JP2014137472A - 振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器 - Google Patents

振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2014137472A
JP2014137472A JP2013005894A JP2013005894A JP2014137472A JP 2014137472 A JP2014137472 A JP 2014137472A JP 2013005894 A JP2013005894 A JP 2013005894A JP 2013005894 A JP2013005894 A JP 2013005894A JP 2014137472 A JP2014137472 A JP 2014137472A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mirror
connecting beam
drive unit
rotation axis
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013005894A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Murayama
学 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2013005894A priority Critical patent/JP2014137472A/ja
Priority to EP13197274.7A priority patent/EP2757405A1/en
Priority to US14/109,619 priority patent/US20140198260A1/en
Publication of JP2014137472A publication Critical patent/JP2014137472A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/0816Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements
    • G02B26/0833Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD
    • G02B26/0858Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light by means of one or more reflecting elements the reflecting element being a micromechanical device, e.g. a MEMS mirror, DMD the reflecting means being moved or deformed by piezoelectric means

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】ミラー部の歪みを十分に抑制することが可能な振動ミラー素子を提供する。
【解決手段】このレーザ走査部1(振動ミラー素子)は、回転軸線A周りに傾斜可能なように形成され、光を反射させるためのミラー部11と、回転軸線Aと直交する直交中心線B上に位置するミラー部11の端部11aおよび11bにそれぞれ接続され、変形可能な連結梁12および13と、電圧印加により変形する圧電体3bを含み、連結梁12および13にそれぞれ接続される駆動部14および15とを備える。レーザ走査部1は、駆動部14の圧電体3bが変形することにより連結梁12に接続された端部11aが変位するとともに、駆動部15の圧電体3bが変形することにより連結梁13に接続された端部11bが変位することによって、ミラー部11が回転軸線A周りに傾斜されるように構成されている。
【選択図】図2

Description

この発明は、振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器に関し、特に、光を反射させるためのミラー部を備える振動ミラー素子およびその振動ミラー素子を備えるプロジェクタ機能を有する電子機器に関する。
従来、光を反射させるためのミラー部を備える振動ミラー素子が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、光を反射させる反射面を有する可動板(ミラー部)と、可動板の回転軸として可動板を回転可能に軸支する一対のトーション梁と、一対のトーション梁にねじり方向の駆動力(トルク)を作用させるための駆動部とを備える光走査装置が開示されている。この光走査装置の可動板には、一対のトーション梁から可動板に加えられるねじり方向の駆動力に起因して可動板が歪むのを抑制するためのリブが形成されている。なお、可動板と一対のトーション梁とは、可動板の回転軸線上で直接接続されている。
特開2010−128116号公報
しかしながら、上記特許文献1の光走査装置では、可動板と一対のトーション梁とが可動板の回転軸線上で直接接続されているため、一対のトーション梁のねじり方向の駆動力(トルク)が可動板に直接的に加えられてしまう。このため、可動部にリブを設けたとしても、比較的大きなトルクが可動板に加えられることに起因して、可動板(ミラー部)の歪みを十分に抑制することができない場合があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ミラー部の歪みを十分に抑制することが可能な振動ミラー素子およびその振動ミラー素子を備える電子機器を提供することである。
この発明の第1の局面による振動ミラー素子は、回転軸線周りに傾斜可能なように形成され、光を反射させるためのミラー部と、回転軸線と交差する交差線上に位置するミラー部の第1ミラー端部および第2ミラー端部にそれぞれ接続され、変形可能な第1連結梁および第2連結梁と、電圧印加により変形する圧電体を含み、第1連結梁および第2連結梁にそれぞれ接続される第1駆動部および第2駆動部とを備え、第1駆動部の圧電体が変形することにより第1連結梁に接続された第1ミラー端部が変位するとともに、第2駆動部の圧電体が変形することにより第2連結梁に接続された第2ミラー端部が変位することによって、ミラー部が回転軸線周りに傾斜されるように構成されている。
この発明の第1の局面による振動ミラー素子では、上記のように、第1連結梁および第2連結梁を、それぞれ、回転軸線と交差する交差線上に位置するミラー部の第1ミラー端部および第2ミラー端部に接続するとともに、第1駆動部の圧電体が変形することにより第1連結梁に接続された第1ミラー端部が変位するとともに、第2駆動部の圧電体が変形することにより第2連結梁に接続された第2ミラー端部が変位することによって、ミラー部が回転軸線周りに傾斜されるように構成する。これにより、第1ミラー端部および第2ミラー端部と第1連結梁および第2連結梁とがそれぞれ回転軸線上で接続されている場合と異なり、第1連結梁および第2連結梁に回転軸線周りの駆動力(トルク)を生じさせなくとも、ミラー部を回転軸線周りに傾斜させることができる。これにより、ミラー端部にトルクが加えられるのを抑制することができるので、ミラー部の歪みを十分に抑制することができる。
