JP2014134302A - 熱供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】熱供給システムにおいて、システム全体として未利用エネルギー使用量最大化を図るように、システム内で熱の移動を行う技術を提供する。
【解決手段】本態様は、冬季を想定したものであり、系統C1は冷房運転、系統B1は暖房運転が行われている。熱融通制御系統D2の稼働により系統A1の冷熱を系統C1の冷房に熱融通し、また熱融通制御系統D4の稼働により系統C1の琲温熱を系統B1の暖房に熱融通する。本態様における各開閉弁の作働状態は表2の通りである。また、循環ポンプ1c、2eはともに稼働状態である。このような制御により、熱源機2a、3aの省エネ性向上を図ることができる。
【選択図】図1(h)

Description

本発明は熱供給システムに係り、特に未利用エネルギーを有効利用する熱供給システムに関する。
近年、CO2削減、省エネ向上の見地から、海水熱、河川水熱、下水熱、地下冷熱、高温の空気排熱などに代表される未利用エネルギーの有効利用が注目されており、これに関する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
従来、未利用エネルギーを熱供給システムの熱源として直接利用する場合には、温度帯により予め決まった用途に供給するように、熱利用システムを固定的に構成することが一般的である。例えば、未利用エネルギー源が低温度帯であれば冷房用、高温度帯であれば暖房用として構成する。
しかしながら、季節ごとに熱負荷処理に要する温度帯が異なるオフィスビルでは、熱利用システムを固定的に構成すると、未利用エネルギーを活用できない時期が発生する。例として、暖房用の高温度帯のエネルギー源は夏季には不要となり、冷房用の低温度帯のエネルギー源は冬季には不要となる。こうした従来の熱利用システムでは、未利用エネルギーを最大限活用することが困難である。
特開2012−202578号公報
本発明は、このような課題を解決するためのものであって、熱供給システムにおいて、システム全体として未利用エネルギー使用量最大化を図るように、システム内で熱の移動を行う技術を提供する。
本発明は以下の内容をその要旨とする。すなわち、本発明に係る熱供給システムは、
(1)それぞれ独立の熱源を有する複数の熱供給系統間で熱融通を行う熱供給システムであって、
未利用エネルギーを熱源とし、系統内に熱供給することなく、他系統にのみ熱供給可能な熱供給系統A(以下、系統A)と、
系統内にのみ熱供給可能で、他系統に熱供給することなく、他系統から熱受給可能な熱供給系統B(以下、系統B)と、又は/及び、
系統内及び他系統に熱供給可能、かつ、他系統から熱受給可能な熱供給系統C(以下、系統C)と、
所定の切り替え条件に従い、各熱供給系統間の熱融通を制御する系統間熱融通制御系統Dと、
を、備えて成ることを特徴とする。
(2)上記(1)の発明において、前記系統Aが、未利用冷熱エネルギーを熱源とする系統A1であり、
前記系統Bが、系統A1から冷熱受給可能、及び、系統C1から温熱受給可能な系統B1により構成され、
前記系統Cが、系統内の冷熱供給に伴い生じる温熱を系統B1に供給可能、及び、系統A1から冷熱受給可能な系統C1により構成され、
前記系統間熱融通制御系統Dが、
系統A1から系統B1への冷熱供給(D1)、
系統A1から系統C1への冷熱供給(D2)、及び、系統C1から系統B1への温熱供給(D4)、
系統A1から系統C1への冷熱供給(D3)、
系統C1から系統B1への温熱供給(D5)、
を適宜、切り替え可能とする手段である、ことを特徴とする。
(3)上記(1)の発明において、前記系統Aが、未利用冷熱エネルギーを熱源とする系統A1と、未利用高温エネルギーを熱源とする系統A2と、により構成され、
前記系統Bが、系統A1から冷熱、及び、系統A2から高温熱を、それぞれ受給可能な系統B2と、
系統A2から高温熱受給可能な系統B3と、により構成され、
前記系統間熱融通制御系統Dが、
系統A1から系統B2への冷熱供給(D21)、 系統A1から系統C1への冷熱供給、
系統C1から系統B1への温熱供給、又は/及び、系統A1から系統B1への温熱供給、
