JP2014133218A - 淡水化装置及び淡水化装置の制御方法 - Google Patents
淡水化装置及び淡水化装置の制御方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を提供する。
【解決手段】淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1逆浸透膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2逆浸透膜モジュール40と、第2混合ラインL2と、第1流量計51と、第1調整弁52と、第2流量計61と、第2調整弁62と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、制御部110とを備える。制御部110は、電気伝導度計70で計測された生産水の電気伝導度、第1流量計51で計測された低濃度透過水の流量、第2流量計61で計測された低濃度透過水の流量、及び第3流量計80で計測された生産水の流量の情報を取得し、上記取得した情報に基づいて低圧ポンプ30、第1調整弁52及び第2調整弁62の動作を制御し、低圧ポンプ30の消費電力、並びに生産水の流量及び電気伝導度を調整する。
【選択図】図2
【解決手段】淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1逆浸透膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2逆浸透膜モジュール40と、第2混合ラインL2と、第1流量計51と、第1調整弁52と、第2流量計61と、第2調整弁62と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、制御部110とを備える。制御部110は、電気伝導度計70で計測された生産水の電気伝導度、第1流量計51で計測された低濃度透過水の流量、第2流量計61で計測された低濃度透過水の流量、及び第3流量計80で計測された生産水の流量の情報を取得し、上記取得した情報に基づいて低圧ポンプ30、第1調整弁52及び第2調整弁62の動作を制御し、低圧ポンプ30の消費電力、並びに生産水の流量及び電気伝導度を調整する。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、淡水化装置及び淡水化装置の制御方法に関する。
海水やかん水等の塩分(塩類)を含む水を淡水化する海水淡水化プラントが知られている。淡水化する方法として、海水を加熱・蒸発後に凝縮・回収する蒸発法や電気透析法がある。これまでの海水淡水化技術としては、蒸発法が主流であったが、近年は経済性の観点から逆浸透膜(以下、RO膜と称する)を用いた方式が拡大しつつある。この場合、海水淡水化プラントは、RO膜を有する淡水化装置を備えている。
RO膜を利用する淡水化装置(海水淡水化プラント)のランニングコスト(円/m3)のうち、電力費(動力費)は50%以上を占める。電力費の80%以上は、RO膜を透過させるためにポンプで消費する電力量によるものである。
一方、淡水化装置により淡水化される生産水には、目的に応じて水質の基準値が設けられている。
一方、淡水化装置により淡水化される生産水には、目的に応じて水質の基準値が設けられている。
ところで、淡水化装置のランニングコストの低減には、ポンプの消費電力の低減を図ることが効果的である。しかしながら、消費電力(造水コスト)の低減と水質の向上は二律背反の関係にある。このため、生産水の基準(水質基準)を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置が求められている。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を提供することにある。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その目的は、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を提供することにある。
一実施形態に係る淡水化装置は、
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第1調整弁と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第2流量計と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第2調整弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する第3流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、前記第2流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第3流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1調整弁及び第2調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備えている。
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第1調整弁と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第2流量計と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第2調整弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する第3流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、前記第2流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第3流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1調整弁及び第2調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備えている。
また、一実施形態に係る淡水化装置は、
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する第2流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、仕切弁及び調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備えている。
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する第2流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、仕切弁及び調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備えている。
また、一実施形態に係る淡水化装置は、
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、
前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する第2流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、調整弁及び仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備えている。
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、
前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する第2流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、調整弁及び仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備えている。
また、一実施形態に係る淡水化装置は、
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第1仕切弁と、
前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第2仕切弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、及び前記流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1仕切弁及び第2仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備えている。
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第1仕切弁と、
