JP2014135128A - 車両用灯具 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観上の見栄えを向上できる車両用灯具を提供する。
【解決手段】リアコンビネーションランプのエクステンション20は、少なくとも一部に湾曲した光入射面を有する透明部材21と、少なくとも一部に湾曲した光入射面に沿った湾曲面を有する立体回路部品22を備える。立体回路部品22の湾曲面には、LED33が搭載されている。立体回路部品22の湾曲面は、LED33の発光面が他の部分と面一となるように掘り下げられている。
【選択図】図2
【解決手段】リアコンビネーションランプのエクステンション20は、少なくとも一部に湾曲した光入射面を有する透明部材21と、少なくとも一部に湾曲した光入射面に沿った湾曲面を有する立体回路部品22を備える。立体回路部品22の湾曲面には、LED33が搭載されている。立体回路部品22の湾曲面は、LED33の発光面が他の部分と面一となるように掘り下げられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用灯具に関する。
従来より、LEDと、該LEDから出射した光を入射面から導入して出射面から出射する導光体とを備える車両用灯具が知られている。例えば特許文献1には、クランク状に曲げ形成された回路基板に複数個のLEDを配設したLED構体と、該LED構体の前側領域に配置された導光体とを備える車両用灯具(ストップランプ)が開示されている。
上記特許文献1に開示された車両用灯具では、導光体の出射面は曲面形状とされており、LED構体の回路基板は、その出射面の曲面形状に沿うべくクランク状に曲げ形成されている。
このように回路基板がクランク状に曲げ形成されている場合、回路基板の折り曲げ部分にはLEDを配置することが難しい。回路基板の折り曲げ部分にLEDを配置できない場合、該折り曲げ部分の前方に位置する導光体の入射面に光が入射しない又は入射する光が弱くなる。その結果、導光体の出射面の一部が暗くなり、外観上の見栄えが損なわれるおそれがある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、外観上の見栄えを向上できる車両用灯具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用灯具は、少なくとも一部に湾曲した光入射面を有する透明部材と、少なくとも一部に湾曲した光入射面に沿った湾曲面を有する立体回路部品であって、湾曲面に半導体発光素子が搭載された立体回路部品とを備える。
立体回路部品の湾曲面は、半導体発光素子の搭載部が他の部分より掘り下げられていてもよい。
立体回路部品の湾曲面は、半導体発光素子の発光面が他の部分と面一となるように掘り下げられていてもよい。
透明部材は、発光面と、発光面に対向する背面と、発光面と背面との間の側面とを有してもよい。側面の少なくとも一部が湾曲した光入射面とされていてもよい。
透明部材は、背面上に不透明層が設けられていてもよい。
本発明によれば、外観上の見栄えを向上できる車両用灯具を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態に係る車両用灯具について詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したリアコンビネーションランプ100の斜視図である。図1に示すリアコンビネーションランプ100は、車両の右後方に搭載される。
リアコンビネーションランプ100は、ランプボディ10と、ランプボディ10の前面開口部を覆う透明な前面カバー12とを備える。ランプボディ10と前面カバー12は、灯室を形成している。そしてこの灯室内に、ターンシグナルランプ14と、テール&ストップランプ16と、バックアップランプ18とが設けられている。図1において、ターンシグナルランプ14は正面から見て灯室内の左上方に配置されている。テール&ストップランプ16は、正面から見てターンシグナルランプ14の左下方に配置されており、バックアップランプ18は、正面から見てターンシグナルランプ14の右下方に配置されている。
ターンシグナルランプ14、テール&ストップランプ16、およびバックアップランプ18の構造は特に限定されず、例えばバルブやLED等の光源から出射された光をリフレクタで反射するリフレクタ型の灯具を用いることができる。
ターンシグナルランプ14、テール&ストップランプ16およびバックアップランプ18と、ランプボディ10との隙間を隠すために、エクステンション20が設けられている。車両用灯具に設けられるエクステンションは、通常、表面アルミ蒸着処理された樹脂成形体であり、配線等の灯室内部構造を外部から見えないようにするための単なる目隠し用部材である。しかしながら、本実施形態に係るリアコンビネーションランプ100では、エクステンション20は、単なる目隠し用部材としての機能だけでなく、その表面全体が発光するように構成されている。エクステンション20の発光により、従来にはない斬新な見栄えのリアコンビネーションランプ100を提供できる。
図2は、エクステンション20の構造を説明するための斜視図である。図2に示すように、エクステンション20は、透明部材21と、透明部材21に光を出射する立体回路部品22とから構成されている。
