JP2014134119A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】等容度を向上させて燃費低減に寄与できる内燃機関を提供する。
【解決手段】燃焼ピストン3に連結される第一コンロッド4と、第一コンロッド4に連結される潤滑ピストン5と、潤滑ピストン5をシリンダ2の軸線方向において往復移動可能に保持する潤滑部6と、潤滑ピストン5に連結される第二コンロッド7と、第二コンロッド7に連結されて潤滑ピストン5よりもシリンダ2側に配置されるクランク機構8と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、シリンダ内を往復移動するピストンを備える内燃機関に関する。
一般的に、トラックなどの車両に採用される内燃機関は、シリンダ内を往復移動するピストンにコンロッドが連結され、このコンロッドにクランク機構が連結されることで、回転出力を得ている。
特開2001−207854号公報
ところで、近年は、大幅な燃費低減が求められていることから、内燃機関の燃焼効率を上げるために様々な技術が提案されており(例えば、特許文献1参照。)、燃焼効率を向上させて燃費低減を図る一つの手段として、内燃機関における等容度の向上が挙げられる。
しかしながら、従来の内燃機関では等容度の向上には限界があるため、等容度を向上させる観点から依然改善の余地がある。
そこで、本発明は、等容度を向上させて燃費低減に寄与できる内燃機関を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関は、シリンダ内を往復移動する燃焼ピストンを備える内燃機関であって、燃焼ピストンに連結される第一コンロッドと、第一コンロッドに連結される潤滑ピストンと、潤滑ピストンをシリンダの軸線方向において往復移動可能に保持する潤滑部と、潤滑ピストンに連結される第二コンロッドと、第二コンロッドに連結されて潤滑ピストンよりもシリンダ側に配置されるクランク機構と、を備える。
本発明に係る内燃機関によれば、第一コンロッドを介して燃焼ピストンと潤滑ピストンとが連結されており、潤滑ピストンが潤滑部によりシリンダの軸線方向において往復移動可能に保持されているため、燃焼ピストンがシリンダ内を往復移動すると、潤滑ピストンがシリンダの軸線方向において往復移動する。このとき、潤滑ピストンが下死点にあるときに燃焼ピストンは上死点にある位置関係になるとともに、潤滑ピストンと燃焼ピストンとは同じ速度で運動する。また、第二コンロッドを介して潤滑ピストンとクランク機構とが連結されているため、潤滑ピストンの往復移動に伴いクランク機構が回転する。このため、燃焼ピストンが上死点から下死点に向けて移動する際の燃焼ピストンの移動速度が、燃焼ピストンが下死点から上死点に向けて移動する際の燃焼ピストンの移動速度の半分程度に遅くなる。これにより、膨張行程での等容度が向上し、燃焼効率が良くなって燃費向上に寄与する。
更に、第一コンロッドにクランク機構が連結されている従来の内燃機関において燃焼ピストンが受ける摩擦損失は、潤滑ピストンが受けることになる。しかしながら、潤滑ピストンは燃焼に伴って高温にならないため、潤滑部と潤滑ピストンとの間に、例えば、ボールベアリング等の摩擦低減部材を配置することができる。これにより、内燃機関全体の摩擦損失を大幅に低減することができる。
しかも、潤滑ピストンがカウンターウェイトとして機能するため、クランク機構にカウンターウェイトを設けなくても、燃焼ピストンを円滑かつ安定して往復移動させることができる。
また、クランク機構の回転軸がシリンダの軸線から離れた位置に配置されているものとすることができる。
このようにクランク機構を配置することで、クランク機構と第一コンロッドとが干渉するのを防止することができる。
また、潤滑部と潤滑ピストンとの間に配置されるボールベアリングを更に備えるものとすることができる。
このように潤滑部と潤滑ピストンとの間にボールベアリングを配置することで、潤滑ピストンが往復移動する際の摩擦損失を大幅に低減することができる。