前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第2仕切弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、及び前記流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1仕切弁及び第2仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備えている。
また、一実施形態に係る淡水化装置の制御方法は、
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第1調整弁と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第2流量計と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第2調整弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する第3流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、前記第2流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第3流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1調整弁及び第2調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整している。
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第1調整弁と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第2流量計と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第2調整弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する第3流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、前記第2流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第3流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1調整弁及び第2調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整している。
また、一実施形態に係る淡水化装置の制御方法は、
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する第2流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、仕切弁及び調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整している。
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する第2流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、仕切弁及び調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整している。
また、一実施形態に係る淡水化装置の制御方法は、
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する第2流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、調整弁及び仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整している。
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する第2流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、調整弁及び仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整している。
また、一実施形態に係る淡水化装置の制御方法は、
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第1仕切弁と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第2仕切弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、及び前記流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1仕切弁及び第2仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整している。
塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第1仕切弁と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第2仕切弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、及び前記流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1仕切弁及び第2仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整している。
以下、図面を参照しながら第1の実施形態に係る淡水化装置及び淡水化装置の制御方法について詳細に説明する。この実施形態において、淡水化装置を備える淡水化システムについて説明する。淡水化システムは、海水やかん水等の塩分を含む水を原水として淡水化するシステムである。淡水化システムは、海水淡水化プラントなどで利用される。以下では海水を原水とした例で説明するが、塩分を含む水であれば海水でなくても同様である。
図1に示すように、淡水化システム1は、送水ポンプ4によって原水(海水)が送水される前処理装置2と、前処理装置2で処理された原水(後述する第1被処理水)が導入され、生産水(脱塩した淡水)と塩分の濃度が高い濃縮水とに分離する淡水化装置3とを備えている。濃縮水は排水ライン3Lを介して外部に排出される。
前処理装置2は、原水の質に応じて適当な前処理を行う。また、前処理後の水質(シリカ、濁度、pHなど)の基準はプラントの目的に応じて多岐に渡るものである。
ここで、前処理装置2の詳しい処理の例について説明する。
まず、前処理装置2は、原水に消毒剤を混合し、原水中の貝類や微生物等の繁殖を防止する。これにより、前処理装置2内の機器の閉塞や故障、前処理装置2内のラインの閉塞、バイオファウリングによる淡水化システム1の処理効率の低下を防止することができる。続いて、前処理装置2は、原水に凝集剤を供給して原水中の濁質等の不純物をフロックにし、その後原水を濾過して原水中の固形物質を除去する。固形物質を含む水は排水として排水ライン2Lを介して外部に排出される。次いで、前処理装置2は、原水中に残留する消毒剤を除去し第1被処理水として淡水化装置3に送水する。
まず、前処理装置2は、原水に消毒剤を混合し、原水中の貝類や微生物等の繁殖を防止する。これにより、前処理装置2内の機器の閉塞や故障、前処理装置2内のラインの閉塞、バイオファウリングによる淡水化システム1の処理効率の低下を防止することができる。続いて、前処理装置2は、原水に凝集剤を供給して原水中の濁質等の不純物をフロックにし、その後原水を濾過して原水中の固形物質を除去する。固形物質を含む水は排水として排水ライン2Lを介して外部に排出される。次いで、前処理装置2は、原水中に残留する消毒剤を除去し第1被処理水として淡水化装置3に送水する。
図2に示すように、淡水化装置3は、第1加圧手段としての高圧ポンプ10と、第1逆浸透膜モジュール20と、第2加圧手段としての低圧ポンプ30と、第2逆浸透膜モジュール40と、第1流量調整モジュール50と、第2流量調整モジュール60と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、水温計90と、pH計100と、制御部110と、調整水槽120と、第1混合ラインL1と、第2混合ラインL2と、ラインL3と、ラインL4と、ラインL5と、を備えている。以下、逆浸透膜をRO膜と称する。
高圧ポンプ10は、前処理装置2に連通したラインL3に設置されている。高圧ポンプ10は、前処理装置2から送水される第1被処理水を加圧して送出する。詳しくは、高圧ポンプ10は、第1被処理水に第1RO膜モジュール20で必要な圧力(例えば、3乃至7MPa程度)を与え、水圧を調整した第1被処理水を第1RO膜モジュール20に送出する。ここで、第1被処理水には不純物が含まれている。この実施形態において、第1被処理水には生産水の基準(水質基準)を超える塩分とホウ素が含まれている。