上記第1の局面による振動ミラー素子において、好ましくは、第1連結梁は、長手方向の両端部において、第1駆動部の長手方向の両端部近傍に接続されているとともに、長手方向の中央部近傍において、ミラー部の第1ミラー端部に接続されており、第2連結梁は、第1連結梁とは接続されないで、長手方向の両端部において、第2駆動部の長手方向の両端部近傍に接続されているとともに、長手方向の中央部近傍において、ミラー部の第2ミラー端部に接続されている。このように構成すれば、第1連結梁の両端部と第1駆動部の両端部近傍とがそれぞれ接続され、第2連結梁の両端部と第2駆動部の両端部近傍とがそれぞれ接続されていることによって、第1連結梁および第2連結梁を長手方向の両端部から中央部に向かって凸状または凹状に変形させることができる。これにより、第1連結梁および第2連結梁の中央部近傍の変位を大きくすることができるので、第1連結梁および第2連結梁の中央部近傍にそれぞれ接続された第1ミラー端部および第2ミラー端部の変位を大きくすることができる。この結果、ミラー部を回転軸線周りに大きく傾斜させることができる。また、第1連結梁と第2連結梁とを接続しないことによって、第1連結梁および第2連結梁の一方の変形が他方の変形に影響を及ぼすのを抑制することができるので、第1ミラー端部における変位と第2ミラー端部における変位とを容易に制御することができる。これにより、容易に、ミラー部を所定の角度に傾斜させることができる。
この場合、好ましくは、第1駆動部および第2駆動部は、長手方向の両端部を自由端とするとともに、長手方向の略中央部を固定端として変形するように構成されている。このように構成すれば、第1駆動部および第2駆動部における最も変位の大きい自由端である長手方向の両端部と、第1連結梁および第2連結梁の両端部とをそれぞれ接続することができるので、第1駆動部および第2駆動部の変形を、それぞれ、第1連結梁および第2連結梁に効果的に伝えることができる。
上記第1駆動部および第2駆動部が両端部を自由端とし略中央部を固定端とする構成において、好ましくは、第1連結梁は、長手方向の両端部における変位方向と、長手方向の中央部における変位方向とが逆方向になるように変形するように構成されており、第2連結梁は、第1連結梁とは独立して変形するとともに、長手方向の両端部における変位方向と、長手方向の中央部における変位方向とが逆方向になるように変形するように構成されている。このように構成すれば、凸状または凹状に変形する第1連結梁および第2連結梁の長手方向の中央部における変位をより大きくすることができるので、第1連結梁および第2連結梁の中央部近傍にそれぞれ接続された第1ミラー端部および第2ミラー端部の変位をより大きくすることができる。これにより、ミラー部を回転軸線周りにより大きく傾斜させることができる。また、第2連結梁が第1連結梁とは独立して変形することによって、第1連結梁および第2連結梁の一方の変形が他方の変形に影響を与えるのを抑制することができるので、第1ミラー端部における変位と第2ミラー端部における変位とをより容易に制御することができる。これにより、容易に、ミラー部を所定の角度に傾斜させることができる。
上記第1の局面による振動ミラー素子において、好ましくは、第1駆動部の変形の方向と、第1連結梁の変形の方向とが同じ方向になるとともに、第2駆動部の変形の方向と、第2連結梁の変形の方向とが同じ方向になるように構成されている。このように構成すれば、変形の方向が互いに逆方向である場合と異なり、第1駆動部と第1連結梁とが互いに引き合うのを抑制することができるとともに、第2駆動部と第2連結梁とが互いに引き合うのを抑制することができる。これにより、ミラー部を回転軸線周りに大きく傾斜させることができる。
上記第1の局面による振動ミラー素子において、好ましくは、第1連結梁および第2連結梁は、ミラー部の回転軸線と直交する直交中心線近傍に位置する第1ミラー端部および第2ミラー端部にそれぞれ接続されている。このように構成すれば、ミラー部の回転軸線と直交する直交中心線近傍に位置する第1ミラー端部および第2ミラー端部を変位させることができるので、直交中心線に沿ってミラー部を確実に傾斜させることができる。これにより、確実に、ミラー部を回転軸線周りに傾斜させることができる。
この場合、好ましくは、第1連結梁と第2連結梁とは、直交中心線の延びる方向からミラー部を挟み込むように形成されている。このように構成すれば、ミラー部の直交中心線の延びる方向の両側から第1ミラー端部および第2ミラー端部を変位させることができるので、容易に、ミラー部を回転軸線周りに傾斜させることができる。
上記第1の局面による振動ミラー素子において、好ましくは、第1駆動部および第2駆動部は、平面視において、ミラー部側が窪むように湾曲または屈曲している。このように構成すれば、第1駆動部および第2駆動部をミラー部側に近づけて形成することができるので、振動ミラー素子が大型化するのを抑制することができる。また、第1駆動部および第2駆動部を湾曲または屈曲させることによって、第1駆動部および第2駆動部が直線状に形成されている場合と比べて、第1駆動部および第2駆動部の長さをより大きくすることができるので、第1駆動部および第2駆動部の面積をより大きくすることができる。これにより、第1駆動部および第2駆動部に生じる駆動力を容易に大きくすることができる。
上記第1の局面による振動ミラー素子において、好ましくは、第1ミラー端部近傍の第1連結梁と、第2ミラー端部近傍の第2連結梁とを接続するように形成された補強部をさらに備える。このように構成すれば、補強部によって、第1ミラー端部近傍の第1連結梁および第2ミラー端部近傍の第2連結梁の過度の変形を抑制することができるので、第1ミラー端部および第2ミラー端部が意図しない方向に変位するのを抑制することができる。これにより、確実に、ミラー部を回転軸線周りに傾斜させることができる。
この発明の第2の局面によるプロジェクタ機能を有する電子機器は、レーザ光を発するレーザ光発生部と、入力された映像を解析して、画素情報を認識する制御部と、レーザ光を走査する振動ミラー素子とを備え、振動ミラー素子は、回転軸線周りに傾斜可能なように形成され、光を反射させるためのミラー部と、回転軸線と交差する交差線上に位置するミラー部の第1ミラー端部および第2ミラー端部にそれぞれ接続され、変形可能な第1連結梁および第2連結梁と、電圧印加により変形する圧電体を含み、第1連結梁および第2連結梁にそれぞれ接続される第1駆動部および第2駆動部とを含み、第1駆動部の圧電体が変形することにより第1連結梁に接続された第1ミラー端部が変位するとともに、第2駆動部の圧電体が変形することにより第2連結梁に接続された第2ミラー端部が変位することによって、ミラー部が回転軸線周りに傾斜されるように構成されている。
この発明の第2の局面によるプロジェクタ機能を有する電子機器では、上記のように、振動ミラー素子において、第1連結梁および第2連結梁を、それぞれ、回転軸線と交差する交差線上に位置するミラー部の第1ミラー端部および第2ミラー端部に接続する。また、振動ミラー素子を、第1駆動部の圧電体が変形することにより第1連結梁に接続された第1ミラー端部が変位するとともに、第2駆動部の圧電体が変形することにより第2連結梁に接続された第2ミラー端部が変位することによって、ミラー部が回転軸線周りに傾斜されるように構成する。これにより、第1ミラー端部および第2ミラー端部と第1連結梁および第2連結梁とがそれぞれ回転軸線上で接続されている場合と異なり、第1連結梁および第2連結梁に回転軸線周りの駆動力(トルク)を生じさせなくとも、ミラー部を回転軸線周りに傾斜させることができる。これにより、ミラー端部にトルクが加えられるのを抑制することができるので、ミラー部の歪みを十分に抑制することができる。この結果、ミラー部により反射されたレーザ光の幅が変化する(レーザ光が収束したり広がったりする)のを十分に抑制することができる。したがって、振動ミラー素子により幅の変化が抑制されたレーザ光を走査させることができるので、電子機器により、鮮明な投影画像を投影することができる。
本発明によれば、上記のように、ミラー部の歪みを十分に抑制することができる。
