JP2014133391A - 液体噴射ヘッドの流路部材、液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部の流路からの液体の漏出を防止できるようにして、製品品質の安定化を図ることのできる液体噴射ヘッドの流路部材、液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置を提供する。
【解決手段】金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fを積層して相互に拡散接合する。積層方向の端部に配置される金属板50Aに、流入口51と流出口52とを設ける。積層方向の端部以外に配置される金属板50B,50C,50D,50Eに、流入口51と前記流出口52とを導通させる流路54を設ける。すべての金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fが積層方向全域で重合される全重合部70を、流入口51と流出口52と流路54の外側を取り囲む領域に連続して設ける。
【選択図】図4
【解決手段】金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fを積層して相互に拡散接合する。積層方向の端部に配置される金属板50Aに、流入口51と流出口52とを設ける。積層方向の端部以外に配置される金属板50B,50C,50D,50Eに、流入口51と前記流出口52とを導通させる流路54を設ける。すべての金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fが積層方向全域で重合される全重合部70を、流入口51と流出口52と流路54の外側を取り囲む領域に連続して設ける。
【選択図】図4
Description
この発明は、液体貯留部から導入された液体を液体噴射部に供給する液体噴射ヘッドの流路部材と、その流路部材を含む液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置に関するものである。
近年、記録紙等にインク等の液滴を吐出して文字や図形を描画する、或いは、素子基板等の表面に特殊機能を有する液滴を吐出して機能性薄膜を形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。この方式は、インク等の液体を液体貯留部(液体タンク)から供給管を介して液体噴射ヘッドに供給し、液体噴射ヘッドのチャンネルに充填した液体を、ノズルを通して被記録媒体上に吐出する。
ここで用いられる液体噴射ヘッドは、液体を噴射する液体噴射部(ヘッドチップ)と、液体導入部から導入された液体を液体噴射部に供給する流路部材と、を備えている。流路部材は、樹脂によって型成形されることがあるが、流路部材を樹脂によって型成形すると、金型と金型の境界部に形成されるパーティングラインに微細なバリが発生し、そのバリが液体噴射ヘッドの使用時に製品面から脱落する可能性がある。また、流路部材を樹脂によって型成形する場合には、造形後に多くの後工程を必要し、そのことが製造コストの高騰を招く原因となり易い。
このため、これに対処する液体噴射ヘッドの流路部材として、予め孔や溝を形成しておいた複数の金属板を積層し、金属板相互を拡散接合によって一体に接合するようにしたものが案出されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の流路部材は、複数の金属板が積層されて拡散接合されたものであり、積層方向の一端の金属板に、積層方向に貫通して外部の液体貯留部と接続される流入口が設けられるとともに、積層方向の中間領域の金属板に、積層方向と直交する方向に開口して外部の液体噴射部と接続される流出口と、流入口と流出口を導通させる流路とが設けられている。金属板に形成される流入口や流出口、流路等は、金属板同士を拡散接合する前に予め打ち抜きやエッチング等によって形成される。
しかし、特許文献1に記載の流路部材は、外部の液体噴射部と接続される流出口が金属板の積層方向と直交する方向に開口して形成されているため、流出口の上方や下方に位置される金属板同士の重合領域は拡散接合時に充分な接触圧を作用させることができなくなり、部分的な接合力の不足が生じ易くなる。つまり、拡散接合は、接合する材料同士を密着させ、雰囲気ガスや接触圧、温度等を正確に管理し、原子の拡散を利用して材料同士を接合するものであるため、金属板同士の接合領域の上下に流出口のような空間部が存在すると、拡散接合時に所定の接触圧を得ることができなくなり、その部分に接合力の不足が生じ易くなる。そして、金属板同士の接合領域に接合力の不足が生じると、内部の流路からの液体の漏出を招く可能性が考えられる。
そこでこの発明は、内部の流路からの液体の漏出を防止できるようにして、製品品質の安定化を図ることのできる液体噴射ヘッドの流路部材、液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置を提供しようとするものである。
