JP2014138127A - 樹脂封止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安定且つ撓まないように基板を金型に配置できるように、搬送装置で基板を撓ませずに支持を可能とする。
【解決手段】半導体チップ102Aが搭載された基板102を搬送する搬送装置124を備え、搬送装置124で搬送される基板102を樹脂封止する樹脂封止装置100において、搬送装置124は基板102を搬送する際に基板102を載置させる載置部148を備え、載置部148には基板102の樹脂封止領域102Bを支持する支持部材150を備える。
【選択図】図3
【解決手段】半導体チップ102Aが搭載された基板102を搬送する搬送装置124を備え、搬送装置124で搬送される基板102を樹脂封止する樹脂封止装置100において、搬送装置124は基板102を搬送する際に基板102を載置させる載置部148を備え、載置部148には基板102の樹脂封止領域102Bを支持する支持部材150を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、樹脂封止装置に関する。
従来、特許文献1に示すような圧縮成形法を用いた樹脂封止装置が用いられている。その樹脂封止装置は、半導体チップが搭載された基板を搬送する搬送装置を備え、該搬送装置で搬送される該基板を樹脂封止するようにされている。ここで、この搬送装置は、基板をフェースダウン(半導体チップの搭載された基板の面を下面に向けた状態)で搬送するため、例えば、端部のみが突出した形状の載置部を備え、半導体チップ及びそのボンディングワイヤに接触しないように基板の端部をその載置部の端部で下側から支持するようにされている。
近年、基板の大型化もあり、1基板当たりの半導体チップの搭載数(積層数含む)が増加している。そして、メモリ製品などを対象として基板の薄型化も進行している。このため、特許文献1で示されるような搬送装置で支持された基板は、自重(半導体チップ含む)でその中央部で撓みを生ずるようになってきた。この結果、搬送装置から金型に基板を例えば吸着配置させようとして載置部を金型の上型に押し付けても、基板が撓んだ状態なので、上型による基板吸着が不十分となったり、吸着されても基板が撓んだままとなり樹脂封止の際に封止圧力で基板にしわが生じてしまったり、といった不具合が発生していた。
そこで、本発明は、前記問題点を解決するべくなされたもので、安定且つ撓まないように基板を金型に配置できるように、搬送装置で基板を撓ませずに支持可能な樹脂封止装置を提供することを課題とする。
本発明は、半導体チップが搭載された基板を搬送する搬送装置を備え、該搬送装置で搬送される該基板を樹脂封止する樹脂封止装置において、前記搬送装置が前記基板を搬送する際に該基板を載置させる載置部を備え、該載置部には該基板の樹脂封止領域を支持する支持部材を備えることにより、上記課題を解決したものである。
本発明によれば、安定且つ撓まないように基板を金型に配置できるように、搬送装置で基板を撓ませずに支持が可能となる。
以下、本発明の第1実施形態の例を図1〜図7に基づいて説明する。
最初に、本実施形態に係る樹脂封止装置の概略構成について、図1〜図4を用いて説明する。なお、以下における「基板」とはPCB基板やリードフレームといった電子部品を支持するものの代表例として示したものである。また、「予備成形樹脂」とは紛体状や粒体状や液体状の樹脂のうちの封止材料の代表例として示したものである。即ち、「基板」はPCB基板に限定されるものではなく、樹脂が「予備成形樹脂」に限定されるものではない。
樹脂封止装置100は、図1に示す如く、供給収納ユニット110と、搬送装置124と、プレスユニット126と、予備成形ユニット132と、樹脂搬送ハンド134と、を備える。このため、樹脂封止装置100は、搬送装置124で搬送される基板102を樹脂封止することができる。なお、搬送装置124及び樹脂搬送ハンド134をX方向に移動可能とするために、供給収納ユニット110から予備成形ユニット132に亘り、X方向に延在するX方向ガイド122がベース108上に設けられている。
このうち、搬送装置124は、基板102(図4(B))を搬送する際に、基板102を載置させる載置部148(図3)を備える。そして、その載置部148には基板102の樹脂封止される領域(樹脂封止領域)102Bを支持する支持部材150(図4(A))を備える。