図2及び図3に示すように、第1RO膜モジュール20は、高圧ポンプ10から供給される加圧された第1被処理水を、第1被処理水より不純物の少ない低濃度透過水と、第1被処理水より不純物が少なく低濃度透過水より不純物の多い高濃度透過水と、第1被処理水より不純物の多い濃縮水とに分離する。
この実施形態では、第1RO膜モジュール20は、高圧ポンプ10から供給される加圧された第1被処理水を、第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、第1被処理水より塩分濃度が低く低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する。
第1RO膜モジュール20は、RO膜として高圧RO膜を有した複数のRO膜素子21と、複数のRO膜素子21を収容したベッセルと呼ばれる容器22とを備えている。RO膜素子21は、供給水を透過水と濃縮水に分離するものであり、多段に連結されている。ここでは、RO膜素子21は、7段連結されている。
1段目(初段)のRO膜素子21の濃縮水が2段目のRO膜素子21の供給水となるように、第1RO膜モジュール20内にて濃縮水が伝達される。したがって、前段のRO膜素子21の供給水より、後段のRO膜素子21の供給水の方が塩分濃度が高くなる(不純物が多くなる)。7段目(最終段)のRO膜素子21の濃縮水は、排水として排水ラインL6を介して外部に排出される。
一方で、順々に各RO膜素子21から透過水が集められる。図3で示した位置で遮断した場合、1段目及び2段目のRO膜素子21の透過水は、混合され、低濃度透過水としてラインL4に送水される。3段目乃至7段目のRO膜素子21の透過水は、混合され、高濃度透過水として第1混合ラインL1に送水される。遮断する位置に制限はない。
ここで、第1被処理水、低濃度透過水、高濃度透過水及び濃縮水の塩分濃度の例について説明する。
図4に示すように、上記前処理装置2は塩分濃度を調整するものではないため、海水(原水)の塩分濃度と、第1被処理水の塩分濃度は同じとなる。なお、海水(原水)の温度と生産水の温度も同じとなる。第1被処理水において、塩分濃度が同一であっても水温が40℃の場合に比べ水温が20℃の場合の方が、透過水(低濃度透過水、高濃度透過水)の塩分濃度が低いことが分かる。また、第1被処理水において、水温が同一であっても、塩分濃度が30,000mg/Lの場合に比べ塩分濃度が20,000mg/Lの場合の方が、透過水(低濃度透過水、高濃度透過水)の塩分濃度が低いことが分かる。
図4に示すように、上記前処理装置2は塩分濃度を調整するものではないため、海水(原水)の塩分濃度と、第1被処理水の塩分濃度は同じとなる。なお、海水(原水)の温度と生産水の温度も同じとなる。第1被処理水において、塩分濃度が同一であっても水温が40℃の場合に比べ水温が20℃の場合の方が、透過水(低濃度透過水、高濃度透過水)の塩分濃度が低いことが分かる。また、第1被処理水において、水温が同一であっても、塩分濃度が30,000mg/Lの場合に比べ塩分濃度が20,000mg/Lの場合の方が、透過水(低濃度透過水、高濃度透過水)の塩分濃度が低いことが分かる。
言うまでもないが、高濃度透過水より低濃度透過水の方が塩分濃度が低いため、低濃度透過水を第2RO膜モジュール40で処理しないで生産水とすることが可能となる。この場合、第2RO膜モジュール40が処理すべき水量が減るため、低圧ポンプ30の消費電力を削減することが可能となる。
しかしながら、上記のように、低濃度透過水や高濃度透過水の塩分濃度は、海水の条件により変化するものである。このため、生産水の基準を遵守するため、後述するように本実施形態では低濃度透過水及び高濃度透過水の流量を制御することにより対応するものである。
ラインL5は、第1混合ラインL1及びラインL4間を連通している。
第1混合ラインL1は、低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する。
第1混合ラインL1は、低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する。
調整水槽120及び低圧ポンプ30は、第1混合ラインL1に設置されている。低圧ポンプ30は、高圧ポンプ10の加圧レベルより低い加圧レベルで、調整水槽120(第1混合ラインL1)から送水される第2被処理水を加圧して送出する。詳しくは、低圧ポンプ30は、第2被処理水に第2RO膜モジュール40で必要な圧力(例えば、1乃至3Pa程度)を与え、水圧を調整した第2被処理水を第2RO膜モジュール40に送出する。
図2及び図5に示すように、第2RO膜モジュール40は、低圧ポンプ30から供給される加圧された第2被処理水を、第2被処理水より不純物の少ない他の透過水と、第2被処理水より不純物の高い他の濃縮水とに分離する。
この実施形態では、第2RO膜モジュール40は、低圧ポンプ30から供給される加圧された第2被処理水を、第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する。
第2RO膜モジュール40は、RO膜として低圧RO膜を有した複数のRO膜素子41と、複数のRO膜素子41を収容したベッセルと呼ばれる容器42とを備えている。RO膜素子41は、供給水を透過水と濃縮水に分離するものであり、多段に連結されている。ここでは、RO膜素子41は、7段連結されている。
1段目(初段)のRO膜素子41の濃縮水が2段目のRO膜素子41の供給水となるように、第2RO膜モジュール40内にて濃縮水が伝達される。したがって、前段のRO膜素子41の供給水より、後段のRO膜素子41の供給水の方が塩分濃度が高くなる(不純物が多くなる)。7段目(最終段)のRO膜素子41の濃縮水は、排水として排水ラインL7を介して外部に排出される。
一方で、順々に各RO膜素子41から透過水が集められる。1段目乃至7段目のRO膜素子41の透過水は、混合され、第2混合ラインL2に送水される。
一方で、順々に各RO膜素子41から透過水が集められる。1段目乃至7段目のRO膜素子41の透過水は、混合され、第2混合ラインL2に送水される。
図2に示すように、第2混合ラインL2は、低濃度透過水及び他の透過水(第2RO膜モジュール40の透過水)を混合可能であり、低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも他の透過水が供給され、生産水を生成する。
第1流量調整モジュール50は、第1流量計51と、第1調整弁52と、第1流量コントローラ53とを有している。第1流量計51は、第1混合ラインL1に供給される低濃度透過水の流量を計測する。第1調整弁52は、第1混合ラインL1に供給される低濃度透過水の流量を調整する。第1流量コントローラ53は、第1流量計51で計測された低濃度透過水の流量の情報に基づいて低濃度透過水の流量を一定に維持することができる。また、第1流量コントローラ53は、制御部110による制御に基づいて第1調整弁52の動作を制御することができ、第1混合ラインL1に供給する低濃度透過水の流量を細かく調整することができる。
第2流量調整モジュール60は、第2流量計61と、第2調整弁62と、第2流量コントローラ63とを有している。第2流量計61は、第2混合ラインL2に供給される低濃度透過水の流量を計測する。第2調整弁62は、第2混合ラインL2に供給される低濃度透過水の流量を調整する。第2流量コントローラ63は、第2流量計61で計測された低濃度透過水の流量の情報に基づいて低濃度透過水の流量を一定に維持することができる。また、第2流量コントローラ63は、制御部110による制御に基づいて第2調整弁62の動作を制御することができ、第2混合ラインL2に供給する低濃度透過水の流量を細かく調整することができる。
電気伝導度計70は、第2混合ラインL2を流れる生産水の電気伝導度を計測する。
第3流量計80は、第2混合ラインL2を流れる生産水の流量を計測する。
水温計90は、第1混合ラインL1を流れる第2被処理水の温度を計測する。なお、淡水化システム1において各ラインの水温を同一と捉えてよいため、第2被処理水の温度から、第1被処理水の温度や生産水の温度を導出することができる。なお、水温計90は、第2被処理水の計測に限定されるものではなく種々変形可能であり、第1被処理水、低濃度透過水、高濃度透過水、濃縮水、第2被処理水、他の透過水、他の濃縮水及び生産水の何れかの温度を計測するように設けられていればよい。
pH計100は、第1混合ラインL1を流れる第2被処理水のpH値を計測する。
第3流量計80は、第2混合ラインL2を流れる生産水の流量を計測する。
水温計90は、第1混合ラインL1を流れる第2被処理水の温度を計測する。なお、淡水化システム1において各ラインの水温を同一と捉えてよいため、第2被処理水の温度から、第1被処理水の温度や生産水の温度を導出することができる。なお、水温計90は、第2被処理水の計測に限定されるものではなく種々変形可能であり、第1被処理水、低濃度透過水、高濃度透過水、濃縮水、第2被処理水、他の透過水、他の濃縮水及び生産水の何れかの温度を計測するように設けられていればよい。
