JP2014132726A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明による無線通信システム(1)は、第1のアレーアンテナを有する第1の無線通信装置(100)と、第2のアレーアンテナを有する第2の無線通信装置(200)とを備え、前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間でMIMO伝送による無線通信を行う無線通信システムであって、前記第1のアレーアンテナを構成するアンテナ素子と前記第2のアレーアンテナを構成するアンテナ素子との間の伝送経路の電気長を取得する伝送路情報取得部(108)と、前記伝送路情報取得部により取得された電気長に基づき、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の無線通信に使用される無線周波数を取得する周波数取得部として機能する最適周波数算出部(109)とを具備する。
【選択図】図2
Description
なお、非特許文献2には、近距離MIMO伝送において、非特許文献1に開示された技術に基づいてアンテナ素子間隔を最適化することにより復号処理を簡略化した簡易受信復号方式に関する技術が開示されている。
前記無線通信システムにおいて、例えば、前記周波数取得部は、前記電気長から、前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間の伝送経路の位相差を求め、前記位相差が所定値となるように前記無線周波数を選定する。
前記無線通信システムにおいて、例えば、前記周波数取得部は、前記第1の無線通信装置に備えられ、前記第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置から受信された信号から、前記周波数取得部により選定された前記無線周波数を検出する。
前記無線通信システムにおいて、例えば、前記周波数取得部は、前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間で伝送される試験信号を受信したときの前記重み付け回路における干渉信号レベルが最小となるように前記無線周波数を選定する。
本発明の一態様による無線通信システムは、直接波の経路長差に依存する空間相関低減によりMIMO伝送を行う無線通信システムであって、MIMO伝送路のうちの各経路の電気長を取得し送信周波数を計算する最適周波数算出部を具備し、送信無線周波数および受信無線周波数を設定する機能を具備することを特徴とする無線通信システムの構成を有する。
本発明の一態様による無線通信システムは、直接波の経路長差に依存する空間相関低減によりMIMO伝送を行う無線通信システムであって、無線周波数信号の分配および位相・振幅の調整および合成によりマトリックス的に重み付けを実施するアナログ回路によりMIMO多重化を実施する重み付け回路と、前記重み付け回路の出力端子において不要信号の電力が最小となるように、最適周波数を選定する最適周波数算出部とを具備し、前記最適周波数算出部は、伝送路内で試験信号を伝送し、前記試験信号を受信したときに得られる前記重み付け回路における干渉信号レベルが最小となるように送信無線周波数および受信無線周波数を決定する機能を具備することを特徴とする無線通信システムの構成を有する。
本発明の実施形態を説明するに先だって、図1および後述の図4を参照して、本発明の原理を説明する。
図1は、本発明の原理を説明するための説明図である。図1において、送信側のアレーアンテナARYTと受信側のアレーアンテナARYRは対向配置されており、これらのアレーアンテナ間の距離、即ち伝送距離はDである。また、送信側のアレーアンテナARYTおよび受信側のアレーアンテナARYRの各アンテナ素子間隔はdである。図4は、伝送距離Dと最適なアンテナ素子間隔doptとの関係の一例を示す特性図である。図4において、Mは、各アレーアンテナのブランチ数を示している。
なお、上述の説明では、伝送路を伝搬する電波の位相角を用いて電気長を定義したが、波長を用いて電気長を定義してもよく、電波の他の任意の電気的特性を用いて電気長を定義してもよい。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、送信ブランチ数が2であり、受信ブランチ数が2である場合、即ち、本発明を2×2MIMO伝送に適用した場合を例として本発明の実施形態を説明するが、本発明は、ブランチ数が3以上の場合にも同様に適用することが可能である。
図2は、本発明の第1実施形態による無線通信システム1の構成例を示すブロック図である。
本実施形態による無線通信システム1は、アンテナ素子100−1,100−2から構成された第1のアレーアンテナ(以下、「アレーアンテナARY1」と称す。)ARY1を有する無線通信装置(第1の無線通信装置)100と、アンテナ素子200−1,200−2から構成された第2のアレーアンテナ(以下、「アレーアンテナARY2」と称す。)を有する無線通信装置(第2の無線通信装置)200とを備え、アレーアンテナARY1とアレーアンテナARY2との間を伝搬する直接波の経路長差に依存する空間相関の低減を利用して、アレーアンテナARY1とアレーアンテナARY2との間でMIMO伝送による無線通信を行うものである。なお、上述のアレーアンテナARY1,ARY2およびアンテナ素子100−1,100−2,200−1,200−2は、それぞれ、図1のアレーアンテナARYT,ARYRおよびアンテナ素子Tx1,Tx2,Rx1,Rx2に対応している。