を適宜、切り替え可能とする手段であることを特徴とする。
(4)上記(1)の発明において、前記系統Aが、未利用冷熱エネルギーを熱源とする系統A3、及び、未利用温熱エネルギーを熱源とする系統A4、により構成され、
前記系統Bが、それぞれ系統A3から冷熱受給可能、かつ、系統A4から温熱受給可能な系統B3、B4により構成され、
前記系統間熱融通制御系統Dが、
系統A3から系統B4及び系統B5への並列的冷熱供給(D31、D32)、
系統A3から系統B4及び系統B5への直列的冷熱供給(D33)、
系統A3から系統B5への冷熱供給(D34)、及び、系統A4から系統B4への温熱供給(D35)、
系統A4から系統B4及び系統B5への並列的冷熱供給(D36、D37)、
系統A4から系統B4及び系統B5への直列的冷熱供給(D38)、
を適宜、切り替え可能とする手段であることを特徴とする。
上記各発明によれば、熱媒のカスケード利用、冷温水の直接利用、熱交換器による廃熱回収により、異なる系統間で熱融通を行い、未利用エネルギーの最大活用が可能となるという効果がある。
また、冷温水配管の弁操作により冷温水の流路を変更し、熱交換器の利用形態(直列又は並列、熱媒が流れる向き)を変更することにより、熱交換効率を高めることができるという効果がある。
また、冷温水配管の弁操作による冷温水流路の変更により、一つの熱交換器で冷房負荷または暖房負荷の処理ができるため、熱交換器を複数個設置する場合と比較して、イニシャルコスト低減が可能という効果がある。
第一の実施形態に係る熱供給システム1の構成を示す図である。 熱融通制御系統D1の回路構成を示す図である。 熱融通制御系統D2の回路構成を示す図である。 熱融通制御系統D3の回路構成を示す図である。 熱融通制御系統D4の回路構成を示す図である。 熱融通制御系統D5の回路構成を示す図である。 系統A1→系統B1への熱融通の態様を示す図である。 熱供給システム1における系統A1→系統C1、系統C1→系統B1への熱融通の態様を示す図である。 同上の系統C1→系統B1への熱融通の態様を示す図である。 同上の系統A1→系統C1への熱融通の態様を示す図である。 第二の実施形態に係る熱供給システム20の構成を示す図である。 熱供給システム20における系統A1→系統B1、系統A2→系統B2への熱融通の態様を示す図である。 同上の系統A2→系統B1、系統B2への熱融通の態様を示す図である。 同上の系統系統A2→系統B1への熱融通の態様を示す図である。 第三の実施形態に係る熱供給システム30の構成を示す図である。 熱供給システム30における系統A3→系統B3、B4への熱融通の態様(その1)を示す図である。 熱供給システム30における系統A3→系統B3、B4への熱融通の態様(その2)を示す図である。 同上の系統A2→系統B1、系統B2への熱融通の態様を示す図である。 同上の系統A3→系統B3、系統A4→系統B4への熱融通の態様を示す図である。 同上の系統A4→系統B3、B4への熱融通の態様(その1)を示す図である。 同上の系統A4→系統B3、B4への熱融通の態様(その2)を示す図である。
以下、本発明に係る外気導入冷房機能付空調機の各実施形態について、図1乃至4を参照してさらに詳細に説明する。重複説明を避けるため、各図において同一構成には同一符号を用いて示している。なお、本発明の範囲は特許請求の範囲記載のものであって、以下の実施形態に限定されないことはいうまでもない。
<第一の実施形態>
本実施形態は、上述の(2)の発明に対応する。図1(a)、1(b)を参照して、本実施形態に係る熱供給システム1は、それぞれ独立の熱源を有する3つの熱供給系統A1,B1、C1により構成されている。
系統A1は地中熱利用システムであり、鋼管杭1b、熱交換器1a、循環ポンプ1c、及びこれらを結ぶ配管群を備えており、地中に埋設した鋼管杭1bから冷熱を取り出し、熱交換器1aで系統B1、C1に熱供給するものである。
系統B1は、例えばオフィス空調のような、季節により冷暖房を切り替える空調系統であり、冷温水を発生させる熱源機(ヒートポンプチラー)2a、往水ヘッダー2b、還水ヘッダー2d、複数の空調負荷(例えばAHU等)2c、冷温水を循環させる循環ポンプ2e、等を主要構成として備えており、熱源機2aで発生させた冷温水をヘッダー2bで分岐して、各空調負荷2cに供給するように構成されている。