pH計100は、第1混合ラインL1を流れる第2被処理水のpH値を計測する。
制御部110は、海水の変動要因に応じて水質基準を遵守した上で運転を効率化し、消費電力量を限界まで削減するために制御するものである。
制御部110は、電気伝導度計70で計測された生産水の電気伝導度、第1流量計51で計測された低濃度透過水の流量、第2流量計61で計測された低濃度透過水の流量、及び第3流量計80で計測された生産水の流量の情報を取得する。制御部110は、取得した情報に基づいて低圧ポンプ30の動作を制御し、第1流量コントローラ53を制御することにより第1調整弁52の動作を制御し、第2流量コントローラ63を制御することにより第2調整弁62の動作を制御し、低圧ポンプ30の消費電力、並びに生産水の流量及び電気伝導度を調整する。
制御部110は、電気伝導度計70で計測された生産水の電気伝導度、第1流量計51で計測された低濃度透過水の流量、第2流量計61で計測された低濃度透過水の流量、及び第3流量計80で計測された生産水の流量の情報を取得する。制御部110は、取得した情報に基づいて低圧ポンプ30の動作を制御し、第1流量コントローラ53を制御することにより第1調整弁52の動作を制御し、第2流量コントローラ63を制御することにより第2調整弁62の動作を制御し、低圧ポンプ30の消費電力、並びに生産水の流量及び電気伝導度を調整する。
この実施形態において、制御部110は、さらに、水温計90で計測された第2被処理水の温度、及びpH計100で計測された第2被処理水のpH値の情報をさらに取得する。制御部110は、上記取得した情報に基づいて低圧ポンプ30の動作を制御し、流量コントローラを介して第1調整弁52及び第2調整弁62の動作を制御し、生産水のホウ素濃度をさらに調整する。
上記のように、淡水化システム1が形成されている。
上記のように、淡水化システム1が形成されている。
次に、第1混合ラインL1に供給される低濃度透過水の流量と、第2混合ラインL2に供給される低濃度透過水の流量との比率に応じた、消費電力量と、生産水の水質の関係について説明する。上記流量の比率は、第1調整弁52及び第2調整弁62により調整することができる。
ここで、第1混合ラインL1に供給される高濃度透過水の流量をQ1、第2混合ラインL2に供給される低濃度透過水の流量をQ2とし、透過水のPartial率RPartialを以下のように定義する。
RPartial=Q2/(Q1+Q2)
図2及び図6に示すように、Partial率を低くすると多くの高濃度透過水が第1混合ラインL1に供給され、第2RO膜モジュール40により処理されることになる。このため、最終的には生産水に含まれる塩分濃度及びホウ素濃度は低くなる。逆に、Partial率を高くした場合、生産水に含まれる塩分濃度及びホウ素濃度は高くなるが、第1混合ラインL1に供給される高濃度透過水の流量は減るため、低圧ポンプ30の消費電力量を下げることができる。なお、図6に示す消費電力量は海水淡水化プラントの消費電力量を示すものであるが、図6の消費電力量の変化は概ね低圧ポンプ30の消費電力量の変化に等しいものである。
図2及び図6に示すように、Partial率を低くすると多くの高濃度透過水が第1混合ラインL1に供給され、第2RO膜モジュール40により処理されることになる。このため、最終的には生産水に含まれる塩分濃度及びホウ素濃度は低くなる。逆に、Partial率を高くした場合、生産水に含まれる塩分濃度及びホウ素濃度は高くなるが、第1混合ラインL1に供給される高濃度透過水の流量は減るため、低圧ポンプ30の消費電力量を下げることができる。なお、図6に示す消費電力量は海水淡水化プラントの消費電力量を示すものであるが、図6の消費電力量の変化は概ね低圧ポンプ30の消費電力量の変化に等しいものである。
このように、透過水のPartial率を制御することにより、生産水の水質と海水淡水化プラントの消費電力を調整することができる。この場合、低濃度透過水の量を変化させることによってプラントの各ラインの流量が各々変化することになる。このため、生産水の流量の変化を流量計にて計測し、生産水の流量を監視及び制御する必要がある。
第1混合ラインL1に供給する低濃度透過水の量を少なくすることで海水淡水化プラントの消費電力量を下げることができるが、過度に下げると生産水の不純物の濃度が高くなり、水質基準を超える可能性がある。したがって、生産水の基準を遵守しつつ、海水淡水化プラントの消費電力量を限界まで削減するためには、生産水の水質を計測して低濃度透過水の量を調整する必要がある。
例えば、生産水の基準として塩分濃度が挙げられる場合、生産水の電気伝導度を計測した結果を基に、生産水の塩分濃度の基準を遵守するように低濃度透過水の供給量の比率を制御することができる。
図7に示すように、塩分濃度と電気伝導度の関係を事前に導いておけば、電気伝導度を塩分濃度に換算できるため、水質基準以内の値を目標値として低濃度透過水の供給量の比率を制御することが可能となる。そして、生産水の塩分濃度が基準を遵守した状態にあるとき、水質基準を遵守できる範囲内で消費電力量を限界まで削減することが可能になる。
また、水質基準として挙げられる項目が直接測定、あるいは換算等により得られない場合、そのような項目については、第2RO膜モジュール40に供給される第2被処理水の状態から推定することができる。例えば、生産水のホウ素濃度が水質基準として挙げられる場合、第2被処理水のpH値と温度を計測することにより生産水のホウ素濃度を推定することができる。
第2被処理水(海水)中のホウ素は、pH値の状態に応じて、B(OH)3とB(OH)4−の2つの状態に解離し、平衡状態を保つ。RO膜素子41のRO膜におけるB(OH)3とB(OH)4−の透過率は異なるため、生産水のホウ素濃度を推定するためには、B(OH)3とB(OH)4−の存在比率を考える必要がある。
図8に示すように、ホウ素の解離状態を把握するためには、第2被処理水のpH値を測定する必要がある。また、この存在比率を示す曲線は、水温の影響を受けて変動するため、第2被処理水の温度も測定する必要がある。RO膜素子41のRO膜におけるB(OH)3とB(OH)4−の透過率を把握し、第2被処理水のpHと温度を測定すれば、B(OH)3及びB(OH)4−の透過率と、B(OH)3とB(OH)4−の存在比率と、を併せることで、第2RO膜モジュール40の透過水の状態(ホウ素濃度)を推定することが可能となる。
このように、ホウ素濃度の推定値をもとに、水質基準以内の値を目標値として低濃度透過水の供給量の比率を制御することで、水質基準を遵守できる範囲内で消費電力量を限界まで削減することができる。なお、第1RO膜モジュール20を透過した後の高濃度透過水及び低濃度透過水のホウ素濃度は、事前の手分析などで得られた値を仮定すればよい。
上記のように構成された第1の実施形態に係る淡水化装置3(淡水化システム1)及び淡水化装置の制御方法によれば、淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1RO膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2RO膜モジュール40と、第2混合ラインL2と、第1流量計51と、第1調整弁52と、第2流量計61と、第2調整弁62と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、水温計90と、pH計100と、制御部110と、を備えている。
制御部110は、生産水の電気伝導度、第1混合ラインL1に供給される低濃度透過水の流量、第2混合ラインL2に供給される低濃度透過水の流量、及び生産水の流量の情報を取得し、取得した情報に基づいて低圧ポンプ30、第1調整弁52及び第2調整弁62の動作を制御し、低圧ポンプ30の消費電力、並びに生産水の流量及び電気伝導度を調整することができる。
淡水化装置3は、水温計90及びpH計100を備えているため、制御部110は、さらに、水温計90で計測された水温、及びpH計100で計測された第2被処理水のpH値の情報をさらに取得し、取得した情報に基づいて低圧ポンプ30、第1調整弁52及び第2調整弁62の動作を制御し、生産水のホウ素濃度をさらに調整することができる。
これにより、塩分濃度及びホウ素濃度に関する水質基準を遵守できる範囲内で低圧ポンプ30の消費電力量を限界まで削減することができる。
これにより、塩分濃度及びホウ素濃度に関する水質基準を遵守できる範囲内で低圧ポンプ30の消費電力量を限界まで削減することができる。
淡水化装置3は、第1流量計51及び第1調整弁52を含む第1流量調整モジュール50を備えているため、第1混合ラインL1に供給する低濃度透過水の流量を細かく調整することができる。淡水化装置3は、第2流量計61及び第2調整弁62を含む第2流量調整モジュール60を備えているため、第2混合ラインL2に供給する低濃度透過水の流量を細かく調整することができる。
これにより、第1混合ラインL1に供給する低濃度透過水の流量と、第2混合ラインL2に供給する低濃度透過水の流量との比率を細かく調整することができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