また、潤滑部は、潤滑ピストンを往復移動可能に保持して潤滑ピストンの燃焼ピストンとは反対側に空間を形成する潤滑シリンダを有し、潤滑シリンダに、空間に新気を流入させる新気流入ポートと、空間に排気ガスを流入させる排気流入ポートと、新気流入ポートから流入した新気と排気流入ポートから流入した排気ガスとの混合気を空間から流出させる混合気流出ポートと、が形成されており、新気流入ポート、排気流入ポート及び混合気流出ポートをそれぞれ開閉するバルブと、バルブの開閉を制御するバルブ開閉制御部と、を更に備えるものとすることができる。
このように構成することで、潤滑部を、EGRポンプ及び過給機として機能させることができる。つまり、燃焼ピストンの膨張行程及び吸気行程では、新気流入ポート及び排気流入ポートのバルブを開き、新気及び排気ガスを潤滑シリンダの空間に流入させる。一方、燃焼ピストンの排気行程及び圧縮行程では、少しタイミングを遅らして混合気流出ポートを開き、混合気を潤滑シリンダの空間から流出させる。これにより、EGRに排気ガスを流すことができるとともに、シリンダの吸気ポートに圧縮混合気を送り込むことができる。
また、潤滑部に設けられて潤滑ピストンの往復移動により発電するリニア発電機を更に備えるものとすることができる。
このように構成することで、内燃機関を駆動するとリニア発電機が発電するため、この発電した電気をバッテリーに蓄電することで、ハイブリッドシステムなどに利用することができる。
本発明によれば、等容度を向上させて燃費低減に寄与できる。
第1の実施形態に係る内燃機関を正面から見た概略断面図である。 第1の実施形態に係る内燃機関を側面から見た概略断面図である。 クランク角度と燃焼ピストンの速度との関係を示したグラフである。 第2の実施形態に係る内燃機関を正面から見た概略断面図である。 潤滑シリンダのポート構成例を示した概略図である。 内燃機関の各行程の状態を示した概略断面図である。 第3の実施形態に係る内燃機関を正面から見た概略断面図である。 第4の実施形態に係る内燃機関を正面から見た概略断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る内燃機関を正面から見た概略断面図である。図2は、第1の実施形態に係る内燃機関を側面から見た概略断面図である。図1及び図2に示すように、本実施形態に係る内燃機関1は、シリンダ2と、燃焼ピストン3と、第一コンロッド4と、潤滑ピストン5と、潤滑部6と、第二コンロッド7と、クランク機構8と、を備えている。そして、シリンダ2には、吸気ポート12及び排気ポート13が形成されており、吸気ポート12を開閉する吸気バルブ14と、排気ポート13を開閉する排気バルブ15と、が設けられている。なお、内燃機関1は、1気筒又は複数気筒で構成されており、各気筒に上記構成を備えている。
シリンダ2は、略円筒状に形成されて、その頭部に、燃料を燃焼室(不図示)に流入させるための吸気ポート(不図示)と、排気ガスを燃焼室から流出させるための排気ポート(不図示)が形成されている。
燃焼ピストン3は、シリンダ2内をシリンダ2の軸線方向に往復移動することが可能となっており、シリンダ2の燃焼室で燃料が燃焼することで、シリンダ2内を往復移動する。
第一コンロッド4は、直線状に形成されて、燃焼ピストン3と潤滑ピストン5とに連結されるものである。なお、燃焼ピストン3に対する第一コンロッド4の連結は、例えば、第一コンロッド4の一方端部に貫通させたピストンピン9を燃焼ピストン3に取り付けることにより行うことができる。また、潤滑ピストン5に対する第一コンロッド4の連結は、例えば、第一コンロッド4の他方端部に貫通させたピストンピン10を潤滑ピストン5に取り付けることにより行うことができる。
潤滑ピストン5は、第一コンロッド4の他方端部に連結されて、潤滑部6に往復移動可能に保持されている。なお、潤滑ピストン5は、潤滑部6に対して往復移動可能であれば、如何なる構成及び形状であってもよい。
潤滑部6は、潤滑ピストン5をシリンダ2の軸線方向において往復移動可能に保持している。このため、燃焼ピストン3の往復移動方向と潤滑ピストン5の往復移動方向とが同一直線となっている。潤滑部6に対する潤滑ピストン5の保持は、特に限定されるものではないが、例えば、ボールベアリング等の軸受機構で構成される摩擦低減部材を介して保持することが好ましい。この場合、摩擦低減部材は、潤滑部6と潤滑ピストン5との間に配置されていればよく、例えば、潤滑部6と一体的に設けてもよく、潤滑ピストン5と一体的に設けてもよく、潤滑部6及び潤滑ピストン5とは別体に設けてもよい。