系統C1は、例えばデータセンター空調のような年間を通じて冷房のみを行う空調系統であり、熱源機(例えばパッケージ空調機)3a、冷房負荷(例えばサーバ群)3b、複数段に配設される熱交換器3c、3d、を主要構成として備えている。
かかる構成により、空調機3aで発生させた冷熱Q1を冷房負荷3bに供給し、生成する高温排熱Q2、Q2’を熱交換器3c、3dにおいて他系統に与え、残排熱Q3を空調機3aに戻して再度冷却するように構成されている。
次に図1(b)を参照して、熱融通制御系統D1は系統A1、B1間を結ぶ系統であり、熱交換器1a、往水ヘッダー2b、空調負荷2c、還水ヘッダー2d、開閉弁V1V4、循環ポンプ1c、及び、これらを結ぶ配管群により構成されている。かかる構成により、系統A1で取り出した冷熱を系統B1の空調負荷2cに供給することにより、熱源機2aの負荷軽減を可能としている。
図1(c)を参照して、熱融通制御系統D2は系統A1、C1間を結ぶ第一の系統であり、熱交換器1a、開閉弁V2、V10、熱交換器3d、四方弁V5、V9、循環ポンプ1c、及び、これらを結ぶ配管群により構成されている。かかる構成により、熱交換器3dにおいて、系統A1からの冷熱と排熱Q2’とを熱交換させて、熱源機3aの負荷軽減を可能としている。

図1(d)を参照して、熱融通制御系統D3は系統A1、C1間を結ぶ第二の系統であり、流路順に熱交換器1a、開閉弁V2、V10、熱交換器3d、四方弁V5、熱交換器3c、開閉弁V7、四方弁V5、開閉弁V9、循環ポンプ1c、及び、これらを結ぶ配管群により構成されている。かかる構成により、熱交換器3cにおいて系統A1からの冷熱と排熱Q2との熱交換、さらに熱交換器3dにおいて残冷熱と排熱Q2’との熱交換により、熱源機3aの負荷軽減を可能としている。
図1(e)を参照して、熱融通制御系統D4は系統B1、C1間を結ぶ第一の系統であり、流路順に熱交換器3c、四方弁V5、開閉弁V8、循環ポンプ2e、熱源機2a、往水ヘッダー2b、空調負荷2c、還水ヘッダー2d、開閉弁V6、熱交換器3d、及び、これらを結ぶ配管群により構成されている。かかる構成により、熱交換器3cにおいて、排熱Q2と系統B1からの還水とを熱交換させて、熱源機2aの負荷軽減を可能としている。
図1(f)を参照して、熱融通制御系統D5は系統B1、C1間を結ぶ第二の系統であり、流路順に熱交換器3c、四方弁V5、熱交換器3d、開閉弁V11、四方弁V5、開閉弁V8、循環ポンプ2e、熱源機2a、往水ヘッダー2b、空調負荷2c、還水ヘッダー2d、開閉弁V6、熱交換器3c、及び、これらを結ぶ配管群により構成されている。かかる構成により、熱交換器3c,3dにおいて、排熱Q2と系統B1からの還水とを熱交換させて、熱源機2aの負荷軽減を可能としている。
なお、熱供給システム1の熱融通制御は、配管経路内に設けた温度センサ(図示せず)と、これらの計測値に基づいて熱量演算を行い、各開閉弁、循環ポンプの制御を行う制御部(図示せず)により行われる。
熱供給システム1は以上のように構成されており、次に、本実施形態における系統間熱融通の各態様について、図1(g)乃至1(j)を参照して順次説明する。
<(1-1) 系統A1→系統B1への熱融通>
図1(g)を参照して、本態様は夏季冷房ピーク時を想定したものであり、系統B1、C1とも冷房運転が行われている状態で、熱融通制御系統D1の稼働により、系統A1の冷熱を系統B1に熱融通するものである。なお、同図(図1(g)以下も同様)では各開閉弁、循環ポンプの図示を省略してあるが、各開閉弁の作働状態は表1の通りである。また、循環ポンプ1c、2eはともに稼働状態である。本態様の場合、系統C1の排熱は利用されない。
以上の制御により、系統A1の冷熱が系統B1側に融通され、系統B1の熱源機2aの負荷軽減が図れる。
Figure 2014134302
<(1-2) 系統A1→系統C1、系統C1→系統B1への熱融通>
図1(h)を参照して、本態様は、冬季を想定したものであり、系統C1は冷房運転、系統B1は暖房運転が行われている。熱融通制御系統D2の稼働により系統A1の冷熱を系統C1の冷房に熱融通し、また熱融通制御系統D4の稼働により系統C1の琲温熱を系統B1の暖房に熱融通するものである。本態様における各開閉弁の作働状態は表2の通りである。また、循環ポンプ1c、2eはともに稼働状態である。