本実施形態において、基板102には、図4(B)に示す如く、半導体チップ102Aが一方の面のみに平面的に複数搭載されている(基板には1つの半導体チップのみが搭載されていてもよい)。そして、基板102は、図4(B)、図13(A)に示す如く、半導体チップ102AがXY方向で4つずつ並べられたブロックBLを、Y方向に2つ備えている。なお、ブロックBL間の半導体チップ102Aの間のY方向間隔は、ブロックBL内の半導体チップ102Aの間のY方向間隔よりも長くされている。ここで、図4(B)で斜線部分102C、102Dは、後述する載置部148に直接接触して支持される基板102の部分を示している。斜線部分102Cは、樹脂封止領域102Bの外側であり、載置部148の端部148Bで支持される領域(基板102の樹脂封止領域102B外の端部)を示す。斜線部分102Dは、樹脂封止領域102Bの内側の基板102の表面を示す。基板102の表面とは、半導体チップ102Aや、ボンディングワイヤ等が配置されていない基板102の露出部分をいうが、基板102の表面を直接視認可能な部分を基板102の表面と称してもよい。加えて、斜線部分102Dは、ブロックBL間であって半導体チップ102Aの間に配置された支持部材150に直接接触して支持される領域を示す。
以下に、各構成要素について、説明をする。なお、搬送装置124の構成については詳細に後述する。
供給収納ユニット110には、図1に示す如く、マガジンエレベータ112と収納マガジン114と予熱部120とが備えられている。マガジンエレベータ112は、収納マガジン114に収納された樹脂封止前の基板(被成形品)102の引き出し及び樹脂封止後の基板(成形品)102の収納マガジン114への収納をするようにされている。マガジンエレベータ112から引き出された基板102は、図示しない基板検出部で基板102の有無を検出する。そして、基板102上の実際の半導体チップ102Aの搭載状態を、図示しない半導体チップ検出部で検出する。予熱部120は、図1に示す如く、複数の基板予熱レールから構成されている。予熱部120は、半導体チップ検出部を経た基板102を所定の温度に加熱する。予熱部120を経た基板102は、搬送装置124でプレスユニット126に搬送される。
搬送装置124は、図1に示す如く、基板102のプレスユニット126への搬入機能(ローダ機能)及びプレスユニット126からの搬出機能(アンローダ機能)を兼用している。このため、樹脂封止装置100自体をコンパクトにすることができる。搬送装置は2つとされて、ローダ機能とアンローダ機能とが分離されていてもよい。
予備成形ユニット132には、樹脂計量部と樹脂載置部と予備成形部とが備えられている(いずれも図示せず)。予備成形ユニット132は、それらにより、半導体チップ検出部の出力に基づき樹脂を計量して予備成形樹脂104を予備成形する。予備成形樹脂104は、樹脂搬送ハンド134によりプレスユニット126に搬送される。
プレスユニット126には、図1に示す如く、複数の金型(本実施形態においては2つの金型128であるが、金型はいくつであってもよい)が備えられている。金型128は、図6に示す如く、上型129と下型130とから構成されている。上型129には、流路129Bが基板102の上面端部(本実施形態では基板102の長辺側(Y方向側)のみに吸着孔(溝)があるが、短辺側(X方向側)に吸着孔(溝)があってもよい)を吸着するために設けてある。このため、図示せぬ減圧機構の動作により、流路129Bを介して、搬送装置124で搬送された基板102が上型129の下面129Aに吸着固定される。なお、基板は吸着によらずに上型の下面に配置される構成であればよい。下型130は、貫通孔130BAを有する枠状型130Bとその貫通孔130BAに移動可能に嵌合する圧縮型130Aとを備える。枠状型130Bと圧縮型130Aとでキャビティ131が規定され、そのキャビティ131の領域で基板102が樹脂封止される。即ち、キャビティ131の領域で基板102の樹脂封止領域102B(図4(B))が規定される。樹脂封止の際には、図示せぬ離型フィルムが下型130の表面に載置された状態で、予備成形樹脂104がキャビティ131に投入され、搬送装置124で搬送された基板102が減圧動作を経て樹脂封止される。なお、金型128は、上述した所定の温度に加熱されている。
なお、樹脂封止装置100は、図示せぬ制御ユニットを備えている。制御ユニットは、各構成要素の一連の動作を自動で制御することができる。
次に、搬送装置124について、特に図1〜図5を用いて詳細に説明する。
搬送装置124は、上述したように、ベース108上のX方向の全体に亘って敷設されているX方向ガイド122上で移動可能とされ、基板102の搬送が可能とされている。その搬送装置124は、図2(A)、(B)に示す如く、X方向ガイド122上で移動可能な本体部140と、基板102を保持し本体部140に対してY方向に移動可能な可動部141とを備える。
本体部140は、図2(A)、(B)に示す如く、筐体部142とスライドレール143とを備える。筐体部142は、図2(A)に示す如く、X方向ガイド122上からY方向に張り出すL字形状とされている。その筐体部142のY方向に張り出した部分の内側にスライドレール143が設けられている。このスライドレール143により、可動部141がY方向に移動可能とされている。