これにより、第1混合ラインL1に供給する低濃度透過水の流量と、第2混合ラインL2に供給する低濃度透過水の流量との比率を細かく調整することができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
次に、第2の実施形態に係る淡水化装置及び淡水化装置の制御方法について詳細に説明する。この実施形態において、上記第1の実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。淡水化装置は、第1の実施形態と同様に、海水淡水化プラントなどで利用される淡水化システム1に設けられる。
図9に示すように、淡水化装置3は、pH調整剤注入モジュール130を備えている他は、上記第1の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。pH調整剤注入モジュール130は、注入手段としての注入ポンプ131と、pH調整剤収容部132と、第3流量コントローラ133とを有している。pH調整剤注入モジュール130は、制御部110による制御に基づいて第2被処理水にpH調整剤を注入する。pH調整剤としては、アルカリ剤を挙げることができる。
注入ポンプ131は、pH調整剤収容部132に収容されたpH調整剤を第1混合ラインL1に注入する。第3流量コントローラ133は、pH計100で計測された第2被処理水のpH値の情報に基づいて第1混合ラインL1に注入するpH調整剤の量(流量)を制御部110が所望する値に維持することができる。
制御部110は、生産水のホウ素濃度を調整するため、取得した情報(水温計90で計測された水温、pH計100で計測された第2被処理水のpH値、及び第3流量計80で計測された生産水の流量)に基づいてpH調整剤注入モジュール130の動作を制御し、第2被処理水のpH値を調整することもできる。
上記のように構成された第2の実施形態に係る淡水化装置3及び淡水化装置の制御方法によれば、淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1RO膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2RO膜モジュール40と、第2混合ラインL2と、第1流量計51と、第1調整弁52と、第2流量計61と、第2調整弁62と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、水温計90と、pH計100と、制御部110と、を備えている。このため、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
淡水化装置3は、pH調整剤注入モジュール130をさらに備えている。上記第1の実施形態で述べた通り、生産水のホウ素濃度は第2被処理水のpHの影響を受けるものである。上記第1の実施形態では、生産水のホウ素濃度を下げる場合、Partial率を低くし、低圧ポンプ30の動作を制御し、第2RO膜モジュール40に送水する第2被処理水の流量を増加させて対応するものであった。
一方、本実施形態において、淡水化装置3はpH調整剤注入モジュール130を備えているため、生産水のホウ素濃度を下げる場合、第1混合ラインL1にpH調整剤(アルカリ剤)を注入(添加)し、第2被処理水のpH値を高くして対応することも可能である。pH調整剤(薬品)を使用することで生産水のホウ素濃度を低くできるため、消費電力量を増加すること無しに対応することができる。
すなわち、制御部110では、pH調整剤の使用量と消費電力量を基に、第2被処理水のpH値を調整すべきか、低圧ポンプ30の動作を制御すべきか、を判断した上で制御することが可能になる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
次に、第3の実施形態に係る淡水化装置及び淡水化装置の制御方法について詳細に説明する。この実施形態において、上述した実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。淡水化装置は、第1の実施形態と同様に、海水淡水化プラントなどで利用される淡水化システム1に設けられる。
図10に示すように、淡水化装置3は、他のpH計140を備えている他は、上記第2の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。pH計140は、第1被処理水のpH値を計測する。
制御部110は、pH計140で計測された第1被処理水のpH値に基づいて第2被処理水のホウ素濃度を推定する。制御部110は、生産水のホウ素濃度を調整するため、上記取得した情報及び推定した情報に基づいてpH調整剤注入モジュール130の動作を制御し、第2被処理水のpH値を調整する。
上記のように構成された第3の実施形態に係る淡水化装置3及び淡水化装置の制御方法によれば、淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1RO膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2RO膜モジュール40と、第2混合ラインL2と、第1流量計51と、第1調整弁52と、第2流量計61と、第2調整弁62と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、水温計90と、pH計100と、制御部110と、pH調整剤注入モジュール130と、を備えている。このため、上記第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
淡水化装置3は、pH計140をさらに備えている。上記第1及び第2の実施形態では、第1RO膜モジュール20を透過した高濃度透過水及び低濃度透過水のホウ素濃度に手分析などによる値を仮定して制御するものであった。
一方、本実施形態において、淡水化装置3はpH計140を備えているため、第1RO膜モジュール20の透過前後でホウ素濃度の変化が大きい場合、制御部110は、第1被処理水のpH値から、第1RO膜モジュール20透過後のホウ素濃度を推定することが可能である。上記推定の方法は、上述した第1の実施形態で述べた第2RO膜モジュール40の透過水のホウ素濃度の推定と同様である。この手法は、第1被処理水が第1RO膜モジュール20の透過前後のホウ素濃度の変化に比べ、第1被処理水のホウ素濃度の変化が小さい場合に有効である。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
次に、第4の実施形態に係る淡水化装置及び淡水化装置の制御方法について詳細に説明する。この実施形態において、上述した実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。淡水化装置は、第1の実施形態と同様に、海水淡水化プラントなどで利用される淡水化システム1に設けられる。
図11に示すように、淡水化装置3は、水温計90及びpH計100を備えていない他は、上記第1の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。
図11に示すように、淡水化装置3は、水温計90及びpH計100を備えていない他は、上記第1の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。
上記のように構成された第4の実施形態に係る淡水化装置3及び淡水化装置の制御方法によれば、淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1RO膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2RO膜モジュール40と、第2混合ラインL2と、第1流量計51と、第1調整弁52と、第2流量計61と、第2調整弁62と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、制御部110と、を備えている。これにより、塩分濃度に関する水質基準を遵守できる範囲内で低圧ポンプ30の消費電力量を限界まで削減することができる。
生産水の水質基準としてホウ素濃度などが挙げられず、生産水の水質基準を直接測定もしくは換算できる場合は、第2被処理水の状態(pH値、水温)を計測する必要がなく、少なくともpH値を計測する必要がないため、上記のように淡水化装置3を形成することが可能である。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
次に、第5の実施形態に係る淡水化装置及び淡水化装置の制御方法について詳細に説明する。この実施形態において、上述した実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。淡水化装置は、第1の実施形態と同様に、海水淡水化プラントなどで利用される淡水化システム1に設けられる。