透明部材21は、ポリカーボネートやアクリル等の透明な樹脂材料により形成された板状部材であり、その外形は、灯室の形状に合うように形成されている。図2に示すように、透明部材21には、第1切り欠き部23と、第2切り欠き部24とが形成されている。第1切り欠き部23は、ターンシグナルランプ14の光出射面を外部に露出するために形成されている。第2切り欠き部24は、テール&ストップランプ16およびバックアップランプ18の光出射面を外部に露出するために形成されている。
本実施形態では、第1切り欠き部23の内壁面23aおよび第2切り欠き部24の内壁面24aが、光入射面となる。図2に示すように、第1切り欠き部23の底部23bの内壁面23aは、ターンシグナルランプ14の形状に合わせて湾曲形状に形成されている。また、第2切り欠き部24の底部24bの内壁面24aは、バックアップランプ18の形状に合わせて湾曲形状に形成されている。
図3は、図2に示す透明部材21のA−A断面図である。図3に示すように、透明部材21は、第1切り欠き部23の内壁面23aから入射した光を出射する発光面25と、発光面25に対向する背面26と、発光面25と背面26との間の側面27とを有する。透明部材21は、発光面25がリアコンビネーションランプ100の前方を向くように配置される。側面27の一部は、第1切り欠き部23の内壁面23aであり、立体回路部品22からの光を入射する光入射面とされている。透明部材21の背面26上には、不透明層28が形成されている。この不透明層28は、透明部材21の背面26を表面アルミ蒸着処理することにより形成されてよい。図3に示すように、第1切り欠き部23の内壁面23aから入射した光は、光線L1に示すように直接に発光面25から出射したり、光線L2に示すように不透明層28で反射した後、発光面25から出射したりする。発光面25と不透明層28とで複数回の反射を繰り返した後、発光面25から出射する光も存在する。このように、発光面25は光を導光する機能も有しており、「導光体」と呼ぶこともできる。
図2に戻り、立体回路部品22について説明する。立体回路部品22は、MID(Molded Interconnect Device)技術を用いて形成されている。MIDは、樹脂やセラミックスを用いた射出成形品の表面に、立体的に回路パターンを形成する技術である。
立体回路部品22は、図2に示すように、透明部材21の第1切り欠き部23の内壁面23aに沿った形状に形成された第1サブ立体回路部30と、透明部材21の第2切り欠き部24の内壁面24aに沿った形状に形成された第2サブ立体回路部31と、第1サブ立体回路部30と第1サブ立体回路部30とを連結する連結部32から構成されている。
第1サブ立体回路部30は、図2に示すように、略U字型に形成された射出成形部材34の外面上に複数のLED33が所定の間隔で搭載された構成を有する。略U字型の射出成形部材34の底部34aの外面は、第1切り欠き部23の底部23bに沿った湾曲面に形成されており、該湾曲面にもLED33が配置されている。
第2サブ立体回路部31もまた、図2に示すように、略U字型に形成された射出成形部材35の外面上に複数のLED33が所定の間隔で搭載された構成を有する。略U字型の射出成形部材35の底部35aの外面は、第2切り欠き部24の底部24bに沿った湾曲面に形成されており、該湾曲面にもLED33が搭載されている。
図4は、図2に示すB部の拡大図である。図4に示すように、湾曲面である射出成形部材34の底部34aの外面は、LED33の搭載部37が他の部分より掘り下げられている。この掘り下げられた部分にLED33に給電するための配線36が形成されている。本実施形態において、射出成形部材34の底部34aの外面は、LED33の発光面が他の部分と面一となるように掘り下げられている。
以上のように構成された立体回路部品22は、第1サブ立体回路部30が第1切り欠き部23に挿入され、第2サブ立体回路部31が第2切り欠き部24に挿入されるように、透明部材21に装着される。装着状態において、立体回路部品22の外表面は、第1切り欠き部23の内壁面23aおよび第2切り欠き部24の内壁面24aに当接している。装着状態においてLED33を点灯させると、LED33から出射された光が光入射面である内壁面23aおよび24aから入射し、該光が透明部材21の内部を通って発光面25から出射する。
本実施形態のように光入射面の一部が湾曲している場合、湾曲部分に光源を配置するのは容易ではなく、平坦な部分に光源を配置するのが普通である。このような場合、湾曲部分には光が回り込みにくく、どうしても発光面の一部が暗くなり、外観上の見栄えが損なわれる可能性がある。その点、本実施形態では、MID技術を用いた立体回路部品22を用いることで、湾曲形状の光入射面に沿って複数のLED33を配置することを可能としているので、発光面25の本来光らせたい部分が暗くなるというような事態を回避できる。その結果、リアコンビネーションランプ100の外観上の見栄えを向上できる。
本実施形態のように透明部材の光入射面の一部が曲面状且つ細幅である場合、フレキシブルプリント基板(FPC:Flexible Printed Circuits)にLEDを配置したものを光源とする方法が考えられる。しかしならが、FPCは細幅に形成することが難しく、また剛性が低いので組み立て時の取り回しに難がある。また、基板とLEDを面一にできないので、発光時にLED自身の影ができてしまう可能性がある。
一方、本実施形態では、MID技術を用いた立体回路部品22を光源としたので、剛性が高く、取り回しが楽であるので、組み立て作業性を向上できる。また、立体回路部品22を用いたことにより、上記のようにLED33の発光面を基板とを面一にできる。これにより、立体回路部品22と透明部材21の境界部分を綺麗に光らせることができる。