本発明の第1実施形態による携帯型電子機器の構成を示したブロック図である。 本発明の第1実施形態によるレーザ走査部を示した平面図である。 図2の400−400線に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態によるレーザ走査部の駆動部の構造を説明するための拡大断面図である。 本発明の第1実施形態によるレーザ走査部のミラー部が回転軸線周りに傾斜している状態を示した斜視図である。 図5のY1側から見た、本発明の第1実施形態による第1駆動部および第1連結梁が同じ方向に撓み変形した状態を示した側面図である。 図5のY2側から見た、本発明の第1実施形態による第2駆動部および第2連結梁が同じ方向に撓み変形した状態を示した側面図である。 本発明の第2実施形態によるレーザ走査部を示した平面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例による第1駆動部および第1連結梁が逆方向に撓み変形した状態を示した側面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例による第2駆動部および第2連結梁が逆方向に撓み変形した状態を示した側面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例によるレーザ走査部を示した平面図である。
(第1実施形態)
まず、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による携帯型電子機器100の構成について説明する。なお、携帯型電子機器100は、本発明の「プロジェクタ機能を有する電子機器」の一例である。
本発明の第1実施形態による携帯型電子機器100は、図1に示すように、外部から映像信号が入力される入力端子101と、入力端子101から入力された映像信号を解析して、画素情報を認識する制御部102と、画素情報を映像として出力するためのレーザ制御部103、赤色レーザダイオード104、緑色レーザダイオード105、青色レーザダイオード106およびレーザ走査部1とを備えている。つまり、携帯型電子機器100は、入力された映像情報を映像として出力可能なプロジェクタ機能を有している。なお、赤色レーザダイオード104、緑色レーザダイオード105および青色レーザダイオード106は、本発明の「レーザ光発生部」の一例であり、レーザ走査部1は、本発明の「振動ミラー素子」の一例である。
また、レーザ制御部103は、制御部102によって認識された画素情報に基づいて、赤色レーザダイオード104、緑色レーザダイオード105および青色レーザダイオード106の発光を制御するように構成されている。また、赤色レーザダイオード104は、赤色のレーザ光を発することが可能に構成されており、緑色レーザダイオード105は、緑色のレーザ光を発することが可能に構成されており、青色レーザダイオード106は、青色のレーザ光を発することが可能に構成されている。また、レーザ走査部1は、赤色レーザダイオード104、緑色レーザダイオード105および青色レーザダイオード106からのレーザ光を反射することによって、所定の投影位置に映像を投影するように構成されている。
レーザ走査部1は、図2に示すように、ミラー部11と、ミラー部11の端部11aおよび11bにそれぞれ接続される連結梁12および13と、連結梁12および13にそれぞれ接続される駆動部14および15と、固定部16および17とを含んでいる。なお、連結梁12および13は、それぞれ、本発明の「第1連結梁」および「第2連結梁」の一例であり、駆動部14および15は、それぞれ、本発明の「第1駆動部」および「第2駆動部」の一例である。
また、レーザ走査部1は、ミラー部11の回転軸線Aおよび回転軸線Aと直交する直交中心線Bの各々に対して、略鏡像対称になるように形成されている。なお、直交中心線Bは、ミラー部11の中心Oを通るように延びている。また、図3に示すように、ミラー部11と、連結梁12および13(図2参照)と、駆動部14および15と、固定部16および17とは、Si、SUSおよびTiのいずれか1つ、または、それらの複合材からなる基材2により一体的に形成されている。ここで、図3では、レーザ走査部1の厚み方向(Z方向)の長さが誇張された状態で図示されている。なお、直交中心線Bは、本発明の「交差線」の一例である。
ミラー部11は、図2に示すように、レーザ走査部1の略中央部に中心Oが位置するように平面視において円状に形成されているとともに、回転軸線A周りに傾斜可能なように形成されている。また、直交中心線B上に位置するミラー部11の端部11aと連結梁12とが、ミラー部11の回転軸線方向(X方向)と直交する直交線方向(Y方向)の一方側(Y1側)において接続されている。また、直交中心線B上に位置するミラー部11の端部11bと連結梁13とが、Y方向の他方側(Y2側)において接続されている。また、ミラー部11は、赤色レーザダイオード104、緑色レーザダイオード105および青色レーザダイオード106(図1参照)からのレーザ光を反射する機能を有している。なお、端部11aは、本発明の「第1ミラー端部」の一例であり、端部11bは、本発明の「第2ミラー端部」の一例である。
連結梁12および13は、ミラー部11のY1側およびY2側にそれぞれ配置されていることにより、Y方向からミラー部11を挟み込むように構成されている。また、連結梁12および13は、上方(Z1側)に突出する凸状(これ以降、凸状とだけ記載する)、または、凸状とは逆方向の撓み方向である、下方(Z2側)に凹む凹状(これ以降、凹状とだけ記載する)に撓み(曲げ)変形可能に形成されている。また、連結梁12および13とは、互いに接続されていないとともに、互いに独立して撓み変形するように構成されている。
Y1側の連結梁12は、ミラー部11のY1側の端部11aに接続される接続部12aと、接続部12aに接続される梁部12bとを有している。また、Y2側の連結梁13は、ミラー部11のY2側の端部11bに接続される接続部13aと、接続部13aに接続される梁部13bとを有している。接続部12aおよび13aは、共に、回転軸線Aと直交する直交中心線B上に形成されているとともに、それぞれ、ミラー部11の端部11aおよび11bと直交中心線B上で接続されている。梁部12bおよび13bは、それぞれ、ミラー部11のY1側およびY2側において、回転軸線方向(X方向、長手方向)に延びるように形成されている。
梁部12bは、X方向の中央部12cおよびその周辺に形成された湾曲梁部12dと、湾曲梁部12dのX方向の両端部にそれぞれ接続された一対の直線梁部12eとを有している。また、梁部13bは、X方向の中央部13cおよびその周辺に形成された湾曲梁部13dと、湾曲梁部13dのX方向の両端部にそれぞれ接続された一対の直線梁部13eとを有している。
湾曲梁部12dおよび13cは、それぞれ、ミラー部11の外縁部に沿うように湾曲している。また、一対の直線梁部12eは、それぞれ、湾曲梁部12d側からX1側の端部12f側、および、X2側の端部12g側に向かって直線状に延びている。また、直線梁部13eは、それぞれ、湾曲梁部13d側からX1側の端部13f側、および、X2側の端部13g側に向かって直線状に延びている。
また、梁部12bは、X方向の端部12fおよび12gにおいてY1側の駆動部14に接続されているとともに、X方向の中央部12cにおいて接続部12aに接続されている。また、梁部13bは、X方向の端部13fおよび13gにおいてY2側の駆動部15に接続されているとともに、X方向の中央部13cにおいて接続部13aに接続されている。この結果、連結梁12および13は、それぞれ、駆動部14および15からの撓み変形によって、X方向の両端部(端部12f、12g、13fおよび13g)から中央部12cおよび13cに向かって凸状または凹状に撓み(曲げ)変形可能なように構成されている。