第二コンロッド7は、湾曲した棒状に形成されて、一方端部が潤滑ピストン5に連結されている。また、第二コンロッド7は、潤滑ピストン5からシリンダ2側に向けて延びて、他方端部がクランク機構8に連結されている。なお、潤滑ピストン5に対する第二コンロッド7の連結は、例えば、潤滑ピストン5に取り付けられて第一コンロッド4を貫通させたピストンピン10を、第二コンロッド7の一方端部にも貫通させることにより行うことができる。この場合、第二コンロッド7は、第一コンロッド4を挟むように、2本構成とすることができる。
クランク機構8は、燃焼ピストン3の往復運動を回転運動に変換する機構であり、第二コンロッド7が連結される周知のクランクシャフト11を備えている。クランク機構8は、潤滑ピストン5よりもシリンダ2側に配置されている。そして、クランク機構8が第一コンロッド4と干渉しないように、クランク機構8の回転軸が、シリンダ2の軸線から離れた位置に配置されており、より好ましくは、クランク機構8の可動域全体が、シリンダ2の軸線から離れた位置に配置されている。なお、クランクシャフト11に対する第二コンロッド7の連結は、例えば、第二コンロッド7の他方端部にクランクシャフト11を貫通させることにより行うことができる。なお、クランク機構8には、回転するクランク機構8の角速度を一定にするために、フライホイール等の機構が直接的又は間接的に連結されている。
次に、内燃機関1の動作について説明する。
まず、シリンダ2内に供給された燃料が燃焼することにより燃焼ピストン3がシリンダ2内において往復移動すると、この往復移動が燃焼ピストン3から第一コンロッド4を介して潤滑ピストン5に伝達される。このとき、潤滑ピストン5が潤滑部6によりシリンダ2の軸線方向において往復移動可能に保持されているため、潤滑ピストン5は、燃焼ピストン3と同様にシリンダ2の軸線方向において往復移動する。
そして、潤滑ピストン5が往復移動すると、この往復移動が潤滑ピストン5から第二コンロッド7を介してクランク機構8に伝達されて、クランク機構8が回転する。このため、燃焼ピストン3が上死点付近にあるときは、燃焼ピストン3の速度が、従来の内燃機関における燃焼ピストンの速度の半分程度になる。
ここで、図3を参照して、クランク機構と燃焼ピストンとの関係について詳しく説明する。図3は、クランク角度と燃焼ピストンの速度との関係を示したグラフである。なお、図3では、燃焼ピストン3が上死点にある時のクランク機構8のクランク角度を−180度としている。
図3に示すように、従来の一般的な内燃機関の燃焼ピストンは、クランク角度が0度のときに上死点となり、クランク角度が180度のときに下死点となるため、クランク角度が0度から180度になる区間が膨張行程となる。一方、本実施形態に係る内燃機関1の燃焼ピストン3は、クランク角度が−180度のときに上死点となり、クランク角度が0度のときに下死点となるため、クランク角度が−180度から0度になる区間が膨張行程となる。ここで、従来の一般的な内燃機関において、燃焼ピストンが上死点(クランク角度が0度)から下死点(クランク角度が180度)に向けて移動する際の燃焼ピストンの移動速度をvとし、本実施形態に係る内燃機関1において、燃焼ピストン3が上死点(クランク角度が−180度)から下死点(クランク角度が0度)に向けて移動する際の燃焼ピストン3の移動速度をvとする。すると、移動速度vが移動速度vの半分程度に遅くなる(v≒1/2v)。特に、燃焼ピストン3が上死点(クランク角度が−180度)にあるときからクランク角度が30度進んだときの燃焼ピストン3の移動速度vは、燃焼ピストン3が下死点(クランク角度が0度)にあるときからクランク角度が30度進んだときの燃焼ピストン3の移動速度vの半分程度となる。
これにより、膨張行程での等容度が向上するため、燃焼効率が良くなって燃費向上に寄与する。