この発明に係る液体噴射ヘッドの流路部材は、液体貯留部から導入された液体を液体噴射部に供給する液体噴射ヘッドの流路部材であって、複数の板状金属ブロックが積層されて相互に拡散接合されるとともに、積層方向の端部に配置される前記板状金属ブロックに、積層方向に貫通して前記液体貯留部に接続される流入口と、積層方向に貫通して前記液体噴射部に接続される流出口と、が設けられ、積層方向の端部以外に配置される前記板状金属ブロックに、前記流入口と前記流出口とを導通させる流路が設けられ、前記板状金属ブロックのすべてが積層方向全域で重合される全重合部が、前記流入口と前記流出口と前記流路の外側を取り囲む領域に連続して設けられている。
この構成により、流入部と流出部とが板状金属ブロックの積層方向と直交する方向に開口せず、流入口と流出口と流路の外側が全重合部によって連続的に取り囲まれることになる。板状金属ブロックの拡散接合時には、全重合部に充分な接触圧がほぼ均等に作用し、その結果、全板状金属ブロックの流入口と流出口と流路を取り囲む領域が均一に接合されることになる。
この構成により、流入部と流出部とが板状金属ブロックの積層方向と直交する方向に開口せず、流入口と流出口と流路の外側が全重合部によって連続的に取り囲まれることになる。板状金属ブロックの拡散接合時には、全重合部に充分な接触圧がほぼ均等に作用し、その結果、全板状金属ブロックの流入口と流出口と流路を取り囲む領域が均一に接合されることになる。
この発明に係る液体噴射ヘッドの流路部材は、4枚以上の板状金属ブロックが積層されて相互に拡散接合されるものであっても良い。
また、この発明に係る液体噴射ヘッドの流路部材は、前記流路を形成する板状金属ブロックに、流路内の液圧変動を緩和する容積ダンパが設けられるようにしても良い。
これにより、流路内に流入した液体は、板状金属ブロックに設けられた容積ダンパによって液圧変動を緩和される。
これにより、流路内に流入した液体は、板状金属ブロックに設けられた容積ダンパによって液圧変動を緩和される。
また、この発明に係る液体噴射ヘッドの流路部材は、前記流路を形成する板状金属ブロックに、流路内を通過する異物を捕捉するフィルタが設けられるようにしても良い。
これにより、流路内に流入した液体は、板状金属ブロックに設けられたフィルタによって異物を除去される。
これにより、流路内に流入した液体は、板状金属ブロックに設けられたフィルタによって異物を除去される。
また、この発明に係る液体噴射ヘッドの流路部材は、前記流路を形成する一の板状金属ブロックに、流路内の液圧変動を緩和する容積ダンパが設けられ、前記流路を形成する別の一の板状金属ブロックに、流路内を通過する異物を捕捉するフィルタが設けられ、前記フィルタが、前記流路の前記容積ダンパの下流側で前記容積ダンパに臨んで配置されるようにすることが望ましい。
これにより、別の一の板状金属ブロックに設けられたフィルタは、流路中の異物を捕捉する本来の機能を発揮するとともに、容積ダンパと協働して流路を流れる液体の液圧変動を緩和するようになる。
これにより、別の一の板状金属ブロックに設けられたフィルタは、流路中の異物を捕捉する本来の機能を発揮するとともに、容積ダンパと協働して流路を流れる液体の液圧変動を緩和するようになる。
さらに、この発明に係る液体噴射ヘッドの流路部材は、前記フィルタの上流側に隣接する板状金属ブロックに、前記フィルタで捕捉された気泡を外部に排出するための気泡抜き溝が設けられるようにしても良い。
これにより、フィルタ部分で異物とともに気泡が捕捉されると、その気泡は、フィルタの上流側において気泡抜き溝を通して外部に排出される。
これにより、フィルタ部分で異物とともに気泡が捕捉されると、その気泡は、フィルタの上流側において気泡抜き溝を通して外部に排出される。
また、この発明に係る液体噴射ヘッドの流路部材は、前記気泡抜き溝の前記流路に開口する側の端部が、前記フィルタの上流側の空間の鉛直上方領域に配置されるようにしても良い。
これにより、フィルタ部分で捕捉された気泡は通路内の液中を浮上して、スムーズに気泡抜き溝内に流入するようになる。
これにより、フィルタ部分で捕捉された気泡は通路内の液中を浮上して、スムーズに気泡抜き溝内に流入するようになる。
また、この発明に係る液体噴射ヘッドの流路部材は、前記気泡抜き溝を外部と連通させるための気泡排出孔の端部が、前記流出口が設けられる積層方向の端部の板状金属ブロックに開口することが望ましい。
これにより、液体の初期充填時等に気泡排出孔から気体とともに排出される液体を、流出口に近接する位置において回収することが可能になる。つまり、流出口から吐出された余剰の液体を回収する回収機構と、気泡排出孔から排出された液体を回収する回収機構とを共用することが可能になる。
これにより、液体の初期充填時等に気泡排出孔から気体とともに排出される液体を、流出口に近接する位置において回収することが可能になる。つまり、流出口から吐出された余剰の液体を回収する回収機構と、気泡排出孔から排出された液体を回収する回収機構とを共用することが可能になる。
さらに、この発明に係る液体噴射ヘッドの流路部材は、前記流入口と前記流出口とが、積層方向の一端部の同じ板状金属ブロックに設けられることが好ましい。
これにより、流入口に接続される供給管や流出口に接続される液体噴射部が、同一面上に集約して配置されることになる。したがって、液体噴射ヘッドの全体をコンパクト化できるようになる。
これにより、流入口に接続される供給管や流出口に接続される液体噴射部が、同一面上に集約して配置されることになる。したがって、液体噴射ヘッドの全体をコンパクト化できるようになる。