図12に示すように、淡水化装置3は、第1流量調整モジュール50以外は、上記第4の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。第1流量調整モジュール50は、第1流量計51、第1調整弁52及び第1流量コントローラ53の替りに第1仕切弁55を有している。第1仕切弁55は、第1混合ラインL1への低濃度透過水の供給を許可する開状態と、第1混合ラインL1への低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える。
図12に示すように、淡水化装置3は、第1流量調整モジュール50以外は、上記第4の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。第1流量調整モジュール50は、第1流量計51、第1調整弁52及び第1流量コントローラ53の替りに第1仕切弁55を有している。第1仕切弁55は、第1混合ラインL1への低濃度透過水の供給を許可する開状態と、第1混合ラインL1への低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える。
制御部110は、電気伝導度計70で計測された生産水の電気伝導度、第2流量計61で計測された低濃度透過水の流量、及び第3流量計80で計測された生産水の流量の情報を取得する。制御部110は、上記取得した情報に基づいて低圧ポンプ30、第1仕切弁55及び第2調整弁62の動作を制御し、低圧ポンプ30の消費電力、並びに生産水の流量及び電気伝導度を調整する。
上記のように構成された第5の実施形態に係る淡水化装置3及び淡水化装置の制御方法によれば、淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1RO膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2RO膜モジュール40と、第2混合ラインL2と、第2流量計61と、第2調整弁62と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、制御部110と、を備えている。第1流量調整モジュール50は第1仕切弁55を有しているため、塩分濃度に関する水質基準を遵守しつつ低圧ポンプ30の消費電力量の削減を図ることができる。
第1仕切弁55は、第1調整弁52と異なり、第1混合ラインL1に供給する低濃度透過水の流量を細かく調整することができないため、設定された閾値を計測値がまたぐ際に開閉を切り替えることになる。しかしながら、この場合、第1仕切弁55の開閉状態の頻繁な切替え、いわゆるチャタリングを抑制することが望ましく、第1仕切弁55の開閉制御にはヒステリシス制御を行うことが望ましい。
例えば、図13に示すように、生産水の塩分濃度がaを超えた場合に第1仕切弁55を開状態に切替え、生産水の塩分濃度がaより低いb以下となった場合に第1仕切弁55を閉状態に切替えることが挙げられる。このように、第1仕切弁55の開閉のためのマージンを設けることが、チャタリングの抑制に好ましいものである。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
次に、第6の実施形態に係る淡水化装置及び淡水化装置の制御方法について詳細に説明する。この実施形態において、上述した実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。淡水化装置は、第1の実施形態と同様に、海水淡水化プラントなどで利用される淡水化システム1に設けられる。
図14に示すように、淡水化装置3は、第2流量調整モジュール60以外は、上記第4の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。第2流量調整モジュール60は、第2流量計61、第2調整弁62及び第2流量コントローラ63の替りに第2仕切弁65を有している。第2仕切弁65は、第2混合ラインL2への低濃度透過水の供給を許可する開状態と、第2混合ラインL2への低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える。
図14に示すように、淡水化装置3は、第2流量調整モジュール60以外は、上記第4の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。第2流量調整モジュール60は、第2流量計61、第2調整弁62及び第2流量コントローラ63の替りに第2仕切弁65を有している。第2仕切弁65は、第2混合ラインL2への低濃度透過水の供給を許可する開状態と、第2混合ラインL2への低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える。
制御部110は、電気伝導度計70で計測された生産水の電気伝導度、第1流量計51で計測された低濃度透過水の流量、及び第3流量計80で計測された生産水の流量の情報を取得する。制御部110は、上記取得した情報に基づいて低圧ポンプ30、第1調整弁52及び第2仕切弁65の動作を制御し、低圧ポンプ30の消費電力、並びに生産水の流量及び電気伝導度を調整する。
上記のように構成された第6の実施形態に係る淡水化装置3及び淡水化装置の制御方法によれば、淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1RO膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2RO膜モジュール40と、第2混合ラインL2と、第2流量計61と、第2調整弁62と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、制御部110と、を備えている。第1流量調整モジュール50は第2仕切弁65を有しているため、塩分濃度に関する水質基準を遵守しつつ低圧ポンプ30の消費電力量の削減を図ることができる。
第2仕切弁65は、第2調整弁62と異なり、第2混合ラインL2に供給する低濃度透過水の流量を細かく調整することができないため、設定された閾値を計測値がまたぐ際に開閉を切り替えることになる。しかしながら、この場合、第2仕切弁65の開閉状態の頻繁な切替え、いわゆるチャタリングを抑制することが望ましく、第2仕切弁65の開閉制御にはヒステリシス制御を行うことが望ましい。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
次に、第7の実施形態に係る淡水化装置及び淡水化装置の制御方法について詳細に説明する。この実施形態において、上述した実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。淡水化装置は、第1の実施形態と同様に、海水淡水化プラントなどで利用される淡水化システム1に設けられる。
図15に示すように、淡水化装置3は、第1流量調整モジュール50及び第2流量調整モジュール60以外は、上記第4の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。第1流量調整モジュール50は、第1流量計51、第1調整弁52及び第1流量コントローラ53の替りに第1仕切弁55を有している。第2流量調整モジュール60は、第2流量計61、第2調整弁62及び第2流量コントローラ63の替りに第2仕切弁65を有している。
図15に示すように、淡水化装置3は、第1流量調整モジュール50及び第2流量調整モジュール60以外は、上記第4の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。第1流量調整モジュール50は、第1流量計51、第1調整弁52及び第1流量コントローラ53の替りに第1仕切弁55を有している。第2流量調整モジュール60は、第2流量計61、第2調整弁62及び第2流量コントローラ63の替りに第2仕切弁65を有している。
制御部110は、電気伝導度計70で計測された生産水の電気伝導度、及び第3流量計80で計測された生産水の流量の情報を取得する。制御部110は、上記取得した情報に基づいて低圧ポンプ30、第1仕切弁55及び第2仕切弁65の動作を制御し、低圧ポンプ30の消費電力、並びに生産水の流量及び電気伝導度を調整する。
上記のように構成された第7の実施形態に係る淡水化装置3及び淡水化装置の制御方法によれば、淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1RO膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2RO膜モジュール40と、第2混合ラインL2と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、制御部110と、を備えている。第1流量調整モジュール50は第1仕切弁55を有し、第2流量調整モジュール60は第2仕切弁65を有しているため、塩分濃度に関する水質基準を遵守しつつ低圧ポンプ30の消費電力量の削減を図ることができる。
