JP2014137690A - ダンプトラックの運行管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】オープンピット鉱山等において好適なダンプトラックの運行管理システムを提供する。
【解決手段】ターゲットとなるダンプトラック(I001)から送信された第1位置情報に基づいて、ターゲットとなるダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第1走行状態判定部(21)と、前を走行中の先行ダンプトラック(I002)から送信された第2位置情報に基づいて、先行ダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第2走行状態判定部(22)と、ターゲットとなるダンプトラックと先行ダンプトラックとの車間距離を演算する車間距離演算部(23)と、車間距離演算部による演算結果に応じて、ターゲットとなるダンプトラックに対して原動機の出力指令を送信する出力指令部(24)と、を備えたダンプトラックの運行管理システム(SYS1)である。
【選択図】図3

Description

本発明は、GPSを用いてダンプトラックの運行を管理するシステムに関する。
一般に、鉱山では複数台のダンプトラックが同じ走行コースを所定の間隔を空けて走行している。前後2台のダンプトラックの間隔は、個々のダンプトラックの車体性能とそのダンプトラックを操作するオペレータの操作技術によって決定される。
同じ走行コースを走行するすべてのダンプトラックの車体性能が同一であり、かつこれらを操作するすべてのオペレータが同一の操作を行った場合、同じ走行コースを走行するダンプトラックの間隔は一定に保たれるから、土砂や鉱物等の積込み作業の現場において、ダンプトラックの到着が早過ぎて不必要な待機時間が生じたり、その反対にダンプトラックの到着が遅過ぎて作業が中断するという無駄な時間が生じたりすることはない。よって、この場合、作業現場において生産性の高いダンプトラックの運行管理が可能である。
しかし、実際の鉱山では、全てのダンプトラックの走行性能が同じであることは稀であり、また、オペレータの操作技術の高さも様々である。そのため、実際には、同じ走行コースを走行するダンプトラックの間隔が一定とはならず、作業現場での生産性が損なわれる可能性が高い。
この課題を解決する手段として、例えば、GPSを使用してダンプトラックの位置情報を取得し、その位置情報に基づいてダンプトラックの運行を管理するという技術が公知である(特許文献1参照)。
特開2009−243039号公報
特許文献1に記載の技術は平地において効果的ではあるものの、オープンピット鉱山等の勾配のきつい現場では、ダンプトラックが登坂路を走行中であるか否かを把握しなければ生産性の高いダンプトラックの運行管理を実現できないのが実状である。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、オープンピット鉱山等において好適なダンプトラックの運行管理システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、第1の発明は、それぞれ、GPS受信機が搭載されると共に原動機によって駆動される複数台のダンプトラックの運行管理を、保有する走行ルートの情報に基づいて行うダンプトラックの運行管理システムにおいて、ターゲットとなるダンプトラックに搭載された前記GPS受信機によって受信され、前記ターゲットとなるダンプトラックから送信された第1位置情報に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第1走行状態判定部と、前記ターゲットとなるダンプトラックの前を走行中の先行ダンプトラックに搭載された前記GPS受信機によって受信され、前記先行ダンプトラックから送信された第2位置情報に基づいて、前記先行ダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第2走行状態判定部と、前記第1位置情報、前記第1走行状態判定部による判定結果、前記第2位置情報、および前記第2走行状態判定部による判定結果に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックと前記先行ダンプトラックとの車間距離を演算する車間距離演算部と、前記車間距離演算部による演算結果に応じて、前記ターゲットとなるダンプトラックに対して前記原動機の出力指令を送信する出力指令部と、を備えたことを特徴としている。
第1の発明によれば、ダンプトラックが登坂路を走行しているか否かの判定結果を考慮して、ターゲットとなるダンプトラックの原動機の出力を変更することができるので、オープンピット鉱山等においてもダンプトラックの運行を効率的に管理することができる。また、第1の発明は、車間距離を演算し、その演算結果に応じて出力指令を送信する構成であるため、システムを簡素化できる。