また、燃焼ピストン3が受ける摩擦損失は、燃焼ピストン3と同様にシリンダ2の軸線方向において往復移動する潤滑ピストン5が受けるため、内燃機関1全体の摩擦損失を低減することができる。しかも、潤滑ピストン5は、シリンダ2から離れており、燃料の燃焼に伴う加熱の影響が小さいため、潤滑部6と潤滑ピストン5との間にベアリング等の摩擦低減部材を配置することができる。これにより、内燃機関1全体の摩擦損失を大幅に低減することができる。
また、潤滑ピストン5がカウンターウェイトとして機能するため、燃焼ピストン3を円滑かつ安定して往復移動させることができる。
また、クランク機構8の回転軸又はクランク機構8の可動域全体がシリンダ2の軸線から離れているため、クランク機構8と第一コンロッド4とが干渉するのを防止することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る内燃機関は、基本的に第1の実施形態に係る内燃機関と同様であるが、潤滑部をEGRポンプ及び過給機としても機能させる点で、第1の実施形態に係る内燃機関と相違する。このため、以下の説明では、第1の実施形態に係る内燃機関と同様の事項の説明を省略し、第1の実施形態に係る内燃機関と相違する事項のみ説明する。
図4は、第2の実施形態に係る内燃機関を正面から見た概略断面図である。図4に示すように、本実施形態に係る内燃機関21は、シリンダ2と、燃焼ピストン3と、第一コンロッド4と、潤滑ピストン5と、潤滑部22と、第二コンロッド7と、クランク機構8と、を備えている。なお、シリンダ2には、吸気ポート12及び排気ポート13が形成されており、吸気ポート12を開閉する吸気バルブ14と、排気ポート13を開閉する排気バルブ15と、が設けられている。
潤滑部22は、潤滑ピストン5を往復移動可能に保持して潤滑ピストン5の燃焼ピストン3とは反対側に空間Aを形成する潤滑シリンダ23を備えている。
潤滑シリンダ23には、空間Aに連通される複数のポート24が形成されており、各ポート24を開閉する複数の開閉バルブ25が設けられている。なお、潤滑ピストン5には、排気ガス及び混合気を潤滑シリンダ23内に封じるピストンリングが嵌め込まれている。
図5は、潤滑シリンダのポート構成例を示した概略図である。図5に示すように、潤滑シリンダ23に形成されるポート24は、空間Aに新気を流入させる新気流入ポート24aと、排気ポート13から分岐されるEGR(不図示)に連通されて、空間Aに排気ガスを流入させる排気流入ポート24bと、吸気ポート12に連通されて、新気流入ポート24aから流入した新気と排気流入ポート24bから流入した排気ガスとの混合気を空間Aから流出させる混合気流出ポート24cと、を備えている。なお、新気流入ポート24a、排気流入ポート24b及び混合気流出ポート24cの形成数は、特に制限されることなく、適宜変更することができる。
そして、内燃機関1には、吸気バルブ14及び排気バルブ15を開閉制御するとともに、各開閉バルブ25を開閉制御するバルブ開閉制御部26が設けられている。なお、バルブ開閉制御部26は、例えば、車両のECUに設けることができる。
次に、図6を参照して、内燃機関21の動作について説明する。図6は、内燃機関の各行程の状態を示した概略断面図である。なお、図6(a)は、膨張行程を示しており、図6(b)は、排気行程を示しており、図6(a)は、吸気行程を示しており、図6(d)は、圧縮行程を示している。
図6(a)に示すように、燃料が燃焼されてシリンダ2内の燃焼室が膨張する膨張行程では、潤滑ピストン5により空間Aが狭められていく。なお、膨張行程では、吸気ポート12及び排気ポート13が閉じられる。そこで、開閉バルブ25の開閉制御により、新気流入ポート24a及び排気流入ポート24bを閉じて、混合気流出ポート24cを開く。このとき、混合気流出ポート24cの開くタイミングを遅らせることで、空間A内の混合気が圧縮された状態で混合気流出ポート24cから排出される。これにより、EGRに排気ガスが流れる。そして、混合気流出ポート24cから排出された圧縮混合気をサージタンクに溜めておく。