図16に示すように、生産水の塩分濃度(溶質濃度)が閾値より高い場合(基準を遵守していない場合)、第1仕切弁55を開状態に切替え、第2仕切弁65を閉状態に切替える。これにより、低濃度透過水を生産水として処理せず、第2被処理水として処理することができ、生産水の塩分濃度を閾値以下に低くすることができる。
逆に、生産水の塩分濃度が閾値より低い場合(基準を遵守している場合)、第1仕切弁55を閉状態に切替え、第2仕切弁65を開状態に切替える。これにより、低濃度透過水を第2RO膜モジュール40に供給しないで生産水として処理することができる。
また、この実施形態においても、第1仕切弁55及び第2仕切弁65の開閉状態の頻繁な切替え、いわゆるチャタリングを抑制することが望ましく、第1仕切弁55及び第2仕切弁65の開閉制御にはヒステリシス制御を行うことが望ましい。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
次に、第8の実施形態に係る淡水化装置及び淡水化装置の制御方法について詳細に説明する。この実施形態において、上述した実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。淡水化装置は、第1の実施形態と同様に、海水淡水化プラントなどで利用される淡水化システム1に設けられる。
図17に示すように、淡水化装置3は、水温計90、pH計100及びpH調整剤注入モジュール130を備えている他は、上記第7の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。
図17に示すように、淡水化装置3は、水温計90、pH計100及びpH調整剤注入モジュール130を備えている他は、上記第7の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。
制御部110は、電気伝導度計70で計測された生産水の電気伝導度、及び第3流量計80で計測された生産水の流量の情報の他、水温計90で計測された水温、及びpH計100で計測された第2被処理水のpH値の情報をさらに取得する。制御部110は、上記取得した情報に基づいて低圧ポンプ30、第1仕切弁55及び第2仕切弁65の動作を制御し、低圧ポンプ30の消費電力、並びに生産水の流量及び電気伝導度を調整し、さらに生産水のホウ素濃度を調整する。
生産水のホウ素濃度に関しては、制御部110は、低圧ポンプ30、第1仕切弁55及び第2仕切弁65の動作の制御に替えてpH調整剤注入モジュール130の動作を制御し、第2被処理水のpH値を調整することにより対応することもできる。
上記のように構成された第8の実施形態に係る淡水化装置3及び淡水化装置の制御方法によれば、淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1RO膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2RO膜モジュール40と、第1流量調整モジュール50と、第2流量調整モジュール60と、第2混合ラインL2と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、制御部110と、を備えている。第1流量調整モジュール50は第1仕切弁55を有し、第2流量調整モジュール60は第2仕切弁65を有しているため、上記第7の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、水質基準として挙げられる項目が直接測定、あるいは換算等により得られない場合、そのような項目については、第2RO膜モジュール40に供給される第2被処理水の状態から推定することができる。例えば、生産水のホウ素濃度が水質基準として挙げられる場合、第2被処理水のpH値と温度を計測することにより生産水のホウ素濃度を推定することができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
次に、第9の実施形態に係る淡水化装置及び淡水化装置の制御方法について詳細に説明する。この実施形態において、上述した実施形態と同一機能部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。淡水化装置は、第1の実施形態と同様に、海水淡水化プラントなどで利用される淡水化システム1に設けられる。
図18に示すように、淡水化装置3は、他のpH計140を備えている他は、上記第8の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。
図18に示すように、淡水化装置3は、他のpH計140を備えている他は、上記第8の実施形態の淡水化装置と同様に形成されている。
制御部110は、pH計140で計測された第1被処理水のpH値に基づいて第2被処理水のホウ素濃度を推定する。生産水のホウ素濃度を調整するため、例えば、制御部110は、取得した情報及び推定した情報に基づいてpH調整剤注入モジュール130の動作を制御し、第2被処理水のpH値を調整する。
上記のように構成された第9の実施形態に係る淡水化装置3及び淡水化装置の制御方法によれば、淡水化装置3は、高圧ポンプ10と、第1RO膜モジュール20と、第1混合ラインL1と、低圧ポンプ30と、第2RO膜モジュール40と、第1流量調整モジュール50(第1仕切弁55)と、第2流量調整モジュール60(第2仕切弁65)と、第2混合ラインL2と、電気伝導度計70と、第3流量計80と、制御部110と、を備えている。このため、本実施形態に係る淡水化装置3及び淡水化装置の制御方法は、上記第7の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本実施形態において、淡水化装置3はpH計140を備えているため、第1RO膜モジュール20の透過前後でホウ素濃度の変化が大きい場合、制御部110は、第1被処理水のpH値から、第1RO膜モジュール20透過後のホウ素濃度を推定することが可能である。上記推定の方法は、上述した第1の実施形態で述べた第2RO膜モジュール40の透過水のホウ素濃度の推定と同様である。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
上記のことから、生産水の基準を遵守しつつ、消費電力の低減を図ることができる淡水化装置及び淡水化装置の制御方法を得ることができる。
なお、この発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化可能である。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…淡水化システム、2…前処理装置、3…淡水化装置、10…高圧ポンプ、20…第1逆浸透膜(RO膜)モジュール、30…低圧ポンプ、40…第2逆浸透膜(RO膜)モジュール、50…第1流量調整モジュール、51…第1流量計、52…第1調整弁、53…第1流量コントローラ、55…第1仕切弁、60…第2流量調整モジュール、61…第2流量計、62…第2調整弁、63…第2流量コントローラ、65…第2仕切弁、70…電気伝導度計、80…第3流量計、90…水温計、100…pH計、110…制御部、120…調整水槽、130…pH調整剤注入モジュール、131…注入ポンプ、132…pH調整剤収容部、133…第3流量コントローラ、L1…第1混合ライン、L2…第2混合ライン。
Claims (13)
- 塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第1調整弁と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第2流量計と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第2調整弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する第3流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、前記第2流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第3流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1調整弁及び第2調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備える淡水化装置。 - 前記第1被処理水、低濃度透過水、高濃度透過水、濃縮水、第2被処理水、他の透過水、他の濃縮水及び生産水の何れかの温度を計測する水温計と、
前記第2被処理水のpH値を計測するpH計と、をさらに備え、
前記第1被処理水は、ホウ素をさらに含み、
前記制御部は、前記水温計で計測された水温、及び前記pH計で計測された前記第2被処理水のpH値の情報をさらに取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1調整弁及び第2調整弁の動作を制御し、前記生産水のホウ素濃度をさらに調整する請求項1に記載の淡水化装置。 - 前記第2被処理水にpH調整剤を注入するpH調整剤注入モジュールをさらに備え、