可動部141は、図2(A)、(B)に示す如く、スライド体144と金型挿入部145とを有する。スライド体144はスライドレール143に沿って移動可能に支持されている。金型挿入部145はX方向から見てスライド体144に片持ち支持されるL字形状とされている。金型挿入部145は、スライド体144に支持される部分を除いて、筐体部142からY方向の外側に突出させることができる。金型挿入部145の下面には、成形品把持部146が設けられ、金型挿入部145の上面には基板支持部147が設けられている。成形品把持部146は、樹脂封止された基板102(成形品)を下型130から取り外す構成とされている。
基板支持部147は、図2(A)、(B)、図3に示す如く、載置部148と制限部材149と支持部材150とを備える。載置部148は、基板102を金型128に搬送する際に基板102を載置させる部材であり、凹部148Aを備え、基板102の樹脂封止領域102Bの外側表面に接触して支持する端部148Bのみが突出した形状とされている。即ち、基板102の樹脂封止領域102Bの直下の部分(中央部148C)は端部148Bよりも低く、載置部148では基板102が載置された際に、基板102の半導体チップ102A(およびボンディングワイヤ)が中央部148Cの表面148CAに接触しないようにされている。載置部148の端部148Bの表面148BAには、リング形状の制限部材149が配置されている。この制限部材149の内側に基板102が載置されることで、搬送中の基板102のXY方向への移動を制限する構成となっている。載置部148の中央部148Cの表面148CAには、図3、図4(A)に示す如く、支持部材150が配置されている(備えられている)。なお、図4(A)において、載置部148上の破線で示すのが基板102及び半導体チップ102Aの位置である。
支持部材150は、図4(A)、図5(A)〜(C)に示す如く、突出部材151と支持プレート152とを備える。突出部材151は、Y方向の幅が狭くX方向の長さが長い短冊形状であり、上面151AAが基板102の表面に接触し、上面151AAで基板102の表面を支持するようにされている。上面151AAは平面とされており基板102を支持する力は上面151AAで均一に分散されるので、基板102を傷つけるおそれが少ない。上面は曲面であってもよいし尖った表面形状であってもよい。その際には、上面が半導体チップや半導体チップと基板とを電気的に接続するボンディングワイヤと接触する可能性が更に低減される。突出部材151の上面151AAは、突出部材151の他の部分と同一の素材とされているが、例えば耐熱性の高い異なる素材(コーティングを含む)としてもよい。また、突出部材151の上面151AAに至る形状は平坦であるが、先細りする形状でもよいし、逆に幅が広がるような形状であってもよい。突出部材151自体の素材は、支持プレート152と同様の金属とされているが、基板に衝突しても再び復元容易な弾性材としてもよい。
支持プレート152は、図4(A)、図5(A)〜(C)に示す如く、突出部材151を支持し上面151AAの面積よりも広くされた面積で中央部148Cの表面148CAに配置される。突出部材151と支持プレート152とは一体的に固定されている。支持プレートに嵌合溝を備え、そこに突出部材が脱着可能に固定されることで、突出部材のX方向の長さが変更可能とされていてもよい。
突出部材151の高さは、図3、図5(A)〜(C)に示す如く、支持部材150が載置部148に固定された際に、載置部148の端部148Bの表面148BAの高さと同一となるようにされている。支持プレート152のX方向両端には、貫通孔152Cが設けてある。そして、(載置部148の中央部148Cの)表面148CAのX方向両端部であって、Y方向のほぼ中央(基板102のブロックBL間の位置に相当)には、図示しないねじ穴が設けてある。なお、支持部材150が基板102のブロックBL内部の位置でも基板102を支持できるように、支持部材150を複数用意し表面148CAのY方向で複数の位置にねじ穴を設けておいてもよい。このため、支持プレート152をボルト153で載置部148に安定的に固定することができる。支持部材150は載置部148から脱着自在とされている。ボルト153で載置部148に固定された支持部材150の先端表面(突出部材151の上面151AA)は、基板102の樹脂封止領域102Bの内側であって、基板102の露出部分(基板の表面)の位置に来るようにされている。即ち、支持部材150の先端表面(突出部材151の上面151AA)が、半導体チップ102A及びボンディングワイヤを基板102で直接挟まない構成とされている。更には、支持部材150自体が、半導体チップ102A及びボンディングワイヤとは非接触(例えば支持部材150の側面で非接触の状態)となるような大きさ及び位置関係とされている。