この発明に係る液体噴射ヘッドは、前記いずれかの流路部材と、前記流出口に接続される液体噴射部と、を備えている。
この発明に係る液体噴射装置は、前記液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給部と、前記液体噴射ヘッドと対向する位置を通過するように被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送部と、を有する
この発明によれば、流入部と流出部とが板状金属ブロックの積層方向と直交する方向に開口せず、流入口と流出口と流路の外側が全重合部によって連続的に取り囲まれるため、板状金属ブロックの拡散接合時に、全板状金属ブロックの流入口と流出口と流路とを取り囲む領域を均一に接合し、使用時における内部の流路からの液体の漏れを防止することができる。したがって、この発明によれば、製品品質の安定化を図ることができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下では、液体噴射ヘッドを用いる液体噴射装置の一例として、インク(液体)を利用して記録紙に記録を行うインクジェットプリンタ1を挙げて説明する。
なお、以下では、液体噴射ヘッドを用いる液体噴射装置の一例として、インク(液体)を利用して記録紙に記録を行うインクジェットプリンタ1を挙げて説明する。
最初に、図1〜図10に示す実施形態について説明する。
図1は、インクジェットプリンタ1の斜視図である。
この実施形態のインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、インクWを吐出する複数の液体噴射ヘッド2と、記録紙(被記録媒体)Pを予め決められた矢印L1方向(搬送方向)に搬送する搬送手段3と、前記搬送方向と直交する矢印L2方向(走査方向)に複数の液体噴射ヘッド2を往復移動させる移動手段4と、を備えている。
図1は、インクジェットプリンタ1の斜視図である。
この実施形態のインクジェットプリンタ1は、図1に示すように、インクWを吐出する複数の液体噴射ヘッド2と、記録紙(被記録媒体)Pを予め決められた矢印L1方向(搬送方向)に搬送する搬送手段3と、前記搬送方向と直交する矢印L2方向(走査方向)に複数の液体噴射ヘッド2を往復移動させる移動手段4と、を備えている。
つまり、このインクジェットプリンタ1は、記録紙Pを矢印L1方向に搬送させながら、矢印L1方向と直交する矢印L2方向に液体噴射ヘッド2を移動させて、記録紙Pに文字や画像を記録する、いわゆるシャトルタイプのプリンタである。
なお、この実施形態では、それぞれ異なる色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロー)のインクWを吐出する4つの液体噴射ヘッド2を備えている場合を例にしている。なお、これら4つの液体噴射ヘッド2は、同一構成とされている。
なお、この実施形態では、それぞれ異なる色(例えば、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロー)のインクWを吐出する4つの液体噴射ヘッド2を備えている場合を例にしている。なお、これら4つの液体噴射ヘッド2は、同一構成とされている。
各液体噴射ヘッド2は、略直方体形状の筐体5内に組み込まれたキャリッジ6に搭載されている。
キャリッジ6は、複数の液体噴射ヘッド2を載置する平板状の基台6aと、この基台6aから垂直に立ち上がった壁部6bとで構成されている。そして、キャリッジ6は、矢印L2方向に沿って配置されたガイドレール7によって往復移動可能に支持されている。また、キャリッジ6は、ガイドレール7に支持された状態で一対のプーリ8に巻回された搬送ベルト9に連結されている。一対のプーリ8のうち、一方のプーリ8はモータ10の出力軸に連結され、モータ10からの回転駆動力を受けて回転するようになっている。これにより、キャリッジ6は、矢印L2方向に向けて往復移動できるようになっている。
すなわち、これらガイドレール7、プーリ8、搬送ベルト9及びモータ10は、上述した移動手段4として機能する。
キャリッジ6は、複数の液体噴射ヘッド2を載置する平板状の基台6aと、この基台6aから垂直に立ち上がった壁部6bとで構成されている。そして、キャリッジ6は、矢印L2方向に沿って配置されたガイドレール7によって往復移動可能に支持されている。また、キャリッジ6は、ガイドレール7に支持された状態で一対のプーリ8に巻回された搬送ベルト9に連結されている。一対のプーリ8のうち、一方のプーリ8はモータ10の出力軸に連結され、モータ10からの回転駆動力を受けて回転するようになっている。これにより、キャリッジ6は、矢印L2方向に向けて往復移動できるようになっている。
すなわち、これらガイドレール7、プーリ8、搬送ベルト9及びモータ10は、上述した移動手段4として機能する。
また、筐体5には、矢印L2方向に沿う一対の搬入ローラ15と、同様に矢印L2方向に沿う一対の搬送ローラ16と、が矢印L1方向に間隔を空けて並設されている。一対の搬入ローラ15は、筐体5の背面側に設けられ、一対の搬送ローラ16は筐体5の前面側に設けられている。そして、これらの一対の搬入ローラ15と一対の搬送ローラ16とは、図示しないモータによって記録紙Pを間に挟んだ状態で回転するようになっている。これにより、筐体5の背面側から前面側に向かって(矢印L1方向に向かって)記録紙Pを搬送することができる。