図6(b)に示すように、燃焼室で燃焼した排気ガスを廃棄する排気行程では、潤滑ピストン5により空間Aが広げられていく。なお、排気行程では、吸気ポート12が閉じられ、排気ポート13が開かれる。そこで、開閉バルブ25の開閉制御により、混合気流出ポート24cを閉じて、新気流入ポート24a及び排気流入ポート24bを開く。これにより、新気が空間Aに供給されるとともに、EGRを介して排気ガスが空間Aに供給される。
図6(c)に示すように、燃焼室に混合ガスを吸気する吸気行程では、潤滑ピストン5により空間Aが狭められていく。なお、吸気行程では、吸気ポート12が開かれ、排気ポート13が閉じられる。そこで、開閉バルブ25の開閉制御により、新気流入ポート24a及び排気流入ポート24bを閉じて、混合気流出ポート24cを開く。このとき、混合気流出ポート24cの開くタイミングを遅らせることで、空間A内の混合気が圧縮された状態で混合気流出ポート24cから排出される。これにより、EGRに排気ガスが流れる。そして、混合気流出ポート24cから排出された圧縮混合気とサージタンクに溜めておいた圧縮混合気とをシリンダ2の吸気ポート12に送り込む。
図6(d)に示すように、燃焼室に供給された混合気を圧縮する圧縮行程では、潤滑ピストン5により空間Aが広げられていく。なお、圧縮行程では、吸気ポート12及び排気ポート13が閉じられる。そこで、開閉バルブ25の開閉制御により、混合気流出ポート24cを閉じて、新気流入ポート24a及び排気流入ポート24bを開く。これにより、新気が空間Aに供給されるとともに、EGRを介して排気ガスが空間Aに供給される。
このように構成することで、燃料を燃焼させて燃焼ピストン3を往復移動させることにより、EGRに排気ガスを流すことができるとともに、圧縮された混合気をシリンダ2の吸気ポート12に送り込むことができる。このため、潤滑部22をEGRポンプ及び過給機としても機能させることができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態に係る内燃機関は、基本的に第1の実施形態に係る内燃機関と同様であるが、潤滑部にリニア発電機を設けてハイブリッドシステムに適用する点で、第1の実施形態に係る内燃機関と相違する。このため、以下の説明では、第1の実施形態に係る内燃機関と同様の事項の説明を省略し、第1の実施形態に係る内燃機関と相違する事項のみ説明する。
図7は、第3の実施形態に係る内燃機関を正面から見た概略断面図である。図7に示すように、本実施形態に係る内燃機関31は、シリンダ2と、燃焼ピストン3と、第一コンロッド4と、潤滑ピストン5と、潤滑部6と、第二コンロッド7と、クランク機構8と、リニア発電機32と、バッテリー33と、ハイブリッドモータ34と、を備えている。
リニア発電機32は、振動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機である。リニア発電機32は、潤滑ピストン5を心棒として、潤滑部6にコイルを巻いたものである。このため、潤滑ピストン5が往復移動することにより、潤滑部6に巻かれたコイルに電流が発生する。
バッテリー33は、リニア発電機32で発電された電気を蓄積する蓄電装置である。
ハイブリッドモータ34は、バッテリー33に蓄電された電気により出力軸を回転させるモータである。そして、ハイブリッドモータ34の出力軸に車両のタイヤが直接的または間接的に連結されている。
このように構成することで、内燃機関31を駆動させるとリニア発電機32が発電するため、この発電した電気をバッテリー33に蓄電することで、ハイブリッドモータ34を駆動源とするハイブリッドシステムなどに利用することができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態に係る内燃機関は、第2の実施形態に係る内燃機関と第3の実施形態に係る内燃機関とを組み合わせたものである。このため、以下の説明では、第2及び第3の実施形態に係る内燃機関と同様の事項の説明を省略し、第2及び第3の実施形態に係る内燃機関と相違する事項のみ説明する。
図8は、第4の実施形態に係る内燃機関を正面から見た概略断面図である。図8に示すように、本実施形態に係る内燃機関41は、シリンダ2と、燃焼ピストン3と、第一コンロッド4と、潤滑ピストン5と、潤滑部22と、第二コンロッド7と、クランク機構8と、リニア発電機32と、バッテリー33と、ハイブリッドモータ34と、を備えている。