なお、金型挿入部145には、図示しない加熱手段が設けられており、成形品把持部146と基板支持部147(の載置部148及び支持部材150)とを少なくとも室温以上の温度に加熱保持することが可能とされている(必ずしも、加熱手段は必要ではない)。このため、基板102が搬送装置124で搬送されている際には、基板102の温度が低下しないようすることができる。即ち、搬送装置124は、熱によって生じる基板102の撓みも回避することが可能である。
次に、樹脂封止装置100の主要な動作について、図1〜図7を用いて説明する。
まず、図1に示す如く、収納マガジン114に収納された基板102をマガジンエレベータ112で搬送し、基板102を引き出す。そして、基板102の有無と半導体チップ102Aの状態の検出を行う。
次に、基板102を予熱部120で所定の温度に加熱する。図1に示す如く、加熱された基板102を搬送装置124でプレスユニット126に搬送する。この時、搬送装置124は、可動部141をY方向の外側に突出させて、図3に示す如く基板102を搬送装置124の載置部148上に載置させる。そして、突出した可動部141を元に戻すようにY方向の本体部140側に移動させる。
次に、搬送装置124をX方向ガイド122上で金型128の位置まで移動させる。そして、可動部141を再びY方向の外側に突出させて、開いた状態の金型128に金型挿入部145を挿入させる。そして、搬送装置124の載置部148を上型129に接近させる。その際に、図示せぬ減圧機構を動作させ、図7に示す如く、流路129Bを介して載置部148上の基板102を吸着して基板102を上型129の下面129Aに取り付ける。
一方、半導体チップ102Aの状態の検出結果に基づいて、予備成形樹脂104を予備成形ユニット132で予備成形する。そして、図1に示す如く、予備成形樹脂104を樹脂搬送ハンド134でプレスユニット126に搬送する。搬送された予備成形樹脂104を金型128の下型130に投入する。そして、図6に示す如く、上型129と下型130とによる型締めを行う。そして、基板102をキャビティ131で予備成形樹脂104にて樹脂封止する(即ち、基板102と予備成形樹脂104とを一緒にキャビティ131に投入し、圧縮成形する)。
そして、樹脂封止された基板(成形品)102を搬送装置124の成形品把持部146で下型130から取り外して搬送し、マガジンエレベータ112を介して供給収納ユニット110の収納マガジン114に収納する。
従来であれば、基板の樹脂封止領域外の基板の端部のみを搬送装置で支持していた。このため、基板が撓む構成とされていた。
しかし、本実施形態においては、基板102を搬送する際に半導体チップ102Aに影響を与えないという搬送装置124本来の機能を堅持しつつ、基板102の樹脂封止領域102Bであっても半導体チップ102Aに影響を与えないような部分の位置に基板102を支持する支持部材150を搬送装置124に備えるようにしている。即ち、本実施形態においては、基板102の表面(基板102の露出部分)であって、しかもブロックBL間の半導体チップ102Aの間の位置に基板102を支持する支持部材150を搬送装置124に備えている。即ち、支持部材150の先端表面(突出部材151の上面151AA)が、半導体チップ102A及びボンディングワイヤを基板102で直接挟まない構成とされている。これにより、搬送装置124は、図4(B)に示す如く、基板102の樹脂封止領域102B外の端部の斜線部分102Cだけでなく、半導体チップ102Aに影響を与えることなく支持部材150で基板102のY方向の中央部の斜線部分102Dでも支持することが可能である。
しかも、支持部材150の先端表面(突出部材151の上面151AA)は、載置部148の端部148Bの表面148BAと同じ高さとされている。加えて、突出部材151の上面151AAは、図5(A)に示す如く、X方向で基板102の両端部近傍まで連続した平面形状とされている。このため、基板102に、ブロックBLを跨ぐような大きな撓みが生じることを防ぐことができる。
更に、支持部材150自体が、半導体チップ102A及びボンディングワイヤとは非接触(例えば支持部材150の側面に非接触の状態)となるような大きさ及び位置関係とされている。このため、支持部材150の支持によって生じる半導体チップ102Aに対する影響が更に防止されている。
また、本実施形態においては、支持プレート152が突出部材151を支持し突出部材151の上面151AAの面積よりも広くされた面積で中央部148Cの表面148CAに配置されている。このため、支持プレート152で突出部材151の上面151AAの位置を安定させることができる。