また、上記目的を達成するため、第2の発明は、それぞれ、GPS受信機が搭載されると共に原動機によって駆動される複数台のダンプトラックの運行管理を、保有する走行ルートの情報に基づいて行うダンプトラックの運行管理システムにおいて、ターゲットとなるダンプトラックに搭載された前記GPS受信機によって受信され、前記ターゲットとなるダンプトラックから送信された第1位置情報に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第1走行状態判定部と、前記ターゲットとなるダンプトラックの前を走行中の先行ダンプトラックに搭載された前記GPS受信機によって受信され、前記先行ダンプトラックから送信された第2位置情報に基づいて、前記先行ダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第2走行状態判定部と、前記第1位置情報、前記ターゲットとなるダンプトラックから送信される速度情報、前記第1走行状態判定部による判定結果、前記第2位置情報、前記先行ダンプトラックから送信される速度情報、前記第2走行状態判定部による判定結果、および前記保有している走行ルートの情報に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックが所定場所に到達する第1予想到達時刻と前記先行ダンプトラックが前記所定場所に到達する第2予想到達時刻との差を演算する時間差演算部と、前記時間差演算部による演算結果に応じて、前記ターゲットとなるダンプトラックに対して前記原動機の出力指令を送信する出力指令部と、を備えたことを特徴としている。
第2の発明によれば、ダンプトラックが登坂路を走行しているか否かの判定結果を考慮してターゲットとなるダンプトラックの原動機の出力を変更することができるので、オープンピット鉱山等においてもダンプトラックの運行を効率的に管理することができる。さらに、第2の発明では、先行ダンプトラックが所定場所に到達する時刻とターゲットとなるダンプトラックが所定場所に到達する時刻の差を演算し、その演算結果に応じて出力指令を送信する構成であるため、より高効率で生産性の高い運行管理を行うことができる。
また、上記第1または第2の発明において、第1走行状態判定部は、前記保有する走行ルートの情報と、現在の前記第1位置情報と一定時間前の前記第1位置情報とから求めた前記ターゲットとなるダンプトラックの走行方向と、に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックが登坂路を走行中であるか否かを判断し、第2走行状態判定部は、前記保有する走行ルートの情報と、現在の前記第2位置情報と一定時間前の前記第2位置情報とから求めた前記先行ダンプトラックの走行方向と、に基づいて、前記先行ダンプトラックが登坂路を走行中であるか否かを判断する構成とするのが好ましい。
このように構成すると、GPSと既存の走行ルートの情報とを用いて、ダンプトラックが登坂路を走行中であるか否かを判断することができるため、運行管理システムのコストを抑えることができる。
本発明によれば、上記構成を備えているので、オープンピット鉱山等においてダンプトラックの運行を高い精度で管理することができ、作業現場での生産性を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの運行管理システムにて運行管理されるダンプトラックの側面図である。 本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの運行管理システムによって管理されるオープンピット鉱山OPの全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの運行管理システムの構成を示すブロック図である。 図3に示す運行管理システムの処理手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るダンプトラックの運行管理システムの構成を示すブロック図である。 図5に示す運行管理システムの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの運行管理システムについて説明する。まず、当該運行管理システムによって運行が管理されるダンプトラックI001の概略構造について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの運行管理システムにて運行管理されるダンプトラックの側面図である。図1に示すように、ダンプトラックI001は、本体を形成するフレーム2と、このフレーム2の前側位置に配置される運転室30と、前輪31および後輪32と、フレーム2の後方部分に設けられたヒンジピン4を回動中心として上下方向に回動可能な荷台1と、この荷台1を上下方向に回動させる左右一対のホイストシリンダ3とを備えて構成されている。また、運転室30の内部には、GPS受信機B001が搭載されている。
