D線に応じた内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。被覆チューブ252は、可撓性を有する略筒状をなす。被覆チューブ252の内部壁面(内周面)には、中心軸Nに直交する平面を切断面とする断面が半円状をなし、中心軸N方向に延びて切り欠かれた四つの凹部2520が形成されている。四つの凹部2520は、中心軸Nを通過し、かつ互いに直交する二つの直線と被覆チューブ252とが交わる位置を含む領域に配設される。これにより、四つの凹部2520は、中心軸Nに対して互いに回転対称な位置かつ互いに等間隔な位置(被覆チューブ252の中心軸と直交する方向の断面における内周を等分する位置であって、内周の周方向に90°間隔となる位置)に設けられる。また、四つの凹部2520は、被覆チューブ252の中心軸N方向の中央部100に設けられている。凹部2520の形成によって、凹部2520形成部分における被覆チューブ252の柔軟性を向上することができる。なお、中央部100は、湾曲部25における複数の湾曲駒の配設領域に応じた部分である。
被覆チューブ252は、網状管251の外径と同一、または外径より小さい内径を有し、例えばプレス成型、射出成型、トランスファー成型、押出成型または注型成型など、公知の手法を用いて作製することができる。
凹部2520は、湾曲駒、網状管251が組み付けられた際、図3に示すように、先端側湾曲駒281および基端側湾曲駒283を含む領域に設けられることが好ましい。このとき、被覆チューブ252は、網状管251の外周を覆うとともに、先端部24の一部を覆っている。また、網状管251と被覆チューブ252との間には、凹部2520によって非接触領域(第1の非接触領域)が形成される。一方で、被覆チューブ252は、凹部2520の非形成領域において、網状管251と密着した状態となっている。
図9は、本実施の形態にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す斜視図であって、挿入部21の製造方法(固定方法)を説明する図である。まず、内部壁面に凹部2520が形成された被覆チューブ252を用意する(図9(a))。その後、上述した湾曲駒(先端側湾曲駒281、湾曲駒282および基端側湾曲駒283)を被覆した網状管251と、先端部24が接続(先端部24の一部が挿入)された状態で、先端部24の一部および網状管251の外周を、被覆チューブ252によって被覆する(図9(b))。ここで、図9(a)では、凹部2520が形成された被覆チューブ252が筒状をなすものとして説明するが、被覆チューブ252がシート状をなし、このシート状の一方の面において凹部2520が形成されるものであってもよい。
被覆チューブ252の一端に先端部24が挿入されている状態において、先端部24、網状管251および被覆チューブ252の端部を含む固定領域(接続部)の外周を紐状部材301によって締結する(図9(c))。この際、紐状部材301の締結部分において、先端部24、網状管251および被覆チューブ252が圧着した状態となる。紐状部材301による締結後、締結部301aより端部側に位置する二つの自由端301bをカットする(図9(d))。なお、締結ステップでは、公知の方法(例えば特許第4500204号公報参照)によって被覆チューブ252の外周を紐状部材301によって締結することができる。
その後、紐状部材301と、先端部24および湾曲部25の接続部とを少なくとも含む領域に接着材30を塗布して硬化させる(図9(e))。上述した処理により、先端部24と湾曲部25とを固定することができる。なお、湾曲部25と可撓管部26とにおいても、湾曲部25および可撓管部26の接続部を紐状部材301により締結し、この紐状部材301と、湾曲部25および可撓管部26の接続部とを少なくとも含む領域を接着材30で固定することにより湾曲部25と可撓管部26とを固定することができる。
以上説明した本実施の形態によれば、少なくとも湾曲駒(先端側湾曲駒281、湾曲駒282および基端側湾曲駒283)に応じた領域に凹部2520(非接触領域)を設け、耐水性(耐薬性)を満たす被覆チューブ252と、先端部24および可撓管部26とを紐状部材301によって締結し、接着材30によって固定するようにしたので、生産効率を低下させることなく、柔軟性、耐水性および固定強度を満たす挿入部21を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、湾曲部25において、凹部2520が網状管251と接触しないため、湾曲部25が湾曲した場合に、湾曲部分において網状管251と被覆チューブ252との間に生じる摩擦を低減することができる。これにより、被覆チューブ252の柔軟性を満たすとともに、内視鏡2の挿入部21の湾曲動作にかかる労力を低減し、弾性材料の伸縮性向上のための強度低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、被覆チューブ252の内部壁面に凹部2520を設けたため、例えば先端部24との固定時に、紐状部材301の締め付けによって押圧された被覆チューブ252の肉が、凹部2520側に移動する。これにより、先端部24と被覆チューブ252との間の密着性を向上させ、被覆チューブ252内部の水密を確保することができるとともに、紐状部材301による挿入部21の外周の径の増大を低減することができる。