また、本実施形態においては、支持部材150が載置部148から脱着自在とされている。このため、基板102上の半導体チップ102Aのレイアウトにより、支持部材150を適宜最適な形状・配置に容易に変更することが可能である。
従って、本実施形態によれば、安定且つ撓まないように基板102を金型128に配置できるように、搬送装置124で基板102を撓ませずに支持が可能である。
なお、本実施形態においては、搬送装置124に加熱手段が設けられているので、熱による基板102の撓みは発生しにくくなっている。しかし、加熱手段が不十分あるいは動作していない状態では相応の搬送時間(例えば数秒以上)がかかり、基板102に不均一な温度分布が生じて撓み(ねじれを含む)が生じやすくなる。しかし、支持部材150の存在により、基板102の自重による撓みだけでなく熱を原因とする前記撓みも矯正することが可能である。
本発明について第1実施形態を挙げて説明したが、本発明は第1実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の要旨を逸脱しない範囲においての改良並びに設計の変更が可能なことは言うまでもない。
例えば、第1実施形態においては、支持部材150の突出部材151が単一の短冊形状とされていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、図8〜図10に示す第2実施形態の如くであってもよい。第2実施形態では、第1実施形態とは支持部材の形態が異なるだけなので支持部材の異なる部分だけについてのみ説明を行い、他の構成要素及び支持部材の共通する部分については第1実施形態と下2桁の符号を同一として説明を省略する。
第2実施形態においても、支持部材250が、図8〜図10(A)〜(D)に示す如く、突出部材251と支持プレート252とを備える。突出部材251は、1つの支持プレート252に対して複数脱着可能に配置されている。そして、突出部材251には、図10(D)に示す如く、先端部251A、根元部251B、及び嵌合部251Cが一体的に備えられている。先端部251A、根元部251B、及び嵌合部251Cはいずれも円筒形状(円筒形状でなくてもよい)であり、根元部251Bの径は先端部251Aの径よりも大きくされている。先端部251Aは、その上面251AAで基板202に接触するようにされている。なお、上面251AAの形状、素材、及び上面251AAに至る形状については、第1実施形態で説明したものと同様の形態とすることが可能である。先端部251Aと一体化された根元部251Bの下面は支持プレート252の上面に接触するようにされている。このため、根元部251Bは先端部251Aの上面251AAの位置をより安定させることができる。根元部251Bの下側に一体化された嵌合部251Cは、支持プレート252に半導体チップ202Aの間隔に応じて設けられた嵌合孔(図示せず)に嵌合する大きさとされている。
支持プレート252は、図8〜図10(A)〜(D)に示す如く、突出部材251を支持し根元部251Bの下面の面積よりも広く(当然、上面251AAの面積よりも広く)された面積で載置部248の中央部248Cの表面248CAに配置される。このため、支持プレート252で突出部材251の上面251AAの位置を更に安定させることができる。
なお、第2実施形態においては、個々の突出部材251が支持プレート252から脱着自在となっているので、支持プレート252に設けられた嵌合孔のレイアウトに関わらず、突出部材251のレイアウトを自在に変更することができる。また、突出部材251の破損や変形が生じても、その破損や変形が生じた突出部材251のみを容易に交換することができる。更に、必要に応じて、突出部材251の根元部251Bの下面と支持プレート252との間に高さ調整用のスペーサを挿入して、特定の突出部材251の高さを変更することも可能である。
或いは、図11、図12に示す第3実施形態の如くであってもよい。第3実施形態では、第2実施形態と同様に、第1実施形態とは支持部材の形態が異なるだけなので支持部材の異なる部分だけについてのみ説明を行い、他の構成要素及び支持部材の共通する部分については第1実施形態と下2桁の符号を同一として説明を省略する。