オペレータが運転室30からホイストシリンダ3を駆動すると、荷台1は、ホイストシリンダ3の伸縮動作に伴って、フレーム2に着座する倒伏姿勢と土砂や鉱物などを放土する起立姿勢との間をヒンジピン4回りに回動するようになっている。なお、ヒンジピン4は、フレーム2に設けられたフレーム側連結穴(図示せず)に挿通されている。
また、荷台1にはガイド5が設けられ、フレーム2にはガイド5と当接するガイド当て(図示せず)が設けられている。荷台1がフレーム2に着座した倒伏姿勢の状態で、荷台1が鉛直方向を軸として回転した(別言すれば、ダンプトラックの正面から見て左右方向に移動した)際には、ガイド5がガイド当てに当接することにより荷台1の左右方向への移動は防止される。
このように構成されたダンプトラックI001は、エンジン(原動機)7によって駆動される。即ち、エンジン7を駆動することにより、図示しない動力伝達機構を介して前輪31および/または後輪32が回転する。
次に、ダンプトラックI001を含む複数台のダンプトラックの運行を管理するためのシステムについて、図2〜図4を用いて説明する。図2は、オープンピット鉱山OPの全体構成を示す図である。図2に示すように、オープンピット鉱山(以下、単に「鉱山」と言う)OPでは、複数台のダンプトラックI001,I002・・・が、所定の間隔を空けながら連なって走行している。図2は、複数台のダンプトラックの中で代表的な2台のダンプトラックが鉱山OPを走行している様子を示しており、符号I001は、運行管理のターゲットとなるダンプトラック(以下、「ターゲットダンプトラック」と言う)を示し、符号I002は、ダンプトラックI001の一台前を走行する先行ダンプトラックを示している。なお、図2における(a)と(c)は一定時間前の各ダンプトラックI001,I002の走行位置を、(b)と(d)は現在の各ダンプトラックI001,I002の走行位置をそれぞれ示している。
ターゲットダンプトラックI001は、GPS受信機B001がGPSから受信した位置情報を、通信ネットワーク網19を介して管理局18に送信している。同様に、先行ダンプトラックI002も、GPS受信機B002がGPSから受信した位置情報を、通信ネットワーク網19を介して管理局18に送信している。即ち、管理局18には、ターゲットダンプトラックI001および先行ダンプトラックI002の走行位置の情報がリアルタイムで送られてくる。
管理局18には、本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの運行管理システムSYS1(図3参照)が設置されている。管理局18は、ターゲットダンプトラックI001、先行ダンプトラックI002と無線等の通信ネットワーク網19を介して通信を行いながら運行の管理を行っている。なお、図2では、管理局18は、2台のダンプトラックI001,I002の運行を管理する構成となっているが、実際には、例えば数台〜数十台のダンプトラックの運行を管理していることは言うまでもない。
図3は、本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの運行管理システムSYS1の構成を示すブロック図である。図3に示すように、本発明の第1実施形態に係るダンプトラックの運行管理システム(以下、単に「運行管理システム」と言う)SYS1は、ターゲットダンプトラックI001が登坂路を走行しているか否かを判定する第1走行状態判定部21と、先行ダンプトラックI002が登坂路を走行しているか否かを判定する第2走行状態判定部22と、ターゲットダンプトラックI001と先行ダンプトラックI002との車間距離を演算する車間距離演算部23と、ターゲットダンプトラックI001に対してエンジン7の最大回転数(出力)の指令を送信する出力指令部24と、鉱山OPの高度等を含む地形データ(走行データ)が記憶された走行データ記憶部25と、を備えている。
第1走行状態判定部21は、ターゲットダンプトラックI001に搭載されているGPS受信機B001によって受信され、ターゲットダンプトラックI001から運行管理システムSYS1に送信された第1位置情報と、走行データ記憶部25に記憶されている地形データとを照合して、ターゲットダンプトラックI001が登坂路を走行しているか否かを判定する。
一方、第2走行状態判定部22は、先行ダンプトラックI002に搭載されているGPS受信機B002によって受信され、先行ダンプトラックI002から運行管理システムSYS1に送信された第2位置情報と、走行データ記憶部25に記憶されている地形データとを照合して、先行ダンプトラックI002が登坂路を走行しているか否かを判定する。