上述の制御により、熱源機2a、3aの省エネ性向上を図ることができる。
Figure 2014134302
<(1-3) 系統C1→系統B1への熱融通>
図1(i)を参照して、本態様は厳冬期を想定したものであり、系統C1は冷房運転、系統B1は暖房運転状態である。熱融通制御系統D5の稼働により、系統C1の琲熱を系統B1の暖房に熱融通するものである。本態様では熱交換器3c、3dをカスケード利用することを特徴としている。カスケード利用により、熱源機2aへの温水戻り温度を高くすること、Q3の空気温度を低くすることができる。本態様における各開閉弁の作働状態は表3の通りである。また、循環ポンプ1cは停止、循環ポンプ2eは稼働状態である。
以上の制御により、熱源機2a、3aの負荷軽減を図ることができる。
Figure 2014134302
<(1-4) 系統A1→系統B1への熱融通>
図1(j)を参照して、本態様は、中間期又は夜間を想定したものであり、系統C1は冷房運転、系統B1は負荷がない状態である。熱融通制御系統D3の稼働により、系統A1の冷熱を系統C1の冷房に熱融通するものである。本態様における各開閉弁の作働状態は表4の通りである。また、循環ポンプ1cは稼働、循環ポンプ2eは停止状態である。
以上の制御により、系統A1の冷熱が系統C1側に融通され、熱源機3aの負荷軽減を図ることができる。
Figure 2014134302
なお本実施形態では、系統C1の熱源機としてパッケージ空調機を用いて、サーバ室からの排熱を利用する例を示したが、これに限らず水冷式空調機を用いて、冷却水排熱を利用する態様とすることもできる。
次に、以上の各熱融通態様(1-1乃至1-4)の選択については、下表に従うことがエネルギー効率的に有効である。なお、同表中、T1:熱源機2aへの戻り温度、
T2:熱交換器3cの空気温度、T3:熱交換器3dの空気温度である(図1(a)参照)。
Figure 2014134302
<第二の実施形態>
次に本発明の他の実施形態について説明する。本実施形態は、上述の(3)の発明に対応する。図2(a)を参照して、本実施形態に係る熱供給システム20は、それぞれ独立の熱源を有する3つの熱供給系統A1,A2、B2、B3により構成されている。
系統A1、B3は上述の第一の実施形態の系統A1、B2と同様の熱供給系統であるので、重複説明を省略する。系統A2は、未利用高温エネルギー利用システムであり、例えば太陽光集熱、高温地中熱、工業用排水等を取り出し、熱交換器で他系統に熱供給するものである。
系統B3は、例えば温水ボイラー等を熱源機として年間を通じて給湯負荷(高温水)を供給する熱供給系統である。
なお、同図では(以下の各図についても同様)、制御弁及び配管系統の詳細については図示を省略するが、以下の熱融通制御制御を可能とするように第一の実施形態と同様の構成を備えている。
熱供給システム20は以上のように構成されており、以下、次に図2(b)乃至2(d)を参照して、本実施形態における空調系統間の熱融通の各態様について順次説明する。
<系統A1→系統B2(D21)、系統A2→系統B3(D22)への熱融通>
本態様は、夏季冷房ピーク時を想定したものであり、系統A1の冷熱を系統B2に、系統A2の高温熱を系統B3に、それぞれ熱融通するものである。系統B2は冷房運転、系統B3は給湯供給が行われる。本態様における冷温水の循環経路は、図2(b)の通り示される。
以上の制御により、系統A1から系統B2に冷熱が融通されることにより、熱源機2aの省エネ性向上が図れる。また、系統A2の高温熱が系統B3に融通されることにより、熱源機22aの省エネ性向上を図ることができる。
<系統A2→系統B2(D24)、系統B3(D23)への熱融通>
本態様は、初冬・初春期を想定した制御態様であり、系統B2は暖房運転、系統B2は給湯供給が行われているものとする。本態様における冷温水の循環経路は、図2(c)の通り示される。本制御の特徴は、系統A2の高温熱を系統B2,B3に熱融通するに際して、カスケード利用を行っていることにある。すなわち、高温熱を熱交換器21bで系統B3側に与え、これより低温となった温熱を熱交換器21cで系統B2に与える。