第2の実施形態と同様に、シリンダ2には、吸気ポート12及び排気ポート13が形成されており、吸気ポート12を開閉する吸気バルブ14と、排気ポート13を開閉する排気バルブ15と、が設けられている。また、潤滑部22の潤滑シリンダ23には、空間Aに連通される複数のポート24が形成されており、各ポート24を開閉する複数の開閉バルブ25が設けられている。
第3の実施形態と同様に、リニア発電機32は、潤滑ピストン5を心棒として、潤滑部22にコイルを巻いたものである。
このように構成することで、潤滑部をEGRポンプ及び過給機として機能させることができるとともに、内燃機関を駆動することによりリニア発電機で発電することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、第二コンロッドが湾曲した棒状に形成されるものとして説明したが、第二コンロッドは、本発明の機能が達成される範囲で、様々な形状とすることができる。また、クランク機構は、潤滑ピストンよりもシリンダ側に配置されていれば、如何なる位置に配置してもよい。
1…内燃機関、2…シリンダ、3…燃焼ピストン、4…第一コンロッド、5…潤滑ピストン、6…潤滑部、7…第二コンロッド、8…クランク機構、9…ピストンピン、10…ピストンピン、11…クランクシャフト、12…吸気ポート、13…排気ポート、14…吸気バルブ、15…排気バルブ、21…内燃機関、22…潤滑部、23…潤滑シリンダ、24…ポート、24a…新気流入ポート、24b…排気流入ポート、24c…混合気流出ポート、24c…混合気流出ポート、25…開閉バルブ、26…バルブ開閉制御部、31…内燃機関、32…リニア発電機、33…バッテリー、34…ハイブリッドモータ、41…内燃機関、A…空間。

Claims (5)

  1. シリンダ内を往復移動する燃焼ピストンを備える内燃機関であって、
    前記燃焼ピストンに連結される第一コンロッドと、
    前記第一コンロッドに連結される潤滑ピストンと、
    前記潤滑ピストンを前記シリンダの軸線方向において往復移動可能に保持する潤滑部と、
    前記潤滑ピストンに連結される第二コンロッドと、
    前記第二コンロッドに連結されて前記潤滑ピストンよりも前記シリンダ側に配置されるクランク機構と、
    を備える内燃機関。
  2. 前記クランク機構の回転軸が前記シリンダの軸線から離れた位置に配置されている、
    請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記潤滑部と前記潤滑ピストンとの間に配置されるボールベアリングを更に備える、
    請求項1又は2に記載の内燃機関。
  4. 前記潤滑部は、前記潤滑ピストンを往復移動可能に保持して前記潤滑ピストンの前記燃焼ピストンとは反対側に空間を形成する潤滑シリンダを有し、前記潤滑シリンダに、前記空間に新気を流入させる新気流入ポートと、前記空間に排気ガスを流入させる排気流入ポートと、前記新気流入ポートから流入した新気と前記排気流入ポートから流入した排気ガスとの混合気を前記空間から流出させる混合気流出ポートと、が形成されており、
    前記新気流入ポート、前記排気流入ポート及び前記混合気流出ポートをそれぞれ開閉するバルブと、
    前記バルブの開閉を制御するバルブ開閉制御部と、を更に備える、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の内燃機関。
  5. 前記潤滑部に設けられて前記潤滑ピストンの往復移動により発電するリニア発電機を更に備える、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の内燃機関。
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Citations (8)

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