図5は、透明部材21の変形例を説明するための断面図である。図5に示すように、透明部材21の発光面25にハーフ蒸着を行ってもよい。発光面25にハーフ蒸着を行うことにより、透明部材21を導光した光がうっすらと灯具前方に漏れる見栄えを作り出す効果と、透明部材21の背面を見えないようにする目隠しの効果を生じさせることができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。これらの実施形態は例示であり、各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
例えば、上述の実施形態では、光源としてLEDを例示したが、光源は半導体発光素子であればLEDに限定されず、例えば半導体レーザが用いられてもよい。
10 ランプボディ、 14 ターンシグナルランプ、 16 テール&ストップランプ、 18 バックアップランプ、 20 エクステンション、 21 透明部材、 22 立体回路部品、 23 第1切り欠き部、 24 第2切り欠き部、 25 発光面、 26 背面、 28 不透明層、 30 第1サブ立体回路部、 31 第2サブ立体回路部、 33 LED、 34 射出成形部材、 100 リアコンビネーションランプ。
Claims (5)
- 少なくとも一部に湾曲した光入射面を有する透明部材と、
少なくとも一部に前記湾曲した光入射面に沿った湾曲面を有する立体回路部品であって、前記湾曲面に半導体発光素子が搭載された立体回路部品と、
を備えることを特徴とする車両用灯具。 - 前記立体回路部品の湾曲面は、前記半導体発光素子の搭載部が他の部分より掘り下げられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
- 前記立体回路部品の湾曲面は、前記半導体発光素子の発光面が他の部分と面一となるように掘り下げられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
- 前記透明部材は、発光面と、前記発光面に対向する背面と、前記発光面と前記背面との間の側面とを有し、
前記側面の少なくとも一部が前記湾曲した光入射面とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の車両用灯具。 - 前記透明部材は、前記背面上に不透明層が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の車両用灯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013000865A JP2014135128A (ja) | 2013-01-08 | 2013-01-08 | 車両用灯具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013000865A JP2014135128A (ja) | 2013-01-08 | 2013-01-08 | 車両用灯具 |
Publications (1)
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JP2014135128A true JP2014135128A (ja) | 2014-07-24 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2013000865A Pending JP2014135128A (ja) | 2013-01-08 | 2013-01-08 | 車両用灯具 |
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JP (1) | JP2014135128A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3034932A1 (fr) * | 2014-12-19 | 2016-06-22 | Valeo Vision | Dispositif d'éclairage et/ou de signalisation comportant une pluralité de diodes électroluminescentes |
-
2013
- 2013-01-08 JP JP2013000865A patent/JP2014135128A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP3034932A1 (fr) * | 2014-12-19 | 2016-06-22 | Valeo Vision | Dispositif d'éclairage et/ou de signalisation comportant une pluralité de diodes électroluminescentes |
FR3030687A1 (fr) * | 2014-12-19 | 2016-06-24 | Valeo Vision | Dispositif d'eclairage et/ou de signalisation comportant une pluralite de diodes electroluminescentes |
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