駆動部14および15は、回転軸線方向(X方向、長手方向)に延びるように形成されている。また、駆動部14および15は、ミラー部11のY1側およびY2側にそれぞれ配置されていることにより、Y方向からミラー部11を挟み込むように構成されている。また、Y1側の駆動部14は、連結梁12よりもY1側(外側)に形成されているとともに、Y2側の駆動部15は、連結梁13よりもY2側(外側)に形成されている。
また、駆動部14および15は、それぞれ、平面視において、ミラー部11側(Y2側およびY1側)が窪むように屈曲するように形成されている。すなわち、駆動部14および15のミラー部11側には、それぞれ、凹部14aおよび15aが形成されている。この凹部14aには、平面視において、連結梁12とミラー部11のY1側の一部とが収容されている。また、凹部15aには、平面視において、連結梁13とミラー部11のY2側の一部とが収容されている。
また、駆動部14は、X1側の端部14b近傍において、連結梁12のX1側の端部12fに接続されているとともに、X2側の端部14c近傍において、連結梁12のX2側の端部12gに接続されている。また、駆動部15は、X1側の端部15b近傍において、連結梁13のX1側の端部13fに接続されているとともに、X2側の端部15c近傍において、連結梁13のX2側の端部13gに接続されている。また、駆動部14および15は、それぞれ、ミラー部11側(Y2側およびY1側)の側面において、連結梁12および13に接続されている。
また、駆動部14および15は、図4に示すように、基材2の上面(Z1側の面)上に形成された駆動機構部3を有している。この駆動機構部3は、下方(Z2側)から順に、下部電極3a、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電効果を奏することが可能な材料からなる圧電体3bおよび上部電極3cが積層された構造を有している。そして、駆動機構部3では、下部電極3aと上部電極3cとの間に電位差を生じさせることにより圧電体3bに電圧が印加されることによって、圧電体3bを凸状または凹状に撓み変形させるように構成されている。この結果、図2に示すように、駆動部14および15は、それぞれ、X方向の中央部14dおよび15dを固定端とし、X方向の両端部(端部14b、14c、15bおよび15c)を自由端として、自由端から固定端に向かって凸状または凹状に撓み(曲げ)変形可能なように構成されている。
また、駆動部14と駆動部15とには逆位相の正弦波電圧が印加されるように構成されている。つまり、駆動部14および15の一方が凸状に撓み変形した場合には、他方が凹状に撓み変形するように構成されている。また、駆動部14および15は、約30kHzの駆動周波数で、凸状への撓み変形と凹状への撓み変形とを交互に繰り返すように構成されており、この駆動周波数に合うように、レーザ走査部1のミラー部11の大きさや揺動動作が設計されている。これにより、駆動部14および15は、ミラー部11を共振させることによって、ミラー部11を通常の傾斜における振れ角よりも大きな振れ角で回転軸線A(図2参照)周りに揺動させる(連続的に傾斜させる)ことが可能である。なお、ミラー部11の具体的な揺動動作に関しては、後述する。
固定部16および17は、それぞれ、駆動部14および15を図示しない固定枠に固定するために設けられている。また、固定部16は、図2に示すように、駆動部14のX方向の中央部14dで、かつ、ミラー部11とは反対側(Y1側)の側面に接続されているとともに、固定部17は、駆動部15のX方向の中央部15dで、かつ、ミラー部11とは反対側(Y2側)の側面に接続されている。また、固定部16および17により、駆動部14の中央部14dおよび駆動部15の中央部15dが固定端となるように構成されている。
次に、図1および図4〜図7を参照して、本発明の第1実施形態によるレーザ走査部1におけるミラー部11の揺動動作、および、レーザ走査部1によるレーザ光の走査動作について説明する。
図5に示すように、Y1側の駆動部14の圧電体3b(図4参照)が凸状に撓み変形され、Y2側の駆動部15の圧電体3bが凹状に撓み変形された際には、Y1側の駆動部14において、端部14bおよび14cが共に下方(Z2側)に移動されるとともに、Y2側の駆動部15において、端部15bおよび15cが共に上方(Z1側)に移動される。
これにより、駆動部14の端部14bおよび14cにそれぞれ接続された連結梁12の端部12fおよび12gが下方に移動されて、梁部12bが凸状に撓み変形される。そして、梁部12bの中央部12cおよび接続部12aが上方に移動(変位)される。この結果、図6に示すように、梁部12bの撓み変形の方向(Z1側に凸状)と駆動部14の撓み変形の方向(Z1側に凸状)とが同じ方向になるとともに、端部12fおよび12gの変位方向(下方、Z2方向)と中央部12cの変位方向(上方、Z1方向)とが逆方向になる。
また、駆動部15の端部15bおよび15cにそれぞれ接続された連結梁13の端部13fおよび13gが上方に移動されて、梁部13bが凹状に撓み変形される。そして、梁部13bの中央部13cおよび接続部13aが下方に移動(変位)される。この結果、図7に示すように、梁部13bの撓み変形の方向(Z2側に凹状)と駆動部15の撓み変形の方向(Z2側に凹状)とが同じ方向になるとともに、端部13fおよび13gの変位方向(上方、Z1方向)と中央部13cの変位方向(下方、Z2方向)とが逆方向になる。
ここで、第1実施形態では、図5に示すように、駆動部14から連結梁12の梁部12bに対して、ねじり方向の駆動力(トルク)はほとんど加えられないとともに、駆動部15から連結梁13の梁部13bに対して、トルクはほとんど加えられないので、ミラー部11のY1側の端部11aおよびY2側の端部11bは、ほとんどねじり変形されず、この結果、ミラー部11を歪ませるようなトルクはほとんど発生しない。
そして、Y1側の接続部12aが上方に変位されることによって、ミラー部11の端部11aが上方に変位されるとともに、Y2側の接続部13aが下方に変位されることによって、ミラー部11の端部11bが下方に変位される。この結果、端部11aおよび11bの変位により、直交中心線B上に位置する端部11a側から端部11b側に向かって下方(Z2方向)に傾斜するように、ミラー部11が回転軸線A周りのA1方向に回動されて傾斜される。
したがって、Y1側の駆動部14の圧電体3b(図4参照)が凸状に撓み変形することにより連結梁12に接続されたミラー部11の端部11aが上方に変位するとともに、Y2側の駆動部15の圧電体3bが凹状に撓み変形することにより連結梁13に接続されたミラー部11の端部11bが下方に変位することによって、ミラー部11が回転軸線A周りのA1方向に回動されて傾斜される。
また、Y1側の駆動部14が凹状に撓み変形され、Y2側の駆動部15が凸状に撓み変形された際には、上記回転軸線A周りのA1方向の回動動作とは逆の動作が行われることによって、ミラー部11は回転軸線A周りのA2方向に回動されて傾斜される。具体的には、梁部12bの撓み変形の方向(Z2側に凹状)と駆動部14の撓み変形の方向(Z2側に凹状)とが同じ方向になるとともに、端部12fおよび12gの変位方向(上方、Z1方向)と中央部12cの変位方向(下方、Z2方向)とが逆方向になる。また、梁部13bの撓み変形の方向(Z1側に凸状)と駆動部15の撓み変形の方向(Z1側に凸状)とが同じ方向になるとともに、端部13fおよび13gの変位方向(下方、Z2方向)と中央部13cの変位方向(上方、Z1方向)とが逆方向になる。そして、駆動部14の圧電体3bが凹状に撓み変形することにより連結梁12に接続された端部11aが下方に変位するとともに、駆動部15の圧電体3bが凸状に撓み変形することにより連結梁13に接続された端部11bが上方に変位することによって、ミラー部11が回転軸線A周りのA2方向に回動されて傾斜される。