すなわち、これら一対の搬入ローラ15と一対の搬送ローラ16とは、上述した搬送手段3として機能する。
すなわち、これら一対の搬入ローラ15と一対の搬送ローラ16とは、上述した搬送手段3として機能する。
また、筐体5内には、異なる色のインクWを夫々貯留する液体貯留部である4つのインクタンク41が設置されている。これらの各インクタンク41は、可撓性を有するインク供給配管40を介して対応する液体噴射ヘッド2に接続されている。各インクタンク41から対応する液体噴射ヘッド2には、図示しないポンプによってインクが圧送される。
図2は、この実施形態における液体噴射ヘッド2の斜視図であり、図3は、液体噴射ヘッド2の図2のA−A断面に対応する断面図である。
液体噴射ヘッド2は、図1に示すキャリッジ6の基台6aにねじ止め等によって固定される。液体噴射ヘッド2は、液体噴射部であるヘッドチップ21と、インクタンク41から導入されたインクをヘッドチップ21に供給する流路部材22と、ヘッドチップ21内の電極を制御する制御回路を有する制御基板23と、を備えている。制御基板23上の制御回路とヘッドチップ21の電極とはフレキシブル基板27を介して電気的に接続されている。
液体噴射ヘッド2は、図1に示すキャリッジ6の基台6aにねじ止め等によって固定される。液体噴射ヘッド2は、液体噴射部であるヘッドチップ21と、インクタンク41から導入されたインクをヘッドチップ21に供給する流路部材22と、ヘッドチップ21内の電極を制御する制御回路を有する制御基板23と、を備えている。制御基板23上の制御回路とヘッドチップ21の電極とはフレキシブル基板27を介して電気的に接続されている。
この実施形態の流路部材22は、正面視が略長方形状の板状のブロックによって構成されており、その略長方形状の一面に、ヘッドチップ21と制御基板23とが取り付けられている。この実施形態では、流路部材22がヘッドチップ21と制御基板23とを保持するベースプレートを兼ねている。
ヘッドチップ21は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等の圧電材料から成るプレート材に複数の噴射チャンネル35が設けられ、その各噴射チャンネル35にフレキシブル基板27に接続される上記の電極(図示省略)が設けられている。各噴射チャンネル35は、電極に電圧が印加されることでその内容量を変化させる。なお、複数の噴射チャンネル35は、図3における紙面と直交する方向に隣接して配置されている。
また、ヘッドチップ2の下端には、図3に示すように、複数のノズル孔33aを有するノズルプレート33(図2では省略)が接合されている。このノズルプレート33のノズル孔33aは、ヘッドチップ2の各噴射チャンネル35に対応して設けられている。噴射チャンネル35にインクが充填された状態において、任意の噴射チャンネル35の電極に電圧が印加されると、その噴射チャンネル35の内容量が変化し、噴射チャンネル35内のインクがノズル孔33aを通して外部に噴射される。
また、ヘッドチップ21の流路部材22に接続される側の側面には、複数の噴射チャンネル35に跨って導通するインク導入口17が設けられ、このインク導入口17を通して流路部材22から各噴射チャンネル35にインクが充填されるようになっている。
以下、流路部材22の詳細について説明する、なお、以下の流路部材22の説明においては、図2においてヘッドチップ21や制御基板23が取り付けられる側を「前」と呼び、それと逆側を「後」と呼ぶものとする。
図4は、流路部材22の単品を示す斜視図であり、図5は、流路部材22の分解斜視図である。
この実施形態の流路部材22は、略長方形状の6枚の薄肉の金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fが積層され、隣接する金属板50A,50B,50C,50D,50E,50F同士が拡散接合によって一体に接合されている。この実施形態では、金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fが板状金属ブロックを構成している。なお、この実施形態では、板状金属ブロックが6枚積層された構成とされているが、積層する板状金属ブロックの枚数は4枚以上であれば6枚に限定されるものではない。
金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fとしては、例えば、厚さが0.1mm〜0.5mmのステンレス鋼、ニッケル合金等の薄板金属を使用することができる。
この実施形態の流路部材22は、略長方形状の6枚の薄肉の金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fが積層され、隣接する金属板50A,50B,50C,50D,50E,50F同士が拡散接合によって一体に接合されている。この実施形態では、金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fが板状金属ブロックを構成している。なお、この実施形態では、板状金属ブロックが6枚積層された構成とされているが、積層する板状金属ブロックの枚数は4枚以上であれば6枚に限定されるものではない。