本発明の原理において説明したように、本実施形態による無線通信システム1は、無線周波数を変更することにより、アンテナ間の前述の電波伝搬経路間の偏角の差が90°+180°×kに近づくように(好ましくは、上記の偏角の差が90°+180°×kとなるように)、伝送距離Dとアンテナ素子間隔dを電気的に変更するが、本実施形態では、無線周波数の選定の手法として、アンテナ間の電気長から最適な無線周波数を直接的に求める手法と、アンテナ間の電気長の位相差が所定値(90°)となるようにフィードバック動作を実施することにより最適な無線周波数を求める手法の2つの手法を用いることができる。以下では、アンテナ間の電気長から無線周波数を直接的に求める手法に基づく動作を動作モード1とし、フィードバック動作により無線周波数を求める手法に基づく動作を動作モード2として順に説明する。
動作モード1では、最適周波数算出部(周波数取得部)109は、アンテナ間の電気長から、無線通信装置100が備えるアレーアンテナARY1と無線通信装置200が備えるアレーアンテナARY2との間の送受信間隔Dと、上記アレーアンテナARY1,ARY2の各アンテナ素子間隔d(d1,d2)とを求め、これら送受信間隔Dとアンテナ素子間隔dとから無線周波数を算出する。ただし、本実施形態では、アンテナ素子間隔dは既知であるものとし、例えばd1=d2とするが、これに限定されない。
まず、各アンテナ素子からトレーニング信号を送受信して伝送路を測定する(ステップS2−1)。例えばアンテナ素子100−1とアンテナ素子200−1との間でトレーニング信号を送受信して、図1に示す電波伝搬経路H11における電波の伝搬時間を測定する。伝送路情報取得部108は、トレーニング信号を用いた測定結果から、MIMO伝送路内の各電波伝搬経路の電気長を求め、最適周波数算出部109に供給する(ステップS2−2)。ここで、電波伝搬経路H11の電気長は、例えば、アンテナ素子100−1からアンテナ素子200−1に電波が到達するまでの時間から算出することができる。電波伝搬経路H21や他の電波伝搬経路についても同様である。本実施形態では、上記の電気長からアンテナ間の伝搬距離Dを算出する。
以上により、無線周波数の選定が完了し(ステップS2−4)、その後、無線通信装置100は、選定した最適な無線周波数を用いて通信を開始する。
次に、伝送路情報のフィードバックに基づき最適な無線周波数を求める手法を説明する。動作モード2では、最適周波数算出部(周波数取得部)109は、伝送路情報である上記の電気長から、アレーアンテナARY1とアレーアンテナARY2との間の伝送経路の位相差を求め、この位相差が所定値となるように無線周波数を選定する。本実施形態では、上記の所定値は、前述の本発明の原理で述べたチャネル伝送容量が極大となるときの偏角の差「90°+180°×k」である。
まず、無線通信装置100において、最適周波数算出部(周波数取得部)109は、局部発振器110の発振周波数の初期値として所定の周波数を設定する(ステップS3−1)。そして、伝送路情報取得部108は、上述の動作モード1と同様に、所定の周波数のトレーニング信号の送受信を実施して伝送路の特性を測定する(ステップS3−2)。続いて、伝送路情報取得部108は、受信信号から各電波伝搬経路の電気長を求める(ステップS3−3)。例えば、伝送路情報取得部108は、アンテナ素子100−1からアンテナ素子200−1に電波が到達するまでの時間から、図1の電波伝搬経路H11の電気長を測定する。
次に、図6を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図6は、本発明の第2実施形態による無線通信システム2の構成を示すブロック図である。本実施形態による無線通信システム2は、無線通信装置100および無線通信装置200aを備える。本実施形態による無線通信システム2では、無線通信装置100のみが最適周波数算出部109を備え、上述の第1実施形態と同様の動作により無線周波数の算出と設定を実施する。一方、無線通信装置200aは、第1実施形態の無線通信装置200における伝送路情報取得部208と最適周波数算出部209に相当する構成を備えていない。その代わり、無線通信装置200aは、使用する無線周波数に関する情報の通知を無線通信装置100から受けて、その無線周波数を局部発振器210に設定するように構成される。例えば、無線通信装置100は、例えば所定の周波数のSISO伝送を用いて、MIMO伝送で使用する無線周波数に関する情報をアンテナ素子100−1から送信する。無線通信装置200aは、無線通信装置100からMIMO伝送で使用する無線周波数に関する情報をアンテナ素子200−1により受信し、この情報に基づいて局部発振器210に無線周波数を設定する。その他の構成および動作は第1実施形態と同様である。
次に、図7を参照して、本発明の第3実施形態を説明する。
図7は、本発明の第3実施形態による無線通信システム3の構成を示すブロック図である。本実施形態による無線通信システム3は、無線通信装置100および無線通信装置200bを備える。本実施形態による無線通信システム3では、上述の第2実施形態と同様に、無線通信装置100のみが最適周波数算出部109を備え、上述の第1実施形態と同様の動作により無線周波数の算出と設定を実施する。無線通信装置200bは、第1実施形態の無線通信装置200における伝送路情報取得部208と最適周波数算出部209に代えて、無線周波数検出部220を備える。無線周波数検出部220は、無線通信装置100から受信された信号から、最適周波数算出部109により選定された無線周波数を検出し、この検出結果に基づいて無線通信装置200bが使用する無線周波数を選定し、この無線周波数に基づいて局部発振器210に発振周波数を設定する。その他の構成および動作は第1実施形態と同様である。