そして、駆動部14および15において、凸状への撓み変形と凹状への撓み変形とが、レーザ走査部1全体の固有振動数と略等しい約30kHzの駆動周波数で交互に繰り返すように行われる。これにより、ミラー部11は、共振した状態で、直交中心線B上に位置する端部11a側から端部11b側に向かって上方または下方に交互に繰り返すように傾斜される。この結果、ミラー部11は、通常の傾斜における振れ角よりも大きな振れ角で回転軸線A周りに揺動される(連続的に傾斜される)。
したがって、揺動するミラー部11において、赤色レーザダイオード104、緑色レーザダイオード105および青色レーザダイオード106(図1参照)からのレーザ光が反射されることによって、携帯型電子機器100(図1参照)において、レーザ光が約30kHzの駆動周波数で1軸方向に走査される。この際、ミラー部11に歪みがほとんど発生していないので、ミラー部11により反射されたレーザ光の幅はほとんど変化しない(レーザ光が収束したり広がったりしない)。これにより、レーザ走査部1により略均一な幅を有するレーザ光が走査されるので、携帯型電子機器100により、鮮明な投影画像が投影される。
第1実施形態では、上記のように、直交中心線B上に位置する端部11aと連結梁12とをY1側において接続し、直交中心線B上に位置する端部11bと連結梁13とをY2側において接続する。また、Y1側の駆動部14の圧電体3bが撓み変形されることにより連結梁12に接続された端部11aが上方または下方に変位されるとともに、Y2側の駆動部15の圧電体3bが撓み変形されることにより連結梁13に接続された端部11bが下方または上方に変位されることによって、ミラー部11が回転軸線A周りに傾斜されるように構成する。これにより、端部11aおよび11bと連結梁12および13とがそれぞれ回転軸線A上で接続されている場合と異なり、連結梁12および13に回転軸線A周りの駆動力(トルク)を生じさせなくとも、ミラー部11を回転軸線A周りに傾斜させることができる。これにより、端部11aおよび11bにトルクが加えられるのを抑制することができるので、ミラー部11の歪みを十分に抑制することができる。この結果、ミラー部11により反射されたレーザ光の幅が変化する(レーザ光が収束したり広がったりする)のを十分に抑制することができる。したがって、レーザ走査部1により幅の変化が抑制されたレーザ光を走査させることができるので、携帯型電子機器100により、鮮明な投影画像を投影することができる。
また、第1実施形態では、レーザ走査部1に一般的なトーション梁を設けていないので、トーション梁における駆動力の損失がない。これにより、ミラー部11を揺動させるための駆動力を大きく確保することができるので、駆動部14および15の駆動周波数を大きくした場合であっても、ミラー部11を十分に揺動させることができる。この結果、駆動部14および15の駆動周波数の選択の幅を広くすることができるので、レーザ走査部1全体の固有周波数を、より広範な範囲から選択することができる。したがって、レーザ走査部1全体の固有周波数が変化する要因となるミラー部11の大きさなどの選択の幅を広くすることができるので、レーザ走査部1全体の設計自由度を向上させることができる。
また、第1実施形態では、連結梁12の接続部12aおよび連結梁13の接続部13aを、共に、回転軸線Aと直交する直交中心線B上に形成するとともに、それぞれ、ミラー部11の端部11aおよび11bと直交中心線B上で接続する。また、連結梁12の梁部12bを、X方向の端部12fおよび12gにおいてY1側の駆動部14に接続するとともに、X方向の中央部12cにおいて接続部12aに接続する。また、連結梁13の梁部13bを、X方向の端部13fおよび13gにおいてY2側の駆動部15に接続するとともに、X方向の中央部13cにおいて接続部13aに接続する。このように構成することによって、連結梁12および13をX方向の両端部(端部12f、12g、13fおよび13g)から中央部12cおよび13cに向かって凸状または凹状に撓み変形させることができるので、連結梁12の中央部12cおよび連結梁13の中央部13c近傍の変位を大きくすることができる。これにより、中央部12cおよび13c近傍にそれぞれ接続された端部11aおよび11bの変位を大きくすることができるので、ミラー部11を回転軸線A周りに大きく傾斜させることができる。
また、第1実施形態では、連結梁12および13を互いに接続しないことによって、連結梁12および13の一方の撓み変形が他方の撓み変形に影響を及ぼすのを抑制することができるので、端部11aにおける変位と端部11bにおける変位とを容易に制御することができる。これにより、容易に、ミラー部11を所定の角度に傾斜させることができる。
また、第1実施形態では、駆動部14および15を、それぞれ、X方向の中央部14dおよび15dを固定端とし、X方向の両端部(端部14b、14c、15bおよび15c)を自由端として、自由端から固定端に向かって凸状または凹状に撓み変形可能なように構成する。このように構成することによって、駆動部14および15における最も変位の大きい自由端であるX方向の両端部と、連結梁12および13の両端部(端部12f、12g、13fおよび13g)とをそれぞれ接続することができるので、駆動部14および15の撓み変形を、それぞれ、連結梁12および13に効果的に伝えることができる。
また、第1実施形態では、端部12fおよび12gの変位方向と中央部12cの変位方向とを逆方向にするとともに、端部13fおよび13gの変位方向と中央部13cの変位方向とを逆方向にすることによって、凸状または凹状に撓み変形する連結梁12のX方向の中央部12c、および、凸状または凹状に撓み変形する連結梁13のX方向の中央部13cにおける変位をより大きくすることができるので、中央部12cおよび13c近傍にそれぞれ接続された端部11aおよび11bの変位をより大きくすることができる。これにより、ミラー部11を回転軸線A周りにより大きく傾斜させることができる。
また、第1実施形態では、連結梁12および13が独立して撓み変形することによって、連結梁12および13の一方の撓み変形が他方の撓み変形に影響を与えるのを抑制することができるので、端部11aにおける変位と端部11bにおける変位とをより容易に制御することができる。これにより、容易に、ミラー部11を所定の角度に傾斜させることができる。
また、第1実施形態では、梁部12bの撓み変形の方向と駆動部14の撓み変形の方向とを同じ方向にするとともに、梁部13bの撓み変形の方向と駆動部15の撓み変形の方向とを同じ方向にすることによって、撓み変形の方向が互いに逆方向である場合と異なり、駆動部14と連結梁12とが互いに引き合うのを抑制することができるとともに、駆動部15と連結梁13とが互いに引き合うのを抑制することができる。これにより、ミラー部11を回転軸線A周りに大きく傾斜させることができる。
また、第1実施形態では、連結梁12および13を、ミラー部11の回転軸線Aと直交する直交中心線B上に位置する端部11aおよび11bにそれぞれ接続することによって、直交中心線B上に位置する端部11aおよび11bを変位させることができるので、直交中心線Bに沿ってミラー部11を確実に傾斜させることができる。これにより、確実に、ミラー部11を回転軸線A周りに傾斜させることができる。
また、第1実施形態では、連結梁12および13をY方向(直交中心線Bの延びる方向)からミラー部11を挟み込むように形成することによって、ミラー部11のY方向の両側からミラー部11の端部11aおよび11bを変位させることができるので、容易に、ミラー部11を回転軸線A周りに傾斜させることができる。