また、上述した本実施の形態によれば、被覆チューブ252を同一の材料を用いて作製することができるため、生産効率の低下を抑制することができるとともに、製造における被覆チューブ252の品質を安定化することができる。
また、上述した本実施の形態によれば、被覆チューブ252において、四つの凹部2520が中心軸Nに対して等間隔な位置に設けられるため、湾曲部25の湾曲方向によらず、同じ力量によって湾曲部25を湾曲させることができる。これにより、湾曲部25の湾曲方向の違いによる操作力量のばらつきを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態では、可撓管部26が、可撓性を有する長尺状をなすものとして説明したが、可撓性を有しない長尺状をなすものであっても適用可能である。また、紐状部材301のほか、環状をなし、被覆チューブ252を締め付け可能な環状部材であってもよい。環状部材は、例えば、被覆チューブ252の外周がなす円の径より小さい径を内径とする環状の弾性部材からなるものであってもよいし、帯状の金属材料を、被覆チューブ252の外周がなす円の径より小さい径となるように略環状に湾曲させたものであっても適用可能である。
図10は、本発明の実施の形態の変形例1にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す断面図である。図11は、本実施の形態の変形例1にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す模式図である。上述した実施の形態では、被覆チューブ252に凹部2520を設けるものとして説明したが、図10,11に示す被覆チューブ252aのように、連続して設けられ、それぞれ頂点を有する六つの凹部2521を有し、中心軸Nに直交する平面で切断した断面形状が、六角形状をなすものであってもよい。
ここで、被覆チューブ252aの断面において、六角形のうち対向する辺同士の間の距離は、網状管251の外周の径と略同等である。すなわち、被覆チューブ252aの断面における六角形に内接する円の直径は、網状管251の外周がなす円の直径と比して同一または小さい。
また、六つの凹部2521がなす内部壁面の断面における六角形状は、被覆チューブ252aの中央部100aを含み端部101,102にかけて延びている。ここで、端部101,102は、網状管251において、複数の湾曲駒の配設領域から被覆チューブ252aの筒状の中心軸方向に延びる延伸部に応じた部分である。これにより、被覆チューブ252aは、網状管251に対し、中央部100aにおける非接触領域(第1の非接触領域)を形成するとともに、端部101,102における非接触領域(第2の非接触領域)を形成している。
このため、湾曲部25が湾曲した場合に、湾曲部分(中央部100a)において網状管251と被覆チューブ252aとの間に生じる摩擦を低減することができる。これにより、被覆チューブ252aの柔軟性を満たすとともに、内視鏡2の挿入部21の湾曲動作にかかる労力を低減し、弾性材料の伸縮性向上のための強度低下を抑制することができる。
また、本変形例1によれば、例えば先端部24との固定時(図9(c),(d)参照)、紐状部材301の締め付け力によって潰れた被覆チューブ252aの肉が、凹部2521の頂点側(第2の非接触領域)にそれぞれ逃げる。これにより、紐状部材301の被覆チューブ252aに対する食い込み量が大きくなって先端部24と被覆チューブ252aとの間の密着性を向上させることができるとともに、紐状部材301による挿入部21の外周の径の増大を低減することができる。
また、本変形例1によれば、被覆チューブ252aにおいて、断面形状が六角形状をなすように六つの凹部2521を設けることによって、湾曲部25の湾曲方向によらず、同じ力量によって湾曲部25を湾曲させることができる。これにより、湾曲部25の湾曲方向の違いによる操作力量のばらつきを抑制することができる。
なお、変形例1と同様に、上述した実施の形態においても、被覆チューブ252における端部101,102に応じた端部にかけて延びるように凹部2520を形成してもよい。これにより、上述した密着性の効果を得ることができる。また、凹部2521は、端部101,102のうち、一端のみに形成されるものであってもよい。
図12は、本実施の形態の変形例2にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す模式図である。変形例1のように六つの凹部2521によって形成される断面が六角形状をなすほか、図12に示すように、連続して設けられ、それぞれ頂点を有する八つの凹部2522を有し、断面が八角形状をなす被覆チューブ252bであっても適用可能である。