以上の制御により温度レベルに対応した熱融通が可能となり、熱源機2a、22aの省エネ性向上を図ることができる。
<系統A2→系統B2への熱融通(D25)>
本態様は、冬期を想定した制御態様であり、系統B2は暖房運転が行われており、系統B3は給湯供給停止状態にあるものとする。本制御の特徴は、系統A2の高温熱を全て系統B2に熱融通する。本態様における冷温水の循環経路は、図2(d)の通り示される。このような制御により、熱源機2aの省エネ性向上を図ることができる。
<第三の実施形態>
本実施形態は、上述の(4)の発明に対応する。図3(a)を参照して、本実施形態に係る熱供給システム30は、それぞれ独立の熱源を有する4つの熱供給系統A3,A4、B4、B5により構成されている。
系統A3は上述の第一の実施形態の系統A1と同じく冷熱供給系統である。系統A4は、例えばダブルスキン排熱、ボイド集熱のごとき30℃程度の中温排熱を取り出す未利用温熱エネルギー利用システムである。上述の系統A1と異なる点は、熱交換器を2個備えており、後述のようにカスケード利用可能に構成されていることである。
系統B4,B5は、第一の実施形態の系統B1と同じく季節により冷暖房を切り替える空調系統である。但し、系統B5は例えばパネルによる輻射空調系統であり、冷房時においては系統B4の出口温度より高く、また暖房時においては系統B4の出口温度が低いという特徴がある。
熱供給システム1は以上のように構成されており、本実施形態における系統間の熱融通の各態様について順次説明する。
<系統A3→系統B4、B5への熱融通(その1)>
図3(b)を参照して、本態様は夏季冷房ピーク時に適した熱融通態様であり、系統A3の冷熱を熱交換器31cを介して系統B4に(D31)、熱交換器31bを介して系統B5に(D32)、それぞれ熱融通するものである。このような制御により、系統A3の冷熱が系統B4、B5側に供給され、系統B4、B5の熱源機33a、34aの負荷軽減が図れる。
<系統A3→系統B4、B5への熱融通(その2)>
図3(c)を参照して、本態様は夏季冷房ピーク時に適した熱融通態様であり、系統A3の冷熱が系統B4、B5側に融通される点については、上述の(その1)と同一である。相違する点は、熱融通に際してカスケード利用を行っていることにある。すなわち、系統A3の冷熱を熱交換器31bを介して系統B5側に与え、系統B5の冷房負荷34b出の循環冷水を、熱源機34aで再度冷却して系統B4の冷房負荷33bに供給する(D33)。
以上の制御により各系統冷房負荷の温度レベルに対応した熱融通が可能となり、熱源機33a、33bの省エネ性向上を図ることができる。また、カスケード利用により、複数の系を単一の系とすることにより、D33の循環ポンプの運転台数を減らし搬送動力の削減を図ることができる。
<系統A3→系統B4、系統A4→系統B5への熱融通>
図3(d)を参照して、本態様は系統B4、B5のうち、一方が冷房負荷、他方が暖房負荷を要する条件に適した熱融通態様である。系統A3の冷熱を熱交換器31bを介して系統B4に(D34)、系統A4の温熱を熱交換器32cを介して系統B5に(D35)、それぞれ熱融通する。
このような制御により、系統B4の冷房負荷の軽減、系統B5の暖房負荷の軽減が可能となり、熱源機33a、34aの省エネが図れる。
<系統A4→系統B4、B5への熱融通(その1)>
図3(e)を参照して、本態様は冬季暖房時に適した熱融通態様であり、系統A3の温熱を熱交換器32cを介して系統B4に(D36)、熱交換器31bを介して系統B5に(D37)、それぞれ熱融通するものである。このような制御により、系統A4の温熱が系統B4、B5側に融通されることにより、暖房負荷を軽減して熱源機33a、34aの省エネが図れる。
<系統A4→系統B4、B5への熱融通(その2)>
図3(f)を参照して、本態様も冬季暖房時に適した熱融通態様であり、系統A4の温熱を系統B4、B5側に融通する点については、上述の(その1)と同一である。相違する点は、熱融通に際してカスケード利用を行っていることである。
すなわち、系統A4の温熱を熱交換器32bを介して系統B5側に与え、系統B5の暖房負荷34b出の循環冷水を、熱源機34aで再度加熱して系統B4の暖房負荷33bに供給する(D38)。