また、第1実施形態では、駆動部14および15を、平面視において、ミラー部11側が窪むように屈曲するように形成することによって、駆動部14および15をミラー部11側に近づけて形成することができるので、レーザ走査部1が大型化するのを抑制することができる。また、駆動部14および15を屈曲させることによって、駆動部14および15が直線状に形成されている場合と比べて、駆動部14および15の長さをより大きくすることができるので、駆動部14および15の面積をより大きくすることができる。これにより、駆動部14および15に生じる駆動力を容易に大きくすることができる。
(第2実施形態)
次に、図8を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態のレーザ走査部1に、さらに、連結梁212と連結梁213とを接続する補強フレーム部218および219を設けた場合について説明する。なお、連結梁212および213は、それぞれ、本発明の「第1連結梁」および「第2連結梁」の一例であり、補強フレーム部218および219は、本発明の「補強部」の一例である。
本発明の第2実施形態によるレーザ走査部201では、図8に示すように、連結梁212の梁部212bは、湾曲梁部12dと、一対の直線梁部12eと、Y方向に沿って直線状に延びる一対の接続梁部212hとを有している。また、連結梁213の梁部213bは、湾曲梁部13dと、一対の直線梁部13eと、Y方向に沿って直線状に延びる一対の接続梁部213hとを有している。なお、レーザ走査部201は、本発明の「振動ミラー素子」の一例である。
一対の接続梁部212hは、駆動部14を挟み込むように、駆動部14の端部14bおよび14cにそれぞれ接続されており、一対の直線梁部12eと駆動部14の端部14bおよび14cとをそれぞれ接続するように形成されている。また、一対の接続梁部213hは、駆動部15を挟み込むように、駆動部15の端部15bおよび15cにそれぞれ接続されており、一対の直線梁部13eと駆動部15の端部15bおよび15cとをそれぞれ接続するように形成されている。
ここで、第2実施形態では、ミラー部11のX1側およびX2側には、それぞれ、連結梁212と連結梁213とを接続する補強フレーム部218および219が形成されている。この補強フレーム部218および219は、ミラー部11の外縁部に沿うように、円弧状に形成されているとともに、ミラー部11、連結梁212および連結梁213と一体的に形成されている。
また、補強フレーム部218は、ミラー部11のY1側の端部11a近傍で、かつ、連結梁212の湾曲梁部12dのX1側寄りの部分に接続されているとともに、ミラー部11のY2側の端部11b近傍で、かつ、連結梁213の湾曲梁部13dのX1側寄りの部分に接続されている。また、補強フレーム部219は、端部11a近傍で、かつ、湾曲梁部12dのX2側寄りの部分に接続されているとともに、端部11b近傍で、かつ、湾曲梁部13dのX2側寄りの部分に接続されている。この結果、補強フレーム部218および219は、共に、端部11a近傍の連結梁212と、端部11b近傍の連結梁213とを接続している。なお、本発明の第2実施形態のその他の構造およびミラー部の揺動動作は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、直交中心線B上に位置する端部11aと連結梁212とをY1側において接続し、直交中心線B上に位置する端部11bと連結梁213とをY2側において接続することによって、端部11aおよび11bにトルクが加えられるのを抑制することができるので、ミラー部11の歪みを十分に抑制することができる。
また、第2実施形態では、端部11a近傍の連結梁212と、端部11b近傍の連結梁213とを接続する補強フレーム部218および219を設けることによって、補強フレーム部218および219によって、端部11a近傍の連結梁212および端部11b近傍の連結梁213の過度の撓み変形を抑制することができるので、端部11aおよび11bが意図しない方向に変位するのを抑制することができる。これにより、確実に、ミラー部11を回転軸線A周りに傾斜させることができる。なお、本発明の第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1実施形態では、駆動部14および15を、レーザ走査部1全体の固有振動数と略等しい約30kHzの駆動周波数で、凸状への撓み変形と凹状への撓み変形とを交互に繰り返す例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1駆動部および第2駆動部の駆動周波数を約30kHzとは異なる駆動周波数にしてもよい。この場合、ミラー部を共振させるためには、駆動周波数と振動ミラー素子全体の固有振動数とを一致させる必要がある。
具体的には、図9および図10に示す第1実施形態の第1変形例のように、駆動部14および15の駆動周波数を小さくする場合には、図9に示すように、連結梁12(第1連結梁)の梁部12bの撓み変形の方向(図9では凸状)と、駆動部14(第1駆動部)の撓み変形の方向(図9では凹状)とを逆方向にするとともに、図10に示すように、連結梁13(第2連結梁)の梁部13bの撓み変形の方向(図10では凹状)と、駆動部15(第2駆動部)の撓み変形の方向(図10では凸状)とを逆方向にすることによって、レーザ走査部1全体の固有振動数を小さくすることができ、その結果、ミラー部11(図2参照)を共振させることが可能である。なお、図9および図10に示すような駆動を行う場合(撓み変形の方向が逆方向の場合)には、駆動部14と連結梁12とが互いに引き合うとともに、駆動部15と連結梁13とが互いに引き合うことにより、上記第1実施形態に示すような駆動を行う場合(撓み変形の方向が同じ方向の場合)と比べて、ミラー部11の振れ角は小さくなる。
また、ミラー部11を大きくすることなどによっても、レーザ走査部1全体の固有振動数を小さくすることができる。一方、駆動部14および15の駆動周波数を大きくする場合には、ミラー部11を小さくすることなどによって、レーザ走査部1全体の固有振動数を大きくすることができ、その結果、ミラー部11を共振させることが可能である。
また、上記第1実施形態では、ミラー部11と連結梁12および13とを直交中心線B上で接続させた例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、図11に示す第1実施形態の第2変形例におけるレーザ走査部301のように、ミラー部311の交差線C上の端部311cと連結梁312の接続部312iとを接続させるとともに、ミラー部311の交差線D上の端部311dと連結梁312の接続部312jとを接続させてもよい。また、ミラー部311の交差線D上の端部311eと連結梁313の接続部313iとを接続させるとともに、ミラー部311の交差線C上の端部311fと連結梁313の接続部313jとを接続させてもよい。なお、レーザ走査部301は、本発明の「振動ミラー素子」の一例である。また、端部311cおよび311dは、本発明の「第1ミラー端部」の一例であり、端部311eおよび311fは、本発明の「第2ミラー端部」の一例である。
ここで、交差線CおよびDは、共に、回転軸線Aおよび直交中心線Bと交差する方向に延びるとともに、ミラー部311の中心Oを通るように延びている。また、端部311c、311d、311eおよび311fは、直交中心線B近傍に位置している。さらに、接続部312cと接続部312dとは、直交中心線Bに対して略鏡像対称になるように形成されているとともに、接続部313cと接続部313dとは、直交中心線Bに対して略鏡像対称になるように形成されている。これにより、安定的にミラー部311を傾斜させることが可能である。また、第1ミラー端部および第2ミラー端部を直交中心線近傍に設けずに、直交中心線から離間した位置で、かつ、回転軸線上以外の位置に設けてもよい。