車間距離演算部23は、ターゲットダンプトラックI001から送信された第1位置情報と、第1走行状態判定部21による判定結果と、先行ダンプトラックI002から送信された第2位置情報と、第2走行状態判定部22による判定結果と、に基づいて、両ダンプトラックの車間距離Xを演算する。
出力指令部24は、車間距離演算部23によって演算された車間距離Xに応じて、ターゲットダンプトラックI001にエンジン7の出力指令を送信する。具体的には、出力指令部24は、車間距離Xに応じてエンジン7の最大回転数に関する出力指令を送信する。
次に、運行管理システムSYS1が行う運行管理の具体的な処理の手順について、図4を用いて説明する。図4は、運行管理システムSYS1による運行管理の処理手順を示すフローチャートである。なお、運行管理システムSYS1は、所定時間(例えば、5秒)毎に1回、図4に示す処理を実行している。
図4に示すように、第1走行状態判定部21は、ターゲットダンプトラックI001の位置情報(第1位置情報)を取得する(S101)。次いで、第1走行状態判定部21は、走行データ記憶部25に記憶されている鉱山OPの地形データ等に基づき、ターゲットダンプトラックI001が傾斜面を走行しているか否かを判定する(S102)。S102でYesの場合、ターゲットダンプトラックI001が傾斜面を上っているのか、それとも下っているのかを判定するために、第1走行状態判定部21は、前回の処理において取得されたターゲットダンプトラックI001の位置情報と、今回の処理(即ち、S101)において取得されたターゲットダンプトラックI001の位置情報とから、走行方向を演算する(S103)。
次いで、第1走行状態判定部21は、走行方向の演算結果に基づいて、ターゲットダンプトラックI001が登坂状態であるか否かを判定する(S104)。図2の例では、鉱山OPの地形データと、今回のターゲットダンプトラックI001の走行位置(b)と前回のターゲットダンプトラックI001の走行位置(a)の関係とから、ターゲットダンプトラックI001が登坂路を走行中(登坂状態)であると判定される。
S104でYesの場合、S105に進み、第2走行状態判定部22は、先行ダンプトラックI002の位置情報(第2位置情報)を取得する。次いで、第2走行状態判定部22は、走行データ記憶部25に記憶されている鉱山OPの地形データ等に基づき、先行ダンプトラックI002が傾斜面を走行しているか否かを判定する(S106)。S106でYesの場合、先行ダンプトラックI002が傾斜面を上っているのか、それとも下っているのかを判定するために、第2走行状態判定部22は、前回の処理において取得された先行ダンプトラックI002の位置情報と、今回の処理(即ち、S105)において取得された先行ダンプトラックI002の位置情報とから、走行方向を演算する(S107)。
次いで、第2走行状態判定部22は、走行方向の演算結果に基づいて、先行ダンプトラックI002が登坂状態であるか否かを判定する(S108)。図2の例では、鉱山OPの地形データと、今回の先行ダンプトラックI002の走行位置(d)と前回の先行ダンプトラックI002の走行位置(c)の関係とから、先行ダンプトラックI002が登坂路を走行中(登坂状態)であると判定される。
次いで、S108でYesの場合、即ち、ターゲットダンプトラックI001および先行ダンプトラックI002が登坂状態である場合、車間距離演算部23は、鉱山OPの地形データと、S101にて取得されたターゲットダンプトラックI001の位置情報と、S105にて取得された先行ダンプトラックI002の位置情報とに基づいて、両ダンプトラックI001,I002の車間距離Xを演算する(S109)。
次いで、出力指令部24は、車間距離Xの値が予め定めた閾値S1より小さいか否かを判断する(S110)。ここで、閾値S1は、先行ダンプトラックI002が積込み作業を行う現場に到着してから当該積込み作業が完了するまでの時間(積込み作業時間)に走行速度を乗じて求めた値である。即ち、先行ダンプトラックI002の積込み作業時間中に、ターゲットダンプトラックI001が走行する距離を閾値S1として定めている。よって、車間距離Xが閾値S1より小さい場合、先行ダンプトラックI001の積込み作業が完了する前にターゲットダンプトラックI001が現場に到着し、その場に待機しなければならないことになる。
そこで、車間距離Xの値が閾値S1より小さい場合に、出力指令部24は、ターゲットダンプトラックI001に対してエンジン7の最大回転数を変更するよう出力指令を送信する(S111)。具体的には、出力指令部24は、エンジン7の最大回転数を現行設定である1900min−1から1700min−1に変更するよう出力指令をターゲットダンプトラックI001に対して送信する。なお、閾値S1は、積込み作業に要する時間、ダンプトラックの走行速度、その他の作業環境に応じて適宜に決められるものである。