第3実施形態においても、支持部材350が、図11、図12に示す如く、突出部材351と支持プレート352とを備える。ただし、突出部材351は、半導体チップ302Aをそれぞれ囲む格子パターンであり、支持プレート352は個々の格子パターンの底を構成する形態とされている。即ち、支持部材350は、基板302の表面(基板302の露出部分)のパターンに倣う形状で基板302を支持するように載置部348に配置されている。このとき、図11、図12に示す如く、破線で示す半導体チップ302Aの端部と突出部材351との間には隙間が設けてあり、突出部材351及び支持プレート352と半導体チップ302A及びボンディングワイヤとは非接触の状態とされている。なお、ここでは、支持部材350の載置部348への固定のためのボルトなどは省略しているが、上記実施形態と同様に設けることができる(なお、ボルトではなく、位置決め用のピンを支持部材350と載置部348とに嵌合させる構成であってもよい。これは上記実施形態にも同様に適用可能である)。即ち、支持部材350は、載置部348から脱着自在とされている。突出部材351は、その上面351AAで基板302に接触するようにされている。なお、上面351AAの形状、素材、及び上面351AAに至る形状については、第1実施形態と同様の形態とすることが可能である。
支持プレート352は、図11、図12に示す如く、突出部材351を支持し上面351AAの面積よりも広くされた面積で載置部348の中央部348Cの表面348CAに配置される。このため、支持プレート352で突出部材351の上面351AAの位置を更に安定させることができる。
なお、第3実施形態においては、支持部材350が樹脂封止領域の内側で基板302を支持可能な部分すべてで支持する構成とされている。このため、上記実施形態よりも基板302の撓みを確実に防止することが可能となる。なお、このような支持部材350は、基板302のレイアウトデータを用いることで、エッチングなどで容易に形成することが可能である。
なお、第3実施形態においては、支持部材350が、基板302の表面(基板302の露出部分)パターンに倣う形状で基板302を支持するように載置部348に配置されているとしたが、第1、第2実施形態の支持部材も基板の表面を支持するように載置部に配置されていることから、技術思想上は第1、第2実施形態の支持部材も基板の表面(基板の露出部分)のパターンに倣う形状で基板を支持しているということができる。
また、上記実施形態においては、載置部の端部と支持部材とで基板を支持していたが、本発明はこれに限定されず、支持部材のみで基板を支持してもよい。また、支持部材は、半導体チップの間の位置で基板を支持するのではなく、半導体チップと基板の端部との間で基板を支持してもよい。そして、支持部材は、半導体チップを支持する構成となってもよいし、半導体チップやボンディングワイヤと接触するような構成となってもよい。ただし、上記実施形態のように半導体チップやボンディングワイヤ等を避けて基板の表面を支持させる方が、半導体チップ等の破損等を防止できると共に基板を安定且つ撓まないように搬送することができるので好ましい。
また、上記実施形態においては、基板が半導体チップの2つのブロックBLで構成されていたが(例えば図13(A)の第1実施形態の基板102)、本発明はこれに限定されない。例えば、図13(B)に示す第4実施形態のように、基板402が半導体チップ402Aの3つのブロックBLで構成されていてもよいし、図13(C)に示す第5実施形態のように、基板502が半導体チップ502Aの4つのブロックBLで構成されていてもよい。もちろん、基板が半導体チップの1つのブロックBLで構成されていてもよいし、半導体チップの5つ以上のブロックBLで構成されていてもよい。本発明では、樹脂封止される基板が必ずしも薄い必要もなく、且つ大きい必要もない。そして、基板に複数の半導体チップが構成されている必要もない。また、ブロックBLでは半導体チップの列と行の数が等しい必要もなく、ブロックBL内の半導体チップの大きさがバラバラであってもよい。
なお、上記実施形態においては、支持部材の載置部への固定は、ボルトやピンなどを想定していたが、支持部材と載置部とが嵌合するような構成であってもよいし、その際に更に支持部材と載置部とがボルト等で固定されるようになっていてもよい。また、支持部材が支持プレートを備えずに、突出部材が直接載置部に着脱可能とされた構成であってもよい。
本発明の樹脂封止装置は、特に、圧縮成形法を用いた樹脂封止装置に好適である。
100…樹脂封止装置
102、202、302、402、502…基板
102A、202A、302A、402A、502A…半導体チップ
102B…樹脂封止領域
104…予備成形樹脂
108…ベース
110…供給収納ユニット
112…マガジンエレベータ
114…収納マガジン
120…予熱部
122…X方向ガイド
124…搬送装置
126…プレスユニット
128、228、328…金型
129、229、329…上型
130…下型
131…キャビティ
132…予備成形ユニット
134…樹脂搬送ハンド
140…本体部
141…可動部
142…筐体部
143…スライドレール
144…スライド体
145…金型挿入部
146…成形品把持部