また、上記第1実施形態では、レーザ光が1軸方向に走査される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、レーザ走査部の外側に、回転軸線と直交する直交軸線周りにレーザ走査部を傾斜させるための外側駆動部を設けることによって、レーザ光が2軸方向に走査されるように構成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、駆動部14(第1駆動部)および駆動部15(第2駆動部)を、平面視において、ミラー部11側が窪むように屈曲するように形成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1駆動部および第2駆動部を、ミラー部側が窪むように円弧状に湾曲するように形成してもよい。また、第1駆動部および第2駆動部を、直線状に延びるように形成してもよいし、ミラー部とは反対側が窪むように湾曲または屈曲するように形成してもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、ミラー部11が平面視において円形状である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、ミラー部は、平面視において楕円形状や四角形状であってもよい。
1、201、301 レーザ走査部(振動ミラー素子)
3b 圧電体
11、311 ミラー部
11a、311c、311d 端部(第1ミラー端部)
11b、311e、311f 端部(第2ミラー端部)
12、212 連結梁(第1連結梁)
13、213 連結梁(第2連結梁)
14 駆動部(第1駆動部)
15 駆動部(第2駆動部)
100 携帯型電子機器(プロジェクタ機能を有する電子機器)
102 制御部
104 赤色レーザダイオード(レーザ光発生部)
105 緑色レーザダイオード(レーザ光発生部)
106 青色レーザダイオード(レーザ光発生部)
218、219 補強フレーム部(補強部)
A 回転軸線
B 直交中心線(交差線)
C、D 交差線

Claims (10)

  1. 回転軸線周りに傾斜可能なように形成され、光を反射させるためのミラー部と、
    前記回転軸線と交差する交差線上に位置する前記ミラー部の第1ミラー端部および第2ミラー端部にそれぞれ接続され、変形可能な第1連結梁および第2連結梁と、
    電圧印加により変形する圧電体を含み、前記第1連結梁および前記第2連結梁にそれぞれ接続される第1駆動部および第2駆動部とを備え、
    前記第1駆動部の圧電体が変形することにより前記第1連結梁に接続された前記第1ミラー端部が変位するとともに、前記第2駆動部の圧電体が変形することにより前記第2連結梁に接続された前記第2ミラー端部が変位することによって、前記ミラー部が回転軸線周りに傾斜されるように構成されている、振動ミラー素子。
  2. 前記第1連結梁は、長手方向の両端部において、前記第1駆動部の長手方向の両端部近傍に接続されているとともに、長手方向の中央部近傍において、前記ミラー部の前記第1ミラー端部に接続されており、
    前記第2連結梁は、前記第1連結梁とは接続されないで、長手方向の両端部において、前記第2駆動部の長手方向の両端部近傍に接続されているとともに、長手方向の中央部近傍において、前記ミラー部の前記第2ミラー端部に接続されている、請求項1に記載の振動ミラー素子。
  3. 前記第1駆動部および前記第2駆動部は、前記長手方向の両端部を自由端とするとともに、長手方向の略中央部を固定端として変形するように構成されている、請求項2に記載の振動ミラー素子。
  4. 前記第1連結梁は、前記長手方向の両端部における変位方向と、前記長手方向の中央部における変位方向とが逆方向になるように変形するように構成されており、
    前記第2連結梁は、前記第1連結梁とは独立して変形するとともに、前記長手方向の両端部における変位方向と、前記長手方向の中央部における変位方向とが逆方向になるように変形するように構成されている、請求項3に記載の振動ミラー素子。
  5. 前記第1駆動部の変形の方向と、前記第1連結梁の変形の方向とが同じ方向になるとともに、前記第2駆動部の変形の方向と、前記第2連結梁の変形の方向とが同じ方向になるように構成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の振動ミラー素子。
  6. 前記第1連結梁および第2連結梁は、前記ミラー部の前記回転軸線と直交する直交中心線近傍に位置する前記第1ミラー端部および前記第2ミラー端部にそれぞれ接続されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の振動ミラー素子。
  7. 前記第1連結梁と前記第2連結梁とは、前記直交中心線の延びる方向から前記ミラー部を挟み込むように形成されている、請求項6に記載の振動ミラー素子。
  8. 前記第1駆動部および前記第2駆動部は、平面視において、前記ミラー部側が窪むように湾曲または屈曲している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の振動ミラー素子。
  9. 前記第1ミラー端部近傍の前記第1連結梁と、前記第2ミラー端部近傍の前記第2連結梁とを接続するように形成された補強部をさらに備える、請求項1に記載の振動ミラー素子。
  10. レーザ光を発するレーザ光発生部と、
    入力された映像を解析して、画素情報を認識する制御部と、
    レーザ光を走査する振動ミラー素子とを備え、
    前記振動ミラー素子は、
    回転軸線周りに傾斜可能なように形成され、光を反射させるためのミラー部と、
    前記回転軸線と交差する交差線上に位置する前記ミラー部の第1ミラー端部および第2ミラー端部にそれぞれ接続され、変形可能な第1連結梁および第2連結梁と、
    電圧印加により変形する圧電体を含み、前記第1連結梁および前記第2連結梁にそれぞれ接続される第1駆動部および第2駆動部とを含み、
    前記第1駆動部の圧電体が変形することにより前記第1連結梁に接続された前記第1ミラー端部が変位するとともに、前記第2駆動部の圧電体が変形することにより前記第2連結梁に接続された前記第2ミラー端部が変位することによって、前記ミラー部が回転軸線周りに傾斜されるように構成されている、プロジェクタ機能を有する電子機器。
JP2013005894A 2013-01-17 2013-01-17 振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器 Pending JP2014137472A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013005894A JP2014137472A (ja) 2013-01-17 2013-01-17 振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器
EP13197274.7A EP2757405A1 (en) 2013-01-17 2013-12-13 An electronic device having a projector function and a vibrating mirror element
US14/109,619 US20140198260A1 (en) 2013-01-17 2013-12-17 Electronic device having a projector function and a vibrating mirror element