次に、図8を参照して、本発明の第4実施形態を説明する。
図8は、本発明の第4実施形態による無線通信システム4の構成を示すブロック図である。本実施形態による無線通信システム4は、無線通信装置100cおよび無線通信装置200cを備える。無線通信装置100cおよび無線通信装置200cは、それぞれ、第1実施形態における無線通信装置100および無線通信装置200と同様の動作により無線周波数の算出と設定を実施する。ただし、本実施形態では、第1実施形態で用いられていた伝送路情報取得部108,208を備えず、最適周波数算出部109,209が、それぞれ、データ処理部102,202から伝送路情報(電気長)を取得する。その他の構成および動作は第1実施形態と同様である。
次に、図9を参照して、本発明の第5実施形態を説明する。
図9は、本発明の第5実施形態による無線通信システム5の構成を示すブロック図である。本実施形態による無線通信システム5は、無線通信装置100dおよび無線通信装置200dを備える、無線通信装置100dおよび無線通信装置200dは、第1実施形態と同様の動作により無線周波数の算出と設定を実施する。ただし、本実施形態では、第1実施形態で用いられていた伝送路情報取得部108,208と最適周波数算出部109,209を備えていない。その代わり、データ処理部102,202が、伝送路情報(電気長)に基づいて無線周波数を選定し、その無線周波数に基づいて局部発振器110,210の発振周波数を設定する。その他の構成および動作は第1実施形態と同様である。
次に、図10を参照して、本発明の第6実施形態を説明する。
図10は、本発明の第6実施形態による無線通信システム6の構成を示すブロック図である。本実施形態による無線通信システム6は、無線通信装置100eおよび無線通信装置200eを備える。無線通信装置100eは、第1実施形態における無線通信装置100が備えるデータ処理部102、変調部103、周波数変換部104、送信・受信アンテナ共用器105、周波数変換部106、復調部107、伝送路情報取得部108、最適周波数算出部109、局部発振器110に代えて、それらの各動作に相当する処理をディジタル信号処理により実施する変復調データ処理部130を備える。また、無線通信装置200eは、第1実施形態における無線通信装置200が備えるデータ処理部202、変調部203、周波数変換部204、送信・受信アンテナ共用器205、周波数変換部206、復調部207、伝送路情報取得部208、最適周波数算出部209、局部発振器210に代えて、それらの各動作に相当する処理をディジタル信号処理により実施する変復調データ処理部230を備える。無線周波数の設定は、変復調データ処理部130,230におけるディジタル信号処理により実施される。その他の構成および動作は第1実施形態と同様である。
次に、本発明の第7実施形態を説明する。
図11は、本発明の第7実施形態による無線通信システム7の構成例を示すブロック図である。本実施形態による無線通信システム7は、非特許文献2に開示されている近距離MIMO伝送用簡易受信復号方式を用いることを前提として構成されている。この近距離MIMO伝送用簡易受信復号方式を使用する場合に本発明の効果が特に顕著になる。
無線通信装置100fのアンテナ素子100−2から、ある無線周波数の正弦波信号が送信されると、この信号は、無線通信装置200fのアンテナ200−1および200−2において受信される。このとき、非特許文献2に記載されているように、重み付け回路250の出力に該当する出力端子TB2のみから受信信号が出力され、出力端子TB1からは受信信号が出力されないことが理想的な状態(干渉のない状態)であり、この場合、最大のチャネル伝送容量を確保することが可能になる。同様に、無線通信装置100fのアンテナ100−1から送信される信号は無線通信装置200fのアンテナ200−1および200−2において受信されるが、重み付け回路250の出力に該当する端子TB1のみから受信信号が出力され、出力端子TB2からは受信信号が出力されないことが理想的である。つまり、重み付け回路250の出力端子TB1から後段の処理回路に送られる信号は、無線通信装置100fのアンテナ100−1から送信される信号が所望信号であり、無線通信装置100fのアンテナ100−2から送信される信号は干渉信号である。非特許文献2に記載の近距離MIMO簡易受信復号方式において、伝送路と重み付けの条件が最適化された状態にあれば、上記の所望信号と干渉信号の比(以下、「SIR」と称す。)は最大化され、理論上、SIRは無限大となる。
次に、図13を参照して、本発明の第8実施形態を説明する。
図13は、本発明の第8実施形態による無線通信システム8の構成を示すブロック図である。
上述の第7実施形態では、無線通信装置200fがレベル検出部240と最適周波数算出部209を備えたが、本実施形態による無線通信システム8は、第7実施形態のレベル検出部240と最適周波数算出部209に相当する要素として、図13に示すように、無線通信装置100gがレベル検出部160と最適周波数算出部109を備える。重み付け回路250は第7実施形態と同様に無線通信装置200g内に存置されるが、レベル検出部240と最適周波数算出部209は無線通信装置200gから除去されている。その他の構成は第7実施形態と同様である。