147…基板支持部
148、248、348…載置部
149…制限部材
150、250、350…支持部材
151、251、351…突出部材
152、252、352…支持プレート
153…ボルト
BL…ブロック
102、202、302、402、502…基板
102A、202A、302A、402A、502A…半導体チップ
102B…樹脂封止領域
104…予備成形樹脂
108…ベース
110…供給収納ユニット
112…マガジンエレベータ
114…収納マガジン
120…予熱部
122…X方向ガイド
124…搬送装置
126…プレスユニット
128、228、328…金型
129、229、329…上型
130…下型
131…キャビティ
132…予備成形ユニット
134…樹脂搬送ハンド
140…本体部
141…可動部
142…筐体部
143…スライドレール
144…スライド体
145…金型挿入部
146…成形品把持部
147…基板支持部
148、248、348…載置部
149…制限部材
150、250、350…支持部材
151、251、351…突出部材
152、252、352…支持プレート
153…ボルト
BL…ブロック
Claims (5)
- 半導体チップが搭載された基板を搬送する搬送装置を備え、該搬送装置で搬送される該基板を樹脂封止する樹脂封止装置において、
前記搬送装置は前記基板を搬送する際に該基板を載置させる載置部を備え、
該載置部には該基板の樹脂封止領域を支持する支持部材を備える
ことを特徴とする樹脂封止装置。 - 請求項1において、
前記支持部材は前記基板の表面を支持するように前記載置部に配置されている
ことを特徴とする樹脂封止装置。 - 請求項1または2において、
前記基板には前記半導体チップが平面的に複数搭載され、
前記支持部材が前記半導体チップの間を支持するように前記載置部に配置されている
ことを特徴とする樹脂封止装置。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記支持部材は、前記載置部から脱着自在とされている
ことを特徴とする樹脂封止装置。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記支持部材は、前記基板の表面のパターンに倣う形状で該基板を支持するように前記載置部に配置された
ことを特徴とする樹脂封止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013006763A JP2014138127A (ja) | 2013-01-17 | 2013-01-17 | 樹脂封止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013006763A JP2014138127A (ja) | 2013-01-17 | 2013-01-17 | 樹脂封止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014138127A true JP2014138127A (ja) | 2014-07-28 |
Family
ID=51415460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013006763A Withdrawn JP2014138127A (ja) | 2013-01-17 | 2013-01-17 | 樹脂封止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014138127A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021184442A (ja) * | 2020-05-22 | 2021-12-02 | アピックヤマダ株式会社 | 樹脂モールド装置 |
-
2013
- 2013-01-17 JP JP2013006763A patent/JP2014138127A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021184442A (ja) * | 2020-05-22 | 2021-12-02 | アピックヤマダ株式会社 | 樹脂モールド装置 |
JP7323937B2 (ja) | 2020-05-22 | 2023-08-09 | アピックヤマダ株式会社 | 樹脂モールド装置 |
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A621 | Written request for application examination |
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