前記制御部は、前記生産水のホウ素濃度を調整するため、前記取得した情報に基づいて前記pH調整剤注入モジュールの動作を制御し、前記第2被処理水のpH値を調整する請求項2に記載の淡水化装置。 - 前記第1被処理水のpH値を計測する他のpH計をさらに備え、
前記制御部は、前記他のpH計で計測された前記第1被処理水のpH値に基づいて前記第2被処理水のホウ素濃度を推定し、前記生産水のホウ素濃度を調整するため、前記取得した情報及び推定した情報に基づいて前記pH調整剤注入モジュールの動作を制御し、前記第2被処理水のpH値を調整する請求項3に記載の淡水化装置。 - 塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、
前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する第2流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、仕切弁及び調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備える淡水化装置。 - 塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、
前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、
前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する第2流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、調整弁及び仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備える淡水化装置。 - 塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、
前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、
第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、
前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、
前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、
前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第1仕切弁と、
前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第2仕切弁と、
前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、
前記生産水の流量を計測する流量計と、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、及び前記流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1仕切弁及び第2仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する制御部と、を備える淡水化装置。 - 前記第1被処理水、低濃度透過水、高濃度透過水、濃縮水、第2被処理水、他の透過水、他の濃縮水及び生産水の何れかの温度を計測する水温計と、
前記第2被処理水のpH値を計測するpH計と、をさらに備え、
前記第1被処理水は、ホウ素をさらに含み、
前記制御部は、前記水温計で計測された水温、及び前記pH計で計測された前記第2被処理水のpH値の情報をさらに取得し、前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1仕切弁及び第2仕切弁の動作を制御し、前記生産水のホウ素濃度をさらに調整する請求項7に記載の淡水化装置。 - 前記第1被処理水のpH値を計測する他のpH計をさらに備える請求項8に記載の淡水化装置。
- 塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第1調整弁と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第2流量計と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する第2調整弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する第3流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、前記第2流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第3流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1調整弁及び第2調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する淡水化装置の制御方法。 - 塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、前記第2混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する第2流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、仕切弁及び調整弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する淡水化装置の制御方法。 - 塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を計測する第1流量計と、前記第1混合ラインに供給される前記低濃度透過水の流量を調整する調整弁と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える仕切弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する第2流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、前記第1流量計で計測された前記低濃度透過水の流量、及び前記第2流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、調整弁及び仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する淡水化装置の制御方法。 - 塩分を含む第1被処理水を加圧して送出する第1加圧手段と、前記第1加圧手段から供給される加圧された前記第1被処理水を、前記第1被処理水より塩分濃度が低い低濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が低く前記低濃度透過水より塩分濃度が高い高濃度透過水と、前記第1被処理水より塩分濃度が高い濃縮水とに分離する第1逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び高濃度透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び高濃度透過水の中少なくとも前記高濃度透過水が供給され、第2被処理水を生成する第1混合ラインと、第1加圧手段の加圧レベルより低い加圧レベルで、前記第2被処理水を加圧して送出する第2加圧手段と、前記第2加圧手段から供給される加圧された前記第2被処理水を、前記第2被処理水より塩分濃度が低い他の透過水と、前記第2被処理水より塩分濃度が高い他の濃縮水とに分離する第2逆浸透膜モジュールと、前記低濃度透過水及び他の透過水を混合可能であり、前記低濃度透過水及び他の透過水の中少なくとも前記他の透過水が供給され、生産水を生成する第2混合ラインと、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第1混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第1仕切弁と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を許可する開状態と、前記第2混合ラインへの前記低濃度透過水の供給を禁止する閉状態とに切替える第2仕切弁と、前記生産水の電気伝導度を計測する電気伝導度計と、前記生産水の流量を計測する流量計と、を備えた淡水化装置の制御方法において、
前記電気伝導度計で計測された前記生産水の電気伝導度、及び前記流量計で計測された前記生産水の流量の情報を取得し、
前記取得した情報に基づいて前記第2加圧手段、第1仕切弁及び第2仕切弁の動作を制御し、前記第2加圧手段の消費電力、並びに前記生産水の流量及び電気伝導度を調整する淡水化装置の制御方法。
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