100,100c〜100g…無線通信装置(第1の無線通信装置)
100−1,100−2…アンテナ素子
101…データ入出力インターフェース
102…データ処理部
103…変調部
104…周波数変換部
105…送信・受信アンテナ共用器
106…周波数変換部
107…復調部
108…伝送路情報取得部
109…最適周波数算出部
110…局部発振器
130,230…変復調データ処理部
160…レベル検出部
200,200a〜200g…無線通信装置(第2の無線通信装置)
200−1,200−2…アンテナ素子
201…データ入出力インターフェース
202…データ処理部
203…変調部
204…周波数変換部
205…送信・受信アンテナ共用器
206…周波数変換部
207…復調部
208…伝送路情報取得部
209…最適周波数算出部
210…局部発振器
220…周波数検出部
240…レベル検出部
250…重み付け回路
251,252…分配器(合成器)
253,254…移相器
255,256…振幅調整器
257,258…合成器(分配器)
ARY1,ARY2,ARYT,ARYR…アレーアンテナ
Claims (8)
- 第1のアレーアンテナを有する第1の無線通信装置と、第2のアレーアンテナを有する第2の無線通信装置とを備え、前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間を伝搬する直接波の経路長差に依存する空間相関の低減を利用して前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間でMIMO伝送による無線通信を行う無線通信システムであって、
前記第1のアレーアンテナを構成するアンテナ素子と前記第2のアレーアンテナを構成するアンテナ素子との間の伝送経路の電気長を取得する伝送路情報取得部と、
前記伝送路情報取得部により取得された電気長に基づき、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置との間の無線通信に使用される無線周波数を取得する周波数取得部と、
を具備することを特徴とする無線通信システム。 - 前記第1または第2のアレーアンテナにより受信された無線周波数信号を分岐し、前記分岐された各信号の位相および振幅を調整して合成を実施することにより前記無線周波数信号に重み付けを実施してMIMO多重化を実施する重み付け回路を更に具備し、
前記周波数取得部は、
前記重み付け回路の出力端子において不要信号の電力が最小となるように前記無線周波数を選定することを特徴とする請求項1に記載の無線通信システム。 - 前記周波数取得部は、
前記電気長から、前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間の送受信間隔と、前記第1および第2のアレーアンテナの各アンテナ素子間隔とを求め、前記送受信間隔とアンテナ素子間隔とから前記無線周波数を算出することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。 - 前記周波数取得部は、
前記電気長から、前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間の伝送経路の位相差を求め、前記位相差が所定値となるように前記無線周波数を選定することを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信システム。 - 前記周波数取得部は、前記第1の無線通信装置に備えられ、
前記第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置に備えられた前記周波数取得部により選定された前記無線周波数に関する情報の通知を受けることを特徴とする請求項3または4に記載された無線通信システム。 - 前記周波数取得部は、前記第1の無線通信装置に備えられ、
前記第2の無線通信装置は、前記第1の無線通信装置から受信された信号から、前記周波数取得部により選定された前記無線周波数を検出することを特徴とする請求項3または4に記載された無線通信システム。 - 第1のアレーアンテナを有する第1の無線通信装置と、第2のアレーアンテナを有する第2の無線通信装置とを備え、前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間を伝搬する直接波の経路長差に依存する空間相関の低減を利用して前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間でMIMO伝送による無線通信を行う無線通信システムであって、
前記第1または第2のアレーアンテナにより受信された無線周波数信号を分岐し、前記分岐された各信号の位相および振幅を調整して合成を実施することにより前記無線周波数信号に重み付けを実施してMIMO多重化を実施する重み付け回路と、
前記重み付け回路の出力端子において不要信号の電力が最小となるように前記無線周波数を選定する周波数取得部と、
を具備することを特徴とする無線通信システム。 - 前記周波数取得部は、
前記第1のアレーアンテナと前記第2のアレーアンテナとの間で伝送される試験信号を受信したときの前記重み付け回路における干渉信号レベルが最小となるように前記無線周波数を選定することを特徴とする請求項7に記載の無線通信システム。
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