また、S102でNo、S104でNo、S106でNo、S108でNo、S110でNoの場合は、運行管理システムの処理は終了する。
以上説明したように、第1実施形態に係る運行管理システムSYS1によれば、両ダンプトラックI001,I002の車間距離Xが閾値S1より小さい場合には、ターゲットダンプトラックI001のエンジン7の最大回転数を抑えるように制御しているので、オペレータの操作に関係なく両ダンプトラックの車間距離を適切に保つことができる。よって、ターゲットダンプトラックI001が積込み待ちをしなくて済むようになり、鉱山OPでの現場作業の生産性が向上する。加えて、エンジン7の最大回転数を抑えることにより、燃料消費量を抑えることも可能である。
また、鉱山OPでは、ダンプトラックは積荷の状態で登坂路を上っていくため、登坂状態における走行性能の違いはそのままダンプトラックの車間距離の差となって現れる。そのため、鉱山OPでは、ダンプトラックが登坂路を上っているか否かを判断して適切な運行管理を行う必要があるが、第1実施形態に係る運行管理システムSYS1は、ターゲットダンプトラックI001と先行ダンプトラックI002とが共に登坂路を上っている状態である場合にエンジン出力の制御を行っているため、鉱山OPにおいてダンプトラックの好適な運行管理を行うことができる。
なお、第1実施形態に係る運行管理システムSYS1において、両ダンプトラックI001,I002の車間距離Xが予め定めた閾値S2(>S1)より大きい場合には、出力指令部24がエンジン7の最大回転数の設定値を例えば1900min−1から2100min−1に上げるよう出力指令をターゲットダンプトラックI001に送信しても良い。
ここで、閾値S2は、先行ダンプトラックI002の積込み作業時間に、先行ダンプトラックI002が積荷を放土する現場に向けて発車してから、後続のターゲットダンプトラックI001が積込み作業の現場に到着するまでの時間として許容できる時間(許容時間)を加えた時間を特定作業時間とし、この特定作業時間にターゲットダンプトラックI001の走行速度を乗じて求めた値である。即ち、閾値S2は、ターゲットダンプトラックI001の現場到着の遅れとして許容できる範囲を考慮して定めた車間距離である。なお、許容時間は、積込み作業の現場において作業効率や生産性の低下を防止する観点から適宜に定められる時間である。
車間距離Xが閾値S2より大きければ、ターゲットダンプトラックI001が先行ダンプトラックI002から許容時間を超えて遅れているということになるが、このような場合に、運行管理システムSYS1が、ターゲットダンプトラックI001のエンジン7の最大回転数を上げるように指令を送信することにより、ターゲットダンプトラックI001の遅れを解消することができ、ターゲットダンプトラックI001の到着を長時間待つという事態を未然に防ぐことができる。即ち、生産性の向上が図られる。
次に、本発明の第2実施形態に係る運行管理システムSYS2について図5および図6を用いて説明する。なお、第2実施形態に係る運行管理システムSYS2は、両ダンプトラックI001,I002の車間距離Xを演算し、所定の場合にエンジン出力を変更する指令を送信する構成(第1実施形態)の代わりに、両ダンプトラックI001,I002の登坂終了地点到着の時間差を演算で求め、所定の場合にエンジン出力を変更する指令を送信する構成としている点が相違する。そこで、以下、この相違点を中心に説明を行う。なお、第1実施形態と同一の構成については、同一の符号を付している。
図5は、本発明の第2実施形態に係る運行管理システムSYS2の構成を示すブロック図である。図5に示すように、運行管理システムSYS2は、車間距離演算部23に代えて時間差演算部26を備えている。
時間差演算部26は、登坂路を走行中のターゲットダンプトラックI001が登坂終了地点(所定場所)に到達すると予想される時刻である第1予想到達時刻を算出し、同じく登坂路を走行中の先行ダンプトラックI002が前記登坂終了地点に到達すると予想される時刻である第2予想到達時刻を算出する。そして、時間差演算部26は、予想した第1予想到達時刻と第2予想到達時刻との時間差Tを演算によって求める。
ここで、第1予想到達時刻は、ターゲットダンプトラックI001から送信された第1位置情報と、ターゲットダンプトラックI001から送信された速度信号(速度情報)と、第1走行状態判定部21による判定結果と、走行データ記憶部25に記憶されている鉱山OPの地形データとに基づいて算出される。一方、第2予想到達時刻は、先行ダンプトラックI002から送信された第2位置情報と、先行ダンプトラックI002から送信された速度信号(速度情報)と、第2走行状態判定部22による判定結果と、走行データ記憶部25に記憶されている鉱山OPの地形データとに基づいて算出される。
出力指令部27は、時間差演算部26によって演算された時間差Tに応じて、ターゲットダンプトラックI001にエンジン7の出力指令を送信する。具体的には、出力指令部27は、時間差Tに応じてエンジン7の最大回転数に関する出力指令を送信する。