以上の制御により各系統暖房負荷の温度レベルに対応した熱融通が可能となり、熱源機33a、33bの省エネ性向上を図ることができる。また、カスケード利用で複数の系を単一の系とすることにより、D33の循環ポンプの運転台数を減らし搬送動力の削減を図ることができる。
本発明は、熱源、冷媒、空調方式、建築構造等の種類を問わず外気導入冷房機能付空調機に広く適用可能である。
1、20、30・・・・・熱供給システム
1a、3c、3d、21b、21c、31b、31c・・・・・熱交換器
2a,3a、22a、33a・・・・・熱源機
2c・・・・・空調負荷
3a・・・・・空調機
3b・・・・・冷房負荷
A、B、C・・・・・熱供給系統
D・・・・・系統間熱融通制御系統
V1〜V4、V6〜V11・・・・・開閉弁
V5・・・・・四方弁

Claims (4)

  1. それぞれ独立の熱源を有する複数の熱供給系統間で熱融通を行う熱供給システムであって、
    未利用エネルギーを熱源とし、系統内に熱供給することなく、他系統にのみ熱供給可能な熱供給系統A(以下、系統A)と、
    系統内にのみ熱供給可能で、他系統に熱供給することなく、他系統から熱受給可能な熱供給系統B(以下、系統B)と、又は/及び、
    系統内及び他系統に熱供給可能、かつ、他系統から熱受給可能な熱供給系統C(以下、系統C)と、
    所定の切り替え条件に従い、各熱供給系統間の熱融通を制御する系統間熱融通制御系統Dと、
    を、備えて成ることを特徴とする熱供給システム。
  2. 前記系統Aが、未利用冷熱エネルギーを熱源とする系統A1であり、
    前記系統Bが、系統A1から冷熱受給可能、及び、系統C1から温熱受給可能な系統B1により構成され、
    前記系統Cが、系統内の冷熱供給に伴い生じる温熱を系統B1に供給可能、及び、系統A1から冷熱受給可能な系統C1により構成され、
    前記系統間熱融通制御系統Dが、
    系統A1から系統B1への冷熱供給(D1)、
    系統A1から系統C1への冷熱供給(D2)、及び、系統C1から系統B1への温熱供給(D4)、
    系統A1から系統C1への冷熱供給(D3)、
    系統C1から系統B1への温熱供給(D5)、
    を適宜、切り替え可能とする手段である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱供給システム。
  3. 前記系統Aが、未利用冷熱エネルギーを熱源とする系統A1と、未利用高温エネルギーを熱源とする系統A2と、により構成され、
    前記系統Bが、系統A1から冷熱、及び、系統A2から高温熱を、それぞれ受給可能な系統B2と、
    系統A2から高温熱受給可能な系統B3と、により構成され、
    前記系統間熱融通制御系統Dが、
    系統A1から系統B2への冷熱供給(D21)、 系統A1から系統C1への冷熱供給、
    系統C1から系統B1への温熱供給、又は/及び、系統A1から系統B1への温熱供給、
    を適宜、切り替え可能とする手段であることを特徴とする請求項1に記載の熱供給システム。
  4. 前記系統Aが、未利用冷熱エネルギーを熱源とする系統A3、及び、未利用温熱エネルギーを熱源とする系統A4、により構成され、
    前記系統Bが、それぞれ系統A3から冷熱受給可能、かつ、系統A4から温熱受給可能な系統B3、B4により構成され、
    前記系統間熱融通制御系統Dが、
    系統A3から系統B4及び系統B5への並列的冷熱供給(D31、D32)、
    系統A3から系統B4及び系統B5への直列的冷熱供給(D33)、
    系統A3から系統B5への冷熱供給(D34)、及び、系統A4から系統B4への温熱供給(D35)、
    系統A4から系統B4及び系統B5への並列的冷熱供給(D36、D37)、
    系統A4から系統B4及び系統B5への直列的冷熱供給(D38)、
    を適宜、切り替え可能とする手段であることを特徴とする請求項1に記載の熱供給システム。
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