金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fとしては、例えば、厚さが0.1mm〜0.5mmのステンレス鋼、ニッケル合金等の薄板金属を使用することができる。
図6〜図8は、金属板50A,50B,50Cの各正面図であり、図9は、金属板50D,50Eの正面図、図10は、金属板50Fの正面図である。
図4〜図6に示すように、最前部に配置される金属板50Aには、液体貯留部であるインクタンク41に接続される円形状の流入口51と、液体噴射部であるヘッドチップ21に接続される横長の長方形状の流出口52と、が形成されている。流入口51は、金属板50Aの正面視右側の上隅の近傍に厚み方向に貫通して形成され、流出口52は、金属板50Aの下縁部に厚み方向に貫通して形成されている。流入口51には、図2に示すように接続ノズル53が取り付けられ、その接続ノズル53に、図1に示すインク供給配管40が接続されるようになっている。また、流出口52は、ヘッドチップ21のインク導入口17に突き合わされるようになっている。
図4〜図6に示すように、最前部に配置される金属板50Aには、液体貯留部であるインクタンク41に接続される円形状の流入口51と、液体噴射部であるヘッドチップ21に接続される横長の長方形状の流出口52と、が形成されている。流入口51は、金属板50Aの正面視右側の上隅の近傍に厚み方向に貫通して形成され、流出口52は、金属板50Aの下縁部に厚み方向に貫通して形成されている。流入口51には、図2に示すように接続ノズル53が取り付けられ、その接続ノズル53に、図1に示すインク供給配管40が接続されるようになっている。また、流出口52は、ヘッドチップ21のインク導入口17に突き合わされるようになっている。
流入口51と流出口52は、流路部材22の内部に設けられた流路54によって導通している。流路54は、最前部と最後部の金属板50A,50Fを除く中間領域の4枚の金属板50B〜50Eに形成された複数の孔と溝によって構成されている。なお、流路54を構成する孔と溝はいずれも金属板を貫通するものであるが、説明の便宜上、金属板を貫通する部分がその金属板の板面方向に沿って比較的長く連続するものを溝と呼び、その他のものを孔と呼ぶものとする。
ここで、金属板50B〜50Eに形成される流路54の構成要素について、図5中に矢印で示したインクの流れに沿って順次説明する。
二枚目と三枚目の金属板50B,50Cの正面視右側の上隅の近傍には、流入口51と導通する円形の第1貫通孔55と第2貫通孔56が形成され、四枚目と五枚目の金属板50D,50Eには、一端が第2貫通孔56と導通するL字状の第1屈曲溝57が形成されている。第1屈曲溝57の他端部は金属板50D,50Eのほぼ中心部位置まで延出している。
二枚目と三枚目の金属板50B,50Cの正面視右側の上隅の近傍には、流入口51と導通する円形の第1貫通孔55と第2貫通孔56が形成され、四枚目と五枚目の金属板50D,50Eには、一端が第2貫通孔56と導通するL字状の第1屈曲溝57が形成されている。第1屈曲溝57の他端部は金属板50D,50Eのほぼ中心部位置まで延出している。
また、三枚目の金属板50Cのほぼ中心部位置には、第1屈曲溝57の他端部と導通する第3貫通孔58が形成され、二枚目の金属板50Bには、中央上部寄りに配置された比較的大開口面積の方形孔59と、第3貫通孔58の前部領域(下流側)と方形孔59とを接続する直線状の接続溝60とが形成されている。
三枚目の金属板50Cのうちの、二枚目の金属板50Bの方形孔59と対応する位置には、方形孔59よりも一回り小さい略方形状のフィルタ孔61が形成されている。このフィルタ孔61には、金属板50Cと同系金属の線材を平織、綾織、平畳織、綾畳織等により織り込んで形成されたフィルタ62が一体に取り付けられている。
四枚目と五枚目の金属板50D,50Eには、一端がフィルタ孔61の後部領域(下流側)と導通する略C字状の第2屈曲溝63が形成されている。第2屈曲溝63の他端部は金属板50D,50Eの中心部の下方位置まで延出している。
また、三枚目の金属板50Cの第3貫通孔58の下方位置には、第2屈曲溝63の他端と導通する第4貫通孔64が形成され、二枚目の金属板50Bの下縁部には、最前部の金属板50Aの流出口52に導通する扁平溝65と、第4貫通孔64の前部領域(下流側)と扁平溝65とを接続する直線状の接続溝66が形成されている。扁平溝65は、二枚目の金属板50Bの幅方向の中央に位置される接続溝66の下端から幅方向の両端部に向かって高さが次第に低くなり、かつ、流出口52の幅方向の端部と合致する位置まで延出している。
ここで、二枚目の金属板50Bに形成された前記方形孔59は、流路54の途中において断面積が急激に拡大することにより、流路54内の液圧変動を緩和する容積ダンパを構成している。また、三枚目の金属板50Cのフィルタ62は、容積ダンパを構成する方形孔59の下流側にその方形孔59に臨んで配置されているため、フィルタ62が変動膜としても機能し、容積ダンパのダンパ機能をさらに高めている。
また、方形孔59は、フィルタ62の外形よりも一回り大きく開口し、当該方形孔59内の上辺は、フィルタ62よりも鉛直方向の上方側において略水平に形成されている。