次に、運行管理システムSYS2が行う運行管理の具体的な処理の手順について、図6を用いて説明する。図6は、運行管理システムSYS2による運行管理の処理手順を示すフローチャートである。なお、運行管理システムSYS2は、所定時間(例えば、5秒)毎に1回、図6に示す処理を実行している。
図6に示すように、S201〜S204においてターゲットダンプトラックI001が登坂状態にあるか否かが判定され、S205〜S208において先行ダンプトラックI002が登坂状態にあるか否かが判定される。なお、S201〜S208の各処理は、図4のS101〜S108の各処理とそれぞれ同じであるため、S201〜S208の処理の詳細説明については省略し、以下、S209以降の処理について説明する。
S209において、時間差演算部26は、ターゲットダンプトラックI001が登坂終了地点に到達する時刻と先行ダンプトラックI002が登坂終了地点に到達する時刻を算出し、到達予想時刻の時間差Tを求める。つまり、先行ダンプトラックI002が登坂終了地点に到達して何分後にターゲットダンプトラックI001が登坂終了地点に到達するかを演算により求める。
次いで、出力指令部27は、時間差Tの値が予め定めた閾値T1より小さいか否かを判断する(S210)。ここで、閾値T1は、先行ダンプトラックI002が積込み作業を行う現場に到着してから当該積込み作業が完了するまでの時間(積込み作業時間)に相当する値である。よって、時間差Tが閾値T1より小さい場合、先行ダンプトラックI001の積込み作業が完了する前にターゲットダンプトラックI001が現場に到着し、その場に待機しなければならないことになる。
そこで、時間差Tの値が閾値T1より小さい場合に、出力指令部27は、ターゲットダンプトラックI001に対してエンジン7の最大回転数を変更するよう出力指令を送信する(S211)。具体的には、出力指令部27は、エンジン7の最大回転数を現行設定である1900min−1から1700min−1に変更するよう出力指令をターゲットダンプトラックI001に対して送信する。なお、閾値T1は、積込み作業に要する時間、その他の作業環境に応じて適宜に決められるものである。
また、S202でNo、S204でNo、S206でNo、S208でNo、S210でNoの場合は、運行管理システムの処理は終了する。
以上説明したように、第2実施形態に係る運行管理システムSYS2によれば、両ダンプトラックI001,I002の時間差Tが閾値T1より小さい場合には、ターゲットダンプトラックI001のエンジン7の最大回転数を抑えるように制御しているので、オペレータの操作に関係なく両ダンプトラックの車間距離を適切に保つことができる。よって、ターゲットダンプトラックI001が積込み待ちをしなくて済むようになり、鉱山OPでの現場作業の生産性が向上する。加えて、エンジン7の最大回転数を抑えることにより、燃料消費量を抑えることも可能である。さらに、運行管理システムSYS2によれば、時間差Tを演算してエンジン7の出力を制御するので、より高精度でダンプトラックの運行を管理できる。なお、それ以外の効果については、第1実施形態に係る運行管理システムSYS1と同様である。
また、第2実施形態に係る運行管理システムSYS2において、両ダンプトラックI001,I002の時間差Tが予め定めた閾値T2(>T1)より大きい場合には、出力指令部27がエンジン7の最大回転数の設定値を例えば1900min−1から2100min−1に上げるよう出力指令をターゲットダンプトラックI001に送信しても良い。
ここで、閾値T2は、先行ダンプトラックI002の積込み作業時間に、先行ダンプトラックI002が積荷を放土する現場に向けて発車してから、後続のターゲットダンプトラックI001が積込み作業の現場に到着するまでの時間として許容できる時間(許容時間)を加えた特定作業時間である。即ち、閾値T2は、ターゲットダンプトラックI001の現場到着の遅れとして許容できる範囲を考慮して定めた時間差である。なお、許容時間は、積込み作業の現場において作業効率や生産性の低下を防止する観点から適宜に定められる時間である。
時間差Tが閾値T2より大きければ、ターゲットダンプトラックI001が先行ダンプトラックI002から許容を超えて遅れているということになるが、このような場合に、運行管理システムSYS2が、ターゲットダンプトラックI001のエンジン7の最大回転数を上げるように指令を送信することにより、ターゲットダンプトラックI001の遅れを解消することができ、ターゲットダンプトラックI001の到着を長時間待つという事態を未然に防ぐことができる。即ち、生産性の向上が図られる。
なお、上記実施形態では、エンジン7の最大回転数を変更する構成を開示したが、この構成以外にも、例えばオルタネータの吸収馬力、走行モータの回転数に対する駆動トルク、などを変更する構成を採用しても、上記実施形態と同様の効果を奏し得る。