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013005894A JP2014137472A (ja) 2013-01-17 2013-01-17 振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014137472A true JP2014137472A (ja) 2014-07-28

Family

ID=49949425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013005894A Pending JP2014137472A (ja) 2013-01-17 2013-01-17 振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20140198260A1 (ja)
EP (1) EP2757405A1 (ja)
JP (1) JP2014137472A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018032028A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 株式会社村田製作所 走査型微小電気機械反射鏡システム、光検出及び測距(lidar)装置、及び走査型微小電気機械反射鏡システムの作動方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105404000B (zh) * 2016-01-13 2018-06-26 河南理工大学 柔性驱动体及使用该柔性驱动体的快速控制反射镜
IT201600131849A1 (it) * 2016-12-28 2018-06-28 St Microelectronics Srl Dispositivo mems con azionamento piezoelettrico, sistema mems proiettivo includente il dispositivo mems e relativo metodo di comando
EP3447560B1 (en) * 2017-08-23 2021-02-24 Murata Manufacturing Co., Ltd. A mems reflector system
EP3761100B1 (en) * 2018-02-27 2024-08-14 Pioneer Corporation Optical deflector

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3552601B2 (ja) * 1998-11-16 2004-08-11 日本ビクター株式会社 光偏向子及びこれを用いた表示装置
WO2003062899A1 (fr) * 2002-01-21 2003-07-31 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Commutateur optique et son procede de production, dispositif de transmission d'informations faisant appel a ce dernier
US8148874B2 (en) * 2005-04-15 2012-04-03 University Of Florida Research Foundation, Inc. Microactuator having multiple degrees of freedom
KR100695170B1 (ko) * 2006-01-25 2007-03-14 삼성전자주식회사 압전 액츄에이터를 사용하는 마이크로 미러
JP5168659B2 (ja) 2008-11-27 2013-03-21 株式会社リコー 可動板構造体及び光走査装置
TWI438486B (zh) * 2010-08-17 2014-05-21 Ind Tech Res Inst 微振鏡裝置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018032028A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 株式会社村田製作所 走査型微小電気機械反射鏡システム、光検出及び測距(lidar)装置、及び走査型微小電気機械反射鏡システムの作動方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20140198260A1 (en) 2014-07-17
EP2757405A1 (en) 2014-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5310566B2 (ja) マイクロスキャナ装置およびマイクロスキャナ装置の制御方法
JP5157857B2 (ja) 振動ミラー素子
JP5347473B2 (ja) 振動ミラー素子
JP5151065B2 (ja) 光スキャナ及び走査型プロジェクタ
JP4400608B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP4984117B2 (ja) 2次元光スキャナ、それを用いた光学装置および2次元光スキャナの製造方法
JP2014137472A (ja) 振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器
JP5505306B2 (ja) 駆動装置
US9323048B2 (en) Optical deflector including meander-type piezoelectric actuators coupled by crossing bars therebetween
JP2008116668A (ja) アクチュエータ、光スキャナおよび画像形成装置
JPWO2013168385A1 (ja) 光学反射素子
JP2011137927A (ja) 振動ミラー素子および振動ミラー素子の製造方法
JP2009002978A (ja) マイクロスキャナ及びそれを備えた光走査装置。
JP2009009093A (ja) 画像表示装置
WO2009081858A1 (ja) マイクロスキャナ装置、およびマイクロスキャナ装置の制御方法
JP4868047B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP5299489B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP5299482B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP5344071B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2014137470A (ja) 振動ミラー素子およびプロジェクタ機能を有する電子機器
JP5664711B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP5246367B2 (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JPWO2009072515A1 (ja) 光スキャナ及び光走査装置
JP2013015834A (ja) アクチュエータ、光スキャナ、および画像形成装置
JP2019139057A (ja) 2次元光偏向器