また、方形孔59は、フィルタ62の外形よりも一回り大きく開口し、当該方形孔59内の上辺は、フィルタ62よりも鉛直方向の上方側において略水平に形成されている。
さらに、二枚目の金属板50Bには、方形孔59の上部に集まったインク(液体)中の気泡を外部に排出するための一対の気泡抜き溝67が形成されている。これらの一対の気泡抜き溝67の一端部は方形孔59内の上辺に開口している。したがって、気泡抜き溝67の流路54(方形孔59)に開口する側の端部は、フィルタ62の上流側の空間の鉛直上方領域に配置されている。また、一対の気泡抜き溝67の他端部は二枚目の金属板50B上の扁平溝65の幅方向の外側位置まで延出している。
ところで、金属板50Bに形成される気泡抜き溝67は、図4に示すように、金属板50D,50Eの第1屈曲溝57と第2屈曲溝63の金属板50B上の投影位置を避けるように配置されている。このため、すべての金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fが積層されて接合されたときには、気泡抜き溝67は、第1屈曲溝57や第2屈曲溝63と積層方向で重ならない(交差しない)ことになる。
ところで、金属板50Bに形成される気泡抜き溝67は、図4に示すように、金属板50D,50Eの第1屈曲溝57と第2屈曲溝63の金属板50B上の投影位置を避けるように配置されている。このため、すべての金属板50A,50B,50C,50D,50E,50Fが積層されて接合されたときには、気泡抜き溝67は、第1屈曲溝57や第2屈曲溝63と積層方向で重ならない(交差しない)ことになる。
最前部の金属板50Aの流出口52の幅方向外側の両側位置には、上記の一対の気泡抜き溝67の各他端部と最前部の金属板50Aの前方側外部とを連通する気泡排出孔68が形成されている。気泡排出孔68は、方形孔59から気泡抜き溝67に流入した気泡を最前部の金属板50Aの前方側から流路部材22の外部へと排出する。
なお、最前部の金属板50Aに開口した一対の気泡排出孔68は、図2に示すように、ヘッドチップ21で余剰となったインクをヘッドチップ21の幅方向の両端部から回収するためのインク回収通路71に接続している。
なお、最前部の金属板50Aに開口した一対の気泡排出孔68は、図2に示すように、ヘッドチップ21で余剰となったインクをヘッドチップ21の幅方向の両端部から回収するためのインク回収通路71に接続している。
上記の構成の6枚の金属板50A〜50Fは、図4に示すように積層され、温度管理された所定の雰囲気ガスの下で積層方向に所定圧を加えられた状態において、拡散接合が行われる。
このとき、最前部の金属板50Aには、流入口51と流出口52と一対の気泡排出孔68とが前方側に開口して設けられ、積層方向の中間部の金属板50B〜50Eの外周面(外側に露出する側面)には、流入口51や流出口52等の内部の流路54と導通する開口は設けられていない。ここで、6枚のすべての金属板50A〜50Fが積層方向全域で重合されている部分を全重合部70と呼ぶものとすると、この流路部材22の場合、全重合部70は、図4中にクロスハッチングを入れたように、少なくとも流入口51と流出口52と一対の気泡排出孔68と流路54のすべての外側を取り囲む領域に連続して設けられている。
このとき、最前部の金属板50Aには、流入口51と流出口52と一対の気泡排出孔68とが前方側に開口して設けられ、積層方向の中間部の金属板50B〜50Eの外周面(外側に露出する側面)には、流入口51や流出口52等の内部の流路54と導通する開口は設けられていない。ここで、6枚のすべての金属板50A〜50Fが積層方向全域で重合されている部分を全重合部70と呼ぶものとすると、この流路部材22の場合、全重合部70は、図4中にクロスハッチングを入れたように、少なくとも流入口51と流出口52と一対の気泡排出孔68と流路54のすべての外側を取り囲む領域に連続して設けられている。
この流路部材22の場合、流入口51と流出口52と気泡排出孔68が最前部の金属板50Aに形成され、金属板50A〜50Fの全重合部70が、流入口51、流出口52、気泡排出孔68、流路54のすべての外側を連続して取り囲むように設けられているため、金属板50A〜50Fの拡散接合時に、流路54と気泡排出孔68の外側領域を隙間なく安定的に接合することができる。
したがって、この実施形態の流路部材22においては、金属板50A〜50Fを拡散接合して製造するため、樹脂材料による型成形のようなバリの発生や後工程の増加等の不具合を招くことがなく、しかも、4枚以上の金属板50A〜50F(板状金属ブロック)を用いるにも拘わらず、使用時における内部の流路54や気泡排出孔68からの液体の漏れをより確実に防止することができる。
また、この実施形態の流路部材22では、二枚目の金属板50Bに流路54中で断面積を急激に拡大させる方形孔59が設けられているため、その方形孔59による容積ダンパ機能によって流路54中の液圧変動を緩和することができる。
また、この実施形態の流路部材22においては、三枚目の金属板50Cに流路54内を通過する異物を捕捉するフィルタ62が設けられているため、インク中に混入している異物をフィルタ62によって除去することができるとともに、フィルタ62によってインク中の気泡を捕捉することができる。