また、ダンプトラックの運行管理をより高精度で行いたい場合には、例えば、エンジンの最大回転数の設定値を上記実施形態例より多く持たせる(例えば、設定値を5段階持たせる)ことで対応可能である。
なお、上述した実施形態は、本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実施することができる。
7 エンジン(原動機)
18 管理局
19 通信ネットワーク網
21 第1走行状態判定部
22 第2走行状態判定部
23 車間距離演算部
24 出力指令部
25 走行データ記憶部
26 時間差演算部
27 出力指令部
SYS1,SYS2 ダンプトラックの運行管理システム
I001 ターゲットダンプトラック
I002 先行ダンプトラック
B001,B002 GPS受信機
OP 鉱山

Claims (3)

  1. それぞれ、GPS受信機が搭載されると共に原動機によって駆動される複数台のダンプトラックの運行管理を、保有する走行ルートの情報に基づいて行うダンプトラックの運行管理システムにおいて、
    ターゲットとなるダンプトラックに搭載された前記GPS受信機によって受信され、前記ターゲットとなるダンプトラックから送信された第1位置情報に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第1走行状態判定部と、
    前記ターゲットとなるダンプトラックの前を走行中の先行ダンプトラックに搭載された前記GPS受信機によって受信され、前記先行ダンプトラックから送信された第2位置情報に基づいて、前記先行ダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第2走行状態判定部と、
    前記第1位置情報、前記第1走行状態判定部による判定結果、前記第2位置情報、および前記第2走行状態判定部による判定結果に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックと前記先行ダンプトラックとの車間距離を演算する車間距離演算部と、
    前記車間距離演算部による演算結果に応じて、前記ターゲットとなるダンプトラックに対して前記原動機の出力指令を送信する出力指令部と、を備えた
    ことを特徴とするダンプトラックの運行管理システム。
  2. それぞれ、GPS受信機が搭載されると共に原動機によって駆動される複数台のダンプトラックの運行管理を、保有する走行ルートの情報に基づいて行うダンプトラックの運行管理システムにおいて、
    ターゲットとなるダンプトラックに搭載された前記GPS受信機によって受信され、前記ターゲットとなるダンプトラックから送信された第1位置情報に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第1走行状態判定部と、
    前記ターゲットとなるダンプトラックの前を走行中の先行ダンプトラックに搭載された前記GPS受信機によって受信され、前記先行ダンプトラックから送信された第2位置情報に基づいて、前記先行ダンプトラックが登坂路を走行しているか否かを判定する第2走行状態判定部と、
    前記第1位置情報、前記ターゲットとなるダンプトラックから送信される速度情報、前記第1走行状態判定部による判定結果、前記第2位置情報、前記先行ダンプトラックから送信される速度情報、前記第2走行状態判定部による判定結果、および前記保有している走行ルートの情報に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックが所定場所に到達する第1予想到達時刻と前記先行ダンプトラックが前記所定場所に到達する第2予想到達時刻との差を演算する時間差演算部と、
    前記時間差演算部による演算結果に応じて、前記ターゲットとなるダンプトラックに対して前記原動機の出力指令を送信する出力指令部と、を備えた
    ことを特徴とするダンプトラックの運行管理システム。
  3. 請求項1または2の記載において、
    第1走行状態判定部は、前記保有する走行ルートの情報と、現在の前記第1位置情報と一定時間前の前記第1位置情報とから求めた前記ターゲットとなるダンプトラックの走行方向と、に基づいて、前記ターゲットとなるダンプトラックが登坂路を走行中であるか否かを判断し、
    第2走行状態判定部は、前記保有する走行ルートの情報と、現在の前記第2位置情報と一定時間前の前記第2位置情報とから求めた前記先行ダンプトラックの走行方向と、に基づいて、前記先行ダンプトラックが登坂路を走行中であるか否かを判断する
    ことを特徴とするダンプトラックの運行システム。
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