図13は、本実施の形態の変形例3にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す模式図である。上述した実施の形態のように四つの凹部2520を設けるほか、図13に示すように、弧状をなす凹部2523を連続して複数形成することにより、内部壁面の断面が正弦波形状(周方向に沿って形成されたディンプル形状)をなす被覆チューブ252cであってもよい。
図14は、本実施の形態の変形例4にかかる内視鏡システムの要部の構成を示す模式図である。上述した実施の形態では、四つの凹部2520が中心軸N方向に延びるものとして説明したが、図14に示すように、内部壁面の周方向に刳り貫かれてなる凹部2524が複数形成された被覆チューブ252dであってもよい。
なお、上述した実施の形態では、患者等の被検体の臓器を観察する際に用いる医療用の内視鏡を例に説明したが、非破壊検査に使用される工業用の内視鏡であっても適用可能である。
以上のように、本発明にかかる内視鏡および固定方法は、挿入部において、生産効率を低下させることなく、柔軟性、耐水性および固定強度を満たす挿入部を得ることに有用である。
1 内視鏡システム
2 内視鏡
3 制御装置
4 光源装置
5 表示装置
21 挿入部
22 操作部
23 ユニバーサルコード
24 先端部
25 湾曲部
26 可撓管部
27 コネクタ部
28 電気コネクタ部
30 接着材
221 湾曲ノブ
222 処置具挿入部
223 スイッチ
251 網状管
252,252a,252b,252c,252d 被覆チューブ
281 先端側湾曲駒
282 湾曲駒
283 基端側湾曲駒
284 関節ピン
301 紐状部材
2520,2521,2522,2523,2524 凹部

Claims (6)

  1. 細長形状をなし、先端部に設けられた撮像素子によって画像を撮像する内視鏡において、
    前記先端部の基端側から延びる複数の湾曲駒と、
    網状をなし、少なくとも前記複数の湾曲駒を覆う網状管と、
    弾性材料からなり、前記網状管を被覆する略筒状の被覆部材と、
    を備え、
    前記被覆部材の内周面には、少なくとも前記複数の湾曲駒の配設領域において、前記網状管に対する第1の非接触領域が形成されていることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記複数の湾曲駒、前記網状管および前記被覆部材を有し、一端で前記先端部と接続するとともに、前記複数の湾曲駒によって所定方向に湾曲自在な湾曲部と、
    前記湾曲部の他端側に接続され、長尺状の管部と、
    前記先端部と前記湾曲部の一端との接続部、および前記湾曲部の他端と前記管部との接続部を少なくとも含む領域をそれぞれ固定する固定手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡。
  3. 前記網状管は、少なくとも一端が、前記複数の湾曲駒の配設領域から前記被覆部材の筒状の中心軸方向に延びる延伸部を有し、
    前記被覆部材の内周面において、前記延伸部に応じた部分には、前記網状管に対する第2の非接触領域が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡。
  4. 前記第1の非接触領域は、筒状の中心軸方向に延び、前記被覆部材の前記中心軸方向に直交する方向の断面における内周を等分する位置に設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の内視鏡。
  5. 前記固定手段は、
    前記先端部および前記湾曲部の一端、ならびに前記湾曲部の他端および前記管部をそれぞれ締結する第1および第2紐状部材と、
    前記先端部と前記湾曲部の一端との接続部および前記第1紐状部材、ならびに前記湾曲部の他端と前記管部との接続部および前記第2紐状部材を少なくとも含む領域をそれぞれ固定する第1および第2固定部材と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の内視鏡。
  6. 内視鏡の複数の湾曲駒を外装する網状管に被覆部材を取り付けて固定する固定方法であって、
    前記網状管の外径と同一、または該外径より小さい内径を有し、さらに前記網状管に対する第1の非接触領域が内周面の一部に形成された前記被覆部材を、前記網状管に被覆する被覆ステップと、
    前記被覆部材の端部に設けられた固定領域に紐状部材を巻き付けることによって前記網状管に対する締め付け力を前記被覆部材に付与し、該締め付け力によって潰れた前記被覆部材の肉を、前記被覆部材に形成された前記第1の非接触領域とは異なる第2の非接触領域に逃がし、前記網状管と前記被覆部材とを固定する固定ステップと、
    を含むことを特徴とする固定方法。
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