特に、この実施形態の流路部材22では、三枚目の金属板50Cに設けられるフィルタ62が、容積ダンパとして機能する方形孔59の下流側で方形孔59に臨んでいるため、フィルタ62がインク中の異物の除去だけでなく、インクの液圧変動の緩和にも寄与することになる。
さらに、この実施形態の流路部材22においては、二枚目の金属板50Bに、フィルタ62で捕捉された気泡を外部に排出するための気泡抜き溝67が設けられているため、フィルタ62部分で捕捉された気泡を、気泡抜き溝67を通して流路54から排出することができる。
特に、この実施形態の場合、気泡抜き溝67の端部が、フィルタ62の上流側の鉛直上方に位置する方形孔59の上辺部に開口しているため、フィルタ62部分で捕捉されて鉛直上方に浮上した気泡を効率良く気泡抜き溝67から排出することができる。
また、この実施形態の流路部材22においては、気泡抜き溝67を外部と連通させるための気泡排出孔68の端部が、ヘッドチップ21と接合される最前部の金属板に開口しているため、気泡排出孔68をヘッドチップ21のインク回収通路71に接続することで、インクの初期充填時やメンテナンス時に気泡排出孔68から排出されるインクを容易に処理することができる。
さらに、この実施形態の流路部材22においては、最前部の金属板50Aに流入口51と流出口52が設けられているため、図2に示すように、流入口51に接続される接続ノズル53(インク供給配管40)と、流出口52に接続されるヘッドチップ21と、を同一面上に集約して配置することができる。
特に、この実施形態のように、流路部材22を制御基板23をも支持するベースプレートとして機能させるようにした場合には、部品点数の削減と、液体噴射ヘッド2全体のさらなるコンパクト化を図ることができる。
特に、この実施形態のように、流路部材22を制御基板23をも支持するベースプレートとして機能させるようにした場合には、部品点数の削減と、液体噴射ヘッド2全体のさらなるコンパクト化を図ることができる。
ただし、図11に示す実施形態や図12に示す実施形態のように、積層方向の一端部の金属板150A,250Aと他端部の金属板150E,250Eに流入口51と流出口52を別々に設けるようにしても良い。
図11に示す実施形態の流路部材122は、方形状の5枚の金属板150A〜150Eが重合され、最前部の金属板150Aの一つと隅部の近傍に流入口51が形成されるとともに、最後部の金属板150Eの異なる隅部の近傍に流出口52が形成され、3枚目の金属板150Cの中央部に小径のフィルタ孔75が設けられている。そして、2枚目と4枚目の金属板150B,150Dの中央部には、流入口51とフィルタ孔75、フィルタ孔75と流出口52をそれぞれ導通するように大開口面積の方形孔76,77が形成されている。
この実施形態の流路部材122は、金属板150A〜150Eの外周縁部には孔や開口が設けられておらず、その外周縁部に沿うように(流入口51、流路54、流出口52の外側を取り囲むように)全重合部70が連続して設けられている。連続した全重合部70は拡散接合によって確実に接合されている。
この実施形態の流路部材122は、金属板150A〜150Eの外周縁部には孔や開口が設けられておらず、その外周縁部に沿うように(流入口51、流路54、流出口52の外側を取り囲むように)全重合部70が連続して設けられている。連続した全重合部70は拡散接合によって確実に接合されている。
また、図12に示す実施形態の流路部材222では、図11に示すものと同様に方形状の5枚の金属板250A〜250Eが重合され、最前部の金属板250Aと最後部の金属板250Eに流入口51と流出口52が形成され、3枚目の金属板250Cに小径のフィルタ孔75が設けられているが、流入口51とフィルタ孔75、フィルタ孔75と流出口52は、それぞれ2枚目の金属板250Bと4枚目の金属板250Dに形成された略L字状の屈曲溝87,88によって導通している。
この実施形態の流路部材222の場合も、金属板250A〜250Eの外周縁部に沿うように(流入口51、流路54、流出口52の外側を取り囲むように)全重合部70が連続して設けられており、拡散接合時に、連続した全重合部70が相互に確実に接合されている。
この実施形態の流路部材222の場合も、金属板250A〜250Eの外周縁部に沿うように(流入口51、流路54、流出口52の外側を取り囲むように)全重合部70が連続して設けられており、拡散接合時に、連続した全重合部70が相互に確実に接合されている。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の各実施形態では、流路部材を構成する板状金属ブロックとして薄肉の金属板を用いているが、板状金属ブロックは必ずしも薄肉でなくても良く、形状も長方形状や方形状である必要もない。また、流路部材ではフィルタや容積ダンパは必須ではなく、4枚以上の板状金属ブロックが積層されて拡散接合されるものであれば良い。
2…液体噴射ヘッド
21…ヘッドチップ(液体噴射部)
22…流路部材
41…インクタンク(液体貯留部)
50A,50B,50C,50D,50E,50F…金属板(板状金属ブロック)
51…流入口
52…流出口
54…流路
59…方形孔(容積ダンパ)
62…フィルタ
67…気泡抜き溝
68…気泡排出孔
70…全重合部
122…流路部材
150A,150B,150C,150D,150E…金属板(板状金属ブロック)
222…流路部材
250A,250B,250C,250D,250E…金属板(板状金属ブロック)
21…ヘッドチップ(液体噴射部)
22…流路部材
41…インクタンク(液体貯留部)
50A,50B,50C,50D,50E,50F…金属板(板状金属ブロック)
51…流入口
52…流出口
54…流路
59…方形孔(容積ダンパ)
62…フィルタ
67…気泡抜き溝
68…気泡排出孔
70…全重合部
122…流路部材
150A,150B,150C,150D,150E…金属板(板状金属ブロック)
222…流路部材
250A,250B,250C,250D,250E…金属板(板状金属ブロック)
Claims (11)
- 液体貯留部から導入された液体を液体噴射部に供給する液体噴射ヘッドの流路部材であって、
複数の板状金属ブロックが積層されて相互に拡散接合されるとともに、
積層方向の端部に配置される前記板状金属ブロックに、積層方向に貫通して前記液体貯留部に接続される流入口と、積層方向に貫通して前記液体噴射部に接続される流出口と、が設けられ、
積層方向の端部以外に配置される前記板状金属ブロックに、前記流入口と前記流出口とを導通させる流路が設けられ、
前記板状金属ブロックのすべてが積層方向全域で重合される全重合部が、前記流入口と前記流出口と前記流路の外側を取り囲む領域に連続して設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドの流路部材。 - 4枚以上の板状金属ブロックが積層されて相互に拡散接合されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッドの流路部材。
- 前記流路を形成する板状金属ブロックに、流路内の液圧変動を緩和する容積ダンパが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴射ヘッドの流路部材。
- 前記流路を形成する板状金属ブロックに、流路内を通過する異物を捕捉するフィルタが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドの流路部材。
- 前記流路を形成する一の板状金属ブロックに、流路内の液圧変動を緩和する容積ダンパが設けられ、
前記流路を形成する別の一の板状金属ブロックに、流路内を通過する異物を捕捉するフィルタが設けられ、
前記フィルタが、前記流路の前記容積ダンパの下流側で前記容積ダンパに臨んで配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体噴射ヘッドの流路部材。 - 前記フィルタの上流側に隣接する板状金属ブロックに、前記フィルタで捕捉された気泡を外部に排出するための気泡抜き溝が設けられていることを特徴とする請求項4または5に記載の液体噴射ヘッドの流路部材。
- 前記気泡抜き溝の前記流路に開口する側の端部が、前記フィルタの上流側の空間の鉛直上方領域に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射ヘッドの流路部材。
- 前記気泡抜き溝を外部と連通させるための気泡排出孔の端部が、前記流出口が設けられる積層方向の端部の板状金属ブロックに開口していることを特徴とする請求項7に記載の液体噴射ヘッドの流路部材。
- 前記流入口と前記流出口とが、積層方向の一端部の同じ板状金属ブロックに設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドの流路部材。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載の液体噴射ヘッドの流路部材と、
前記流出口に接続される液体噴射部と、を備えていることを特徴とする液体噴射ヘッド。 - 請求項10に記載の液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給部と、
前記液体噴射ヘッドと対向する位置を通過するように被記録媒体を搬送する被記録媒体搬送部と、を有することを特徴とする液体噴射装置。
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JP2013003849A JP2014133391A (ja) | 2013-01-11 | 2013-01-11 | 液体噴射ヘッドの流路部材、液体噴射ヘッド、及び、液体噴射装置 |
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JP2019014195A (ja) * | 2017-07-10 | 2019-01-31 | エスアイアイ・プリンテック株式会社 | 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 |
-
2013
- 2013-01-11 JP JP2013003849A patent/JP2014133391A/ja active Pending
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